JP2024065149A - 椅子、及び、操作レバーの取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】支持基部に対して操作レバーを好適に装着し得る椅子を提供する。【解決手段】支持基部Bと、支持基部Bに対して回転可能に支持された昇降操作レバーVとを備えてなる椅子であって、昇降操作レバーVが、支持基部Bに対して離脱可能な離脱可能姿勢(SR)と支持基部Bに対して離脱不能な離脱不能姿勢(SH)とを採り得るものであり、支持基部Bに、昇降操作レバーVが離脱可能姿勢(SR)を採れないよう阻害し得る阻害部材である脚Aが取り付けられたものであり、脚Aが支持基部Bから取り外された場合にのみ、昇降操作レバーVが離脱可能姿勢(SR)を採り得るように構成されている。【選択図】図72

Description

本発明は、椅子、及び、操作レバーの取付構造に関する。
従来から、脚と、この脚に支持された支持基部と、この支持基部に対して回転可能に支持された操作レバーを備えてなる椅子が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
この種の操作レバーは、支持基部に対して回転可能に支持されるように、支持基部とは別体をなす抜け止め用の部材や複数のねじが用いられている。このため、従来のものは、操作レバーを設ける場合の部品点数の削減に一定の限界が生じていた。
特開2021-065624号公報
本発明は、以上のような事情に着目してなされたものであり、少なくとも、支持基部に対して操作レバーを好適に装着し得る椅子を提供することにある。
すなわち、本発明は次の構成をなしている。
請求項1に記載の発明は、支持基部と、この支持基部に対して回転可能に支持された操作レバーとを備えてなる椅子であって、前記操作レバーが、前記支持基部に対して離脱可能な離脱可能姿勢と前記支持基部に対して離脱不能な離脱不能姿勢とを採り得るものであり、前記支持基部に、前記操作レバーが前記離脱可能姿勢を採れないよう阻害し得る阻害部材が取り付けられたものであり、前記阻害部材が、前記支持基部から取り外された場合にのみ、前記操作レバーが前記離脱可能姿勢を採り得るように構成されている椅子である。
請求項2に記載の発明は、前記操作レバーが、止着具を使用すること無く前記支持基部に対して装着されている請求項1記載の椅子である。
請求項3に記載の発明は、前記支持基部及び前記操作レバーの何れか一方に設けられた軸部と、他方に設けられた軸受部とを係わり合わせることにより、前記操作レバーが前記支持基部に対して回転可能に支持されている請求項1記載の椅子である。
請求項4に記載の発明は、前記軸部及び前記軸受部のそれぞれが、互いに相反する方向を向いた一対のものである請求項3記載の椅子である。
請求項5に記載の発明は、前記軸受部に、前記操作レバーが前記離脱可能姿勢を採る場合にのみ、前記軸部が抜け出し可能な切欠部が設けられている請求項4記載の椅子である。
請求項6に記載の発明は、前記軸部が、軸心に対して直交する方向に幅狭をなす幅狭部と、この幅狭部よりも広い幅をなす幅広部とを備えたものであり、前記切欠部が、前記幅狭部が通過可能であり且つ前記幅広部が通過不能な幅寸法に設定されたものである請求項5記載の椅子である。
請求項7に記載の発明は、前記阻害部材が、上下伸縮可能な脚支柱を有してなる脚であり、前記操作レバーの回動端部が、前記離脱不能姿勢において前記脚支柱の上部に当接し得るものである請求項1記載の椅子である。
請求項8に記載の発明は、椅子を構成する支持基部に対して操作レバーを取り付ける操作レバーの取付構造であって、前記操作レバーが、前記支持基部に対して離脱可能な離脱可能姿勢と前記支持基部に対して離脱不能な離脱不能姿勢とを採り得るものであり、前記支持基部に対して前記操作レバーを支持させた後に、前記支持基部に阻害部材を取り付けることにより、前記操作レバーの回転可能範囲が前記阻害部材により規制され、当該操作レバーが前記離脱可能姿勢を採れないようにした操作レバーの取付構造である。
以上説明したように本発明によれば、少なくとも、支持基部に対して操作レバーを好適に装着し得る椅子を提供することができる。
本発明の一実施形態を示す斜視図。 同実施形態における正面図。 同実施形態における背面図。 同実施形態における左側面図。 同実施形態における右側面図。 同実施形態における平面図。 同実施形態における底面図。 同実施形態における分解斜視図。 同実施形態における分解斜視図。 同実施形態における後方からの斜視図。 同実施形態における背凭れの背面図。 同実施形態における背凭れの左側面図。 同実施形態における背凭れの底面図。 同実施形態における背凭れの中央縦断面図。 図14における下部拡大図。 同実施形態における背凭れの分解斜視図。 同実施形態における背張地の一部を破断した背面図。 同実施形態における背張地の一部を破断した正面図。 同実施形態における第一、第二の帯状部材の斜視図。 同実施形態における背凭れ本体の底面図。 同実施形態における背支持体の斜視図。 同実施形態における背支持体の分解斜視図。 同実施形態における操作部材の作動説明用の平面図。 同実施形態における操作部材の作動説明用の平面図。 同実施形態における操作部材の作動説明用の平断面図。 同実施形態における操作部材の作動説明用の平断面図。 図4におけるX方向矢視図。 同実施形態における座受体の斜視図。 同実施形態における座受体の平面図。 同実施形態における座受体の後部の拡大斜視図。 同実施形態における座受体の正面図。 同実施形態における座受体の背面図。 同実施形態における座受体の左側面図。 同実施形態における座受体の右側面図。 同実施形態における座本体の下方からの斜視図。 同実施形態における座本体の中央横断面図。 同実施形態における座本体の中央縦断面図。 同実施形態におけるシェル体の平面図。 同実施形態におけるシェル体の底面図。 同実施形態におけるシェル体の正面図。 同実施形態におけるシェル体の背面図。 同実施形態におけるシェル体の右側面図。 同実施形態における座本体の座受体に対する取付説明用の断面図。 同実施形態における座本体の座受体に対する取付説明用の断面図。 同実施形態における座本体の座受体に対する取付説明用の断面図。 同実施形態における座本体の座受体に対する取付説明用の平断面図。 同実施形態における座本体の座受体に対する取付説明用の平断面図。 同実施形態における開口部の形成方法の説明図。 同実施形態における開口部の形成方法の説明図。 同実施形態における開口部の形成方法の説明図。 同実施形態における開口部の形成方法の説明図。 同実施形態における開口部の形成方法の説明図。 同実施形態における開口部の形成後の拡大図。 同実施形態における右側面図(背座後傾姿勢)。 同実施形態における右側面図(座前傾姿勢)。 同実施形態における支持基部の平面図。 同実施形態における支持基部の底面図。 同実施形態における支持基部の左側面図 同実施形態における支持基部の右側面図。 同実施形態における支持基部の斜視図。 同実施形態における分解斜視図。 同実施形態における分解斜視図。 同実施形態における平面図。 同実施形態における脚・支持基部の部分拡大縦断面図。 同実施形態における脚・支持基部の部分拡大縦断面図。 同実施形態における脚・支持基部の部分拡大縦断面図。 同実施形態における反力発生体・支持部材の部分拡大縦断面図。 同実施形態における図67の切断位置に対応する部分拡大縦断面図。 同実施形態における反力発生体・支持部材の分解斜視図。 同実施形態における支持部材の後方からの斜視図。 同実施形態における脚・支持基部・昇降操作レバーを説明するための横断面図。 同実施形態における脚・支持基部・昇降操作レバーを説明するための横断面図。 図2におけるA-A線断面図。 同実施形態における図73の切断位置に対応する背座後傾姿勢時の縦断面図。 同実施形態における図73の切断位置に対応する座前傾姿勢時の縦断面図。 図29におけるB-B線断面図。 同実施形態における図76の切断位置に対応する座前傾姿勢時の横断面図。 同実施形態における縦断面図。 同実施形態における図78の切断位置に対応する座前傾姿勢時の縦断面図。 図84におけるC-C線断面図。 同実施形態における図80の切断位置に対応する座前傾姿勢時の横断面図。 同実施形態における分解斜視図。 同実施形態における部分拡大平面図。 同実施形態における底面図。 同実施形態における斜視図。 同実施形態における中央縦断面図。 同実施形態における中間部材の離脱過程を説明するための図86の切断位置に対応する中央縦断面図。 同実施形態における中間部材の正面図。 同実施形態における中間部材の背面図。 同実施形態における中間部材の平面図。 同実施形態における中間部材の底面図。 同実施形態における中間部材の右側面図。 同実施形態における中間部材の斜視図。 同実施形態における図78の切断位置に対応する座の跳ね上がり姿勢時の縦断面図。 同実施形態における図78の切断位置に対応する座の跳ね上がり姿勢及び当該座を支持基部から離脱させた状態の縦断面図。
以下、本発明の一実施形態を、図1~95を参照して説明する。
椅子は、脚Aと、脚Aに支持された支持基部Bと、支持基部Bに支持された座Cと、支持基部Bに支持された背支持体Lと、背支持体Lに支持された背凭れMと備えたものである。
座Cは、支持基部Bの上に配設され通常姿勢(ps)と、当該通常姿勢(ps)よりも前傾した前傾姿勢(pf)と、通常姿勢(ps)よりも後傾した後傾姿勢(pr)を採り得るように構成されている。支持基部Bと背支持体Lとの間には、背支持体Lを通常姿勢(ps)の方向に付勢し得る反力発生体Rが設けられている。
背凭れMは、支持基部Bに対して背支持体Lを介して後傾動作可能に支持されたものである。すなわち、背凭れM、及び、背支持体Lは、支持基部Bに対して通常姿勢(ps)と、当該通常姿勢(ps)よりも後傾した後傾姿勢(pr)とを採り得るものである。
椅子には、背凭れMに連動した背支持体Lの後傾動作に伴わせて座Cの前部及び前後方向中央部を上方に持ち上げ得るとともに座Cの全体を後傾及び後方移動させ得るように構成された体重感知式のロッキング機構が設けられている。
椅子には、座Cの前部すなわち座Cにおける前軸j2よりも前の部分に対して着座荷重を偏らせることによって座Cを前軸j2回りに前方に回転させて前傾姿勢(pf)に遷移させ得る座前傾機構が設けられている。
以下、この実施形態における椅子の各構成について詳述する。
<<脚A>>
脚Aは、下端にキャスタを備えた複数本の脚羽根a1と、脚羽根a1の上端部が集合する部位から起立する脚支柱a2とを備えている。
この実施形態の脚Aは、脚支柱a2を上下方向に伸縮させるための昇降操作レバーVが、支持基部Bから離脱可能な離脱可能姿勢(SR)を採れないように、支持基部Bに対する所定方向への回転を阻害し得る阻害部材を構成するものとなっている。
<脚支柱a2>
脚支柱a2は上下方向に伸縮可能に構成されている。
脚支柱a2は上下方向に延びたものである。脚支柱a2は、座Cの上下方向位置を調整し得るガスシリンダーagを含んで構成されている。
ガスシリンダーagは、脚支柱a2の下部に設けられるシリンダー部a21と、シリンダー部a21に対して昇降動作可能な昇降ロッドa22と、昇降ロッドa22の上端部に上下方向に突没動作し得るように突設され下方に押圧された場合に内部に封入されたガスを流動可能な状態にすることにより昇降ロッドa22を昇降動作可能な状態にさせる作動部材a23を備えた既知の構成のものである。
昇降ロッドa22は円柱状をなしている。脚支柱a2の上部である昇降ロッドa22における上部の外周面はテーパー状をなしている。すなわち、昇降ロッドa22の上部は、上方に向かって漸次直径が短くなるように形成されている。
昇降ロッドa22の上部は、支持基部Bの脚連結部である嵌合孔Baに嵌合するようになっている。なお、昇降ロッドa22が内嵌される支持基部Bの嵌合孔Baは、昇降ロッドa22の上部に対して密に外嵌し得る形状をなしている。
作動部材a23は、支持基部Bのレバー支持部b13に対して回転可能に支持された操作レバーである昇降操作レバーVにより、下方に押圧され得るものとなっている。
<<支持基部B>>
支持基部Bは、脚Aの上部に取り付けられている。
支持基部Bは、脚Aによって上下位置変更可能、且つ、旋回動作可能に支持されている。支持基部Bは、金属により一体的に成型されたものである。支持基部Bは、全体として前後方向に長手をなし上方に開放されたボックス状をなしている。
支持基部Bは、下向面を有するとともに反力発生体Rの後端部を支持させるための取付部2Tを一体に設けた底壁部2と、底壁部2の左右両端部からそれぞれ上方に連設された起立壁状をなす左右の側壁b1と、底壁部2の後端部に立設され左右の側壁b1における後端部間を繋ぐ後壁b2と、左右の側壁b1における後部から外側方に延設された延出鍔b3を備えたものである。
<底壁部2>
底壁部2は、底面が略水平に設けられ脚支柱a2の上部に嵌合する脚連結部である嵌合孔Baが配設された基礎底壁21と、基礎底壁21の後端部から斜め上後方に向かって延設された傾斜底壁22と、基礎底壁21の前端部から前方に延設され前方に向かうに連れて漸次上方に位置するように設けられた前底壁23と、傾斜底壁22の後端部から後方に向かって略水平に延設された後底壁24を備えている。
底壁部2には、嵌合孔Baの近傍に立ち上がるように設けられた立ち上がり構造部2Sと、反力発生体Rの後端部に対して係り合う支持部材Wが取り付けられる取付部2Tが設けられている。
[基礎底壁21]
基礎底壁21には、脚支柱b2の上部に嵌合する上下方向に貫通した嵌合孔Baが形成されたボス部211が立設されている。
[傾斜底壁22]
傾斜底壁22は、基礎底壁21の後端部から後方に向かって漸次上に位置するように傾斜して設けられている。傾斜底壁22は基礎底壁21から上後方に傾いて延びているため、基礎底壁21よりも高い位置に取付部2Tが配設される後底壁24を好適に設けることができるようになっている。
