JP2024057312A - 半導体装置及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】再成長させた窒化物半導体層の表面のダメージを抑制できる半導体装置及び半導体装置の製造方法半導体装置及び半導体装置の製造方法を提供する。【解決手段】半導体装置の製造方法は、第1主面を有する第1窒化物半導体層の上に第1絶縁層を形成する工程と、前記第1絶縁層の上に前記第1絶縁層の一部が露出する第1マスク開口を備えたマスクを形成する工程と、前記第1マスク開口を通じて、前記第1絶縁層に前記第1窒化物半導体層の一部が露出する第1開口を形成する工程と、前記第1マスク開口を通じて、前記第1開口の内側で前記第1窒化物半導体層の上に第2窒化物半導体層を形成する工程と、前記第1マスク開口を通じて、前記第2窒化物半導体層の上に前記第2窒化物半導体層と前記第1絶縁層との境界線を覆うように第1電極を形成する工程と、前記第1電極を形成する工程の後に前記マスクを除去する工程と、を有する。【選択図】図7

Description

本開示は、半導体装置及び半導体装置の製造方法に関する。
窒化物半導体を用いた半導体装置におけるオン抵抗の低減のために高濃度で不純物を含有する窒化物半導体層を再成長させた構造が提案されている。
国際公開第2005/119787号 国際公開第2018/042792号
従来の半導体装置では、再成長させた窒化物半導体層の表面が製造中にダメージを受けることがある。
本開示は、再成長させた窒化物半導体層の表面のダメージを抑制できる半導体装置及び半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
本開示の半導体装置の製造方法は、第1主面を有する第1窒化物半導体層の上に第1絶縁層を形成する工程と、前記第1絶縁層の上に前記第1絶縁層の一部が露出する第1マスク開口を備えたマスクを形成する工程と、前記第1マスク開口を通じて、前記第1絶縁層に前記第1窒化物半導体層の一部が露出する第1開口を形成する工程と、前記第1マスク開口を通じて、前記第1開口の内側で前記第1窒化物半導体層の上に第2窒化物半導体層を形成する工程と、前記第1マスク開口を通じて、前記第2窒化物半導体層の上に前記第2窒化物半導体層と前記第1絶縁層との境界線を覆うように第1電極を形成する工程と、前記第1電極を形成する工程の後に前記マスクを除去する工程と、を有する。
本開示によれば、再成長させた窒化物半導体層の表面のダメージを抑制できる。
図1は、第1実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。 図2は、第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その1)である。 図3は、第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その2)である。 図4は、第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その3)である。 図5は、第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その4)である。 図6は、第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その5)である。 図7は、第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その6)である。 図8は、第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その7)である。 図9は、第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その8)である。 図10は、第2実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。 図11は、第2実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その1)である。 図12は、第2実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その2)である。 図13は、第2実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その3)である。 図14は、第2実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その4)である。 図15は、第2実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その5)である。 図16は、第2実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その6)である。 図17は、第2実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その7)である。 図18は、第2実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その8)である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
