JP2024066328A - 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】電子決済サービスを導入する加盟店である実店舗を広告の掲載面と見立てた場合、広告の掲出に要する費用の効率的な精算を図ること。【解決手段】本願に係る情報処理装置は、記憶部と、特定部と、決定部とを有する。記憶部は、掲出依頼があった所定の広告に固有の広告識別情報と、所定の広告を実店舗に掲出する加盟店に固有の加盟店識別情報と、所定の広告とともに掲出される所定のコードに関するコード情報との対応関係を示す情報を記憶する。特定部は、記憶部を参照して、所定の広告ごとに、コード情報に記述された所定のアドレス情報に対する利用者のアクセス履歴に基づいて、所定の広告の成果に貢献した貢献加盟店を特定する。決定部は、特定部により特定された貢献加盟店に対して付与する所定の広告の掲出に伴う報酬の額と、貢献加盟店に対して請求する電子決済サービスの利用に関する各種手数料とに基づいて、貢献加盟店に対する精算金額を決定する。【選択図】図6

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
従来、インターネット上のバナー広告を起点として利用者を実店舗に導いて購買行動を促すための技術が提案されている。たとえば、特許文献1には、バナー広告に導かれた利用者が広告主サイトで取得した特典証書を持参して実店舗で買物をした際のPOSレジ端末での買物情報に基づいて、バナー広告掲載者に支払う広告費を計算することが記載されている。
また、主に企業と個人との間の商取引におけるキャッシュレス決済手段が広く消費者に認知されているが、特に、その利便性から、ユーザ個人が所有するスマートフォンなどのユーザ端末を用いたオンラインでの決済を実現する電子決済サービスが広く消費者の間に浸透しつつある。
特開2014-106633号公報
しかしながら、上述の電子決済サービスを導入する加盟店である実店舗を広告の掲載面と見立てた場合、広告の掲出に関する費用を効率的に精算する上で改善の余地が残されている。たとえば、上述の従来技術は、インターネット上のバナー広告に関する技術であり、加盟店である実店舗を広告の掲載面と見立てた場合の処理に対応しておらず、広告の掲出に要する費用を効率的に精算できるとは限らない。
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、電子決済サービスを導入する加盟店である実店舗を広告の掲載面と見立てた場合における広告の掲出に関する費用の効率的な精算を図ることができる情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
本願に係る情報処理装置は、記憶部と、特定部と、決定部とを有する。記憶部は、掲出依頼があった所定の広告に固有の広告識別情報と、電子決済サービスの加盟店であって所定の広告を実店舗に掲出する加盟店に固有の識別情報と、所定の広告の広告主に対して送客するためのコードであって所定の広告とともに掲出される所定のコードに関するコード情報との対応関係を示す情報を記憶する。特定部は、所定の広告ごとに、所定のコード情報に記述された所定のアドレス情報に対するユーザのアクセス履歴に基づいて、所定の広告の成果に貢献したと推定される貢献加盟店を特定する。決定部は、特定部により特定された貢献加盟店に対して付与する所定の広告の掲出に伴う報酬の額と、貢献加盟店に対して請求する電子決済サービスの利用に関する各種手数料とに基づいて、貢献加盟店に対する精算金額を決定する。
実施形態の一態様によれば、電子決済サービスを導入する加盟店である実店舗を広告の掲載面と見立てた場合における広告の掲出に関する費用の効率的な精算を図ることができるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係る精算処理の概要(その1)の一例を示す図である。 図2は、実施形態に係る精算処理の概要(その2)の一例を示す図である。 図3は、実施形態に係る精算処理の概要(その3)を示す図である。 図4は、実施形態に係るマッチング処理の概要(その1)を示す図である。 図5は、実施形態に係るマッチング処理の概要(その2)を示す図である。 図6は、実施形態に係る決済サーバの構成例を示すブロック図である。 図7は、実施形態に係る対応関係の概要を示す図である。 図8は、実施形態に係る広告成果情報の概要を示す図である。 図9は、実施形態に係るアクセス履歴の概要を示す図である。 図10は、実施形態に係る報酬情報の概要を示す図である。 図11は、実施形態に係る手数料情報の概要を示す図である。 図12は、実施形態に係る適合広告対象情報の概要を示す図である。 図13は、実施形態に係る決済履歴の概要を示す図である。 図14は、実施形態に係る精算処理(その1)の処理手順の一例を示すフローチャートである。 図15は、実施形態に係る精算処理(その2)の処理手順の一例を示すフローチャートである。 図16は、実施形態に係るマッチング処理(その1)の処理手順の一例を示すフローチャートである。 図17は、実施形態に係るマッチング処理(その2)の処理手順の一例を示すフローチャートである。 図18は、実施形態に係る決済サーバの機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
以下に本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
[1.実施形態]
図1を用いて、実施形態に係る情報処理装置などにより実現される情報処理について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理の概要(その1)の一例を示す図である。なお、図1では、実施形態に係る情報処理装置の一例である決済サーバ100などによって、実施形態に係る情報処理などが実現されるものとする。
(1-1.システム構成)
図1に示すように、実施形態に係る情報処理システムSYS-1は、ユーザ端末10と、決済サーバ100とを含む。ユーザ端末10、及び決済サーバ100は、ネットワークN(例えば、図6参照)を介して有線または無線により相互に通信可能に接続される。ユーザ端末10、及び決済サーバ100は、ネットワークNを通じて相互に通信できる。ネットワークNは、たとえば、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)である。なお、図1に示した情報処理システムSYS-1には、複数のユーザ端末10や、複数の決済サーバ100が含まれていてもよい。
図1に示すユーザ端末10は、決済サーバ100により提供される電子決済サービスを利用するユーザU1によって利用される情報処理端末である。たとえば、ユーザU1は、商品やサービスといった取引対象を提供する事業などを営む事業者から取引対象の提供を受ける一般消費者である。また、ユーザ端末10は、たとえば、スマートフォンやタブレット型端末などのスマートデバイスや、ノート型PC(Personal Computer)やデスクトップPCや、PDA(Personal Digital Assistant)などの情報処理装置により実現され得る。また、ユーザ端末10は、決済サーバ100によって配信される情報を、ウェブブラウザやアプリケーションにより表示できる。なお、図1では、ユーザ端末10としてスマートフォンを例示している。
なお、ユーザ端末10は、所定の情報処理を実現する制御情報を決済サーバ100から受け取った場合には、制御情報に従って情報処理を実現する。ここで、制御情報は、たとえばJavaScript(登録商標)などのスクリプト言語やCSS(Cascading Style Sheets)などのスタイルシート言語、Java(登録商標)などのプログラミング言語、HTML(HyperText Markup Language)などのマークアップ言語などにより記述される。なお、決済サーバ100から配信される所定のアプリケーションそのものを制御情報とみなしてもよい。
なお、以下の説明において、ユーザU1が利用するユーザ端末10をユーザU1と同一視する場合がある。すなわち、以下の説明において、ユーザU1をユーザ端末10と読み替えることもできる。
図1に示す決済サーバ100は、実施形態に係る情報処理を実行する情報処理装置であり、サーバ装置やクラウドシステムなどにより実現される。なお、決済サーバ100により実行される情報処理については、後述する。たとえば、決済サーバ100は、ユーザ端末10を用いて実施される電子決済に関する電子決済サービス(コード決済による電子マネーのやり取りを制御する所定の取引手段を提供するサービス)をサービス利用者に提供する。サービス利用者には、電子決済サービスの利用登録を行った個人ユーザである一般消費者(たとえば、図1に示すユーザU1など)が含まれる。また、サービス利用者には、一般消費者が利用可能な取引手段の1つとして電子決済サービスを導入し、商品やサービスといった取引対象を提供する事業などを営む事業者(加盟店)が含まれる。
また、決済サーバ100は、コード決済を実施する際に用いる個人ユーザ用のアプリケーションプログラム(以下、適宜「ユーザアプリ」と称する。)を、サービス利用者である各個人ユーザに配布する。個人ユーザは、ユーザ端末10にユーザアプリをインストールされることにより利用する。ユーザアプリは、コード決済を実行するための各種機能を提供する。また、決済サーバ100は、コード決済を実施する際に用いる事業者(店舗)用のアプリケーションプログラム(以下、適宜「ストアアプリ」と称する。)を、サービス利用者である事業者に配布する。事業者は、実店舗などに設置される店舗端末20にストアアプリをインストールすることにより利用する。ストアアプリは、コード決済を実行するための各種機能を提供する。
決済サーバ100は、ユーザアプリやストアアプリからの取引要求(決済要求)を受け付けた場合、その取引要求に従って、口座間における電子マネーの送金処理などを含む情報処理を実行する。たとえば、決済サーバ100は、事業者が所有する電子マネーの残高(マネー残高)と、個人ユーザが所有する電子マネーの残高(マネー残高)とを管理しており、取引要求に従って、口座間において電子マネーの移行などを行うことで、各種決済を実現する。なお、取引要求(決済要求)には、決済先、決済元、及び決済額などの情報を含む取引情報の他、取引を個別に特定するための取引コードや、取引が行われた日時を特定するための日時情報(タイムスタンプ)などの情報が含まれていてもよい。なお、電子マネーとは、たとえば、各種企業が独自に用いるポイントや通貨などであってもよく、日本円やドルなどの国家により提供される貨幣を電子的に取引可能としたものであってもよい。
(1-2.ユーザ端末10を用いた決済について)
ここで、ユーザ端末10を用いたコード決済(電子決済)の一例について説明する。以下の説明では、店舗X(加盟店の一例)に配置された2次元コード(QRコード(登録商標))であって、店舗Xを識別する店舗識別情報を示す2次元コードを用いて、店舗Xから取引対象の提供を受けるユーザU1がユーザ端末10を用いた決済を行う例について説明する。なお、以下に説明するコード決済の一例は、任意のユーザが任意のユーザ端末10を用いて、任意の店舗にて決済を行う場合においても適用可能である。また、店舗識別情報を示す2次元コードは、QRコードのみならず、バーコードや所定のマーク、番号などであってもよい。また、2次元コードは、紙などの媒体に印字された印刷物により物理的に構成される例に限られず、任意の端末に表示される画像情報により構成されていてもよい。
例えば、ユーザU1が店舗Xにて各種の商品やサービスといった取引対象の購入や利用に伴う決済を行う場合、ユーザU1は、ユーザ端末10に予めインストールされたユーザアプリを起動する。そして、ユーザU1は、ユーザアプリを介して、店舗Xに設置された2次元コードを撮影する。このような場合、ユーザ端末10は、取引対象の価格を入力するための画面を表示し、ユーザU1あるいは店舗Xの店員から決済金額の入力を受け付ける。そして、ユーザ端末10は、ユーザU1を識別する利用者識別情報と、店舗識別情報(もしくは、店舗識別情報が示す情報、すなわち、店舗Xを示す情報(たとえば、店舗ID))と、決済額とを含む取引情報を決済サーバ100へと送信する。
決済サーバ100は、ユーザ端末10から取引情報を受け付けると、利用者識別情報が示すユーザU1の口座から、店舗識別情報が示す店舗Xの口座へと、決済額に相当する分の電子マネーを移行させる。このとき、決済サーバ100は、決済額に相当する分の電子マネーから店舗Xに課金する所定の手数料を差し引いてから、店舗Xの口座へ移行させてもよい。そして、決済サーバ100は、取引が完了した旨の通知をユーザ端末10へと送信する。このような場合、ユーザ端末10は、取引が完了した旨の画面や所定の音声を出力することで、電子マネーによる取引が完了した旨をユーザU1に通知する。あるいは、決済サーバ100は、利用者識別情報が示すユーザU1の口座から決済額に相当する分の電子マネーを引き出して店舗Xの売り上げ情報として管理し、所定のタイミングで売上に相当する額の現金を店舗Xが保有する銀行口座に振り込んでもよい。この場合、決済サーバ100は、ユーザU1の口座から決済額に相当する分の電子マネーを引き出したタイミングで、電子マネーによる取引が完了した旨をユーザU1に通知してもよい。
