JP2024070531A - ピッキングシステムおよびプログラム - Google Patents

ピッキングシステムおよびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2024070531A
JP2024070531A JP2022181084A JP2022181084A JP2024070531A JP 2024070531 A JP2024070531 A JP 2024070531A JP 2022181084 A JP2022181084 A JP 2022181084A JP 2022181084 A JP2022181084 A JP 2022181084A JP 2024070531 A JP2024070531 A JP 2024070531A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
robot
cart
cart robot
basket
picking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022181084A
Other languages
English (en)
Inventor
正義 孫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SoftBank Group Corp
Original Assignee
SoftBank Group Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SoftBank Group Corp filed Critical SoftBank Group Corp
Priority to JP2022181084A priority Critical patent/JP2024070531A/ja
Priority to PCT/JP2023/038960 priority patent/WO2024090572A1/ja
Publication of JP2024070531A publication Critical patent/JP2024070531A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Manipulator (AREA)

Abstract

【課題】落下した荷物を効率良く回収する。【解決手段】実施形態の一態様に係るピッキングシステムは、低速レーンに沿って移動する第1カートロボットと、高速レーンに沿って前記第1カートロボットよりも高速で移動する第2カートロボットとを備え、前記第1カートロボットを用いて荷物をピックアップして前記第2カートロボットへ渡すピッキングシステムであって、前記第1カートロボットまたは前記第2カートロボットから落下した前記荷物を検出する検出部と、前記検出部によって検出された前記荷物を回収する回収ロボットとを備える。【選択図】図1

Description

本開示は、ピッキングシステムおよびプログラムに関する。
従来、所定の集荷計画に基づいて自律走行し、アームを用いて棚から荷物を取り出して所定の場所に搬送するカートロボットが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2022-068557号公報
上述した従来技術では、カートロボットが荷物を落としてしまう可能性がある。このような場合、落下した荷物を作業員が回収しに行くことが考えられるが、人手による回収作業は時間および労力を要する点で効率的とは言えない。
本開示は、落下した荷物を効率良く回収することができるピッキングシステムおよびプログラムを提供する。
実施形態の一態様に係るピッキングシステムは、低速レーンに沿って移動する第1カートロボットと、高速レーンに沿って第1カートロボットよりも高速で移動する第2カートロボットとを備え、第1カートロボットを用いて荷物をピックアップして第2カートロボットへ渡すピッキングシステムであって、第1カートロボットまたは第2カートロボットから落下した荷物を検出する検出部と、検出部によって検出された荷物を回収する回収ロボットとを備える。
実施形態の一態様によれば、落下した荷物を効率良く回収することができる。
図1は、本実施の形態に係るピッキングシステムが適用された倉庫のフロアの平面図である。 図2は、本実施の形態に係る第1カートロボットの斜視図である。 図3は、本実施の形態に係る第2カートロボットの斜視図である。 図4は、第1カートロボットから第2カートロボットへバスケットを受け渡すときの状態を示す斜視図である。 図5は、情報処理装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 図6は、コントロールセンタの機能構成の一例を示すブロック図である。 図7は、第1カートロボットによるバスケットのピックアップ処理制御ルーチンを示すフローチャートである。 図8は、本実施の形態に係る回収ロボットの斜視図である。 図9は、回収ロボットによるバスケットの回収処理制御ルーチンを示すフローチャートである。 図10は、回収ロボットによるバスケットの回収処理の動作例を示す図である。 図11は、回収ロボットによるバスケットの回収処理の動作例を示す図である。 図12は、回収ロボットによるバスケットの回収処理の動作例を示す図である。 図13は、回収したバスケットを貯蔵部に戻す場合の例を示す図である。 図14は、回収ロボットが第2カートロボットを追従する場合の例を示す図である。 図15は、情報処理装置またはコントロールセンタとして機能するコンピュータのハードウェア構成の一例を概略的に示す図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本実施の形態に係るピッキングシステム1が適用された倉庫のフロア50の平面図である。図1に示すように、ピッキングシステム1は、複数の第1カートロボット51と、複数の第2カートロボット52と、複数の回収ロボット53とを含む。また、ピッキングシステム1は、貯蔵部54と、ドッキングステーション68と、複数の倉庫内センサ群70とを含む。また、ピッキングシステム1は、コントロールセンタ3を備える。
ピッキング作業とは、必要な品物を集める(ピックアップする)仕事のことである。ピッキングスタッフ(本実施の形態では、複数の第1カートロボット51および複数の第2カートロボット52)は、倉庫内の品物を出荷するために欠かせない役割を持つため、あらゆるジャンルの倉庫に配置される。なお、カートロボットに限らず、人型ロボットであってもよい。
