JP2024071544A - 遠心圧縮機のインペラ及び遠心圧縮機 - Google Patents

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浩範 本田
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Abstract

【課題】低重量で圧力比の低下を抑制でき、更にクリアランスフローを抑制することにより効率を向上可能な遠心圧縮機のインペラ及び遠心圧縮機を提供する。【解決手段】ハブと、ハブのハブ面上に設けられた少なくとも1つの翼と、を備える遠心圧縮機のインペラであって、少なくとも1つの翼の後縁のハブ側端は、ハブの外周部よりも径方向外側に位置し、且つ、ハブのハブ面を径方向外側に延長した第1ライン、又はハブの背面を径方向外側に延長した第2ライン、のいずれか一方のライン上に位置する。【選択図】図2

Description

本開示は、遠心圧縮機のインペラ及び遠心圧縮機に関する。
特許文献1には、ターボ機械が有する遠心圧縮機について、2次流れを抑制してターボ機械の性能を向上させることを目的とした構成が開示されている。
この構成では、羽根車は、ハブ板と、このハブ板の一方の表面側に周方向に間隔をおいて配置した複数の羽根とを有する。複数の羽根は、ハブ板と羽根とが直交し直線要素で構成された羽根を有する基準羽根車における各羽根の翼スパン高さ方向の複数の翼断面を曲線要素の羽根となるように翼スパン高さ方向に積層して形成された形状を有している。翼断面の翼スパン高さ方向の積層においては、この羽根のハブ板側端および反ハブ板側端の少なくとも一方の端面からスパン中間部に向かうにつれ翼断面に付与するタンジェンシャルリーンおよびスイープの量を増大させる。
特許第5730649号公報
ところで、遠心圧縮機において、インペラの外径を小さくすればインペラの重量を低減してインペラのイナーシャを低減することができる。例えば遠心圧縮機がターボチャージャに用いられる場合、インペラのイナーシャが低減することにより、ターボチャージャのレスポンスを向上することができる。しかしながら、遠心圧縮機では、インペラの外径を小さくすると圧力比は低下する傾向にあるため、低重量のインペラで圧力比の低下を抑制することは容易ではない。
また、遠心圧縮機では、インペラの回転により圧縮された空気の一部がインペラの出口からインペラの背面とハウジングとのクリアランスに流れるクリアランスフローが発生する。このクリアランスフローが増大すると遠心圧縮機の効率が低下してしまう。
上述した特許文献1には、遠心圧縮機におけるこれらの課題を解決するための知見は開示されていない。
上述の事情に鑑みて、本開示は、低重量で圧力比の低下を抑制でき、更にクリアランスフローを抑制することにより効率を向上可能な遠心圧縮機のインペラ及び遠心圧縮機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示の少なくとも一実施形態に係る遠心圧縮機のインペラは、
ハブと、前記ハブのハブ面上に設けられた少なくとも1つの翼と、を備える遠心圧縮機のインペラであって、
前記少なくとも1つの翼の後縁のハブ側端は、
前記ハブの外周部よりも径方向外側に位置し、且つ、
前記ハブの前記ハブ面を径方向外側に延長した第1ライン、又は前記ハブの背面を径方向外側に延長した第2ライン、のいずれか一方のライン上に位置する。
本開示によれば、低重量で圧力比の低下を抑制でき、更にクリアランスフローを抑制することにより効率を向上可能な遠心圧縮機のインペラ及び遠心圧縮機が提供される。
一実施形態に係るターボチャージャ2の遠心圧縮機4の軸線方向に沿った概略断面図である。 一実施形態に係る遠心圧縮機4(4A)の軸線方向に沿った概略断面図であり、図1に示した遠心圧縮機4の詳細構成の一例を示している。 一実施形態に係る遠心圧縮機4(4B)の軸線方向に沿った概略断面図であり、図1に示した遠心圧縮機4の詳細構成の一例を示している。 一実施形態に係る遠心圧縮機4(4C)の軸線方向に沿った概略断面図であり、図1に示した遠心圧縮機4の詳細構成の一例を示している。 一実施形態に係る遠心圧縮機4(4D)の軸線方向に沿った概略断面図であり、図1に示した遠心圧縮機4の詳細構成の一例を示している。 一実施形態に係る遠心圧縮機4(4E)の軸線方向に沿った概略断面図であり、図1に示した遠心圧縮機4の詳細構成の一例を示している。 一実施形態に係る遠心圧縮機4(4F)の軸線方向に沿った概略断面図であり、図1に示した遠心圧縮機4の詳細構成の一例を示している。 一実施形態に係る遠心圧縮機4(4G)の軸線方向に沿った概略断面図であり、図1に示した遠心圧縮機4の詳細構成の一例を示している。 一実施形態に係る遠心圧縮機4(4H)の軸線方向に沿った概略断面図であり、図1に示した遠心圧縮機4の詳細構成の一例を示している。 一実施形態に係る遠心圧縮機4(4I)の軸線方向に沿った概略断面図であり、図1に示した遠心圧縮機4の詳細構成の一例を示している。 一実施形態に係る遠心圧縮機4(4J)の軸線方向に沿った概略断面図であり、図1に示した遠心圧縮機4の詳細構成の一例を示している。 一実施形態に係る遠心圧縮機4(4K)の軸線方向に沿った概略断面図であり、図1に示した遠心圧縮機4の詳細構成の一例を示している。 一実施形態に係る遠心圧縮機4(4L)の軸線方向に沿った概略断面図であり、図1に示した遠心圧縮機4の詳細構成の一例を示している。 一実施形態に係る遠心圧縮機4(4M)の軸線方向に沿った概略断面図であり、図1に示した遠心圧縮機4の詳細構成の一例を示している。 一実施形態に係る遠心圧縮機4(4N)の軸線方向に沿った概略断面図であり、図1に示した遠心圧縮機4の詳細構成の一例を示している。 一実施形態に係る遠心圧縮機4(4O)の軸線方向に沿った概略断面図であり、図1に示した遠心圧縮機4の詳細構成の一例を示している。 一実施形態に係る遠心圧縮機4(4P)の軸線方向に沿った概略断面図であり、図1に示した遠心圧縮機4の詳細構成の一例を示している。 一実施形態に係る遠心圧縮機4(4Q)の軸線方向に沿った概略断面図であり、図1に示した遠心圧縮機4の詳細構成の一例を示している。 図2に示した遠心圧縮機4(4A)の部分拡大図である。
以下、添付図面を参照して本開示の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、一実施形態に係るターボチャージャ2の遠心圧縮機4の軸線方向に沿った概略断面図である。
図1に示すように、遠心圧縮機4は、インペラ6と、インペラ6を収容するケーシング7と、インペラ6を軸支する不図示の軸受を収容するハウジング10とを備える。
