JP2024059166A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】大型化を抑制しつつ、制御基板の耐振性を向上させた電力変換装置を得ること。【解決手段】パワーモジュールと、パワーモジュールに接続されたコンデンサモジュールと、パワーモジュールを制御する複数の制御用の電子部品を有した制御基板と、特定の制御用の電子部品を収容し、有底筒状に形成された第1ケースと、パワーモジュール、コンデンサモジュール、制御基板、及び第1ケースを収容した筐体と、を備え、第1ケースの少なくとも一部は、制御用の電子部品以外の他の電子部品と共に、有底筒状に形成された第2ケースに封止樹脂を介して収容され、第1ケースは、第2ケースの開口部に配置され、他の電子部品の少なくとも一部は、第1ケースよりも第2ケースの底部の側に配置されている。【選択図】図3

Description

本願は、電力変換装置に関するものである。
ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、電気自動車、及び燃料電池車といった電動化車両には、電動化の為のコンポーネントである電力変換装置が搭載されている。電力変換装置としては、バッテリからの直流電力を交流電力に変換して、交流電力を駆動用のモータに供給するインバータ、バッテリの電圧を昇降圧するコンバータ等が挙げられる。これらの車両におけるトランクルーム及び乗員の居住空間を確保するために、電力変換装置は限られたスペースに搭載することが求められている。そのため、電力変換装置を小型なコンポーネントとすることの要求が高い傾向にある。また、これらの車両に搭載された電力変換装置は、エンジン、トランスミッション、又はモータ等の熱源及び振動発生源の筐体に接続されるため、電力変換装置には熱及び振動に対して高い耐久性が求められている。
インバータ、及びコンバータは、制御基板、コンデンサモジュール、複数のパワーモジュール、複数のパワーモジュールを接続する端子、及び端子間に配置された絶縁部材などで構成される。これらの構成部材が、厳しい振動及びは熱に耐える構造が開示されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に開示された構造では、コンデンサモジュールと制御基板とが隣接しない位置に設置され、制御基板を支持する支持部材とパワーモジュールの端子を絶縁するための端子カバーとを一体的に設けている。
特開2017-112656号公報
上記特許文献1においては、制御基板を支持する支持部材とパワーモジュールの端子を絶縁するための端子カバーとを一体的に設けたため、制御基板の振動を抑制することができる。しかしながら、制御基板の高機能化に伴って制御用の電子部品の点数が増加傾向にあるため、制御用の電子部品の点数を増加させた際、制御基板の振動に対する耐久性が低下するという課題があった。また、制御用の電子部品の点数を増加に伴い、制御基板を支持する支持部材をさらに設けた場合、電力変換装置が大型化するという課題があった。
そこで、本願は、大型化を抑制しつつ、制御基板の耐振性を向上させた電力変換装置を得ることを目的としている。
本願に開示される電力変換装置は、パワーモジュールと、パワーモジュールに接続されたコンデンサモジュールと、パワーモジュールを制御する複数の制御用の電子部品を有した制御基板と、特定の制御用の電子部品を収容し、有底筒状に形成された第1ケースと、パワーモジュール、コンデンサモジュール、制御基板、及び第1ケースを収容した筐体と、を備え、第1ケースの少なくとも一部は、制御用の電子部品以外の他の電子部品と共に、有底筒状に形成された第2ケースに封止樹脂を介して収容され、第1ケースは、第2ケースの開口部に配置され、他の電子部品の少なくとも一部は、第1ケースよりも第2ケースの底部の側に配置されているものである。
本願に開示される電力変換装置によれば、パワーモジュールと、コンデンサモジュールと、パワーモジュールを制御する複数の制御用の電子部品を有した制御基板と、特定の制御用の電子部品を収容し、有底筒状に形成された第1ケースと、パワーモジュール、コンデンサモジュール、制御基板、及び第1ケースを収容した筐体と、を備え、第1ケースの少なくとも一部は、制御用の電子部品以外の他の電子部品と共に、有底筒状に形成された第2ケースに封止樹脂を介して収容され、第1ケースは、第2ケースの開口部に配置され、他の電子部品の少なくとも一部は、第1ケースよりも第2ケースの底部の側に配置されているため、特定の制御用の電子部品を介して第1ケース、封止樹脂、及び第2ケースにより制御基板が支持されるので、制御基板の耐振性を向上させることができる。また、制御基板の支持には他の電子部品を収容した第2ケースを利用しているため、電力変換装置の大型化を抑制することができる。
実施の形態1に係る電力変換装置の概略を示す平面図である。 実施の形態1に係る電力変換装置の概略を示す平面図である。 図2のA-A断面位置で切断した電力変換装置の断面図である。 実施の形態1に係る電力変換装置の第1ケースの斜視図である。 実施の形態1に係る電力変換装置の第1ケースの平面図である。 実施の形態1に係る電力変換装置のパワーモジュールの斜視図である。 実施の形態1に係る別の電力変換装置の概略を示す断面図である。 実施の形態1に係る電力変換装置の別の第1ケースの平面図である。 図8のB-B断面位置で切断した別の第1ケースの断面図である。 実施の形態1に係る電力変換装置の設置状態の例を示す図である。 実施の形態2に係る電力変換装置の概略を示す断面図である。
以下、本願の実施の形態による電力変換装置を図に基づいて説明する。なお、各図において同一、又は相当部材、部位については同一符号を付して説明する。
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係る電力変換装置1の概略を示す平面図で、バスバー54を省略して示した図、図2は電力変換装置1の概略を示す平面図で、制御基板6を取り除いて示した図、図3は図2のA-A断面位置で切断した電力変換装置1の断面図で、制御基板6を加えて示した図、図4は電力変換装置1の第1ケース52の斜視図、図5は電力変換装置1の第1ケース52の平面図、図6は電力変換装置1のパワーモジュール3の斜視図、図10は電力変換装置1の設置状態の例を示す図である。電力変換装置1は、入力電流を直流から交流、交流から直流、又は入力電圧を異なる電圧に変換する装置である。
電力変換装置1は、パワーモジュール3と、パワーモジュール3に接続されたコンデンサモジュール4と、パワーモジュール3を制御する複数の制御用の電子部品6aを有した制御基板6と、特定の制御用の電子部品51を収容し、有底筒状に形成された第1ケース52と、パワーモジュール3、コンデンサモジュール4、制御基板6、及び第1ケース52を収容した筐体2と、を備える。本実施の形態における電力変換装置1は、図1に示すように、直流電源(図示せず)に接続されたコンデンサモジュール4の電源側端子46から入力され、コンデンサモジュール4で平滑化した直流電力を、パワーモジュール3で電力変換して出力端子33から出力する装置である。本実施の形態は3相交流を出力する電力変換装置1を示しており、パワーモジュールは各相に対応した3つのパワーモジュール3から構成される。電力変換装置1は3つのパワーモジュール3を備えるが、電力変換装置1が備えるパワーモジュール3の個数はこれに限るものではない。また、電力変換装置1の構成はこれに限るものではなく、入力電流を交流から直流に変換する装置であっても構わない。