[前底壁23]
前底壁23は、基礎底壁21の前端部から前方に延びてなるものである。前底壁23の上には、左右の側壁b1の長孔b12に挿入された前軸j2が配設されている。
[後底壁24]
後底壁24は、傾斜底壁24の後端部から後方に略水平をなすように延設されたものである。後底壁24の左右方向中間部分は、支持部材Wを取り付けるための取付部2Tの底壁部分を構成している。
後底壁24は、基礎底壁21よりも高い位置に配設されている。後底壁24には、反力発生体Rの後端部を支持する支持部材Wの取付部2Tが設けられている。
つまり、後底壁24を、基礎底壁21よりも高い位置に設けることにより、反力発生体Rを水平姿勢に配設するための構成が好適に採れるようになっている。
[立ち上がり構造部2S]
立ち上がり構造部2Sは、嵌合孔Baの上に配設されたねじ溝を有するねじ螺着孔n4を含んで構成されたものである。
立ち上がり構造部2Sは、嵌合孔Baの前側に立ち上がるように隣設されている。立ち上がり構造部2Sは、金属製のものであり、嵌合孔Baを形成する基礎底壁21のボス部211と一体に設けられている。
立ち上がり構造部2Sは、平面視において嵌合孔Baの前部を部分的に囲うように立ち上がる起立部分25と、嵌合孔Baの直上に位置するように起立部分25間に架設される横架部分26とを備えたものである。
起立部分25は、嵌合孔Baを形成したボス部211の前部に一体に連設されている。起立部分25は、後部側の左右方向中央部が前方に凹んだ形状をなしている。
つまり、起立部分25の後部は、嵌合孔Baの直上部分に空間が設けられ、且つ、当該空間の上に横架部分26を一体に配設し得る形状に設定されている。
横架部分26は、略鉛直方向に貫通したねじ螺着孔n4が設けられている。横架部分26は、起立部分25に一体に連設されている。
この実施形態の椅子に設けられた立ち上がり構造部2Sは、専ら、脚Aと支持基部Bとを分離させる作業を、作業者が安全に実行できるようにするために設けられている。
作業者は、立ち上がり構造部2Sの横架部分26に設けられたねじ螺着孔n4に対して、当該ねじ螺着孔n4に合致する大きさのねじv4を、一般的な工具を利用して上方から下方に向かって螺合進入させることができるようになっている。
そして、ねじ螺着孔n4の直下に配設された脚支柱b2の上部は、支持基部Bに一体に設けられた立ち上がり構造部2Sを足場にしつつ下方に螺合進入するねじv4により、下方に押圧されるように構成されている。
より具体的に言えば、ねじ螺着孔n4に対して螺合されたねじv4は、ねじ螺着孔n4のねじ溝にガイドされて回転しつつ下降し、ねじv4の下端部が脚支柱b2を構成する昇降ロッドa22における上端部の外周縁部分を下方に押圧し得るようになっている。
立ち上がり構造部2Sは、支持基部Bに対して脚Aを離脱させる場合に使用されるものとなっている。椅子が完成している状態では、支持基部Bの嵌合孔Baと脚支柱a2の上部である昇降ロッドa22の上部とは、強固に嵌合されたものとなっている。
この実施形態では、立ち上がり構造部2Sのねじ螺着孔n4に対して螺合進入し得るねじv4の押圧力を利用して、嵌合孔Baと昇降ロッドa22との強固な嵌合状態を解消または緩和するようにしている。
ねじ溝に沿って回転しながら降下するねじv4は、昇降ロッドa22に対して強力かつ継続的な押圧力を加えることができるため、嵌合孔Baと昇降ロッドa22との強固な嵌合状態を好適に解消または緩和し得るものとなっている。
換言すれば、この実施形態の椅子には、脚支柱a2と支持基部Bとの嵌合度合を緩和させる嵌合度合緩和構造が設けられている。嵌合度合緩和構造は、支持基部Bにおける嵌合孔Baの上に、ねじ溝を有するねじ螺着孔n4が配設されたものであり、ねじ螺着孔n4に対して螺合進入されたねじv4により、脚支柱a2の上部を下方に押圧し得るものとしたものである。
なお、ねじv4は、ねじ挿通孔n4に合致する規格のものであり、且つ、上下方向に一定の長さを有するものであればどのようなものであってもよい。この実施形態では、椅子を分解する場面等において、支持部材Wを支持基部Bの取付部2Tに対して固定するために使用されたねじv5が取り外された後に、当該ねじv5をそのまま立ち上がり構造部2Sのねじ螺着孔n4に螺合進入させるためのねじv4として転用できるようになっている。
[取付部2T]
取付部2Tは、支持基部Bの後部に設けられている。取付部2Tは、反力発生体Rの後端部を支持する支持部材Wが取り付けられる部位をなしている。
取付部2Tは、支持部材Wを取り付けるためのねじv5が挿通される第一ねじ挿通孔v5を有した底壁部分である後底壁24と、後底壁24の後部から上方に立設され前面を後傾した傾斜面nmとした後壁部分27と、後壁部分27の左右両端部から前方に延設されるとともに後壁24の左右両側部から上方に立設された左右の側壁部分28を備えたものである。
後底壁24は略水平板状をなしている。後底壁24には、左右方向中央部に上下方向に貫通したねじ挿通孔である第一ねじ挿通孔h51が設けられている。第一ねじ挿通孔h51は、前後方向に長手をなす長孔状に形成されている。
後底壁24には、ねじv5に螺合された六角ナットn5の移動によって後底壁24の方向に引き寄せられた支持部材Wの底壁部w11が当接するようになっている。
後壁部分27は、起立板状をなしており後底壁24に対して後傾した姿勢をなすように立設されている。後壁部分27の前面は支持部材Wの後壁部分w13が当接する傾斜面nmになっている。
傾斜面nmは、後底壁24に対して緊締された固定位置(下位置)から反固定位置の方向すなわち下位置よりも上方に向かうにつれて、反力発生体Rの他端部すなわち前部材r2の前端部に対して漸次離れるように設定されている。
左右の側壁部分28は、後底壁24に立設され後部が後壁部分27に繋がったものである。左右の側壁部分28は、支持部材Wの左右方向位置を規定する役割を担うとともに反力発生体Rによる付勢力を受ける足場となる後壁部分27の強度を確保する役割を担っている。
<左右の側壁b1>
左右の側壁b1は、底壁部2すなわち基礎底壁21、傾斜底壁22、前底壁23、及び、後底壁24の左右両端部から立設されたものである。左右の側壁b1は、前後方向に略直線状に延びている。
左右の側壁b1は、基礎底壁21の後部に対応する前後方向位置に設けられ主軸j1を回転可能に保持し得る左右方向に貫通した軸孔b11と、前底壁23の前部に対応する前後方向位置に設けられ座Cの前部を支持するための前軸j2を前後スライド移動及び上下スライド移動可能に保持し得る左右方向に貫通した長孔b12と、左の側壁b1にのみ設けられ座Cを上下昇降するための昇降操作レバーVを回転可能に支持し得るレバー支持部b13と、長孔b12の前に当該長孔b12に沿って設けられ外側方に向かって開放された溝部b14と、前後方向中間部の上端部に山型に突出するように設けられ背支持体Lに設けられた座係合軸j3の前下方への移動を禁止する軸移動規制部b15を備えている。
[軸孔b11]
軸孔b11は、背支持体Lを支持基部Bに対して回転可能に支持する主軸j1を支持するためのものである。
左右の側壁b1には、軸孔b11の一部を形成する外側方に突出したボス状部分b4が一体に設けられている。軸孔b11に関連させて左右の側壁b1にボス状部分b4を設けることにより、主軸j1を直接的に支持し得る左右方向の領域が、左右の側壁b1の幅寸法よりも長く確保されている。ボス状部分b4は、延出鍔b3の前端部に連設されている。
[長孔b12]
長孔b12は、側面視において下端部側が上端部側よりも前に位置するように斜め方向に延びてなるものである。長孔b12には、前軸j2に対して滑りやすいように合成樹脂により作られたスリーブ部材gsが内嵌されている。前軸j2は、スリーブ部材gsを介して長孔b12に支持されたものとなっている。
換言すれば、支持基部Bには、長孔b12、及び、長孔b12に装着された滑動性に優れたスリーブ部材gsによって構成され、前軸j2をスライド移動可能に支持し得る長孔状の前軸支持部が設けられている。
[レバー支持部b13]
レバー支持部b13は、昇降操作レバーVをフラップ動作可能に枢支するものである。昇降操作レバーVは、ガスシリンダーagに作用し脚支柱a2を上下方向に伸縮操作し得るものである。
レバー支持部b13は、左の側壁b1から当該左の側壁b1に対して略直交する外方に突設された前後一対の支持壁部b15と、一対の支持壁部b15における対面関係にある内面からそれぞれ相寄る方向に突設された一対の軸部j4とを備えたものである。
前後一対の支持壁部b15間には昇降操作レバーVが配設される空間が形成されている。
一対の軸部j4は、互いに相反する方向すなわち軸心を合致させて互いに相寄る方向に突設されている。軸部j4は、軸心に対して直交する方向である左右方向に幅狭をなす幅狭部j41と、軸心に対して直交する方向である上下方向に幅広をなす(幅狭部j41よりも広い幅をなす)幅広部j42とを備えている。換言すれば、軸部j4は、横幅が縦幅よりも短く構成されている。
[溝部b14]
溝部b14は、長孔b12と同じ方向すなわち側面視において下端部側が上端部側よりも前に位置するように斜め方向に延び設けられている。
溝部b14には、支持基部Bに対する座受体1の位置を規制するために、座受体1に設けられた規制突起1tが配設されるようになっている。
<後壁b2>
後壁b2は、後底壁24の後端部から立設されたものである。後壁b2は、左右の側壁b1の後端部間を繋いでいる。後壁b2の左右方向中間部は、支持部材Wを取り付けるための取付部2Tの後壁部分27を構成している。
<延出鍔b3>
延出鍔b3は、左右の側壁b1よりも外側方に延設されている。
延出部b3には、背支持体Lの後傾時に背支持体ベース4が当接するダンパーgxを取り付けるためのダンパー取付部b31が設けられている。ダンパー取付部b31に取り付けられたダンパーgxには、左右のアーム本体411における上端部からそれぞれ内側方に突設された係合突片41cが係合し得るようになっている。
以上の構成をなす支持基部Bの前下部は、合成樹脂製の支持基部カバーX1により被覆されている。
<<昇降操作レバーV>>
昇降操作レバーVは、合成樹脂により一体に形成された単一のものである。昇降操作レバーVは、ねじ等の止着具を使用すること無く支持基部Bのレバー支持部b13に対して装着可能に構成されている。
昇降操作レバーVは、支持基部Bに対して回転可能に支持されている。より具体的に言えば、昇降操作レバーVは、支持基部Bにおける左の側壁b1に設けられたレバー支持部b13に対して回転可能に支持されている。
昇降操作レバーVは、使用者の操作により、座Cを昇降動作させるべく脚Aの脚支柱a2を上下方向に伸縮可能な状態にさせることができるものである。
昇降操作レバーVは、操作端部vc側の部位が使用者によって上動されると、軸受部vbが係わり合う支持基部Bの軸部j4回りに回転し、回動端部vaが下方に動いて脚支柱a2の上端部に配された作動部材a23を押下し得るように構成されている。
昇降操作レバーVは、左右方向に延びた板状をなし先端部に操作端部vcを有したレバー本体vhと、レバー本体vhの基端部から上方に延設された基端立設部viと、基端立設部viの上端部から内側方に向かって延設され先端部に脚支柱a2に対して当接し得る回動端部vaを有した内方延設部vmと、基端立設部viと内方延設部vmとの間に設けられた軸受部vbを備えたものである。
<レバー本体vh>
レバー本体vhは、座受体1の外面に沿うように湾曲した形状、すなわち、正面視において下方に向かって凸をなすように部分円弧状に湾曲した形状をなしている。レバー本体vhの先端部は、主として使用者の手指による操作力を受ける操作端部vcとなっている。操作端部vcは、使用者による操作力を受けていない場合には、自重により下限位置に位置するように構成されている。
<基端立設部vi>
基端立設部viは、レバー本体vhの基端部分から立設された略四角柱状をなしたものである。
<内方延設部vm>
内方延設部vmは、基端立設部viに片持ち的に支持されている。内方延設部vmは、基端部分が基端立設部viと略同じ幅寸法をなしており支持基部Bの内部に位置する先端側に向かって漸次幅寸法が短くなるように形成されている。
内方延設部vmの先端部は、脚支柱a2に設けられた作動部材a23を押下し得る回動端部vaとなっている。
<軸受部vb>
軸受部vbは、基端立設部vi及び内方延設部vmにおける境界部分の前部及び後部に互いに相反する方向を向くように設けられている。
軸受部vbは、昇降操作レバーVの両側すなわち前後に対をなして設けられている。軸受部vbの一方は前方を向いており、軸受部vbの他方は後方を向くように構成されている。軸受部vbは、基端立設部vi及び内方延設部vmにおける境界部分の内縁部近傍に設けられている。
前後一対の軸受部vbは、互いに相反する方向に凹設されている。前後一対の軸受部vbは、支持基部Bのレバー支持部b13において互いに相寄る方向に突設された前後一対の軸部j4に対して係わり合うことにより、昇降操作レバーV全体を軸部j4回りに回転可能にしている。
前後一対の軸受部vbには、昇降操作レバーVが所定の離脱可能姿勢(SR)を採る場合にのみ、昇降操作レバーVを移動させて前後一対の軸部j4が抜け出し可能な抜け出し通路である切欠部vdが設けられている。
軸受部vbの切欠部vdは、レバー支持部v13の軸部j4における幅狭部j41が通過可能な幅寸法に設定されている。一方で、切欠部vdは、軸部j4の幅広部j42が通過不能な幅寸法に設定されている。
この実施形態では、切欠部vdは、昇降操作レバーVが離脱可能姿勢(SR)を採る場合に、軸部j4が鉛直方向に直線的に相対移動して軸受部vb内から外部に離脱し得る位置に設けられている。
