JP2024061323A - 画像処理装置、画像処理システム、情報コード検索方法及び情報コード検索プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理システム、情報コード検索方法及び情報コード検索プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】あらかじめ情報コードの配置位置及び大きさが特定されていない書類から取得した画像データに対し、情報コードの検索及び解析を高速で実行することができる画像処理装置、画像処理システム、情報コード検索方法及び情報コード検索プログラムを提供する。【解決手段】画像データを縮小して縮小画像データとする、画像データ縮小手段と、前記縮小画像データから所定の中間階調の画素値を有する中間階調領域を特定する中間階調領域特定手段と、前記中間階調領域の少なくとも一部の領域に対応する前記画像データの領域に対し、情報コードの検索及び解析を実行する情報コード検索-解析手段とを備えることを特徴とする画像処理装置である。【選択図】図2

Description

近年、二次元コードの普及が進んでいる。二次元コードを読み取る際は、二次元コード全体の二次元配列データを読み取る必要があり、読取装置として、デジタルカメラやイメージスキャナのような画像読取装置が用いられている。
二次元コードの普及に伴い、二次元コードは、専用ラベルの所定の位置に印刷される用途だけでなく、文字や図表と共に任意の位置に任意の大きさで印刷される用途も増えている。
また、日本においては、2023年度の課税分から地方税の納付に二次元コードであるQRコード(登録商標)を活用することが決定された。すなわち、地方税納付書に地方税統一QRコードを付与し、QRコードを用いてeLTAX(地方税ポータルシステム)で地方税を納付可能にすることが決定された。
地方税納付書に印字されるQRコードの大きさ及び位置は地方自治体が任意に決定するので、各地方税納付書において、印字されたQRコードの大きさ及び位置が異なることが予測される。
通常の画像読取装置において、このように二次元コードが所定の大きさでなく、かつ、所定の位置に印字されていない書類から二次元コードを検索する場合、書類類の全面を検索することになる。
しかし、全面に対して1画素ずつ検索を行うと時間がかかるという問題があった。
書類に印字されたコードを高速に検索する方法として、特許文献1には、画像データを矩形ブロック単位で選択するブロック選択過程と、選択されたブロックが所定の条件を満たすかを判別するブロック判別過程と、所定の条件を満たすブロック内に含まれるコードの種類及び特性を判定するコード判定過程と、種類及び特性が判定されたコードに対し認識を行うコード認識過程と、コード認識結果に基づいてブロック走査の手順を制御するブロック走査制御過程と、を含んでなるコード画像処理方法が開示されている。
特許文献1のコード画像処理方法は、画像データにコードが複数含まれている場合でも、一つのコード認識で止まることなく、認識したコード領域におけるコード判別処理及びコード認識処理をスキップするので、コード全体の探索と認識を高速かつ確実に行うことが可能であると記載されている。
また、特許文献2には、画像データ中に存在する情報コードを検索し、解析する情報コード検索手段と、上記情報コード検索手段を制御する制御手段とを備えた画像処理装置であって、上記制御手段が、上記情報コード検索手段に画像データの複数の特定領域について優先順位毎に情報コードの検索を実行させるとともに、情報コードが検出された領域を履歴情報として記憶し、上記履歴情報に基づいて複数の特定領域の優先順位を決定することを特徴とする画像処理装置が開示されている。
特許文献2の画像処理装置では、情報コードが検出された領域の履歴情報、例えば、各領域で情報コードが検出された回数に基づいて複数の特定領域の優先順位が決定されるので、原稿に記録されている情報コードを検索する際、最初に情報コードが記載されている位置の特定領域を検索する確率が高くなるので、検索回数を少なくすることができると記載されている。
国際公開第2006/100720号 特開2008-263283号公報
特許文献1に開示されたコード画像処理方法では、まず、画像データを矩形ブロック単位に区切ってブロック内の白黒画素の比率が所定の範囲内になるブロックを検出する。そして、所定の範囲内にあるブロックについてコード判定やコード認識を実行する。
特許文献1に記載の方法であれば、コードが含まれていると予測されるブロックを判別する工程と、コード判定及びコード認識を分けて実行するので、効率良くコードを読み取ることが可能になる。
しかし、特許文献1に開示の方法には以下の問題がある。
特許文献1に記載の方法では、画像データを矩形ブロック単位に区切って、ブロック内の白黒画素の比率が所定の範囲内になるか否かで、情報コードがそのブロックに含まれているか否かを判別している。そのため、ブロックの領域に対し小さい情報コードが印字されている場合、そのブロックには情報コードが含まれないと判別される場合がある。この場合、特許文献1の方法では、情報コードが検索できないという問題がある。
また、特許文献2に開示された画像処理装置では、情報コードが検出された回数に基づいて複数の特定領域の優先順位が決定されるが、書類のサイズが一定でなく、情報コードの配置位置も一定でない場合、特定領域の優先順位が決定できない、又は、特定領域の優先順位を決定したとしても特定領域に情報コードが存在しない場合があるといった問題が生じ、これが原因で効率良く情報コードを検索できないという問題がある。
本開示は、上記問題を鑑みてなされたものであり、あらかじめ情報コードの配置位置及び大きさが特定されていない書類から取得した画像データに対し、情報コードの検索及び解析を高速で実行することができる画像処理装置、画像処理システム、情報コード検索方法及び情報コード検索プログラムを提供することを目的とするものである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、(1)本開示の第1の態様に係る画像処理装置は、画像データを縮小して縮小画像データとする、画像データ縮小手段と、前記縮小画像データから所定の中間階調の画素値を有する中間階調領域を特定する中間階調領域特定手段と、前記中間階調領域の少なくとも一部の領域に対応する前記画像データの領域に対し、情報コードの検索及び解析を実行する情報コード検索-解析手段とを備える。
(2)上記(1)に記載の画像処理装置において、前記画像データ縮小手段は、前記画像データについて所定の領域毎に画素値の平均値を算出し、算出した平均値を画素値とする画像データを前記縮小画像データとして生成してもよい。
(3)上記(1)又は(2)に記載の画像処理装置において、前記中間階調領域特定手段は、前記縮小画像データのうち、所定の第1画素値範囲以内の画素値を有する領域を前記中間階調領域として特定してもよい。
(4)上記(1)~(3)のいずれかに記載の画像処理装置において、前記中間階調領域特定手段は、前記縮小画像データを黒色、白色及び灰色の画素値に三値化し、灰色の画素値に変換された領域を前記中間階調領域として特定してもよい。
(5)上記(1)~(4)のいずれかに記載の画像処理装置において、前記中間階調領域の少なくとも一部の領域に対応する前記画像データの領域に前記情報コードが発見されなかった場合、前記中間階調領域特定手段は、前記第1画素値範囲とは異なる所定の第2画素値範囲以内の画素値を有する領域を他の中間階調領域として特定し、前記情報コード検索-解析手段は、前記他の中間階調領域の少なくとも一部の領域に対応する前記画像データの領域に対し、前記情報コードの検索及び解析を実行してもよい。
(6)上記(1)~(5)のいずれかに記載の画像処理装置において、前記画像処理装置は、前記中間階調領域の前記少なくとも一部の領域を膨張させる膨張手段をさらに備え、前記情報コード検索-解析手段は、前記膨張手段により膨張された領域に対応する前記画像データの領域に対して、前記情報コードの検索及び解析を実行してもよい。
(7)また、本開示の第2の態様に係る画像処理システムは、画像データを縮小して縮小画像データとする、画像データ縮小手段と、前記縮小画像データから所定の中間階調の画素値を有する中間階調領域を特定する中間階調領域特定手段と、前記中間階調領域の少なくとも一部の領域に対応する前記画像データの領域に対し、情報コードの検索及び解析を実行する情報コード検索-解析手段とを備える。
