JP2024058715A - 四角支柱の連結構造及び支保工 - Google Patents

四角支柱の連結構造及び支保工 Download PDF

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Abstract

【課題】簡便に組み立て可能で安全性の高い四角支柱の連結構造及び支保工を提供する。【解決手段】四角支柱の連結構造30は、四角支柱20の上部又は下部に連結される複数の連結部材40と、連結部材40の仕口部43に接合されて、水平方向に離れた2つの連結部材40を接続する水平つなぎ梁50、水平ブレース60と、を備えている。【選択図】図5

Description

本発明は、四角支柱の連結構造及び支保工に関するものである。
従来より、橋脚等の構造体の外壁面に沿って仮設される支保工が知られている。このような支保工は、水平方向に間隔を空けて複数の四角支柱を配置するとともに、垂直方向に隣り合う四角支柱をボルトで締結し、さらに四角支柱に対して水平又は斜めに配置された鋼管をクランプを介して四角支柱に接合して構成されている。
特許文献1には、重量物を支える支保工材である複数の四角支柱1が、水平つなぎパイプ15及び交差筋交い14を介して連結された構造が開示されている。
特開2018-71080号公報
しかしながら、特許文献1記載の構造では、現場作業者が、四角支柱1に対する水平つなぎパイプ15及び交差筋交い14の位置決めや向き調整を行った上で、四角支柱1の鋼管にクランプを用いて水平つなぎパイプ15及び交差筋交い14を連結する必要があるため、作業者の熟練度によっては、組立時間が徒に長期化したり安全性が確保できない虞があった。
そこで、安全性の高い支保工を簡便に組み立てるために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る四角支柱の連結構造は、構造物を下方から支持する支保工を構成する四角支柱の連結構造であって、前記四角支柱の上部又は下部に連結される複数の連結部材と、前記連結部材の仕口部に接合されて、水平方向に離れた2つの前記連結部材を接続する補強部材と、を備えている。
また、本発明に係る支保工は、前記補強部材が、2つの前記連結部材の間に略水平に架設された水平つなぎ梁であることが好ましい。
また、本発明に係る支保工は、前記補強部材が、2つの前記連結部材の間に斜めに掛け渡されたブレースであることが好ましい。
また、本発明に係る支保工は、前記仕口部と前記補強部材とが、ボルトで締結されていることが好ましい。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る支保工は、構造物を下方から支持する支保工であって、垂直方向及び水平方向に間隔を空けて配置された複数の四角支柱と、
前記四角支柱の上部又は下部に連結される複数の連結部材と、前記連結部材の仕口部に接合されて、水平方向に離れた2つの前記連結部材を接続する補強部材と、を備えている。
本発明は、安全性の高い支保工を簡便に組み立てることができる。
本発明の一実施形態に係る支保工の構成を示す斜視図である。 支保工の構成を示す図であり、(a)が平面図、(b)が正面図、(c)が側面図である。 四角支柱を示す斜視図である。 連結部材の構成を示す図であり、(a)が平面図、(b)が正面図、(c)が斜視図である。 連結部材が、上下の四角支柱を接続している状態を示す斜視図である。 水平つなぎ梁を示す斜視図及び一部拡大図である。 垂直ブレースを示す斜視図及び一部拡大図である。 水平ブレースを示す斜視図及び一部拡大図である。
本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。なお、以下では、構成要素の数、数値、量、範囲等に言及する場合、特に明示した場合及び原理的に明らかに特定の数に限定される場合を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも構わない。
また、構成要素等の形状、位置関係に言及するときは、特に明示した場合及び原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似又は類似するもの等を含む。
また、図面は、特徴を分かり易くするために特徴的な部分を拡大する等して誇張する場合があり、構成要素の寸法比率等が実際と同じであるとは限らない。また、断面図では、構成要素の断面構造を分かり易くするために、一部の構成要素のハッチングを省略することがある。