例えば、予め指示されたリストや注文書を基に、指定の品物を集め、まとめたものを検品担当者や梱包担当者へと受け流していくのがピッキングスタッフの主な仕事である。倉庫規模が大きいほど、保管されている品物の種類や数も膨大で、そのため、多数のピッキングスタッフがフロア50内を移動することになる。
図1に示されるフロア50には、貯蔵部(倉庫、棚等)54が設けられ、複数のバスケット56が、貯蔵されている。バスケット56は、ピッキング作業によって集められる品物(荷物)である。この貯蔵部54の周囲を、第1カートロボット51、第2カートロボット52および回収ロボット53が移動するようになっている。
第1カートロボット51および第2カートロボット52は、バスケット56の受け渡しを行う。受け渡しは、貯蔵部54からバスケット56を取り出すことを含む。
第1カートロボット51は、低速レーン58に沿って移動するカートロボットである。第2カートロボット52は、第1カートロボット51よりも高速で移動するカートロボットであり、高速レーン60に沿って移動する。
低速レーン58および高速レーン60は、たとえば後述するコントロールセンタ3によって設定される移動経路である。高速レーン60は固定であってもよいが、低速レーン58は、たとえば集荷計画に応じて、すなわち、ピックアップする荷物の収容場所に応じて変更され得る。
高速レーン60は、始点と終点とが繋がった経路、すなわち、循環路である。第2カートロボット52は、かかる高速レーン60を一定方向(図1では時計回り)に周回する。一例として、第2カートロボット52は、高速レーン60に沿って時速20Kmでノンストップ走行し、低速レーン58を移動する第1カートロボット51からバスケット56を受け取る。
図1では、複数の第2カートロボット52が同一の高速レーン60に沿って移動する場合の例を示しているが、複数の第2カートロボット52は、各々異なる高速レーン60に沿って移動してもよい。
低速レーン58は、貯蔵部54の外側且つ高速レーン60の内側に設定される。つまり、低速レーン58は、貯蔵部54と高速レーン60との間に設定される。第1カートロボット51は、かかる低速レーン58に沿って一定方向に移動する。具体的には、低速レーン58は、貯蔵部54に近接するピックアップ区間59と、高速レーン60に近接し且つ高速レーン60と並走する並走区間61とを含んでおり、第1カートロボット51は、貯蔵部54と高速レーン60との間を蛇行走行する。具体的には、第1カートロボット51は、貯蔵部54へ接近して離間した後、高速レーン60に接近して離隔するように蛇行走行する。
第1カートロボット51は、ピックアップ区間59において一時的に減速、または、停止して、貯蔵部54からバスケット56のピックアップを行う。また、第1カートロボット51は、並走区間61において第2カートロボット52へバスケット56を渡す。
図1に示す例では、ピックアップ区間59と並走区間61とが交互に位置する場合の例を示しているが、本例に限らず、たとえば、複数のピックアップ区間59の後に並走区間61が位置していてもよい。つまり、第1カートロボット51は、貯蔵部54における複数の異なる場所からバスケット56をピックアップした後で、ピックアップした複数のバスケット56を第2カートロボット52に渡してもよい。
図1に示す例では、複数の第1カートロボット51が同一の低速レーン58に沿って移動する場合の例を示しているが、複数の第1カートロボット51は、各々異なる低速レーン58に沿って移動してもよい。また、第1カートロボット51の走行は、蛇行走行に限られるものではない。
図1に示す例では、低速レーン58を循環路として示している。すなわち、図1では、第1カートロボット51が同じ場所から出発して同じ場所に戻ってくる場合の例を示しているが、低速レーン58は必ずしも循環路であることを要しない。すなわち、第1カートロボット51は必ずしも同じ場所に戻ることを要しない。
第1カートロボット51および第2カートロボット52による一連の作業としては、たとえば、低速レーン58の第1カートロボット51は、バスケット56を貯蔵部54からピックアップした後、外側の高速レーン60と時速20Kmでリレーのバトン渡しの要領で、第2カートロボット52と並走しながら、ノンストップで、第2カートロボット52へバスケット56を受け渡す。なお、第1カートロボット51と、第2カートロボット52とのバスケット56の受け渡しは、第1カートロボット51および第2カートロボット52が停止した状態で行われてもよい。
フロア50には、貯蔵部54に対応して、ドッキングステーション68が設置されている。ドッキングステーション68は、高速レーン60と低速レーン58との結合点となっている。
ドッキングステーション68には、たとえば、20本のアームを備え、第2カートロボット52からバスケット56を受け取る機能を有している。
ドッキングステーション68では、第2カートロボット52が、一時的に、例えば、時速2Km/hまで減速し、例えば、1分以内にバスケット56をドッキングステーション68に渡して、再加速する。
フロア50には、カメラ、LiDARを含む倉庫内センサ群70が天井や壁に設置されている。
これらの倉庫内センサ群70は、常に、第2カートロボット52、および、第1カートロボット51の車間距離、および、速度を計測する。倉庫内センサ群70は、最高性能のカメラ、ソリッドステートLiDAR(light Detection And Ranging)、マルチカラーレーザ同軸変位計、又はその他様々なセンサの少なくとも1つを含む。また、倉庫内センサ群70は、振動計、サーモカメラ、硬度計、レーダー、LiDAR、高画素・望遠・超広角・360度・高性能カメラ、ビジョン認識、微細音、超音波、振動、赤外線、紫外線、電磁波、温度、湿度、スポットAI天気予報、高精度マルチチャネルGPS、低高度衛星情報、および、ロングテールインシデントAI dataなどを含んでもよい。倉庫内センサ群70は、複数のセンサを含んでもよい。
倉庫内センサ群70は、上記の情報のほかに、画像、距離、振動、熱、匂い、色、音、超音波、紫外線、又は赤外線等を検知してもよい。他に倉庫内センサ群70が検知する情報としては、第1カートロボット51および第2カートロボット52の重心移動、第1カートロボット51および第2カートロボット52が設置される床の材質の検知、外気温度の検知、外気湿度の検知、床の上下横斜め傾き角度の検知、水分量の検知等が挙げられる。倉庫内センサ群70は、これらの検知を例えばナノ秒毎に実施する。
計測された各情報は、第1カートロボット51、第2カートロボット52および後述する回収ロボット53を制御するための情報として利用される。たとえば、計測された各情報は、第1カートロボット51、第2カートロボット52および回収ロボット53を相互にシンクロナイズするための情報として利用される。
