JP2024058758A - コネクタ付き電線及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電線の端末部に水が浸入することを抑制することが可能なコネクタ付き電線を提供する。【解決手段】コネクタ付き電線1では、電線10の第2部分14bの全周囲が接着剤60で囲い込まれており、連結部23の全周囲が接着剤60で囲い込まれており、第1ケース40及び第2ケース50の少なくともいずれか一方には凹部34が設けられており、凹部34によって形成され、第1ケース40と第2ケース50と接着剤60とで周囲全体が囲い込まれた空間S内には導体接続部21が密封されている。【選択図】図5

Description

本発明は、コネクタ付き電線及びその製造方法に関する。
従来、電線と、電線の導体と接続された端子とを備える端子付き電線が知られている。このような端子付き電線を、水が浸入するおそれがある自動車のエンジンルーム内のような場所で用いる場合、端子と電線の導体との接続部分に水が付着し、端子及び導体が腐食するおそれがある。そのため、端子と導体との接続部分に水が浸入しないように、接続部分を熱収縮チューブで被覆した端子付き電線が知られている。
特許文献1には、自動車用アース端子の防水構造が開示されている。当該構造は、芯線が芯線圧着バレルで加締め圧着されると共に、電線の絶縁被覆が絶縁被覆圧着バレルで加締め圧着されている。熱収縮チューブの一端側は芯線圧着バレルで加締め圧着された芯線を完全に被覆していると共に他端側は電線に密着している。そして、熱収縮チューブは内周面に接着剤が塗布されており、接着剤がアース端子及び電線に接着して隙間を無くしている。
特開2000-285983号公報
特許文献1によれば、熱収縮チューブの内周面の接着剤が芯線間の隙間を埋めることによって、複数の素線間に水が浸入するのを抑制している。しかしながら、各素線径及び導体径のばらつきなどにより、接着剤が導体の中心部まで十分に浸透しないおそれがある。特に、導体間に空隙が残っている状態で電線を屈曲して用いる場合、芯線間の隙間が大きくなり、電線の端部に水が浸入しやすくなるおそれがある。
本発明は、このような従来技術が有する課題に鑑みてなされたものである。そして本発明の目的は、電線の端末部に水が浸入することを抑制することが可能なコネクタ付き電線を提供することにある。
本発明の態様に係るコネクタ付き電線は、導体と導体の外周を被覆する絶縁被覆とを含み、導体が絶縁被覆から露出した導体露出部と、導体が絶縁被覆で被覆された導体被覆部とが設けられた電線を備えている。コネクタ付き電線は、導体露出部と接続された導体接続部と、相手方端子と接続するように構成された端子接続部と、導体接続部と端子接続部とを連結する連結部とを含む端子を備えている。コネクタ付き電線は、第1ケースと第2ケースとを含み、第1ケースの縁部全周と第2ケースの縁部全周との間に接着剤が設けられたハウジングを備えている。導体被覆部の第1部分と端子接続部とはハウジングから露出している。第1部分よりも導体露出部側に設けられた導体被覆部の第2部分は第1ケースの縁部の一部と第2ケースの縁部の一部との間に接着剤を介して挟み込まれ、電線の第2部分の全周囲が接着剤で囲い込まれることにより、ハウジングと電線との間から水が浸入するのが抑制されている。連結部は第1ケースの縁部の一部と第2ケースの縁部の一部との間に接着剤を介して挟み込まれ、連結部の全周囲が接着剤で囲い込まれることにより、ハウジングと連結部との間から水が浸入するのが抑制されている。第1ケース及び第2ケースの少なくともいずれか一方には凹部が設けられている。凹部によって形成され、第1ケースと第2ケースと接着剤とで周囲全体が囲い込まれた空間内には導体接続部が密封されており、接着剤によって第1ケースと第2ケースとの間から水が浸入するのが抑制されている。
本発明の他の態様に係るコネクタ付き電線の製造方法は、導体と導体の外周を被覆する絶縁被覆とを含み、導体が絶縁被覆から露出した導体露出部と、導体が絶縁被覆で被覆された導体被覆部とが設けられた電線の導体露出部を、導体露出部と接続するように構成された導体接続部と、相手方端子と接続するように構成された端子接続部と、導体接続部と端子接続部とを連結する連結部とを含む端子の導体接続部と接続する工程と、第1ケースの縁部全周に設けられ、自着性を有する接着剤と、導体被覆部が取り付けられる第2ケースの少なくとも縁部に設けられた前記接着剤と、連結部が取り付けられる第2ケースの少なくとも縁部に設けられた接着剤とで導体被覆部の全周囲と連結部の全周囲とを挟み込み、かつ、第1ケースの縁部に設けられた接着剤と第2ケースの縁部に設けられた接着剤とにより、第1ケースと第2ケースとを含むハウジングと電線との間、ハウジングと連結部との間、及び、第1ケースと第2ケースとの間から水が浸入するのを抑制し、第1ケース及び第2ケースの少なくともいずれか一方に設けられた凹部によって形成され、第1ケースと第2ケースと接着剤とで周囲全体が囲い込まれた空間内に導体接続部を密封する工程とを含む。
