JP2024060773A - 遊技機 - Google Patents

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達也 海野
治隆 大野
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Abstract

【課題】簡易的な構成により、好適なタイミングで遊技者の遊技意欲を高める。【解決手段】所定の有利遊技条件の成立に起因して、通常遊技に比して遊技者に有利な有利遊技を実行する遊技機であり、所定条件が成立する毎にカウントし、カウントが予め定められた規定値になると演出モードを第1演出モード又は第2演出モードに切り替える。また、有利遊技の終了後には第1演出モードに所定期間切り替え、所定期間後に第2演出モードに移行する。【選択図】図17

Description

本発明は、遊技機に関し、本発明を「弾球式の遊技機」や「回胴式の遊技機」に好適に適用できる。
通常、遊技機(弾球式の遊技機、回胴式の遊技機)では、当否判定の結果等を報知する手段として、識別情報(特別図柄等)の変動表示を行う識別情報表示手段(特別図柄表示装置)等の他に、演出手段(演出図柄表示装置、スピーカ、電飾装置)等を備える。
更に、特許文献1、2に記載されているように、通常状態中に通常の演出モードとは異なる特殊な演出モードを用意し、所定条件により特殊な演出モードに切り替えることで、演出のバリエーションを増やして退屈感や演出のマンネリ感を解消や特別感を出し遊技者が遊技を終了させないようにしている。
特開2007-159905号公報 特開2021-137305号公報
ところで、特許文献1、2のように有利遊技状態後や所定回転数以降の抽選等の所定条件により特殊な演出モードになると、通常の演出モードとは異なる演出で遊技を行うことができ遊技者が遊技を終了させないようにすることができるが、有利遊技状態や所定回転数以降の抽選の当選を何度も実施した場合は特殊な演出モードを何度も行うことになり、同じ特殊な演出モードを何度も繰り返し体験すると退屈感や演出のマンネリ感を解決することができず、遊技者が遊技をやめてしまう。また、特殊な演出モードが多いと制作する上で期間やコストが多く必要となってしまう。
本願発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、簡易的な構成により、好適なタイミングで遊技者の遊技意欲を高めることを目的とする。
上記課題に鑑みてなされた請求項1に係る発明は、所定の有利遊技条件の成立に起因して、通常遊技に比して遊技者に有利な有利遊技を実行する有利遊技制御手段と、複数の演出モードが設けられており、いずれかの演出モードに応じた態様で演出を行う遊技機において、前記有利遊技中以外で所定条件が成立する毎にカウントするカウント手段と、前記カウント手段によりカウントされた値が規定値に達すると、現在の演出モードを第1演出モード又は第2演出モードに切り替える変更手段とを備え、前記有利遊技終了後に演出モードを前記第1演出モードに所定期間切り替え、前記所定期間後に第2演出モードに切り替えること、を特徴とする。
上記構成によれば、所定条件が規定値に達すると、演出モードを第1演出モード又は第2演出モードに切り替えることができる。このため、通常の演出モードとは異なる演出モードである第1演出モード又は第2演出モードのどちらかの演出となるため、退屈感や演出のマンネリ感の解消や特別感を出すことができる。また、有利遊技終了後には演出モードを第1演出モード及び第2演出モードとすることで遊技者が特別な演出モードであると考え、有利遊技終了後であっても遊技を止めず遊技を続けることになり、通常遊技中に所定条件が規定値に達することで切り替わる演出モードとは異なり、第1演出モードと第2演出モード両方の遊技を行うことができ、特別感が一層高くなる。また、第1演出モードと第2演出モードを行うため、制作する上で使いまわすことができるため制作の期間やコストを最小限にすることができる。
パチンコ機の正面図である。 パチンコ機の遊技盤の正面図である。 パチンコ機の裏面図である。 パチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。 メインルーチンについてのフローチャートである。 始動口入賞確認処理についてのフローチャートである。 当否判定処理についてのフローチャートである。 当否判定処理についてのフローチャートである。 当否判定処理についてのフローチャートである。 当否判定処理についてのフローチャートである。 大当り遊技処理についてのフローチャートである。 大当り遊技処理についてのフローチャートである。 大当り遊技処理についてのフローチャートである。 大当り遊技処理についてのフローチャートである。 演出モードの表示例である。 カウント開始処理についてのフローチャートである。 カウント処理についてのフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
[構成の説明]
(1)全体の構成について
図1に示すように、本実施形態のパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて各構成を保持する構造を有している。外枠51の左側上下にはヒンジ53が設けられており、ヒンジ53により、板ガラス61が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)52及び後述の内枠が、外枠51に対し開閉可能に保持される。また、前枠52の板ガラス61の奥には、内枠に保持された遊技盤1(図2)が設けられている。
前枠52の上部の左右両側にはスピーカ66が設置されており、これらにより遊技音が出力され、遊技の趣向性を向上させる。また、前枠52には、遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ65のほか、遊技の異常を報知するLEDが設けられている。
前枠52の下部には、上皿55と下皿63とが一体に形成されている。また、下皿63の右側には発射ハンドル64が設けられており、該発射ハンドル64を時計回りに操作することにより発射装置が作動し、上皿55から供給された遊技球が遊技盤1に向けて発射される。
下皿63は、上皿55から溢れた賞球を受けるよう構成されており、球抜きレバーを操作することで、下皿63に溜まった遊技球を遊技店に備えられたドル箱に移すことができる。また、上皿55の中央には、遊技ボタン67が設けられている。
本パチンコ機50は、いわゆるCR機であり、プリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属されていると共に、上皿55の右側には球貸ボタン57,精算ボタン58,精算表示装置59が設けられている。
なお、図1の49は、前枠52及び前記内枠を外枠51にロックするシリンダ錠であり、該シリンダ錠49に所定の鍵を挿入して鍵を時計回りに操作すると、内枠が開放され、反時計回りに操作すると、前枠52が開放される。
また、図2に示すように、遊技盤1には、外レール2aと内レール2bとによって囲まれた略円形の遊技領域3が形成されている。遊技領域3には、その中央部にセンターケース5が装着され、センターケース5に向かって右横には、普通図柄作動ゲート22が設置されている。普通図柄作動ゲート22を遊技球が通過すると、普通図柄の当否抽選用の複数種類の乱数が抽出され、抽出された乱数に基づく当否判定(普通図柄抽選)が行われる。
センターケース5の直下には、遊技球の入球に起因して第1特別図柄(第1特図或いは特図1とも記載)の変動表示を伴う大当り抽選(当否判定)が行われる第1始動口11が設置されている。また、センターケース5の右横であって、普通図柄作動ゲート22の直下には、遊技球の入球に起因して第2特別図柄(第2特図或いは特図2とも記載)の変動表示を伴う大当り抽選が行われる第2始動口12が設置されている。
第1始動口11は、左打ち(センターケース5の左側を狙い打つこと)により発射された遊技球が主に流下する領域(左打ち領域)に配置されていると共に、第2始動口12は、右打ち(センターケース5の右側を狙い打つこと)により発射された遊技球が主に流下する領域(右打ち領域)に配置されている。
このため、左打ちを行うことで第1始動口11を狙い打つことができると共に、右打ちを行うことで第2始動口12を狙い打つことができる。
なお、第1,第2始動口11,12の配置は、これに限定されることはなく、例えば、第1,第2始動口11,12を上下に並べてセンターケース5の下方に配置しても良いし、第1始動口11を右打ち領域に、第2始動口12を左打ち領域に配置しても良い。
第1始動口11は、常時遊技球が入球可能に構成されているが、第2始動口12は、普通図柄抽選での当選により開放される普通電動役物として構成されており、開放時のみ入球可能となっている。なお、閉鎖時であっても、稀に入球可能な構成としても良い。
第1始動口11に遊技球が入球すると、第1特図に対応する複数種類の乱数が抽出され、第1保留記憶として記憶されると共に、第2始動口12に遊技球が入球すると、第2特図に対応する複数種類の乱数が抽出され、第2保留記憶として記憶される。
