JP2024056456A - 治具、及び治具と装置のセット - Google Patents
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Abstract
【課題】真贋判定をする装置の読取不良を解消し、読み取り速度をより向上することのできる治具、及び治具と装置のセットを提供することを目的とする。流通する商品の真正性を保証することができる流通管理システムに用いる情報処理方法、真贋判定装置、及びプログラムを提供することを目的とする。【解決手段】装置に取り付けられる治具であって、前記装置は、対象物に対して光を照射して、前記対象物から反射された反射光を光学像として取得する窓部を有し、前記光学像に基づいて前記対象物の真贋判定をする装置であり、前記治具は、前記窓部と前記対象物との間の前記光の光学経路上に位置するように、前記装置に取り付けられるものであり、底板と、前記底板の対向する2つの辺に接続された側板と、有し、前記側板は前記装置に取り付けられる取付部を有する、治具。【選択図】図1
Description
本発明は、治具、及び治具と装置のセットに関する。
偽造品の流通防止策として、商品に二次元コードやRF(Radio Frequency IDentification)タグを付し、商品が正規品であることを判定するようなシステムが知られている。例えば、特許文献1には、回折パターンにより形成されたホログラム画像の真偽を判定する判定装置が開示されている。
特許文献1のように光学像を用いて真偽を判定する場合、判定処理に適した光学像を得るためには、回折パターンに対する入射光や反射光の角度、光学径路の距離を正しく調整することが必要となる。
しかし、判定装置が、ユーザが手で持って使用する端末などである場合、このような調整を手動で行うのは非常に困難であり、判定処理に適した光学像を得ることができないという問題がある。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、真贋判定をする装置の読取不良を解消し、読み取り速度をより向上することのできる治具、及び治具と装置のセットを提供することを目的とする。
すなわち、本発明は、以下のとおりである。
〔1〕
装置に取り付けられる治具であって、
前記装置は、対象物に対して光を照射して、前記対象物から反射された反射光を光学像として取得する窓部を有し、前記光学像に基づいて前記対象物の真贋判定をする装置であり、
前記治具は、前記窓部と前記対象物との間の前記光の光学経路上に位置するように、前記装置に取り付けられるものであり、
底板と、前記底板の対向する2つの辺に接続された側板と、有し、
前記側板は前記装置に取り付けられる取付部を有する、
治具。
〔2〕
前記装置は、対象物に対して光を走査して、前記対象物から反射された反射光を光学像として取得する窓部を有し、前記光学像に基づいて前記対象物の真贋判定をする装置であり、
前記底板は、前記対象物に対して走査する前記光が通過する開口を有し、
〔1〕に記載の治具。
〔3〕
前記底板が透明である、
〔1〕又は〔2〕に記載の治具。
〔4〕
前記側板が透明である、
〔1〕~〔3〕のいずれか一項に記載の治具。
〔5〕
前記底板は、前記窓部に対して平行になる、
〔1〕~〔4〕のいずれか一項に記載の治具。
〔6〕
前記底板は、前記窓部に対して斜めになる、
〔1〕~〔5〕のいずれか一項に記載の治具。
〔7〕
前記底板が、前記対象物の押当板である、
〔1〕~〔6〕のいずれか一項に記載の治具。
〔8〕
装置と、該装置に取り付けられる治具と、を備えるセットであって、
前記装置は、対象物に対して光を照射して、前記対象物から反射された反射光を光学像として取得する窓部を有し、前記光学像に基づいて前記対象物の真贋判定をする装置であり、
前記治具は、前記窓部と前記対象物との間の前記光の光学経路上に位置するように、前記装置に取り付けられるものであり、
前記治具は、底板と、前記底板の対向する2つの辺に接続された側板と、有し、
前記側板は前記装置に取り付けられる取付部を有する、
セット。
〔1〕
装置に取り付けられる治具であって、
前記装置は、対象物に対して光を照射して、前記対象物から反射された反射光を光学像として取得する窓部を有し、前記光学像に基づいて前記対象物の真贋判定をする装置であり、
前記治具は、前記窓部と前記対象物との間の前記光の光学経路上に位置するように、前記装置に取り付けられるものであり、