〔1〕 本開示の一態様に係る半導体装置の製造方法は、第1主面を有する第1窒化物半導体層の上に第1絶縁層を形成する工程と、前記第1絶縁層の上に前記第1絶縁層の一部が露出する第1マスク開口を備えたマスクを形成する工程と、前記第1マスク開口を通じて、前記第1絶縁層に前記第1窒化物半導体層の一部が露出する第1開口を形成する工程と、前記第1マスク開口を通じて、前記第1開口の内側で前記第1窒化物半導体層の上に第2窒化物半導体層を形成する工程と、前記第1マスク開口を通じて、前記第2窒化物半導体層の上に前記第2窒化物半導体層と前記第1絶縁層との境界線を覆うように第1電極を形成する工程と、前記第1電極を形成する工程の後に前記マスクを除去する工程と、を有する。
マスクの除去の前に、第2窒化物半導体層が第1電極により覆われる。第1電極は、第2窒化物半導体層と第1絶縁層との境界線を覆う。従って、マスクの除去に用いられる薬液から第2窒化物半導体層の表面が保護され、第2窒化物半導体層の表面のダメージを抑制できる。
〔2〕 〔1〕において、前記マスクは、前記第1絶縁層の他の一部が露出する第2マスク開口を備え、前記第1開口を形成する工程と同時に、前記第2マスク開口を通じて、前記第1絶縁層に前記第1窒化物半導体層の他の一部が露出する第2開口を形成する工程と、前記第2窒化物半導体層を形成する工程と同時に、前記第2マスク開口を通じて、前記第2開口の内側で前記第1窒化物半導体層の上に第3窒化物半導体層を形成する工程と、前記第1電極を形成する工程と同時に、前記第2マスク開口を通じて、前記第3窒化物半導体層の上に前記第3窒化物半導体層と前記第1絶縁層との境界線を覆うように第2電極を形成する工程と、を有してもよい。この場合、第1電極及び第2電極を電界効果トランジスタのソース電極、ドレイン電極として使用できる。
〔3〕 〔1〕又は〔2〕において、前記第1電極を形成する工程の後に、前記第1電極を覆う第2絶縁層を前記第1絶縁層の上に形成する工程と、前記第2絶縁層の上にゲート電極を形成する工程と、を有してもよい。この場合、いわゆるMIS(metal insulator semiconductor)構造を構成できる。
〔4〕 〔3〕において、前記第2窒化物半導体層の上面はN極性の面であってもよい。この場合、低抵抗化を実現しやすい。
〔5〕 〔3〕において、前記第2絶縁層を形成する工程と前記ゲート電極を形成する工程との間に、前記第2絶縁層及び前記第1絶縁層に第3開口を形成する工程を有し、前記ゲート電極は、前記第3開口を通じて前記第1窒化物半導体層に接触するように形成されてもよい。この場合、いわゆるMES(metal insulator)構造を構成できる。
〔6〕 〔5〕において、前記第2窒化物半導体層の上面はGa極性の面であってもよい。この場合、第2窒化物半導体層の上面に良好なエッチング耐性を得やすい。
〔7〕 本開示の他の一態様に係る半導体装置は、第1主面を有する第1窒化物半導体層と、前記第1窒化物半導体層の上に設けられ、前記第1窒化物半導体層の一部が露出する開口が設けられた絶縁層と、前記開口の内側で前記第1窒化物半導体層の上に設けられた第2窒化物半導体層と、前記第2窒化物半導体層の上に設けられ、前記第2窒化物半導体層と前記絶縁層との境界線を覆う電極と、を有する。この場合、電極により第2窒化物半導体層の表面のダメージを抑制できる。
[本開示の実施形態の詳細]
以下、本開示の実施形態について詳細に説明するが、本開示はこれらに限定されるものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省くことがある。
(第1実施形態)
まず、第1実施形態について説明する。第1実施形態はGaN系高電子移動度トランジスタ(high electron mobility transistor:HEMT)を含む半導体装置に関する。図1は、第1実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。
第1実施形態に係る半導体装置100は、図1に示すように、主として、基板101と、窒化物半導体層110と、絶縁層121と、n型GaN層131Sと、n型GaN層131Dと、ゲート電極141と、ソース電極132Sと、ドレイン電極132Dと、絶縁層142とを有する。
基板101は、例えばGaN系半導体の成長用基板であり、一例では半絶縁性のSiC基板である。基板101がSiC基板である場合、基板101の表面は炭素(C)極性面である。基板101の表面がC極性面である場合、窒化物半導体層110は、窒素(N)極性面を成長面として結晶成長することができる。なお、GaN系半導体の成長用基板としてサファイア基板が用いられてもよい。また、基板101は結晶成長用の基板でなくてもよく、その場合、別の基板上に成長したバッファ層111、バリア層112及びチャネル層113から該基板を取り除き、バッファ層111、バリア層112及びチャネル層113に基板101を接合してもよい。その場合、基板101としては様々な材質の半絶縁性基板が用いられ、例えばサファイア基板、Si基板、SiC基板、AlN基板、焼結体等が用いられ得る。
