JP2024066126A - バルブ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、緩衝器の伸長作動時或いは収縮作動時にピストン或いはバルブケースに設けられた第1通路の開閉のみならず、第2通路の流路面積の変更を可能とするバルブ装置の提供を目的とする。【解決手段】バルブ装置Vは、第1通路11aを有する弁座部材11に積層されて第1通路11aを開閉可能であって、液体が第1通路11aを上流側から下流側へ向けて通過する際に弁座部材から全体を離間させて第1通路11aを開放するチェックバルブ13と、第2通路Pを有するガイド部材23と、ガイド部材23に対して摺接するとともにチェックバルブ13と連動して移動すると第2通路Pの流路面積を変更するシャッタ26と、シャッタ26とともにチェックバルブ13を弁座部材11側へ向けて付勢するばね27とを備えている。【選択図】図2
Description
本発明は、バルブ装置に関する。
バルブ装置は、車両の車体と前輪との間に介装される緩衝器の2つの作動室を連通する通路に設置されて、緩衝器の伸長作動時或いは収縮作動時に通路を開閉して液体の移動を許容および規制する。
このようなバルブ装置は、たとえば、緩衝器のピストンやシリンダの端部に設けられたバルブケースに積層される環状のリーフバルブで構成されており、緩衝器の伸長作動時或いは収縮作動時の一方で上流側の作動室の圧力を受けて撓んで通路を開放するとともに、緩衝器の伸長作動時或いは収縮作動時の他方で背面側からの圧力を受けて通路を閉塞するように構成されることが多い(たとえば、特許文献1)。
また、緩衝器は、前記特許文献1に開示されているように、減衰力の調整のために、ピストンロッドやバルブケースを保持するロッドにも通路とは別に第2の通路を設けて、当該第2の通路にバルブを設ける場合がある。
前述のように構成された緩衝器では、伸長作動或いは収縮作動に応じて第2の通路の流路面積を変更したい場合があるが、従来のバルブ装置がピストンやバルブケースに設けられた通路の開閉のみを行って第2の通路に対しては何ら関りを持っていないので、従来のバルブ装置では、伸長作動或いは収縮作動に応じて第2の通路の流路面積の変更ができなかった。
そこで、本発明は、緩衝器の伸長作動時或いは収縮作動時にピストン或いはバルブケースに設けられた第1通路の開閉のみならず、第2通路の流路面積の変更を可能とするバルブ装置の提供を目的としている。
前述の課題を解決するため、本発明のバルブ装置は、第1通路を有する弁座部材に積層されて第1通路を開閉可能であって、液体が第1通路を上流側から下流側へ向けて通過する際に弁座部材から全体を離間させて第1通路を開放するバルブと、第2通路を有するガイド部材と、ガイド部材に対して摺接するとともにバルブと連動して移動すると第2通路の流路面積を変更するシャッタと、シャッタとともにバルブを弁座部材側へ向けて付勢するばねとを備えた。このように構成されたバルブ装置によれば、緩衝器の伸縮作動に伴ってバルブによって弁座部材に設けられた第1通路を開閉できるとともに、緩衝器の伸長作動時或いは収縮作動時にシャッタによって第2通路の流路面積を変更することができる。
また、ガイド部材の外周形状が円形の軸であって、バルブおよびシャッタがともに環状であってガイド部材の外周に軸方向へ移動可能に嵌合されて、バルブ装置が構成されてもよい。このように構成されたバルブ装置によれば、バルブおよびシャッタがともにガイド部材によって案内されて移動できるので、バルブが弁座部材から全体が離間しても弁座部材に当接すると第1通路を安定して遮断でき、シャッタがバルブと一体となって移動できるから安定してバルブに連動できる。
さらに、バルブ装置におけるシャッタは、ガイド部材の外周に嵌合して第2通路の開口に対向可能であってバルブの反弁座部材側面の内周に当接するガイド筒と、ガイド筒の反バルブ端の外周から径方向へ向けて広がるフランジ部と、フランジ部の反バルブ端から反バルブ側へ向けて立ち上がる筒状のばね収容部とを有し、バルブ装置におけるばねは、ばね収容部内に挿入されるとともにガイド部材とフランジ部との間に介装されて径方向へ位置決めされてもよい。このように構成されたバルブ装置によれば、ガイド筒によってバルブの内周が支持されるのでバルブが第1通路を密に遮断でき、ばねのシャッタに対する偏心が防止されるのでバルブおよびシャッタがガイド部材の外周を傾くことなくスムーズに移動でき、第1通路の開閉と第2通路の流路面積の変更をスムーズに行える。
そして、バルブ装置におけるガイド部材は、シャッタに当接するとシャッタの弁座部材から遠ざかる方向への移動を規制するストッパを有し、バルブ装置におけるシャッタは、ストッパに当接すると第2通路の開口における流路面積を最小としてもよい。このように構成されたバルブ装置によれば、ストッパを設けてシャッタの移動を規制することによって第2通路の最小の流路面積を狙い通りに設定できる。
本発明のバルブ装置によれば、緩衝器の伸長作動時或いは収縮作動時にピストン或いはバルブケースに設けられた第1通路の開閉のみならず、第2通路の流路面積を変更できる。
以下、図に示した実施の形態に基づき、本発明を説明する。図1に示すように、一実施の形態におけるバルブ装置Vは、フロントフォークFに内蔵された緩衝器Dに適用されている。バルブ装置Vが適用されたフロントフォークFは、車体側チューブ2と車軸側チューブ3とを有して伸縮可能なフォーク本体1と、フォーク本体1内に収容されて車体側チューブ2と車軸側チューブ3との間に介装される緩衝器Dとを備えて構成されており、図示はしないが、自動二輪車やトライク等の鞍乗型車両の車体と前輪との間に介装されて車体と前輪との振動を抑制するものである。
以下、バルブ装置Vおよびバルブ装置Vが適用されたフロントフォークFの各部について詳細に説明する。フロントフォークFは、前述したように、フォーク本体1とフォーク本体内に収容される緩衝器Dとを備えている。フォーク本体1は、車体側チューブ2と、車体側チューブ2に対して軸方向へ移動可能な車軸側チューブ3とを備えて伸縮可能となっている。また、フォーク本体1は、車体側チューブ2の上端を閉塞するキャップ4と、車軸側チューブ3の下端を閉塞するとともに前記前輪の車軸を保持するアクスルブラケット5と備えており、内部が密閉状態となっている。
キャップ4は、筒状であって、車体側チューブ2の上端の開口部の内周に螺子結合される大径部4aと、大径部4aの図1中下端から下方へ延びて外径が大径部4aよりも小径であって内周に符示しない小径部4bとを備えている。また、キャップ4の大径部4aの内周には、ステッピングモータとステッピングモータの図外のロータの回転運動を直動軸6aの軸方向への運動に変換する変換機構とを備えたアクチュエータ6が収容されている。アクチュエータ6は、通電によって駆動されるとキャップ4内で直動軸6aを図1中上下方向へ変位させ得る。
