JP2024073239A - 制御装置、レンズ装置、撮像装置、制御方法、及びプログラム - Google Patents

制御装置、レンズ装置、撮像装置、制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】アクチュエータの制御に関する周波数特性の悪化を抑えつつ、逆起電圧による駆動音の発生を抑制可能な制御装置を提供すること。【解決手段】制御装置は、アクチュエータをリニア制御で駆動することで被駆動部材を移動させる駆動部と、出力電流指示値を用いて駆動部を制御する制御部とを有し、制御部は、出力電流指示値の変化量が所定量より大きくなる場合、駆動部が出力する電流の方向が切り替わる際にアクチュエータの残留電流を低減させるように駆動部を制御する。【選択図】図3

Description

本発明は、制御装置、レンズ装置、撮像装置、制御方法、及びプログラムに関する。
アクチュエータ(駆動対象)の駆動を制御するための方式としてスイッチング制御方式(デジタル制御方式、パルス幅変調制御方式、パルス周波数制御方式)や、リニア制御方式(DC制御方式、アナログ制御方式)が知られている。リニア制御方式はスイッチング制御方式に比べて放射磁気ノイズが小さいが、駆動回路の出力電流方向が切り替わる際に逆起電圧が生じるため、瞬間的な電流によりアクチュエータが振動し、駆動音が発生してしまう。特許文献1には、逆起電圧の発生を抑制するためにアクチュエータに対してブレーキをかける制御を行う構成が開示されている。
特許第2554374号公報
特許文献1の構成では、通電を切る際にブレーキをかける制御が行われる。アクチュエータを高速で駆動する場合には電流方向が切り替わるときに高確率で逆起電圧が発生するため特許文献1の制御でも問題ないが、アクチュエータを低速で駆動する場合には特定の条件下でのみ逆起電圧が発生する。逆起電圧が発生しない条件においてもブレーキをかける制御を行ってしまうと、アクチュエータの制御に関する周波数特性を悪化させてしまう。
本発明は、アクチュエータの制御に関する周波数特性の悪化を抑えつつ、逆起電圧に起因する駆動音の発生を抑制可能な制御装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面としての制御装置は、アクチュエータをリニア制御で駆動することで被駆動部材を移動させる駆動部と、出力電流指示値を用いて駆動部を制御する制御部とを有し、制御部は、出力電流指示値の変化量が所定量より大きくなる場合、駆動部が出力する電流の方向が切り替わる際にアクチュエータの残留電流を低減させるように駆動部を制御することを特徴とする。
本発明によれば、アクチュエータの制御に関する周波数特性の悪化を抑えつつ、逆起電圧に起因する駆動音の発生を抑制可能な制御装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係るカメラシステムのブロック図である。 駆動回路に含まれるHブリッジ回路とアクチュエータに流れる電流の説明図である。 実施例1のアクチュエータ制御方法を示すフローチャートである。 実施例2のアクチュエータ制御方法を示すフローチャートである。 実施例3のアクチュエータ制御方法を示すフローチャートである。 実施例4のアクチュエータ制御方法を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の実施形態に係るカメラシステム10のブロック図である。カメラシステム10は、レンズ装置(以下、交換レンズ。光学機器)100、及び交換レンズ100が着脱可能かつ通信可能に装着される撮像装置(以下、カメラ本体。光学機器)200を有する。なお、本発明は、交換レンズ式のカメラシステム10だけでなく、レンズ一体型の撮像装置(デジタルスチルカメラやビデオカメラ等)にも適用可能である。
交換レンズ100において、撮影光学系は、物体側から像側へ順に配置された、固定フロントレンズ101、変倍レンズ102、絞り103、手振れ補正レンズ104、及びフォーカスレンズ105を含む。なお、図1では、それぞれのレンズが1つのレンズ素子により構成されているが、実際には1つ又は複数のレンズ素子からなる。
変倍レンズ102は、不図示のズームリングが回転操作され、カム環が回転すると、光軸方向へ移動する。隣り合うレンズ群の間隔が変化することで広角から望遠までの焦点距離での撮影が可能となる。ズームリングの回転操作量は、不図示のセンサによって検出される。変倍レンズ102は、ステッピングモータやDCモータ等により構成されるズームアクチュエータの駆動に伴い、光軸方向へ移動し、変倍を行ってもよい。また、変倍レンズ102は、未使用時の交換レンズ100の全長を縮小するために、沈胴機構を備えていてもよい。沈胴機構は、ステッピングモータやDCモータ等により構成されるアクチュエータの駆動により沈胴を実現させるものであってもよい。
絞り(被駆動部材)103は、ステッピングモータやDCモータ等により構成される絞りアクチュエータ(アクチュエータ)106の駆動に伴い、開口径を変化させることができる。絞り駆動回路(駆動部)107は、絞りアクチュエータ106に駆動電圧と電流を供給する。光量調整装置116は、絞り103、絞りアクチュエータ106、及び絞り駆動回路107からなる。