窒化物半導体層110は、バッファ層111と、バリア層112と、チャネル層113とを有する。窒化物半導体層110は第1窒化物半導体層の一例である。
バッファ層111は、例えばAlN層である。AlN層の厚さは、例えば5nm以上かつ100nm以下である。バッファ層111が、AlN層と、AlN層の上のGaN層又はAlGaN層とを有してもよい。GaN層又はAlGaN層の厚さは、例えば300nm以上かつ2000nm以下である。
バリア層112は、例えばAlGaN層である。バリア層112のバンドギャップは、後述するチャネル層113のバンドギャップよりも大きい。バリア層112の厚さは、例えば5nm以上かつ50nm以下の範囲内であり、一実施例では30nmである。バリア層112がAlGa1-xN層である場合、そのAl組成xは例えば0.15以上0.55以下であり、一実施例では0.35である。バリア層112の導電型は、例えばn型又はアンドープ(i型)である。AlGaN層に代えて、InAlN層又はInAlGaN層が用いられてもよい。
チャネル層113は、例えばGaN層である。チャネル層113のバンドギャップは、バリア層112のバンドギャップよりも小さい。チャネル層113の厚さは、例えば5nm以上かつ30nm以下の範囲内であり、一実施例では9nmである。チャネル層113とバリア層112との間にはそれらの格子定数の相違から歪が生じ、この歪が両者の界面にピエゾ電荷を誘起する。これにより、チャネル層113内におけるバリア層112側の領域に2次元電子ガス(2 dimensional electron gas:2DEG)が生じ、チャネル領域113cが形成される。チャネル層113の導電型は、例えばn型又はアンドープ(i型)である。チャネル層113の表面は、窒化物半導体層110の表面110Aを構成する。また、バリア層112とチャネル層113との間にスペーサ層を形成してもよい。スペーサ層は、例えばAlN層である。スペーサ層の厚さは、例えば0.5nm以上かつ3.0nm以下の範囲内であり、一実施例では1.0nmである。表面110Aは第1主面の一例である。
SiC基板のC極性面上において、バッファ層111、バリア層112及びチャネル層113は、N極性面を成長面として結晶成長する。従って、バッファ層111、バリア層112及びチャネル層113の各々の表面はN極性面となり、各々の裏面はガリウム(Ga)極性面となる。
絶縁層121は、窒化物半導体層110の表面110Aに接する。絶縁層121は、例えば窒化シリコン(SiN)層である。絶縁層121の厚さは、例えば20nm以上80nm以下である。絶縁層121に開口121S及び121Dが形成されている。開口121Sから窒化物半導体層110の一部が露出し、開口121Dから窒化物半導体層110の他の一部が露出している。絶縁層121は第1絶縁層の一例である。開口121S及び121Dは第1開口又は第2開口の一例である。
n型GaN層131Sは開口121S内で窒化物半導体層110上に形成されている。n型GaN層131Dは開口121D内で窒化物半導体層110上に形成されている。n型GaN層131S及び131Dはn型不純物としてGe又はSiを含有する。n型GaN層131S及び131Dは第2窒化物半導体層又は第3窒化物半導体層の一例である。
ソース電極132Sはn型GaN層131Sの上に形成されている。ソース電極132Sはn型GaN層131Sに接触している。ソース電極132Sはn型GaN層131Sにオーミック接触する。ソース電極132Sは、n型GaN層131Sと絶縁層121との境界線124Sに接し、n型GaN層131Sと絶縁層121との境界線124Sを覆う。境界線124Sは、n型GaN層131Sと絶縁層121との界面を構成する線であり、当該界面のうち窒化物半導体層110から離れた端部に位置する。
ドレイン電極132Dはn型GaN層131Dの上に形成されている。ドレイン電極132Dはn型GaN層131Dに接触している。ドレイン電極132Dはn型GaN層131Dにオーミック接触する。ドレイン電極132Dは、n型GaN層131Dと絶縁層121との境界線124Dに接し、n型GaN層131Dと絶縁層121との境界線124Dを覆う。境界線124Dは、n型GaN層131Dと絶縁層121との界面を構成する線であり、当該界面のうち窒化物半導体層110から離れた端部に位置する。
ソース電極132S及びドレイン電極132Dは、例えば、順に積層されたTa膜、Al膜及びTa膜の積層体を含む。ソース電極132S及びドレイン電極132Dが、例えば、順に積層されたTi膜、Al膜及びTi膜の積層体を含んでもよい。ソース電極132S及びドレイン電極132Dは第1電極又は第2電極の一例である。