本発明によれば、電線の端末部に水が浸入することを抑制することが可能なコネクタ付き電線を提供することができる。
本実施形態に係るコネクタ付き電線の一例を概略的に示す斜視図である。 本実施形態に係るコネクタ付き電線の一例を概略的に示す側面図である。 図2のIII-III線で切断した概略断面図である。 図3のIV-IV線で切断した概略断面図である。 図4のV-V線で切断した断面図である。 電線の絶縁被覆を剥いだ状態の一例を示す概略的な側面図である。 電線の導体に端子を接続した状態の一例を示す概略的な断面図である。 第1ケースの縁部にシール剤を塗布する様子を概略的に示す側面図である。 第1ケースの縁部にシール剤を塗布した状態を概略的に示す平面図である。 第2ケースの縁部にシール剤を塗布する様子を概略的に示す側面図である。 第2ケースの縁部にシール剤を塗布した状態を概略的に示す平面図である。 第2ケースの縁部にシール剤を塗布した状態の別の例を概略的に示す平面図である。 第2ケースの縁部にシール剤を塗布した状態の別の例を概略的に示す平面図である。
以下、図面を用いて本実施形態に係るコネクタ付き電線及びその製造方法について詳細に説明する。なお、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率と異なる場合がある。また、本実施形態では、導体の軸方向をX方向、X方向に垂直なコネクタの奥行き方向をY方向、X方向及びY方向に垂直なコネクタの高さ方向をZ方向として説明する。
[コネクタ付き電線]
まず、本実施形態に係るコネクタ付き電線1について説明する。図1は、本実施形態に係るコネクタ付き電線1の一例を概略的に示す斜視図である。図2は、本実施形態に係るコネクタ付き電線1の一例を概略的に示す側面図である。図3は、図2のIII-III線で切断した概略断面図である。図4は、図3のIV-IV線で切断した概略断面図である。図5は、図4のV-V線で切断した断面図である。
図1~図5に示すように、本実施形態に係るコネクタ付き電線1は、電線10と、端子20と、ハウジング30とを備えている。本実施形態において、コネクタ付き電線1は、雄型コネクタである。
図6は、電線10の絶縁被覆12を剥いだ状態の一例を示す概略的な側面図である。電線10は、導体11と、導体11の外周を被覆する絶縁被覆12とを含んでいる。電線10には、絶縁被覆12が剥ぎ取られ、導体11が絶縁被覆12から露出した導体露出部13が設けられている。また、電線10には、導体11が絶縁被覆12で被覆された導体被覆部14が設けられている。導体露出部13は、導体11の端部に設けられている。
導体11は、1本の素線のみで構成されてもよく、複数本の素線を束ねて構成された集合撚り線であってもよい。また、導体11は、1本の撚り線のみで構成されていてもよく、複数本の集合撚り線を束ねて構成された複合撚り線であってもよい。
導体11の材料としては、導電性が高い金属を使用することができる。導体11の材料は、例えば、銅、アルミニウム、又はこれらの合金等であってもよい。
絶縁被覆12の材料としては、電気絶縁性を確保できる熱可塑性樹脂を使用することができる。絶縁被覆12の材料は、例えば、オレフィン系樹脂及びポリ塩化ビニルの少なくともいずれか一方を含んでいてもよい。オレフィン系樹脂は、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、エチレン共重合体及びプロピレン共重合体からなる群より選択される少なくとも一種以上の樹脂を含んでいてもよい。
端子20は、導体接続部21と、端子接続部22と、連結部23とを含んでいる。導体接続部21は端子20の一方の端部に設けられており、端子接続部22は端子20のもう一方の端部に設けられている。
導体接続部21は導体露出部13と接続している。導体接続部21は、電線10の導体露出部13と接続することにより、導体11と機械的かつ電気的に接続されるように構成されている。導体接続部21は、導体11の周方向を囲い込むように導体露出部13を被覆している。
