JP2024058865A - 画像形成装置 - Google Patents

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秀太郎 齋藤
裕也 山田
拓 芦田
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悠介 山口
庄平 津崎
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【課題】トナー像に光沢ムラが発生することを抑制できる構成を提供する。【解決手段】定着ベルト301は、記録材に担持されたトナー像を加熱して記録材に定着させる。ハロゲンヒータ306は、定着ベルト301を加熱する。加圧ローラ305は、定着ベルト301との間で記録材を挟持搬送するためのニップ部Nを形成する。エアノズル401は、記録材を定着ベルト301から剥離させるための空気を吹き出す。エア経路402Aは、エアノズル401に空気を送るための流路である。エア経路402Aは、定着ベルト301を幅方向と直交する方向から見た場合に、定着ベルト301と重なる範囲に配置された金属製の複数の配管部材402fと、経路変更部材4022とを有する。経路変更部材4022は、複数の配管部材402fと別体で、複数の配管部材402fに接続することで空気が流れる経路の向きを変更する。【選択図】図3

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、これらの複数の機能を有する複合機などの画像形成装置に関する。
画像形成装置は、記録材に担持されたトナー像を記録材に定着させる定着装置を有する。定着装置では、定着部材とニップ部形成部材により形成されるニップ部において記録材上のトナー像を加熱しながら搬送する。この際、記録材が定着部材に張り付いて、定着部材から剥離しない虞がある。このため、記録材を定着部材から剥離すべく、空気を記録材の先端に吹き付けるためのノズルを備えた構成が提案されている(特許文献1、2)。
特開昭60-247672号公報 特開2007-94327号公報
ここで、空気を吹き付けて記録材を定着部材から剥離する構成の場合、ノズルから吹き付けられる空気によって記録材上のトナー像が冷却される場合がある。冷却されたトナー像は、冷却される温度に応じて光沢性が変化するため、トナー像に光沢ムラが発生する虞がある。
本発明は、空気を吹き付けて記録材を定着部材から剥離する構成において、トナー像に光沢ムラが発生することを抑制できる構成を提供することを目的とする。
本発明の画像形成装置は、記録材に担持されたトナー像を加熱して記録材に定着させる定着部材と、前記定着部材を加熱する加熱部と、前記定着部材との間で記録材を挟持搬送するためのニップ部を形成するニップ部形成部材と、記録材を前記定着部材から剥離させるための空気を吹き出すノズルと、を有する定着装置と、前記ノズルに空気を送るための流路部材と、を備え、前記流路部材は、前記ニップ部で搬送される記録材の搬送方向に交差する方向を前記定着部材の幅方向とし、前記定着部材を前記幅方向と直交する方向から見た場合に、前記定着部材と重なる範囲に配置された金属製の複数の配管部材と、前記複数の配管部材と別体で、前記複数の配管部材に接続されることで、前記複数の配管部材のうちの何れかの配管部材から他の配管部材に向けて空気が流れる経路の向きを変更する経路変更部材と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、空気を吹き付けて記録材を定着部材から剥離する構成において、トナー像に光沢ムラが発生することを抑制できる。
第1の実施形態に係る画像形成装置の概略構成断面図。 第1の実施形態に係る定着装置の概略構成断面図。 第1の実施形態に係る定着装置、エアノズル及びエア経路の斜視図。 (a)第1の実施形態に係るエアノズルの斜視図、(b)A部拡大図。 第1の実施形態に係るエアコンプレッサからエアノズルまでの経路を上方から見た模式図。 第1の実施形態に係るエア加熱部の斜視図。 第1の実施形態に係るエア加熱部の断面図。 比較例1における配管部材を示す斜視図。 比較例2における配管部材を示す分解斜視図。 実施例と比較例の記録材上の温度分布を示すグラフ。 第2の実施形態に係る定着装置の概略構成断面図。
<第1の実施形態>
第1の実施形態について、図1ないし図10を用いて説明する。まず、本実施形態の画像形成装置の概略構成について、図1を用いて説明する。
[画像形成装置]
画像形成装置1は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色に対応して設けられた4つの画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdを有する電子写真方式のフルカラープリンタである。本実施形態では、画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdを後述する中間転写ベルト204の回転方向に沿って配置したタンデム型としている。画像形成装置1は、画像形成装置本体3に接続された画像読取部(原稿読取装置)2又は画像形成装置本体3に対し通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ等のホスト機器からの画像信号に応じてトナー像(画像)を記録材に形成する。記録材としては、用紙、プラスチックフィルム、布などのシート材が挙げられる。
画像形成装置1は、画像読取部2と画像形成装置本体3とを備える。画像読取部2は、原稿台ガラス21上に置かれた原稿を読み取るもので、光源22から照射された光が原稿で反射し、レンズなどの光学系部材23を介してCCDセンサ24に結像される。このような光学系ユニットは矢印の方向に走査することにより、原稿をライン毎の電気信号データ列に変換する。CCDセンサ24により得られた画像信号は、画像形成装置本体3に送られ、制御部30で後述する各画像形成部に合わせた画像処理がなされる。また、制御部30は画像信号としてプリントサーバなどの外部のホスト機器からの外部入力も受ける。
画像形成装置本体3は、複数の画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdを備え、各画像形成部では、上述の画像信号に基づいて画像形成が行われる。即ち、画像信号は制御部30によりPWM(パルス幅変調制御)されたレーザービームに変換される。露光装置としてのポリゴンスキャナ31は、画像信号に応じたレーザービームを走査する。そして、各画像形成部Pa~Pdの像担持体としての感光ドラム200a~200dにレーザービームが照射される。
なお、Paはイエロー色(Y)の画像形成部、Pbはマゼンタ色(M)の画像形成部、Pcはシアン色(C)の画像形成部、Pdはブラック色(Bk)の画像形成部で、それぞれ対応する色の画像を形成する。画像形成部Pa~Pdは略同一なので、以下にYの画像形成部Paの詳細を説明して、他の画像形成部の説明は省略する。画像形成部Paにおいて、感光ドラム200aは、次述するように、画像信号に基づいて表面にトナー画像が形成される。