手振れ補正レンズ(被駆動部材)104は、ステッピングモータやボイスコイルモータ等により構成される手振れ補正アクチュエータ(アクチュエータ)108の駆動に伴い、シフト方向へ移動し、手振れ補正を行う。手振れ補正駆動回路(駆動部)109は、手振れ補正アクチュエータ108に駆動電圧と電流を供給する。手振れ補正装置117は、手振れ補正レンズ104、手振れ補正アクチュエータ108、及び手振れ補正駆動回路109からなる。
フォーカスレンズ(被駆動部材)105は、ステッピングモータ、ボイスコイルモータ、及び超音波モータ等により構成されるフォーカスアクチュエータ(アクチュエータ)110の駆動に伴い光軸方向へ移動し、焦点調節を行う。フォーカス駆動回路(駆動部)111は、フォーカスアクチュエータ110に駆動電圧と電流を供給する。焦点調整装置118は、フォーカスレンズ105、フォーカスアクチュエータ110、及びフォーカス駆動回路111からなる。
交換レンズ100がカメラ本体200に装着されると、交換レンズ100に設けられた電気的接点113a,113b,113cはそれぞれ、カメラ本体200に設けられた電気的接点207a,207b,207cに接続される。これにより、交換レンズ100とカメラ本体200との間での各種情報の通信を行うことができる。図1では、3線式のシリアル通信を行う場合を示しているが、本発明はこれに限定されない。本実施形態では、レンズ制御CPU(制御部)112及びカメラ制御CPU206は、カメラ制御CPU206をクロックマスターとしてシリアル通信を行う。
また、交換レンズ100に設けられた不図示の電源接点と、カメラ本体200に設けられた不図示の電源接点とが互いに接続される。これにより、カメラ本体200に搭載されたリチウムイオン電池等の不図示の二次電池からの電力がDCDCコンバータ等の電源回路で所望の電圧に変換され、交換レンズ100内の各種センサ、レンズ制御CPU112、及び各種駆動回路に供給される。
カメラ本体200には、CCDセンサやCMOSセンサにより構成される光電変換素子としての撮像素子201が設けられている。撮像素子201は、撮像面に撮影光学系により形成された光学像(被写体像)を光電変換する。光電変換によって撮像素子201に蓄積された電荷は、所定のタイミングで撮像信号(アナログ信号)として出力され、映像信号処理回路202に入力される。
映像信号処理回路202は、撮像素子201からのアナログ信号をデジタル信号に変換し、デジタル信号に対して増幅やガンマ補正等の各種信号処理を施して映像信号を生成する。映像信号は、カメラ制御CPU206、液晶ディスプレイパネル等により構成される表示装置205、及び光ディスクや半導体メモリ等により構成される記憶装置204に出力される。
また、映像信号処理回路202内には、焦点情報生成部としてのAF信号処理回路203が設けられている。AF信号処理回路203は、撮像素子201から出力された撮像信号(又は撮像信号を用いて生成された映像信号)から、焦点検出領域であるAFエリア内の画素群により得られた高周波成分や輝度成分を抽出し、焦点情報としての焦点評価値信号を生成する。焦点評価値信号は、映像のコントラスト状態(撮像コントラスト)、つまりは鮮鋭度を示し、フォーカスレンズ105の移動に伴って変化する。焦点評価値信号の値、つまりは焦点評価値が最大(ピーク)となるフォーカス位置が、AFエリアでの合焦位置となる。
姿勢検出部119は、加速度センサ等で構成され、取得した加速度情報から重力方向を検出し、交換レンズ100の重力方向に対する姿勢を検出可能である。
電流検出部120は、絞りアクチュエータ106、手振れ補正アクチュエータ108、及びフォーカスアクチュエータ110のそれぞれに流れる電流を検出する。例えば、電流検出部120は、各電流経路に配置された高精度の抵抗の両端の電圧を増幅器によって増幅し、アナログデジタル変換によってデジタル値を取得することで、各アクチュエータに流れる電流を検出可能である。しかしながら、電流の検出方法は、上記方法に限定されるものではない。検出した電圧値は、レンズ制御CPU112に送信される。
温度検出部121は、温度センサ等で構成され、交換レンズ100の温度を検出可能である。温度変化が生じると各種回路の抵抗値が変化し、絞り駆動回路107、手振れ補正駆動回路109、及びフォーカス駆動回路111の特性も変化する。温度検出部121により検出した温度を利用して、各駆動回路の制御を変更することが可能である。
レンズ制御CPU112は、出力電流指示値算出部114を含む。出力電流指示値算出部114は、絞り駆動回路107、手振れ補正駆動回路109、及びフォーカス駆動回路111のそれぞれに対して、出力させる電流量を指示するための出力電流指示値を算出する。算出された出力電流指示値は、レンズ制御CPU112から絞り駆動回路107、手振れ補正駆動回路109、及びフォーカス駆動回路111のそれぞれに対して送信される。
本実施形態では、レンズ制御CPU112と、絞り駆動回路107、手振れ補正駆動回路109、及びフォーカス駆動回路111の少なくとも一つとにより制御装置が構成される。なお、カメラ本体200が制御装置の機能を有してもよいし、制御装置はカメラシステム10とは異なる装置として構成されてもよい。
