JP2024052264A - レーザ溶接方法およびレーザ溶接装置 - Google Patents

レーザ溶接方法およびレーザ溶接装置 Download PDF

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【課題】例えば、改善された新規なレーザ溶接方法およびレーザ溶接装置を得る。【解決手段】レーザ溶接方法は、例えば、それぞれ第一方向の端部を有し当該端部が第一方向と交差した方向に隣り合った複数の部材の当該端部同士をレーザ溶接するレーザ溶接方法であって、レーザ光の照射によって形成された溶融池であって複数の部材の端部間で掛け渡された溶融池を形成する第一工程と、複数の部材の端部間で掛け渡された溶融池を固化する第二工程と、を備え、レーザ光は、それぞれ端部の表面上にスポットを形成する複数の第一レーザ光と、当該第一レーザ光とは異なる波長の第二レーザ光と、を含む。また、第一工程は、レーザ光の照射により複数の部材のうち少なくとも二つの部材の端部のそれぞれに溶融池を形成する工程と、少なくとも二つの部材の端部のそれぞれに形成された溶融池を一体化する工程と、を含んでもよい。【選択図】図1

Description

本発明は、レーザ溶接方法およびレーザ溶接装置に関する。
従来、平角線のような複数の金属部材をレーザ溶接する方法が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2018-030155号公報
この種の溶接においてスパッタが生じると、例えば、溶接金属内にボイドが発生したり、周囲に残渣が付着したり、当該残渣によって周囲に不要な電気回路が形成されたりといった問題が生じる虞がある。
また、溶接部内にブローホールが残存した場合、所要の接合強度が得られ難くなったり、電気抵抗が増大したりといった問題が生じる虞がある。
そこで、本発明の課題の一つは、例えば、スパッタやブローホールの発生を抑制することを可能とするような、改善された新規なレーザ溶接方法およびレーザ溶接装置を得ること、である。
本発明のレーザ溶接方法は、例えば、それぞれ第一方向の端部を有し当該端部が前記第一方向と交差した方向に隣り合った複数の部材の当該端部同士をレーザ溶接するレーザ溶接方法であって、レーザ光の照射によって形成された溶融池であって前記複数の部材の前記端部間で掛け渡された溶融池を形成する第一工程と、前記複数の部材の前記端部間で掛け渡された溶融池を固化する第二工程と、を備え、前記レーザ光は、それぞれ前記端部の表面上にスポットを形成する複数の第一レーザ光と、当該第一レーザ光とは異なる波長の第二レーザ光と、を含む。
前記レーザ溶接方法では、前記第一工程は、レーザ光の照射により前記複数の部材のうち少なくとも二つの部材の前記端部のそれぞれに溶融池を形成する工程と、前記少なくとも二つの部材の前記端部のそれぞれに形成された前記溶融池を一体化する工程と、を含んでもよい。
前記レーザ溶接方法では、前記第一工程は、レーザ光の照射により前記複数の部材のうち少なくとも一つの部材の前記端部に溶融池を形成する工程と、前記少なくとも一つの部材の端部に形成された前記溶融池を他の部材の端部に拡張する工程と、を含んでもよい。
前記レーザ溶接方法では、前記第一工程において、前記レーザ光を走査しながら照射してもよい。
前記レーザ溶接方法では、前記第一工程において、前記レーザ光を前記端部のそれぞれにおいて複数回走査してもよい。
前記レーザ溶接方法では、前記第一レーザ光の波長は、800[nm]以上かつ1200[nm]以下であり、前記第二レーザ光の波長は、600[nm]以下であってもよい。
前記レーザ溶接方法では、前記第二レーザ光の波長は、400[nm]以上かつ500[nm]以下であってもよい。
前記レーザ溶接方法では、前記第一レーザ光は、前記端部の表面上に三つ以上のスポットを形成してもよい。
前記レーザ溶接方法では、前記第一レーザ光の複数のスポットは、第一スポットと、当該第一スポットとずれるとともに当該第一スポットとは反対側が凸となるように屈曲または湾曲した形状に並べて配置された複数の第二スポットと、を含んでもよい。
前記レーザ溶接方法では、前記第一スポットのパワー密度は、前記第二スポットのパワー密度より高くてもよい。
前記レーザ溶接方法では、前記第一スポットは、前記第二レーザ光とともにまたは前記第二レーザ光によらず前記端部にキーホールを形成可能な一つのスポットまたはスポット群を含んでもよい。
前記レーザ溶接方法では、前記第二スポットは、前記第二レーザ光とともにまたは前記第二レーザ光によらず前記端部をキーホールを形成せずに溶融可能なスポット群を含んでもよい。