また、第1カートロボット51、第2カートロボット52および回収ロボット53にも、それぞれの車体(カートボディ)に、カメラ、LiDARを含む車体センサ群72が設置されており(後述する図2、図3および図6参照)、車間距離がカート台数の割り算の等間隔となるように制御することで、必要な車間距離(例えば、3m以上)を空けるための予測が可能となっている。
上記ピッキングシステム1では、フロア50内の第1カートロボット51および第2カートロボット52が完全にシンクロしたテンポで作業を行うため、干渉(接触や衝突)等の事故が生じにくい。また、ピッキング作業を行うため、時間的無駄を最大限なくすことができる。
コントロールセンタ3は、フロア50全体を制御する。コントロールセンタ3は、第1カートロボット51および第2カートロボット52が集荷する商品に関する集荷リストの作成、移動ルートの作成等を行い、作成した各種情報に基づいて、第1カートロボット51、第2カートロボット52および回収ロボット53を制御する。
次に、第1カートロボット51および第2カートロボット52の構成の一例について図2および図3を参照して説明する。図2は、本実施の形態に係る第1カートロボット51の斜視図である。図3は、本実施の形態に係る第2カートロボット52の斜視図である。図4は、第1カートロボット51から第2カートロボット52へバスケット56を受け渡すときの状態を示す斜視図である。
図2に示すように、第1カートロボット51は、複数のバスケット56を載置可能な走行車体63を備える。走行車体63は、たとえば、上方が開口する箱形に形成される。走行車体63には、複数の駆動輪63aが設けられる。各駆動輪63aには、モータがそれぞれ設けられる。各駆動輪63aの回転速度は、モータによって調整される。走行車体63は、各駆動輪63aの回転速度が調整されることで、前後方向、左右方向、および、斜め方向に走行可能である。また、走行車体63は、各駆動輪63aの回転速度が調整されることで、360度回転可能である。
上述したように、走行車体63には、カメラ、LiDARを含む複数の車体センサ群72が設置される。複数の車体センサ群72は、たとえば、走行車体63の上辺の四隅に設置される。
また、第1カートロボット51は、複数(ここでは2つ)のピッキングアーム62と、複数(ここでは3つ)のパッシングアーム64とを備える。複数のピッキングアーム62および複数のパッシングアーム64は、走行車体63に取り付けられる。複数のピッキングアーム62および複数のパッシングアーム64の基端部が、走行車体63に取り付けられることで、複数のピッキングアーム62および複数のパッシングアーム64は、走行車体63に固定される。
複数のピッキングアーム62は、貯蔵部54からバスケット56を取り出して走行車体63に載置する作業に用いられるアームである。複数のピッキングアーム62は、第1カートロボット51がピックアップ区間59に位置している状態において、第1カートロボット51の走行車体63の両側のうち貯蔵部54と対向する側に設けられる。
ピッキングアーム62は、複数の腕部と、複数の関節部を有する。関節部は、たとえば、2つの腕部の間に設けられ、2つの腕部を相対的に回転可能に接続する。各関節部は、モータを有する。各関節部によって、腕部が相対的に回転することで、ピッキングアーム62は、伸縮し、360度回転可能となる。
ピッキングアーム62の先端部には、バスケット56を保持する保持部65が設けられる。保持部65は、たとえば、吸引パッドにバスケット56を吸い付けることでバスケット56を保持する吸着ハンドであってもよい。また、保持部65は、たとえば、バスケット56を把持することでバスケット56を保持する把持ハンドであってもよい。また、保持部65は、たとえば、バスケット56に設けられた金属部分を磁力によって保持する磁力ハンドであってもよい。
後述するパッシングアーム64、レシービングアーム66およびリカバリーアーム67も上述したピッキングアーム62と同様の構成を有する。
複数のパッシングアーム64は、走行車体63からバスケット56を取り出して第2カートロボット52に渡す作業に用いられるアームである。複数のパッシングアーム64は、第1カートロボット51が並走区間61に位置している状態において、第1カートロボット51の走行車体63の両側のうち高速レーン60と対向する側に設けられる。
図3に示すように、第2カートロボット52は、複数(ここでは、3つ)のレシービングアーム66を備える。複数のレシービングアーム66は、第1カートロボット51からバスケット56を受け取って走行車体63に載置する作業に用いられる。また、複数のレシービングアーム66は、走行車体63からバスケット56を取り出してドッキングステーション68に渡す作業にも用いられる。複数のレシービングアーム66は、第2カートロボット52が並走区間61に位置している状態において、第2カートロボット52の走行車体63の両側のうち低速レーン58と対向する側に設けられる。
図4に示すように、第1カートロボット51および第2カートロボット52は、第1カートロボット51のパッシングアーム64および第2カートロボット52のレシービングアーム66を協働させてバスケット56の受け渡しを行う。この作業は、並走区間61(図1参照)において行われる。図4には、2つのパッシングアーム64および2つのレシービングアーム66を用いてバスケット56の受け渡す場合の例が示されているが、バスケット56の受け渡しに用いられるアームの本数は本例に限定されない。たとえば、第1カートロボット51および第2カートロボット52は、1つのパッシングアーム64および1つのレシービングアーム66を用いてバスケット56の受け渡しを行ってもよい。
ピッキングアーム62、パッシングアーム64およびレシービングアーム66は、バスケット56のピッキング、カート間の受け渡し等の作業に基づき、三次元に移動するため、走行車体63に設置された車体センサ群72の監視領域を横切るおそれがある。
この三次元の移動に伴い、車体センサ群72の何れかに死角が発生することがある。ピッキングアーム62、パッシングアーム64およびレシービングアーム66は、不規則に移動し、特に、先端部に近いほどその移動軌跡量が大きい。さらに、車体センサ群72の死角は、時系列で変化する。
そこで、ピッキングアーム62、パッシングアーム64およびレシービングアーム66の先端部には、小型のカメラ、LiDAR等のアームセンサ群74が取り付けられてもよい。アームセンサ群74を設けることで、走行車体63の車体センサ群72の死角を無くすことができる。
また、例えば、アームセンサ群74の種類として、温度センサや硬度センサ等を付加することで、バスケット56の受け渡し(把持)の際の、把持強度等を設定することができる。把持強度等の設定により、バスケット56の変形や損傷を抑制することができる。