なお、ユーザ端末10を用いた決済は、上述した処理に限定されるものではない。たとえば、ユーザ端末10を用いた決済は、店舗Xに設置された端末装置(以下、「店舗端末」と称する。)を用いたものであってもよい。具体的には、まず、ユーザ端末10は、ユーザU1を識別するための利用者識別情報を示すコード情報を画面上に表示させる。このような場合、店舗端末は、ユーザ端末10に表示されたコード情報から利用者識別情報を読み取り、読み取った利用者識別情報(もしくは、利用者識別情報が示す情報、すなわち、ユーザU1を示す情報(たとえば、ユーザID))と、決済額と、店舗Xを識別する情報とを含む取引情報を決済サーバ100へと送信する。
決済サーバ100は、店舗端末から取引情報を受け付けると、利用者識別情報が示すユーザU1の口座から、店舗Xの口座へと、決済額に相当する分の電子マネーを移行させる。そして、決済サーバ100は、店舗端末あるいはユーザ端末10に対し、取引が完了した旨の通知を送信する。店舗端末あるいはユーザ端末10は、取引が完了した旨の画面や所定の音声を出力することで、電子マネーによる取引が完了した旨をユーザU1に通知する。また、決済サーバ100は、利用者識別情報が示すユーザU1の口座から決済額に相当する分の電子マネーを引き出して店舗Xの売り上げ情報として管理し、所定のタイミングで売上に相当する額の現金を店舗Xが保有する銀行口座に振り込んでもよい。この場合、決済サーバ100は、ユーザU1の口座から決済額に相当する分の電子マネーを引き出したタイミングで、電子マネーによる取引が完了した旨を店員あるいはユーザU1に通知してもよい。
また、ユーザ端末10を用いた決済は、ユーザU1が予め電子マネーをチャージした口座から店舗Xの口座へと電子マネーを移行させる処理のみならず、たとえば、ユーザU1が予め登録したクレジットカードを用いた決済であってもよい。このような場合、たとえば、ユーザ端末10は、店舗Xの口座に対して決済金額が示す額の電子マネーを移行させるとともに、ユーザU1のクレジットカードの運用会社に対し、決済金額が示す額を請求してもよい。
また、ユーザ端末10を用いた決済は、ユーザU1の口座から店舗Xの口座へと電子マネーを移行させる処理のみならず、たとえば、ユーザU1の口座から他のユーザの口座へと電子マネーを移行させる決済(すなわち、ユーザ間での送金)であってもよい。たとえば、送金元のユーザU1が利用するユーザ端末10は、送金先のユーザを識別する利用者識別情報(例えば、送金先のユーザが利用する端末装置に表示される利用者識別情報)を読み取り、ユーザU1から送金金額の入力を受け付け、読み取った識別情報と、送金金額と、ユーザU1を識別する利用者識別情報とを示す情報を決済サーバ100へと送信する。このような場合、決済サーバ100は、ユーザU1の口座から、送金先のユーザの口座へと、送金金額が示す額の電子マネーを移行させ、ユーザ端末10または送金先のユーザが利用する端末装置に対し、送金が完了した旨の画面や所定の音声を出力させることで、送金が行われた旨を通知してもよい。
なお、ユーザ端末10を用いた送金は、上述した処理に限定されるものではない。たとえば、ユーザ端末10を用いた送金は、送金先のユーザの電話番号や、送金先のユーザを示す情報(たとえば、ユーザID)をユーザ端末10に入力することにより行われてもよい。具体的な例を挙げると、ユーザ端末10は、送金先のユーザの電話番号またはユーザIDと、送金金額との入力をユーザU1から受け付け、入力された電話番号またはユーザIDと、送金金額と、ユーザU1を識別する利用者識別情報とを決済サーバ100へと送信する。そして、決済サーバ100は、ユーザU1の口座から、送信された電話番号またはユーザIDに紐づけられたユーザの口座へと、送金金額が示す額の電子マネーを移行させる。
ここで、送金先のユーザの電話番号やユーザIDは、当該ユーザに関する情報と紐付けてユーザアプリに予め登録されていてもよい。この場合、ユーザ端末10は、ユーザアプリに登録されたユーザ(送金先)の指定と、当該ユーザへの送金金額の入力とをユーザU1から受け付け、指定されたユーザに紐付けられた電話番号またはユーザIDと、送金金額と、ユーザU1を識別する利用者識別情報とを決済サーバ100へと送信する。
また、たとえば、ユーザ端末10を用いた送金は、送金金額を受け取るためのリンク情報を送金先のユーザに提供することにより行われてもよい。具体的な例を挙げると、ユーザ端末10は、ユーザU1から送金金額の入力を受け付けて送金金額を受け取るためのリンク情報を生成し、リンク情報を含む電子メールを送信したり、リンク情報を含む投稿情報をSNS(Social Networking Service)に投稿したりすることで、送金先のユーザが利用する端末装置にリンク情報を提供する。そして、送金先のユーザがリンク情報を選択して受け取り操作を行った場合、決済サーバ100は、ユーザU1の口座から、送金先のユーザの口座へと、送金金額が示す額の電子マネーを移行させる。
なお、上述した決済手段や決済サービスは、商品の購入や役務の提供に対する対価の提供(債務の精算)のためのものに限定されるものではない。例えば、上述したように、決済手段や決済サービスは、複数のユーザが有する口座間の送金に関する機能を有していてもよい。すなわち、上述した決済手段や決済サービスは、ユーザや店舗等、電子マネーの所有者と紐づく任意の所有者の口座間における電子マネーの送受信を制御するサービスであればよい。すなわち、実施形態に係る決済手段や決済サービスは、電子マネーのやり取りを実現するための各種制御(電子マネーを介した各種の口座間送金制御のみならず、電子マネー口座と銀行口座間のやり取りに関する制御や、分割、ボーナス払いに伴う処理といった各種債権処理、その他電子マネーを含む財産のやり取りに関する各種制御)を実行する取引手段や取引サービスであれば、任意の態様で提供されるものであってもよい。また、このような取引手段や取引サービスが実現する各種の制御には、決済に関する制御と送金に関する制御の両方が含まれていてもよく、いずれか一方のみが含まれていてもよい。すなわち、「取引」とは、電子マネーに関する「決済」のみならず、電子マネーの「送金」やその他各種の処理をも含む概念である。すなわち、決済サーバ100は、任意の所有者間における電子マネーのやり取りを制御する取引手段を実現する情報処理装置であってもよい。
(1-3.実施形態の概要について)
(1-3-1.精算処理(その1))
以下、図1を用いて、決済サーバ100が実行する広告に関する費用の精算に関する情報処理の概要(その1)について説明する。図1に、実施形態に係る精算処理の概要(その1)を示す。
図1に示すように、電子決済サービスを導入する事業者G1が運営する実店舗の1つである加盟店MAに、所定のサービスを提供する事業者G2が広告主である広告AD1が掲出されている。以下では、加盟店に所定のサービスを広告対象とする広告AD1が掲出されている場合の情報処理の一例を説明する。
決済サーバ100は、掲出依頼があった所定の広告に固有の広告識別情報と、電子決済サービスの加盟店であって所定の広告を実店舗に掲出する加盟店に固有の識別情報と、所定の広告ごとに対応付けられる所定のアドレス情報とを関連付けて格納する情報であって、所定の広告とともに掲出されるコード情報を管理する。図1に示す場合を用いて具体的に説明すると、決済サーバ100は、事業者G2から掲出依頼があった広告AD1とともに掲出するコード情報CD1を管理する。決済サーバ100は、広告AD1に固有の広告ID(「広告識別情報」の一例)である「広告#001」と、広告AD1が掲出される加盟店MAに固有の加盟店ID(「加盟店識別情報」の一例)である「加盟店#001」と、広告AD1に対応付けられる所定のアドレス情報である「URL1」とを関連付けたコード情報CD1を管理する。決済サーバ100は、広告AD1に対応付けるコード情報CD1を、広告AD1を掲出する加盟店MAに提供する。加盟店MAは、決済サーバ100から提供されるコード情報CD1を店舗内に掲出する。なお、決済サーバ100は、広告AD1がデジタルコンテンツである場合、広告AD1の広告主である事業者G2から入稿される広告素材と、広告AD1に対応付けるコード情報CD1とを用いて、コード情報CD1を予め有する広告用コンテンツを生成してもよい。この場合、決済サーバ100は、生成した広告用コンテンツを加盟店MAに提供する。加盟店MAは、店舗内に設置されているディスプレイや表示機器に広告AD1に対応する広告用コンテンツを表示させることにより広告AD1を掲出する。
コード情報CD1に含まれる加盟店IDは、電子決済サービスが事業者G1により導入された際に、事業者G1(または事業者G1が運営する加盟店MA)を識別するために決済サーバ100により個別に割り振られる上述の店舗識別情報であってもよい。店舗識別情報により、事業者G1が運営する各店舗(加盟店)を個別に特定できる。
コード情報CD1に含まれる広告IDは、広告主である事業者G2から提供される広告AD1を識別するために、決済サーバ100により広告AD1に対して個別に割り振られる広告識別情報である。
コード情報CD1に含まれるURL1は、決済サーバ100において管理されるリソース(ファイルやウェブページなど)を特定するための所定のアドレス情報である。決済サーバ100は、広告主である事業者G2が提供するサービスに対する申込を受け付けるためのウェブページなどのコンテンツ(サービス申込画面)を格納する事業者G2の装置(ウェブサーバやファイルサーバなど)のアドレスと、コード情報CD1に格納(記録)されているURL1とを対応付けて管理する。そして、決済サーバ100は、URL1に対するアクセスに応じて、事業者G2の装置のアドレスをアクセス元(たとえば、図1に示すユーザ端末10-1)に応答する。
また、決済サーバ100は、ユーザアプリを通じて行われた所定のアドレス情報に対するアクセス履歴を管理する。具体的には、決済サーバ100は、URL1にアクセスしたユーザU1に固有のユーザIDと、URL1に紐付く広告AD1の広告ID(たとえば、広告#001)と、URL1に紐付く広告AD1が掲出された加盟店MAの加盟店ID(たとえば、加盟店#001)と、アクセス日時とを対応付けて管理する。これにより、決済サーバ100は、加盟店MAが実店舗であっても、アクセス履歴に基づいて、加盟店MAに掲出されている広告AD1がユーザU1により閲覧されたか否かを推認できる。
図1に示す場合、加盟店MAに入店したユーザU1は、ユーザ端末10-1を操作してユーザアプリを起動し、ユーザアプリを通じて、加盟店MAに掲出されている広告AD1に含まれるコード情報CD1を読み取る。ユーザ端末10-1は、ユーザU1の操作に従って、コード情報CD1に含まれるURL1を読み取り、読み取ったURL1に自動的にアクセスする(ステップS01)。具体的には、ユーザ端末10-1は、URL1に対応するIPアドレスを取得し、取得したIPアドレス(決済サーバ100)を宛先として、コンテンツの取得を要求するための所定のリクエストを送信する。決済サーバ100は、ユーザ端末10-1からの所定のリクエストを広告主である事業者G2の装置に転送する。
また、ユーザ端末10-1は、URL1に対するアクセスにより取得される応答に従って、サービス申込画面を表示する(ステップS02)。具体的には、ユーザ端末10-1は、たとえば、ウェブブラウザの機能により、広告主である事業者G2の装置から取得されたサービス申込画面のファイルデータを、ファイルデータにより指定されたレイアウトで、ユーザ端末10-1が備えるディスプレイに表示する。
また、ユーザU1は、ユーザ端末10-1に表示されているサービス申込画面において、サービスの申込を行う。ユーザ端末10-1は、ユーザU1によりサービスの申込操作が行われると、サービスの申込に関する申込情報(「広告成果情報」の一例)を送信する(ステップS03)。サービスの申込に関する申込情報は、サービス申込画面を提供する事業者G2の装置に送信されてもよいし、決済サーバ100に送信されてもよい。なお、申込情報を決済サーバ100に直接送信する場合、ユーザ端末10-1が申込情報に対して所定の識別情報(コンバージョンタグ)を埋め込んでおくことにより実現可能である。
そして、図1に示すように、決済サーバ100は、加盟店MAに掲出された広告AD1に関する広告成果情報を取得すると(ステップS11)、広告AD1に関する費用の精算に関する情報処理を実行する。たとえば、広告成果情報には、対応する広告IDを示す情報と、申込者を示す情報と、申込日時を示す情報とが含まれている。