端子接続部22は、図示しない相手方端子と接続するように構成されている。端子接続部22が相手方端子の端子接続部と接続されることにより、端子20は相手方端子と機械的かつ電気的に接続される。端子接続部22は、ハウジング30の表面から突き出て露出している。端子接続部22は、X方向に垂直なYZ面で切断した切断面において、Y方向を長手方向かつZ方向を厚さ方向とする略矩形状をしており、X方向に延在している。端子接続部22のX方向の端部は半円形状をしており、端子接続部22の端部の中心部には貫通孔が設けられている。ただし、端子接続部22の形状は、特に限定されず、例えば角柱形状など他の形状であってもよい。
連結部23は、導体接続部21と端子接続部22とを連結している。連結部23は、具体的には、導体接続部21と端子接続部22との間に設けられている。なお、本実施形態では、端子20は、導体接続部21、端子接続部22及び連結部23が1つの材料によって連続的かつ一体的に構成されている。ただし、端子20は、導体接続部21、端子接続部22及び連結部23が分離した異なる部品であって、これらを組み合わせることによって構成されていてもよい。
端子20は、導電性材料により形成されている。端子20を形成する材料は、例えば、銅、アルミニウム、鉄及びマグネシウムからなる群より選択される少なくとも一種の金属を含んでいてもよい。端子20の表面はめっきされていてもよく、めっきされていなくてもよい。
なお、端子20の一例について説明したが、端子20の具体的な形状は特に限定されず、ありとあらゆる形状の端子20を用いることができる。
ハウジング30は、第1ケース40と第2ケース50とを含んでいる。本実施形態において、第1ケース40は上側ケースであり、第2ケース50は下側ケースであるが、第2ケース50が上側ケースであり、第1ケース40が下側ケースであってもよい。図9に示すように、第1ケース40は縁部40aを有しており、第1ケース40の縁部40aにはシール剤70が硬化した接着剤60が設けられている(図2~図5参照)。図11に示すように、第2ケース50は縁部50aを有しており、第2ケース50の縁部50aにはシール剤70が硬化した接着剤60が設けられている(図2~図5参照)。そして、第1ケース40の縁部40a全周と第2ケース50の縁部50a全周との間に接着剤が設けられている。そして、図5に示すように、導体被覆部14の第1部分14aと端子接続部22とはハウジング30から露出している。第1ケース40と第2ケース50とは、嵌合によって接続されていてもよく、第1ケース40と第2ケース50とが外れないように、ハウジング30は第1ケース40と第2ケース50とが係合するロック構造を含んでいてもよい。
ハウジング30は、図2に示すように、電線保持部31と、端子保持部32と、フランジ部33とを含んでいる。電線保持部31はハウジング30のX方向の一端に設けられており、端子保持部32はハウジング30のX方向のもう一端に設けられている。フランジ部33はX方向において電線保持部31と端子保持部32との間に設けられている。
電線保持部31は、第1ケース40の第1電線保持部41と、第2ケース50の第2電線保持部51とを含んでいる。そして、電線保持部31では、第1電線保持部41と第2電線保持部51とが接着剤60を介して接続され、電線10が挟持されている。具体的には、第1部分14aよりも導体露出部13側に設けられた導体被覆部14の第2部分14bは、第1ケース40の縁部40aの一部と第2ケース50の縁部50aの一部との間に接着剤60を介して挟み込まれている。そして、電線10の第2部分14bの全周囲が接着剤60で囲い込まれることにより、ハウジング30と電線10との間から水が浸入するのが抑制されている。電線保持部31は、角筒の形状を有しており、電線10の絶縁被覆12の周囲を被覆している。
端子保持部32は、第1ケース40の第1端子保持部42と、第2ケース50の第2端子保持部52とを含んでいる。端子保持部32では、第1端子保持部42と第2端子保持部52とが接着剤60を介して接続され、端子20が挟持されている。具体的には、連結部23は第1ケース40の縁部40aの一部と第2ケース50の縁部50aの一部との間に接着剤60を介して挟み込まれている。そして、連結部23の全周囲が接着剤60で囲い込まれることにより、ハウジング30と連結部23との間から水が浸入するのが抑制されている。
フランジ部33は、第1ケース40の第1フランジ部43と、第2ケース50の第2フランジ部53とを含んでいる。そして、フランジ部33は、第1フランジ部43と第2フランジ部53とによって形成されている。フランジ部33は、端子保持部32よりも、Y方向及びZ方向に広がるように延びている。