<<昇降操作レバーVの支持基部Bに対する取り付けについて>>
椅子を構成する支持基部Bに対して昇降操作レバーVを取り付ける昇降操作レバーVの取付構造について説明する。
この実施形態の椅子は、昇降操作レバーVが、支持基部Bに対して離脱可能な離脱可能姿勢(SR)と、支持基部Bに対して離脱不能な離脱不能姿勢(SH)とを採り得るものである。
<離脱不能姿勢(SH)について>
昇降操作レバーVは、阻害部材である脚Aが支持基部Bに対して内嵌されている場合に、支持基部Bに対して離脱不能な離脱不能姿勢(SH)のみを採り得るものとなっている。
すなわち、昇降操作レバーVは、脚Aが支持基部Bに対して正規の状態に取り付けられている場合には、離脱可能姿勢(SR)を採り得ないものとなっている。
椅子は、支持基部Bのレバー支持部b13に対して昇降操作レバーVを支持させた後に、支持基部Bに阻害部材である脚Aの脚支柱a2を取り付けることにより、昇降操作レバーVの回転可能範囲が脚支柱a2の上部の存在により規制されるものとなっている。
昇降操作レバーVは、脚支柱a2の上部によって、離脱不能姿勢(SH)の範囲内の回動しかできず、それ以上の回動が阻止された結果、離脱可能姿勢(SR)を採れないようになっている。
すなわち、支持基部Bに対して脚Aが装着されている場合には、昇降操作レバーVの回動端部vaが、離脱不能姿勢(SH)において脚支柱a2の上部に当接するものとなり、当該回動端部vaはそれ以上の下方への移動が脚支柱a2の存在によって阻止されるものとなる。このため、昇降操作レバーVは、支持基部Bから脚Aが取り外されない限り、支持基部Bから離脱できないものとなっている。
<離脱可能姿勢(SR)について>
昇降操作レバーVは、阻害部材である脚Aが支持基部Bに対して内嵌されていない場合にのみ、支持基部Bに対して離脱可能な離脱可能姿勢(SR)を採り得るものとなっている。
椅子は、昇降操作レバーVが支持された支持基部Bから脚Aの脚支柱a2を取り外すことにより、昇降操作レバーVの回転可能範囲が脚支柱a2の上部により規制されることが無くなり、当該昇降操作レバーVが離脱可能姿勢(SR)にまで姿勢変更できるように構成されている。
すなわち、支持基部Bから脚Aが離脱している場合には、昇降操作レバーVの回動端部vaが、離脱可能姿勢(SR)を採り得るまで嵌合孔Baの内部にまで進入し得るものとなる。
そして、離脱可能姿勢(SR)の昇降操作レバーVは、使用者によって支持基部Bに対して離れる方向(上向き鉛直方向)に相対移動されることにより、軸部j4の幅狭部j41が軸受部vbの切欠部vdを通過することができ、昇降操作レバーVが支持基部Bから離脱できるものとなっている。
<<反力発生体R>>
反力発生体Rは、反力ばねとも称されるものであり、支持基部Bと背支持体Lとの間に介設されたものである。反力発生体Rは、前後方向に伸縮可能に配されたものである。
反力発生体Rは、一端部すなわち後端部が支持部材Wを介して支持基部Bに取り付けられるとともに他端部すなわち前端部が背支持体Lの座係合軸j3に対して取り付けられる圧縮バネタイプのものである。
反力発生体Rは、座係合軸j3を前方に直接的に付勢し得るものである。反力発生体Rは、座C及び背支持体Lが通常姿勢(ps)をなす場合に前後方向に延びた略水平姿勢をなすように設定されている。反力発生体Rは、通常姿勢(ps)において、支持基部Bと背支持体Lの座係合軸j3との間で水平姿勢をなしている。
この実施形態では、反力発生体Rは、支持基部Bを足場にして、座係合軸j3の左右方向中央部を前方に付勢し得るものとなっている。座係合軸j3は、支持基部Bにおける左右の側壁b1の軸移動規制部b15に当接し、それ以上の前下方への移動が禁止されている。
つまり、座係合軸j3が支持基部Bに当たることにより、背支持体Lの主軸j1回りの前方への回転が禁止された結果、背支持体Lの通常姿勢(ps)が規定されている。
また、反力発生体Rは、背支持体L及び座Cが通常姿勢(ps)から後傾姿勢(pr)に遷移するにしたがって、座係合軸j3が後上方に移動することに伴って、漸次前後方向に圧縮されつつ後傾するものとなっている。
反力発生体Rは、ばね材である金属製のコイルスプリングr1(圧縮コイルスプリング)を主体に構成されている。
この実施形態では、着座者が座Cを介して座係合軸j3を前下方に押圧するという体重感知式のロッキング機構の構造に基づいて、背凭れMの後傾動作に対する通常姿勢(ps)方向への反力を着座者の体重が補助している。そのため、この実施形態の反力発生体Rには、比較的小型軽量のコイルスプリングr1が適用されたものとなっている。
反力発生体Rは、金属により作られたコイルスプリングr1と、コイルスプリングr1の前部に装着された前部材r2と、コイルスプリングr1の後部に装着された後部材r3と、前部が前部材r2に設けられた保持孔に挿入されるとともに後部が後部材r3に設けられた保持孔に挿入され前部材r2及び後部材r3の姿勢を保持し得る姿勢保持軸r4とを備えたものである。
前部材r2の先端部は、座係合軸j3に対して相対回転可能に接続したものとなっている。前部材r2の先端部には、円柱状をなす座係合軸j3に対して外嵌し得るように左右方向に延びた係合凹部r21が設けられている。
後部材r3の後端部は、支持部材Wを介して支持基部Bに支持されている。後部材r3の後端部は、支持部材Wに対して相対回転可能に接続したものとなっている。後部材r3の後端部には、左右方向に延びた係合凹部r31、及び、係合凹部r31の上部及び下部に左右方向の位置を合致させて設けられた上下一対の縦係合凹部r32が設けられている。
後部材r3の係合凹部r31は、支持部材本体w1における前壁部分w12の上下方向中間部に突設された左右一対の軸突起w15に係合するようになっている。左右一対の軸突起w15は、側面視において部分円盤状をなすように前方に突設されている。
後部材r3の縦係合凹部r32は、支持部材本体w1における前壁部分w12の左右方向中央部に突設された山型突起w16に係合するようになっている。山型突起w16は、上下方向に延びるように設けられている。
なお、前部材r2と後部材r3は、互いの姿勢は異なるものの、それぞれ同じ形状のものが用いられている。
<<支持部材W>>
支持部材Wは、合成樹脂により形成され前面側に反力発生体Rに対して係合し得る部分を有するとともに後面側に傾斜背面部wmを有した支持部材本体w1と、支持部材本体w1の内部に遊動可能に配設されたナットである六角ナットn5とを備えたものである。
支持部材Wは、支持基部Bの後部に設けられた第一ねじ挿通孔h51を有する取付部2Tに対して、ねじv5によりに固定されるものとなっている。
支持部材Wは、所定の固定位置において支持基部Bの取付部2Tにおける底壁部分である後底壁24、後壁部分27、及び、左右の側壁部分28に囲われる形態のものとなっている。
<支持部材本体w1>
支持部材本体w1は、ねじv5が挿通される第二ねじ挿通孔h52を有した底壁部w11と、底壁部w11の周縁部から上方に立設され内部に六角ナットn5が収容されるナット配設空間wkが設けられた周壁部wsとを有したものである。
[底壁部w11]
底壁部w11は、左右方向中央部に前後方向に長孔状をなす第二ねじ挿通孔h52が設けられている。底壁部w11の下面は、固定位置において、取付部2Tの後底壁24に当接するようになっている。
[周壁部ws]
周壁部wsは、反力発生体Rの後部材r3と係わり合う前壁部分w12と、支持基部Bにおける後壁部分27の傾斜面nmに摺接し得る傾斜背面部wmを有した後壁部分w13と、前壁部分w12と後壁部分w13の左右両側部間を繋ぐ左右の側壁部分w14とを備えたものである。
前壁部分w12は、上下方向中間部に後部材r3の係合凹部r31に対して係合し得るように突設された左右一対の軸突起w15と、左右方向中間部に後部材r3の縦係合凹部r32に対して係合し得るように突設された山型突起w16とを備えている。
後壁部分w13は、側面視において後傾したものとなっている。後壁部分w13における後方を向く傾斜背面部wmは、上方に向かって漸次後方に位置するように傾斜したものとなっている。
左右の側壁部分w14は、それぞれ外壁waと、外壁waよりも内側に配された内壁wbとを備えている。ナット配設空間wkは、周壁部wsにおける前壁部分w12、後壁部分w13、及び、左右の側壁部分w14における内壁wbによって構成されている。
周壁部w12のナット配設空間wkに配設された六角ナットn5は、左右方向の移動及び水平旋回が抑制されるように周壁部w12の内周面に対して係わり合うものとなっている。また、ナット配設空間wkは、上方に向かって漸次前後方向の寸法が長くなるように形成されているため、六角ナットn5の前後方向の移動が許容される構成になっている。
<六角ナットn5(ナット)>
六角ナットn5は、支持基部本体w1に保持された既知の構成のものである。六角ナットn5は、ねじ溝を有し支持基部Bに設けられた第一ねじ挿通孔h51、及び、支持部材本体w1の底壁部w11に設けられた第二ねじ挿通孔h52に挿通されたねじv5に螺合するものである。
六角ナットn5は、左右方向の移動及び水平旋回が抑制されるように周壁部w12に対して係わり合うものであり、且つ、前後方向の移動が許容されるように周壁部w12に対して係わり合うものである。
<反力発生体Rを装着するための支持部材Wの作動について>
反力発生体Rを装着するための支持部材Wの取付部2Tに対する取り付けは次のようにして行われる。
まず、反力発生体Rの前部材r2を座係合軸j3に係わり合わせるとともに後部材r3を支持部材本体w1の前壁部分w12に係わり合わせる。
次に、支持基部Bの第一ねじ挿通孔h51、支持部材本体w1の第二ねじ挿通孔h52の順に下から上に向かって挿通されたねじv5を、支持基部本体w1の内部に配設された六角ナットn5に接続(螺合)する。
このとき、支持部材Wは、前後方向に圧縮されていない状態の反力発生体Rの後部に接続されている。つまり、支持部材Wは、固定位置よりも上方且つ後方に位置するものとなっている。長孔状をなす第一、第二ねじ挿通孔h51、h52に挿通されたねじv5は、六角ナットn5に螺合するために後傾した姿勢を無理なく採れるものとなっている。
以上の工程を経た後は、作業者は、危険を伴いやすい反力発生体Rや、当該反力発生体Rに接続された支持部材Wに対して直接的に触れることなく、ねじv5を回転させる操作だけで取付作業を完遂させることができるようになっている。
続いて、六角ナットn5に螺合したねじv5を第一方向(締め付ける方向)に回転させる。
ねじv5を第一方向に回転させると、支持部材本体w1に保持された六角ナットn5は、支持部材本体w1とともに下方に移動することになる。つまり、支持部材Wは、作業者によるねじv5の回転操作によって、取付部2Tの後底壁24方向に移動する。
このとき、支持部材Wは、下方に移動していくに連れて、反力発生体Rによって徐々に強くなるように後方付勢されることになる。すなわち、支持部材Wは、下降するにしたがって取付部2Tの傾斜面nmに案内されて下前方に移動するため、反力発生体Rは座係合軸j3と支持部材Wとの間で徐々に圧縮されていき、その付勢力は徐々に大きくなっていく。
ねじv5の回転を継続していくと、支持部材Wは、反力発生体Rの付勢力に抗しつつ傾斜面nmに案内されながら、前下方に円滑に移動されていき、最終的に、所定の固定位置にまで到達することになる。
以上のようにして、支持部材Wの取付部2Tに対する取り付けが完了する。
反力発生体R及び支持部材Wを取り外す作業は、上述した逆の手順により、極めて安全に行えるものとなっている。
すなわち、支持部材Wは、ねじv5を第二方向に回転させることにより、傾斜面nmに係合しつつ案内されて、反固定位置方向に移動(上昇)し得るものとなっている。このとき、支持部材Wは、六角ナットn5の上昇に伴って反力発生体Rの付勢力を弱めながら傾斜面nmに案内されながら上後方に移動するものとなっている。
作業者は、反力発生体Rや支持部材Wに触れることなく、ねじv5を第二方向に回転させる操作を行うだけで、危険を伴い易い反力発生体R及び支持部材Wを分解するための初期工程を完了させることができるようになっている。
<<座C>>
座Cは、脚Aの上に配設された支持基部Bに支持されている。支持基部Bの下面及び座Cの外周面は、正面視において滑らかに連続するように構成されている。
座Cは、座受体1と、上方を向く座面を有し座受体1に対して着脱可能な座本体Dとを備えたものである。
座Cの外周面、すなわち、座受体1と座本体Dの各外周面は、部分球体状をなすように滑らかに連続したものとなっている。
<座Cの前傾可能な構成について>
座Cの前部は、前軸j2を介して支持基部Bに対して回転可能且つ上下方向に移動可能に支持されている。座Cの後部は、通常姿勢(ps)において支持基部Bに支持された構造物である背支持体Lの座係合部である座係合軸j3に支持されるものである。ここで、背支持体Lに支持される「座Cの後部」とは、「座Cの前部よりも後」という意味である。
座Cは、通常姿勢(ps)と、通常姿勢(ps)よりも前傾した前傾姿勢(pf)との間で支持基部Bに支持された前軸j2回りに傾動可能に構成されている。
座Cには、支持基部Bに設けられた座係合部である座係合軸j3に対して当接し得る被係合部1kが設けられている。
座Cの被係合部1kは、通常姿勢(ps)及び後傾姿勢(pr)を採る場合に座係合軸j3の上に載るように当該座係合軸j3に対して係合するものとなっている。座Cの被係合部1kは、前傾姿勢(ps)を採る場合に座係合軸j3に対して上方に離間するように構成されている。
<座受体1>
座受体1は、座本体Dを支持するものである。座受体1の上面部は、座本体Dを構成するシェル体3に対して係わり合うようになっている。すなわち、座受体1の上面部にシェル体3が載設されるようになっている。
