JP2024057758A - 冷熱発電装置、及び冷熱発電システム - Google Patents

冷熱発電装置、及び冷熱発電システム Download PDF

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Abstract

【課題】スラスト軸受における風損(ロス)を低減させることで、発電機性能の低下を抑制することができる冷熱発電装置を提供すること。【解決手段】内側ケーシングの内周側において第1ジャーナル軸受装置よりもロータシャフトの軸方向における一方側に配置されたスラスト軸受装置と、を備え、前記内側ケーシングの他方側の端面である他方側端面とディスク部との間には、熱媒体流路に接続される径方向隙間が画成され、前記内側ケーシングには、前記内側ケーシングの内部における前記第1ジャーナル軸受装置よりも一方側の第1空間と、前記径方向隙間と、を連通する少なくとも1つの均圧流路が形成される冷熱発電装置を提供する。【選択図】図3

Description

本開示は、冷熱発電装置、及び冷熱発電システムに関する。
液化ガス(例えば、液化天然ガス)は、輸送や貯蔵を目的として液化され、都市ガスや火力発電などの供給先に供給するに際して、海水などの熱媒体で昇温して気化させることが行われる。液化ガスを気化させる際に、冷熱エネルギーを海水に捨てるのではなく電力として回収する冷熱発電がある。
液化天然ガスを用いた冷熱発電サイクルとしては、ORC(Organic Rankine Cycle)が知られている。ORCは、クローズドループ内を循環する、水よりも沸点の低い低温の作動流体を、凝縮器(復水器)にて液化天然ガスで冷却、凝縮させた後に、ポンプにより昇圧し、蒸発器にて海水などを熱源として加熱して蒸発させ、この蒸気を冷熱発電用タービンに導入して動力を得るサイクルプロセスである。
特許文献1には、冷熱発電装置の小型化のために、同一ケーシング内にタービンと発電機を同軸上に配置した冷熱発電装置が開示されている。この冷熱発電装置では、軸の中央部に発電機が配置され、発電機よりも一方側にタービン、およびスラスト軸受が配置されている。
中国実用新案第210660229号明細書
特許文献1に示す従来の構成では、スラスト軸受は、ケーシングの内部における発電機よりも上流側に配置され、スラスト軸受が配置される場所は高圧となる。そのため、冷熱用発電タービンは、スラスト軸受において回転による風損(ロス)が生じ、発電機性能が低下する虞がある。
本開示は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、スラスト軸受における風損(ロス)を低減させることで、発電機性能の低下を抑制することができる冷熱発電装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示に係る冷熱発電装置は、液化ガスを加熱するための熱媒体を循環させるように構成された熱媒体循環ラインに設けられた冷熱発電装置であって、ロータシャフトと、前記ロータシャフトの外周面に支持されるモータロータと、前記モータロータに対向して配置されるモータステータと、を含む発電機と、前記発電機を収容する内側ケーシングと、前記内側ケーシングの外周側に配置され、前記内側ケーシングとの間に熱媒体流路を画定する外側ケーシングと、前記熱媒体流路に配置され、前記発電機よりも前記ロータシャフトの軸方向における一方側に配置された第1段タービン装置と、前記熱媒体流路に配置され、前記発電機よりも前記ロータシャフトの軸方向における他方側に配置された第2段タービン装置と、前記内側ケーシングの内周側において、前記発電機よりも前記他方側に配置されたジャーナル軸受装置と、前記内側ケーシングの内周面において、前記ジャーナル軸受装置よりも前記一方側に配置されたスラスト軸受装置と、を備え、前記第2段タービン装置は、第2段静翼と、前記第2段静翼よりも前記他方側に設けられた第2段動翼と、を含み、前記ロータシャフトは、径方向に沿って延在し前記第2段タービン装置の第2段動翼を支持するディスク部を含み、前記内側ケーシングの前記他方側の端面である他方側端面と前記ディスク部との間には、前記第2段静翼よりも前記他方側の前記熱媒体流路に接続される径方向隙間が画成され、前記内側ケーシングには、前記内側ケーシングの内部における前記ジャーナル軸受装置よりも前記一方側の第1空間と前記径方向隙間とを連通する少なくとも1つの均圧流路が形成される。
本開示の冷熱発電装置によれば、スラスト軸受装置が配置される位置の内側ケーシング内部の圧力を下げることができ、スラスト軸受装置による風損(ロス)を低減させることで、発電機性能の低下を抑制することができる。
本開示の一実施形態にかかる冷熱発電装置を備える冷熱発電システムの全体構成を概略的に示す概略構成図である。 本開示の一実施形態にかかる冷熱発電装置の概略断面図である。 本開示の一実施形態にかかる冷熱発電装置の第2段タービンまわりの拡大断面図である。 図2に示した冷熱発電装置のA-A断面の概略図である。 図2に示した冷熱発電装置のB-B断面の概略図である。
以下、添付図面を参照して本開示の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本開示の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
なお、同様の構成については同じ符号を付し説明を省略することがある。
(冷熱発電システム)
図1は、本開示の一実施形態にかかる冷熱発電装置を備える冷熱発電システムの全体構成を概略的に示す概略構成図である。
