JP2024067655A - コネクタ - Google Patents

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哲矢 宮村
晶子 鈴木
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    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/46Bases; Cases
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    • HELECTRICITY
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    • H01R13/46Bases; Cases
    • H01R13/514Bases; Cases composed as a modular blocks or assembly, i.e. composed of co-operating parts provided with contact members or holding contact members between them

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Abstract

【課題】異なる端子間での相対的な位置ずれを少なくすることを目的とする。【解決手段】第1端子10Aと第2端子10Bとを保持するコネクタ20であって、第1端子がセットされる第1セット凹部32を有するベース部品30と、第1セット凹部の底とは反対側の開口を塞ぐようにベース部品に重ねられると共に、第2端子がセットされる第2セット凹部52を有するインナ部品40と、第2セット凹部の底とは反対側の開口を塞ぐようにインナ部品に重ねられるカバー部品70と、を備え、ベース部品とカバー部品との間にインナ部品を挟んだ状態で、カバー部品がベース部品に接した状態で合体する、コネクタである。【選択図】図3

Description

本開示は、コネクタに関する。
特許文献1は、保持部材とカバー部材を電線の軸線方向と交差する方向に合体して構成され、内導体を収容可能な誘電体を開示している。カバー部材に、誘導部が形成されている。誘導部は、カバー部材と保持部材との合体時に、カバー部材が仮組付位置から正規組付位置へ前後方向に変位する過程で保持部材とカバー部材を合体方向へ接近させる。これにより、カバー部材と保持部材との合体方向におけるがたが抑制される。
特開2018-147558号公報
ところで、複数の端子が上下段に分けてコネクタ内に収容され、かつ、上下段の端子が上下別々のカバー部材によって位置規制されることが想定される。
この場合、複数の部品の寸法公差の累積が、上下のカバー部材の位置誤差に影響を与える可能性がある。上下のカバー部材の位置誤差が大きくなると、上下段の端子間での相対的な位置ずれが大きくなる可能性がある。
そこで、本開示は、異なる端子間での相対的な位置ずれを少なくすることを目的とする。
本開示のコネクタは、第1端子と第2端子とを保持するコネクタであって、前記第1端子がセットされる第1セット凹部を有するベース部品と、前記第1セット凹部の底とは反対側の開口を塞ぐように前記ベース部品に重ねられると共に、前記第2端子がセットされる第2セット凹部を有するインナ部品と、前記第2セット凹部の底とは反対側の開口を塞ぐように前記インナ部品に重ねられるカバー部品と、を備え、前記ベース部品と前記カバー部品との間に前記インナ部品を挟んだ状態で、前記カバー部品が前記ベース部品に接した状態で合体する、コネクタである。
本開示によれば、異なる端子間での相対的な位置ずれを少なくできる。
図1は実施形態に係るコネクタを示す斜視図である。 図2は同上のコネクタを示す斜視図である。 図3は同上のコネクタを示す分解斜視図である。 図4は同上のコネクタを示す分解斜視図である。 図5は図1のV-V線断面図である。 図6は図1のVI-VI線断面図である。 図7はコネクタの組立作業例を示す説明図である。 図8はコネクタの組立作業例を示す説明図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のコネクタは、次の通りである。
(1)第1端子と第2端子とを保持するコネクタであって、前記第1端子がセットされる第1セット凹部を有するベース部品と、前記第1セット凹部の底とは反対側の開口を塞ぐように前記ベース部品に重ねられると共に、前記第2端子がセットされる第2セット凹部を有するインナ部品と、前記第2セット凹部の底とは反対側の開口を塞ぐように前記インナ部品に重ねられるカバー部品と、を備え、前記ベース部品と前記カバー部品との間に前記インナ部品を挟んだ状態で、前記カバー部品が前記ベース部品に接した状態で合体する、コネクタである。
本開示によると、ベース部品とカバー部品との間にインナ部品を挟んだ状態で、カバー部品がベース部品に接した状態で合体する。このため、第1セット凹部内の第1端子は、ベース部品と当該ベース部品を基準として位置決めされるインナ部品との間で位置決めされる。第2セット凹部内の第2端子は、ベース部品を基準として位置決めされるインナ部品とカバー部品との間で位置決めされる。よって、複数の部品の寸法公差の累積が、第1端子と第2端子との相対的な位置関係に影響を与え難い。よって、異なる端子間での相対的な位置ずれを少なくできる。
(2)(1)のコネクタであって、前記ベース部品と前記カバー部品とは、前記インナ部品の周囲を囲っていてもよい。
この場合、コネクタの外形が3つ以上の部品の組合せによって構成される場合と比較して、コネクタの外形の誤差を少なくできる。
(3)(1)又は(2)のコネクタであって、前記ベース部品は、前記第1端子及び前記第2端子に接続される相手側端子をガイドする挿入ガイド孔を有する前壁を有していてもよい。
この場合、挿入ガイド孔を有するベース部品を基準として、第1端子及び第2端子を位置決めすることで、相手側端子を第1端子及び第2端子に円滑に接続できる。
(4)(1)から(3)のいずれか1つのコネクタであって、前記ベース部品、前記インナ部品又は前記カバー部品は、前記ベース部品、前記インナ部品及び前記カバー部品の合体方向に突出し、前記ベース部品、前記インナ部品及び前記カバー部品の合体状態で潰れることが可能なクラッシュリブを有してもよい。
