JP2024067330A - 環境負荷評価装置および方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、製品などの対象物に関する環境負荷の評価を行う技術に関する。
近年、環境意識の高揚に伴い、企画や設計の際に、製品や部品といった対象物に対する環境負荷の評価が求められている。特に、製品設計において、環境配慮設計(エコデザイン)および製品LCAの提示が求められている。このような環境負荷を算出、評価するための技術として、特許文献1が提案されている。
特許文献1では、「製品構成に応じて正確かつ迅速なLCA(Life Cycle Assessment)評価を容易に実施する」ことを課題とする。このために、特許文献1には、「製品を構成する構成物の階層構造を特定する部品表情報と、構成物の種類に応じて環境負荷の原単位があらかじめ対応付けられた原単位情報と、構成物を生産する過程における環境負荷を特定可能な生産プロセス情報と、があらかじめ記憶された記憶部と、部品表情報により特定される階層構造において、環境負荷の原単位が対応付けられ、より上位の構成物を生産する過程の環境負荷が特定される構成物のうち、より下位に位置する構成物に原単位を対応付ける原単位特定部と、構成物の種類に応じた環境負荷の原単位と、当該構成物により構成される上位にある構成物を生産するすべての過程における環境負荷と、を用いて環境負荷を算出する環境負荷算出部と、を備える」環境負荷算出装置が開示されている。
ここで、開発においては、多種多様な対象物を扱うことになる。このため、効率的な環境負荷の評価が求められている。また、環境負荷については、開発目標とリンクしており、より効率的な環境評価のためにはこれを考慮する必要がある。
しかしながら、特許文献1では、開発目標とは別に、原単位データによる環境評価を行っている。このため、環境評価において、開発目標は十分考慮されていない。そこで、本発明では、開発目標も加味した、効率的な環境評価を実現することを課題とする。
上記の課題を解決するために、本発明では、対象物における複数の環境ナビゲート項目のそれぞれに対応付けられてる環境評価項目を抽出する。より具体的には、製品の環境負荷を評価するための環境負荷評価装置において、前記環境負荷の評価対象である製品群を特定する製品群特定部と、特定された前記製品群に応じた開発目標を特定し、特定された開発目標に応じた、前記製品群のライフサイクルにおける環境負荷に影響を与え得る項目である複数の環境ナビゲート項目を特定する環境ナビゲート特定部と、前記環境ナビゲート項目に対応付けられ、前記環境負荷の評価における評価単位である環境評価項目を抽出する環境評価項目抽出部を有する環境負荷評価装置である。また、本発明には、環境負荷評価装置を用いた環境負荷評価方法も含まれる。
製品等の対象物について、開発目標も加味した、効率的な環境評価を実現することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態について説明する。本実施形態では、対象物の一例として、複数の製品群に対する環境負荷を評価する。図1は、本実施形態における環境負荷評価装置100の機能ブロック図である。環境負荷評価装置100は、処理部101および記憶部201で構成されている。処理部101は、図6に示す処理フローを実行する。このため、処理部101は、製品群特定部11、環境ナビゲート特定部12、環境評価項目抽出部13、入力部14、出力部15およびレポート生成部16で構成されている。以下、これら各構成の概略について、図2を参照して説明する。図2は、本実施形態における処理部101を構成する各部で扱われる情報を示す図である。まず、製品群特定部11は、本実施形態の評価対象である製品群111を特定する。製品群特定部11は、例えば、図2に示すように、製品群111として、ハードウェア111A、ソフトウェア111Bおよびソリューション111Cが特定される。
また、環境ナビゲート特定部12は、特定された製品群111における開発の区分(カテゴリー)を示し、予め対応付けられている環境ナビゲート項目121を特定する。環境ナビゲート特定部12は、例えば、図2に示すように、製品群111のハードウェア111Aにおける環境ナビゲート項目121として、素材121A、搬送方法121B、設備121C、AAA121D・・・を特定する。この環境ナビゲート項目121とは、製品のライフサイクルにおける環境負荷に影響を与え得る項目である。
また、環境評価項目抽出部13は、特定された環境ナビゲート項目121ごとに、環境評価項目131を抽出し、環境ナビゲート項目121と対応付ける。つまり、環境評価項目抽出部13は、素材121A、搬送方法121B、設備121C、AAA121Dといった各環境ナビゲート項目121について、環境負荷について評価すべき項目が抽出し、対応付ける。例えば、環境ナビゲート項目121のうち、素材121Aには、項目(1)、(2)および(4)が対応付けられている。