本実施形態の一実施形態に係る冷熱発電システム100は、液化ガスを加熱するための熱媒体を介して、液化ガスが有する冷熱エネルギーを電力として回収するための冷熱発電システム100である。
冷熱発電システム100は、特に限定されないが、例えば以下に説明する水上浮遊構造体10Aまたは陸用の液化ガス基地10Bに設置される。
水上浮遊構造体10Aは、水上に浮遊可能な構造体である。水上浮遊構造体10Aは、プロペラなどの推進器を駆動させるように構成された推進装置を有し、推進装置を駆動させることで自走可能な船舶や、推進装置を有さない浮体を含むものである。水上浮遊構造体10Aにおいては、液状の液化ガスを貯留しており、液状の液化ガスを海水などで暖めて気化させ、不図示のエンジンに流入させて推進力を得ている。液化ガスを気化させる際に、冷熱発電システム100により冷熱エネルギーを海水に捨てるのではなく、後述する冷熱発電装置1によって電力として回収する。
陸用の液化ガス基地10Bでは、LNG運搬船が輸送した液化ガスを受け入れ、貯蔵する。そして、都市ガスや火力発電所などの液化ガスの供給先に供給する際に、液化ガスを海水などで暖めてガスに戻すことが行われる。液化ガスを気化させる際に、冷熱発電システム100により冷熱エネルギーを海水に捨てるのではなく、後述する冷熱発電装置1によって電力として回収する。
ここで、以下の実施例では、本開示の冷熱発電システム100が、上述した水上浮遊構造体10Aのうち、液化ガスを燃料とする船舶10に設置される場合を例に挙げて説明する。
冷熱発電システム100は、図1に示されるように、冷熱発電装置1と、液化ガス供給ライン2と、凝縮器3と、加熱流体供給ライン4と、冷熱用ポンプ5と、蒸発器7と、熱媒体循環ライン9と、を備えている。冷熱発電装置1と、凝縮器3と、冷熱用ポンプ5と、蒸発器7とは、熱媒体循環ライン9によってそれぞれ接続されている。また、液化ガス供給ライン2は、凝縮器3に接続されている。また、加熱流体供給ライン4は、蒸発器7に接続されている。熱媒体循環ライン9、液化ガス供給ライン2および加熱流体供給ライン4のそれぞれは、例えば管路など流体が流通する流路を含むものである。そして、熱媒体が液体や気体に状態変化をしながら熱媒体循環ライン9内を循環することで、冷熱発電システム100が駆動されるように構成されている。
熱媒体循環ライン9は、水よりも凝固点の低い熱媒体を循環させるように構成されている。以下、液化ガスの具体例として液化天然ガス(LNG)を、熱媒体循環ライン9を流れる熱媒体の具体例としてプロパンを例に挙げて説明するが、本開示は、液化天然ガス以外の液化ガス(液化水素など)も適用可能であり、また、プロパン以外の熱媒体、例えばR1234yfやR1234zeなどを熱媒体循環ライン9に流れる熱媒体とした場合にも適用可能である。
凝縮器3は、熱媒体と液化ガスとが熱交換することで作動流体(熱媒体)を凝縮させるように構成されている。凝縮器3の内部には、熱媒体循環ライン9に接続され熱媒体循環ライン9を循環する熱媒体が流入する加熱側管路と、液化ガス供給ライン2に接続され液化ガス供給ライン2を流れる液化ガスが流入する被加熱側管路が設けられている。そして、加熱側管路を流れる熱媒体と被加熱側管路を流れる液化ガスとが熱交換するように構成されている。凝縮器3において、熱交換により熱媒体は冷却され凝縮し、液化ガスは加熱される。
凝縮器3よりも上流側の液化ガス供給ライン2は、液化ガス用ポンプ22に接続され、液化ガス用ポンプ22のさらに上流側は液化ガス貯留装置21に接続されている。
液化ガス用ポンプ22の駆動により、液化ガス貯留装置21に貯留されている液体状の液化ガスは、液化ガス供給ライン2に送られ、液化ガス供給ライン2を上流側から下流側に向かって流れ、凝縮器3へと供給される。そして、凝縮器3の内部における熱交換により気化された液化ガスは、被加熱側管路を流れた後、再び液化ガス供給ライン2を流れ、凝縮器3の下流側に設置される船舶10のエンジン(不図示)へ燃料として供給される。
冷熱用ポンプ5は、凝縮器3から供給された熱媒体を昇圧するように構成されている。熱媒体循環ライン9に接続される冷熱用ポンプ5が駆動することにより、熱媒体循環ライン9を熱媒体が循環する。熱媒体は、凝縮器3から冷熱用ポンプ5へ、冷熱用ポンプ5から蒸発器7へ、蒸発器7から冷熱発電装置1へ、冷熱発電装置1から凝縮器3へと流れる。
冷熱用ポンプ5は、熱媒体を昇圧できればよく、その形式は特に限定されない。例えば、ターボ形ポンプ(遠心ポンプ、斜流ポンプ、軸流ポンプなど)や容積形ポンプ(往復形ポンプ、回転形ポンプ)、特殊形ポンプ(水中モータポンプ)など、実施形態に合わせて形式を適宜選択できる。
蒸発器7は、冷熱用ポンプ5により昇圧された熱媒体と、冷熱発電システム100の外部から導入された加熱流体とが熱交換することで熱媒体を蒸発させるように構成されている。蒸発器7の内部には、冷熱用ポンプ5により昇圧された熱媒体が流入し、熱媒体循環ライン9に接続される熱媒体被加熱側管路と、加熱流体供給ライン4に接続され、冷熱発電システム100の外部から導入される加熱流体が流入する熱媒体加熱側管路が設けられている。そして、熱媒体被加熱側管路を流れる熱媒体と熱媒体加熱側管路を流れる加熱流体とが熱交換するように構成されている。蒸発器7において、熱交換により熱媒体は加熱され蒸発し、加熱流体は冷却される。
蒸発器7よりも上流側の加熱流体供給ライン4は、加熱流体用ポンプ42に接続されている。加熱流体供給ライン4における加熱流体用ポンプ42のさらに上流側は、冷熱発電システム100の外部から加熱流体が導入されるように、加熱流体の供給源と接続されている。