この場合、ベース部品、インナ部品及びカバー部品の合体状態でクラッシュリブが潰れることで、各部品間のがたつきを抑制することができる。
(5)(4)のコネクタであって、前記ベース部品又は前記カバー部品は、前記クラッシュリブとして、前記ベース部品と前記カバー部品との接触箇所に位置する第1クラッシュリブを有し、前記インナ部品又は前記カバー部品は、前記クラッシュリブとして、前記インナ部品と前記カバー部品との接触箇所に位置する第2クラッシュリブを有してもよい。
これにより、ベース部品とカバー部品との間で第1クラッシュリブが潰れることで、ベース部品とカバー部品との間のがたつきを抑制できる。また、インナ部品とカバー部品との間で第2クラッシュリブが潰れることで、インナ部品とカバー部品との間のがたつきを抑制できる。結果、コネクタ全体としてがたつきを抑制できる。ベース部品とインナ部品との間にはクラッシュリブを介在させなくてもよいので、ベース部品とインナ部品との相対的な位置誤差を少なくできる。結果、ベース部品の第1セット凹部内の第1端子とインナ部品の第2セット凹部内の第2端子との位置誤差を少なくできる。
(6)(4)又は(5)のコネクタであって、前記クラッシュリブは、基端側から先端側に向うに連れて徐々に幅狭になる形状であってもよい。
これにより、クラッシュリブは、各部品間の隙間に応じて先端から徐々に潰れていくことができる。
(7)(4)から(6)のいずれか1つのコネクタであって、前記ベース部品、前記インナ部品又は前記カバー部品は、前記第1端子及び前記第2端子に接続される相手側端子をガイドする挿入ガイド孔を有する前壁を有し、前記クラッシュリブは、前記ベース部品、前記インナ部品又は前記カバー部品において、前記前壁から遠い縁よりも前記前壁側の縁の近くに位置していてもよい。
これにより、挿入ガイド孔の近くで、各部品のがたつきを抑制することができる。これにより、挿入ガイド孔近くで端子がより正確に位置決めされ、相手側端子の接続作業が円滑になされ易い。
(8)(1)から(7)のいずれか1つのコネクタであって、前記カバー部品は、前記第2セット凹部の底とは反対側の開口を塞ぐカバー本体と、前記カバー本体の両側から前記インナ部品の両側外側を通り、前記ベース部品の両側に向かって延びて、前記ベース部品の両側に係止する一対の係止壁とを有してもよい。
これにより、一対の係止壁がベース部品の両側に係止することで、ベース部品とカバー部品との間にインナ部品を挟んだ状態で、カバー部品がベース部品に合体する構成が容易に実現され得る。
(9)(8)のコネクタであって、前記一対の係止壁の内面にスライド突部が形成され、前記ベース部品の両側に、前記スライド突部を前記第1端子の延在方向に沿ってガイドする合体用ガイド溝が形成されていてもよい。
これにより、ベース部品にインナ部品が重ねられた状態で、スライド突部を合体用ガイド溝に沿って移動させるように、カバー部品をベース部品に合体させることで、コネクタが組立てられる。
(10)(9)のコネクタであって、前記ベース部品に、前記合体用ガイド溝の延在方向に対して交差する方向に延び、前記ベース部品に対して前記インナ部品又は前記カバー部品が浮いた状態で、移動しようとする前記スライド突部と干渉する干渉面が形成されていてもよい。
これにより、組立不良が抑制される。
(11)(9)又は(10)のコネクタであって、前記ベース部品又は前記合体用ガイド溝は、前記スライド突部が前記合体用ガイド溝の延在方向に沿って移動するのにつれて、前記カバー部品を前記ベース部品に近づける方向にガイドするガイド面を有してもよい。
この場合、スライド突部をガイド溝に沿って移動させると、カバー部品がベース部品に近づいて、カバー部品とベース部品との間のがたつきが抑制される。
(12)(1)から(11)のいずれか1つのコネクタであって、前記第1セット凹部の底に前記第1端子を抜止めする第1リテーナが形成され、前記第2セット凹部の底に前記第2端子を抜止めする第2リテーナが形成されていてもよい。
これにより、第1セット凹部及び第2セット凹部のそれぞれの底から第1端子及び第2端子を抜止めできる。これにより、第1セット凹部内の第1端子の姿勢及び第2セット凹部内の第2端子の姿勢を揃えやすい。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示のコネクタの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
[実施形態]
以下、実施形態に係るコネクタについて説明する。図1及び図2はコネクタ20を示す斜視図である。図3及び図4はコネクタ20を示す分解斜視図である。図5は図1のV-V線断面図である。図6は図1のVI-VI線断面図である。図3から図6において第1端子10A及び第2端子10Bが示されている。図3から図5において電線18が2点鎖線で示されている。
<コネクタの全体構造>
コネクタ20の全体構造について説明する。コネクタ20は、第1端子10Aと、第2端子10Bとを保持する。
第1端子10A及び第2端子10Bは、金属板がプレス加工等されることによって形成される。第1端子10Aは、被覆圧着部11Aと、芯線圧着部12Aと、端子接続部13Aとを備える。被覆圧着部11Aは、電線18の端部の被覆部に圧着される部分である。芯線圧着部12Aは、電線18の端部に露出する芯線部に圧着される部分である。端子接続部13Aは、相手側端子に接続される部分であり、例えば、筒状に形成されている。被覆圧着部11Aと芯線圧着部12Aと端子接続部13Aとは、この順で直線状に並んでいる。被覆圧着部11A及び端子接続部13Aの厚みは、芯線圧着部12Aの厚みよりも大きい。このため、第1端子10Aを側方から観察すると、芯線圧着部12A上であって被覆圧着部11Aと端子接続部13Aとの間に凹みが観察される。
第2端子10Bも、第1端子10Aと同様に、被覆圧着部11Bと、芯線圧着部12Bと、端子接続部13Bとを備える。
なお、第1端子10Aと第2端子10Bとは、サイズ及び素材等が同じ端子であってもよいし、サイズ又は素材が異なる端子であってもよい。
本実施形態では、コネクタ20は、複数(ここでは2つ)の第1端子10Aと、複数(ここでは2つ)の第2端子10Bとを備える。複数の第1端子10Aは、並列状態で一列に並んでいる。複数の第2端子10Bも並列状態で一列に並んでいる。複数の第1端子10Aと複数の第2端子10Bとは、互いに隣合っている。つまり、コネクタ20は、複数の第1端子10Aと複数の第2端子10Bとを、第1段と第2段とに分けて保持している。なお、コネクタ20が保持する第1端子10A及び第2端子10Bの数は任意である。
