JP2024059287A - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】外気へのアンモニアの放出を抑制する。【解決手段】電子制御ユニット30は、排気浄化触媒16で多量のアンモニアが生成されているか否かを判定する。そして、電子制御ユニット30は、多量のアンモニアが生成されていると判定した場合、内燃機関10の吸入空気量を減量するとともに内燃機関10の空燃比をリーン側に変更するリーン化処理と、そのリーン化処理による内燃機関10のトルクの低下分を補償するため、電動機11のトルクを増加させるトルク増加処理と、を実施する。【選択図】図1
Description
本発明は、ハイブリッド車両の制御装置に関する。
内燃機関の排気を浄化する装置として、三元触媒、酸化触媒、NOx吸蔵還元触媒等の排気浄化触媒がある。排気浄化触媒は、炭化水素、一酸化炭素、及び水を含む排気が流入することで、触媒作用により水素を生成する。さらに、この水素が排気中の窒素酸化物と反応すると、アンモニアが生成される。こうした排気浄化触媒でのアンモニアの生成は、内燃機関の空燃比がリーン空燃比からリッチ空燃比に変化した直後に発生し易い。
排気浄化触媒で発生したアンモニアの外気放出を抑える技術として、特許文献1に記載の内燃機関の制御装置が知られている。この文献に記載の制御装置が制御の対象とする内燃機関は、排気通路における排気浄化触媒よりも下流側の部分を流れる排気の一部を吸気中に再循環する排気再循環装置を備えている。こうした内燃機関では、排気浄化触媒で発生したアンモニアの一部が排気と共に吸気中に再循環されて、燃焼室内で燃焼される。特許文献1に記載の内燃機関の制御装置は、リーン空燃比からリッチ空燃比に切り替わったときに、排気の再循環量を増加して、排気と共に吸気中に再循環するアンモニアの量を増やすことで、アンモニアの外気放出を抑えている。
燃焼の悪化を伴う再循環排気の増量には限界がある。そのため、特許文献1に記載の内燃機関では、排気浄化触媒で大量のアンモニアが発生した場合には、アンモニアの外気放出を十分に抑え切れない場合がある。
上記課題を解決するハイブリッド車両の制御装置は、排気浄化触媒が排気通路に設置された内燃機関と、電動機と、を駆動源として備えるハイブリッド車両の制御を行う。この制御装置は、排気浄化触媒でのアンモニアの生成量が許容量を超えているか否かを判定する判定処理と、判定処理によりアンモニアの生成量が許容量を超えていると判定された場合に、内燃機関の吸入空気量を減量するとともに同内燃機関の空燃比をストイキ空燃比よりもリーン側のリーン空燃比とするリーン化処理と、リーン化処理により内燃機関の空燃比がリーン空燃比とされている期間、電動機のトルクを増加させるトルク増加処理と、を行う。
内燃機関の空燃比をリーン空燃比とすると、排気浄化触媒に流入する排気の窒素酸化物の濃度が高くなる。窒素酸化物とアンモニアとが結合すると、窒素と水となる。そのため、リーン化処理により排気浄化触媒に窒素酸化物を供給することで、排気浄化触媒で生成されたアンモニアを浄化できる。さらに、リーン化処理により吸入空気量を減量すると、排気浄化触媒に流入する排気の量が減少する。そのため、排気浄化触媒からのアンモニアの流出が抑えられる。したがって、リーン化処理を実施することで、排気浄化触媒で生成されたアンモニアの外気への放出を抑えられる。
ただし、リーン化処理を実施すると内燃機関のトルクが低下する。上記制御装置は、リーン化処理と共にトルク増加処理を実施して、電動機のトルクを増加させている。そのため、リーン化処理の実施中のハイブリッド車両の駆動トルクの低下が抑えられる。
以下、ハイブリッド車両の制御装置の一実施形態を、図1及び図2を参照して詳細に説明する。
<ハイブリッド車両の制御装置の構成>
まず、図1を参照して、同実施形態の車両制御装置が適用されるハイブリッド車両Cの駆動系の構成を説明する。図1に示すように、ハイブリッド車両Cは、走行用の駆動源として、内燃機関10と電動機11とを備えている。
<ハイブリッド車両の制御装置の構成>
まず、図1を参照して、同実施形態の車両制御装置が適用されるハイブリッド車両Cの駆動系の構成を説明する。図1に示すように、ハイブリッド車両Cは、走行用の駆動源として、内燃機関10と電動機11とを備えている。