<筐体2>
筐体2は、アルミニウムなどの金属から作製される。筐体2は、図3に示すように、例えば、有底筒状に形成される。制御基板6は、パワーモジュール3及びコンデンサモジュール4よりも筐体2の開口側に配置され、特定の制御用の電子部品51は、制御基板6よりも筐体2の底部側に配置されている。このように構成することで、筐体2の高さを小さくすることができるので、電力変換装置1の大型化を抑制することができる。
筐体2は、パワーモジュール3が熱的に接続された第一面2bと、コンデンサモジュール4が熱的に接続された第二面2cとを有する。筐体2は、第一面2bの裏側に、第一面2bを冷却する冷媒流路21を有している。筐体2の冷媒流路21を設けた部分は流路形成部23である。冷媒流路21は、冷媒が流れる流路である。冷媒には、例えば、水又はエチレングリコール液が使用される。このように構成することで、第一面2bが冷媒により冷却されるので、第一面2bに熱的に接続されたパワーモジュール3を効率よく冷却することができる。
ここで、第一面2bの法線方向に反対な方向を法線反対方向とし、第一面2bに平行な特定の方向を第1方向とし、第一面2bに平行であって第1方向に直交する方向を第2方向とする。図において、X1の方向を第1方向の一方側、X2の方向を第1方向の他方側とし、Yの方向を第2方向とし、Z1の方向を法線方向、Z2の方向を法線反対方向とする。本実施の形態では、第二面2cは、法線方向を向き、第一面2bの第1方向の一方側であって、第一面2bよりも法線反対方向側に配置され、筐体2は、第一面2bと第二面2cとの間に段差部2aを有する。パワーモジュール3の法線方向の側の端部の法線方向の位置と、コンデンサモジュール4の法線方向の側の端部の法線方向の位置とが、同等である。同等とは、上述したコンデンサモジュール4の法線方向の位置が、パワーモジュール3の法線方向の位置に対して、パワーモジュール3の法線方向の幅の10%以内にあることとする。
このように段差部2aを形成することで、電力変換装置1を構成する部品が配置されない余分な空間を設けることなく、パワーモジュール3とコンデンサモジュール4の法線方向の高さを揃えることができる。パワーモジュール3とコンデンサモジュール4の法線方向の高さが揃うので、電力変換装置1の法線方向の大型化を抑制することができる。
制御基板6は、制御基板6の板面に垂直な方向に見て、コンデンサモジュール4及びパワーモジュール3の一方又は双方に少なくとも一部が重複して配置されている。本実施の形態では、制御基板6は、コンデンサモジュール4及びパワーモジュール3の双方に一部が重複して配置されている。このように構成することで、制御基板6がコンデンサモジュール4及びパワーモジュール3の一方又は双方に隣接して配置されるので、電力変換装置1の大型化を抑制することができる。また、コンデンサモジュール4及びパワーモジュール3の一方又は双方と制御基板6とが積層して配置されるので、大型の制御基板6を配置でき、これらの部材のレイアウト性を向上させることができる。大型の制御基板6を配置できるので、制御回路とドライバ回路の双方を1枚の基板に集約することができる。また、制御基板6がコンデンサモジュール4及びパワーモジュール3の一方又は双方に隣接するので、電力変換装置1の配線インダクタンスの増加を抑制することができる。また、本実施の形態では、パワーモジュール3とコンデンサモジュール4の法線方向の高さが揃っているので、電力変換装置1を構成する部品が配置されない余分な空間を設けることなく、大型な制御基板6をパワーモジュール3及びコンデンサモジュール4に隣接させて配置することができる。
筐体2における第一面2bを有した部分は、板状に形成されたベース部22である。ベース部22は、例えば、筐体2の本体部分と同様にアルミニウムなどの金属から作製されるがこれに限るものではなく、熱伝導性に優れた樹脂部材から作製しても構わない。ベース部22における第一面2bの裏側の裏面は、冷媒流路21の内面の一部を構成する。ベース部22の裏面であって、法線方向に見てモジュール本体部32と重複する領域に単数又は複数の冷却フィン22aが設けられる。冷媒流路21は、上流側流路21a、下流側流路21b、及び中間流路21cを有する。中間流路21cは、冷却フィン22aを通って、第1方向の一方側から第1方向の他方側に冷媒が流れる流路である。上流側流路21aは、中間流路21cの第1方向の一方側に接続され、第2方向に延びる流路である。下流側流路21bは、中間流路21cの第1方向の他方側に接続され、第2方向に延びる流路である。
冷媒は、上流側流路21a、中間流路21c、下流側流路21bの順に流れる。流路形成部23は、図1に示すように、ヘッダー24を有する。ヘッダー24は、冷媒が冷媒流路21に流入又は冷媒が冷媒流路21から流出する流出入口である。ヘッダー24は、筐体2の外壁面から突出して設けられる。上流側流路21aは、法線方向に見て、モジュール本体部32とコンデンサモジュール4との間の領域と重複するように配置されている。このように構成することで、上流側流路21aにはパワーモジュール3を冷却する前の低温な冷媒が流れているため、上流側流路21aにより、第一面2bに隣接して配置された第二面2cも効率よく冷却される。第二面2cが冷却されるため、第二面2cに熱的に接続されたコンデンサモジュール4を冷却することができる。
<パワーモジュール3>
図6を用いて、パワーモジュール3について説明する。図6では1つのパワーモジュール3のみを示したが、他のパワーモジュール3の構成も同様である。パワーモジュール3は、単数又は複数の半導体素子(図示せず)を収容したモジュール本体部32、パワー端子31、出力端子33、及び制御端子34(図6では図示せず)を備える。
パワーモジュール3は、第一面3a、第一面3aとは反対側の第二面3b、及び第一面3aと第二面3bとを取り囲む4つの側面を有した直方体状に形成される。4つの側面は、第一側面3c、第一側面3cとは反対側の第二側面3d、第三側面3e、第三側面3eとは反対側の第四側面3fである。接合部材(図示せず)を介して、パワーモジュール3の第一面3aが第一面2bに熱的に接続される。接合部材は、例えば、はんだである。第二面3bの法線方向に、制御基板6が配置される。
3つのパワーモジュール3は、図1に示すように、パワーモジュール3の第一側面3cから第二側面3dに向かう方向が第2方向に平行であり、第2方向に同じ向きに並べて配置されている。複数のパワーモジュール3の配置は、第2方向に同じ向きに並べた配置に限るものではないが、このように構成することで、複数のパワーモジュール3が同じ方向に整列して配置されるため、電力変換装置1を小型化することができる。なお、さらに複数のパワーモジュール3を設ける場合、パワーモジュール3を2列に整列させて配置しても構わない。