前記レーザ溶接方法では、前記第一レーザ光の複数のスポットは、前記第一レーザ光がビームシェイパによって分岐されたレーザ光によって形成されてもよい。
前記レーザ溶接方法では、前記ビームシェイパは、回折光学素子であってもよい。
前記レーザ溶接方法では、前記複数の部材は、銅系材料またはアルミニウム系材料であってもよい。
前記レーザ溶接方法では、前記部材は、線材、棒材、または板材であってもよい。
前記レーザ溶接方法では、前記部材は、平角線であってもよい。
前記レーザ溶接方法では、前記部材は、丸線であってもよい。
本発明のレーザ溶接装置は、例えば、第一レーザ光を出力する第一レーザ装置と、前記第一レーザ光とは異なる波長の第二レーザ光を出力する第二レーザ装置と、前記第一レーザ光を分岐し当該分岐された第一レーザ光および前記第二レーザ光を含むレーザ光を出力する光学ヘッドと、を備え、レーザ光の照射により、それぞれ第一方向の端部を有し当該端部が前記第一方向と交差した方向に隣り合った複数の部材の当該端部上に、当該端部同士で掛け渡された溶接部を形成することにより、前記複数の部材を溶接する。
本発明によれば、改善された新規なレーザ溶接方法およびレーザ溶接装置を得ることができる。
図1は、第1実施形態のレーザ溶接装置の例示的な概略構成図である。 図2は、実施形態のレーザ溶接装置に含まれる回折光学素子の原理の概念を示す説明図である。 図3は、照射するレーザ光の波長に対する金属の光の吸収率を示すグラフである。 図4は、実施形態のレーザ溶接方法の手順を示す例示的なフローチャートである。 図5は、実施形態のレーザ溶接方法において複数の部材の端部間で掛け渡される溶融池を形成する手順の一例を示す例示的かつ模式的な側面図である。 図6は、実施形態のレーザ溶接方法において複数の部材の端部間で掛け渡される溶融池を形成する手順の別の一例を示す例示的かつ模式的な側面図である。 図7は、実施形態のレーザ溶接方法における端部上の走査経路の一例を示す例示的かつ模式的な平面図である。 図8は、実施形態のレーザ溶接方法における端部上の走査経路の別の一例を示す例示的かつ模式的な平面図である。 図9は、実施形態のレーザ溶接装置によって加工対象の表面上に形成されるレーザ光のスポットの一例を示す例示的かつ模式的な平面図である。 図10は、実施形態のレーザ溶接装置によって加工対象の表面上に形成されるレーザ光のスポットの一例を示す例示的かつ模式的な平面図である。 図11は、実施形態のレーザ溶接装置によって加工対象の表面上に形成されるレーザ光のスポットの一例を示す例示的かつ模式的な平面図である。 図12は、実施形態のレーザ溶接装置によって加工対象の表面上に形成されるレーザ光のスポットの一例を示す例示的かつ模式的な平面図である。 図13は、実施形態のレーザ溶接装置によって加工対象の表面上に形成されるレーザ光のスポットの一例を示す例示的かつ模式的な平面図である。 図14は、実施形態のレーザ溶接装置によって加工対象の表面上に形成されるレーザ光のスポットの一例を示す例示的かつ模式的な平面図である。 図15は、実施形態のレーザ溶接装置によって加工対象の表面上に形成されるレーザ光のスポットの一例を示す例示的かつ模式的な平面図である。 図16は、実施形態のレーザ溶接装置によって加工対象の表面上に形成されるレーザ光のスポットの一例を示す例示的かつ模式的な平面図である。 図17は、実施形態のレーザ溶接装置によって加工対象の表面上に形成されるレーザ光のスポットの一例を示す例示的かつ模式的な平面図である。 図18は、第2実施形態のレーザ溶接装置の例示的な概略構成図である。 図19は、第3実施形態の加工対象の例示的かつ模式的な側面図である。 図20は、第3実施形態の加工対象の例示的かつ模式的な平面図である。 図21は、第4実施形態の加工対象の例示的かつ模式的な平面図である。 図22は、第5実施形態の加工対象の例示的かつ模式的な平面図である。 図23は、第6実施形態の加工対象の例示的かつ模式的な平面図である。 図24は、第7実施形態の加工対象の例示的かつ模式的な平面図である。 図25は、第8実施形態の加工対象の例示的かつ模式的な平面図である。 図26は、第9実施形態の加工対象の例示的かつ模式的な平面図である。 図27は、第10実施形態の加工対象の例示的かつ模式的な平面図である。
以下、本発明の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用および効果は、一例である。本発明は、以下の実施形態に開示される構成以外によっても実現可能である。また、本発明によれば、当該構成によって得られる種々の効果(派生的な効果も含む)のうち少なくとも一つを得ることが可能である。