以下の説明において、第1端子10Aの延在方向において端子接続部13A側を前側、被覆圧着部11A側を後側ということがある。また、第1端子10A側を下側、第2端子10B側を上側という場合がある。さらに、第1端子10Aに立って前側を向いた状態を想定して左右方向を参照する場合がある。
コネクタ20は、ベース部品30と、インナ部品50と、カバー部品70とを備える。ベース部品30、インナ部品50及びカバー部品70は、それぞれ樹脂等によって形成された金型成形部品である。
ベース部品30は、第1端子10Aがセットされる第1セット凹部32を有している。第1セット凹部32は、下及び左右が区画された凹みである。第1端子10Aが第1セット凹部32内に収容されることで、下方から支えられると共に左右方向に位置決めされる。第1セット凹部32の前方が開口している。相手側端子は前方から第1セット凹部32内に進入して第1端子10Aに接続される。第1セット凹部32の後方が開口しており、第1端子10Aに接続された電線18が当該後方開口を通ってコネクタ20の外に引出される。第1セット凹部32の上方が開口しており、第1端子10Aは当該上方開口から第1セット凹部32内にセットされる。
インナ部品50は、第1セット凹部32の底とは反対側の上方開口を塞ぐようにベース部品30に重ねられる。インナ部品50がベース部品30に重ねられることによって、第1端子10Aが第1セット凹部32内に保持される。
また、インナ部品50は、第2端子10Bがセットされる第2セット凹部52を有している。第2セット凹部52は、第1セット凹部32と同様に、下及び左右が区画されると共に、前後及び上方が開口する凹みである。第1セット凹部32に第1端子10Aが収容されるのと同様の態様で、第2セット凹部52に第2端子10Bが収容される。
カバー部品70は、第2セット凹部52の底とは反対側の上方開口を塞ぐようにインナ部品50に重ねられる。カバー部品70がインナ部品50に重ねられることによって、第2端子10Bが第2セット凹部52内に保持される。
カバー部品70がインナ部品50に重ねられた状態で、ベース部品30とカバー部品70との間にインナ部品50が挟まれた状態となる。この状態で、カバー部品70がベース部品30に接した状態で合体する。これによりベース部品30とインナ部品50とカバー部品70とが1つのコネクタ20として組立てられる。
なお、カバー部品70がベース部品30に接した状態で合体するとは、カバー部品70とベース部品30とが直接接して、1つの物体として取扱可能な状態となることをいう。本実施形態では、カバー部品70がベース部品30に係合することによって、カバー部品70とベース部品30との間のインナ部品50も、カバー部品70及びベース部品30と一体的に取扱可能な状態となる。
上記のように、ベース部品30、インナ部品50及びカバー部品70が組立てられた状態では、ベース部品30、インナ部品50及びカバー部品70が相互に接触し合った状態となる。例えば、ベース部品30は、インナ部品50及びカバー部品70の両方に接触した状態となる。このため、3つの部品30、50、70の相対的な位置関係のばらつきを小さくし易い。
各部品についてより具体的に説明する。
<ベース部品>
ベース部品30は、底板部34と、中間壁36と、一対の外壁40とを備える。
底板部34は、方形板状に形成されている。底板部34の左右幅は、複数の第1端子10Aの並列幅以上であり、底板部34の前後長さは、第1端子10Aの長さ以上である。
底板部34の幅方向中間部に中間壁36が立設されている。中間壁36は、前後及び上下方向に沿う長方形板状である。ベース部品30が3以上の第1端子10Aを保持する場合には、複数の中間壁が底板部に立設される場合がある。
底板部34の上面のうち中間壁36から左右方向に離れた位置に一対の外壁40が立設されている。外壁40は、前後及び上下方向に沿う長方形板状である。中間壁36と外壁40との間に、第1端子10Aの幅以上の隙間が形成されている。上記第1セット凹部32は、底板部34の上面と中間壁36のいずれか一方の側面といずれか一方の外壁40の内面とで区切られる凹みである。
第1セット凹部32の底に前後方向において部分的に突出する第1リテーナ33が形成されている。第1リテーナ33は、底板部34のうち中間壁36と外壁40との間であって前後方向中間部に形成された凸部である。
第1端子10Aは、被覆圧着部11Aと端子接続部13Aとの間の凹みを第1セット凹部32の底に向けた状態で、第1セット凹部32にセットされる。すると、第1リテーナ33が被覆圧着部11Aと端子接続部13Aとの間の凹みに嵌る。これにより、第1リテーナ33が第1端子10Aをその長手方向において位置決めし、当該第1端子10Aを抜止めする。
中間壁36及び一対の外壁40の上側の縁に、部分的に下側に凹む位置決め凹部36g、40gが形成されている。インナ部品50の位置決め凸部56p、60pが当該位置決め凹部36g、40gに嵌ることで、前後方向においてベース部品30に対してインナ部品50が位置決めされる。
中間壁36及び一対の外壁40の上側の縁に、部分的に上側に突出する位置決め凸部40pが形成されている。位置決め凸部40pがインナ部品50の位置決め凹部60gに嵌ることで、前後方向においてベース部品30に対してインナ部品50が位置決めされる。
当該位置決め凹部36g、40g及び位置決め凸部40pの一方が省略されても、前後方向においてベース部品30に対してインナ部品50が位置決めされる。
本実施形態では、底板部34の両側は、一対の外壁40よりも外側に突出しているが、これは必須ではない。一対の外壁は、底板部の両側外縁から突出していてもよい。
一対の外壁40の外向き部分に、カバー部品70との合体に供される合体用ガイド溝38が形成されている。合体用ガイド溝38については、カバー部品70との合体のための構成とあわせて後に説明する。
また、ベース部品30は、挿入ガイド孔44hを有する前壁44を有する。前壁44は、方形板状に形成されており、底板部34の前縁から突出している。前壁44は、端子10A、10Bの延在方向に対して直交する方向に延びている。前壁44は、ベース部品30の第1セット凹部32の前側及びインナ部品50の第2セット凹部52の前側に位置する。前壁44のうち第1セット凹部32の前方延長上及び第2セット凹部52の前方延長上に挿入ガイド孔44hが形成されている。挿入ガイド孔44hは、外方である前側に向かって徐々に広がるガイド面を有していてもよい。