ここで、本実施形態で使用するトナーは、剥離剤としてのパラフィン、もしくはポリオレフィンからなるワックスやシリコーンオイルを含有(内包)している。具体的には、本実施形態では粉砕トナーの内部にワックス成分と顔料が微分散されたトナーを用いている。なお、このようなワックス成分を含有した重合トナーを用いる構成としてもかまわない。以下の説明では離型剤としてワックスを例に説明するが、上述したようにシリコーンオイルを使用する場合であっても、同様である。即ち、本実施形態では、ワックスに加えてシリコーンオイルもワックス成分に含まれるとする。
1次帯電器としての帯電ローラ201aは、感光ドラム200aの表面を所定の電位に帯電させて静電潜像形成の準備を施す。ポリゴンスキャナ31からのレーザービームによって、所定の電位に帯電された感光ドラム200aの表面に静電潜像が形成される。現像器202aは、感光ドラム200a上の静電潜像を現像してトナー像を形成する。1次転写ローラ203aは、中間転写ベルト204の背面から放電を行いトナーと逆極性の一次転写バイアスを印加し、感光ドラム200a上のトナー像を中間転写ベルト204上へ転写する。転写後の感光ドラム200aは、クリーナー207aでその表面を清掃される。
また、中間転写ベルト204上のトナー像は次の画像形成部に搬送され、Y、M、C、Bkの順に、順次それぞれの画像形成部にて形成された各色のトナー像が転写され、4色の画像がその表面に形成される。そして、中間転写ベルト204の回転方向最下流にあるBkの画像形成部Pdを通過したトナー像は、2次転写ローラ対205、206で構成される2次転写部に搬送される。そして、2次転写部おいて、中間転写ベルト204上のトナー画像と逆極性の2次転写電界が印加されることにより、記録材に2次転写される。
記録材は、カセット9に収容されており、カセット9から給送された記録材は、例えば1対のレジストレーションローラで構成されるレジ部208に搬送され、レジ部208で待機する。その後、レジ部208は、中間転写ベルト204上のトナー像と用紙の位置を合わせるためにタイミングが制御され、記録材を2次転写部に搬送する。
2次転写部でトナー像が転写された記録材は、定着装置8Bに搬送され、定着装置8Bにおいて、加熱、加圧されることで、記録材に担持されたトナー像が記録材に定着される。定着装置8Bを通過した記録材は、排出トレイ7に排出される。なお、記録材の両面に画像形成を行う場合には、記録材の第一面(表面)へのトナー像の転写及び定着が終了すると、反転搬送部10を経て記録材の表裏を逆転し、記録材の第二面(裏面)へのトナー像の転写及び定着を行い、排出トレイ7上に積載される。
なお、制御部30は、上述のように画像形成装置1全体の制御を行う。また、制御部30は、画像形成装置1が有する操作部4からの入力に基づいて、各種設定などが可能である。このような制御部30は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を有している。CPUは、ROMに格納された制御手順に対応するプログラムを読み出しながら各部の制御を行う。また、RAMには、作業用データや入力データが格納されており、CPUは、前述のプログラム等に基づいてRAMに収納されたデータを参照して制御を行う。
[定着装置]
次に、図2を用いて本実施形態のおける定着装置8Bの構成について説明する。図2は、定着装置8Bの概略構成を模式的に示した断面図である。本実施形態では、無端状のベルトを用いたベルト加熱方式の定着装置を採用している。図2において、X方向は記録材Pの搬送方向、Y方向は記録材Pの搬送方向に交差する(本実施形態では直交する)幅方向、Z方向は後述する加圧ローラ305の加圧方向を示す。これらは互いに直交している。また、幅方向(Y方向)の片側は、画像形成装置1の手前側であり、例えば、操作部4が配置されて、ユーザが操作する側である。一方、幅方向の他側は、画像形成装置1の奥側となる。
定着装置8Bは、無端状で回転可能なベルトとしての定着ベルト301を有する加熱ユニット300と、定着ベルト301に当接し、定着ベルト301と共にニップ部Nを形成するニップ部形成部材及び加圧回転体としての加圧ローラ305を有する。
加熱ユニット300は、上述の定着ベルト301と、パッド部材としての定着パッド303、加熱ローラ307及びステアリングローラ308を有する。加圧ローラ305は、定着ベルト301の外周面に当接して回転し、定着ベルト301に駆動力を付与する駆動回転体でもある。
定着部材及び回転体としての定着ベルト301は、熱伝導性や耐熱性等を有しており、薄肉の円筒形状である。本実施形態においては、基層、基層の外周に弾性層、その外周に離型層を形成した3層構造としている。そして、基層は厚さ80μmで材質はポリイミド樹脂(PI)を、弾性層は厚さ300μmでシリコーンゴムを、離型層は厚さ30μmでフッ素樹脂としてのPFA(四フッ化エチレン・パーフルオロアルコキシエチレン共重合樹脂)を用いている。このような定着ベルト301は、定着パッド303、加熱ローラ307、ステアリングローラ308によって張架される。
定着パッド303は、定着ベルト301の内側に、定着ベルト301を挟んで加圧ローラ305と対向するように配置される。定着パッド303は、定着ベルト301と加圧ローラ305との間で記録材を挟持搬送するニップ部Nを形成する。本実施形態では、定着パッド303は、定着ベルト301の幅方向(定着ベルト301の回転方向と交差する長手方向、加熱ローラ307の回転軸線方向)に沿って長い、略板状の部材である。定着パッド303が定着ベルト301を挟んで加圧ローラ305に押圧されることで、ニップ部Nが形成される。定着パッド303の材質は、LCP(液晶ポリマー)樹脂を用いている。
定着パッド303は、定着ベルト301の内側に配置された支持部材としてのステイ302により支持されている。即ち、ステイ302は、定着パッド303の加圧ローラ305と反対側に配置され、定着パッド303を支持する。このようなステイ302は、定着ベルト301の長手方向に沿って長い剛性を有する補強部材であり、定着パッド303に当接して、定着パッド303をバックアップする。即ち、ステイ302は、定着パッド303が加圧ローラ305から押圧された際に、定着パッド303に強度を持たせてニップ部Nにおける加圧力を確保するものである。
定着パッド303と定着ベルト301の間には、不図示の潤滑シートを介在させている。また、定着ベルト301の内周面には潤滑剤を塗布しており、定着ベルト301は、潤滑シートに覆われた定着パッド303に対して滑らかに摺動するようになっている。潤滑材としては、シリコーンオイルを用いている。
第1ローラとしての加熱ローラ307は、定着ベルト301の内側に配置され、定着パッド303及びステアリングローラ308と共に定着ベルト301を張架する。加熱ローラ307は、アルミニウムやステンレスなどの金属により円筒状に形成され、その内部に定着ベルト301を加熱するための加熱部としてのハロゲンヒータ306が配設されている。そして、加熱ローラ307は、ハロゲンヒータ306により所定の温度まで加熱される。
本実施形態では、加熱ローラ307は、例えば厚み1mmのステンレス製のパイプにより形成されている。また、ハロゲンヒータ306は、1本でも良いし、複数本設けれていても良い。なお、加熱部は、ハロゲンヒータに限らず、例えばカーボンヒータなど加熱ローラ307を加熱可能な他のヒータであっても良い。定着ベルト301は、ハロゲンヒータ306により加熱された加熱ローラ307によって加熱され、不図示のサーミスタによる温度検知に基づき、記録材の種類に応じた所定の目標温度に制御される。