倉庫内センサ群70、車体センサ群72、及びアームセンサ群74としては、最高性能のカメラ、ソリッドステートLiDAR、マルチカラーレーザ同軸変位計、又はその他様々なセンサ群が採用され得る。また他には、振動計、サーモカメラ、硬度計、レーダー、LiDAR、高画素・望遠・超広角・360度・高性能カメラ、ビジョン認識、微細音、超音波、振動、赤外線、紫外線、電磁波、温度、湿度、スポットAI天気予報、高精度マルチチャネルGPS、低高度衛星情報、又はロングテールインシデントAI data等が挙げられる。
なお、倉庫内センサ群70、車体センサ群72、及びアームセンサ群74は、上記の情報のほかに、画像、距離、振動、熱、匂い、色、音、超音波、紫外線、又は赤外線等を検知する。他に倉庫内センサ群70、車体センサ群72、及びアームセンサ群74が検知する情報としては、第1カートロボット51および第2カートロボット52の重心移動、第1カートロボット51および第2カートロボット52が設置される床の材質の検知、外気温度の検知、外気湿度の検知、床の上下横斜め傾き角度の検知、水分量の検知等が挙げられる。倉庫内センサ群70、車体センサ群72、及びアームセンサ群74は、これらの検知を例えばナノ秒毎に実施する。
第1カートロボット51、第2カートロボット52および後述する回収ロボット53は、情報処理装置15を備える。図5は、情報処理装置15の機能構成の一例を示すブロック図である。図5に示すように、情報処理装置15は、情報取得部150と、制御部152と、情報蓄積部154とを備える。
情報取得部150は、車体センサ群72およびアームセンサ群74によって検知された情報を取得する。情報取得部150は、倉庫内センサ群70によって検知された情報を取得する。情報取得部150は、第1カートロボット51、第2カートロボット52および回収ロボット53の動作を指示する指令装置(例えば、コントロールセンタ3)などから送信される信号を取得する。
制御部152は、指令装置などから送信され、情報取得部150によって取得された信号に基づいて、ピッキングアーム62、パッシングアーム64、レシービングアーム66、リカバリーアーム67および走行車体63の動作を制御する。
制御部152は、情報取得部150が取得した情報とAI(Artificial Intelligence)とを用いて、ピッキングアーム62、パッシングアーム64、レシービングアーム66およびリカバリーアーム67の動作を制御する。制御部152は、ピッキングアーム62、パッシングアーム64、レシービングアーム66およびリカバリーアーム67の各関節部のモータを制御する。
また、制御部152は、情報取得部150が取得した情報とAIとを用いて、走行車体63の動作を制御する。制御部152は、走行車体63の各駆動輪63aのモータを制御する。制御部152は、車体センサ群72、アームセンサ群74および倉庫内センサ群70によって検知された情報を用いて、走行車体63の動作を制御する。
情報蓄積部154には、たとえば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子などの記憶媒体によって実現される。情報蓄積部154は、制御部152によって実行される各種のプログラムを記憶する。情報蓄積部154は、情報取得部150によって取得された情報を記憶する。
次に、図6を用いて、コントロールセンタ3の構成例について説明する。図6は、コントロールセンタ3の機能構成の一例を示すブロック図である。コントロールセンタ3は、図6に示すように、情報取得部101と、制御部102と、情報蓄積部103とを備える。
情報取得部101は、発注リストに関する情報を取得する。情報取得部101は、第1カートロボット51および第2カートロボット52から自身の状態に関する情報を取得する。状態に関する情報は、たとえば実行中のタスク等を含む。情報取得部101は、倉庫内センサ群70によって検知された情報を取得する。
制御部102は、情報取得部101が取得した情報とAIとを用いて、第1カートロボット51、第2カートロボット52および回収ロボット53の動作を制御する。例えば、制御部102は、第1カートロボット51および第2カートロボット52毎に集荷リストおよび移動ルート(低速レーン58および高速レーン60)を含んだ集荷計画情報を作成する。集荷リストには、たとえば、集荷すべきバスケット56の識別情報、集荷すべきバスケット56が載置されている場所、バスケット56の集荷順序等が含まれていてもよい。また、集荷計画情報には、第1カートロボット51から第2カートロボット52へのバスケット56の受け渡しを行うタイミングや受け渡しを行う相手の識別情報等が含まれていてもよい。
情報蓄積部103には、たとえば、RAM、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子などの記憶媒体によって実現される。情報蓄積部154は、制御部102によって実行される各種のプログラムを記憶する。情報蓄積部103は、情報取得部101によって取得された情報を記憶する。
コントロールセンタ3の制御部102は、作成した集荷計画情報を第1カートロボット51および第2カートロボット52に送信する。そして、第1カートロボット51および第2カートロボット52の制御部152は、受信した集荷計画情報に従って走行車体63、ピッキングアーム62、パッシングアーム64、レシービングアーム66を制御する。
例えば、制御部152は、以下の各処理を実行する。
(1)バスケット56を保持することが可能なようにピッキングアーム62、パッシングアーム64、レシービングアーム66およびその先端の保持部65を駆動する。
(2)貯蔵部54等の作業台の高さに合うように、上下に駆動する。
(3)転倒を防ぐために、バランスを取る。
(4)移動時の車輪の駆動を制御する。
図7は、第1カートロボット51によるバスケット56のピックアップ処理制御ルーチンを示すフローチャートである。
図7に示すように、第1カートロボット51は、コントロールセンタ3から集荷計画情報を受け付けると(ステップS100)、低速レーン58に沿って、第1移動速度(例えば、5Km/h)で目的地への移動を開始する(ステップS101)。
つづいて、第1カートロボット51は、車体センサ群72またはアームセンサ群74による検出結果に基づき、目的のバスケット56を検出したか否かを判定する(ステップS102)。この処理において、第1カートロボット51は、目的のバスケット56を検出した場合(ステップS102,Yes)、ピッキングアーム62を用いてバスケット56をピックアップして走行車体63に載置する(ステップS103)。
つづいて、第1カートロボット51は、第2移動速度(例えば、20Km/h)で並走区間61に向かって移動し(ステップS104)、並走区間61において第2カートロボット52とドッキング(並走)させる(ステップS105)。