(8)また、本開示の第3の態様に係る情報コード検索方法は、情報コード検索システムにおける情報コード検索方法であって、画像データを縮小して縮小画像データとする、画像データ縮小工程と、前記縮小画像データから所定の中間階調の画素値を有する中間階調領域を特定する中間階調領域特定工程と、前記中間階調領域の少なくとも一部の領域に対応する前記画像データの領域に対し、情報コードの検索及び解析を実行する情報コード検索-解析工程とを含む。
(9)また、本開示の第4の態様に係る情報コード検索プログラムは、画像データを縮小して縮小画像データとする、画像データ縮小処理と、前記縮小画像データから所定の中間階調の画素値を有する中間階調領域を特定する中間階調領域特定処理と、前記中間階調領域の少なくとも一部の領域に対応する前記画像データの領域に対し、情報コードの検索及び解析を実行する情報コード検索-解析処理とを画像処理装置に実行させる。
本開示によれば、あらかじめ情報コードの配置位置及び大きさが特定されていない書類から取得した画像データに対し、情報コードの検索及び解析を高速で実行することができる画像処理装置、画像処理システム、情報コード検索方法及び情報コード検索プログラムを提供することができる。
図1は、実施形態1に係る画像処理装置の構成を説明するブロック図である。 図2は、実施形態1に係る画像処理装置の動作の一例を説明するフローチャートである。 図3は、QRコードが印刷された書類の画像データの一例を模式的に示す模式図である。 図4は、本開示の画像処理装置が備える画像データ縮小手段が、画像データを縮小した縮小画像データの一例を模式的に示す図である。 図5Aは、画像データの一部の8×8画素の領域の一例を模式的に示す図である。 図5Bは、図5Aに示す8×8画素の領域を1/16倍に縮小した、2×2画素の縮小画像データの一部を示す図である。 図6は、本開示の画像処理装置が備える中間階調領域特定手段が、中間階調領域を特定した縮小画像データの一例を模式的に示す図である。 図7は、中間階調領域が特定された縮小画像データと、当該中間階調領域に対応する領域が示された画像データの一例を模式的に示す図である。 図8Aは、周縁が白色でありQRコードが配置された画像データの一例を模式的に示す図である。 図8Bは、図8Aに示す画像データを縮小した縮小画像データの模式図である。 図8Cは、図8Bに示す縮小画像データにおいて、横方向の一列を抜き出し、一方の端部の画素から他方の端部の画素までの画素値の変化量を数値化して示すチャートである。 図9は、縮小画像データにおいて、白色の画素、灰色の画素及び黒色の画素が存在する場合の一例において、横方向の一列を抜き出し、一方の端部の画素から他方の端部の画素までの画素値の変化量を数値化して示すチャートである。 図10は、縮小画像データにおいて、白色の画素、灰色の画素及び黒色の画素が存在する場合の別の一例において、横方向の一列を抜き出し、一方の端部の画素から他方の端部の画素までの画素値の変化量を数値化して示すチャートである。 図11は、画像データ縮小手段、中間階調領域特定手段及び情報コード検索-解析手段が組み込まれた電子計算機である本開示の画像処理装置の構成を説明するブロック図である。 図12は、実施形態2に係る画像処理装置の構成を説明するブロック図である。 図13は、実施形態2に係る画像処理装置の動作の一例を説明するフローチャートである。 図14Aは、縮小画像データの中間階調領域の内、画像データにおいてQRコードが位置する領域に対応しない領域の一例を模式的に示す図である。 図14Bは、縮小画像データの中間階調領域の内、画像データにおいてQRコードが位置する領域に対応しない領域の一例を模式的に示す図である。 図15は、実施形態3に係る画像処理装置の構成を説明するブロック図である。 図16は、実施形態3に係る画像処理装置の動作の一例を説明するフローチャートである。 図17は、実施形態4に係る画像処理装置の構成を説明するブロック図である。 図18は、実施形態4に係る画像処理装置の動作の一例を説明するフローチャートである。 図19は、本開示の画像処理装置が組み込まれた帳票処理装置の一例を模式的に示す断面図である。
以下、図面を参照して、本開示に係る画像処理装置、画像処理システム、情報コード検索方法及び情報コード検索プログラムの実施形態を詳細に説明する。
また、以下の説明において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号を異なる図面間で共通して適宜用い、その繰り返しの説明は適宜省略する。また、構造を説明する図面には、互いに直交するXYZ座標系を適宜示している。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る画像処理装置の構成を説明するブロック図である。
図1に示すように、画像処理装置10は、画像データ縮小手段11と、中間階調領域特定手段12と、情報コード検索-解析手段13とを備える。
画像データ縮小手段11と、中間階調領域特定手段12と、情報コード検索-解析手段13は、後述するプログラムを実行することによって機能する。
次に、図2を用いて、実施形態1に係る画像処理装置の動作について説明する。
図2は、実施形態1に係る画像処理装置の動作の一例を説明するフローチャートである。
図2に示すように画像処理装置10では、まず、画像データ縮小手段11が、画像データを縮小して縮小画像データとする(工程S11)。
次に、中間階調領域特定手段12が、縮小画像データから所定の中間階調の画素値を有する中間階調領域を特定する(工程S12)。
次に、情報コード検索-解析手段13が、中間階調領域の少なくとも一部の領域に対応する画像データの領域に対し、情報コードの検索及び解析を実行し(工程S13)、画像処理装置10の動作が終了する。
画像処理装置10を用いると、書類に配置された情報コードを高速に検索及び解析を実行することができる。
なお、本開示の画像処理装置が検索する情報コードは、1次元コードや2次元コードのような所定の範囲に所定種類のセルを組み合わせて情報をコードするものであれば特に限定されず、例えば、一次元バーコード、QRコード等であってもよい。
なお、一次元バーコードやQRコードを構成するセルは、黒白2色のセルからなるが、本開示の画像処理装置が検索する情報コードは、カラーセルにより構成されていてもよい。
画像処理装置10では、画像データ縮小手段11と、中間階調領域特定手段12とが一体化されており、上記(工程S11)及び上記(工程S12)を一体的に行ってもよい。
なお、画像処理装置10では、情報コード検索-解析手段13は、中間階調領域の少なくとも一部の領域に対応する画像データの領域に対してのみ情報コードの検索及び解析を実行してもよい。
この場合、書類を複数処理する場合、高速化をすることができる。
また、画像処理装置10では、情報コード検索-解析手段13は、中間階調領域の少なくとも一部の領域に対応する画像データの領域に対して優先的に情報コードの検索を実行し、情報コードが発見できない場合は、画像データ全体に対し、情報コードの検索及び解析を実行してもよい。この際、中間階調領域の画素値(上限値)を超える画素値を有する領域に対し、情報コードの検索を実行し、それでも情報コードが発見できない場合は、中間階調領域の画素値(下限値)未満の画素値を有する領域に対し、情報コードの検索を実行してもよい。
または、中間階調領域の画素値(下限値)未満の画素値を有する領域に対し、情報コードの検索を実行し、それでも情報コードが発見できない場合は、中間階調領域の画素値(上限値)を超える画素値を有する領域に対し、情報コードの検索を実行してもよい。
このような方法で情報コードの検索を実行すると、中間階調領域の少なくとも一部の領域に対応する画像データの領域に情報コードが位置していなかったとしても、情報コードを発見しやすくなる。
画像処理装置10により、情報コードを高速に検索及び解析できる原理を説明する。
一次元バーコードや二次元コードのような情報コードは、情報コードの種類に応じ、一定のルールに基づき、複数種類のデータセル(例えば、白黒2種類のデータセル)の組み合わせることにより作製される。
また、一つの情報コードに使用されるデータセル種類の割合も上記ルールに基づき決められる。
そのため、情報コードを含む画像データにおいて、情報コードを構成する全画素の画素値を平均すると一定の画素値となる。また、情報コードの一部の領域を構成する画素の画素値を平均すると、情報コードを構成する全画素の画素値の平均値の近傍の値となる。
