JP2024067878A - 車両用充電設備の異常検知システム - Google Patents
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Abstract
【課題】車両が充電設備から充電できないなどの異常が発生した場合に適切な対応を取ることが可能な車両用充電設備の異常検知システムを提供する。
【解決手段】外部に設けられた充電設備3と通信可能に構成された車両2とを備え、充電設備3から車両2を充電する際の異常を検出する車両2用充電設備3の異常検知システム1であって、車両2は、充電設備3に異常が発生したことを検出する異常検出部16と、検出した異常の原因に関する情報を取得する異常情報取得部と、取得した異常に関する情報を充電設備3に通知する通知部18と、を有し、充電設備3は、取得した異常に関する情報に基づき、充電設備3の異常に対する修理が必要であることを判定する判定部21を有する。
【選択図】図3
【解決手段】外部に設けられた充電設備3と通信可能に構成された車両2とを備え、充電設備3から車両2を充電する際の異常を検出する車両2用充電設備3の異常検知システム1であって、車両2は、充電設備3に異常が発生したことを検出する異常検出部16と、検出した異常の原因に関する情報を取得する異常情報取得部と、取得した異常に関する情報を充電設備3に通知する通知部18と、を有し、充電設備3は、取得した異常に関する情報に基づき、充電設備3の異常に対する修理が必要であることを判定する判定部21を有する。
【選択図】図3
Description
この発明は、車両の外部に設けられた充電設備から車両に電力を供給する際の異常を検出する異常検知システムに関するものである。
特許文献1には、充電器と車両とが充電ケーブルに接続された場合に、車両が充電器の異常の有無を診断するように構成された充電システムが開示されている。特許文献1の装置では、充電器に異常がある場合には、車両が異常情報を通信装置により外部機器に送信して記録するように構成されている。また、特許文献1の装置では、供給電力が要求通りに供給されないことやインレット端子の温度に異常があることなどを診断することが可能に構成されている。
しかしながら、特許文献1の装置では、車両が充電設備によって充電することができなかった場合に、その原因が充電設備にあるのか、あるいは車両にあるのか正確に判別することができない可能性がある。また、充電設備から車両に電力を供給することができない要因には、充電の規格に沿った通信が成立しないことによる場合もある。そのような場合には、実際には充電設備の異常ではないにも関わらず異常と判定されてしまう可能性もある。したがって、車両が充電設備から充電できない場合に、充電設備に修理が必要な異常であるかなどを判別することができない可能性があった。
この発明は、上記の技術的課題に着目してなされたものであって、車両が充電設備から充電できないなどの異常が発生した場合に適切な対応を取ることが可能な車両用充電設備の異常検知システムを提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、この発明は、外部に設けられた充電設備と通信可能に構成された車両とを備え、前記充電設備から前記車両を充電する際の異常を検出する車両用充電設備の異常検知システムであって、前記車両は、前記充電設備に前記異常が発生したことを検出する異常検出部と、検出した前記異常の原因に関する情報を取得する異常情報取得部と、取得した前記異常に関する情報を前記充電設備に通知する通知部と、を有し、前記充電設備は、取得した前記異常に関する情報に基づき、前記充電設備の前記異常に対する修理が必要であることを判定する判定部を有することを特徴とするものである。
この発明の車両の充電設備の異常検知システムは、車両が充電設備から充電する際に、異常によって充電できないことを検出した場合には、その異常の原因に関する情報を取得する。充電設備は、取得した情報を受信し、その情報に基づいて修理が必要であることを判断するように構成されている。そのため、異常が発生した場合に、その原因が充電設備にある場合には、直ちに修理やメンテナンスが必要であることを判断することができる。また、充電を実行できない原因が、車両と充電設備との間での充電に関する規格が異なるなどの、故障等が原因でない場合には、修理が不要であると判断することができる。したがって、充電設備における修理の要否を好適に判断することができる。