また、入力部14は、環境負荷評価装置100の利用者からの入力項目141を受け付ける。入力項目141には、図2に示すように、評価する製品群141Aおよびこれにおける開発目標141B、環境ナビゲート項目141Cおよび環境評価項目に対する評価結果141Dが含まれる。
さらに、出力部15は、入力項目141に応じて、出力項目151として、製品群141Aに対する環境評価結果151Aが出力される。例えば、環境評価結果151Aは、環境指標項目151B、エコデザイン項目151C、定量評価項目151Dおよび定量評価ツール項目151Eで構成される。
また、記憶部201は、環境評価項目131、開発目標141B、環境ナビゲート項目121、および環境評価結果151Aを記憶する。これら各情報は、図6に示す処理フローで扱われる情報であり、製品の環境規制などを反映した内容を示す。
ここで、図3は、本実施形態における記憶部201の情報を示す図である。まず、環境評価項目131は、図2でも示した情報であり、環境評価項目抽出部13で、環境ナビゲート項目121と対応付けられる。ここで、また、環境評価項目131は、製品のライフサイクル全体に対する評価項目であり、材料、設計、生産、製造、搬送、運用、保守、廃棄までに対する評価項目で構成される。また、環境評価項目131は、既存の環境評価項目から参集あるいは環境省が公開している環境配慮設計項目から作成し、図2でも示した情報であり、環境評価項目131はリスト化される。また、環境ナビゲート項目121は、図2に示したものであり、製品ライフサイクル全体における環境負荷の評価の評価単位を示す項目として事前に作成される。
なお、環境評価項目131については、環境評価項目抽出部13が、過去の環境目標から設計へ反映する項目として作成できる。そして、環境評価項目抽出部13は、所定数以上、例えば、5つ以上の項目にグルーピングできる。つまり、製品企画、素材選定、生産、製造、運用といった製品の提供、製造元の企業でコントロールできるグループにグルーピングできる。さらに、環境評価項目131は、リサイクル、リユース設計指標を反映できる項目としても把握できる。また、このグルーピング方法としては、製品ライフサイクルレベルで分類し、過去の開発項目のキーワードを検索し、ライフサイクルに分類することが含まれる。
環境指標項目151B~定量評価ツール項目151Eは、図2に示すように、環境評価結果151Aを構成する情報である。まず、環境指標項目151Bは、製品の環境負荷を影響(特に、低減)する指標であり、本実施形態では減量化151B-1、再生材料利用率151B-2および製造時のCO2低減151B-3で構成される。減量化151B-1は、製品において環境負荷低減に貢献する従来からの減量の程度を示す。再生材料利用率151B-2は、製品において環境負荷低減に貢献する再生材料の利用率を示す。製造時のCO2低減151B-3は、環境負荷低減に貢献する製品の製造時のCO2低減量を示す。
また、エコデザイン項目151Cは、製品の設計(デザイン)における環境指標を示す。このため、例えば、エコデザイン項目151Cは、軽量材151C-1、軽量形状151C-2および製造プロセス151C-3で構成される。軽量材151C-1は、製品に用いられる軽量材を示す。軽量形状151C-2は、製品の形状において、軽量に貢献する形状を示す。さらに、製造プロセス151C-3は、製品の製造プロセスを示す。これらエコデザイン項目151Cは、製品のエコデザイン項目を準備あるいは環境省の環境配慮設計項目から参集することができる。
また、定量評価項目151Dは、環境評価項目131に基づき環境負荷について、定量評価が可能な項目を示す。このため、本実施形態では、例えば、定量評価項目151Dは、材料のCO2排出量151D-1、製造プロセスのCO2排出量151D-2および輸送時のCO2排出量151D-3で構成される。さらに、定量評価ツール項目151Eは、環境評価を行うために用いられる価ツールを示す。本実施形態では、例えば、定量評価ツール項目151Eとして、XXシステム151E-1、YYシステム151E-2およびZZシステム151E-3が用いられる。
ここで、これらの情報の項目は、紐づけ、言い換えると、対応付けられている。図4は、本実施形態における環境ナビゲート項目121、環境評価項目131およびエコデザイン項目151Cが紐づけられていることを示す図である。図4に示すように、例えば、環境ナビゲート項目121の素材121Aは、環境評価項目131の項目(1)、(2)および(3)に紐づけされている。また、環境ナビゲート項目121の搬送方法121Bは、環境評価項目131の項目(1)、(4)および(5)が紐づけされている。なお、環境ナビゲート項目121の各項目(121A~)が、環境評価項目131のいずれかの項目が紐づけされている。