XY平面から見た場合において、第1ケース40には縁部40aに設けられた接着剤60によって全周囲が囲い込まれた凹部44(凹部34)が設けられている。また、XY平面から見た場合において、第2ケース50には縁部50aに設けられた接着剤60によって全周囲が囲い込まれた凹部54(凹部34)が設けられている。XY平面から見た場合において、縁部40aは凹部44を取り囲むように設けられており、縁部50aは凹部54を取り囲むように設けられている。縁部40aと縁部50aとは、Z方向において対向するように設けられている。そして、ハウジング30は、第1ケース40の凹部44と、第2ケース50の凹部54とが向き合った状態で、第1ケース40と第2ケース50とが接着剤60を介して接続されることにより、凹部44と凹部54とが合わさった連続する空間Sが形成されている。
凹部34によって形成され、第1ケース40と第2ケース50と接着剤60とで周囲全体が囲い込まれた空間S内には導体接続部21が密封されている。そして、接着剤60によって第1ケース40と第2ケース50との間から水が浸入するのが抑制されている。この構成により、ハウジング30の外側から、空間S内に水などの液体が浸入するのを抑制することができる。したがって、導体接続部21に液体が付着するのを抑制することができるため、電線10へ水が浸入することを抑制することができる。
なお、本実施形態では、凹部34が凹部44及び凹部54を含む例について説明している。しかしながら、本実施形態はこのような例に限定されず、第1ケース40又は第2ケース50のいずれか一方にのみ凹部34が設けられていてもよい。すなわち、凹部34は第1ケース40及び第2ケース50の少なくともいずれか一方に設けられていればよい。
接着剤60は、第1ケース40と第2ケース50とに接着している。接着剤60は、第1ケース40の縁部40aと、第2ケース50の縁部50aと、絶縁被覆12の円周方向全体と、端子20の円周方向全体とに直接接着している。接着剤60は、一体的かつ連続的に構成されている。
接着剤60は自着性を有している。ここで、自着性とは、分子鎖が拡散し合うことによって、接着剤60同士が接着して一体となることをいう。接着剤60は粘着剤であってもよい。ここで、粘着剤とは、常温(23℃)で粘着性を有する接着剤をいう。
接着剤60のガラス転移温度は0℃以下であってもよい。接着剤60のガラス転移温度が0℃以下であることにより、接着剤60の粘着性を高くすることができる。
接着剤60は、シリコーン系接着剤、アクリル系接着剤、ゴム系接着剤、及びウレタン系接着剤からなる群より選択される少なくとも一種の接着剤であってもよい。接着剤60は、UV硬化樹脂であってもよく、熱硬化樹脂であってもよい。ただし、作業性の観点からは、接着剤60は、UV硬化樹脂であることが好ましい。
アクリル系接着剤は、(メタ)アクリルポリマーを含む接着剤である。アクリル系接着剤は、アクリレート及びメタクリレートの少なくともいずれか一方のモノマーの重合体を含んでおり、(メタ)アクリレートを構成単位として有している。なお、(メタ)アクリレートは、アクリレート及びメタクリレートを含む概念である。アクリル系接着剤に用いられる(メタ)アクリレートは、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレート及びデシル(メタ)アクリレートからなる群より選択される少なくとも一種を含んでいてもよい。
ゴム系接着剤は、ブチルゴム、エチレン-プロピレンゴム(EPM)、エチレン-プロピレン-ジエンゴム(EPDM)及び天然ゴムからなる群より選択される少なくとも一種のゴムを含んでいてもよい。
シリコーン系接着剤は、シリコーンゴムを含んでいる。シリコーンゴムは、シロキサン結合で構成された主鎖を有している。シリコーンゴムは、側鎖にメチル基、フェニル基及びビニル基からなる群より選択される少なくとも一種の置換基で置換されていてもよい。シリコーン系接着剤は、例えば、ジメチルシロキサンを主たる構成単位として有するオルガノポリシロキサンを含んでいてもよい。
ウレタン系接着剤は、ポリウレタンを含んでいる。ポリウレタンは、ウレタン結合を有するポリマーであり、イソシアネート基とヒドロキシ基を有する化合物とを縮合することにより得ることができる。
