JP2024053356A - フレキシブルプリント配線板、多層フレキシブルプリント配線板および電子機器 - Google Patents

フレキシブルプリント配線板、多層フレキシブルプリント配線板および電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】高い耐折性を有するフレキシブルプリント配線板、多層フレキシブルプリント配線板及び電子機器を提供する。
【解決手段】フレキシブルプリント配線板は、絶縁フィルム2aと、絶縁フィルム2aの上に設けられた回路層2bと、回路層2bの上に設けられた接着剤層1bと、接着剤層1bの上に設けられた絶縁フィルム1aと、を備え、フレキシブルプリント配線板の各層の弾性率および厚みによって与えられる係数αが0.13以上0.29以下である。t1aが絶縁フィルム1aの厚み、t1bが接着剤層の厚み、t2aが絶縁フィルム2aの厚み、t2bが回路層の厚み、tcがフレキシブルプリント配線板の厚み方向の幾何中心であるとき、
tc=(t1a+t1b+t2a+t2b)/2
である。
【選択図】図2

Description

本発明は、フレキシブルプリント配線板、多層フレキシブルプリント配線板および電子機器に関する。
情報通信の高速化に伴い、フレキシブルプリント配線板(Flexible Printed Circuit:FPC)についても高速伝送特性が必要とされてきている。そのため、フレキシブルプリント配線板に用いられる材料として、1~20GHzの高周波領域でも誘電正接が低い材料が要求されている。例えばポリイミドの一種であるモディファイドポリイミドは、10GHzにおける誘電正接が0.008以下である。
一方で、スマートフォンに代表される情報通信装置は、表示する情報量の増加からディスプレイの大型化が進んでいる。その中で、ディスプレイを折りたたむことができるフォルダブルフォンと呼ばれるスマートフォンが登場している。
フォルダブルフォン等の折りたたみ部分(屈曲部)にはフレキシブルプリント配線板が用いられる。屈曲部に用いられるフレキシブルプリント配線板は、繰り返し屈曲されるため、屈曲によって断線しにくい、高い屈曲特性(耐折性)が要求されている。例えば、JIS C 5016 8.7の試験にて20万回以上耐えることが求められる。特許文献1には、絶縁基材と配線パターンとを備える配線付基材の配線側に、接着剤組成物の硬化剤を介してカバーレイが積層されたプリント配線板が記載されている。しかし、破断までの折り曲げ回数はせいぜい1200回以上に過ぎない。
特許第7090428号
本発明の目的は、高い耐折性を有するフレキシブルプリント配線板、多層フレキシブルプリント配線板および電子機器を提供することである。
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意研究を重ね、その結果、フレキシブルプリント配線板を構成する各層の弾性率および厚みによって定義される係数が所定の範囲となるようにすることにより、高い耐折性を得られることを見いだし、本発明をなすに到ったものである。
本発明に係るフレキシブルプリント配線板は、
第1の絶縁フィルムと、
前記第1の絶縁フィルムの上に設けられた回路層と、
前記回路層の上に設けられた接着剤層と、
前記接着剤層の上に設けられた第2の絶縁フィルムと、を備え、
式(1)で与えられる係数αが0.13以上0.29以下であることを特徴とする。
ここで、E1a:前記第2の絶縁フィルムの弾性率、E1b:前記接着剤層の弾性率、E2a:前記第1の絶縁フィルムの弾性率、E2b:前記回路層の弾性率、t1a:前記第2の絶縁フィルムの厚み、t1b:前記接着剤層の厚み、t2a:前記第1の絶縁フィルムの厚み、t2b:前記回路層の厚み、tは前記フレキシブルプリント配線板の厚み方向の幾何中心であり、式(2)で与えられる。
また、前記フレキシブルプリント配線板において、
前記係数αが0.13以上0.16以下であるようにしてもよい。
また、前記フレキシブルプリント配線板において、
前記回路層に隣接する前記第1の絶縁フィルムおよび前記接着剤層の弾性率が1.5GPa以上であるようにしてもよい。
また、前記フレキシブルプリント配線板において、
前記第1の絶縁フィルム、ならびに前記第2の絶縁フィルムおよび前記接着剤層を有するカバーレイの10GHzにおける誘電正接が、いずれも0.008未満であるようにしてもよい。
また、前記フレキシブルプリント配線板において、
