JP2024068930A - 電気車及び鉄道システム - Google Patents

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友子 大島
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Abstract

【課題】 運用コストを低く抑えることが可能な電気車及び鉄道システムを提供する。【解決手段】 一実施形態に係る電気車6は、架線4から供給される系統電力の電圧値を所定の電圧値に変換して出力する第1電力変換器8と、第1電力変換器8の出力電力の電圧値を所定の電圧値に変換して電動機11に出力する第2電力変換器10と、第1電力変換器8の出力電力の電圧値を所定の電圧値に変換して補機13に出力する第3電力変換器12と、第1電力変換器8の出力電力により充電され、第2電力変換器10及び第3電力変換器12の出力電力が第1電力変換器8の出力可能電力の上限を超過するときに放電される蓄電池9と、を備え、第1電力変換器8の最大出力可能電力は、第2電力変換器10の最大出力可能電力より小さく、第3電力変換器12の最大出力電力以上である。【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、電気車及び鉄道システムに関する。
従来、電気車は直流変電所から饋電回路を通じて電力供給を受け、車両を加速させ、補機に対して電力供給を行っていた。一方、架線から走行に要する電力を短時間に大きなパワーで取得するため、架線に流れる電流が大きくなり、饋電回路の抵抗(架線・饋電線・レール)による電圧降下で、変電所中間の受電電圧が低下してしまう。この最低受電電圧が、列車が健全に走行可能な電圧を維持できるように変電所の間隔が設定されているのが現状である。例えばDC1500Vの電気鉄道であれば3~10km間隔で変電所が設置されている。
特許第6934018号公報 特許第6753809号公報
路線長が長い線区では、架線を所定電圧以上に保つために多くの変電所を配置する必要があるため、変電所のメンテナンスコストや、変電所の更新コストを低く抑えることが難しかった。
本発明の実施形態は、上記事情を鑑みて成されたものであって、運用コストを低く抑えることが可能な電気車及び鉄道システムを提供することである。
一実施形態に係る電気車は、架線と一次側を接続し、前記架線から供給される系統電力の電圧値を所定の電圧値に変換して出力する第1電力変換器と、前記第1電力変換器の二次側に接続され、前記第1電力変換器の出力電力の電圧値を所定の電圧値に変換して第1負荷に出力する第2電力変換器と、前記第1電力変換器の二次側に接続され、前記第1電直変換器の出力電力の電圧値を所定の電圧値に変換して第2負荷に出力する第3電力変換器と、前記第1電力変換器の二次側に接続され、前記第1電力変換器の出力電力により充電され、前記第2電力変換器及び前記第3電力変換器の出力電力が前記第1電力変換器の出力可能電力の上限を超過するときに放電される蓄電池と、を備え、前記第1電力変換器の最大出力可能電力は、前記第2電力変換器の最大出力可能電力より小さく、前記第3電力変換器の最大出力電力以上である。
図1は、一実施形態に係る電気車を含む鉄道システムの一構成例を概略的に示す図である。 図2は、一実施形態に係る電気車の第1電力変換器の構成の一例を示すブロック図である。 図3は、一実施形態に係る電気車の走行ルートにおける勾配と蓄電池の目標SOCの関係を示す図である。
以下、実施形態に係る電気車及び鉄道システムについて図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施形態の説明に用いる図面において、各部の縮尺は適宜変更されている。また、以下の実施形態の説明に用いる図面において、説明のために構成を適宜省略している場合がある。
図1は、一実施形態に係る鉄道システムを含む電気車の一構成例を概略的に示す図である。
図1に示す鉄道システム1は、架線からの受電電力を制限することで、架線電圧降下を抑制し、直流饋電回路内の直流変電所間隔を延長するシステムであって、直流変電所3と、架線4と、レール5と、電気車6と、を備える。