以上説明した通り、コネクタ付き電線1は、導体11と導体11の外周を被覆する絶縁被覆12とを含み、導体11が絶縁被覆12から露出した導体露出部13と、導体11が絶縁被覆12で被覆された導体被覆部14とが設けられた電線10を備えている。コネクタ付き電線1は、導体露出部13と接続された導体接続部21と、相手方端子と接続するように構成された端子接続部22と、導体接続部21と端子接続部22とを連結する連結部23とを含む端子20を備えている。コネクタ付き電線1は、第1ケース40と第2ケース50とを含み、第1ケース40の縁部40a全周と第2ケース50の縁部50a全周との間に接着剤60が設けられたハウジング30を備えている。導体被覆部14の第1部分14aと端子接続部22とはハウジング30から露出している。第1部分14aよりも導体露出部13側に設けられた導体被覆部14の第2部分14bは第1ケース40の縁部40aの一部と第2ケース50の縁部50aの一部との間に接着剤60を介して挟み込まれ、電線10の第2部分14bの全周囲が接着剤60で囲い込まれることにより、ハウジング30と電線10との間から水が浸入するのが抑制されている。連結部23は第1ケース40の縁部40aの一部と第2ケース50の縁部50aの一部との間に接着剤60を介して挟み込まれ、連結部23の全周囲が接着剤60で囲い込まれることにより、ハウジング30と連結部23との間から水が浸入するのが抑制されている。第1ケース40及び第2ケース50の少なくともいずれか一方には凹部34が設けられている。凹部34によって形成され、第1ケース40と第2ケース50と接着剤60とで周囲全体が囲い込まれた空間S内には導体接続部21が密封されており、接着剤60によって第1ケース40と第2ケース50との間から水が浸入するのが抑制されている。
本実施形態に係るコネクタ付き電線1では、電線10の第2部分14bの全周囲、連結部23の全周囲、凹部34の全周囲が接着剤60で囲い込まれている。そして、第1ケース40と第2ケース50と接着剤60とで凹部34が囲い込まれた空間S内には導体接続部21が密封されている。したがって、電線10の端末部に水が浸入することを抑制することができる。
また、本実施形態に係るコネクタ付き電線1では、電線10の第2部分14bの全周囲、連結部23の全周囲、凹部34の全周囲が接着剤60で囲い込まれているため、コネクタ付き電線1を小型化及び軽量化することができる。例えば、端子20とハウジング30との間をパッキンなどのゴム部品でメカニカルシールする場合には、連結部23の幅に合わせた径のゴム部品を用いる必要がある。また、例えば、電線10とハウジング30との間をゴム栓などのゴム部品でメカニカルシールする場合には、ハウジング30にリアホルダを設ける必要がある。そのため、これらのゴム部品を用いてメカニカルシールする場合には、コネクタ付き電線1のサイズが大きくなるおそれがある。しかしながら、本実施形態に係るコネクタ付き電線1では、接着剤60が用いられており、例えばハウジング30にリアホルダを設けなくてもよくなるため、コネクタ付き電線1を小型化及び軽量化することができる。例えば自動車などの移動体にコネクタ付き電線1を搭載した場合には、移動体を軽量化することができるため、移動に要するエネルギー効率を高くし、大気中への二酸化炭素の排出量を低減することに貢献することができる。
また、内周面に接着剤が塗布された従来の熱収縮チューブを用いた場合と比較し、使用する接着剤の量を低減することができる可能性がある。このような場合、環境問題の改善に貢献することができる。
[コネクタ付き電線の製造方法]
次に、本実施形態に係るコネクタ付き電線1の製造方法について説明する。本実施形態に係るコネクタ付き電線1の製造方法は、導体露出工程と、接続工程と、接着剤形成工程と、密閉工程とを含んでいる。
図6は、導体露出工程により、電線10の絶縁被覆12を剥いだ状態の一例を示す概略的な側面図である。図7は、接続工程により、電線10の導体11に端子20を接続した状態の一例を示す概略的な断面図である。図8は、接着剤形成工程により、第1ケース40の縁部40aにシール剤70を塗布する様子を概略的に示す側面図である。図9は、接着剤形成工程により、第1ケース40の縁部40aにシール剤70を塗布した状態を概略的に示す平面図である。図10は、第2ケース50の縁部50aにシール剤70を塗布する様子を概略的に示す側面図である。図11は、第2ケース50の縁部50aにシール剤70を塗布した状態を概略的に示す平面図である。
(導体露出工程)
導体露出工程では、まず、電線10を準備する。電線10は、導体11と、導体11の外周を被覆する絶縁被覆12とを含んでいる。次に、電線10の絶縁被覆12の一部を剥ぎ取る。これにより、図6に示すように、電線10に、導体11が絶縁被覆12から露出した導体露出部13と、導体11が絶縁被覆12で被覆された導体被覆部14とが設けられる。
(接続工程)
接続工程では、導体露出部13と、導体被覆部14とが設けられた電線10を準備する。また、導体露出部13と接続するように構成された導体接続部21と、相手方端子と接続するように構成された端子接続部22と、導体接続部21と端子接続部22とを連結する連結部23とを含む端子20を準備する。次に、図7に示すように、電線10の導体露出部13を、端子20の導体接続部21と接続する。これにより、電線10の導体11と端子20とが機械的かつ電気的に接続される。