また、環境評価項目131の項目(1)は、エコデザイン項目151Cの軽量材151C-1が紐づけられている。また、環境評価項目131の項目(2)は、エコデザイン項目151Cの軽量形状151C-2が紐づけられている。以上のように、環境評価項目131の各項目が、エコデザイン項目151Cのいずれか紐づけられている。
また、図5は、本実施形態における環境評価項目131、定量評価項目151Dおよび定量評価ツールが紐づけられていることを示す図である。図5に示すように、例えば、環境評価項目131の項目(1)は、定量評価項目151D材料のCO2排出量151D-1と紐づけられている。また、この材料のCO2排出量151D-1は、定量評価ツール項目151EのXXシステム151E-1と紐付けられている。このように、環境評価項目131の少なくとも一部が、定量評価項目151Dと紐づけており、この定量評価項目151Dの各項目が、定量評価ツール項目151Eのいずれか紐づけられている。
次に、本実施形態の処理フローについて説明する。図6は、本実施形態における処理フローを示すフローチャートである。まず、ステップS1において、製品群特定部11が、本処理の対象とする製品群141Aを特定する。このために、製品群特定部11は、出力部15に、候補となる製品群を表示させ、入力部14に対する利用者の選択に応じて特定する。
また、ステップS2において、環境ナビゲート特定部12が、特定された製品群に応じた開発目標141Bを特定する。このために、製品群特定部11は、入力部14に対する利用者からの指定に応じた開発目標141Bを特定する。
また、ステップS3において、環境ナビゲート特定部12が、環境ナビゲート項目141Cを特定する。このために、環境ナビゲート特定部12は、図3の環境ナビゲート項目121を、出力部15に表示させる。そして、環境ナビゲート特定部12は、入力部14に対する利用者の選択に応じて、環境ナビゲート項目141Cを特定する。この結果、図3の環境ナビゲート項目121のうち、素材121A~のいずれかが選択されることになる。
また、ステップS4において、環境評価項目抽出部13が、特定された環境ナビゲート項目141Cに紐づけられてる環境評価項目131を抽出する。図4に示すように、環境ナビゲート項目121の各項目は、環境評価項目131の各項目((1)~(N))と紐づけられている。そこで、環境評価項目抽出部13は、この対応関係を用いて、環境評価項目131を抽出する。また、環境評価項目131とは、製品に対する環境負荷の評価における評価単位である。このため、抽出された環境評価項目131を、対象の製品と同様の製品、例えば、ステップS1で特定された製品群のうち、他の製品の評価項目に流用することが可能である。このことで、他の製品におけるステップS2やステップS3を省略できる。つまり、環境評価項目131の標準化、規格化を実現できる。
なお、ステップS4においては、環境評価項目抽出部13が、テキストマイニング、分析の結果や製品における調達結果を用いて、環境評価項目131を抽出してもよい。テキストマイニング、分析とは、環境評価項目抽出部13により、対象の製品と類似の製品の環境負荷の環境評価項目や評価結果に対して実行される。また、調達結果とは、対象の製品と類似の製品における調達時の環境評価項目や評価結果を示す。
また、ステップS5において、入力部14が、抽出された各項目に対する環境負荷についての評価結果を受け付ける。そして、ステップS6において、出力部15が、ステップS5の評価の結果を表示する。
また、ステップS7において、レポート生成部16が、ステップS5の評価結果に基づき、環境評価に関するレポートを生成する。レポート生成部16は、図2に示す出力項目151の各項目を有することになる。このレポートについては、既存のレポートと同様の形式であってもよい。さらに、このレポートの内容は、環境評価結果と同様な結果となる。なお、本ステップは、省略してもよい。
また、ステップS8において、レポート生成部16が、定量評価項目151Dを特定する。このために、レポート生成部16は、ステップS4で抽出された環境評価項目131に紐づけられた定量評価項目151Dを特定する。つまり、図5に示す、定量評価項目151Dの項目と環境評価項目131の項目(1)から項目(N)までの項目の対応関係が利用される。そして、レポート生成部16は、出力部15に、特定された定量評価項目151Dを表示させてもよい。