前記第1の絶縁フィルムは、ポリイミド系材料、フッ素系材料、液晶ポリマー、ポリエーテルエーテルケトン、またはポリエチレンナフタレートからなり、前記回路層は銅箔からなり、前記接着剤層はオレフィン系接着剤、エポキシ系接着剤、ブチラール系接着剤またはウレタン系接着剤からなり、前記第2の絶縁フィルムはポリイミド系材料、フッ素系材料、液晶ポリマー、ポリエーテルエーテルケトン、またはポリエチレンナフタレートからなるようにしてもよい。
本発明に係る多層フレキシブルプリント配線板は、
第3の絶縁フィルムと、
前記第3の絶縁フィルムの上に設けられた第2の回路層と、
前記第2の回路層の上に設けられた第2の接着剤層と、
前記第2の接着剤層の上に設けられた第4の絶縁フィルムと、を有するコア基板を備え、
前記第3の絶縁フィルムおよび/または前記第4の絶縁フィルムに、第3の接着剤層を介して、前記フレキシブルプリント配線板が張り合わされていることを特徴とする。
また、前記多層フレキシブルプリント配線板において、
前記第3の接着剤層は、前記多層フレキシブルプリント配線板の曲げ部には設けられていないようにしてもよい。
また、前記多層フレキシブルプリント配線板において、
前記回路層はグランド層を含み
前記第2の回路層は、前記コア基板の厚さ方向に見て前記グランド層に包含される領域に信号線を含むようにしてもよい。
また、前記多層フレキシブルプリント配線板において、
前記第3の接着剤層は、前記多層フレキシブルプリント配線板の曲げ部には設けられておらず、
前記回路層はグランド層を含み、
前記第2の回路層は、前記コア基板の厚さ方向に見て前記グランド層に包含される領域に信号線を含むようにしてもよい。
本発明に係る電子機器は、
前記フレキシブルプリント配線板、または、前記多層フレキシブルプリント配線板を備えることを特徴とする。
本発明によれば、高い耐折性を有するフレキシブルプリント配線板、多層フレキシブルプリント配線板および電子機器を提供することができる。
実施形態に係るフレキシブルプリント配線板の断面図である。 実施形態に係るフレキシブルプリント配線板の弾性率および厚みについて説明するための図である。 実施形態に係る多層プリント配線板の断面図である。 実施例および比較例に係るフレキシブルプリント配線板の平面図である。 耐折性の評価に用いる耐折性試験機の概要図である。 耐折性の評価結果を示す図である。 係数αの値と断線までの屈曲回数の関係を示す図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、各図においては、同等の機能を有する構成要素に同一の符号を付している。また、各構成要素の縮尺比率は、図面上で認識可能な程度の大きさとするため、適宜に変えている。
(フレキシブルプリント配線板)
図1を参照して、フレキシブルプリント配線板について説明する。図1は、実施形態に係るフレキシブルプリント配線板10の断面図である。フレキシブルプリント配線板10は屈曲性を有し、例えばフォルダブルフォン等の電子機器の屈曲部に用いられる。
図1に示すように、本実施形態に係るフレキシブルプリント配線板10は、絶縁フィルム2aと、回路層2bと、接着剤層1bと、絶縁フィルム1aとを備える。
絶縁フィルム2aは、フレキシブルプリント配線板10のベースとなる、絶縁材料からなるフィルムである。絶縁フィルム2aの材料は、例えばPFA(テトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)などのフッ素系材料、ポリイミド、モディファイドポリイミド(MPI)などのポリイミド系材料、液晶ポリマー(LCP)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、またはPEN(ポリエチレンナフタレート)などである。
回路層2bは、絶縁フィルム2aの上に設けられている。回路層2bは、銅箔等の金属箔を含み、導通性を有する。回路層2bは、金属箔が広く延在している部分、いわゆるグランド層を含んでもよい。あるいは、金属箔をパターニングして形成された、信号線やグランド線(ガードグランド)を含んでもよい。なお、回路層2bの金属箔の材料は、銅に限られず、銀、アルミニウム等の金属であってもよい。また、金属箔が銅箔の場合、電解銅箔および圧延銅箔のいずれでもよい。
本明細書においては、絶縁フィルム2aおよび回路層2bをまとめて「配線基材」と呼ぶ。
接着剤層1bは、回路層2bの上に設けられ、回路層2bを被覆している。ここで、接着剤層1bが回路層2bの上に設けられることは、回路層2bが信号線等の配線パターンを有する場合、接着剤層1bが当該配線パターンを埋設するように設けられることを意味する。接着剤層1bの材料は、例えばオレフィン系接着剤、エポキシ系接着剤、ブチラール系接着剤またはウレタン系接着剤などである。