そこで、画像データについて所定の領域毎に画素値の平均値を算出し、算出した平均値を画素値とする画像データを縮小画像データとして生成すると、画像データにおいて情報コードが位置する領域に対応する縮小画像データの領域の画素値は、情報コードを構成する全画素の画素値の平均値の近傍の値となる。
そのため、縮小画像データにおいて、情報コードを構成する全画素の画素値の平均値の近傍の画素値を有する画素は、情報コードが位置する領域が縮小された画素である確率が高くなる。逆に、縮小画像データにおいて、情報コードを構成する全画素の画素値の平均値から離れた画素値を有する画素は、情報コードが位置しない領域が縮小された画素である確率が高くなる。
つまり、縮小画像データを構成する画素の画素値を参照することにより、その画素が、情報コードが位置する領域に対応する画素である可能性が高いか否かを判別することができる。
情報コードを構成する全画素の画素値の平均値は中間階調の画素値となるので、縮小画像データにおいて、中間階調の画素値近傍の画素値を有する領域を中間階調領域と特定し、中間階調領域に対応する画像データの領域に対して情報コードの検索及び解析を実行することで、効率よく情報コードを検索及び解析することができる。
以下、より具体的に、情報コードが2次元コードの一種であるQRコードである場合を例に挙げ、画像処理装置10が、情報コードを高速に検索及び解析できる原理を説明する。
<QRコードが印刷された書類の画像データ>
図3は、QRコードが印刷された書類の画像データの一例を模式的に示す模式図である。
図3に示す画像データ20は、QRコードが配置された書類から取得した画像データであり、QRコード21、文字22、罫線23、下地24a及び背景24bが存在している。
QRコードが配置された書類から画像データを取得する方法は、特に限定されないが、デジタルカメラや、イメージスキャナを用いて取得する方法が挙げられる。
なお、画像処理装置10は、画像データを取得する画像データ取得手段を備えていてもよい。
画像データ20は、通常はクレースケール画像であるが、白黒画像(2階調画像)、RGBフルカラー画像、RGB単調画像等であってもよい。
画像データ20がグレースケール画像である場合、その階調は、特に限定されないが、256階調であってもよい。
なお、画像データ20の解像度は、特に限定されない。
QRコード21は、黒セル21bと白セル21wとを組み合わせることにより情報をコードする情報コードである。
なお、QRコードは、黒セルと白セルとが1:1になるように設計される。
そのため、図3に示す、画像データ20において、黒セル21bを構成する画素の数と、白セル21wを構成する画素の数は1:1となる。
<画像データ縮小手段の機能(工程S11)>
図4は、本開示の画像処理装置が備える画像データ縮小手段が、画像データを縮小した縮小画像データの一例を模式的に示す図である。
画像処理装置10では、画像データ縮小手段11が、画像データ20を縮小して図4に示すような縮小画像データ30とする。
画像データ縮小手段11は、画像データ20について所定の領域毎に画素値の平均値を算出し、算出した平均値を画素値とする画像データを縮小画像データ30として生成してもよい。
このような縮小について、画像データ20を1/16倍に縮小して縮小画像データ30を生成する場合を例に挙げて説明する。
図5Aは、画像データの一部の8×8画素の領域の一例を模式的に示す図である。
図5Bは、図5Aに示す8×8画素の領域を1/16倍に縮小した、2×2画素の縮小画像データの一部を示す図である。
図5Aに示す画像データ20´は、上記画像データ20の一部であり、8×8画素の領域からなる。また、画像データ20´は、4×4画素からなる領域25を含む。この領域25は、図5Bに示す上記縮小画像データ30の一部である縮小画像データ30´の1×1画素(すなわち、1画素)の領域35に対応する。
画像データ縮小手段11が、画像データ20´を縮小画像データ30´に縮小する場合、画像データ縮小手段11は、画像データ20´の領域25に位置する4×4の画素の各画素値の平均値(相加平均値)を算出する。そして画像データ縮小手段11は、算出した平均値(相加平均値)を画素値とする領域35に位置する画素を生成する。
このような縮小を上記画像データ20の全領域において行うことにより、上記画像データ20を上記縮小画像データ30とすることができる。
上記図5A及び図5Bを用いた説明では、画像データ20を1/16倍に縮小して縮小画像データ30を生成していた。
しかし、本開示の画像処理装置において、画像データ縮小手段が画像データを縮小する際の縮小倍率は特に限定されない。例えば、縮小倍率は1/21~1/19倍であってもよい。
なお、縮小倍率が1/21倍より小さいと、情報コードを発見しにくくなる。
また、縮小倍率が1/19倍を超えると、情報コードの検索及び解析を高速化しにくくなる。
上記図5A及び図5Bを用いた説明では、画像データ20の4×4画素の領域25を、縮小画像データ30の1画素(領域35)に縮小していた。
しかし、本開示の画像処理装置において、画像データ縮小手段が画像データを縮小する際の領域の形状及び大きさは特に限定されない。
なお、上記図5A及び図5Bを用いた説明では、縦方向の画素数と横方向の画素数が同じ画像データ20の領域25を、縮小画像データ30の1画素(領域35)に縮小していたが、本開示の画像処理装置では、縦方向の画素数と横方向の画素数が異なる画像データの領域を、縮小画像データの1画素に縮小してもよい。
上記図5A及び図5Bを用いた説明では、画像データ20の領域25に位置する各画素の各画素値の相加平均値を算出し、算出した相加平均値を画素値とする画素を縮小画像データ30として生成していたが、本開示の画像処理装置では、生成される縮小画像データの画素値は、元になる画像データの画素値に基づく値であれば、特に限定されない。
<中間階調領域特定手段の機能(工程S12)>
図6は、本開示の画像処理装置が備える中間階調領域特定手段が、中間階調領域を特定した縮小画像データの一例を模式的に示す図である。
図6に示すように、画像処理装置10では、中間階調領域特定手段12が、縮小画像データ30から所定の中間階調の画素値を有する中間階調領域36を特定する。
本明細書において、「所定の中間階調の画素値を有する中間階調領域」とは、画素の画素値が、所定の画素値範囲以内に含まれるか否かで判断される領域であってもよく、隣り合う画素の画素値の変化量に基づき決定される領域であってもよい。
なお、「所定の画素値範囲」とは、画像データ20を構成する画素における階調の最大値及び最小値を少なくとも除いた、任意に設定する画素値(階調)の範囲を意味する。
以下、「所定の中間階調の画素値を有する中間階調領域」が、画素の画素値が所定の画素値範囲以内に含まれるか否かで判断される領域である場合について説明する。
すなわち、中間階調領域特定手段12が、縮小画像データ30のうち、所定の第1画素値範囲以内の画素値を有する領域を中間階調領域36として特定する場合について説明する。
中間階調領域特定手段12は、縮小画像データ30を構成する画素の画素値を参照し、その画素値が所定の第1画素値範囲以内に含まれるか否かを判定する。そして、第1画素値範囲以内に含まれる画素値を有する画素を、中間階調領域36として特定する。
第1画素値範囲は検索する情報コードの種類や情報コードが印字される書類の背景の色等に応じ、適宜設定してもよい。
例えば、画像データ20が256階調のグレースケール画像である場合、第1画素値範囲は、50~200階調であってもよく、100~150階調であってもよい。
中間階調領域特定手段12は、縮小画像データ30を黒色、白色及び灰色の画素値に三値化し、灰色の画素値に変換された領域を中間階調領域36として特定してもよい。三値化とは、所定の範囲内の画素値を有する画素を所定の画素値を有する灰色の画素に変換し、所定の範囲の下限値未満の画素値を有する画素を最小の画素値を有する黒色の画素に変換し、所定の範囲の上限値を超える画素値を有する画素を最大の画素値を有する白色の画素に変換することを意味する。
例えば、画像データ20が256階調のグレースケール画像である場合、50~200階調の画素値を有する画素を、100階調の画素に変換し、49階調以下の画素値を有する画素を0階調の画素に変換し、201階調以上の画素値を有する画素を255階調の画素に変換してもよい。
この場合、第1画素値範囲以内の画素値とは、100階調の画素値を有する灰色の画素値のことを意味する。
ここで、中間階調領域を特定する目的について、情報コードがQRコードである場合を例に挙げて説明する。