インペラ6は、ハブ12と、ハブ12のハブ面13上に設けられた少なくとも1つの翼15とを含む。本実施形態では、インペラ6は、インペラ6の周方向に間隔を空けてハブ面13上に設けられた複数の翼15を含む。ここで、ハブ面13とは、ハブ12のうちケーシング7と対向する面であって、翼15に沿って凹状に滑らかに湾曲した湾曲面を意味する。以下、インペラ6の周方向を単に「周方向」と記載し、インペラ6の軸線方向(インペラ6の回転軸線に沿った方向)を単に「軸線方向」と記載し、インペラ6の径方向を単に「径方向」と記載することとする。
ケーシング7は、インペラ6の複数の翼15を囲繞するシュラウド部8と、インペラ6の外周側にスクロール流路20を形成するスクロール部9とを含む。
インペラ6とシュラウド部8との間には空気流路18が形成される。遠心圧縮機4の空気入口5から空気流路18に流入した空気(流体)は、インペラ6により圧縮されて、空気流路18の下流側のディフューザ流路19を通ってスクロール流路20へ流れる。インペラ6によって圧縮された空気が流れるディフューザ流路19は、ケーシング7のシュラウド側壁面50とハウジング10のハブ側壁面26とによって画定される。インペラ6のハブ12とハウジング10との間にはクリアランス22が形成されている。
図1に示すように、翼15の後縁16におけるシュラウド部8に最も近い位置を後縁16のシュラウド側端16a、翼15の後縁16におけるハブ12に最も近い位置を後縁16のハブ側端16bとすると、後縁16のハブ側端16bは、ハブ12の外周部12eよりも径方向外側に位置する。図示する形態では、後縁16の全体がハブ12の外周部12eよりも径方向外側に位置する。ここで、ハブ12の外周部12eとは、ハブ12のうち径方向における外側の端部、すなわち、ハブ12のハブ面13とハブ12の背面14とを接続する部分を意味する。
図2は、一実施形態に係る遠心圧縮機4(4A)の軸線方向に沿った概略断面図であり、図1に示した遠心圧縮機4の詳細構成の一例を示している。
図2に示すように、ハブ12のハブ面13を径方向外側に延長したラインを第1ラインL1とすると、後縁16のハブ側端16bは、第1ラインL1上に位置する。図2に示す形態では、第1ラインL1は、ハブ面13の外周端13aから径方向外側に向かって延在する、ハブ面13の接線方向に沿った直線状の仮想のラインである。
翼15は、後縁16のハブ側端16bとハブ12の外周部12eとを接続する翼根外周部24を含む。図示する例示的形態では、翼根外周部24は、後縁16のハブ側端16bとハブ面13の外周端13aとを接続するように第1ラインL1に沿って延在している。また、後縁16は、軸線方向に沿って形成されており、軸線方向に平行に延在している。
ハウジング10は、翼根外周部24と対向するハブ側壁面26と、インペラ6の背面14と対向する背面側壁面28と、ハブ側壁面26と背面側壁面28とを接続するように軸線方向に沿って延在する段差面30とを含む。段差面30は、ハブ12の外周部12eと対向する対向壁面である。翼根外周部24は、ハブ側壁面26に沿って形成されており、ハブ側壁面26に平行に延在している。
図2に示す構成によれば、後縁16のハブ側端16bは、ハブ12の外周部12e(ハブ12の外周端)よりも径方向外側に位置している。このため、図2に示す構成と同様のインペラ6の外径を有し、且つ、ハブ面13の外周端13aの径方向位置を後縁16のハブ側端16bの径方向位置まで拡大させた構成と比較すると、遠心圧縮機4の圧力比の低下を抑制しつつインペラ6の重量を低減することができる。また、図2に示す構成と同様のハブ12の外径を有し、且つ、後縁16のハブ側端16bの径方向位置をハブ面13の外周端13aの径方向位置まで縮小させた構成と比較すると、遠心圧縮機4の圧力比を増大させつつインペラの重量増大を抑制することができる。このように、低重量のインペラで圧力比の低下を抑制することができる。また、ハブ12の外径を小さくすることで、クリアランス22の直径も小さくなるため、クリアランスフローを抑制して、クリアランスロス低減することができる。
また、後縁16のハブ側端16bは、ハブ面13を径方向外側に延長した第1ラインL1上に位置している。このため、ハブ12とハウジング10との間のクリアランス22をインペラ6の翼15が覆うこととなり、インペラ6の回転に伴ってクリアランス22の入口(ハブ12の外周部12eとハウジング10との隙間)近傍の空気に遠心力が作用して、クリアランス22へのクリアランスフローの流入を抑制する効果を更に高めることができる。
このように、遠心圧縮機4(4A)のインペラ6によれば、低重量で遠心圧縮機4の圧力比の低下を抑制でき、更にクリアランスフローを抑制することにより遠心圧縮機4の効率を向上することができる。
図3は、一実施形態に係る遠心圧縮機4(4B)の軸線方向に沿った概略断面図であり、図1に示した遠心圧縮機4の詳細構成の一例を示している。図3に示す構成において、図2に示した各構成と共通の符号は、特記しない限り図2に示した各構成と同様の構成を示すものとし、説明を省略する。
図3に示す構成は、後縁16がハブ12側に向かうにつれて径方向内側に向かうように傾斜している点が図2に示す構成と異なる。すなわち、遠心圧縮機4(4B)のインペラ6では、後縁16は、シュラウド側端16aがハブ側端16bよりも径方向における外側に位置するように、軸線方向に対して傾斜して直線状に延在している。後縁16のシュラウド部8側は、後縁16のハブ12側よりも径方向外側に突出している。
図4は、一実施形態に係る遠心圧縮機4(4C)の軸線方向に沿った概略断面図であり、図1に示した遠心圧縮機4の詳細構成の一例を示している。図4に示す構成において、図2に示した各構成と共通の符号は、特記しない限り図2に示した各構成と同様の構成を示すものとし、説明を省略する。
図4に示す構成は、後縁16がハブ12側に向かうにつれて径方向外側に向かうように傾斜している点が図2に示す構成と異なる。すなわち、遠心圧縮機4(4C)のインペラ6では、後縁16は、シュラウド側端16aがハブ側端16bよりも径方向における内側に位置するように、軸線方向に対して傾斜して直線状に延在している。後縁16のハブ12側は、後縁16のシュラウド部8側よりも径方向外側に突出している。
図5は、一実施形態に係る遠心圧縮機4(4D)の軸線方向に沿った概略断面図であり、図1に示した遠心圧縮機4の詳細構成の一例を示している。図5に示す構成において、図2に示した各構成と共通の符号は、特記しない限り図2に示した各構成と同様の構成を示すものとし、説明を省略する。
図5に示す構成は、後縁16が、シュラウド側端16aから後縁16の中央部16cに向かうにつれて径方向外側に向かい、中央部16cから後縁16のハブ側端16bに向かうにつれて径方向内側に向かうように滑らかに湾曲している点が図2に示す構成と異なる。すなわち、遠心圧縮機4(4D)のインペラ6では、後縁16のシュラウド側端16aおよびハブ側端16bの各々よりも後縁16の中央部16cが径方向外側に位置するように、後縁16が滑らかに湾曲している。