絶縁フィルム1aは、接着剤層1bの上に設けられている。絶縁フィルム1aの材料は、例えばフッ素系材料、ポリイミド系材料、液晶ポリマー、PEEK、またはPENなどからなる。
本明細書においては、絶縁フィルム1aおよび接着剤層1bをまとめて「カバーレイ」と呼ぶ。
図2を用いて、フレキシブルプリント配線板10の耐折性と相関する係数αについて説明する。係数αは、本願の発明者らによって見出された係数である。図2は、図1を拡大した図であり、本実施形態に係るフレキシブルプリント配線板10の弾性率および厚みについて説明するための図である。
係数αはフレキシブルプリント配線板10の各層の弾性率および厚みによって与えられる。具体的には、以下の式(1)で与えられる。
図2に示すように、E1aは絶縁フィルム1aの弾性率である。E1bは接着剤層1bの弾性率である。E2aは絶縁フィルム2aの弾性率である。E2bは回路層2bの弾性率である。
また、t1aは絶縁フィルム1aの厚みである。t1bは接着剤層1bの厚みである。t2aは絶縁フィルム2aの厚みである。t2bは回路層2bの厚みである。なお、後述の実施例1で説明されるように、t1a、t1b、t2aおよびt2bの値は、カバーレイと配線基材を熱圧着する前に測定された値である。例えば、絶縁フィルム1a,2aの厚みt1a,t2aは、材料となる各種製品の規格値である。接着剤層1bの厚みt1bは、絶縁フィルム1aに接着材をコーティングし、乾燥後に測定された値である。また、回路層2bの厚みt2bは、回路層2bがエッチングにより薄肉化された後に測定された値である。
さらに、tは、図2に示すように、フレキシブルプリント配線板10の絶縁フィルム1aの外表面から幾何中心Lまでの厚みである。tは以下の式(2)で与えられる。
以上の式(1),(2)を用いて係数αは算出される。後述するように、係数αの値は、フレキシブルプリント配線板10の耐折性と相関している。
なお、図2では幾何中心Lが接着剤層1bに位置する場合を示したが、t1a、t1b、t2aおよびt2bの値によっては、幾何中心Lがその他の層(例えば回路層2b)に位置する場合がある。この場合であっても、係数αは式(1)で与えられるものを用いることが可能である。
(多層フレキシブルプリント配線板)
図3を参照して、複数のフレキシブルプリント配線板10を用いた多層フレキシブルプリント配線板の一例について説明する。図3は、実施形態に係る多層フレキシブルプリント配線板100の断面図である。
多層フレキシブルプリント配線板100は、屈曲性を有しており、例えばフォルダブルフォン等の電子機器の屈曲部に用いられる。図3に示す曲げ部Rは、多層フレキシブルプリント配線板100が屈曲する部分である。
図3に示すように、多層フレキシブルプリント配線板100は、コア基板20と、コア基板20の上下に設けられた2つのフレキシブルプリント配線板10とを備える。すなわち、多層フレキシブルプリント配線板100は、コア基板20の両面にフレキシブルプリント配線板10が張り合わされたものである。
コア基板20は、フレキシブルプリント配線板10と同様に、フレキシブルプリント配線板である。コア基板20は、絶縁フィルム3aと、回路層3bと、接着剤層4bと、絶縁フィルム4aとを備える。
絶縁フィルム3aは、コア基板20のベースとなる、絶縁材料からなるフィルムである。絶縁フィルム3aの材料は、例えばフッ素系材料、ポリイミド系材料、液晶ポリマー、PEEK、またはPENなどである。
回路層3bは、絶縁フィルム3aの上に設けられている。回路層3bは、銅箔等の金属箔を含み、導通性を有する。回路層3bは、例えば金属箔をパターニングして形成された信号線を含む。なお、回路層3bは、複数の信号線を含んでもよい。また、回路層3bは、信号線を挟むように設けられたグランド線(ガードグランド)を含んでもよい。
なお、回路層3bが信号線を含むとともに、上下のフレキシブルプリント配線板10の回路層2bがグランド層を含んでもよい。このとき当該信号線は、コア基板20の厚さ方向に見て当該グランド層に包含される領域にあってもよい。すなわち、多層フレキシブルプリント配線板100は、ストリップライン構造を有してもよい。
なお、以下の説明において絶縁フィルム3aと回路層3bをまとめて配線基材と呼ぶ。
接着剤層4bは、回路層3bの上に設けられ、回路層3bを被覆している。ここで、接着剤層4bが回路層3bの上に設けられることは、回路層3bが信号線等の配線パターンを有する場合、接着剤層4bが当該配線パターンを埋設するように設けられることを意味する。接着剤層4bの材料は、例えばオレフィン系接着剤、エポキシ系接着剤、ブチラール系接着剤またはウレタン系接着剤などである。