以下、図2を参照して、リニア制御方式によるアクチュエータの駆動音について説明する。図2(a)乃至図2(d)は、Hブリッジ回路の説明図である。Hブリッジ回路は、絞り駆動回路107、手振れ補正駆動回路109、及びフォーカス駆動回路111の各駆動回路に共通して含まれる回路である。
Hブリッジ回路は、MOSFET1~MOSFET4により構成され、更にアクチュエータが接続される。なお、各MOSFETのドレイン・ソース間には保護ダイオードが接続されている。MOSFET1とMOSFET4をオンにすると、アクチュエータにプラス方向の電流が流れる。一方、MOSFET2とMOSFET3をオンにすると、アクチュエータにマイナス方向の電流が流れる。
ここで、アクチュエータにマイナス方向の電流が流れる場合について説明する。レンズ制御CPU112から各駆動回路に対して出力電流指示値が送信される。リニア制御方式では、図2(a)に示されるように、MOSFET3がオンに制御され、出力電流指示値に基づいて決定されたDC電圧(直流電圧)がMOSFET2のゲートに供給される。DC電圧の大きさに応じてMOSFET2のオン抵抗が変わることで、アクチュエータに流れる電流量が制御される。
図2(e)は、リニア制御方式におけるアクチュエータに流れる電流(アクチュエータ電流)と出力電流指示値との関係を示す図である。図2(e)において、縦軸は電流、横軸は各駆動回路に入力される出力電流指示値である。出力電流指示値が大きくなるほど電流は大きくなる。電流の方向が変わるゼロクロス付近で、リニアリティが失われる。例えば、図2(b)に示されるように、電流の方向がマイナス方向からプラス方向に切り替わる付近では、MOSFET2はオフではないがほとんど電流が流れないハイインピーダンス状態となる。このとき、アクチュエータには、残留電流が流れている。この状態で、図2(c)に示されるように、MOSFET2とMOSFET3をオフにし、MOSFET4をオン、MOSFET1をハイインピーダンス状態に切り替える。この場合、アクチュエータのコイルの特性によりマイナス方向に電流を流し続けようとして逆起電力が発生する。これにより、アクチュエータの端子に高電圧(逆起電圧)が発生する。その結果、図2(e)において、ゼロクロス付近の電流のリニアリティが損なわれる。このように、電流のリニアリティが崩れると、アクチュエータが滑らかに駆動しないため駆動音が発生する。
アクチュエータの駆動音を低減するには、アクチュエータのコイルの特性による逆起電圧を小さくする必要がある。図2(b)の状態から図2(c)の状態に切り替えるとき、逆起電圧はアクチュエータの残留電流が大きいほど大きくなる。アクチュエータの駆動速度が速いほど、電圧や電流の変化速度が速く、残留電流も大きくなる。すなわち、アクチュエータの駆動速度が遅くなるほど、逆起電圧は小さくなり、アクチュエータの駆動音を小さくすることができる。
一方、アクチュエータの駆動速度が遅くともゼロクロス付近における出力電流指示値の変化が大きい場合、残留電流が大きくなるため逆起電圧を起因とする駆動音が発生する。一例として、出力電流指示値の変化に対するアクチュエータの駆動量が所定量より大きい場合が挙げられる。
以上説明したように、ゼロクロス付近で逆起電圧を起因とする駆動音が発生しやすい。アクチュエータの駆動速度が遅い場合でも特定の条件下においては出力電流指示値の変化が大きくなり、逆起電圧が発生するため、駆動音が発生する。例えば、出力電流指示値の変化に対するアクチュエータの駆動量が所定量より大きい場合、アクチュエータをわずかな量だけ移動させることが困難になる。そのため、アクチュエータを目標位置に駆動する際の出力電流指示値を制御周期ごとに見ると増減が大きくなる。したがって、ゼロクロス付近において、制御周期ごとの出力電流指示値の差分が大きくなり、結果的に残留電流が大きくなるため、逆起電圧や駆動音が発生しやすくなる。
以下、各実施例の交換レンズ100の処理動作について説明する。
本実施例では、アクチュエータを駆動する際に周囲の部材から受ける抵抗力が小さく、出力電流指示値の変化に対するアクチュエータの駆動量が所定値(第1所定値)以上である場合に、駆動音の発生を抑制する制御を行う。出力電流指示値の変化に対するアクチュエータの駆動量が所定値以上である場合とは、アクチュエータに作用する重力のうちアクチュエータの駆動平面方向の成分が所定値(第2所定値)以下である場合である。例えば、アクチュエータのメカ構成により、アクチュエータが駆動する際の周囲の摩擦やばねによる抵抗力が小さいと、出力電流指示値の変化に対するアクチュエータの駆動量が所定値より大きくなる。この場合、ゼロクロス付近における出力電流指示値の変化が大きくなり、残留電流による逆起電圧及び駆動音が発生する。
図3は、本実施例のアクチュエータ制御方法を示すフローチャートである。本実施例では、アクチュエータとして手振れ補正アクチュエータ108を例に説明する。
ステップS101では、レンズ制御CPU112は、出力電流指示値算出部114により算出された出力電流指示値を取得する。
ステップS102では、レンズ制御CPU112は、取得した出力電流指示値を用いた場合に手振れ補正駆動回路109の出力電流方向が反転するか否かを判定する。なお、レンズ制御CPU102は、出力電流指示値を用いて、出力電流方向が切り替わるタイミングを判定することが可能である。レンズ制御CPU112は、出力電流方向が反転すると判定した場合、ステップS103の処理を実行し、出力電流方向が反転しないと判定した場合、ステップS106の処理を実行する。