内燃機関10は、複数の燃焼室12と、吸気通路13と、排気通路14と、を備えている。吸気通路13は、各燃焼室12への吸気の導入路である。排気通路14は、各燃焼室12からの排気の排出路である。吸気通路13には、吸気の流路面積を変更するバルブであるスロットルバルブ15が設けられている。排気通路14には、排気浄化触媒16が設置されている。排気浄化触媒16の例は、三元触媒、酸化触媒、NOx吸蔵還元触媒である。各燃焼室12には、火花放電により混合気を点火する点火装置17が設置されている。さらに、内燃機関10は、燃焼室12毎に個別のインジェクタ18を備えている。インジェクタ18は、吸気通路13を通じて燃焼室12に導入される吸気中にガソリンや軽油等の燃料を噴射する。
内燃機関10の出力軸であるクランク軸19は、クラッチ20を介して電動機11の回転軸21に機械的に連結されている。さらに、電動機11の回転軸21は、変速機22及びディファレンシャル23を介して車輪24に機械的に連結されている。また、電動機11は、インバータ25を介してバッテリ26に電気的に接続されている。
こうしたハイブリッド車両Cの制御装置は、電子制御ユニット30を備えている。電子制御ユニット30には、処理装置31と記憶装置32とが設けられている。記憶装置32には、車両制御用のプログラムやデータが記憶されている。処理装置31は、記憶装置32からプログラムを読込んで実行することで、ハイブリッド車両Cの制御のための各種処理を実行する。電子制御ユニット30には、ハイブリッド車両Cの各部に設置されたセンサの検出信号が入力されている。センサには、エアフローメータ33、クランク角センサ34、水温センサ35、アクセルペダルセンサ36、車速センサ37が含まれる。エアフローメータ33は、吸気通路13を流れる吸気の流量である吸入空気量GAを検出するセンサである。クランク角センサ34は、クランク軸19の回転角を検出するセンサである。水温センサ35は、内燃機関10の冷却水の温度であるエンジン水温THWを検出するセンサである。アクセルペダルセンサ36は、運転者のアクセルペダルの踏込量であるアクセルペダル操作量ACCを検出するセンサである。車速センサ37は、ハイブリッド車両Cの走行速度である車速SPDを検出するセンサである。なお、電子制御ユニット30は、クランク角センサ34の検出結果からクランク軸19の回転速度であるエンジン回転数NEを求めている。
電子制御ユニット30は、これらセンサの検出結果に基づき、内燃機関10、電動機11、クラッチ20、及び変速機22を制御することで、ハイブリッド車両Cの制御を行っている。電子制御ユニット30は、スロットルバルブ15の開度、点火装置17の点火時期、インジェクタ18の燃料噴射量等を操作することで、内燃機関10を制御する。また、電子制御ユニット30は、インバータ25の操作を通じて、電動機11のトルクを制御する。また、電子制御ユニット30は、アクセルペダル操作量ACC及び車速SPDに基づき、変速機22の変速比を制御する。
<ハイブリッド車両Cの駆動制御>
次に、電子制御ユニット30が実行するハイブリッド車両Cの駆動制御について説明する。ハイブリッド車両Cの駆動制御に際して電子制御ユニット30はまず、アクセルペダル操作量ACC及び車速SPDに基づいて要求駆動トルクTR*を演算する。要求駆動トルクTR*は、電動機11の回転軸21から変速機22に入力するトルクの要求値である。次に電子制御ユニット30は、要求駆動トルクTR*を目標エンジントルクTE*と目標モータトルクTM*とに分配する。目標エンジントルクTE*は、内燃機関10に発生させるトルクの目標値である。目標モータトルクTM*は、電動機11に発生させるトルクの目標値である。電子制御ユニット30は、目標モータトルクTM*に等しいトルクを電動機11に発生させるようにインバータ25を操作する。また、電子制御ユニット30は、目標エンジントルクTE*に等しいトルクを発生させるために必要なスロットルバルブ15の開度、点火装置17の点火時期、インジェクタ18の燃料噴射量等の内燃機関10の操作量を演算する。そして、電子制御ユニット30は、演算した操作量に応じてスロットルバルブ15、点火装置17、インジェクタ18等を操作する。