ステアリングローラ308は、定着ベルト301の内側に配置され、定着パッド303及び加熱ローラ307と共に定着ベルト301を張架して、定着ベルト301に従動回転する。ステアリングローラ308は、加熱ローラ307の回転軸線方向(幅方向、長手方向)に対して傾動することで、この回転軸線方向に関する定着ベルト301の位置(寄り位置)を制御する。即ち、ステアリングローラ308は、ステアリングローラ308の回転軸線方向(長手方向)中央或いは片端部に回動中心を有し、この回動中心を中心として揺動することで、加熱ローラ307の長手方向に対して傾動する。これにより、定着ベルト301の長手方向の一方側と他方側とでテンション差を発生させ、定着ベルト301を長手方向に移動させる。
定着ベルト301は、張架するローラの外径精度や各ローラ間のアライメント精度などによって、回転中に何れかの端部に寄ってしまう。このため、ステアリングローラ308によりこのような寄りを制御している。なお、ステアリングローラ308は、モータなどの駆動源により揺動させても良いし、自動調心により揺動する構成であっても良い。
また、本実施形態の場合、ステアリングローラ308は、加熱ユニット300のフレームによって支持されたばねによって付勢されており、定着ベルト301に所定の張力を与えるテンションローラでもある。また、ステアリングローラ308は、アルミニウムやステンレスなどの金属により円筒状に形成されている。本実施形態では、ステアリングローラ308は、外径20mmのステンレス製パイプにより形成されている。ステアリングローラ308は、定着ベルト301に対するグリップ力を上げるために、表面にゴム材などを設けても良い。
加圧ローラ305は、定着ベルト301の外周面に当接して回転し、定着ベルト301に駆動力を付与する。本実施形態では、加圧ローラ305は、軸の外周に弾性層を、その外周に離型性層を形成したローラである。また、軸は直径72mmのステンレスを、弾性層は厚さ8mmの導電シリコーンゴムを、離型性層は厚さ100μmでフッ素樹脂としてのPFA(四フッ化エチレン・パーフルオロアルコキシエチレン共重合樹脂)をそれぞれ用いている。加圧ローラ305は、定着装置8Bの定着フレーム(不図示)によって回転自在に支持されており、片端部にはギアが固定され、ギアを介して加圧ローラ駆動源としてのモータMに接続されて、回転駆動される。
このように構成される定着装置8Bでは、定着ベルト301と加圧ローラ305との間に形成されるニップ部Nにおいて、トナー像を担持した記録材Pを挟持搬送しながらトナー像を加熱する。そして、記録材Pにトナー像を定着させる。よって、定着装置8Bは、熱や圧力を加える機能と、記録材Pを搬送する機能の両立が必要である。加圧ローラ305は、不図示の駆動源により定着ベルト301を介して定着パッド303に対して加圧される。本実施形態では、画像形成時のニップ部Nにおける加圧力(NF)は1600Nであり、ニップ部NのX方向(搬送方向)の長さは24.5mm、Y方向(幅方向)の長さは326mmとなるよう設定した。
また、ニップ部Nの記録材Pの搬送方向下流には、ニップ部Nを通過した記録材Pを定着装置8Bの外に排出するための排出ユニット350が配されている。排出ユニット350には、エアノズル401と、排出ローラ対400aと、下分離ガイド400が配置されている。ノズルとしてのエアノズル401は、記録材Pを定着ベルト301から剥離させるための空気(圧搾空気)を吹き出す。具体的には、エアノズル401は、ニップ部Nの記録材の搬送方向(以下、単に「搬送方向」という場合もある)の下流側、且つ、ニップ部Nよりも鉛直方向上方に配置され、空気を搬送方向の上流側、且つ、鉛直方向下方に向けて吹き出す。そして、ニップ部Nを通過した後の記録材Pの先端付近に空気を吹き付けることで、定着ベルト301から記録材Pを剥離する。
下分離ガイド400bは、ニップ部Nの記録材の搬送方向下流側、且つ、ニップ部Nよりも鉛直方向下方に配置され、先端が加圧ローラ305のニップ部Nの近傍付近に近接対向している。そして、下分離ガイド400bは、記録材Pが加圧ローラ305に張り付いた場合に、この記録材Pを加圧ローラ305から剥離する。また、下分離ガイド400bは、ニップ部Nから排出された記録材Pの下面を支持して、この記録材Pを排出ローラ40aに案内する。排出ローラ対400aは、ニップ部Nから排出された記録材Pを定着装置8Bの外に排出する。本実施形態では、排出ローラ対400aは、ニップ部Nから約40mm搬送方向下流側に配置されている。
また、定着装置8Bのニップ部Nの搬送方向上流には、記録材Pをニップ部Nに案内するためのガイド部94、及び、ニップ部Nの直前で記録材Pを検知するための検知センサ95が配置されている。制御部30は、検知センサ95により、記録材Pがニップ部Nに進入するタイミングを検知している。
更に、定着装置8Bは、定着ベルト301の少なくとも鉛直方向の上方を覆うカバー(不図示)を有する。本実施形態では、カバーは、定着ベルト301の上方を含む周囲の一部と後述するエア経路402Aの一部を覆うように配置されている。このようなカバーは、加熱ユニット300、加圧ローラ305、排出ユニット350などを内部に収容する定着装置8Bの筐体501(図5)の一部を構成する。
[エアノズル及びエア経路]
次に、図2を参照しつつ、図3ないし図5を用いて、エアノズル401及びエア経路402Aについて詳しく説明する。エアノズル401は、図3に示すように、長手方向が定着ベルト301の幅方向に沿った方向となるように、定着ベルト301に対向して配置されたアルミニウム合金製の部材である。エアノズル401には、図4(a)、(b)に示すように、定着ベルト301に対向した面に直径0.5~1.0mm程度のノズル穴401aが30~50個程度開口している。そして、エアコンプレッサ96aによって生成された圧搾空気が、エア経路402Aを通ってエアノズル401に設けられたエアノズル流入口401bよりエアノズル401内部の空間に導かれ、ノズル穴401aから吐出する。エアノズル流入口401bは、エアノズル401の長手方向片端部に開口している。
流路部材としてのエア経路402Aは、図3及び図5に示すように、定着装置8Bの筐体501の内部に配置されている。エア経路402Aは、図3に示すように、定着側カプラ402a、エア加熱部4020、エアチューブ402c、チューブ継手402d、エアパイプ402eなどを備える。
定着側カプラ402aは、エア経路402Aの入口に設けられ、後述するエアコンプレッサ96aから供給される圧搾空気をエア経路402A内に供給するべく、後述する本体側カプラ96fと着脱自在な配管用のカップリング部材である。流路部材の一部としてのエア加熱部4020は、その一端部に定着側カプラ402aが取り付けられている。エア加熱部4020の他端部には、チューブ継手402d及びエアチューブ402cが複数接続され、1連の空気の流路であるエア経路402Aを形成している。エア経路402Aの最下流には、エアパイプ402eが取り付けられ、エアノズル401に設けられたエアノズル流入口401bに接続されている。このように構成されるエア経路402Aは、定着側カプラ402aから流入された圧搾空気を、配管部材402f、エアチューブ402cなどを介してエアノズル401の内部の空間に導く。