つづいて、第1カートロボット51のパッシングアーム64と、第2カートロボット52のレシービングアーム66との協働により、バスケット56を、第1カートロボット51から第2カートロボット52へ受け渡す(ステップS106)。
その後、第1カートロボット51は、移動速度を第1移動速度に戻し、次の指令を待つため、このルーチンは終了する。
ところで、ピッキングシステム1では、たとえば、第1カートロボット51から第2カートロボット52へバスケット56を受け渡す際に、バスケット56を落下させてしまう可能性がある。このような場合、たとえば、落下した荷物を作業員が回収しに行くことが考えられるが、人手による回収作業は時間および労力を要する点で効率的とは言えない。
なお、バスケット56が落下するおそれがあるシチュエーションとしては、第1カートロボット51から第2カートロボット52への受け渡しの際に限定されない。たとえば、第1カートロボット51が貯蔵部54からバスケット56を取り出す際または第2カートロボット52がドッキングステーション68にバスケット56を渡す際にもバスケット56の落下は発生し得る。
そこで、本実施の形態に係るピッキングシステム1は、第1カートロボット51および第2カートロボット52に加え、落下したバスケット56を回収する回収ロボット53をさらに備える。
図8は、本実施の形態に係る回収ロボット53の斜視図である。図8に示すように、回収ロボット53は、走行車体63と、複数(ここでは2つ)のリカバリーアーム67と、複数(ここでは5つ)の車体センサ群72と、複数(ここでは2つ)のアームセンサ群74とを備える。
回収ロボット53が備える複数の車体センサ群72のうち1つは、たとえば走行車体63の前端に設けられてもよい。走行車体63の前端に設けられる車体センサ群72は、たとえばカメラを含んでおり、回収ロボット53の進行方向前方の床面を撮像する。走行車体63の前端に設けられた車体センサ群72は、検出部の一例である。回収ロボット53が備える情報処理装置15の情報取得部150またはコントロールセンタ3の制御部102は、かかる車体センサ群72によって撮像された画像に基づいて、フロア50に落下したバスケット56を検出する。なお、この車体センサ群72は、カメラに加えて、またはカメラに代えて、たとえば超音波センサ等を含んでいてもよい。
後述するように、本実施の形態において、回収ロボット53は第1カートロボット51の後方に位置し、第1カートロボット51に追従して移動する。このため、たとえば第1カートロボット51がバスケット56を落下させた場合、そのバスケット56は回収ロボット53の前方に落下していることになる。したがって、回収ロボット53の走行車体63の前端に検出部(車体センサ群72)を設けることで、落下したバスケット56を精度良くかつ迅速に検出することができる。
フロア50に落下したバスケット56を検出する検出部は、回収ロボット53の走行車体63の前端に設けられたその他の車体センサ群72であってもよいし、回収ロボット53が備える車体センサ群72であってもよい。また、フロア50に落下したバスケット56を検出する検出部は、第1カートロボット51および第2カートロボット52が備える車体センサ群72またはアームセンサ群74であってもよいし、倉庫内センサ群70であってもよい。
複数のリカバリーアーム67は、フロア50に落下したバスケット56を拾い上げて走行車体63に載置する作業に用いられるアームである。かかるリカバリーアーム67は、たとえば、走行車体63の前端に設けられる。かかる位置にリカバリーアーム67を設けることで、回収ロボット53の前方に落下したバスケット56を効率良く回収することができる。また、走行車体63の前端に設けられた車体センサ群72による検出結果(画像等)を確認しつつ回収動作を行うことができるため、回収動作を精度良く行うことができる。
複数のリカバリーアーム67は、走行車体63の上端よりも低い位置かつ走行車体63の下端よりも高い位置に設けられてもよい。かかる構成とすることにより、フロア50に落下しているバスケット56を効率良く拾い上げることができるとともに、拾い上げたバスケット56を効率良く走行車体63に載置することができる。
図9は、回収ロボット53によるバスケット56の回収処理制御ルーチンを示すフローチャートである。また、図10~図12は、回収ロボット53によるバスケット56の回収処理の動作例を示す図である。図9に示す各手順は、たとえば回収ロボット53の制御部152による制御に従って実行される。また、図9に示す各手順は、コントロールセンタ3の制御部102による制御に従って実行されてもよい。
図9に示すように、回収ロボット53は、第1カートロボット51の後方を第1カートロボット51に追従して移動する(ステップS201)。すなわち、回収ロボット53は、低速レーン58に沿って移動する。
回収ロボット53とペアとなる第1カートロボット51は、予め決められていてもよい。この場合、回収ロボット53は、ペアとなる第1カートロボット51が図7に示したピッキング処理を開始したときに、第1カートロボット51と同期して移動を開始してもよい。また、これに限らず、回収ロボット53とペアとなる第1カートロボット51は、たとえばコントロールセンタ3の制御部102によって都度指定されてもよい。
つづいて、回収ロボット53は、落下したバスケット56が検出されたか否かを判定する(ステップS202)。たとえば、回収ロボット53は、走行車体63の前端に設けられた車体センサ群72を用いて落下したバスケット56を検出する(図10参照)。なお、図10には、並走区間61において第1カートロボット51から第2カートロボット52への受け渡しの際にバスケット56が落下した様子が示されている。バスケット56の落下は、回収ロボット53の前方で発生するため、回収ロボット53の進行方向前端に検出部を設けることで、落下したバスケット56を精度良くかつ迅速に検出することが可能である。
ステップS202において、落下したバスケット56が検出されたと判定した場合(ステップS202,Yes)、回収ロボット53は、第1カートロボット51に追従する動作を一時的に解除して、落下したバスケット56の場所まで移動する(ステップS203)。このとき、回収ロボット53は、低速レーン58から逸脱しても構わない。
つづいて、回収ロボット53は、1または複数のリカバリーアーム67を用いて落下したバスケット56をピックアップする(ステップS204)。また、回収ロボット53は、ピックアップしたバスケット56を走行車体63に載置する(図11参照)。