底板と、前記底板の対向する2つの辺に接続された側板と、有し、
前記側板は前記装置に取り付けられる取付部を有する、
治具。
〔2〕
前記装置は、対象物に対して光を走査して、前記対象物から反射された反射光を光学像として取得する窓部を有し、前記光学像に基づいて前記対象物の真贋判定をする装置であり、
前記底板は、前記対象物に対して走査する前記光が通過する開口を有し、
〔1〕に記載の治具。
〔3〕
前記底板が透明である、
〔1〕又は〔2〕に記載の治具。
〔4〕
前記側板が透明である、
〔1〕~〔3〕のいずれか一項に記載の治具。
〔5〕
前記底板は、前記窓部に対して平行になる、
〔1〕~〔4〕のいずれか一項に記載の治具。
〔6〕
前記底板は、前記窓部に対して斜めになる、
〔1〕~〔5〕のいずれか一項に記載の治具。
〔7〕
前記底板が、前記対象物の押当板である、
〔1〕~〔6〕のいずれか一項に記載の治具。
〔8〕
装置と、該装置に取り付けられる治具と、を備えるセットであって、
前記装置は、対象物に対して光を照射して、前記対象物から反射された反射光を光学像として取得する窓部を有し、前記光学像に基づいて前記対象物の真贋判定をする装置であり、
前記治具は、前記窓部と前記対象物との間の前記光の光学経路上に位置するように、前記装置に取り付けられるものであり、
前記治具は、底板と、前記底板の対向する2つの辺に接続された側板と、有し、
前記側板は前記装置に取り付けられる取付部を有する、
セット。
本発明によれば、真贋判定をする装置の読取不良を解消し、読み取り速度をより向上することのできる治具を提供することができる。
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」という。)について詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。また、上下左右などの位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。さらに、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
1.装置
初めに、本実施形態の治具200が取り付けられる装置について説明する。図1に、装置の一態様を示す斜視図を示す。図1は治具を取り付けていない状態の装置の図面である。図1に示すように、装置100は、対象物300に対して光LLを照射して、対象物300から反射された反射光RLを光学像として取得する窓部171を有し、得られた光学像に基づいて対象物300の真贋判定をする装置である。
初めに、本実施形態の治具200が取り付けられる装置について説明する。図1に、装置の一態様を示す斜視図を示す。図1は治具を取り付けていない状態の装置の図面である。図1に示すように、装置100は、対象物300に対して光LLを照射して、対象物300から反射された反射光RLを光学像として取得する窓部171を有し、得られた光学像に基づいて対象物300の真贋判定をする装置である。
装置100は、筐体170と、情報処理装置180と、を備えていてもよい。筐体170は、光学像を取得するための装置として、照射装置131、フーリエ変換レンズ132、及び撮像装置133などを収容してもよい。さらに、筐体170は、持ち手172と、トリガー173を有していてもよい。トリガー173を引くことにより、照射装置131が対象物300に対して入射光LLを走査してもよい。
また、情報処理装置180は、光学像を取得するための装置を制御する制御部112、得られた光学像の真贋判定処理を行う照合部(不図示)のほか、表示制御部(不図示)等の各種機能部を有してもよいし、ディスプレイやタッチパネルのような入出力装置181を有していてもよい。情報処理装置180は、限定ではなく例として、筐体170に装着した、タブレット、スマートフォン、ハンドヘルドコンピュータデバイス、ウェアラブル端末等であってもよい。
装置100はこれに限定されるものではなく、光学像として取得する窓部171を有し、得られた光学像に基づいて対象物300の真贋判定が可能なものであれば、特に制限されない。以下、図面を示して装置100の構成例について説明する。
図2Aに、装置100が光学像を取得する際の模式図を示す。図2Aは、治具200を取り付けた状態の、装置100のxy面と平行な面で切断した断面図であり、入射光LLと反射光RLの航路を示す断面図である。図2Aに示すように、照射装置131、フーリエ変換レンズ132、及び撮像装置133は、制御部112によって制御され、細線パターンに対して光を照射して、複数の光学像を取得するモジュールを構成してもよい。