絶縁フィルム4aは、接着剤層4bの上に設けられている。絶縁フィルム4aの材料は、例えばフッ素系材料、ポリイミド系材料、液晶ポリマー、PEEK、またはPENなどからなる。
なお、以下の説明において絶縁フィルム4aと接着剤層4bをまとめてカバーレイと呼ぶ。
図3に示すように、コア基板20の絶縁フィルム3aの上には、接着剤層5が設けられ、接着剤層5を介してフレキシブルプリント配線板10が張り合わされている。また、コア基板20の絶縁フィルム4aの上には、接着剤層6が設けられ、接着剤層6を介して別のフレキシブルプリント配線板10が張り合わされている。各フレキシブルプリント配線板10についての詳細は、既に述べた通りであるため省略する。
より詳しくは、コア基板20の絶縁フィルム3aには、上側のフレキシブルプリント配線板10の絶縁フィルム2aが張り合わされている。すなわち、コア基板20の絶縁フィルム3aと、上側のフレキシブルプリント配線板10の絶縁フィルム2aとが対向する。なお、これに限られず、コア基板20の絶縁フィルム3aには、上側のフレキシブルプリント配線板10の絶縁フィルム1aが張り合わされてもよい。
同様に、コア基板20の絶縁フィルム4aには、下側のフレキシブルプリント配線板10の絶縁フィルム2aが張り合わされている。なお、これに限られず、絶縁フィルム4aには、下側のフレキシブルプリント配線板10の絶縁フィルム1aが張り合わされてもよい。
接着剤層5,6の材料は、例えばオレフィン系接着剤、エポキシ系接着剤、ブチラール系接着剤またはウレタン系接着剤などである。
なお、図3に示すように、接着剤層5は中空部を有してもよい。すなわち、接着剤層5は、曲げ部Rには設けられていなくてもよい。同様に、接着剤層6は中空部を有してもよい。接着剤層5および/または接着剤層6が中空部を有することにより、多層フレキシブルプリント配線板100の屈曲時に回路層2bおよび回路層3bに掛かる歪みを分散できる。これにより、多層フレキシブルプリント配線板100の耐折性を高めることができる。
中空部を有する場合、多層フレキシブルプリント配線板100の耐折性の評価は、構成要素ごとに行えばよい。すなわち、コア基板20、上側のフレキシブルプリント配線板10、または下側のフレキシブルプリント配線板10を単独で取り出し、それぞれについて耐折性を評価することで、多層フレキシブルプリント配線板100の耐折性を評価することができる。したがって、本願における耐折性の評価は、図1および図2に示したフレキシブルプリント配線板10についてのみ行うこととする。
(耐折性の評価)
本願ではフレキシブルプリント配線板10の例として、実施例1~7および比較例1~2について耐折性を評価した。
図4および図5を用いて、本願における耐折性の評価について詳しく説明する。図4は、実施例および比較例に係るフレキシブルプリント配線板10の平面図である。図5は、耐折性の評価に用いる耐折性試験機の概要図である。なお、説明のため、図4においては、カバーレイ(絶縁フィルム1aおよび接着剤層1b)を透過して示している。
図4に示すように、耐折性の評価に用いるフレキシブルプリント配線板10の回路層2bは、端子(ランド)11と、端子(ランド)12と、端子11および端子12を電気的に接続する配線13とを有する。フレキシブルプリント配線板10のカバーレイは、配線13を被覆している。端子11,12は露出している。
<耐折性試験>
本願における耐折性試験は、JIS C 5016 8.7に規定されたものである。フレキシブルプリント配線板10の耐折性が高いとは、配線13が断線するまでの屈曲回数が多いことを意味する。
フレキシブルプリント配線板10の断線までの屈曲回数は、次のように定義される。耐折性試験の間、屈曲回数を計測しつつ、配線13の抵抗値(すなわち、図4に示す2つの端子11と端子12の間の抵抗値)を測定する。当該抵抗値が規定値(たとえば200Ω)より大きい値となったときの屈曲回数を、フレキシブルプリント配線板10の断線までの屈曲回数とする。
耐折性試験は、図5に示される耐折性試験機1000を用いて行った。耐折性試験機1000は、MIT耐折性試験のための装置である。ここでは、耐折性試験機1000として東洋精機MIT D-2を用いて、曲げ半径1.0mm、曲げ角度±90°、速度90回/分、荷重4.9Nの条件において、フレキシブルプリント配線板10の断線までの屈曲回数を測定した。
(耐折性の評価結果)
図6および図7を用いて、個々の実施例1~7および比較例1~2に係るフレキシブルプリント配線板10について、耐折性の評価結果を説明する。図6は、耐折性の評価結果を示す図である。図7は、係数αの値と断線までの屈曲回数の関係を示す図である。