車軸側チューブ3は、車体側チューブ2の下方から車体側チューブ2内に挿入されており、車体側チューブ2に対して軸方向へ相対移動できる。なお、車体側チューブ2の下端の内周には、車軸側チューブ3の外周に摺接する環状のブッシュ7と環状のシール部材8とが設けられており、車軸側チューブ3の上端外周には車体側チューブ2の内周に摺接する環状のブッシュ9が装着されている。よって、車体側チューブ2と車軸側チューブ3とは、ブッシュ7,9によって互いに軸ぶれせずに軸方向へ移動できる。
車軸側チューブ3の下端は、図外の前記前輪の車軸を把持するアクスルブラケット5によって閉塞されており、アクスルブラケット5によってフォーク本体1が前記前輪に連結される。そして、このように構成されたフォーク本体1内は、シール部材8によって外方から密閉された空間となっている。アクスルブラケット5は、筒状であって車軸側チューブ3の下端の外周に螺子締結される有底筒状の筒部5aと、筒部5aの底部に連なって図外の前記車軸を把持する把持部5bとを備えている。なお、図示はしないが、アクスルブラケット5には、ブレーキキャリパやフェンダ等の装着を可能とする取り付け部が設けられる。
なお、本実施の形態のフロントフォークFでは、フォーク本体1は、車体側チューブ2内に車軸側チューブ3を挿入した倒立型として構成されているが、車体側チューブ2を車軸側チューブ3内に挿入した正立型として構成されてもよい。
緩衝器Dは、車軸側チューブ3にアクスルブラケット5を介して連結されるシリンダ10と、シリンダ10内に軸方向へ移動可能に挿入されてシリンダ10内を液体が充填される伸側室R1と圧側室R2とに区画するピストン11と、シリンダ10内に軸方向へ移動可能に挿入されて上端がキャップ4を介して車体側チューブ2に連結されるとともに下方側がピストン11に連結されるピストンロッド12と、バルブ装置Vと、伸側室R1をフォーク本体1と緩衝器Dとの間の空間で形成されるリザーバ室Rに連通する第2通路としての減衰力調整通路Pと、減衰力調整通路Pに設けられて流路面積を調整可能な減衰力調整バルブTVとを備えている。バルブ装置Vは、第1通路としての圧側通路11aを有して弁座部材として機能するピストン11に積層されて圧側通路11aを開閉可能であって、液体が圧側通路11aを上流側から下流側へ向けて通過する際にピストン11から全体を離間させて圧側通路11aを開放するバルブとしての圧側チェックバルブ13と、第2通路としての減衰力調整通路Pを有するガイド部材としてのセンターロッド23を含むピストンロッド12と、ピストンロッド12に対して摺接するとともに圧側チェックバルブ13と連動して移動すると減衰力調整通路Pの流路面積を変更するシャッタ26と、シャッタ26とともに圧側チェックバルブ13をピストン側へ向けて付勢するばね27とを備えている。
さらに、本実施の形態のフロントフォークFでは、緩衝器Dは、伸側室R1と圧側室R2とを連通する伸側減衰通路11bと第1通路としての圧側通路11aと、伸側減衰通路11bに設けられた伸側減衰バルブ14と、圧側室R2とリザーバ室Rとを連通する圧側減衰通路16aと吸込通路16bと、圧側減衰通路16aに設けられた圧側減衰バルブ17と、吸込通路16bに設けられた吸込チェックバルブ18とを備えている。そして、緩衝器Dは、フォーク本体1内に収容されており、フォーク本体1内であって緩衝器D外に液体が貯留されるリザーバ室Rが形成される。
以下、緩衝器Dの各部について説明する。シリンダ10は、フォーク本体1におけるアクスルブラケット5に固定されるベースバルブ組立体15を介してアクスルブラケット5に連結されている。シリンダ10は、下端の側部から開口してシリンダ10内とリザーバ室Rとを連通する透孔10aを備えている。また、シリンダ10の上端開口端には、環状のロッドガイド20が装着されている。ロッドガイド20は、環状であってシリンダ10の上端の内周に螺合されて内周に挿通されるピストンロッド12の外周に摺接するガイド部20aと、ガイド部20aの上端から上方へ向けて突出する筒状のケース部20bとを備えている。なお、シリンダ10内およびリザーバ室Rに充填される液体は、作動油とされているが、作動油以外の液体とされてもよい。
ベースバルブ組立体15は、シリンダ10の透孔10aよりも上方側に嵌合する環状のバルブケース16と、アクスルブラケット5の筒部5aの底部を貫くボルト21によってアクスルブラケット5に固定されるとともにシリンダ10の下端に螺合するとともにバルブケース16を保持する保持部材19とを備えている。保持部材19は、シリンダ10の下端であって透孔10aよりも下方の内周に螺合してシリンダ10の下端を閉塞する閉塞部19aと、閉塞部19aから上方へ向けて突出するとともに外周にバルブケース16が装着される軸部19bとを備えている。このように、シリンダ10内であってバルブケース16と閉塞部19aとの間の空間は、透孔10aを介してリザーバ室Rに連通されており、バルブケース16は、シリンダ10内を圧側室R2とリザーバ室Rに連通される空間とに区画している。
また、バルブケース16には、前記空間を介して圧側室R2をリザーバ室Rに連通する圧側減衰通路16aと吸込通路16bとが設けられている。そして、圧側減衰通路16aには、圧側室R2からリザーバ室Rへ向かう液体の流れに抵抗を与える圧側減衰バルブ17が設けられており、吸込通路16bには、リザーバ室Rから圧側室R2へ向かう液体の流れのみを許容する吸込チェックバルブ18が設けられている。
ピストンロッド12は、円筒状のピストンロッド本体22と、外径が円形であってピストンロッド本体22の下端に連結されてピストン11を保持する筒状のガイド部材としてのセンターロッド23とを備えている。そして、ピストンロッド12は、上端がキャップ4における小径部4bの内周に螺子結合されて連結されており、下端側がロッドガイド20の内周を通してシリンダ10内に挿入されている。ピストンロッド12は、ロッドガイド20とピストン11によってシリンダ10に対して径方向への移動が規制された状態でピストン11とともに軸方向となる図1中上下方向へ相対移動できる。
図1および図2に示すように、ピストンロッド12おけるセンターロッド23は、筒状であってピストンロッド本体22の下端外周に螺子結合されるバルブ収容筒23aと、バルブ収容筒23aの図2中下端から下方へ延びてバルブ収容筒23aよりも外径が小径であって外周にバルブ装置Vにおける圧側チェックバルブ13とシャッタ26とが装着される中実円柱状のバルブ装着部23bと、バルブ装着部23bの図2中下端から下方へ延びてバルブ装着部23bよりも外径が小径であって外周にピストン11が装着される中実円柱状のピストン装着部23cと、伸側室R1に臨むバルブ装着部23bの側方から開口してバルブ収容筒23a内に連通されるポート23dと、バルブ装着部23bのバルブ収容筒23a内に面してポート23dの開口を取り囲む環状弁座23eとを備えている。