各図において、X方向を矢印Xで表し、Y方向を矢印Yで表し、Z方向を矢印Zで表している。X方向、Y方向、およびZ方向は、互いに交差するとともに直交している。Z方向は、加工対象の表面の法線方向である。
また、以下の複数の実施形態は、同様の構成要素を含んでいる。各実施形態によれば、同様の構成要素に基づく同様の効果が得られる。以下では、同様の構成要素および同様の効果についての重複する説明は、省略される場合がある。
また、本明細書において、序数は、方向や、工程、レーザ光、スポット、装置等を区別するために便宜上付与されており、優先度や、順番、個数等を限定するものではない。
[第1実施形態]
[レーザ溶接装置の構成]
図1は、実施形態のレーザ溶接装置100A(100)の概略構成図である。図1に示されるように、レーザ溶接装置100は、レーザ装置111と、レーザ装置112と、光学ヘッド120と、光ファイバ130と、を備えている。レーザ溶接装置100は、レーザ光Lの照射により加工対象1をレーザ溶接することができる。
レーザ装置111,112は、それぞれ、レーザ発振器を有しており、例えば、数kWのパワーのレーザ光を出力できるよう構成されている。レーザ装置111,112は、それぞれ、400[nm]以上1200[nm]以下の波長のレーザ光を出力する。レーザ装置111,112は、内部に、例えば、ファイバレーザや、半導体レーザ(素子)、YAGレーザ、ディスクレーザのような、レーザ光源を有している。また、レーザ装置111,112は、複数の光源の出力の合計として、数kWのパワーのマルチモードのレーザ光を出力できるよう構成されてもよい。レーザ装置111は、第一レーザ光を出力し、レーザ装置112は、第二レーザ光を出力する。
光ファイバ130は、レーザ装置111,112と光学ヘッド120とを光学的に接続している。光ファイバ130は、それぞれ、レーザ装置111,112から出力されたレーザ光を光学ヘッド120に導く。
光学ヘッド120は、レーザ装置111,112からのレーザ光を、加工対象1に照射する光学装置である。光学ヘッド120は、コリメートレンズ121と、集光レンズ122と、ミラー123と、フィルタ124と、回折光学素子125(以下、単にDOE(diffractive optical element)と称する)と、ガルバノスキャナ126と、を備えている。コリメートレンズ121、集光レンズ122、ミラー123、フィルタ124、DOE125、およびガルバノスキャナ126は、光学部品とも称される。
コリメートレンズ121(121-1,121-2)は、それぞれ、光ファイバ130を介して入力されたレーザ光をコリメートする。コリメートされたレーザ光は、平行光になる。
ミラー123は、コリメートレンズ121-1で平行光となった第一レーザ光を反射し、ガルバノスキャナ126へ向かわせる。
フィルタ124は、第一レーザ光を透過し、かつ第二レーザ光を透過せずに反射するハイパスフィルタである。ミラー123からの第一レーザ光は、フィルタ124を透過し、ガルバノスキャナ126へ向かう。他方、コリメートレンズ121-2からの第二レーザ光は、フィルタ124で反射され、ガルバノスキャナ126へ向かう。
図2は、DOE125の原理の概念を示す説明図である。図2に概念的に例示されるよう、DOE125は、例えば、周期の異なる複数の回折格子125aが重ね合わせられた構成を備えている。DOE125は、平行光を、各回折格子125aの影響を受けた方向に曲げたり、重ね合わせたりすることにより、ビーム形状を成形することができる。DOE125は、入力された第一レーザ光を複数の第一レーザ光に分岐して出力する。DOE125は、ビームシェイパの一例である。なお、光学ヘッド120は、第二レーザ光を分岐するDOE125を有してもよい。
ガルバノスキャナ126は、複数のミラー126a,126bを有している。複数のミラー126a,126bの角度を変更することで、光学ヘッド120からのレーザ光Lの出力方向を切り替え、これにより、加工対象1の表面1a上でレーザ光Lの照射位置を変更することができる。ミラー126a,126bの角度は、それぞれ、例えば制御装置によって制御されたモータ(いずれも不図示)によって変更される。光学ヘッド120は、レーザ光Lを照射しながら、レーザ光Lの出力方向を変更することにより、加工対象1の表面1a上で、レーザ光Lを相対的に走査することができる。
集光レンズ122は、ガルバノスキャナ126によって照射された平行光としてのレーザ光を集光し、レーザ光L(出力光)として、加工対象1へ照射する。加工対象1の表面1aには、集光レンズ122を経由したレーザ光Lのスポットが形成される。集光レンズ122すなわち光学ヘッド120から出力されるレーザ光Lには、第一レーザ光と第二レーザ光とが含まれる。