ステップS106では、レンズ制御CPU112は、取得した出力電流指示値を手振れ補正駆動回路109に送信し、手振れ補正アクチュエータ108を駆動する。このとき、手振れ補正駆動回路109の出力電流方向は反転しないため、逆起電圧に起因する駆動音は発生しない。
ステップS103では、レンズ制御CPU112は、手振れ補正駆動回路109の出力をLoレベルに制御する。具体的には、手振れ補正駆動回路109のHブリッジ回路における二つの出力をLoレベルとし(手振れ補正アクチュエータ108の両端子への出力を同一の電位とし)、手振れ補正アクチュエータ108に流れる残留電流をGNDに流す。なお、同一の電位とは、厳密に同一である場合だけでなく、実質的に同一(略同一)である場合も含むものとする。上記処理を所定の制御周期(所定の期間)だけ実施することによって、残留電流を解消し、逆起電圧の発生を抑制することができる。
ステップS104では、レンズ制御CPU112は、所定の制御周期が終了したか否かを判定する。所定の周期は、予め定められた周期とすればよい。しかしながら、温度変化が生じると手振れ補正駆動回路109の特性が変化するため、残留電流が解消されるまでにかかる時間も変化する。そのため、所定の周期は、温度検出部121により検出された温度に応じて変更されてもよい。レンズ制御CPU112は、所定の制御周期が終了したと判定した場合、ステップS105の処理を実行し、所定の制御周期が終了していないと判定した場合、ステップS103の処理を実行する。
ステップS105では、レンズ制御CPU112は、手振れ補正駆動回路109の出力のLoレベルへの制御を停止し、残留電流をGNDに流す処理を終了する。ステップS105の処理の終了後、レンズ制御CPU112は通常の制御を用いて手振れ補正アクチュエータ108の駆動を制御する。すなわち、レンズ制御CPU112は、出力電流指示値算出部114により算出された出力電流指示値を手振れ補正駆動回路109に送信し、手振れ補正アクチュエータ108を駆動する。
本実施例では、アクチュエータを駆動する際に周囲の部材から受ける抵抗力が小さく、出力電流指示値の変化に対するアクチュエータの駆動量が所定値より大きい場合に、逆起電圧に起因する駆動音の発生を抑制する制御を行う。該制御は、アクチュエータの制御に関する周波数特性を悪化させるが、逆起電圧の発生しやすいアクチュエータのみを対象とするため、周波数特性の悪化を抑えつつ、逆起電圧に起因する駆動音を抑制可能である。
カメラ本体200及び交換レンズ100の姿勢に応じてアクチュエータを駆動する際の抵抗力が変化する。例えば、手振れ補正アクチュエータ108の駆動により、手振れ補正レンズ104は光軸に対して垂直な方向へ移動する。撮影者がカメラ本体200を正姿勢で保持した場合、交換レンズ100に作用する重力は、手振れ補正レンズ104の移動方向の成分を持つため、手振れ補正アクチュエータ108を駆動する際の抵抗力となる。一方、撮影者がカメラ本体200を鉛直上向きに保持し、光軸が鉛直方向を向いている場合、重力は、手振れ補正レンズ104の移動方向の成分を持たないため、手振れ補正アクチュエータ108を駆動する際の抵抗力とはならない。このように、カメラ本体200及び交換レンズ100の姿勢に応じてアクチュエータを駆動する際の抵抗力が変化する場合、抵抗力が小さくなる姿勢で出力電流指示値の変化に対するアクチュエータの駆動量が所定量より大きくなり、駆動音が発生しやすくなる。そこで、本実施例では、カメラ本体200及び交換レンズ100の姿勢が逆起電圧に起因する駆動音が発生しやすい場合に、逆起電圧に起因する駆動音の発生を抑制する制御を行う。カメラ本体200及び交換レンズ100の姿勢が逆起電圧に起因する駆動音が発生しやすい場合とは、アクチュエータに作用する外力のうちアクチュエータの駆動平面方向の成分が所定値以下(第3所定値以下)である場合である。
図4は、本実施例のアクチュエータ制御方法を示すフローチャートである。本実施例では、アクチュエータとして手振れ補正アクチュエータ108を例に説明する。
ステップS201では、レンズ制御CPU112は、出力電流指示値算出部114により算出された出力電流指示値を取得する。
ステップS202では、レンズ制御CPU112は、取得した出力電流指示値を用いた場合に手振れ補正駆動回路109の出力電流方向が反転するか否かを判定する。レンズ制御CPU112は、出力電流方向が反転すると判定した場合、ステップS203の処理を実行し、出力電流方向が反転しないと判定した場合、ステップS207の処理を実行する。
ステップS207では、レンズ制御CPU112は、取得した出力電流指示値を手振れ補正駆動回路109に送信し、手振れ補正アクチュエータ108を駆動する。このとき、手振れ補正駆動回路109の出力電流方向は反転しないため、逆起電圧に起因する駆動音は発生しない。
ステップS203では、レンズ制御CPU112は、姿勢検出部119から交換レンズ100の姿勢情報を取得し、交換レンズ100の姿勢が所定の範囲内であるか否かを判定する。所定の範囲とは、逆起電圧に起因する駆動音が発生しやすい姿勢を含む範囲である。