エアチューブ402cは、例えば、シリコーンゴムなどの耐熱性を有する材料で形成された内径約φ9mm、厚み約1mmのゴムチューブである。エア加熱部4020は、詳しくは後述するように複数の配管部材402fを備えている。配管部材402fは、金属製の円筒状の配管としている。即ち、複数の配管部材402fは、後述するように、定着ベルト301の上方に配置して定着ベルト301により加熱されるようにしている。このため、定着ベルト301からの輻射熱を内部を流れる圧搾空気に対して効率的に伝熱すべく、配管部材402fは、熱伝導率の高い金属製としている。本実施形態では、配管部材402fを、アルミニウム合金製としている。
チューブ継手402dは、例えばアルミニウム合金や耐熱性樹脂によって形成されている。チューブ継手402dは、流路を屈曲させる部品であり、チューブ継手402dをエア加熱部4020とエアチューブ402cとの間や2本のエアチューブ402cの間に配置することで、エア加熱部4020やエアチューブ402cを屈曲、座屈させることなく様々な方向へ這いまわすことができる。
図5は、画像形成装置1の内部において、エアコンプレッサ96aからエアノズル401までの経路を上方から見た模式図である。画像形成装置1の画像形成装置本体3の内部には、エアコンプレッサ96a、配管チューブ96g、圧力開放用電磁弁96b、圧力調整弁96c、エアフィルタ96d、吹付用電磁弁96e、本体側カプラ96fなどが備えられている。
エアコンプレッサ96aは、圧搾空気を生成する。配管チューブ96gは、エアコンプレッサ96aと定着装置8Bの筐体501の内部に設けられたエア経路402Aとを接続する。圧力開放用電磁弁96bは、配管チューブ96g内の圧力を抜くのに使用する。圧力調整弁96cは、配管チューブ96g内の圧力を所定の圧力に調整・維持する。エアフィルタ96dは、配管チューブ96g内のドレンやちり、ゴミを分離・除去する。吹付用電磁弁96eは、圧搾空気をエアノズル401へ送り込み、記録材Pの先端に対して圧搾空気を吹き付ける動作を行うための弁である。本体側カプラ96fは、定着側カプラ402aと接続されるカップリング部材である。このような構成により、エアコンプレッサ96aにより生成され、配管チューブ96gを通った空気が上述のエア経路402Aに供給される。
空気の吹付動作は、次のように行う。まず、エアコンプレッサ96aを起動したのち、圧力開放用電磁弁96bを閉鎖することにより、吹付用電磁弁96eまでの配管チューブ96g内部に圧力調整弁96cで調整された圧力の圧搾空気が蓄積される。本実施形態では、配管チューブ96g内の圧力が0.2~0.3MPaになるよう圧力調整弁96cを調整している。
記録材Pが定着装置8Bに送り込まれると、検知センサ95が記録材Pの先端を検知する。その時のタイミングを基準として、所定時間後に吹付用電磁弁96eを開放することにより、記録材Pの先端に、配管チューブ96g内に蓄積された圧搾空気を吹き付けて、記録材Pを定着ベルト301から剥離させる。
このような圧搾空気の吹き付けは、記録材Pの先端から約90mmの範囲で行っている。即ち、先端がニップ部Nを通過した記録材Pが定着ベルト301から約90mm分離するまでの期間、言い換えれば、記録材Pの先端がニップ部Nの出口から約90mm搬送されるまでの間、エアノズル401からの空気の吹き付けを行っている。これは、吹き付けを行う期間が長いと、次の記録材の分離までに配管チューブ96g内の空気圧を十分に上げられず、吹き付けを行う期間が短いと、記録材を十分に分離できなくなる虞があるためである。
例えば、記録材Pを定着ベルト301から分離させる長さを150mm以上とした場合、90mmとした場合よりもエアノズル401から空気を長い期間、吹き続けることになり、次の記録材を定着ベルト301から分離させるために空気を圧縮させる時間が足りなくなる可能性がある。この150mmは、画像形成装置1により画像形成可能な最小サイズの記録材の搬送方向の長さである。一方、例えば、記録材Pを定着ベルト301から分離させる長さを40mmにした場合、分離能力が足りなくなってしまう。この40mmは、ニップ部Nの出口から排出ローラ対400aまでの搬送方向の長さである。本実施形態では、排出ローラ対400aに記録材Pがニップされるまで、エアノズル401から空気を吹き付けることで、記録材Pの搬送方向中間部分が定着ベルト301に途中から巻付いてしまうことを抑制することができる。以上から、本実施形態では、記録材Pを定着ベルト301から分離させる長さを、これらの中間の90mmとした。
[エア加熱部の位置について]
次に、エア経路402Aの一部であるエア加熱部4020の位置について、図2及び図3を参照して説明する。上述のように、本実施形態では、エアノズル401から空気を吹き付けることで記録材を定着ベルト301から剥離させている。ここで、吹き付ける空気の温度が低いと、記録材上のトナー像が冷却される場合がある。冷却されたトナー像は、冷却される温度に応じて光沢性が変化するため、トナー像に光沢ムラが発生する虞がある。
特に、本実施形態では、エアノズル401は、長手方向が定着ベルト301の幅方向に沿って配置され、定着ベルト301と対向する面にノズル穴401aを複数形成している。そして、このように複数の小径のノズル穴401aを設けることで、高い風圧・風量の圧搾空気を記録材に吹き付けるようにしている。
一方、圧搾空気を吹き付けられた記録材上のトナー像は、低い温度の空気が吹き付けられた場合に急激に冷却される。吹き付けられる圧搾空気の風圧・風量は、幅方向においてノズル穴401aに近いほど高くなる。即ち、記録材上のトナー像には、幅方向においてノズル穴401aの位置に応じた圧搾空気の冷却による温度分布が発生する。冷却されたトナー像は、冷却される温度に応じて光沢性が僅かに変化し、幅方向に光沢度の分布が発生する。
近年の装置の高速化、超薄紙などのメディアの多様化に伴い、剥離性能を更に高めるために、エアノズル401をより一層、定着ベルト301に近接させたり、圧搾空気の風圧を増加させるなどの対応が取られている。このような対応を行った場合、記録材上のトナー像の幅方向の温度分布がより大きくなってしまう。その結果、温度分布に応じた光沢性の分布が視認できるレベルで発生(ノズルピッチムラと呼ぶ)することがある。そこで、本実施形態では、エア経路402Aの一部であるエア加熱部4020を以下のように配置することで、エアノズル401から吹き付ける空気を加熱して、上述のトナー像の光沢ムラを抑制するようにしている。
エア加熱部4020は、定着ベルト301を幅方向と直交する方向から見た場合に、定着ベルト301と重なる範囲に配置されている。特に、本実施形態では、定着ベルト301の鉛直方向の上方で、且つ、定着ベルト301を上方から見た場合に定着ベルト301と重なる範囲に配置されている。言い換えれば、エア加熱部4020は、図2に示すように、定着ベルト301の上側の面を上方に投影したシルエットS内に配置されている。なお、エア加熱部4020は、定着ベルト301の上方に限らず、定着ベルト301の水平方向の側方など、定着ベルト301を幅方向と直交する方向から見た場合に、定着ベルト301と重なる範囲に配置されていればよい。
