JP2024064430A - 写真作成ゲーム機、画像加工方法、およびプログラム - Google Patents

写真作成ゲーム機、画像加工方法、およびプログラム Download PDF

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俊介 中嶋
絵里香 高橋
和之 三上
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フリュー株式会社
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【課題】利用者好みのテイストの唇を演出する。【解決手段】撮影部は、利用者を撮影した撮影画像を生成し、受付部は、唇の加工の仕上がりに関するテイストとして第1のテイストまたは第2のテイストの選択を受け付け、抽出部は、撮影画像に写る利用者の唇領域を抽出し、唇加工部は、第1のテイストが選択された場合、唇領域を拡大した領域を加工領域として色変更を施し、第2のテイストが選択された場合、唇領域を縮小した領域を加工領域として色変更を施し、出力部は、加工領域に色変更が施された撮影画像を出力する。本技術は、写真シール作成装置に適用することができる。【選択図】図11

Description

本技術は、写真作成ゲーム機、画像加工方法、およびプログラムに関し、特に、利用者好みのテイストの唇を演出できるようにする写真作成ゲーム機、画像加工方法、およびプログラムに関する。
従来、アミューズメント施設などに設置される写真シール機が知られている。写真シール機は、利用者を撮影し、利用者の操作に応じて撮影画像に対して編集を施す。写真シール機は、編集が施された撮影画像をシール紙に印刷する。
近年の写真シール機においては、撮影画像に写る被写体の顔を化粧(メイク)を施した状態にみせるための加工が行われている。
例えば特許文献1には、撮影画像に写っているユーザの唇のハイライト領域にハイライト画像を重ねる加工を施すようにした撮影遊戯装置が開示されている。特許文献1の撮影遊戯装置によれば、撮影画像においても、実際の化粧品である口紅やリップグロスの艶を再現することができる。
特開2021-132321号公報
近年、実際のメイクにおいては、口紅やリップグロスなどの塗り方によって本来の唇よりオーバーに(大きく)見せたり、逆に小さく見せたりするテクニックが知られている。しかしながら、撮影画像において、口紅やリップグロスなどの塗り方の違いまでを再現する写真シール機は提案されていなかった。
本技術は、このような状況に鑑みてなされたものであり、利用者好みのテイストの唇を演出できるようにするものである。
本技術の写真作成ゲーム機は、利用者を撮影した撮影画像を生成する撮影部と、唇の加工の仕上がりに関するテイストとして第1のテイストまたは第2のテイストの選択を受け付ける受付部と、前記撮影画像に写る前記利用者の唇領域を抽出する抽出部と、前記第1のテイストが選択された場合、前記唇領域を拡大した領域を加工領域として色変更を施し、前記第2のテイストが選択された場合、前記唇領域を縮小した領域を前記加工領域として前記色変更を施す唇加工部と、前記加工領域に前記色変更が施された前記撮影画像を出力する出力部とを備える写真作成ゲーム機である。
本技術の画像加工方法は、写真作成ゲーム機が、利用者を撮影した撮影画像を生成し、唇の加工の仕上がりに関するテイストとして第1のテイストまたは第2のテイストの選択を受け付け、前記撮影画像に写る前記利用者の唇領域を抽出し、前記第1のテイストが選択された場合、前記唇領域を拡大した領域を加工領域として色変更を施し、前記第2のテイストが選択された場合、前記唇領域を縮小した領域を前記加工領域として前記色変更を施し、前記加工領域に前記色変更が施された前記撮影画像を出力する画像加工方法である。
本技術のプログラムは、コンピュータに、利用者を撮影した撮影画像を生成し、唇の加工の仕上がりに関するテイストとして第1のテイストまたは第2のテイストの選択を受け付け、前記撮影画像に写る前記利用者の唇領域を抽出し、前記第1のテイストが選択された場合、前記唇領域を拡大した領域を加工領域として色変更を施し、前記第2のテイストが選択された場合、前記唇領域を縮小した領域を前記加工領域として前記色変更を施し、前記加工領域に前記色変更が施された前記撮影画像を出力する処理を実行させるためのプログラムである。
本技術においては、利用者を撮影した撮影画像が生成され、唇の加工の仕上がりに関するテイストとして第1のテイストまたは第2のテイストの選択が受け付けられ、前記撮影画像に写る前記利用者の唇領域が抽出され、前記第1のテイストが選択された場合、前記唇領域を拡大した領域を加工領域として色変更が施され、前記第2のテイストが選択された場合、前記唇領域を縮小した領域を前記加工領域として前記色変更が施され、前記加工領域に前記色変更が施された前記撮影画像が出力される。
本技術によれば、利用者好みのテイストの唇を演出することが可能となる。
本技術の写真シール作成装置の外観の構成例を示す斜視図である。 写真シール作成装置の外観を他の角度からみた斜視図である。 撮影部の構成例を示す斜視図である。 撮影部の構成例を示す正面図である。 撮影空間の内部構成の例を示す側面図である。 写真シール作成装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 制御部の機能構成例を示すブロック図である。 写真シール作成ゲーム提供処理について説明するフローチャートである。 メイクパレットの例を示す図である。 唇加工処理の具体例について説明する図である。 本技術の写真シール作成装置の機能構成例を示すブロック図である。 唇加工処理の流れについて説明するフローチャートである。 レタッチパレットの例を示す図である。 唇加工処理について説明するフローチャートである。
以下、本技術を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
<写真シール作成装置の外観構成>
図1および図2は、写真シール作成装置1の外観の構成例を示す斜視図である。