普通電動役物として構成された第2始動口12は、普通図柄抽選での当選時に、所定時間の開放が行われる。
また、センターケース5の下方においては、第1始動口11の右側であって、第2始動口12の下方には、特別電動役物からなる大入賞口20が設けられている。大入賞口20は、右打ちされた遊技球が主に入球する位置に配されている。無論、大入賞口20の配置は、これに限定されることはなく、例えば、左打ち領域に大入賞口20を配置しても良い。
遊技盤1における向かって左側の領域には、複数(例えば、7個程度)のLEDを備える第1特図表示装置9及び第2特図表示装置10と、4個のLEDからなる第1特図保留数表示装置23及び第2特図保留数表示装置24が設置されている。また、遊技盤1における向かって右下の領域には、2個のLEDからなる普通図柄表示装置7と、4個のLEDからなる普図保留数表示装置8が設置されている。
第1特図表示装置9では特図1が、第2特図表示装置10では特図2が表示されるが、第1,第2特図表示装置9,10は、これらの特図を表示する際の各LEDの点灯パターンを変則的なものとすることで、遊技者が特図の判別を不可能或いは困難とする。なお、第1,第2特図表示装置9,10を構成するLEDの並びを変則的なものとすることで、遊技者が表示された特図を判別することを不可能或いは困難としても良い。
図2に示す遊技盤1のセンターケース5には、中央に演出図柄表示装置6(全体の図示は省略)のLCDパネルが配設され、LCDパネルの演出画面上では、演出図柄の変動表示等を行うことで、第1,第2特図に対応する大当り抽選の結果を報知する図柄演出が行われる。
また、センターケース5には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージ等が設けられている。
また、センターケース5の下方であって、第1始動口11の左方には、一般入賞口25~27が配置されている。
なお、遊技盤1の遊技領域3には多数の遊技釘が植設されており、盤面最下部にはアウト口13が設けられている。発射装置により発射され、遊技領域3に到達した遊技球のうち、いずれの入賞口にも入球しなかった遊技球は、全てアウト口13に入球し、遊技領域3の外部へと誘導される。
また、図3に示すように、パチンコ機50の裏側は、遊技盤1を脱着可能に取付ける内枠70が外枠51に収納された構成となっている。内枠70は、前枠52と同様、一方の側縁(図3に向かって右側)の上下位置が外枠51に設けられたヒンジ53に結合され、開閉可能に設置されている。内枠70には、遊技球流下通路が形成されており、上方(上流)から球タンク71,タンクレール72,払出ユニット73が設けられ、払出ユニット73の中には払出装置が設けられている。この構成により、遊技盤1の入賞口に遊技球が入賞すると、球タンク71に貯留されている所定個数の遊技球(賞球)が払出装置から払い出され、流下通路を通り上皿55に払い出される。また、本実施形態では、払出装置は、球貸ボタン57の操作に応じて遊技球(貸球)を払い出すよう構成されている。
また、パチンコ機50の裏側には、主制御装置80,払出制御装置81,演出図柄制御装置82,サブ統合制御装置83,発射制御装置,電源基板85が設けられている。主制御装置80,演出図柄制御装置82,サブ統合制御装置83は、遊技盤1に設けられ、払出制御装置81,発射制御装置,電源基板85は、内枠70に設けられている。なお、図3では発射制御装置が記載されていないが、発射制御装置は、払出制御装置81の奥側(遊技枠側)に配されている。
また、球タンク71の右側には、外部接続端子板78が設けられており、外部接続端子板78により、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータへ送られる。
(2)電気的構成について
次に、パチンコ機50の電気的構成について説明する。このパチンコ機50は、図4のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するいわゆる中継基板や電源基板等は記載されていない。また、詳細な図示は省略するが、主制御装置80,払出制御装置81,演出図柄制御装置82,サブ統合制御装置83のいずれもCPU,ROM,RAM,入力ポート,出力ポート等を備えている。また、発射制御装置84,電源基板にはCPU,ROM,RAMは設けられていないが、これに限るわけではなく、発射制御装置84等にCPU,ROM,RAM等を設けてもよい。
主制御装置80には、第1始動口11に入球した遊技球を検出する第1始動口SW11a、第2始動口12に入球した遊技球を検出する第2始動口SW12a、普通図柄作動ゲート22に進入した遊技球を検出する普通図柄作動SW22a、一般入賞口25~27に入球した遊技球を検出する一般入賞口SW25a等からの検出信号が入力される。また、このほかにも、主制御装置80には、大入賞口20に入球した遊技球を計数するためのカウントSW20aからの検出信号が入力される。
主制御装置80は、搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号等に基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成し、払出制御装置81及びサブ統合制御装置83に出力する。
また、主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている第1特図表示装置9,第2特図表示装置10,第1特図保留数表示装置23,第2特図保留数表示装置24,普通図柄表示装置7,普図保留数表示装置8の表示を制御する。
さらに、主制御装置80は、大入賞口ソレノイド20bを制御することで大入賞口20の開閉を制御すると共に、普電役物ソレノイド12bを制御することで第2始動口12の開閉を制御する。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力されるほか、図柄変動や大当り等の管理用の信号が外部接続端子板78に出力されてホールコンピュータ87に送られる。
主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が可能である。
払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ30を稼働させて賞球を払い出させる。本実施形態においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出SW31の検出信号は払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも主制御装置80と払出制御装置81に払出SW31の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81の双方で賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
なお、払出制御装置81は、ガラス枠閉鎖SW45,内枠閉鎖SW46,球切れSW33,払出SW31,満杯SW32からの信号が入力され、満杯SW32により下皿63が満タンであることを示す信号が入力された場合や、球切れSW33により球タンク71に遊技球が少ないあるいは無いことを示す信号が入力された場合には、払出モータ30を停止させ、賞球の払出動作を停止させる。また、満杯SW32,球切れSW33も、その状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置81は、その信号が出力されなくなることに起因して払出モータ30の駆動を再開させる。
また、払出制御装置81は、CRユニット端子板34を介してCRユニット56と交信することで払出モータ30を作動させ、貸し球を排出する。払出された貸し球は払出SW31に検出され、検出信号は払出制御装置81に入力される。また、CRユニット端子板34は、精算表示装置59とも双方向通信可能に接続されており、精算表示装置59には、遊技球の貸出しを要求するための球貸ボタン57、精算を要求するための精算ボタン58が設けられている。
また、払出制御装置81は、外部接続端子板78を介して賞球に関する情報、枠(内枠70,前枠52)の開閉状態を示す情報などをホールコンピュータ87に送信するほか、発射制御装置84に対して発射停止信号を送信する。
なお、本実施形態のパチンコ機50は遊技球を払出す構成であるが、入賞等に応じて発生した賞球を払い出さずに記憶する封入式の構成にしても良い。
発射制御装置84は、発射モータ40を制御して、遊技領域3に遊技球を発射させる。
なお、発射制御装置84には、払出制御装置81以外に、発射ハンドル64からの回動量信号、タッチSW38からのタッチ信号、発射停止SW39から発射停止信号が入力される。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止SW39を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル64を触っていても遊技球は発射出来ないようになっている。