図1は、本発明の一実施形態に係る支保工10を示す斜視図である。図2は、支保工10を示す平面図、正面図及び側面図である。支保工10は、橋脚等の構造体の外壁面に沿って仮設され、構造体を下方から支持するものである。支保工10は、4本の四角支柱20からそれぞれ成る2つの枠組11が連結構造30を介して垂直方向Vに沿って上下に積み重ねて構成されている。なお、支保工10を成す枠組11の段数は、2段に限定されず、1段であっても3段以上であっても構わず、また、枠組11の段数に応じて支保工10の高さを調整可能である。
枠組11は、平面から視て略長方形状に形成され、垂直方向Vに垂直な水平方向、即ち幅方向W又は奥行方向Dであるに離れて互いに略平行に配置された4本の四角支柱20から構成されている。
図3に示すように、四角支柱20は、公知の構成であり、4本の鋼管21を、鋼管21の両端にそれぞれ配置された四角板状のベース22及び鋼管21の長手方向に沿って間欠的に配置されたスペーサ23で連結することにより構成されている。四角支柱20の長さは、鋼管21の長さを調整することによって変更可能である。図1、2に示す支保工10では、上段の四角支柱20の長さが、下段の四角支柱20の長さよりも短く設定されている。ベース22には、外周に沿って複数の第1の挿通孔22aが形成されている。
図1、図2に戻り、連結構造30は、枠組11の上部又は下部にそれぞれ配置されている。以下、支保工10の下段の枠組11の下部に設けられた連結構造30、上段の枠組11と下段の枠組11との間に介装された連結構造30、及び上段の枠組11の上部に設けられた連結構造30をそれぞれ区別する場合には、符号30の末尾にA、B、Cをそれぞれ付して区別する。
連結構造30は、四角支柱20のベース22に連結可能な連結部材40と、少なくとも水平方向に配置された連結部材40同士を接続する補強部材としての水平つなぎ梁50、水平ブレース60と、を備えている。なお、補強部材は、安定した枠組11を構築可能なものであれば良く、必ずしも水平つなぎ梁50及び水平ブレース60から成る構成に限定されるものではない。また、図1、図2中の符号70は、支保工10を支承するジャッキ70である。
図4は、連結部材40を示す平面図、正面図及び斜視図である。図4に示すように、連結部材40は、上下一対のベース41と、垂直方向Vに延伸されて上下一対のベース41をそれぞれ接続する4本の円形支柱42と、隣り合う円形支柱42の間に1つずつ配置された4つの仕口部43と、を備えている。連結部材40は、例えば炭素鋼から成る。
ベース41は、四角支柱20のベース22と略同じ外形の板状部材であり、略中央にはボルト孔41a、ボルト孔41aの外周側には8つの第2の挿通孔41bがそれぞれ形成されている。
第2の挿通孔41bは、連結構造30Aの連結部材40に下方から接続されるジャッキ70の図示しないボルト孔に対応して形成されている。第2の挿通孔41b及びジャッキ70のボルト孔に図示しないボルトを挿通してナットで締結することにより、連結構造30Aの連結部材40にジャッキ70が接続されている。また、連結部材30Cの連結部材40には、構造体を支持する図示しないジャッキが接続可能である。
また、第2の挿通孔41bは、ベース22の第1の挿通孔22aに対応して形成されており、第1の挿通孔22a及び第2の挿通孔41bに図示しないボルトを挿通してナットで締結することにより、四角支柱20と連結部材40とが接続される。
図5に示すように、仕口部43には、水平つなぎ梁50が略水平に接合される。各仕口部43には、上下に隙間を空けて2つの第3の挿通孔43aがそれぞれ形成されている。
図6は、水平つなぎ梁50を示す斜視図及び一部拡大図である。水平つなぎ梁50は、水平方向に延伸された上下一対の鋼管51と、鋼管51を長手方向に沿って間欠的に連結するスペーサ52と、水平方向接合部53と、垂直方向接合部54と、を備えている。
水平方向接合部53は、鋼管51の両端にそれぞれ配置されている。水平方向接合部53の先端には、二股状に形成された一対の第1の接合片55が形成されている。第1の接合片55は、仕口部43の第3の挿通孔43aに対応する位置に第4の挿通孔55aが形成されている。
そして、図5に示すように、一対の第1の接合片55が仕口部43を挟んだ状態で、第3の挿通孔43a及び第4の挿通孔55aに図示しないボルトを挿通してナットで締結することにより、連結部材40と水平つなぎ梁50とが接合され、幅方向W又は奥行方向Dに隣り合う四角支柱20が連結される。
垂直方向接合部54は、水平つなぎ梁50の端部付近で鋼管51から垂直方向Vの上方又は下方に延設されている。垂直方向接合部54には、垂直ブレース56が接合可能である。
図7は、垂直ブレース56を示す斜視図及び一部拡大図である。垂直ブレース56の端部には、二股状に形成された一対の第2の接合片57が形成されている。第2の接合片57は、垂直方向接合部54の第5の挿通孔54aに対応する位置に第6の挿通孔57aが形成されている。