照射装置131からの入射光LLは、窓部171を通って、対象物300上を照射され、対象物300からの反射光RLは、窓部171を通って、フーリエ変換レンズ132に到達する。
この際、照射装置131からの入射光LLは対象物300上を単に照射するものであってもよいし、F方向に走査してもよい。図2Aに示すように、照射装置131が対象物300に対して入射光LLを走査すると、その走査の過程で所定の照射角θで入射光LLが対象物300上に照射される。そして、このような入射光LLのF方向への走査に応じて、反射光RLが経時的に変化してもよい。対象物300から反射した反射光RLがフーリエ変換レンズ132を通過し、結像した光学像が形成される。ここで形成される光学像も入射光LLのF方向への走査に応じて変化してもよい。
これにより、入射光LLの照射角を変化させることができ、照射角に応じた光学像を得ることができる。したがって、対象物300に対する入射光LLの照射角を、ユーザが装置100の向きを手動で代えて調整する必要がないため、真贋判定をする装置の読取不良を解消でき、読み取り速度がより向上する傾向にある。
照射装置131は、対象物300に対して入射光LLを照射又は走査できれば特に制限されるものではない。照射装置131における光源は、必要とする波長帯を含む発光波長強度分布を有する光を発光するものであってもよい。光源としては、例えば、ハロゲンランプ、LED及び半導体レーザ等などであってもよく、照射装置131はこれら光源から放射された光を導光する導光路、光ファイバなどを含んでいてもよい。このなかでも、照射装置131としては、小型化、発熱特性、寿命及びコストの点からLEDの使用が好ましい。
また、照射装置131は、特定方向以外の光の拡散を抑制すると共に、所定の光学純度を得るためのスリット(不図示)を含んでもよく、対象物300に集光させるコリメータレンズ(不図示)を含んでもよい。この場合、コリメータレンズは、必ずしも対象物300の面上に焦点を合わせる必要はなく、光源からの光強度を上げ、対象物300から反射された反射光の信号強度を向上できれば特に制限されるものではない。
さらに、照射装置131は、入射光LLを走査するために、光を所定の方向に反射させるためのミラーと、ミラーの傾きを制御するアクチュエータを有していてもよい。例えば、制御部112が、アクチュエータを制御してミラーを駆動することにより、光源から放出された光を任意の方向に反射することができる。これにより、照射装置131は、所定の方向に入射光LLを走査することができる。ミラーはMEMSミラーであってもよい。但し、入射光LLの走査手段はこれに制限されず、任意の走査機構を用いることができる。
フーリエ変換レンズ132は、対象物300から反射される反射光RLを受光し、光学像を撮像装置133に導光できれば特に制限されるものではない。フーリエ変換レンズ132は、焦点距離Fを有し、撮像装置133上にフーリエ変換された反射光RLによる光学像を結像するものである。また、フーリエ変換レンズ132の光路前後には、図示しないスリット、ミラー、フィルタを設けてもよく、複数のフーリエ変換レンズを組み合わせて、フーリエ変換レンズ132としてもよい。複数のフーリエ変換レンズを組み合わせると、撮像装置133上に結像する光学像の解像度が上がり、好ましい。
フーリエ変換レンズ132を用いることにより、照射装置131と、対象物300と、フーリエ変換レンズ132の距離Lが変わったとしても、撮像装置133に同様に結像することが可能となる。特に対象物300が、線幅5μm以下の複数の細線320で構成され、数百μm程度のピッチで等間隔に配列され、対象物300が透明となる場合には、所定角度の光を照射した時に発生する反射光強度は非常に弱くなるが、フーリエ変換レンズ132を用いることにより撮像装置133に集光できるため、光学像を安定して取得することができる。
対象物300から反射された反射光は、回折光であってもよい。回折光がフーリエ変換レンズ132を通過することで、撮像装置133側から見ると所定の光学像を得ることができる。