直流変電所3は、交流系統2と電気的に接続され、交流系統2からの三相交流電力を受電する。また、直流変電所3は、架線(直流架線)4電気的に接続され、交流系統2から受電した三相交流電力を直流電力に変換して、架線4に送電する。なお、直流変電所3は、レール5と電気的に接続されて接地されている。図1では、直流変電所3が所定間隔に2箇所配置しているが、他に図示しない複数台の直流変電所3が所定間隔ごとに並んで配置されている。なお、本実施形態では、直流変電所3が配置された間隔は、10km以上とする。
電気車6は、第1接触器7と、第1電力変換器8と、蓄電池9と、第2電力変換器10と、電動機11(第1負荷)と、第3電力変換器12と、補機13(第2負荷)と、制御装置14と、車輪15と、を備える。電気車6は、パンタグラフを介して、架線4から直流電力を受電する。
第1接触器7は、パンタグラフと第1電力変換器8との間に配置されている。第1接触器7は、閉路(投入)することにより、第1電力変換器8とパンタグラフとを電気的に接続し、回路(開放)することにより第1電力変換器8とパンタグラフとを電気的に遮断する。第1接触器7は、制御装置14からの投入指令に基づいて、投入と開放とを切り換える。
第1電力変換器8の一次側は、第1接触器7を介してパンタグラフと電気的に接続されている。また、第1電力変換器8の一次側は、車輪15およびレール5を介して接地されている。第1電力変換器8は、パンタグラフから供給される直流電力を第1電力変換器8は、系統電力の電圧を所定の電圧に変換して変換後の電力を、直流リンク(第1電力変換器8の二次側の直流主回路)を介して蓄電池9と、第2電力変換器10と、第3電力変換器12と、に出力する。
蓄電池9は、例えば、セパレータを介して正極及び負極が積層された電極群を備えるリチウムイオン二次電池として構成される。また、蓄電池9は、大容量のコンデンサとして構成されていてもよい。
蓄電池9は、第1電力変換器8の二次側(直流リンク)と電気的に接続され、当該第1電力変換器8の出力電力により充電される。蓄電池9は、第2電力変換器10を介して供給される電動機11からの回生電力によっても充電される。蓄電池9は、直流リンクを介して第2電力変換器10と、第3電力変換器12と、に充電電力を放電する。なお、蓄電池9の充電及び放電は、同時に行われてもいいし、交互に行われてもよい。蓄電池9の動作は、後述する制御装置14により制御される。
蓄電池9は、詳細を後述する制御装置14により、SOC(State of Charge)を監視され、第1電力変換器8の出力電力を充電する期間、第2電力変換器10と第3電力変換器12への充電電力の放電開始タイミング及び放電終了タイミング及び第2電力変換器10と第3電力変換器12に放電する電力量の配分等を制御される。
なお、蓄電池9は、例えば図示しない電流センサにより計測される蓄電池9の充放電電流の値と、図示しない電圧センサにより計測される蓄電池9の電圧値とを用いてSOCを算出する回路を含み、算出したSOC値を周期的に制御装置14に送信する。
第2電力変換器10は、例えば、可変電圧可変周波数インバータ(VVVFインバータ)などのインバータ回路であり、供給された直流電力を交流電力(三相交流電力)に変換する。第2電力変換器10は、変換した交流電力を電動機11に供給する。
第2電力変換器10は、それぞれ上アームと下アームとを構成する複数の半導体スイッチにより構成された複数のレグを備える。第2電力変換器10は、例えば、3つのレグを備え、各レグは、それぞれ蓄電池9と並列に接続されている。各レグは、制御装置14からのインバータ動作信号に基づいて、上アーム及び下アームの半導体スイッチをオンオフ制御し、互いに位相の異なる交流電力を電動機11に供給する。
電動機11は、第2電力変換器10から供給される交流電力によって回転軸を回転駆動させる。電動機11は、例えば、三相式の永久磁石同期電動機(PMSM)であって、第2電力変換器10の各レグに接続された複数の巻線を備える固定子と、固定子の中央部に形成された空間に回転可能に設けられた永久磁石回転子とを有する。
電動機11は、第2電力変換器10から供給された三相交流電力に応じて動作し、機械的な動力を生成する。第2電力変換器10の各レグから各巻線にそれぞれ異なるタイミングで交流電力が供給される。各巻線に流れる電流によって各巻線に発生する磁場と、固定子の磁場との相互作用により、軸を回転させる機械的エネルギーが生じる。電動機11の軸が回転すると、電動機11の軸に連結されたギアなどを介して、電気車6の車輪15に駆動力が伝達し、電気車6が力行する。