なお、図6における弾性率および誘電正接は、以下のように定義される。
弾性率は、動的粘弾性測定(Dynamic Mechanical Analysis:DMA)によって測定された、25℃における貯蔵弾性率である。以下に説明する各実施例における弾性率の値は、IPC TM-650 2.4.24.4に規定された方法により測定されたものである。測定装置として、TA Instruments製DMA850を用いた。絶縁フィルム2a、回路層2b、接着剤層1bおよび絶縁フィルム1aのそれぞれのサンプルとして、長さ16mm、幅10mm、厚み0.038mmの短冊状に切り出したものを用意した。各サンプルを、-50℃から300℃まで昇温速度5℃/分で昇温し、昇温する間、周波数1Hzで0.25%の歪みを加えた。以上の条件により、貯蔵弾性率を測定した。
誘電正接は、空洞共振摂動法を用いて測定された、25℃、10GHzにおける誘電正接である。測定装置として、キーコム製TM空洞共振器を用いた。カバーレイおよび絶縁フィルム2aのそれぞれのサンプルとして、長さ30mm、幅0.94mm、厚み0.038mmの短冊状に切り出したものを用意した。当該各サンプルを、JIS C 2565によって規定された摂動方式を用いて、誘電正接を測定した。カバーレイの誘電正接は、接着剤層1bおよび絶縁フィルム1aが積層された状態で測定した。
[実施例1]
本実施例に係るフレキシブルプリント配線板10は、配線基材(すなわち、絶縁フィルム2aおよび回路層2b)として、日鉄ケミカル&マテリアル社製FC12-12-00UEJを用いた。絶縁フィルム2aは、弾性率7.4GPa、誘電正接0.004であった。絶縁フィルム2aは、厚み12.5μmである。絶縁フィルム2aの材料は、ポリイミド(品種F)である。また、回路層2bは、弾性率45GPaであった。回路層2bは、厚み9μmである。回路層2bの材料は、電解銅箔(品種H)である。
より詳しくは、本実施例に係る配線基材は、以下の工程で得られたものを用いた。まず、日鉄ケミカル&マテリアル社製FC12-12-00UEJを用意する。次に、銅箔エッチングにより、回路層2bの厚みを9μmまで薄肉化する。その後、所定のマスクを被せ、塩化銅系エッチング液を用いてエッチングを行うことにより、図4に示す線幅92μm、スペース幅125μmの配線13を形成する。以上の工程によって、本実施例に係る配線基材を得た。
次に、本実施例に係るカバーレイ(すなわち、絶縁フィルム1aおよび接着剤層1b)について説明する。
本実施例では、絶縁フィルム1aとして、東レ・デュポン社製カプトン50EN-S(厚み12.5μm)(品種A)(「カプトン」は登録商標)を用いた。絶縁フィルム1aは、弾性率4.4GPaであった。絶縁フィルム1aは、厚み12.5μmである。絶縁フィルム1aの材料は、ポリイミドからなる。また、接着剤層1bは、弾性率2.1GPaであった。接着剤層1bは、厚み15μmである。接着剤層1bの材料は、オレフィン系接着剤(品種J)である。
より詳しくは、カバーレイとして、以下の工程で得られたものを用いた。まず、絶縁フィルム1aの上にオレフィン系接着剤を乾燥後の厚みが15μmになるようにコーティングする。次に、大気中で140℃、3分の乾燥を行う。以上の工程によって、本実施例に係るカバーレイを得た。
本実施例に係るカバーレイは、10GHzにおける誘電正接が0.0065であった。
次に、本実施例に係るフレキシブルプリント配線板10について説明する。
本実施例に係るフレキシブルプリント配線板10は、以下の工程で得られたものを用いた。まず、上述の工程により配線基材およびカバーレイをそれぞれ得る。次に、配線基材の回路層2bとカバーレイの接着剤層1bを対向させ、熱圧着プレスを行う。詳しくは、窒素雰囲気中で170℃、4時間のキュア加熱を行う。以上の工程により、本実施例に係るフレキシブルプリント配線板10を得た。
本実施例に係るフレキシブルプリント配線板10において、係数αの値は、0.159であった。このフレキシブルプリント配線板10について耐折性試験を行った結果、断線までの屈曲回数は約28.7万回であった。
[実施例2]
実施例2に係るフレキシブルプリント配線板10は、実施例1におけるカバーレイの接着剤層1bの厚みを8μmとした場合である。他の部分は、実施例1と同様である。本実施例に係るカバーレイは、10GHzにおける誘電正接が0.0077であった。
本実施例に係るフレキシブルプリント配線板10において、係数αの値は、0.147であった。このフレキシブルプリント配線板10について耐折性試験を行った結果、断線までの屈曲回数は約25.6万回であった。