絶縁層142は絶縁層121の上に形成されている。絶縁層142は、例えば窒化シリコン(SiN)層である。絶縁層142は、ソース電極132S及びドレイン電極132Dを覆う。絶縁層142の上にゲート電極141が形成されている。平面視で、ゲート電極141はソース電極132Sとドレイン電極132Dとの間にある。ゲート電極141は、例えば、順に積層されたNi膜、Pd膜及びAu膜の積層体を含む。絶縁層142は第2絶縁層の一例である。
次に、第1実施形態に係る半導体装置100の製造方法について説明する。図2~図9は、第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
まず、図2に示すように、例えば有機金属気相成長(metal organic chemical vapor deposition:MOCVD)法により、基板101の上に窒化物半導体層110を形成する。窒化物半導体層110の形成では、バッファ層111、バリア層112及びチャネル層113を順に形成する。チャネル層113とバリア層112との間にはそれらの格子定数の相違から歪が生じ、この歪が両者の界面にピエゾ電荷を誘起する。これにより、チャネル層113内におけるバリア層112側の領域に2DEGが生じ、チャネル領域113cが形成される。
次に、窒化物半導体層110の表面110Aに接する絶縁層121を形成する。絶縁層121は、例えば減圧CVD(low pressure CVD:LPCVD)法により形成できる。絶縁層121は、例えばMOCVD法により、チャネル層113の表面を大気に曝露することなく、バッファ層111、バリア層112及びチャネル層113に連続して形成してもよい。
次に、図3に示すように、絶縁層121の上に酸化亜鉛(ZnO)層151を形成する。ZnO層151は、例えばスパッタ法により形成できる。ZnO層151を、ゾル-ゲル法、MOCVD法又は分子線エピタキシ(molecular beam epitaxy:MBE)法により形成してもよい。次に、ZnO層151の上に酸化アルミニウム(Al)層152を形成する。Al層152は、例えばプラズマCVD(plasma-enhanced CVD:PECVD)法により形成できる。次に、Al層152の上にレジストパターン160を形成する。レジストパターン160は、ソース用の開口160S及びドレイン用の開口160Dを有する。
次に、図4に示すように、レジストパターン160をマスクとして用いて、Al層152、ZnO層151及び絶縁層121をエッチングする。このエッチングは、例えばフッ素系ガス又は塩素系ガスを用いた反応性イオンエッチング(reactive ion etching:RIE)である。この結果、開口160Sの下方において、Al層152、ZnO層151、絶縁層121に、それぞれ開口152S、151S、121Sが形成される。また、開口160Dの下方において、Al層152、ZnO層151、絶縁層121に、それぞれ開口152D、151D、121Dが形成される。開口152S、151S、121Sから窒化物半導体層110の一部が露出し、開口152D、151D、121Dから窒化物半導体層110の他の一部が露出する。
次に、図5に示すように、薬液を用いてレジストパターン160を除去し、開口151S及び開口151Dを広げる。この結果、開口151Sの側壁面が開口121S及び152Sの各側壁面よりも後退し、開口151Dの側壁面が開口121D及び152Dの各側壁面よりも後退する。
なお、開口152S及び152Dが形成されたAl層152並びに開口151S及び151Dが形成されたZnO層151は絶縁層121のエッチング時のマスクとして機能できる。従って、Al層152のエッチング前にレジストパターン160を除去してもよい。開口152S及び152Dが形成されたAl層152並びに開口151S及び151Dが形成されたZnO層151はマスクの一例である。開口151S及び152Sの組み合わせ及び開口151D及び152Dの組み合わせは第1マスク開口又は第2マスク開口の一例である。
次に、図6に示すように、窒化物半導体層110の開口152S、151S及び121Sから露出した面の上と、開口152D、151D及び121Dから露出した面の上とにn型GaN層131を形成する。n型GaN層131の上面は、絶縁層121の上面と面一にしてもよく、面一にしなくてもよい。n型GaN層131は、例えば、スパッタ法、MOCVD法又はMBE法等により形成できる。このとき、n型GaN層131は、窒化物半導体層110の上だけなく、Al層152の上にも堆積する。例えば、n型ドーパントの濃度は1×1017cm-3以上であり、n型ドーパントはSi又はGeである。
窒化物半導体層110のN極性面上において、n型GaN層131はN極性面を成長面として結晶成長する。従って、窒化物半導体層110のN極性面上においてn型GaN層131の表面はN極性面となり、裏面はGa極性面となる。
次に、図7に示すように、絶縁層121及びn型GaN層131の開口152S、151S及び121Sから露出した面の上と、開口152D、151D及び121Dから露出した面の上とに金属層132を形成する。金属層132は、例えば、蒸着法等により形成できる。このとき、金属層132は、Al層152の上のn型GaN層131の上にも堆積する。金属層132は、例えば、順に積層されたTa膜、Al膜及びTa膜の積層体を含む。金属層132が、例えば、順に積層されたTi膜、Al膜及びTi膜の積層体を含んでもよい。金属層132は、n型GaN層131Sと絶縁層121との境界線124Sと、n型GaN層131Dと絶縁層121との境界線124Dとを覆うように形成する。