図3~図5に示した遠心圧縮機4(4B~4D)の何れにおいても、後縁16のハブ側端16bは、ハブ12の外周部12e(ハブ12の外周端)よりも径方向外側に位置しており、後縁16のハブ側端16bは、ハブ面13を径方向外側に延長した第1ラインL1上に位置している。このため、図2に示した構成と同様の理由により、低重量で遠心圧縮機4の圧力比の低下を抑制でき、更にクリアランスフローを抑制することにより遠心圧縮機4の効率を向上することができる。
また、ハブ12の外周部12eよりも後縁16が径方向における外側に位置しているため、インペラ6の外径の拡大による全圧増加が生じる。このため、図3~図5に示したように翼15のうちハブ12の外周部12eよりも突出している部分の形状を調整することにより、インペラ6で発生した不均一な全圧分布を一様化し、ディフューザ流路19におけるはく離の発生を抑制することができる。特に、図3に示した遠心圧縮機4(4B)及び図5に示した遠心圧縮機4(4D)では、ハブ12の質量が低減される結果、ハブに作用する遠心応力を低減することができる。
図6は、一実施形態に係る遠心圧縮機4(4E)の軸線方向に沿った概略断面図であり、図1に示した遠心圧縮機4の詳細構成の一例を示している。図6に示す構成において、図3に示した各構成と共通の符号は、特記しない限り図3に示した各構成と同様の構成を示すものとし、説明を省略する。
図6に示す構成は、ハブ面13側の方が背面14側よりも径方向外側に位置するように形成されたC面32をハブ12の外周部12eが有する点で、図3に示す構成と異なる。C面32は、平面状に形成されており、ハブ面13側から背面14側に向かうにつれて径方向内側に向かうように傾斜している。また、図6に示す構成では、ハウジング10の段差面30は、C面32と平行に形成されたC面52を含む。C面52は、ハブ側壁面26から背面側壁面28に向かうにつれて径方向における内側に向かうように延在している。
図7は、一実施形態に係る遠心圧縮機4(4F)の軸線方向に沿った概略断面図であり、図1に示した遠心圧縮機4の詳細構成の一例を示している。図7に示す構成において、図3に示した各構成と共通の符号は、特記しない限り図3に示した各構成と同様の構成を示すものとし、説明を省略する。
図7に示す構成は、ハブ面13側の方が背面14側よりも径方向外側に位置するように形成された凹状のR面34をハブ12の外周部12eが有する点で、図3に示す構成と異なる。R面34は、滑らかに湾曲しており、ハブ面13側から背面14側に向かうにつれて径方向内側に向かうように傾斜している。また、図7に示す構成では、ハウジング10の段差面30は、R面34と平行に形成された凸状のR面54を含む。R面54は、滑らかに湾曲して構成されており、ハブ側壁面26から背面側壁面28に向かうにつれて径方向における内側に向かうように延在している。
図6に示した遠心圧縮機4(4E)及び図7に示した遠心圧縮機4(4F)の何れにおいても、後縁16のハブ側端16bは、ハブ12の外周部12e(ハブ12の外周端)よりも径方向外側に位置しており、後縁16のハブ側端16bは、ハブ面13を径方向外側に延長した第1ラインL1上に位置している。このため、図2に示した構成と同様の理由により、低重量で遠心圧縮機4の圧力比の低下を抑制でき、更にクリアランスフローを抑制することにより遠心圧縮機4の効率を向上することができる。
また、図6に示した遠心圧縮機4(4E)及び図7に示した遠心圧縮機4(4F)の何れにおいても、ハブ12の外周部12eと段差面30との間のクリアランス22を流れ方向に対して逆方向に傾斜させることができる。この結果、空気流路18を流れる主流がクリアランス22に入り込むことが抑制され、クリアランスロスを低減することができるため、遠心圧縮機4の効率を向上することができる。
図8は、一実施形態に係る遠心圧縮機4(4G)の軸線方向に沿った概略断面図であり、図1に示した遠心圧縮機4の詳細構成の一例を示している。図8に示す構成において、図3に示した各構成と共通の符号は、特記しない限り図3に示した各構成と同様の構成を示すものとし、説明を省略する。
図8に示す構成は、後縁16のハブ側端16bとハブ12の外周部12eとを接続する翼根外周部24がC面縁36を有する点で、図3に示す構成と異なる。図8に示す構成では、翼根外周部24は、後縁16のハブ側端16bから径方向内側に向けて延在する部分35と、該部分35の径方向内側端と外周部12eとを接続するC面縁36とを含む。C面縁36は、上記部分35から軸線方向に離れるにつれて径方向内側に向かうように傾斜しており、外周部12eと背面14との境界に接続している。
また、図8に示す構成では、ハウジング10の段差面30は、C面縁36と平行に形成されたC面52を含み、C面52は、ハブ側壁面26から背面側壁面28に向かうにつれて径方向における内側に向かうように延在している。
図9は、一実施形態に係る遠心圧縮機4(4H)の軸線方向に沿った概略断面図であり、図1に示した遠心圧縮機4の詳細構成の一例を示している。図9に示す構成において、図3に示した各構成と共通の符号は、特記しない限り図3に示した各構成と同様の構成を示すものとし、説明を省略する。
図9に示す構成は、後縁16のハブ側端16bとハブ12の外周部12eとを接続する翼根外周部24が凹状のR面縁38を有する点で、図3に示す構成と異なる。図9に示す構成では、翼根外周部24は、後縁16のハブ側端16bから径方向内側に向けて延在する部分35と、該部分35の径方向内側端と外周部12eとを接続する凹状のR面縁38とを含む。R面縁38は、上記部分35から軸線方向に離れるにつれて径方向内側に向かうように滑らかに湾曲しており、外周部12eと背面14との境界に接続している。
また、図9に示す構成では、ハウジング10の段差面30は、R面縁38と平行に形成された凸状のR面54を含む。R面54は、滑らかに湾曲して構成されており、ハブ側壁面26から背面側壁面28に向かうにつれて径方向における内側に向かうように延在している。
図8に示した遠心圧縮機4(4G)及び図9に示した遠心圧縮機4(4H)の何れにおいても、後縁16のハブ側端16bは、ハブ12の外周部12e(ハブ12の外周端)よりも径方向外側に位置しており、後縁16のハブ側端16bは、ハブ面13を径方向外側に延長した第1ラインL1上に位置している。このため、図2に示した構成と同様の理由により、低重量で遠心圧縮機4の圧力比の低下を抑制でき、更にクリアランスフローを抑制することにより遠心圧縮機4の効率を向上することができる。
また、図8に示した遠心圧縮機4(4G)及び図9に示した遠心圧縮機4(4H)の何れにおいても、翼根外周部24のC面縁36又はR面縁38と段差面30との間のクリアランス22を流れ方向に対して逆方向に傾斜させることができる。この結果、空気流路18を流れる主流がクリアランス22に入り込むことが抑制され、クリアランスロスを低減することができるため、遠心圧縮機4の効率を向上することができる。また、翼根外周部24に角部を生じさせず応力集中を緩和することができるため、遠心応力に対する翼15の強度を向上することができる。
