JP2024073977A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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【課題】良好な排水性を確保しつつ、優れた操縦安定性を実現する。【解決手段】実施形態である空気入りタイヤ1は、トレッド10を備えた車両に対する装着方向が指定されたタイヤである。トレッド10は、タイヤ周方向に延びる主溝と、主溝により区画され、車両外側に配置されるショルダーブロック30とを有する。ショルダーブロック30のタイヤ軸方向内側の側面には、ショルダーブロック30に隣接する主溝側に傾斜して延びる斜面36が形成され、斜面36は、タイヤ周方向に対して所定の角度で傾斜した方向に沿って延びている。トレッド10の接地面の矩形率が0.55~0.85である。【選択図】図2

Description

本発明は、空気入りタイヤに関し、より詳しくは、車両に対する装着方向が指定されたタイヤに関する。
従来、タイヤ周方向に延びる主溝と、主溝と交差する方向に延びた横溝とを有するトレッドを備え、車両に対する装着方向が指定された空気入りタイヤが広く知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示されたトレッドパターンでは、主溝および横溝の溝壁面に斜面が形成されている。溝壁面に斜面を形成することにより溝面積が増加し、良好な排水性が得られる。
特開2019-94004号公報
しかしながら、本発明者らの検討の結果、このような溝壁面に斜面が形成されたタイヤでは、斜面の形状、トレッドの接地面の形状によってはブロック剛性が低下し、操縦安定性が低下することが分かった。良好な排水性を確保しつつ、操縦安定性に優れた空気入りタイヤを実現することは重要な課題である。
本発明に係る空気入りタイヤは、トレッドを備え、車両に対する装着方向が指定された空気入りタイヤであって、トレッドは、タイヤ周方向に延びる主溝と、主溝により区画され、車両外側に配置されるショルダーブロックとを有し、ショルダーブロックのタイヤ軸方向内側の側面には、ショルダーブロックに隣接する主溝側に傾斜して延びる斜面が形成され、斜面は、タイヤ周方向に対して所定の角度で傾斜した方向に沿って延びており、トレッドの接地面の矩形率が0.55~0.85である。
本発明に係る空気入りタイヤによれば、良好な排水性を確保しつつ、優れた操縦安定性を実現できる。
実施形態の一例である空気入りタイヤの斜視図である。 実施形態の一例である空気入りタイヤの平面図であって、トレッドの一部を拡大して示す図である。 実施形態の一例である空気入りタイヤの平面図であって、第1ショルダーブロックを拡大して示す図である。 実施形態の一例である空気入りタイヤの斜視図であって、第1ショルダーブロックを拡大して示す図である。 図3中のAA線断面図である。 図3中のBB線断面図である。 図3中のCC線断面図である。 実施形態の一例である空気入りタイヤの平面図であって、第1メディエイトブロックを示す図である。 実施形態の一例である空気入りタイヤの斜視図であって、第1メディエイトブロックを示す図である。 図8中のDD線断面図である。 図8中のEE線断面図である。 図8中のFF線断面図である。 トレッドの接地面の形状を模式的に示す図である。 実施形態の一例である空気入りタイヤの斜視図であって、車両外側を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る空気入りタイヤの実施形態の一例について詳細に説明する。以下で説明する実施形態はあくまでも一例であって、本発明は以下の実施形態に限定されない。また、以下で説明する実施形態の各構成要素を選択的に組み合わせてなる形態は本発明に含まれている。
図1は、実施形態の一例である空気入りタイヤ1の一部を示す斜視図であって、タイヤの断面構造を併せて図示している。図1に示すように、空気入りタイヤ1は、路面に接地する部分であるトレッド10を備える。トレッド10は、タイヤ周方向に延びる主溝と、主溝により区画された第1ショルダーブロック30および第1メディエイトブロック40を有し、タイヤ周方向に沿って環状に形成されている。
詳しくは後述するが、第1ショルダーブロック30のタイヤ軸方向内側の側面、および第1メディエイトブロック40のタイヤ軸方向両側の側面には、隣接する主溝側に傾斜して延びる斜面が形成されている。斜面は、タイヤ周方向に沿って延びる部分と、タイヤ周方向に対して、所定の角度で傾斜した方向に延びる部分とを含む。そして、トレッド10の接地面の矩形率が0.55~0.85である。
空気入りタイヤ1は、車両に対する装着方向が指定されたタイヤであって、車両の右側と左側とで車両に装着する向きが反対になる。トレッド10は、タイヤ赤道CL(図2参照)の左右で異なったトレッドパターンを有する。赤道CLとは、トレッド10のタイヤ軸方向のちょうど中央を通るタイヤ周方向に沿った仮想線である。本明細書では、説明の便宜上「左右」の用語を使用するが、この左右とは、空気入りタイヤ1が車両に装着された状態で車両の進行方向に向かって左右を意味する。空気入りタイヤ1は、例えば、加速性能が高い電気自動車(EV)、ハイブリッド車(HV)等の電動車両、或いは車重が重いスポーツ・ユーティリティ・ビークル(SUV)等のサマータイヤに好適である。
トレッド10には、複数の主溝が形成されている。主溝の本数は特に限定されないが、本実施形態では、2本のセンター主溝21、22と、2本のショルダー主溝20、23とからなる4本の主溝が形成されている。4本の主溝を有することで、排水性の改善効果がさらに高まる。
センター主溝21、22のうち、車両外側に位置する主溝を第1センター主溝21とし、車両内側に位置する主溝を第2センター主溝22とする。また、ショルダー主溝20、23のうち、車両外側に位置する主溝を第1ショルダー主溝20とし、車両内側に位置する主溝を第2ショルダー主溝23とする。各主溝は、タイヤ軸方向に曲がることなく、タイヤ周方向に沿って真っ直ぐに形成されている。各主溝は、互いに同じ幅、深さを有していてもよいが、本実施形態では、少なくとも、第1ショルダー主溝20および第1センター主溝21の幅と、第2ショルダー主溝23および第2センター主溝22の幅とが互いに異なる。
トレッド10は、周方向に延びる第1ショルダー主溝20により区画され、車両外側に配置される第1ショルダーブロック30と、周方向に延びる第2ショルダー主溝23により区画され、車両内側に配置される第2ショルダーブロック70とを有する。言い換えると、空気入りタイヤ1は、第1ショルダーブロック30が車両外側に位置し、第2ショルダーブロック70が車両内側に位置するように車両に装着される。なお、ブロックとは、主溝の底に対応する位置からタイヤ径方向外側に向かって隆起した部分であって、陸とも呼ばれる。
