JP2024059147A - 揺動装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2024059147000001
【課題】、可動体を2軸周りに揺動させる揺動装置において、可動体のイナーシャを小さくすることにより高い共振周波数でのチルト動作を可能にする。
【解決手段】揺動装置1は、可動体3と、可動体3をX軸周りおよびY軸周りに揺動可能に支持する揺動支持機構4と、固定体5と、可動体3をX軸周りに揺動させる第1磁気駆動機構6と、可動体3をY軸周りに揺動させる第2磁気駆動機構7を備える。第1磁気駆動機構6は、Z軸方向(第3軸方向)から見て可動体3と重なる。第2磁気駆動機構7は、Z軸方向から見てY軸と重なっており、Z軸方向から見て可動体3のY軸方向の両側、もしくは、Z軸方向から見て可動体3のY1側およびY2側のいずれか一方の位置に配置される。
【選択図】図1

Description

本発明は、可動体を揺動させる揺動装置に関する。
従来から、レーザー光などの走査光を射出して反射光を検知し、反射光が戻ってくるまでの時間を計測することで対象物までの距離や方向、形状などを測定する計測装置が用いられている。この種の計測装置では、走査光を反射するミラーを所定の周波数で揺動させるチルト動作を行ってパルス光を射出する。
特許文献1には、走査光を反射するミラーを揺動させるための揺動装置が記載される。特許文献1の揺動装置(光スキャナ装置)は、ミラーが配置される矩形の可動体(可動体)と、可動体を囲む矩形枠状の固定体(固定体)とを板バネで接続した揺動支持機構を備えており、可動体に配置されるコイルと固定体に配置される磁石とを備えた磁気駆動回路の駆動力により、ミラーが回転軸線周りに駆動される。ミラーを駆動する際は、回転軸線周りのチルト動作の共振周波数で磁気駆動回路を駆動する。
走査光を射出する計測装置には、走査光を反射するミラーを互いに直交する2軸周り(第1軸周りおよび第2軸周り)に揺動させる揺動装置を備えるものがある。この種の揺動装置として、可動体と固定体との間に中間可動枠を設け、可動体と中間可動枠を第1軸周りに回転可能に接続し、中間可動枠と固定体とを第2軸周りに回転可能に接続したものがある。可動体には、第1軸周りの駆動力を発生させる第1磁気駆動回路の磁石またはコイルが配置される。中間可動枠には、第2軸周りの駆動力を発生させる第2磁気駆動回路の磁石またはコイルが配置される。
特開2000-330067号公報
可動体、中間可動枠、固定体を備えた揺動装置において、磁気駆動回路を用いて可動体や中間可動枠を揺動させる場合に、配線接続が必要なコイルを固定体に配置し、配線接続が不要な磁石を可動体や中間可動枠に配置することにより、配線を簡素化するものがある。このような構成では、揺動する部材(可動体、中間可動枠)に重量の大きい磁石が配置されるため、可動体を回転させる際のイナーシャが大きくなる場合がある。イナーシャが大きくなりすぎると、高い周波数で揺動させることが困難になる。
例えば、中間可動枠を揺動させる第2磁気駆動機構の磁石は、中間可動枠の側面(第2軸からの距離が最も遠い箇所)に搭載される。このような磁石配置により、回転軸線から遠い位置に駆動力が加わるため、高いトルクが得られるが、その一方で、第2軸周りに揺動する際のイナーシャが非常に大きくなってしまうため、高い共振周波数で揺動させることが困難になる。
本発明の課題は、このような点に鑑みて、可動体を2軸周りに揺動させる揺動装置において、可動体のイナーシャを小さくすることにより高い共振周波数でのチルト動作を可能にすることにある。
上記の課題を解決するために、本発明の揺動装置は、可動体と、互いに交差する3軸を第1軸、第2軸、第3軸とする場合に、前記可動体を前記第1軸を中心として揺動可能に支持するとともに、前記可動体を前記第2軸を中心として揺動可能に支持する揺動支持機構と、前記揺動支持機構を介して前記可動体を支持する固定体と、前記可動体を前記第1軸を中心として揺動させる第1磁気駆動機構と、前記可動体を前記第2軸を中心として揺動させる第2磁気駆動機構と、を有し、前記揺動支持機構は、前記可動体と前記固定体との間に配置される支持体と、前記可動体と前記支持体とを前記第1軸を中心として相対回転可能に接続する第1接続機構と、前記支持体と前記固定体とを前記第2軸を中心として相対回転可能に接続する第2接続機構と、を備え、前記第3軸に沿う方向を第3軸方向とする場合に、前記第1磁気駆動機構は、前記第3軸方向から見て前記可動体と重なり、前記第2磁気駆動機構は、前記第3軸方向から見て前記第2軸と重なることを特徴とする。
本発明によれば、第1磁気駆動機構が可動体と第3軸方向で重なるため、可動体の第1軸周りの回転中心である第1軸に近い位置に第1磁気駆動機構の磁石を配置できる。従って、可動体を第1軸周りに揺動させるときのイナーシャを小さくすることができる。また、第2磁気駆動機構が第2軸と第3軸方向で重なるため、可動体の第2軸周りの回転中心と重なる位置に第2磁気駆動機構の磁石を配置できる。従って、可動体および支持体を第2軸周りに揺動させるときのイナーシャを小さくすることができる。イナーシャを小さくできれば、可動体のチルト動作を高い共振周波数で行うことが可能となる。
本発明において、前記第2軸に沿う方向を第2軸方向とする場合に、前記第2磁気駆動機構は、前記可動体の前記第2軸方向の両側のうちの少なくとも一方の位置に配置されることが好ましい。このようにすると、可動体の第2軸周りの回転中心と重なる位置に第2磁気駆動機構を配置できる。また、可動体の第2軸方向の両側に第2磁気駆動機構を配置した場合には、可動体を中心として第2磁気駆動機構を対称に配置できるので、可動体および支持体に対してバランスよく駆動力を加えることができる。従って、安定したチルト動作を行わせることができる。
本発明において、前記支持体は、前記第3軸方向から見て前記可動体と重なる開口部を備える中間可動枠であることが好ましい。このようにすると、中間可動枠を軽量化できるので、可動体および中間可動枠を第2軸周りに揺動させるときのイナーシャを小さくすることができる。また、開口部を介して可動体と固定体とを第3軸方向で対向させることができるので、第3軸方向から見て可動体と重なる第1磁気駆動機構のコイルを固定体に配置することができる。
本発明において、前記第1磁気駆動機構は、前記可動体に配置される第1磁石と、前記固定体に配置されて前記開口部を介して前記第1磁石と前記第3軸方向で対向する第1コイルと、を備え、前記第2磁気駆動機構は、前記中間可動枠に配置される第2磁石と、前記固定体に配置されて前記第2磁石と前記第3軸方向で対向する第2コイルと、を備えることが好ましい。このように、コイルを固定体に配置することにより、配線作業が容易である。また、可動体および支持体に磁石を配置した場合でも、磁石を回転軸(第1軸、第2軸)上あるいはその近傍に配置できるので、イナーシャを小さくできる。
本発明において、前記第1磁石および前記第2磁石の着磁方向は、前記第3軸方向であることが好ましい。このようにすると、コイルに通電した際、コイルと磁石との間に作用するローレンツ力によって可動体を回転させることができる。
本発明において、前記第1軸に沿う方向を第1軸方向とし、前記第2軸に沿う方向を第2軸方向とする場合に、前記第1磁石の着磁方向は、前記第2軸方向であり、前記第2磁