座受体1は、合成樹脂によりシェル状に形成されている。座受体1は、部分球体状の形態をなしている。使用者等により視認される座受体1の外周面は、球体面状をなすように形成されている。
座受体1における前部の外周面は、支持基部Bにおける前部の下面に滑らかに連続するように構成されている。また、座受体1の外周面は、座本体Dの外周面に滑らかに連続するように構成されている。
座受体1には、支持基部Bに支持された前軸j2の両端部を保持し得る前軸保持部1mが設けられている。
座受体1は、下方に開放され支持基部B及び背支持体Lが配設される凹所11と、上面部に設けられた座本体取付部であるシェル体配設部12と、左右方向中央部に設けられ中間部材U及びコイルスプリングYが配設される上方に開放された凹部13と、凹部13と凹所11との間に設けられ中間部材Uのアーム部u2が通過可能な上下方向連通孔であるアーム通過孔14を備えている。
<凹所11>
凹所11は、座受体1における左右方向中央部の下部に設けられ、支持基部Bを配設し得る下方に開放されたものである。
凹所11には、支持基部B及び背支持体Lが配設される凹み空間が形成されている。
座受体1における凹所11の凹み空間を臨む箇所には、前軸j2を保持し得る前軸保持部1mと、前軸保持部1mよりも後に配設され通常姿勢(ps)及び後傾姿勢(pr)において座係合軸j3に係合するとともに前傾姿勢(pf)において座係合軸j3に対して離間する被係合部1kと、支持基部Bに設けられた溝部b14内に配設される規制突起1tが設けられている。
凹所11は、下面側が凹み空間を臨み座係合軸j3が係合する部分である被係合部1kを有した凹所天壁部111と、凹所天壁部111の前部及び後部からそれぞれ下方に延設された凹所前壁部112及び凹所後壁部113と、凹所天壁部111の左右両側部からそれぞれ下方に延設された左右の凹所側壁部114とを備えたものである。
左右の凹所側壁部114の各内面間の離間寸法は座係合軸j3の左右方向寸法よりも長く設定されている。
[前軸保持部1m]
前軸保持部1mは、凹所天壁部111の前部から下方に突設されている。前軸保持部1mは、凹所天壁部111の左右両側部に対をなして設けられている。左右の前軸保持部1mは、前軸j2の左右両側端部を保持し得る形状をなしている。左右の前軸保持部1mには、前軸j2を着脱させる際に当該前軸j2が通過し得る軸通路1rが隣設されている。
[被係合部1k]
被係合部1kは、支持基部Bに枢支された背支持体Lの座係合軸j3に対して係合するものである。被係合部1kは凹所天壁部111に設けられている。被係合部1kは、凹部13の前下部の左右に対をなして設けられている。
被係合部1kは、座係合軸j3の上部に当接し得る上当接部分1kuと座係合軸j3の後部に当接し得る後当接部分1krとを有している。左右の被係合部1kは、略L字状をなしている。
被係合部1kは、座Cの姿勢変更に伴って座係合軸j3に対して接離可能に構成されている。
被係合部1kは、座Cが通常姿勢(ps)及び後傾姿勢(pr)を採る場合に座係合軸j3に対して係合するものであり、座Cが前傾姿勢(pf)を採る場合にのみ座係合軸j3から離間するようになっている。換言すれば、被係合部1kは、座係合軸j3を離脱しないように常時保持する形態が採られておらず、座係合軸j3に対して接離可能に構成されている。
[規制突起1t]
規制突起1tは、座受体1を前軸j2から離脱させるための姿勢である跳ね上がり姿勢(ph)を採らない限り、座本体1が前軸j2から離脱しないようにするためのものである。
すなわち、規制突起1tは、支持基部Bの溝部b14と係わり合い、座本体1が所定の跳ね上がり姿勢(ph)以外の姿勢にある場合に、座本体1の前軸j2に対する前方への移動を規制し得るものである。
規制突起1tは、座受体1の凹所11の前部に左右に対をなして設けられている。規制突起1tは、座受体1における支持基部Bの溝部b14に対応する箇所に、内方に向かって突出したものである。規制突起1tは、後方に向かって漸次上方に位置するように傾斜した姿勢をなしている。規制突起1tは、左右の前軸保持部1mの内側部に突設されている。
<シェル体配設部12>
シェル体配設部12は、座本体Dのシェル体3との連結部を有するものであり、座受体1の上部分すなわち座受体1における上方を向く部分に設けられている。
シェル体配設部12の後端部には、シェル体3に設けられた操作レバーk2との干渉を回避するための切欠部122が設けられている。
シェル体配設部12には、詳しくは後述するように、座本体Dを着脱可能な着脱係合構造(中央位置決め部G、上下方向係合機構H、水平方向係合機構I、逆戻り規制機構K)を構成する形状部分が設けられている。
座受体1の外周端縁1eは、正面視及び背面視において、左右の両端部から左右方向中央部に向かって漸次下方に位置するように(下方に向かって凹をなすように)形成されている。また、座受体1の外周端縁1eは、側面視において、前後の両端部から前後方向中央部に向かって漸次上方に位置するように(上方に向かって凸をなすように)形成されている。
座受体1の外周端縁1eよりも内側に立設された座受体周壁部121の上端は、正面視、背面視、及び、側面視において、略水平方向に延びるように設けられている。
<凹部13>
凹部13は、中間部材U及びコイルスプリングYを配設するために座受体1の上部に設けられたものである。凹部13は、座係合軸j3に対して係わり合う被係合部1kの近傍に設けられている。
凹部13は、シェル体配設部12を構成する座受体1の上面部分である中央天壁部分123に対して下方に凹むように設けられている。凹部13は、上方に開放されており、コイルスプリングYの下部を受けるための上向きに設けられた他方のバネ受け部13aを含んで構成されている。
凹部13には、中間部材本体u1及びコイルスプリングYが配設される配設空間13sが形成されている。
凹部13は、上面に上方を向く他方のバネ受け部13aが設けられた底壁131と、底壁131の前端部と中央天壁部分123との間を繋ぐ前壁132と、底壁131の後端部と中央天壁部分123との間を繋ぐ後壁133と、底壁131の外側端部と中央天壁部分123との間を繋ぐ外側壁134とを備えている。
凹部13の底壁131は、中間部材Uのアーム部u2を凹所11側に配設させることができるように左右に離間して設けられている。すなわち、凹部13の底壁131は、アーム通過孔14を介して左右に離間して設けられている。
<アーム通過孔14>
アーム通過孔14は、中間部材u2のアーム部u2が通過し得るものである。アーム通過孔14は、凹部13と凹所11との間に設けられている。アーム通過孔14には、中間部材Uのアーム部u2が配設されるようになっている。アーム通過孔14は、凹部13に保持された中間部材Uを上下方向に移動可能にさせている。
<座受体1の支持基部Bに対する装着及び離脱容易な構成について>
座受体1は、中間部材Uが離脱された後に、後端部が上方に跳ね上がるように前軸j2回りに回転可能なものとなっている。そして、座受体1が所定の跳ね上がり姿勢(ph)に姿勢変更された場合にのみ、前軸保持部1mが前軸j2から離脱可能に構成されている。
支持基部Bにおける左右の側壁b1の前部には、上下方向に延びてなり外側方に向かって開放された溝部b14が左右に対をなして設けられている。
座受体1は、支持基部Bの溝部b14に対応する箇所に、内方に向かって突出した規制突起1tが左右に対をなして設けられている。規制突起1tは、座受体1に設けられた左右の前軸保持部1mにおける内側部に突設されている。
座受体1は、中間部材Uによって離脱規制されている場合(すなわち、座受体1と座係合軸j3との間に中間部材Uが介設されている場合)に、規制突起1tが溝部b14内に位置し、前軸j2に対して前軸保持部1mが前方に離脱できないように構成されている。
仮に、中間部材Uが、座受体1と座係合軸j3との間に介設されていない場合であっても、所定の跳ね上がり姿勢(ph)が採られていない場合には、規制突起1t及び溝部b14が係合するため、前軸j2に対して前軸保持部1mが離脱することができない。
座受体1は、所定の跳ね上がり姿勢(ph)を採る場合に、規制突起1tが溝部b14の外に位置するように姿勢変更され、前軸j2に対して前軸保持部1mが前方に離脱できるように構成されている。
つまり、この実施形態では、格別な工具を用いることなく、座本体1を所定の跳ね上がり姿勢(ph)にすることによって、前軸j2(支持基部B)に対して簡単に分離できる構成を有している。その一方で、座本体1を所定の跳ね上がり姿勢(ph)にしない限り、座本体1を前軸j2(支持基部B)に対して分離できないように構成しているため、座本体1が安定的に支持される構成が実現されている。
<中間部材U>
中間部材Uは、合成樹脂により形成されたものである。中間部材Uは、座受体1と背支持体Lの座係合部である座係合軸j3との間に設けられている。
座受体1と中間部材Uとの間には、バネ部材であるコイルスプリングYが左右に対をなして介設されている。
中間部材Uは、支持基部Bに対して回転可能に支持された背支持体Lの座係合軸j3と座Cの後部すなわち被係合部1kの近傍部分との間に配設されている。
そして、中間部材Uは、座係合軸j3に係わり合う部分とコイルスプリングYを介して座受体1に係わり合う部分とを備えている。中間部材Uは、前傾姿勢(ps)における被係合部1kの座係合軸j3に対する離間距離を制限し得るものである。
中間部材は、コイルスプリングYの一端部である上端部を受ける一方のバネ受け部u11を設けた中間部材本体u1と、中間部材本体u1から延設され座係合部である座係合軸j3に対して係合し得る左右一対のアーム部u2とを備えたものである。
[中間部材本体u1]
中間部材本体u1は、全体として横長長方形の板状のものである。中間部材本体u1には、下向きに設けられた一方のバネ受け部u11が設けられている。
すなわち、中間部材本体u1の下面には、左右一対のコイルスプリングYの各上端部を受けるための一方のバネ受け部u11が左右に対をなして設けられている。
[アーム部u2]
アーム部u2は、中間部材本体u1の前部から下方に向かって延びた下方延出部u21と、下方延出部u21の下部から前方に湾曲するように延び座係合軸j3の下部に係合し得るフック形状部u22とを備えている。
<コイルスプリングY(バネ部材)>
コイルスプリングYは、座受体1と中間部材Uとの間に介設されたものである。コイルスプリングYは、左右に対をなして配設されている。コイルスプリングYは、上下方向に伸縮可能な姿勢をなしている。
コイルスプリングYは、座受体1を足場にして中間部材Uを上方に付勢している。すなわち、コイルスプリングYは、中間部材Uが座係合軸j3に対して係合する方向に付勢するものである。
<中間部材Uの着脱構造>
中間部材Uは、背支持体Lに対する座受体1の離脱を規制し得るものである。すなわち、中間部材Uは、座係合軸j3に対して座受体1の後部が一定の距離以上に離間しないように背支持体Lと座受体1との間に介設されている。
中間部材Uのアーム部u2は背支持体Lにおける座係合軸j3の下部に係合し、中間部材Uの中間部材本体u1はコイルスプリングYを介して座受体1に対して係合したものとなっている。
中間部材Uは、止着具を用いることなく、背支持体Lと座受体1との間の所定の位置に対して着脱可能に構成されている。
すなわち、中間部材Uは、コイルスプリングYの付勢力に抗する方向に押圧されることにより、当該中間部材Uの座係合軸j3に対する係合が解除され得るものであり、その係合が解除された状態から座係合軸j3と座受体1との間から離脱可能に構成されている。
なお、上述した手順の逆を辿れば、中間部材Uを、止着具を用いることなく、背支持体Lと座受体1との間の所定の位置に配設することができるものとなっている。
<座本体D>
座本体Dは、座クッションDqと、座クッションDqの下面に添設された支持部材であるクッション支持用のシェル体3と、座クッションDqの上部及び周縁部を被覆するとともにシェル体3の周縁部を被覆する座張地Dhを備えたものである。座本体Dには、上面部に平面視において略円形をなした座面が設けられている。
[座クッションDq]
座クッションDqは、発泡材であるウレタンフォーム材を主体に形成されたものである。座クッションDqは、上方に向かって漸次幅寸法が大きくなるように形成されている。座クッションDqの下面は、シェル体3に取り付けられている。
座クッションDqは、シェル体3に対して上側から外嵌する形状をなしている。座クッションDqは、底面視において、シェル体3よりも大きな形状をなしている。座クッションDqにおける前後方向及び左右方向の寸法は、シェル体3の前後方向及び左右方向の寸法よりも長く設定されている。
[シェル体3]
シェル体3は、座クッションDqの下面に取り付けられた概略円盤状をなすものである。シェル体3は、合成樹脂により一体に形成されている。
シェル体3は、上面が座クッションDqの下面に接着される円板状部分を有するシェル体本体31と、シェル体本体31の周端縁から下方に延びるように連設され外面が座クッションDqにおける周縁部の内面に添接するサポート壁部33と、サポート壁部33の下端部から斜め上外側方に延びてなり座クッションDqにおける周縁部の下端部を下支えする端壁部34と、サポート壁部33よりも内側におけるシェル体本体31の周縁部下面から下方に垂設された周壁部32とを備えたものである。
周壁部32の下端は、正面視、背面視、及び、側面視において、略水平方向に延びるように設けられている。
シェル体3には、片持ち状をなし座受体1に対して取付姿勢(F)からの相対回転を阻止し得るように係り合う部位である凸部ktを有した操作レバーk2が一体に設けられている。
シェル体本体31には、前後方向及び左右方向中心部に下方に向かって突出した中央凸部g1が設けられている。シェル体本体31には、周壁部32よりも内側において円周方向に一定の間隔を空けて係止突片係合部hkが複数設けられている。