加熱流体用ポンプ42の駆動により、加熱流体の供給源から加熱流体が加熱流体供給ライン4に送られ、加熱流体供給ライン4を上流側から下流側に向かって流れ、蒸発器7へと供給される。そして、蒸発器7の内部における熱交換により冷却された加熱流体は、熱媒体加熱側管路を流れた後、再び加熱流体供給ライン4を流れ、冷熱発電システム100の外部へ排出される。
上述した「加熱流体」は、蒸発器7において熱媒として熱媒体循環ライン9を循環する熱媒体を加熱させる流体であればよく、蒸気や温水、海水や、エンジン冷却水、常温の水であってもよい。
冷熱発電システム100が船舶10に搭載される場合には、加熱流体は、船舶10において入手が容易な水(例えば、海水などの船外水や、船舶10のエンジンを冷却したエンジン冷却水など)を好適に利用することが出来る。
冷熱発電装置1は、蒸発器7で生成された気体状の熱媒体によって駆動されるように構成されている。
また、冷熱発電装置1は発電機8を有している。そして、蒸発器7で生成された気体状の熱媒体によって後述する冷熱発電装置1のロータシャフト11が回転することで、発電機8を駆動するように構成されている。冷熱発電装置1を駆動した気体状の熱媒体は、冷熱発電装置1の下流側に設置される上述した凝縮器3に向かって熱媒体循環ライン9を流れる。
(冷熱発電装置の構成)
図2は、本開示の一実施形態にかかる冷熱発電装置1の概略断面図である。図3は、本開示の一実施形態にかかる冷熱発電装置1の第2段タービン装置24まわりの拡大断面図である。図4は、図2に示した冷熱発電装置のA-A断面の概略図である。
以下、冷熱発電装置1における熱媒体の流れ方向における上流側を単に上流側と表すことがあり、冷熱発電装置1における熱媒体の流れ方向における下流側を単に下流側と表すことがある。
また、冷熱発電装置1の径方向を単に径方向と表し、冷熱発電装置1の周方向を単に周方向と表すことがある。
また、冷熱発電装置1の軸線CAに沿った方向を単に軸方向と表すことがある。
幾つかの実施形態にかかる冷熱発電装置1は、図2に示されるように、ロータシャフト11と、発電機8と、ケーシング6と、第1段タービン装置23と、第2段タービン装置24と、第1ジャーナル軸受装置103と、第2ジャーナル軸受装置104と、スラスト軸受装置102を備えている。
(ロータシャフト)
図示した実施形態では、ロータシャフト11は、冷熱発電装置1の軸線CAに沿って長手方向を有するシャフト部111と、シャフト部111の一方側(上流側)においてロータシャフト11の径方向に沿って延在し、後述する第1段動翼23Bを支持する一方側ディスク部113Aと、シャフト部111の他方側(下流側)においてロータシャフト11の径方向に沿って延在し、後述する第2段動翼24Bを支持する他方側ディスク部113Bと、を含む。ロータシャフト11の軸線は、冷熱発電装置1の軸線CA、およびケーシング6の軸線と一致している。
また、図2に示される実施形態では、ロータシャフト11の軸線が水平方向と一致しており、シャフト部111の一方側の端部の中心と、シャフト部111の他方側の端部の中心とが、鉛直方向において同じ高さレベルに配置されている。
一方側ディスク部113Aおよび他方側ディスク113Bは、シャフト部111にナットで固定されており、シャフト部111の外面から径方向外側に円板状に突出している。シャフト部111のうち、一方側ディスク部113Aおよび他方側ディスク113Bが取り付けられている部分は、他の部分よりも小径に形成されている。
(発電機)
発電機8は、ロータシャフト11の外周面に支持されるモータロータ81と、モータロータ81に対向して配置されるモータステータ82を含むように構成されている。
図示した実施形態では、モータロータ81はロータシャフト11の外周面に一体的に形成されており、両者は一体構造をなしている。ただし、モータロータ81とロータシャフト11とが別体に形成され、ロータシャフトの外周面にモータロータ81が支持されるように構成されていても良い。モータステータ82は、後述する内側ケーシング61の内周面611に支持されており、モータロータ81よりも径方向における外側に配置されている。
(ケーシング)
ケーシング6は、ロータシャフト11を収容する内側ケーシング61と、内側ケーシング61の外周側に配置され、内側ケーシング61を収容する外側ケーシング62により構成されている。
内側ケーシング61は、冷熱発電装置1の軸方向に沿って長手方向を有し、冷熱発電装置1の軸方向における第1段動翼23Bと第2段動翼24Bとの間に配置されている。内側ケーシング61の内部には空間610が形成されており、シャフト部111や発電機8(図示例では、モータロータ81およびモータステータ82)が収容される。
また、内側ケーシング61と外側ケーシング62との間には、熱媒体流路63が画定される。熱媒体流路63は、内側ケーシング61の外周面612と外側ケーシング62の内周面621との間に画定され、第1段静翼23Aの上流から第2段動翼24Bの下流に至るまでロータシャフト11の軸方向に沿って延在するように構成されている。
図示した実施形態では、熱媒体流路63は、冷熱発電装置1の軸方向に沿って長手方向を有するとともに、内側ケーシング61の周囲を囲む環状断面を有している。そして、外側ケーシング62と内側ケーシング61との間で、熱媒体を一方側から他方側に導くように構成されている。
図示した実施形態では、内側ケーシング61の一方側(上流側)には一方側カバー66Aが、他方側(下流側)には他方側カバー66Bが配置されている。一方側カバー66Aは、第1段動翼23Bよりも軸方向における一方側においてシャフト部111の一方側の端部を覆うように、内側ケーシング本体61Aの一方側に配置されている。また、他方側カバー66Bは、第2段動翼24Bよりも軸方向における他方側においてシャフト部111の他方側の端部を覆うように、内側ケーシング本体61Aの他方側に配置されている。