以下、この発明を図に示す実施形態に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施形態はこの発明を具体化した場合の一例に過ぎないのであって、この発明を限定するものではない。
先ず、この発明の実施形態における車両の充電設備の異常検知システム(以下、単に異常検知システムと称することがある)1の構成について、図1および図2を用いて説明する。図1は、この発明の実施形態における異常検知システムの全体構成を示す図であり、図2は、充電器と車両とを電気的に接続した状態を模式的に示す図である。図1に示すように、異常検知システム1は、車両2と、充電設備3とを備えている。また、充電設備3は、充電器4およびデータサーバ5を備えている。
車両2と充電器4とは、無線通信によって通信可能に構成されている。同様に、車両2とデータサーバ5との間、および、充電器4とデータサーバ5との間でも無線通信によって通信可能に構成されている。なお、通信は、例えば、5G、あるいは4G(LTE)などのセルラー通信(移動体通信)を利用して通信を行う。なお、無線通信回路は、DSRC等の狭帯域通信を利用して通信を行ってもよい。あるいは、無線通信回路は、Wi-Fi等の無線通信を利用して通信を行ってもよく、又はBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)等の近距離通信を利用して通信を行ってもよい。車両2および充電器4は、これらのうち少なくとも一つの無線通信によって通信を行うように構成されている。
図1に示すように、車両2と充電器4とは電気的に接続可能であり、充電器4から車両2に充電可能に構成されている。この実施形態では、充電器4に設けられている充電ケーブルのコネクタを車両2の専用の端子に挿入することによって電力を供給する有線給電によって充電器4から車両2に電力を供給可能に構成されている。なお、充電器4から車両2への給電は、有線給電に限らず、車両2を所定の位置に停車させることにより地面に敷設された送電コイルから車両2の受電コイルに電力を供給するワイヤレス給電であってもよい。
車両2は、そのように充電器4から供給された電力を用いて走行することが可能に構成されており、図1および図2に示すように、車両2は、主に、モータ6と、バッテリ7と、インバータ8と、インレット端子9と、充電制御ECU10とを備えている。なお、この車両2は、例えば、電気自動車(BEV)や、さらに駆動力源として内燃機関(エンジン)を有するプラグインハイブリッド車両(PHEV)などの車両である。
モータ6は、従来の電気自動車やハイブリッド車両の駆動力源として設けられたモータ6と同様に、ロータに永久磁石が取り付けられた三相交流型の同期モータであり、コイルに通電する電流に応じたトルクを発生させるように構成されている。図2に示すように、このモータ6は、U相、V相、W相の三相のコイルを備えた同期モータによって構成されている。なお、モータ6は、同期モータに限らず、複数相のコイルを備えた誘導モータなどであってもよい。
モータ6は、車両2に設けられたバッテリ7から電力が供給されることにより、駆動トルクを出力するように構成されている。また、モータ6の回転数を低下させるようにモータ6から回生トルクを出力した場合、すなわち、モータ6が連れ回された場合には、モータ6で誘起電圧が生じ、その結果、バッテリ7を充電することができるように構成されている。つまり、モータ6は、モータ・ジェネレータとして機能するように構成されている。
バッテリ7は、車両2の外部に設けられた充電器4からインレット端子9を介して供給された電力を蓄電する。バッテリ7は、再充電可能な直流電源であり、例えば、リチウムイオン電池やニッケル水素電池等の二次電池が用いられる。バッテリ7は、インバータ8との間で電力を授受する。すなわち、バッテリ7は、インバータ8を介してモータ6に電力を供給したり、インバータ8を介してモータ6もしくは充電器4から供給された電力を蓄電したりする。
インバータ8は、それぞれモータ6に電気的に連結された六つのスイッチング素子を有する三相インバータ回路であり、直流電力を交流電力に、もしくは、交流電力を直流電力に変換することができる。つまり、バッテリ7から供給される直流電力を三相交流電力に変換してモータ6に供給したり、充電器4から供給された交流電力を直流電力に変換してバッテリ7に供給したりする。