中央凸部g1は中央位置決め部Gを構成するものであり、係止突片係合部hkは上下方向係合機構Hを構成するものであり、後で詳述するものとする。
周壁部32は、シェル体3の周縁部に配設されている。より具体的に言えば、周壁部32は、シェル体3のサポート壁部33よりも中心部側に配設されている。周壁部32は、座クッションDqを包む座張地Dhの端縁部deが当接し得る外向面32mを有している。
周壁部32は、底面視において略円環状に配設されている。すなわち、周壁部32は、底面視において中心凸部g1を中心とした正円をなす仮想円周線上に位置するように、操作レバーk2を配した後部の一箇所のみを除いて正円の軌道上に連続的に配設されている。
周壁部32には、外側方に延びてなり座張地Dhの端縁部deの下方への移動を規制し得る外方延出部321が突設されている。外方延出部321は、周壁部32における周方向に一定の間隔を空けて複数配設された突片状のものである。
なお、周壁部32における前端部と左右両側端部の三箇所の内面側、すなわち、周壁部32における前部の左右方向中央部分の内面側、及び、周壁部32における左右両側部の前後方向中央部分の内面側には、内方に膨出した内方突出部itが設けられている。内方突出部itは、後で詳述する水平方向係合機構Iを構成するものである。
周壁部32の内側面には、シェル体本体31に垂設されるとともに当該シェル体本体31の中央部方向から外方に向かって延びたリブrvが連結されている。リブrvは、シェル体本体31の下面に放射状に配設されている。
操作レバーk2は、シェル体本体31に対して片持ち支持されたものである。すなわち、シェル体3には、片持ち状をなし座受体1に対して係り合うレバー部材である操作レバーk2が設けられている。操作レバーk2には、操作端部k22の基端部分から周壁部32の一部を構成する壁状部分k21が立設されている。
操作レバーk2は、シェル体本体31の後部に配設されている。操作レバーk2は、基端部keがシェル体本体31に一体に接続されており、外方端部に使用者の手指による操作力を受ける操作端部k22が設けられている。
操作レバーk2には、基端部keと操作端部k22との間に、座受体1に設けられた上向きの凹部k1に対して係合し得る凸部ktが下方に向かって突設されている。座受体1の凹部k1と操作レバーk2の凸部ktは、後で詳述する逆戻り規制機構Kを構成するものである。
シェル体3におけるサポート壁部33の下端縁3eは、正面視及び背面視において、左右の両端部から左右方向中央部に向かって漸次下方に位置するように(下方に向かって凸をなすように)形成されている。また、シェル体3におけるサポート壁部33の下端縁3eは、側面視において、前後の両端部から前後方向中央部に向かって漸次上方に位置するよう(上方に向かって凸をなすように)に形成されている。
シェル体3におけるサポート壁部33の下端縁3eは、座本体Dが取付姿勢(F)をなす場合に、座受体1の外周端縁1eに沿うように設定されている。
[座張地Dh]
座張地Dhは、座クッションDqを被覆する伸縮性のある生地を主体に構成されたものである。
座張地Dhは、環状をなす端縁部deを有したものである。座張地Dhは、下方に開放された袋状に構成されたものである。座張地Dhには、端縁部deを縮径させて当該端縁部deをシェル体3の周壁部32の外向面32mに対して当接させるための図示しない紐状部材が設けられている。
<<座受体1に対する座本体Dの着脱構造>>
座本体Dは、座受体1に対して離脱可能な退避姿勢(E)と座受体1に対して取り付けられた取付姿勢(F)との間で、座受体1に対して共通軸cj回りに水平旋回可能に構成されている。
この実施形態の椅子は、清掃・交換等のメンテナンスや保管・搬送の便宜に資するよう、製造者だけでなくエンドユーザー(使用者)によっても、工具を用いることなく、座本体Dを座受体1に対して簡単に着脱操作できるように構成されている。
座受体1と座本体Dとの間には、座受体1の軸心に対して座本体Dの軸心が合致するように位置決めする中央位置決め部G、座本体Dが取付姿勢(F)を採る場合に座受体1とシェル体3が上下方向に密に係合する上下方向係合機構H、座本体Dが取付姿勢(F)を採る場合に座受体1とシェル体3が水平方向に密に係合する水平方向係合機構I、及び、取付姿勢(F)の座本体Dが退避姿勢(E)方向に逆戻りするのを規制する逆戻り規制機構Kが設けられている。
<中央位置決め部G>
中央位置決め部Gは、座受体1及び座本体Dのシェル体3を共通軸cjに略合致し得るよう位置決めし得るものである。
中央位置決め部Gは、円筒状をなし座本体Dにおけるシェル体3の中央部に設けられた下方に突出した中央凸部g1と、座受体1の中央部に設けられ中央凸部g1が相対回転可能に係わり合う孔状をなす中央凸部係合部g2とを備えている。
<上下方向係合機構H>
上下方向係合機構Hは、座受体1及び座本体Dのシェル体3を互いに引き合わせるように上下方向に係合させるものである。
上下方向係合機構Hは、座受体1に設けられた第一係合部である係止突片hpと、シェル体3に設けられ座受体1の係止突片hpに対して係合し得る第二係合部である係止突片係合部hkとを備えている。
座本体Dは、係止突片hpと係止突片係合部hkとが密に係合することにより、取付姿勢(F)を採り得るようになっている。
座受体1の係止突片hp、及び、シェル体3の係止突片係合部hkは、共通軸cjを中心とした仮想円周線に沿うように一定の間隔を空けて複数配設されている。
[係止突片hp(第一係合部)]
係止突片hpは、共通軸cjに対して交差する方向に突設された突出構造物を構成するものである。係止突片hpは、座受体1の周縁部に平面視において略円環状をなすように立設された起立壁状の座受体周壁部121から内方すなわち共通軸cjのある中心方向に向かって略水平に突設されたものである。
係止突片hpは、係止突片係合部hkに設けられた案内傾斜面hmに対して上下方向に係合し得るものである。より具体的に言えば、係止突片hpは、係止突片係合部hkの案内傾斜面hmを下方に向かって押圧し得るものである。つまり、係止突片hpは、座本体Dが退避姿勢(E)から取付姿勢(F)に旋回される過程において座本体Dを下方に移動させるものとなっている。
[係止突片係合部hk(第二係合部)]
係止突片係合部hkは、係止突片hpが係合し得る部分である上向きの案内傾斜面hmを有するものである。係止突片係合部hkは、円形板状をなすシェル体本体31から下方に突設されたものである。
係止突片係合部hkは、シェル体本体31から下方に垂設された支持壁hsと、支持壁hsに支持され上面に上向きの案内傾斜面hmが設けられた係合部本体hgとを備えている。
支持壁hsは、円周方向に延びた第一の支持壁部haと、第一の支持壁部haに連設された当該第一の支持壁部haに対して略直交する方向に延びた第二の支持壁部hbとを備えたものである。
第一の支持壁部haは、円周方向に延びた係合部本体hgの内側縁に繋がっている。第二の支持壁部hbは、第一の支持壁部haよりも短い横幅寸法のものであり係合部本体hgにおける円周方向一端縁である基端縁に繋がっている。
係合部本体hgは、倒伏姿勢をなし円周方向に延びた板状のものである。係合部本体hgの内側縁及び基端縁は、支持壁hsに繋がっている。係合部本体hgに設けられた上向きの案内傾斜面hmは、先端側から基端側に向かって漸次上方に位置するように傾斜している。ここで、係合部本体hgの先端側とは、退避姿勢(E)から取付姿勢(F)に旋回動作する際に進行する方向の先端をなす縁部側を指している。
以上の構成をなす上下方向係合機構Hの係止突片hp及び案内傾斜面hmは、座本体Dが退避姿勢(E)から取付姿勢(F)に旋回移動するに連れて漸次密接度合が大きくなるように構成されている。
座本体Dを座受体1に対して取り付ける手順は次の通りである。
まず、座本体Dを、図43に示すように、座受体1の上方に離間した状態から、中央位置決め部Gにより水平方向の位置を共通軸cj上に位置決めしつつ、下方に移動させる。
次いで、図44に示すように、下方に移動された座本体43を共通軸cj回りに旋回動作させる。
その後、図45に示すように、座本体Dが取付姿勢(F)に至ると、係止突片hpと係止突片係合部hkが上下方向に密接するように係合するようになっている。
<水平方向係合機構I>
水平方向係合機構Iは、座受体1及び座本体Dのシェル体3を水平方向に係合させるものである。
水平方向係合機構Iは、シェル体3に設けられた第二係合部である内方突出部itと、座受体1に設けられシェル体3の水平方向突出部である内方突出部itに対して係合し得る第一係合部である外向き案内傾斜面imとを備えたものである。
シェル体3の内方突出部it、及び、座受体1の外向き案内傾斜面imは、共通軸cjを中心とした仮想円周線に沿うように一定の間隔を空けて複数配設されている。
[内方突出部it(第二係合部)]
内方突出部itは、共通軸cjに対して交差する方向に突設された突出構造物を構成するものである。内方突出部itは、平面視においてシェル体3に略円環状をなすように立設された垂下壁状の周壁部32から内方すなわち共通軸cj方向に向かって突設されたものである。
なお、内方突出部itが設けられた周壁部32の部分からは反対方向すなわち外方に向かって座張地Dhの端縁部deが係止される外方延出部321が延設されている。
内方突出部itは、座受体1に設けられた外向き案内傾斜面imに対して水平方向に係合し得るものである。より具体的に言えば、内方突出部itは、座受体1における座受体周壁部121に設けられた外向き案内傾斜面imを内方に向かって押圧し得るものである。
[外向き案内傾斜面im(第一係合部)]
外向き案内傾斜面imは、座受体1の周縁部に立設された起立壁である座受体周壁部121の外周面に設けられたものである。外向き案内傾斜面imは、内方突出部itに対して係合し得る水平方向である外側方を向くものである。外向き傾斜面は、時計回りに移動するに連れて漸次外側に位置するように傾斜したものとなっている。
以上の構成をなす水平方向係合機構Iの内方突出部it及び外向き案内傾斜面imは、座本体Dが退避姿勢(E)から取付姿勢(F)に時計回りに旋回移動するに連れて漸次密接度合が大きくなるように構成されている。
<逆戻り規制機構K>
逆戻り規制機構Kは、座本体Dと座受体1のシェル体3との間に設けられ、取付姿勢(F)の座本体Dが退避姿勢(E)方向に逆戻りするのを規制するものである。
一方で、逆戻り規制機構Kは、操作レバーk2をシェル体3の弾性復帰力に抗して上方に変形させるように操作することにより、座本体Dの座受体1に対する相対回転不能な状態を解除することができ、取付姿勢(F)の座本体Dを退避姿勢(E)に旋回させて座受体1から離脱させることができるようになっている。
逆戻り規制機構Kは、座受体1の後端部上面に設けられた凹部k1と、シェル体3に設けられ取付姿勢(F)においてのみ凹部k1に係合し得る凸部ktを有した操作レバーk2とを備えたものである。
逆戻り規制機構Kの凸部ktは、シェル体3に設けられた片持ち状をなす操作レバーk2に設けられている。操作レバーk2の凸部ktは、使用者の手指による操作力を受ける操作端部k22を部材の弾性変形を利用して上動させることにより、座受体1に設けられた凹部k1との係合状態が解除され、座本体Dを取付姿勢(F)から退避姿勢(E)方向に回転させることができるようになっている。
なお、座受体1の後端部上面には凹部k1に隣り合うように操作レバーk2の凸部ktに係合し得る案内傾斜面kmが設けられている。案内傾斜面kmは凹部k1に近づくに連れて漸次上方に位置するように傾斜したものとなっている。傾斜面の最上部は凹部k1の底部よりも上に位置するように設定されている。
座本体Dが退避姿勢(E)にある場合、操作レバーk2の凸部ktは、傾斜面における最も低い位置に配設されている。そして、座本体Dが退避姿勢(E)から取付姿勢(F)方向に旋回移動すると、凸部ktは案内傾斜面kmにより漸次操作レバーk2の弾性復帰力に抗して上方向に押し出される。
そして、凸部ktは、座本体Dが退避姿勢(E)から取付姿勢(F)に至ると、案内傾斜面kmを乗り越えて、操作レバーk2の弾性復帰力により凹部k1に対して係合するものとなっている。
この実施形態では、逆戻り規制機構Kが退避姿勢(E)から取付姿勢(F)に向かうときには、シェル体3の旋回動作によって凸部ktが座受体1の傾斜案内面kmを駆け上がるようにして持ち上がるので、操作レバーk2に対して操作力を加える必要がないものとなっている。このとき、傾斜案内面kmを乗り上げたところで、操作レバーk2の凸部ktは、操作レバーk2の弾性復帰力により自動的に凹部k1に対して嵌り込むものとなっている。すなわち、逆戻り規制機構Kは、退避姿勢(E)から取付姿勢(F)に至る過程においては、操作レバーk2に対する格別な操作は不要なものとなっている。
なお、シェル体3の周壁部32における操作レバーk2に隣り合う両側部分には、操作レバーk2の下端位置と同じ位置に至るまで下方に向かって延出した下方突出部32tが設けられている。
これら下方突出部32tは、座本体Dやシェル体3を交換用の部材等の目的で、独立して床面等の載置面に置いた場合に、操作レバーk2が載置面によって上方に押し上げられてしまうことを抑制し得るものとなっている。
すなわち、操作レバーk2の左右に設けられた下方突出部32tが、載置面による操作レバーk2の押し上げを抑制し得るものとなるため、操作レバーk2に対して所期の弾性変形が損なわれるような曲がり癖が付いてしまうことを好適に回避し得るものとなっている。
以下、この実施形態の背支持体Lについて詳述する。
<<背支持体L>>
背支持体Lは、支持基部Bと背凭れMの間に介設されたものである。背支持体Lは、背凭れMを通常姿勢(ps)と当該通常姿勢(ps)よりも後傾した後傾姿勢(pr)との間で動作可能に支持し得るものである。