また、ステップS9において、レポート生成部16が、ステップS4で抽出された環境評価項目131に紐づけられたエコデザイン項目151Cを特定する。つまり、図4に示す、環境評価項目131とエコデザイン項目151Cの対応関係が利用される。そして、レポート生成部16は、出力部15に、特定されたエコデザイン項目151Cを表示させてもよい。
また、ステップS10において、レポート生成部16が、ステップS8で特定された定量評価項目151Dに紐づけられている定量評価ツール項目151Eを特定する。このために、図5に示す定量評価項目151Dと定量評価ツール項目151Eの対応関係が利用される。そして、レポート生成部16は、出力部15に、特定された定量評価ツール項目151Eを表示させてもよい。
そして、ステップS11において、レポート生成部16が、レポートを生成する。このレポートには、ステップS6の評価結果、ステップS8で特定された定量評価項目151D、ステップS9で特定されたエコデザイン項目151CおよびステップS10で特定された定量評価ツール項目151Eが含まれる。そして、レポート生成部16は、出力部15に、作成されたレポートを、図2に示す出力項目151で表示させることが望ましい。以上で、フローチャートの説明を終わるが、以下、本処理フローでの表示について説明する。
まず、図7は、本実施形態におけるステップS6での出力部15の表示画面を示す図である。図7において、表示画面は、評価項目1入力領域1501および評価実施領域1502で構成される。ここで、評価項目1入力領域1501は、ステップS4で抽出された環境評価項目131を示す。また、評価実施領域1502は、ステップS5での評価結果を受け付けるための表示領域である。そして、評価項目1入力領域1501の各項目に対して、評価実施領域1502の各項目が対応付けられている。ここで、本実施形態では、図7に示すように、評価結果として、改善あり、改善なし、相当なし3つから選択できるようにしている。そして、図7の表示画面を用いることで、利用者は、表示された各評価項目1に対して、評価を実施することが可能となる。つまり、入力部14は、出力部15の評価実施領域1502に対する評価結果の選択を、利用者から受け付けることになる。
また、図8は、本実施形態における出力部15の表示画面の他の例を示す図である。図8において、表示画面は、評価対象領域1503および評価実施領域1504で構成される。図8の表示画面は、図7と比較して、製品群、開発目標および環境ナビゲート項目が追加されている。つまり、図8は、ステップS6の評価結果の入力に加え、ステップS1~S3での入力も行うための表示画面である。図8において、製品群として、ハードウェア(HW)が選択されている。これは、ステップS1で実行される。また、開発目標として、製造コスト低減が入力されている。さらに、環境ナビゲート項目として、素材と製造工程が選択されている。
以上の製品群、開発目標、環境ナビゲート項目が特定されたことにより、ステップS4で環境評価項目抽出部13が環境評価項目131の項目(1)、(2)、(3)を抽出し、出力部15の評価対象領域1503にこれらを表示させる。そして、ステップS5において、入力部14は、利用者から環境評価項目の項目(1)、(2)、(3)について改善あり、改善なし、相当なしからの選択を受け付ける。
そして、レポート生成部16が、図9に示すレポートを生成し、出力部15が、これを表示する。図9は、本実施形態におけるレポートを示す図である。本レポートでは、環境評価の結果として66%を示している。これは、レポート生成部16が、改善あり項目数÷評価項目数×100で算出する。ここで、改善あり項目とは、図7や図8の評価として改善ありと選択された項目の数を示す。また、評価項目数とは、図7や図8の環境評価項目の全数を示す。このように、図9の結果とは、評価として改善ありと選択された項目に対して、改善ありと選択した項目の割合を示す。図9に示す例では3つの項目の中、2項目が改善ありのため、66%の結果となる。なお、レポート生成部16は、結果を含むレポートを、環境評価結果151Aとして、記憶部201に格納することが望ましい。
そして、レポート生成部16が、評価項目の結果からエコデザイン項目として再生材料、製造プロセス変更を提示し、定量評価項目として環境評価項目の項目(1)を提示する。さらに、レポート生成部16が、定量評価項目の評価ツールとしてXXXシステムを提示する。
次に、本実施形態の環境負荷評価装置100は、コンピュータとして実現できる。そこで、以下では、環境負荷評価装置100の実装について説明する。図10は、本実施形態における環境負荷評価装置100の実装例を示す図である。
図10において、環境負荷評価装置100は、ネットワーク400を介して、端末装置群200や情報提供システム300と接続される。このように、環境負荷評価装置100は、コンピュータのうちでも、クラウドや社内システムとも称されるサーバで実現できる。