パワー端子31、出力端子33、及び制御端子34は、パワーモジュール3の本体部分から突出して設けられる。これらの端子は、例えば、電気抵抗率が小さく導電性に優れた銅から作製される。制御基板6に接続される制御端子34は、パワーモジュール3の駆動に係わる端子である。パワー端子31及び出力端子33は、パワーモジュール3の入出力に係わる端子である。パワー端子31は、コンデンサバスバー42に電気的に接続され、コンデンサモジュール4を介して直流電源に接続される。出力端子33は、例えば、負荷であるモータに接続される。制御端子34は、パワーモジュール3の第二面3b、第三側面3e、及び第四側面3fの少なくとも1つの面から突出した後、図3に示すように、制御基板6の方向に延出し、制御基板6の基板接続部6bにおいて、制御基板6に接続される。本実施の形態では、制御端子34は、パワーモジュール3の第三側面3eに設けられる。
パワーモジュール3は、トランスファーモールドにより成形されている。そのため、半導体素子は、モールド樹脂により覆われている。このように構成することで、半導体素子を外部から容易に保護することができる。なお、パワーモジュール3は、トランスファーモールドにより成形した構成に限るものではなく、半導体素子を後述する第2ケースに収容し、第2ケースの内部に封止樹脂を充填した構成でも構わない。
<コンデンサモジュール4>
コンデンサモジュール4は、制御用の電子部品6a以外の他の電子部品であるコンデンサ素子41と、封止樹脂44を介してコンデンサ素子41を収容し、有底筒状に形成された第2ケース45と、封止樹脂44とから形成されている。コンデンサモジュール4は、さらに、第2ケース45から突出し、パワー端子31と接続されたコンデンサバスバー42を有する。コンデンサ素子41は、両端にコンデンサ電極43を有する。コンデンサ電極43のそれぞれは、正極又は負極である。コンデンサバスバー42は、一端がコンデンサ素子41と電気的に接続され、他端がパワー端子31と接続される。コンデンサバスバー42は、例えば、電気抵抗率が小さく導電性に優れた銅から作製される。コンデンサバスバー42とパワー端子31とは、双方が接したパワー端子接続部47において溶接により接続される。コンデンサバスバー42とパワー端子31との接続は溶接に限るものではなく、はんだによる接続、嵌合、又はねじ締結による接続であっても構わない。
第2ケース45は、例えば、アルミニウムからダイカストにて作製される。封止樹脂44は、エポキシ樹脂等からなる絶縁性を有した部材である。本実施の形態では、第2ケース45の底壁45bは、矩形状に形成される。第2ケース45の材料及び形状はこれに限るものではない。第2ケース45は、第2ケース45の底壁45bの側とは反対側の開口した部分である開口部45aを有する。コンデンサバスバー42は、開口部45aにおいて封止樹脂44から突出する。本実施の形態では、開口部45aが法線方向に向くように第2ケース45は配置され、コンデンサバスバー42は法線方向に封止樹脂44から突出する。第2ケース45の配置は、これに限るものではない。図7に示すように、コンデンサバスバー42が封止樹脂44からパワーモジュール3の側に突出するように、開口部45aが第1方向の他方側を向くように第2ケース45を配置しても構わない。
コンデンサ素子41は、直流電力を平滑化する。コンデンサ素子41は、積層構造を有した巻回タイプのフィルムコンデンサである。コンデンサ素子41は、金属フィルムと絶縁性を有した部材である誘電体とを積層して構成した素子である。コンデンサ素子41は、金属フィルムが積層された方向である第1方向に交差する法線方向及び法線反対方向の端面にコンデンサ電極43を有する。本実施の形態では、一方のコンデンサ電極43が底壁45bの側に配置され、他方のコンデンサ電極43が開口部45aの側に配置される。コンデンサ電極43の配置はこれに限るものではない。コンデンサ電極43をコンデンサ素子41の底壁45bの側と開口部45aの側に挟まれたコンデンサ素子41の側部に設けても構わない。
金属フィルムの熱伝導率は、誘電体よりも高い。そのため、コンデンサ素子41の熱伝導率は、金属フィルムの積層された方向である第1方向よりも、金属フィルムの積層された方向に交差する方向で高くなる。本実施の形態のように、法線反対方向にコンデンサ電極43と底壁45bとを配置した場合、法線反対方向にコンデンサ素子41の熱伝導率が高くなるので、第2ケース45の底壁45bが配置された放熱経路の方向にコンデンサ素子41の熱伝導率の高い方向を合わせることで、より効率的に、コンデンサ素子41の熱を第2ケース45の底壁45bの側に放熱することができる。
本実施の形態のコンデンサ素子は、フィルムコンデンサである。コンデンサ素子は、フィルムコンデンサに限るものではない。コンデンサ素子がフィルムコンデンサである場合、他のコンデンサ素子よりも温度による容量変化が小さいため、第1ケース52が収容した特定の制御用の電子部品51が発熱しても、電力変換装置1の性能には影響を及ぼさない。
コンデンサモジュール4は、第2ケース45の底壁45b又は側壁45cにおいて、筐体2に熱的に接続されている。図3に示した実施例では、第2ケース45の底壁45bが筐体2の第二面2cに熱的に接続されている。図7に示した実施例では、第2ケース45の側壁45cが筐体2の第二面2cに熱的に接続されている。熱的な接続は、底壁45b又は側壁45cと第二面2cとが直接接触して接続される構成に限るものではなく、熱伝達部材49を介して底壁45b又は側壁45cと第二面2cとを熱的に接続しても構わない。第2ケース45を筐体2に熱的に接続することで、第2ケース45の底壁45b又は側壁45cの側からコンデンサ素子41の熱を筐体2に放熱させることができるため、コンデンサ素子41の放熱性能を向上させることができる。熱伝達部材49を介して底壁45b又は側壁45cと第二面2cとを熱的に接続した場合、コンデンサ素子41の放熱性能をさらに向上させることができる。
熱伝達部材49は、例えば、放熱シート、又はグリスである。熱伝達部材49に放熱シートを用いた場合、電力変換装置1の組み立てが簡易になるため、電力変換装置1の生産性を向上させることができる。熱伝達部材49に弾力性を有した放熱シートを用いた場合、コンデンサモジュール4の耐振性を向上させることができる。熱伝達部材49にグリスを用いた場合、コンデンサモジュール4と筐体2との間の密着性が向上し、コンデンサモジュール4と筐体2との間に生じうる隙間の発生を抑制することができる。コンデンサモジュール4と筐体2との間の隙間の発生が抑制されるので、コンデンサモジュール4と筐体2との間の熱抵抗の増加を抑制することができる。
本実施の形態では、第2ケース45は3つのコンデンサ素子41を収容する。図2において、コンデンサ素子41の外形を破線で示す。3つのコンデンサ素子41のそれぞれは、3つのパワーモジュール3のそれぞれと接続される。コンデンサ素子41の個数は3つに限るものではない。1つのコンデンサ素子41に複数のパワーモジュール3が接続されてもよく、複数のコンデンサ素子41と1つのパワーモジュール3とが接続されても構わない。
コンデンサバスバー42として、第1コンデンサバスバー及び第2コンデンサバスバーが設けられる。第1コンデンサバスバー及び第2コンデンサバスバーの一方は正極バスバー42aであり、第1コンデンサバスバー及び第2コンデンサバスバーの他方は負極バスバー42bである。封止樹脂44から外部に突出した箇所で、正極バスバー42aは正極のパワー端子31に接続され、負極バスバー42bは負極のパワー端子31に接続される。
