JP2024060628A - 燃焼装置 - Google Patents

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厚見 上梨
悦二 吉井
光宏 吉田
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【課題】予混合バーナを備えた燃焼装置において燃焼用空気と燃料ガスとの混合性を向上させる。【解決手段】 予混合バーナ22と、燃料ガスおよび燃焼用空気の供給を受ける風箱20とを有する。風箱20内において、空気流34が通過する位置における燃料ガス供給路32に、噴出口37が形成されたミキシングノズル35が設けられる。ミキシングノズル35内の燃料ガス36は、噴出口37から空気流34に向けて噴出される。整流部材43が、風箱20から予混合バーナ22への混合気供給路53に設けられた内側管23と外側管44との二重管によって構成される。整流部材43は、混合気51を内側管23と外側管44との間の空間52を一の方向に通過させ、次いで混合気51を内側管23の内部において一の方向とは逆の他の方向に通過させて予混合バーナ22に送り込ませる。【選択図】図1

Description

本発明は燃焼装置に関し、特に、予混合バーナと、この予混合バーナへ燃焼用空気と燃料ガスとの混合気を供給するための風箱とを有した燃焼装置に関する。
燃焼装置として、予混合バーナを備えたものが知られている(たとえば特許文献1)。予混合バーナを備えた燃焼装置は、拡散バーナを備えた燃焼装置などと比べて、燃焼排ガスのNOx濃度を低減させることができるなどの利点を有する。しかしながら、予混合バーナを備えた燃焼装置においては、燃焼用空気と燃料ガスとの混合すなわちミキシングが不十分な場合は、満足な燃焼状態が得られないばかりか、未燃ガスが発生して、良好な燃焼特性が得られない。大型ボイラなどに用いられる燃焼装置のように燃焼量が多い場合は、特に注意が必要である。
つまり、燃焼装置においては、燃焼用空気と燃料ガスとの混合性を向上させることが、良好な燃焼状態を得るために必要な条件となっている。このため特許文献1では、予混合ガスが流れる流路において、風箱よりもバーナヘッドで流路断面積を大きくし、かつバーナヘッドでの流路断面積を拡大する直前の位置に、風箱での流路断面積よりも流路断面積を小さくした流路縮小部を設けた構成としている。
特開2017-32168号公報
本発明は、特許文献1などによって知られている公知の手段とは別の手法によって、予混合バーナを備えた燃焼装置において燃焼用空気と燃料ガスとの混合性を向上させることを目的とする。
この目的を達成するため本発明の第1の燃焼装置は、
予混合バーナと、
燃料ガスおよび燃焼用空気の供給を受ける風箱と、
前記風箱への燃焼用空気供給路および燃料ガス供給路と、
前記風箱内において前記燃焼用空気供給路からの空気流が通過する位置における前記燃料ガス供給路に設けられたミキシングノズルと、
前記ミキシングノズルに設けられて前記ミキシングノズル内の燃料ガスを前記空気流に向けて噴出させる噴出口と、
前記空気流を形成する燃焼用空気と噴出口からの燃料ガスとの混合気を前記予混合バーナに向けて供給することができる混合気供給路と、
前記混合気供給路に設けられた内側管と外側管との二重管によって構成され、前記混合気を前記内側管と外側管との間の空間を一の方向に通過させ、次いで前記混合気を前記内側管の内部において前記一の方向とは逆の他の方向に通過させて前記予混合バーナへ送り込ませる整流部材とを有することを特徴とする。
本発明の第2の燃焼装置は、
予混合バーナと、
燃料ガスと燃焼用空気との混合気の供給を受ける風箱と、
前記風箱への混合気を形成するために燃焼用空気供給路からの空気と燃料ガス供給路からの燃料ガスとの供給を受けるミキシングノズルと、
前記ミキシングノズルに設けられて前記燃料ガス供給路からの燃料ガスを前記燃焼用空気供給路内の空気流に向けて噴出させる噴出口と、
前記風箱の内部に設けられて前記ミキシングノズルからの混合気を前記予混合バーナに向けて供給することができる混合気供給路と、
前記混合気供給路に設けられた内側管と外側管との二重管によって構成され、前記混合気を前記内側管と外側管との間の空間を一の方向に通過させ、次いで前記混合気を前記内側管の内部において前記一の方向とは逆の他の方向に通過させて前記予混合バーナへ送り込ませる整流部材とを有することを特徴とする。