サブ統合制御装置83は、主制御装置80から送信されてくるデータ及びコマンドを受信する。なお、サブ統合制御装置83は、主制御装置80に対しデータを送信しない。そして、それらを演出表示制御用、音制御用及びランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンド等は演出図柄制御装置82に送信し、音制御用及びランプ制御用は自身に含まれている各制御部位(音声制御装置及びランプ制御装置としての機能部)に分配する。
音声制御装置としての機能部は、音声制御用のデータに基づいて音LSIを作動させることによってスピーカ66からの音声出力を制御し、ランプ制御装置としての機能部は、ランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって各種LED、ランプ28を制御する。
また、サブ統合制御装置83には、遊技ボタン67が接続されており、遊技者が遊技ボタン67を操作した際には、その信号がサブ統合制御装置83に入力される。また、サブ統合制御装置83には、アウト口SW13aが接続されており、遊技球がアウト口13に進入した際には、アウト口SW13aからの検出信号がサブ統合制御装置83に入力される。
サブ統合制御装置83と演出図柄制御装置82とは双方向通信が可能である。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、演出図柄の変動表示(図柄演出)等の演出画面を表示させる。
[動作の説明]
(1)概要について
次に、本実施形態におけるパチンコ機50の動作について説明する。
(1-1)大当り遊技について
パチンコ機50では、大当り抽選で大当りになると大当り遊技が行われる。大当り遊技では、予め定められた総ラウンド数にわたって大入賞口20が開放される。各ラウンドでは、開放された大入賞口20に容易に遊技球が入球し、大入賞口20に1個の遊技球が入球するにつき、予め定められた賞球数(以後、Sとも記載)の賞球が付与される。そして、各ラウンドにおける大入賞口20への入球数が上限値(以後、Mとも記載)に達するか、ラウンド開始後、予め定められた開放時間が経過すると、大入賞口20が閉鎖されてラウンドが終了する。なお、一例として、M=10であっても良い。
ここで、各ラウンドにおいて、M個の遊技球が大入賞口20に入球した後に、大入賞口20の閉鎖前にさらに大入賞口20に遊技球が入球する場合がある。つまり、各ラウンドでは、M個を超える入球数の遊技球が大入賞口20に入球するオーバー入賞が発生し得る。このような場合であっても、ラウンドにおける大入賞口20への実際の入球数とSとを乗算した数の賞球が遊技者に付与される。
以後、大当り遊技で遊技者が獲得可能な賞球数を、獲得可能賞球数と記載する。獲得可能賞球数は、一例として、総ラウンド数×M×Sにより算出される値であっても良い。なお、ラウンドの開放時間が短い場合、ラウンド中の大入賞口20への入球数がMに達する確率が低いと考えられる。このようなラウンドを含む大当り遊技については、総ラウンド数及びSの値と、ラウンドの開放時間とに基づき遊技者が獲得可能な賞球数の予測値を算出し、該予測値を獲得可能賞球数としても良い。
また、大当り遊技中、大入賞口20以外の入賞口に遊技球が入球した場合であっても、該入球に応じて賞球が付与される。
また、パチンコ機50には、総ラウンド数や、各ラウンドにおける大入賞口20の開放時間の異なる複数の種類の大当り遊技が設けられている。各種類の大当り遊技には、獲得可能賞球数が固有に定められおり、獲得可能賞球数が異なる複数の種類の大当り遊技が設けられている。なお、総ラウンド数は異なるが、獲得可能賞球数が同一である複数の種類の大当り遊技が設けられていても良い。
また、パチンコ機50では、大当りが発生した際に第1,第2特図表示装置9,10に確定表示される特図(以後、当り図柄とも記載)として、複数の種類が設けられている。そして、当り図柄に応じて、大当り遊技の種類が定められる。
(1-2)特典状態について
パチンコ機50は、確変機能及び電サポ機能が搭載されており、大当り遊技の終了後、電サポ機能及び確変機能の双方又は一方を作動させることで、遊技者に特典が付与される。以後、電サポ機能及び確変機能の双方又は一方が作動した遊技状態を、特典状態とも記載する。また、電サポ機能が作動した遊技状態を、電サポとも記載する。また、電サポ機能及び確変機能の双方が作動していない遊技状態を、通常状態と記載する。また、遊技状態が特典状態である期間を、特典期間とも記載する。そして、特典期間を所謂STとして構成し、予め定められた回数の大当り抽選が行われるまで特典期間を継続しても良い。無論、これに限らず、例えば、特典期間を、新たに大当り抽選で大当りが発生するまで継続させても良い。
なお、確変機能とは、大当り抽選で大当りとなる確率を上昇させる機能である。以後、確変機能が作動した遊技状態を、確変状態又は高確率状態と記載し、確変機能が作動していない遊技状態を、低確率状態とも記載する。一方、電サポ機能とは、普通図柄抽選の当選確率を上昇させると共に、普通図柄抽選で当選した際の第2始動口12の開放時間を長くし、更に、普通図柄抽選がなされた際の普通図柄表示装置7での変動表示時間を短くすることで、第2始動口12への入球を容易にする機能である。また、電サポ時には、特別図柄表示装置での特図の変動表示時間も短くなっても良い。また、電サポ時に、普通図柄抽選の当選確率を上昇させなくても良い。
そして、電サポである場合は、第2始動口12への入球が容易となるため、右打ちを行い、第2始動口12への入球を狙う遊技が行われる。一方、電サポでない場合は、第2始動口12への入球は困難となるため、左打ちを行い、第1始動口11への入球を狙う遊技が行われる。
また、パチンコ機50では、大当り抽選で大当りになると、当り図柄に応じて、大当り遊技後に電サポ機能や確変機能を作動させるか否か(換言すれば、遊技者への特典の有無及び内容)が定められる。つまり、本実施形態では、大当り遊技の終了後に通常状態に移行する場合と、特典状態に移行する場合とが存在し得る。無論、大当り遊技後、必ず特典状態に移行するようにしても良い。また、特典状態の継続中に、該特典状態の内容が変化しても良い。具体的には、例えば、特典期間の開始時は、確変機能及び電サポ機能が作動し、その後、確変機能の作動が停止し、電サポ機能のみが作動した状態となっても良い。
また、大当り抽選でのハズレの種類として、特定ハズレと通常ハズレとが設けられている。ハズレの種類もまた、ハズレ時に第1,第2特図表示装置9,10に確定表示された特図(以後、ハズレ図柄)によって決定される。そして、特定ハズレが発生すると、例えば電サポ機能を作動させる等して第2始動口12への入球が容易になる特定ハズレ状態に移行する。特定ハズレ状態は、予め定められた回数の大当り抽選が行われるまで継続する。
また、パチンコ機50は、主制御装置80にてRAMクリアが行われた後、又は、大当り遊技が終了した後、大当り抽選にて予め定められた連続ハズレ回数にわたって連続的に通常ハズレが発生した場合に、連続ハズレ状態に移行する。連続ハズレ状態では、例えば電サポ機能を作動させる等して第2始動口12への入球が容易になる。連続ハズレ状態は、予め定められた回数の大当り抽選が行われるまで継続する。また、大当り抽選にて予め定められた連続ハズレ回数にわたって連続的に通常ハズレが発生した場合に、連続ハズレ状態に移行するようにしたが、特典状態以外で大当り抽選にて予め定められた連続ハズレ回数を計測するようにしてもよいし、確変機能が作動していないときのみ大当り抽選にて予め定められた連続ハズレ回数を計測するようにしてもよい。大当り抽選にて予め定められた連続ハズレ回数にわたって連続的に通常ハズレが発生した場合としたが、大当り以外が予め定められた連続回数にわたって発生した場合としてもよい。
(2)メインルーチンについて
まず、パチンコ機50の主制御装置80におけるメインルーチンについて、図5に記載のフローチャートを用いて説明する。パチンコ機50では、図示しないRAMクリアスイッチが操作された状態で電源が投入されると、主制御装置80は、当該主制御装置80に設けられたRAMを初期化するRAMクリアを行う。そして、RAMクリアが行われた後に、メインルーチンが開始される。一方、RAMクリアスイッチが操作されること無く電源が投入されると、主制御装置80は、RAMクリアを行うことなくメインルーチンを開始する。なお、このメインルーチンは、2ms周期のタイマ割り込み処理として起動される。
S10では、主制御装置80は、正常なタイマ割り込みによりメインルーチンが起動されたか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S10:Yes)、S20に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S10:No)、S15に処理を移行する。
S15では、主制御装置80は、CPUやI/O等の初期設定を行い、S70に処理を移行する。
一方、S10で肯定判定が得られた場合には、主制御装置80は、初期値乱数の更新(S20),大当り決定用乱数の更新(S25),大当り図柄決定用乱数の更新(S30),当り決定用乱数の更新(S35),リーチ判定用乱数の更新(S40),変動パターン決定用乱数の更新(S45)を行う。この他にも、ハズレ図柄決定用乱数の更新が行われる。