コンデンサ素子41は、第1コンデンサバスバーに接続されたコンデンサ電極43である第1電極、及び第2コンデンサバスバーに接続されたコンデンサ電極43である第2電極を有する。第1電極及び第2電極の一方は、コンデンサ素子41における第2ケース45の底壁45bの側に配置され、第1電極及び第2電極の他方は、コンデンサ素子41における第2ケース45の開口部45aの側に配置される。本実施の形態では、第1電極及び第2電極の一方を底壁側電極43b、第1電極及び第2電極の他方を開放側電極43aとし、封止樹脂44内において、底壁側電極43bに負極バスバー42bが接続され、開放側電極43aに正極バスバー42aが接続されている。本実施の形態では、開放側電極43aを正極とし、底壁側電極43bを負極としたが、開放側電極43a、底壁側電極43bのどちらが正極であっても構わない。正極に接続されたコンデンサバスバー42が正極バスバー42aになり、負極に接続されたコンデンサバスバー42が負極バスバー42bになる。
コンデンサモジュール4は、図1に示すように、一端が第2ケース45から外部に延出して直流電源と電気的に接続される電源側端子46を有する。電源側端子46の他端は、封止樹脂44内において、正極バスバー42a又は負極バスバー42bに接続される。電源側端子46は、例えば、電気抵抗率が小さく導電性に優れた銅から作製される。
封止樹脂44から外部に突出したコンデンサバスバー42の露出部は、図3に示すように、第2ケース45の側壁45cの外側に延出した後、第2ケース45の側壁45cの外面に沿って第二面2cの方向に延出し、その後、第一面2bに沿ってモジュール本体部32の方向に延出している。このように構成することで、コンデンサバスバー42の長さを短くすることができる。コンデンサバスバー42の長さが短くなるので、コンデンサモジュール4とパワーモジュール3との間を低い配線インダクタンスで接続することができる。
コンデンサバスバー42は、封止樹脂44から外部に露出した部分において法線方向に延出し、制御基板6に電気的に接続された基板接続端子48を有する。基板接続端子48は、モジュール本体部32から外側に突出して設けられた制御端子34とは異なる別の制御端子で、制御基板6における、パワーモジュール3に電力を供給するドライバ回路に接続されるDESAT端子である。本実施の形態では、基板接続端子48は正極バスバー42aに形成される。図1及び図2では、基板接続端子48を省略している。コンデンサバスバー42は、コンデンサ電極43に接続される端部と、基板接続端子48と、パワー端子31に接続されるパワー端子接続部47と、電源側端子46に接続される部分とを有している。
<第1ケース52>
本願の要部である、特定の制御用の電子部品51を収容した第1ケース52について説明する。第1ケース52の少なくとも一部は、制御用の電子部品6a以外の他の電子部品と共に、有底筒状に形成された第2ケースに封止樹脂を介して収容され、第1ケース52は、第2ケースの開口部に配置され、他の電子部品の少なくとも一部は、第1ケース52よりも第2ケースの底部の側に配置されている。本実施の形態では、上述したように、制御用の電子部品6a以外の他の電子部品をコンデンサ素子41とした例について説明する。第1ケース52の少なくとも一部は、他の電子部品であるコンデンサ素子41と共に、第2ケース45に封止樹脂44を介して収容され、第1ケース52は第2ケース45の開口部45aに配置されている。図3に示した実施例では、コンデンサ素子41の全部が、第1ケース52よりも第2ケース45の底部である底壁45bの側に配置されている。図7に示した実施例では、コンデンサ素子41の一部が、第1ケース52よりも第2ケース45の底壁45bの側に配置されている。制御用の電子部品6a以外の他の電子部品はコンデンサ素子41に限るものではなく、パワーモジュール3が有した半導体素子であってよく、これら以外の素子であっても構わない。他の電子部品が半導体素子である場合、第1ケース52の少なくとも一部が、半導体素子と共に、第2ケースに封止樹脂を介して収容される。また本実施の形態では、第1ケース52は、制御基板6に対向して配置されている。
このように、複数の制御用の電子部品6aの中の特定の制御用の電子部品51を第1ケース52に収容し、第1ケース52の少なくとも一部が他の電子部品と共に第2ケース45に封止樹脂44を介して収容されているため、特定の制御用の電子部品51を介して第1ケース52、封止樹脂44、及び第2ケース45により制御基板6が支持されるので、制御基板6の耐振性を向上させることができる。また、制御基板6の支持には他の電子部品を収容した第2ケース45を利用しているため、電力変換装置1の大型化を抑制することができる。また、他の電子部品がコンデンサ素子41であり、コンデンサ素子41と第2ケース45と封止樹脂44とによりコンデンサモジュール4が形成されている場合、コンデンサモジュール4のケースを第2ケース45として用いることができるため、電力変換装置1の大型化をさらに抑制することができる。また、第1ケース52はコンデンサモジュール4内に設置されているため、制御基板6がコンデンサモジュール4の開口部45aの側に配置されている場合、特定の制御用の電子部品51の制御基板6への接続が容易になる。
第1ケース52に収容された特定の制御用の電子部品51は、例えば、制御基板6に電気的に接続された複数の制御用の電子部品6aの中で最も大型もしくは最も高重量な部品である。制御用の電子部品6aの中で最も大型もしくは最も高重量な部品は、電力変換装置1に加わった振動を制御基板6に伝えやすい部品である。特定の制御用の電子部品51を、複数の制御用の電子部品6aの中で最も大型もしくは最も高重量な部品とした場合、最も大型もしくは最も高重量な部品が他の部品に支持されることなく単体で制御基板6に実装されないので、制御基板6の耐振性をさらに向上させることができる。
特定の制御用の電子部品51は、例えば、トランス、又は基板挿入部品である。トランスは、電源のバックアップに用いる部品で鉄心とコイルを有するため、大型かつ高重量な部品である。大型かつ高重量な部品は、大型かつ高重量な部品に加わった振動を制御基板6に伝えやすい部品である。基板挿入部品は、制御基板6に設けたスルーホールを介して制御基板6に実装される部品である。基板挿入部品は、例えば、電解コンデンサ、ノイズフィルタ、フィルムコンデンサ、電気抵抗体である。基板挿入部品は、基板挿入部品の本体部から突出した金属線により制御基板6に接続される。そのため、振動により基板挿入部品の本体部が揺れる際にその振動を制御基板6に伝えやすい部品である。特定の制御用の電子部品51がトランス又は基板挿入部品である場合、特定の制御用の電子部品51は第1ケース52、封止樹脂44、及び第2ケース45に支持され、特定の制御用の電子部品51に加わった振動が制御基板6に伝わりにくくなるので、制御基板6の耐振性を確実に向上させることができる。
本実施の形態では、特定の制御用の電子部品51は、部品封止樹脂53を介して第1ケース52に収容されている。部品封止樹脂53は、エポキシ樹脂等からなる絶縁性を有した部材である。このように構成することで、特定の制御用の電子部品51を安定して第1ケース52に固定することができる。また、コンデンサ素子41の熱を筐体2の側へ放熱しやすくなる。