決済サーバ100は、コード情報CD1に記述された所定のアドレス情報に対するユーザのアクセスに関するアクセス履歴を取得する(ステップS12)。具体的には、決済サーバ100は、広告成果情報に含まれる広告IDと、同一の広告IDに紐付くアクセス履歴を取得する。
また、決済サーバ100は、所定の広告ごとに、ステップS12で取得したアクセス履歴と、ステップS11で取得した広告成果情報とを突合して、広告の成果に貢献したと推定される貢献加盟店を特定する(ステップS13)。具体的には、決済サーバ100は、貢献加盟店の候補となる候補加盟店に設置された所定の広告に紐付く所定のアドレス情報に対するアクセス日時が、所定の広告の成果として広告成果情報に含まれる情報であって、所定の広告に掲出された取引対象に関する所定のコンバージョンの成立日時よりも時系列で過去である場合、候補加盟店を貢献加盟店として特定する。たとえば、図1に示す場合であれば、決済サーバ100は、貢献加盟店の候補である加盟店MAに設置された広告AD1に紐付くURL1へのアクセス日時が、広告AD1に掲出されたサービスへの申込日時よりも過去である場合、加盟店MAを貢献加盟店として特定する。なお、ステップS13では、所定のコンバージョンの成立を貢献加盟店の特定条件とする例を説明したが、決済サーバ100は、アクセス履歴のみに基づいて、貢献加盟店の特定を行ってもよい。たとえば、決済サーバ100は、コード情報CD1に記述された所定のアドレスへのアクセスがあれば、広告AD1とともに掲出するコード情報CD1を掲出する加盟店を貢献加盟店として特定してもよい。
また、決済サーバ100は、貢献加盟店の候補となる候補加盟店が複数店存在する場合、候補加盟店の各々を貢献加盟店として特定してもよい。また、決済サーバ100は、複数店存在する候補加盟店のうち、候補加盟店に設置された所定の広告に紐付くアクセス日時から所定のコンバージョンの成立日時までの経過時間が所定時間内である候補加盟店を貢献加盟店として特定してもよい。たとえば、決済サーバ100は、所定時間が24時間である場合、複数店存在する候補加盟店のうち、候補加盟店に設置された所定の広告に紐付くアクセス日時から所定のコンバージョンの成立日時までの経過時間が24時間以内である候補加盟店を貢献加盟店として特定する。すなわち、決済サーバ100は、該当の加盟店に掲出された広告を閲覧したと推定される日時と、所定のコンバージョンの成立日時との間の時間的な間隔が大きい場合、該当の加盟店を貢献加盟店から除外する。
また、決済サーバ100は、ステップS13で特定した貢献加盟店に対する精算金額を決定する(ステップS14)。具体的には、決済サーバ100は、貢献加盟店に対して付与する所定の広告の掲出に伴う報酬の額と、貢献加盟店に対して請求する電子決済サービスの利用に関する各種手数料とに基づいて、貢献加盟店に対する精算金額を決定する。たとえば、図1に示す場合において、決済サーバ100は、加盟店MAを貢献加盟店であると特定した場合、加盟店MAに対する報酬の額であるα1円から、加盟店MAに対する各種手数料の額であるα5円を差し引くことにより、精算金額を決定する。各種手数料には、加盟店MAにおいて実施された電子決済に伴う手数料や、加盟店MAの依頼に基づくクーポンの配信に伴う手数料などが含まれる。
また、決済サーバ100は、貢献加盟店に対応する報酬の額を決済する際、広告成果情報に含まれる所定のコンバージョンの種別に応じた報酬の単価と所定のコンバージョンの成立回数とに基づいて、報酬の額を決定してもよい。また、決済サーバ100は、貢献加盟店が複数店存在する場合、報酬の額を貢献加盟店の数で按分してもよい。
また、決済サーバ100は、精算金額の決定後、精算処理を実行する(ステップS15)。たとえば、決済サーバ100は、貢献加盟店が所有するマネー残高を用いて、精算処理を実行してもよい。具体的には、決済サーバ100は、精算金額に相当する額の電子マネーを、貢献加盟店に紐付くマネー残高に加算するか、又は、マネー残高から減算することにより精算してもよい。すなわち、決済サーバ100は、報酬の額が各種手数料の額を上回り、精算金額がプラスとなる場合、精算金額に相当する額の電子マネーを、貢献加盟店に紐付くマネー残高に加算する。一方、決済サーバ100は、報酬の額が各種手数料の額を下回り、精算金額がマイナスとなる場合、精算金額に相当する額の電子マネーを、貢献加盟店に紐付くマネー残高から減算する。なお、決済サーバ100は、報酬の額と、各種手数料の額が同額であり、貢献加盟店に対する精算金額が0円である場合、広告の掲出に係る報酬と、電子決済サービスの利用に係る各種手数料を相殺した旨の通知のみを貢献加盟店に通知してもよい。なお、決済サーバ100は、貢献加盟店が予め登録する金融機関の口座などに対する振込などの方法により精算を行ってもよい。上述した図1に示す情報処理の具体的な適用シーンについて説明する。たとえば、加盟店であるドラッグストアに、保険業を営む広告主からの依頼に応じて保険ミニアプリの広告を掲出する。この場合、決済サーバ100は、ドラッグストアに掲出された広告に含まれているコード情報を読み込んだユーザ端末10に対して、保険のミニアプリを表示させるための情報を送信する。なお、決済サーバ100は、ユーザ端末10に保険のミニアプリがインストールされていない場合、保険のミニアプリをインストールするためのサイトにユーザUを誘導する。そして、決済サーバ100は、たとえば、広告主からの情報または埋め込みタグからの通知などに基づいて、保険の申込サイトからユーザUによる保険の申込が確認された場合、ドラッグストアを貢献加盟店として特定し、広告の掲出に係る報酬と、電子決済サービスの利用に係る各種手数料に基づく精算金額を、ドラッグストアに紐付くマネー残高を用いて精算する。
(1-3-2.精算処理(その2))
以下、図2を用いて、決済サーバ100が実行する広告に関する費用の精算に関する情報処理の概要(その2)について説明する。図2に、実施形態に係る精算処理の概要(その2)を示す。
図2に示すように、電子決済サービスを導入する事業者G3が運営する実店舗の1つである加盟店MBに、所定の商品を提供する事業者G4が広告主である広告AD2が掲出されている。以下では、加盟店MBに所定の商品を広告対象とする広告AD2が掲出されている場合の情報処理の一例を説明する。
たとえば、決済サーバ100は、掲出依頼があった所定の広告に固有の広告識別情報と、電子決済サービスの加盟店であって所定の広告を実店舗に掲出する加盟店に固有の識別情報と、所定の広告ごとに対応付けられる所定のアドレス情報とを関連付けて格納する情報であって、所定の広告とともに掲出されるコード情報を管理する。図2に示す場合を用いて具体的に説明すると、決済サーバ100は、事業者G3から掲出依頼があった広告AD2とともに掲出するコード情報CD2を管理する。決済サーバ100は、広告AD2に固有の広告ID(「広告識別情報」の一例)である「広告#002」と、広告AD2が掲出される加盟店MAに固有の加盟店ID(「加盟店識別情報」の一例)である「加盟店#002」と、広告AD2に対応付けられる所定のアドレス情報である「URL2」とを関連付けたコード情報CD2を管理する。決済サーバ100は、広告AD2に対応付けるコード情報CD2を、広告AD2を掲出する加盟店MBに提供する。加盟店MBは、決済サーバ100から提供されるコード情報CD2を店舗内に掲出する。なお、決済サーバ100は、広告AD2がデジタルコンテンツである場合、広告AD2の広告主である事業者G4から入稿される広告素材と、広告AD2に対応付けるコード情報CD2とを用いて、コード情報CD2を予め有する広告用コンテンツを生成してもよい。この場合、決済サーバ100は、生成した広告用コンテンツを加盟店MBに提供する。加盟店MBは、店舗内に設置されているディスプレイや表示機器に広告AD2に対応する広告用コンテンツを表示させることにより広告AD2を掲出する。
コード情報CD2に含まれる加盟店IDは、電子決済サービスが事業者G3により導入された際に、事業者G3(または事業者G3が運営する加盟店MB)を識別するために決済サーバ100により個別に割り振られる上述の店舗識別情報であってもよい。なお、コード情報CD2に含まれる加盟店IDは、電子決済サービスの導入時に割り振られる店舗識別情報とは異なる新たな識別情報であってもよい。
コード情報CD2に含まれる広告IDは、広告主である事業者G4から提供される広告AD2を識別するために、決済サーバ100により広告AD2に対して個別に割り振られる広告識別情報である。
コード情報CD2に含まれるURL2は、決済サーバ100において管理されるリソース(ファイルやウェブページなど)を特定するための所定のアドレス情報である。決済サーバ100は、広告主である事業者G4が提供する商品の購入を受け付けるためのウェブページなどのコンテンツ(商品購入画面)を格納する事業者G4の装置(ウェブサーバやファイルサーバなど)のアドレスと、コード情報CD2に格納(記録)されているURL2とを対応付けて管理する。そして、決済サーバ100は、URL2に対するアクセスに応じて、事業者G4の装置のアドレスをアクセス元(たとえば、図2に示すユーザ端末10-2)に応答する。
また、決済サーバ100は、ユーザアプリを通じて行われた所定のアドレス情報に対するアクセス履歴を管理する。具体的には、決済サーバ100は、URL2にアクセスしたユーザU2に固有のユーザIDと、URL2に紐付く広告AD2の広告ID(たとえば、広告#002)と、URL2に紐付く広告AD2が掲出された加盟店MBの加盟店ID(たとえば、加盟店#002)と、アクセス日時とを対応付けて管理する。これにより、決済サーバ100は、加盟店MBが実店舗であっても、アクセス履歴に基づいて、加盟店MBに掲出されている広告AD2がユーザU2により閲覧されたか否かを推認できる。
図2に示す場合、加盟店MBに入店したユーザU2は、ユーザ端末10-2を操作してユーザアプリを起動し、ユーザアプリを通じて、加盟店MBに掲出されている広告AD2に含まれるコード情報CD2を読み取る。ユーザ端末10-2は、ユーザU2の操作に従って、コード情報CD2に含まれるURL2を読み取り、読み取ったURL2に自動的にアクセスする(ステップS21)。具体的には、ユーザ端末10-2は、URL2に対応するIPアドレスを取得し、取得したIPアドレス(決済サーバ100)を宛先として、コンテンツの取得を要求するための所定のリクエストを送信する。決済サーバ100は、ユーザ端末10-2からの所定のリクエストを広告主である事業者G4の装置に転送する。
また、ユーザ端末10-2は、URL2に対するアクセスにより取得される応答に従って、商品購入画面を表示する(ステップS22)。具体的には、ユーザ端末10-2は、たとえば、ウェブブラウザの機能により、広告主である事業者G4の装置から取得された商品購入画面のファイルデータを、ファイルデータにより指定されたレイアウトで、ユーザ端末10-2が備えるディスプレイに表示する。
また、ユーザU2は、ユーザ端末10-2に表示されている商品購入画面において、商品を購入するための決済操作を行う。ユーザ端末10-2は、ユーザU2により商品を購入するための決済操作が行われると、商品の購入に関する決済情報(「広告成果情報」の一例)を送信する。商品の購入に関する決済情報は、商品購入画面を提供する事業者G4の装置に送信されてもよいし、決済サーバ100に送信されてもよい。なお、決済情報を決済サーバ100に直接送信する場合、ユーザ端末10-2が決済情報に対して所定の識別情報(コンバージョンタグ)を埋め込んでおくことにより実現可能である。
そして、図2に示すように、決済サーバ100は、加盟店MBに掲出された広告AD2に関する広告成果情報を取得すると(ステップS31)、広告AD2に関する費用の精算に関する情報処理を実行する。たとえば、広告成果情報には、対応する広告IDを示す情報と、購入者を示す情報と、購入日時を示す情報とが含まれている。
決済サーバ100は、所定のアドレス情報に対するユーザ(たとえば、図2に示すユーザU2)のアクセスに関するアクセス履歴を取得する(ステップS32)。具体的には、決済サーバ100は、広告成果情報に含まれる広告IDと同一の広告IDに紐付くアクセス履歴を取得する。
また、決済サーバ100は、ステップS32で取得したアクセス履歴と、ステップS31で取得した広告成果情報とを突合して、広告の成果に貢献した貢献加盟店を特定する(ステップS33)。具体的には、決済サーバ100は、貢献加盟店の候補となる候補加盟店に掲出された所定の広告に紐付く所定のアドレス情報に対するアクセス日時が、所定の広告の成果として広告成果情報に含まれる情報であって、所定の広告により宣伝されている取引対象に関する所定のコンバージョンの成立日時よりも時系列で過去である場合、候補加盟店を貢献加盟店として特定する。たとえば、図2に示す場合であれば、決済サーバ100は、貢献加盟店の候補である加盟店MBに設置された広告AD2に紐付くURL2へのアクセス日時が、広告AD2に掲出された商品の購入日時よりも過去である場合、加盟店MBを貢献加盟店として特定する。