背支持体Lに支持された背凭れMは、支持基部Bと背支持体Lの座係合軸j3との間に設けられた反力発生体Rによって、通常姿勢(ps)を採り得る方向に付勢されている。
背支持体Lは、支持基部Bと座Cとの間にも介設されたものである。すなわち、背支持体Lは、座Cを支持する座支持体としての機能も持ち備えたものである。背支持体Lは、座Cの座受体1に設けられた被係合部1kに係わり合う左右方向に延びた座係合軸j3を備えている。
背支持体Lは、主軸j1を介して支持基部Bに対して回転可能に支持される金属製の構造体である背支持体ベース4と、背支持体ベース4に対して取り付けられた背支持体本体5と、背支持体本体5に対して取り付けられたカバー部材6とを備えたものである。
背支持体Lには、背凭れMに対して係合する係合姿勢(U)と背凭れMに対して退避した退避姿勢(N)との間で姿勢変更可能な左右の操作部材p1が支持されている。左右の操作部材p1は、後で詳述する離脱禁止機構Pを構成するものである。
<背支持体ベース4>
背支持体ベース4は、前後方向に延びてなる起立板状をなし軸である主軸j1を介して支持基部Bに回転可能に支持された左右一対のアーム41と、左右一対のアーム41における後部間を結合する起立板状をなす結合部材42と、左右一対のアーム41における主軸挿通孔41aよりも前側の部位に支持された左右方向に延びてなる座係合軸j3とを備えたものである。
[左右のアーム41]
左右のアーム41は、金属製のものである。左右のアーム41は、前後水平方向に長手をなすように延びてなる部位である左右のアーム本体411を有した起立壁状をなしている。左右のアーム41は、支持基部Bにおける左右の側壁b1よりも外側に配設されている。
左右のアーム41は、前後方向に略直線状に延びてなり前端部において主軸j1を支持し得る左右のアーム本体411と、左右のアーム本体411の前端部から斜め前上方に一体に延設され上端部において座Cに係合する座係合軸j3を支持する左右の前アーム部412と、左右のアーム本体411と左右の前アーム部412との間に設けられ主軸j1を保持し得る左右方向に貫通した主軸挿通孔41aとを備えている。
左右のアーム本体411の後部間は、結合部材42により連結されている。左右のアーム本体411の後端部は、結合部材42よりも後に突出したものとなっている。左右のアーム本体411における結合部材42よりも後に突出した後方突出部分41bは、背支持体本体5の基端部51に設けられた背支持体ベース連結部5aの嵌合孔5bに内嵌するようになっている。
左右の前アーム部412は、左右のアーム本体411の前端部から斜め前上方に向かって一体に延設されたものである。左右の前アーム部412の先端部すなわち上端部には、座Cに係合し得る左右方向に延びた座係合軸j3が剛結されている。
[結合部材42]
結合部材42は、金属製のものである。結合部材42は、左右方向に延びてなる起立板状をなしたものである。結合部材42の左右両端部は、左右のアーム本体411の内側部に対して溶接により剛結されている。
結合部材42には、背支持体本体5を取り付けるためのねじv3が螺着されるナット部n3が設けられている。結合部材42の背面側には、背支持体本体5の基端部51に設けられた背支持体ベース連結部52の連結壁5cが添設され、ねじv3によって止着されるようになっている。
[座係合軸j3]
座係合軸j3は、左右方向に延びてなり左右の前アーム部412の上端部に連結されたものである。座係合軸j3は、支持基部Bにおける左右の側壁b1よりも上に位置しており、且つ、支持基部Bの両側部よりも外側に延びたものである。
座係合軸j3は、主軸j1よりも前及び上に配設されたものである。座係合軸j3は、背支持体Lの後傾動作に伴わせて座Cの前後方向中間部を上後方に押し上げるものである。つまり、この椅子は、背支持体Lが後傾すると座係合軸j3による座Cの押し上げ作用によって、座Cの前部が上方に持ち上がるように構成されている。
座係合軸j3は、反力発生体Rによって前方に向かって直接的に押圧されるものである。座係合軸j3は、支持基部Bを足場にして配設された反力発生体Rの一方側の端部に直接的に連結されている。座係合軸j3は、反力発生体Rによって前方に押圧されている。
ここで、背凭れMを後傾させた際の背支持体ベース4の動きについて説明する。
背凭れMが着座者の荷重を受けて後傾すると、当該背凭れEを支持する背支持体L7が支持基部Bに支持された主軸j1回りに回転することになる。
このとき、背支持体ベース4における左右のアーム本体411は下・前方向に移動し、背支持体ベース4における左右の前アーム部412は上・後方向に移動するものとなる。
左右の前アーム部412の上部に連結された座係合軸j3は、左右の前アーム部412の動作と同じように、上・後方向に移動することになる。
座係合軸j3は、上・後方向への移動により座Cを着座者の着座荷重に抗して上方に持ち上げるものとなっている。
[背支持体本体5]
背支持体本体5は、背支持体ベース4に対して固定される基端部51と、基端部51に連設され左右に対をなして上下方向に延びてなる左右の起立フレーム部52と、略水平方向に延びてなり左右の起立フレーム部52の上端部に連結された上フレーム部53とを備えたものである。
基端部51は、背支持体ベース4に連結される背支持体ベース連結部5aと、背支持体ベース連結部5aの左右両側部から前方に向かって直線状に延設された内向きチャンネル状をなし前部において主軸j1の外方への移動を規制し得る左右のアーム部5dとを備えたものである。
背支持体ベース連結部5aは、前方に開放され背支持体ベース4の後端部に突設された後方突出部分41bに嵌合する左右一対の嵌合孔5bと、左右一対の嵌合孔5bの間に配設され背支持体ベース4の結合部材42に取り付けられる連結壁5cとを備えたものである。
連結壁5cには、前後方向に貫通したねじ挿通孔h3が設けられている。ねじ挿通孔h3に挿通されたねじv3を連結部材42に設けられたナットn3に螺着させることにより、背支持体本体5が背支持体ベース4に対して取り付けられている。
左右のアーム部5dは、背支持体ベース4のアーム本体411の外側部に沿って前後方向に延びてなるものである。左右のアーム部5dの前部は、支持基部Bにおける左右の側壁b1から外方に突出した主軸j1の軸心方向外側に位置している。そして、左右のアーム部5dは、支持基部Bに対して主軸j1が外部に抜け出さないように規制している。
主軸j1は、左右方向に延びてなる単純な円柱状の形態をなしているだけのものである。この実施形態の主軸j1は、位置決め手段(例えば、軸の端部に取り付けられる抜止リングや、軸における一方の端部にフランジ状の部位を形成したもの)が直接的に設けられたものではなく、背支持体Lの背支持体本体5のアーム部5dを利用して、主軸j1を支持基部Bに対して位置決めさせただけのものとなっている。
左右の起立フレーム部52の上端部前面側、すなわち、左右の起立フレーム部52と上フレーム部53との連結部分の前面側には、位置決め機構Qを構成する凹部q2が設けられている。凹部q2については後で詳述する。
上フレーム部53は、平面視において後方に凸をなすように湾曲した部分円環状をなしている。上フレーム部53は、上フレーム部53に対応する半割形状の上部をなすカバー部材6と協働して、左右両端面が前方を向く円形状をなすとともに全体として部分環状に湾曲した円柱状の外形をなしている。
つまり、上フレーム部53は、部分環状に湾曲した円柱状の外形における下半分を構成したものとなっている。換言すれば、上フレーム部53及びカバー部材6は、左右両端部に円形をなす前向端面を有するとともに平面視において後方に凸をなすように湾曲した形状をなし、且つ、全体として部分円環状に曲がった略円柱形状をなしている上フレーム体5aを構成するものである。
上フレーム部53には、上下方向に貫通しカバー部材6を上フレーム部53に対して取り付けるためのねじv1が挿通される複数のねじ挿通孔h1が設けられている。
上フレーム部53の後部側には、操作部材p1を前方すなわち係合姿勢(U)方向に付勢する付勢部材であるコイルスプリングp3の後部が支持される凹陥形状をなす後の付勢部材係合部532が設けられている。
上フレーム部53には、操作部材p1の上下動を規制し得るねじ部材v2が螺着されるボス部533が立設されている。ボス部533及びねじ部材v2は、上下動規制部53kを構成するものである。
ボス部533は、操作部材p1における係合部p11の後部に設けられた長孔部p14内に配設されるものである。ねじ部材v2は、その頭部が操作部材p1の上方向への移動を阻止するべく当該操作部材p1における長孔部p14の上部開口縁の近傍に係合し得るものとなっている。
[カバー部材6]
カバー部材6は、湾曲円柱状をなす上フレーム体5aの略上半部分を構成するものである。カバー部材6は、左右の操作部材p1を覆うようにして上フレーム部53の上にねじv1により取り付けられるようになっている。
カバー部材6は、操作部材p1に設けられた係合部p11及び被操作部p13のみが外部に露出し得るように当該操作部材p1を被覆するものである。
カバー部材6には、上フレーム部53から突没進退し得る操作部材p1の係合部p11を囲う窓枠部6wが設けられている。窓枠部6wは、操作部材p1における係合部p11の上側を部分的に被覆する上壁部分61と、左右両側を部分的に被覆する側壁部分62を有している。
なお、窓枠部6wは、位置決め機構Qの凹部q2を構成する外周壁q21と協働して正面視において矩形状の窓枠形状部分を形成し得るものとなっている。
また、カバー部材6の前面側には、操作部材p1における被操作部p13を露出させるための切欠部6kが設けられている。切欠部6kは、窓枠部6wの内側に隣設されている。
以上の構成をなす背支持体Lは、合成樹脂により形成された前背支持体カバーX2、及び、後背支持体カバーX3により覆い隠されている。
前背支持体カバーX2は、主として、背支持体ベース4の下部及び外側部を覆うものである。前背支持体カバーX2は、背支持体本体5のアーム部5dに対して取り付けられている。
後背支持体カバーX3は、背支持体ベース4に対して背支持体本体5を取り付けるためのねじv3が背面側に露出しないように取り付けられている。後背支持体カバーX3は、背支持体本体5の基端部51に設けられ左右の起立フレーム部52間に位置する背支持体ベース連結部5aの後を覆うものである。後背支持体カバーX3の両側端部は、前背支持体カバーX2の後端部に連結するようになっている。
以下、この実施形態の背凭れMについて詳述する。
<<背凭れM>>
背凭れMは、左右両端部が丸く形成された全体として略横長矩形状をなしたものである。背凭れMは、前面に着座者の背中が当接し得る背凭れ面が設けられている。この実施形態の背凭れMは、使用者による簡単な操作によって、背支持体Lに対して着脱可能に構成されている。背凭れMは、構造物本体である背凭れ本体7と、背凭れ本体7を被覆し得る被覆体である背張地8とを有するものである。
<背凭れ本体7>
背凭れ本体7は、合成樹脂により形成された略横長矩形状のなす背凭れ基部71と、背凭れ基部71の前面に添設された背クッション72とを備えたものである。背凭れ本体7における背凭れ基部71の下端部には、下方に開口され左右方向に延びた単一の収容溝7mが設けられている。
収容溝7mは、内面が前後方向に対面するように配設された前後一対の溝形成壁7f、7rにより構成されたものである。単一の収容溝7mには、背凭れ本体7を被覆する背張地8における下端縁部に設けられた第一、第二の帯状部材81、82が挿入されるようになっている。
収容溝7mの内部すなわち一対の溝形成壁7f、7rの各内面には、複数の係合突起t(f)、t(r)が設けられている。一対の溝形成壁7f、7rの双方に、前又は後に突出した係合突起t(f)、t(r)が設けられている。
この実施形態では、係合突起t(f)、t(r)は、収容溝7mの延び方向に沿って前後に対面するように配設された双方の溝形成壁7f、7rに対して交互に設けられている。つまり、収容溝7mには、長手方向一端部から他端部に向かって、一方の溝形成壁7fの係合突起t(f)と他方の溝形成壁7rの係合突起t(r)とが衝突しないように、互い違いに突設されている。
背凭れ本体7を構成する背凭れ基部71の背面側には、背支持体Lに連結するための連結構造部である被係合部p2及び突出部q1が設けられている。被係合部p2は、離脱禁止機構Pを構成するものである。突出部q1は、位置決め機構Qを構成するものである。
<背張地8(被覆体)>
背張地8は、背凭れ本体7の正面側を覆う表側被覆部8f及び背凭れ本体7の背面側を覆う裏側被覆部8rを含んで構成され下方に開放された袋状をなす背張地本体80と、背張地本体80における下部の開口端部に配設された第一、第二の帯状部材81、82とを備えている。
背張地8は、背凭れ本体7の表側である前面側を被覆する表側被覆部8fと、背凭れ本体7の裏側である後面側を被覆する裏側被覆部8rと、表側被覆部8fの一端部である下端部に縫着により取り付けられ背凭れ本体7の収容溝7m内に挿入される第一の帯状部材81と、裏側被覆部8rの一端部である下端部に縫着により取り付けられ背凭れ本体7の収容溝7m内に挿入される第二の帯状部材82とを備えたものである。
背張地8は、背面側に左右に対をなして設けられた開口部8sを通じて背凭れ本体7に設けられた連結構造部である被係合部p2及び突出部q1を外部に露出させている。
[背張地本体80]
背張地本体80は、伸縮性のある生地により作られた表側被覆部8f及び裏側被覆部8rの下端部を除く周縁部同士を縫着することにより下方に開放された袋状に形成されたものである。
背張地本体80の内部には、背凭れ本体7を収容可能な空間が形成されている。背張地本体80の下端部すなわち表側被覆部8fの下端部と裏側被覆部8rの下端部との間には、下方に開放され背凭れ本体7を内部空間に挿入するための下開口部8kが形成されている。