また、エア加熱部4020は、定着ベルト301と定着装置8Bのカバーとの間に配置されている。なお、エア加熱部4020と定着ベルト301とは、障害物がなく対向することが好ましい。但し、エア加熱部4020の配管部材402fを不織布などで覆ったりしても良いし、エア加熱部4020と定着ベルト301との間に、例えば定着装置8Bのフレームなど、エア加熱部4020と定着ベルト301との間の一部を遮る部材があっても良い。この遮る部材がある場合には、遮る面積が小さいことが好ましい。要は、本実施形態においては、エア加熱部4020が定着ベルト301から発せられる熱によって加熱されるように、エア加熱部4020が定着ベルト301の周囲に配置されていればよい。
また、エア加熱部4020の複数の配管部材402fは、図3に示すように、記録材の搬送方向に交差する幅方向に沿って配置されている。本実施形態では、複数の配管部材402fは、定着ベルト301の長手方向と略平行に配置されている。具体的には、複数の配管部材402fは、定着装置8Bのカバー内で、画像形成装置1の奥側から手前側に向かって幅方向(Y方向)に沿って配置されている。これにより、複数の配管部材502bが定着ベルト301と対向する長さを、例えば複数の配管部材502bを記録材の搬送方向と平行に配置した場合よりも長くでき、複数の配管部材402fを通過する空気を、定着ベルト301の熱により効率よく加熱することができる。
複数の配管部材402fの長さは、定着ベルト301の長手方向の長さよりも短いことが好ましく、配管部材402fの全体が、定着ベルト301を上方から見た場合に定着ベルト301と重なる範囲に収まるように配置されることが好ましい。これは、複数の配管部材402fの一部が定着ベルト301と重なる範囲から外れた場合、その部分で空気が冷却される虞があるためである。なお、エア加熱部4020を構成する経路変更部材4022(後述)を含め、エア加熱部4020全体の幅方向の長さが、定着ベルト301の長手方向の長さよりも短いことが好ましい。
エア加熱部4020は、図2に示すように、定着ベルト301の鉛直方向に関して最も高い位置よりも、定着ベルト301の回転方向の下流側に位置する。これにより、定着ベルト301の周囲で暖められ、定着ベルト301の回転方向に沿って流れた空気がエア加熱部4020に当たることで、エア加熱部4020が効率良く加熱される。
特に、本実施形態では、定着ベルト301が、上述したように、定着パッド303、加熱ローラ307、ステアリングローラ308によって張架されている。また、これらの張架部材のうち、第1ローラとしての加熱ローラ307が最も高い位置に位置している。定着ベルト301の回転方向に関して加熱ローラ307よりも下流、且つ、ニップ部Nよりも上流(即ち、定着パッド303よりも上流)には、第2ローラとしてのステアリングローラ308が配置されている。そして、エア加熱部4020は、定着ベルト301の回転方向に関して、加熱ローラ307とステアリングローラ308との間に配置されている。このため、加熱ローラ307で加熱された空気を、定着ベルト301の回転により効率良くエア加熱部4020側に送ることが可能となる。
また、本実施形態では、ステアリングローラ308が加熱ローラ307の最も高い位置(頂点)よりも下方に位置し、エア加熱部4020が、定着ベルト301の回転方向に関して加熱ローラ307とステアリングローラ308との間に位置している。このため、エア加熱部4020を、加熱ローラ307の頂点と同程度の高さ、或いは、頂点よりも下方に配置することが可能となる。この結果、定着ベルト301の上方にエア加熱部4020を配置しても、エア加熱部4020が定着ベルト301の最も高い位置よりも上方に突出することを抑制でき、装置の大型化を抑制できる。
[エア加熱部]
次に、上述のエア加熱部4020の詳細について、図6及び図7を用いて説明する。エア加熱部4020は、加熱部本体4021と、一対の経路変更部材4022とを有する。加熱部本体4021は、複数の金属製の配管部材402fを有する。本実施形態では、配管部材402fを3本としているが、配管部材402fの数は、2本でも4本以上であっても良い。複数の配管部材402fは、定着ベルト301の加熱ローラ307とステアリングローラ308とに張架された部分の表面に沿って並列に配置されている。
複数の配管部材402fは、熱伝導率の高い材料である金属製であり、本実施形態では、上述したようにアルミニウム合金製としている。このような複数の配管部材402fは、内部を圧搾空気が通過するものであり、本実施形態においては、それぞれ円筒状のパイプ形状としている。複数の配管部材402fは、それぞれが定着ベルト301と対向するように配置されており、定着装置8Bの内部の定着ベルト301などからの輻射熱を受けて温められる。これにより、複数の配管部材402fの内部を通過する圧搾空気が温められる。
複数の配管部材402fは、上述したように、それぞれが幅方向に沿って配置されており、経路変更部材4022は、複数の配管部材402fと別体で、複数の配管部材402fの幅方向の両端部に接続されるように一対設けられている。また、経路変更部材4022は、複数の配管部材402fに接続されることで、複数の配管部材402fのうちの何れかの配管部材402fから他の配管部材402fに向けて空気が流れる経路の向きを変更する。即ち、経路変更部材4022は、加熱部本体4021の両端部において、複数の配管部材402f同士を連結し、空気の経路を屈曲させるものである。本実施形態では、経路変更部材4022により空気の経路を180°折り返すようにしている。経路変更部材4022は、複数の配管部材402fとは異なる材料により形成されている。
このような経路変更部材4022は、樹脂製の接続部403と、金属製の塞ぎ部材404とを有する。接続部403は、図7に示すように、複数の配管部材402fとそれぞれ接続される複数の接続口403aを一体に形成すると共に、複数の接続口403aと反対側に開口403bが形成されている。接続口403aの数は、配管部材402fの数と同じであり、本実施形態では3つである。また、接続部403の複数の接続口403aは、複数の配管部材402fの端部に挿入されることで複数の配管部材402fと接続される。また、複数の接続口403aと複数の配管部材402fとの間には、例えば、ゴム製のリングなどのシール部材が設けられている。これにより、接続口403aと配管部材402fとの接続部分で空気が漏れることを抑制している。
塞ぎ部材404は、接続部403の開口403bを塞ぐ。塞ぎ部材404と接続部403との間もシール部材が設けられ、この部分で空気が漏れることを抑制している。例えば、シール部材として両面テープを塞ぎ部材404と接続部403との間に設け、この両面テープを介して塞ぎ部材404が接続部403に固定されている。本実施形態では、更にビスにより塞ぎ部材404と接続部403とを固定している。
塞ぎ部材404により塞がれた接続部403の内部空間は、3つの接続口403aが並んでいる方向に関して、中央の接続口403aと片側の403aとの間を仕切り、これらの接続口403a同士が連通しないように仕切り部材403cが設けられている。一方、中央の接続口403aと他側の接続口403aとの間には仕切り部材がなく、これらの接続口403a同士は連通させている。