図10は、一実施形態に係る遠心圧縮機4(4I)の軸線方向に沿った概略断面図であり、図1に示した遠心圧縮機4の詳細構成の一例を示している。図10に示す構成において、図3に示した各構成と共通の符号は、特記しない限り図3に示した各構成と同様の構成を示すものとし、説明を省略する。
図10に示す構成は、背面14側の方がハブ面13側よりも径方向外側に位置するように形成されたC面40をハブ12の外周部12eが有する点で、図3に示す構成と異なる。C面40は、平面状に形成されており、ハブ面13側から背面14側に向かうにつれて径方向外側に向かうように傾斜している。また、図10に示す構成では、ハウジング10の段差面30がC面40と平行に形成されている。すなわち、段差面30もC面として構成されており、ハブ側壁面26側から背面側壁面28側に向かうにつれて径方向における外側に向かうように延在している。なお、遠心圧縮機4(4I)において、外周部12eは、C面40の代わりに又はC面40とともに、ハブ面13側から背面14側に向かうにつれて径方向外側に向かうように傾斜した凹状のR面を有していてもよい。
図10に示した遠心圧縮機4(4I)のインペラ6においても、後縁16のハブ側端16bは、ハブ12の外周部12eよりも径方向外側に位置しており、後縁16のハブ側端16bは、ハブ面13を径方向外側に延長した第1ラインL1上に位置している。このため、図2に示した構成と同様の理由により、低重量で遠心圧縮機4の圧力比の低下を抑制でき、更にクリアランスフローを抑制することにより遠心圧縮機4の効率を向上することができる。
また、遠心圧縮機4の内部流動のケースによっては、ハブ側壁面26側ではく離fが生じる場合がある。このような場合には、図10に示したように傾斜したC面40及び段差面30を採用してクリアランス22の形状を傾斜させることで、上記のようなはく離fが生じるケースにおけるクリアランスロスを低減することができる。
図11は、一実施形態に係る遠心圧縮機4(4J)の軸線方向に沿った概略断面図であり、図1に示した遠心圧縮機4の詳細構成の一例を示している。図11に示す構成において、図10に示した各構成と共通の符号は、特記しない限り図10に示した各構成と同様の構成を示すものとし、説明を省略する。
図11に示す構成は、後縁16のハブ側端16bとハブ12の外周部12eとを接続する翼根外周部24が凹状のR面縁38を有する点で、図10に示す構成と異なる。R面縁38は、後縁16から軸線方向に離れるにつれて径方向内側に向かうように滑らかに湾曲しており、外周部12eと背面14との境界に接続している。
また、図11に示す構成では、ハウジング10の段差面30は、R面縁38と平行に形成された凸状のR面54を含む。R面54は、滑らかに湾曲して構成されており、ハブ側壁面26側から背面側壁面28側に向かうにつれて径方向における内側に向かうように延在している。
図11に示した遠心圧縮機4(4J)のインペラ6においても、後縁16のハブ側端16bは、ハブ12の外周部12eよりも径方向外側に位置しており、後縁16のハブ側端16bは、ハブ面13を径方向外側に延長した第1ラインL1上に位置している。このため、図2に示した構成と同様の理由により、低重量で遠心圧縮機4の圧力比の低下を抑制でき、更にクリアランスフローを抑制することにより遠心圧縮機4の効率を向上することができる。
また、翼根外周部24が凹状のR面縁38を有するため、翼根外周部24に角部を生じさせず応力集中を緩和することができるため、遠心応力に対する翼15の強度を向上することができる。
また、翼15の一部がクリアランス22の内部に配置されるため、翼15の回転に伴う遠心力の作用により、クリアランス22から流れを外周側(すなわち空気流路18側)に向かって排出する作用が生じ、クリアランスロスの低減及びスラスト荷重の低減に寄与することができる。
なお、遠心圧縮機4(4J)において、外周部12eは、C面40の代わりに又はC面40とともに、ハブ面13側から背面14側に向かうにつれて径方向外側に向かうように傾斜した凹状のR面を有していてもよい。また、段差面30を凸状に湾曲したR面により構成する代わりに、段差面30をC面により構成してもよい。
図12は、一実施形態に係る遠心圧縮機4(4K)の軸線方向に沿った概略断面図であり、図1に示した遠心圧縮機4の詳細構成の一例を示している。図12に示す構成において、図2に示した各構成と共通の符号は、特記しない限り図2に示した各構成と同様の構成を示すものとし、説明を省略する。
図12に示すように、ハブ12のハブ面13を径方向外側に延長したラインを第1ラインL1とすると、後縁16のハブ側端16bは、第1ラインL1上に位置する。図12に示す形態では、第1ラインL1は、ハブ面13の外周端13aから径方向外側に向かって延在する、ハブ面13と連続した曲線状のラインである。
翼15は、後縁16のハブ側端16bとハブ12の外周部12eとを接続する翼根外周部24を含む。図示する例示的形態では、翼根外周部24は、後縁16のハブ側端16bとハブ面13の外周端13aとを接続するように第1ラインL1に沿って曲線状に延在している。また、後縁16は、シュラウド側端16aがハブ側端16bよりも径方向における外側に位置するように、軸線方向に対して傾斜して直線状に延在している。
翼根外周部24は、ハブ側壁面26に沿って形成されており、ハブ側壁面26に平行に延在している。ハブ側壁面26は、翼根外周部24に沿って湾曲する湾曲部27を含む。翼根外周部24は、湾曲部27に沿って形成されており、湾曲部27に平行に形成されている。
図12に示した遠心圧縮機4(4K)のインペラ6においても、後縁16のハブ側端16bは、ハブ12の外周部12eよりも径方向外側に位置しており、後縁16のハブ側端16bは、ハブ面13を径方向外側に延長した第1ラインL1上に位置している。このため、図2に示した構成と同様の理由により、低重量で遠心圧縮機4の圧力比の低下を抑制でき、更にクリアランスフローを抑制することにより遠心圧縮機4の効率を向上することができる。
図13は、一実施形態に係る遠心圧縮機4(4L)の軸線方向に沿った概略断面図であり、図1に示した遠心圧縮機4の詳細構成の一例を示している。図13に示す構成において、図2に示した各構成と共通の符号は、特記しない限り図2に示した各構成と同様の構成を示すものとし、説明を省略する。
図13に示す構成では、ハブ12の背面14を径方向外側に延長したラインを第2ラインL2とすると、後縁16のハブ側端16bは、第2ラインL2上に位置する。図13に示す形態では、第2ラインL2は、背面14の外周端14aから径方向外側に向かって延在する、背面14の接線方向(径方向)に沿った直線状の仮想のラインである。
翼15は、後縁16のハブ側端16bとハブ12の外周部12eとを接続する翼根外周部24を含む。図示する例示的形態では、翼根外周部24は、後縁16のハブ側端16bと背面14の外周端14aとを接続するように第2ラインL2に沿って延在している。