図1に示されるように、加工対象1A(1)は、複数の金属部材11,12を有している。金属部材11,12は、それらのZ方向の端部11a,12aが、Z方向と交差した方向、図1の例ではX方向に、略並びかつ隣り合った状態で、セットされる。レーザ溶接装置100は、レーザ光Lを端部11a,12aに照射して当該端部11a,12a同士を溶接する。金属部材11,12は、例えば、導電性を有した材料で作られており、例えば、導線(線材)としての平角線であるが、これには限定されない。また、図1の例では、加工対象1は、二つの金属部材11,12を含んでいるが、金属部材の数は、これには限定されず、3以上であってもよい。金属部材11,12は、部材の一例である。
加工対象1の端部11a,12aのZ方向の端面は、表面1aと称する。表面1aは、略Z方向を向き、Z方向と交差して広がっている。
金属部材11,12は、例えば、純アルミニウムや、アルミニウム合金のようなアルミニウム系金属材料や、無酸素銅や銅合金のような銅系金属材料で作られてもよいし、これら以外の金属材料で作られてもよい。また、金属部材11,12、および当該金属部材11,12を接合する溶接部30(図5,6等参照)は、導体であってもよい。この場合、溶接部30は、金属部材11と金属部材12とを、電気的に接続する。溶接部30によって複数の金属部材11,12が一体化された加工対象1は、金属接合体や、溶接構造とも称されうる。
[波長と光の吸収率]
ここで、金属材料の光の吸収率について説明する。図3は、照射するレーザ光Lの波長に対する各金属材料の光の吸収率を示すグラフである。図3のグラフの横軸は波長であり、縦軸は吸収率である。図3には、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、金(Au)、ニッケル(Ni)、銀(Ag)、タンタル(Ta)、およびチタン(Ti)について、波長と吸収率との関係が示されている。
材料によって特性が異なるものの、図3に示されている各金属に関しては、赤外線(IR)のレーザ光を用いるよりも、より波長の短い青や緑のレーザ光を用いた方が、光エネルギの吸収率がより高いことが理解できる。
加工対象1に対して、比較的吸収率の低い、比較的波長の長いレーザ光が照射された場合、当該加工対象1において光エネルギが反射されるため、加工対象1に熱としての影響を及ぼし難くなる。そのため、十分な深さの溶融領域を得るには比較的高いパワー密度を与える必要がある。その場合、ビーム中心部は急激にエネルギが投入されることで、昇華が生じ、キーホールが形成される。しかし、高いパワー密度のレーザ光の照射は、溶融池の不安定化を招き、スパッタやボイドの要因となる虞がある。
他方、加工対象1に対して、比較的吸収率の高い、比較的波長の短いレーザ光が照射された場合、投入される光エネルギの多くが加工対象1に吸収され、熱エネルギが得られやすい。すなわち、キーホールの形成を伴わず、熱伝導型の溶融となり、溶融池は安定化しやすい。
そこで、本実施形態では、光学ヘッド120から波長の異なる二つのレーザ光(第一レーザ光および第二レーザ光)を含むレーザ光Lを出力し、当該レーザ光Lを加工対象1の表面1aに照射することにより、金属部材11,12を溶接する。
レーザ装置111(図1参照)は、第二レーザ光よりも波長が長い第一レーザ光として、例えば、800[nm]以上1200[nm]以下の波長のレーザ光を出力する。レーザ装置111は、レーザ光源として、例えば、ファイバレーザや半導体レーザ(素子)等を有する。
また、レーザ装置112は、第一レーザ光よりも波長が短い第二レーザ光として、例えば、600[nm]以下の波長のレーザ光を出力する。レーザ装置112は、レーザ光源として、例えば、半導体レーザ(素子)を有する。また、レーザ装置112は、吸収率がより高い400[nm]以上500[nm]以下の波長の第二レーザ光を出力するのがより好ましい。
[レーザ溶接方法]
図4は、レーザ溶接装置100による加工対象1のレーザ溶接の手順の一例を示すフローチャートである。まずは、不図示の治具等を用いて、金属部材11,12が一体的に保持された加工対象1が、当該加工対象1の表面1aにレーザ光Lを照射可能な状態に、不図示の支持部材にセットされる(S101)。上述したように、本実施形態では、S101において、金属部材11,12は、端部11a,12aがZ方向と交差した方向に略並びかつ隣り合った状態にセットされる。
次に、レーザ溶接装置100の光学ヘッド120から、表面1aに、レーザ光Lが相対的に走査されながら照射される。これにより、加工対象1が部分的に溶融し、溶融池20(図5,6等参照)が形成される(S102)。本実施形態では、S102において、溶融池20は、S102の後段では端部11a,12a間で掛け渡された状態に形成される。S102は、第一工程の一例である。