充電制御ECU10(以下、単にECU10と称する)は、主な構成として、いずれも図示しない、プロセッサ、メモリ、通信部などを有する。ECU10は、バッテリ7に電力を蓄電する際にインバータ8のスイッチング素子の動作などを制御する。また、ECU10は、バッテリ7とインバータ8との間の回路上で電気的に連結されている、Yコンデンサ11、平滑コンデンサ12およびレジスタ13などを制御する。また、充電制御ECU10は、インレット端子9とインバータ8との回路上に設けられた電流センサ14および電圧センサ15で検出された値を取得する。
Yコンデンサ11は、二つのコンデンサを有し、その二つのコンデンサ同士の中点が例えば接地された筐体に接続された構成となっている。Yコンデンサ11は、ノイズフィルタの一つであり、主にコモンモードノイズを除去する。平滑コンデンサ12は、例えば、交流電流を整流して直流電流に変換する際に、脈流を平均化して供給する電圧の変動を抑制する。レジスタ13は、電気エネルギを熱エネルギに変換して、回路における電流や電圧を調節する。電流センサ14は、充電線を流れる電流を検出してECU10にその検出結果を出力する。電圧センサ15は、二つの充電線間の電圧を検出してECU10にその検出結果を出力する。電流センサ14および電圧センサ15は、充電器4から供給される電力に応じた電流もしくは電圧を検出するように構成されている。
また、ECU10は、充電器4との通信に失敗したことや、充電器4から車両2への給電中にその給電が停止したことなどを検出するように構成されている。具体的には、図3に示すように、ECU10は、異常検出部16、異常情報取得部17、および通知部18を備えている。
異常検出部16は、車両2と充電器4との間で、充電が正常に行われなかったことを検出する。例えば、車両2と充電器4との間で通信が確立しなかったことや、充電中に充電器4から設定された電力量が供給される前に充電が終了したことなどを検出する。
異常情報取得部17は、充電が正常に完了しなかった場合に、その要因に関する情報を取得する。例えば、充電器4との通信に失敗する場合としては、ECU10から充電器4に送信される要求(リクエスト)に対して充電器4から応答(レスポンス)がない場合、リクエストに対して充電器4から充電を拒否された場合、車両2の通信プロトコルに充電器4が対応していない場合、などが要因として挙げられる。また、充電中に終了指示によらず電力の供給が停止される例としては、充電器4の電力網に問題がある場合、充電器4から供給される電力がバッテリ7に供給可能な電力を超えている場合、充電器4から供給される目標電力と実際に供給されている電力とに乖離がある場合、充電中にインバータ8を構成する素子などの部品の限界温度近くまで温度が上昇した場合、などが要因として挙げられる。異常情報取得部17は、これらの要因を特定するために必要な情報を、電流センサ14や電圧センサ15などの各種センサから情報を取得したり、充電器4から異常に関する情報を取得したりして収集する。
通知部18は、上述した異常情報取得部17で取得した、異常が発生した要因に関する情報をデータサーバ5に送信する。通知部18は、上述したように、車両2のリクエストにレスポンスがない場合には、充電器4の異常に限らず、車両2の期待する通信プロトコルに充電器4が対応していないなどの場合もある。そのような場合に備えて、通知部18は、ECU10は、通信を試行した際の通信プロトコルや、車両2の車種、メーカなども送信する。また、充電が何らかの異常により中断した場合には、充電器4に原因がある可能性があるので、電流センサ14や電圧センサ15などから供給電力の異常を確認し、異常があれば、その際の目標電力や供給された電力などを含めて充電器4に異常があることを通知する。また、検出した電力等に直接的に異常がなくても、発生した異常に関係があるパラメータであると判断された場合には、通知部18からデータサーバ5に通知される。このように、通知部18は、データサーバ5に異常の要因に関する情報を送る際に、詳細な情報を送るように構成されている。
充電器4は、上述したように、車両2と電気的に接続されるとともに、通信可能に構成されている。図1に示す充電器4は、公共の充電器4(充電スタンド、充電ステーション)である。そのため、充電器4による充電は、車両2を含む複数の車両2に対して実施される場合もある。なお、充電器4と車両2との通信は、充電コネクタ19がインレット端子9に挿入されたことを検出したことにより通信可能な状態となるように構成されていても良い。充電器4は、異常情報送信部20および判定部21を備えている。