そして、図5に示すように、一対の第2の接合片57が垂直方向接合部54を挟んだ状態で、第5の挿通孔54a及び第6の挿通孔57aに図示しないボルトを挿通してナットで締結することにより、垂直ブレース56が、枠組11の四側面に斜めに配置されて枠組11のねじれや変形を抑制するように、水平つなぎ梁50と垂直ブレース56とが接合されている。なお、垂直ブレース56は、水平つなぎ梁50を介して連結部材40に間接的に連結されたものに限らず、連結部材40に直接連結されても構わない。
図5に示すように、円形支柱42には水平ブレース60が接合される。図8は、水平ブレース60を示す斜視図及び一部拡大図である。水平ブレース60は、開口62が形成されたコ字状のフック部61を両端にそれぞれ備えている。
そして、図5に示すように、フック部61が円形支柱42に係合された状態で、図示しないボルト及びナットが開口62を閉じるように締結されることにより、水平ブレース60が、枠組11の上面及び下面に斜めに配置されて枠組11のねじれや変形を抑制するように、連結部材40と水平ブレース60とが接合され、枠組11内の水平方向において対角に位置する連結部材40同士が連結される。
このようにして、本実施形態に係る四角支柱20の連結構造30は、四角支柱20の上部又は下部に連結される複数の連結部材40と、連結部材40の仕口部43に接合されて、水平方向に離れた2つの連結部材40を接続する水平つなぎ梁50、水平ブレース60と、を備えている構成とした。
このような構成により、水平つなぎ梁50及び水平ブレース60が、水平方向に離れて配置された連結部材40同士を接続して、連結部材40を介して連結された4本の四角支柱20から成る枠組11のねじれや変形を抑制することにより、安全性の高い支保工10を簡便に組み立てることができる。
また、本実施形態に係る支保工10は、構造物を下方から支持する支保工10であって、垂直方向V及び水平方向に間隔を空けて配置された複数の四角支柱20と、四角支柱20の上部又は下部に連結される複数の連結部材40と、連結部材40の仕口部43に接合されて、水平方向に離れた2つの連結部材40を接続する水平つなぎ梁50、水平ブレース60と、を備えている構成とした。
このような構成により、水平つなぎ梁50及び水平ブレース60が、水平方向に離れて配置された連結部材40同士を接続して、連結部材40を介して連結された4本の四角支柱20から成る枠組11のねじれや変形を抑制することにより、安全性の高い支保工10を簡便に組み立てることができる。
なお、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変をなすことができ、そして、本発明が該改変されたものにも及ぶことは当然である。
上述した各種部材の接合は、ボルト締結に限定されず、ピン結合又は楔構造等の何れであっても構わない。
10 :支保工
11 :枠組
20 :四角支柱
21 :鋼管
22 :(四角支柱の)ベース
22a:第1の挿通孔
23 :(四角支柱の)スペーサ
30、30A、30B、30C:連結構造
40 :連結部材
41 :(連結部材の)ベース
41a:ボルト孔
41b:第2の挿通孔
42 :円形支柱
43 :仕口部
43a:第3の挿通孔
50 :水平つなぎ梁
51 :鋼管
52 :(水平つなぎ梁の)スペーサ
53 :水平方向接合部
54 :垂直方向接合部
54a:第5の挿通孔
55 :第1の接合片
55a:第4の挿通孔
56 :垂直ブレース
57 :第2の接合片
57a:第6の挿通孔
60 :水平ブレース
61 :フック部
62 :開口
70 :ジャッキ

Claims (5)

  1. 構造物を下方から支持する支保工を構成する四角支柱の連結構造であって、
    前記四角支柱の上部又は下部に連結される複数の連結部材と、
    前記連結部材の仕口部に接合されて、水平方向に離れた2つの前記連結部材を接続する補強部材と、
    を備えていることを特徴とする四角支柱の連結構造。
  2. 前記補強部材は、2つの前記連結部材の間に略水平に架設された水平つなぎ梁であることを特徴とする請求項1に記載の四角支柱の連結構造。
  3. 前記補強部材は、2つの前記連結部材の間に斜めに掛け渡されたブレースであることを特徴とする請求項1に記載の四角支柱の連結構造。
  4. 前記仕口部と前記補強部材とは、ボルトで締結されていることを特徴とする請求項1に記載の四角支柱の連結構造。
  5. 構造物を下方から支持する支保工であって、
    垂直方向及び水平方向に間隔を空けて配置された複数の四角支柱と、
    前記四角支柱の上部又は下部に連結される複数の連結部材と、
    前記連結部材の仕口部に接合されて、水平方向に離れた2つの前記連結部材を接続する補強部材と、
    を備えていることを特徴とする支保工。
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