トレッド10は、周方向に延びる第1センター主溝21と、第2センター主溝22により区画され、赤道CL上に位置するセンターブロック50を有する。また、トレッド10は、第1ショルダーブロック30とセンターブロック50との間に形成された第1メディエイトブロック40と、センターブロック50と第2ショルダーブロック70との間に形成された第2メディエイトブロック60とを有する。
空気入りタイヤ1は、タイヤ軸方向外側に膨らんだ一対のサイドウォール11と、一対のビード12とを備える。ビード12は、ホイールのリムに固定される部分であって、例えば、ビードコアとビードフィラーを有する。サイドウォール11とビード12は、タイヤ周方向に沿って環状に形成され、空気入りタイヤ1の側面を構成している。サイドウォール11は、トレッド10のタイヤ軸方向両端からタイヤ径方向中心に向かって延びている。
空気入りタイヤ1には、トレッド10の接地端E1,E2(図2参照)と、サイドウォール11のタイヤ軸方向外側に最も張り出した部分との間に、サイドリブ13が形成されていてもよい。なお、接地端E1は車両外側の接地端、接地端E2は車両内側の接地端であり、それぞれ第1ショルダーブロック30、第2ショルダーブロック70に存在する。サイドリブ13は、タイヤ軸方向外側に向かって突出し、タイヤ周方向に沿って環状に形成されている。空気入りタイヤ1の接地端E1,E2、またはその近傍から左右のサイドリブ13までの部分は、ショルダーまたはバットレス領域とも呼ばれる。
トレッド10とサイドウォール11は、一般的に、異なる種類のゴムで構成されている。サイドリブ13は、トレッド10の接地面と同じゴムで構成されていてもよく、異なるゴムで構成されていてもよい。本明細書において、接地端E1,E2は、未使用の空気入りタイヤ1を正規リムに装着して正規内圧となるように空気を充填した状態で所定の荷重を加えたときに、平坦な路面に接地する領域(接地面)のタイヤ軸方向両端と定義される。乗用車用タイヤの場合、所定の荷重は正規荷重の88%に相当する荷重である。
ここで、「正規リム」とは、タイヤ規格により定められたリムであって、JATMAであれば「標準リム」、TRAおよびETRTOであれば「Measuring Rim」である。「正規内圧」は、JATMAであれば「最高空気圧」、TRAであれば表「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に記載の最大値、ETRTOであれば「INFLATION PRESSURE」である。正規内圧は、乗用車用タイヤの場合は通常180kPaであるが、Extra Load、またはReinforcedと記載されたタイヤの場合は220kPaとする。「正規荷重」は、JATMAであれば「最大負荷能力」、TRAであれば表「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に記載の最大値、ETRTOであれば「LOAD CAPACITY」である。
空気入りタイヤ1は、カーカス14と、インナーライナー15と、ベルト16とを備える。カーカス14は、ゴムで被覆されたコード層であり、荷重、衝撃、空気圧等に耐える空気入りタイヤ1の骨格を形成する。インナーライナー15は、カーカス14の内周面に設けられたゴム層であって、空気入りタイヤ1の空気圧を保持する。ベルト16は、トレッド10を構成するゴムとカーカス14との間に配置される補強帯である。ベルト16は、カーカス14を強く締めつけて空気入りタイヤ1の剛性を高める。
空気入りタイヤ1は、車両に対する装着方向が指定されたタイヤとして使用されるため、車両に対する装着方向を示すための表示を有することが好ましい。装着方向を示す表示は、車両内側または外側を示す文字、記号、イラスト等であってもよく、その構成は特に限定されない。一般的に、空気入りタイヤ1の側面にはセリアルと呼ばれる記号が設けられているが、装着方向を示す表示としてセリアルを用いてもよい。
セリアルには、例えば、サイズコード、製造時期(製造年週)、製造場所(製造工場コード)などの情報が含まれる。車両の外側を向く空気入りタイヤ1の側面(サイドウォール11)のみにセリアルを設ける、或いは車両の外側を向く側面と内側を向く側面とで異なるセリアルを設けることで、車両に対する空気入りタイヤ1の装着方向を特定してもよい。具体例としては、空気入りタイヤ1の両側面に製造工場コードおよびサイズコードを設け、車両の外側を向く側面のみに製造年週を設けることが挙げられる。
以下、図2を参照しながら、空気入りタイヤ1のトレッド10について詳説する。図2は空気入りタイヤ1の平面図であって、トレッド10の一部を示す図である。
図2に示すように、トレッド10は、タイヤ軸方向中央にセンターブロック50を有し、赤道CLに対して左右非対称のトレッドパターンを有する。以下では、赤道CLよりも接地端E1側の領域を第1領域とし、赤道CLより接地端E2側の領域を第2領域とする。空気入りタイヤ1のトレッドパターンは、第1領域が車両外側に、第2領域が車両内側に位置するように車両に対してタイヤが装着された場合に、良好な排水性を確保しつつ、優れた操縦安定性を実現できる。空気入りタイヤ1は、上記のように、凍結および積雪のない路面で使用されるサマータイヤであって、EV、HV、或いはSUV用のタイヤに好適である。
本実施形態では、センターブロック50の軸方向の中心は、赤道CLよりも接地端E1側にずれている。このため、センターブロック50のタイヤ軸方向両側に隣接配置される第1センター主溝21および第2センター主溝22は、赤道CLから異なる距離の位置に形成されている。
4本の主溝は、互いに同じ幅で形成されていてもよいが、本実施形態では、第2領域に形成される第2センター主溝22の幅W22および第2ショルダー主溝23の幅W23が、第1領域に形成される第1ショルダー主溝20の幅W20および第1センター主溝21の幅W21よりも大きくなっている。第2領域に形成される主溝を幅広にすることで、良好な排水性が確保され、ウェット制動性能が向上する。なお、本明細書において、溝の幅とは特に断らない限り、トレッド10の接地面に沿ったプロファイル面α(後述の図5参照)に沿った幅を意味する。
第1センター主溝21は、第1ショルダー主溝20よりも幅広に形成されていてもよい。また、第2センター主溝22と第2ショルダー主溝23とは、互いに同じ幅を有していてもよい。溝の幅の一例は、幅W20は12.0~13.5mmであり、幅W21は14.5~16.0mmであり、幅W22,W23は17.0~18.5mmである。
4本の主溝は、互いに同じ深さで形成されていてもよく、センター主溝21,22がショルダー主溝20,23よりも深く形成されていてもよい。溝の深さとは、特に断らない限り、溝の最深部の深さを意味する。より詳しくは、最深部におけるプロファイル面αから溝底までの最短距離を意味する。各主溝の深さの一例は、7~15mmである。
4本の主溝の少なくともいずれかには、一般的に、摩耗インジケータ(図示せず)が設けられる。摩耗インジケータは、溝底に配置される突起であって、トレッドゴムの摩耗レベルを確認するための指標となる。