石の着磁方向は、前記第1軸方向であることが好ましい。このようにすると、コイルに通電した際、コイルと磁石との間に作用するローレンツ力によって可動体を回転させることができる。また、また、このような着磁方向では、発生するローレンツ力は、可動体の回転方向の成分を多く含む方向となるので、発生するローレンツ力を効率よく利用できる。従って、少ない消費電流で可動体を揺動させることができる。さらに、このような着磁方向では、第3軸方向と交差する方向に分極着磁した磁石を用いる必要がないので、磁石の部品コストを下げることができる。
この場合に、前記第1コイルおよび前記第2コイルは、空芯コイルであり、前記第1磁石の端部は、前記第1コイルの内側に配置され、前記第2磁石の端部は、前記第2コイルの内側に配置されることが好ましい。このように、コイルの有効辺と磁石とを対向させずに空芯部に磁石を配置すれば、磁石とコイルとの第3軸方向のギャップを確保する必要がない。従って、大きな駆動力を発生させることができる。
本発明において、前記支持体は、前記第3軸方向から見て前記可動体と重なる開口部を備える中間可動枠であり、前記第1軸に沿う方向を第1軸方向とする場合に、前記第1接続機構は、前記可動体から前記第1軸方向の両側へ延びて前記中間可動枠の前記第1軸方向の両端に接続される一対の板ばね部を備え、前記一対の板ばね部のそれぞれは、前記可動体から前記第1軸方向に延びる第1直線部と、前記第1直線部の先端から逆向きに折り返す折り返し部と、前記折り返し部から前記可動体の側へ延びる第2直線部と、を備えることが好ましい。このように、板ばね部を中間可動枠の外側まで延ばしてから可動体の側に折り返した形状にすることで、中間可動枠の外形を小さくして軽量化することができる。これにより、可動体と中間可動枠が一体になって揺動する際のイナーシャを小さくできるので、可動体のチルト動作を高い共振周波数で行うことが可能となる。また、板ばね部を第1軸方向で逆向きに折り返した形状にすることで、第1軸と交差する方向の外乱衝撃が加わった際に板ばね部の撓みにより衝撃を吸収できる。
本発明において、前記一対の板ばね部のそれぞれは、前記第3軸方向を板厚方向とする第1平板部と、前記第2軸方向を板厚方向とする第2平板部と、を備えることが好ましい。このようにすると、高い共振周波数で可動体を揺動させることを目的として、板ばね部が第1軸周りにねじれるときのばね定数を低くするために板ばね部の板厚を薄くした場合であっても、各平板部が板厚方向に撓みやすくなることを交差する平板部が突っ張ることにより規制することができる。これにより、板ばね部の板厚方向の振動の共振周波数が低くなって第1軸周りの共振周波数に近づくことを回避できる。従って、可動体が揺動する際に第1軸(揺動軸線)と交差する方向に可動体が動きやすくなって可動体の動き(第1軸周りの揺動運動)が不安定になることを回避できる。よって、可動体のチルト動作を高い共振周波数で行うことができ、且つ、安定したチルト動作を行うことができる。
本発明において、前記第1軸方向から見た場合に、前記第1平板部と前記第2平板部とが交差する交点と前記第1軸とが重なることが好ましい。このように、交差する2枚の平板部(第1平板部、第2平板部)が交わる交点を回転中心(第1軸)として可動体が揺動する場合には、板ばね部は交点(第1軸)を中心として回転する方向以外の方向に動き難い。従って、安定したチルト動作を行うことができる。
本発明において、前記第1平板部は、前記可動体から前記第1軸方向に延びる第1平板部第1直線部と、前記第1平板部第1直線部の先端から逆向きに折り返す第1平板部折り返し部と、前記第1平板部折り返し部から前記可動体の側へ延びる第1平板部第2直線部と、を備え、前記第2平板部は、前記可動体から前記第1軸方向に延びる第2平板部第1直線部と、前記第2平板部第1直線部の先端から逆向きに折り返す第2平板部折り返し部と、前記第2平板部折り返し部から前記可動体の側へ延びる第2平板部第2直線部と、を
備えることが好ましい。このように、第1平板部と第2平板部をそれぞれ第1軸方向で逆向きに折り返した形状にすると、外乱衝撃が加わった際に各平板部が分離して撓むことにより衝撃を吸収できる。すなわち、第3軸方向の衝撃が加わった際には第2平板部が撓むことにより衝撃を吸収できる。また、第2軸方向の衝撃が加わった際には第1平板部が撓むことにより衝撃を吸収できる。
本発明によれば、第1磁気駆動機構が可動体と第3軸方向で重なるため、可動体の第1軸周りの回転中心である第1軸に近い位置に第1磁気駆動機構の磁石を配置できる。従って、可動体を第1軸周りに揺動させるときのイナーシャを小さくすることができる。また、第2磁気駆動機構が第2軸と第3軸方向で重なるため、可動体の第2軸周りの回転中心と重なる位置に第2磁気駆動機構の磁石を配置できる。従って、可動体および支持体を第2軸周りに揺動させるときのイナーシャを小さくすることができる。イナーシャを小さくできれば、可動体のチルト動作を高い共振周波数で行うことが可能となる。
本発明を適用した実施形態1の揺動装置の外観斜視図である。 実施形態1の揺動装置をZ1方向から見た分解斜視図である。 実施形態1の揺動装置をZ2方向から見た分解斜視図である。 実施形態1の揺動装置の断面図(図1のA-A位置で切断した断面図)である。 変形例の第1磁気駆動機構および第2磁気駆動機構を備える揺動装置の断面図である。 磁気駆動機構における磁石の着磁方向、磁力線の方向、およびローレンツ力の方向を示す説明図である。 本発明を適用した実施形態2の揺動装置の外観斜視図である。 実施形態2の揺動装置をZ1方向から見た分解斜視図である。 実施形態2の揺動装置をZ2方向から見た分解斜視図である。 実施形態2の揺動装置の断面図(図7のB-B位置で切断した断面図)である。 実施形態2の揺動装置の断面図(図7のC-C位置で切断した断面図)である。 Z1方向から見た可動体、中間可動枠、および第1接続機構の分解斜視図である。 Z2方向から見た可動体、中間可動枠、および第1接続機構の分解斜視図である。 第1部材および第2部材の平面図および側面図である。
以下に、図面を参照して、本発明を適用した揺動装置の実施形態を説明する。
以下の説明では、互いに直交する3軸をX軸、Y軸、Z軸とする。X軸は第1軸である。Y軸は第2軸である。Z軸は第3軸である。X軸に沿う方向をX軸方向(第1軸方向)とし、Y軸に沿う方向をY軸方向(第2軸方向)とし、Z軸に沿う方向をZ軸方向(第3軸方向)とする。X軸方向の一方側をX1方向とし、X軸方向の他方側をX2方向とし、Y軸方向の一方側をY1方向とし、Y軸方向の他方側をY2方向とし、Z軸方向の一方側をZ1方向とし、Z軸方向の他方側をZ2方向とする。
[実施形態1]
(全体構成)
図1は、本発明を適用した実施形態1の揺動装置1の外観斜視図である。図2は、実施形態1の揺動装置1をZ1方向から見た分解斜視図である。図3は、実施形態1の揺動装置1をZ2方向から見た分解斜視図である。図4は、実施形態1の揺動装置1の断面図であり、図1のA-A位置で切断した断面図である。
揺動装置1は、反射部材であるミラー2を備える。ミラー2は矩形であり、平坦な反射面2aを備える。揺動装置1は、ミラー2を反射面2aと平行な回転軸線周りに揺動させる。揺動装置1は、例えば、レーザー光などの走査光を射出して反射光を受光する計測装置に用いられる。揺動装置1は、走査光を反射するミラー2を所定の周波数で揺動させるチルト動作を行う。
図1、図2、図3、図4に示すように、揺動装置1は、ミラー2を備える可動体3と、揺動支持機構4と、揺動支持機構4を介して可動体3を支持する固定体5を備える。揺動支持機構4は、可動体3をX軸周り(第1軸周り)およびY軸周り(第2軸周り)に揺動可能に支持する。また、揺動装置1は、可動体3をX軸周りに揺動させる第1磁気駆動機構6と、可動体3をY軸周りに揺動させる第2磁気駆動機構7を備える。