そして、主制御装置80は、始動口等といった入賞口への遊技球の入賞を検出する入賞確認処理と(S50)、始動口への入賞に起因して大当り抽選を行う当否判定処理と(S55)、サブ統合制御装置83等にデータ及びコマンドを送信し、また、ホールコンピュータ87等に各種情報を送信する各出力処理と(S60)、遊技者の不正行為を検出する不正監視処理と(S65)を行う。
なお、これ以外にも、遊技球の普通図柄作動ゲート22の通過に起因して普通図柄抽選等を行う普図当否判定処理や、普通電動役物(第2始動口12)を開放することで普図遊技を行う普図遊技処理等が行われる。
また、当否判定処理に続いて、大当り遊技を行うための大当り遊技処理が行われる。
また、S70では、主制御装置80は、次のタイマ割込みが発生してメインルーチンが起動されるまで、初期値乱数の更新を繰り返し行う。
(3)始動口入賞確認処理について
次に、第1,第2始動口11,12への入賞を検出し、該入賞に応じて保留記憶等を行う始動口入賞確認処理について、図6に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メインルーチンから実行される入賞確認処理からコールされるサブルーチンとして構成されている。
S100では、主制御装置80は、第1始動口SW11aの検出信号に基づき、第1始動口11への遊技球の入賞が発生したかを判定する。そして、肯定判定の場合は(S100:Yes)、S105に処理を移行し、否定判定の場合は(S100:No)、S115に処理を移行する。
S105では、主制御装置80は、第1始動口11に対応する特図についての保留記憶の数(第1保留記憶)が、最大値(一例として4)に達しているか否かを判定する。そして、肯定判定の場合は(S105:Yes)、S115に処理を移行し、否定判定の場合は(S105:No)、S110に処理を移行する。
S110では、主制御装置80は、大当り抽選に用いられる大当り決定用乱数や、当り図柄を決定する大当り図柄決定用乱数や、図柄演出においてリーチとなるか否かを決定するためのリーチ判定用乱数や、特別図柄の変動時間等を決定するための変動パターン決定用乱数や、ハズレ図柄を決定するためのハズレ図柄決定用乱数等を抽出する。そして、抽出した乱数を第1保留記憶として記憶すると共に、何個の第1保留記憶が生じているかを示す第1保留数コマンドを生成してサブ統合制御装置83に送信し、S115に処理を移行する。
なお、S110では、主制御装置80は、第1保留記憶に係る大当り決定用乱数等(換言すれば、数値データ)が特定値であるか否かを判定することで、高確率状態である場合と低確率状態である場合との各々について、該第1保留記憶に基づく大当り抽選で大当りが生じるか否かや、該大当り抽選の結果を報知する図柄演出にて特定のリーチが生じるか否かを判定する先読みを行う。そして、先読み結果を示す先読みコマンドを、サブ統合制御装置83に送信する。
S115では、主制御装置80は、第2始動口SW12aの検出信号に基づき、第2始動口12への遊技球の入賞が発生したかを判定する。そして、肯定判定の場合は(S115:Yes)、S120に処理を移行し、否定判定の場合は(S115:No)、本処理を終了する。
S120では、主制御装置80は、第2始動口12に対応する特図についての保留記憶の数(第2保留記憶)が、最大値(一例として4)に達しているか否かを判定する。そして、肯定判定の場合は(S120:Yes)、本処理を終了し、否定判定の場合は(S120:No)、S125に処理を移行する。
S125では、主制御装置80は、大当り決定用乱数や大当り図柄決定用乱数やリーチ判定用乱数や変動パターン決定用乱数やハズレ図柄決定用乱数等を抽出する。そして、抽出した乱数を第2保留記憶として記憶すると共に、何個の第2保留記憶が生じているかを示す第2保留数コマンドを生成してサブ統合制御装置83に送信し、本処理を終了する。
なお、主制御装置80は、第2保留記憶に係る大当り決定用乱数等(換言すれば、数値データ)が特定値であるか否かを判定することで、高確率状態である場合と低確率状態である場合との各々について、該第2保留記憶に基づく大当り抽選で大当りが生じるか否かや、該大当り抽選の結果を報知する図柄演出にて特定のリーチが生じるか否かを判定する先読みを行う。そして、先読み結果を示す先読みコマンドを、サブ統合制御装置83に送信する。
(4)当否判定処理について
次に、保留記憶に係る大当り決定用乱数により大当り抽選を行う当否判定処理について、図7~10のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メインルーチンから実行される。また、本処理の終了後は、大当り遊技を行うための大当り遊技処理が実行される。
まず、図7に関して、S200では、主制御装置80は、役物連続作動装置の作動中、すなわち、大当り遊技の実行中であるか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S200:Yes)、本処理を終了し、否定判定の場合には(S200:No)、S205に処理を移行する。
S205では、主制御装置80は、第1特図或いは第2特図の変動表示中か否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S205:Yes)、図9のS280に処理を移行し、否定判定の場合には(S205:No)、S210に処理を移行する。
S210では、主制御装置80は、第1特図或いは第2特図の確定表示中か否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S210:Yes)、図10のS290に処理を移行し、否定判定の場合には(S210:No)、図8のS215に処理を移行する。
続いて図8に関して、S215では、主制御装置80は、第1保留記憶及び第2保留記憶の有無を判定し、いずれかの保留記憶が存在する場合には(S215:Yes)、S220に処理を移行すると共に、そうでない場合には(S215:No)、本処理を終了する。
S220では、主制御装置80は、第2保留記憶が存在する場合には、第2保留記憶のうち最先に生じたものを選択し、第2保留記憶が存在せず、第1保留記憶のみが存在する場合には、第1保留記憶のうち最先に生じたものを選択する。なお、第1及び第2保留記憶のうち、最先に生じたものを選択する構成としても良い。
S225では、主制御装置80は、確変状態であることを示す確変フラグがセットされているか否かを判定し、肯定判定の場合には(S225:Yes)、S230に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S225:No)、S235に処理を移行する。
S230では、主制御装置80は、選択された保留記憶に係る大当り判定用乱数と、確変状態に対応する当否判定用テーブル(確変テーブル)に基づき、大当り抽選で大当りとなるか否かを判定し、該保留記憶を消化する。そして、S240に処理を移行する。
一方、S235では、主制御装置80は、選択された保留記憶に係る大当り判定用乱数と、確変状態で無い場合に対応する当否判定用テーブル(通常テーブル)に基づき、大当り抽選で大当りとなるか否かを判定し、該保留記憶を消化する。そして、S240に処理を移行する。
S240では、主制御装置80は、大当り抽選で大当りが生じたか否かを判定し、肯定判定の場合には(S240:Yes)、S245に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S240:No)、S260に処理を移行する。
S245では、主制御装置80は、消化した保留記憶に係る大当り図柄決定用乱数に基づき当り図柄を決定する。なお、大当り図柄決定用乱数に基づく決定の結果、第1特図,第2特図に対応する各当り図柄は、予め定められた振分率に従いランダムに選択される。そして、S250に処理を移行する。
S250,S255では、主制御装置80は、消化した保留記憶に係る変動パターン決定用乱数等に基づき特別図柄の変動時間等を決定すると共に、当り図柄に基づき、大当りの種類や、大当り遊技の総ラウンド数や、大当り遊技後の遊技状態や、特典期間の終了条件等を決定し、S270に処理を移行する。
一方、大当り抽選で外れた際に移行するS260では、主制御装置80は、消化した保留記憶に係るリーチ判定用乱数や変動パターン決定用乱数やハズレ図柄決定用乱数等に基づき、特別図柄の変動時間やハズレ図柄等を決定し、S265に処理を移行する。
S265では、主制御装置80は、特典期間に実行可能な大当り抽選の残り回数を示すカウンタの更新等を行い、S270に処理を移行する。
S270では、主制御装置80は、サブ統合制御装置83に対し、大当り抽選後の第1保留記憶の数を示す第1保留数コマンドと、大当り抽選後の第2保留記憶の数を示す第2保留数コマンドとを送信する。また、消化した保留記憶に対応する特図の変動表示を開始すると共に、サブ統合制御装置83に対し、特別図柄の変動時間や大当り抽選の結果等を示す変動開始コマンドを送信することで図柄演出を開始させる。さらに、サブ統合制御装置83に対し、停止表示させる演出図柄を指示する図柄指定コマンドを送信し、本処理を終了する。