異常情報送信部20は、充電器4から車両2への給電に失敗した場合に、その情報を車両2に送信する。例えば、車両2から供給を要求された電力量に対して実際に供給している電力量が多いもしくは少ないことや、充電器4の温度が過剰に高くなっていることにより給電が行えないことなどを車両2に送信するように構成されている。
判定部21は、データサーバ5から取得した情報に基づいて、充電器4の修理やメンテナンスの必要があることを判断するように構成されている。判定部21には、充電器4に異常が生じた場合に、車両2から情報を取得したデータサーバ5より、異常の原因を推定した結果が送信される。判定部21は、その情報に基づいて充電器4に修理やメンテナンスなどが必要であることを判定する。
データサーバ5(以下、単にサーバ5と称する)は、いずれも図示しない、プロセッサ、記憶部、通信部などを含む。また、データサーバ5は、充電器4を管理するためのサーバ5であって、充電器4を含む多数の充電器において発生した異常に関する情報を含むデータが格納された充電器4用の情報データベースなどを含む。サーバ5は、異常情報記憶部22および異常原因推定部23を有する。なお、サーバ5の一部が、電子回路等のハードウェアにより演算処理を実行するように構成されていてもよい。
異常情報記憶部22は、充電器4から車両2への給電が失敗した場合に、その原因に関する情報を車両2から取得して蓄積するように構成されている。具体的には、車両2と充電器4との間で通信が確立しなかった場合や通信が途絶した場合には、通信を行ったときの手順やその手順中のどこで通信失敗したか、あるいは、車両2に関する情報などのデータを取得する。また、充電器4から車両2への給電ができない場合や給電中に意図せず給電が停止した場合には、充電時における車両2や充電器4における電圧や電流、温度などのデータを取得する。
異常原因推定部23は、異常情報記憶部22で取得したデータに基づいて、異常の原因を特定もしくは推定する。例えば、車両2と充電器4との通信規格に問題がなく、例えば互いにISO15118等に基づいて、車両2から正しくリクエストが送信されているにも関わらず、充電器4からレスポンスがない場合には、充電器4の通信設備に異常があることが特定される。また、インレット端子9と充電コネクタ19とのいずれかが破損した場合には、異常が発生した箇所を明確に切り分けることができない場合がある。そのような場合には、蓄積されたデータを参照して統計処理を行い、同様の異常が繰り返し報告された場合に、異常の原因が充電コネクタ19にあることなどを推測する。さらに、通信時や充電時の異常を繰り返し取得するものの、異常が発生する車種やメーカに特定のパターンがある場合もある。その場合には、通信規格に問題はないものの、車両2の通信プロトコルに充電器4が対応できていないことなどが推定される。このように、異常原因推定部23では、車両2と充電器4とのどちらに原因があるか、あるいは、どちらにも異常がなく、車両2と充電器4との間の通信や充電に関する規格が対応していないことが原因であるかなどを判別する。
次に、このように構成された異常検知システム1において、充電器4から車両2に電力を供給する際に、何らかの要因により電力の供給ができなかった場合の動作を、図3に基づいて説明する。まず、充電器4の充電コネクタ19が車両2のインレット端子9に挿入されることにより、車両2から充電器4に対して要求(リクエスト)が送信される。充電器4は、そのリクエストに対して応答(レスポンス)を返すことにより通信が確立される。通信内容には、充電器4の対応プロトコルを確認する信号やECU10からの充電開始要求などが含まれており、それらのすべてに対して充電器4から正しい応答があった場合に通信が確立される。その際に、通信が確立しなかった場合には、車両2のユーザに通知するとともに、上述したように異常情報取得部17がその要因に関する情報を車両2内や異常情報送信部20より取得する。
例えば、車両2のリクエストもしくは充電器4のレスポンスに含まれるメッセージに異常があることや、充電器4から所定時間以内にレスポンスがないこと、あるいは、充電を拒否されたことなどの異常が発生したことを検出する。異常情報取得部17は、検出された通信時の異常について各種センサなどからデータを取得して車両2に関する情報と併せて異常の詳細をサーバ5に送信する。
車両2と充電器4との通信が確立した後は、充電に必要な準備を行う。例えば、ECU10からは、バッテリ7のSOCや最大電圧などの情報、および、充電電流を含む電力指令値等を示す信号が充電器4に送信される。一方、充電器4からは、バッテリ7の適合性の判定結果や充電時間の予測値、急速充電の可否などを示す信号がECU10に送信される。ECU10および充電器4は、その結果に基づいて、充電する電力量や単位時間当たりに供給する目標電力量などを設定する。また、充電器4側での絶縁診断完了がECU10に通知されると、ECU10は、図示しないコンタクタを閉成させる。このような準備を行った後、充電が開始される。