また、ピストンロッド本体22の上方側には、側方から開口して内部に通じる横孔22aが設けられている。このように、ピストンロッド本体22内は、横孔22aを通じて緩衝器D外であってフォーク本体1内に形成されるリザーバ室Rに連通されるとともに、センターロッド23のバルブ収容筒23a内およびポート23dを介して伸側室R1に連通されており、ピストンロッド12内を介して伸側室R1とリザーバ室Rとが連通される。ピストンロッド本体22が筒状とされており、ピストンロッド本体22内とピストンロッド本体22に連結されるセンターロッド23のバルブ収容筒23aとによってピストンロッド12内に縦孔が形成されている。そして、本実施の形態ではピストンロッド12に設けられた前記縦孔、横孔22aおよびポート23dによって伸側室R1とリザーバ室Rとを連通する第2通路としての減衰力調整通路Pが形成されている。このように、本実施の形態では、センターロッド23は、伸側室R1に面する側方から開口してリザーバ室Rへ通じるとともに第2通路としての減衰力調整通路Pの一部を形成するポート23dを備えており、バルブ装置Vにおけるガイド部材とされている。
また、ピストンロッド本体22の外周には、緩衝器Dが最収縮する際にロッドガイド20のケース部20b内に侵入する環状のロックピース24が設けられている。ケース部20bとロックピース24とは液圧クッション装置を構成しており、液圧クッション装置は、ケース部20b内にロックピース24が侵入すると、ケース部20b内の圧力を上昇させて緩衝器Dのそれ以上の収縮を抑制する。ロッドガイド20のケース部20bとキャップ4の小径部4bの外周に装着された筒状のばね受40との間には、フォーク本体1を常時伸長させる方向へ付勢する懸架ばね41が介装されている。よって、フロントフォークFを車体と前輪との間に介装するとフロントフォークFは懸架ばね41による弾発力を発揮して車体を弾性支持する。
ピストン11は、環状であって、ピストンロッド12のセンターロッド23の図2中下方となる先端に設けられたピストン装着部23cの外周に嵌合しており、バルブ装着部23bの下端とピストン装着部23cの図2中下端に螺子結合されるピストンナット25とによって挟持されてピストン装着部23cに固定されている。また、ピストン11は、シリンダ10の内周に接しており、シリンダ10内を伸側室R1と圧側室R2とに区画している。さらに、ピストン11は、伸側室R1と圧側室R2とを並列に連通する伸側減衰通路11bと第1通路としての圧側通路11aを備えており、第1通路を備えた弁座部材として機能する。
ピストン11の伸側室側端には、圧側通路11aの外周を取り囲む圧側弁座11cが設けられており、圧側弁座11cに離着座して圧側通路11aを開閉するとともに圧側通路11aを圧側室R2から伸側室R1へ向けて通過する液体の流れのみを許容するバルブ装置Vにおける圧側チェックバルブ13が重ねられている。圧側チェックバルブ13は、圧側弁座11cに離着座する環状板とされており、ガイド部材であるセンターロッド23のバルブ装着部23bの外周に嵌合されて軸方向への移動が許容されており、ピストン11に対して遠近できる。そして、圧側チェックバルブ13は、圧側弁座11cから離間してピストン11から遠ざかる方向へ移動すると圧側通路11aを開放し、圧側弁座11cに着座すると圧側通路11aを遮断する。よって、圧側チェックバルブ13は、圧側通路11aを圧側室R2から伸側室R1へ向かう液体の流れのみを許容する一方通行の通路に設定している。なお、バルブは、前述したところでは圧側チェックバルブ13とされているが、通過する液体の流れに抵抗を与える減衰バルブであってもよい。
ピストン11の圧側室側端には、伸側減衰通路11bの外周を取り囲む伸側弁座11dが設けられるとともに、伸側弁座11dに離着座して伸側減衰通路11bを開閉するとともに伸側減衰通路11bを伸側室R1から圧側室R2へ向けて通過する液体の流れのみを許容しつつ当該流れに抵抗を与える伸側減衰バルブ14が重ねられている。伸側減衰バルブ14は、複数の環状のリーフバルブを積層して構成された積層リーフバルブとされており、内周がピストン11とともにバルブ装着部23bとピストンナット25との間で挟持されてピストン装着部23cに固定されており、外周側の撓みが許容されている。よって、伸側減衰バルブ14は、伸側減衰通路11bを介して作用する伸側室R1の圧力を受けて外周側を撓ませて伸側弁座11dから離間すると伸側減衰通路11bを開放するとともに通過する液体の流れに抵抗を与える一方、伸側弁座11dに着座した状態では伸側減衰通路11bを遮断する。よって、伸側減衰バルブ14は、伸側減衰通路11bを伸側室R1から圧側室R2へ向かう液体の流れのみを許容する一方通行の通路に設定している。
バルブ装置Vにおけるシャッタ26は、センターロッド23のバルブ装着部23bの外周に摺接して軸方向移動可能に嵌合されるとともに圧側チェックバルブ13の反ピストン側端に積層されている。シャッタ26は、全体として環状であって、バルブ装着部23bの外周に摺動自在に嵌合されて圧側チェックバルブ13の反ピストン側面の内周に当接するガイド筒26aと、ガイド筒26aの反圧側チェックバルブ端の外周から径方向へ向けて広がるフランジ部26bと、フランジ部26bの反圧側チェックバルブ端から反圧側チェックバルブ側へ向けて立ち上がる筒状のばね収容部26cとを備えている。ガイド筒26aは、バルブ装着部23bの外周の第2通路としての減衰力調整通路Pの開口に対向する位置に変位でき、当該開口の一部に対向すると当該開口の一部を閉塞して減衰力調整通路Pの開口における流路面積を減じることができる。
バルブ装置Vにおけるばね27は、ばね収容部26c内に収容されるとともにセンターロッド23のバルブ収容筒23aとフランジ部26bとの間に圧縮状態で介装されており、常時、シャッタ26とともに圧側チェックバルブ13をピストン11に向けて付勢している。ばね27は、図示したところでは、円錐状のコイルばねとされているが、コイルばね以外にも皿ばねやウェーブワッシャの他にもゴムによって構成されてもよい。また、ばね27は、シャッタ26のばね収容部26c内に収容されると、大径側端である下端がばね収容部26cの内周に嵌合し、ばね収容部26cよって径方向に位置決めされて、シャッタ26に対して径方向へ大幅に偏心しないようになっている。
圧側チェックバルブ13は、圧側室R2の圧力と伸側室R1の圧力との差が開弁圧に達するまではばね27の付勢力によって圧側弁座11cに着座した状態に維持される。また、シャッタ26は、ばね27によって付勢されているので圧側チェックバルブ13に当接した状態に維持される。そして、圧側チェックバルブ13が圧側弁座11cに着座して圧側通路11aを遮断する状態では、シャッタ26は、ガイド筒26aを圧側チェックバルブ13に当接させてセンターロッド23のバルブ装着部23bに対して軸方向への移動が許されるストローク範囲中で図2中最下方に位置決めされる。この状態では、シャッタ26のガイド筒26aは、バルブ装着部23bの外周であってポート23dの開口よりも下方に位置決めされており、ポート23dの開口を閉塞せず、当該開口を全開にするようになっている。つまり、圧側チェックバルブ13の軸方向長さとシャッタ26のガイド筒26aの軸方向長さとの合計長さは、バルブ装着部23bの図2中下端からポート23dのバルブ装着部23bの開口の下端までの長さより短くなっている。