写真シール作成装置1は、撮影画像や編集画像を提供するゲーム機である。写真シール作成装置1は、画像をシール紙に印刷したり、画像を利用者の携帯端末上で閲覧可能にするためにその画像をサーバに送信することで、利用者に画像を提供する。写真シール作成装置1は、アミューズメント施設や店舗に設置される。写真シール作成装置1の利用者は、主に女子高生や若い女性が中心とされる。写真シール作成装置1において、1組あたり主に2人や3人などの複数人の利用者がゲームを楽しむことができる。もちろん、写真シール作成装置1において、1人の利用者がゲームを楽しむこともできる。
写真シール作成装置1において、利用者は、自身が被写体となって撮影作業を行う。利用者は、編集作業により、撮影によって得られた撮影画像の中から選択した画像に、手書きの文字やスタンプ画像などの合成用画像を合成させる。これにより、撮影画像が彩り豊かな画像に編集される。利用者は、編集済みの画像である編集画像が印刷されたシール紙を受け取って一連のゲームを終了させる。すなわち、写真シール作成装置1は、写真作成ゲームを提供する写真作成ゲーム機ということができる。
図1に示すように、写真シール作成装置1は、基本的に、撮影ユニット11と編集ユニット12が接した状態で設置されることによって構成される。
撮影ユニット11は、事前選択部20、撮影部21、および背景部22から構成される。事前選択部20は、撮影部21の側面に設置される。事前選択部20の前方の空間が、事前選択処理が行われる事前選択空間となる。また、撮影部21と背景部22は所定の距離だけ離れて設置される。撮影部21と背景部22の間に形成される空間が、撮影処理が行われる撮影空間となる。
事前選択部20は、事前選択処理として、写真シール作成装置1によって提供されるゲームを紹介するガイダンスを行ったり、撮影空間で行われる撮影処理における各種の設定を行ったりする。事前選択部20には、利用者が代金を投入する硬貨投入口や、各種の操作に用いられるタッチパネルモニタなどが設けられる。事前選択部20は、撮影空間の空き状況に応じて、適宜、事前選択空間にいる利用者を撮影空間へと案内する。
撮影部21は、利用者を被写体として撮影するための装置である。撮影部21は、撮影空間に入った利用者の正面に位置する。撮影空間に臨む撮影部21の正面には、カメラや、各種の操作に用いられるタッチパネルモニタなどが設けられる。撮影空間において正面を向いている利用者からみて左側の面を左側面、右側の面を右側面とすると、撮影部21の左側面が側面パネル41Aにより構成され、右側面が側面パネル41Bにより構成される。さらに、撮影部21の正面が正面パネル42により構成される。側面パネル41Aには、上述した事前選択部20が設置されるものとする。なお、事前選択部20は、側面パネル41Bに設置されるようにしてもよい。
背景部22は、背面パネル51、側面パネル52A、および側面パネル52Bから構成される。背面パネル51は、正面を向いている利用者の背面側に位置する板状の部材である。側面パネル52Aは、背面パネル51の左端に取り付けられ、側面パネル41Aより横幅の狭い板状の部材である。側面パネル52Bは、背面パネル51の右端に取り付けられ、側面パネル41Bより横幅の狭い板状の部材である。
側面パネル41Aと側面パネル52Aは、ほぼ同一平面に設けられる。側面パネル41Aと側面パネル52Aの上部は、板状の部材である連結部23Aによって連結される。側面パネル41Aと側面パネル52Aの下部は、床面に設けた例えば金属製の部材である連結部23A’によって連結される。側面パネル41Bと側面パネル52Bも同様に、ほぼ同一平面に設けられる。側面パネル41Bと側面パネル52Bの上部は、連結部23Bによって連結される。側面パネル41Bと側面パネル52Bの下部は、連結部23B’によって連結される。
背面パネル51の撮影空間側の面には、例えば緑色のクロマキー用のシートが貼り付けられてもよい。写真シール作成装置1は、クロマキー用のシートを背景として撮影することで、撮影処理や編集処理においてクロマキー合成を行う。これにより、利用者が所望する背景画像がシートの部分に合成される。
側面パネル41A、連結部23A、および側面パネル52Aに囲まれることによって形成される開口が撮影空間の出入り口となる。また、側面パネル41B、連結部23B、および側面パネル52Bに囲まれることによって形成される開口も撮影空間の出入り口となる。
撮影空間の上方には、撮影部21の正面、連結部23A、および連結部23Bに囲まれた天井が形成される。その天井の一部に、天井ストロボユニット24が設けられる。天井ストロボユニット24の一端が連結部23Aに固定され、他端が連結部23Bに固定される。天井ストロボユニット24は、撮影に合わせて撮影空間内に向けて光を照射するストロボを内蔵する。天井ストロボユニット24の内部には、ストロボの他に蛍光灯が設けられている。これにより、天井ストロボユニット24は、撮影空間の照明としても機能する。
編集ユニット12は、撮影画像に編集を施すための装置である。編集ユニット12は、一方の側面が撮影部21の正面パネル42に接するようにして、撮影ユニット11に連結している。
図1に示される編集ユニット12の構成を正面側の構成とすると、編集ユニット12の正面側と背面側のそれぞれに、編集作業で用いられる構成が設けられる。この構成により、2組の利用者が同時に編集作業を行うことができる。
編集ユニット12には、編集作業に用いられる構成として、タブレット内蔵モニタやタッチペンが設けられる。編集ユニット12の上部左端には、カーテンレール26を支持する支持部25が設けられる。
編集ユニット12の上方にはカーテンレール26が取り付けられる。カーテンレール26は、3本のレールが、上から見たときの形状がコの字状となるように組み合わせられて構成される。
カーテンレール26には、編集ユニット12の正面前方の空間と背面前方の空間が外から見えないようにカーテンが取り付けられる。そのカーテンにより囲まれる編集ユニット12の正面前方の空間と背面後方の空間が、利用者が編集作業を行う編集空間となる。編集空間を囲むカーテンの一部には、換気のためのスリットや通風孔が設けられてもよい。
編集ユニット12の左側面には、印刷済みのシール紙が排出されるシール紙排出口61が設けられる。編集ユニット12の左側面前方の空間が、利用者が印刷済みのシール紙が排出されるのを待つ印刷待ち空間となる。
<撮影部の構成>
図3および図4を参照して、撮影部21の構成について説明する。図3は、撮影部21の構成例を示す斜視図であり、図4は、撮影部21の構成例を示す正面図である。
撮影部21は、正面パネル42と、正面パネル42の左右両端に接するようにして設けられる側面パネル41A,41Bに囲まれるようにして構成される。