揺動支持機構4は、可動体3と固定体5との間に配置される中間可動枠8と、可動体3と中間可動枠8とを接続する第1接続機構41と、中間可動枠8と固定体5とを接続する第2接続機構42を備える。中間可動枠8は、第1接続機構41を介して、可動体3をX軸周りに回転可能に支持する。すなわち、中間可動枠8は、第1接続機構41を介して可動体3を支持する支持体である。固定体5は、第2接続機構42を介して中間可動枠8をY軸周りに回転可能に支持する。
実施形態1では、可動体3に配置されるミラー2は、反射面2aがZ1方向を向くように設置される。揺動装置1は、例えば、反射面2aがZ1方向を向く位置を可動体3の基準位置とし、基準位置を中心としてX軸周りに所定の角度範囲でミラー2を揺動させるチルト動作、および、基準位置を中心としてY軸周りに所定の角度範囲でミラー2を揺動させるチルト動作を行う。
(固定体)
固定体5は、可動体3および揺動支持機構4を内側に収容する矩形の固定枠51と、固定枠51のZ2方向の端部に固定されて可動体3および揺動支持機構4をZ2方向から覆うベース52と、を備える。固定枠51は、X軸方向に対向する第1側板部521および第2側板部522と、Y軸方向で対向する第3側板部523および第4側板部524を備える。
(第1接続機構)
第1接続機構41は、可動体3のX1方向の端部に接続される板ばね部10Aと、可動体3のX2方向の端部に接続される板ばね部10Bを備える。第1接続機構41は、可動体3のX軸方向の両側に配置される一対の板ばね部10A、10Bによって可動体3と中間可動枠8とを接続する。板ばね部10A、10BはX軸方向に延びており、Z軸方向から見た場合にX軸と重なる。従って、可動体3は、板ばね部10A、10Bを回転軸としてX軸周りに揺動可能に支持される。
(第2接続機構)
第2接続機構42は、中間可動枠8のY1方向の端部に接続される回転軸20Aと、中間可動枠8のY2方向の端部に接続される回転軸20Bを備える。回転軸20A、20BはX軸方向に延びており、Z軸方向から見た場合にY軸と重なる。回転軸20Aの先端は、固定体5の第3側板部523に設けられた軸穴21Aに配置される。固定体5の第4側
板部524には、軸穴21Aと対向する位置に軸穴21Bが設けられており、回転軸20Bの先端は軸穴21Bに配置される。従って、中間可動枠8は、回転軸20A、20Bを中心として、固定体5に対してY軸周りに揺動可能に支持される。
(可動体)
可動体3は、矩形のミラー2がZ1方向の表面に固定される板状の被固定部30を備える。被固定部30のZ2方向の表面には、第1磁気駆動機構6の第1磁石61が固定される。第1接続機構41を構成する一対の板ばね部10A、10Bは、被固定部30からX1方向およびX2方向に直線状に延びて、中間可動枠8に接続される。実施形態1では、一対の板ばね部10A、10Bは被固定部30と一体に形成される。
(中間可動枠)
中間可動枠8は、可動体3の外周を囲む矩形の枠部81と、枠部81からY1方向およびY2方向へ突出する一対の磁石固定部82A、82Bを備える。枠部81の内側に矩形の開口部80が設けられており、可動体3は開口部80に配置される。枠部81は、X軸方向に対向する第1枠部811および第2枠部812と、Y軸方向に対向する第3枠部813および第4枠部814を備える。第1枠部811と第2枠部812はY軸方向に平行に延びており、第3枠部813と第4枠部814はX軸方向に平行に延びている。第3枠部813は、第1枠部811と第2枠部812のY1方向の端部を接続する。第4枠部814は、第1枠部811と第2枠部812のY4方向の端部を接続する。
枠部81は、X軸方向を長辺方向とする長方形である。第1枠部811のY軸方向の中央には、可動体3からX1方向に延びる板ばね部10Aの先端が接続される。第2枠部812のY軸方向の中央には、可動体3からX2方向に延びる板ばね部10Bの先端が接続される。第3枠部813のX軸方向の中央からは、矩形の磁石固定部82AがY1方向に突出しており、磁石固定部82Aの先端から回転軸20AがY1方向に突出する。第4枠部814のX軸方向の中央からは、矩形の磁石固定部82BがY2方向に突出しており、磁石固定部82Bの先端から回転軸20BがY2方向に突出する。
実施形態1では、中間可動枠8は、被固定部30および板ばね部10A、10Bが一体に形成される第1枠部材83と、Z1方向の表面に第1枠部材83が固定される第2枠部材84を備える。磁石固定部82A、82Bは、第2枠部材84に設けられている。
(磁気駆動機構)
第1磁気駆動機構6は、可動体3のZ2方向に配置される。図2、図3、図4に示すように、第1磁気駆動機構6は、可動体3の被固定部30にZ2方向から固定される第1磁石61と、ベース52の中央に固定されて第1磁石61にZ2方向から対向する第1コイル62を備える。図2に示すように、第1コイル62は、X軸方向に長い長円形の空芯コイルである。図3、図4に示すように、第1磁石61は、第1コイル62と対向する方向(すなわち、Z軸方向)を着磁方向とし、第1コイル62と対向する面で異なる極性の磁極(S極とN極)がY軸方向に並ぶように分極着磁される。
第2磁気駆動機構7は、Z軸方向から見てY軸と重なる位置に配置される。実施形態1では、Z軸方向から見てX軸とY軸の交点と重なる位置に可動体3および第1磁気駆動機構6が配置される。従って、第2磁気駆動機構7は、第1磁気駆動機構6とY軸方向で並ぶ位置に配置される。図2、図3、図4に示すように、実施形態1では、第1磁気駆動機構6のY1側およびY2側の2箇所に第2磁気駆動機構7が配置される。
第2磁気駆動機構7は、第1磁気駆動機構6のY1側に配置される第2磁石71Aおよび第2コイル72Aと、第1磁気駆動機構6のY2側に配置される第2磁石71Bおよび
第2コイル72Bを備える。第2磁石71Aと第2コイル72A、および第2磁石71Bと第2コイル72Bは、Z軸方向に対向する。第2磁石71Aは、中間可動枠8の磁石固定部82AにZ2方向から固定される。第2磁石71Bは、中間可動枠8の磁石固定部82BにZ2方向から固定される。第2コイル72A、72Bは、ベース52に固定される。図2に示すように、ベース52のX軸方向の中央においては、第2コイル72A、第1コイル62、および第2コイル72Bが一列に並んでいる。
図2に示すように、第2コイル72A、72Bは、Y軸方向に長い長円形の空芯コイルである。図3に示すように、第2磁石71Aは、第2コイル72Aと対向する方向(すなわち、Z軸方向)を着磁方向とし、第2コイル72Aと対向する面で異なる極性の磁極(S極とN極)がX軸方向に並ぶように分極着磁される。同様に、第2磁石71Bは、第2コイル72Bと対向する方向(すなわち、Z軸方向)を着磁方向とし、第2コイル72Bと対向する面で異なる極性の磁極(S極とN極)がX軸方向に並ぶように分極着磁される。
(実施形態1の主な作用効果)
以上のように、実施形態1の揺動装置1は、可動体3と、可動体3をX軸(第1軸)を中心として揺動可能に支持するとともに、可動体3をY軸(第2軸)を中心として揺動可能に支持する揺動支持機構4と、揺動支持機構4を介して可動体3を支持する固定体5と、可動体3をX軸を中心として揺動させる第1磁気駆動機構6と、可動体3をY軸を中心として揺動させる第2磁気駆動機構7を有する。揺動支持機構4は、可動体3と固定体5との間に配置される中間可動枠8と、可動体3と中間可動枠8とをX軸を中心として相対回転可能に接続する第1接続機構41と、中間可動枠8と固定体5とをY軸を中心として相対回転可能に接続する第2接続機構42を備える。第1磁気駆動機構6は、Z軸方向(第3軸方向)から見て可動体3と重なり、第2磁気駆動機構7は、Z軸方向から見てY軸と重なる。