熱媒体流路63は、一方側カバー66Aと外側ケーシング62との間に画定される空間により、内側ケーシング61の一方側に延在している。同様に、熱媒体流路63は、他方側カバー66Bと外側ケーシング62との間に画定される空間により、内側ケーシング61の他方側に延在している。
また、熱媒体流路63の一方側には、熱媒体流路63に一方側から軸方向に沿って熱媒体を導入するための一方側導入路64Aが形成されている。一方側導入路64Aは、内側ケーシング61よりも軸方向の一方側において、外側ケーシング62の一方側に接続されている入口ケーシング65Aの内面によって画定されている。
また、熱媒体流路63の他方側には、熱媒体流路63から他方側に軸方向に沿って熱媒体を排出するための他方側排出路64Bが形成されている。他方側排出路64Bは、内側ケーシング61よりも軸方向の他方側において、外側ケーシング62の他方側に接続されている出口ケーシング65Bの内面によって画定されている。
そして、一方側導入路64Aから熱媒体流路63に導入された熱媒体は、第1段静翼23Aを通過した後、第1段動翼23Bへ作用してロータシャフト11に回転力を付与することで、第1段タービン装置23を駆動させる。第1段動翼23Bを通過した熱媒体は、熱媒体流路63を流れる間に、内側ケーシング61の内部に形成された空間610に収容されている発電機8(モータロータ81、モータステータ82)において発生する熱と熱交換を行う。つまり、発電機8において発生した熱を、熱媒体流路63を流れる熱媒体が吸収する。これにより、発電機8は冷却され、熱媒体流路63を流れる熱媒体は加熱される。
加熱された熱媒体は、第2段静翼24Aを通過した後、第2段動翼24Bへ作用してロータシャフト11に回転力を付与することで、第2段タービン装置24を駆動させる。つまり、第2段タービン装置24には、熱媒体流路63において発電機8との熱交換により加熱された熱媒体が流れ込み、この加熱された熱媒体が第2段タービン装置24を駆動させるようになっている。第2段タービン装置24を流れた熱媒体は、熱媒体流路63から他方側排出路64Bに排出され、冷熱発電装置1の外部に流出する。
(第1段タービン装置)
第1段タービン装置23は、熱媒体流路63に配置されている。第1段タービン装置23は、モータロータ81よりもロータシャフト11の一方側に設けられた第1段動翼23Bと、第1段動翼23Bよりもロータシャフト11の一方側において、外側ケーシング62の内周面621又は内側ケーシング61に支持された第1段静翼23Aを含むように構成されている。
図示した実施形態では、第1段動翼23Bは、上述した一方側ディスク部113Aの外周面に、周方向に間隔をあけて取り付けられている。また、第1段静翼23Aは、外側ケーシング62の内周面621に支持されており、内周面621に周方向に間隔をあけて設けられている。また、他の実施形態では、第1段静翼23Aは、内側ケーシング61に支持されて、周方向に間隔をあけて設けられていてもよく、外側ケーシング62の内周面621と内側ケーシング61の両方に支持されていてもよい。
(第2段タービン装置)
第2段タービン装置24は、熱媒体流路63に配置されている。第2段タービン装置24は、モータロータ81よりもロータシャフト11の他方側において、外側ケーシング62の内周面621又は内側ケーシング61の外周面612に支持された第2段静翼24Aと、第2段静翼24Aよりもロータシャフト11の他方側に設けられた第2段動翼24Bを含むように構成されている。
図示した実施形態では、第2段動翼24Bは、上述した他方側ディスク部113Bの外周面に、周方向に間隔をあけて取り付けられている。また、第2段静翼24Aは、外側ケーシング62の内周面621に支持されており、内周面621に周方向に間隔をあけて設けられている。また、他の実施形態では、第2段静翼24Aは、内側ケーシング61の外周面612に支持されて、外周面612に周方向に間隔をあけて設けられていてもよく、外側ケーシング62の内周面621と内側ケーシング61の外周面612の両方に支持されていてもよい。
(第1ジャーナル軸受装置)
第1ジャーナル軸受装置103は、内側ケーシング61の内部において発電機8よりも他方側に配置され、主軸受103Aおよび補助軸受103Bを含む。
図示した実施形態では、内側ケーシング61の内部に形成された空間610に、ロータシャフト11を回転可能に支持する主軸受103Aおよび補助軸受103Bが収容されている。主軸受103Aは、モータロータ81よりも他方側に配置されている。補助軸受103Bは、主軸受103Aよりもさらに他方側に配置されている。
なお、第1ジャーナル軸受装置103として主軸受103Aのみが含まれていてもよい。
(第2ジャーナル軸受装置)
第2ジャーナル軸受装置104は、内側ケーシング61の内部において発電機8よりも一方側に配置され、主軸受104Aおよび補助軸受104Bを含む。
図示した実施形態では、内側ケーシング61の内部に形成された空間610に、ロータシャフト11を回転可能に支持する主軸受104Aおよび補助軸受104Bが収容されている。主軸受104Aは、モータロータ81よりも一方側に配置されている。補助軸受104Bは、主軸受104Aよりもさらに一方側に配置されている。なお、第2ジャーナル軸受装置104として主軸受104Aのみが含まれていてもよい。また、第1ジャーナル軸受装置103のみでロータシャフト11を回転可能に軸支できるように構成された冷熱発電装置1の場合には、第2ジャーナル軸受装置104は備えなくてもよい。