上記の通り、QRコードは、黒セルの数と白セルの数とが1:1になるように設計されている。
そのため、画像データを上記「<画像データ縮小手段の機能(工程S11)>」で説明した方法で縮小すると、画像データにおいてQRコードが位置する領域に対応する縮小画像データの領域の画素値は、1つの黒セルの画素値と1つの白セルの画素値との平均値(相加平均値)の近傍の値になる。
そのため、縮小画像データにおいて、1つの黒セルの画素値と1つの白セルの画素値との相加平均値の近傍の画素値を有する画素は、QRコードが位置する領域が縮小された画素である確率が高くなる。
逆に、縮小画像データにおいて、1つの黒セルの画素値と1つの白セルの画素値との相加平均値から離れた画素値を有する画素は、QRコードが位置しない領域が縮小された画素である確率が高くなる。このような画素としては、例えば、画像データ20における下地24aや、背景24bが縮小された画素が挙げられる。
つまり、縮小画像データを構成する画素の画素値を参照することにより、その画素が、QRコードが位置する領域に対応する画素である可能性が高いか否かを判別することができる。
従って、「所定の中間階調の画素値」として、1つの黒セルの画素値と1つの白セルの画素値との相加平均値の近傍の範囲を設定すると、特定された中間階調領域に対応する画像データの領域にQRコードが位置している確率が高くなる。
中間階調領域を特定する目的は、後述する情報コード検索-解析手段が検索する領域として、QRコードが位置している確率が高い領域を特定するためである。
<情報コード検索-解析手段の機能(工程S13)>
図7は、中間階調領域が特定された縮小画像データと、当該中間階調領域に対応する領域が示された画像データの一例を模式的に示す図である。
図7に示すように、画像処理装置10では、情報コード検索-解析手段13が、中間階調領域36に対応する画像データ20の領域26に対し、QRコード21の検索及び解析を実行する。
上記の通り、中間階調領域36に対応する画像データ20の領域26は、QRコード21が位置している確率が高い。そのため、情報コード検索-解析手段13が画像データ20の領域26を検索することで、高い確率でQRコード21を発見することができる。
さらに、情報コード検索-解析手段13がQRコード21を検索する範囲が、画像データ20の領域26に絞られるので、画像データ20全体からQRコード21を検索するよりも、高速にQRコード21を発見することができる。
また、画像データ20においてQRコード21が位置する領域に対応する縮小画像データ30の領域は、中間階調領域36と特定されやすい。そのため、画像データ20においてQRコード21の配置位置及び大きさが事前に把握できなかったとしても、情報コード検索-解析手段13が画像データ20の領域26を検索することで、高い確率でQRコード21を発見することができる。
(実施形態1の変形例)
次に、実施形態1に係る画像処理装置の変形例について説明する。
上記画像処理装置10において、中間階調領域特定手段12は、所定の第1画素値範囲以内の画素値を有する領域を中間階調領域として特定していた。
しかし、実施形態1に係る画像処理装置では、中間階調領域特定手段は、縮小画像データにおいて、連続する画素の画素値の変化量に基づき、中間階調領域を特定してもよい。
このような中間階調領域の特定について、周縁が白色でありQRコードが配置された画像データを例に挙げ以下に説明する。
図8Aは、周縁が白色でありQRコードが配置された画像データの一例を模式的に示す図である。
図8Bは、図8Aに示す画像データを縮小した縮小画像データの模式図である。
図8Cは、図8Bに示す縮小画像データにおいて、横方向の一列を抜き出し、一方の端部の画素から他方の端部の画素までの画素値の変化量を数値化して示すチャートである。
図8Aに示す画像データ120は、周縁が白色の画素からなりQRコード121が配置されている。QRコード121は、黒セル121bと白セル121wとが1:1となるように設計されている。
このような画像データ120を縮小し、図8Bに示すような縮小画像データ130とすると、画像データ120においてQRコード121が位置する領域は、縮小画像データ130において中間階調の画素値を有する画素からなる領域(以下、「灰色の領域131」と記載する)となる。つまり、灰色の領域131を構成する画素の画素値は、1つの黒セル121bの画素値と1つの白セル121wの画素値との平均値(相加平均値)の近傍の値になる。
また、縮小画像データ130の周縁の画素は白色の画素となる。
なお、ここでの説明では、便宜上、縮小画像データ130に黒色の画素が無い場合について説明する(黒色の画素がある場合は後述する)。
図8Bに示すように、縮小画像データ130を構成する画素の横方向の一列Lを抜き出し、一方の端部の画素から他方の端部の画素までの画素値の変化量を数値化すると、図8Cに示すチャートのようになる。
図8Cにおいて、横軸は、一方の画素から他方の画素までの各画素に対応し(すなわち、横軸の1単位が1画素に対応する)、縦軸は、隣り合う画素において、左の画素の画素値から右の画素の画素値への変化量を示している。
図8Cに示すように、列Lにおける画素値の変化量は、以下のように説明できる。
隣り合う画素が両方とも白色の画素Pwの場合、左の画素から右の画素への画素値の変化量は0に近い値となり、その絶対値は0に近い値となる。
隣り合う画素の内、左の画素が白色の画素Pwであり、右の画素が灰色の画素Pgの場合、左の画素から右の画素への画素値の変化量は負の値となり、その絶対値は大きな値となる。
隣り合う画素が両方とも灰色の画素Pgの場合、左の画素から右の画素への画素値の変化量は0に近い値となり、その絶対値は0に近い値となる。
隣り合う画素の内、左の画素が灰色の画素Pgであり、右の画素Pwが白色の画素の場合、左の画素から右の画素への画素値の変化量は正の値となり、その絶対値は大きな値となる。
そこで、列Lにおいて、画素値の変化量が0に近い値から負の値の方に大きく変化するピーク(つまり、変化量が負の値となり、その絶対値が大きくなるピーク)を第1の境界Laとし、画素値の変化量が0に近い値から正の値の方に大きく変化するピーク(つまり、変化量が正の値となり、その絶対値が大きくなるピーク)を第2の境界Lbとし、第1の境界Laから第2の境界Lbまでの間の領域を中間階調領域136と特定してもよい。
なお、「変化量が負の値となり、その絶対値が大きくなるピーク」の絶対値の大きさの基準、及び、「変化量が正の値となり、その絶対値が大きくなるピーク」の絶対値の大きさの基準は、あらかじめ設定すればよい。
上記説明では縮小画像データに黒色の画素が無い場合について説明した。
しかし、画像データにおいて黒色の画素が広範囲に位置している場合、縮小画像データにおいて、白色の画素の右に黒色の画素が位置すること、灰色の画素の右に黒色の画素が位置すること、黒色の画素の右に灰色の画素が位置すること、黒色の画素の右に白色の画素が位置することもある。
これらの場合について以下に説明する。
図9は、縮小画像データにおいて、白色の画素、灰色の画素及び黒色の画素が存在する場合の一例において、横方向の一列を抜き出し、一方の端部の画素から他方の端部の画素までの画素値の変化量を数値化して示すチャートである。
図9に示す列Lでは、左から右に向かって、白色の画素Pwの領域、灰色の画素Pgの領域、白色の画素Pwの領域、黒色の画素Pbの領域、及び、白色の画素Pwの領域が順に並んでいる。
図9において、白色の画素Pwの領域、灰色の画素Pgの領域及び白色の画素Pwの領域が順に並んでいる領域では、図8Cと同様に、第1の境界La及び第2の境界Lbを判別し、第1の境界Laから第2の境界Lbまでの間の領域を中間階調領域136と特定できる。
図9において、隣り合う画素の内、右の画素が白色の画素Pwであり、左の画素が黒色の画素Pbの場合、左の画素から右の画素への画素値の変化量は負の値となり、その絶対値は大きな値となる。
そのため、画素値の変化量が正の値であるか、負の値であるかを判別するだけで、白色の画素Pwから黒色の画素Pbへの変化であるのか、白色の画素Pwから灰色の画素Pgへの変化であるかを判別することができない。
ただ、白色の画素Pwから黒色の画素Pbへの変化する際の変化量の絶対値は、白色の画素Pwから灰色の画素Pgへの変化する際の変化量の絶対値よりも大きい。
そこで、画素値の変化量が負の値であり、その絶対値が所定の値を超える場合、その部分は、白色の画素Pwから黒色の画素Pbへ変化していると判別し、その部分を第3の境界Lcとする。