第3電力変換器12は、例えば、補助電源装置であり、直流リンクから供給された直流電力を交流電力(三相交流電力)に変換する。第3電力変換器12は、変換した交流電力を補機13に供給する。補機13は、例えば、空調、コンプレッサ、照明又は車内ディスプレイなどである。なお、第1電力変換器8と、第2電力変換器10と、第3電力変換器12と、にSic-MOSFETを採用することで上記変換器の小型化をしてもよい。第1電力変換器8に限っては、インバータ回路の出力を高周波化することで変圧器20を小型化することが可能である。
また、第2電力変換器10を電気車6の編成内に複数搭載し、第3電力変換器12が故障した際に、複数のうちの少なくとも1つの第2電力変換器10を補機13に接続することで、補機13に必要な電力を供給するよう構成されたシステムであってもよい。
制御装置14は、第1電力変換器8と、第2電力変換器10と、第3電力変換器12と、蓄電池9と、にそれぞれ相互通信可能に接続されている。制御装置14は、例えば、第1電力変換器8に対する制御装置と、第2電力変換器10に対する制御装置と、第3電力変換器12に対する制御装置と、が配置され、上記3つの制御装置間で相互通信をすることでデータを送受信する構成であってもよい。
制御装置14は、蓄電池9の電流センサ及び電圧センサから蓄電池9のSOCを取得し、当該蓄電池9のSOCに応じて、第1電力変換器8の出力電力の出力先を制御する。例えば、制御装置14は、蓄電池9のSOCが目標SOC未満である場合、第1電力変換器8の出力電力の出力先が蓄電池9と、第2電力変換器10と、第3電力変換器12と、になるように制御信号を生成し、第1電力変換器8へ出力する。一方、制御装置14は、蓄電池9のSOCが目標SOC以上である場合、第1電力変換器8の出力電力の出力先が第2電力変換器10と、第3電力変換器12と、になるように制御信号を生成し、第1電力変換器8へ出力する。なお、制御装置14は、蓄電池9のSOCが目標SOC以上である場合であっても、第1電力変換器8の出力電力の出力先を、蓄電池9と、第2電力変換器10と、第3電力変換器12と、なるように制御してもよく、例えば、蓄電池9に出力する電力を減少させる等の制御をしてもよい。
制御装置14は、電気車6の車両速度と、電気車6の運転台からの動作指令と、に基づいて、第2電力変換器10への制御信号を生成し、出力する。なお、制御装置14は、電動機11の軸の回転を検出する側で検出手段等から、電動機11の軸の回転速度を取得し、電気車6の車両速度を算出する。
制御装置14は、例えばパルス信号を生成する論理回路として構成される。また、制御装置14は、演算処理を実行する演算素子であるプロセッサと、プログラム及びプログラムで用いられるデータなどを記憶するメモリとを備え、プロセッサがプログラムを実行することにより、パルス信号(インバータ動作信号)を生成する構成であってもよい。
図2は、一実施形態に係る電気車の第1電力変換器の構成の一例を示すブロック図である。
第1電力変換器8は、第1フィルタリアクトル16と、第1フィルタコンデンサ17と、第1フルブリッジインバータ回路18と、交流リアクトル19と、変圧器20と、第2フルブリッジインバータ回路21と、第2フィルタコンデンサ22と、第2フィルタリアクトル23と、ヒューズ24と、第2接触器25と、を備える。第1電力変換器8は、例えば、DAB(Dual Active Bridge)方式を適用したDC/DCコンバータであり、最大出力電力は小さく、長時間負荷電力を供給する仕様となる。
本実施形態に係る第1電力変換器8は、高負荷な状態を長時間にわたり持続的に継続することから、DAB回路のゼロ電圧スイッチング(ZVS)を実現しやすい特徴を有し、第1電力変換器8の発熱低減、更には第1電力変換器8を小型化することが可能になる。
第1フィルタリアクトル16は、パンタグラフと、第1フルブリッジインバータ回路18と、第1フィルタコンデンサ17の接続点との間に接続されている。
第1フィルタコンデンサ17は、第1フィルタリアクトル16からみて第1フルブリッジインバータ回路18と並列に接続されている直流電源である。第1フィルタコンデンサ17の高圧側端子は、第1フィルタリアクトル16及び第1フルブリッジインバータ回路18に接続されている。第1フィルタコンデンサ17の低圧側端子は、第1フルブリッジインバータ回路18に接続されている。また、第1フィルタコンデンサ17の低圧端子側は、アースとしてレール5に車輪15などを介して電気的に接続されている。第1フィルタコンデンサ17は、第1フィルタリアクトル16などを介してパンタグラフから供給された電力を平滑し、第1フルブリッジインバータ回路18に供給する。