撮像装置133は、光の走査に応じて、複数の光学像を取得する。これにより、撮像装置133は、細線パターン上の異なる位置で反射した反射光RL、又は、細線パターンに異なる角度で入射して反射した反射光RLが、結像した複数の光学像を取得できる。撮像装置133は、フーリエ変換レンズ132によって結像された光学像を、光学的な画像信号を電気信号に変換して出力できれば、特に制限されるものではなく、CMOSセンサや、CCDセンサ、ラインセンサなどが挙げられる。
また、撮像装置133は、光学像を直接電気信号に変換する機構ではなく、所定の投影面に結像する光学像を、撮像する機構でもよい。図2Bに、装置100が光学像を取得する際の他の模式図を示す。図2Aでは、フーリエ変換レンズ132により結像した光学像を撮像装置133が直接するのに対して、図2Bにおいては、フーリエ変換レンズ132を通過した反射光RLがスクリーン137上に結像し、スクリーン137上に結像された光学像を撮像装置133が取得する。
この場合、スクリーン137に結像した光学像を撮像する撮像装置133としては、CCDカメラや撮像管などを用いることができる。図2Bにおいては、照射装置131から照射された光が、対象物300から反射され、フーリエ変換レンズ132によりスクリーン137上に結像される。そして、結像された光学像を撮像装置133(CCDカメラ)で撮像する。
撮像装置133は、図2Bに示すようにフーリエ変換レンズ132の軸から外れた位置にあってもよく、図2Aに示すように軸上に位置してもよい。フーリエ変換レンズ132の軸から外れて位置すると、装置100を小型化でき、またフーリエ変換レンズ132の軸上に位置すると、スクリーン137上に結像された光学像が歪みにくくなる傾向にある。
2.治具
本実施形態の治具200は、装置100の窓部171と対象物300との間の光の光学経路上に位置するように、装置100に取り付けられるものである。これにより、適切な距離L及び角度θで、装置100から、対象物300へ光を照射することができる。そのため、読取不良が解消され、読み取り速度がより向上する。
本実施形態の治具200は、装置100の窓部171と対象物300との間の光の光学経路上に位置するように、装置100に取り付けられるものである。これにより、適切な距離L及び角度θで、装置100から、対象物300へ光を照射することができる。そのため、読取不良が解消され、読み取り速度がより向上する。
装置100と治具200と対象物300との位置関係と、入射光LLと反射光RLの光路とを示すため、図2A,図2Bに、治具200が取り付けられた状態の装置100のxy面と平行な面で切断した断面図を示す。また、図3Aに、治具200が取り付けられた状態の装置100を用いて対象物300の光学像を取得する態様の上面図を示し、図3Bに、治具200が取り付けられた状態の装置100を用いて対象物300の光学像を取得する態様の斜視図を示す。なお、後述するが、図3Aに示す治具200は、その底板210が窓部171に対して斜めになっている態様のものであり、その点において、図2A,図2Bに示す治具200とは異なる。
また、図4Aに、底板210が窓部171に対して斜めになるように構成された治具の斜視図を示し、及び図4Bに、底板210が窓部171に対して平行になるように構成された治具の斜視図を示す。
図3A,図3B,図4A,図4Bに示すように、治具200は、底板210と、底板210の対向する2つの辺に接続された側板220と、有する。図3A,図3B,図4A,図4Bに示すように、底板210は押当板として機能してもよい。底板210の面のうち装置100側と反対側の面は光学像の読み取り中に対象物300に押当られることで、底板210により押し当てられた対象物300の波打ちなどが解消される。そのため、対象物300の波打ちが反射光に影響することによる読取不良が解消され、読み取り速度がより向上する。
底板210は、透明であっても不透明であってもよいが、透明であることが好ましい。底板210が透明であることにより、光学像の読み取り中に、底板210を通して対象物300を視認することができる。そのため、光を照射する部分を誤ることが少なくなり、読み取り速度がより向上する。
また、図3A,図3B,図4A,図4Bに示すように、底板210には入射光LLと反射光RLが通過する開口211が設けられていてもよい。これにより、底板210が入射光LLと反射光RLに干渉しないようにすることができる。また、上記のように装置100が対象物300に対して光を走査するものである場合、その走査範囲に干渉しないように、対象物300に対して走査する光が通過する開口211を設けることが好ましい。