端子10A、10Bに接続される相手側端子が挿入ガイド孔44hを通って、第1セット凹部32及び第2セット凹部52内の端子10A、10Bに接続される。挿入ガイド孔44hは、相手側端子を端子10A、10Bに向けてガイドする役割を有しているため、端子10A、10Bに対して挿入ガイド孔44hがなるべく一定の位置に配置されることが好ましい。ここで、端子10A、10Bに直交する方向において、端子10Aは、ベース部品30とインナ部品50との間で位置決めされ、端子10Bはインナ部品50とカバー部品70との間で位置決めされる。このため、インナ部品50とカバー部品70との両方が、ベース部品30を基準として位置決めされれば、端子10A、10Bを挿入ガイド孔44hに対して一定位置に位置決めし易い。
<インナ部品>
インナ部品50は、底板部54と、中間壁56と、一対の外壁60とを備える。
底板部54は、方形板状に形成されている。底板部54の左右幅は、複数の第2端子10Bの並列幅以上であり、底板部54の前後長さは、第2端子10Bの長さ以上である。ここでは、底板部54の左右幅は底板部54の左右幅より小さく、底板部54の前後長さは底板部34の前後長さと同じである。
底板部54の幅方向中間部に中間壁56が立設されている。中間壁56は、前後及び上下方向に沿う長方形板状である。ベース部品30が3以上の第2端子10Bを保持する場合には、複数の中間壁が底板部に立設される場合がある。
底板部54の上面のうち中間壁56から左右方向に離れた位置に一対の外壁60が立設されている。外壁60は、前後及び上下方向に沿う長方形板状である。中間壁56と外壁60との間に、第2端子10Bの幅以上の隙間が形成されている。上記第2セット凹部52は、底板部54の上面と中間壁56のいずれか一方の側面といずれか一方の外壁60の内面とで区切られる凹みである。
第2セット凹部52の底に前後方向において部分的に突出する第2リテーナ53が形成されている。第2リテーナ53は、底板部54のうち中間壁56と外壁60との間であって前後方向中間部に形成された凸部である。
第2端子10Bは、被覆圧着部11Bと端子接続部13Bとの間の凹みを第2セット凹部52の底に向けた状態で、第2セット凹部52にセットされる。すると、第2リテーナ53が被覆圧着部11Bと端子接続部13Bとの間の凹みに嵌る。これにより、第2リテーナ53が第2端子10Bをその長手方向において位置決めし、当該第2端子10Bを抜止めする。
底板部54の底面のうち中間壁56及び一対の外壁60の下側延長上に、部分的に下側に突出する位置決め凸部56p、60pが形成されている(図4参照)。位置決め凸部56p、60pがベース部品30の位置決め凹部36g、40gに嵌ることで、前後方向においてベース部品30に対してインナ部品50が位置決めされる。
底板部54のうち長手方向の一部に部分的に凹む位置決め凹部60gが形成されている。この位置決め凹部60gにベース部品30の位置決め凸部40pが嵌ることで、前後方向においてベース部品30に対してインナ部品50が位置決めされる。
当該位置決め凸部56p、60p及び位置決め凹部60gの一方が省略されても、前後方向においてベース部品30に対してインナ部品50が位置決めされる。
第1セット凹部32に第1端子10Aがセットされた状態で、ベース部品30上にインナ部品50が重ねられる。この状態で、ベース部品30の中間壁36及び一対の外壁40の上端にインナ部品50の底板部54の底面が接触することで、上下方向におけるベース部品30に対する中間壁36の最小距離が規制される。
後述するように、カバー部品70によってインナ部品50がベース部品30に対して押付けられた状態に保たれる。このため、底板部54の下面は、第1端子10Aの上面に接触し、当該第1端子10Aの上方への移動を規制する。本実施形態では、第1端子10Aの端子接続部13Aが第1セット凹部32の底面と底板部54の下向き面との間に挟まれることで、第1端子10Aの上下方向位置が規制される。ここでは、底板部54のうち第1セット凹部32の前寄りの領域に対応する部分に細長い凸部が形成されており、当該凸部が第1セット凹部32内に配置されて、第1端子10Aの上方への移動を規制する。第1端子10Aの上方への移動が規制されることから、第1リテーナ33が第1端子10Aの凹部に嵌った状態に保たれ、もって、第1端子10Aの前後方向の移動が規制される。また、第1端子10Aは、第1セット凹部32の両側面の間に位置して左右方向の位置が規制されている。よって、インナ部品50がベース部品30に対して押付けられた状態に保たれることで、第1端子10Aは第1セット凹部32内で一定位置に保持される。
<カバー部品>
カバー部品70は、第2セット凹部52の底とは反対側の開口を塞ぐようにインナ部品50に重ねられる部品である。また、カバー部品70は、ベース部品30に対して接した状態で合体する。カバー部品70とベース部品30とは上下方向において互いに押付け合うように接した状態となっていることが好ましい。
より具体的には、カバー部品70は、カバー本体72と、一対の係止壁74とを含む。
カバー本体72は、方形板状に形成されている。カバー本体72の左右幅は、複数の第2セット凹部52の並列幅以上であり、底板部54の前後長さは、第2端子10Bの長さ以上である。カバー部品70がインナ部品50の上に重ねられた状態で、カバー本体72が複数の第2セット凹部52のうち底とは反対側の上方開口を塞ぐことができる。
第2セット凹部52に第2端子10Bがセットされた状態で、インナ部品50にカバー部品70が重ねられる。この状態で、インナ部品50の中間壁56及び一対の外壁60の上端にカバー本体72の底面が接触することで、上下方向におけるインナ部品50に対するカバー本体72の最小距離が規制される。
後述するように、カバー部品70がベース部品30に合体することによって、カバー本体72がインナ部品50に対して押付けられた状態に保たれる。このため、カバー本体72の下面は、第2端子10Bの上面に接触し、当該第2端子10Bの上方への移動を規制する。本実施形態では、第2端子10Bの端子接続部13Bが第2セット凹部52の底面とカバー本体72の下向き面との間に挟まれることで、第2端子10Bの上下方向位置が規制される。ここでは、カバー本体72のうち第2セット凹部52の前寄りの領域に対応する部分に細長い凸部が形成されており、当該凸部が第2セット凹部52内に配置されて、第2端子10Bの上方への移動を規制する。第2端子10Bの上方への移動が規制されることから、第2リテーナ53が第2端子10Bの凹部に嵌った状態に保たれ、もって、第2端子10Bの前後方向の移動が規制される。また、第2端子10Bは、第2セット凹部52の両側面の間に位置して左右方向の位置が規制されている。よって、カバー部品70がインナ部品50に対して押付けられた状態に保たれることで、第2端子10Bは第2セット凹部52内で一定位置に保持される。