第1フルブリッジインバータ回路18は、第1フィルタコンデンサ17と並列に接続され、第1フルブリッジインバータ回路18の低圧側端子は、アースとしてのレール5に車輪15などを介して電気的に接続されている。
交流リアクトル19は、第1フルブリッジインバータ回路18と接続されている。交流リアクトル19は、変圧器20の漏れインダクタンスで代用し省略してもよい。
変圧器20は、一次側が交流リアクトル19と、第1フルブリッジインバータ回路18に接続され、二次側が第2フルブリッジインバータ回路21に接続されている。変圧器20は、絶縁型変圧器であり、一次側電圧を降圧し、一次側電圧よりも二次側電圧が小さくなることで、変圧器20の二次側に接続される機器の絶縁耐性を下げることが可能になり、結果として当該機器全体の小型化をすることが可能になる。
第2フルブリッジインバータ回路21は、第2フィルタコンデンサ22と並列に接続されている。第1フルブリッジインバータ回路18と、第2フルブリッジインバータ回路21は、それぞれ4つのスイッチ素子をもち、制御装置14からの制御信号に基づいて、スイッチ素子が制御される。
第2フィルタリアクトル23は、第2フルブリッジインバータ回路21と、ヒューズ24と、第2フィルタコンデンサ22の接続点と、の間に接続されている。第2フィルタリアクトル23は、第2電力変換器10、第3電力変換器12及び蓄電池9への高調波の影響がなければ省略可能である。
第2接触器25は、第2フィルタリアクトル23と接続され、第1電力変換器8を解放する。
次に、電気車6の動作を説明する。電気車6は、架線4から受電した電力を第1電力変換器8で所定の電圧値へと変換し、変換後の出力電力を蓄電池9と、第2電力変換器10と、第3電力変換器12と、に供給する。第2電力変換器10が、電動機11を動作させるのに必要な出力電力と、第3電力変換器12が、補機13を動作させるのに必要な出力電力と、の合計出力電力が第1電力変換器8の出力可能電力の上限を下回る場合、蓄電池9は、充電される。
一方で、第2電力変換器10が、電動機11を動作させるのに必要な出力電力と、第3電力変換器12が、補機13を動作させるのに必要な出力電力と、の合計出力電力が第1電力変換器8の出力可能電力の上限を超過する場合、蓄電池9は、必要な分の電力を第2電力変換器10若しくは第3電力変換器12の少なくとも一方に放電する。
なお、本実施形態に係る電気車6が備える第1電力変換器8の出力電力の最大値は、第2電力変換器10の出力電力の最大値より小さく、第3電力変換器12の出力電力の最大値以上である。また、上記蓄電池9の充放電動作は、制御装置14が、第1電力変換器8と、第2電力変換器10と、第3電力変換器12と、における出力電力に基づいて制御する構成であってもよい。
図3は、一実施形態に係る電気車の走行ルートにおける勾配と蓄電池の目標SOCの関係を示す図である。
図3において、線Eは、電気車6の位置情報における標高を示しており、線TCは、電気車6の現在の位置情報における目標SOCを示している。なお、電気車6の現在の位置情報における標高等は、予めデータベースに記憶されており、任意のタイミングで取得が可能である。また、標高に対して必要な目標SOCは、周囲の環境や標高等に基づいて予めデータベースにて設定され、記憶されているものとする。図3によれば、上り勾配である場合には、徐々に目標SOCが下がっていく一方で、下り勾配である場合には、徐々に目標SOCが上がっていくのが分かる。
制御装置14は、外部から現在の電気車6の位置情報と、標高と、蓄電池9のSOCと、を取得する。制御装置14は、電気車6の現在の標高に対する目標SOCを取得し、蓄電池9のSOCと比較する。
制御装置14は、蓄電池9のSOCが標高に基づく目標SOCを下回っている場合、第1電力変換器8の出力電力によって蓄電池9を充電するよう制御する。制御装置14は、蓄電池9のSOCが標高に基づく目標SOCを上回っている場合、第1電力変換器8の出力電力による蓄電池9の充電を停止、若しくは第1電力変換器8が蓄電池9に出力する電力を減らす等の制御をする。なお、目標SOCは、標高によらず一定の閾値として予め設定されていてもよい。