正面パネル42の撮影空間側の面の略中央には、カメラユニット81が設けられる。カメラユニット81は、カメラ91とタッチパネルモニタ92から構成される。
カメラ91は、例えば一眼レフカメラであり、レンズが露出するようにカメラユニット81に内蔵される。カメラ91は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどの撮像素子を有し、撮影空間にいる利用者を撮影する。カメラ91により取り込まれた動画像(以下、ライブビュー画像ともいう)は、タッチパネルモニタ92にリアルタイムで表示される。撮影が指示されたときなどの撮影タイミングでカメラ91により取り込まれた静止画像は、撮影画像として保存される。
タッチパネルモニタ92は、カメラ91の下方で、表示面が露出するようにカメラユニット81に内蔵される。タッチパネルモニタ92は、LCD(Liquid Crystal Display)などのモニタと、それに積層されたタッチパネルにより構成される。タッチパネルモニタ92は、カメラ91により取り込まれた動画像を表示するライブビューモニタとしての機能と、各種のGUI(Graphical User Interface)を表示し利用者の操作を受け付ける機能を備えている。タッチパネルモニタ92には、カメラ91により取り込まれた動画像(ライブビュー画像)や静止画像(撮影画像)が表示される。
カメラユニット81の垂直方向上側には、曲面の発光面を利用者に向けた上ストロボ82が設置される。上ストロボ82は、利用者の正面上方から、利用者の顔を中心とした範囲に光を照射する。
カメラユニット81の下方には、左右の側面パネル41A,41Bの間に隙間なく形成される箱状の箱型ストロボ83が設けられる。箱型ストロボ83は、利用者の下半身および足元に光を照射する。
上ストロボ82と箱型ストロボ83は、LED蛍光灯とストロボ発光可能な照明機器(ストロボ発光管)を内蔵している。上ストロボ82と箱型ストロボ83は、撮影空間内を常時照らすとともに、撮影タイミングでストロボ発光し、被写体となる利用者に光を照射する。
側面パネル41A,41Bそれぞれの撮影空間側の面には、互いに略対向する発光面を有する側面ストロボ84A,84Bが設けられる。側面ストロボ84A,84Bそれぞれは、側面パネル41A,41Bそれぞれにおいて、カメラユニット81より高く、上ストロボ82より低い高さ方向の位置に設けられる。
側面ストロボ84A,84Bの発光面は、カメラユニット81に正対する利用者からみて奥行き方向に長い形状に形成される。具体的には、側面ストロボ84A,84Bの発光面は、利用者からみて奥行き方向に長い矩形状に形成される。
側面ストロボ84A,84Bは、ストロボ発光可能な照明機器(ストロボ発光管)を内蔵している。側面ストロボ84A,84Bは、撮影タイミングでストロボ発光するものの、その発光面が互いに対向するように設けられていることから、被写体となる利用者には直接光を照射しない。
カメラユニット81と箱型ストロボ83との間であって、箱型ストロボ83の直上には、台形箱状部85が設けられる。台形箱状部85は、その天面を形成する板状部材85hと、板状部材85hから箱型ストロボ83の上端に向かう傾斜面を形成する板状部材85sから構成される。板状部材85h,85sもまた、箱型ストロボ83と同様に、左右の側面パネル41A,41Bの間に隙間なく形成される。
板状部材85hの上面は、写真シール作成装置1の設置面と略水平な面をなし、撮影作業を行う利用者が手荷物などを置くための荷物置き場としても用いられ得る。
なお、図示はしないが、正面パネル42の例えば天井付近には、スピーカが設けられる。そのスピーカは、撮影処理の案内音声、BGM(Back Ground Music)、効果音などを出力する。
<撮影空間の内部構成>
次に、図5を参照して、上述した撮影部21を含む撮影空間の内部構成について説明する。図5は、撮影空間の内部構成の例を示す側面図である。
撮影空間において、利用者Uは、カメラ91が内蔵されるカメラユニット81に正対して、撮影作業を行う。撮影空間における利用者Uの正面側(図5中左側)には、上述したカメラユニット81、カメラユニット81上方の上ストロボ82、カメラユニット81下方の箱型ストロボ83、箱型ストロボ83直上の台形箱状部85が設けられる。また、側面パネル41Bには、側面ストロボ84Bが設けられ、図示はしないが、側面パネル41Aには、側面ストロボ84Aが設けられる。
撮影空間においては、利用者Uの撮影時の位置(撮影位置)を規定する規定部材として、利用者Uが着席可能な腰掛111が設けられている。利用者Uは、腰掛111に着席しながら撮影作業を行うことができる。腰掛111は、主に2人または3人の利用者が着席できるように形成されている。腰掛111の背面側および左右両側面側にはスペースが設けられ、利用者が4人を超えるような場合には、利用者は、腰掛111に着席する以外にも、腰掛111の背面側や側面側に立って撮影作業を行うことができる。
<写真シール作成装置のハードウェア構成>
図6は、写真シール作成装置1のハードウェア構成例を示すブロック図である。図6において、上述した構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
図6に示されるように、写真シール作成装置1は、PC(Personal Computer)部201に対して、事前選択部202、撮影部204、編集部205A,205B、および印刷部206が外部入出力インタフェース203を介して接続されることによって構成される。PC部201は、例えば編集ユニット12の筐体内部に収納される。
PC部201を構成するCPU(Central Processing Unit)211,ROM(Read Only Memory)212,RAM(Random Access Memory)213は、バス214により相互に接続される。
CPU211は、所定のプログラムを実行し、写真シール作成装置1の全体の動作を制御する。ROM212は、CPU211が実行するプログラムやデータを記憶する。RAM213は、CPU211が処理するデータやプログラムを一時的に記憶する。
バス214に接続された入出力インタフェース215には、記憶部216、通信部217、およびドライブ218が接続される。