そして、図10においては、環境負荷評価装置100のハードウエェ構成を示している。つまり、環境負荷評価装置100は、処理装置110、接続装置120、メモリ130および副記憶装置140を有し、これらは通信路を介して互いに接続されている。
そして、図10においては、環境負荷評価装置100のハードウエェ構成を示している。つまり、環境負荷評価装置100は、処理装置110、接続装置120、メモリ130および副記憶装置140を有し、これらは通信路を介して互いに接続されている。
まず、処理装置110は、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサで実現でき、後述する副記憶装置140に記憶されている環境負荷評価プログラム150に従って演算を実行する。
また、接続装置120は、他の装置とのインターフェース機能を有する。つまり、接続装置120は、端末装置群200での利用者からの入力を受け付けたり、端末装置群200で表示する内容を出力したりする。この場合、端末装置群200が入力部14や出力部15の機能を有することになる。
また、メモリ130および副記憶装置140が、図1の記憶部201に該当する。そして、メモリ130は、副記憶装置140に記憶されている環境負荷評価プログラム150や処理装置110での処理に用いられる情報が展開される。また、副記憶装置140は、いわゆるストレージで実現できる。そして、副記憶装置140は、環境負荷評価プログラム150、環境評価項目131、開発目標141B、環境ナビゲート項目121および環境評価結果151Aを記憶する。また、副記憶装置140は、外付けのHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、メモリカードなどの各種記憶媒体で実現できる。また、副記憶装置140は、ファイルサーバのように環境負荷評価装置100とは別装置で実現してもよい。
ここで、環境負荷評価プログラム150は、その機能ごとに、製品群特定モジュール160、環境ナビゲート特定モジュール170、環境評価項目抽出モジュール180およびレポート生成モジュール190で構成される。なお、これら各モジュールは、個別のプログラムや一部の組合せで実現してもよい。また、環境負荷評価プログラム150は、製品を設計するための設計プログラム、例えば、CADプログラムの一機能として実現してもよいし、設計プログラムとは独立して別プログラムとして実現してもよい。後者の場合、環境負荷評価装置100とは別装置に、設計プログラムを設けることができる。
また、各モジュールと同一の機能を実行する図1に示す構成は、以下のとおりである。
製品群特定モジュール160:製品群特定部11
環境ナビゲート特定モジュール170:環境ナビゲート特定部12
環境評価項目抽出モジュール180:環境評価項目抽出部13
レポート生成モジュール190:レポート生成部16
このため、処理装置110は、環境負荷評価プログラム150に従って、本実施形態における製品群特定部11、環境ナビゲート特定部12、環境評価項目抽出部13およびレポート生成部16の処理を実行することになる。また、環境負荷評価プログラム150は、記憶媒体に格納されることが可能である。
製品群特定モジュール160:製品群特定部11
環境ナビゲート特定モジュール170:環境ナビゲート特定部12
環境評価項目抽出モジュール180:環境評価項目抽出部13
レポート生成モジュール190:レポート生成部16
このため、処理装置110は、環境負荷評価プログラム150に従って、本実施形態における製品群特定部11、環境ナビゲート特定部12、環境評価項目抽出部13およびレポート生成部16の処理を実行することになる。また、環境負荷評価プログラム150は、記憶媒体に格納されることが可能である。
また、端末装置群200は、ユーザにより操作される端末装置群であり、コンピュータで実現できる。そして、端末装置群200は、上述のように図1の入力部14および出力部15の機能を有することになる。なお、本実施形態では、端末装置群としたが、単数の端末装置としてもよい。
また、情報提供システム300は、上述の環境配慮設計項目などを記憶、提供するコンピュータシステムである。この環境配慮設計項目は、上述のように環境評価項目131の作成のために用いられる。例えば、環境評価項目抽出部13が、情報提供システム300から取得した環境配慮設計項目を用いて、環境評価項目131を作成する。以上の実施形態では、評価結果を製品あるいは部品毎に紐づけ、履歴を管理し、過去の履歴から製品あるいは部品の環境性評価を参集することにより評価における作業者の負荷を低減することができる。さらに、本実施形態によれば、環境目標設定の標準化および信頼性確保、迅速な製品の環境負荷評価を提供、定性評価および定量評価が可能となる。