次に、当該レーザ光Lの照射によって形成された溶融池20が自然にあるいは強制的に冷却され固化することにより、金属部材11と金属部材12とを接合した溶接部30(図5,6等参照)が形成される(S103)。上述したように、溶融池20は、S102の後段では、端部11a,12a間で掛け渡された状態に形成されている。また、溶接部30は、溶融池20が固化したものである。したがって、溶接部30は、端部11a,12a間で掛け渡された状態に形成される。金属部材11,12間で掛け渡された溶融池20は、架設溶融池とも称され、金属部材11,12間で掛け渡された溶接部30は、架設溶接部とも称されうる。S103は、第二工程の一例である。
[溶融池の形成方法(1)]
図5は、S102における溶融池の形成方法の一例を示す側面図である。図5に示されるように、二つの金属部材11,12の端部11a,12aは、X方向に略並ぶとともに隣り合っている。また、端部11a,12aの間には隙間gがあり、互いに面した端縁11a1,12a1同士は僅かに離れている。ただし、隙間gの大きさには、個体差がある。したがって、例えば、隙間gが無く(g=0)金属部材11,12が互いに接している場合もある。
図5の例では、まずは、複数の金属部材11,12の端部11a,12aのそれぞれに順次レーザ光Lが照射され、当該端部11a,12aが溶融した溶融池20が形成される。なお、図5の例では、端部11aに溶融池20が形成された後、端部12aに溶融池20が形成されているが、順番は逆でもよい。
溶融池20が形成された後、端部11a,12aには交互にレーザ光Lが照射される。これにより、溶融池20はそれぞれ大きくなる。
大きくなった端部11a,12a上の溶融池20は、互いに接して一体化し、端部11a,12a間で掛け渡された溶融池20が形成される。その後、S103において、当該溶融池20が冷却され、溶接部30となる。
[溶融池の形成方法(2)]
図6は、S102における溶融池の形成方法の、図5の例とは別の一例を示す側面図である。
図6の例では、まずは、金属部材11の端部11aにレーザ光Lが照射され、当該端部11aが溶融されて溶融池20が形成される。
その後も、端部11aにレーザ光Lが照射され、当該端部11a上に形成された溶融池20が大きくなり、端部12aと接する。溶融池20と接した端部12aは、当該溶融池20の熱やレーザ光Lの照射によって溶融する。すなわち、この例では、当初端部11a上に形成された溶融池20が、端部12a上に拡張される。このようにして、端部11a,12a間で掛け渡された溶融池20が形成される。その後、S103において、当該溶融池20が冷却され、溶接部30となる。図6の例は、溶融池20が形成される前の状態で、金属部材11の端部11aが、金属部材12の端部12aに対してZ方向に突出しているような場合に、有効である。
[レーザ光の走査経路(1)]
図7は、端部11a,12a上でのレーザ光Lの走査経路の一例を示す平面図である。図7の例では、端部11aにおいては、当該端部11aのX方向の中心位置を通りY方向に延びる中心線CL1に対して端部12aに近い領域A1内で、レーザ光L1(L)が走査される。端部12aにおいては、当該端部12aのX方向の中心位置を通りY方向に延びる中心線CL2に対して端部11aに近い領域A2内で、レーザ光L2(L)が走査される。また、レーザ光Lは、それぞれ、領域A1,A2内で、循環する経路で満遍なく照射される。
端部11a,12a上でのレーザ光Lの走査により、レーザ光Lの定点照射に比べて、溶融池20内での流動性を有した金属材料の流れの乱れを抑制することができ、ひいては、当該流れの乱れによるボイドの発生を抑制することができる。また、他方の端部12a,11aに近い領域A1,A2内でのレーザ光Lの走査により、端部11a,12a上にそれぞれ形成された溶融池20同士の一体化や、端部11a(または端部12a)に形成した溶融池20の他方への拡大を、より確実にあるいはより迅速に行うことができる。
[レーザ光の走査経路(2)]
図8は、端部11a,12a上でのレーザ光Lの走査経路の一例を示す平面図である。図8の例では、端部11aにおいては、領域A1、および当該領域A1に対して端部12aとは反対側の領域の双方において、レーザ光L1(L)が走査される。端部12aにおいては、領域A2、および当該領域A2に対して端部11aとは反対側の領域の双方において、レーザ光L2(L)が走査される。