(接着剤形成工程)
接着剤形成工程は、第1接着剤形成工程と、第2接着剤形成工程とを含んでいる。第1接着剤形成工程では、図8及び図9に示すように、第1ケース40の縁部40a全周にシール剤70を塗布及び硬化する。そして、第1ケース40の縁部40a全周に自着性を有する接着剤60を形成する。凹部44は第1ケース40の縁部40aに設けられた接着剤60によって全周囲が囲い込まれている。第2接着剤形成工程では、図10及び図11に示すように、第2ケース50の縁部50a全周にシール剤70を塗布及び硬化する。そして、第2ケース50の縁部50a全周に自着性を有する接着剤60を形成する。凹部54は第2ケース50の縁部50aに設けられた接着剤60によって全周囲が囲い込まれている。
本実施形態では、シール剤70を塗布及び硬化して接着剤60を形成することができるため、ゴム製のガスケットを用いて成形した場合と比較して作業性が高く、設置面積が狭い小型部品であっても、容易にコネクタ付き電線1を製造することができる。なお、第1ケース40及び第2ケース50の少なくともいずれか一方には、端子20の位置決め構造が設けられていてもよい。この構造により、端子20の組付けを容易にすることができる。シール剤70は、塗布及び硬化することにより、接着剤60を形成可能なものであれば、特に限定されない。第1ケース40に塗布するシール剤70と第2ケース50に塗布するシール剤70は同じものであってもよく、異なるものであってもよい。シール剤70の例としては、ボスティック・ニッタ株式会社製のBorn2Bond(登録商標)CIPG AU588などが挙げられる。
シール剤70を第1ケース40又は第2ケース50に塗布する方法は特に限定されず、例えばディスペンサーなどのような塗布装置80を用いて塗布することができる。シール剤70は、手動で第1ケース40又は第2ケース50に塗布してもよいが、自動塗布装置によって予め定められた位置にシール剤70を塗布してもよい。シール剤70は、例えば、線状に塗布することもできる。シール剤70の塗布幅は、例えば、2mm以上4mm以下であってもよい。
シール剤70の硬化方式は特に限定されず、例えば塗布したシール剤70にUVを照射することにより硬化させてもよい。UVを照射可能な光源としては、例えば、キセノンランプ、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ及びLEDランプなどが挙げられる。UV照射量などの条件は特に限定されず、シール剤70の仕様に応じて適宜設定することができる。
シール剤70は、チクソトロピー性を有していてもよい。ここで、チクソトロピー性は、時間に依存した流動特性を有し、一定のせん断速度状態において、見掛け粘度が時間とともに減少し、せん断応力を除くと徐々に復元する性質をいう。
シール剤70のTI(チクソトロピーインデックス)値は、2以上であってもよい。シール剤70のTI値が2以上であることにより、塗布したシール剤70の形状が液だれによって変形するのを抑制することができる。シール剤70のTI値は、3以上であってもよく、4以上であってもよく、5以上であってもよく、6以上であってもよい。TI値の上限は特に限定されないが、例えば20以下であってもよい。なお、本明細書において、TI値は、シール剤70の25℃における5rpm時の粘度に対する0.5rpmの粘度の比を意味する。なお、シール剤70のTI値は、JIS K6833-1:2008に基づき得ることができる。また、シール剤70の粘度は、JIS K7117-2に基づき、回転粘度計によって測定することができる。
シール剤70の25℃における0.5rpm時の粘度は、例えば、400,000Pa・s以上1,100,000以下であってもよい。シール剤70の25℃における0.5rpm時の粘度は、500,000Pa・s以上であってもよく、800,000Pa・s以上であってもよい。また、シール剤70の25℃における0.5rpm時の粘度は、1,000,000Pa・s以下であってもよく、900,000Pa・s以下であってもよい。
シール剤70の25℃における5rpm時の粘度は、例えば、50,000Pa・s以上200,000Pa・s以下であってもよい。シール剤70の25℃における5rpm時の粘度は、80,000Pa・s以上であってもよく、100,000Pa・s以上であってもよい。また、シール剤70の25℃における5rpm時の粘度は、190,000Pa・s以下であってもよく、180,000Pa・s以下であってもよい。
(密閉工程)