記憶部216は、ハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体である。記憶部216は、CPU211から供給された各種の設定情報などを記憶する。記憶部216に記憶されている情報はCPU211により適宜読み出される。
通信部217は、インターネットなどのネットワークのインタフェースである。通信部217は、CPU211による制御に従って外部の装置と通信を行う。通信部217は、利用者がゲーム中に作成した画像を、例えば写真シール作成装置1の製造メーカが管理する画像管理サーバに送信する。通信部217から送信された画像は、所定の記憶領域が割り当てられて保存され、画像管理サーバにアクセスしてきた携帯端末上で表示されたり、携帯端末にダウンロードされたりする。
ドライブ218には、光ディスクや半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア219が適宜装着される。リムーバブルメディア219から読み出されたプログラムやデータは、CPU211に供給され、記憶部216に記憶されたり、インストールされたりする。
入出力インタフェース215には、外部入出力インタフェース203が接続される。PC部201による各部の制御が、外部入出力インタフェース203を介して行われる。
事前選択部202は、事前選択空間にいる利用者を対象とした事前選択処理を実現する。事前選択部202は、タッチパネルモニタ221、スピーカ222、および硬貨処理部223から構成される。
タッチパネルモニタ221は、PC部201から供給されるRGB信号に従って、各種の選択画面を表示し、その選択画面に対する利用者の操作を受け付ける。利用者の操作の内容を表す入力信号はPC部201に供給され、各種の設定が行われる。
スピーカ222は、PC部201から供給される音声信号に従って、事前選択処理の案内音声やBGMなどを出力する。
硬貨処理部223は、事前選択部20に設けられる硬貨投入口への硬貨の投入を検出する。硬貨処理部223は、所定の金額分の硬貨が投入されたことを検出した場合、ゲームの開始を指示する起動信号をPC部201に出力する。
撮影部204は、撮影空間にいる利用者を対象とした撮影処理を実現する。撮影部204は、カメラ91、タッチパネルモニタ92、照明装置231、およびスピーカ232から構成される。
カメラ91は、PC部201によるシャッタ制御に従って撮影を行い、撮影によって得られた撮影画像(画像データ)をPC部201に出力する。
タッチパネルモニタ92は、PC部201から供給されるRGB信号に従って、撮影のための画面を表示し、その画面に対する利用者の操作を受け付ける。利用者の操作の内容を表す入力信号はPC部201に供給され、撮影により得られた撮影画像に対する画像処理が行われる。
照明装置231は、撮影空間内の各ストロボであり、PC部201から供給される照明制御信号に従って発光する。
スピーカ232は、PC部201から供給される音声信号に従って、撮影処理の案内音声やBGM、効果音などを出力する。
編集部205Aは、一方の編集空間にいる利用者を対象とした編集処理を実現する。編集部205Aは、タブレット内蔵モニタ241、タッチペン242A,242B、およびスピーカ243から構成される。編集部205Bは、他方の編集空間にいる利用者を対象とした編集処理を実現し、編集部205Aと同一の構成を有する。以下においては、編集部205Aと編集部205Bを区別しない場合、単に、編集部205という。
タブレット内蔵モニタ241は、PC部201から供給されるRGB信号に従って、編集画面を表示し、その編集画面に対する利用者のタッチペン242A,242Bによる操作を受け付ける。利用者の操作の内容を表す入力信号はPC部201に供給され、編集対象となる撮影画像が編集される。
スピーカ243は、PC部201から供給される音声信号に従って、編集処理の案内音声やBGM、効果音などを出力する。
印刷部206は、プリンタ251を含むように構成される。プリンタ251にはシール紙ユニット252が装着される。
プリンタ251は、内蔵するヘッド261を駆動し、PC部201から供給された印刷データに基づいて、シール紙ユニット252に収納されているロール状のシール紙263に画像を印刷する。また、プリンタ251は、画像を印刷したシール紙263をカッター262によって所定のカット位置でカットして、シール紙排出口61に排出する。印刷媒体としては、シール紙以外の、写真を印刷可能な各種の媒体を用いることが可能である。
<制御部の機能構成例>
図7は、写真シール作成装置1全体の動作を制御する制御部の機能構成例を示すブロック図である。図7の各機能ブロックは、CPU211により所定のプログラムが実行されることによって実現される。
図7に示されるように、制御部300として、事前選択処理部301、撮影処理部302、編集処理部303、印刷処理部304、および送信処理部305が実現される。
事前選択処理部301は、事前選択部202の各部を制御することで、事前選択処理を行う。事前選択処理部301は、利用者の選択内容を表す選択情報を、撮影処理部302に供給する。
撮影処理部302は、事前選択処理部301からの選択情報に基づいて、撮影部204の各部を制御することで撮影処理を行う。撮影処理部302は、複数回の撮影により得られた複数枚の撮影画像を、編集処理部303に供給する。
編集処理部303は、編集部205の各部を制御することで編集処理を行う。編集処理部303は、撮影画像に編集が施された後の編集画像が所定のレイアウトで配置された印刷データを生成し、印刷処理部304に供給する。また、編集処理部303は、編集画像(撮影画像)の中から利用者により選択された画像のデータを、送信処理部305に供給する。
印刷処理部304は、印刷部206の各部を制御することで印刷処理を行う。印刷処理部304は、プリンタ251に印刷データを入力することで、編集画像をシール紙263に印刷して、排出口に排出する。
送信処理部305は、通信部217を制御することで、利用者により選択された画像を画像管理サーバへ送信する送信処理を行う。
<写真シール作成ゲーム提供処理>
次に、図8のフローチャートを参照して、写真シール作成装置1が実行する写真シール作成ゲーム提供処理の流れについて説明する。図8の処理は、例えば、硬貨投入口に所定の金額分の硬貨が投入されたときに開始される。