一方で、上述したように、異常等により充電器4から車両2への給電に失敗する場合があるので、その場合にも同様にデータを取得してサーバ5に送信する。例えば、上述した目標電力に基づいて充電が開始されると、電流センサ14および電圧センサ15によって実際に供給されている電力が算出される。その実際に供給されている電力が、バッテリ7に供給可能な電力を超えている場合や、目標電力との間に乖離がある場合などには、異常検出部16によって異常があると判定される。そのように判定された場合には、車両2および充電器4によって直ちに充電を停止するとともにユーザに充電を停止したことを通知する。そして、異常情報取得部17は、異常の詳細を充電器4および車両2から取得して、サーバ5の異常情報記憶部22に送信する。また、その際には、電力や電圧などの具体的な数値や異常の発生箇所だけでなく車両2の車種やメーカなどの車両情報も異常情報記憶部22に送信する。
サーバ5は、車両2から受信した異常に関するデータや車両2情報に基づいて、異常の原因を特定あるいは推測する。上述したように、車両2と充電器4との間で通信に失敗した場合に、車両2と充電器4のどちらにも異常がない場合には、車両2情報も参照し、特定の車種やメーカ、製造時期等から充電設備3が車両2の通信プロトコルに対応していないことなどを推定する。また、充電ができない場合に、その原因がインレット端子9と充電コネクタ19との接続異常である場合には、どちらに異常が生じているか判別できない場合があるので、異常情報記憶部22に記憶されている過去のデータなどに基づいてどちらの異常かを推定する。異常原因推定部23は、そのようにして推定した異常の原因を充電設備3の判定部21に送信する。そして、判定部21では、推定もしくは特定された異常の情報に基づき、充電器4に修理やメンテナンスが必要であることを判定する。
この発明の実施形態における異常検知システム1によれば、車両2と充電器4との間で充電を実行することができない場合には、車両2がその原因に関する情報を取得してサーバ5に送信する。その際に、車両2では異常の状態を場合分けして送信したり、車両情報を含めて送信したりする。そして、受信して情報に基づいてサーバ5が異常の原因を特定もしくは推定して充電器4に送信し、充電器4が修理やメンテナンスが必要であることを判定する。そのため、充電を実行できないような異常が生じた場合に、早期にその原因を特定もしくは推定することができるので、充電器4に修理やメンテナンスが必要か否かを早期に判定することができる。また、充電器4に偶発的な故障や経年劣化が生じた場合に、充電設備の自己診断や定期メンテナンスまで異常に気づけないなどの事態を抑制することができる。
以上、この発明の実施形態について説明したが、この発明は上述した例に限定されないのであって、この発明の目的を達成する範囲で適宜変更してもよい。例えば、上記の実施形態では、充電時に発生した異常に関する情報を車両2がサーバ5に送るように構成されているが、充電器4に直接送ることとしてもよい。その場合には、充電器4が異常に関する情報を記憶や蓄積して異常の原因を推定できるようにしておくことにより、充電器4が修理やメンテナンスの要否を判定することができる。
1 異常検知システム
2 車両
3 充電設備
16 異常検出部
17 異常情報取得部
18 通知部
21 判定部
2 車両
3 充電設備
16 異常検出部
17 異常情報取得部
18 通知部
21 判定部
Claims (1)
- 外部に設けられた充電設備と通信可能に構成された車両とを備え、前記充電設備から前記車両を充電する際の異常を検出する車両用充電設備の異常検知システムであって、
前記車両は、
前記充電設備に前記異常が発生したことを検出する異常検出部と、
検出した前記異常の原因に関する情報を取得する異常情報取得部と、
取得した前記異常に関する情報を前記充電設備に通知する通知部と、を有し、
前記充電設備は、取得した前記異常に関する情報に基づき、前記充電設備の前記異常に対する修理が必要であることを判定する判定部を有する
ことを特徴とする車両用充電設備の異常検知システム。
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