図13に示す構成では、ハウジング10は、図2等に示した段差面30を有しておらず、翼根外周部24と対向するハブ側壁面26と、インペラ6の背面14と対向するとともにハブ側壁面26に接続する背面側壁面28とを含む。翼根外周部24は、ハブ側壁面26に沿って形成されており、ハブ側壁面26に平行に延在している。
図13に示す構成によれば、後縁16のハブ側端16bは、ハブ12の外周部12eよりも径方向外側に位置している。このため、図13に示す構成と同様のインペラ6の外径を有し、且つ、後縁16のハブ側端16bの径方向位置とハブ面13の外周端13aの径方向位置とが一致する構成と比較すると、遠心圧縮機4の圧力比の低下を抑制しつつインペラ6の重量を低減することができる。また、図13に示すハブ12の外径と同様のインペラ6の外径を有し、且つ、後縁16のハブ側端16bの径方向位置とハブ面13の外周端13aの径方向位置とが一致する構成と比較すると、遠心圧縮機4の圧力比を増大させつつインペラの重量増大を抑制することができる。このように、低重量のインペラで圧力比の低下を抑制することができる。また、ハブ12の外径を小さくすることで、クリアランス22の直径も小さくなるため、クリアランスフローを抑制して、クリアランスロスを低減することができる。
また、後縁16のハブ側端16bは、背面14を径方向外側に延長した第2ラインL2上に位置している。このため、インペラ6の回転に伴ってクリアランス22の入口(ハブ12の外周部12eとハウジング10との隙間)近傍の空気に遠心力が作用して、クリアランス22へのクリアランスフローの流入を抑制する効果を更に高めることができる。また、ハブ12とハウジング10とのクリアランス22は、ハブ12の外周部12eの位置から、空気流路18を出る主流と反対方向に延在するため、空気流路18を出た主流がクリアランス22に入り込むことが抑制され、クリアランスロスを更に低減することができる。
このように、遠心圧縮機4(4L)のインペラ6によれば、低重量で遠心圧縮機4の圧力比の低下を抑制でき、更にクリアランスフローを抑制することにより遠心圧縮機4の効率を向上することができる。
図14は、一実施形態に係る遠心圧縮機4(4M)の軸線方向に沿った概略断面図であり、図1に示した遠心圧縮機4の詳細構成の一例を示している。図14に示す構成において、図13に示した各構成と共通の符号は、特記しない限り図13に示した各構成と同様の構成を示すものとし、説明を省略する。
図14に示す構成は、ハブ面13と外周部12eとを接続するように滑らかに湾曲する凸状のR面部42をハブ12が有する点で、図13に示す構成と異なる。
図14に示す遠心圧縮機4(4M)のインペラ6においても、後縁16のハブ側端16bは、ハブ12の外周部12e(ハブ12の外周端)よりも径方向外側に位置しており、後縁16のハブ側端16bは、背面14を径方向外側に延長した第2ラインL2上に位置している。このため、図13に示した構成と同様の理由により、低重量で遠心圧縮機4の圧力比の低下を抑制でき、更にクリアランスフローを抑制することにより遠心圧縮機4の効率を向上することができる。
また、ハブ面13と外周部12eとを接続する凸状のR面部42をハブ12が有するため、ハブ12の外周部12eの位置で流路面積が急拡大することを抑制することができ、効率向上効果を高めることができる。
図15は、一実施形態に係る遠心圧縮機4(4N)の軸線方向に沿った概略断面図であり、図1に示した遠心圧縮機4の詳細構成の一例を示している。図15に示す構成において、図13に示した各構成と共通の符号は、特記しない限り図13に示した各構成と同様の構成を示すものとし、説明を省略する。
図15に示す構成は、ハブ面13に連続するとともに第2ラインL2に対して内接する内接面部44をハブ12が有する点で、図13に示す構成と異なる。図15に示す構成では、内接面部44は、翼根外周部24に内接する。
図15に示す遠心圧縮機4(4N)のインペラ6においても、後縁16のハブ側端16bは、ハブ12の外周部12e(ハブ12の外周端)よりも径方向外側に位置しており、後縁16のハブ側端16bは、背面14を径方向外側に延長した第2ラインL2上に位置している。このため、図13に示した構成と同様の理由により、低重量で遠心圧縮機4の圧力比の低下を抑制でき、更にクリアランスフローを抑制することにより遠心圧縮機4の効率を向上することができる。
また、ハブ面13に連続するとともに第2ラインL2に対して内接する内接面部44をハブ12が有するため、ハブ12の外周部12eの位置で流路面積が急拡大することを抑制することができ、効率向上効果を高めることができる。
また、空気流路18を流れる主流とハウジング10のハブ側壁面26とのなす角度を小さくすることができ、これにより主流がクリアランス22に入り込むことが抑制され、クリアランスロスを低減することができる。なお、図15に示す構成では、ハブ12の外周部12eが微小なR面を含んでいてもよい。
図16は、一実施形態に係る遠心圧縮機4(4O)の軸線方向に沿った概略断面図であり、図1に示した遠心圧縮機4の詳細構成の一例を示している。図16に示す構成において、図13に示した各構成と共通の符号は、特記しない限り図13に示した各構成と同様の構成を示すものとし、説明を省略する。
図16に示す構成は、インペラ6の背面14が凹状に形成された曲面46を有する点で図13に示す構成と異なる。曲面46は、滑らかに湾曲しており、インペラ6の外周部12eから軸線方向に離れるにつれて径方向内側に向かうように径方向に対して傾斜している。また、図16に示す構成では、ハウジング10の背面側壁面28が曲面46と平行に形成されている。すなわち、背面側壁面28は凸状の曲面として滑らかに湾曲して構成されており、ハブ側壁面26から軸線方向に離れるにつれて径方向における内側に向かうように延在している。
かかる構成によれば、図13に示した構成が有する効果に加えて、インペラ6の背面14が曲面46を有するため、遠心応力に対するハブ12の強度を高めることができる。
図17は、一実施形態に係る遠心圧縮機4(4P)の軸線方向に沿った概略断面図であり、図1に示した遠心圧縮機4の詳細構成の一例を示している。図17に示す構成において、図16に示した各構成と共通の符号は、特記しない限り図16に示した各構成と同様の構成を示すものとし、説明を省略する。
図17に示す構成では、翼根外周部24が、曲面46と連続した曲面縁48を有する点が図13に示す構成と異なる。また、第2ラインL2は、背面14の外周端14aから径方向外側に向かって延在する、背面14と連続した曲線状の仮想のラインであり、後縁16のハブ側端16bは第2ラインL2上に位置する。また、ハブ側壁面26のうち曲面縁48と対向する部分は、曲面縁48と平行となるように凸状の曲面として滑らかに湾曲して構成されている。
かかる構成によれば、図13に示した構成が有する効果に加えて、インペラ6の背面14が曲面46を有するため、遠心応力に対するハブ12の強度を高めることができる。