特定の制御用の電子部品51は、制御基板6に設けたスルーホールを介して制御基板6に実装される部品に限るものではない。特定の制御用の電子部品51の本体部が、図7に示すように、リード線又はコネクタ端子を介して、制御基板6に接続され、本体部と制御基板6とが離間している構成でも構わない。リード線は、例えば、ハーネス58である。このように柔軟に制御基板6に設けた接続箇所と接続することが可能なリード線又はコネクタ端子を特定の制御用の電子部品51と制御基板6との接続に用いることで、特定の制御用の電子部品51と制御基板6とを容易に接続することができる。また、コンデンサモジュール4は、第2ケース45内に複数の部品を積み上げて構成されているため、特定の制御用の電子部品51の位置公差が大きくなってしまう可能性がある。しかし、制御基板6と特定の制御用の電子部品51とをハーネス接続又はコネクタ接続にすることにより、位置公差によらずに制御基板6と特定の制御用の電子部品51とを容易に接続することができる。
本実施の形態では、特定の制御用の電子部品51は、第1ケース52の内面と離間して配置されている。このように構成することで、コンデンサ素子41と特定の制御用の電子部品51との間の絶縁距離を安定して設けることができる。
本実施の形態では、部品封止樹脂53は、封止樹脂44よりも低い熱伝導率を有している。本実施の形態では、部品封止樹脂53及び封止樹脂44の双方はエポキシ樹脂であるが、それぞれの部材のフィラー材を調整することで異なる熱伝導率を有した樹脂を作製することができる。このように特定の制御用の電子部品51と第1ケース52の間に封止樹脂44よりも熱伝導率の低い部品封止樹脂53が介在することにより、第1ケース52内の特定の制御用の電子部品51が発熱しても、特定の制御用の電子部品51の発熱によるコンデンサ素子41への熱害を抑制することができる。
封止樹脂44を介してコンデンサ素子41を第2ケース45に収容する場合、コンデンサ素子41を封止している封止樹脂44の吸湿の影響を低減する対策のために、第2ケース45の開口部45aとコンデンサ素子41の開放側電極43aとの間にスペースを設け、そのスペース部分に封止樹脂44を充填する必要がある。図3に示した本実施の形態では、第1ケース52の底部とコンデンサ素子41とは封止樹脂44を介して対向して配置されている。このように構成することで、第2ケース45の開口部45aとコンデンサ素子41の開放側電極43aとの間に設けられたスペースを活用して、特定の制御用の電子部品51を配置できるため、電力変換装置1を小型化することができる。また、封止樹脂44の第2ケース45への充填量が減るため、電力変換装置1を低コスト化することができる。
本実施の形態における第1ケース52の構造について、図4及び図5を用いて説明する。図4における第1ケース52の上側の有底筒状の部分は、直方体状に形成されている。第1ケース52は、例えば、アルミニウムなどの金属から作製される。第1ケース52の材料は金属に限るものではなく、樹脂部材により第1ケース52を作製しても構わない。第1ケース52が金属からなる場合、熱伝導率に優れた第1ケース52を容易に作製することができる。また、ダイカストにより、第1ケース52を容易に作製することができる。
第1ケース52は、第1ケース52が有した固定部55により、制御基板6に固定されている。固定部55は、第1ケース52の開口部の周囲の制御基板6に対向した周壁52aの部分から制御基板6の方向に突出して設けられる。本実施の形態では、4つの固定部55を設けているが、固定部55の個数はこれに限るものではない。第1ケース52は固定部55において、ねじ又ははんだなどにより制御基板6と熱的に接続される。固定部55と制御基板6との間には放熱シート又はグリスなどの絶縁性を有した部材は設けていないため、固定部55と制御基板6との間は電気的に絶縁されていない。
第1ケース52と制御基板6との接続は固定部55を介した接続に限るものではなく、特定の制御用の電子部品51のみで第1ケース52と制御基板6とを接続しても構わない。固定部55により、第1ケース52を制御基板6に固定した場合、第1ケース52と制御基板6との固定箇所が増えるため、制御基板6の耐振性を向上させることができる。また、制御基板6の耐振性を向上させるために、別途振動対策部品を設ける必要がないので、電力変換装置1の大型化を抑制することができる。なお、第1ケース52と制御基板6との接続は固定部55を介した接続に限るものではなく、第1ケース52の開口部の周囲の制御基板6に対向した周壁52aの部分を制御基板6に直接接続しても構わない。
本実施の形態では、図3に示すように、第1ケース52は、筐体2と熱的に接続された、金属からなるバスバー54を有している。バスバー54は、例えば、熱伝導性に優れた銅、又はアルミニウムから作製される。バスバー54は、ねじ又ははんだにより、第1ケース52及び筐体2のそれぞれに取り付けられている。このように構成することで、コンデンサ素子41の発熱を第2ケース45及び筐体2の第二面2cからだけではなく、第1ケース52からバスバー54を介して筐体2へ放熱することができる。そのため、コンデンサモジュール4の耐熱性を向上させることができる。また、制御基板6から筐体2までがバスバー54を介して電気的に接続されているため、制御基板6のアースを第1ケース52経由でとることができる。
第1ケース52は、第1ケース52の外側にアンカー部56を有し、アンカー部56は、封止樹脂44に埋設されている。本実施の形態では、図4に示すように、アンカー部56は、第1ケース52の底部から外周側に突出した突出部である。突出部は環状に設けられているが突出部の形状はこれに限るものではなく、複数の突出部を第1ケース52の底部から外周側に突出させても構わない。第1ケース52には、制御基板6の振動が伝わると共に、電力変換装置1に加わった振動により第1ケース52自身が振動する場合がある。このようにアンカー部56を設けたことで、第1ケース52の振動に起因した第1ケース52の封止樹脂44からの脱離を抑制することができる。アンカー部56が、第1ケース52の底部から外周側に突出した突出部である場合、例えばダイカストにより、第1ケース52の本体部分と共にアンカー部56を容易に作製することができる。
アンカー部56の形状は、図4に示した形状に限るものではなく、図8及び図9に示した形状でも構わない。図8は電力変換装置1の別の第1ケース52の平面図、図9は図8のB-B断面位置で切断した電力変換装置1の別の第1ケース52の断面図である。アンカー部56は、第1ケース52の外周側の底部からZ方向の他方側に突出した後、内側の方向に延出した部分である。このように構成することで、アンカー部56は第1ケース52から外周側に突出しないため、第1ケース52の外周側を小型化することができる。
<電力変換装置1の設置例>
電力変換装置1の設置例について説明する。電力変換装置1は、例えば、車両7に搭載される機器である。車両7は、エンジン、トランスミッション、又はモータ等の振動発生源8を有する。電力変換装置1が車両7に搭載される場合、筐体2は、図10に示すように、車両7における振動発生源8に固定されている。図10において、筐体2は破線で示した部分である。上述した構成の電力変換装置1であれば、耐振性の要求が厳しい車両7が有した振動発生源8に電力変換装置1の筐体2を固定しても、制御基板6の耐振性を確保することができる。