n型GaN層131及び金属層132は、同一の成膜装置を用いて連続して形成してもよい。
次に、図8に示すように、酸性溶液を用いてZnO層151を除去する。酸性溶液は、例えば塩酸(HCl)又はリン酸(HPO)を含む。ZnO層151の除去に伴って、ZnO層151の上のAl層152、n型GaN層131及び金属層132も除去される。この結果、開口121S及び121D内にn型GaN層131が残り、開口121S内にn型GaN層131Sが形成され、開口121D内にn型GaN層131Dが形成される。また、絶縁層121及びn型GaN層131Sの上と、絶縁層121及びn型GaN層131Dの上とに金属層132が残る。つまり、リフトオフが行われる。次いで、熱処理によって金属層132を合金化(アロイ)する。この結果、n型GaN層131Sに接触するソース電極132Sがn型GaN層131Sの上に形成され、n型GaN層131Dに接触するドレイン電極132Dがn型GaN層131Dの上に形成される。ソース電極132Sはn型GaN層131Sにオーミック接触し、ドレイン電極132Dはn型GaN層131Dにオーミック接触する。
次に、図9に示すように、ソース電極132S及びドレイン電極132Dを覆う絶縁層142を絶縁層121の上に形成する。絶縁層142は、例えばプラズマCVD法等により形成できる。次に、絶縁層142の上にゲート電極141を形成する。ゲート電極141は、平面視でソース電極132Sとドレイン電極132Dとの間に形成する。ゲート電極141は、例えば、順に積層されたNi膜、Pd膜及びAu膜の積層体を含む。ゲート電極141の形成の際には、例えばゲート電極141を形成する領域に開口が形成された成長マスク(図示せず)を用いた金属層の成膜を行い、その後に成長マスクを、その上に形成された金属層(図示せず)と共に除去する。つまり、リフトオフを行う。
このようにして半導体装置100を製造できる。
第1実施形態では、マスクであるZnO層151及びAl層152の除去の前に、n型GaN層131S及び131Dが金属層132により覆われる。金属層132のソース電極132Sとなる部分は、n型GaN層131Sと絶縁層121との境界線124Sに接し、n型GaN層131Sと絶縁層121との境界線124Sを覆う。金属層132のドレイン電極132Dとなる部分は、n型GaN層131Dと絶縁層121との境界線124Dに接し、n型GaN層131Dと絶縁層121との境界線124Dを覆う。従って、ZnO層151及びAl層152の除去に用いられる薬液からn型GaN層131S及び131Dの表面が保護され、n型GaN層131S及び131Dの表面のダメージを抑制できる。
第1実施形態では、n型GaN層131S及び131Dの上面はN極性の面であり、チャネル層113がバリア層112よりも上方にある。このため、チャネル領域113cとソース電極132S及びドレイン電極132Dとの間の距離を短縮しやすく、低抵抗化を実現しやすい。
また、ゲート電極141が絶縁層142の上に形成され、窒化物半導体層110とは非接触である。このため、いわゆるMIS構造を構成できる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態はGaN系HEMTを含む半導体装置に関する。図10は、第2実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。
第2実施形態に係る半導体装置200は、図10に示すように、主として、基板201と、窒化物半導体層210と、絶縁層121と、n型GaN層231Sと、n型GaN層231Dと、ゲート電極141と、ソース電極132Sと、ドレイン電極132Dと、絶縁層142とを有する。
基板201は、例えばGaN系半導体の成長用基板であり、一例では半絶縁性のSiC基板である。基板201がSiC基板である場合、基板201の表面はシリコン(Si)極性面である。基板201の表面がSi極性面である場合、窒化物半導体層210は、Ga極性面を成長面として結晶成長することができる。
窒化物半導体層210は、チャネル層211と、バリア層212と、キャップ層213とを有する。窒化物半導体層210は第1窒化物半導体層の一例である。
チャネル層211は、例えばGaN層である。チャネル層211の厚さは、例えば200nm以上かつ2000nm以下の範囲内であり、一実施例では1000nmである。チャネル層211と基板201の間にバッファ層があってもよい。