このように、実施形態1では、第1磁気駆動機構6が可動体3とZ軸方向で重なっており、可動体3のX軸周りの回転中心であるX軸に近い位置に第1磁気駆動機構6の第1磁石61が配置される。また、第2磁気駆動機構7がY軸とZ軸方向で重なっており、可動体3のY軸周りの回転中心と重なる位置に第2磁気駆動機構7の第2磁石71A、71Bが配置される。従って、可動体3をX軸周りに揺動させるときのイナーシャが小さく、且つ、可動体3および中間可動枠8をY軸周りに揺動させるときのイナーシャが小さいので、可動体3のチルト動作を高い共振周波数で行うことができる。
実施形態1の第2磁気駆動機構7は、Z軸方向から見て可動体3のY軸方向の両側に配置されており、可動体3を中心として2組の第2磁気駆動機構7が対称に配置される。従って、可動体3および中間可動枠8に対してバランスよく駆動力を加えることができるので、安定したチルト動作を行うことができる。
実施形態1では、可動体3とともにY軸周りに回転する支持体は、Z軸方向から見て可動体3と重なる開口部80を備える中間可動枠8である。従って、中間可動枠8を軽量化できるので、可動体3および中間可動枠8をY軸周りに揺動させるときのイナーシャを小さくすることができる。また、可動体3は開口部80を介して固定体5のベース52とZ軸方向で対向するので、第1磁気駆動機構6の第1コイル62をベース52に配置することができる。
実施形態1の第1磁気駆動機構6は、可動体3に配置される第1磁石61と、固定体5に配置されて中間可動枠8の開口部80を介して第1磁石61とZ軸方向で対向する第1コイル62を備える。第2磁気駆動機構7は、中間可動枠8に配置される第2磁石71A
、71Bと、固定体5に配置されて第2磁石71A、71BとZ軸方向で対向する第2コイル72A、72Bを備える。従って、第1コイル62および第2コイル72A、72Bが固定体5に配置されるので、配線作業が容易である。また、可動体3に第1磁石61を配置し、中間可動枠8に第2磁石71A、71Bを配置した場合でも、第1磁石61をX軸上あるいはその近傍に配置し、第2磁石71A、71BをY軸上あるいはその近傍に配置できる。従って、可動体3をX軸周りおよびY軸周りに回転させるときのイナーシャを小さくできる。
実施形態1では、第1磁石61および第2磁石71A、71Bの着磁方向は、Z軸方向である。従って、第1コイル62および第2コイル72A、72Bに通電した際に発生するローレンツ力によって可動体3を回転させることができる。
(第1磁気駆動機構および第2磁気駆動機構の変形例)
図5は、変形例の第1磁気駆動機構106および第2磁気駆動機構107を備える揺動装置100の断面図である。以下、実施形態1と同一の構成は同一の符号を防いて説明を省略し、異なる部分は異なる符号を付して説明する。図5に示すように、変形例の揺動装置100は、第1磁気駆動機構106および第2磁気駆動機構107を備える。第1磁気駆動機構106は、実施形態1の揺動装置1とは着磁方向および形状が異なる第1磁石161を備える。また、変形例の第2磁気駆動機構107は、実施形態1の揺動装置1とは着磁方向および形状が異なる第2磁石171A、171Bを備える。
図5に示すように、第1磁石161は、Z2方向の端部が第1コイル162の内側に配置される。第1磁石61の着磁方向は、Y軸方向である。このような着磁方向にした場合でも、第1コイル162に通電した際、第1コイル162と第1磁石161との間に作用するローレンツ力によって可動体3をX軸周りに回転させることができる。
図5に示すように、第2磁石171Aは、Z2方向の端部が第2コイル172Aの内側に配置され、第2磁石171Bは、Z2方向の端部が第2コイル172Bの内側に配置される。第2磁石171A、171Bの着磁方向は、X軸方向である。このような着磁方向にした場合でも、第2コイル172A、172Bに通電した際、第2磁石171Aと第2コイル172Aとの間、および、第2磁石171Bと第2コイル172Bとの間に作用するローレンツ力によって可動体3および中間可動枠8をY軸周りに回転させることができる。
図6は、磁気駆動機構における磁石Mの着磁方向MD、磁力線の方向ML、およびローレンツ力Fの方向を示す説明図である。図6(a)は磁石Mの着磁方向MDがX軸方向またはY軸方向の場合であり、図5に示す変形例と同じ着磁方向の場合を示す。図6(b)は磁石Mの着磁方向MDがZ軸方向の場合であり、図4に示す実施形態1と同じ着磁方向の場合を示す。
図6(a)に示すように、磁石Mの着磁方向MDをコイルCと磁石Mとが対向する方向(すなわち、Z軸方向)と直交する方向(すなわち、X軸方向またはY軸方向)にした場合には、磁力線の方向MLはコイルCの位置でZ軸方向に対して傾斜した方向になる。ローレンツ力Fは磁力線の方向MLに直交する方向となるので、回転方向の成分が大きい。従って、変形例の着磁方向では、発生するローレンツ力Fを効率よく利用できる。
図6(b)に示すように、磁石Mの着磁方向MDをコイルCと磁石Mとが対向する方向(すなわち、Z軸方向)と一致する方向にした場合には、磁力線の方向MLはコイルCの位置でZ軸方向と略一致する。そのため、磁力線の方向MLに直交する方向のローレンツ力Fは、回転方向の成分が図6(a)の場合よりも小さい。つまり、変形例の着磁方向を
採用することにより、ローレンツ力Fの利用効率を実施形態1よりも高めることができる。従って、変形例では、実施形態1よりも少ない消費電力で可動体3を揺動させることができる。
図6(b)に示すように、実施形態1の着磁方向を採用した場合には、可動体3を回転させるために、磁石MをZ軸方向と交差する方向に分極着磁する必要がある。一方で、変形例の着磁方向を採用した場合は、図6(a)に示すように、磁石Mを分極着磁しなくても可動体3を回転させるローレンツ力Fが発生する。従って、変形例の第1磁石161および第2磁石171A、171Bは、いずれも、Z軸方向と交差する方向に分極着磁する必要がないので、磁石の部品コストを下げることができる。
変形例では、図5に示すように、第1磁石161、第2磁石171A、171BのZ2方向の端部を空芯コイルの内側に配置する。空芯コイルの有効辺と磁石とを正対させずに空芯部に磁石を配置すれば、磁石とコイルとのZ軸方向のギャップを確保しなくてもよい。すなわち、磁石とコイルとのZ軸方向のギャップを確保しなくても、空芯部の内側に磁石が揺動できるスペースが確保されていれば、磁石とコイルは衝突しない。従って、磁石とコイルとが衝突することを回避できる。また、空芯部に磁石を配置すれば、大きなローレンツ力を発生させることができる。従って、少ない消費電力で可動体3を揺動させることができる。
[実施形態2]
図7は、本発明を適用した実施形態2の揺動装置200の外観斜視図である。図8は、実施形態2の揺動装置200をZ1方向から見た分解斜視図である。図9は、実施形態2の揺動装置200をZ2方向から見た分解斜視図である。図10は、実施形態2の揺動装置200の断面図であり、図7のB-B位置で切断した断面図である。図11は、実施形態2の揺動装置200の断面図であり、図7のC-C位置で切断した断面図である。