トレッド10の第1領域には、接地端E1側から順に、第1ショルダーブロック30、第1メディエイトブロック40、およびセンターブロック50が形成されている。また、第1領域には、第1ショルダー主溝20および第1センター主溝21が形成されている。第1ショルダー主溝20が、第1ショルダーブロック30と第1メディエイトブロック40を分断し、第1センター主溝21が、第1メディエイトブロック40とセンターブロック50を分断している。
トレッド10の第2領域には、接地端E2側から順に、第2ショルダーブロック70、第2メディエイトブロック60、およびセンターブロック50が形成されている。また、第2領域には、第2センター主溝22および第2ショルダー主溝23が形成されている。第2センター主溝22が、センターブロック50と第2メディエイトブロック60を分断し、第2ショルダー主溝23が第2メディエイトブロック60と第2ショルダーブロック70を分断している。
第1ショルダーブロック30、第1メディエイトブロック40、センターブロック50、第2メディエイトブロック60、および第2ショルダーブロック70は、主溝を隔てて互いに平行に配置されている。本実施形態では、第1ショルダーブロック30の幅は、第2ショルダーブロック70の幅よりも大きい。また、第1メディエイトブロック40の幅は、第2メディエイトブロック60の幅よりも大きい。そして、センターブロック50の幅は、すべてのブロックの幅の中で最も小さい。
詳しくは後述するが、第1ショルダーブロック30のタイヤ軸方向内側の側面および第1メディエイトブロック40のタイヤ軸方向両側の側面には、隣接する主溝側に傾斜して延びる斜面36,46,47が形成されている。また、斜面36,46,47には、タイヤ周方向に沿って延びる部分と、タイヤ周方向に対して、所定の角度で傾斜した方向に延びる部分とが含まれる。なお、センターブロック50、第2メディエイトブロック60、および第2ショルダーブロック70には、斜面は形成されていない。
第1ショルダーブロック30には、複数のサイプがタイヤ周方向に沿って形成されている。本明細書において、サイプとは、後述する横溝よりも幅が狭い細溝であって、溝幅が1.0mm以下である溝を意味する。なお、溝幅には、後述する段差の幅は含まれない。空気入りタイヤ1において、サイプは、例えば、ブロックの剛性を調整する役割を果たし、良好な乗り心地性能と制動性能の両立に寄与する。本実施形態において、第1ショルダーブロック30には、2本の縦サイプ311、312が、タイヤ周方向に沿って形成されている。
第1ショルダーブロック30には、縦サイプ311からタイヤ軸方向外側に延びた横サイプ32および横溝33が形成されている。本明細書において、溝(サイプについても同様)が「タイヤ軸方向に延びる」とは、溝がタイヤ軸方向に沿って延びる形態、およびタイヤ軸方向に対して45°以下、好ましくは30°以下の傾斜角度で延びる形態の両方を意図する。なお、タイヤ周方向に延びる主溝についても同様であり、主溝はタイヤ周方向に対して45°以下の傾斜角度で曲がりながらジグザグ状に形成されてもよい。
横サイプ32および横溝33は、タイヤ周方向に間隔をあけて交互に配置されている。横サイプ32および横溝33は、一端が縦サイプ311に開口し、他端が接地端E1を超えて、サイドリブ13近傍まで延びている。横サイプ32および横溝33をサイドリブ13近傍まで伸ばすことで、排水性が向上する。
第1ショルダーブロック30には、第1ショルダー主溝20から縦サイプ312に向かって、タイヤ軸方向に対して略45°の傾斜角度で延びたサイプ35が形成されている。サイプ35は、タイヤ周方向に間隔をあけて複数形成されている。サイプ35は、一端が第1ショルダー主溝20に開口し、他端が縦サイプ312に開口している。なお、本実施形態では、サイプ35(他のサイプについても同様)は直線状に形成されているが、これに限定されない。例えば、サイプ35は、曲線状に形成されていてもよいし、屈曲した形状を有していてもよい。
サイプ35の一方の溝壁面には、溝壁面から外側に向かって延びる段差34が形成されている。本明細書において段差とは、ブロックのうち、トレッド10の接地面よりもタイヤ径方向内側に形成された略平坦な部分であり、サイプおよび横溝以外の部分である。段差34は、サイプ35の延伸方向に沿って連続して形成されている。段差34の幅は、第1ショルダー主溝20に向かって次第に大きくなる。また、段差34は、斜面36と第1ショルダー主溝20との間にわたって形成されている。
第1メディエイトブロック40には、3本の縦サイプ411、412、413が、タイヤ周方向に沿って形成されている。また、第1メディエイトブロック40には、第1ショルダー主溝20から縦サイプ411に向かって、タイヤ軸方向に対して略45°の傾斜角度で延びたサイプ451が形成されている。サイプ451は、一端が第1ショルダー主溝20に開口し、他端が縦サイプ411に開口している。また、第1メディエイトブロック40には、第1センター主溝21から縦サイプ413に向かって、タイヤ軸方向に対して略45°の傾斜角度で延びたサイプ452が形成されている。サイプ452は、一端が第1センター主溝21に開口し、他端が縦サイプ413に開口している。
サイプ451とサイプ452とは、略同一直線上に形成されることが好ましい。また、サイプ451と、サイプ452と、第1ショルダーブロック30に形成されたサイプ35とは、略同一直線上に形成されることがより好ましい。これにより、排水性を向上できる。
サイプ451、452の一方の溝壁面には、溝壁面から外側に向かって延びる段差441、442がそれぞれ形成されている。段差441は、サイプ451の延伸方向に沿って連続して形成され、段差442は、サイプ452の延伸方向に沿って連続して形成される。段差441の幅は、第1ショルダー主溝20に向かって次第に大きくなり、斜面46と第1ショルダー主溝20との間にわたって形成される。また、段差442の幅は、第1センター主溝21に向かって次第に大きくなり、斜面47と第1センター主溝21との間にわたって形成される。
段差441と段差442とは、第1メディエイトブロック40のタイヤ軸方向の中心線上の任意の点に関して点対称な形状を有することが好ましい。また、段差441と、第1ショルダーブロック30のタイヤ軸方向内側に形成された段差34とは、第1ショルダー主溝20を介して対向するように形成されることが好ましい。また、段差441と、段差34とは、第1ショルダー主溝20のタイヤ軸方向の中心線上の任意の点に関して点対称な形状を有することがより好ましい。これにより、良好な排水性と優れた操縦安定性を両立できる。
センターブロック50には、第1センター主溝21からセンターブロック50内側に向かって、タイヤ軸方向に対して略45°の傾斜角度で延びたサイプ55が形成されている。サイプ55は、一端が第1センター主溝21に開口し、他端がセンターブロック50内で終端している。サイプ55の他端は、赤道CLより接地端E2側に位置している。サイプ55と、第1メディエイトブロック40に形成されたサイプ451,452とは、略同一直線上に形成されることが好ましい。