ステップS1において、事前選択処理部301は、事前選択部202を制御することで、事前選択処理を行う。具体的には、事前選択処理部301は、利用者の人数の選択、写りコースの選択などを利用者に行わせる。いずれの選択も、タッチパネルモニタ221に表示される選択画面を用いて行われる。
ステップS2において、撮影処理部302は、撮影部204を制御することで、撮影処理を行う。具体的には、撮影処理部302は、カメラ91に取り込まれた被写体の動画像をタッチパネルモニタ92にライブビュー表示させ、撮影空間にいる利用者を被写体として撮影し、撮影画像を生成する。
ステップS3において、編集処理部303、印刷処理部304、および送信処理部305は、編集・印刷・送信処理を行う。
すなわち、編集処理部303は、編集部205を制御することで、編集処理を行う。具体的には、編集処理部303は、撮影処理により得られた撮影画像に対して利用者に編集作業を行わせることで、編集が施された編集画像を生成する。
また、印刷処理部304は、プリンタ251を制御することで、印刷処理を行う(開始する)。具体的には、印刷処理部304は、編集処理により得られた編集画像(印刷データ)をプリンタ251に入力してシール紙に印刷する。印刷が終了すると、プリンタ251は、画像が印刷されたシール紙を、排出口に排出する。
一方、送信処理部305は、通信部217を制御することで、送信処理を行う。具体的には、送信処理部305は、編集処理により得られた編集画像と撮影画像の中から利用者に選択された画像を、画像管理サーバへ送信する。
編集処理、印刷処理、および送信処理は、互いにそれぞれの一部または全部が、並行して行われてもよい。
上述した編集処理においては、タブレット内蔵モニタ241に表示された編集画面に対する利用者の操作が受け付けられることで、編集対象となる撮影画像が編集される。
編集画面は、基本的に、主な構成が左右対称に設けられることによって構成される。左側の領域は、タブレット内蔵モニタ241に向かって左側にいる利用者により用いられる領域となる。右側の領域は、タブレット内蔵モニタ241に向かって右側にいる利用者により用いられる領域となる。このような編集画面の構成により、主に2人の利用者が同時に編集作業を行うことができる。
編集画面には、編集対象とする撮影画像のサムネイルを選択するためのサムネイル表示領域や、編集対象として選択された撮影画像が表示される編集領域などが設けられる。さらに、編集画面には、編集領域に表示されている撮影画像に合成する各種のコンテンツ(合成用画像)を選択したり、撮影画像に施す加工(画像処理)の種類を選択するための編集パレットが設けられる。
<メイクパレットの例>
編集パレットは、例えばメイクツールを選択することができるメイクパレットとして構成されてもよい。
メイクツールは、撮影画像に写る人物の顔全体やその一部(唇や目などの顔パーツ、および、頬などの部位など)を、化粧のために用いるリップ、チーク、カラーコンタクト(カラコン)、アイブロウなどのアイテムを使用して化粧を施した状態にみせるための画像処理(以下、メイク処理という)を施す機能を提供する。
図9は、メイクパレットの例を示す図である。
図9のメイクパレットMPにおいては、「リップ」、「アイメイク」、「アイカラー」、および「フェイスレタッチ」の4種類のメイクツールが、タブ形式で選択可能となっている。図9の例では、メイクパレットMPにおいて「リップ」のタブが選択され、リップテイスト選択ボタンLT1乃至LT3と、リップカラー選択アイコン群LCが表示されている。
「リップ」のメイクツールは、メイク処理として、撮影画像に写る被写体の唇のテイストと色を変える唇加工処理を施す機能を提供する。唇加工処理は、撮影画像に写る被写体の唇領域を、リップテイスト選択ボタンLT1乃至LT3によって選択されたリップテイストと、リップカラー選択アイコン群LCにおいて選択された色(リップカラー)に変更する処理である。
リップテイストは、唇の加工の仕上がりに関するカテゴリである。具体的には、リップテイストは、口紅やリップグロス、リップティント、リキッドルージュなど(以降、総称してリップという)の塗り方と、唇の質感(照り具合)の組み合わせにより決定されるカテゴリである。
リップテイスト選択ボタンLT1乃至LT3は、リップテイストとしてそれぞれ「ちゅるツヤ」、「ぷくツヤ」、「グラデマット」を選択するためのボタンである。リップテイスト選択ボタンLT1により選択される「ちゅるツヤ」は、実際の唇より大きく見せるリップの塗り方と、唇の光沢を強調した質感を実現するリップテイスト(本技術に係る第1のテイスト)である。リップテイスト選択ボタンLT2により選択される「ぷくツヤ」は、実際の唇と同じ大きさに見せるリップの塗り方と、唇の光沢をやや強調した質感を実現するリップテイスト(本技術に係る第3のテイスト)である。リップテイスト選択ボタンLT3により選択される「グラデマット」は、実際の唇より小さく見せるリップの塗り方と、唇の光沢を抑えた質感を実現するリップテイスト(本技術に係る第2のテイスト)である。
ここで、図10を参照して、リップテイスト選択ボタンLT1乃至LT3それぞれが選択された場合に施される唇加工処理の具体例について説明する。
図10の左側には、撮影画像に写る利用者の唇領域の画像である唇画像L0が示されている。唇加工処理は、唇画像L0の唇領域に対して施される。
リップテイスト選択ボタンLT1が選択された場合、唇加工処理として、唇画像L0の唇領域を拡大し、唇領域におけるハイライト領域にハイライト画像を重畳する処理P1が実行される。ハイライト領域は、例えば、元の唇領域において所定の基準より高い明度の領域とされる。ハイライト画像は、あらかじめ用意された一定以上の明度を有する定形の画像とされる。これに限らず、ハイライト画像は、ハイライト領域を拡大し、かつ、一定以上に明度を高くした画像であってもよい。
リップテイスト選択ボタンLT2が選択された場合、唇加工処理として、唇画像L0の唇領域はそのままとし、唇領域におけるハイライト領域に低ハイライト画像を重畳する処理P2が実行される。低ハイライト画像は、あらかじめ用意された、上述したハイライト画像よりも低い明度を有する定形の画像とされる。これに限らず、低ハイライト画像は、ハイライト領域の明度を若干程度だけ高くした画像であってもよい。