また、黒色の画素Pbから白色の画素Pwへの変化する際の変化量の絶対値は、灰色の画素Pgから白色の画素Pwへの変化する際の変化量の絶対値よりも大きい。
そこで、画素値の変化量が正の値であり、その絶対値が所定の値を超える場合、その部分は、黒色の画素Pbから白色の画素Pwへ変化していると判別し、その部分を第4の境界Ldとする。
そして、第3の境界Lcから第4の境界Ldまでの間の領域を、黒色の画素Pbが位置している領域と判別することにより、灰色の画素Pgが位置する領域のみを、中間階調領域136と特定することができる。
図10は、縮小画像データにおいて、白色の画素、灰色の画素及び黒色の画素が存在する場合の別の一例において、横方向の一列を抜き出し、一方の端部の画素から他方の端部の画素までの画素値の変化量を数値化して示すチャートである。
図10に示す列Lでは、左から右に向かって、白色の画素Pwの領域、灰色の画素Pgの領域、黒色の画素Pbの領域、灰色の画素Pgの領域、及び、白色の画素Pwの領域が順に並んでいる。
図10に示すように、列Lでは、白色の画素Pwから灰色の画素Pgへの変化する際の変化量は負の値であり、灰色の画素Pgから黒色の画素Pbへの変化する際の変化量は負の値である。
また、白色の画素Pwから灰色の画素Pgへの変化する際の変化量の絶対値は、灰色の画素Pgから黒色の画素Pbへの変化する際の変化量の絶対値と近い値いである。
そのため、画素値の変化量が正の値であるか、負の値であるか、及び、その変化量の絶対値の大きさを判別するだけで、白色の画素Pwから灰色の画素Pgへの変化であるのか、灰色の画素Pgから黒色の画素Pbへの変化であるかを判別することができない。
ただ、列Lの両端の画素が白色の画素Pwからなる場合、灰色の画素Pwから黒色の画素Pbへの変化がある前に、必ず白色の画素Pwから灰色の画素Pgへの変化がある。つまり、画素値の変化量が負の値であり、その絶対値が所定の範囲以内である第1の境界Laが存在する。
そのため、第1の境界Laより後に、画素値の変化量が負の値であり、その絶対値が所定の範囲以内である部分が存在したとしても、その部分は、灰色の画素Pgから黒色の画素Pbへ変化していることになる。そこで、このような部分を第5の境界Leとする。
図10に示すように、列Lでは、黒の画素Pbから灰色の画素Pgへの変化する際の変化量は正の値であり、灰色の画素Pgから白色の画素Pwへの変化する際の変化量は正の値である。
また、黒色の画素Pbから灰色の画素Pgへの変化する際の変化量の絶対値は、灰色の画素Pgから白色の画素Pwへの変化する際の変化量の絶対値と近い値いである。
そのため、画素値の変化量が正の値であるか、負の値であるか、及び、その変化量の絶対値の大きさを判別するだけで、黒色の画素Pbから灰色の画素Pgへの変化であるのか、灰色の画素Pgから白色の画素Pwへの変化であるかを判別することができない。
ただ、図10に示すように、列Lでは、黒色の画素Pbから灰色の画素Pgへの変化がある前に、灰色の画素Pgから黒色の画素Pbへ変化する第5の境界Leが存在している。
第5の境界Leより後に、画素値の変化量が正の値であり、その絶対値が所定の範囲以内である部分が存在したとしても、その部分は、黒色の画素Pbから灰色の画素Pgへ変化していることになる。そこで、このような部分を第6の境界Lfとする。
図10に示すように、列Lでは、灰の画素Pgから白色の画素Pwへの変化する際の変化量は正の値である。
また、灰色の画素Pgから白色の画素Pwへの変化する際の変化量の絶対値は、黒色の画素Pbから灰色の画素Pgへの変化する際の変化量の絶対値と近い値いである。
そのため、画素値の変化量が正の値であるか、負の値であるか、及び、その変化量の絶対値の大きさを判別するだけで、灰色の画素Pgから白色の画素Pwへの変化であるのか、黒色の画素Pbから灰色の画素Pgへの変化であるかを判別することができない。
ただ、図10に示すように、列Lでは、灰色の画素Pgから白色の画素Pwへの変化がある前に、黒色の画素Pbから灰色の画素Pgへ変化する第6の境界Lfが存在している。
第6の境界Lfより後に、画素値の変化量が正の値であり、その絶対値が所定の範囲以内である部分が存在したとしても、その部分は、灰色の画素Pgから白色の画素Pwへ変化していることになる。そこで、このような部分を第2の境界Lbとする。
このように第1の境界La、第5の境界Le、第6の境界Lf、第2の境界Lbが位置している列Lでは、第1の境界Laから、第2の境界Lbまでの領域の内、第5の境界Leから第6の境界Lfまでの領域を除いた領域を、中間階調領域136と特定してもよい。
このように、本開示の画像処理装置では、中間階調領域特定手段が、画素値の変化量の絶対値が大きくなった部分において、その部分より前の境界を参照することにより、その部分がどのような境界であるかを判別し、中間階調領域を特定してもよい。
本開示の画像処理装置は、画像データ縮小手段、中間階調領域特定手段及び情報コード検索-解析手段が組み込まれた電子計算機であってもよい。このような場合について、以下に図面を用いて説明する。
図11は、画像データ縮小手段、中間階調領域特定手段及び情報コード検索-解析手段が組み込まれた電子計算機である本開示の画像処理装置の構成を説明するブロック図である。
図11に示す画像処理装置10´は、演算部14と記憶部15とを備える。
演算部14は、画像データ縮小手段11と、中間階調領域特定手段12と、情報コード検索-解析手段13とを備える。
演算部14は、CPU等であり、画像データ縮小手段11、中間階調領域特定手段12及び情報コード検索-解析手段13として機能する。
記憶部15は、メモリ等であり、画像データ縮小手段11、中間階調領域特定手段12及び情報コード検索-解析手段13を制御するためのプログラムや、画像データの画素値等を記憶する部分である。
画像処理装置10´では、演算部14が、記憶部15に記憶されたプログラムを実行することにより、画像データ縮小手段11、中間階調領域特定手段12及び情報コード検索-解析手段13として機能する。
(情報コード検索プログラム)
さらに、画像処理装置10(画像処理装置10´の演算部14でもよい)において、画像データを縮小して縮小画像データとする画像データ縮小処理(工程S11における処理)と、縮小画像データから所定の中間階調の画素値を有する中間階調領域を特定する中間階調領域特定処理(工程S12における処理)と、中間階調領域の少なくとも一部の領域に対応する画像データの領域に対し、情報コードの検索及び解析を実行する情報コード検索-解析処理(工程S13における処理)とを実行させるプログラムは、本開示の情報コード検索プログラムである。
なお、情報コード検索プログラムは、画像処理装置10に予め導入されてもよいし、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、又は、ネットワークを介して、操作者に提供されてもよい。
(実施形態2)
次に、本開示の実施形態2に係る画像処理装置について説明する。
実施形態2に係る画像処理装置は、画像データ縮小手段、中間階調領域特定手段及び情報コード検索-解析手段に加え、ノイズを削除する削除手段及び中間階調領域膨張手段を有する点が、実施形態1に係る画像処理装置と異なる。
図12は、実施形態2に係る画像処理装置の構成を説明するブロック図である。
図12に示す画像処理装置210は、画像データ縮小手段211、中間階調領域特定手段212、削除手段216、中間階調領域膨張手段217及び情報コード検索-解析手段213を備える。
図13を用いて、実施形態2に係る画像処理装置の動作について説明する。
図13は、実施形態2に係る画像処理装置の動作の一例を説明するフローチャートである。
図13に示すように、実施形態2に係る画像処理装置210では、まず、画像データ縮小手段211が、画像データを縮小して縮小画像データとする(工程S21)。
次に、中間階調領域特定手段212が、縮小画像データから所定の中間階調の画素値を有する中間階調領域を特定する(工程S22)。
次に、ノイズを削除する削除手段216が、縮小画像データからノイズとなる領域を削除する(工程S23)
次に、中間階調領域膨張手段217が、ノイズとなる領域が削除された縮小画像データの中間階調領域を膨張させる(工程S24)。
次に、情報コード検索-解析手段213が、膨張手段により膨張された領域に対応する画像データの領域に対して、情報コードの検索及び解析を実行し(工程S25)、画像処理装置の動作が終了する。