そして、シャッタ26のばね収容部26cの内径は、少なくともセンターロッド23のバルブ収容筒23aの外径よりも小径に設定されており、ばね収容部26cの図2中上端は、バルブ収容筒23aの図2中下端に対向している。さらに、圧側チェックバルブ13の軸方向長さとシャッタ26の軸方向の全長との合計長さは、バルブ装着部23bの軸方向長さよりも短い。よって、シャッタ26は、当該合計長さとバルブ装着部23bの軸方向長さとの差分の長さだけ軸方向へセンターロッド23およびピストン11に対してストロークでき、バルブ収容筒23aの下端に当接するとピストン11から離間する方向への移動が規制され、シャッタ26に対するストローク範囲中で図2中最上方に位置決めされる。このように、ピストンロッド12におけるセンターロッド23のバルブ収容筒23aは、シャッタ26のストッパとして機能しており、バルブ収容筒23aの下方側の外周に互いに平行に対向する二面幅形状に切欠部23fが設けられている。よって、シャッタ26がストッパとしてのバルブ収容筒23aに当接してピストン11からの離間が規制された状態でも切欠部23fを通じて伸側室R1とばね収容部26c内とが連通され、伸側室R1と減衰力調整通路Pとの連通が断たれないようになっている。
また、シャッタ26がストッパとしてのバルブ収容筒23aに当接する状態では、ガイド筒26aがポート23dのバルブ装着部23bに対する入口開口部に対して径方向で一部を除いて覆うようになっており、ポート23dの入口開口部におけるばね収容部26c内に面する面積を大きく制限して通過する液体の流れに対して抵抗を与える絞りを形成する。前述したところでは、シャッタ26は、ポート23dの入口開口部の一部に直接的に対向して第2通路としての減衰力調整通路Pの流路面積を減少するように変更させている。シャッタ26は、バルブ収容筒23aに当接すると、バルブ収容筒23aとの間では、切欠部23fとシャッタ26のばね収容部26cとで仕切られる2つの弓型の流路のみを通じて伸側室R1をポート23cに連通させる。よって、シャッタ26がセンターロッド23のバルブ収容筒23aに当接する際に形成される弓型の流路が伸側室R1に連通される減衰力調整通路Pにおいて最小となるように設定すれば、シャッタ26は、ポート23dの一部に直接的に対向する代わりにバルブ収容筒23aに当接することで減衰力調整通路Pの流路面積を減少させることができるので、このような構成を採用してもよい。この場合、ポート23cの開口位置は、バルブ収容筒23aの下端から開口してもよいし、バルブ装着部23bの側方であってもシャッタ26に対向し得ない位置に開口してもよい。以上のように、シャッタ26が第2通路の流路面積を変更するとの態様には、第2通路の出口に対して直接的に対向して流路面積を変更する態様の他にも、第2通路の出口から離間した位置において流路面積を変更する態様も含まれれる。
バルブ装置Vは、以上のように、弁座部材としてのピストン11に設けた第1通路としての圧側通路11aを開閉するチェックバルブとしての圧側チェックバルブ13と、第2通路としての減衰力調整通路Pを有するガイド部材としてのセンターロッド23と、センターロッド23に対して摺接するとともに圧側チェックバルブ13と連動して移動すると減衰力調整通路Pの流路面積を変更するシャッタ26と、シャッタ26とともに圧側チェックバルブ13をピストン11側へ向けて付勢するばね27とを備えている。
なお、本実施の形態では、シャッタ26は、ガイド筒26aで圧側チェックバルブ13の内周を支持しており、薄い環状板で形成される圧側チェックバルブ13の外周が撓んで圧側弁座11cに着座するようになっているので、ピストン11の圧側チェックバルブ13が当接する内周部よりも圧側通路11aを図2中上方側へ突出させて両者に段差を付けることによって圧側チェックバルブ13は圧側弁座11cに着座すると圧側通路11aを密に遮断できる。
なお、シャッタ26は、圧側チェックバルブ13と分離不能に一体化されてもよい。その場合、たとえば、バルブ装着部23bの外周に摺接するとともにシャッタとして機能する筒部と、筒部のピストン側端の外周に設けられて圧側弁座11cに離着座して圧側チェックバルブとして機能するフランジと備えた部品を設けて、前記部品のフランジとバルブ収容筒23aとの間にばね27を介装してシャッタと圧側チェックバルブとを構成してもよい。
つづいて、減衰力調整バルブTVは、ピストンロッド12内に設けられている。より詳細には、減衰力調整バルブTVは、本実施の形態のフロントフォークFではニードルバルブとされており、減衰力調整通路Pの一部を形成するセンターロッド23のバルブ収容筒23a内に軸方向へ移動可能に挿入されるニードル30と、センターロッド23のバルブ収容筒23aの底部におけるポート23dの開口の周囲で形成される環状弁座23eと、バルブ収容筒23aの底部とニードル30との間に介装されてニードル30を環状弁座23eから離間する方向へ付勢するばね31と、ピストンロッド本体22内に軸方向へ移動可能に挿入されてアクチュエータ6の直動軸6aの推力をニードル30へ伝達するコントロールロッド32とを備えて構成されている。
ニードル30は、図2に示すように、ポート23d内に軸方向へ移動可能に挿入される円錐状の頭部30aと、頭部30aの図2中上端に連なって環状弁座23eに図2中下端を対向させて環状弁座23eに離着座可能な円柱状の胴部30bと、胴部30bの図2中上端の外周に設けられてバルブ収容筒23aの内周に摺接するフランジ状のばね受部30cとを備えている。ニードル30は、胴部30bの図2中下端外周を環状弁座23eに着座させるとポート23dを閉塞して減衰力調整通路Pを介して伸側室R1とリザーバ室Rとの連通を断つ。また、ニードル30は、胴部30bの図2中下端外周を環状弁座23eから離間させた状態では円錐状の頭部30aと環状弁座23eの内周との間に隙間を生じさせてポート23dを開放し、減衰力調整通路Pを介しての伸側室R1とリザーバ室Rとを連通させる。また、ニードル30は、胴部30bの図2中下端外周を環状弁座23eから離間させた状態で、環状弁座23eに対して軸方向へ変位すると、環状弁座23eに対する位置に応じて頭部30aと環状弁座23eの内周との間に隙間の大きさを変化させることができ、これによって、減衰力調整バルブTVを通過する液体の流れに与える抵抗を大小調整できる。
また、ばね受部30cがセンターロッド23のバルブ収容筒23aの内周に摺接しているので、ニードル30は、センターロッド23内で軸ぶれせずに軸方向へ移動できる。なお、ニードル30のばね受部30cの外周には切欠30dが設けられており、ばね受部30cによって減衰力調整通路Pが遮断されないようになっている。