リップテイスト選択ボタンLT3が選択された場合、唇加工処理として、唇画像L0の唇領域を縮小し、唇領域におけるハイライト領域を消去する処理P3が実行される。処理P3においては、唇画像L0の縁部にぼかし処理が施されることで、見かけ上、唇領域が縮小したようにみせることができる。
図9の説明に戻り、リップカラー選択アイコン群LCは、リップカラーを選択するためのアイコンの集まりである。各アイコンには、対応するリップカラーの色が施され、そのリップカラーを表すナンバーと、艶を模したハイライト領域が付加されている。図9の例では、8色分のリップカラーのアイコンが表示されている。
すなわち、リップカラー選択アイコン群LCにおいて、いずれかのアイコンが選択されることで、図10を参照して説明した唇加工処理によって設定された唇領域を加工領域として、選択されたアイコンに対応するリップカラーに変更する色変更が施される。
以上のようにして、メイクパレットMPにおける「リップ」のメイクツールによれば、リップの塗り方と唇の質感、そして、リップカラーを選択することができる。
なお、リップカラー選択アイコン群LCの各アイコンに付加されているハイライト領域には、唇領域におけるハイライト領域と同様に、選択されたリップテイストに応じて、ハイライト画像が重畳されたり、消去されたりしてもよい。
また、メイクパレットMPの右端下部には、OFFボタンBT1が設けられる。OFFボタンBT1が操作されることで、編集領域に表示される編集対象の撮影画像に反映されたリップテイストとリップカラーがリセット(OFF)される。
なお、上述した唇加工処理は、編集領域に表示される撮影画像において選択された被写体(利用者)のみを対象として施されるものとするが、撮影画像に写る全ての被写体を対象として施されるようにしてもよい。
<写真シール作成装置の機能構成>
図11は、上述した唇加工処理を実現する写真シール作成装置1の機能構成例を示すブロック図である。
図11の写真シール作成装置1は、撮影部311、受付部312、抽出部313、唇加工部314、および出力部315から構成される。図11に示される機能ブロックのうち、抽出部313と唇加工部314は、図6のCPU211により所定のプログラムが実行されることによって実現される。
撮影部311は、図6の撮影部204に対応し、撮影空間にいる利用者を撮影した撮影画像を生成し、抽出部313に供給する。
受付部312は、図6の編集部205を構成するタブレット内蔵モニタ241に対応し、編集画面に対する利用者の操作を受け付ける。例えば、受付部312は、図9に示されるメイクパレットMPにおいて、リップテイストや唇領域の色(リップカラー)の選択を受け付ける。受け付けられた操作(選択操作)を表す選択情報は、唇加工部314に供給される。
抽出部313は、撮影部311からの撮影画像に写る利用者の唇領域を抽出する。抽出された唇領域を表す唇領域情報は、撮影部311からの撮影画像とともに、唇加工部314に供給される。
唇加工部314は、受付部312からの選択情報に基づいて、撮影部311からの撮影画像において、唇領域情報で表される唇領域に対して唇加工処理を施す。
具体的には、唇加工部314は、メイクパレットMPにおいて選択されたリップテイストに応じて、撮影部311からの唇領域情報で表される唇領域に対応する加工領域を設定する。また、唇加工部314は、メイクパレットMPにおいて選択されたリップカラーに応じて、設定された加工領域に対して、当該加工領域の色を選択されたリップカラーに変更する色変更を施す。さらに、唇加工部314は、メイクパレットMPにおいて選択されたリップテイストに応じて、加工領域において特定されたハイライト領域にハイライト画像を重畳するか、または、加工領域におけるハイライト領域を消去するハイライト加工を施す。
このようにして、唇領域に対して唇加工処理が施された撮影画像は、加工済み画像として出力部315に供給される。
出力部315もまた、図6の編集部205を構成するタブレット内蔵モニタ241に対応し、編集画面の編集領域に、唇加工部314からの加工済み画像を出力する。また、出力部315は、図6のPC部201を構成する通信部217や、印刷部206を構成するプリンタ251として構成されてもよい。この場合、出力部315は、唇加工部314からの加工済み画像を、画像管理サーバに送信したり、シール紙に印刷したりするなどして、利用者に提供することができる。
<唇加工処理の流れ>
図12のフローチャートを参照して、図11の写真シール作成装置1により実行される唇加工処理の流れについて説明する。図12の処理は、例えば、図9のメイクパレットMPにおいて「リップ」のメイクツールが選択されたタイミングで開始される。
ステップS31において、抽出部313は、撮影部311からの撮影画像に写る利用者の唇領域を抽出する。撮影画像に複数の利用者が写っている場合、例えば、利用者により選択された唇領域が抽出される。唇領域の抽出対象となる撮影画像は、例えば編集画面において編集対象として選択されている撮影画像とされる。
ステップS32において、唇加工部314は、受付部312からの選択情報に基づいて、メイクパレットMPにおいて、リップテイスト選択ボタンLT1乃至LT3のいずれかが選択されることによって、リップテイストが選択されたか否かを判定する。
いずれかのリップテイストが選択されるまで、ステップS32は繰り返され、いずれかのリップテイストが選択されると、ステップS33に進む。
ステップS33において、唇加工部314は、選択されたリップテイストに応じて、撮影画像において抽出された唇領域に対応する加工領域を設定する。さらに、唇加工部314は、選択されたリップテイストに応じて、設定した加工領域において特定されたハイライト領域にハイライト加工を施す。
具体的には、リップテイストとして「ちゅるツヤ」(リップテイスト選択ボタンLT1)が選択された場合、撮影画像において抽出された唇領域を拡大した領域を加工領域として設定し、加工領域において特定されたハイライト領域にハイライト画像を重畳する。
また、リップテイストとして「ぷくツヤ」(リップテイスト選択ボタンLT2)が選択された場合、撮影画像において抽出された元の唇領域をそのまま加工領域として設定し、加工領域において特定されたハイライト領域に低ハイライト画像を重畳する。
さらに、リップテイストとして「グラデマット」(リップテイスト選択ボタンLT3)が選択された場合、撮影画像において抽出された唇領域を縮小した領域(縁部にぼかし処理を施した唇領域)を加工領域として設定し、加工領域において特定されたハイライト領域を消去する。