図3A,図3B,図4A,図4Bに示すように、側板220が所定の長さを有することにより、光学経路の距離Lを正しく設定することができる。そのため、光の照射距離による読取不良が解消され、読み取り速度がより向上する。また、側板220は、透明であっても不透明であってもよいが、透明であることが好ましい。側板220が透明であることにより、光学像の読み取り中に、光が対象物300に当たっていることを視認することができる。そのため、読取の作業性がより向上する。
図3A,図3B,図4A,図4Bに示すように、側板220は装置100に取り付けられる取付部230を有する。取付部230の構成は特に限定されないが、例えば、装置の窓部171がある面につけられた器具(不図示)と篏合するものであってもよいし、ねじ、磁石、接着剤などのその他の固定手段によって取り付けられる部分であってもよい。装置100と治具200とは、取付部230において脱着可能に取り付けられてもよい。
治具200は、図3A,図3B,図4A,図4Bに示すように、底板210の対向する2つの辺に側板220が接続されたコの字型になっている。
図3A,図3B,図4Aに示すように、底板210は窓部171に対して斜めになってもよい。このとき、図3A,図3B,図4Aに示すように、底板210と一方の側板220との接続角度θ1と、底板210ともう一方の側板220との接続角度θ2とが、異なるように治具200を構成してもよいし、一方の側板220の長さと、もう一方の側板220の長さとが、異なるように治具200を構成してもよい。このように底板210が窓部171に対して斜めになるように構成することにより、装置100から対象物300への入射光LLや反射光RLの角度θを任意に調整することができる。
また、図4Bに示すように、底板210は窓部171に対して平行であってもよい。このとき、図4Bに示すように、底板210と一方の側板220との接続角度θ1と底板210ともう一方の側板220との接続角度θ2とが同じとなり、一方の側板220の長さと、もう一方の側板220の長さとが同じとなるように、治具200を構成してもよい。
治具200を構成する材料は特に制限されず、樹脂、ガラス、金属など任意のものを用いることができる。このなかでも、樹脂製のものが好ましい。
3.セット
本実施形態のセットは、上記装置100と、該装置100に取り付けられる治具200と、を備えるセットである。
本実施形態のセットは、上記装置100と、該装置100に取り付けられる治具200と、を備えるセットである。
4.読取方法
本実施形態の読取方法は、装置100に取り付けた治具200の底板210を対象物300に対して押し付け、装置100の窓部171から対象物300に対して光を照射して、対象物300から反射された反射光を光学像として取得する工程を有し、装置100のディスプレイなどの入出力装置181は、取得した光学像の真贋判定をする工程を有してもよい。
本実施形態の読取方法は、装置100に取り付けた治具200の底板210を対象物300に対して押し付け、装置100の窓部171から対象物300に対して光を照射して、対象物300から反射された反射光を光学像として取得する工程を有し、装置100のディスプレイなどの入出力装置181は、取得した光学像の真贋判定をする工程を有してもよい。
ユーザが装置100のトリガー173を引くことにより、照射装置131が対象物300に対して入射光LLを走査してもよい。
対象物300は、図5に示すように、基材310上に、細線320から構成される細線パターン330を有することが好ましい。細線パターン330は、三角形、四角形、又は六角形等のグリッドパターン(メッシュパターン)であってもよいし、ラインパターンであってもよい。また、細線320は、直線に限られず曲線や波線であってもよい。
このような対象物300に対して照射装置131から所定の光を照射すると、対象物300は所定の反射光を反射する。ここで、細線パターンが回折格子のように作用してもよく、反射光は回折光であってもよい。このような反射光がフーリエ変換レンズ132を通過することで、撮像装置133側から見ると所定の光学像を得ることができる。
例えば、対象物300において、線幅5μm以下の複数の細線が、数百μm程度の周期のピッチで等間隔に配列されていると、反射光に回折像が観察され、光学像はこのような回折像を含む。なお、この場合において、発生する回折像には、回折スポット像や回折縞模様が含まれてもよい。