密閉工程では、ハウジング30内の空間S内に導体接続部21を密封する。具体的には、第1ケース40の縁部40a全周に設けられ、自着性を有する接着剤60と、第2ケース50の縁部50a全周に設けられた接着剤60とで導体被覆部14の全周囲と連結部23の全周囲とを挟み込む。また、第1ケース40の縁部40a全周に設けられた接着剤60と第2ケース50の縁部50a全周に設けられた接着剤60とにより、第1ケース40と第2ケース50とを含むハウジング30と電線10との間、ハウジング30と連結部23との間、及び、第1ケース40と第2ケース50との間から水が浸入するのを抑制する。
これにより、第1ケース40と第2ケース50とを含み、第1ケース40の縁部40a全周と第2ケース50の縁部50a全周との間に接着剤が設けられたハウジング30が形成される。そして、第1部分14aよりも導体露出部13側に設けられた導体被覆部14の第2部分14bは第1ケース40の縁部40aの一部と第2ケース50の縁部50aの一部との間に接着剤60を介して挟み込まれ、電線10の第2部分14bの全周囲が接着剤60で囲い込まれることにより、ハウジング30と電線10との間から水が浸入するのが抑制される。また、連結部23は第1ケース40の縁部40aの一部と第2ケース50の縁部50aの一部との間に接着剤60を介して挟み込まれ、連結部23の全周囲が接着剤60で囲い込まれることにより、ハウジング30と連結部23との間から水が浸入するのが抑制される。さらに、導体被覆部14の第1部分14aと端子接続部22とはハウジング30から露出する。
そして、凹部34によって形成され、第1ケース40と第2ケース50と接着剤60とで周囲全体が囲い込まれた空間S内に導体接続部21を密封する。凹部34は、第1ケース40及び第2ケース50の少なくともいずれか一方に設けられている。これにより、接着剤60によって第1ケース40と第2ケース50との間から水が浸入するのが抑制される。以上の工程により、コネクタ付き電線1を製造することができる。
なお、第2接着剤形成工程では、図10及び図11に示すように、第2ケース50の縁部50a全周にシール剤70を塗布及び硬化している。しかしながら、シール剤70は、導体被覆部14が取り付けられる第2ケース50の少なくとも縁部と、連結部23が取り付けられる第2ケース50の少なくとも縁部に塗布及び硬化されていればよい。具体的には、図12に示すように、シール剤70を、第2ケース50の導体被覆部14が取り付けられる縁部の辺に塗布及び硬化してもよい。また、図12に示すように、シール剤70を、第2ケース50の連結部23が取り付けられる縁部の辺に塗布及び硬化してもよい。また、図13に示すように、シール剤70を、第2ケース50の導体被覆部14が取り付けられる縁部の周辺のみに塗布及び硬化してもよい。また、図13に示すように、シール剤70を、第2ケース50の連結部23が取り付けられる縁部の周辺のみに塗布及び硬化してもよい。さらに、シール剤70が塗布及び硬化される位置はこれらの組み合わせであってもよい。これらの態様であっても、上述のようなコネクタ付き電線1を製造することができる。
以上、本実施形態に係るコネクタ付き電線1の製造方法は、電線10の導体露出部13を、端子20の導体接続部21と接続する工程を含む。電線10は、導体11と導体11の外周を被覆する絶縁被覆12とを含み、導体11が絶縁被覆12から露出した導体露出部13と、導体11が絶縁被覆12で被覆された導体被覆部14とが設けられている。端子20は、導体露出部13を接続するように構成された導体接続部21と、相手方端子と接続するように構成された端子接続部22と、導体接続部21と端子接続部22とを連結する連結部23とを含む。コネクタ付き電線1の製造方法は、空間S内に導体接続部21を密封する工程を含む。密封工程では、第1ケース40の縁部40a全周に設けられ、自着性を有する接着剤60と、導体被覆部14が取り付けられる第2ケース50の少なくとも縁部に設けられた接着剤60と、連結部23が取り付けられる第2ケース50の少なくとも縁部50aに設けられた接着剤60とで導体被覆部14の全周囲と連結部23の全周囲とを挟み込む。また、密封工程では、第1ケース40の縁部40aに設けられた接着剤60と第2ケース50の縁部50aに設けられた接着剤60とにより、第1ケース40と第2ケース50とを含むハウジング30と電線10との間、ハウジング30と連結部23との間、及び、第1ケース40と第2ケース50との間から水が浸入するのを抑制する。空間Sは、第1ケース40及び第2ケース50の少なくともいずれか一方に設けられた凹部34によって形成され、第1ケース40と第2ケース50と接着剤60とで周囲全体が囲い込まれている。本実施形態に係るコネクタ付き電線1の製造方法によれば、上述したコネクタ付き電線1を製造することができる。