即ち、図7の右側の経路変更部材4022は、図の上側の接続口403aと中央の接続口403aとが連通し、下側の接続口403aと中央の接続口403aとの間に仕切り部材403cを設けている。一方、図7の左側の経路変更部材4022は、図の下側の接続口403aと中央の接続口403aとが連通し、上側の接続口403aと中央の接続口403aとの間に仕切り部材403cを設けている。
また、図6に示すように、両端の経路変更部材4022には、それぞれエアチューブ402cが接続されている。具体的には、図6及び図7の右側の経路変更部材4022には、下側の接続口403aと連通するようにエアチューブ402cが接続されており、このエアチューブ402cから右側の経路変更部材4022に空気が流入する。また、図6及び図7の左側の経路変更部材4022には、上側の接続口403aと連通するようにエアチューブ402cが接続されており、左側の経路変更部材4022からこのエアチューブ402cに空気が排出される。
これにより、図7に矢印で示すように、エア加熱部4020内に空気が流れる。即ち、本実施形態では、定着側カプラ402aからエア加熱部4020に流入した圧搾空気は、図7の左右の経路変更部材422の間で往復するように複数の配管部材402f及び経路変更部材422の内部を流れる。そして、本実施形態では、エア加熱部4020に流入した圧搾空気が1往復半してからエア加熱部4020からエアチューブ402cに排出される。
上述した経路変更部材4022は、少なくとも一部が樹脂製である。本実施形態では、接続部403を耐熱性の樹脂により形成し、塞ぎ部材404を金属製の板状部材、即ち、板金としている。塞ぎ部材404は、接続部403と同様に樹脂製としても良い。本実施形態では、塞ぎ部材404を介してエア加熱部4020を定着装置8Bのフレームに固定するようにしているために、この固定のし易さを考慮して塞ぎ部材404を板金により形成している。具体的には、図6に示すように、塞ぎ部材404は、板金を折り曲げることで、接続部403の開口403bを塞ぐ本体部404aと、フレームに固定するための固定部404bとを有する構成にしている。なお、接続部403と塞ぎ部材404とは、一体に形成しても良い。
このように構成される本実施形態の場合、空気を吹き付けて記録材を定着ベルト301から剥離する構成において、トナー像に光沢ムラが発生することを抑制できる。即ち、本実施形態の場合、エア経路402Aの一部であるエア加熱部4020の複数の配管部材402fを金属製とすると共に、定着ベルト301の上方に配置している。このため、定着ベルト301により加熱された空気が上昇し、この空気により複数の配管部材402fが加熱される。特に、本実施形態では、エア加熱部4020を複数の配管部材402fとこれらの両端部に接続される一対の経路変更部材4022とで構成している。このため、エア加熱部4020に流入した空気は、加熱された複数の配管部材402fを往復するように流れることで、効率良く加熱される。即ち、エア加熱部4020で空気を折り返して流すことで、定着ベルト301と対向した領域の範囲内で空気が流れる距離を長くでき、その結果、空気が定着ベルト301近傍の経路を通過する時間を長くできる。これにより、空気を効率的に温めることができる。
本実施形態の場合、画像形成装置1を稼働させている間、複数の配管部材402fは定着ベルト301からの熱により、約80~100℃に加熱される。すると、複数の配管部材402f内を流れる空気も加熱され、エアノズル401から暖かい空気を記録材に向けて吹き付けることができる。この結果、エアノズル401から吹き付けられる空気によって生じる温度分布を小さくでき、光沢ムラの発生を抑制できる。
ここで、このように圧搾空気の経路を折り返すような経路とすることで空気を効率的に加熱しようとする構成として、図8及び図9に示すような構成が考えられる。まず、図8に示す比較例1として、エア加熱部4020Aを1本の金属パイプを折り曲げることで、内部を流れる空気が往復するような経路とすることが考えられる。しかしながら、この構成の場合、金属パイプを屈曲させるため、図中のR部の大きさを製造上の都合上ある一定以上の大きさ(例えばR=25mm以上)にする必要がある。そうすると、エア加熱部4020Aが大きくなってしまい、結果として装置が大きくなってしまう。
また、比較例2として、図10に示す構成が考えられる。図10に示すエア加熱部4020Bは、エア加熱部4020Bを小さくするために、折り返す経路同士を近くするように配置しながら全体経路を構成した第1部材405aと、経路を封止するための第2部材405bとからなる構成としている。しかしながら、この構成の場合、第1部材405aと第2部材405bとが離れる方向に流路全体の圧搾空気による空気圧を受ける構成となる。このため、第1部材405aと第2部材405bとの間から空気が漏れてしまうなど、経路の密閉性を損なう虞がある。
これに対して本実施形態のエア加熱部4020は、複数の配管部材402fの両端部に一対の経路変更部材4022を接続することで構成されている。このため、エア加熱部4020の大型化を抑制しつつ、経路の密閉性を確保できる。即ち、本実施形態では、経路変更部材4022にて圧搾空気の経路を比較的急峻に折り返すことができるため、複数の配管部材402f同士を近接して配置することが可能である。複数の配管部材402fを近接して配置することで、加熱効率の良い場所に集中して配管部材402fを配置することができる。また、エア加熱部4020の大きさを、図8に示した比較例1よりも小さくすることができ、装置のサイズが大きくなることを抑制できる。
また、一対の経路変更部材4022は、複数の配管部材402fの幅方向両端部に接続されているため、内部を流れる圧搾空気から圧力を受ける面積が、図9に示した比較例2よりも狭くできる。この結果、経路の密閉性を確保し易い。このように本実施形態のエア加熱部4020の場合、装置の大型化を抑制しつつ経路の密閉性を確保でき、且つ、内部を流れる空気を効率良く加熱することができる。
[実施例]
上述のような本実施形態の構成の効果を確認するために行った実験について説明する。実験では、上述した本実施形態のように複数の配管部材402fを有するエア加熱部4020を定着ベルト301の上方に配置した実施例と、空気を流す配管部材が1本で、この配管部材を定着ベルト301の上方に配置していない比較例とで、エアノズル401から記録材に空気を吹き付けた場合における記録材上の温度分布を測定した。
実施例では、エアノズル401から噴出される圧搾空気は、約80~100℃に加熱された複数の配管部材402fを通過することにより、約60~70℃程度まで加熱される。また、その下流のエアチューブ402cおよびチューブ継手402dを通過することで若干冷却され、約42℃まで温度が低下し、エアノズル流入口401bを通じてエアノズル401内部の空間に導かれる。一方で、比較例のように、エア経路402Aに定着ベルト301により加熱される部分を設けない場合、エアノズル401内部には約30℃程度の圧搾空気が導かれる。