以下、より具体的に、情報コードが2次元コードの一種であるQRコードである場合を例に挙げ、画像処理装置210が、情報コードを高速に検索及び解析できる原理を説明する。
画像データ、(工程S21)及び(工程S22)は、上記実施形態1に係る画像処理装置の説明における画像データ、(工程S11)及び(工程S12)と同じである。
<削除手段の機能(工程S23)>
縮小画像データ30の中間階調領域36は、画像データ20のQRコード21が位置する領域に対応しない領域を含み得る。
このような領域は、画像データ20においてQRコード21が位置する領域に対応しないので、情報コード検索-解析手段213が検索を行う領域から除外した方が効率的にQRコード21を発見できる。
例えば、以下の特徴を有する中間階調領域36は、画像データ20のQRコード21が位置する領域に対応しないノイズとして、削除手段216により削除してもよい。
図14A及び図14Bは、縮小画像データの中間階調領域の内、画像データにおいてQRコードが位置する領域に対応しない領域の一例を模式的に示す図である。
図14Aに示すように、中間階調領域36が1画素のみあり、その周囲の画素の画素値が所定の中間階調の上限値を超える場合(例えば、中間階調領域36である1画素の周囲8画素が全て白色の画素である場合)、中間階調領域36と特定された1画素は、画像データ20においてQRコード21が位置する領域に対応しない領域である可能性が高い。これは、中間階調領域36と特定された1画素は、画像データ20におけるQRコード21よりも小さい文字22や汚れ等に対応する領域である可能性が高いためである。
また図14Bに示すように、中間階調領域36が縦方向又は横方向に1画素の直線が所定の画素数だけ伸び、その両側全部の画素の画素値が所定の中間階調の上限値を超える場合(例えば、両側全部の画素が全て白色の画素である場合)、当該中間階調領域36と特定された領域は、画像データ20においてQRコード21が位置する領域に対応しない領域である可能性が高い。これは、当該中間階調領域36と特定された領域が、画像データ20における罫線23に対応する領域である可能性が高いためである。
これらの特徴を有する領域も中間階調領域36に含まれるので、この領域に対応する画像データ20の領域は、情報コード検索-解析手段213により検索及び解析が実行されることになる。この領域に対応する画像データ20の領域を検索すると、時間を消費してしまう。このような領域を中間階調領域36から削除することにより、後述する情報コード検索-解析手段213が検索する領域を減らすことができる。
その後、上記(工程S23)において、情報コード検索-解析手段213が、削除手段により削除された領域に対応する画像データ20の領域に対して、QRコード21の検索及び解析を実行することにより、QRコード21の検索及び解析を高速に行うことができる。
すなわち、中間階調領域36の一部の領域のみに対応する画像データ20の領域に対して、QRコード21の検索及び解析を実行することにより、QRコード21の検索及び解析を高速に行うことができる。
なお、ノイズとして削除する領域は、QRコード21が印字された書類の様式や、縮小倍率等に応じ適宜設定することができる。より具体的には、中間階調領域36が縦方向又は横方向に1画素の直線が伸びる場合、削除する基準となる当該直線の長さ(画素数)を適宜設定することができる。
<膨張手段の機能(工程S24)>
画像データ20を縮小して縮小画像データ30を生成する場合、画像データ20のQRコード21の輪郭近傍では、QRコード21を構成する画素の画素値と、QRコード21を構成しない画素の画素値とから、縮小画像データ30の画素値を算出する場合がある。
このように算出された画素値は、所定の中間階調の画素値の範囲に含まれない場合がある。
そうすると、その画素値を有するある画素は、中間階調領域36として特定されないことになる。
また、QRコード21において、白色の画素が密集している場合や、黒色の画素が密集している場合、縮小画像データ30において、当該領域に対応する領域を構成する画素の画素値が、所定の中間階調の画素値の範囲に含まれない場合がある。
また、画像データ20を取り込む際の精度やノイズの問題で、QRコード21の領域に対応する縮小画像データの領域を構成する画素の画素値が、所定の中間階調の画素値の範囲に含まれない場合がある。
つまり、縮小画像データ30のある画素が位置する領域が、画像データ20のQRコード21が位置する領域に対応する領域であったとしても、その画素が、中間階調領域36として特定されない場合がある。
情報コード検索-解析手段213は、縮小画像データ30の中間階調領域36の領域に対応する画像データ20の領域に対しQRコード21の検索を実行する。そのため、縮小画像データ30のある画素が位置する領域が、画像データ20のQRコード21が位置する領域に対応する領域であったとしても、情報コード検索-解析手段213は、縮小画像データ30のその画素が位置する領域に対応する画像データ20の領域を検索しない。
そのため、情報コード検索-解析手段13が、QRコード21を解析できなくなる場合がある。
このような問題を生じさせないために、膨張手段は、中間階調領域36を膨張させてもよい。より具体的には、膨張手段は、中間階調領域36の周囲に例えば1画素だけ膨張させてもよい。
このように中間階調領域36を膨張させることにより、膨張された領域に対応する画像データ20の領域に、QRコード21の全体が含まれるようにすることができる。
<情報コード検索-解析手段の機能(工程S25)>
その後、上記(工程S25)において、情報コード検索-解析手段213が、膨張前の中間階調領域36及び膨張手段により膨張された領域を合わせた領域に対応する画像データ20の領域に対して、QRコード21の検索及び解析を実行することにより、QRコード21を発見及び解析しやすくなる。
なお、膨張する中間階調領域36の範囲は、縮小倍率等に応じ適宜設定することができる。
より具体的には、上記説明では、膨張手段は、中間階調領域36の周囲に1画素だけ膨張させていたが、2画素以上膨張させてもよい。
なお、実施形態2に係る画像処理装置210では、(工程S23)及び(工程S24)のいずれか一方のみを行ってもよい。
(実施形態3)
次に、本開示の実施形態3に係る画像処理装置について説明する。
情報コードが印刷された書類から画像データを取得する際、画像データを取得する装置の種類や取得時の状態により、取得した画像データが濃くなったり、薄くなったりする場合がある。
このような画像データを縮小して縮小画像データとした際に、情報コードが位置していた画像データの領域に対応する縮小画像データの領域の画素の画素値が、あらかじめ設定した中間階調の画素値の範囲に含まれない場合がある。この場合、情報コードが位置していた画像データの領域に対応する縮小画像データの領域が、中間階調領域として特定されなくなる。
そのため、情報コード検索-解析手段が、中間階調領域の領域に対応する画像データの領域に対し、情報コードの検索をしたとしても、情報コードを発見できない。
本開示の実施形態3に係る画像処理装置は、このような場合であっても、情報コード検索-解析手段が情報コードを発見しやすくなる仕組みを備えている。
図15は、実施形態3に係る画像処理装置の構成を説明するブロック図である。
図15に示す画像処理装置310は、画像データ縮小手段311、中間階調領域特定手段312及び情報コード検索-解析手段313を備える。
実施形態3に係る画像処理装置310は、中間階調領域の少なくとも一部の領域に対応する画像データの領域に情報コードが発見されなかった場合、中間階調領域特定手段312は、所定の画素値範囲(第1画素値範囲)とは異なる所定の第2画素値範囲以内の画素値を有する領域を他の中間階調領域として特定し、情報コード検索-解析手段313は、他の中間階調領域の少なくとも一部の領域に対応する画像データの領域に対し、情報コードの検索及び解析を実行する点が、上記実施形態1に係る画像処理装置と異なる。
図16を用いて、実施形態3に係る画像処理装置の動作について説明する。
図16は、実施形態3に係る画像処理装置の動作の一例を説明するフローチャートである。
図15に示すように画像処理装置310では、まず、画像データ縮小手段311が、画像データを縮小して縮小画像データとする(工程S31)。
次に、中間階調領域特定手段312が、縮小画像データから所定の第1画素値範囲以内の画素値を有する領域を中間階調領域として特定する(工程S32)。