また、本実施形態に係るコネクタ付き電線1の製造方法では、シール剤70を用いている。これにより、ゴム部品での組付け工程がなくなるため、リードタイム短縮に貢献することができる。
また、本実施形態に係るコネクタ付き電線1の製造方法では、シール剤70を用いているため、第1ケース40と第2ケース50との接着部分、電線10の周囲、端子20の周囲において、漏れ経路が生じるのを抑制することができる。
以上、本実施形態を説明したが、本実施形態はこれらに限定されるものではなく、本実施形態の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。
1 コネクタ付き電線
10 電線
11 導体
12 絶縁被覆
13 導体露出部
14 導体被覆部
14a 第1部分
14b 第2部分
20 端子
21 導体接続部
22 端子接続部
23 連結部
30 ハウジング
40 第1ケース
40a 縁部
44 凹部(凹部34)
50 第2ケース
50a 縁部
54 凹部(凹部34)
60 接着剤
70 シール剤

Claims (4)

  1. 導体と前記導体の外周を被覆する絶縁被覆とを含み、前記導体が前記絶縁被覆から露出した導体露出部と、前記導体が前記絶縁被覆で被覆された導体被覆部とが設けられた電線と、
    前記導体露出部と接続された導体接続部と、相手方端子と接続するように構成された端子接続部と、前記導体接続部と前記端子接続部とを連結する連結部とを含む端子と、
    第1ケースと第2ケースとを含み、前記第1ケースの縁部全周と前記第2ケースの縁部全周との間に接着剤が設けられたハウジングと、
    を備え、
    前記導体被覆部の第1部分と前記端子接続部とは前記ハウジングから露出しており、
    前記第1部分よりも前記導体露出部側に設けられた前記導体被覆部の第2部分は前記第1ケースの前記縁部の一部と前記第2ケースの前記縁部の一部との間に前記接着剤を介して挟み込まれ、前記電線の前記第2部分の全周囲が前記接着剤で囲い込まれることにより、前記ハウジングと前記電線との間から水が浸入するのが抑制されており、
    前記連結部は前記第1ケースの前記縁部の一部と前記第2ケースの前記縁部の一部との間に前記接着剤を介して挟み込まれ、前記連結部の全周囲が前記接着剤で囲い込まれることにより、前記ハウジングと前記連結部との間から水が浸入するのが抑制されており、
    前記第1ケース及び前記第2ケースの少なくともいずれか一方には凹部が設けられており、
    前記凹部によって形成され、前記第1ケースと前記第2ケースと前記接着剤とで周囲全体が囲い込まれた空間内には前記導体接続部が密封されており、前記接着剤によって前記第1ケースと前記第2ケースとの間から水が浸入するのが抑制されている、コネクタ付き電線。
  2. 導体と前記導体の外周を被覆する絶縁被覆とを含み、前記導体が前記絶縁被覆から露出した導体露出部と、前記導体が前記絶縁被覆で被覆された導体被覆部とが設けられた電線の前記導体露出部を、前記導体露出部と接続するように構成された導体接続部と、相手方端子と接続するように構成された端子接続部と、前記導体接続部と前記端子接続部とを連結する連結部とを含む端子の前記導体接続部と接続する工程と、
    第1ケースの縁部全周に設けられ、自着性を有する接着剤と、前記導体被覆部が取り付けられる第2ケースの少なくとも縁部に設けられた前記接着剤と、前記連結部が取り付けられる前記第2ケースの少なくとも縁部に設けられた前記接着剤とで前記導体被覆部の全周囲と前記連結部の全周囲とを挟み込み、かつ、前記第1ケースの前記縁部に設けられた前記接着剤と前記第2ケースの前記縁部に設けられた前記接着剤とにより、前記第1ケースと前記第2ケースとを含むハウジングと前記電線との間、前記ハウジングと前記連結部との間、及び、前記第1ケースと前記第2ケースとの間から水が浸入するのを抑制し、前記第1ケース及び前記第2ケースの少なくともいずれか一方に設けられた凹部によって形成され、前記第1ケースと前記第2ケースと前記接着剤とで周囲全体が囲い込まれた空間内に前記導体接続部を密封する工程と、
    を含む、コネクタ付き電線の製造方法。
  3. 前記第1ケースの前記縁部にシール剤を塗布及び硬化して前記接着剤を形成する工程と、
    前記第2ケースの前記縁部に前記シール剤を塗布及び硬化して前記接着剤を形成する工程と、
    をさらに含む、請求項2に記載のコネクタ付き電線の製造方法。
  4. 前記シール剤のチクソトロピーインデックス値は2以上である、請求項3に記載のコネクタ付き電線の製造方法。
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