例えば、実施例1で説明したように、手振れ補正アクチュエータ108を駆動する際に周囲の部材から受ける抵抗力が小さい場合には、鉛直上向きの姿勢において抵抗力が最も小さくなるため、鉛直上向きの姿勢を含む範囲とすればよい。ただし、例えば手振れ補正レンズ104をばね吊りによって支持する構造の場合には、正姿勢のときにばね吊りによる力と重力が釣り合って抵抗力がゼロになることもあり得る。また、ばね吊りによる力の大きさによっては、正姿勢と鉛直上向きの中間位置で抵抗力がゼロになることもあり得る。ばね吊りに限らず周囲の部材から受ける抵抗力の方向と大きさに応じて、抵抗力が最も小さくなる位置は変化する。そのため、抵抗力が最も小さくなる位置に合わせて所定の範囲を設定することが望ましい。レンズ制御CPU112は、交換レンズ100の姿勢が所定の範囲内であると判定した場合、ステップS204の処理を実行し、交換レンズ100の姿勢が所定の範囲内でないと判定した場合、本フローを終了する。
ステップS204では、レンズ制御CPU112は、手振れ補正駆動回路109の出力をLoレベルに制御する。具体的には、手振れ補正駆動回路109のHブリッジ回路における二つの出力をLoレベルとし、手振れ補正アクチュエータ108に流れる残留電流をGNDに流す。上記処理を所定の制御周期だけ実施することによって、残留電流を解消し、逆起電圧の発生を抑制することができる。
ステップS205では、レンズ制御CPU112は、所定の制御周期が終了したか否かを判定する。レンズ制御CPU112は、所定の制御周期が終了したと判定した場合、ステップS206の処理を実行し、所定の制御周期が終了していないと判定した場合、ステップS204の処理を実行する。
ステップS206では、レンズ制御CPU112は、手振れ補正駆動回路109の出力のLoレベルへの制御を停止し、残留電流をGNDに流す処理を終了する。ステップS206の処理の終了後、レンズ制御CPU112は通常の制御を用いて手振れ補正アクチュエータ108の駆動を制御する。すなわち、レンズ制御CPU112は、出力電流指示値算出部114により算出された出力電流指示値を手振れ補正駆動回路109に送信し、手振れ補正アクチュエータ108を駆動する。
本実施例では、カメラ本体200及び交換レンズ100の姿勢がアクチュエータを駆動する際の抵抗力が小さくなる姿勢である場合に、逆起電圧に起因する駆動音の発生を抑制する制御を行う。そのため、カメラ本体200及び交換レンズ100の姿勢に応じてアクチュエータを駆動する際の抵抗力が変化する場合に周波数特性の悪化を抑えつつ、逆起電圧に起因する駆動音の発生を抑制可能である。
本実施例では、直接検出された出力電流指示値の変化量が大きい場合に、駆動音の発生を抑制する制御を行う。残留電流により逆起電圧が生じ駆動音が発生する要因は、出力電流指示値の変化が大きいことである。そこで、出力電流指示値の変化を直接検出し、出力電流指示値の変化量が大きい場合に、駆動音の発生を抑制する制御が行われる。
図5は、本実施例のアクチュエータ制御方法を示すフローチャートである。本実施例では、アクチュエータとして手振れ補正アクチュエータ108を例に説明する。
ステップS301では、レンズ制御CPU112は、出力電流指示値算出部114により算出された出力電流指示値を取得する。
ステップS302では、レンズ制御CPU112は、取得した出力電流指示値を用いた場合に手振れ補正駆動回路109の出力電流方向が反転するか否かを判定する。レンズ制御CPU112は、出力電流方向が反転すると判定した場合、ステップS303の処理を実行し、出力電流方向が反転しないと判定した場合、ステップS307の処理を実行する。
ステップS307では、レンズ制御CPU112は、取得した出力電流指示値を手振れ補正駆動回路109に送信し、手振れ補正アクチュエータ108を駆動する。このとき、手振れ補正駆動回路109の出力電流方向は反転しないため、逆起電圧に起因する駆動音は発生しない。
ステップS303では、レンズ制御CPU112は、取得した出力電流指示値と直前の出力電流指示値とを用いて、出力電流指示値の変化量が所定値以上であるか否かを判定する。変化量として、ステップS301で取得した出力電流指示値と直前の出力電流指示値との差分値を用いればよい。ただし、これに限定されるものではなく、出力電流指示値を微分した値を用いてもよいし、出力電流方向が切り替わる前後で複数の制御周期における変化量を用いてもよい。また、レンズ制御CPU112の処理負荷を軽減するために、参照する出力電流指示値を間引き、それらの値の推移から推測される現在の変化量を用いてもよい。レンズ制御CPU112は、出力電流指示値の変化量が所定値以上であると判定した場合、ステップS304の処理を実行し、出力電流指示値の変化量が所定値以上でないと判定した場合、本フローを終了する。
ステップS304では、レンズ制御CPU112は、手振れ補正駆動回路109の出力をLoレベルに制御する。具体的には、手振れ補正駆動回路109のHブリッジ回路における二つの出力をLoレベルとし、手振れ補正アクチュエータ108に流れる残留電流をGNDに流す。上記処理を所定の制御周期だけ実施することによって、残留電流を解消し、逆起電圧の発生を抑制することができる。