センターブロック50には、サイプ55の一方の溝壁面からセンターブロック50の上面に向かって傾斜する斜面56が形成されている。斜面56は、サイプ55の延伸方向に沿って形成され、第1センター主溝21から赤道CLの近傍まで延びている。斜面56は、サイプ55の溝壁面の途中から上面に向かって形成されていてもよいし、サイプ55の溝底から上面に向かって形成されていてもよい。また、斜面56は、すべてのサイプ55の溝壁面に形成されていてもよいし、一部のサイプ55の溝壁面に形成されていてもよい。斜面56を形成することで、センターブロック50の剛性を高めることができ、センターブロック50の偏摩耗を抑制できる。
第2メディエイトブロック60には、2本の縦サイプ611、612が、タイヤ周方向に沿って形成されている。第2メディエイトブロック60には、第2センター主溝22から縦サイプ611に向かって、タイヤ軸方向に対して所定の傾斜角度で延びたサイプ651が形成されている。サイプ651は、一端が第2センター主溝22に開口し、他端が縦サイプ611に開口している。また、第2メディエイトブロック60には、第2ショルダー主溝23から縦サイプ612に向かって、タイヤ軸方向に対して所定の傾斜角度で延びたサイプ652が形成されている。サイプ652は、一端が第2ショルダー主溝23に開口し、他端が縦サイプ612に開口している。
サイプ651とサイプ652とのタイヤ軸方向に対する傾斜角度は、同じでもよいし、異なっていてもよい。また、サイプ651,652のタイヤ軸方向に対する傾斜角度は、第1メディエイトブロック40に形成されたサイプ451,452のタイヤ軸方向に対する傾斜角度よりも小さくてもよい。サイプ651,652のタイヤ軸方向に対する傾斜角度は、例えば、20°~50°である。
サイプ651は、タイヤ周方向において、隣接する2本の横溝63の間に1本形成される。サイプ651は、隣接する2本の横溝63の間をタイヤ周方向に略2等分する位置に形成されることが好ましい。サイプ652は、タイヤ周方向において、隣接する2本の横溝63の間に2本形成される。サイプ652は、隣接する2本の横溝63の間をタイヤ周方向に略3等分する位置に形成されることが好ましい。
第2メディエイトブロック60には、第2センター主溝22から第2ショルダー主溝23に向かって、タイヤ軸方向に対して所定の傾斜角度で延びた横溝63が形成されている。横溝63は、一端が第2センター主溝22に開口し、他端が第2ショルダー主溝23に開口している。横溝63のタイヤ軸方向に対する傾斜角度は、サイプ651、652と略同一である。
横溝63の溝幅は、タイヤ軸方向にわたって異なる。具体的には、第2センター主溝22から縦サイプ612までの部分の横溝63の溝幅は、縦サイプ612から第2ショルダー主溝23までの部分の横溝63の溝幅よりも小さい。第2センター主溝22から縦サイプ612までの部分の横溝63の溝幅は、例えば、縦サイプ612から第2ショルダー主溝23までの部分の横溝63の溝幅の30%~70%である。横溝63の溝幅を変えることで、タイヤ接地時に横溝63から発生するポンピング音を低減できる。
第2ショルダーブロック70には、第2ショルダー主溝23からタイヤ軸方向外側に延びる横サイプ72および横溝73が形成されている。横サイプ72および横溝73は、タイヤ周方向に間隔をあけて複数形成されている。横サイプ72は、隣接する2本の横溝73の間に2本形成される。横サイプ72は、隣接する2本の横溝73の間をタイヤ周方向に略3等分する位置に形成されることが好ましい。横サイプ72および横溝73のタイヤ軸方向に対する傾斜角度は略同一であり、例えば5°~20°である。
横サイプ72は、一端が第1センター主溝21に開口し、他端が第2ショルダーブロック70内で終端している。横サイプ72の他端は、タイヤ軸方向に対して、接地端E2よりも外側に位置することが好ましい。横溝73は、一端が第2ショルダー主溝23に開口し、他端が接地端E2を超えて、サイドリブ13近傍まで延びている。横溝73をサイドリブ13近傍まで伸ばすことで、排水性が向上する。
横溝73は、横溝73の他部よりも深さの浅い浅溝部731と、横溝73の他部よりも溝幅の小さい幅狭部732を含む。浅溝部731は、横溝73と第2ショルダー主溝23との接続位置の近傍に形成されている。浅溝部731の深さは、例えば、横溝73の他部の深さの20%~50%である。浅溝部731の溝壁面は、溝底に向かって溝幅が狭くなるように傾斜していることが好ましい。浅溝部731を形成することで、第2ショルダーブロック70の剛性を高めることができ、操縦安定性が向上する。
幅狭部732は、浅溝部731のタイヤ軸方向外側に形成されている。幅狭部732の溝幅は、例えば、横溝73の他部の10%~50%である。幅狭部732を形成することで、第2ショルダーブロック70の剛性を高めることができ、操縦安定性が向上する。
以下、図3~図7を参照しながら、第1ショルダーブロック30について詳説する。図3は、第1ショルダーブロック30近傍を示した平面図であり、図4は、第1ショルダーブロック30の近傍を拡大した斜視図である。また、図5~図7は、それぞれ図3中のAA線、BB線、CC線断面図である。
図3および図4に示すように、第1ショルダーブロック30には、縦サイプ311,312が、タイヤ周方向に沿って形成されている。本実施形態では、縦サイプ311,312の溝幅は、溝底近傍を除き、タイヤ径方向にわたって略均一であるが、これに限定されない。例えば、縦サイプ311,312の溝壁面は、溝底に向かって溝幅が狭くなるように傾斜していてもよい。
縦サイプ311の溝壁面には、タイヤ軸方向内側に向かって延びる段差37が形成されている。段差37は、タイヤ周方向に所定の間隔をあけて形成されている。段差37の深さは、例えば、縦サイプ311の深さの10%~50%である。段差37のタイヤ軸方向における幅は、タイヤ周方向にわたって略均一であり、例えば、縦サイプ311の幅と略同一である。段差37のタイヤ周方向における長さは特に限定されず、例えば、タイヤ周方向における段差37の間隔の長さと略同一である。縦サイプ311の溝壁面に段差37を設けることで、縦サイプ311の排水性が向上する。本実施形態では、段差37は、タイヤ周方向に所定の間隔をあけて形成されているが、これに限定されない。例えば、段差37は、タイヤ周方向にわたって全周に形成されていてもよい。
第1ショルダーブロック30には、縦サイプ311からタイヤ軸方向外側に延びた横サイプ32および横溝33が形成されている。横サイプ32および横溝33は、一端が縦サイプ311に開口し、他端がサイドリブ13近傍まで延びている。横サイプ32および横溝33のタイヤ軸方向に対する傾斜角度は略同一であり、例えば5°~20°である。横サイプ32(後述する幅広部321を除く)および横溝33(後述する幅広部331を除く)の溝幅は、タイヤ軸方向にわたって略均一である。横サイプ32(後述する幅広部321を除く)および横溝33の深さは、特に限定されず、例えば、縦サイプ311の深さの50%~150%である。