[実施例3]
実施例3に係るフレキシブルプリント配線板10は、実施例1におけるカバーレイの接着剤層1bの厚みを20μmとした場合である。他の部分は、実施例1と同様である。本実施例に係るカバーレイは、10GHzにおける誘電正接が0.0059であった。
本実施例に係るフレキシブルプリント配線板10において、係数αの値は、0.168であった。このフレキシブルプリント配線板10について耐折性試験を行った結果、断線までの屈曲回数は約21.3万回であった。
[実施例4]
実施例4に係るフレキシブルプリント配線板10は、実施例1におけるカバーレイの絶縁フィルム1aとして、Taimide社製BK-012(品種B)を用いた場合である。他の部分は、実施例1と同様である。本実施例に係る絶縁フィルム1aは、弾性率4.2GPaであった。絶縁フィルム1aの材料は、ポリイミドからなる。本実施例に係るカバーレイは、10GHzにおける誘電正接が0.0079であった。
本実施例に係るフレキシブルプリント配線板10において、係数αの値は、0.154であった。このフレキシブルプリント配線板10について耐折性試験を行った結果、断線までの屈曲回数は約25.1万回であった。
[実施例5]
実施例5に係るフレキシブルプリント配線板10は、実施例1における回路層2bの厚みを12μmとし、カバーレイの接着剤層1bの厚みを20μmとした場合である。他の部分は、実施例1と同様である。実施例1と比べて接着剤層1bの厚みを増した理由は、回路層2bに対する接着剤層1bの充填性を考慮したためである。本実施例に係るカバーレイは、10GHzにおける誘電正接が0.0059であった。
本実施例に係るフレキシブルプリント配線板10において、係数αの値は、0.131であった。このフレキシブルプリント配線板10について耐折性試験を行った結果、断線までの屈曲回数は約25.6万回であった。
[実施例6]
実施例6に係るフレキシブルプリント配線板10は、実施例1における配線基材(すなわち、絶縁フィルム2aおよび回路層2b)として、有沢製作所製PDS0512RACを用いた場合である。他の部分は、実施例1と同様である。絶縁フィルム2aは、弾性率6.7GPa、誘電正接0.003であった。絶縁フィルム2aは、厚み12.5μmである。絶縁フィルム2aの材料は、ポリイミド(品種G)である。また、回路層2bは、弾性率21GPaであった。回路層2bは、厚み9μmである。回路層2bの材料は、圧延銅箔(品種I)である。回路層2bは、銅箔エッチングにより薄肉化したものを用いた。
本実施例に係るフレキシブルプリント配線板10において、係数αの値は、0.287であった。このフレキシブルプリント配線板10について耐折性試験を行った結果、断線までの屈曲回数は約21.5万回であった。
[実施例7]
実施例7に係るフレキシブルプリント配線板10は、実施例1におけるカバーレイの接着剤層1bの材料が、ブチラール系接着剤(品種M)の場合である。他の部分は、実施例1と同様である。本実施例に係るカバーレイの接着剤層1bは、弾性率4.2GPaであった。接着剤層1bは、厚み15μmである。本実施例に係るカバーレイは、10GHzにおける誘電正接が0.018であった。
本実施例に係るフレキシブルプリント配線板10において、係数αの値は、0.207であった。このフレキシブルプリント配線板10について耐折性試験を行った結果、断線までの屈曲回数は約20.5万回であった。
以上の実施例1~7に係るフレキシブルプリント配線板10において、係数αの値は、いずれも0.13以上0.29以下であった。また、実施例1~7に係るフレキシブルプリント配線板10について耐折性試験を行った結果、断線までの屈曲回数は、いずれも20万回以上であった。
次に、比較例1~2に係るフレキシブルプリント配線板10について説明する。
[比較例1]
比較例1に係るフレキシブルプリント配線板10は、実施例1におけるカバーレイの絶縁フィルム1aとして、宇部興産社製ユーピレックス-S(品種D)(「ユーピレックス」は登録商標)を用いた場合である。他の部分は、実施例1と同様である。本比較例に係るカバーレイの絶縁フィルム1aは、弾性率10GPaであった。絶縁フィルム1aは、厚み12.5である。本比較例に係るカバーレイは、10GHzにおける誘電正接が0.0036であった。
本比較例に係るフレキシブルプリント配線板10において、係数αの値は、0.298であった。このフレキシブルプリント配線板10について耐折性試験を行った結果、断線までの屈曲回数は約6.3万回であった。
[比較例2]