バリア層212は、例えばAlGaN層である。バリア層212のバンドギャップは、チャネル層211のバンドギャップよりも大きい。バリア層212の厚さは、例えば5nm以上かつ30nm以下の範囲内であり、一実施例では15nmである。バリア層212がAlGa1-xN層である場合、そのAl組成xは例えば0.15以上0.35以下であり、一実施例では0.25である。チャネル層211とバリア層212との間にはそれらの格子定数の相違から歪が生じ、この歪が両者の界面にピエゾ電荷を誘起する。これにより、チャネル層211内におけるバリア層212側の領域に2DEGが生じ、チャネル領域211cが形成される。AlGaN層に代えて、InAlN層又はInAlGaN層が用いられてもよい。また、チャネル層211とバリア層212との間にスペーサ層があってもよい。スペーサ層は、例えばAlN層である。スペーサ層の厚さは、例えば0.5nm以上かつ3.0nm以下の範囲内であり、一実施例では1.0nmである。
キャップ層213は、例えばGaN層である。キャップ層213の厚さは、例えば0nm以上かつ5nm以下の範囲内であり、一実施例では2nmである。キャップ層213の表面は、窒化物半導体層210の表面210Aを構成する。表面210Aは第1主面の一例である。
SiC基板のSi極性面上において、チャネル層211、バリア層212及びキャップ層213は、Ga極性面を成長面として結晶成長する。従って、チャネル層211、バリア層212及びキャップ層213の各々の表面はGa極性面となり、各々の裏面はN極性面となる。
窒化物半導体層210に凹部210S及び210Dが形成されている。凹部210S及び210Dは、チャネル領域211cを貫通する深さで形成されている。つまり、窒化物半導体層210の表面210Aを基準として、凹部210S及び210Dの深さは、チャネル領域211cの深さよりも大きい。なお、凹部210S及び210Dの底面がバリア層212内に位置してもよい。
絶縁層121は、窒化物半導体層210の表面210Aに接する。絶縁層121に開口121S及び121Dが形成されている。開口121Sは凹部210Sに繋がり、開口121Dは凹部210Dに繋がる。
n型GaN層231Sは凹部210S及び開口121S内で窒化物半導体層210上に形成されている。n型GaN層231Dは凹部210D及び開口121D内で窒化物半導体層210上に形成されている。n型GaN層231S及び231Dはn型不純物としてGe又はSiを含有する。n型GaN層231S及び231Dは第2窒化物半導体層又は第3窒化物半導体層の一例である。
ソース電極132Sはn型GaN層231Sの上に形成されている。ソース電極132Sはn型GaN層231Sに接触している。ソース電極132Sはn型GaN層231Sにオーミック接触する。ソース電極132Sは、n型GaN層231Sと絶縁層121との境界線224Sに接し、n型GaN層231Sと絶縁層121との境界線224Sを覆う。境界線224Sは、n型GaN層231Sと絶縁層121との界面を構成する線であり、当該界面のうち窒化物半導体層210から離れた端部に位置する。
ドレイン電極132Dはn型GaN層231Dの上に形成されている。ドレイン電極132Dはn型GaN層231Dに接触している。ドレイン電極132Dはn型GaN層231Dにオーミック接触する。ドレイン電極132Dは、n型GaN層231Dと絶縁層121との境界線224Dに接し、n型GaN層231Dと絶縁層121との境界線224Dを覆う。境界線224Dは、n型GaN層231Dと絶縁層121との界面を構成する線であり、当該界面のうち窒化物半導体層210から離れた端部に位置する。
絶縁層142は絶縁層121の上に形成されている。絶縁層142は、ソース電極132S及びドレイン電極132Dを覆う。平面視で、ソース電極132Sとドレイン電極132Dとの間で絶縁層142及び121に開口121Gが形成されている。開口121Gから窒化物半導体層210の一部が露出する。ゲート電極141は、開口121Gを通じて窒化物半導体層210に接するように絶縁層142の上に形成されている。ゲート電極141は窒化物半導体層210にショットキー接触する。開口121Gは第3開口の一例である。
他の構成は第1実施形態と同様である。
次に、第2実施形態に係る半導体装置200の製造方法について説明する。図11~図18は、第2実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
まず、図11に示すように、例えばMOCVD法により、基板201の上に窒化物半導体層210を形成する。窒化物半導体層210の形成では、チャネル層211、バリア層212及びキャップ層213を順に形成する。チャネル層211とバリア層212との間にはそれらの格子定数の相違から歪が生じ、この歪が両者の界面にピエゾ電荷を誘起する。これにより、チャネル層211内におけるバリア層212側の領域に2DEGが生じ、チャネル領域211cが形成される。
次に、窒化物半導体層210の表面210Aに接する絶縁層121を形成する。絶縁層121は、例えば減圧CVD法により形成できる。絶縁層121は、例えばMOCVD法により、キャップ層213の表面を大気に曝露することなく、チャネル層211、バリア層212及びキャップ層213に連続して形成してもよい。
次に、図12に示すように、絶縁層121の上に酸化亜鉛(ZnO)層151を形成する。次に、ZnO層151の上にAl層152を形成する。次に、Al層152の上にレジストパターン160を形成する。レジストパターン160は、ソース用の開口160S及びドレイン用の開口160Dを有する。