横サイプ32は、横サイプ32の他部よりも深さが浅く、横サイプ32の他部よりも幅の広い幅広部321を含む。幅広部321は、横サイプ32と縦サイプ311との接続位置に形成されている。幅広部321の深さは、例えば、横サイプ32の他部の深さの10%~50%である。幅広部321の幅は、横サイプ32と縦サイプ311との接続位置に向かって次第に大きくなる。横サイプ32と縦サイプ311との接続位置での幅広部321の幅は、例えば、横サイプ32の他部の幅の200~500%である。幅広部321を形成することで、第1ショルダーブロック30の剛性を高めることができ、操縦安定性が向上する。
横溝33は、横溝33の他部よりも幅広な幅広部331を含む。幅広部331の幅は、横溝33と縦サイプ311との接続位置に向かって次第に大きくなる。横溝33と縦サイプ311との接続位置での幅広部331の幅は、例えば、横溝33の他部の幅の110~200%である。なお、幅広部331の深さは、特に限定されず、本実施形態では横溝33の深さと略同一である。幅広部331を形成することで、横溝33の容積を増加させることができ、排水性が向上する。
第1ショルダーブロック30のタイヤ軸方向内側の側面には、第1ショルダー主溝20側に傾斜して延びる斜面36が形成されている。斜面36には、タイヤ周方向に沿って延びる第1斜面361と、タイヤ周方向に対して所定の角度で傾斜した方向に延びる第2斜面362とが含まれる。
図3に示すように、第2斜面362のタイヤ周方向に対する傾斜角度θは、1°以上であることが好ましく、3°以上であることがより好ましい。傾斜角度θを1°以上とすることで、排水性を向上させることができる。また、傾斜角度θは、30°以下であることが好ましく、20°以下であることがより好ましい。傾斜角度θを30°以下とすることで、第1ショルダーブロック30の剛性の低下を抑制でき、操縦安定性を確保することができる。よって、傾斜角度θの好適な範囲の一例は、1°~30°であり、より好ましくは3°~20°である。
詳しくは後述するが、トレッド10の接地面の矩形率が0.55~0.85の場合、平面視において、接地面の端部と第2斜面362とが略直角に交わる。これにより、急制動、急加速時に、第2斜面362が路面に接地してブロックの倒れ込みが抑制され、ブロック端部の接地圧が低下し、旋回時のコーナリング性能が向上する。
第1ショルダーブロック30には、第1ショルダー主溝20から縦サイプ312に向かって、タイヤ軸方向に対して略45°の傾斜角度で延びたサイプ35が形成されている。サイプ35は、一端が第1ショルダー主溝20に開口し、他端が縦サイプ312に開口している。サイプ35の溝幅および深さは、サイプ35の延伸方向にわたって略均一である。
サイプ35の溝壁面のうち、第2斜面362に近接する側の溝壁面には、サイプ35から外側に向かって延びる段差34が形成されている。段差34には、サイプ35に沿って形成された部分と、第2斜面362と第1ショルダー主溝20との間に形成された部分とが含まれる。段差34のうち、サイプ35に沿って形成された部分の幅(サイプ35の延伸方向と垂直な方向における幅)は、サイプ35の延伸方向において、第1ショルダー主溝20に向かって次第に大きくなる。また、段差34のうち、第2斜面362と第1ショルダー主溝20との間に形成された部分の幅(タイヤ軸方向における幅)は、タイヤ周方向において、近接するサイプ35から離れるにつれて次第に小さくなる。
図5は、図3中のAA線断面図であり、第1斜面361の断面図である。図5に示すように、トレッド10の接地面に沿ったプロファイル面αに対する第1斜面361の傾斜角度θ361は、30°以上であることが好ましく、40°以上であることがより好ましい。傾斜角度θ361を30°以上とすることで、溝容積を増やすことができ、排水性を向上させることができる。また、第1斜面361の傾斜角度θ361は、60°以下であることが好ましく、50°以下であることがより好ましい。傾斜角度θ361を60°以下とすることで、第1斜面361の形成に伴う第1ショルダーブロック30のブロックの表面積の減少を抑え、耐摩耗性能、グリップ性能を確保できる。よって、第1斜面361の傾斜角度θ361の好適な範囲の一例は、30°~60°であり、より好ましくは40°~50°である。
本実施形態では、第1斜面361(第2斜面362についても同様)の傾斜角度θ361は、タイヤ径方向にわたって均一であるが、これに限定されない。例えば、第1斜面361は、プロファイル面αに対して異なる角度で傾斜する複数の斜面を含んでもよい。また、例えば、第1斜面361は、湾曲した斜面を含んでいてもよい。また、本実施形態では、第1斜面361の傾斜角度θ361は、タイヤ周方向にわたって均一であるが、これに限定されない。例えば、第1斜面361と第2斜面362との接続位置に近づくにつれて、第1斜面361の傾斜角度θ361は、増加または減少してもよい。
第1斜面361の深さH361は、第1ショルダー主溝20の深さH20の10%以上であることが好ましく、25%以上であることがより好ましい。第1斜面361の深さH361を第1ショルダー主溝20の深さH20の10%以上とすることで、溝の容積を増加させることができ、排水性を向上させることができる。また、第1斜面361の深さH361は、第1ショルダー主溝20の深さH20の70%以下であることが好ましく、60%以下であることがより好ましい。第1斜面361の深さH361を第1ショルダー主溝20の深さH20の70%以下とすることで、第1斜面361の形成に伴う第1ショルダーブロック30のブロックの容積の減少を抑えることができる。これにより、第1ショルダーブロック30の剛性低下が抑制され、操縦安定性が向上する。よって、第1斜面361の深さH361の好適な範囲の一例は、第1ショルダー主溝20の深さH20に対して、10%~70%であり、より好ましくは、25%~60%である。なお、第1斜面361の深さH361とは、プロファイル面αから第1斜面361の最深部までの最短距離を意味する。
本実施形態では、第1斜面361(第2斜面362についても同様)の深さH361は、タイヤ周方向にわたって均一であるが、これに限定されない。例えば、第1斜面361と第2斜面362との接続位置に近づくにつれて、第1斜面361の深さH361は、増加または減少してもよい。
第1斜面361の幅W361は、第1ショルダー主溝20の幅W20の20%以上であることが好ましく、25%以上であることがより好ましい。第1斜面361の幅W361を第1ショルダー主溝20の幅W20の20%以上にすることで、溝容積を増やすことができ、排水性を向上させることができる。また、第1斜面361の幅W361は、第1ショルダー主溝20の幅W20の50%以下であることが好ましく、45%以下であることがより好ましい。第1斜面361の幅W361を第1ショルダー主溝20の幅W20の50%以下にすることで、第1斜面361の形成に伴う第1ショルダーブロック30のブロックの表面積の減少を抑え、耐摩耗性能、グリップ性能を確保できる。よって、第1斜面361の幅W361の好適な範囲の一例は、第1ショルダー主溝20の幅W20に対して、20%~50%であり、より好ましくは、25%~45%である。なお、第1斜面の幅とは、平面視において、隣接する主溝が延びる方向に直交する方向の長さを意味する。また、主溝の幅とは、両側の溝壁をプロファイル面αに向かって延長させた仮想線とプロファイル面αとの交点間の長さを意味する。