比較例2に係るフレキシブルプリント配線板10は、実施例1におけるカバーレイ(すなわち、絶縁フィルム1aおよび接着剤層1b)として、APLUS社製HFC025DM1を用いた場合である。絶縁フィルム1aの材料は、ポリイミド(品種E)からなる。接着剤層1bの材料は、エポキシ系接着剤(品種L)である。他の部分は、実施例1と同様である。本比較例に係るカバーレイの絶縁フィルム1aは、弾性率4.1GPaであった。絶縁フィルム1aは、厚み12.5μmである。また、本比較例に係るカバーレイの接着剤層1bは、弾性率1.0GPaであった。接着剤層1bは、厚み25μmである。本比較例に係るカバーレイは、10GHzにおける誘電正接が0.0076であった。
本比較例に係るフレキシブルプリント配線板10において、係数αの値は、0.126であった。このフレキシブルプリント配線板10について耐折性試験を行った結果、断線までの屈曲回数は約5.0万回であった。
以上の比較例1~2に係るフレキシブルプリント配線板10において、係数αの値は、いずれも0.13未満の値、または0.29より大きい値であった。比較例1~2に係るフレキシブルプリント配線板10について耐折性試験を行った結果、断線までの屈曲回数は、いずれも10万回未満であり、20万回の半分未満の回数であった。
以上の実施例1~7および比較例1~2に係るフレキシブルプリント配線板10に対する耐折性試験の結果から分かるように、係数αの値と断線までの屈曲回数は、次のように相関している。すなわち、係数αの値が0.13以上かつ0.29以下であれば、断線までの屈曲回数は20万回以上となる。反対に、係数αの値が0.13未満または0.29より大きい場合、断線までの屈曲回数は20万回を大幅に下回る数となる。
また、係数αの値が0.13以上かつ0.16以下であれば、断線までの屈曲回数は25万回以上となり、さらに良好な耐折性を得ることができる(実施例1、2、4、5参照)。
以上説明したように、係数αの値を0.13以上かつ0.29以下とすることで、高い耐折性を有するフレキシブルプリント配線板10を提供することができる。
さらに、係数αの値を0.13以上かつ0.16以下とすることで、より高い耐折性を有するフレキシブルプリント配線板10を提供することができる。
このように、本実施形態では、カバーレイおよび配線基材から構成されるフレキシブルプリント配線板において、全体の厚みから求まる幾何中心を考慮して各層の弾性率と厚みから求まる係数αが0.13以上0.29以下であるように各層の材料および厚みを決めることで、フレキシブルプリント配線板の耐折性を向上させることができる。
なお、回路層2bに隣接する絶縁フィルム2aおよび接着剤層1bの弾性率が、いずれも1.5GPa以上であるフレキシブルプリント配線板10を用いてもよい。これにより、例えば回路層2bにマイクロクラックが生じることを抑制することができる。したがって、より高い耐折性を有するフレキシブルプリント配線板10を提供することができる。
また、実施例1~6に係るフレキシブルプリント配線板10のように、絶縁フィルム2a、ならびに絶縁フィルム1aおよび接着剤層1bを有するカバーレイの10GHzにおける誘電正接が、いずれも0.008未満であるフレキシブルプリント配線板10を用いてもよい。これにより、高い耐折性と高速伝送特性を両立したフレキシブルプリント配線板10を提供することができる。
多層フレキシブルプリント配線板についても同様である。すなわち、コア基板およびフレキシブルプリント配線板の係数αの値が、いずれも0.13以上かつ0.29以下となるものを構成要素として用いることで、高い耐折性を有する多層フレキシブルプリント配線板を提供することができる。
なお、当該多層フレキシブルプリント配線板はストリップライン構造を有してもよい。例えば、多層フレキシブルプリント配線板100において、回路層3bが信号線を含むとともに、上下のフレキシブルプリント配線板10の回路層2bがグランド層を含んでもよい。このとき当該信号線は、コア基板20の厚さ方向に見て当該グランド層に包含される領域にあってもよい。これにより、回路層3bの信号線を伝送する信号の損失を抑えることができる。また、高い耐折性と高速伝送特性を両立した多層フレキシブルプリント配線板を提供することができる。
また、ストリップライン構造を有する当該多層フレキシブルプリント配線板において、各構成要素の10GHzにおける誘電正接が、いずれも0.008未満であるものを用いてもよい。例えば、多層フレキシブルプリント配線板100において、コア基板20の絶縁フィルム3aおよびカバーレイ、上下のフレキシブルプリント配線板10の絶縁フィルム2aおよびカバーレイ、ならびに接着剤層5および接着剤層6について、10GHzにおける誘電正接が、いずれも0.008未満であるものを用いてもよい。これにより、高い耐折性と高い高速伝送特性を両立した多層フレキシブルプリント配線板を提供することができる。