なお、選択されたリップテイストに応じて設定される加工領域と、当該加工領域に施されるハイライト加工は、上述した例に限られず、任意に組み合わされてもよい。
加工領域が設定されてハイライト加工が施された後、ステップS34において、唇加工部314は、受付部312からの選択情報に基づいて、メイクパレットMPにおいて、リップカラー選択アイコン群LCのアイコンのいずれかが選択されることによって、リップカラーが選択されたか否かを判定する。
いずれかのリップカラーが選択されるまで、ステップS34は繰り返され、いずれかのリップカラーが選択されると、ステップS35に進む。
ステップS35において、唇加工部314は、選択されたリップカラーに応じて、撮影画像において設定された加工領域に色変更を施す。
このようにして、唇領域に対して唇加工処理が施された撮影画像は、加工済み画像として出力部315により出力される。
以上の処理によれば、選択されたリップテイストに応じて、唇領域を拡大した領域や縮小した領域を加工領域として、色変更やハイライト加工が施されるので、撮影画像においても、実際のメイクのように、本来の唇よりオーバーに見せたり小さく見せたりすることができる。すなわち、撮影画像においても、口紅やリップグロスなどの塗り方の違いまでを再現することができるので、利用者好みのテイストの唇を演出することが可能となる。
<レタッチパレットの例>
以上においては、編集パレットがメイクパレットとして構成される例について説明した。これに限らず、編集パレットは、例えば、レタッチ加工を選択することができるレタッチパレットとして構成されてもよい。
レタッチ加工は、撮影画像に写る利用者の顔の輪郭や、目、鼻、口、頬などの顔パーツを加工(拡大/縮小、変形、色の変更など)したり修整したりする画像処理である。
図13は、レタッチパレットの例を示す図である。
図13のレタッチパレットRPにおいては、「リップ変形」、「小顔」、「目の大きさ」、「二重」、および「トリートメント」の4種類のレタッチ加工が、タブ形式で選択可能となっている。図13の例では、「リップ変形」のタブが選択され、変形トグルボタンTG1乃至TG3が表示されている。
「リップ変形」のレタッチ加工は、撮影画像に写る被写体の唇の形状を変える唇変形処理を施す機能を提供する。唇変形処理は、撮影画像に写る被写体の唇領域およびその周囲の領域を、変形トグルボタンTG1乃至TG3によって選択された形状に変形する処理である。
変形トグルボタンTG1は、「リップ変形」のレタッチ加工として、口角アップ処理を施すためのトグルボタンである。口角アップ処理は、口角を上方に移動する処理である。口角アップ処理における口角の移動量は、例えば、撮影画像に写る顔の顎先から左右両目の中心点までの距離に応じた割合により決定される。
変形トグルボタンTG2は、「リップ変形」のレタッチ加工として、リフトアップ処理を施すためのボタンである。リフトアップ処理は、唇領域全体を上方に移動する処理である。リフトアップ処理における唇領域の移動量は、例えば、例えば、撮影画像に写る顔の大きさに応じた割合により決定される。
変形トグルボタンTG3は、「リップ変形」のレタッチ加工として、ボリュームアップ処理を施すためのボタンである。ボリュームアップ処理は、唇の厚みを変更する、具体的には、唇領域における上唇の領域を上方に拡大するとともに、下唇の領域を下方に拡大する処理である。ボリュームアップ処理における唇領域の拡大量は、例えば、撮影画像に写る唇領域の幅に応じた割合により決定される。
レタッチパレットRPにおいて「リップ変形」が初めて選択されたデフォルト状態では、変形トグルボタンTG1乃至TG3のうち、変形トグルボタンTG1のみがアクティブ状態とされ、変形トグルボタンTG2,TG3は非アクティブ状態とされる。変形トグルボタンTG1がONされ、口角アップ処理が施されると、変形トグルボタンTG2がアクティブ状態となる。さらに、変形トグルボタンTG2がONされ、リフトアップ処理が施されると、変形トグルボタンTG3がアクティブ状態となる。
レタッチパレットRPの左端部には、撮影画像においてレタッチ加工の対象とする利用者を切り替えるための切り替えボタンSWと、切り替えボタンSWによりレタッチ加工の対象とされている利用者(顔画像)が表示される表示領域SPが設けられている。切り替えボタンSWが操作される毎に、レタッチ加工の対象とする利用者が切り替わり、表示領域SPに表示される利用者も切り替わる。
また、レタッチパレットRPの右端下部には、OFFボタンBT2が設けられる。OFFボタンBT2が操作されることで、編集領域に表示される編集対象の撮影画像におけるレタッチ加工の対象となっている利用者に反映された「リップ変形」のレタッチ加工がリセット(OFF)される。
<唇変形処理の流れ>
図14のフローチャートを参照して、図11の写真シール作成装置1により実行される唇変形処理の流れについて説明する。図14の処理は、例えば、図13のレタッチパレットRPにおいて「リップ変形」のレタッチ加工が選択されたタイミングで開始される。
ステップS51において、抽出部313は、撮影部311からの撮影画像に写る利用者の唇領域を抽出する。ここでは、レタッチパレットRPの表示領域SPに表示されている利用者の唇領域が抽出される。唇領域の抽出対象となる撮影画像は、例えば編集画面において編集対象として選択されている撮影画像とされる。
ステップS52において、唇加工部314は、受付部312からの選択情報に基づいて、レタッチパレットRPにおいて、口角アップ(変形トグルボタンTG1)がONされたか否かを判定する。
ステップS52において、口角アップがONされない場合、以降の処理はスキップされ、抽出された唇領域は、いずれの唇加工処理も施されない状態となる。
一方、ステップS52において、口角アップがONされた場合、ステップS53に進み、唇加工部314は、抽出された唇領域に対して、口角を上方に移動する処理(口角アップ処理)を施す。
その後、ステップS54において、唇加工部314は、受付部312からの選択情報に基づいて、レタッチパレットRPにおいて、リフトアップ(変形トグルボタンTG2)がONされたか否かを判定する。
ステップS54において、リフトアップがONされない場合、以降の処理はスキップされ、抽出された唇領域は、口角アップ処理のみが施された状態となる。