以上のように、実施の形態1による電力変換装置1において、パワーモジュール3と、コンデンサモジュール4と、パワーモジュール3を制御する複数の制御用の電子部品6aを有した制御基板6と、特定の制御用の電子部品51を収容し、有底筒状に形成された第1ケース52と、パワーモジュール3、コンデンサモジュール4、制御基板6、及び第1ケース52を収容した筐体2と、を備え、第1ケース52の少なくとも一部が、制御用の電子部品以外の他の電子部品と共に、有底筒状に形成された第2ケース45に封止樹脂44を介して収容され、第1ケース52が、第2ケース45の開口部45aに配置され、他の電子部品の少なくとも一部が、第1ケース52よりも第2ケース45の底部の側に配置されているため、特定の制御用の電子部品51を介して第1ケース52、封止樹脂44、及び第2ケース45により制御基板6が支持されるので、制御基板6の耐振性を向上させることができる。また、制御基板6の支持には他の電子部品を収容した第2ケース45を利用しているため、電力変換装置1の大型化を抑制することができる。
第1ケース52の少なくとも一部が、他の電子部品であるコンデンサ素子41と共に、第2ケース45に封止樹脂44を介して収容され、コンデンサ素子41と第2ケース45と封止樹脂44とによりコンデンサモジュール4が形成されている場合、コンデンサモジュール4のケースを第2ケース45として用いることができるため、電力変換装置1の大型化をさらに抑制することができる。また、第1ケース52の底部とコンデンサ素子41とが封止樹脂44を介して対向して配置されている場合、第2ケース45の開口部45aとコンデンサ素子41の開放側電極43aとの間に設けられたスペースを活用して、特定の制御用の電子部品51を配置できるため、電力変換装置1を小型化することができる。
第1ケース52に収容された特定の制御用の電子部品51が、制御基板6に電気的に接続された複数の制御用の電子部品の中で最も大型もしくは最も高重量な部品であり、特定の制御用の電子部品51が、部品封止樹脂53を介して第1ケース52に収容されている場合、最も大型もしくは最も高重量な部品が他の部品に支持されることなく単体で制御基板6に実装されないので、制御基板6の耐振性をさらに向上させることができる。また、特定の制御用の電子部品51を安定して第1ケース52に固定することができる。
特定の制御用の電子部品51の本体部は、リード線又はコネクタ端子を介して、制御基板6に接続され、本体部と制御基板6とが離間している場合、柔軟に制御基板6に設けた接続箇所と接続することが可能なリード線又はコネクタ端子を特定の制御用の電子部品51と制御基板6との接続に用いることで、特定の制御用の電子部品51と制御基板6とを容易に接続することができる。また、制御基板6と特定の制御用の電子部品51とをハーネス接続又はコネクタ接続にすることにより、特定の制御用の電子部品51の位置公差によらずに制御基板6と特定の制御用の電子部品51とを容易に接続することができる。
特定の制御用の電子部品51が、第1ケース52の内面と離間して配置されている場合、コンデンサ素子41と特定の制御用の電子部品51との間の絶縁距離を安定して設けることができる。また、第1ケース52が、第1ケース52が有した固定部55により、制御基板6に固定されている場合、第1ケース52と制御基板6との固定箇所が増えるため、制御基板6の耐振性を向上させることができる。
第1ケース52が、第1ケース52の外側にアンカー部56を有し、アンカー部56が、封止樹脂44に埋設されている場合、第1ケース52の振動に起因した第1ケース52の封止樹脂44からの脱離を抑制することができる。また、アンカー部56が、第1ケース52の底部から外周側に突出した突出部である場合、例えばダイカストにより、第1ケース52の本体部分と共にアンカー部56を容易に作製することができる。
第1ケース52が、金属からなる場合、熱伝導率に優れた第1ケース52を容易に作製することができる。また、第1ケース52が、筐体2と熱的に接続された、金属からなるバスバー54を有している場合、コンデンサ素子41の発熱を第2ケース45及び筐体2の第二面2cからだけではなく、第1ケース52からバスバー54を介して筐体2へ放熱することができるので、コンデンサモジュール4の耐熱性を向上させることができる。
筐体2が、有底筒状に形成され、制御基板6が、パワーモジュール3及びコンデンサモジュール4よりも筐体2の開口側に配置され、特定の制御用の電子部品51が、制御基板6よりも筐体2の底部側に配置されている場合、筐体2の高さを小さくすることができるので、電力変換装置1の大型化を抑制することができる。また、制御基板6が、制御基板6の板面に垂直な方向に見て、コンデンサモジュール4及びパワーモジュール3の一方又は双方に少なくとも一部が重複して配置されている場合、コンデンサモジュール4及びパワーモジュール3の一方又は双方と制御基板6とが積層して配置されるので、大型の制御基板6を配置でき、これらの部材のレイアウト性を向上させることができる。
コンデンサモジュール4が、第2ケース45の底壁45b又は側壁45cにおいて、熱伝達部材49を介して筐体2に熱的に接続されている場合、第2ケース45の底壁45b又は側壁45cの側から熱伝達部材49を介してコンデンサ素子41を放熱させることができるので、コンデンサ素子41の放熱性能を向上させることができる。また、筐体2が、パワーモジュール3が熱的に接続された第一面2bと、コンデンサモジュール4が熱的に接続された第二面2cとを有し、筐体2が、第一面2bと第二面2cとの間に段差部2aを有し、パワーモジュール3の法線方向の側の端部の法線方向の位置と、コンデンサモジュール4の法線方向の側の端部の法線方向の位置とが同等である場合、電力変換装置1を構成する部品が配置されない余分な空間を設けることなく、パワーモジュール3とコンデンサモジュール4の法線方向の高さを揃えることができるので、電力変換装置1の法線方向の大型化を抑制することができる。
筐体2が、第一面2bの裏側に、第一面2bを冷却する冷媒流路を有している場合、第一面2bが冷媒により冷却されるので、第一面2bに熱的に接続されたパワーモジュール3を効率よく冷却することができる。また、特定の制御用の電子部品51が、トランス、又は基板挿入部品である場合、制御基板6の耐振性を確実に向上させることができる。
部品封止樹脂53が、封止樹脂44よりも低い熱伝導率を有している場合、第1ケース52内の特定の制御用の電子部品51が発熱しても、特定の制御用の電子部品51の発熱によるコンデンサ素子41への熱害を抑制することができる。また、熱伝達部材49に放熱シートを用いた場合、電力変換装置1の組み立てが簡易になるため、電力変換装置1の生産性を向上させることができる。また、熱伝達部材49にグリスを用いた場合、コンデンサモジュール4と筐体2との間の密着性が向上し、コンデンサモジュール4と筐体2との間に生じうる隙間の発生を抑制することができる。
コンデンサ素子41が、フィルムコンデンサである場合、他のコンデンサ素子よりも温度による容量変化が小さいため、第1ケース52が収容した特定の制御用の電子部品51が発熱しても、電力変換装置1の性能には影響を及ぼさない。また、筐体2が、車両7における振動発生源8に固定されている場合、本願で開示した電力変換装置1であれば、耐振性の要求が厳しい車両7が有した振動発生源8に電力変換装置1の筐体2を固定しても、制御基板6の耐振性を確保することができる。
実施の形態2.