また、係数αの値が0.13以上かつ0.29以下であるフレキシブルプリント配線板または多層フレキシブルプリント配線板をフォルダブルフォン等の電子機器に用いることで、高い耐折性を有する電子機器を提供することができる。
なお、本願のフレキシブルプリント配線板、多層フレキシブルプリント配線板は、リジッドフレックス基板の曲げ部に適用してもよい。
上記の記載に基づいて、当業者であれば、本発明の追加の効果や種々の変形を想到できるかもしれないが、本発明の態様は、上述した実施形態に限定されるものではない。特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
1a,2a,3a,4a 絶縁フィルム
1b,4b,5,6 接着剤層
2b,3b 回路層
10 フレキシブルプリント配線板
11,12 端子
13 配線
20 コア基板
100 多層フレキシブルプリント配線板
1000 耐折性試験機
L 幾何中心を示す線
R 曲げ部

Claims (10)

  1. 第1の絶縁フィルムと、
    前記第1の絶縁フィルムの上に設けられた回路層と、
    前記回路層の上に設けられた接着剤層と、
    前記接着剤層の上に設けられた第2の絶縁フィルムと、を備え、
    式(1)で与えられる係数αが0.13以上0.29以下である、フレキシブルプリント配線板。
    ここで、E1a:前記第2の絶縁フィルムの弾性率、E1b:前記接着剤層の弾性率、E2a:前記第1の絶縁フィルムの弾性率、E2b:前記回路層の弾性率、t1a:前記第2の絶縁フィルムの厚み、t1b:前記接着剤層の厚み、t2a:前記第1の絶縁フィルムの厚み、t2b:前記回路層の厚み、tは前記フレキシブルプリント配線板の厚み方向の幾何中心であり、式(2)で与えられる。
  2. 前記係数αが0.13以上0.16以下である、請求項1に記載のフレキシブルプリント配線板。
  3. 前記回路層に隣接する前記第1の絶縁フィルムおよび前記接着剤層の弾性率が1.5GPa以上である、請求項1に記載のフレキシブルプリント配線板。
  4. 前記第1の絶縁フィルム、ならびに前記第2の絶縁フィルムおよび前記接着剤層を有するカバーレイの10GHzにおける誘電正接が、いずれも0.008未満である、請求項1に記載のフレキシブルプリント配線板。
  5. 前記第1の絶縁フィルムは、ポリイミド系材料、フッ素系材料、液晶ポリマー、ポリエーテルエーテルケトン、またはポリエチレンナフタレートからなり、前記回路層は銅箔からなり、前記接着剤層はオレフィン系接着剤、エポキシ系接着剤、ブチラール系接着剤またはウレタン系接着剤からなり、前記第2の絶縁フィルムはポリイミド系材料、フッ素系材料、液晶ポリマー、ポリエーテルエーテルケトン、またはポリエチレンナフタレートからなる、請求項1に記載のフレキシブルプリント配線板。
  6. 第3の絶縁フィルムと、
    前記第3の絶縁フィルムの上に設けられた第2の回路層と、
    前記第2の回路層の上に設けられた第2の接着剤層と、
    前記第2の接着剤層の上に設けられた第4の絶縁フィルムと、を有するコア基板を備え、
    前記第3の絶縁フィルムおよび/または前記第4の絶縁フィルムに、第3の接着剤層を介して、請求項1に記載のフレキシブルプリント配線板が張り合わされている、多層フレキシブルプリント配線板。
  7. 前記第3の接着剤層は、前記多層フレキシブルプリント配線板の曲げ部には設けられていない、請求項6に記載の多層フレキシブルプリント配線板。
  8. 前記回路層はグランド層を含み、
    前記第2の回路層は、前記コア基板の厚さ方向に見て前記グランド層に包含される領域に信号線を含む、請求項6に記載の多層フレキシブルプリント配線板。
  9. 前記第3の接着剤層は、前記多層フレキシブルプリント配線板の曲げ部には設けられておらず、
    前記回路層はグランド層を含み、
    前記第2の回路層は、前記コア基板の厚さ方向に見て前記グランド層に包含される領域に信号線を含む、請求項6に記載の多層フレキシブルプリント配線板。
  10. 請求項1~5のいずれかに記載のフレキシブルプリント配線板、または、請求項6~9のいずれかに記載の多層フレキシブルプリント配線板を備える電子機器。
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