一実施形態では、主軸受103A、104Aは、磁気軸受によって構成されていてもよく、補助軸受103B、104Bは、玉軸受によって構成されていてもよい。冷熱発電装置1が停止、あるいはトラブルでトリップした際に、これら補助軸受103B、104Bがロータシャフト11を支持することで、主軸受103A、104Aとロータシャフト11との接触を防止する。
(スラスト軸受装置)
スラスト軸受装置102は、内側ケーシング61の内部において第1ジャーナル軸受装置103よりも一方側に配置されている。スラスト軸受装置102は、内側ケーシング61の内部に形成された空間610に配置された一方側スラスト軸受102Aと、他方側スラスト軸受102Bとを含むように構成され、ロータシャフト11の軸方向の荷重(スラスト力)を受け止めている。
図示した実施形態では、図2および図3に示されるように、ロータシャフト11は、内側ケーシング61の内部において第1ジャーナル軸受装置103よりも一方側、且つ、発電機8よりも他方側において、径方向に沿って延在するスラストカラー112をさらに含む。一方側スラスト軸受102Aは、ロータシャフト11に設けられているスラストカラー112における一方側の側面である一方側面112Aに当接している。他方側スラスト軸受102Bは、スラストカラー112における他方側の側面である他方側面112Bに当接している。
また、他の実施形態では、スラスト軸受装置102およびスラストカラー112は、内側ケーシング61の内部において発電機8よりも一方側に配置されていてもよい。
なお、スラスト軸受装置102(一方側スラスト軸受102A、および他方側スラスト軸受102B)は、磁気軸受によって構成されていてもよい。
(径方向隙間)
また、図3に示されるように、内側ケーシング61の他方側の端面である他方側端面613と他方側ディスク部113Bとの間には、第2段静翼24Aよりも下流側の熱媒体流路63に接続される径方向隙間241が画成されている。
図示した実施形態では、径方向隙間241は、熱媒体流路63における第2段静翼24Aと第2段動翼24Bとの間に接続され、ロータシャフト11の周囲を囲む環状断面を有している。また、径方向隙間241は、軸方向に均一の幅を有しており、径方向に沿って延在している。
(均圧流路)
そして、幾つかの実施形態にかかる冷熱発電装置1では、図3に示されるように、内側ケーシング61には、内側ケーシング61の内部における第1ジャーナル軸受装置103よりも一方側の第1空間614と、径方向隙間241と、を連通するための少なくとも1つの均圧流路40が形成されている。
図示した実施形態では、均圧流路40は、図3に示されるように、第1空間614に開口する第1空間側開口40Aと、他方側端面613に開口する径方向隙間側開口40Bと、第1空間側開口40Aから径方向に沿って延在する径方向流路401と、径方向流路401に接続しロータシャフト11の軸方向に延在する軸方向流路402と、軸方向流路402と径方向隙間側開口40Bを接続する他方側流路403を含む。他方側流路403は、径方向隙間側開口40Bから一方側に向かうにつれて、ロータシャフト11の軸線との距離が大きくなるように延在している。
第1空間側開口40Aは、静止部材である他方側スラスト軸受102Bの径方向内側の端部102B1に対して、径方向外側に位置している。そのため、ロータシャフト11の回転に影響を受けることなく、スラスト軸受装置102の上流から下流へ流出した熱媒体を、第1空間側開口40Aに導入することができる。
また、径方向流路401、軸方向流路402および他方側流路403は、各断面形状が円形であって、それぞれの流路面積が一定となるように延在している。また、径方向流路401、軸方向流路402および他方側流路403の流路面積は同じに形成されている。
本開示に係る冷熱発電装置1によれば、一方側導入路64Aから熱媒体流路63に導入された熱媒体は、第1段タービン装置23の第1段静翼23Aおよび第1段動翼23Bを通過して第2段タービン装置24に導入される。第2段タービン装置24に導入された熱媒体は、第2段タービン装置の第2段静翼24Aおよび第2段動翼24Bを通過して他方側排出路64Bから排出される。
また、熱媒体は、その一部が漏れ流れとして熱媒体流路63ではなく、内側ケーシング61の内部に流入する。内側ケーシング61に流入した熱媒体は、内側ケーシング61の内部を、第1空間614、均圧流路40の順に流れ、径方向隙間側開口40Bから径方向隙間241に流入する。
第2段静翼24Aの下流側における熱媒体流路63の圧力は、熱媒体流路63において熱媒体が第1段静翼23A、第1段動翼23B、第2段静翼24Aの順に通過するので、熱媒体流路63の入口部よりも低くなる。また、第2段静翼24Aの下流側における熱媒体流路63の圧力は、内側ケーシング61の内部を通過した熱媒体の径方向隙間241における圧力よりも低くなる。そのため、内側ケーシング61を通過して径方向隙間241に流入した熱媒体は、径方向隙間241の径方向の内側から外側に向かって流れ、第2段静翼24Aの下流側の熱媒体流路63に流出する。そして、内側ケーシング61の内部の圧力が低下し、スラスト軸受装置102の周辺の圧力も下がり、スラスト軸受装置102による風損(ロス)を低減させることができ、発電機性能の低下を抑制することができる。