次に、情報コード検索-解析手段313が、中間階調領域の少なくとも一部の領域に対応する画像データの領域に対し、情報コードの検索を実行する(工程S33)。
工程S33において、情報コードが発見された場合、情報コード検索-解析手段313は、情報コードの解析を実行し(工程S34)、実施形態3に係る画像処理装置の動作が終了する。
工程S33において、情報コードが発見されなかった場合、中間階調領域特定手段312は、中間階調領となる画素値の範囲を、第1画素値範囲とは異なる所定の第2画素値範囲に変更する(工程S35)。
次に、工程S32に戻り、中間階調領域特定手段312は、第2画素値範囲以内の画素値を有する領域を中間階調領域として特定する。
次に、情報コード検索-解析手段313が、中間階調領域の少なくとも一部の領域に対応する画像データの領域に対し、情報コードの検索を実行する(工程S33)。
以下、情報コードが発見されるまで工程S35で特定する中間階調領域の範囲を変え、工程S35、工程S32及び工程S33を繰り返し、工程S33において、情報コードが発見された場合、情報コード検索-解析手段313は、情報コードの解析を実行し(工程S34)、実施形態3に係る画像処理装置の動作が終了する。
実施形態3に係る画像処理装置310において、工程S35で変更する「第2画素値範囲」は、あらかじめ設定すればよい。
なお、「第2画素値範囲」とは「第1画素値範囲」と下限の画素値及び上限の画素値の内少なくとも一方が異なる画素値の範囲を意味する。
例えば、第2画素値範囲は、第1画素値範囲と一部が重複しており、第1画素値範囲を上方にシフトさせた範囲であってもよい。
また、第2画素値範囲は、第1画素値範囲と一部が重複しており、第1画素値範囲を下方にシフトさせた範囲であってもよい。
また、第2画素値範囲は、第1画素値範囲と重複しておらず、第1画素値範囲より高い範囲であってもよい。この場合、第1画素値範囲の上限値と、第2画素値範囲の下限値は連続した画素値であってもよいし、連続しない(互いに離れた)画素値であってもよい。
また、第2画素値範囲は、第1画素値範囲と重複しておらず、第1画素値範囲より低い範囲であってもよい。この場合、第1画素値範囲の下限値と、第2画素値範囲の上限値は連続した画素値であってもよいし、連続しない(互いに離れた)画素値であってもよい。
また、第2画素値範囲の最小値から最大値までの幅は、第1画素値範囲の最小値から最大値までの幅は同じであってもよく、異なっていてもよい。
具体的に、画像データが256階調のグレースケール画像であり、第1画素値範囲として、50~200階調を設定した場合、第2画素値範囲として、75~225階調を設定してもよく、25~175階調を設定してもよい。また、第1画素値範囲として、100~150階調を設定した場合、第2画素値範囲として、151~200階調を設定してもよく、50~99階調を設定してもよい。
(実施形態4)
次に、本開示の実施形態4に係る画像処理装置について説明する。
情報コードが印刷された書類から画像データを取得する際、画像データを取得する装置の種類により、取得した画像データが濃くなったり、薄くなったりする場合がある。
画像データを取得する装置の種類が事前に判明していれば、中間階調となる画素値の範囲を、その画像データを取得する装置の種類に応じて決定することにより、情報コード検索-解析を最適化することができる。
実施形態4に係る画像処理装置410は、このような仕組みを備えている。
図17は、実施形態4に係る画像処理装置の構成を説明するブロック図である。
図17に示す画像処理装置410は、画像データ縮小手段411、画像データを取得する装置の種類を特定する手段418、中間階調領域特定手段412及び情報コード検索-解析手段413を備える。
図18を用いて、実施形態4に係る画像処理装置の動作について説明する。
図18は、実施形態4に係る画像処理装置の動作の一例を説明するフローチャートである。
図18に示すように画像処理装置410では、画像データ縮小手段411が、画像データを縮小して縮小画像データとする(工程S41)。
次に、画像データを取得する装置の種類を特定する手段418が画像データを取得する装置の種類を特定する(工程S42)。例えば、画像データを取得する装置の種類を示す情報を取得することで当該種類を特定する。
画像を取得する装置とは、デジタルカメラやイメージスキャナ等であり、画像データを取得する装置の種類とは、当該装置の型番や機種名等のことを意味する。
次に、中間階調領域特定手段412が、画像データを取得する装置の種類に対応するようにあらかじめ設定された中間階調となる画素値の範囲を用い、縮小画像データから中間階調領域を特定する(工程S43)。
次に、情報コード検索-解析手段413が、中間階調領域の少なくとも一部の領域に対応する画像データの領域に対し、情報コードの検索及び解析を実行し(工程S44)、画像処理装置410の動作が終了する。
画像処理装置410では、画像データを取得する装置の種類と、中間階調となる画素値の範囲とをあらかじめ紐づけて記憶しておき、中間階調領域特定手段412が中間階調領域を特定する際に、画像データを取得する装置の種類に紐づけられた中間階調となる画素値の範囲を参照すればよい。
なお画像処理装置410では、(工程S41)を(工程S42)の後に行ってもよい。
また、画像処理装置410は、情報コードの目視用の画像と、情報コード読取用の画像とを生成してもよい。
さらに、情報コードの目視用の画像と、情報コードの読取用の画像とで濃淡を切り替えてもよい。
これは、情報コードの目視用の画像と情報コードの読取用の画像とで理想的な画像の濃さが異なる場合があるためである。
さらに、画像処理装置410は、文字の目視用の画像と、文字のOCR処理用の画像とを生成してもよい。
また、文字の目視用の画像と、文字のOCR処理用の画像とで濃淡を切り替えてもよい。
これは、文字の目視用の画像と、文字のOCR処理用の画像とで理想的な画像の濃さが異なる場合があるためである。
(実施形態5)
上記実施形態1~実施形態4では、画像処理装置を一つの装置として構成する場合について説明したが、画像処理装置の各機能を適宜複数の装置に分散した分散処理システムにより実現してもよい。
例えば、画像データ縮小手段、中間階調領域特定手段及び情報コード検索-解析手段を別々の装置に組み込み、各装置間で通信を行い、連続的に各手段による処理を行ってもよい。
また、情報コード検索-解析手段をクラウド上に構築し、情報コードの検索及び解析を行ってもよい。
このような画像処理システムは、本開示の画像処理システムでもある。
(情報コード検索方法)
また、情報コード検索システムにおける情報コード検索方法であって、画像データを縮小して縮小画像データとする画像データ縮小工程と、縮小画像データから所定の中間階調の画素値を有する中間階調領域を特定する中間階調領域特定工程と、中間階調領域の少なくとも一部の領域に対応する画像データの領域に対し、情報コードの検索及び解析を実行する情報コード検索-解析工程とを含む、情報コード検索システムにおける情報コード検索方法は、本開示の情報コード検索方法でもある。
(実施形態6)
次に、本開示の画像処理装置が組み込まれた帳票処理装置について説明する。
図19は、本開示の画像処理装置が組み込まれた帳票処理装置の一例を模式的に示す断面図である。
図19に示す、帳票処理装置550が処理する帳票類552としては、例えば、情報コードが印字された公共料金の納付書や、国税及び社会保険料の歳入金の納付書等である。
帳票処理装置550は、機体554、複数枚集積して載置された帳票類552を機体554内に1枚ずつ(1綴りずつ)分離して繰り出す帳票類繰出装置555、この帳票類繰出装置555で機体554内に繰り出される帳票類552を搬送する搬送路556、この搬送路556によって搬送する帳票類552に印字された情報コードを検索し解析する画像処理装置510、この画像処理装置510による解析結果に応じて搬送路556から帳票類552を受け入れて一時保留したり、一時保留した帳票類552を搬送路556に送り出す複数の一時保留部558、搬送路556によって搬送する帳票類552を種類別に仕分ける複数の仕分け部559、及びこの帳票処理装置550を制御する制御部560を備えている。
なお、帳票処理装置550が備える画像処理装置510は、帳票類552を画像データとして取り込む画像取り込み手段を備える上記実施形態1~4で説明した画像処理装置であってもよい。