この場合も、端部11a,12a上でのレーザ光Lの走査により、レーザ光Lの定点照射に比べて、溶融池20内での流動性を有した金属材料の流れの乱れを抑制することができ、ひいては、当該流れの乱れによるボイドの発生を抑制することができる。また、端部11a,12a上で局所的に温度が高くなってボイドが発生するのを、抑制することができる。図8のような走査は、金属部材11,12が比較的細いような場合に有効である。
[スポットパターン]
以下、実施形態のレーザ溶接装置100において表面1a上に形成されるスポットSの例について説明する。図9~17は、レーザ光LがZ方向の反対方向に出力されるとともに表面1aがZ方向と直交した場合において、当該表面1a上に形成されるスポットSの各例である。図9~17に示されるように、スポットSは、DOE125によって分岐された第一レーザ光に基づく複数のスポットS1と、第二レーザ光に基づく一つのスポットS2と、を含んでいる。また、各図では、スポットS1は、実線の円で示され、スポットS2は、破線の円で示されている。なお、各スポットS,S1,S2の照射領域は、ピーク強度の1/e以上の強度の領域として定義することができ、各スポットS,S1,S2の直径は、当該領域の直径として定義することができる。
[スポットパターン(1)]
図9は、表面1a上に形成されるレーザ光LのスポットSの一例を示す。図9の例では、スポットSは、3個のスポットS1を含んでいる。
スポットS2は、各スポットS1よりも広く、かつ各スポットS1の群の占有面積よりも広い。また、全てのスポットS1は、全体的にスポットS2と重なっている。すなわち、スポットS1は、全て、スポットS2の外縁内、言い換えるとスポットS2の照射領域内に位置し、スポットS2の外にははみ出していない。
複数のスポットS1は、表面1a上で、各スポットS1が仮想的な多角形(図9の例では、三角形)の頂点を含むように配置されている。図9の例では、各スポットS1の中心は、仮想的な正三角形の頂点と略一致している。また、スポットS1は、互いに部分的に重なり合っている。
スポットSは、表面1aにおけるレーザ光Lの照射範囲内の基準点Cを通って表面1a上を延びる複数の仮想線VLに対する相対的な配置および形状が略同じになるように、形成されている。図9の例では、基準点Cを通り、当該基準点Cにおける中心角の120°間隔で配置された3本の仮想線VLについて、各仮想線VLに対するスポットS1,S2の相対的な配置および形状が、略同じである。この場合、スポットSは、3回回転対称形状を有している。このような構成とすることにより、例えば、仮想線VLに沿った三つのSD方向への各走査においては、スポットSを回転することなく、レーザ光Lの照射による同様の作用および効果を得ることができる。したがって、例えば、光学ヘッド120を回転する必要がなくなる分、溶接をより迅速に行うことができるという利点が得られる。なお、図9に示した走査方向SDおよび仮想線VLは一例であって、なお、図9のスポットSは、図9に示したものとは異なる走査方向SDについても同様の効果が得られる。
各スポットS1のパワー密度は、スポットS2のパワー密度よりも高い。また、複数のスポットS1(スポット群)のパワー密度や、配置、面積、数等のスペックは、スポットS2とともに、あるいは仮にスポットS2が照射されていない場合にあっても、加工対象1にキーホールを形成することができるよう、設定されている。加工対象1のスペックや、溶接部30の深さや幅等のスペック、走査速度のような溶接条件、各スポットS1,S2のパワー密度の設定等によっては、図9のようなスポットSが好適となる場合がある。
[スポットパターン(2)]
図10は、表面1a上に形成されるレーザ光LのスポットSの別の一例を示す。図10の例では、スポットSは、4個のスポットS1を含んでいる。また、複数のスポットS1は、表面1a上で、各スポットS1が仮想的な四角形の頂点を含むように配置されている。図10の例では、各スポットS1の中心は、仮想的な正方形の頂点と略一致している。そして、図10の例では、スポットSは、基準点Cを通り、当該基準点Cにおける中心角の90°間隔で配置された二つの仮想線VLについて、各仮想線VLに対するスポットS1,S2の相対的な配置および形状が、略同じである。この場合、スポットSは、4回回転対称形状を有している。このような構成とすることにより、例えば、仮想線VLに沿った四つのSD方向への各走査においては、スポットSを回転することなく、レーザ光Lの照射による同様の作用および効果を得ることができる。なお、図10のスポットSは、図10に示したものとは異なる走査方向SDについても同様の効果が得られる。加工対象1のスペックや、溶接部30の深さや幅等のスペック、走査速度のような溶接条件、各スポットS1,S2のパワー密度の設定等によっては、図10のようなスポットSが好適となる場合がある。
[スポットパターン(3)]