続いて図9に関して、第1特図或いは第2特図の変動表示中に移行するS280では、主制御装置80は、特図の変動時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S280:Yes)、S285に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S280:No)、本処理を終了する。
S285では、主制御装置80は、特図の変動表示を終了し、特図の確定図柄を表示させると共に、サブ統合制御装置83に対し演出図柄の確定表示を行わせる図柄確定コマンドを送信し、本処理を終了する。
続いて図10に関して、特図の確定表示中に移行するS290では、主制御装置80は、特図の確定表示の継続時間が終了したか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S290:Yes)、S295に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S290:No)、本処理を終了する。
S295では、主制御装置80は、特図の確定表示を終了し、S300に処理を移行する。
S300では、主制御装置80は、確定表示されていた特図が大当り時のものであるかを判定し、肯定判定の場合には(S300:Yes)、S305に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S300:No)、S335に処理を移行する。
S305では、主制御装置80は、確変状態であることを示す確変フラグを参照すると共に、確変フラグがセットされている場合には確変フラグをクリアし(S310)、その後、S315に処理を移行する。
S315では、主制御装置80は、電サポであることを示す電サポフラグを参照すると共に、電サポフラグがセットされている場合には電サポフラグをクリアし(S320)、その後、S325に処理を移行する。
そして、主制御装置80は、条件装置作動開始処理(S325),役物連続作動装置作動開始処理(S327)を実行すると共に、大当り抽選での当選を通知するコマンドや、大当り遊技の種類や特典内容等を通知するコマンドをサブ統合制御装置83に送信し(S330)、本処理を終了する。
一方、S300にて否定判定が得られた場合に移行するS335では、主制御装置80は、確変フラグを参照し、該フラグがセットされている場合には(S335:Yes)、確変状態の終了条件が充足されたか否かを判定する(S340)。具体的には、確変状態の終了条件とは、確変状態中に行われた大当り抽選の回数が所定値に達するというものであっても良い。そして、該終了条件が充足された場合には(S340:Yes)、確変フラグをクリアし(S345)、S350に処理を移行する。
S350では、主制御装置80は、電サポフラグを参照し、電サポフラグがセットされている場合には(S350:Yes)、電サポの終了条件が充足されたか否かを判定する(S355)。具体的には、電サポの終了条件とは、電サポ中に行われた大当り抽選の回数が所定値に達するというものであっても良い。そして、該終了条件が充足された場合には(S355:Yes)、電サポフラグをクリアし(S360)、S365に処理を移行する。
S365では、主制御装置80は、サブ統合制御装置83に対し、現在の遊技状態等を通知する状態指定コマンドを送信する状態指定コマンド送信処理を実行し、本処理を終了する。
(5)大当り遊技処理について
次に、大当り遊技を行う大当り遊技処理について、図11~14のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、当否判定処理に続いて実行される。
S500では、主制御装置80は、役物連続作動装置の作動中、すなわち、大当り遊技の実行中であるか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S500:Yes)、S510に処理を移行し、否定判定の場合には(S500:No)、本処理を終了する。
S510では、主制御装置80は、大入賞口20の開放中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S510:Yes)、図12のS550に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S510:No)、S515に処理を移行する。
S515では、主制御装置80は、大当り遊技における各ラウンドのインターバル中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S515:Yes)、図13のS600に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S515:No)、S520に処理を移行する。
S520では、主制御装置80は、大当り遊技の終了演出中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S520:Yes)、図14のS645に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S520:No)、S525に処理を移行する。
S525では、主制御装置80は、大当り抽選で大当りとなった後、大当り遊技が開始されるまでに行われる大当り開始演出の演出時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S525:Yes)、S530に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S525:No)、本処理を終了する。
S530では、主制御装置80は、当り図柄に対応する開放パターンに従い大入賞口20を開放させる大入賞口開放処理を実行する(第1Rの大当り遊技を実行する)と共に、ラウンド数を示す開放カウンタに1を設定し(S535)、本処理を終了する。なお、この時、主制御装置80は、第1Rが開始されることを示すコマンドを、サブ統合制御装置83に送信しても良い。
続いて図12に関して、S550では、主制御装置80は、大入賞口20に入賞した遊技球の数がM個となったか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S550:Yes)、S560に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S550:No)、S555に処理を移行する。
S555では、主制御装置80は、開放パターンに応じて定められる大入賞口20の開放時間が終了したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S555:Yes)、S560に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S555:No)、本処理を終了する。
S560では、主制御装置80は、大入賞口20を閉鎖させる大入賞口閉鎖処理を実行し、S565に処理を移行する。
S565では、主制御装置80は、大当り遊技の各ラウンドのインターバルを設定する大当りインターバル処理を実行し、本処理を終了する。
続いて図13に関して、各ラウンドのインターバル中に移行するS600では、主制御装置80は、開放カウンタと大当り遊技の開放パターンとに基づき、最終ラウンドに到達しているか否かを判定し、肯定判定の場合には(S600:Yes)、S605に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S600:No)、S615に処理を移行する。
S605では、主制御装置80は、大当り遊技を終了させる際の演出を行う大当り終了演出処理を実行すると共に、開放カウンタをクリアし(S610)、本処理を終了する。
一方、S615では、主制御装置80は、大当り遊技のインターバル時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S615:Yes)、S620に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S615:No)、本処理を終了する。
S620では、主制御装置80は、大入賞口20を開放させる大入賞口開放処理を実行すると共に、ラウンド数を示す開放カウンタをインクリメントし(S625)、本処理を終了する。なお、この時、主制御装置80は、新たに開始されるラウンドを示すコマンドを、サブ統合制御装置83に送信しても良い。
続いて図14に関して、大当り遊技の終了演出中に移行するS645では、主制御装置80は、該終了演出の時間が終了したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S645:Yes)、S650に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S645:No)、本処理を終了する。
続くS650,S655では、主制御装置80は、役物連続作動装置と条件装置とを停止させ、S660に処理を移行する。