さらに、ニードル30は、ばね31によって環状弁座23eから離間する方向へ常時付勢される一方で、コントロールロッド32を介してアクチュエータ6の推力を受けることができる。よって、アクチュエータ6の推力の調整によって、ニードル30は、減衰力調整バルブTVにおける流路面積の大きさを調整して減衰力調整バルブTVを通過する液体の流れに与える抵抗の大きさを調整できるとともに、減衰力調整バルブTVを閉弁させて減衰力調整通路Pを遮断できる。また、減衰力調整バルブTVにおけるニードル30の頭部30aの形状は、緩衝器Dの伸長作動時に減衰力調整通路Pを通過する液体の流量に最適となるように設定されている。また、減衰力調整バルブTVは、緩衝器Dが最伸長してシリンダ10からピストンロッド12が最大限に図1中上方へ移動しても、リザーバ室Rに貯留されている液体の液面Oよりも下方になる位置に設けられている。
フロントフォークFは、以上のように構成されており、以下にフロントフォークFの作動について説明する。まず、フロントフォークFが伸長する場合、フォーク本体1とともに緩衝器Dが伸長する。緩衝器Dは、伸長すると、シリンダ10内をピストン11が図1中で上方へ移動して伸側室R1を縮小させるとともに圧側室R2を拡大させる。すると、液体は、ピストン11の伸側減衰バルブ14を押し開いて伸側減衰通路11bを通過して伸側室R1から圧側室R2へ移動する。液体が伸側減衰バルブ14を通過する際に抵抗を受けるので伸側室R1の圧力が上昇する。また、緩衝器Dの伸長作動時では、圧側チェックバルブ13は伸側室R1の圧力を受けて圧側弁座11cに着座するため、シャッタ26がポート23dの開口を閉塞せずに全開させる。このように、緩衝器Dの伸長作動時には、バルブ装置Vにおけるバルブである圧側チェックバルブ13は、シャッタ26を介してばね27の付勢力を受けるとともに、伸側室R1の圧力を受けて弁座部材であるピストン11に向けて押し付けられて当接して、第1通路である圧側通路11aを閉じる。バルブ装置Vにおけるシャッタ26は、ばね27によって付勢されて圧側チェックバルブ13に当接して、ガイド部材であるセンターロッド23に対してストローク範囲中で最下方に位置決めされる。シャッタ26は、センターロッド23のバルブ装着部23bに開口する第2通路としての減衰力調整通路Pの開口端を形成するポート23dに対向せず、減衰力調整通路Pの開口を制限することなく最大限に開放する。
よって、減衰力調整バルブTVにおけるニードル30が環状弁座23eから離間して減衰力調整バルブTVが開弁している場合、伸側室R1の液体は、伸側減衰通路11bを通過して圧側室R2へ向かう他に、減衰力調整バルブTVおよび減衰力調整通路Pを通過してリザーバ室Rへ移動する。よって、緩衝器Dの伸長作動時であって減衰力調整バルブTVの開弁時には、伸側室R1の容積の減少に見合った流量の液体が伸側減衰バルブ14および減衰力調整バルブTVを通過し、伸側減衰バルブ14および減衰力調整バルブTVが通過する液体の流れに抵抗を与える。
また、緩衝器Dの伸長作動時には、ピストンロッド12がシリンダ10から退出するため、拡大する圧側室R2内ではピストンロッド12がシリンダ10から退出する体積分の液体が不足するが、この不足分の液体は、吸込チェックバルブ18が開弁して吸込通路16bを介してリザーバ室Rから圧側室R2へ供給される。よって、圧側室R2の圧力は、略リザーバ室R内の圧力と等しくなる。
このように、緩衝器Dの伸長作動時には、伸側室R1の圧力が上昇して圧側室R2の圧力よりも高くなってピストン11に作用し、緩衝器DはフロントフォークFの伸長を妨げる伸側減衰力を発生する。
減衰力調整通路Pにおける減衰力調整バルブTVは、アクチュエータ6の推力調整によって通過する液体の流れに与える抵抗の大きさを調整できるので、フロントフォークFの伸長作動時における緩衝器Dの伸側室R1の圧力を高低調整できる。よって、緩衝器Dの伸長作動時に緩衝器Dが発生する伸側減衰力の大きさを調整でき、減衰力調整バルブTVの流路面積を最小して減衰力調整通路Pを遮断すると伸側減衰力を最大にできる。このように、緩衝器Dの伸長作動時には、減衰力調整バルブTVによって緩衝器Dの伸側減衰力を大小調整できる。
つづいて、フロントフォークFが収縮作動する場合、フォーク本体1とともに緩衝器Dが収縮する。緩衝器Dは、収縮すると、シリンダ10内をピストン11が図1中で下方へ移動して圧側室R2を縮小させるとともに伸側室R1を拡大させる。すると、液体は、バルブ装置Vにおける圧側チェックバルブ13を圧側弁座11cから離間させるとともに圧側チェックバルブ13の全体をピストン11から後退させて圧側通路11aを通過して圧側室R2から伸側室R1へ移動する。圧側チェックバルブ13がピストン11から離間して図1中上方へ移動するとバルブ装置Vにおけるシャッタ26も圧側チェックバルブ13とともにセンターロッド23のバルブ収容筒23aに当接するまで図1中上方へ移動する。このようにシャッタ26が図1中上方へ移動するとシャッタ26のガイド筒26aがバルブ装着部23bの側方に開口するポート23dの入口の一部を残して覆ってポート23dの入口開口部の流路面積を小さく制限する。なお、圧側チェックバルブ13の外周が撓んで圧側弁座11cから離間する際に、シャッタ26のフランジ部26bの外周で圧側チェックバルブ13の外周を支持して、シャッタ26を圧側チェックバルブ13の過剰な撓みを規制するバルブストッパとして利用してもよい。
このようにバルブ装置Vは、フロントフォークFの収縮作動時には、バルブである圧側チェックバルブ13が弁座部材であるピストン11から離間し、シャッタ26が圧側チェックバルブ13に連動して圧側チェックバルブ13とともにガイド部材であるセンターロッド23に対してピストン11から離間する方向へ移動して第2通路である減衰力調整通路Pの開口に対向して、減衰力調整通路Pの流路面積を変更して減少させる。
また、ピストンロッド12がシリンダ10内に侵入するため、シリンダ10ではピストンロッド12がシリンダ10内に侵入する体積分の液体が過剰となる。この過剰分の液体は、圧側減衰バルブ17を押し開いて圧側減衰通路16aを通じて圧側室R2からリザーバ室Rへ移動するが、減衰力調整バルブTVが開弁している場合には、シャッタ26によって入口が小さく制限されたポート23dを通過するとともに減衰力調整バルブTVを通過して伸側室R1から減衰力調整通路Pを介してリザーバ室Rへ移動する。