一時保留部558は、一対のテープ558a、これら一対のテープ558aの一端側を重ねて一緒に巻き取る巻取りローラ558b、及び各テープ558aの他端側をそれぞれ巻き取る一対の巻取りリール558cを備えている。そして、帳票類552の収納時には、巻取りローラ558bで一対のテープ558aを巻き取るとともに各巻取りリール558cから各テープ558aを巻き戻し、搬送路556から1枚ずつ送り込まれる帳票類552を一対のテープ558a間に挟み込んで一対のテープ558aとともに巻取りローラ558bに巻き取って収納し、また、帳票類552の繰出時には、各巻取りリール558cで各テープ558aを巻き取るとともに巻取りローラ558bから一対のテープ558aを巻き戻し、一対のテープ558a間から帳票類552を1枚ずつ搬送路556に送り出す。
そして、帳票処理装置550では、複数枚集積されて装填された帳票類552を帳票類繰出装置555によって1枚ずつ搬送路556に繰り出し、この搬送路556によって搬送する帳票類552に印字された情報コードを画像処理装置510で解析し、帳票類552の種類を判別する。種類を判別した帳票類552は、設定に応じて、仕分け部559に搬送したり、全ての帳票類552を一時保留部558に一時保留したり、解析できなかった一部の帳票類552のみを一時保留部558に一時保留する。帳票類552を一時保留部558に一時保留した場合には、一時保留部558から帳票類552を1枚ずつ繰り出して仕分け部559に搬送する。仕分け部559では、搬送路556によって搬送してくる帳票類552を種類別に仕分ける。
解析できなかった一部の帳票類552には、情報コードが存在したが正常に解析できなかった帳票と、そもそも情報コードが存在しなかった帳票が含まれる。
これらの帳票を仕分け部559において別の種類の帳票として仕分けてもよい。
また、帳票処理装置550は、情報コードが存在したが正常に解析できなかった帳票を、処理するための専用モードを備えていてもよい。
当該専用モードでは、帳票の搬送速度を低速にしたり、情報コードを解析するプログラムを変更したりすることで、情報コードが存在したが正常に解析できなかった帳票を正常に解析するための確率を上げるように処理してもよい。
また、専用モードは、帳票処理装置550の一部の構成として組み込まれていてもよく、別の装置に備えられていてもよい。
なお、情報コードが存在したが正常に解析できなかった帳票は以下のように判別できる。
情報コード検索-解析手段において、情報コード検出アルゴリズムと、情報コード解析アルゴリズムとが別々に存在している場合、情報コード検出アルゴリズムにおいて情報コードが位置するらしき領域が判別できるが、情報コード解析アルゴリズムにおいて情報コードの解析が失敗することがある。
この場合、その帳票は、情報コードが存在したが正常に解析できなかった帳票と判別できる。
なお、情報コードが位置するらしき領域が判別できるが、情報コードの解析が失敗する場合とは、例えば、情報コードに汚れたにじみがあり、情報コードの一部が隠れてしまい、情報コードの解析ができない場合が該当する。
帳票処理装置550にて帳票を処理する場合、束の帳票に対し表紙がセットとなっていることがあり、当該表紙には上記束の帳票の枚数が記載されていることがある。
このような場合、帳票処理装置にて表紙に記載されている枚数の情報をOCR処理などで取得し、「その後上記枚数分だけ搬送されたものは帳票である」、「上記枚数分を処理した後に搬送されたものは表紙である」と類推して処理可能としてもよい。
以上のように、本開示は、あらかじめ情報コードの配置位置及び大きさが特定されていない書類から取得した画像データに対し、情報コードの検索及び解析を高速で実行するのに有用な技術である。
10、10´、210、310、410、510 画像処理装置
11、211、311、411 画像データ縮小手段
12、212、312、412 中間階調領域特定手段
13、213、313、413 情報コード検索-解析手段
14 演算部
15 記憶部
20、120 画像データ
20´ 画像データの一部
21、121 QRコード
21b、121b 黒セル
21w、121w 白セル
22 文字
23 罫線
24a 下地
24b 背景
25 画像データの4×4画素の領域
26 中間階調領域に対応する画像データの領域
30、130 縮小画像データ
30´ 縮小画像データの一部
35 縮小画像データの1×1画素の領域
36、136 中間階調領域
131 QRコードが位置する領域に対応する灰色の領域
216 削除手段
217 中間階調領域膨張手段
418 画像データを取得する装置の種類を特定する手段
550 帳票処理装置
552 帳票類
554 機体
555 帳票類繰出装置
556 搬送路
558 一時保留部
558a 一対のテープ
558b 巻取りローラ
558c 巻取りリール
559 仕分け部
560 制御部

Claims (9)

  1. 画像データを縮小して縮小画像データとする、画像データ縮小手段と、
    前記縮小画像データから所定の中間階調の画素値を有する中間階調領域を特定する中間階調領域特定手段と、
    前記中間階調領域の少なくとも一部の領域に対応する前記画像データの領域に対し、情報コードの検索及び解析を実行する情報コード検索-解析手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記画像データ縮小手段は、前記画像データについて所定の領域毎に画素値の平均値を算出し、算出した平均値を画素値とする画像データを前記縮小画像データとして生成する請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記中間階調領域特定手段は、前記縮小画像データのうち、所定の第1画素値範囲以内の画素値を有する領域を前記中間階調領域として特定する請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記中間階調領域特定手段は、前記縮小画像データを黒色、白色及び灰色の画素値に三値化し、灰色の画素値に変換された領域を前記中間階調領域として特定する請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記中間階調領域の少なくとも一部の領域に対応する前記画像データの領域に前記情報コードが発見されなかった場合、
    前記中間階調領域特定手段は、前記第1画素値範囲とは異なる所定の第2画素値範囲以内の画素値を有する領域を他の中間階調領域として特定し、
    前記情報コード検索-解析手段は、前記他の中間階調領域の少なくとも一部の領域に対応する前記画像データの領域に対し、前記情報コードの検索及び解析を実行する請求項3に記載の画像処理装置。
  6. 前記画像処理装置は、前記中間階調領域の前記少なくとも一部の領域を膨張させる膨張手段をさらに備え、
    前記情報コード検索-解析手段は、前記膨張手段により膨張された領域に対応する前記画像データの領域に対して、前記情報コードの検索及び解析を実行する請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  7. 画像データを縮小して縮小画像データとする、画像データ縮小手段と、
    前記縮小画像データから所定の中間階調の画素値を有する中間階調領域を特定する中間階調領域特定手段と、
    前記中間階調領域の少なくとも一部の領域に対応する前記画像データの領域に対し、情報コードの検索及び解析を実行する情報コード検索-解析手段とを備えることを特徴とする
    画像処理システム。
  8. 情報コード検索システムにおける情報コード検索方法であって、
    画像データを縮小して縮小画像データとする、画像データ縮小工程と、
    前記縮小画像データから所定の中間階調の画素値を有する中間階調領域を特定する中間階調領域特定工程と、
    前記中間階調領域の少なくとも一部の領域に対応する前記画像データの領域に対し、情報コードの検索及び解析を実行する情報コード検索-解析工程とを含むことを特徴とする情報コード検索方法。
  9. 画像データを縮小して縮小画像データとする、画像データ縮小処理と、
    前記縮小画像データから所定の中間階調の画素値を有する中間階調領域を特定する中間階調領域特定処理と、
    前記中間階調領域の少なくとも一部の領域に対応する前記画像データの領域に対し、情報コードの検索及び解析を実行する情報コード検索-解析処理とを画像処理装置に実行させることを特徴とする情報コード検索プログラム。

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