S660,S665では、主制御装置80は、当り図柄に応じて先に決定された内容に従い、確変フラグや電サポフラグを設定すると共に、特典期間の終了条件を設定する。これにより、当り図柄に応じて大当り遊技後の遊技状態が定められると共に、大当り遊技後に特典状態に移行する場合には、特典期間の継続期間が定められる。
S670,S675では、主制御装置80は、サブ統合制御装置83に対し、大当り遊技に関する演出を終了させる大当り終了コマンドと、大当り遊技終了後の遊技状態、及び、ST回数を通知する状態指定コマンドを送信し、本処理を終了する。
(6)演出について
パチンコ機50では、サブ統合制御装置83は、主制御装置80からのコマンドに基づき演出図柄制御装置82等を制御し、演出図柄表示装置6の演出画面やスピーカ66等を介して各種演出を行う。具体的には、サブ統合制御装置83は、主制御装置80からの変動開始コマンド等に基づき、演出画面にて、大当り抽選の結果を報知する図柄演出を行う。図柄演出では、演出画面における複数の変動エリアで演出図柄の変動表示を行った後、各変動エリアにて演出図柄の確定表示を行い、確定表示された演出図柄の組合せにより大当り抽選の結果が報知される。また、図柄演出では、リーチとなることにより当該図柄演出にて結果が報知される大当り抽選での当選が示唆される。また、本実施形態では、複数の種類のリーチが設けられており、各種類のリーチには、大当り抽選で当選することの確率である期待度が固有に定められている。
また、サブ統合制御装置83は、保留記憶が新たに発生すると、該保留記憶に対応して演出画面に保留図柄を表示する。また、サブ統合制御装置83は、保留記憶に対応する保留図柄を用いて、該保留記憶に基づく大当り抽選が行われる前に、該大当り抽選で当選することを示唆又は報知する先読み演出を行う。無論、保留図柄を用いること無く、例えば、カットイン演出を行ったり、所定のキャラクタを表示させたりすることにより、先読み演出が行われても良い。
また、保留記憶が消化されるときには、該保留記憶に対応する保留図柄に替えて変動中図柄が表示される。変動中図柄は、大当り抽選に対応しており、該大当り抽選の結果を報知する図柄演出と共に表示される。
この他にも、サブ統合制御装置83は、図柄演出中、該図柄演出にて結果が報知される大当り抽選の結果を示唆する予告演出を行っても良い。そして、予告演出として、例えば、擬似連や、群予告や、カットイン予告等が行われても良いし、予告演出では、例えば、所定のキャラクタ等を表示させても良い。なお、擬似連とは、図柄演出において、擬似的に変動表示を停止させた後に再度変動表示を開始することで、1回の図柄演出で複数回の図柄演出が行われるように見せる演出である。また、群予告とは、複数の演出要素の群れを演出画面に表示する演出であり、カットイン予告とは、所定の画像を一時的に演出画面に表示する演出である。
また、パチンコ機50には、複数の演出モードが設けられており、各演出は、現在の演出モードに応じた態様で行われる。つまり、演出モードとは、大当り抽選の結果の示唆又は報知する演出の態様を定めるものであり、演出モードに応じて、演出画面の背景、演出図柄、図柄演出での演出図柄の図柄変動、リーチやスーパーリーチ等のうちの少なくとも一部や演出の出現率等が変化する。また、各演出モードは、複数の図柄演出にわたって継続する。一例として、本実施形態では、演出モードとして、通常モードと特典モードとが少なくとも設けられていても良い。そして、遊技状態が通常状態である場合には、演出モードが通常モードとなり、特典状態である場合には、演出モードが特典モードとなっても良い。また、複数の種類の通常モードを設け、通常モード中、例えば所定回数の大当り抽選が行われる等の条件が充足されると、他の種類の通常モードに切り替えても良い。同様に、複数の種類の特典モードを設け、例えば、大当り遊技の種類や、確変機能や電サポ機能が作動しているか否か等に応じて、いずれの種類の特典モードに移行するかを決定しても良いし、特典モード中、所定の条件が充足されると、他の種類の特典モードに切り替えても良い。
(7)演出モード切替機能について
本実施形態では、サブ統合制御装置83は、通常状態中に所定回数の大当り抽選での変動回数が行われると通常モードや特典モードとは異なる特定モードに移行させます。
また、特定モードは複数種類あり、本実施例では特定モードとして、完全告知モードとボタン演出モード、シンプルモードの3種類がある。
完全告知モードは変動開始時や変動中に大当りであることを結果が出る前に告知する可能性が高いモードであり、告知としては大当り確定の音が変動開始時や変動中に発生したり、大当りであることが大当り確定表示前に表示されたりすることで遊技者に報知する。告知方法は遊技者に大当りであることを報知するものであればどのようなものでもよい。
ボタン演出モードはボタンを使用した演出が多く発生するモードであり、ボタンを使用した演出としては予告演出としてボタンを押すことで期待度を示唆したり、リーチ演出中の大当り期待度の示唆をしたり、リーチ演出の最後にボタンを押させてボタンを押すと当落を報知するものなどがある。その他にもボタンを使用するものであればどのようなものでもよく、1回だけ押すものだけではなく、連打や長押し等の押し方を行う演出であってもよい。
シンプルモードは予告演出等の煽りの出現頻度が低く、予告一つ一つの期待度が他のモードより高いものとなっている。シンプルモードは予告演出の出現率を低くするのではなく出現しないようにしてもよい。
これら特定モードは演出での遊技性がそれぞれ異なっており、各演出や演出の出現率、図柄、背景などが1つ又は全てモード毎に異なっており、特定モード中はそれぞれモードの名前が表示される。
図15に示すように、通常モードは通常状態中の基本的なモードであり、右上に熊のキャラクタが表示されその下には変動する演出図柄が表示(図15(1))される。
特定モードである完全告知モードは、背景に猫の画像が表示され、左上に完全告知モードと表示され、図柄が通常モードより小さく表示(図15(2))される。ボタン演出モードは、背景に2人の男性が表示され、左上にはボタン演出モードと表示され、図柄は右上に小さく表示(図15(3))される。シンプルモードは、大きく変動する数字が表示され、左上にはシンプルモードと表示(図15(4))される。
特定モードは演出での遊技性がそれぞれ異なっており、各演出や演出の出現率、図柄、背景などが1つ又は全てモード毎に異なっていると記載したが、少なくとも演出の出現率やモード毎に出現する演出が異なっていることが好ましい、背景や図柄が変わるだけでも演出の雰囲気が変わるが、演出の出現率やモード毎に出現する演出を異ならせることによりモード毎に遊技性が大きく変わりマンネリ感を解決することができる。
演出モード切替について、サブ統合制御装置83は、通常状態中に、大当りの抽選の変動回数をカウントする。そして、カウントされた変動回数が規定値に達すると、演出モードを特定モードとする演出モード切替機能が搭載されている。また、演出モードが切替えられると変動回数カウント値をクリアし、再度カウントを開始する。
特定モード中、例えば、10回の大当り抽選が行われると、特定モードが終了し、通常モードに移行する。カウント値は演出モードを切替えた後にクリアし、新たに変動回数をカウントし、規定値に達すると再度特定モードに切り替え、これらが繰り返される。上記では再度特定モードに移行するようにしたが、一度特定モードとなった後は大当りやRAMクリアするまでカウントを再開や規定値の設定をしないようにしてもよい。
特定モードの終了条件は10回に限らず、他の回数であってもよく、特定モードを行う毎に異なる回数としてもよく、規定値に達したとき等のタイミングで抽選により決めてもよい。特定モードの期間を一定としないことで遊技者はいつ終わるか分からないため遊技者に意外性を与えることができる。
また、通常状態中は変動回数をカウントするようにしたが、特定モード中や後述する特別演出モードはカウントしないようにしてもよい。つまり、演出モード切替え後に再度カウントを行っていたが、特定モードや特別演出モードが終了したらカウントを行うようにする。特定モード中もカウントし、特定モードが長い場合には、特定モード終了後すぐに特定モードとなる可能性があり、特に特定モードや特別演出モードの期間が一定でない場合には特定モードや特別演出モード終了後すぐに特定モードになってしまう可能性がある。
変動回数のカウント値のクリアは大当り時やRAMクリアが行われた際にもクリアされるようにしてもよい。
本実施形態では、一例として、カウント期間における規定値は、通常状態中の大当りの抽選の変動回数が100回となっており、変動回数が100回となると特定モードに移行し、その後も100回転毎に繰り返し行われる。
無論、規定値は100回でなくてとも他の値でもよいし、リセットされる度に規定値を変更してもよく、リセット回数で規定値が決められていても、RAMクリア時や大当り時等のカウント開始時に抽選などでランダムに決められてもよい、規定値が固定でないことで遊技者はいつ特定モードとなるか分からないので、特定モードとなる意外性を遊技者に与えることができる。