内側ケーシング61の内部の圧力は、第2ジャーナル軸受装置104、モータロータ81、モータステータ82などによる圧力損失により、下流の方が低くなる。本実施形態では、スラスト軸受装置102を発電機8よりも他方側(下流側)に配置しているので、スラスト軸受装置102の周辺の圧力が下がり、スラスト軸受装置102による風損(ロス)をさらに低減させることができ、発電機性能の低下を抑制することができる。
また、第1空間614は、スラスト軸受装置102よりも他方側に形成されていてもよい。
このような構成によれば、均圧流路40は、径が大きいスラスト軸受装置102の径方向外側を通過することなく、第1空間614と径方向隙間241とを連通する。したがって、均圧流路40がスラスト軸受装置102の径方向外側を通過する場合と比べて、内側ケーシング61の外径を小さくすることができ、冷熱発電装置1全体の装置を簡素化することができる。
なお、均圧流路40は、図4に示したように、周方向に間隔をあけて複数形成されていてもよい。この場合、複数の均圧流路40は、周方向において等間隔に配置されていてもよい。また、図4において、均圧流路40の断面形状は円形であるが、例えば、楕円形や矩形などの非円形であってもよい。
図5は、図2に示した冷熱発電装置1のB-B断面の概略図である。
幾つかの実施形態では、図5に示されるように、他方側ディスク部113Bは、径方向隙間241と、第2段動翼24Bよりも他方側の空間615とを連通する貫通孔50を有する。
第2段動翼24Bよりも下流側の圧力は、第2段動翼24Bよりも上流側に画成される径方向隙間241の圧力と比べて低くなる。したがって、貫通孔50が径方向隙間241と第2段動翼24Bよりも下流側の空間とを連通することで、径方向隙間241の熱媒体を空間615に流出させ、スラスト軸受装置102が配置される内側ケーシング61の内部の圧力を下げることができる。これにより、スラスト軸受装置102による風損(ロス)を低減させることができる。
また、貫通孔50は、径方向隙間側開口40Bに対向して形成されている。したがって、均圧流路40の径方向隙間側開口40Bから流出した熱媒体は、他方側ディスク部113Bの貫通孔50を通って空間615に流出することができ、内側ケーシング61の内部の圧力を下げることができる。
貫通孔50は、図5に示したように、周方向に間隔をあけて複数形成されていてもよい。この場合、複数の貫通孔50は、周方向に等間隔に配置されていてもよい。また、図5において、貫通孔50の断面形状は円形であるが、例えば、楕円形や矩形などの非円形であってもよい。
図示した実施形態では、同一の均圧流路40に対する第1空間側開口40Aと径方向隙間側開口40Bは、ロータシャフト11の軸線を含む同一の軸方向断面上に存在している。つまり、均圧流路40は、冷熱発電装置1の軸線CAに対して旋回することなく形成されている。このような構成によれば、内側ケーシング61に均圧流路40を容易に形成することができる。
図2に示されるように、冷熱発電装置1は、第1段タービン装置23よりも他方側、且つ、発電機8よりも一方側において、ロータシャフト11と内側ケーシング61との間をシールするシール部26をさらに備える。
図示した実施形態では、シール部26は、第1段タービン装置23よりも他方側、且つ、発電機8よりも一方側において、内側ケーシング61の内周面611とロータシャフト11のシャフト部111の外周面との間の隙間をシールしている。シール部26は、メカニカルシールを含んでいてもよいし、シャフト部111又は内側ケーシング61に凹凸加工して設けられるラビリンスシールを含んでいてもよい。
このような構成によれば、第1段タービン装置23の高圧領域から内側ケーシング61の内部にリークする熱媒体をシールすることができるため、シール部材を設けない場合と比べて、内側ケーシング61の内部の圧力を低く維持することができる。これにより、内側ケーシング61の内部において発生するスラスト軸受装置102による風損(ロス)を低減させることができる。
また、第1段動翼23Bを通過した熱媒体が内側ケーシング61の内部へリークすることを抑制できるため、シール部材を設けない場合と比べて、熱媒体流路63を流れる熱媒体の減少を抑制することができ、第2段タービン装置24の効率を向上させることができる。
幾つかの実施形態では、上述した冷熱発電装置1は、図2および図3に示されるように、内側ケーシング61の内部における発電機8よりも他方側において、ロータシャフト11と内側ケーシング61との間をシールする部材は備えられていない。すなわち、内側ケーシング61の内部における発電機8よりも他方側において、上述したシール部26のようなメカニカルシールやラビリンスシールなどのシール部材は設けられていない。
このような構成によれば、熱媒体が内側ケーシング61の内部から第2段タービン装置24の低圧領域へのリークの妨げとなるシール部材が備えられていないため、シール部材を設けた場合と比べて、内側ケーシング61の内部の圧力を低く維持することができる。これにより、ロータシャフト11に作用するスラスト力や、内側ケーシング61の内部において発生するスラスト軸受装置102による風損(ロス)を低減させることができる。
本開示は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
上述した幾つかの実施形態に記載の内容は、例えば以下のように把握されるものである。
一の態様に係る冷熱発電装置(1)は、
液化ガスを加熱するための熱媒体を循環させるように構成された熱媒体循環ラインに設けられた冷熱発電装置(1)であって、
ロータシャフト(11)と、
前記ロータシャフト(11)の外周面に支持されるモータロータ(81)と、前記モータロータ(81)に対向して配置されるモータステータ(82)と、を含む発電機(8)と、