ステップS305では、レンズ制御CPU112は、所定の制御周期が終了したか否かを判定する。レンズ制御CPU112は、所定の制御周期が終了したと判定した場合、ステップS306の処理を実行し、所定の制御周期が終了していないと判定した場合、ステップS304の処理を実行する。
ステップS306では、レンズ制御CPU112は、手振れ補正駆動回路109の出力のLoレベルへの制御を停止し、残留電流をGNDに流す処理を終了する。ステップS306の処理の終了後、レンズ制御CPU112は通常の制御を用いて手振れ補正アクチュエータ108の駆動を制御する。すなわち、レンズ制御CPU112は、出力電流指示値算出部114により算出された出力電流指示値を手振れ補正駆動回路109に送信し、手振れ補正アクチュエータ108を駆動する。
本実施例では、出力電流指示値の変化量が所定量より大きい場合に、逆起電圧に起因する駆動音の発生を抑制する制御を行う。逆起電圧の要因となる出力電流指示値の変化を直接検出するため、必要なときのみ駆動音の発生を抑制する制御が行われ、周波数特性の悪化を最低限に抑えることが可能である。
本実施例では、アクチュエータの残留電流を検出することで、Hブリッジ回路における二つの出力をLoレベルとする期間を適切に設定する制御について説明する。残留電流が解消していないときに出力のLoレベルへの制御を停止して出力電流方向を切り替えてしまうと逆起電圧が発生してしまう。また、残留電流が解消した後も出力のLoレベルへの制御を実施すると不必要にアクチュエータの制御に関する周波数特性を悪化させてしまう。そのため、Hブリッジ回路における二つの出力をLoレベルとする期間を残留電流が流れている期間と一致させることが望ましい。そこで、本実施例では、アクチュエータの残留電流を検出し、残留電流が所定値以下になった場合に出力のLoレベルへの制御を停止させる。
図6は、本実施例のアクチュエータ制御方法を示すフローチャートである。本実施例では、アクチュエータとして手振れ補正アクチュエータ108を例に説明する。
ステップS401では、レンズ制御CPU112は、出力電流指示値算出部114により算出された出力電流指示値を取得する。
ステップS402では、レンズ制御CPU112は、取得した出力電流指示値を用いた場合に手振れ補正駆動回路109の出力電流方向が反転するか否かを判定する。レンズ制御CPU112は、出力電流方向が反転すると判定した場合、ステップS403の処理を実行し、出力電流方向が反転しないと判定した場合、ステップS407の処理を実行する。
ステップS407では、レンズ制御CPU112は、取得した出力電流指示値を手振れ補正駆動回路109に送信し、手振れ補正アクチュエータ108を駆動する。このとき、手振れ補正駆動回路109の出力電流方向は反転しないため、逆起電圧に起因する駆動音は発生しない。
ステップS403では、レンズ制御CPU112は、手振れ補正駆動回路109の出力をLoレベルに制御する。具体的には、手振れ補正駆動回路109のHブリッジ回路における二つの出力をLoレベルとし、手振れ補正アクチュエータ108に流れる残留電流をGNDに流す。
ステップS404では、電流検出部120は手振れ補正アクチュエータ108に流れる電流を検出し、レンズ制御CPU112は電流検出部120から電流値の情報を取得する。
ステップS405では、レンズ制御CPU112は、取得された電流値が所定値(第4所定値)以下であるか否かを判定する。ステップS404とステップS405の処理を実行することで、手振れ補正アクチュエータ108に残留電流が流れている期間中、過不足なく手振れ補正駆動回路109の出力のLoレベルの制御を継続させることができる。レンズ制御CPU112は、電流値が所定値以下であると判定した場合、ステップS406の処理を実行し、電流値が所定値以下でないと判定した場合、ステップS403の処理を実行する。
ステップS406では、レンズ制御CPU112は、手振れ補正駆動回路109の出力のLoレベルへの制御を停止し、残留電流をGNDに流す処理を終了する。ステップS406の処理の終了後、レンズ制御CPU112は通常の制御を用いて手振れ補正アクチュエータ108の駆動を制御する。すなわち、レンズ制御CPU112は、出力電流指示値算出部114により算出された出力電流指示値を手振れ補正駆動回路109に送信し、手振れ補正アクチュエータ108を駆動する。
本実施例では、アクチュエータの残留電流を検出することで、Hブリッジ回路における二つの出力をLoレベルとする期間を残留電流が流れている期間と一致させることができる。これにより、残留電流を解消して逆起電圧の発生を抑え、かつ長期間の出力のLoレベルへの制御による周波数特性の悪化を抑制可能である。
なお、各実施例の出力電流指示の方式についてより具体的な例を説明する。リニア制御を行う駆動回路には、出力電流指示値としてPWM信号を受信する方式がある。該方式の場合、出力電流指示値とはPWM信号のDUTY比であり、出力電流指示値の変化量とはPWM信号のDUTY比の変化量のことである。例えば、実施例3では出力電流指示値の変化量を検出するが、PWM信号を受信する方式の駆動回路の場合、DUTY比の変化量を検出することになる。出力電流指示値算出部114によってDUTY比の算出が行われ、レンズ制御CPU112は取得したDUTY比を参照し、直前のDUTY比と比較することでDUTY比の変化量を検出可能である。