また、決済サーバ100は、貢献加盟店の候補となる候補加盟店が複数店存在する場合、候補加盟店の各々を貢献加盟店として特定してもよい。また、決済サーバ100は、複数店存在する候補加盟店のうち、候補加盟店に設置された所定の広告に紐付くアクセス日時から所定のコンバージョンの成立日時までの経過時間が所定時間内にある候補加盟店を貢献加盟店として特定してもよい。すなわち、決済サーバ100は、該当の加盟店に掲出された広告を閲覧したと推定される日時と、所定のコンバージョンの成立日時との間の時間的な間隔が大きい場合、該当の加盟店を貢献加盟店から除外する。
また、決済サーバ100は、ステップS33で特定した貢献加盟店に対する精算金額を決定する(ステップS34)。具体的には、決済サーバ100は、貢献加盟店に対して付与する所定の広告の掲出に伴う報酬の額と、貢献加盟店に対して請求する電子決済サービスの利用に関する各種手数料とに基づいて、貢献加盟店に対する精算金額を決定する。たとえば、図2に示す場合において、決済サーバ100は、加盟店MBを貢献加盟店であると特定した場合、加盟店MBに対する報酬の額であるα3円から、加盟店MAに対する各種手数料の額であるα6円を差し引くことにより、精算金額を決定する。各種手数料には、加盟店MBにおいて実施された電子決済に伴う手数料や、加盟店MBの依頼に基づくクーポンの配信に伴う手数料などが含まれる。
また、決済サーバ100は、貢献加盟店に対応する報酬の額を決済する際、広告成果情報に含まれる所定のコンバージョンの種別に応じた報酬の単価と所定のコンバージョンの成立回数とに基づいて、報酬の額を決定してもよい。また、決済サーバ100は、貢献加盟店が複数店存在する場合、報酬の額を貢献加盟店の数で按分してもよい。
また、決済サーバ100は、精算金額の決定後、精算処理を実行する(ステップS35)。たとえば、決済サーバ100は、貢献加盟店が所有するマネー残高を用いて、精算処理を実行してもよい。具体的には、決済サーバ100は、精算金額に相当する額の電子マネーを、貢献加盟店に紐付くマネー残高に加算するか、又は、マネー残高から減算することにより精算してもよい。すなわち、決済サーバ100は、報酬の額が各種手数料の額を上回り、精算金額がプラスとなる場合、精算金額に相当する額の電子マネーを、貢献加盟店に紐付くマネー残高に加算する。一方、決済サーバ100は、報酬の額が各種手数料の額を下回り、精算金額がマイナスとなる場合、精算金額に相当する額の電子マネーを、貢献加盟店に紐付くマネー残高から減算する。なお、決済サーバ100は、報酬の額と、各種手数料の額が同額であり、貢献加盟店に対する精算金額が0円である場合、広告の掲出に係る報酬と、電子決済サービスの利用に係る各種手数料を相殺した旨の通知のみを貢献加盟店に通知してもよい。
上述のように、決済サーバ100は、広告の掲出に係る報酬と、電子決済サービスの利用に係る各種手数料に基づく精算金額を、広告を掲出する加盟店が所有するマネー残高を用いて精算できる。これにより、決済サーバ100は、電子決済サービスを導入する加盟店である実店舗を広告の掲載面と見立てた場合、広告の掲出に関する費用の効率的な精算を図ることができる。具体的な適用シーンについて説明すると、たとえば、加盟店であるドラッグストアに、広告主からの依頼に応じて保険ミニアプリの広告を掲出する。この場合、決済サーバ100は、ドラッグストアに掲出された広告に含まれているコード情報を読み込んだユーザ端末10に対して、保険の申込サイトの情報を送信する。そして、決済サーバ100は、たとえば、広告主からの情報または埋め込みタグからの通知などに基づいて、保険の申込サイトからユーザUによる保険の申込が確認された場合、ドラッグストアを貢献加盟店として特定し、広告の掲出に係る報酬と、電子決済サービスの利用に係る各種手数料に基づく精算金額を、ドラッグストアに紐付くマネー残高を用いて精算する。
(1-3-3.精算処理(その3))
以下、図3を用いて、決済サーバ100が実行する広告に関する費用の精算に関する情報処理の概要(その3)について説明する。図3に、実施形態に係る精算処理の概要(その3)を示す。
図3に示すように、施形態に係る情報処理システムSYS-2は、店舗端末20を有している。店舗端末20は、ネットワークN(例えば、図6参照)を介して有線または無線により相互に通信可能に接続される。店舗端末20は、ネットワークNを通じて、ユーザ端末10や決済サーバ100と通信できる。ネットワークNは、たとえば、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)である。なお、以下の説明において、店舗端末20-1と店舗端末20-2とを区別する必要がない場合、「店舗端末20」と総称して説明する。
図3に示す店舗端末20は、電子決済サービスを導入する事業者が運営する加盟店に設置される情報処理端末である。図3に示す店舗端末20-1は、例えば、加盟店MAの店員SA1により利用される。図3に示す店舗端末20-2は、たとえば、加盟店MBの店員SA1により利用される。また、店舗端末20は、たとえば、スマートフォンやタブレット型端末などのスマートデバイスや、ノート型PC(Personal Computer)やデスクトップPCや、PDA(Personal Digital Assistant)などの情報処理装置により実現され得る。また、店舗端末20は、決済サーバ100によって配信される情報を、ウェブブラウザやアプリケーションにより表示できる。
なお、店舗端末20は、所定の情報処理を実現する制御情報を決済サーバ100から受け取った場合には、制御情報に従って情報処理を実現する。ここで、制御情報は、たとえばJavaScript(登録商標)などのスクリプト言語やCSS(Cascading Style Sheets)などのスタイルシート言語、Java(登録商標)などのプログラミング言語、HTML(HyperText Markup Language)などのマークアップ言語などにより記述される。なお、決済サーバ100から配信される所定のアプリケーションそのものを制御情報とみなしてもよい。
なお、以下の説明において、店員SA1が利用する店舗端末20-1を加盟店MAと同一視する場合がある。すなわち、以下の説明において、店舗端末20-1を加盟店MAと読み替えることもできる。また、以下の説明において、店員SA2が利用する店舗端末20-2を加盟店MBと同一視する場合がある。すなわち、以下の説明において、店舗端末20-2を加盟店MBと読み替えることもできる。
図3に示す加盟店MAは、電子決済サービスを導入する事業者G1が運営する実店舗の1つであり、店舗内に事業者G5が広告主である広告AD3を掲出している。広告AD3は、事業者G5が提供する所定の商品を宣伝するための広告である。広告AD3は、広告主である事業者G5から提供される。広告AD3は、図1に示す広告AD1や、図2に示す広告AD2が有するコード情報を含まない広告である。たとえば、広告AD3としては、ポップ広告などの任意のプロモーション広告などが想定される。なお、広告AD3の広告媒体は、電子的な方法により生成された画像データなどのデータであってもよいし、物理的な方法により生成されたポスターなどであってもよい。広告媒体が電子的な方法で生成される場合、広告の掲出先となる加盟店において、加盟店に設置されているディスプレイや表示機器に表示されることにより掲出される。また、加盟店MAでは、一般消費者(たとえば、図3に示すユーザU1)が購入することが可能な商品の1つとして、事業者G5から提供される所定の商品(以下、「広告対象商品」と称する。)を取り扱っている。また、図3に示す加盟店MBは、電子決済サービスを導入する事業者G3が運営する実店舗の1つであり、一般消費者(たとえば、図3に示すユーザU1)が購入することが可能な商品の1つとして、事業者G5の広告対象商品を取り扱っている。
たとえば、図3に示す場合において、ユーザU1が加盟店MAにおいて商品P111を購入したとする。この場合、決済サーバ100は、広告AD3を掲出する加盟店MAに紐付く決済履歴を参照することにより、広告AD3に掲出されている商品P111の購入が確認されるので、加盟店MAを商品P111の購入に貢献した加盟店として特定する。すなわち、加盟店MAに掲出されている広告AD3に宣伝されている商品P111の購入(所定の広告に掲出されている取引対象に関する所定のコンバージョンの成立)について、加盟店MAに掲出されている広告AD3の効果があったものとして取り扱う。
また、図3に示す例では、ユーザU1は、加盟店MAにおいて電子決済サービスを用いた決済を行った後、広告対象商品以外の任意の商品を購入した後、加盟店MBに立ち寄り、加盟店MBにおいて電子決済サービスを用いた決済を行ったとする。ユーザU1は、加盟店MAにおいて広告対象商品以外の任意の商品を購入するために、たとえば、ユーザ端末10-1を用いて、加盟店MAに設置されている店舗端末20-1を通じた決済(以下、「ストア決済」と称する。)を行う。店舗端末20-1は、ユーザU1の決済に関する取引情報を決済サーバ100に逐次アップロードする。
また、ユーザU1は、加盟店MBにおいて広告対象商品を購入するために、たとえば、ユーザ端末10-1を用いて、加盟店MBに設置されている店舗端末20-2を通じたストア決済行う。店舗端末20-2は、ユーザU1の決済に関する取引情報を決済サーバ100に逐次アップロードする。
図3に示すように、決済サーバ100は、店舗端末20から取得された取引情報に基づいて決済処理を行い、決済処理に関する情報を決済履歴として蓄積する。また、決済サーバ100は、所定のタイミングで、決済履歴に基づいて精算処理を実行する。
具体的には、決済サーバ100は、所定の広告を実店舗に掲出した第1の加盟店に紐付く決済履歴と、所定の広告に掲出された取引対象を提供する第2の加盟店に紐付く決済履歴とを取得する(ステップS41)。そして、決済サーバ100は、取得した決済履歴を突合して、取引対象に関する所定のコンバージョンの成立に貢献した貢献加盟店を特定する(ステップS42)。
たとえば、決済サーバ100は、第2の加盟店において取引対象の提供を受けたユーザが、第2の加盟店での決済よりも前に、第1の加盟店において決済を行っている場合、第1の加盟店を貢献加盟店として特定する。図3に示す場合であれば、決済サーバ100は、広告AD3(「所定の広告」の一例)を実店舗に掲出した加盟店MA(「第1の加盟店」の一例)に紐付く決済履歴と、商品P111を提供する加盟店MB(「第2の加盟店」の一例)に紐付く決済履歴とを突合して、加盟店MBにおける商品P111を購入するための決済よりも前に、加盟店MAでの決済が行われている場合、加盟店MAを貢献加盟店として特定する。
また、決済サーバ100は、第2の加盟店が所定の広告を実店舗に設置している場合、第1の加盟店および第2の加盟店を貢献加盟店として特定してもよい。図3に示す場合であれば、決済サーバ100は、商品P111を提供する加盟店MBが広告AD3を店舗内に設置している場合、加盟店MAおよび加盟店MBを貢献加盟店として特定する。
また、決済サーバ100は、取引対象の提供を受けたユーザが決済を行った第1の加盟店が複数店存在する場合、第1の加盟店の各々を貢献加盟店として特定してもよい。図3に示す場合であれば、決済サーバ100は、ユーザU1(「ユーザ」の一例)が加盟店MBで決済を行う前に、加盟店MAの他、広告AD3を店舗内に掲出している他の加盟店でも決済を行っている場合、これらの加盟店の各々を加盟店MAとともに貢献加盟店として特定する。
また、決済サーバ100は、複数店存在する第1の加盟店のうち、ユーザの決済日時から第2の加盟店における決済日時までの経過時間が所定時間内にある第1の加盟店を貢献加盟店として特定してもよい。たとえば、決済サーバ100は、所定時間が24時間である場合、複数店存在する第1の加盟店のうち、ユーザの決済日時から第2の加盟店における決済日時までの経過時間が24時間以内である第1の加盟店を貢献加盟店として特定する。
また、決済サーバ100は、特定した貢献加盟店に対する精算金額を決定する(ステップS43)。決済サーバ100は、図1のステップS14や、図2のステップS34に示す場合と同様にして、精算金額を決定する。具体的には、決済サーバ100は、貢献加盟店に対して付与する前記所定の広告の掲出に伴う報酬の額と、貢献加盟店に対して請求する電子決済サービスの利用に関する各種手数料とに基づいて、貢献加盟店に対する精算金額を決定する。
また、決済サーバ100は、貢献加盟店に対応する報酬の額を決済する際、所定のコンバージョンの種別に応じた報酬の単価と所定のコンバージョンの成立回数とに基づいて、報酬の額を決定してもよい。また、決済サーバ100は、貢献加盟店が複数店存在する場合、報酬の額を貢献加盟店の数で按分してもよい。