図10は、実施例と比較例における、記録材P上に圧搾空気を吹き付けた直後の記録材P上の温度分布を示している。図10に示すように、エアノズル401のノズル穴401aに対応した位置に近いほど、記録材Pの温度低下が生じた。比較例のように、エアノズル401に導かれる圧搾空気温度が30℃の場合、隣り合う極大温度部と極小温度部の差分ΔTは、最大19.0℃であった。一方、実施例の場合、エアノズル401に導かれる圧搾空気温度が42℃であり、ΔTは、最大9.3℃であった。このような図10から明らかなように、本実施形態では、記録材P上のトナー像に発生する光沢性の分布が抑制され、ノズルピッチムラが視認できないレベルまで改善させることが可能となる。
<第2の実施形態>
第2の実施形態について、図11を用いて説明する。上述の第1の実施形態では、定着部材が定着ベルト301である場合について説明した。これに対して本実施形態では、定着部材を定着ローラ310としている。その他の構成及び作用は、上述の第1の実施形態と同様であるため、同様の構成については同一の符号を付して説明及び図示を省略又は簡略にし、以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
本実施形態における定着装置8Cは、定着部材及び加熱回転体として定着ローラ310を有しており、定着ローラ310は加圧ローラ305と圧接してニップ部Nを形成する。定着ローラ310は、例えば、外径77mm、厚み6mm、長さ350mmの円筒状金属製(本実施形態では、アルミニウム製)の芯金を備える。芯金上には、耐熱性の弾性層として、シリコーンゴム(本実施例では、JIS-A硬度20度)が1.5mmの厚さで被覆されている。弾性層上には、トナーとの離型性向上のために、耐熱性の離型層としてフッ素系樹脂(本実施形態では、PFAチューブ)が50μmの厚さで被覆されている。
定着ローラ310は、不図示の定着装置8Cの枠体に対して回転可能に支持されており、不図示の駆動源によって所定の周速で回転駆動されるようになっている。また、定着ローラ310は、その内部に加熱部としてのハロゲンヒータ306が配設されており、所定の温度まで発熱可能である。
本実施形態のエアノズル401及びエア経路402Aは、第1の実施形態と同様である。また、本実施形態の場合も、エア経路402Aの一部としてのエア加熱部4020は、定着ローラ310を幅方向と直交する方向から見た場合に、定着ローラ310と重なる範囲に配置されている。なお、本実施形態では、エア加熱部4020は、定着ローラ310の鉛直方向の上方で、且つ、定着ローラ310を上方から見た場合に、エア加熱部4020の一部が定着ローラ310と重なる範囲から外れるが、定着ローラ310を上方から見てもエア加熱部4020C全体が定着ローラ310と重なる範囲に配置されるようにしても良い。また、エア加熱部4020は、第1の実施形態と同様に、定着ローラ310と定着装置8Cのカバーとの間に配置されている。
また、エア加熱部4020の複数の配管部材402fは、記録材の搬送方向に交差する幅方向に沿って配置されており、定着ローラ310の鉛直方向に関して最も高い位置(頂点)よりも、定着ローラ310の回転方向の下流側に位置する。更に、本実施形態の場合も、複数の配管部材402fは、第1の実施形態と同様に、金属製としており、特に、アルミニウム合金製としている。
このように構成される本実施形態の場合も、空気を吹き付けて記録材を定着ローラ310から剥離する構成において、トナー像に光沢ムラが発生することを抑制できる。即ち、本実施形態の場合も、エア経路402Aの一部であるエア加熱部4020の複数の配管部材402fを金属製とすると共に、定着ローラ310の上方に配置している。また、エア加熱部4020を複数の配管部材402fとこれらの両端部に接続される一対の経路変更部材4022とで構成している。このため、定着ローラ310により加熱された空気が上昇し、この空気により複数の配管部材402fが加熱される。すると、複数の配管部材402f内を流れる空気も加熱され、エアノズル401から暖かい空気を記録材に向けて吹き付けることができる。この結果、エアノズル401から吹き付けられる空気によって生じる温度分布を小さくでき、光沢ムラの発生を抑制できる。また、エア加熱部4020が、複数の配管部材402fの両端部に一対の経路変更部材4022を接続することで構成されているため、エア加熱部4020の大型化を抑制しつつ、経路の密閉性を確保できる。
<他の実施形態>
上述の第1の実施形態では、加熱ローラに定着ベルトを加熱するための加熱部としてのハロゲンヒータを設けた構成について説明した。但し、加熱部は、加熱ローラに設けずに、ステアリングローラなどの他の張架部材に設けても良い。また、パッド部材に設けても良い。例えば、パッド部材の定着ベルト側にセラミックヒータなどの板状の発熱部材を設けても良い。また、定着ベルトを電磁誘導(IH)により加熱する構成としても良い。また、上述の第1、第2の実施形態において、ローラの内部に配置した加熱部の代わりに、別の加熱部材を外部からベルト又はローラに当接させて加熱する外部加熱方式を採用しても良い。
また、上述の第1の実施形態では、定着ベルトを定着パッド、加熱ローラ及びステアリングローラにより張架する定着装置について説明した。但し、本発明が適用可能な定着装置はこれに限らず、例えば、1個の張架ローラと定着パッドのみにより定着ベルトが張架される構成であっても良い。要は、定着パッドと共に定着ベルトを張架する少なくとも1個の張架ローラを備えていれば良い。
また、上述の第1の実施形態では、駆動回転体として加圧ローラを用いた構成について説明した。但し、駆動回転体は、複数の張架ローラにより張架され、何れかの張架ローラにより駆動される無端状のベルトであっても良い。また、上述の各実施形態では、ニップ部を形成するために、駆動回転体としての加圧ローラをベルトに対して加圧しているが、ベルトを駆動回転体に加圧する構成であっても良い。
更に、上述の各実施形態では、エア経路402Aの一部としてのエア加熱部4020は、定着部材としての定着ベルト301及び定着ローラ310の上方に配置されるとしたが、外部加熱方式など直接記録材に触れない部材の上方に配置しても良い。例えば、定着ベルト301又は定着ローラ310に外部加熱ベルトを当接させ、外部加熱ベルトを張架するローラの内部に加熱部が配置された構成の場合、エア加熱部4020を、この外部加熱ベルトを幅方向と直交する方向から見た場合に、外部加熱ベルトと重なる範囲に配置する。好ましくは、エア加熱部4020を、外部加熱ベルトの鉛直方向の上方で、且つ、外部加熱ベルトを上方から見た場合に外部加熱ベルトと重なる範囲に配置する。定着ベルト301又は定着ローラ310に、内部に加熱部を有する外部加熱ローラを当接させる場合も同様である。
また、本実施形態の開示は、以下の構成を含む。
(構成1)
記録材に担持されたトナー像を加熱して記録材に定着させる定着部材と、前記定着部材を加熱する加熱部と、前記定着部材との間で記録材を挟持搬送するためのニップ部を形成するニップ部形成部材と、記録材を前記定着部材から剥離させるための空気を吹き出すノズルと、を有する定着装置と、
前記ノズルに空気を送るための流路部材と、を備え、