本発明によれば、上記した第2の燃焼装置において、
ミキシングノズルは、内側筒と外側筒とを備えた二重筒構造とされ、
内側筒の内部空間と、内側筒と外側筒との間の環状空間とを備え、
前記内部空間と環状空間との一方が燃焼用空気供給路に連通されるとともに、他方が燃料ガス供給路に連通され、
噴出口は内側筒に形成されていることが好適である。
本発明の燃焼装置によれば、噴出口は、空気流に向かい合う方向に燃料ガスを噴出させるものであるか、または空気流と同方向に燃料ガスを噴出させるものであることが好適である。
本発明の燃焼装置によれば、ミキシングノズルは、空気流と交差する方向に突出するガイド部材を有し、噴出口は、燃料ガスを前記ガイド部材に沿って同ガイド部材の突出方向に噴出させるものであることが好適である。
本発明の燃焼装置によれば、混合気供給路に、この混合気供給路を流れる混合気の圧力と流量とを均一化させるための均一化部材が設けられていることが好適である。
本発明の燃焼装置によれば、均一化部材は多孔体であることが好適である。
本発明の燃焼装置によれば、均一化部材は内側管の内部に設けられていることが好適である。
本発明の燃焼装置によれば、風箱内における空気流に向けてミキシングノズル内の燃料ガスを噴出させるものであることで、あるいは、風箱への混合気を形成するために燃焼用空気供給路からの空気と燃料ガス供給路からの燃料ガスとの供給を受けて、燃料ガス供給路からの燃料ガスを前記燃焼用空気供給路内の空気流に向けて噴出させるミキシングノズルを有することで、たとえば燃料ガスと燃焼用空気とを独立に風箱に供給して風箱の内部で混合する場合などと比べて混合状態を向上させることができるのみならず、風箱内における混合気供給路に設けられた内側管と外側管との二重管により構成されて、混合気を内側管と外側管との間の空間を一の方向に通過させ、次いで混合気を内側管の内部において前記一の方向とは逆の他の方向に通過させて予混合バーナへ送り込ませる整流部材を有した構成であることで、燃料ガスと燃焼用空気との混合状態をいっそう向上させることができる。
本発明の第1の実施の形態の燃焼装置の構造を示す図である。 図1における要部の横断面構造を示す図である。 噴出口が設けられたミキシングノズルの横断面構造の一例を示す図である。 噴出口が設けられたミキシングノズルの横断面構造の他の例を示す図である。 噴出口が設けられたミキシングノズルの横断面構造のさらに他の例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態の燃焼装置の要部の構造を示す図である。 図6におけるミキシングノズルの横断面図である。 図6および図7のミキシングノズルにおける燃料ガスと燃焼用空気との混合状態を示す図である。 図6および図7のミキシングノズルにおける燃料ガスと燃焼用空気との混合状態を示す他の図である。 図1の燃焼装置が設けられたボイラ装置の断面構造を示す図である。
[第1の実施の形態]
まず、第1の実施の形態について説明する。図10は、ボイラ装置としての炉筒煙管ボイラを示す。このボイラ装置のボイラ本体11の底部側には、横方向すなわち水平方向の炉筒12が設けられている。この炉筒12によって燃焼室が構成される。炉筒12を構成する壁13は、図示の例では円筒状に形成されている。すなわち炉筒12は、横断面形状が円形である。ボイラ本体11における炉筒12よりも上側の部分には、横方向すなわち水平方向の複数の煙管14が設けられている。ボイラ本体11の内部には缶水15が貯留されている。ボイラ本体11において、缶水15の水面16よりも上側の領域は蒸気溜め17を構成する。
図示の例では、円筒状の炉筒12の壁13をボイラ本体11の外部へ延長する形態によって風箱20が形成されている。炉筒12と風箱20とは、仕切り板21によって区画されている。そして仕切り板21を用いて、炉筒12の中心部に予混合バーナ22が設置されている。詳細には、仕切り板21は、その外周部が壁13に固定されるとともに、その内周部によって予混合バーナ22の基端部23を支持した状態で固定している。
予混合バーナ22の基端部23よりも先端側には、バーナ部24が設けられている。このバーナ部24を詳しく説明する。バーナ部24は、図示の例では円筒状体の形態とされ、この円筒状体は、円筒状の炉筒12と同心状に配置されている。つまり、バーナ部24の外面から炉筒12の壁13の内面までの距離が均等に保たれた状態となっている。基端部23は、バーナ部24と同軸状に配置されてバーナ部24と連通する管体によって構成されている。