図6は、図3中のBB線断面図であり、第2斜面362の断面図である。図6に示すように、プロファイル面αに対する第2斜面362の傾斜角度θ362は、第1斜面361の傾斜角度θ361(図5参照)と略同一でもよいし、異なっていてもよい。第2斜面362の傾斜角度θ362は、第1斜面361の傾斜角度θ361と同様の観点から、30°~60°であることが好ましく、40°~50°であることがより好ましい。
第2斜面362の深さH362は、第1斜面361の深さH361(図5参照)と略同一でもよいし、異なっていてもよい。第2斜面362の深さH362は、第1斜面361の深さH361と同様の観点から、第1ショルダー主溝20の深さH20に対して、10%~70%であることが好ましく、25%~60%であることがより好ましい。また、第2斜面362と第1ショルダー主溝20の間には段差34が形成されている。そのため、第2斜面362の深さH362は、プロファイル面αから段差34までの距離と一致する。
本実施形態では、段差34は、プロファイル面αに対して略平行に形成されているが、これに限定されない。例えば、段差34には、第1ショルダー主溝20側に傾斜して延びる斜面が形成さていてもよい。段差34に形成される斜面の傾斜角度は、第2斜面362の傾斜角度θ362と略同一でもよいし、異なっていてもよい。また、段差34に形成される斜面は、湾曲した斜面を含んでいてもよい。
第2斜面362の幅は、第1斜面361の幅W361(図5参照)と略同一でもよいし、異なっていてもよい。第2斜面362の幅は、第1斜面361の幅W361と同様の観点から、第1ショルダー主溝20の幅W20に対して、20%~50%であることが好ましく、25%~45%であることがより好ましい。なお、第2斜面362の幅とは、第2斜面362の延伸する方向に対して垂直な方向に沿った幅を意味する。
図7は、図3中のCC線断面図であり、サイプ35および段差34の断面図である。サイプ35の深さH35は、特に限定されず、第1ショルダー主溝20の深さH20(図5参照)と略同一でもよいし、第1ショルダー主溝20の深さH20の70%~95%であってもよい。本実施形態では、サイプ35の溝底付近の溝壁面が湾曲しているが、これに限定されない。例えば、サイプ35の溝壁面と溝底面とは、略直角に接続されていてもよい。また、本実施形態では、サイプ35の溝幅は、タイヤ径方向に対して略均一であるが、これに限定されない。例えば、サイプ35の溝幅は、溝底に向かって溝幅が狭くなるように形成されていてもよい。また、サイプ35の溝壁面には、プロファイル面αに対して所定の傾斜角度を有する斜面が形成されていてもよい。
以下、図8~図12を参照しながら、第1メディエイトブロック40について詳説する。図8は、第1メディエイトブロック40近傍を示した平面図であり、図9は、第1メディエイトブロック40の近傍を拡大した斜視図である。また、図10~図12は、それぞれ図8中のDD線、EE線、FF線断面図である。
第1メディエイトブロック40には、3本の縦サイプ411,412,413が、タイヤ周方向に沿って形成されている。本実施形態では、縦サイプ411,412,413の溝幅は、溝底近傍を除き、タイヤ径方向にわたって略均一であるが、これに限定されない。例えば、縦サイプ411,412,413の溝壁面は、溝底に向かって溝幅が狭くなるように傾斜していてもよい。
縦サイプ412には、溝幅が拡張された拡幅部412Aが複数形成されている。拡幅部412Aの最大溝幅は、特に限定されないが、例えば、縦サイプ412の他部の幅の200~500%である。拡幅部412Aを形成することで、第1メディエイトブロック40のタイヤ軸方向中央に溜まる熱を冷却できる。本実施形態では、拡幅部412Aの溝壁面は、弓形に形成されているが、これに限定されない。例えば、コの字型に形成されてもよいし、波形に形成されてもよい。
第1メディエイトブロック40のタイヤ軸方向外側の側面には、第1ショルダー主溝20側に傾斜して延びる斜面46が形成されている。斜面46には、タイヤ周方向に沿って延びる第1斜面461と、タイヤ周方向に対して所定の角度で傾斜した方向に延びる第2斜面462とが含まれる。また、第1メディエイトブロック40のタイヤ軸方向内側の側面には、第1センター主溝21側に傾斜して延びる斜面47が形成されている。斜面47には、斜面46と同様に、タイヤ周方向に沿って延びる第1斜面471と、タイヤ周方向に対して所定の角度で傾斜した方向に延びる第2斜面472が含まれる。
図8に示すように、第2斜面462のタイヤ周方向に対する傾斜角度θ、および第2斜面472のタイヤ周方向に対する傾斜角度θは、傾斜角度θ(図3参照)と異なっていてもよいが、略同一であることが好ましい。また、傾斜角度θと同様の観点から、傾斜角度θ,θの好適な範囲の一例は、1°~30°であり、よく好ましくは3°~20°である。
詳しくは後述するが、トレッド10の接地面の矩形率が0.55~0.85の場合、平面視において、接地面の端部と第2斜面462,472とが略直角に交わる。これにより、急制動、急加速時に、第2斜面462,472が路面に接地してブロックの倒れ込みが抑制され、ブロック端部の接地圧が低下し、通常走行時の操縦安定性が向上する。
第1メディエイトブロック40には、第1ショルダー主溝20から縦サイプ411に向かって、タイヤ軸方向に対して略45°の傾斜角度で伸びたサイプ451が形成されている。サイプ451は、一端が第1ショルダー主溝20に開口し、他端が縦サイプ411に開口している。また、第1メディエイトブロック40には、第1センター主溝21から縦サイプ413に向かって、タイヤ軸方向に対して略45°の傾斜角度で伸びたサイプ452が形成されている。サイプ452は、一端が第1センター主溝21に開口し、他端が縦サイプ413に開口している。サイプ451,452の溝幅および深さは、サイプ451,452の延伸方向にわたって略均一である。
サイプ451,452の溝壁面のうち、第2斜面462,472に近接する側の溝壁面には、外側に向かって延びる段差441,442がそれぞれ形成されている。段差441には、サイプ451に沿って形成された部分と、第2斜面462と第1ショルダー主溝20との間に形成された部分とが含まれる。また、段差442には、サイプ452に沿って形成された部分と、第2斜面472と第1センター主溝21との間に形成された部分とが含まれる。
段差441のサイプ451に沿って形成された部分の幅(サイプ451の延伸方向と垂直な方向における幅)は、サイプ451の延伸方向において、第1ショルダー主溝20に向かって次第に大きくなる。また、段差441の第2斜面462と第1ショルダー主溝20との間に形成された部分の幅(タイヤ軸方向における幅)は、タイヤ周方向において、第1斜面461と第2斜面462との接続位置から離れるにつれて次第に大きくなる。