前記流路部材は、前記ニップ部で搬送される記録材の搬送方向に交差する方向を前記定着部材の幅方向とし、前記定着部材を前記幅方向と直交する方向から見た場合に、前記定着部材と重なる範囲に配置された金属製の複数の配管部材と、前記複数の配管部材と別体で、前記複数の配管部材に接続されることで、前記複数の配管部材のうちの何れかの配管部材から他の配管部材に向けて空気が流れる経路の向きを変更する経路変更部材と、を有する
ことを特徴とする画像形成装置。
(構成2)
前記複数の配管部材は、それぞれが前記定着部材と対向するように配置されている
ことを特徴とする構成1に記載の画像形成装置。
(構成3)
前記複数の配管部材は、前記定着部材の鉛直方向の上方で、且つ、前記定着部材を上方から見た場合に前記定着部材と重なる範囲に配置されている
ことを特徴とする構成1又は2に記載の画像形成装置。
(構成4)
前記複数の配管部材は、それぞれが前記幅方向に沿って配置され、
前記経路変更部材は、前記複数の配管部材の前記幅方向の両端部に接続されるように一対設けられている
ことを特徴とする構成1ないし3の何れか1つに記載の画像形成装置。
(構成5)
前記経路変更部材は、少なくとも一部が樹脂製である
ことを特徴とする構成1ないし4の何れか1つに記載の画像形成装置。
(構成6)
前記経路変更部材は、前記複数の配管部材とそれぞれ接続される複数の接続口を一体に形成すると共に、前記複数の接続口と反対側に開口が形成された樹脂製の接続部と、前記接続部の開口を塞ぐ塞ぎ部材と、を有する
ことを特徴とする構成5に記載の画像形成装置。
(構成7)
前記定着部材は、回転体であり、
前記複数の配管部材は、前記定着部材の鉛直方向に関して最も高い位置よりも、前記定着部材の回転方向の下流側に位置する
ことを特徴とする構成1ないし6の何れか1つに記載の画像形成装置。
(構成8)
前記定着部材は、無端状のベルトである
ことを特徴とする構成1ないし7の何れか1つに記載の画像形成装置。
(構成9)
前記定着装置は、前記ベルトを張架する第1ローラと、前記ベルトの回転方向に関して前記第1ローラよりも下流、且つ、前記ニップ部よりも上流で前記ベルトを張架する第2ローラと、を有し、
前記複数の配管部材は、前記ベルトの回転方向に関して前記第1ローラと前記第2ローラとの間に配置されている
ことを特徴とする構成8に記載の画像形成装置。
(構成10)
前記第1ローラは、内部に前記加熱部を有し、前記加熱部により前記第1ローラが加熱されることで前記ベルトを加熱する加熱ローラであり、
前記第2ローラは、前記ベルトの回転方向に交差する幅方向に関して前記ベルトの位置を制御するステアリングローラである
ことを特徴とする構成9に記載の画像形成装置。
(構成11)
前記ノズルは、前記ニップ部で搬送される記録材の搬送方向に交差する幅方向に関して、空気を吹き出す穴が複数形成されている
ことを特徴とする構成1ないし10の何れか1項に記載の画像形成装置。
8B、8C・・・定着装置
301・・・定着ベルト(定着部材、回転体)
305・・・加圧ローラ(ニップ部形成部材)
306・・・ハロゲンヒータ(加熱部)
307・・・加熱ローラ(第1ローラ)
308・・・ステアリングローラ(第2ローラ)
310・・・定着ローラ(定着部材、回転体)
401・・・エアノズル(ノズル)
401a・・・ノズル穴
402A・・・エア経路(流路部材)
402f・・・配管部材
403・・・接続部
403a・・・接続口
403b・・・開口
404・・・塞ぎ部材
4020・・・エア加熱部
4022・・・経路変更部材

Claims (11)

  1. 記録材に担持されたトナー像を加熱して記録材に定着させる定着部材と、前記定着部材を加熱する加熱部と、前記定着部材との間で記録材を挟持搬送するためのニップ部を形成するニップ部形成部材と、記録材を前記定着部材から剥離させるための空気を吹き出すノズルと、を有する定着装置と、
    前記ノズルに空気を送るための流路部材と、を備え、
    前記流路部材は、前記ニップ部で搬送される記録材の搬送方向に交差する方向を前記定着部材の幅方向とし、前記定着部材を前記幅方向と直交する方向から見た場合に、前記定着部材と重なる範囲に配置された金属製の複数の配管部材と、前記複数の配管部材と別体で、前記複数の配管部材に接続されることで、前記複数の配管部材のうちの何れかの配管部材から他の配管部材に向けて空気が流れる経路の向きを変更する経路変更部材と、を有する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記複数の配管部材は、それぞれが前記定着部材と対向するように配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記複数の配管部材は、前記定着部材の鉛直方向の上方で、且つ、前記定着部材を上方から見た場合に前記定着部材と重なる範囲に配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記複数の配管部材は、それぞれが前記幅方向に沿って配置され、
    前記経路変更部材は、前記複数の配管部材の前記幅方向の両端部に接続されるように一対設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記経路変更部材は、少なくとも一部が樹脂製である
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記経路変更部材は、前記複数の配管部材とそれぞれ接続される複数の接続口を一体に形成すると共に、前記複数の接続口と反対側に開口が形成された樹脂製の接続部と、前記接続部の開口を塞ぐ塞ぎ部材と、を有する
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記定着部材は、回転体であり、
    前記複数の配管部材は、前記定着部材の鉛直方向に関して最も高い位置よりも、前記定着部材の回転方向の下流側に位置する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  8. 前記定着部材は、無端状のベルトである
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  9. 前記定着装置は、前記ベルトを張架する第1ローラと、前記ベルトの回転方向に関して前記第1ローラよりも下流、且つ、前記ニップ部よりも上流で前記ベルトを張架する第2ローラと、を有し、
    前記複数の配管部材は、前記ベルトの回転方向に関して前記第1ローラと前記第2ローラとの間に配置されている
    ことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記第1ローラは、内部に前記加熱部を有し、前記加熱部により前記第1ローラが加熱されることで前記ベルトを加熱する加熱ローラであり、
    前記第2ローラは、前記ベルトの回転方向に交差する幅方向に関して前記ベルトの位置を制御するステアリングローラである
    ことを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記ノズルは、前記ニップ部で搬送される記録材の搬送方向に交差する幅方向に関して、空気を吹き出す穴が複数形成されている
    ことを特徴とする請求項1ないし10の何れか1項に記載の画像形成装置。
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