つづいて、回収ロボット53は、第1カートロボット51の移動速度(第1移動速度)よりも高速で移動して第1カートロボット51に接近した後、第1カートロボット51とドッキング(並走)させる(ステップS205)。そして、回収ロボット53は、第1カートロボット51へ落下したバスケット56を渡す(ステップS206)。たとえば、回収ロボット53は、リカバリーアーム67を用いて走行車体63からバスケット56を取り出して第1カートロボット51に差し出す。第1カートロボット51は、回収ロボット53から差し出されたバスケット56をピッキングアーム62とパッシングアーム64とを用いて受け取り、受け取ったバスケット56を走行車体63へ載置する(図12参照)。
このように、回収ロボット53は、回収したバスケット56を第1カートロボット51に渡すことにより、本来の集荷計画からのずれを最小限に抑えることができる。
また、第1カートロボット51および回収ロボット53の進行方向と同一の方向に沿ってバスケット56の受け渡しを行うことで落下したバスケット56の受け渡しを効率良く行うことができる。なお、これに限らず、回収ロボット53は、第1カートロボット51の側方からバスケット56の受け渡しを行ってもよい。
ステップS206の処理を終えた場合、または、ステップS202において落下したバスケットが検出されていない場合(ステップS202,No)、回収ロボット53は、集荷計画に基づく第1カートロボット51の一連の作業が終了したか否かを判定する(ステップS207)。この処理において、第1カートロボット51の作業が終了していない場合(ステップS207,No)、回収ロボット53は、処理をステップS201に戻してステップS201からの処理を続ける。一方、ステップS207において第1カートロボット51の作業が終了したと判定した場合(ステップS207,Yes)、回収ロボット53は、一連の回収処理を終了する。
このように、本実施の形態に係るピッキングシステム1は、第1カートロボット51または第2カートロボット52から落下したバスケット56を検出する検出部と、検出部によって検出されたバスケット56を回収する回収ロボット53とを備える。これにより、本実施の形態に係るピッキングシステム1は、落下した荷物を効率良く回収することができる。
回収ロボット53からバスケット56を受け取った第1カートロボット51は、たとえば次の並走区間61において、回収ロボット53から受け取ったバスケット56を第2カートロボット52に渡してもよい。
<別の実施形態>
図13は、回収したバスケット56を貯蔵部54に戻す場合の例を示す図である。上述した実施の形態では、回収したバスケット56を第1カートロボット51に渡す場合の例について説明したが、回収したバスケット56の搬送先は、必ずしも第1カートロボット51であることを要しない。
たとえば、図13に示すように、回収ロボット53は、回収したバスケット56を貯蔵部54に戻してもよい。具体的には、回収ロボット53は、貯蔵部54のうち、回収したバスケット56が第1カートロボット51によってピックアップされる前に載置されていた場所に、回収したバスケット56を載置してもよい。
また、回収ロボット53は、貯蔵部54に載置されているバスケット56のうち、いずれかの第1カートロボット51によってピックアップされることが予定されているバスケット56の上に、回収したバスケット56を載置してもよい。
また、回収したバスケット56の搬送先は、第2カートロボット52であってもよい。すなわち、回収ロボット53は、回収したバスケット56を第2カートロボット52に渡してもよい。
また、回収したバスケット56の搬送先は、ドッキングステーション68であってもよい。すなわち、回収ロボット53は、回収したバスケット56をドッキングステーション68に渡してもよい。
図14は、回収ロボット53が第2カートロボット52を追従する場合の例を示す図である。上述した実施の形態では、回収ロボット53が第1カートロボット51を追従する場合の例について説明したが、回収ロボット53が追従する相手は必ずしも第1カートロボット51であることを要しない。
たとえば、図14に示すように、回収ロボット53は、第2カートロボット52の後方に位置し、第2カートロボット52を追従して移動してもよい。言い換えれば、回収ロボット53は、第2カートロボット52とともに高速レーン60を周回してもよい。
また、回収ロボット53は、第1カートロボット51または第2カートロボット52を追従する際、必ずしも低速レーン58または高速レーン60に沿って移動することを要しない。たとえば、回収ロボット53は、低速レーン58または高速レーン60と等距離を保って延びる回収レーンに沿って移動してもよい。この回収レーンは、低速レーン58の内側に位置していてもよいし、高速レーン60の外側に位置していてもよい。また、回収レーンは、低速レーン58と高速レーン60との間に位置していてもよい。
また、回収ロボット53は、必ずしも第1カートロボット51または第2カートロボット52を追従することを要しない。たとえば、回収ロボット53は、平常時は所定の待機場所で待機しつつ、コントロールセンタ3の制御部102から回収指令を受けた場合に回収動作を開始してもよい。
上述した実施の形態では、回収ロボット53がカート状の走行車体63を備える場合の例について説明したが、回収ロボット53は必ずしもカートを備えることを要しない。すなわち、回収ロボット53は、回収したバスケット56をリカバリーアーム67で保持したまま、搬送先(第1カートロボット51、第2カートロボット52、貯蔵部54等)まで移動してもよい。
上述してきたように、実施の形態に係るピッキングシステム(一例として、ピッキングシステム1)は、低速レーン(一例として、低速レーン58)に沿って移動する第1カートロボット(一例として、第1カートロボット51)と、高速レーン(一例として、高速レーン60)に沿って第1カートロボットよりも高速で移動する第2カートロボット(一例として、第2カートロボット52)とを備え、第1カートロボットを用いて荷物(一例として、バスケット56)をピックアップして第2カートロボットへ渡すピッキングシステムであって、第1カートロボットまたは第2カートロボットから落下した荷物を検出する検出部(一例として、車体センサ群72、アームセンサ群74、倉庫内センサ群70の少なくとも1つ)と、検出部によって検出された荷物を回収する回収ロボット(一例として、走行車体63)とを備える。
したがって、実施の形態に係るピッキングシステムによれば、落下した荷物を効率良く回収することができる。
高速レーンは、循環路であってもよい。低速レーンは、高速レーンの内側に位置し、かつ、高速レーンと並走する並走区間(一例として、並走区間61)を有していてもよい。第1カートロボットおよび第2カートロボットは、並走区間において移動しながら荷物の受け渡しを行ってもよい。
回収ロボットは、第1カートロボットまたは第2カートロボットよりも後方に位置し、第1カートロボットまたは第2カートロボットに追従して移動してもよい。