円筒形状のバーナ部24は、少なくともその表面の部分が多孔質体にて構成されている。図示の例では、多孔質体として、メタルファイバーを円筒状に形成したものが用いられている。多孔質体は、それ以外の任意の耐熱性を有する材料にて形成されたものとすることもできる。バーナ部24は、このような構成であることで、風箱20からバーナ部24の内部に供給された予混合ガスを、円筒状体の周方向と長さ方向とにわたって噴出させることができる。この噴出された予混合ガスは、バーナ部24の外表面における周方向および長さ方向にわたる範囲で燃焼する。
この燃焼により生じた燃焼排ガス25は、炉筒12から後煙室26へ向かい、後煙室26で180度方向転換したうえで煙管14を通り、その後に前煙室27を経て外部に排出される。
このような燃焼が行われることで、発生した熱が缶水15に伝えられて、蒸気が発生される。発生した蒸気は蒸気溜め17から外部の供給先へ送られる。
予混合バーナ22の基端部23には、バーナ部24で発生した熱が風箱20に伝わるのを防止するための遮熱板28が設けられている。遮熱板28は、円環状の板体によって構成され、その内周部29が予混合バーナ22の基端部23に取り付けられている。図示の例では、2枚の遮熱板28が、予混合バーナ22すなわちその基端部23の長さ方向に沿って互いに距離をおいた状態で設けられている。
予混合バーナ22への燃焼用空気と燃料ガスとを予混合するための構成について説明する。図10および図1に示すように、風箱20には、燃焼用空気供給路31と、燃料ガス供給路32とが接続されている。
このうち燃焼用空気供給路31は、風箱20の底部33において、風箱20よりも下方から、風箱20に向けて上向きに接続されている。つまり、燃焼用空気供給路31から風箱20に入り込む空気流34が上向きとなるように構成されている。
燃料ガス供給路32は、その先端にミキシングノズル35を有し、このミキシングノズル35は、風箱20の内部における底部33の近傍の位置に挿入されている。ミキシングノズル35は、先端が閉じられた円筒形状とされ、燃焼用空気供給路31からの空気流34が風箱20の内部に入り込んだ部分において、水平方向に設けられている。つまり、ミキシングノズル35は、上向きの空気流34と直交する方向に設置されている。
図1、図2、図3に示すように、ミキシングノズル35には、燃料ガス供給路32を経てミキシングノズル35に到達した燃料ガス36を空気流34に向けて噴出させる噴出口37が設けられている。
図示の例では、燃焼用空気供給路31は管体によって構成されており、したがって空気流34は円柱状の形態で風箱20に入り込む。ミキシングノズル35は、この円柱状の形態の空気流34の径方向に配置されている。そして噴出口37は、ミキシングノズル35の横断面における左右両側の位置において、ミキシングノズル35の壁42を貫通した状態で、斜め下向きにそれぞれ形成されている。また噴出口37は、図1に示すように、ミキシングノズル35の長さ方向に沿った複数の位置、すなわち円柱状の空気流34の径方向に沿った複数の位置に、それぞれ形成されている。
このような配置であると、図3に示すように、噴出口37からの燃料ガス36は、下向き、すなわち上向きの空気流34に対し向かい合う方向に噴出される。これにより燃料ガス36は空気流34の空気と良好に混合される。またミキシングノズル35は円筒形状であるため、空気流34におけるミキシングノズル35よりも後流側には、図示のようなカルマン渦38が発生する。この発生したカルマン渦38によっても、燃料ガス36は空気流34の空気と良好に混合される。
図4は、噴出口37の他の例を示す。この図4の例では、噴出口37は、ミキシングノズル35の左右両側の位置において斜め上向きにそれぞれ形成されている。噴出口37がミキシングノズル35の長さ方向に沿った複数の位置にそれぞれ形成されている点は、図3の場合と同様である。
この場合には、燃料ガス36は、上向き、すなわち空気流34に沿った方向に噴出される。そして、この場合も、図3の場合と同様にカルマン渦38が発生する。これらによって、燃料ガス36は空気流34の空気と良好に混合される。