一対の係止壁74は、方形板状部分を含む形状であり、カバー本体72の両側部からインナ部品50の両側外側を通り、ベース部品30の両側に向かって延びている。一対の係止壁74は、ベース部品30の両側に係止する。これにより、カバー部品70がベース部品30に対して接した状態で合体することができる。
コネクタ20の底には、ベース部品30の底板部34が位置し、コネクタ20の上にはカバー本体72が位置し、コネクタ20の両側には一対の係止壁74が位置している。よって、ベース部品30とカバー部品70とがインナ部品50の周囲を囲っている。本実施形態では、端子10A、10Bを囲む上下左右面で、インナ部品50が露出しないように、ベース部品30とカバー部品70とがインナ部品50の周囲を囲っている。
<合体のための係合構造>
カバー部品70がベース部品30に合体するための構造について説明する。
ベース部品30の一対の係止壁74の内面にスライド突部76a、76b、76cが形成されている。例えば、複数のスライド突部76a、76b、76cが係止壁74の内面の先端縁に沿って間隔をあけて形成されている。スライド突部76a、76b、76cは、前方から後方に向かってこの順で並んでいる。
ベース部品30の一対の外壁40の外面に前後方向に沿って延びる合体用ガイド溝38が形成される。より具体的には、外壁40の外面のうち底板部34から離れた位置に溝形成用凸部46a、46b、46cが形成されている。例えば、複数の溝形成用凸部46a、46b、46cが外壁40の外面の先端縁に沿って間隔をあけて形成されている。複数の溝形成用凸部46a、46b、46cは、前方から後方に向かってこの順で並んでいる。外壁40の外面と、複数の溝形成用凸部46a、46b、46cの下向き面と底板部34の側部の上向き面とで、スライド突部76a、76b、76cを端子10A、10Bの延在方向に沿ってガイドする合体用ガイド溝38が形成される。
ここでは、前側の溝形成用凸部46aと前後方向中間の溝形成用凸部46bとの間に位置決め凹部36gが位置している。前後方向中間の溝形成用凸部46bの上方に位置決め凸部40pが連なっている。これらの構成は必須ではない。
前側の溝形成用凸部46aと前後方向中間の溝形成用凸部46bとの間に、前側のスライド突部76aが上下方向に通過可能な隙間が設けられる。前後方向中間の溝形成用凸部46bと後側の溝形成用凸部46cとの間に、前後方向中間のスライド突部76bが上下方向に通過可能な隙間が設けられる。また、前側のスライド突部76aと前後方向中間のスライド突部76bとの間に、前後方向中間の溝形成用凸部46bが上下方向に通過可能な隙間が設けられる。また、前後方向中間のスライド突部76bと後側のスライド突部76cとの間に、後側の溝形成用凸部46cが上下方向に通過可能な隙間が設けられる。
前側の溝形成用凸部46aのうち底板部34側の部分に位置規制面46af1が形成される(図3、図6から図8参照)。位置規制面46af1は底板部34の上向き面と平行である。位置規制面46af1と底板部34との間隔は、スライド突部76aの上下方向寸法と同じに設定される。
前側の溝形成用凸部46aのうち底板部34側の部分であって位置規制面46af1の後側にガイド面46af2が形成される(図3、図7及び図8参照)。ガイド面46af2は、後方に向けて徐々に底板部34から離れる方向に向う傾斜面である。スライド突部76aが合体用ガイド溝38の延在方向に沿って前側の溝形成用凸部46aと底板部34との間に移動すると、ガイド面46af2がスライド突部76aを底板部34に向けてガイドする。これにより、カバー部品70が前方に移動するのにつれてベース部品30に近づく方向に移動する。
前側の溝形成用凸部46aのうち後ろ向きの部分に干渉面46af3が形成される(図3、図7及び図8参照)。干渉面46af3は、合体用ガイド溝38の延在方向に対して交差する方向、ここでは、直交する方向に延びている。ベース部品30に対するカバー部品70の合体時において、ベース部品30に対してインナ部品50又はカバー部品70が正規組付状態から離れた浮いた状態となっていると、スライド突部76aが上記干渉面46af3に干渉する。これにより、カバー部品70の移動が妨げられる。
前後方向中間の溝形成用凸部46bにも、上記位置規制面46af1、ガイド面46af2及び干渉面46af3に対応する位置規制面46bf1、ガイド面46bf2及び干渉面46bf3が形成されている(図7及び図8参照)。
なお、上記ガイド面46af2、46bf2に加えて又は代えて、スライド突部76a、76bにガイド面が形成されてもよい。この場合、スライド突部76a、76bの上向きの部分であって後端寄りの部分に、後方に向かって徐々に下に向うガイド面が形成されればよい。
また、外壁40の外面、ここでは、後寄りの位置に、抜け止凸部48が形成されている。抜け止凸部48は、後方に向かって徐々に突出寸法が小さくなる部分を含む形状に形成されている。係止壁74の内面、ここでは、後部寄りの位置に、抜け止凸部78が形成されている。抜け止凸部78は、前方に向かって徐々に突出寸法が小さくなる部分を含む形状に形成されている。
本実施形態では、抜け止凸部78は、前後方向中間のスライド突部76bと後側のスライド突部76cとの間に位置しており、抜け止凸部48は、前後方向中間の溝形成用凸部46bと後側の溝形成用凸部46cとの間に位置している。ベース部品30とカバー部品70との合体作業時において、抜け止凸部78は、前後方向中間の溝形成用凸部46bと後側の溝形成用凸部46cとの間であって抜け止凸部48の後を通って上下方向に移動することができる。
そして、スライド突部76a、76b、76cが合体用ガイド溝38内に収ることで、上下方向においてベース部品30に対するカバー部品70の位置決めがなされる。特に、スライド突部76a、76bが位置規制面46af1、46bf1と底板部34の上面との間に位置することで、カバー部品70の位置決めがなされる。また、カバー部品70の前端が前壁44の後面に接触した状態で、抜け止凸部48と抜け止凸部78が抜止め係止することで、前後方向において、ベース部品30に対するカバー部品70の位置決めがなされる。