前記発電機(8)を収容する内側ケーシング(61)と、
前記内側ケーシング(61)の外周側に配置され、前記内側ケーシング(61)との間に熱媒体流路(63)を画定する外側ケーシング(62)と、
前記熱媒体流路(63)に配置され、前記発電機(8)よりも前記ロータシャフト(11)の軸方向における一方側に配置された第1段タービン装置(23)と、
前記熱媒体流路(63)に配置され、前記発電機(8)よりも前記ロータシャフト(11)の軸方向における他方側に配置された第2段タービン装置(24)と、
前記内側ケーシング(61)の内周側において、前記発電機(8)よりも前記他方側に配置されたジャーナル軸受装置(第1ジャーナル軸受装置103)と、
前記内側ケーシング(61)の内周側において、前記ジャーナル軸受装置(103)よりも前記一方側に配置されたスラスト軸受装置(102)と、を備え、
前記第2段タービン装置(24)は、第2段静翼(24A)と、前記第2段静翼(24A)よりも前記他方側に設けられた第2段動翼(24B)と、を含み、
前記ロータシャフト(11)は、径方向に沿って延在し前記第2段タービン装置(24)の前記第2段動翼(24B)を支持するディスク部(113B)を含み、
前記内側ケーシング(61)の前記他方側の端面である他方側端面(613)と前記ディスク部(113B)との間には、前記第2段静翼(24A)よりも前記他方側の前記熱媒体流路(63)に接続される径方向隙間(241)が画成され、
前記内側ケーシング(61)には、前記内側ケーシング(61)の内部における前記ジャーナル軸受装置(103)よりも一方側の第1空間(614)と前記径方向隙間(241)とを連通する少なくとも1つの均圧流路(40)が形成される。
本開示に係る冷熱発電装置によれば、熱媒体流路における第2段静翼よりも下流側に接続される径方向隙間が画成され、内側ケーシングには、内側ケーシングの内部におけるジャーナル軸受装置よりも一方側の第1空間と、径方向隙間と、を連通するための少なくとも1つの均圧流路が形成される。熱媒体は、第1空間から均圧流路を通過し、径方向隙間の径方向の内側から外側に向かって流れ、熱媒体流路に流出する。
熱媒体は内側ケーシングと外側ケーシングとの間に画定される熱媒体流路内を、第1段タービン装置、第2段タービン装置の順で流れる。つまり、第2段静翼よりも下流側に画成される径方向隙間の圧力は、第2段静翼よりも上流側の圧力と比べて低くなる。
したがって、均圧流路が第1空間と径方向隙間とを連通することで、スラスト軸受装置が配置される内側ケーシングの内部の圧力を下げることができる。そのため、スラスト軸受装置の風損(ロス)を低減させることができ、発電機性能の低下を抑制することができる。
(2)別の態様に係る冷熱発電装置(1)は、(1)に記載の冷熱発電装置であって、
前記スラスト軸受装置(102)は、前記発電機(8)よりも前記他方側に配置される。
内側ケーシング本体の内部において、発電機よりも他方側の圧力は、発電機よりも一方側の圧力と比べて低くなる。このような構成によれば、スラスト軸受装置が、発電機よりも他方側に配置されることで、スラスト軸受装置が配置される領域の圧力を低減することができ、スラスト軸受装置による風損(ロス)を低減させることができる。
(3)さらに別の態様に係る冷熱発電装置(1)は、(2)に記載の冷熱発電装置であって、
前記第1空間(614)は、前記スラスト軸受装置(102)よりも前記他方側に画成される。
このような構成によれば、均圧流路は、径が大きいスラスト軸受装置の径方向外側を通過することなく、第1空間と径方向隙間とを連通する。したがって、均圧流路がスラスト軸受装置の径方向外側を通過する場合と比べて、内側ケーシング本体の外径を小さくすることができ、冷熱発電装置全体の装置を簡素化することができる。
(4)さらに別の態様に係る冷熱発電装置(1)は、(3)に記載の冷熱発電装置であって、
前記ジャーナル軸受装置(103)は、主軸受(103A)と、補助軸受(103B)を含む。
このような構成によれば、冷熱発電装置の停止、あるいはトラブルにより、主軸受がロータシャフトを支持できなくなった場合でも補助軸受により支持することができる。
(5)さらに別の態様に係る冷熱発電装置(1)は、(1)乃至(4)の何れかに記載の冷熱発電装置であって、
前記ディスク部(113B)は、前記ロータシャフト(11)の軸方向に貫通する少なくとも1つの貫通孔(50)を有する。
第2段動翼よりも下流側の圧力は、第2段動翼よりも上流側に画成される径方向隙間の圧力と比べて低くなる。したがって、このような構成によれば、貫通孔が径方向隙間と第2段動翼よりも下流側の空間とを連通することで、径方向隙間の熱媒体を空間に流出させ、スラスト軸受装置が配置される内側ケーシングの内部の圧力を下げることができる。これにより、スラスト軸受装置102による風損(ロス)を低減させることができる。
(6)さらに別の態様に係る冷熱発電装置(1)は、(1)乃至(5)の何れかに記載の冷熱発電装置であって、
前記第1段タービン装置(23)より前記他方側、且つ、前記発電機(8)より前記一方側において、前記ロータシャフト(11)と前記内側ケーシング(61)との間をシールするシール部(26)をさらに備える。
このような構成によれば、第1段タービン装置の高圧領域から内側ケーシングの内部にリークする熱媒体をシールすることができるため、シール部材を設けない場合と比べて、内側ケーシングの内部の圧力を低く維持することができる。これにより、ロータシャフトに作用するスラスト力や、内側ケーシングの内部において発生するスラスト軸受装置による風損(ロス)を低減させることができる。