図18は、一実施形態に係る遠心圧縮機4(4Q)の軸線方向に沿った概略断面図であり、図1に示した遠心圧縮機4の詳細構成の一例を示している。図18に示す構成において、図16に示した各構成と共通の符号は、特記しない限り図16に示した各構成と同様の構成を示すものとし、説明を省略する。
図18に示す構成では、第2ラインL2は、背面14の外周端14aから径方向外側に向かって延在する、背面14と連続した曲線状の仮想のラインであるとともに、ハブ面13を径方向外側に延長した第1ラインL1に一致している。このため、後縁16のハブ側端16bは第2ラインL2上に位置するとともに第1ラインL1上に位置している。
かかる構成によれば、図16に示した構成が有する効果に加えて、ハブ12の外周部12eの位置で流路面積が急拡大することを抑制することができ、効率向上効果を高めることができる。
幾つかの実施形態では、例えば図19に示すように、後縁16のハブ側端16bの位置でのディフューザ流路19の流路幅をW1、後縁16のハブ側端16bとハブ側壁面26との軸線方向に沿った距離をW2、とした場合に、0.20≧W2/W1を満たすように遠心圧縮機4が構成される。遠心圧縮機4は、好ましくは、0.16≧W2/W1を満たしてもよい。
これにより、インペラ6の回転に伴ってクリアランス22の入口(ハブ12の外周部12eとハウジング10との隙間)近傍の空気に遠心力を効果的に作用させて、クリアランス22へのクリアランスフローの流入を抑制する効果をより一層高めることができる。
図19に示す構成では、上述の遠心圧縮機4(4A)を例に説明したが、上述の遠心圧縮機4(4B~4Q)の各々において、0.20≧W2/W1(より好ましくは0.16≧W2/W1)を満たしてもよい。
本開示は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
上記各実施形態に記載の内容は、例えば以下のように把握される。
(1)本開示の少なくとも一実施形態に係る遠心圧縮機(例えば上述の遠心圧縮機4(4A~4Q))のインペラ(例えば上述のインペラ6)は、
ハブ(例えば上述のハブ12)と、前記ハブのハブ面(例えば上述のハブ面13)上に設けられた少なくとも1つの翼(例えば上述の翼15)と、を備える遠心圧縮機のインペラであって、
前記少なくとも1つの翼の後縁(例えば上述の後縁16)のハブ側端(例えば上述のハブ側端16b)は、
前記ハブの外周部(例えば上述の外周部12e)よりも径方向外側に位置し、且つ、
前記ハブの前記ハブ面を径方向外側に延長した第1ライン(例えば上述の第1ラインL1)、又は前記ハブの背面(例えば上述の背面14)を径方向外側に延長した第2ライン(例えば上述の第2ラインL2)、のいずれか一方のライン上に位置する。
上記(1)に記載の遠心圧縮機のインペラによれば、後縁のハブ側端は、ハブの外周部よりも径方向外側に位置している。このため、インペラの外径を維持しつつハブ面の外周端の径方向位置を後縁のハブ側端の径方向位置まで拡大させた構成と比較すると、遠心圧縮機の圧力比の低下を抑制しつつインペラの重量を低減することができる。また、インペラの外径を縮小させて後縁のハブ側端の径方向位置をハブ面の外周端の径方向位置まで縮小させた構成と比較すると、遠心圧縮機の圧力比を増大させつつインペラの重量増大を抑制することができる。このように、低重量のインペラで圧力比の低下を抑制することができる。また、ハブの外径を小さくすることで、ハブの背面側に形成されるクリアランスの直径も小さくなるため、クリアランスへの漏れ流れ(クリアランスフロー)を抑制して、クリアランスフローに起因する損失(クリアランスロス)を低減することができる。
また、後縁のハブ側端は、ハブ面を径方向外側に延長した第1ライン、又はハブの背面を径方向外側に延長した第2ライン、のいずれか一方のライン上に位置している。このため、インペラの回転に伴って上記クリアランスの入口近傍の空気に遠心力が作用して、クリアランスフローの流入を抑制する効果を更に高めることができる。
このように、上記(1)に記載の遠心圧縮機のインペラによれば、低重量で遠心圧縮機の圧力比の低下を抑制でき、更にクリアランスフローを抑制することにより遠心圧縮機の効率を向上することができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)に記載の遠心圧縮機のインペラにおいて、
前記後縁の前記ハブ側端は、前記第1ライン上に位置する。
上記(2)に記載の遠心圧縮機のインペラによれば、低重量で遠心圧縮機の圧力比の低下を抑制でき、更にクリアランスフローを抑制することにより遠心圧縮機の効率を向上することができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(2)に記載の遠心圧縮機のインペラにおいて、
前記後縁のシュラウド側端(例えば上述のシュラウド側端16a)は、前記ハブ側端よりも径方向外側に位置する。
典型的な遠心圧縮機では、シュラウド側の方がハブ側よりも全圧が低下しやすいため、上記(3)に記載の構成により、インペラで発生した不均一な全圧分布を一様化し、ディフューザ流路におけるはく離の発生を抑制することができる。また、翼のうちハブの外周部近傍の部分の質量が低減される結果、ハブに作用する遠心応力を低減することができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(2)に記載の遠心圧縮機のインペラにおいて、
前記後縁のシュラウド側端は、前記ハブ側端よりも径方向内側に位置する。
遠心圧縮機の内部流動の状態によっては、ハブ側の方がシュラウド側よりも全圧が低下する場合がある。このため、上記(4)に記載の構成により、インペラで発生した不均一な全圧分布を一様化し、ディフューザ流路におけるはく離の発生を抑制することができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(2)に記載の遠心圧縮機のインペラにおいて、
前記後縁の中央部(例えば上述の中央部16c)は、前記後縁のシュラウド側端および前記ハブ側端よりも径方向外側に位置する。
遠心圧縮機の内部流動の状態によっては、後縁の中央部の方がハブ側及びシュラウド側よりも全圧が低下する場合がある。このため、上記(5)に記載の構成により、インペラで発生した不均一な全圧分布を一様化し、ディフューザ流路におけるはく離の発生を抑制することができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(2)に記載の遠心圧縮機のインペラにおいて、
前記ハブの前記外周部は、前記ハブ面側の方が前記背面側よりも径方向外側に位置するように形成されたC面(例えば上述のC面32)または凹状のR面(例えば上述のR面34)を有する。