段差442についても段差441と同様に、段差442のサイプ452に沿って形成された部分の幅(サイプ452の延伸方向と垂直な方向における幅)は、サイプ452の延伸方向において、第1センター主溝21に向かって次第に大きくなる。また、段差442の第2斜面472と第1センター主溝21との間に形成された部分の幅(タイヤ軸方向における幅)は、タイヤ周方向において、第1斜面471と第2斜面472との接続位置から離れるにつれて次第に大きくとなる。
以下、図10~12を用いて、第1斜面461、第2斜面462、サイプ451の断面形状について説明する。なお、第1斜面471、第2斜面472、サイプ452については説明を省略するが、同様の形態とすることが可能である。図10は、図8中のDD線断面図であり、第1斜面461の断面図である。トレッド10の接地面に沿ったプロファイル面αに対する第1斜面461の傾斜角度θ461は、第1ショルダーブロック30に形成された第1斜面361のプロファイル面αに対する傾斜角度θ361と異なっていてもよいが、略同一であることが好ましい。また、傾斜角度θ361と同様の観点から、第1斜面461の傾斜角度θ461の好適な範囲の一例は、30°~60°であり、よく好ましくは40°~50°である。
本実施形態では、第1斜面461(第2斜面462についても同様)の傾斜角度θ461は、タイヤ径方向にわたって均一であるが、これに限定されない。例えば、第1斜面461は、プロファイル面αに対して異なる角度で傾斜する複数の斜面を含んでもよい。また、例えば、第1斜面461は、湾曲した斜面を含んでいてもよい。また、本実施形態では、第1斜面461の傾斜角度θ461は、タイヤ周方向にわたって均一であるが、これに限定されない。例えば、第1斜面461と第2斜面462との接続位置が近づくにつれて、第1斜面461の傾斜角度θ461は、増加または減少してもよい。
第1斜面461の深さH461は、第1ショルダーブロック30に形成された第1斜面361の深さH361と異なっていてもよいが、略同一であることが好ましい。また、第1斜面361の深さH361と同様の観点から、第1斜面461の第1斜面461の深さH461の好適な範囲の一例は、第1ショルダー主溝20の深さH20に対して、10%~70%であることが好ましく、25%~60%であることがより好ましい。
本実施形態では、第1斜面461(第2斜面462についても同様)の深さH461は、タイヤ周方向にわたって均一であるが、これに限定されない。例えば、第1斜面461と第2斜面462との接続位置が近づくにつれて、第1斜面461の深さH461は、増加または減少してもよい。
第1斜面461の幅W461は、第1ショルダーブロック30に形成された第1斜面361の幅W361と異なっていてもよいが、略同一であることが好ましい。また、第1斜面361の幅W361と同様の観点から、第1斜面461の第1斜面461の幅W461の好適な範囲の一例は、第1ショルダー主溝20の幅W20に対して、20%~50%であることが好ましく、25%~45%であることがより好ましい。
図11は、図8中のCC線断面図であり、第2斜面462の断面図である。図11に示すように、プロファイル面αに対する第2斜面462の傾斜角度θ462は、第1斜面461の傾斜角度θ461(図10参照)と略同一でもよいし、異なっていてもよい。第2斜面462の傾斜角度θ462は、第1斜面461の傾斜角度θ461と同様の観点から、30°~60°であることが好ましく、40°~50°であることがより好ましい。
第2斜面462の深さH462は、第1斜面461の深さH461(図10参照)と略同一でもよいし、異なっていてもよい。第2斜面462の深さH462は、第1斜面461の深さH461と同様の観点から、第1ショルダー主溝20の深さH20に対して、10%~70%であることが好ましく、25%~60%であることがより好ましい。また、第2斜面462と第1ショルダー主溝20の間には段差441が形成されている。そのため、第2斜面462の深さH462は、プロファイル面αから段差441までの距離と一致する。
本実施形態では、段差441は、プロファイル面αに対して略平行に形成されているが、これに限定されない。例えば、段差441は、第1ショルダー主溝20側に傾斜して延びる斜面が形成さていてもよい。段差441に形成される斜面の傾斜角度は、第2斜面462の傾斜角度θ462と略同一でもよいし、異なっていてもよい。また、段差441に形成される斜面は、湾曲した斜面を含んでいてもよい。
第2斜面462の幅は、第1斜面461の幅W461(図10参照)と略同一でもよいし、異なっていてもよい。第2斜面462の幅は、第1斜面461の幅W461と同様の観点から、第1ショルダー主溝20の幅W20に対して、20%~50%であることが好ましく、25%~45%であることがより好ましい。なお、第2斜面462の幅とは、第2斜面462の延伸する方向に対して垂直な方向に沿った幅を意味する。
図12は、図8中のCC線断面図であり、サイプ451および段差441の断面図である。サイプ451の深さH451は、特に限定されず、第1ショルダー主溝20の深さH20と略同一でもよいし、第1ショルダー主溝20の深さH20の70%~95%であってもよい。本実施形態では、サイプ451の溝底付近の溝壁面が湾曲しているが、これに限定されない。例えば、サイプ451の溝壁面と溝底面とが略直角に接続されていてもよい。また、本実施形態では、サイプ451の溝幅は、タイヤ径方向に対して略均一であるが、これに限定されない。例えば、サイプ451の溝幅は、溝底に向かって溝幅が狭くなるように傾斜していてもよい。また、サイプ451の溝壁面には、プロファイル面αに対して所定の傾斜角度を有する斜面が形成されていてもよい。
以下、図13および図14を参照しながら、トレッド10の接地面の形状について詳説する。図13は、トレッド10の接地面の形状を模式的に示す図であり、図14は、空気入りタイヤ1の斜視図であって、車両外側を示す拡大図である。
図13に示すように、トレッド10の接地面は、赤道CL上における接地面のタイヤ周方向に沿った長さである接地長(L1)に対し、接地端近傍の接地長(L2)が比較的短く、楕円形状に近い形状を有する。ここで、接地長(L1)とは、未使用の空気入りタイヤを正規リムに装着して、所定の内圧となるように空気を充填した状態で、正規荷重の70.4%に相当する荷重を加えたときの接地面の赤道CL上のタイヤ周方向に沿った長さである。また、接地長(L2)とは、上記測定条件で求めた接地面のタイヤ軸方向両端から10mmタイヤ軸方向内側の位置における接地面のタイヤ周方向に沿った長さである。なお、上記測定条件における所定の内圧とは、タイヤの扁平率が60%以上である場合は、200kPaであり、扁平率が60%未満である場合は、220kPaである。また、Extra Loadと記載されたタイヤにおいては、上記測定条件における所定の内圧とは、扁平率が60%以上である場合は、240kPaであり、扁平率が60%未満である場合は、260kPaである。