また、第1段動翼を通過した熱媒体が内側ケーシング本体の内部へリークすることを抑制できるため、シール部材を設けない場合と比べて、熱媒体流路を流れる熱媒体の減少を抑制することができ、第2段タービン装置の効率を向上させることができる。
(7)さらに別の態様に係る冷熱発電装置(1)は、(6)に記載の冷熱発電装置であって、
前記内側ケーシング(61)の内部における前記発電機(8)よりも前記他方側において、前記ロータシャフト(11)と前記内側ケーシング(61)との間をシールする部材は備えられていない。
このような構成によれば、熱媒体が内側ケーシングの内部から第2段タービン装置の低圧領域へのリークの妨げとなるシール部材が備えられていないため、シール部材を設けた場合と比べて、内側ケーシングの内部の圧力を低く維持することができる。これにより、ロータシャフトに作用するスラスト力や、内側ケーシング本体の内部において発生するスラスト軸受装置による風損(ロス)を低減させることができる。
1 冷熱発電装置
2 液化ガス供給ライン
3 凝縮器
4 加熱流体供給ライン
5 冷熱用ポンプ
6 ケーシング
61 内側ケーシング
62 外側ケーシング
7 蒸発器
8 発電機
81 モータロータ
82 モータステータ
9 熱媒体循環ライン
10 船舶
10A 水上浮遊構造体
10B 液化ガス基地
11 ロータシャフト
111 シャフト部
112 スラストカラー
112A 一方側面
112B 他方側面
113A 一方側ディスク部
113B 他方側ディスク部
21 液化ガス貯留装置
22 液化ガス用ポンプ
23 第1段タービン装置
23A 第1段静翼
23B 第1段動翼
24 第2段タービン装置
24A 第2段静翼
24B 第2段動翼
241 径方向隙間
26 シール部
40 均圧流路
40A 第1空間側開口
40B 径方向隙間側開口
401 径方向流路
402 軸方向流路
403 他方側流路
42 加熱流体用ポンプ
50 貫通孔
63 熱媒体流路
64A 一方側導入路
64B 他方側排出路
65A 入口ケーシング
65B 出口ケーシング
66A 一方側カバー
66B 他方側カバー
100 冷熱発電システム
102 スラスト軸受装置
102A 一方側スラスト軸受
102B 他方側スラスト軸受
102B1 端部
103 第1ジャーナル軸受装置
103A 主軸受
103B 補助軸受
104 第2ジャーナル軸受装置
104A 主軸受
104B 補助軸受
610 空間
611 内周面
612 外周面
613 他方側端面
615 他方側の空間
616 周方向隙間
621 内周面
CA 軸線

Claims (8)

  1. 液化ガスを加熱するための熱媒体を循環させるように構成された熱媒体循環ラインに設けられた冷熱発電装置であって、
    ロータシャフトと、
    前記ロータシャフトの外周面に支持されるモータロータと、前記モータロータに対向して配置されるモータステータと、を含む発電機と、
    前記発電機を収容する内側ケーシングと、
    前記内側ケーシングの外周側に配置され、前記内側ケーシングとの間に熱媒体流路を画定する外側ケーシングと、
    前記熱媒体流路に配置され、前記発電機よりも前記ロータシャフトの軸方向における一方側に配置された第1段タービン装置と、
    前記熱媒体流路に配置され、前記発電機よりも前記ロータシャフトの軸方向における他方側に配置された第2段タービン装置と、
    前記内側ケーシングの内周側において、前記発電機よりも前記他方側に配置されたジャーナル軸受装置と、
    前記内側ケーシングの内周側において、前記ジャーナル軸受装置よりも前記一方側に配置されたスラスト軸受装置と、を備え、
    前記第2段タービン装置は、第2段静翼と、前記第2段静翼よりも前記他方側に設けられた第2段動翼と、を含み、
    前記ロータシャフトは、径方向に沿って延在し前記第2段タービン装置の前記第2段動翼を支持するディスク部を含み、
    前記内側ケーシングの前記他方側の端面である他方側端面と前記ディスク部との間には、前記第2段静翼よりも前記他方側の前記熱媒体流路に接続される径方向隙間が画成され、
    前記内側ケーシングには、前記内側ケーシングの内部における前記ジャーナル軸受装置よりも前記一方側の第1空間と前記径方向隙間とを連通する少なくとも1つの均圧流路が形成される、
    冷熱発電装置。
  2. 前記スラスト軸受装置は、前記発電機よりも前記他方側に配置される、
    請求項1に記載の冷熱発電装置。
  3. 前記第1空間は、前記スラスト軸受装置よりも前記他方側に画成される、
    請求項2に記載の冷熱発電装置。
  4. 前記ジャーナル軸受装置は、主軸受と、補助軸受を含む、
    請求項3に記載の冷熱発電装置。
  5. 前記ディスク部は、前記ロータシャフトの軸方向に貫通する少なくとも1つの貫通孔を有する、
    請求項1乃至4の何れか1項に記載の冷熱発電装置。
  6. 前記第1段タービン装置より前記他方側、且つ、前記発電機より前記一方側において、前記ロータシャフトと前記内側ケーシングとの間をシールするシール部をさらに備える、
    請求項1乃至4の何れか1項に記載の冷熱発電装置。
  7. 前記内側ケーシングの内部における前記発電機よりも前記他方側において、前記ロータシャフトと前記内側ケーシングとの間をシールする部材は備えられていない、
    請求項6に記載の冷熱発電装置。
  8. 請求項1乃至4の何れか1項に記載の冷熱発電装置を備える冷熱発電システム。

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