また、決済サーバ100は、精算金額の決定後、図1のステップS15や、図2のステップS35に示す場合と同様にして、精算処理を実行する(ステップS44)。たとえば、決済サーバ100は、貢献加盟店が所有するマネー残高を用いて、精算処理を実行してもよい。具体的には、決済サーバ100は、精算金額に相当する額の電子マネーを、貢献加盟店に紐付くマネー残高に加算するか、又は、マネー残高から減算することにより精算してもよい。すなわち、決済サーバ100は、報酬の額が各種手数料の額を上回り、精算金額がプラスとなる場合、精算金額に相当する額の電子マネーを、貢献加盟店に紐付くマネー残高に加算する。一方、決済サーバ100は、報酬の額が各種手数料の額を下回り、精算金額がマイナスとなる場合、精算金額に相当する額の電子マネーを、貢献加盟店に紐付くマネー残高から減算する。なお、決済サーバ100は、報酬の額と、各種手数料の額が同額であり、貢献加盟店に対する精算金額が0円である場合、広告の掲出に係る報酬と、電子決済サービスの利用に係る各種手数料を相殺した旨の通知のみを貢献加盟店に通知してもよい。
上述のように、決済サーバ100は、広告の掲出に係る報酬と、電子決済サービスの利用に係る各種手数料に基づく精算金額を、広告を掲出する加盟店が所有するマネー残高を用いて精算できる。これにより、決済サーバ100は、電子決済サービスを導入する加盟店である実店舗を広告の掲載面と見立てた場合、広告の掲出に関する費用の効率的な精算を図ることができる。
(1-3-4.マッチング処理(1))
上述した実施形態に係る情報処理において、広告掲載面として見立てた加盟店に対して広告を掲出する際、広告主に対して、広告掲載面として適切な加盟店を提案してもよい。決済サーバ100は、電子決済サービスの提供に伴って蓄積する各加盟店における決済履歴に基づいて、各加盟店で取引された取引対象や決済を行ったユーザの属性などの情報を効率的に収集できる。そこで、決済サーバ100は、このユーザの属性などの情報に基づいて、広告主に対し、広告掲載面として適切な加盟店の提案を実現できる。以下、実施形態に係るマッチング処理の概要について説明する。図4に、実施形態に係るマッチング処理の概要(その1)を示す。図4は、広告主と加盟店とのマッチング処理、すなわち、広告主からの依頼に応じて、広告掲載面として相応しい加盟店の情報を提供する処理の概要を示している。なお、図4では、広告主が加盟店MAである場合の処理の概要を例示している。
図4に示す情報処理システムSYS-3は、加盟店端末20-1と、決済サーバ100とを有している。なお、情報処理システムSYS-3は、広告主ではない他の加盟店に設置された加盟店端末を有していてもよい。
図4に示す情報処理システムSYS-3において、加盟店MAに設置されている加盟店端末20-1は、加盟店MAを運営する事業者G1による操作に従って、広告掲出依頼を決済サーバ100に送信する(ステップS51)。
決済サーバ100は、加盟店端末20-1から広告掲出依頼を受信すると、適合広告対象情報に基づいて、広告掲出先の候補となる候補加盟店を特定する(ステップS52)。決済サーバ100が予め記憶する適合広告対象情報は、加盟店に適合する広告対象である適合広告対象を、各加盟店に関する情報に基づいて推定した情報であり、加盟店IDに対応付けて記憶される。なお、図4に示す適合広告対象情報に含まれる適合広告対象を示す情報は、商品やサービスなどの取引対象を直接的に特定する情報であってもよいし、取引対象をその類似性に基づいて予め区分したカテゴリを示す情報であってもよい。
たとえば、決済サーバ100は、加盟店に紐付く決済履歴に基づいて、加盟店に適合する広告対象(以下、「適合広告対象」と称する。)を推定できる。たとえば、決済サーバ100は、加盟店に紐付く決済履歴から、加盟店において取引された取引対象の属性を取得する。そして、決済サーバ100は、取得した取引対象の属性に基づいて、各加盟店に対応する適合広告対象を推定してもよい。一例をあげれば、決済サーバ100は、ある加盟店EX1において頻繁に取引される(所定の期間における取引回数が所定回数を上回る)商品またはサービスや、その商品またはサービスに類似する類似商品または類似サービスを適合広告対象として推定できる。
また、たとえば、決済サーバ100は、加盟店に紐付く決済履歴から、電子決済サービスを用いて決済を行ったユーザ(たとえば、図1に示すユーザU1や、図2に示すユーザU2など)の属性に基づいて、各加盟店に対応する適合広告対象を推定してもよい。また、たとえば、決済サーバ100は、加盟店の属性に基づいて、加盟店に対応する適合広告対象を推定してもよい。具体例をあげれば、広告主の属性(たとえば、業種やビジネスカテゴリなど)が「薬局(ドラッグストア)」である場合、各種保険商品が広告対象として適合すると推定される。あるいは、広告主の属性が「動物園」である場合、適合広告対象として、「熱中症保険」や「傷害保険」などの保険商品が広告対象として適合すると推定される。
一例をあげれば、決済サーバ100は、各加盟店について、各加盟店における決済履歴に含まれる決済ユーザ(電子決済を実施したユーザ)に関する情報に基づいて、ロイヤルカスタマに該当するユーザ像を設定する。決済ユーザに関する情報には、決済ユーザのデモグラフィック属性やサイコグラフィック属性など、決済サーバ100が電子決済サービスのプラットフォームを介して電子決済サービスに提供を通じて取得可能な任意の情報が含まれ得る。ユーザの設定例について具体的に説明すると、決済サーバ100は、ロイヤルカスタマに該当する各ユーザの特徴を特定し、特定した各ユーザの特徴に基づいて、ロイヤルカスタマに該当する各ユーザに共通する特徴を抽出する。そして、決済サーバ100は、抽出した特徴からロイヤルカスタマに該当するユーザ像を設定する。たとえば、加盟店EX1におけるロイヤルカスタマに該当する各ユーザに共通する特徴として、男性、30代、会社員、独身という特徴が抽出された場合、加盟店EX1のロイヤルカスタマに該当するユーザ像として、「30代の男性、会社員、独身」を設定する。また、決済サーバ100は、各加盟店についてロイヤルカスタマに該当するユーザ像を設定後、処理対象となる加盟店を選択する。たとえば、決済サーバ100は、処理対象となる加盟店として加盟店EX1を選択した場合、加盟店EX1のロイヤルカスタマに該当するユーザ像と、他の加盟店のロイヤルカスタマに該当するユーザ像とを比較する。そして、決済サーバ100は、加盟店EX1のロイヤルカスタマに該当するユーザ像と、加盟店EX2のロイヤルカスタマに該当するユーザ像とが一致する場合、加盟店EX2において頻繁に取引されている取引対象についても、加盟店EX1に適合する広告対象として推定する。
決済サーバ100は、適合広告対象情報を参照し、広告掲出依頼に含まれる加盟店IDに基づいて、広告掲出依頼の送信元である加盟店に対応する適合広告対象を特定する。そして、決済サーバ100は、適合広告対象情報において、他の加盟店に対応付けられている適合広告対象を参照し、広告掲出依頼の送信元である加盟店に対応する適合広告対象の少なくとも一部を、対応する適合広告対象に含んでいる他の加盟店を広告掲出候補となる候補加盟店として特定する。図4に示す場合、決済サーバ100は、候補加盟店として、加盟店MCを特定する。
決済サーバ100は、広告の掲出先の候補となる候補加盟店を示す情報(たとえば、「加盟店MC」)を、加盟店端末20-1に送信することにより、広告掲出依頼の送信元である加盟店MAに提供する(ステップS53)。具体例をあげれば、決済サーバ100は、「熱中症保険」の広告の掲出を依頼する広告主に対して、「動物園」や「海の家」などの加盟店を候補加盟店として提案することができる。これにより、加盟店MAを運営する事業者G1は、候補加盟店として加盟店MCが適切かどうかを検討できる。
なお、図4に示す情報処理は、広告主が加盟店である場合の情報処理の概要について説明したが、広告主は加盟店ではなくても、図4に示す情報処理を同様に提供できる。この場合、決済サーバ100は、広告主に対して広告対象の情報を要求し、広告主から取得された情報に基づいて、候補加盟店のマッチングを実行する。
(1-3-5.マッチング処理(2))
以下、各加盟店が広告の掲載を希望する場合、すなわち、各加盟店が運営する実店舗を広告掲載面として運用することを希望する場合の情報処理の概要について説明する。図5に、実施形態に係るマッチング処理の概要(その2)を示す。図5は、加盟店からの要求に応じて、店舗内に掲載することが相応しい広告対象の情報を提供する処理の概要を示している。
図5に示す情報処理システムSYS-3において、加盟店MBに設置されている加盟店端末20-2は、加盟店MBを運営する事業者G3による操作に従って、適合広告対象の問合せを決済サーバ100に送信する(ステップS61)。
決済サーバ100は、加盟店端末20-2から適合広告対象の問合せを受信すると、適合広告対象情報に基づいて、問合せの送信元である加盟店に相応しい適合広告対象を特定する(ステップS62)。具体的には、決済サーバ100は、適合広告対象情報を参照し、問合せに含まれる加盟店IDに基づいて、問合せの送信元である加盟店に対応する適合広告対象を特定する。図4に示す場合、決済サーバ100は、問合せの送信元である加盟店MBに相応しい適合広告対象として、対象C3および対象C4を特定する。
決済サーバ100は、特定した適合広告対象を示す情報(たとえば、「対象C3」および「対象C4」)を、加盟店端末20-2に送信することにより、問合せの送信元である加盟店MBに提供する(ステップS63)。具体例をあげれば、決済サーバ100は、「レンタルスキー店」を営む加盟店からの要求に応じて、「スキー保険」や「スキー用品」などを適合広告対象として提案できる。また、決済サーバ100は、「フィットネスクラブ」を営む加盟店からの要求に応じて、「プロテインバー」や「水着」、「健康食品」などを適合広告対象として提案できる。これにより、加盟店MBを運営する事業者G3は、適合広告対象を示す情報に基づいて、対応する広告を掲出の検討できる。
[2.決済サーバの構成]
次に、図6を用いて、決済サーバ100の構成について説明する。図6は、実施形態に係る決済サーバの構成例を示すブロック図である。図6に示すように、決済サーバ100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
(通信部110について)
通信部110は、たとえば、NIC(Network Interface Card)などによって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、ユーザ端末10や、銀行サーバ20などとの間で情報の送受信を行う。
(記憶部120について)
記憶部120は、たとえば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置によって実現される。図6に示すように、記憶部120は、対応関係記憶部121と、広告成果情報記憶部1221と、アクセス履歴記憶部123と、報酬情報記憶部124と、手数料情報記憶部125と、適合広告対象記憶部126と、決済履歴記憶部127とを有する。
(対応関係記憶部121について)
対応関係記憶部121は、掲出依頼があった所定の広告に固有の広告識別情報と、電子決済サービスの加盟店であって所定の広告を実店舗に掲出する加盟店に固有の加盟店識別情報と、所定の広告の広告主に対して送客するためのコードであって所定の広告とともに掲出される所定のコード情報との対応関係を示す情報を記憶する。図7に、実施形態に係る対応関係の概要を示す。
図7に示すように、対応関係記憶部121に記憶される対応関係を示す情報は、「広告ID」の項目や、「加盟店ID」の項目や、「URL」の項目や、「転送先URL」の項目といった複数の項目を有している。対応関係を示す情報が有するこれらの項目は相互に対応付けられている。
「広告ID」の項目には、広告主(たとえば、他の加盟店)からの掲出依頼に応じて店舗内に掲出する所定の広告に固有の広告識別情報である広告IDが記憶される。たとえば、広告IDは、広告主からの広告の掲出依頼の受付時に、決済サーバ100により割り振られる。
「加盟店ID」の項目には、電子決済サービスを導入する事業者(が運営する加盟店)を特定するために各事業者に対して個別に割り振られる店舗識別情報である加盟店IDが記憶される。具体的には、電子決済サービスのユーザによりユーザ端末10を用いた電子決済が行われる際に用いられる店舗識別情報が記憶される。
「URL」の項目には、広告主から掲出依頼があった広告とともに加盟店に掲出されるコード情報に記述される所定のアドレス情報であるURLが記憶される。たとえば、「URL」の項目には、決済サーバ100において管理されるリソース(ファイルやウェブページなど)を特定するためのURLが記憶される。