圧側減衰バルブ17およびシャッタ26によって入口を制限されたポート23dは、通過する液体の流れに対して抵抗を与えるのでシリンダ10内の圧力が上昇する。ここで、本実施の形態におけるフロントフォークFでは、フォーク本体1によってフロントフォークFに作用する横方向の力を受ける構造となっているため、ピストンロッド12は軸方向において緩衝器Dが発生する減衰力に耐え得る強度を備えていればよく、ピストンロッド12の外径を小さくする方がフロントフォークFの重量を軽減できコストも安価になるので、ピストンロッド12の外径を極力小さくしている。このことから、減衰力調整バルブTVの開弁時に、緩衝器Dの伸長作動時に減衰力調整通路Pを通過する液体の流量と緩衝器Dの収縮作動時に減衰力調整通路Pを通過する液体の流量とを比較すると、緩衝器Dの伸長作動時の液体の流量の方が多くなる。減衰力調整バルブTVは、緩衝器Dの伸長作動時の液体の流量に対して適度な抵抗を与えるようにニードル30の頭部30aの形状を設計しているため、緩衝器Dの収縮作動時における液体の流量では十分な抵抗を与えられない場合がある。そこで、本実施の形態のフロントフォークFでは、緩衝器Dの収縮作動時において減衰力調整通路Pを通過する液体の流量でも十分に液体の流れに抵抗を与えるように、シャッタ26によってポート23dの入口開口部の流路面積を小さくしている。
このように、緩衝器Dの収縮作動時には、伸側室R1の圧力と圧側室R2の圧力が略等しく上昇して、伸側室R1の圧力がピストン11の上面に作用し、圧側室R2の圧力がピストン11の下面に作用するが、ピストン11がピストンロッド12に連結されているのでピストン11の上面の受圧面積よりも下面の受圧面積の方が大きくなるため、緩衝器DはフロントフォークFの収縮を妨げる圧側減衰力を発生する。
このように、緩衝器Dの収縮作動時であって減衰力調整バルブTVの開弁時には、バルブ装置Vにおけるシャッタ26と圧側減衰バルブ17とでシリンダ10の圧力を上昇させて緩衝器Dが圧側減衰力を発生する。他方、緩衝器Dの収縮作動時であって減衰力調整バルブTVの閉弁時には、シリンダ10内の液体が減衰力調整通路Pを通過できなくなり圧側減衰バルブ17のみを通じてリザーバ室Rへ移動する。よって、緩衝器Dの収縮作動時であって減衰力調整バルブTVの閉弁時には、緩衝器Dは、減衰力調整バルブTVの開弁時より大きな圧側減衰力を発生する。前述したところから理解できるように、本実施の形態の緩衝器Dでは、バルブ装置Vにおけるシャッタ26が減衰力調整通路Pに対向すると減衰力調整通路Pの流路面積を減少させるので、減衰力調整バルブTVの開閉によって、緩衝器Dが発生する圧側減衰力をハードとソフトの2段階に調整できる。
以上のように、本実施の形態のバルブ装置Vは、圧側通路(第1通路)11aを有するピストン(弁座部材)11に積層されて圧側通路(第1通路)11aを開閉可能であって、液体が圧側通路(第1通路)11aを上流側から下流側へ向けて通過する際にピストン(弁座部材)11から全体を離間させて圧側通路(第1通路)11aを開放する圧側チェックバルブ(バルブ)13と、減衰力調整通路(第2通路)Pを有するセンターロッド(ガイド部材)23と、センターロッド(ガイド部材)23に対して摺接するとともに圧側チェックバルブ(バルブ)13と連動して移動すると減衰力調整通路(第2通路)Pの流路面積を変更するシャッタ26と、シャッタ26とともに圧側チェックバルブ(バルブ)13をピストン(弁座部材)11側へ向けて付勢するばね27とを備えている。
このように構成されたバルブ装置Vは、緩衝器Dの伸長作動時には圧側チェックバルブ(バルブ)13によってピストン(弁座部材)11に設けられた圧側通路(第1通路)11aを遮断するとともに、圧側チェックバルブ(バルブ)13に連動するシャッタ26が減衰力調整通路(第2通路)Pに対向せずに減衰力調整通路(第2通路)Pを最大限に開放する。また、バルブ装置Vは、緩衝器Dの収縮作動時には圧側チェックバルブ(バルブ)13がピストン(弁座部材)11に設けられた圧側通路(第1通路)11aを開放するとともに、圧側チェックバルブ(バルブ)13に連動するシャッタ26がセンターロッド(ガイド部材)23に対して変位して減衰力調整通路(第2通路)Pに対向して減衰力調整通路(第2通路)Pの流路面積を減少させるように変更する。よって、本実施の形態のバルブ装置Vによれば、圧側チェックバルブ(バルブ)13によるピストン(弁座部材)11に設けられた圧側通路(第1通路)11aの開閉のみならず、緩衝器Dの収縮作動に応じて減衰力調整通路(第2通路)Pの流路面積を減少させることができる。
なお、本実施の形態のバルブ装置Vでは、シャッタ26がセンターロッド(ガイド部材)23に対してストロークエンドまで変位すると、減衰力調整通路(第2通路)Pの開口一部を残して対向して減衰力調整通路(第2通路)Pを完全に閉塞しないが、減衰力調整通路(第2通路)Pの開口の全部に対向して減衰力調整通路(第2通路)Pを完全に閉塞してもよい。
また、本実施の形態のバルブ装置Vでは、緩衝器Dの収縮作動時に圧側チェックバルブ(バルブ)13によって圧側通路(第1通路)11aを開放するとともに、圧側チェックバルブ(バルブ)13に連動するシャッタ26が減衰力調整通路(第2通路)Pの流路面積を減少させているが、緩衝器Dの伸長作動時にシャッタ26が減衰力調整通路(第2通路)Pの流路面積を減少させてもよい。つまり、シャッタ26がセンターロッド(ガイド部材)23に対して最下方に位置する状態において、センターロッド(ガイド部材)23のガイド筒26aに対向する部分にポート23dを設けておき、緩衝器Dの伸長作動時にシャッタ26が減衰力調整通路(第2通路)Pに対向して減衰力調整通路(第2通路)Pの流路面積を減少させるようにしてもよい。この場合、緩衝器Dの収縮作動時には、シャッタ26および圧側チェックバルブ(バルブ)13がポート23dに対向しなくなるようにすればよく、シャッタ26の形状も適宜設計変更すればよい。このように、シャッタ26は、バルブに連動して移動する際に、第2通路の流路面積を減少させるように変更してもよいし、増大させるように変更してもよい。+
また、バルブ装置Vは、弁座部材をピストン11とする場合、ピストン11の圧側室R2側に設けられてもよく、その場合、伸側減衰通路11bを第1通路としてピストン11の圧側室R2側に伸側減衰バルブ或いはチェックバルブを積層してこれをバルブとして用い、センターロッド23の下端を延長して当該下端の外周に第2通路を開口させ、センターロッド23の下端外周にシャッタ26とばね27を設けて緩衝器Dの伸長作動時に開弁する前記バルブにシャッタ26を連動させて第2通路の流路面積を減少させてもよいし、緩衝器Dの収縮作動時にシャッタ26によって第2通路の流路面積を減少させてもよい。
また、バルブ装置Vは、弁座部材をピストン11とする場合、ピストン11の圧側室R2側に設けられてもよく、その場合、伸側減衰通路11bを第1通路としてピストン11の圧側室R2側に伸側減衰バルブ或いはチェックバルブを積層してこれをバルブとして用い、センターロッド23の下端を延長して当該下端の外周に第2通路を開口させ、センターロッド23の下端外周にシャッタ26とばね27を設けて緩衝器Dの伸長作動時に開弁する前記バルブにシャッタ26を連動させて第2通路の流路面積を減少させてもよいし、緩衝器Dの収縮作動時にシャッタ26によって第2通路の流路面積を減少させてもよい。