本実施形態では、インナ部品50の外壁60に、上記溝形成用凸部46b、46c及び抜け止凸部48を上方に延長した形状の凸部が形成されている。インナ部品50における当該凸部は省略されてもよい。
なお、複数のスライド突部及び複数の溝形成用凸部が前後に間隔をあけて設けられていることは必須ではない。一続きのスライド突部及び一続きの溝形成用凸部が形成されていてもよい。この場合、スライド突部は、ベース部品の後方から合体用ガイド溝に配置されるとよい。
<クラッシュリブ>
上記ベース部品30、インナ部品50又はカバー部品70は、ベース部品30、インナ部品50及びカバー部品70の合体方向に突出し、それらの部品の合体状態で潰れることが可能なクラッシュリブ80、82を有していてもよい。合体方向とは、ベース部品30、インナ部品50及びカバー部品70が組合わされる積重ね方向であり、本実施形態では、上下方向である。図6において、潰れる前のクラッシュリブ80、82の形状が破線で示されている。
すなわち、ベース部品30とカバー部品70との間にインナ部品50が挟まれた状態で、カバー部品70がベース部品30に合体する。公差範囲内で、カバー部品70とベース部品30との間のインナ部品50のインナ部品配置スペースが、実際のインナ部品50よりも大きかったり、小さかったりする可能性がある。インナ部品配置スペースが実際のインナ部品50よりも大きければ、インナ部品50ががたつく可能性がある。インナ部品配置スペースが実際のインナ部品50よりも小さければ、ベース部品30に対するカバー部品70の合体がうまく行えない可能性がある。
ベース部品30、インナ部品50又はカバー部品70がクラッシュリブ80、82を有することで、当該クラッシュリブ80、82が各部品30、50、70の隙間を埋めてがたつきを抑制することができる。また、インナ部品配置スペースが実際のインナ部品50よりも小さければ、当該クラッシュリブ80、82が潰れてベース部品30に対するカバー部品70の合体を成立させることができる。
本実施形態では、カバー部品70は、ベース部品30とカバー部品70との接触箇所に位置する第1クラッシュリブ80を有する。より具体的には、カバー部品70のうち前側のスライド突部76aの上向き面に上向きに突出する第1クラッシュリブ80が形成されている。
第1クラッシュリブ80は、前後方方向に沿って細長い凸形状に形成されている。また、第1クラッシュリブ80は、基端側から先端側に向うに連れて徐々に細幅になる形状に形成されている。ここでは、第1クラッシュリブ80は、前後方向に沿って見て三角形状に形成されている。このため、第1クラッシュリブ80にベース部品30のうち溝形成用凸部46aが押付けられると、第1クラッシュリブ80は先端側から順次潰れていくことができる。
また、第1クラッシュリブ80の後端部は、後方に向かって徐々に高さが小さくなる形状に形成されている。
第1クラッシュリブ80はカバー部品70において他の部分に形成されてもよい。例えば、他の溝形成用凸部46b、46c、一対の係止壁74の先端等に形成されてもよい。第1クラッシュリブ80が、前壁44から遠い後端の縁よりも前壁44側の前端の縁の近くに位置に形成されていれば、前壁44の近くで、ベース部品30とカバー部品70とのがたつきを無くすことができる。また、前壁44の近くで、当該前壁44に対して端子10A、10Bを一定位置に配置し易い。
第1クラッシュリブ80は、ベース部品30に形成されてもよい。例えば、ベース部品30のうち溝形成用凸部46a、46b、46cのうち底板部34側の面に形成されてもよい。
また、インナ部品50は、インナ部品50とカバー部品70との接触箇所に位置する第2クラッシュリブ82を有する。より具体的には、インナ部品50のうち一対の外壁60の先端部の前寄りの位置に上向きに突出する第2クラッシュリブ82が形成されている。第2クラッシュリブ82は、前後方向に沿って細長い凸形状に形成されている。第2クラッシュリブ82の後端部は、後方に向かって徐々に突出寸法が小さくなる形状に形成されている。
第2クラッシュリブ82は、第1クラッシュリブ80と同様に、基端側から先端側に向うに連れて徐々に細幅になる形状に形成されている。ここでは、第2クラッシュリブ82は、前後方向に沿って見て三角形状に形成されている。このため、第2クラッシュリブ82にカバー部品70のカバー本体72が押付けられると、第2クラッシュリブ82は先端側から順次潰れていくことができる。
第2クラッシュリブ82はインナ部品50において他の部分に形成されてもよい。例えば、第2クラッシュリブ82は、一対の外壁40の後端寄りの位置に形成されてもよいし、中間壁56に形成されてもよい。第2クラッシュリブ82が、前後方向中央よりも前壁44寄りの位置、即ち、前壁44から遠い後縁よりも前壁44側の前縁の近くに形成されていれば、前壁44の近くで、インナ部品50とカバー部品70とのがたつきを無くすことができる。また、前壁44の近くで、当該前壁44に対して端子10Bを一定位置に配置し易い。
第2クラッシュリブ82は、カバー部品70に形成されてもよい。例えば、カバー本体72の下向き面のうち外壁60に対向する位置に第2クラッシュリブが形成されてもよい。
ベース部品30とインナ部品50とは、クラッシュリブを介さずに当接していることが好ましい。つまり、ベース部品30とインナ部品50との間では、一定形状を保つ部分同士が接した状態となっていることが好ましい。本実施形態では、外壁40の上端と中間壁36の上端とが底板部54の下向き面に安定した形状を保って接した状態となっている。このため、インナ部品50がベース部品30に押付けられた状態で、それらの間にクラッシュリブが介在する場合と比較して、インナ部品50がベース部品30との位置関係は一定に保たれる。
つまり、一定の位置関係に保たれたベース部品30とインナ部品50の双方に対して、カバー部品70がクラッシュリブ80、82を介してがたつきを抑制するように位置決めされる。
<組立作業例について>
本コネクタ20の組立作業例が説明される。
ベース部品30の各第1セット凹部32のそれぞれに第1端子10Aがセットされる。上方からインナ部品50がベース部品30に重ねられる。この際、位置決め凸部40pが位置決め凹部60gに嵌め込まれ、位置決め凸部56p、60pが位置決め凹部36gに嵌め込まれる。これにより、前後方向においてベース部品30に対してインナ部品50が位置決めされる。