実施形態2の揺動装置200は、ミラー202を備える可動体203と、揺動支持機構204と、揺動支持機構204を介して可動体203を支持する固定体205を備える。揺動支持機構204は、可動体203をX軸周り(第1軸周り)およびY軸周り(第2軸周り)に揺動可能に支持する。また、揺動装置200は、可動体203をX軸周りに揺動させる第1磁気駆動機構206と、可動体203をY軸周りに揺動させる第2磁気駆動機構207を備える。実施形態2の揺動装置200は、実施形態1と同様に、レーザー光などの走査光を射出して反射光を受光する計測装置に用いられ、ミラー2を所定の周波数で揺動させるチルト動作を行う。
図8、図9、図10、図11に示すように、揺動支持機構204は、可動体203と固定体205との間に配置される中間可動枠208と、可動体203と中間可動枠208とを接続する第1接続機構241と、中間可動枠208と固定体205とを接続する第2接続機構242を備える。中間可動枠208は、第1接続機構241を介して、可動体203をX軸周りに回転可能に支持する。すなわち、中間可動枠208は、第1接続機構241を介して可動体203を支持する支持体である。固定体205は、第2接続機構242を介して中間可動枠208をY軸周りに回転可能に支持する。
(固定体)
固定体205は、可動体203および揺動支持機構204を内側に収容するカバー251と、カバー251のZ2方向の端部に固定されて可動体203および揺動支持機構204をZ2方向から覆うベース252を備える。カバー251およびベース252は、非磁性の金属からなる。カバー251は、可動体203および揺動支持機構204をZ1方向から覆う端板部253と、端板部253の外縁からZ2方向に延びる側板部254を備え
る。端板部253には、ミラー202にZ2方向から重なる部分を切り欠いた開口部255が設けられている。
(第1接続機構)
図8、図9に示すように、第1接続機構241は、可動体203のX1方向の端部に接続される板ばね部210Aと、可動体203のX2方向の端部に接続される板ばね部210Bを備える。第1接続機構241は、可動体203のX軸方向の両側に配置される一対の板ばね部210A、210Bによって可動体203と中間可動枠208とを接続する。板ばね部210A、210BはX軸方向に延びており、Z軸方向から見た場合にX軸と重なる。従って、可動体203は、板ばね部210A、210Bを回転軸としてX軸周りに揺動可能に支持される。板ばね部210A、210Bは同一形状であり、X軸方向で逆向きに配置される。
図12は、Z1方向から見た可動体、中間可動枠、および第1接続機構の分解斜視図である。図13は、Z2方向から見た可動体、中間可動枠、および第1接続機構の分解斜視図である。実施形態2の第1接続機構241は、板ばね部210A、210Bの形状が直線状ではなく、可動体203からX軸方向に延びてから逆向きに折り返す形状である。すなわち、板ばね部210A、210Bは、それぞれ、可動体203からX軸方向に延びる第1直線部211、第1直線部211から逆方向を向くように折り返した折り返し部212、折り返し部212から第1直線部211とは逆向きに延びる第2直線部213を備える。
図8、図9に示すように、板ばね部210A、210Bは、第1直線部211が中間可動枠208の外周側まで延びてから逆向きに折り返した形状をしている。板ばね部210Aの第2直線部213の先端は、中間可動枠208のX1方向の端部に固定される。板ばね部210Bの第2直線部213の先端は、中間可動枠208のX2方向の端部に固定される。
実施形態2の板ばね部210A、210Bは、それぞれ、2枚の平板状の板ばねを直交する状態に組み立てて構成される。板ばね部210A、210Bは、Z軸方向を板厚方向とする第1平板部11と、Z軸方向を板厚方向とする第2平板部12を備える。第1平板部11と第2平板部12の詳細な構成については後述する。
(第2接続機構)
第2接続機構242は、カバー251および中間可動枠208をY軸周りに相対回転可能に接続する。図8、図9、図11に示すように、第2接続機構242は、中間可動枠208のY軸方向の両側に配置される一対の接点部材43と、中間可動枠208のY軸方向の両端に固定される一対の球体44と、カバー251のY軸方向の内側面に設けられた一対の接点部材支持部45(図11参照)を備える。図11に示すように、各接点部材支持部45は、接点部材43をY軸上の位置に保持する。なお、図8、図9においては、接点部材支持部45の図示を省略している。
接点部材43は、金属板の曲げ加工により製造した板ばねである。図11に示すように、接点部材43は、球体44が点接触する凹曲面430が設けられた第1板部431と、第1板部431のZ2方向の端部から略直角に屈曲した接続部432と、接続部432から略直角に屈曲して第1板部431と平行に延びる第2板部433を備える。
固定体205と中間可動枠208とを第2接続機構242により接続する際、カバー251の内側に保持された一対の接点部材43のそれぞれにおいて、第1板部431を第2板部433の側に撓ませて、対向する凹曲面430の間隔を広げ、その間に中間可動枠2
08を挿入する。第1板部431は中間可動枠208の側に付勢されて球体44に押し付けられるので、Y軸上において各凹曲面430と球体44とが点接触する状態を維持できる。これにより、中間可動枠208がカバー251に対してY軸周りに回転可能に支持される。
(可動体)
図12、図13に示すように、可動体203は、円形のミラー202がZ1方向の表面に固定される板状の被固定部230を備える。被固定部230は、矩形の磁石固定部31と、磁石固定部31の外周を囲む環状部232と、磁石固定部31からX1方向およびX2方向に延びて環状部232に接続される一対の接続部233を備える。図11、図13に示すように、磁石固定部231のZ2方向の表面には、第1磁気駆動機構206の第1磁石261が磁性板263を介して固定される。磁性板263は、第1磁石261に対するヨークとして機能する。
第1接続機構241を構成する一対の板ばね部210A、210Bは、被固定部230からX1方向およびX2方向に延びてから逆向きに折り返され、中間可動枠208に接続される。これにより、可動体203が中間可動枠208に対してX軸周りに回転可能に支持される。
(中間可動枠)
図8、図9、図12、図13に示すように、中間可動枠208は、可動体203とベース252との間に配置される略8角形の板部281を備える。板部281の中央には、X軸方向に長い略長方形の開口部284が設けられている。可動体203の磁石固定部31に固定される第1磁石261は、開口部284を介して、ベース252に固定される第1コイル262とZ軸方向で対向する(図11参照)。
中間可動枠208は、板部281のX軸方向の両端におけるY軸方向の中央から突出する一対の突出部282と、板部281のX軸方向の両端におけるY軸方向の両端からそれぞれZ1方向に屈曲した4箇所の屈曲部286と、板部281のY軸方向の両端からZ1方向に屈曲した一対の球体支持部283を備える。図11、図12、図13に示すように、各球体支持部283の先端には、略直角に屈曲した突出部285が設けられており、突出部285の先端に第2接続機構242の球体44が溶接により固定される(図11参照)。
図12、図13に示すように、一対の突出部282のそれぞれには、Y1方向の端部からZ2方向に屈曲した板ばね固定部288が設けられている。また、4箇所の屈曲部286のそれぞれの先端には、略直角に屈曲した板ばね固定部287が設けられている。
図12、図13に示すように、中間可動枠208には、板部281に設けられた開口部284のX1側およびX2側の縁部分からZ1方向に立ち上がる2箇所の切り起こし部289が設けられている。2箇所の切り起こし部289は、板部281のY軸方向の中央に位置する。各切り起こし部289には、幅方向の中央を貫通する溝部90が設けられている。