なお、この実施形態では、背張地本体80の背面側すなわち裏側被覆部8rには、背凭れ本体7における被係合部p2及び突出部q1を外部に露出させる開口部8sが左右に対をなして設けられている。
開口部8sは、生地材である裏側被覆部8rに設けられた貫通孔8tと、裏側被覆部8rにおける貫通孔8tの周縁領域部分である貫通孔周縁部8eと、連続環状をなし貫通孔周縁部8eに縫着により取り付けられる合成樹脂製の環状部材Tとを主体に構成されている。
裏側被覆部8rの左右二箇所には、背凭れ本体7の背面側に突設された突出部q1に対応する位置に貫通孔8tが形成されている。
環状部材Tは、可撓性を有する素材である合成樹脂製のシート材により四角枠状に形成され中央部に孔部thを有したものである。環状部材Tは、撓み変形可能に構成されている。環状部材Tは、裏側被覆部8rにおける貫通孔周縁部8eに縫着されている。環状部材Tは、取付完了姿勢(Ta)において、裏側被覆部8rによって、外部から孔部th以外が視認不能に覆われている。
この実施形態では、取付完了姿勢(Ta)の環状部材Tにおける外面部t1の全域、内側端部t2の全域、及び、内面部t3の少なくとも一部が裏側被覆部8rにおける貫通孔8tの隣設されている貫通孔周縁部8eにより覆われたものであり、且つ、取付完了姿勢(Ta)の環状部材Tの内面部t3に対してのみ貫通孔周縁部8eが固定されたものとなっている。
[第一、第二の帯状部材81、82]
第一、第二の帯状部材81、82は、帯状をなし左右方向に延びてなる合成樹脂製のものである。この実施形態では、第一、第二の帯状部材81、82は、それぞれ略同一の構造をなしている。第一、第二の帯状部材81、82のそれぞれには、係合突起t(f)、t(r)が係合し得る複数の貫通孔81a、82aが並び設けられている。
[第一、第二の帯状部材81、82と背凭れ本体7の収容溝7mとの係わり合いについて]
表側被覆部8fの下端部に縫着された第一の帯状部材81と、裏側被覆部8rの下端部に縫着された第二の帯状部材82は、背凭れ本体7の下端部に設けられた単一の収容溝7m内に挿入されるようになっている。
第一、第二の帯状部材81、82は、互いに重ね合わされた状態で、収容溝7m内にまとめて挿入されるものとなっている。
第一、第二の帯状部材81、82が収容溝7m内の所定の位置にまで挿入されると、当該各帯状部材81、82に設けられた貫通孔81a、82aに対して、収容溝7mの溝形成壁7f、7rに突設された係合突起t(f)、t(r)が係合し得るものとなっている。より正確に言えば、挿入された第一、第二の帯状部材81、82は、係合突起t(f)、t(r)に対応する位置にある貫通孔81a、82aだけが、係合突起t(f)、t(r)に対して係止し得るものとなっている。
この結果、背張地8の端縁部を構成する第一、第二の帯状部材81、82は、単一の収容溝7mにおける所定の奥方まで進入した後は、係合突起t(f)、t(r)によって下方への移動(逆戻り・抜け出し)が規制されるものとなり、背張地本体80からの引っ張り力を受けた場合であっても外部に簡単に抜け出し難いものとなっている。
また、一方の溝形成壁7fに突設された係合突起t(f)と他方の溝形成壁7rに突設された係合突起t(r)は、収容溝7mの伸び方向に沿って交互に配設されているため、第一、第二の帯状部材81、82を係合突起t(f)、t(r)に過度に邪魔されることなく収容溝7m内に無理なく円滑に挿入することができるものとなっている。
<<背張地8(被覆体)における開口部8sの形成方法>>
背張地8には開口部8sが設けられている。開口部8sは、貫通孔8tが設けられた生地材である裏側被覆部8rと、連続環状をなし貫通孔周縁部8eに取り付けられるとともに孔部thの前後連通機能は損なわれることなく外部から視認不能に配設された環状部材Tとを備えたものである。
この実施形態における背張地8の開口部8sは、以下に示すように、準備工程S1、環状部材外面側取付工程S2、第一の環状部材反転工程S3、及び、第二の環状部材反転工程S4を経ることにより、形成されている。
<準備工程S1>
準備工程S1は、図48に示すように、開口部8sを形成すべき背張地8を構成する生地材である背張地本体80、及び、初期姿勢(Tb)の環状部材Tを準備するものである。
背張地本体80における裏側被覆部8rには、適宜の方法により貫通孔8tが設けられている。環状部材Tは、背張地本体80に対して縫着可能な可撓性のある薄板枠状のものである。この実施形態では、環状部材Tは、略矩形環状に形成された合成樹脂製のものである。
<環状部材外面側取付工程S2>
準備工程の次は、図49及び図50に示すように、生地材である裏側被覆部8rにおける貫通孔周縁部8eの外面側に初期姿勢(Tb)の環状部材Tを取り付ける工程(環状部材外面側取付工程S2)が行われる。
この実施形態では、初期姿勢(Tb)の環状部材Tは、貫通孔周縁部8eの外面側に添接した状態で、当該貫通孔周縁部8eに対して縫着されるようになっている。換言すれば、初期姿勢(Tb)の環状部材Tは、貫通孔周縁部8eの外面側に縫着部txを介して固定されるものとなる。
つまり、環状部材外面側取付工程S2は、貫通孔8tの縁部分である貫通孔周縁部8eの外面側に対して環状部材Tを縫着させるものである。
<第一の環状部材反転工程S3>
環状部材取付工程の次は、図51に示すように、貫通孔周縁部8eの外面側に取り付けられた状態である初期姿勢(Tb)の環状部材Tを、その内周縁側を裏側被覆部8rの内面側に向かって回転させるように撓み変形させつつ前後反転させて当該環状部材Tを裏側被覆部8rの内面側に配設する工程(第一の環状部材反転工程S3)が行われる。
<第二の環状部材反転工程S4>
第一の環状部材反転工程S3の次は、図52に示すように、中間姿勢(Tc)の環状部材Tを、内側端縁側を裏側被覆部8rの内面側に向かって更に撓み変形させつつ前後反転させて当該環状部材Tの全体を裏側被覆部8rにより外面側から被覆させる工程(第二の環状部材反転工程S4)が行われる。
この実施形態では、上述した各工程を含んでなる背張地8(被覆体)における開口部8sの形成方法を経ることにより、背張地8の裏側被覆部8rに、初期姿勢(Tb)から360°反転された取付完了姿勢(Ta)の環状部材Tにより補強された開口部8sが形成されている。
なお、第一、第二の環状部材反転工程S3、S4は、環状部材Tの撓み変形により滑らかに連続して行われるものとなっている。
<<背支持体Lに対する背凭れMの着脱構造>>
この実施形態の椅子は、清掃・交換等のメンテナンスや保管・搬送の便宜に資するよう、製造者だけでなくエンドユーザー(使用者)によっても、工具を用いることなく、背凭れMを背支持体Lに対して簡単に着脱操作できるように構成されている。
背凭れMの着脱構造は、背凭れMを背支持体Lに対して位置決めする位置決め機構Qと、位置決め機構Qにより正規の取付位置に位置決めされた背凭れMの背支持体Lからの離脱を禁止する離脱禁止機構Pとを備えている。
<位置決め機構Q>
位置決め機構Qは、背支持体Lに対して背凭れMを所定の取付位置に位置決めするものである。
位置決め機構Qは、背凭れMに設けられた突出部q1と、背支持体Lに設けられ突出部q1が係合し得る凹部q2とを備えたものである。背凭れ本体7に設けられた突出部q1と背支持体Lに設けられた凹部q2とが上下方向に係合し得るものとなっている。
[突出部q1]
突出部q1は、背凭れMの左右に対をなして設けられている。突出部q1は、背凭れ本体7の背面側に突設されており、背張地8の開口部8sを通じて外部に露出したものとなっている。
突出部q1は、背面視において上下方向に延びてなり下方に向かって漸次幅寸法が短く形成されるとともに側面視において下方に向かって漸次後方に位置するように配設された壁状係止部分q11と、背凭れ本体7と壁状係止部分q11の左右方向中間部分との間を繋ぎ下方に向かって漸次前後方向寸法が長くなるように設けられた連結部分q12とを備えたものである。壁状係止部分q11の上端部は背凭れ本体7に連結されている。
突出部q1は、背凭れ本体7に凹設された離脱禁止機構Pを構成する被係合部p2の下に設けられている。
[凹部q2]
凹部q2は、背支持体Lを構成する左右の起立フレーム部52における上端部の前側に設けられている。凹部q2は、上方に開放されたものである。凹部q2は、上側から挿入された背凭れMの突出部q1を外嵌めすることができるようになっている。
凹部q2は、左右の起立フレーム部52における上端部から前方に突設された外周壁q21の内部に設けられたものである。凹部q2は、底壁部分qt及び当該底壁部分qtの左右両側縁から上方に立設された左右の側壁部分qsを有した外周壁q21と、底壁部分qtの前部に立設された左右一対の前壁部q22とによって構成されている。
凹部q2は、左右に離間するように底壁部分qtに立設された左右一対の前壁部q22を有し、当該一対の前壁部q22間に突出部q1の連結部分q12が配設される第一空間qaが設けられた前凹部分qmを備えている。
また、凹部q2は、前凹部分qmの後部すなわち一対の前壁部q22の後に形成され底壁部分qtに立設された左右の側壁部分qs間に突出部q1の壁状係止部分q11が配設される第二空間qbが設けられた後凹部分qrを備えている。
この実施形態では、位置決め機構Qを構成する背凭れMの突出部q1は、上下方向、より正確に言えば、斜め前上方向から斜め後下方向に向かって移動しつつ、背支持体Lの凹部q2に係合するものとなっている。着座者の背凭れ荷重は上方向、後方向、及び、下方向には作用する一方で、前方には殆ど作用しないものであるため、突出部q1を凹部q2に対して斜め前上方向から斜め後下方向に差し入れるように構成することにより、背凭れMが背支持体Lから抜け難いものとなり、背凭れMを背支持体Lに対して確実に固定することができるものとなっている。
<離脱禁止機構P>
離脱禁止機構Pは、背支持体Lと背凭れMとの間に設けられ背支持体Lに対する背凭れMの離脱を禁止するものである。
離脱禁止機構Pは、背支持体Lに設けられ背凭れMの離脱を禁止する係合姿勢(U)と背凭れMの離脱を許容する退避姿勢(N)との間で人の操作力により可逆的に動作可能すなわち前後方向に回転可能な操作部材p1と、背凭れMに設けられ係合姿勢(U)において操作部材p1に設けた係合部p11が係合し得る被係合部p2とを備えたものである。
[操作部材p1]
操作部材p1は、係合姿勢(U)において、背支持体Lに対する背凭れMの上下方向の移動を禁止するものである。操作部材p1は、背支持体本体5の上フレーム部53に対して回転可能に支持されている。操作部材p1は、背支持体Lの左右に対をなして配設されている。
操作部材p1は、基端部である内側端部に設けられ上フレーム部53に立設された軸部531に挿入される上下方向に貫通した軸孔paと、先端部である外側端部に前方に向かって突設された係合部p11と、軸孔paと係合部p11との間の後部側に設けられ付勢部材であるコイルスプリングp3の前部が係合する前の付勢部材係合部p12と、軸孔paと係合部p11との間の前部側に設けられ係合姿勢(U)から退避姿勢(N)への移動時に人の操作力すなわち手指による後方への押圧操作力を直接的に受け付ける被操作部p13と、係合部p11の後部に設けられ上フレーム部53に設けられた上下動規制部53kと係わり合う長孔部p14とを備えたものである。
操作部材p1は、コイルスプリングp3により常時係合姿勢(U)の方向に付勢されている。使用者は、係合姿勢(U)にある操作部材p1の被操作部p13をコイルスプリングp3の付勢力に抗して退避姿勢(N)方向(回動端である係合部p11が後方に移動する方向)に押圧することにより当該操作部材p1を退避姿勢(N)に姿勢変更させることができるようになっている。
なお、操作部材p1の係合姿勢(U)から退避姿勢(N)への姿勢変更は、使用者の手指により被操作部p13を後方に押圧することにより行われる。つまり、使用者は、被操作部p13を押しボタンのように後方に押圧することにより、操作部材p1を退避姿勢(N)に移動させることができるようになっている。
図27に示すように、背支持体Lと背凭れMとの間には、手指を挿入し得る空間spが設けられている。被操作部p13は、背支持体Lと背凭れMとの間の空間を臨む位置に配設されている。このため、使用者は、無理なく被操作部p13を、押しボタンのように押圧操作することができるものとなっている。
しかも、背支持体Lと背凭れMとの間に、係合姿勢(U)における操作部材p1の被操作部p13の外表面だけを露出させるようにしている。換言すれば、被操作部p13の外表面とカバー部材6の外面とは略面一をなすように構成されている。そのため、被操作部p13は、外部から操作可能に配設されたものであるにもかかわらず、目立ち難い箇所に配設され、且つ、カバー部材6との関係で目立ち難いように略面一の形態を採ったものとなっている。
[被係合部p2]
被係合部p2は、背支持体Lに支持された操作部材p1の係合部p11が係合し得る部位をなしている。被係合部p2には、係合姿勢(U)をなす操作部材p1の係合部p11が係合するようになっている。
被係合部p2は、背凭れMの左右に対をなして設けられている。被係合部p2は、背凭れ本体7の背面側に後方に開放するように設けられた凹陥形状をなしている。背凭れ本体7に凹設された被係合部p2は、背張地8の開口部8sを通じて外部に露出したものとなっている。
被係合部p2は、背凭れ本体7から突設された位置決め機構Qを構成する突出部q1の上に設けられている。
背凭れMが位置決め機構Qにより正規の取付位置に位置決めされた後に、操作部材p1の係合部p11が被係合部p2に係合されると、背凭れMは、背支持体Lに対して上動することができないものとなり、結果として、背支持体Lからの離脱が禁止されるものとなる。
<<体重感知式のロッキング機構>>