インナ部品50の各第2セット凹部52のそれぞれに第2端子10Bがセットされる。この後、図7に示すように、上方からカバー部品70がインナ部品50上に重ねられる。より具体的には、カバー部品70を、ベース部品30及びインナ部品50よりも後方にずらした位置に配置した状態で、一対の係止壁74をインナ部品50の両側外方に配置する。この際、前側のスライド突部76aが前側の溝形成用凸部46aと前後方向中間の溝形成用凸部46bとの間を通過し、前後方向中間のスライド突部76bと抜け止凸部78とが前後方向中間の溝形成用凸部46bと後側の溝形成用凸部46cとの間を通過し、後側のスライド突部76cが後側の溝形成用凸部46cの後方を通過するようにする。これにより、一対の係止壁74は、インナ部品50の両外側を通って、ベース部品30の一対の外壁40に配置される。
図8に示すように、スライド突部76a、76b、76cが溝形成用凸部46a、46b、46cを越えて合体用ガイド溝38に達した状態で、カバー部品70がベース部品30及びインナ部品50に対して前方に押される。
この際、ベース部品30に対してインナ部品50が上方に浮いたり、カバー部品70がインナ部品50に対して上方に浮いていたりすると、スライド突部76a、76bが干渉面46af3、46bf3に干渉する。よって、カバー部品70を前方に移動できないときに、インナ部品50の浮き又はカバー部品70の浮きが発生していることが検出され得る。
スライド突部76a、76b、76cが合体用ガイド溝38内を移動する際に、スライド突部76a、76bがガイド面46af2、46bf2によって底板部34側に押されて移動し、位置規制面46af1、46bf1と底板部34と間に入り込むことができる。このため、ベース部品30に対するカバー部品70のがたつきが抑制される。
カバー部品70の前端部が前壁44の内面に当るまで、カバー部品70が前方に移動すると、抜け止凸部78が抜け止凸部48に抜止め状態で係止する。
以上のようにしてコネクタ20が組立てられる。
<効果等>
以上のように構成されたコネクタ20によると、ベース部品30とカバー部品70との間にインナ部品50を挟んだ状態で、カバー部品70がベース部品30に接した状態で合体する。このため、第1セット凹部32内の第1端子10Aは、ベース部品30と当該ベース部品30を基準として位置決めされるインナ部品50との間で位置決めされる。また、第2セット凹部52内の第2端子10Bは、ベース部品30を基準として位置決めされるインナ部品50とカバー部品70との間で位置決めされる。よって、複数の部品30、50、70の寸法公差の累積が、第1端子10Aと第2端子10Bとの相対的な位置関係に影響を与え難い。よって、異なる端子10A、10B間での相対的な位置ずれを少なくできる。
例えば、インナ部品を基準にして、ベース部品及びカバー部品が別々に取付けられる構成を想定すると、ベース部品とカバー部品との相対的な位置関係は、3つの部品の寸法公差の累積の範囲で変動し得る。このため、インナ部品とベース部品との間で位置決めされる端子と、インナ部品とカバー部品との間で位置決めされる端子との相対的な位置関係が大きくずれやすいことが考えられる。各段の端子の相対的な位置関係がずれやすいと、各段の端子を、配列された相手側端子に対して正確に保持することができず、当該相手側端子を各段の端子に同時挿入することが困難となる可能性がある。
本実施形態では、ベース部品30を基準として、インナ部品50及びカバー部品70が位置決め可能であり、それらの部品間で保持される端子10A、10Bの相対的な位置ずれも少なくできる。このため、相手側端子を各段の端子10A、10Bに挿入し易くできる。
また、ベース部品30とカバー部品70とは、インナ部品50の周囲を囲っているため、コネクタ20の外形が3つ以上の部品の組合せによって構成される場合と比較して、コネクタ20の外形の誤差を少なくできる。
また、ベース部品30が挿入ガイド孔44hを有する前壁44を有しており、当該ベース部品30を基準としてインナ部品50及びカバー部品70を介して第1端子10A及び第2端子10Bが位置決めされる。このため、挿入ガイド孔44hによってガイドされる相手側端子が第1端子10A及び第2端子10Bに円滑に挿入される。
また、ベース部品30、インナ部品50又はカバー部品70は、それらの部品の合体方向に突出し、それらの部品の合体状態で潰れることが可能なクラッシュリブ80、82を有する。このため、各部品30、50、70間のがたつきを抑制することができる。
また、ベース部品30又はカバー部品70は、ベース部品30とカバー部品70との接触箇所に位置する第1クラッシュリブ80を有し、インナ部品50又はカバー部品70は、インナ部品50とカバー部品70との接触箇所に位置する第2クラッシュリブ82を有する。このため、クラッシュリブ80、82が潰れることで、ベース部品30とカバー部品70との間のがたつきと、インナ部品50とカバー部品70との間のがたつきを抑制できる。結果、コネクタ20全体としてがたつきを抑制できる。また、ベース部品30とインナ部品50との間にはクラッシュリブを介在させなくてもよいので、ベース部品30とインナ部品50との相対的な位置誤差を少なくできる。結果、ベース部品30の第1セット凹部32内の第1端子10Aとインナ部品50の第2セット凹部52内の第2端子10Bとの位置誤差を少なくできる。
また、クラッシュリブ80、82が、基端側から先端側に向うにつれて徐々に幅狭になる形状であれば、各部品30、50、70の隙間の大きさに応じて先端から徐々に潰れていくことができる。
また、クラッシュリブ80、82が前壁44寄りに位置していれば、挿入ガイド孔44hの近くで各部品30、50、70のがたつきを抑制することができる。これにより、挿入ガイド孔44h孔近くで端子10A、10Bがより正確に位置決めされ、相手側端子の接続作業が円滑になされ易い。
また、カバー部品70は、カバー本体72の両側からインナ部品50の両側外側を通り、ベース部品30の両側に向かって延びて当該ベース部品30の両側に係止する一対の係止壁74を含む。このため、ベース部品30とカバー部品70との間にインナ部品50を挟んだ状態で、カバー部品70がベース部品30に合体する構成が容易に実現され得る。