次に、電子制御ユニット30が実行するハイブリッド車両Cの駆動制御について説明する。ハイブリッド車両Cの駆動制御に際して電子制御ユニット30はまず、アクセルペダル操作量ACC及び車速SPDに基づいて要求駆動トルクTR*を演算する。要求駆動トルクTR*は、電動機11の回転軸21から変速機22に入力するトルクの要求値である。次に電子制御ユニット30は、要求駆動トルクTR*を目標エンジントルクTE*と目標モータトルクTM*とに分配する。目標エンジントルクTE*は、内燃機関10に発生させるトルクの目標値である。目標モータトルクTM*は、電動機11に発生させるトルクの目標値である。電子制御ユニット30は、目標モータトルクTM*に等しいトルクを電動機11に発生させるようにインバータ25を操作する。また、電子制御ユニット30は、目標エンジントルクTE*に等しいトルクを発生させるために必要なスロットルバルブ15の開度、点火装置17の点火時期、インジェクタ18の燃料噴射量等の内燃機関10の操作量を演算する。そして、電子制御ユニット30は、演算した操作量に応じてスロットルバルブ15、点火装置17、インジェクタ18等を操作する。
なお、電子制御ユニット30は、燃焼室12で燃焼される混合気の空燃比を、内燃機関10の運転状況に応じて調整している。例えば電子制御ユニット30は、ハイブリッド車両Cの加速時には、ストイキ空燃比よりもリッチ側のリッチ空燃比とするように、空燃比を調整している。また、電子制御ユニット30は、軽負荷運転時には、ストイキ空燃比よりもリーン側のリーン空燃比とするように空燃比を調整している。これ以外にも、電子制御ユニット30は、内燃機関10や排気浄化触媒16の暖機状況等にも基づいて、空燃比の調整を行っている。電子制御ユニット30は、こうした空燃比の調整を、スロットルバルブ15の開度及びインジェクタ18の燃料噴射量の操作を通じて行っている。なお、以下の説明では、ストイキ空燃比の混合気の燃焼をストイキ燃焼、リッチ空燃比の混合気の燃焼をリッチ燃焼、リーン空燃比の混合気の燃焼をリーン燃焼、と記載する。
<アンモニア放出の抑制制御>
次に、排気浄化触媒16で生成されたアンモニアの外気への放出を抑制するために電子制御ユニット30が実行する抑制制御について説明する。
次に、排気浄化触媒16で生成されたアンモニアの外気への放出を抑制するために電子制御ユニット30が実行する抑制制御について説明する。
図2に、こうした抑制制御のために電子制御ユニット30が実行する抑制制御ルーチンのフローチャートを示す。電子制御ユニット30は、内燃機関10の運転中、既定の制御周期毎に同ルーチンを繰り返し実行する。
本ルーチンを開始すると、電子制御ユニット30はまずステップS100において、リーン化処理フラグFがセットされているか否かを判定する。リーン化処理フラグFは、後述するリーン化処理の実施中であるか否かを示すフラグである。電子制御ユニット30は、リーン化処理フラグFがセットされている場合(YES)にはステップS160に、セットされていない場合(NO)にはステップS110に、それぞれ処理を進める。
ステップS110に処理を進めた場合、電子制御ユニット30は、そのステップS110において、排気浄化触媒16でのアンモニアの生成量が許容量を超えるか否かを、内燃機関10の運転状態に基づいて判定する。そして、電子制御ユニット30は、アンモニアの生成量が許容量以下であると判定した場合(S110:NO)にはそのまま今回の本ルーチンの処理を終了する。また、電子制御ユニット30は、アンモニアの生成量が許容量を超えていると判定した場合(S110:YES)には、ステップS120に処理を進める。
排気浄化触媒16でのアンモニアの生成量は、空燃比がリーン空燃比からリッチ空燃比に変化したときに多くなる。こうした空燃比の変化は、例えば内燃機関10の始動時、ハイブリッド車両Cの発進時、降坂走行から登坂走行への移行時に発生する。電子制御ユニット30は、これらの場合に排気浄化触媒16でのアンモニアの生成量が許容量を超えると判定している。
ステップS120に処理を進めると、電子制御ユニット30は、そのステップS120において、リーン化処理フラグFをセットする。また、電子制御ユニット30は、続くステップS130において、積算吸入空気量IGAの値を「0」にリセットした後、ステップS140に処理を進める。