実施の形態2に係る電力変換装置1について説明する。図11は実施の形態2に係る電力変換装置1の概略を示す断面図で、図2に示した切断位置と同等の位置で電力変換装置1を切断した図である。実施の形態2に係る電力変換装置1は、特定の制御用の電子部品51の第1ケース52への固定の構成が実施の形態1とは異なった構成になっている。
第1ケース52に収容された特定の制御用の電子部品51は、制御基板6に電気的に接続された複数の制御用の電子部品の中で最も大型もしくは最も高重量な部品である。特定の制御用の電子部品51は、結合部材により第1ケース52に固定されている。本実施の形態では、特定の制御用の電子部品51は、第1ケース52の底部にねじ57により固定されている。結合部材はねじに限るものではなく、特定の制御用の電子部品51ははんだ又は接着剤により第1ケース52の底部に固定されても構わない。また、特定の制御用の電子部品51の固定箇所は第1ケース52の底部に限るものではなく、第1ケース52内の側壁であっても構わない。
このように構成することで、特定の制御用の電子部品51は、安価な結合部材により第1ケース52に固定されるため、電力変換装置1のコストを低減することができる。特定の制御用の電子部品51の安価な結合部材による第1ケース52への固定は容易に行えるため、電力変換装置1の生産性を向上させることができる。また、特定の制御用の電子部品51が発熱した場合、熱を第1ケース52から筐体2へバスバー54を介して容易に放熱することができる。
特定の制御用の電子部品51の本体部は、リード線又はコネクタ端子を介して、制御基板6に接続され、本体部と制御基板6とは離間している。リード線は、例えば、ハーネス58である。このように柔軟に制御基板6に設けた接続箇所と接続することが可能なリード線又はコネクタ端子を特定の制御用の電子部品51と制御基板6との接続に用いることで、特定の制御用の電子部品51と制御基板6とを容易に接続することができる。また、コンデンサモジュール4は、第2ケース45内に複数の部品を積み上げて構成されているため、特定の制御用の電子部品51の位置公差が大きくなってしまう可能性がある。しかし、制御基板6と特定の制御用の電子部品51とをハーネス接続又はコネクタ接続にすることにより、位置公差によらずに制御基板6と特定の制御用の電子部品51とを容易に接続することができる。
また本願は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、又は複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、又は様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合又は省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
以下、本開示の諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)
パワーモジュールと、前記パワーモジュールに接続されたコンデンサモジュールと、前記パワーモジュールを制御する複数の制御用の電子部品を有した制御基板と、特定の前記制御用の電子部品を収容し、有底筒状に形成された第1ケースと、前記パワーモジュール、前記コンデンサモジュール、前記制御基板、及び前記第1ケースを収容した筐体と、を備え、
前記第1ケースの少なくとも一部は、前記制御用の電子部品以外の他の電子部品と共に、有底筒状に形成された第2ケースに封止樹脂を介して収容され、
前記第1ケースは、前記第2ケースの開口部に配置され、前記他の電子部品の少なくとも一部は、前記第1ケースよりも前記第2ケースの底部の側に配置されている電力変換装置。
(付記2)
前記第1ケースの少なくとも一部は、前記他の電子部品であるコンデンサ素子と共に、前記第2ケースに前記封止樹脂を介して収容され、前記コンデンサ素子と前記第2ケースと前記封止樹脂とにより前記コンデンサモジュールが形成されている付記1に記載の電力変換装置。
(付記3)
前記第1ケースの底部と前記コンデンサ素子とは前記封止樹脂を介して対向して配置されている付記2に記載の電力変換装置。
(付記4)
前記第1ケースに収容された前記特定の制御用の電子部品は、前記制御基板に電気的に接続された前記複数の制御用の電子部品の中で最も大型もしくは最も高重量な部品であり、
前記特定の制御用の電子部品は、部品封止樹脂を介して前記第1ケースに収容されている付記2又は3に記載の電力変換装置。
(付記5)
前記特定の制御用の電子部品の本体部は、リード線又はコネクタ端子を介して、前記制御基板に接続され、前記本体部と前記制御基板とは離間している付記4に記載の電力変換装置。
(付記6)
前記特定の制御用の電子部品は、前記第1ケースの内面と離間して配置されている付記4又は5に記載の電力変換装置。
(付記7)
前記第1ケースに収容された前記特定の制御用の電子部品は、前記制御基板に電気的に接続された前記複数の制御用の電子部品の中で最も大型もしくは最も高重量な部品であり、
前記特定の制御用の電子部品は、結合部材により前記第1ケースに固定されている付記2に記載の電力変換装置。
(付記8)
前記特定の制御用の電子部品の本体部は、リード線又はコネクタ端子を介して、前記制御基板に接続され、前記本体部と前記制御基板とは離間している付記7に記載の電力変換装置。
(付記9)
前記第1ケースは、前記第1ケースが有した固定部により、前記制御基板に固定されている付記2から8のいずれか1項に記載の電力変換装置。
(付記10)
前記第1ケースは、前記第1ケースの外側にアンカー部を有し、
前記アンカー部は、前記封止樹脂に埋設されている付記2から9のいずれか1項に記載の電力変換装置。
(付記11)
前記アンカー部は、前記第1ケースの底部から外周側に突出した突出部である付記10に記載の電力変換装置。
(付記12)
前記第1ケースは、金属からなる付記9に記載の電力変換装置。
(付記13)
前記第1ケースは、前記筐体と熱的に接続された、金属からなるバスバーを有している付記12に記載の電力変換装置。
(付記14)
前記筐体は、有底筒状に形成され、
前記制御基板は、前記パワーモジュール及び前記コンデンサモジュールよりも前記筐体の開口側に配置され、
前記特定の制御用の電子部品は、前記制御基板よりも前記筐体の底部側に配置されている付記1から13のいずれか1項に記載の電力変換装置。
(付記15)
前記制御基板は、前記制御基板の板面に垂直な方向に見て、前記コンデンサモジュール及び前記パワーモジュールの一方又は双方に少なくとも一部が重複して配置されている付記1から14のいずれか1項に記載の電力変換装置。
(付記16)
前記コンデンサモジュールは、前記第2ケースの底壁又は側壁において、熱伝達部材を介して前記筐体に熱的に接続されている付記2から15のいずれか1項に記載の電力変換装置。
(付記17)
前記筐体は、前記パワーモジュールが熱的に接続された第一面と、前記コンデンサモジュールが熱的に接続された第二面とを有し、
前記第一面の法線方向に反対な方向を法線反対方向とし、
前記第一面に平行な特定の方向を第1方向とし、前記第一面に平行であって前記第1方向に直交する方向を第2方向とし、
前記第二面は、前記法線方向を向き、前記第一面の前記第1方向の一方側であって、前記第一面よりも法線反対方向側に配置され、前記筐体は、前記第一面と前記第二面との間に段差部を有し、
前記パワーモジュールの前記法線方向の側の端部の前記法線方向の位置と、前記コンデンサモジュールの前記法線方向の側の端部の前記法線方向の位置とが、同等である付記1から16のいずれか1項に記載の電力変換装置。