上記(6)に記載の遠心圧縮機のインペラによれば、ハブの外周部に沿って形成されるクリアランスを遠心圧縮機の主流の流れ方向に対して逆方向に傾斜させることができる。この結果、主流がクリアランスに入り込むことが抑制され、クリアランスロスを低減することができるため、遠心圧縮機の効率を向上することができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(2)に記載の遠心圧縮機のインペラにおいて、
前記少なくとも1つの翼は、前記後縁の前記ハブ側端と前記ハブの前記外周部とを接続する翼根外周部(例えば上述の翼根外周部24)であってC面縁(例えば上述のC面縁36)または凹状のR面縁(例えば上述のR面縁38)を有する翼根外周部を含む。
上記(7)に記載の遠心圧縮機のインペラによれば、翼根外周部のC面縁又はR面縁に沿って形成されるクリアランスを遠心圧縮機の主流の流れ方向に対して逆方向に傾斜させることができる。この結果、主流がクリアランスに入り込むことが抑制され、クリアランスロスを低減することができるため、遠心圧縮機の効率を向上することができる。また、翼根外周部に角部を生じさせず応力集中を緩和することができるため、遠心応力に対する翼の強度を向上することができる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(2)に記載の遠心圧縮機のインペラにおいて、
前記ハブの前記外周部は、前記背面側の方が前記ハブ面側よりも径方向外側に位置するように形成されたC面(例えば上述のC面40)または凹状のR面を有する。
遠心圧縮機の内部流動のケースによっては、ディフューザ流路のハブ側壁面側ではく離が生じる場合がある。このような場合には、上記(8)に記載のC面又は凹状のR面を採用してハブの外周面に沿ったクリアランスの形状を傾斜させることで、上記のようなはく離が生じるケースにおけるクリアランスロスを低減することができる。
(9)幾つかの実施形態では、上記(8)に記載の遠心圧縮機のインペラにおいて、
前記少なくとも1つの翼は、前記後縁の前記ハブ側端と前記ハブの前記外周部とを接続する翼根外周部(例えば上述の翼根外周部24)であってC面縁(例えば上述のC面縁36)または凹状のR面縁(例えば上述のR面縁38)を有する翼根外周部を含む。
上記(9)に記載の遠心圧縮機のインペラによれば、翼根外周部がC面縁又は凹状のR面縁を有するため、翼根外周部に角部を生じさせず応力集中を緩和することができるため、遠心応力に対する翼の強度を向上することができる。
また、翼の一部がハブの外周部に沿ったクリアランスの内部に配置されるため、翼の回転に伴う遠心力の作用により、クリアランスから流れを外周側に向かって排出する作用が生じ、クリアランスロスの低減及びスラスト荷重の低減に寄与することができる。
(10)幾つかの実施形態では、上記(1)に記載の遠心圧縮機のインペラにおいて、
前記後縁の前記ハブ側端は、前記第2ライン上に位置する。
上記(10)に記載の遠心圧縮機のインペラによれば、低重量で遠心圧縮機の圧力比の低下を抑制でき、更にクリアランスフローを抑制することにより遠心圧縮機の効率を向上することができる。
(11)幾つかの実施形態では、上記(10)に記載の遠心圧縮機のインペラにおいて、
前記ハブは、前記ハブ面と前記外周部とを接続する凸状のR面部(例えば上述のR面部42)を有する。
上記(11)に記載の遠心圧縮機のインペラによれば、ハブ面と外周部とを接続する凸状のR面部をハブが有するため、ハブの外周部の位置で流路面積が急拡大することを抑制することができ、効率向上効果を高めることができる。
(12)幾つかの実施形態では、上記(10)に記載の遠心圧縮機のインペラにおいて、
前記ハブは、前記ハブ面に連続するとともに前記第2ラインに対して内接する内接面部(例えば上述の内接面部44)を有する。
上記(12)に記載の遠心圧縮機のインペラによれば、ハブ面に連続するとともに第2ラインに対して内接する内接面部をハブが有するため、ハブの外周部の位置で流路面積が急拡大することを抑制することができ、効率向上効果を高めることができる。
また、遠心圧縮機の主流とディフューザ流路のハブ側壁面とのなす角度を小さくすることができ、これにより主流がインペラの背面側のクリアランスに入り込むことが抑制され、クリアランスロスを低減することができる。
(13)幾つかの実施形態では、上記(10)に記載の遠心圧縮機のインペラにおいて、
前記ハブの前記背面は、凹状に形成された曲面(例えば上述の曲面46)を有する。
上記(13)に記載の遠心圧縮機のインペラによれば、インペラの背面が曲面を有するため、遠心応力に対するハブの強度を高めることができる。
(14)幾つかの実施形態では、上記(13)に記載の遠心圧縮機のインペラにおいて、
前記少なくとも1つの翼は、前記後縁の前記ハブ側端と前記ハブの前記外周部とを接続する翼根外周部(例えば上述の翼根外周部24)であって前記曲面と連続した曲面縁(例えば上述の曲面縁48)を有する翼根外周部を含む。
上記(14)に記載の遠心圧縮機のインペラによれば、インペラの背面が曲面を有するため、遠心応力に対するハブの強度を高めることができる。
(15)幾つかの実施形態では、上記(14)に記載の遠心圧縮機のインペラにおいて、
前記ハブは、前記ハブ面に連続するとともに前記第2ラインに対して内接する内接面部(例えば上述の内接面部44)を有する。
上記(15)に記載の遠心圧縮機のインペラによれば、ハブ面に連続するとともに第2ラインに対して内接する内接面部をハブが有するため、ハブの外周部の位置で流路面積が急拡大することを抑制することができ、効率向上効果を高めることができる。
(16)本開示の少なくとも一実施形態に係る遠心圧縮機は、
上記(1)乃至(15)の何れかに記載の遠心圧縮機のインペラと、
前記遠心圧縮機のインペラによって圧縮された流体が流れるディフューザ流路(例えば上述のディフューザ流路19)を画定するシュラウド側壁面およびハブ側壁面と、を備える遠心圧縮機であって、
前記後縁の前記ハブ側端の位置での前記ディフューザ流路の流路幅をW1、
前記後縁の前記ハブ側端と前記ハブ側壁面との軸線方向に沿った距離をW2、とした場合に、0.20≧W2/W1を満たす。
上記(16)に記載の遠心圧縮機によれば、インペラの背面に沿って形成されるクリアランスの入口近傍の空気に、インペラの回転に伴って遠心力を効果的に作用させて、クリアランスへのクリアランスフローの流入を抑制する効果をより一層高めることができる。
(17)本開示の少なくとも一実施形態に係る遠心圧縮機は、
上記(6)に記載の遠心圧縮機のインペラと、
前記遠心圧縮機のインペラによって圧縮された流体が流れるディフューザ流路(例えば上述のディフューザ流路19)を画定するシュラウド側壁面およびハブ側壁面と、
前記ハブの前記背面と対向する背面側壁面と、を備える遠心圧縮機であって、
前記ハブ側壁面と前記背面側壁面とを接続し、且つ、前記ハブの前記外周部と対向する対向壁面であってC面または凸状のR面を有する対向壁面をさらに備える。