体重感知式のロッキング機構は、座Cに座る着座者の体重に相応して背凭れMを傾動させることが可能な構成を備えたものである。体重感知式のロッキング機構は、背凭れMの後傾動作に伴わせて座Cを後方に移動させつつ着座者の荷重に抗して座Cを持ち上げるように構成したものである。
体重感知式のロッキング機構は、座Cを着座者の荷重に抗して上方に持ち上げる仕組みが含まれているため、背凭れMを後傾させるために着座者の体重に比例した後傾荷重を要する構成をなしている。
体重感知式のロッキング機構は、脚Aに支持された支持基部Bと、支持基部Bの上に配設され前軸j2を介して前部が支持基部Bに支持された座Cと、支持基部Bに主軸j1を介して回転可能に支持されるとともに主軸j1よりも前及び上に配設され座Cの前後方向中央部に係合し得るとともに反力発生体Rによって前方に付勢される座係合軸j3を有した背支持体Lと、背支持体Lに支持された背凭れMと、支持基部Bと背支持体Lとの間に設けられ背凭れMの後傾動作に対する反力を付与し得る反力発生体Rとを主体に構成されたものである。
<<座前傾機構>>
座前傾機構は、支持基部Bに対して前軸j1を介して回転可能に支持された座Cを通常姿勢(ps)と前傾姿勢(pf)との間で姿勢変更可能なものである。
座前傾機構は、脚Aに支持された支持基部Bと、支持基部Bの上に配設され前部が前軸j2を介して支持基部Bに支持された座Cと、通常姿勢(ps)において座Cの被係合部1kに係合する座係合軸j3を有した背支持体Lと、下部が座係合軸j3に係合するとともに上部がコイルスプリングYを介して座Cに係合するものであり前傾姿勢(pf)における座係合軸j3に対する被係合部1kの離間距離を制限する中間部材Uとを主体に構成されたものである。
上述した実施形態であれば、人の操作力により可逆的に動作可能な操作部材p1を用いて、背支持体Lに対して背凭れMを簡単に着脱し得る好適な構成を有した椅子を提供することできるものとなる。
また、上述した実施形態であれば、座本体Dが、座受体1に対して離脱可能な退避姿勢(E)と座受体1に対して取り付けられた取付姿勢(F)との間で、座受体1に対して共通軸cj回りに水平旋回可能に構成されている。このため、座本体Dを座受体1に対して格別な工具を用いることなく簡単に着脱し得る好適な構成を備えた椅子を提供することができるものとなる。
また、上述した実施形態であれば、シェル体3の周縁部に、座張地Dhの端縁部deが当接し得る外向面32mを有し底面視において略円環状に配設された周壁部32が設けられている。このため、座クッションDqを被覆する座張地Dhの端縁部deをシェル体3の周壁部32に対して略均一な押圧力により好適に当接させることができる椅子を提供することができるものとなる。
また、上述した実施形態であれば、構造物本体である背凭れ本体7には、係合突起t(f)、t(r)を設けた収容溝7mが設けられており、背張地8には、収容溝7mの係合突起t(f)、t(r)に係わり合う貫通孔81a、82aが設けられた第一、第二の帯状部材81、82を備えている。このため、構造物本体である背凭れ本体7の収容溝7mに対して、背張地8の端縁を簡単且つ抜け難く取り付けることができる構成を備えた椅子を提供することができるものとなる。
また、上述した実施形態であれば、部材を被覆し得る被覆体である背張地8に、好適な外観をなす補強された開口部8sを好適に形成し得る方法を提供することができるものとなる。また、上述した実施形態であれば、背張地8等に適用されるものであり、好適な外観をなす補強された開口部8sを有する被覆体を有した椅子を提供することができるものとなる。
また、上述した実施形態であれば、座Cは、通常姿勢(ps)と前傾姿勢(pf)とを採り得るように前部が支持基部Bに対して回転可能であり、支持基部Bに支持された背支持体Lと座Cの後部(座Cの前部よりも後の部分)との間に、離間距離を制限し得る中間部材Uが配設されている。
このため、座Cの前部に大掛かりな機構を設けることなく、座Cが通常姿勢(ps)と前傾姿勢(pf)とを好適に採り得るように構成された椅子を提供することができるものとなる。
また、上述した実施形態であれば、座係合軸j3と支持基部Bとの間に、座係合軸j3を前方に直接的に付勢し得る反力発生体Rが配設されており、この反力発生体Rが通常姿勢(ps)において前後方向に延びた略水平姿勢をなすように設定されている。このため、通常姿勢(ps)と後傾姿勢(pr)との間でロッキング動作可能な椅子において、支持基部B及び座Cを小型化するための設計の自由度に優れた椅子を提供することができるものとなる。
また、上述した実施形態であれば、背支持体Lに対する座受体1の離脱を規制し得る中間部材Uが止着具を用いることなく着脱可能に配設されている。このため、座受体1を、支持基部Bに対して簡単に着脱可能な椅子を提供し得るものとなる。
また、上述した実施形態であれば、反力発生体Rの一端部を支持する支持部材Wが、ねじv5を用いて支持基部Bから取り外される場合に、反力発生体Rの付勢力を徐々に弱めながら傾斜面nmに案内されつつ移動する構成であるため、反力発生体Rを支持基部Bに対して好適に装着及び離脱させることができる椅子を提供し得るものとなる。
また、上述した実施形態であれば、支持基部Bにおける嵌合孔Baの上に、ねじ溝を有するねじ螺着孔n4が配設されたものであり、ねじ螺着孔n4に対して螺合進入されたねじv4により、脚支柱a2の上部を下方に押圧し得るように構成されている。このため、脚支柱a2の上部と支持基部Bの嵌合孔Baとの嵌合状態を好適に解除し得る構成を備えた椅子を提供し得るものとなる。
また、上述した実施形態であれば、支持基部Bに、操作レバーである昇降操作レバーVが離脱可能姿勢(SR)を採れないよう阻害し得る阻害部材である脚Aの脚支柱a2が取り付けられたものであり、脚支柱a2が、支持基部Bから取り外された場合にのみ、昇降操作レバーVが離脱可能姿勢(SR)を採り得るように構成されている。このため、支持基部Bに対して昇降操作レバーVを好適に装着し得る椅子を提供し得るものとなる。
以上説明したように、本実施形態に係る椅子は、支持基部Bと、支持基部Bに対して回転可能に支持された操作レバーである昇降操作レバーVとを備えてなるものである。
そして、昇降操作レバーVが、支持基部Bに対して離脱可能な離脱可能姿勢(SR)と支持基部Bに対して離脱不能な離脱不能姿勢(SH)とを採り得るものである。
支持基部Bに、昇降操作レバーVが離脱可能姿勢(SR)を採れないよう阻害し得る阻害部材である脚Aが取り付けられたものである。
阻害部材である脚Aは、支持基部Bから取り外された場合にのみ、昇降操作レバーVが離脱可能姿勢(SR)を採り得るように構成されている。
このため、本実施形態であれば、支持基部Bに対して昇降操作レバーVを好適に装着し得る椅子を提供することができるものとなる。
昇降操作レバーVが、止着具を使用すること無く支持基部Bに対して装着されている。
このため、昇降操作レバーVを支持基部Bに装着するための部品点数が好適に抑制されたものとなっている。
支持基部Bに設けられた軸部j4と、昇降操作レバーVに設けられた軸受部vbとを係わり合わせることにより、昇降操作レバーVが支持基部Bに対して回転可能に支持されている。
このため、昇降操作レバーVは、支持基部Bに対して好適に枢支されたものとなっている。
軸部j4及び軸受部vbのそれぞれが、互いに相反する方向を向いた一対のものである。
このため、昇降操作レバーVは、互いに相反する方向を向いた軸部j4及び軸受部vbを係わり合わせることによって、支持基部Bに対して安定した姿勢であり、且つ、離脱し難い構成が実現されたものとなっている。
軸受部vbに、昇降操作レバーVが離脱可能姿勢(SR)を採る場合にのみ、軸部j4が抜け出し可能な切欠部vdが設けられている。
このため、切欠部vdの配設箇所によって、昇降操作レバーVの離脱可能姿勢(SR)を好適に設定し得るものとなっている。
軸部j4が、軸心に対して直交する方向に幅狭をなす幅狭部j41と、幅狭部j41よりも広い幅をなす幅広部j42とを備えたものである。そして、切欠部vdが、幅狭部j41が通過可能であり且つ幅広部j42が通過不能な幅寸法に設定されたものである。
このため、切欠部vdを通過可能な軸部j4の相対姿勢は、所定の姿勢に限られることになるため、昇降操作レバーVが支持基部Bに対して予期せず離脱することが好適に抑制されるものとなり、昇降操作レバーVの離脱可能姿勢(SR)を所定の姿勢に好適に規定し得るものとなっている。
脚Aが、上下伸縮可能な脚支柱a2を有してなる阻害部材を構成するものであり、昇降操作レバーVの回動端部vaが、離脱不能姿勢(SH)において脚支柱a1の上部に当接し得るものである。
このため、阻害部材である脚Aが、昇降操作レバーVの回動端部vaに係合することにより、昇降操作レバーVを離脱不能姿勢(SH)に留め置くことができるものとなっている。
つまり、椅子を構成する必須の部材である脚Aの存在を利用して、昇降操作レバーVの回動範囲を規制している。このため、昇降操作レバーVの回動範囲を規制するためだけの特別な部品を用意する必要が無く、椅子全体の部品点数の抑制に資するものとなっている。
この実施形態のものは、椅子を構成する支持基部Bに対して操作レバーである昇降操作レバーVを取り付ける昇降操作レバーVの取付構造が設けられている。昇降操作レバーVの取付構造は、昇降操作レバーVが支持基部Bに対して離脱可能な離脱可能姿勢(SR)と支持基部Bに対して離脱不能な離脱不能姿勢(SH)とを採り得るものであり、支持基部Bに対して昇降操作レバーVを支持させた後に、支持基部Vに阻害部材である脚Aを取り付けることにより、昇降操作レバーVの回転可能範囲が脚Aに規制され、当該昇降操作レバーVが離脱可能姿勢(SR)を採れないようにしたものである。
このため、阻害部材である脚Aの支持基部Bに対する取り付け態様を利用して、昇降操作レバーVが支持基部Bから離脱しない構成を好適に実現させたものとなっている。
なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
操作レバーは、座を昇降動作させるための昇降操作レバーに限られたものではない。例えば、操作レバーは、背凭れの後傾動作をロック及びロック解除するための操作レバーであってもよいし、座を前後方向にスライド移動させるための操作レバーであってもよいし、その他、椅子に備えた機能を発揮させるための操作レバーであってもよい。
阻害部材は、上述した実施形態に示されたような脚に限られるものではない。すなわち、阻害部材は、操作レバーが離脱可能姿勢を採れないよう阻害し得るものであればどのようなものであってもよい。
脚は、支持基部に対して取り付けられる構成のものであればよく、必ずしも、支持基部の嵌合孔に対して脚支柱の上部を嵌合させた構成のものに限られるものではない。
操作レバーを支持基部に対して回転可能に支持させる構成は、例えば、支持基部に軸受部が設けられ、操作レバーに軸部が設けられた構成のものであってもよい。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく
、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
A…脚(阻害部材)
B…支持基部
V…操作レバー(昇降操作レバー)
b13…レバー支持部
j4…軸部
vh…レバー本体
vi…基端立設部
vm…内方延設部
vb…軸受部
vd…切欠部

Claims (8)

  1. 支持基部と、この支持基部に対して回転可能に支持された操作レバーとを備えてなる椅子であって、
    前記操作レバーが、前記支持基部に対して離脱可能な離脱可能姿勢と前記支持基部に対して離脱不能な離脱不能姿勢とを採り得るものであり、
    前記支持基部に、前記操作レバーが前記離脱可能姿勢を採れないよう阻害し得る阻害部材が取り付けられたものであり、
    前記阻害部材が、前記支持基部から取り外された場合にのみ、前記操作レバーが前記離脱可能姿勢を採り得るように構成されている椅子。
  2. 前記操作レバーが、止着具を使用すること無く前記支持基部に対して装着されている請求項1記載の椅子。
  3. 前記支持基部及び前記操作レバーの何れか一方に設けられた軸部と、他方に設けられた軸受部とを係わり合わせることにより、前記操作レバーが前記支持基部に対して回転可能に支持されている請求項1記載の椅子。
  4. 前記軸部及び前記軸受部のそれぞれが、互いに相反する方向を向いた一対のものである請求項3記載の椅子。
  5. 前記軸受部に、前記操作レバーが前記離脱可能姿勢を採る場合にのみ、前記軸部が抜け出し可能な切欠部が設けられている請求項4記載の椅子。
  6. 前記軸部が、軸心に対して直交する方向に幅狭をなす幅狭部と、この幅狭部よりも広い幅をなす幅広部とを備えたものであり、
    前記切欠部が、前記幅狭部が通過可能であり且つ前記幅広部が通過不能な幅寸法に設定されたものである請求項5記載の椅子。
  7. 前記阻害部材が、上下伸縮可能な脚支柱を有してなる脚であり、
    前記操作レバーの回動端部が、前記離脱不能姿勢において前記脚支柱の上部に当接し得るものである請求項1記載の椅子。
  8. 椅子を構成する支持基部に対して操作レバーを取り付ける操作レバーの取付構造であって、
    前記操作レバーが、前記支持基部に対して離脱可能な離脱可能姿勢と前記支持基部に対して離脱不能な離脱不能姿勢とを採り得るものであり、
    前記支持基部に対して前記操作レバーを支持させた後に、前記支持基部に阻害部材を取り付けることにより、前記操作レバーの回転可能範囲が前記阻害部材により規制され、当該操作レバーが前記離脱可能姿勢を採れないようにした操作レバーの取付構造。
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