「転送先URL」の項目には、「URL」の項目に対するユーザのアクセスがあった場合にアクセス元のユーザを広告主が運営するウェブサイトに転送するためのURLが記憶される。たとえば、「転送先URL」の項目には、広告主である事業者(たとえば、図1に示す事業者G1や図2に示す事業者G2)により提供されるサービスに対する申込を受け付けるためのウェブサイト(サービス申込画面)や、商品を販売するためのウェブサイトなどのコンテンツを格納する事業者の装置(ウェブサーバやファイルサーバなど)のアドレスを記憶する。「転送先URL」の項目に記憶されるURLは、広告主に送客するためのアドレスとして機能する。
(広告成果情報記憶部122について)
広告成果情報記憶部122は、加盟店を広告掲載面として掲出した所定の広告の効果を示す広告成果情報を記憶する。図8に、実施形態に係る広告成果情報の概要を示す。
図8に示すように、広告成果情報記憶部122に記憶されている広告成果情報は、「広告主」の項目や、「広告ID」の項目や、「コンバージョンユーザ」の項目や、「コンバージョン成立日時」の項目などといった複数の項目を有している。広告成果情報が有するこれらの項目は相互に対応付けられている。
「広告主」の項目には、加盟店に掲出される広告の広告主を特定するための情報が記憶される。たとえば、「広告主」の項目には、電子決済サービスを導入する事業者(が運営する加盟店)を特定するために各事業者に対して個別に割り振られる店舗識別情報である加盟店IDが記憶される。
「広告ID」の項目には、広告主である加盟店から掲出依頼があった所定の広告に固有の広告識別情報である広告IDが記憶される。たとえば、広告IDは、広告主からの広告の掲出依頼の受付時に、決済サーバ100により割り振られる。
「コンバージョンユーザ」の項目には、所定の広告において宣伝されている取引対象に対する所定のコンバージョンを行ったユーザを特定するための識別情報が記憶される。たとえば、「コンバージョンユーザ」の項目に記憶される識別情報は、電子決済サービスの利用登録時にユーザに対して個別に割り振られた利用者識別情報であるユーザIDが記憶される。「コンバージョン成立日時」の項目には、所定のコンバージョンが実行された日時を示す情報が記憶される。
たとえば、決済サーバ100は、広告成果情報を参照することにより、加盟店に掲出された広告において宣伝されている取引対象のコンバージョンに関する情報を特定できる。図8によれば、決済サーバ100は、加盟店ID:「加盟店#001」で特定される広告主により掲出依頼があった広告ID:「広告#011」で特定される広告を通じて、広告に紐付く取引対象に関し、「2022年10月1日12時15分」に、ユーザID:「ユーザ#001」で特定されるユーザによる所定のコンバージョンが成立したことを特定できる。
(アクセス履歴記憶部123について)
アクセス履歴記憶部123は、所定の広告に含まれるコード情報に記録されている所定のアドレス情報に対するユーザのアクセス履歴が記憶される。図9に、実施形態に係るアクセス履歴の概要を示す。
図9に示すように、アクセス履歴記憶部123に記憶されるアクセス履歴には、「ユーザID」の項目と、「広告ID」の項目と、「加盟店ID」の項目と、「アクセス日時」の項目といった複数の項目を有している。アクセス履歴が有するこれらの項目は相互に対応付けられている。
「ユーザID」の項目には、所定のアドレス情報にアクセスしたユーザを特定するための識別情報が記憶される。たとえば、「ユーザID」の項目に記憶される識別情報は、電子決済サービスの利用登録時にユーザに対して個別に割り振られた利用者識別情報であるユーザIDが記憶される。
「広告ID」の項目には、所定の広告に固有の広告識別情報である広告IDが記憶される。たとえば、「広告ID」の項目に記憶される広告IDは、広告媒体の生成時に、決済サーバ100により割り振られる。
「加盟店ID」の項目には、電子決済サービスを導入する事業者(が運営する加盟店)を特定するために各事業者に対して個別に割り振られる店舗識別情報である加盟店IDが記憶される。具体的には、電子決済サービスのユーザによりユーザ端末10を用いた電子決済が行われる際に用いられる店舗識別情報が記憶される。
「アクセス日時」の項目には、所定のアドレス情報に対してアクセスが行われた日時を示す情報が記憶される。
たとえば、決済サーバ100は、アクセス履歴を参照することにより、広告とともに掲出されたコード情報に記述されている所定のアドレス情報に対するアクセスを検出できる。図9によれば、決済サーバ100は、加盟店ID:「加盟店#001」で特定される加盟店の実店舗を広告掲載面として掲出された広告ID:「広告#011」に含まれるコード情報に記録されている所定のアドレス情報に対して、ユーザID:「ユーザ#001」で特定されるユーザにより、「2022年10月1日12時00分」にアクセスがあったことを検出できる。決済サーバ100は、所定のアドレス情報へのアクセスにより、所定の広告において宣伝されている広告対象のユーザによる閲覧を推認できる。
(報酬情報記憶部124について)
報酬情報記憶部124は、所定の広告を通じたコンバージョン種別に応じて、コンバージョンの成立に貢献したと推定される貢献加盟店に対して付与される報酬の単価を示す情報が記憶される。図10に、実施形態に係る報酬情報の概要を示す。
図10に示すように、報酬情報記憶部124に記憶される報酬情報は、「コンバージョン種別」の項目、及び「報酬単価」の項目といった複数の項目を有する。報酬情報が有するこれらの項目は相互に対応付けられている。
「コンバージョン種別」の項目には、所定の広告による成果として広告主が予め設定するコンバージョン種別を示す情報が記憶される。「報酬単価」の項目には、コンバージョン種別ごとに予め設定される報酬の単価を示す情報が記憶される。
(手数料情報記憶部125について)
手数料情報記憶部125は、貢献加盟店に対して請求する電子決済サービスの利用に関する各種手数料を示す情報が記憶される。図11に、実施形態に係る手数料情報の概要を示す。
図11に示すように、手数料情報記憶部125に記憶される手数料情報は、「加盟店ID」の項目や、「決済手数料」の項目や、「クーポン利用手数料」の項目といった複数の項目を有する。手数料情報が有するこれらの項目は相互に対応付けられている。
「加盟店ID」の項目には、貢献加盟店に対応する加盟店IDが記憶される。加盟店IDは、電子決済サービスを導入する事業者(が運営する加盟店)を特定するために各事業者に対して個別に割り振られる店舗識別情報である。
「決済手数料」の項目には、貢献加盟店において実施された電子決済に伴う手数料を示す情報が記憶される。「クーポン利用手数料」の項目には、貢献加盟店の依頼に基づいて実行されたクーポンの配信に伴う手数料が記憶される。
(適合広告対象情報記憶部126について)
適合広告対象情報記憶部126は、加盟店に適合する広告対象を、各加盟店に関する情報(決済履歴や加盟店の属性)に基づいて推定した情報が記憶される。たとえば、適合広告対象情報記憶部126は、加盟店に紐付く決済履歴であって、電子決済サービスの利用者により当該利用者の端末装置(ユーザ端末10)を用いて実施された電子決済の決済履歴に基づいて推定された適合広告対象情報を、加盟店識別情報(加盟店ID)に対応付けて記憶できる。また、たとえば、適合広告対象情報記憶部126は、加盟店識別情報に対応付けて、加盟店において取引された取引対象の属性に基づいて推定された適合広告対象情報を記憶できる。また、たとえば、適合広告対象情報記憶部126は、加盟店識別情報に対応付けて、電子決済を実施した利用者の属性に基づいて推定された適合広告対象情報を記憶できる。また、たとえば、適合広告対象情報記憶部126は、加盟店の属性(たとえば、業種やビジネスカテゴリなど)に基づいて推定された適合広告対象情報を、加盟店識別情報に対応付けて記憶できる。図12に、実施形態に係る適合広告対象情報の概要を示す。
図12に示すように、適合広告対象情報記憶部126に記憶される適合広告対象情報には、「加盟店ID」の項目や、「加盟店名」の項目や、「適合広告対象」の項目といった複数の項目を有する。適合広告対象情報が有するこれらの項目は相互に対応付けられている。
「加盟店ID」の項目には、電子決済サービスを導入する事業者(が運営する加盟店)を特定するために各事業者に対して個別に割り振られる店舗識別情報である加盟店IDが記憶される。具体的には、電子決済サービスのユーザによりユーザ端末10を用いた電子決済が行われる際に用いられる店舗識別情報が記憶される。
「加盟店名」の項目には、加盟店の名称を示す情報が記憶される。「適合広告対象」の項目には、加盟店に所定の広告を掲出する際に、広告対象として相応しいと推定される取引対象を示す情報が記憶される。
(決済履歴記憶部127について)
決済履歴記憶部127は、加盟店において実施された電子決済の決済履歴が記憶される。図13に、実施形態に係る決済履歴の概要を示す。
図13に示すように、実施形態に係る決済履歴記憶部127に記憶される決済履歴は、「加盟店ID」の項目や、「決済ユーザ」の項目や、「決済対象」の項目や、「決済金額」の項目などといった複数の項目を有する。適合広告対象情報が有するこれらの項目は相互に対応付けられている。
「加盟店ID」の項目には、電子決済サービスを導入する事業者(が運営する加盟店)を特定するために各事業者に対して個別に割り振られる店舗識別情報である加盟店IDが記憶される。具体的には、電子決済サービスのユーザによりユーザ端末10を用いた電子決済が行われる際に用いられる店舗識別情報が記憶される。
「決済ユーザ」の項目には、加盟店において電子決済により決済を行ったユーザに対応するユーザIDが記憶される。「決済ユーザ」の項目に記憶されるユーザIDは、電子決済サービスの利用登録時にユーザに対して個別に割り振られた利用者識別情報であるユーザIDが記憶される。
「決済対象」の項目には、加盟店において電子決済により取引された取引対象を示す情報が記憶される。「決済対象」の項目には、加盟店において実施された電子決済の決済金額を示す情報が記憶される。
(制御部130について)
制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などによって、決済サーバ100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、たとえば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路により実現され得る。
図6に示すように、実施形態に係る制御部130は、取得部131と、生成部132と、特定部133と、決定部134と、提供部135とを有し、これらの各部により、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130は、決済サーバ100による処理を実現するための機能部として、図6に示す各部以外の他の機能部を有していてもよい。
(取得部131について)
取得部131は、電子決済サービスを導入する加盟店に紐付く決済履歴であって、電子決済サービスのユーザにより当該ユーザの端末装置を用いて実施された電子決済の決済履歴を取得する。取得部131は、取得した決済履歴を特定部133に受け渡す。
また、取得部131は、所定の広告を実店舗に掲出している加盟店に紐付く決済履歴を取得する。取得部131は、取得した決済履歴を特定部133に受け渡す。
また、取得部131は、少なくとも所定の広告を実店舗に掲出した第1の加盟店に紐付く決済履歴と、少なくとも所定の広告に掲出された取引対象を提供する第2の加盟店に紐付く決済履歴とを取得する。取得部131は、取得した決済履歴を特定部133に受け渡す。
(管理部132について)
管理部132は、掲出依頼があった所定の広告に固有の広告識別情報と、電子決済サービスの加盟店であって所定の広告を実店舗に掲出する加盟店に固有の加盟店識別情報と、所定の広告の広告主に対して送客するためのコードであって所定の広告とともに掲出される所定のコード情報との対応関係を管理する。たとえば、管理部132は、広告主である加盟店から所定の広告の掲出依頼があると、掲出依頼があった所定の広告に対して、広告IDを割り振る。また、管理部132は、掲出依頼があった広告とともに加盟店に掲出するコードを生成する。管理部132は、広告主に対して送客するための所定のアドレス情報を記述したコード情報を生成する。そして、管理部132は、広告IDと、所定の広告の掲出依頼元である加盟店に固有の加盟店IDと、所定の広告とともに掲出するコードに関するコード情報とを対応付けて記憶部120に格納する。
なお、管理部132は、掲出依頼があった広告がデジタルコンテンツである場合、広告ADの広告主である事業者から入稿される広告素材と、掲出依頼があった広告に対応付けるコード情報とを用いて、コード情報を予め有する広告用コンテンツを生成してもよい。この場合、決済サーバ100は、生成した広告用コンテンツを加盟店MBに提供する。加盟店MBは、店舗内に設置されているディスプレイや表示機器に広告AD2に対応する広告用コンテンツを表示させることにより広告AD2を掲出する。