上記(17)に記載の遠心圧縮機によれば、ハブの外周部と対向壁面との間のクリアランスを流れ方向に対して逆方向に傾斜させることができる。この結果、遠心圧縮機の主流がクリアランスに入り込むことが抑制され、クリアランスロスを低減することができるため、遠心圧縮機の効率を向上することができる。
(18)本開示の少なくとも一実施形態に係る遠心圧縮機は、
上記(7)に記載の遠心圧縮機のインペラと、
前記遠心圧縮機のインペラによって圧縮された流体が流れるディフューザ流路(例えば上述のディフューザ流路19)を画定するシュラウド側壁面およびハブ側壁面と、
前記ハブの前記背面と対向する背面側壁面と、を備える遠心圧縮機であって、
前記ハブ側壁面と前記背面側壁面とを接続し、且つ、前記翼根外周部と対向する対向壁面であってC面または凸状のR面を有する対向壁面をさらに備える。
上記(18)に記載の遠心圧縮機によれば、翼根外周部と対向壁面との間のクリアランスを流れ方向に対して逆方向に傾斜させることができる。この結果、遠心圧縮機の主流がクリアランスに入り込むことが抑制され、クリアランスロスを低減することができるため、遠心圧縮機の効率を向上することができる。
(19)本開示の少なくとも一実施形態に係る遠心圧縮機は、
上記(8)に記載の遠心圧縮機のインペラと、
前記遠心圧縮機のインペラによって圧縮された流体が流れるディフューザ流路(例えば上述のディフューザ流路19)を画定するシュラウド側壁面およびハブ側壁面と、
前記ハブの前記背面と対向する背面側壁面と、を備える遠心圧縮機であって、
前記ハブ側壁面と前記背面側壁面とを接続し、且つ、前記ハブの前記外周部と対向する対向壁面であってC面または凸状のR面を有する対向壁面をさらに備える。
上記(19)に記載の遠心圧縮機によれば、ハブの外周部と対向壁面との間のクリアランスを流れ方向に対して逆方向に傾斜させることができる。この結果、遠心圧縮機の主流がクリアランスに入り込むことが抑制され、クリアランスロスを低減することができるため、遠心圧縮機の効率を向上することができる。
(20)本開示の少なくとも一実施形態に係る遠心圧縮機は、
上記(1)乃至(15)の何れかに記載の遠心圧縮機のインペラと、
前記インペラを軸支する軸受を収容するハウジング(例えば上述のハウジング10)と、
を備え、
前記少なくとも1つの翼は、前記後縁の前記ハブ側端と前記ハブの前記外周部とを接続する翼根外周部(例えば上述の翼根外周部24)を含み、
前記翼根外周部は、前記ハウジングのうち前記翼根外周部と対向する対向壁面と平行に延在する。
上記(20)に記載の遠心圧縮機によれば、翼根外周部は、ハウジングのうち翼根外周部と対向する対向壁面と平行に延在する。このため、インペラの回転に伴って上記クリアランスの入口近傍の空気に遠心力が作用して、クリアランスフローの流入を抑制する効果を更に高めることができる。
2 ターボチャージャ
4 遠心圧縮機
5 空気入口
6 インペラ
7 ケーシング
8 シュラウド部
9 スクロール部
10 ハウジング
12 ハブ
12e 外周部
13 ハブ面
13a 外周端
14a 外周端
14 背面
15 翼
16 後縁
16a シュラウド側端
16b ハブ側端
16c 中央部
18 空気流路
19 ディフューザ流路
20 スクロール流路
22 クリアランス
24 翼根外周部
26 ハブ側壁面
27 湾曲部
28 背面側壁面
30 段差面(対向壁面)
32 C面
34 R面
35 部分
36 C面縁
38 R面縁
40 C面
42 R面部
44 内接面部
46 曲面
48 曲面縁
50 シュラウド側壁面

Claims (10)

  1. 遠心圧縮機のインペラと、
    前記インペラを軸支する軸受を収容するハウジングと、を備える遠心圧縮機であって、
    前記インペラは、ハブと、前記ハブのハブ面上に設けられた少なくとも1つの翼と、を含み、
    前記少なくとも1つの翼の後縁のハブ側端は、
    前記ハブの外周部よりも径方向外側に位置し、且つ、
    前記ハブの前記ハブ面を径方向外側に延長した第1ライン上に位置するとともに、
    前記少なくとも1つの翼は、前記後縁の前記ハブ側端と前記ハブの前記外周部とを接続する翼根外周部を含み、
    前記ハウジングは、前記インペラによって圧縮された空気が流れるディフューザ流路を画定するハブ側壁面を含み、
    前記翼根外周部は、前記ハウジングのうち前記翼根外周部と対向する前記ハブ側壁面と平行に延在する、
    遠心圧縮機。
  2. 前記翼根外周部は、前記後縁の前記ハブ側端と、前記ハブの前記外周部のうち前記ハブ面の外周端とを接続するように前記第1ラインに沿って延在する
    請求項1に記載の遠心圧縮機。
  3. 前記後縁のシュラウド側端は、前記ハブ側端よりも径方向外側に位置する、
    請求項1又は2に記載の遠心圧縮機。
  4. 前記後縁のシュラウド側端は、前記ハブ側端よりも径方向内側に位置する、
    請求項1又は2に記載の遠心圧縮機。
  5. 前記後縁の中央部は、前記後縁のシュラウド側端および前記ハブ側端よりも径方向外側に位置する、
    請求項1又は2に記載の遠心圧縮機。
  6. 前記ハブの前記外周部は、前記ハブ面側の方が前記ハブの背面側よりも径方向外側に位置するように形成されたC面または凹状のR面を有する、
    請求項1又は2に記載の遠心圧縮機。
  7. 前記少なくとも1つの翼は、前記後縁の前記ハブ側端と前記ハブの前記外周部とを接続する翼根外周部であってC面縁または凹状のR面縁を有する翼根外周部を含む、
    請求項1に記載の遠心圧縮機。
  8. 前記遠心圧縮機のインペラによって圧縮された前記空気が流れるディフューザ流路を画定するシュラウド側壁面およびハブ側壁面と、を備える遠心圧縮機であって、
    前記後縁の前記ハブ側端の位置での前記ディフューザ流路の流路幅をW1、
    前記後縁の前記ハブ側端と前記ハブ側壁面との軸線方向に沿った距離をW2、とした場合に、0.20≧W2/W1を満たす、
    請求項1又は2に記載の遠心圧縮機。
  9. 前記遠心圧縮機のインペラによって圧縮された前記空気が流れるディフューザ流路を画定するシュラウド側壁面およびハブ側壁面と、
    前記ハブの前記背面と対向する背面側壁面と、を備える遠心圧縮機であって、
    前記ハブ側壁面と前記背面側壁面とを接続し、且つ、前記ハブの前記外周部と対向する対向壁面であってC面または凸状のR面を有する対向壁面をさらに備える、
    請求項6に記載の遠心圧縮機。
  10. 前記遠心圧縮機のインペラによって圧縮された前記空気が流れるディフューザ流路を画定するシュラウド側壁面およびハブ側壁面と、
    前記ハブの背面と対向する背面側壁面と、を備える遠心圧縮機であって、
    前記ハブ側壁面と前記背面側壁面とを接続し、且つ、前記翼根外周部と対向する対向壁面であってC面または凸状のR面を有する対向壁面をさらに備える、
    請求項7に記載の遠心圧縮機。
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