本実施形態に係る電気車6によれば、当該電気車6の力行時に大電力を架線4から受電することなく蓄電池9で不足分を補うことにより、架線4からの電気車6へ供給される電力を制限している。この際に、第1電力変換器8は、第3電力変換器12に対する電力供給や蓄電池9の回復充電のために架線4から一定の電力を受電し続ける。このため、短時間に大きな電力を消費する第2電力変換器10に対し、第1電力変換器8は、長時間小さな電力を架線4から受電する負荷として機能し、架線4を含む饋電回路から電気車6へ流れる電流を低減することで架線4の電圧降下を防ぐことができる。その結果、直流変電所3が配置される間隔を延長することが可能になり、変電の受電設備、スイッチギヤ、整流器設備、保護リレーなどのメンテナンスコストや、変電所設備の更新コストを低く抑えることができる。
本実施形態に係る電気車6では、架線4からの受電電力を制限することで、架線4の電圧降下を抑制し、変電所間隔の延長を可能にするものであるが、直流変電所3の送り出し電圧を上げることで、直流変電所3の間隔を更に延長してもよい。
例えば、DC1500V饋電の場合、6%電圧変動率で1590V、8%電圧変動率で1620Vの送り出し電圧を直流変電所3が有していた場合、これを最大1800V程度まで上昇させてもよい。1800Vに高圧化した場合、蓄電池9に充電することで回生失効する電力を吸収することが可能である。
本実施形態に係る鉄道システム1では、2つの直流変電所3の間に電気車6が1台ある構成になっているが、実際には、複数の直流変電所3間に複数の電気車6がある構成になっている。電気車6が直流変電所3間に複数存在する場合、第1電力変換器8は、架線4の電圧低下に基づいて、第1電力変換器8が架線4から受電する系統電力の最大値を低下させる特性をもつ構成であってもよい。これにより架線4の電圧低下と共に架線4からの受電電力は低下するため、最低パンダ点電圧の維持が可能になる。
上記のように、本実施形態の電気車及び鉄道システムによれば、運用コストを低く抑えることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…鉄道システム
2…交流系統
3…直流変電所
4…架線
5…レール
6…電気車
7…第1接触器
8…第1電力変換器
9…蓄電池
10…第2電力変換器
11…電動機
12…第3電力変換器
13…補機
14…制御装置
15…車輪
16…第1フィルタリアクトル
17…第1フィルタコンデンサ
18…第1フルブリッジインバータ回路
19…交流リアクトル
20…変圧器
21…第2フルブリッジインバータ回路
22…第2フィルタコンデンサ
23…第2フィルタリアクトル
24…ヒューズ
25…第2接触器

Claims (4)

  1. 一次側が架線と接続され、前記架線から供給される系統電力の電圧を所定の電圧に変換して二次側へ出力する第1電力変換器と、
    前記第1電力変換器の二次側に接続され、前記第1電力変換器の出力電力の電圧値を所定の電圧値に変換して第1負荷に出力する第2電力変換器と、
    前記第1電力変換器の二次側に接続され、前記第1電力変換器の出力電力の電圧値を所定の電圧値に変換して第2負荷に出力する第3電力変換器と、
    前記第1電力変換器の二次側に接続され、前記第1電力変換器の出力電力により充電され、前記第2電力変換器及び前記第3電力変換器の出力電力が前記第1電力変換器の出力可能電力の上限を超過するときに放電される蓄電池と、を備え、
    前記第1電力変換器の最大出力可能電力は、前記第2電力変換器の最大出力可能電力より小さく、前記第3電力変換器の最大出力電力以上である、電気車。
  2. 前記電気車の位置エネルギーに基づいて、前記第1電力変換器が前記蓄電池に出力する前記系統電力を制御する制御装置と、を更に備えた、
    請求項1記載の電気車。
  3. 前記制御装置は、
    前記蓄電池の充電率が目標値を下回っている場合、前記第1電力変換器の出力電力の出力先が前記蓄電池と、前記第2電力変換器と、前記第3電力変換器と、になるように制御信号を生成し、
    前記蓄電池の充電率が目標値を上回っている場合、前記第1電力変換器の出力電力の出力先が前記第2電力変換器と、前記第3電力変換器と、になるように制御信号を生成する、
    請求項2記載の電気車。
  4. 架線に直流電力を供給する直流変電所と、
    請求項1に記載の電気車と、
    を備える鉄道システム。
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