以上で、本実施形態の説明を終わるが、本発明は本実施形態に限定されず、様々な変形例、応用例が含まれる。例えば、環境評価項目131を、レポート生成部16が環境計算ツールと対応付け、環境計算ツールにより、環境性を計算し、数値化する。この場合、環境計算ツールとは、環境負荷評価装置100にその機能を設けてもよいし、他の装置として実現してもよい。この場合、レポート生成部16が環境評価項目に対する評価結果と環境計算ツールの結果を記録する構成としてもよい。
さらに、環境計算ツールから算出した環境評価項目の評価結果を、製品の部品表(BOM/BOP)と連携、つまり、部品表に評価結果を記録する構成としてもよい。この場合、環境評価結果を連携した部品表を用いて、新規開発製品に環境評価を算してもよい。以上のよりは、レポート生成部16により実行される。
11…製品群特定部、12…環境ナビゲート特定部、13…環境評価項目抽出部、14…入力部、15…出力部、16…レポート生成部、100…環境負荷評価装置、101…処理部、製品群…111、121…環境ナビゲート項目、131…環境評価項目、141…入力項目、151…出力項目、201…記憶部
Claims (12)
- 製品の環境負荷を評価するための環境負荷評価装置において、
前記環境負荷の評価対象である製品群を特定する製品群特定部と、
特定された前記製品群に応じた開発目標を特定し、特定された開発目標に応じた、前記製品群のライフサイクルにおける環境負荷に影響を与え得る項目である複数の環境ナビゲート項目を特定する環境ナビゲート特定部と、
前記環境ナビゲート項目に対応付けられ、前記環境負荷の評価における評価単位である環境評価項目を抽出する環境評価項目抽出部を有する環境負荷評価装置。 - 請求項1に記載の環境負荷評価装置において、
さらに、
利用者から前記環境評価項目に対する評価結果を受け付ける入力部と、
前記評価結果に応じたレポートを生成するレポート生成部を有する環境負荷評価装置。 - 請求項1に記載の環境負荷評価装置において、
前記環境評価項目抽出部は、環境配慮設計項目から前記環境評価項目を予め作成する環境負荷評価装置。 - 請求項3に記載の環境負荷評価装置において、
前記環境評価項目抽出部は、前記環境評価項目を、前記製品の製品企画、素材選定、生産、製造、運用ごとにグルーピングする環境負荷評価装置。 - 請求項1に記載の環境負荷評価装置において、
前記環境評価項目抽出部は、前記製品と類似の製品の環境負荷の環境評価項目や評価結果に対するテキストマイニングにより、前記環境評価項目を抽出する環境負荷評価装置。 - 請求項1に記載の環境負荷評価装置において、
前記環境ナビゲート特定部は、前記製品群として、ソフトウェア、ハードウェア、ソリューションごとに、前記環境ナビゲート項目を特定する環境負荷評価装置。 - 環境負荷評価装置を用いて、製品の環境負荷を評価する環境負荷評価方法において、
製品群特定部により、前記環境負荷の評価対象である製品群を特定し、
環境ナビゲート特定部により、特定された前記製品群に応じた開発目標を特定し、特定された開発目標に応じた、前記製品群のライフサイクルにおける環境負荷に影響を与え得る項目である複数の環境ナビゲート項目を特定し、
環境評価項目抽出部により、前記環境ナビゲート項目に対応付けられ、前記環境負荷の評価における評価単位である環境評価項目を抽出する環境負荷評価方法。 - 請求項7に記載の環境負荷評価方法において、
さらに、
入力部により、利用者から前記環境評価項目に対する評価結果を受け付け、
レポート生成部により、前記評価結果に応じたレポートを生成する環境負荷評価方法。 - 請求項7に記載の環境負荷評価方法において、
前記環境評価項目抽出部により、環境配慮設計項目から前記環境評価項目を予め作成する環境負荷評価方法。 - 請求項9に記載の環境負荷評価方法において、
前記環境評価項目抽出部により、前記環境評価項目を、前記製品の製品企画、素材選定、生産、製造、運用ごとにグルーピングする環境負荷評価方法。 - 請求項7に記載の環境負荷評価方法において、
前記環境評価項目抽出部により、前記製品と類似の製品の環境負荷の環境評価項目や評価結果に対するテキストマイニングにより、前記環境評価項目を抽出する環境負荷評価方法。 - 請求項7に記載の環境負荷評価方法において、
前記環境ナビゲート特定部により、前記製品群として、ソフトウェア、ハードウェア、ソリューションごとに、前記環境ナビゲート項目を特定する環境負荷評価方法。
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