(板ばね部の詳細な構成)
図14は、第1部材13および第2部材16の平面図および側面図である。図14(a)は平面図であり、図14(b)は側面図である。上述したように、本形態の板ばね部210A、210Bは、直交する2枚の板ばね(第1平板部11と第2平板部12)を備えている。図12、図13、図4に示すように、第1平板部11は、被固定部230と一体に形成されており、被固定部230からX1方向およびX2方向に延びている。すなわち
、揺動装置200は、被固定部230と一対の第1平板部11とが一体に形成された平板状の第1部材13を備える。
Z軸方向を板厚方向とする第1平板部11は、被固定部230からX1方向およびX2方向に延びてからそれぞれ2本に分岐し、Y軸方向の両側に湾曲してから逆向きに折り返した形状をしている。すなわち、第1平板部11は、被固定部230からX軸方向に延びる1本の第1平板部第1直線部111と、第1平板部第1直線部111からY軸の両側に分岐して逆方向を向くように湾曲した一対の第1平板部折り返し部112と、各第1平板部折り返し部112から被固定部230に向かってX軸方向に延びる第1平板部第2直線部113を備える。2本の第1平板部第2直線部113の先端には、それぞれ、中間可動枠208の板ばね固定部287にZ1方向から当接して固定される当接部114が設けられている。
第1部材13には、第1平板部第1直線部111の幅方向の中央を貫通するスリット115が設けられている。第1平板部11と第2平板部12は、第2平板部12のZ1側の端部をX軸方向に延びるスリット115に配置することにより、X軸方向から見て十字形の部材を構成するように組み立てられている。第1平板部11と第2平板部12は、X軸方向から見た場合に、第1平板部11と第2平板部12とが交差する交点とX軸とが重なる。十字形に組み立てられた部分においては、第1平板部11の板厚方向の撓みが第2平板部12が面内方向で突っ張ることにより規制され、第2平板部12の板厚方向の撓みが第1平板部11が面内方向で突っ張ることにより規制される。
図13、図14に示すように、第1部材13のZ2側には、被固定部230に対して垂直な姿勢(すなわち、Y軸方向を板厚方向とする姿勢)でX軸方向に延びる平板状の第2部材16が配置される。第2部材16は、磁石固定部231との間にZ軸方向の隙間がある位置で第1磁石261S、261Nの間をX軸方向に延びる中央部17を備える。一対の板ばね部210A、210Bの第2平板部12は、中央部17と一体に形成されており、中央部17からX1方向およびX2方向に延びている。すなわち、揺動装置200は、中央部17と一対の第2平板部12とが一体に形成された平板状の第2部材16を備える。
第2部材16の中央部17は、第1磁石261S、61Nの間に挟まれ、第1磁石261N、61Sを介して磁石固定部231に固定される。第2部材16は、中央部17のX軸方向の両側の部分が、中間可動枠208の開口部284の縁からZ1方向へ延びる切り起こし部89の溝部90を通過する(図9参照)。
図13、図14に示すように、第2平板部12は、中央部17からX軸方向に延びる第2平板部第1直線部121と、第2平板部第1直線部121の先端からZ2方向に湾曲した第2平板部折り返し部122と、第2平板部折り返し部122から被固定部230のZ2側へ向かってX軸方向に延びる第2平板部第2直線部123を備える。第2平板部第2直線部123の先端には、中間可動枠208の板ばね固定部288にY1方向から当接して固定される当接部124が設けられている。
このように、本形態の板ばね部210A、210Bは、第1平板部11と第2平板部12が、それぞれ、可動体3からX軸方向に延びてから逆向きに折り返した形状をしている。上述したように、板ばね部210A、210Bのそれぞれは、第1直線部211、折り返し部212、および第2直線部213を備えているが、本形態の第1直線部211は、第1平板部第1直線部111と第2平板部第1直線部121を備える。また、第1直線部211から逆方向を向くように折り返した折り返し部212は、Y1方向およびY2方向に向かう第1平板部折り返し部112と、Z2方向に向かう第2平板部折り返し部122
を備える。そして、折り返し部212から第1直線部211とは逆向きに延びる第2直線部213は、2本の第1平板部第2直線部113および1本の第2平板部第2直線部123を備える。
(磁気駆動機構)
第1磁気駆動機構206は、可動体203のZ2方向に配置される。図8、図9、図11に示すように、第1磁気駆動機構206は、可動体203の被固定部230に磁性板263を介して固定される第1磁石261と、ベース252の中央に固定されて第1磁石261にZ2方向から対向する第1コイル262を備える。図8に示すように、第1コイル262は、X軸方向に長い長円形の空芯コイルである。図9、図11に示すように、第1磁石261は、Y軸方向に並ぶ2つの第1磁石261N、61Sを備える。第1コイル262は、X軸方向に延びる2本の有効辺の一方が第1磁石261Nと対向し、有効辺の他方が第1磁石261Sと対向する。第1磁石261Sと第1磁石261Nは、第1コイル262と対向する方向(すなわち、Z軸方向)を着磁方向とし、第1コイル262と対向する側の磁極が異なる極性となるように着磁される。図5に示すように、ベース252に固定された第1コイル262の内側には、可動体203のX軸周りの揺動角度を検出するためのセンサ264が配置される。
第2磁気駆動機構207は、Z軸方向から見てY軸と重なる位置に配置される。本形態では、Z軸方向から見てX軸とY軸の交点と重なる位置に可動体3および第1磁気駆動機構206が配置される。従って、第2磁気駆動機構207は、第1磁気駆動機構206とY軸方向で並ぶ位置に配置される。図2、図3、図4に示すように、本形態では、第1磁気駆動機構206のY1側およびY2側の2箇所に第2磁気駆動機構207が配置される。
第2磁気駆動機構207は、第1磁気駆動機構206のY1側に配置される第2磁石271Aおよび第2コイル272Aと、第1磁気駆動機構206のY2側に配置される第2磁石271Bおよび第2コイル272Bを備える。第2磁石271Aと第2コイル272A、および第2磁石271Bと第2コイル272Bは、Z軸方向に対向する。図8に示すように、第2コイル272A、272Bは、Y軸方向に長い長円形の空芯コイルである。図9に示すように、第2磁石271A、271Bは、第2コイル272A、272Bと対向する方向(すなわち、Z軸方向)を着磁方向とし、第2コイル272A、272Bと対向する面で異なる極性の磁極(S極とN極)がX軸方向に並ぶように分極着磁される。
図9、図11に示すように、第2磁石271A、271Bは、中間可動枠208の板部281のY軸方向の両端部分に磁性板273を介して固定される。磁性板273は、第2磁石271A、271Bに対するヨークとして機能する。図8に示すように、第2コイル272A、272Bは、ベース252に固定される。図11に示すように、Y1側の第2コイル272Aの中央には、可動体203のY軸周りの揺動角度を検出するためのセンサ274が配置される。
(実施形態2の主な作用効果)
以上のように、実施形態2の揺動装置200は、実施形態1と同様に、可動体203と、可動体203をX軸(第1軸)を中心として揺動可能に支持するとともに、可動体203をY軸(第2軸)を中心として揺動可能に支持する揺動支持機構204と、揺動支持機構204を介して可動体203を支持する固定体205と、可動体203をX軸を中心として揺動させる第1磁気駆動機構206と、可動体203をY軸を中心として揺動させる第2磁気駆動機構207を有する。揺動支持機構204は、可動体203と固定体205との間に配置される中間可動枠208と、可動体203と中間可動枠208とをX軸を中心として相対回転可能に接続する第1接続機構241と、中間可動枠208と固定体20