本明細書において、L2/L1がトレッド10の接地面の矩形率と定義される。なお、本実施形態において、接地長(L2)は、トレッド10の左右において実質的に同じ長さである。
トレッド10の接地面の矩形率は、0.55~0.85である。本実施形態のトレッドパターンにおいて、上記条件下の矩形率が0.55~0.85であれば、図13に示すように、平面視において、接地面の端部と、第1ショルダーブロック30に形成された第2斜面362とが略直角に交わる。これにより、タイヤ軸方向外側への排水性が向上する。また、急制動、急加速時に、第2斜面362が路面に接地してブロック端部の接地圧が低下し、接地面の浮き上がりが抑制され、旋回時のコーナリング性能が向上する。
接地面の矩形率は、0.60~0.80がより好ましく、0.65~0.75がさらに好ましく、0.68~0.72が特に好ましい。本実施形態のトレッドパターンにおいて、接地面の矩形率が0.55を下回ると操縦安定性が低下し、良好な排水性と優れた操縦安定性の両立が困難となる。他方、接地面の矩形率が0.85を超えると排水性が低下し、この場合も良好な排水性と優れた操縦安定性の両立が困難となる。
以下、接地面の矩形率を0.55~0.85とするための形態として、本実施形態のベルト補強材17およびベルト角度について説明する。
まず、ベルト補強材17について説明する。図14に示すように、ベルト補強材17は、ベルト16とトレッド10との間に配置される。ベルト補強材17は、耐久性の向上、走行時のロードノイズの低減等のために配置される。ベルト補強材17は、例えば、2層構造を有し、キャッププライ18とエッジプライ19とを含む。なお、ベルト補強材17の構成は、これに限定されない。例えば、キャッププライ18を含まない構成としてもよいし、エッジプライ19を2層配置する構成としてもよい。
キャッププライ18は、左右のサイドリブ13の間をタイヤ軸方向に延在する。キャッププライ18は、例えば、ポリアミド繊維等の絶縁性の有機繊維層により構成され、トッピングゴムにより被覆される。
エッジプライ19は、ベルト16のタイヤ軸方向の各端部に配置される。図14に示すように、タイヤ軸方向において、エッジプライ19の内端19Aが、第1ショルダーブロック30に形成された第2斜面362の外端362Aよりも、外側に位置することが好ましい。これにより、接地面の矩形率を0.55~0.85とすることが容易になる。なお、内端19Aとは、エッジプライ19のうち、最もタイヤ軸方向内側に位置する端部を示す。また、第2斜面362の外端362Aとは、第2斜面362とトレッド10の接地面に沿ったプロファイル面αとの交点のうち、最もタイヤ軸方向外側の位置を示す。
次にベルト角度について説明する。ベルト角度とは、タイヤ周方向に対するベルトコードの角度である。ベルト角度は、21°~27°であることが好ましい。当該範囲内であれば、接地面の矩形率を0.55~0.85とすることが容易になる。ベルト角度が21°よりも小さくなると、ベルト16の拘束力が強くなり、接地面の矩形率が0.85を超えてしまう。一方、ベルト角度が27°よりも大きくなると、ベルト16の拘束力が弱くなり、接地面の矩形率が0.55よりも小さくなってしまう。ベルト角度は、より好ましくは22°~26°であり、さらに好ましくは23°~25°である。
以上のように、上記構成を備えた空気入りタイヤ1によれば、良好な排水性を確保しつつ、優れた操縦安定性を実現できる。第1ショルダーブロック30のタイヤ軸方向内側の側面に、第1ショルダー主溝20側に傾斜して延び、タイヤ周方向に対して所定の角度で傾斜した方向に沿って延びる第2斜面362を形成し、トレッド10の接地面の矩形率を0.55~0.85に設定することで、急制動、急加速時に、第2斜面362が路面に接地してブロック端部の接地圧が低下し、接地面の浮き上がりが抑制され、旋回時のコーナリング性能が向上する。
なお、上記の実施形態は、本発明の目的を損なわない範囲内で適宜変形できる。上記の実施形態では、タイヤ周方向に沿って延びる第1斜面と、タイヤ周方向に対して所定の角度で傾斜した方向に沿って延びる第2斜面とが形成されているが、例えば、第1斜面を形成されていなくてもよい。また、上記の実施形態では、第2斜面と主溝との間に段差が形成されているが、例えば、段差が形成されていなくてもよい。なお、本発明の目的を損なわない範囲内で、各ブロックに形成された横溝、サイプの本数、形状等を変更してもよい。
1 空気入りタイヤ、10 トレッド、11 サイドウォール、12 ビード、13 サイドリブ、14 カーカス、15 インナーライナー、16 ベルト、17 ベルト補強材、18 キャッププライ、19 エッジプライ、20 第1ショルダー主溝、21 第1センター主溝、22 第2センター主溝、23 第2ショルダー主溝、30 第1ショルダーブロック、32,72 横サイプ、33,63,73 横溝、34,37,441,442 段差、35,55,451,452,651,652 サイプ、36,46,47 斜面、40 第1メディエイトブロック、50 センターブロック、60 第2メディエイトブロック、70 第2ショルダーブロック、311,312,411,412,413,611,612 縦サイプ、321 幅広部、361,461,471 第1斜面、362,462,472 第2斜面、362A 外端、412A 拡幅部、731 浅溝部、732 幅狭部

Claims (4)

  1. トレッドを備え、車両に対する装着方向が指定された空気入りタイヤであって、
    前記トレッドは、
    タイヤ周方向に延びる主溝と、
    前記主溝により区画され、車両外側に配置されるショルダーブロックと、
    を有し、
    前記ショルダーブロックのタイヤ軸方向内側の側面には、前記ショルダーブロックに隣接する主溝側に傾斜して延びる斜面が形成され、
    前記斜面は、タイヤ周方向に対して所定の角度で傾斜した方向に沿って延びており、
    前記トレッドの接地面の矩形率が0.55~0.85である、空気入りタイヤ。
  2. 前記斜面の幅は、隣接する前記主溝の溝幅の20%以上である、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. ベルトと、
    前記ベルトのタイヤ軸方向の端部に設けられ、車両外側に配置されるエッジプライと、
    を更に備え、
    前記エッジプライのタイヤ軸方向の内端は、前記斜面のタイヤ軸方向の外端よりも外側に配置されている、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. ベルトを更に備え、
    前記ベルトのベルト角度が21°~27°である、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
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