また、各実施例では、手振れ補正アクチュエータ108の駆動を例に説明を行ったが、絞りアクチュエータ106やフォーカスアクチュエータ110に対しても同様のフローを用いて駆動音の発生を抑制可能である。また、交換レンズ100の全長を縮小するための沈胴機構をアクチュエータの駆動により実現する場合、沈胴用のアクチュエータに対しても同様のフローを用いて駆動音の発生を抑制可能である。
また、交換レンズ100に含まれるアクチュエータに限らず、カメラ本体200に含まれるアクチュエータを対象としてもよい。例えば、カメラ本体200に含まれるアクチュエータを用いて撮像素子201を移動させ、手振れ補正を行う構成において、撮像素子201を移動させるアクチュエータに対して同様のフローを用いて、駆動音の発生を抑制可能である。
[その他の実施例]
本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本実施形態の開示は、以下の構成及び方法を含む。
(構成1)
アクチュエータをリニア制御で駆動することで被駆動部材を移動させる駆動部と、
出力電流指示値を用いて前記駆動部を制御する制御部とを有し、
前記制御部は、前記出力電流指示値の変化量が所定量より大きくなる場合、前記駆動部が出力する電流の方向が切り替わる際に前記アクチュエータの残留電流を低減させるように前記駆動部を制御することを特徴とする制御装置。
(構成2)
前記制御部は、前記出力電流指示値の変化量が前記所定量より大きくなる場合、前記駆動部が出力する電流の方向が切り替わる際に前記アクチュエータの両端子への出力を同一の電位となるように前記駆動部を制御することを特徴とする構成1に記載の制御装置。
(構成3)
前記出力電流指示値の変化に対する前記アクチュエータの駆動量が第1所定値以上である場合、前記出力電流指示値の変化量が前記所定量より大きくなることを特徴とする構成1又は2に記載の制御装置。
(構成4)
前記出力電流指示値の変化に対する前記アクチュエータの駆動量が前記第1所定値以上である場合とは、前記アクチュエータに作用する重力のうち前記アクチュエータの駆動平面方向の成分が第2所定値以下であることを特徴とする構成3に記載の制御装置。
(構成5)
前記制御装置を含む光学機器の姿勢が所定の範囲内である場合、前記出力電流指示値の変化量が前記所定量より大きくなることを特徴とする構成1乃至4の何れか一つの構成に記載の制御装置。
(構成6)
前記制御装置を含む光学機器の姿勢が所定の範囲内である場合とは、前記アクチュエータに作用する外力のうち前記アクチュエータの駆動平面方向の成分が第3所定値以下であることを特徴とする構成5に記載の制御装置。
(構成7)
前記制御部は、前記出力電流指示値の変化量を検出可能に構成されることを特徴とする構成1乃至6の何れか一つの構成に記載の制御装置。
(構成8)
前記制御部は、前記出力電流指示値を用いて、前記電流の方向が切り替わるタイミングを判定することを特徴とする構成1乃至7の何れか一つの構成に記載の制御装置。
(構成9)
前記制御部は、前記出力電流指示値の変化量が所定量より大きくなる場合、前記駆動部が出力する電流の方向が切り替わる際に所定の期間だけ前記アクチュエータの残留電流を低減させるように前記駆動部を制御することを特徴とする構成1乃至8の何れか一つの構成に記載の制御装置。
(構成10)
前記所定の期間は、前記制御装置を含む光学機器の温度に基づいて変更されることを特徴とする構成9に記載の制御装置。
(構成11)
前記制御部は、前記出力電流指示値の変化量が所定量より大きくなる場合、前記駆動部が出力する電流の方向が切り替わる際に前記アクチュエータに流れる電流値が第4所定値以下となるまで前記アクチュエータの残留電流を低減させるように前記駆動部を制御することを特徴とする構成1乃至8の何れか一つの構成に記載の制御装置。
(構成12)
アクチュエータをリニア制御で駆動することで被駆動部材を移動させる駆動部と、
出力電流指示値を用いて前記駆動部を制御する制御部とを有する制御装置であって、
前記制御部は、前記制御装置を含む光学機器の姿勢が所定の範囲内である場合、前記駆動部が出力する電流の方向が切り替わる際に前記アクチュエータの残留電流を低減させるように前記駆動部を制御することを特徴とする制御装置。
(構成13)
前記制御装置を含む光学機器の姿勢が所定の範囲内である場合とは、前記アクチュエータに作用する外力のうち前記アクチュエータの駆動平面方向の成分が所定値以下であることを特徴とする構成12に記載の制御装置。
(構成14)
構成1乃至13の何れか一つの構成に記載の制御装置と、
撮影光学系とを有することを特徴とするレンズ装置。
(構成15)
構成1乃至13の何れか一つの構成に記載の制御装置と、
撮像素子とを有することを特徴とする撮像装置。
(方法1)
アクチュエータをリニア制御で駆動することで被駆動部材を移動させる駆動部と、出力電流指示値を用いて前記駆動部を制御する制御部とを有する制御装置の制御方法であって、し、
前記出力電流指示値の変化量が所定量より大きくなる場合、前記駆動部が出力する電流の方向が切り替わる際に前記アクチュエータの残留電流を低減させるように前記駆動部を制御するステップを有することを特徴とする制御方法。
(構成16)
方法1に記載の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