また、一対の係止壁74にスライド突部76a、76b、76cが形成され、ベース部品30の両側に合体用ガイド溝38が形成されている。このため、ベース部品30にインナ部品50が重ねられた状態で、スライド突部76a、76b、76cを、合体用ガイド溝38に沿って移動させることで、カバー部品70をベース部品30に合体させて、コネクタ20が組立てられる。
上記ベース部品30に干渉面46af3、46bf3が形成されているため、インナ部品50又はカバー部品70が浮いている場合に、ベース部品30を移動させることができなくなる。このため、インナ部品50又はカバー部品70の浮きによる組立不良が抑制される。特に、インナ部品50は外から観察困難であるため、外側に位置するカバー部品70の移動の可否によってインナ部品50の浮きを検知できることは有効である。
また、ベース部品30又は合体用ガイド溝38にガイド面が形成されるため、スライド突部76a、76bを合体用ガイド溝38に沿って移動させると、カバー部品70がベース部品30に近づいて、カバー部品70とベース部品30との間のがたつきが抑制される。
また、第1セット凹部32の底に第1リテーナ33が形成され、第2セット凹部52の底に第2リテーナ53が形成される。このため、第1セット凹部32及び第2セット凹部52の外から第1端子10A、第2端子10Bを抜止めできる。これにより、第1セット凹部32内の第1端子10Aの姿勢及び第2セット凹部52内の第2端子10Bの姿勢を揃えやすい。
なお、上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組合わせることができる。
10A 第1端子
10B 第2端子
11A、11B 被覆圧着部
12A、12B 芯線圧着部
13A、13B 端子接続部
18 電線
20 コネクタ
30 ベース部品
32 第1セット凹部
33 第1リテーナ
34、54 底板部
36、56 中間壁
36g 位置決め凹部
38 合体用ガイド溝
40、60 外壁
40g、60g 位置決め凹部
40p、56p、60p 位置決め凸部
44 前壁
44h 挿入ガイド孔
46a、46b、46c 溝形成用凸部
46af1、46bf1 位置規制面
46af2、46bf2 ガイド面
46af3、46bf3 干渉面
48、78 抜け止凸部
50 インナ部品
52 第2セット凹部
53 第2リテーナ
70 カバー部品
72 カバー本体
74 係止壁
76a、76b、76c スライド突部
80 第1クラッシュリブ(クラッシュリブ)
82 第2クラッシュリブ(クラッシュリブ)

Claims (12)

  1. 第1端子と第2端子とを保持するコネクタであって、
    前記第1端子がセットされる第1セット凹部を有するベース部品と、
    前記第1セット凹部の底とは反対側の開口を塞ぐように前記ベース部品に重ねられると共に、前記第2端子がセットされる第2セット凹部を有するインナ部品と、
    前記第2セット凹部の底とは反対側の開口を塞ぐように前記インナ部品に重ねられるカバー部品と、
    を備え、
    前記ベース部品と前記カバー部品との間に前記インナ部品を挟んだ状態で、前記カバー部品が前記ベース部品に接した状態で合体する、コネクタ。
  2. 請求項1に記載のコネクタであって、
    前記ベース部品と前記カバー部品とは、前記インナ部品の周囲を囲っている、コネクタ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のコネクタであって、
    前記ベース部品は、前記第1端子及び前記第2端子に接続される相手側端子をガイドする挿入ガイド孔を有する前壁を有する、コネクタ。
  4. 請求項1又は請求項2に記載のコネクタであって、
    前記ベース部品、前記インナ部品又は前記カバー部品は、前記ベース部品、前記インナ部品及び前記カバー部品の合体方向に突出し、前記ベース部品、前記インナ部品及び前記カバー部品の合体状態で潰れることが可能なクラッシュリブを有する、コネクタ。
  5. 請求項4に記載のコネクタであって、
    前記ベース部品又は前記カバー部品は、前記クラッシュリブとして、前記ベース部品と前記カバー部品との接触箇所に位置する第1クラッシュリブを有し、
    前記インナ部品又は前記カバー部品は、前記クラッシュリブとして、前記インナ部品と前記カバー部品との接触箇所に位置する第2クラッシュリブを有する、コネクタ。
  6. 請求項4に記載のコネクタであって、
    前記クラッシュリブは、基端側から先端側に向うに連れて徐々に幅狭になる形状である、コネクタ。
  7. 請求項4に記載のコネクタであって、
    前記ベース部品、前記インナ部品又は前記カバー部品は、前記第1端子及び前記第2端子に接続される相手側端子をガイドする挿入ガイド孔を有する前壁を有し、
    前記クラッシュリブは、前記ベース部品、前記インナ部品又は前記カバー部品において、前記前壁から遠い縁よりも前記前壁側の縁の近くに位置している、コネクタ。
  8. 請求項1又は請求項2に記載のコネクタであって、
    前記カバー部品は、前記第2セット凹部の底とは反対側の開口を塞ぐカバー本体と、前記カバー本体の両側から前記インナ部品の両側外側を通り、前記ベース部品の両側に向かって延びて、前記ベース部品の両側に係止する一対の係止壁とを有する、コネクタ。
  9. 請求項8に記載のコネクタであって、
    前記一対の係止壁の内面にスライド突部が形成され、
    前記ベース部品の両側に、前記スライド突部を前記第1端子の延在方向に沿ってガイドする合体用ガイド溝が形成されている、コネクタ。
  10. 請求項9に記載のコネクタであって、
    前記ベース部品に、前記合体用ガイド溝の延在方向に対して交差する方向に延び、前記ベース部品に対して前記インナ部品又は前記カバー部品が浮いた状態で、移動しようとする前記スライド突部と干渉する干渉面が形成されている、コネクタ。
  11. 請求項9に記載のコネクタであって、
    前記ベース部品又は前記合体用ガイド溝は、前記スライド突部が前記合体用ガイド溝の延在方向に沿って移動するのにつれて、前記カバー部品を前記ベース部品に近づける方向にガイドするガイド面を有する、コネクタ。
  12. 請求項1又は請求項2に記載のコネクタであって、
    前記第1セット凹部の底に前記第1端子を抜止めする第1リテーナが形成され、
    前記第2セット凹部の底に前記第2端子を抜止めする第2リテーナが形成されている、コネクタ。
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