さらに、緩衝器Dのバルブケース16を弁座部材とし、圧側減衰通路16a或いは吸込通路16bを第1通路とし、ガイド部材を保持部材19として、ガイド部材に第2通路を設けて、バルブケース16の圧側室R2側或いはリザーバ室R側にバルブ装置Vを設けてもよい。第2通路は、圧側室R2とリザーバ室Rとを連通してもよいし、リザーバ室R内に配管を設けて圧側室R2と伸側室R1とを連通するようにしてもよい。このように、バルブ装置Vは、ピストン11を弁座部材としても、バルブケース16を弁座部材としてもよく、このように構成されても、第1通路をバルブによって開閉するとともに、緩衝器Dの伸長作動時或いは収縮作動時にバルブに連動するシャッタによって第2通路の流路面積を減少させることができる。
このようにバルブ装置Vによれば、チェックバルブによる弁座部材に設けられた第1通路の開閉のみならず、緩衝器Dの伸長作動或いは収縮作動に応じてシャッタによって第2通路の流路面積を減少させることができる。
また、本実施の形態のバルブ装置Vでは、センターロッド(ガイド部材)23は、外周形状が円形の軸であって、圧側チェックバルブ(バルブ)13およびシャッタ26は、ともに環状であってセンターロッド(ガイド部材)23の外周に軸方向へ移動可能に嵌合されている。このように構成されたバルブ装置Vによれば、圧側チェックバルブ(バルブ)13およびシャッタ26がともにセンターロッド(ガイド部材)23によって案内されて移動できるので、圧側チェックバルブ(バルブ)13がピストン(弁座部材)11から全体が離間してもピストン(弁座部材)11に当接すると圧側通路(第1通路)11aを安定して遮断でき、シャッタ26は圧側チェックバルブ(バルブ)13と一体となって移動できるから安定して圧側チェックバルブ(バルブ)13に連動できる。
さらに、本実施の形態のバルブ装置Vでは、シャッタ26は、センターロッド(ガイド部材)23の外周に嵌合して減衰力調整通路(第2通路)Pの開口に対向可能であって圧側チェックバルブ(バルブ)13の反弁座部材側面の内周に当接するガイド筒26aと、ガイド筒26aの反バルブ端の外周から径方向へ向けて広がるフランジ部26bと、フランジ部26bの反チェックバルブ端から反バルブ側へ向けて立ち上がる筒状のばね収容部26cとを有し、ばね27は、ばね収容部26c内に挿入されるとともにセンターロッド(ガイド部材)23とフランジ部26bとの間に介装されて径方向へ位置決めされる。このように構成されたバルブ装置Vによれば、シャッタ26がガイド筒26aで圧側チェックバルブ(バルブ)13の内周を支持できるので圧側チェックバルブ(バルブ)13が圧側通路(第1通路)11aを密に遮断できる。また、このように構成されたバルブ装置Vによれば、ばね27がばね収容部26c内に収容されるのでばね27のシャッタ26に対する偏心を防止してばね27のシャッタ26および圧側チェックバルブ(バルブ)13に対する付勢力が径方向に偏って作用するのを防止できるので、シャッタ26および圧側チェックバルブ(バルブ)13がセンターロッド(ガイド部材)23の外周を傾くことなくスムーズに移動でき、圧側通路(第1通路)11aの開閉と減衰力調整通路(第2通路)Pの流路面積の変更をスムーズに行える。
さらに、本実施の形態のバルブ装置Vでは、センターロッド(ガイド部材)23は、シャッタ26に当接するとシャッタ26のピストン(弁座部材)11から遠ざかる方向への移動を規制するバルブ収容筒(ストッパ)23aを有し、シャッタ26は、バルブ収容筒(ストッパ)23aに当接すると減衰力調整通路(第2通路)Pの開口における流路面積を最小とする。このように構成されたバルブ装置Vによれば、ストッパを設けることによってシャッタ26の移動を規制することによって減衰力調整通路(第2通路)Pの最小の流路面積を狙い通りに設定できる。なお、ストッパは、本実施の形態ではバルブ収容筒23aをストッパとして機能させているが、バルブ装着部23bの外周に別途ストッパを設けてもよい。
また、本実施の形態のフロントフォークFは、車体側チューブ2と車軸側チューブ3とを有して伸縮可能なフォーク本体1と、フォーク本体1内に収容されて車体側チューブ2と車軸側チューブ3との間に介装される緩衝器Dとを備え、緩衝器Dは、車軸側チューブ3に連結されるシリンダ10と、シリンダ10内に軸方向へ移動可能に挿入されてシリンダ10内を伸側室R1と圧側室R2とに区画するピストン11と、シリンダ10内に軸方向へ移動可能に挿入されて上端が車体側チューブ2に連結されるとともに下方側がピストン11に連結されるピストンロッド12と、伸側室R1をフォーク本体1と緩衝器Dとの間の空間で形成されるリザーバ室Rに連通する減衰力調整通路Pと、減衰力調整通路Pに設けられて流路面積を調整可能な減衰力調整バルブTVと、バルブ装置Vとを備えており、バルブ装置Vは、ピストン11を弁座部材として、圧側通路(第1通路)11aを有するピストン(弁座部材)11に積層されて圧側通路(第1通路)11aを開閉可能であって、液体が圧側通路(第1通路)11aを上流側の圧側室R2から下流側の伸側室R1へ向けて通過する際にピストン(弁座部材)11から全体を離間させて圧側通路(第1通路)11aを開放する圧側チェックバルブ(バルブ)13と、減衰力調整通路(第2通路)Pを有するセンターロッド(ガイド部材)23と、センターロッド(ガイド部材)23に対して摺接するとともに圧側チェックバルブ(バルブ)13と連動して移動可能であって緩衝器Dの伸長作動時に減衰力調整通路(第2通路)Pの開口に対向して減衰力調整通路(第2通路)Pの流路面積を減じるシャッタ26と、シャッタ26とともに圧側チェックバルブ(バルブ)13をピストン(弁座部材)11側へ向けて付勢するばね27とを備えている。
このように構成されたフロントフォークFでは、緩衝器Dの伸長作動時にシャッタ26が流路面積を最大として伸側室R1から減衰力調整通路Pを介してリザーバ室Rへ液体の移動を許容し、減衰力調整バルブTVが通過する液体の流れに与える抵抗を調整できる。よって、フロントフォークFは、緩衝器Dの伸長作動時の伸側減衰力を減衰力調整バルブTVによって調整できる。また、フロントフォークFでは、緩衝器Dの収縮作動時にシャッタ26が減衰力調整通路(第2通路)Pの流路面積を最小として絞りとして機能して伸側室R1から減衰力調整通路(第2通路)Pを介してリザーバ室Rへ向かう液体の流れに対して抵抗を与えるとともに、減衰力調整バルブTVの開閉によって減衰力調整通路Pの連通と遮断を切り替え得る。よって、フロントフォークFは、緩衝器Dの収縮作動時の圧側減衰力をソフトとハードの2段階に調整できる。
なお、減衰力調整バルブTVは、ニードルバルブとされているが、ニードルバルブ以外にもスプールバルブやロータリバルブといった流路面積の調整と減衰力調整通路Pの開閉を行えるバルブを利用できる。また、減衰力調整バルブTVは、減衰力調整通路Pの任意の位置にシャッタ26と直列に設けられればよいので、減衰力調整バルブTVの設置位置はピストンロッド12の上端側に設けられてもよい。