本実施形態の特定モードは複数の種類の特定モードを設けられており、演出モード切替機能が作動した場合には、ランダムで複数の種類の特定モードの中から選択され、選択された種類の特定モードに移行するようにしてもよい。こうすることにより、特定モードのバリエーションが増加し、遊技者を楽しませることができ、毎回同じ特定モードが選ばれる可能性が低く遊技者を飽きさせる事が無いようにすることができる。また、ランダムで複数の種類から選択される場合に前回選択した特定モードは選択されないようにしてもよく、特定モードが3種類ある場合には前述したように前回選択した特定モードが選ばれないようにしてもよいが、3回特定モードに移行した場合に確実に3つの演出モードが選ばれるように特定モードを3回1セットとし、その3回の中で一度選ばれたものは1セット内では選ばれないようにしてもよく、複数の種類の特定モードが順番に選択されてもよい。これらのようにすることで毎回同じ特定モードが選ばれることが無くなる。上記では3種類としたが4種類以上であっても1セットを4種類以上として、上記のように1セットで同じものが選ばれないようにしてもよい。
そして、本実施形態では、RAMクリアが行われた後や大当り遊技の終了後、遊技状態が通常状態になると、カウント期間が到来し、変動回数のカウントが行われる。つまり、大当り遊技の終了後、特典状態に移行する場合には、該特典状態で確変機能と電サポ機能とのどちらが作動するかに関わらず、該特典状態が終了して通常状態が開始される際にカウント期間が開始される。一方、大当り遊技の終了後、通常状態に移行する場合には、大当り遊技の終了時にカウント期間が開始される。
なお、特典期間中に特典状態の内容が変わる場合が想定される。すなわち、特典期間の開始時には、確変機能及び電サポ機能が作動しており、特典期間の途中で、確変機能の作動が停止し、電サポ機能のみが作動した状態となる場合が想定される。このような場合であっても、特典状態の終了時にカウント期間が開始される。
この他にも、例えば、特典状態中は常に電サポが作動するようにしてもよい。
また、例えば、大当り遊技の終了後、電サポ機能の非作動時に、カウント期間が到来するようにしても良い。つまり、大当り遊技の終了後に特典状態に移行する場合であっても、例えば、該特典状態で確変機能のみが作動し、電サポ機能が作動しない場合には、大当り遊技の終了時にカウント期間を開始させても良い。また、例えば、大当り遊技の終了後に特典状態に移行すると共に、該特典状態で確変機能及び電サポ機能が作動し、その後、該特典状態の継続中に電サポ機能の作動が終了し、確変機能のみが作動した状態となる場合が想定される。このような場合には、電サポ機能の終了時にカウント期間を開始させても良い。
この場合電サポ機能が作動していないので、確変機能が作動しているものの通常状態と同様な打ち方で遊技を行うこととなり、電サポ機能の作動時に比べ遊技球を減らしながら遊技を行う必要があり、長い期間大当りしないと遊技者に嫌悪感を抱かせてしまうため、特定モードとなることで嫌悪感等を緩和することができる。
また、遊技状態に関わらず、大当り遊技の終了後、直ちにカウント期間が到来するようにしても良い。
カウント期間は、当該カウント期間に大当り抽選で大当りが発生すると終了する。そして、該大当り遊技の終了後、該規定値が用いられるカウント期間が新たに到来する。
また、カウント期間に、所定の特定図柄が当選したことによる特定ハズレ状態や複数回の変動において大当りとならなかった場合になる連続ハズレ状態に移行し、大当りを経由せずに電サポ機能が作動する場合がある。このような場合には、これらの状態の継続中には、カウント値を維持したまま、変動回数のカウントを一時的に中断しても良い。そして、これらの状態の終了後に、変動回数のカウントを再開しても良い。無論、この場合、特定ハズレ状態や連続ハズレ状態に移行する前と、特定ハズレ状態や連続ハズレ状態が終了した後とにおける変動回数のカウント値の総和が規定値に達すると、特定モードに移行する。このようにすることで大当りせずに電サポ機能が終了してしまった場合でも電サポ機能でカウントがリセットされていないので、比較的早い段階で特定モードに入ることができ、退屈感や演出のマンネリ感を解消や特別感を出し遊技者が遊技を終了させないようにすることができる。また、電サポ機能が作動した際にはカウント値をリセットしないようにしたが、リセットするようにしてもよい。カウントの開始はリセット後や電サポ機能が終了時にカウントを開始するようにしてもよい。
(8)カウント期間開始処理について
次に、カウント期間を開始させるカウント期間開始処理について、図16のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、サブ統合制御装置83により定期的に実行される。
S700では、サブ統合制御装置83は、カウント期間の開始条件が充足されたか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S700:Yes)、S705に移行し、否定判定が得られた場合には(S700:No)、本処理を終了する。
本実施形態では、RAMクリアが行われた後や、大当り遊技が終了し、且つ、遊技状態が通常状態である場合、カウント期間が到来する。また、カウント値が規定値になり特定モードを選択した場合に、再度カウント期間が到来する。大当り遊技終了後、遊技状態が特典状態となる場合には、該特典状態が終了した際に、カウント期間の開始条件が充足されたとみなしても良い。より詳しくは、例えば、該特典状態中の最後の大当り抽選が行われた時や、該大当り抽選の結果を報知する変動表示の開始時や終了時や、該変動表示の実行中や、特典状態であることを示す確変フラグや電サポフラグがクリアされた時や、特典状態が終了して通常状態に移行した後、最初に行われる大当り抽選の実行直前又は直後に、カウント期間の開始条件が充足されたとみなしてもよい。
また、大当り遊技終了後、遊技状態が通常状態となる場合には、該大当り遊技が終了した際に、カウント期間の開始条件が充足されたとみなしても良い。より詳しくは、例えば、該大当り遊技の最終ラウンドの終了時や、該大当り遊技についての大当り終了演出の終了時や、大当り遊技終了後に最初に行われる大当り抽選の実行直前又は直後に、カウント期間の開始条件が充足されたとみなしてもよい。
なお、上述したように、パチンコ機50は、大当り遊技が終了し、且つ、電サポ機能の非作動時である場合に、カウント期間が到来する構成であってもよい。このような構成を有する場合においても、大当り遊技終了後、電サポ機能が作動する場合には、電サポ機能の作動が終了した際に、同様にしてカウント期間の開始条件が充足されたとみなしてもよいし、大当り遊技終了後、電サポ機能が作動しない場合には、該大当り遊技が終了した際に、同様にしてカウント期間の開始条件が充足されたとみなしてもよい。
この他にも、遊技状態に関わらず、大当り遊技が終了した際に、同様にしてカウント期間の開始条件が充足されたとみなしてもよい。
カウント期間の開始条件が充足された場合に移行するS705では、サブ統合制御装置83は、該カウント期間における規定値として設定する。本実施形態では一律に100回を設定するが、規定値を抽選によりランダムで設定したり、直前に行われた大当りの図柄や種類により設定されてもよく、特定モードを行った回数により設定されてもよい。
なお、カウント期間の開始条件が充足される前に該規定値が設定されていても良い。具体的には、例えば、直前の大当り遊技の開始時又は終了時に、該規定値が設定されても良い。
続くS710では、サブ統合制御装置83は、カウント期間に変動回数をカウントするために用いられる変動回数カウンタを初期化し、S715に移行する。
S715では、サブ統合制御装置83は、カウント期間を開始し、本処理を終了する。
図16のS705で規定値を100回と設定し、S710で変動回数カウントを初期化して変動回数カウント期間を開始しており、演出モードの切替えが行われた場合にもカウント期間の開始条件が充足し変動回数カウントを初期化し、再度カウント期間が到来するようにして、通常状態中の100回目以降も200回転目や300回転目でも特定モードに移行可能としたが、S705で規定値を例えば100回転目、200回転目、300回転目というように複数設定し、演出モードの切替えが行われた場合は初期化しないようにしてもよい。
(9)カウント処理について
次に、カウント期間に変動回数をカウントする変動回数のカウント処理について、図17のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、サブ統合制御装置83により定期的に実行される。
S800では、サブ統合制御装置83は、カウント期間か否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S800:Yes)、S805に移行し、否定判定が得られた場合には(S800:No)、本処理を終了する。
S805では、サブ統合制御装置83は、特図1又は第2特図の変動が新たに発生したか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S805:Yes)、S810に移行し、否定判定が得られた場合には(S805:No)、本処理を終了する。