回収ロボットは、回収した荷物を第1カートロボットまたは第2カートロボットに渡してもよい。
ピッキングシステムは、高速レーンの内側に位置し、複数の荷物を載置可能な貯蔵部を備えていてもよい。この場合、回収ロボットは、回収した荷物を貯蔵部に載置してもよい。
検出部は、回収ロボットに設けられてもよい。
第1カートロボットは、荷物を載置可能な第1カート(一例として、走行車体63)と、荷物を保持して第1カートへ載置するピッキングアーム(一例として、ピッキングアーム62)と、第1カートに載置された荷物を保持して第2カートロボットへ渡すパッシングアーム(一例として、パッシングアーム64)とを備えていてもよい。第2カートロボットは、荷物を載置可能な第2カート(一例として、走行車体63)と、パッシングアームから荷物を受け取って第2カートへ載置するレシービングアーム(一例として、レシービングアーム66)とを備えていてもよい。回収ロボットは、検出部によって検出された荷物を保持するリカバリーアーム(一例として、リカバリーアーム67)を備えていてもよい。
(情報処理装置15およびコントロールセンタ3の実施態様)
図15は、情報処理装置15またはコントロールセンタ3として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す図である。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200を、本実施形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1200に、本実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、および/又はコンピュータ1200に、本実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャートおよびブロック図のブロックのうちのいくつか又は全てに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、およびグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、DVDドライブ、およびICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。DVDドライブは、DVD-ROMドライブおよびDVD-RAMドライブ等であってよい。記憶装置1224は、ハードディスクドライブおよびソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230およびキーボードのような入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されている。
CPU1212は、ROM1230およびRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにする。
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラムおよびデータを格納する。DVDドライブは、プログラム又はデータをDVD-ROM等から読み取り、記憶装置1224に提供する。ICカードドライブは、プログラムおよびデータをICカードから読み取り、および/又はプログラムおよびデータをICカードに書き込む。
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、および/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
プログラムは、DVD-ROM又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
例えば、通信がコンピュータ1200および外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、DVD-ROM、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
また、CPU1212は、記憶装置1224、DVDドライブ(DVD-ROM)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、およびデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
上記したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
本実施形態におけるフローチャートおよびブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表してよい。特定の段階および「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、および/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタルおよび/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)および/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、およびプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、および他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、および「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでもよい。
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
1 ピッキングシステム
3 コントロールセンタ
15 情報処理装置
50 フロア
51 第1カートロボット
52 第2カートロボット
53 回収ロボット
54 貯蔵部
56 バスケット
58 低速レーン
59 ピックアップ区間
60 高速レーン
61 並走区間
62 ピッキングアーム
63 走行車体
64 パッシングアーム
65 保持部
66 レシービングアーム
67 リカバリーアーム
68 ドッキングステーション
70 倉庫内センサ群
72 車体センサ群
74 アームセンサ群

Claims (8)

  1. 低速レーンに沿って移動する第1カートロボットと、高速レーンに沿って前記第1カートロボットよりも高速で移動する第2カートロボットとを備え、前記第1カートロボットを用いて荷物をピックアップして前記第2カートロボットへ渡すピッキングシステムであって、
    前記第1カートロボットまたは前記第2カートロボットから落下した前記荷物を検出する検出部と、