(特定部133について)
特定部133は、所定の広告ごとに、所定のアドレス情報に対するユーザのアクセス履歴と、所定の広告の成果を示す広告成果情報とを突合して、成果に貢献した貢献加盟店を特定する。たとえば、特定部133は、貢献加盟店の候補となる候補加盟店に設置された所定の広告に紐付く所定のアドレス情報に対するアクセス日時が、所定の広告の成果として広告成果情報に含まれる情報であって、所定の広告に掲出された取引対象に関する所定のコンバージョンの成立日時とに基づいて、所定のアドレスに対するアクセスが所定のコンバージョンの成立よりも時系列で過去である場合、候補加盟店を貢献加盟店として特定する。
また、特定部133は、貢献加盟店の候補となる候補加盟店が複数店存在する場合、前記候補加盟店の各々を前記貢献加盟店として特定してもよい。
また、特定部133は、複数店存在する候補加盟店のうち、候補加盟店に掲出された所定の広告に紐付くアクセス日時から所定のコンバージョンの成立日時に至るまでの経過時間が所定時間内にある候補加盟店を貢献加盟店として特定してもよい。
また、特定部133は、取得部131により取得された決済履歴に基づいて、所定の広告に掲出されている取引対象に関する所定のコンバージョンの成立が確認されたことを条件として、所定の広告が掲出されている加盟店を所定のコンバージョンの成立に貢献した加盟店として特定する。また、特定部132は、取得部131により取得された第1の加盟店に紐付く決済履歴と、第2の加盟店に紐付く決済履歴とを突合して、貢献加盟店を特定してもよい。たとえば、特定部133は、第2の加盟店において取引対象の提供を受けたユーザが、第2の加盟店での決済よりも前に、第1の加盟店において決済を行っている場合、第1の加盟店を貢献加盟店として特定する。
また、特定部133は、第2の加盟店が所定の広告を実店舗に設置している場合、第1の加盟店および第2の加盟店を貢献加盟店として特定してもよい。
また、特定部133は、取引対象の提供を受けたユーザが決済を行った第1の加盟店が複数店存在する場合、第1の加盟店の各々を貢献加盟店として特定してもよい。
また、特定部133は、複数店存在する第1の加盟店のうち、ユーザの決済日時から第2の加盟店における決済日時に至るまでの経過時間が所定時間内にある第1の加盟店を貢献加盟店として特定してもよい。
(決定部134について)
決定部134は、特定部133により特定された貢献加盟店に対して付与する所定の広告の掲出に伴う報酬の額と、貢献加盟店に対して請求する電子決済サービスの利用に関する各種手数料とに基づいて、貢献加盟店に対する精算金額を決定する。
また、決定部134は、広告成果情報に含まれる所定のコンバージョンの種別に応じた報酬の単価と所定のコンバージョンの成立回数とに基づいて、報酬の額を決定してもよい。
また、決定部134は、特定部により特定された貢献加盟店が複数店存在する場合、報酬の額を貢献加盟店の数で按分してもよい。
また、決定部134は、精算金額に相当する額の電子マネーを、貢献加盟店に紐付くマネー残高に加算するか、又は、マネー残高から減算することにより精算してもよい。
(提供部135について)
提供部135は、記憶部120を参照して、広告の掲出に関する情報を提供する。たとえば、提供部135は、広告の掲出を依頼する掲出依頼を第1の加盟店から受信した場合、適合広告対象情報を参照して、第1の加盟店に適合する広告対象の少なくとも一部を、適合する広告対象に含んでいる第2の加盟店を広告の掲出先の候補として特定し、特定した第2の加盟店を示す情報を第1の加盟店に提供する。
また、提供部135は、適合する広告対象の問合せを第3の加盟店から受信した場合、記憶部120(適合広告対象情報記憶部126)を参照して、第3の加盟店に対応付けられている適合広告対象を示す情報を第3の加盟店に提供する。
また、制御部130は、取得部131により取得された決済履歴に基づいて、加盟店に適合する広告対象を示す適合広告対象を推定する推定部を有していてもよい。推定部は、たとえば、決済履歴に含まれる商品やサービスなどの取引対象の属性に基づいて、適合広告対象を推定できる。たとえば、推定部は、ある加盟店EX1において頻繁に取引される(所定の期間における取引回数が所定回数を上回る)商品またはサービスや、その商品またはサービスに類似する類似商品または類似サービスを適合広告対象として推定する。
また、推定部は、たとえば、電子決済を実施したユーザの属性に基づいて、適合広告対象を推定できる。たとえば、推定部は、各加盟店について、各加盟店における決済履歴に含まれる決済ユーザ(電子決済を実施したユーザ)に関する情報に基づいて、ロイヤルカスタマに該当するユーザ像を設定する。決済ユーザに関する情報には、決済ユーザのデモグラフィック属性やサイコグラフィック属性など、決済サーバ100が電子決済サービスのプラットフォームを介して電子決済サービスに提供を通じて取得可能な任意の情報が含まれ得る。ユーザの設定例について具体的に説明すると、決済サーバ100は、ロイヤルカスタマに該当する各ユーザの特徴を特定し、特定した各ユーザの特徴に基づいて、ロイヤルカスタマに該当する各ユーザに共通する特徴を抽出する。そして、決済サーバ100は、抽出した特徴からロイヤルカスタマに該当するユーザ像を設定する。たとえば、加盟店EX1におけるロイヤルカスタマに該当する各ユーザに共通する特徴として、男性、30代、会社員、独身という特徴が抽出された場合、加盟店EX1のロイヤルカスタマに該当するユーザ像として、「30代の男性、会社員、独身」を設定する。また、決済サーバ100は、各加盟店についてロイヤルカスタマに該当するユーザ像を設定後、処理対象となる加盟店を選択する。たとえば、決済サーバ100は、処理対象となる加盟店として加盟店EX1を選択した場合、加盟店EX1のロイヤルカスタマに該当するユーザ像と、他の加盟店のロイヤルカスタマに該当するユーザ像とを比較する。そして、決済サーバ100は、加盟店EX1のロイヤルカスタマに該当するユーザ像と、加盟店EX2のロイヤルカスタマに該当するユーザ像とが一致する場合、加盟店EX2において頻繁に取引されている取引対象についても、加盟店EX1に適合する広告対象として推定する。
[3.処理手順例]
(3-1.精算処理(その1))
以下、実施形態に係る決済サーバ100により実行される処理手順の一例を説明する。まず、実施形態に係る精算処理(その1)の処理手順について説明する。図14に、実施形態に係る精算処理(その1)の処理手順の一例を示す。
図14に示すように、特定部133は、精算処理を実行するか否かを判定する(ステップS101)。たとえば、特定部133は、予め定められている精算処理の実行タイミングであるか否かを判定する。
特定部133は、精算処理を実行すると判定した場合(ステップS101;Yes)、広告成果情報記憶部121から広告成果情報を取得する(ステップS102)。また、特定部133は、広告成果情報に対応する所定のアドレス情報に対するアクセス履歴を取得する(ステップS103)。
また、特定部133は、広告成果情報とアクセス履歴とを突合して、広告の成果に貢献したと推定される貢献加盟店を特定する(ステップS104)。
決定部134は、特定部133により特定された貢献加盟店に対する精算金額を決定して(ステップS105)、精算処理を実行する(ステップS106)。
特定部133は、決定部134による精算処理が完了すると、広告成果情報に紐付く全ての広告主について精算処理を実行したか否かを判定する(ステップS107)。
特定部133は、広告成果情報に紐付く全ての広告主について精算処理を実行したと判定した場合(ステップS107;Yes)、図14に示す処理手順を終了する。
一方、特定部133は、広告成果情報に紐付く全ての広告主について精算処理を実行していないと判定した場合(ステップS107;No)、上述したステップS102の処理手順に戻る。
上述のステップS101において、特定部133は、精算処理を実行しないと判定した場合(ステップS101;No)、図14に示す処理手順を終了する。
(3-2.精算処理(その2))
以下、実施形態に係る精算処理(その2)の処理手順について説明する。図15に、実施形態に係る精算処理(その2)の処理手順の一例を示す。
図15に示すように、特定部133は、精算処理を実行するか否かを判定する(ステップS201)。たとえば、特定部133は、予め定められている精算処理の実行タイミングであるか否かを判定する。
特定部133は、精算処理を実行すると判定した場合(ステップS201;Yes)、広告を実店舗に掲出した加盟店の決済履歴と、広告に掲出された取引対象を提供する加盟店の決済履歴を取得する(ステップS202)。
また、特定部133は、同一の決済履歴についての決済履歴を突合して、取引対象に対する所定のコンバージョンに貢献したと推定される貢献加盟店を特定する(ステップS203)。
決定部134は、特定部133により特定された貢献加盟店に対する精算金額を決定して(ステップS204)、精算処理を実行する(ステップS205)。
特定部133は、決定部134による精算処理が完了すると、加盟店に掲出された全ての広告について精算処理を実行したか否かを判定する(ステップS206)。
特定部133は、全ての広告について精算処理を実行したと判定した場合(ステップS206;Yes)、図15に示す処理手順を終了する。
一方、特定部133は、全ての広告について精算処理を実行していないと判定した場合(ステップS206;No)、上述したステップS202の処理手順に戻る。
上述のステップS201において、特定部133は、精算処理を実行しないと判定した場合(ステップS201;No)、図15に示す処理手順を終了する。
(3-3.マッチング処理(その1))
以下、実施形態に係るマッチング処理(その1)の処理手順について説明する。図16に、実施形態に係るマッチング処理(その1)の処理手順の一例を示す。
図16に示すように、提供部135は、加盟店から広告掲出依頼を取得する(ステップS301)。具体的には、提供部135は、通信部110を通じて、加盟店端末20から送信された広告掲出依頼を取得する。
また、提供部135は、広告掲出依頼を取得すると、適合広告対象記憶部125を参照して、広告掲出候補となる候補加盟店を特定する(ステップS302)。
また、提供部135は、特定した候補加盟店に関する情報を、広告掲出依頼元の加盟店に提供して(ステップS303)、図16に示す処理手順を終了する。具体的には、提供部135は、広告掲出依頼の送信元である加盟店端末20に対し、通信部110を通じて、候補加盟店に関する情報を送信する。
(3-4.マッチング処理(その2))
以下、実施形態に係るマッチング処理(その2)の処理手順について説明する。図17に、実施形態に係るマッチング処理(その2)の処理手順の一例を示す。
図17に示すように、提供部135は、加盟店から適合広告対象の問合せを取得する(ステップS401)。具体的には、提供部135は、通信部110を通じて、加盟店端末20から送信された適合広告対象の問合せを取得する。
また、提供部135は、適合広告対象の問合せを取得すると、適合広告対象記憶部125を参照して、問合せ元の加盟店に対応する適合広告対象を特定する(ステップS402)。
また、提供部135は、特定した適合広告対象に関する情報を、問合せ元の加盟店に提供して(ステップS403)、図17に示す処理手順を終了する。具体的には、提供部135は、問合せ元の送信元である加盟店端末20に対し、通信部110を通じて、適合広告対象に関する情報を送信する。
[4.変形例]
上述の実施形態では、図1や図2に示す情報処理システムSYS-1や、図3に示す情報処理システムSYS-2や、図4や図5に示す情報処理システムSYS-3(以下、「各情報処理システムSYS」と称する。)の各々が有する決済サーバ100が、広告に関する処理を実行する処理機能を有する例について説明した。しかしながら、実施形態に係る各情報処理システムSYSの構成は、このような例には特に限定される必要はなく、電子決済サービスに関する処理を行うサーバ装置と、広告に関する処理を行うサーバ装置とが、それぞれ物理的に異なる個別のサーバであってもよく、又は、それぞれのサーバ装置が異なるシステムに属するサーバ装置であってもよい。この場合、それぞれのサーバ装置がそれぞれの処理に必要な情報を相互にやり取り可能な状態で通信可能に接続される。
また、上述の実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、逆に、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上記してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
[5.効果]