S810では、サブ統合制御装置83は、変動回数カウンタを更新し、新たに変動表示した変動をカウント期間における変動回数に加算し、S815に移行する。
S815では、サブ統合制御装置83は、カウント期間における変動回数が規定値に達したか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S815:Yes)、S820に移行し、否定判定が得られた場合には(S815:No)、本処理を終了する。
S820では、サブ統合制御装置83は、複数ある特定モードの中からどのモードにするか選択し、現在の演出モードを特定モードに変更(S825)し、カウント期間を終了し(S830)、本処理を終了する。
S805では、特図1又は第2特図の変動が新たに発生したか否かを判定しているが、遊技状態により特図1又は第2特図のどちらか一方をカウントしないようにしてもよい。例えば通常状態である場合には、第2始動口12が、右打ち(センターケース5の右側を狙い打つこと)により発射された遊技球が主に流下する領域(右打ち領域)に配置されているため、電サポ機能が作動していない場合は基本的には第2特図が変動することは無い、通常状態で第2特図が変動するということは遊技者が誤った打ち方をしている場合や不正等も考えられるため、電サポが作動していない場合には第2特図の変動をカウントしないようにしてもよい。また、第2特図を例としたが、右打ち領域に普通電動役物として構成された第1特図が変動する始動口を設けた場合に、左打ち(センターケース5の左側を狙い打つこと)により発射された遊技球が主に流下する領域(左打ち領域)にも第1特図が変動する始動口を配置し、右打ち領域の第1特図の変動をカウントしないようにしてもよい。
本実施例では、大当り遊技終了後に遊技状態が通常状態となる場合に遊技者が遊技を終了してしまわないように、演出を特別演出モードとなるようにされている。
特別演出モードは、特定モードである完全告知モードとボタン演出モード、シンプルモードの3種類を順番に行うものであり、具体的に説明すると大当り遊技終了後に通常状態または、大当り遊技終了後、遊技状態が特典状態となる場合には、該特典状態が終了した際に通常状態となり、そこから完全告知モードが開始され、予め定められた回数の大当り抽選が行われるとボタン演出モードとなり、ボタン演出モードが予め定められた回数の大当り抽選が行われるとシンプルモードとなり、シンプルモードが予め定められた回数の大当り抽選が行われると通常モードとなる。
上記の予め定められた回数は、特定モードと同一の回数である10回でもよく、通常状態中では100回転に1回、複数の特定モードの内1つの特定モードのみしか遊技できないが、特別演出モードでは複数の特定モードを遊技することができ、特別演出モードで実行されるそれぞれの特定モードの演出は実行される期間も同じであるため複数の特定モードのそれぞれを遊技することがで、特定モードからの変更点も少ないので制作する上でのコスト等も最小限にすることができる。
また、予め定められた回数となっているが、抽選によりランダムで設定されたり、直前に行われた大当りの図柄や種類により設定されたりしてもよく、それぞれの特定モードの演出の回数が異なっていてもよい。回数が異なっていることで遊技者に意外性を与えることができる。
特別演出モードでは、特定モードで選ばれる演出モードの演出を使用しており、特定モードは複数の特定モードの中から1つの特定モードに移行するのに対し、複数の特定モードが順番に出るという特定モードとは異なるものとなっている。その為、通常とは異なる演出となり全ての特定モードとなるため、遊技者に特別感を与えることができ遊技を終了しづらくする事ができ、特定モードの演出を使用しているので、制作する上で新たな演出等の期間やコストを最小限にし、大当り遊技終了後に遊技状態が通常状態となる場合に遊技者が遊技を終了しないようにすることができる。
本実施例の特別演出モードは完全告知モードとボタン演出モード、シンプルモードの3種類すべてを順番に演出するものであるが、3種類の中から2種類だけで行ってもよく、その場合は、予め決められた2種類であってもよいし、抽選等ランダムで選ばれた2種類であってもよい。本実施例では完全告知モードとボタン演出モード、シンプルモードの順で演出しているが、これらの順番は大当りする毎に毎回異なる順番になるようにしてもよいし、順番がランダムになるようにしてもよい。
本実施例では、大当り遊技終了後に遊技状態が通常状態となる場合には遊技者が遊技を終了してしまわないように、演出を特別演出モードとなるようにしていたが、大当り後ではなくとも、所定の特定図柄が当選したことにより特定ハズレ状態や複数回の変動において大当りとならなかった場合になる連続ハズレ状態に移行し、大当りを経由せずに電サポ機能が作動した場合も電サポ機能が終了した時に遊技者が遊技を終了してしまう可能性があるため、特定モードや特別演出モードに移行するようにしてもよい。また、大当りや電サポ機能終了時でなくとも遊技者が遊技意欲を低下させて遊技を終了してしまう可能性があるタイミングで特定モードや特別演出モードに移行するようにしてもよい。具体的には期待度の高い予告やリーチが発生した変動が外れてしまったときに遊技者は遊技意欲が低下すると考えられ、当該変動が外れた次の変動から特定モードや特別演出モードに移行するようにしてもよい。
特別演出モードのタイミングが大当り後だけでなく、大当りを経由せずに電サポ機能が作動した場合に電サポ機能が終了したとき、期待度の高いリーチが外れてしまった時等、複数ある場合には、特別演出モードの内容をそれぞれ異ならせてもよい。例えばそれぞれ特定モードの演出の順番が異なるようにしたり、特定モードの演出の種類を大当り後は3種類、大当り後以外は2種類というようにしてもよい。このようにすることでそれぞれが異なる特別演出モードとなり退屈感や演出のマンネリ感を解消や特別感を出すことができる。
本実施例では特別図柄の変動回数をカウントして特定モードに移行するようにし、特定モードや特別演出モードを所定回転数行うようにしたが特別図柄の変動回数が条件でなくてもよく、普通図柄の変動回数やアウト口SW13aにより検出された遊技球の数が所定数となると特定モードに移行してもよく、所定時間で特定モードに移行するようにしてもよい。
本実施例ではカウント値を遊技者が把握できるように演出画面に表示するようにしてもよい。例えば現在のカウント値を表示してもよいし、特定モードまでの残りのカウント値を表示するようにしてもよい。カウント値を表示しないことでいきなり特定モードに移行することで遊技者に意外性を与えることができるが、表示する場合には特定モードまでの回転数を見て特定モード移行まで遊技を続ける意欲を向上させることができる。
また、本実施例では、所謂デジパチタイプのパチンコ機50を例示したが、これに限らず、本発明を、所謂2種タイプのタイプ(ハネモノ)や、1種2種複合タイプのパチンコ機にも適用することができる。
また、本発明の遊技機は、所謂「封入式の遊技機」であっても、「非封入式の遊技機」であってもよい。
また、本発明をパチンコ機のみでなく、回胴式遊技機(スロットマシン)にも適用できる。そして、回胴式遊技機(スロットマシン)においても、各実施例に示すパチンコ機50と同様な効果を得ることができる。
なお、本発明の遊技機が、回胴式遊技機(スロットマシン)である場合、「有利遊技」には所謂AT遊技、ART遊技、RT遊技、BB遊技、RB遊技など通常遊技より有利な状態が適用できる。
[特許請求の範囲との対応]
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
パチンコ機50が遊技機の一例に相当する。また、大当り遊技、電サポ機能が作動した状態が、有利遊技の一例に相当し、大当り遊技及び電サポ機能が作動していない状態が、通常遊技の一例に相当し、特定モードが第1演出モード及び第2演出モードに想到する。
大当り遊技処理、S660が、有利遊技制御手段の一例に相当する。また、カウント処理のS805、S810がカウント手段の一例に相当し、S820が変更手段の一例に相当する。
1…遊技盤、3…遊技領域、5…センターケース、6…演出図柄表示装置、7…普通図柄表示装置、8…普図保留数表示装置、9…第1特図表示装置、10…第2特図表示装置、11…第1始動口、12…第2始動口、20…大入賞口、22…普通図柄作動ゲート、50…パチンコ機、80…主制御装置、81…払出制御装置、82…演出図柄制御装置、83…サブ統合制御装置。

Claims (1)

  1. 所定の有利遊技条件の成立に起因して、通常遊技に比して遊技者に有利な有利遊技を実行する有利遊技制御手段と、
    複数の演出モードが設けられており、いずれかの演出モードに応じた態様で演出を行う遊技機において、
    前記有利遊技中以外で所定条件が成立する毎にカウントするカウント手段と、
    前記カウント手段によりカウントされた値が規定値に達すると、現在の演出モードを第1演出モード又は第2演出モードに切り替える変更手段とを備え、
    前記有利遊技終了後に演出モードを前記第1演出モードに所定期間切り替え、前記所定期間後に第2演出モードに切り替えること、
    を特徴とする遊技機。
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