次に、図13に示すように、レジストパターン160をマスクとして用いて、Al層152、ZnO層151及び絶縁層121をエッチングする。この結果、開口160Sの下方において、Al層152、ZnO層151、絶縁層121に、それぞれ開口152S、151S、121Sが形成される。また、開口160Dの下方において、Al層152、ZnO層151、絶縁層121に、それぞれ開口152D、151D、121Dが形成される。開口152S、151S、121Sから窒化物半導体層210の一部が露出し、開口152D、151D、121Dから窒化物半導体層210の他の一部が露出する。
次に、レジストパターン160をマスクとして用いて、窒化物半導体層210をエッチングすることで、窒化物半導体層210に、開口152S、151S及び121Sに繋がる凹部210Sと、開口152D、151D及び121Dに繋がる凹部210Dとを形成する。このエッチングは、例えば塩素系ガスを用いたRIEである。このエッチングが水素(H)及びアンモニア(NH)を含む混合雰囲気中にて行われてもよい。例えば、凹部210S及び210Dは、チャネル領域211cを貫通する深さで形成する。凹部210S及び210Dをチャネル領域211cに達しない深さで形成してもよい。
第1実施形態と同様に、開口152S及び152Dが形成されたAl層152並びに開口151S及び151Dが形成されたZnO層151は絶縁層121のエッチング時のマスクとして機能できる。従って、Al層152のエッチング前にレジストパターン160を除去してもよい。開口152S及び152Dが形成されたAl層152並びに開口151S及び151Dが形成されたZnO層151はマスクの一例である。開口151S及び152Sの組み合わせ及び開口151D及び152Dの組み合わせは第1マスク開口又は第2マスク開口の一例である。
次に、図14に示すように、第1実施形態と同様に、薬液を用いてレジストパターン160を除去するとともに、開口151S及び152Dを広げる。
次に、図15に示すように、窒化物半導体層210の開口152S、151S及び121Sから露出した面の上と、開口152D、151D及び121Dから露出した面の上とにn型GaN層231を形成する。n型GaN層231の上面は、絶縁層121の上面と面一にしてもよく、面一にしなくてもよい。n型GaN層231は、例えば、スパッタ法、MOCVD法又はMBE法等により形成できる。このとき、n型GaN層231は、窒化物半導体層210の上だけなく、Al層152の上にも堆積する。例えば、n型ドーパントの濃度は1×1017cm-3以上であり、n型ドーパントはSi又はGeである。
窒化物半導体層210のGa極性面上において、n型GaN層231はGa極性面を成長面として結晶成長する。従って、窒化物半導体層210のGa極性面上においてn型GaN層231の表面はGa極性面となり、裏面はN極性面となる。
次に、図16に示すように、第1実施形態と同様に、絶縁層121及びn型GaN層231の開口152S、151S及び121Sから露出した面の上と、開口152D、151D及び121Dから露出した面の上とに金属層132を形成する。金属層132は、n型GaN層231Sと絶縁層121との境界線224Sと、n型GaN層231Dと絶縁層121との境界線224Dとを覆うように形成する。このとき、金属層132は、Al層152の上のn型GaN層231の上にも堆積する。
n型GaN層231及び金属層132は、同一の成膜装置を用いて連続して形成してもよい。
次に、図17に示すように、酸性溶液を用いてZnO層151を除去する。ZnO層151の除去に伴って、ZnO層151の上のAl層152、n型GaN層231及び金属層132も除去される。この結果、開口121S、凹部210S、開口121D及び凹部210D内にn型GaN層231が残り、開口121S及び凹部210S内にn型GaN層231Sが形成され、開口121D及び凹部210D内にn型GaN層231Dが形成される。また、絶縁層121及びn型GaN層231Sの上と、絶縁層121及びn型GaN層231Dの上とに金属層132が残る。つまり、リフトオフが行われる。次いで、熱処理によって金属層132を合金化(アロイ)する。この結果、n型GaN層231Sに接触するソース電極132Sがn型GaN層231Sの上に形成され、n型GaN層231Dに接触するドレイン電極132Dがn型GaN層231Dの上に形成される。ソース電極132Sはn型GaN層231Sにオーミック接触し、ドレイン電極132Dはn型GaN層231Dにオーミック接触する。
次に、図18に示すように、第1実施形態と同様に、絶縁層142を絶縁層121の上に形成する。次に、平面視でソース電極132Sとドレイン電極132Dとの間で絶縁層142及び121に開口121Gを形成する。開口121Gから窒化物半導体層210の一部が露出する。次に、開口121Gを通じて窒化物半導体層210に接するゲート電極141を形成する。ゲート電極141は、第1実施形態と同様の方法で形成できる。
このようにして半導体装置200を製造できる。