一方、ステップS54において、リフトアップがONされた場合、ステップS55に進み、唇加工部314は、抽出された唇領域に対して、口(唇領域)全体を上方に移動する処理(リフトアップ処理)を施す。
その後、ステップS56において、唇加工部314は、受付部312からの選択情報に基づいて、レタッチパレットRPにおいて、ボリュームアップ(変形トグルボタンTG3)がONされたか否かを判定する。
ステップS56において、ボリュームアップがONされない場合、以降の処理はスキップされ、抽出された唇領域は、口角アップ処理とリフトアップ処理が施された状態となる。
一方、ステップS56において、ボリュームアップがONされた場合、ステップS57に進み、唇加工部314は、抽出された唇領域に対して、唇の厚みを変更する処理(ボリュームアップ処理)を施す。
以上の処理によれば、口角アップ処理が施されることで初めて、リフトアップ処理を施すことが可能となり、リフトアップ処理が施されることで初めて、ボリュームアップ処理を施すことが可能となる。すなわち、唇変形処理においては、唇領域およびその周囲の領域に対して、段階的にレタッチ加工が施されるようになるので、利用者は、撮影画像における唇の形状を、段階的に好みの形状に仕上げることが可能となる。
なお、上述した唇変形処理においては、口角アップ処理、リフトアップ処理、ボリュームアップ処理を段階的に施すことが可能とされたが、その順番は、これに限られない。また、口角アップ処理、リフトアップ処理、ボリュームアップ処理が段階的に施されるのではなく、別個に施されるようにしてもよい。この場合、利用者は、撮影画像における唇の形状を、より多くのパターンを組み合わせた形状に仕上げることが可能となる。
また、唇変形処理と、先述した唇加工処理とが組み合わされて施されるようにしてもよい。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、コンピュータとしてのPC部201においてソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、例えば、図6に示されるように、装置本体とは別に、写真シール作成装置1の管理者にプログラムを配信するために配布される、そのプログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROMおよびDVDを含む)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア219により構成される。また、これらだけでなく、記録媒体は、装置本体にあらかじめ組み込まれた状態で管理者に配信されるプログラムが記録されているROM212や、記憶部216に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
1 写真シール作成装置, 311 撮影部, 312 受付部, 313 抽出部, 314 唇加工部, 315 出力部

Claims (9)

  1. 利用者を撮影した撮影画像を生成する撮影部と、
    唇の加工の仕上がりに関するテイストとして第1のテイストまたは第2のテイストの選択を受け付ける受付部と、
    前記撮影画像に写る前記利用者の唇領域を抽出する抽出部と、
    前記第1のテイストが選択された場合、前記唇領域を拡大した領域を加工領域として色変更を施し、前記第2のテイストが選択された場合、前記唇領域を縮小した領域を前記加工領域として前記色変更を施す唇加工部と、
    前記加工領域に前記色変更が施された前記撮影画像を出力する出力部と
    を備える写真作成ゲーム機。
  2. 前記唇加工部は、前記第2のテイストが選択された場合、縁部にぼかし処理を施した前記唇領域を前記加工領域として前記色変更を施す
    請求項1に記載の写真作成ゲーム機。
  3. 前記唇加工部は、選択された前記テイストに応じて、前記加工領域において特定されたハイライト領域にハイライト画像を重畳するか、または、前記加工領域における前記ハイライト領域を消去する
    請求項2に記載の写真作成ゲーム機。
  4. 前記唇加工部は、前記第1のテイストが選択された場合、前記ハイライト領域に前記ハイライト画像を重畳し、前記第2のテイストが選択された場合、前記ハイライト領域を消去する
    請求項3に記載の写真作成ゲーム機。
  5. 前記受付部は、前記テイストとして、前記第1のテイスト、前記第2のテイスト、または第3のテイストの選択を受け付け、
    前記唇加工部は、前記第3のテイストが選択された場合、元の前記唇領域を前記加工領域として前記色変更を施す
    請求項4に記載の写真作成ゲーム機。
  6. 前記唇加工部は、前記第3のテイストが選択された場合、前記加工領域における前記ハイライト領域に、前記ハイライト画像より小さいまたは明度の低い低ハイライト画像を重畳する
    請求項5に記載の写真作成ゲーム機。
  7. 前記受付部は、前記唇領域の色の選択を受け付け、
    前記唇加工部は、前記加工領域の色を、選択された前記色に変更する
    請求項1乃至6のいずれかに記載の写真作成ゲーム機。
  8. 写真作成ゲーム機が、
    利用者を撮影した撮影画像を生成し、
    唇の加工の仕上がりに関するテイストとして第1のテイストまたは第2のテイストの選択を受け付け、
    前記撮影画像に写る前記利用者の唇領域を抽出し、
    前記第1のテイストが選択された場合、前記唇領域を拡大した領域を加工領域として色変更を施し、前記第2のテイストが選択された場合、前記唇領域を縮小した領域を前記加工領域として前記色変更を施し、
    前記加工領域に前記色変更が施された前記撮影画像を出力する
    画像加工方法。
  9. コンピュータに、
    利用者を撮影した撮影画像を生成し、
    唇の加工の仕上がりに関するテイストとして第1のテイストまたは第2のテイストの選択を受け付け、
    前記撮影画像に写る前記利用者の唇領域を抽出し、
    前記第1のテイストが選択された場合、前記唇領域を拡大した領域を加工領域として色変更を施し、前記第2のテイストが選択された場合、前記唇領域を縮小した領域を前記加工領域として前記色変更を施し、
    前記加工領域に前記色変更が施された前記撮影画像を出力する
    処理を実行させるためのプログラム。
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