図11は、表面1a上に形成されるレーザ光LのスポットSの別の一例を示す。図11の例では、スポットSは、16個のスポットS1を含んでいる。また、スポットSは、中央部に非照射領域Nを有し、複数のスポットS1は、当該非照射領域Nの周囲に略環状に配置されている。そして、図11の例でも、図10の例と同様、スポットSは、基準点Cを通り、当該基準点Cにおける中心角の90°間隔で配置された二つの仮想線VLについて、各仮想線VLに対するスポットS1,S2の相対的な配置および形状が、略同じである。すなわち、この場合も、スポットSは、4回回転対称形状を有している。なお、例えば、複数のスポットS1を、基準点Cを中心とする仮想的な円周に沿って略等間隔(等角度間隔)で配置することにより、スポットSを4回以上の回転対称形状とすることも可能である。加工対象1のスペックや、溶接部30の深さや幅等のスペック、走査速度のような溶接条件、各スポットS1,S2のパワー密度の設定等によっては、図11のようなスポットSが好適となる場合がある。
[スポットパターン(4)]
図12は、表面1a上に形成されるレーザ光LのスポットSの別の一例を示す。図12の例では、スポットSは、112個のスポットS1を含んでいる。また、複数のスポットS1の中心は、表面1a上で、正方格子の格子点状に配置されている。そして、図12の例でも、図10,11の例と同様、スポットSは、基準点Cを通り、当該基準点Cにおける中心角の90°間隔で配置された二つの仮想線VLについて、各仮想線VLに対するスポットS1,S2の相対的な配置および形状が、略同じである。すなわち、この場合も、スポットSは、4回回転対称形状を有している。加工対象1のスペックや、溶接部30の深さや幅等のスペック、走査速度のような溶接条件、各スポットS1,S2のパワー密度の設定等によっては、図12のようなスポットSが好適となる場合がある。なお、図12の複数のスポットS1は、互いに離れて配置されたが、これには限定されず、隣り合うスポットS1は互いに重なりあってもよい。この場合、複数のスポットS1は、隣り合う複数のスポットS1間に非照射領域が存在しない状態となるように互いに重なりあってもよい。
スポットパターン(1)~(4)によれば、複数のスポットS1およびスポットS2によって、所要の深さのキーホールを有するとともに、当該キーホールの周辺部分では温度分布が比較的緩やかな溶融池20を形成することができる。スポットS2は、加工対象1の溶融の促進による溶融池20の面積の拡大に寄与し、複数のスポットS1、特に表面1a上で3箇所以上にずれて配置された複数のスポットS1は、キーホールの形成と、溶融池20の面積の拡大に寄与する。これらの場合において、溶融池20のZ方向と交差した方向の位置に応じた温度分布は、例えば、一つの高いピークを有するガウシアン形状よりも、ピークが低いあるいは見られないトップハット形状や、温度差の比較的小さい複数のピークを有したなだらかな形状に近い分布となるものと推定される。したがって、スポットパターン(1)~(4)によれば、例えば、S102において溶融池20の激しい動きを抑制できる分、スパッタやブローホールの少ないより高品質な溶接部30を形成することができる、という利点が得られる。なお、スポットS1,S2のパワー密度や、大きさ、配置、数等のスペックは、例示した態様から適宜に変更して実施することができる。
[スポットパターン(5)]
図13は、表面1a上に形成されるレーザ光LのスポットSの別の一例を示す。図13の例では、第一レーザ光のスポットS1は、図中に太い実線で示すパワー密度の比較的高いスポットS11と、図中に細い実線で示すパワー密度の比較的低いスポットS12と、を含んでいる。複数のスポットS12は、スポットS11の周囲を間隔をあけて取り囲むように略環状に配置されている。なお、複数のスポットS12は、スポットS11とずれるとともに当該スポットS11とは反対側が凸となるように湾曲した形状に配置されているということができる。スポットS11,S12(S1)は、全て、第二レーザ光のスポットS2内に位置している。また、スポットS11とスポットS2とは、基準点Cについて、同心円状に配置されている。スポットS11は、第一スポットの一例であり、スポットS12は、第二スポットの一例である。
スポットS11のパワー密度は、スポットS2とともにあるいはスポットS2によらず、加工対象1にキーホールを形成可能な高さに設定されている。また、複数のスポットS12のパワー密度は、スポットS2とともにあるいはスポットS2によらず、スポットS11の照射領域の周辺において加工対象1をキーホールを形成することなく溶融可能な高さに設定されている。複数のスポットS12は、スポット群とも称されうる。