図5は、噴出口37のさらに他の例を示す。この図5の例では、ミキシングノズル35は、ガイド部材39を有する。ガイド部材39は、図示の例では板材によって形成され、この板材の幅方向の一端部41がミキシングノズル35の壁42に固定されるとともに、その他端側が、壁42から、ミキシングノズル35の径方向に沿って水平方向の外方へ突出するように構成されている。換言すると、板材にて構成されたガイド部材39は、壁42から空気流34と直交する方向へ突出するように形成されている。そして、この図5の例では、ガイド部材39の近傍に噴出口37が水平方向に形成され、噴出口37からの燃料ガス36は、ガイド部材39の表面に沿って流れるようにこのガイド部材39に案内されたうえで、上向きの空気流34に対して横向きに噴出される。
この噴出によって、燃料ガス36は空気流34の空気と良好に混合される。かつ、図5の例の場合は、板状のガイド部材39が存在することによって、このガイド部材39よりも後流側に図示のようなカルマン渦40が発生する。このカルマン渦40によっても、燃料ガス36は空気流34の空気と良好に混合される。
図3、図4、図5のいずれの構成を採用した場合においても燃料ガス36は空気流34の空気と良好に混合されるが、その結果として生じる予混合ガスすなわち混合気の流れは乱流である。予混合バーナ22において良好な燃焼状態を得るためには、予混合バーナ22に供給される混合気が、乱流状態ではない整流された状態であることが必要である。
この整流状態を作り出すために、図1に示すように、風箱20の内部におけるミキシングノズル35よりも上方の位置には、整流部材43が設けられている。この整流部材43は、予混合バーナ22における前述した管体構造の基端部23と、この基端部23の外側においてこの基端部23と同心状に配置された別の管体にて構成された外側管44との二重管構造とされている。基端部23は、内側管として機能する。詳細には、風箱20は炉筒12から最も離れた位置に端板45を有し、予混合バーナ22の基端部23は、この端板45から距離をおいた位置に端部開口46を有する。これに対し外側管44は、その一端47が端板45に取り付けられて、この端板45により塞がれているとともに、その他端48が、予混合バーナ22の基端部23の端部開口46よりも炉筒12すなわち予混合バーナ22のバーナ部24に近い位置に達している。これにより、外側管44の端部開口49も、予混合バーナ22の基端部23の端部開口46よりも炉筒12すなわち予混合バーナ22のバーナ部24に近い位置において形成されている。
その結果、整流部材43は、基端部23の端部開口46と風箱20の端板45との間における外側管44の内部に空間50を形成した状態で、予混合バーナ22の基端部23の端部開口46と外側管44の端部開口49との間で二重管構造となるようにされている。
整流部材43がこのような構造であることで、風箱20の内部に存在する、燃料ガスと燃焼用空気との混合気51は、端部開口49から外側管44の内部に入り込み、外側管44と予混合バーナ22の基端部23との間の環状空間52を端板45に向かう方向に流れ、そのうえで空間50に達する。空間50に達した混合気51は、この空間50において流れの方向が反転したうえで逆方向に流れ、その後に端部開口46から予混合バーナ22の基端部23の内部に入り込んで、予混合バーナ22のバーナ部24に向かって流れる。
このような構成によって、風箱20において生成された混合気51を予混合バーナ22のバーナ部24に向けて供給する混合気供給路53が形成される。そして、このように混合気供給路53が二重管構造の整流部材43を有していることで、整流部材43の内部において反転流が形成され、それにより風箱20から予混合バーナ22のバーナ部24に至る混合気51が、比較的長い距離を移動することになって、その間に、風箱20内における上述の乱流状態から、整流された状態に変化する。
予混合バーナ22の基端部23の内部における端部開口46よりもバーナ部24に近い位置には、混合気供給路53である基端部23の内部を流れる混合気51の圧力と流量とを均一化させるための均一化部材55が設けられている。均一化部材55は、混合気51の圧力と流量とを均一化させることが出来るのであれば、任意の構成とすることができる。なかでも、多孔板などの多孔体であると、簡単な構成で所期の効果を得ることでできるために好適である。その場合の孔径や多孔率は、混合気の圧力と流量とに要求される特性などに応じて適宜に決定することができる。
なお、均一化部材55は、上記のように予混合バーナ22の基端部23の内部に設けることに代えて、混合気器供給路53における適宜の位置に設けることも可能である。