103 絞り(被駆動部材)
104 手振れ補正レンズ(被駆動部材)
105 フォーカスレンズ(被駆動部材)
106 絞りアクチュエータ(アクチュエータ)
107 絞り駆動回路(駆動部)
108 手振れ補正アクチュエータ(アクチュエータ)
109 手振れ補正駆動回路(駆動部)
110 フォーカスアクチュエータ(アクチュエータ)
111 フォーカス駆動回路(駆動部)
112 レンズ制御CPU(制御部)

Claims (17)

  1. アクチュエータをリニア制御で駆動することで被駆動部材を移動させる駆動部と、
    出力電流指示値を用いて前記駆動部を制御する制御部とを有し、
    前記制御部は、前記出力電流指示値の変化量が所定量より大きくなる場合、前記駆動部が出力する電流の方向が切り替わる際に前記アクチュエータの残留電流を低減させるように前記駆動部を制御することを特徴とする制御装置。
  2. 前記制御部は、前記出力電流指示値の変化量が前記所定量より大きくなる場合、前記駆動部が出力する電流の方向が切り替わる際に前記アクチュエータの両端子への出力を同一の電位となるように前記駆動部を制御することを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記出力電流指示値の変化に対する前記アクチュエータの駆動量が第1所定値以上である場合、前記出力電流指示値の変化量が前記所定量より大きくなることを特徴とする請求項1又は2に記載の制御装置。
  4. 前記出力電流指示値の変化に対する前記アクチュエータの駆動量が前記第1所定値以上である場合とは、前記アクチュエータに作用する重力のうち前記アクチュエータの駆動平面方向の成分が第2所定値以下であることを特徴とする請求項3に記載の制御装置。
  5. 前記制御装置を含む光学機器の姿勢が所定の範囲内である場合、前記出力電流指示値の変化量が前記所定量より大きくなることを特徴とする請求項1又は2に記載の制御装置。
  6. 前記制御装置を含む光学機器の姿勢が所定の範囲内である場合とは、前記アクチュエータに作用する外力のうち前記アクチュエータの駆動平面方向の成分が第3所定値以下であることを特徴とする請求項5に記載の制御装置。
  7. 前記制御部は、前記出力電流指示値の変化量を検出可能に構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の制御装置。
  8. 前記制御部は、前記出力電流指示値を用いて、前記電流の方向が切り替わるタイミングを判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の制御装置。
  9. 前記制御部は、前記出力電流指示値の変化量が所定量より大きくなる場合、前記駆動部が出力する電流の方向が切り替わる際に、所定の期間だけ前記アクチュエータの残留電流を低減させるように前記駆動部を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の制御装置。
  10. 前記所定の期間は、前記制御装置を含む光学機器の温度に基づいて変更されることを特徴とする請求項9に記載の制御装置。
  11. 前記制御部は、前記出力電流指示値の変化量が所定量より大きくなる場合、前記駆動部が出力する電流の方向が切り替わる際に、前記アクチュエータに流れる電流値が第4所定値以下となるまで前記アクチュエータの残留電流を低減させるように前記駆動部を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の制御装置。
  12. アクチュエータをリニア制御で駆動することで被駆動部材を移動させる駆動部と、
    出力電流指示値を用いて前記駆動部を制御する制御部とを有する制御装置であって、
    前記制御部は、前記制御装置を含む光学機器の姿勢が所定の範囲内である場合、前記駆動部が出力する電流の方向が切り替わる際に前記アクチュエータの残留電流を低減させるように前記駆動部を制御することを特徴とする制御装置。
  13. 前記制御装置を含む光学機器の姿勢が所定の範囲内である場合とは、前記アクチュエータに作用する外力のうち前記アクチュエータの駆動平面方向の成分が所定値以下であることを特徴とする請求項12に記載の制御装置。
  14. 請求項1又は2に記載の制御装置と、
    撮影光学系とを有することを特徴とするレンズ装置。
  15. 請求項1又は2に記載の制御装置と、
    撮像素子とを有することを特徴とする撮像装置。
  16. アクチュエータをリニア制御で駆動することで被駆動部材を移動させる駆動部と、出力電流指示値を用いて前記駆動部を制御する制御部とを有する制御装置の制御方法であって、し、
    前記出力電流指示値の変化量が所定量より大きくなる場合、前記駆動部が出力する電流の方向が切り替わる際に前記アクチュエータの残留電流を低減させるように前記駆動部を制御するステップを有することを特徴とする制御方法。
  17. 請求項16に記載の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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