5とをY軸を中心として相対回転可能に接続する第2接続機構242を備える。第1磁気駆動機構206は、Z軸方向(第3軸方向)から見て可動体203と重なり、第2磁気駆動機構207は、Z軸方向から見てY軸と重なる。
従って、実施形態2においても、第1磁気駆動機構206および第2磁気駆動機構207の配置は実施形態1と同様であるため、可動体203をX軸周りに揺動させるときのイナーシャが小さく、且つ、可動体203および中間可動枠208をY軸周りに揺動させるときのイナーシャが小さい。よって、可動体203のチルト動作を高い共振周波数で行うことができる。
実施形態2においても、第2磁気駆動機構207は、Z軸方向から見て可動体203のY軸方向の両側に配置されており、可動体203を中心として2組の第2磁気駆動機構207が対称に配置される。従って、可動体203および中間可動枠208に対してバランスよく駆動力を加えることができるので、安定したチルト動作を行うことができる。
実施形態2においても、第1磁気駆動機構206の第1磁石261は可動体3に配置され、第1コイル262は固定体5に配置されて中間可動枠208の開口部284を介して第1磁石261とZ軸方向で対向する。また、第2磁気駆動機構207の第2磁石271A、271Bは中間可動枠8に配置され、第2磁石271A、271Bは固定体5に配置されて第2磁石271A、271BとZ軸方向で対向する。従って、コイルに対する配線作業が容易であるとともに、可動体203をX軸周りおよびY軸周りに回転させるときのイナーシャを小さくできる。
実施形態2においても、可動体203とともにY軸周りに回転する支持体は、Z軸方向から見て可動体203と重なる開口部284を備える中間可動枠208である。従って、中間可動枠208を軽量化できるので、可動体3および中間可動枠208をY軸周りに揺動させるときのイナーシャを小さくすることができる。また、可動体203は開口部284を介して固定体205のベース252とZ軸方向で対向するので、第1磁気駆動機構206の第1コイル262をベース252に配置することができる。
実施形態2においても、第1磁石261および第2磁石271A、271Bの着磁方向は、Z軸方向である。従って、第1コイル262および第2コイル272A、272Bに通電した際に発生するローレンツ力によって可動体3を回転させることができる。
なお、実施形態2においても、実施形態1の変形例(図5参照)と同様に、第1磁石261の着磁方向をY軸方向とし、第2磁石271A、271Bの着磁方向をX軸方向にすることができる。また、第1磁石261のZ2方向の端部を第1コイル262の空芯部に配置し、第2磁石271A、271BのZ2方向の端部を第2コイル272A、272Bの空芯部に配置することができる。これにより、ローレンツ力の利用効率を高めることができ、少ない消費電力で可動体203を揺動させることができる。
実施形態2の揺動装置200では、第1接続機構241は、可動体203からX軸方向の両側へ延びて中間可動枠208のX軸方向の両端に接続される一対の板ばね部210A、210Bを備える。一対の板ばね部210A、210Bのそれぞれは、可動体203からX軸方向に延びる第1直線部211と、第1直線部211の先端から逆向きに折り返す折り返し部212と、折り返し部212から可動体203の側へ延びる第2直線部213と、を備える。このような支持構造では、一対の板ばね部210A、210Bを回転軸として可動体203をX軸周りに回転可能に支持できる。また、板ばね部210A、210Bは、中間可動枠208の外側まで延びてから可動体203の側に折り返した形状であるため、中間可動枠208の外形を小さくして軽量化することができる。これにより、可動
体203と中間可動枠208が一体になって揺動する際のイナーシャを小さくできるので、可動体203のチルト動作を高い共振周波数で行うことが可能となる。また、板ばね部210A、210BをX軸方向で逆向きに折り返した形状にすることで、X軸と交差する方向の外乱衝撃が加わった際に板ばね部210A、210Bの撓みにより衝撃を吸収できる。
実施形態2では、一対の板ばね部210A、210Bのそれぞれは、Z軸方向を板厚方向とする第1平板部11と、第2軸方向を板厚方向とする第2平板部12と、を備える。このように、交差する2枚の平板部を組み合わせることにより、高い共振周波数で可動体203を揺動させることを目的として、板ばね部210A、210BがX軸周りにねじれるときのばね定数を低くするために板ばね部210A、210Bの板厚を薄くした場合であっても、各平板部が板厚方向に撓みやすくなることを交差する平板部が突っ張ることにより規制することができる。これにより、板ばね部210A、210Bの板厚方向の振動の共振周波数が低くなってX軸周りの共振周波数に近づくことを回避できる。従って、可動体203が揺動する際にX軸(揺動軸線)と交差する方向に可動体203が動きやすくなって可動体203の動き(X軸周りの揺動運動)が不安定になることを回避できる。よって、可動体203のチルト動作を高い共振周波数で行うことができ、且つ、安定したチルト動作を行うことができる。
実施形態2では、第1平板部11と第2平板部12のそれぞれがX軸方向で逆向きに折り返した形状をしており、第1平板部11と第2平板部12のそれぞれが、第1直線部211、折り返し部212、および、第2直線部213を構成する部分を備える。すなわち、第1平板部11は、第1平板部第1直線部111、第1平板部折り返し部112、および第1平板部第2直線部113を備える。第2平板部12は、第2平板部第1直線部121、第2平板部折り返し部122、および第2平板部第2直線部123を備える。このように、第1平板部11と第2平板部12がいずれも1回折り返した形状になっているものを一体の板ばねとせずに分離した状態で組み合わせることにより、外乱衝撃が加わった際に、各平板部がそれぞれ撓むことにより衝撃を吸収できる。すなわち、Z軸方向の衝撃が加わった際には第1平板部11が撓むことにより衝撃を吸収できる。また、第2軸方向の衝撃が加わった際には第1平板部11が撓むことにより衝撃を吸収できる。
実施形態2では、X軸方向から見た場合に、第1平板部11と第2平板部12とが交差する交点(より具体的には、第1平板部第1直線部111と第2平板部第1直線部121とが交差する交点)とX軸とが重なる。このように、交差する2枚の平板部(第1平板部11と第2平板部12)が交わる交点を回転中心(X軸)として可動体203が揺動する場合には、板ばね部210A、210Bは交点(X軸)を中心として回転する方向以外の方向に動き難い。従って、安定したチルト動作を行うことができる。
(他の実施形態)
(1)実施形態2において、可動体203と中間可動枠208とを接続する一対の板ばね部は、2枚の板ばねをX軸方向から見てT字形あるいはL字形に組み立てたものであってもよい。あるいは、1枚の平板状の板ばねのみで構成したものであってもよい。いずれの構成においても、平板状の板ばねをそれぞれ、X軸方向に逆向きに折り返した形状とし、折り返した部分の先端を中間可動枠208に接続することにより、中間可動枠208の外形を小さくすることができる。