さらに、本実施の形態のフロントフォークFでは、ピストンロッド12は、軸方向に沿って減衰力調整通路Pを形成する縦孔を有しており、減衰力調整バルブTVは、縦孔内であってリザーバ室Rの液面Oより下方に設置されているので常に液中に配置されることになる。よって、本実施の形態のフロントフォークFによれば、伸長作動時に減衰力調整バルブTVによる減衰力発生が遅れてしまうのを防止できる。なお、減衰力調整バルブTVを液面Oよりも上方に配置することも可能であるが、その場合、減衰力調整通路Pの減衰力調整バルブTVの前後いずれかに伸側室R1からリザーバ室Rへ向かう液体の流れのみを許容して逆向きへの流れを阻止するチェックバルブを設けて減衰力発生の応答遅れを防止してもよい。換言すれば、減衰力調整バルブTVを液面Oよりも可能に配置することによって、減衰力調整通路Pにチェックバルブを設けなくとも減衰力発生の応答遅れを防止できるのでフロントフォークFのコストを低減できる。
さらに、本実施の形態のフロントフォークFでは、緩衝器Dは、伸側室R1と圧側室R2とを連通する伸側減衰通路11bに設けられて伸側室R1から圧側室R2へ向かう液体の流れに抵抗を与える伸側減衰バルブ14と、圧側室R2とリザーバ室Rとを連通する圧側減衰通路16aに設けられて圧側室R2からリザーバ室Rへ向かう液体の流れに抵抗を与える圧側減衰バルブ17と、圧側室R2とリザーバ室Rとを連通する吸込通路16bに設けられてリザーバ室Rから圧側室R2へ向かう液体の流れのみを許容する吸込チェックバルブ18とを備えている。このように構成されたフロントフォークFでは、前記回路構成を備えることで緩衝器Dが伸長作動時には伸側室R1の液体が圧側室R2へ移動するとともに収縮作動時には圧側室R2の液体が伸側室R1へ移動するバイフロー型の緩衝器となるが、バイフロー型の緩衝器Dであっても減衰力調整バルブTVとバルブ装置Vとで伸長作動時と収縮作動時の両方の減衰力の調整が可能となるとともに、伸長作動時と収縮作動時の減衰力の特性を伸側減衰バルブ14と圧側減衰バルブ17とにより独立して設定でき、車両の振動の抑制に最適な伸側減衰力と圧側減衰力とを発生できる。
なお、前述したバルブ装置Vでは、第2通路が伸側室R1とリザーバ室Rとを連通しているが、第2通路を伸側室R1と圧側室R2とを連通するように設置して、第2通路中に減衰力調整バルブTVを設けて第2通路を通過する液体の流れに与える抵抗を調整できるようにしてもよい。このように、第2通路を伸側室R1と圧側室R2とを連通するように設置する場合、緩衝器Dの伸長作動時には圧側チェックバルブ(バルブ)13によってピストン(弁座部材)11に設けられた圧側通路(第1通路)11aを遮断して、シャッタ26が第2通路に対向せずに第2通路を最大限に開放でき、減衰力調整バルブTVによって緩衝器Dの伸長作動時の減衰力を調整できる。また、緩衝器Dの収縮作動時には圧側チェックバルブ(バルブ)13によって圧側通路(第1通路)11aを開放するとともに、圧側チェックバルブ(バルブ)13に連動するシャッタ26が第2通路の流路面積を減少させる。このように緩衝器Dの収縮作動時には、減衰力調整バルブTVを開弁時と閉弁時とで緩衝器Dの収縮作動時における減衰力をハードとソフトに切り換えできる。
以上、本発明の好ましい実施の形態を詳細に説明したが、特許請求の範囲から逸脱しない限り、改造、変形および変更が可能である。
11・・・ピストン(弁座部材)、11a・・・圧側通路(第1通路)、13・・・圧側チェックバルブ(バルブ)、23・・・センターロッド(ガイド部材)、23a・・・バルブ収容筒(ストッパ)、26・・・シャッタ、26a・・・ガイド筒、26b・・・フランジ部、26c・・・ばね収容部、27・・・ばね、P・・・減衰力調整通路(第2通路)、V・・・バルブ装置
Claims (4)
- 第1通路を有する弁座部材に積層されて前記第1通路を開閉可能であって、液体が前記第1通路を上流側から下流側へ向けて通過する際に前記弁座部材から全体を離間させて前記第1通路を開放するバルブと、
第2通路を有するガイド部材と、
前記ガイド部材に対して摺接するとともに前記バルブと連動して移動すると前記第2通路の流路面積を変更するシャッタと、
前記シャッタとともに前記バルブを弁座部材側へ向けて付勢するばねとを備えた
バルブ装置。 - 前記ガイド部材は、外周形状が円形の軸であって、
前記バルブおよび前記シャッタは、ともに環状であって前記ガイド部材の外周に軸方向へ移動可能に嵌合される
ことを特徴とする請求項1に記載のバルブ装置。 - 前記シャッタは、
前記ガイド部材の外周に嵌合して前記第2通路の開口に対向可能であって前記バルブの反弁座部材側面の内周に当接するガイド筒と、
ガイド筒の反バルブ端の外周から径方向へ向けて広がるフランジ部と、
前記フランジ部の反チェックバルブ端から反バルブ側へ向けて立ち上がる筒状のばね収容部とを有し、
前記ばねは、前記ばね収容部内に挿入されるとともに前記ガイド部材と前記フランジ部との間に介装されて径方向へ位置決めされる
ことを特徴とする請求項2に記載のバルブ装置。 - 前記ガイド部材は、前記シャッタに当接すると前記シャッタの前記弁座部材から遠ざかる方向への移動を規制するストッパを有し、
前記シャッタは、前記ストッパに当接すると前記第2通路の開口における流路面積を最小とする
ことを特徴とする請求項2または3に記載のバルブ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022175464A JP2024066126A (ja) | 2022-11-01 | 2022-11-01 | バルブ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022175464A JP2024066126A (ja) | 2022-11-01 | 2022-11-01 | バルブ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2024066126A true JP2024066126A (ja) | 2024-05-15 |
Family
ID=91064881
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022175464A Pending JP2024066126A (ja) | 2022-11-01 | 2022-11-01 | バルブ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2024066126A (ja) |
-
2022
- 2022-11-01 JP JP2022175464A patent/JP2024066126A/ja active Pending
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