ステップS140に処理を進めた場合の電子制御ユニット30は、そのステップS140において、内燃機関10のリーン化処理を実施する。リーン化処理は、内燃機関10の吸入空気量GAを減量するとともに、内燃機関10の空燃比をリーン空燃比とする処理である。本実施形態の場合、電子制御ユニット30は、リーン化処理において、リーンアイドル運転の実施を内燃機関10に指令する。リーンアイドル運転は、空燃比をストイキ空燃比よりもリーン側のリーン空燃比とした状態での内燃機関10のアイドル運転である。この指令により、内燃機関10の吸入空気量GAは、空燃比をリーン空燃比とした状態で自立運転可能な最小の量に減量される。リーンアイドル運転中の内燃機関10の実トルクは「0」となる。続くステップS150において、電子制御ユニット30は、電動機11のトルク増加処理を実施する。本実施形態の場合、電子制御ユニット30は、要求駆動トルクTR*に等しい値とするように目標モータトルクTM*を再設定することで、トルク増加処理を行っている。そして、電子制御ユニット30は、今回の制御周期における本ルーチンの処理を終了する。
一方、ステップS160に処理を進めた場合の電子制御ユニット30は、そのステップS160において、現在の吸入空気量GAに基づいて積算吸入空気量IGAの値を更新する。具体的には、電子制御ユニット30は、更新前の値と現在の吸入空気量GAとの和を更新後の値とすることで、積算吸入空気量IGAの値を更新している。なお、積算吸入空気量IGAの値は、リーン化処理フラグFをセットしたとき(S120)に、「0」にリセットされている。こうした積算吸入空気量IGAの値は、リーン化処理開始後の吸入空気量GAの積算値を表わしている。
続くステップS170において電子制御ユニット30は、更新後の積算吸入空気量IGAの値が既定のリーン化終了判定値Y以上であるか否かを判定する。そして、電子制御ユニット30は、積算吸入空気量IGAがリーン化終了判定値Y未満の場合(NO)にはステップS140に処理を進める。これに対して、積算吸入空気量IGAがリーン化終了判定値Y以上の場合(YES)には、電子制御ユニット30は、ステップS180においてリーン化処理フラグFをクリアした後、今回の本ルーチンの処理を終了する。
<実施形態の作用、効果>
以上のように構成された本実施形態の作用及び効果について説明する。
電子制御ユニット30は、図2のステップS110において、排気浄化触媒16でのアンモニアの生成量が許容量を超えるか否かを判定する判定処理を行っている。そして、電子制御ユニット30は、判定処理においてアンモニアの生成量が許容量を超えると判定した場合には、次のリーン化処理とトルク増加処理と、を実施する。リーン化処理は、内燃機関10の吸入空気量GAを減量するとともに内燃機関10の空燃比をストイキ空燃比よりもリーン側のリーン空燃比とする処理である。トルク増加処理は、電動機11のトルクを増加させる処理である。図2の場合、ステップS140の処理がリーン化処理に、ステップS150の処理がトルク増加処理に、それぞれ対応している。
以上のように構成された本実施形態の作用及び効果について説明する。
電子制御ユニット30は、図2のステップS110において、排気浄化触媒16でのアンモニアの生成量が許容量を超えるか否かを判定する判定処理を行っている。そして、電子制御ユニット30は、判定処理においてアンモニアの生成量が許容量を超えると判定した場合には、次のリーン化処理とトルク増加処理と、を実施する。リーン化処理は、内燃機関10の吸入空気量GAを減量するとともに内燃機関10の空燃比をストイキ空燃比よりもリーン側のリーン空燃比とする処理である。トルク増加処理は、電動機11のトルクを増加させる処理である。図2の場合、ステップS140の処理がリーン化処理に、ステップS150の処理がトルク増加処理に、それぞれ対応している。
リーン化処理により空燃比をリーン空燃比とすると、排気浄化触媒16に流入する排気の窒素酸化物の濃度が高くなる。窒素酸化物とアンモニアとが結合すると、窒素と水となる。そのため、リーン化処理により排気浄化触媒16に窒素酸化物を供給することで、排気浄化触媒16で生成されたアンモニアを浄化できる。さらに、リーン化処理により吸入空気量GAを減量すると、排気浄化触媒16に流入する排気の量が減少する。そのため、排気浄化触媒16からのアンモニアの流出が抑えられる。したがって、リーン化処理を実施することで、排気浄化触媒16で生成されたアンモニアの外気への放出を抑えられる。