(付記18)
前記筐体は、前記第一面の裏側に、前記第一面を冷却する冷媒流路を有している付記17に記載の電力変換装置。
(付記19)
前記特定の制御用の電子部品は、トランス、又は基板挿入部品である付記1から18のいずれか1項に記載の電力変換装置。
(付記20)
前記部品封止樹脂は、前記封止樹脂よりも低い熱伝導率を有している付記4から6のいずれか1項に記載の電力変換装置。
(付記21)
前記熱伝達部材は、放熱シート、又はグリスである付記16に記載の電力変換装置。
(付記22)
前記コンデンサ素子は、フィルムコンデンサである付記2から21のいずれか1項に記載の電力変換装置。
(付記23)
前記筐体が、車両における振動発生源に固定されている付記1から22のいずれか1項に記載の電力変換装置。
1 電力変換装置、2 筐体、2a 段差部、2b 第一面、2c 第二面、21 冷媒流路、21a 上流側流路、21b 下流側流路、21c 中間流路、22 ベース部、22a 冷却フィン、23 流路形成部、24 ヘッダー、3 パワーモジュール、3a 第一面、3b 第二面、3c 第一側面、3d 第二側面、3e 第三側面、3f 第四側面、31 パワー端子、32 モジュール本体部、33 出力端子、34 制御端子、4 コンデンサモジュール、41 コンデンサ素子、42 コンデンサバスバー、42a 正極バスバー、42b 負極バスバー、43 コンデンサ電極、43a 開放側電極、43b 底壁側電極、44 封止樹脂、45 第2ケース、45a 開口部、45b 底壁、45c 側壁、46 電源側端子、47 パワー端子接続部、48 基板接続端子、49 熱伝達部材、51 特定の制御用の電子部品、52 第1ケース、52a 周壁、53 部品封止樹脂、54 バスバー、55 固定部、56 アンカー部、57 ねじ、58 ハーネス、6 制御基板、6a 制御用の電子部品、6b 基板接続部、7 車両、8 振動発生源

Claims (23)

  1. パワーモジュールと、前記パワーモジュールに接続されたコンデンサモジュールと、前記パワーモジュールを制御する複数の制御用の電子部品を有した制御基板と、特定の前記制御用の電子部品を収容し、有底筒状に形成された第1ケースと、前記パワーモジュール、前記コンデンサモジュール、前記制御基板、及び前記第1ケースを収容した筐体と、を備え、
    前記第1ケースの少なくとも一部は、前記制御用の電子部品以外の他の電子部品と共に、有底筒状に形成された第2ケースに封止樹脂を介して収容され、
    前記第1ケースは、前記第2ケースの開口部に配置され、前記他の電子部品の少なくとも一部は、前記第1ケースよりも前記第2ケースの底部の側に配置されている電力変換装置。
  2. 前記第1ケースの少なくとも一部は、前記他の電子部品であるコンデンサ素子と共に、前記第2ケースに前記封止樹脂を介して収容され、前記コンデンサ素子と前記第2ケースと前記封止樹脂とにより前記コンデンサモジュールが形成されている請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記第1ケースの底部と前記コンデンサ素子とは前記封止樹脂を介して対向して配置されている請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 前記第1ケースに収容された前記特定の制御用の電子部品は、前記制御基板に電気的に接続された前記複数の制御用の電子部品の中で最も大型もしくは最も高重量な部品であり、
    前記特定の制御用の電子部品は、部品封止樹脂を介して前記第1ケースに収容されている請求項2に記載の電力変換装置。
  5. 前記特定の制御用の電子部品の本体部は、リード線又はコネクタ端子を介して、前記制御基板に接続され、前記本体部と前記制御基板とは離間している請求項4に記載の電力変換装置。
  6. 前記特定の制御用の電子部品は、前記第1ケースの内面と離間して配置されている請求項4に記載の電力変換装置。
  7. 前記第1ケースに収容された前記特定の制御用の電子部品は、前記制御基板に電気的に接続された前記複数の制御用の電子部品の中で最も大型もしくは最も高重量な部品であり、
    前記特定の制御用の電子部品は、結合部材により前記第1ケースに固定されている請求項2に記載の電力変換装置。
  8. 前記特定の制御用の電子部品の本体部は、リード線又はコネクタ端子を介して、前記制御基板に接続され、前記本体部と前記制御基板とは離間している請求項7に記載の電力変換装置。
  9. 前記第1ケースは、前記第1ケースが有した固定部により、前記制御基板に固定されている請求項2に記載の電力変換装置。
  10. 前記第1ケースは、前記第1ケースの外側にアンカー部を有し、
    前記アンカー部は、前記封止樹脂に埋設されている請求項2に記載の電力変換装置。
  11. 前記アンカー部は、前記第1ケースの底部から外周側に突出した突出部である請求項10に記載の電力変換装置。
  12. 前記第1ケースは、金属からなる請求項9に記載の電力変換装置。
  13. 前記第1ケースは、前記筐体と熱的に接続された、金属からなるバスバーを有している請求項12に記載の電力変換装置。
  14. 前記筐体は、有底筒状に形成され、
    前記制御基板は、前記パワーモジュール及び前記コンデンサモジュールよりも前記筐体の開口側に配置され、
    前記特定の制御用の電子部品は、前記制御基板よりも前記筐体の底部側に配置されている請求項1に記載の電力変換装置。
  15. 前記制御基板は、前記制御基板の板面に垂直な方向に見て、前記コンデンサモジュール及び前記パワーモジュールの一方又は双方に少なくとも一部が重複して配置されている請求項1に記載の電力変換装置。
  16. 前記コンデンサモジュールは、前記第2ケースの底壁又は側壁において、熱伝達部材を介して前記筐体に熱的に接続されている請求項2に記載の電力変換装置。
  17. 前記筐体は、前記パワーモジュールが熱的に接続された第一面と、前記コンデンサモジュールが熱的に接続された第二面とを有し、
    前記第一面の法線方向に反対な方向を法線反対方向とし、
    前記第一面に平行な特定の方向を第1方向とし、前記第一面に平行であって前記第1方向に直交する方向を第2方向とし、
    前記第二面は、前記法線方向を向き、前記第一面の前記第1方向の一方側であって、前記第一面よりも法線反対方向側に配置され、前記筐体は、前記第一面と前記第二面との間に段差部を有し、
    前記パワーモジュールの前記法線方向の側の端部の前記法線方向の位置と、前記コンデンサモジュールの前記法線方向の側の端部の前記法線方向の位置とが、同等である請求項1に記載の電力変換装置。
  18. 前記筐体は、前記第一面の裏側に、前記第一面を冷却する冷媒流路を有している請求項17に記載の電力変換装置。
  19. 前記特定の制御用の電子部品は、トランス、又は基板挿入部品である請求項1に記載の電力変換装置。
  20. 前記部品封止樹脂は、前記封止樹脂よりも低い熱伝導率を有している請求項4に記載の電力変換装置。
  21. 前記熱伝達部材は、放熱シート、又はグリスである請求項16に記載の電力変換装置。
  22. 前記コンデンサ素子は、フィルムコンデンサである請求項2に記載の電力変換装置。
  23. 前記筐体が、車両における振動発生源に固定されている請求項1から22のいずれか1項に記載の電力変換装置。
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