第2実施形態に係る半導体装置200では、マスクであるZnO層151及びAl層152の除去の前に、n型GaN層231S及び231Dが金属層132により覆われる。金属層132のソース電極132Sとなる部分は、n型GaN層231Sと絶縁層121との境界線224Sに接し、n型GaN層231Sと絶縁層121との境界線224Sを覆う。金属層132のドレイン電極132Dとなる部分は、n型GaN層231Dと絶縁層121との境界線224Dに接し、n型GaN層231Dと絶縁層121との境界線224Dを覆う。従って、ZnO層151及びAl層152の除去に用いられる薬液からn型GaN層231S及び231Dの表面が保護され、n型GaN層231S及び231Dの表面のダメージを抑制できる。
第2実施形態では、n型GaN層231S及び231Dの上面はGa極性の面である。このため、n型GaN層231S及び231Dの上面に良好なエッチング耐性を得やすい。
また、ゲート電極141が開口121Gを通じて窒化物半導体層210に接触している。このため、いわゆるMES構造を構成できる。
以上、実施形態について詳述したが、特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。
100、200:半導体装置
101、201:基板
110、210:窒化物半導体層
110A、210A:表面
111:バッファ層
112、212:バリア層
113、211:チャネル層
113c、211c:チャネル領域
121、142:絶縁層
121D、121G、121S、151D、151S、152D、152S、160D、160S:開口
124D、124S、224D、224S:境界線
131、131D、131S、231、231D、231S:n型GaN層
132:金属層
132D:ドレイン電極
132S:ソース電極
141:ゲート電極
151:ZnO層
152:Al
160:レジストパターン
210D、210S:凹部
213:キャップ層

Claims (7)

  1. 第1主面を有する第1窒化物半導体層の上に第1絶縁層を形成する工程と、
    前記第1絶縁層の上に前記第1絶縁層の一部が露出する第1マスク開口を備えたマスクを形成する工程と、
    前記第1マスク開口を通じて、前記第1絶縁層に前記第1窒化物半導体層の一部が露出する第1開口を形成する工程と、
    前記第1マスク開口を通じて、前記第1開口の内側で前記第1窒化物半導体層の上に第2窒化物半導体層を形成する工程と、
    前記第1マスク開口を通じて、前記第2窒化物半導体層の上に前記第2窒化物半導体層と前記第1絶縁層との境界線を覆うように第1電極を形成する工程と、
    前記第1電極を形成する工程の後に前記マスクを除去する工程と、
    を有する半導体装置の製造方法。
  2. 前記マスクは、前記第1絶縁層の他の一部が露出する第2マスク開口を備え、
    前記第1開口を形成する工程と同時に、前記第2マスク開口を通じて、前記第1絶縁層に前記第1窒化物半導体層の他の一部が露出する第2開口を形成する工程と、
    前記第2窒化物半導体層を形成する工程と同時に、前記第2マスク開口を通じて、前記第2開口の内側で前記第1窒化物半導体層の上に第3窒化物半導体層を形成する工程と、
    前記第1電極を形成する工程と同時に、前記第2マスク開口を通じて、前記第3窒化物半導体層の上に前記第3窒化物半導体層と前記第1絶縁層との境界線を覆うように第2電極を形成する工程と、
    を有する請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記第1電極を形成する工程の後に、
    前記第1電極を覆う第2絶縁層を前記第1絶縁層の上に形成する工程と、
    前記第2絶縁層の上にゲート電極を形成する工程と、
    を有する請求項1又は請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記第2窒化物半導体層の上面はN極性の面である請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記第2絶縁層を形成する工程と前記ゲート電極を形成する工程との間に、前記第2絶縁層及び前記第1絶縁層に第3開口を形成する工程を有し、
    前記ゲート電極は、前記第3開口を通じて前記第1窒化物半導体層に接触するように形成される請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記第2窒化物半導体層の上面はGa極性の面である請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 第1主面を有する第1窒化物半導体層と、
    前記第1窒化物半導体層の上に設けられ、前記第1窒化物半導体層の一部が露出する開口が設けられた絶縁層と、
    前記開口の内側で前記第1窒化物半導体層の上に設けられた第2窒化物半導体層と、
    前記第2窒化物半導体層の上に設けられ、前記第2窒化物半導体層と前記絶縁層との境界線を覆う電極と、
    を有する半導体装置。
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