電子制御ユニット30は、リーン化処理において、空燃比をリーン空燃比とした状態で内燃機関10をアイドル運転させている。すなわち、リーン化処理において電子制御ユニット30は、リーン空燃比のもとで内燃機関10が自立運転可能な最小の量まで吸入空気量GAを減量している。そのため、リーン化処理による排気浄化触媒16からのアンモニアの流出の抑制効果が高くなる。
なお、リーン化処理を実施すると、内燃機関10のトルクが低下する。よって、単にリーン化処理を実施するだけでは、ハイブリッド車両Cの駆動トルクの不足を招く。これに対して電子制御ユニット30は、電動機11のトルクを増加させるトルク増加処理を、リーン化処理に併せて実施している。そのため、電子制御ユニット30は、リーン化処理に伴う内燃機関10のトルクの低下分が、電動機11のトルクの増加により補償される。したがって、リーン化処理の実施によるハイブリッド車両Cの駆動トルクの低下を抑制できる。
<他の実施形態>
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・排気浄化触媒16でのアンモニアの生成量を推定するとともに、その推定結果に基づいて判定処理を行うようにしてもよい。アンモニアの生成量の推定は、例えば内燃機関10の空燃比、吸入空気量GA、排気浄化触媒16の温度等に基づいて行える。
・排気浄化触媒16の内部、又は排気通路14における排気浄化触媒16よりも下流側の部分に、排気中のアンモニアの濃度又は量を検出するアンモニアセンサを設置する。そして、そのアンモニアセンサの検出結果に基づいて判定処理を行うようにしてもよい。
・上記実施形態では、リーン化処理において吸入空気量GAを、内燃機関10がリーンアイドル運転となる量まで減量していた。リーン化処理での減量後の吸入空気量GAを、内燃機関10がリーンアイドル運転となる量よりも多い量としてもよい。そして、トルク増加処理での電動機11のトルクの増加量を、そうしたリーン化処理による内燃機関10のトルクの低下量と等しい量とするとよい。
・上記実施形態では、処理の開始からの積算吸入空気量IGAに基づいてリーン化処理及びトルク増加処理を実施する期間を定めていた。処理の開始からの経過時間等の積算吸入空気量IGA以外のパラメータに基づいて、リーン化処理及びトルク増加処理を実施する期間を定めるようにしてもよい。
・上記実施形態の制御装置は、内燃機関及び電動機を駆動源として備えるハイブリッド車両であれば、例えば複数の電動機を備える等、図1とは異なる構成のハイブリッド車両にも適用できる。
10…内燃機関、11…電動機、12…燃焼室、13…吸気通路、14…排気通路、15…スロットルバルブ、16…排気浄化触媒、17…点火装置、18…インジェクタ、19…クランク軸、20…クラッチ、21…回転軸、22…変速機、23…ディファレンシャル、24…車輪、25…インバータ、26…バッテリ、30…電子制御ユニット、31…処理装置、32…記憶装置、33…エアフローメータ、34…クランク角センサ、35…水温センサ、36…アクセルペダルセンサ、37…車速センサ
Claims (3)
- 排気浄化触媒が排気通路に設置された内燃機関と、電動機と、を駆動源として備えるハイブリッド車両の制御を行う装置であって、
前記排気浄化触媒でのアンモニアの生成量が許容量を超えるか否かを判定する判定処理を実施するとともに、
前記内燃機関の吸入空気量を減量するとともに同内燃機関の空燃比をストイキ空燃比よりもリーン側のリーン空燃比とするリーン化処理と、前記電動機のトルクを増加させるトルク増加処理と、を、前記判定処理においてアンモニアの生成量が許容量を超えると判定された場合に実施する
ハイブリッド車両の制御装置。 - 前記リーン化処理は、空燃比をリーン空燃比とした状態で前記内燃機関をアイドル運転させる処理である請求項1に記載のハイブリッド車両の制御装置。
- 前記リーン化処理の開始後の吸入空気量の積算値が既定の判定値以上となったときに同リーン化処理を終了する請求項1に記載のハイブリッド車両の制御装置。
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