また、対象物300が、線幅5μm以下の複数の金属細線で構成され、数百μm程度のピッチで等間隔に配列されていると、個々の金属細線は不可視であり、対象物300は透明となる。そのため、照合対象製品又はそのパッケージに対して対象物300を付したとしても、その意匠性や掲示情報が損なわれることがない。一方で、前記したように、このような透明な対象物300であっても、光を走査する過程で、所定角度の光が照射された時にのみ発生する反射光から、回折像を取得することができる。
細線320は、金属を含む細線であることが好ましい。金属としては、特に限定されないが、例えば、金、銀、銅、アルミニウムが挙げられる。これらの中でも、銀又は銅が好ましく、銅がより好ましい。
100…装置、112…制御部、131…照射装置、132…フーリエ変換レンズ、133…撮像装置、137…スクリーン、170…筐体、171…窓部、172…手、173…トリガー、180…情報処理装置、181…入出力装置、200…治具、210…底板、211…開口、220…側板、230…取付部、300…対象物、310…基材、320…細線、330…細線パターン。
Claims (8)
- 装置に取り付けられる治具であって、
前記装置は、対象物に対して光を照射して、前記対象物から反射された反射光を光学像として取得する窓部を有し、前記光学像に基づいて前記対象物の真贋判定をする装置であり、
前記治具は、前記窓部と前記対象物との間の前記光の光学経路上に位置するように、前記装置に取り付けられるものであり、
底板と、前記底板の対向する2つの辺に接続された側板と、有し、
前記側板は前記装置に取り付けられる取付部を有する、
治具。 - 前記装置は、対象物に対して光を走査して、前記対象物から反射された反射光を光学像として取得する窓部を有し、前記光学像に基づいて前記対象物の真贋判定をする装置であり、
前記底板は、前記対象物に対して走査する前記光が通過する開口を有し、
請求項1に記載の治具。 - 前記底板が透明である、
請求項1に記載の治具。 - 前記側板が透明である、
請求項1に記載の治具。 - 前記底板は、前記窓部に対して平行になる、
請求項1に記載の治具。 - 前記底板は、前記窓部に対して斜めになる、
請求項1に記載の治具。 - 前記底板が、前記対象物の押当板である、
請求項1に記載の治具。 - 装置と、該装置に取り付けられる治具と、を備えるセットであって、
前記装置は、対象物に対して光を照射して、前記対象物から反射された反射光を光学像として取得する窓部を有し、前記光学像に基づいて前記対象物の真贋判定をする装置であり、
前記治具は、前記窓部と前記対象物との間の前記光の光学経路上に位置するように、前記装置に取り付けられるものであり、
前記治具は、底板と、前記底板の対向する2つの辺に接続された側板と、有し、
前記側板は前記装置に取り付けられる取付部を有する、
セット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022163335A JP2024056456A (ja) | 2022-10-11 | 2022-10-11 | 治具、及び治具と装置のセット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022163335A JP2024056456A (ja) | 2022-10-11 | 2022-10-11 | 治具、及び治具と装置のセット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2024056456A true JP2024056456A (ja) | 2024-04-23 |
Family
ID=90749132
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2022163335A Pending JP2024056456A (ja) | 2022-10-11 | 2022-10-11 | 治具、及び治具と装置のセット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2024056456A (ja) |
-
2022
- 2022-10-11 JP JP2022163335A patent/JP2024056456A/ja active Pending
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