ミキシングノズル35の周囲において燃料ガス36を空気流34と良好に混合させるためには、すなわちミキシングノズル35の性能をより十分に発揮させるためには、ミキシングノズル35の周囲における、燃料ガス36の流速と空気流34の流速とを考慮することが望ましい。詳細には、流速比を、
(空気流34の流速)/(燃料ガス36の流速)=0.20~0.35
とすることで、燃料ガス36と空気流34との混合性能の向上を図ることができる。
本発明によれば、図1、図2、図3~図5に示される構成のミキシングノズル35と、図1に示される整流部材43との両者を有する構成としたことで、その相乗効果による、予混合バーナ22における燃焼特性の向上を図ることができる。
詳細には、図示のようにミキシングノズル35と整流部材43との両者を設けることで、両者による混合度の向上効果を得ることができる。このため、バーナ22の表面で均一な火炎を生じさせることができ、したがって均一で安定した燃焼状態を達成することができて、未燃ガスの発生を抑えるとすることができ、予混合バーナ22における燃焼特性を飛躍的に向上させることができる。すなわち、この点は、上述のようにミキシングノズル35による燃料ガスと空気との混合性の向上と、整流部材43による混合気の混合性および整流性の向上との相乗作用によるものである。
このような燃料ガスと空気との混合性の向上効果は、ミキシングノズル35を風箱20の内部における底部33の近傍の位置に設置して、燃焼用空気供給路31からの空気流34が風箱20の内部に入り込んだ部分で燃料ガス36と空気流34の空気とを混合させることによって良好になる。
また、ミキシングノズル35と整流部材43との両者を設けたうえで、さらに、均一化部材55を設けることで、たとえば均一化部材55を設けない場合の予混合バーナ22における火炎の偏りに対して、バーナ22の内部圧力や流量分布を均一化および安定化することができて、安定に燃焼させることができる。
本発明の燃焼装置であると、特に上述のようにバーナ部24の少なくとも表面の部分が多孔質体にて構成されていることで予混合ガスすなわち混合気をバーナ部24の外表面における周方向および長さ方向にわたる範囲で燃焼させる予混合バーナ22を用いる場合に、燃焼性能の格段の向上を図ることができる。すなわち、風箱20はボイラごとにその構造が異なり、混合気51がバーナ22に到達するまでに圧力と流量分布との均一化を行うとともに、燃料と空気との十分な混合を行うことが必要であるが、図示の構成のバーナ部24を備えた予混合バーナ22を用いることで、構造ごとに適切な混合方法を選定することで、安定した燃焼状態とすることができる。
[第2の実施の形態]
図6~図9は、本発明の第2の実施の形態の燃焼装置の要部の構成を示す。第2の実施の形態においては、ミキシングノズル35は、第1の実施の形態のように風箱20の内部に設けられているのではなく、それに代えて、燃焼用空気供給路31に設けられている。
図示のように、ミキシングノズル35は、燃焼用空気供給路31を構成する壁体によって形成された内側筒61と、内側筒61の外周に沿って内側筒61と同心状に配置された外側筒62とを有した二重筒構造とされている。空気流34の流れ方向に沿った外側筒62の一端および他端は、いずれも環状板63、63によって塞がれている。これによって、内側筒61と外側筒62との間に、環状の燃料ガス溜め64が形成されている。燃料ガス溜め64は、燃料ガス供給路32に連通されている。内側筒61には噴出口37が貫通状態で形成されている。図示の例では、噴出口37は、内側筒61の周方向に沿って等間隔で複数が形成されている。
このような構成によっても、ミキシングノズル35によって、燃料ガス36と空気流34とを良好に混合させることができる。特に、噴出口37が内側筒61の周方向に沿って等間隔で複数形成されていることで、燃焼用空気供給路31を通る空気流34に対して燃料ガス36を満遍なく噴出させることができる。このとき、図7に示すように、内側筒61の内部における噴出口37よりも後流側の部分に燃料ガス36によるカルマン渦65が形成される。図6~図9に示すように、カルマン渦65が形成されることによって、燃料ガス36と空気流34とが良好に混合した混合気51を生じさせることができる。
図8に示すように、燃焼用空気供給路31を構成する管体66の内面に沿って、空気流34によってカルマン渦67が形成される。この管体66の内面に沿ったカルマン渦67は噴出口37の近傍においても形成されるため、このカルマン渦67による燃料ガス36と空気流34との混合効果を期待することもできる。