(2)実施形態2の揺動装置200は、第2接続機構242として、球体44と接点部材43とを点接触させる機構を用いているが、第2接続機構242として、一対の板ばね部を用いるものであってもよい。
(3)実施形態1の揺動装置1、および、実施形態2の揺動装置200は、いずれも、走査光を反射するミラーを揺動させるものであるが、揺動させる部品は、ミラーとは異なる部品であってもよい。すなわち、揺動装置は、走査光を射出して反射光を受光する計測装置以外の用途に用いるものであってもよい。
(4)実施形態1の第2磁気駆動機構7は、Z軸方向から見て可動体3のY1側およびY2側の2箇所に配置されているが、可動体3のY1側およびY2側の2箇所のうち、少なくとも一方の位置に第2磁気駆動機構7を配置すればよい。同様に、実施形態2においても、第2磁気駆動機構207は、Z軸方向から見て可動体203のY1側およびY2側の2箇所のうち、少なくとも一方の位置に配置すればよい。
1、100、200…揺動装置、2、202…ミラー、2a、202a…反射面、3、203…可動体、4、204…揺動支持機構、5、205…固定体、6、106、206…第1磁気駆動機構、7、107、207…第2磁気駆動機構、8、208…中間可動枠、10A、10B、210A、210B…板ばね部、11…第1平板部、12…第2平板部、13…第1部材、16…第2部材、17…第1中央部、20A、20B…回転軸、21A、21B…軸穴、30、230…被固定部、31、231…磁石固定部、32、232…環状部、33、233…接続部、41、241…第1接続機構、42、242…第2接続機構、43…接点部材、44…球体、45…接点部材支持部、51…固定枠、52…ベース、61、161、261、261S、261N…第1磁石、62、162、262…第1コイル、71A、71B、171A、171B、271A、271B…第2磁石、72A、72B、172A、172B、272A、272B…第2コイル、80…開口部、81…枠部、82A、82B …磁石固定部、83…第1枠部材、84…第2枠部材、89…切り起こし部、90…溝部、111…第1平板部第1直線部、112…第1平板部折り返し部、113…第1平板部第2直線部、114…当接部、115…スリット、121…第2平板部第1直線部、122…第2平板部折り返し部、123…第2平板部第2直線部、124…当接部、211…第1直線部、212…折り返し部、213…第2直線部、251…カバー、252…ベース、253…端板部、254…側板部、255…開口部、263…磁性板、264…センサ、273…磁性板、274…センサ、281…板部、282…突出部、283…球体支持部、284…開口部、285…突出部、286…屈曲部、287…板ばね固定部、288…板ばね固定部、289…切り起こし部、430…凹曲面、431…第1板部、432…接続部、433…第2板部、521…第1側板部、522…第2側板部、523…第3側板部、524…第4側板部、811…第1枠部、812…第2枠部、813…第3枠部、814…第4枠部、C…コイル、F…ローレンツ力、M…磁石、MD…着磁方向、ML…磁力線の方向

Claims (11)

  1. 可動体と、
    互いに交差する3軸を第1軸、第2軸、第3軸とする場合に、前記可動体を前記第1軸を中心として揺動可能に支持するとともに、前記可動体を前記第2軸を中心として揺動可能に支持する揺動支持機構と、
    前記揺動支持機構を介して前記可動体を支持する固定体と、
    前記可動体を前記第1軸を中心として揺動させる第1磁気駆動機構と、
    前記可動体を前記第2軸を中心として揺動させる第2磁気駆動機構と、を有し、
    前記揺動支持機構は、
    前記可動体と前記固定体との間に配置される支持体と、
    前記可動体と前記支持体とを前記第1軸を中心として相対回転可能に接続する第1接続機構と、
    前記支持体と前記固定体とを前記第2軸を中心として相対回転可能に接続する第2接続機構と、を備え、
    前記第3軸に沿う方向を第3軸方向とする場合に、
    前記第1磁気駆動機構は、前記第3軸方向から見て前記可動体と重なり、
    前記第2磁気駆動機構は、前記第3軸方向から見て前記第2軸と重なることを特徴とする揺動装置。
  2. 前記第2軸に沿う方向を第2軸方向とする場合に、
    前記第2磁気駆動機構は、前記可動体の前記第2軸方向の両側のうちの少なくとも一方の位置に配置されることを特徴とする請求項1に記載の揺動装置。
  3. 前記支持体は、前記第3軸方向から見て前記可動体と重なる開口部を備える中間可動枠であることを特徴とする請求項1に記載の揺動装置。
  4. 前記第1磁気駆動機構は、前記可動体に配置される第1磁石と、前記固定体に配置されて前記開口部を介して前記第1磁石と前記第3軸方向で対向する第1コイルと、を備え、
    前記第2磁気駆動機構は、前記中間可動枠に配置される第2磁石と、前記固定体に配置されて前記第2磁石と前記第3軸方向で対向する第2コイルと、を備えることを特徴とする請求項3に記載の揺動装置。
  5. 前記第1磁石および前記第2磁石の着磁方向は、前記第3軸方向であることを特徴とする請求項4に記載の揺動装置。
  6. 前記第1軸に沿う方向を第1軸方向とし、前記第2軸に沿う方向を第2軸方向とする場合に、
    前記第1磁石の着磁方向は、前記第2軸方向であり、
    前記第2磁石の着磁方向は、前記第1軸方向であることを特徴とする請求項4に記載の揺動装置。
  7. 前記第1コイルおよび前記第2コイルは、空芯コイルであり、
    前記第1磁石の端部は、前記第1コイルの内側に配置され、
    前記第2磁石の端部は、前記第2コイルの内側に配置されることを特徴とする請求項6に記載の揺動装置。
  8. 前記支持体は、前記第3軸方向から見て前記可動体と重なる開口部を備える中間可動枠であり、
    前記第1軸に沿う方向を第1軸方向とする場合に、
    前記第1接続機構は、前記可動体から前記第1軸方向の両側へ延びて前記中間可動枠の前記第1軸方向の両端に接続される一対の板ばね部を備え、
    前記一対の板ばね部のそれぞれは、
    前記可動体から前記第1軸方向に延びる第1直線部と、
    前記第1直線部の先端から逆向きに折り返す折り返し部と、
    前記折り返し部から前記可動体の側へ延びる第2直線部と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の揺動装置。
  9. 前記一対の板ばね部のそれぞれは、前記第3軸方向を板厚方向とする第1平板部と、前記第2軸方向を板厚方向とする第2平板部と、を備えることを特徴とする請求項8に記載の揺動装置。
  10. 前記第1軸方向から見た場合に、前記第1平板部と前記第2平板部とが交差する交点と前記第1軸とが重なることを特徴とする請求項9に記載の揺動装置。
  11. 前記第1平板部は、
    前記可動体から前記第1軸方向に延びる第1平板部第1直線部と、
    前記第1平板部第1直線部の先端から逆向きに折り返す第1平板部折り返し部と、
    前記第1平板部折り返し部から前記可動体の側へ延びる第1平板部第2直線部と、を備え、
    前記第2平板部は、
    前記可動体から前記第1軸方向に延びる第2平板部第1直線部と、
    前記第2平板部第1直線部の先端から逆向きに折り返す第2平板部折り返し部と、
    前記第2平板部折り返し部から前記可動体の側へ延びる第2平板部第2直線部と、を備えることを特徴とする請求項9に記載の揺動装置。
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