    前記検出部によって検出された前記荷物を回収する回収ロボットと
    を備える、ピッキングシステム。
  2. 前記高速レーンは、循環路であり、
    前記低速レーンは、前記高速レーンの内側に位置し、かつ、前記高速レーンと並走する並走区間を有しており、
    前記第1カートロボットおよび前記第2カートロボットは、前記並走区間において移動しながら前記荷物の受け渡しを行う、請求項1に記載のピッキングシステム。
  3. 前記回収ロボットは、前記第1カートロボットまたは前記第2カートロボットよりも後方に位置し、前記第1カートロボットまたは前記第2カートロボットに追従して移動する、請求項2に記載のピッキングシステム。
  4. 前記回収ロボットは、回収した前記荷物を前記第1カートロボットまたは前記第2カートロボットに渡す、請求項3に記載のピッキングシステム。
  5. 前記高速レーンの内側に位置し、複数の荷物を載置可能な貯蔵部
    を備え、
    前記回収ロボットは、
    回収した前記荷物を前記貯蔵部に載置する、請求項3に記載のピッキングシステム。
  6. 前記検出部は、前記回収ロボットに設けられる、請求項3に記載のピッキングシステム。
  7. 前記第1カートロボットは、
    前記荷物を載置可能な第1カートと、
    前記荷物を保持して前記第1カートへ載置するピッキングアームと、
    前記第1カートに載置された前記荷物を保持して前記第2カートロボットへ渡すパッシングアームと
    を備え、
    前記第2カートロボットは、
    前記荷物を載置可能な第2カートと、
    前記パッシングアームから前記荷物を受け取って前記第2カートへ載置するレシービングアームと
    を備え、
    前記回収ロボットは、
    前記検出部によって検出された前記荷物を保持するリカバリーアームを備える、請求項2~6のいずれか一つに記載のピッキングシステム。
  8. 低速レーンに沿って移動する第1カートロボットと、高速レーンに沿って前記第1カートロボットよりも高速で移動する第2カートロボットとを制御して、前記第1カートロボットを用いて荷物をピックアップして前記第2カートロボットへ渡すピッキング手順と、
    検出部を用いて、前記第1カートロボットまたは前記第2カートロボットから落下した前記荷物を検出する検出手順と、
    回収ロボットを制御して、前記検出部によって検出された前記荷物を回収する回収手順と
    をコンピュータに実行させる、プログラム。
JP2022181084A 2022-10-27 2022-11-11 ピッキングシステムおよびプログラム Pending JP2024070531A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022181084A JP2024070531A (ja) 2022-11-11 2022-11-11 ピッキングシステムおよびプログラム
PCT/JP2023/038960 WO2024090572A1 (ja) 2022-10-27 2023-10-27 ピッキングシステム、カートロボット、方法、および、プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022181084A JP2024070531A (ja) 2022-11-11 2022-11-11 ピッキングシステムおよびプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024070531A true JP2024070531A (ja) 2024-05-23

Family

ID=91128811

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022181084A Pending JP2024070531A (ja) 2022-10-27 2022-11-11 ピッキングシステムおよびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2024070531A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6690026B2 (ja) 振動テーブルを含む自動アイテムシンギュレーション
US9429951B2 (en) Transport management apparatus, transport system, and transport management program
JP2023547307A (ja) 倉庫システム、倉庫システム用シャトル車及びそのナビゲーション方法
JP2024070531A (ja) ピッキングシステムおよびプログラム
WO2024085161A1 (ja) ピッキングシステム、ピッキング制御装置、搬送装置、搬送システム、ピッキング制御プログラム、搬送方法及び搬送プログラム
JP2024087421A (ja) ピッキングシステムおよびプログラム
JP2024087503A (ja) ピッキングシステムおよびプログラム
JP2024077104A (ja) カートロボットおよびプログラム
JP2024076813A (ja) ピッキングシステム、および、プログラム
JP2024061573A (ja) 搬送装置、搬送システム、搬送方法及び搬送プログラム
JP2024065404A (ja) 方法、システム、および、プログラム
JP2024068048A (ja) カートロボットによるピッキング方法およびプログラム
JP2024068309A (ja) カートロボット、制御方法、および、プログラム
JP2024077754A (ja) ピッキングシステム、および、プログラム
JP2024063698A (ja) カートロボット、および、プログラム
JP2024077948A (ja) ピッキングシステムおよびプログラム
JP2024077211A (ja) カートロボット、および、プログラム
JP2024061552A (ja) ピッキングシステム、プログラム
WO2024084990A1 (ja) ピッキングシステム、及び貯蔵部ロボット
WO2024101093A1 (ja) カートロボットによるピッキング方法およびプログラム、カートロボットを用いたピッキングシステム
JP2024086369A (ja) カートロボット、および、プログラム
JP2024079956A (ja) 制御方法、制御システム、及び制御プログラム
CN114682529A (zh) 用于自动执行分拣操作的方法、装置和系统
JP2024059531A (ja) 配送システムおよびプログラム
JP2024064912A (ja) カートロボット