さらに、図9に示すように、空気流34によるカルマン渦67は、噴出口37が存在することによっても形成される。このため、この噴出口37が存在することにもとづき空気流34に形成されるカルマン渦67によっても、燃料ガス36と空気流34との混合効果を期待することができる。
結局、図6~図9に示した第2の実施の形態によると、カルマン渦65、67が形成されることによる混合効果を期待することができる。のみならず、燃焼用空気供給路31の内部にはミキシングノズル35を構成する部材が存在しないため、このミキシングノズル35を構成する部材が存在する場合に懸念される空気抵抗の発生が無いという利点がある。
20 風箱
22 予混合バーナ
23 基端部(内側管)
31 燃焼用空気供給路
32 燃料ガス供給路
34 空気流
35 ミキシングノズル
36 燃料ガス
37 噴出口
43 整流部材
44 外側管
51 混合気
52 環状空間
53 混合気供給路
55 均一化部材

Claims (9)

  1. 予混合バーナと、
    燃料ガスおよび燃焼用空気の供給を受ける風箱と、
    前記風箱への燃焼用空気供給路および燃料ガス供給路と、
    前記風箱内において前記燃焼用空気供給路からの空気流が通過する位置における前記燃料ガス供給路に設けられたミキシングノズルと、
    前記ミキシングノズルに設けられて前記ミキシングノズル内の燃料ガスを前記空気流に向けて噴出させる噴出口と、
    前記空気流を形成する燃焼用空気と噴出口からの燃料ガスとの混合気を前記予混合バーナに向けて供給することができる混合気供給路と、
    前記混合気供給路に設けられた内側管と外側管との二重管によって構成され、前記混合気を前記内側管と外側管との間の空間を一の方向に通過させ、次いで前記混合気を前記内側管の内部において前記一の方向とは逆の他の方向に通過させて前記予混合バーナへ送り込ませる整流部材とを有することを特徴とする燃焼装置。
  2. 予混合バーナと、
    燃料ガスと燃焼用空気との混合気の供給を受ける風箱と、
    前記風箱への混合気を形成するために燃焼用空気供給路からの空気と燃料ガス供給路からの燃料ガスとの供給を受けるミキシングノズルと、
    前記ミキシングノズルに設けられて前記燃料ガス供給路からの燃料ガスを前記燃焼用空気供給路内の空気流に向けて噴出させる噴出口と、
    前記風箱の内部に設けられて前記ミキシングノズルからの混合気を前記予混合バーナに向けて供給することができる混合気供給路と、
    前記混合気供給路に設けられた内側管と外側管との二重管によって構成され、前記混合気を前記内側管と外側管との間の空間を一の方向に通過させ、次いで前記混合気を前記内側管の内部において前記一の方向とは逆の他の方向に通過させて前記予混合バーナへ送り込ませる整流部材とを有することを特徴とする燃焼装置。
  3. ミキシングノズルは、内側筒と外側筒とを備えた二重筒構造とされ、
    内側筒の内部空間と、内側筒と外側筒との間の環状空間とを備え、
    前記内部空間と環状空間との一方が燃焼用空気供給路に連通されるとともに、他方が燃料ガス供給路に連通され、
    噴出口は内側筒に形成されていることを特徴とする請求項2記載の燃焼装置。
  4. 噴出口は、空気流に向かい合う方向に燃料ガスを噴出させるものであることを特徴とする請求項1または2記載の燃焼装置。
  5. 噴出口は、空気流と同方向に燃料ガスを噴出させるものであることを特徴とする請求項1または2記載の燃焼装置。
  6. ミキシングノズルは、空気流と交差する方向に突出するガイド部材を有し、
    噴出口は、燃料ガスを前記ガイド部材に沿って前記ガイド部材の突出方向に噴出させるものであることを特徴とする請求項1または2記載の燃焼装置。
  7. 混合気供給路に、この混合気供給路を流れる混合気の圧力と流量とを均一化させるための均一化部材が設けられていることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項記載の燃焼装置。
  8. 均一化部材は多孔体であることを特徴とする請求項7記載の燃焼装置。
  9. 均一化部材は内側管の内部に設けられていることを特徴とする請求項7記載の燃焼装置。
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