上述してきたように、実施形態に係る決済サーバ100は、記憶部120と、特定部133と、決定部134とを有する。記憶部120(対応関係記憶部121)は、掲出依頼があった所定の広告に固有の広告識別情報と、電子決済サービスを導入する加盟店であって所定の広告を実店舗に設置する加盟店に固有の加盟店識別情報と、所定の広告の広告主に対して送客するためのコードであって所定の広告とともに掲出される所定のコードに関するコード情報との対応関係を示す情報を記憶する。特定部133は、記憶部を参照して、所定の広告ごとに、所定のコード情報に記述された所定のアドレス情報に対するユーザのアクセス履歴に基づいて、所定の広告の成果に貢献した貢献加盟店を特定する。決定部134は、特定部133により特定された貢献加盟店に対して付与する前記所定の広告の掲出に伴う報酬の額と、貢献加盟店に対して請求する電子決済サービスの利用に関する各種手数料とに基づいて、貢献加盟店に対する精算金額を決定する。
また、特定部133は、利用者のアクセス履歴と、所定の広告の成果を示す広告成果情報とを突合して、成果に貢献した貢献加盟店を特定する。
また、記憶部120(対応関係記憶部121)は、加盟店識別情報として、電子決済サービスのユーザによりユーザ端末を用いて実施される電子決済の際に用いられる店舗識別情報を、広告識別情報および所定のコード情報に対応付けて記憶する。
また、特定部133は、貢献加盟店の候補となる候補加盟店に設置された所定の広告に紐付く所定のアドレス情報に対するアクセス日時が、所定の広告の成果として広告成果情報に含まれる情報であって、所定の広告に掲出された取引対象に関する所定のコンバージョンの成立日時とに基づいて、所定のアドレスに対するアクセスが所定のコンバージョンの成立よりも時系列で過去である場合、候補加盟店を貢献加盟店として特定する。
また、特定部133は、貢献加盟店の候補となる候補加盟店が複数店存在する場合、候補加盟店の各々を貢献加盟店として特定する。
また、特定部133は、複数店存在する候補加盟店のうち、候補加盟店に掲出された所定の広告に紐付くアクセス日時から所定のコンバージョンの成立日時に至るまでの経過時間が所定時間内にある候補加盟店を貢献加盟店として特定する。
また、決定部134は、広告成果情報に含まれる所定のコンバージョンの種別に応じた報酬の単価と所定のコンバージョンの成立回数とに基づいて、報酬の額を決定する。
また、決定部134は、特定部133により特定された貢献加盟店が複数店存在する場合、報酬の額を貢献加盟店の数で按分する。
また、決定部134は、精算金額に相当する額の電子マネーを、貢献加盟店に紐付くマネー残高に加算するか、又は、マネー残高から減算することにより精算する。
このようなことから、実施形態に係る決済サーバ100は、上述した各部により実行される処理、又は各部のうちのいずれかの組合せにより、電子決済サービスを導入する加盟店である実店舗を広告の掲載面と見立てた場合における広告の掲出に関する費用の効率的な精算を図ることができる。すなわち、決済サーバ100は、所定のアドレス情報が記録されたコード情報を含む広告媒体を生成することにより、コード情報に対するアクセスを通じて、広告を閲覧したユーザを簡易に推定でき、広告の掲出に伴って貢献加盟店に支払うべき報酬を、電子決済サービスの利用に伴う貢献加盟店の手数料と相殺することにより、効率的な精算処理を実現できる。
[6.ハードウェア構成]
また、上述してきた実施形態に係る決済サーバ100は、たとえば、図17に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図17に、実施形態に係る決済サーバ100の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図を示す。
コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続された形態を有する。
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラムなどに基づいて動作し、各種の処理を実行する。一次記憶装置1040は、RAMなど、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD、フラッシュメモリ等により実現される。
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインターフェイスであり、たとえば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナなどといった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインターフェイスであり、たとえば、USBなどにより実現される。
なお、入力装置1020は、たとえば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)などの光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリなどから情報を読み出す装置であってもよい。また、入力装置1020は、USBメモリなどの外付け記憶媒体であってもよい。
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。たとえば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
たとえば、コンピュータ1000が実施形態に係る情報処理装置の一例である決済サーバ100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラム(たとえば、情報処理プログラム)を実行することにより、制御部130と同様の機能を実現する。すなわち、演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラム(たとえば、情報処理プログラム)との協働により、実施形態に係る決済サーバ100による処理を実現する。
[7.その他]
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上述した決済サーバ100は、機能によっては外部のプラットフォームなどをAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティングなどで呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
また、特許請求の範囲に記載した「部」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、制御部は、制御手段や制御回路に読み替えることができる。
1 情報処理システム
10 ユーザ端末
20 加盟店端末
100 決済サーバ
110 通信部
120 記憶部
121 広告成果情報記憶部
122 アクセス履歴記憶部
123 報酬情報記憶部
124 手数料情報記憶部
125 適合広告対象情報記憶部
126 決済履歴記憶部
130 制御部
131 取得部
132 生成部
133 特定部
134 決定部
135 提供部

Claims (11)

  1. 掲出依頼があった所定の広告に固有の広告識別情報と、電子決済サービスの加盟店であって前記所定の広告を実店舗に掲出する前記加盟店に固有の加盟店識別情報と、前記所定の広告の広告主に対して送客するためのコードであって前記所定の広告とともに掲出される所定のコードに関するコード情報との対応関係を示す情報を記憶する記憶部と、
    前記記憶部を参照して、前記所定の広告ごとに、前記コード情報に記述された所定のアドレス情報に対する利用者のアクセス履歴に基づいて、前記所定の広告の成果に貢献した貢献加盟店を特定する特定部と、
    前記特定部により特定された前記貢献加盟店に対して付与する前記所定の広告の掲出に伴う報酬の額と、前記貢献加盟店に対して請求する前記電子決済サービスの利用に関する各種手数料とに基づいて、前記貢献加盟店に対する精算金額を決定する決定部と
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記特定部は、
    前記利用者のアクセス履歴と、前記所定の広告の成果を示す広告成果情報とを突合して、前記成果に貢献した貢献加盟店を特定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記記憶部は、
    前記加盟店識別情報として、前記電子決済サービスの前記利用者により端末装置を用いて実施される電子決済の際に用いられる店舗識別情報を、前記広告識別情報および前記コード情報に対応付けて記憶する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記特定部は、
    前記貢献加盟店の候補となる候補加盟店に掲出された前記所定の広告に紐付く前記所定のアドレス情報に対するアクセス日時が、前記所定の広告の成果として前記広告成果情報に含まれる情報であって、前記所定の広告により宣伝されている取引対象に関する所定のコンバージョンの成立日時よりも時系列で過去である場合、前記候補加盟店を前記貢献加盟店として特定する
    ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記特定部は、
    前記貢献加盟店の候補となる候補加盟店が複数店存在する場合、前記候補加盟店の各々を前記貢献加盟店として特定する
    ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記特定部は、
    複数店存在する前記候補加盟店のうち、前記候補加盟店に掲出された前記所定の広告に紐付く前記所定のアドレス情報に対するアクセス日時から前記所定のコンバージョンの成立日時に至るまでの経過時間が所定時間内にある前記候補加盟店を前記貢献加盟店として特定する
    ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
  7. 前記決定部は、
    前記広告成果情報に含まれる所定のコンバージョンの種別に応じた報酬の単価と前記所定のコンバージョンの成立回数とに基づいて、前記報酬の額を決定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  8. 前記決定部は、
    前記特定部により特定された前記貢献加盟店が複数店存在する場合、前記報酬の額を前記貢献加盟店の数で按分する
    ことを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 前記決定部は、
    前記精算金額に相当する額の電子マネーを、前記貢献加盟店に紐付くマネー残高に加算するか、又は、前記マネー残高から減算することにより精算する
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  10. コンピュータが、
    掲出依頼があった所定の広告に固有の広告識別情報と、電子決済サービスの加盟店であって前記所定の広告を実店舗に掲出する前記加盟店に固有の加盟店識別情報と、前記所定の広告の広告主に対して送客するためのコードであって前記所定の広告とともに掲出される所定のコードに関するコード情報との対応関係を示す情報を記憶する記憶部を参照し、前記所定の広告ごとに、前記コード情報に記述された所定のアドレス情報に対する利用者のアクセスに関するアクセス履歴に基づいて、前記所定の広告の成果に貢献した貢献加盟店を特定する特定工程と、
    前記特定工程により特定された前記貢献加盟店に対して付与する前記所定の広告の掲出に伴う報酬の額と、前記貢献加盟店に対して請求する前記電子決済サービスの利用に関する各種手数料とに基づいて、前記貢献加盟店に対する精算金額を決定する決定工程と
    を実行することを特徴とする情報処理方法。
  11. コンピュータに、
    掲出依頼があった所定の広告に固有の広告識別情報と、電子決済サービスの加盟店であって前記所定の広告を実店舗に掲出する前記加盟店に固有の加盟店識別情報と、前記所定の広告の広告主に対して送客するためのコードであって前記所定の広告とともに掲出される所定のコードに関するコード情報との対応関係を示す情報を記憶する記憶部を参照し、前記所定の広告ごとに、前記所定のコード情報に記述された所定のアドレス情報に対する利用者のアクセスに関するアクセス履歴に基づいて、前記所定の広告の成果に貢献した貢献加盟店を特定する特定手順と、
    前記特定手順により特定された前記貢献加盟店に対して付与する前記所定の広告の掲出に伴う報酬の額と、前記貢献加盟店に対して請求する前記電子決済サービスの利用に関する各種手数料とに基づいて、前記貢献加盟店に対する精算金額を決定する決定手順と
    を実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
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