また、図13の例の場合も、スポットS11,S12およびスポットS2の、パワー密度や、大きさ、配置、数等のスペックの適宜な調整により、所要の深さのキーホールを有するとともに、当該キーホールの周辺部分では温度分布が比較的緩やかな溶融池20を形成することができる。加工対象1のスペックや、溶接部30の深さや幅等のスペック、走査速度のような溶接条件、各スポットS11,S12,S2のパワー密度の設定等によっては、図13のようなスポットSが好適となる場合がある。
そして、図13の例でも、図10~12の例と同様、スポットSは、基準点Cを通り、当該基準点Cにおける中心角の90°間隔で配置された二つの仮想線VLについて、各仮想線VLに対するスポットS1,S2の相対的な配置および形状が、略同じである。すなわち、この場合も、スポットSは、4回回転対称形状を有している。また、いずれの走査方向SDに走査された場合にあっても、複数のスポットS12は、スポットS11に対して走査方向の前方に位置するスポットS12と、スポットS11に対して走査方向の前方に位置するスポットS12とを含んでいる。また、このように、スポットS1としてスポットS11,S12を有する場合も、例えば、当該複数のスポットS11,S12を、基準点Cを中心とする仮想的な円周に沿って略等間隔(等角度間隔)で配置することにより、スポットSを4回以上の回転対称形状とすることが可能である。
[スポットパターン(6)]
図14は、表面1a上に形成されるレーザ光LのスポットSの別の一例を示す。図14の例では、第一レーザ光のスポットS1は、図中により太い実線で示すパワー密度の比較的高いスポットS11と、図中により細い実線で示すパワー密度の比較的低いスポットS121,S122と、を含んでいる。複数のスポットS121は、スポットS11の周囲を間隔をあけて取り囲むように略環状に配置されている。また、複数のスポットS122は、スポットS11の周囲を間隔をあけて取り囲むように略環状に配置されている。複数のスポットS121および複数のスポットS122は、スポットS11を取り囲むように略多重環状に配置されている。スポットS11,S121は、全て、第二レーザ光のスポットS2内に位置している。また、スポットS122は、スポットS2の外縁上に、当該外縁に略沿って配置されている。すなわち、全てのスポットS122は、スポットS2と部分的に重なっている。言い換えると、スポットS122は、それぞれ、スポットS2と重なる領域と、スポットS2とは重ならず当該スポットS2からはみ出した領域と、を有している。スポットS11は、第一スポットの一例であり、スポットS121,S122は、第二スポットの一例である。
スポットS121のパワー密度およびスポットS122のパワー密度は、スポットS2とともにあるいはスポットS2によらず、スポットS11の照射領域の周辺において加工対象1をキーホールを形成することなく溶融可能な高さに設定されている。複数のスポットS121および複数のスポットS122は、それぞれ、スポット群とも称されうる。また、S122のパワー密度は、スポットS121のパワー密度およびスポットS11のパワー密度よりも低い。また、スポットS122の数は、スポットS121の数よりも大きい。この場合、スポットS122の照射領域におけるパワー密度は、スポットS121の照射領域におけるパワー密度よりも低い。
また、図14の例でも、図10~13の例と同様、スポットSは、基準点Cを通り、当該基準点Cにおける中心角の90°間隔で配置された二つの仮想線VLについて、各仮想線VLに対するスポットS1,S2の相対的な配置および形状が、略同じである。すなわち、この場合も、スポットSは、4回回転対称形状を有している。加工対象1のスペックや、溶接部30の深さや幅等のスペック、走査速度のような溶接条件、各スポットS11,S121,S122,S2のパワー密度の設定等によっては、図14のようなスポットSが好適となる場合がある。
[スポットパターン(7)]
図15は、表面1a上に形成されるレーザ光LのスポットSの別の一例を示す。図15のスポットSも、図13のスポットSと同様、スポットS1として、パワー密度および基準点Cからの距離が異なる複数のスポットS11,S12を含んでいる。ただし、この例では、スポットS11とS12とが密着して配置されている。加工対象1のスペックや、溶接部30の深さや幅等のスペック、走査速度のような溶接条件、各スポットS11,S12,S2のパワー密度の設定等によっては、図15のようなスポットSが好適となる場合がある。
[スポットパターン(8)]
図16は、表面1a上に形成されるレーザ光LのスポットSの別の一例を示す。図16のスポットSも、図13のスポットSと同様、スポットS1として、パワー密度および基準点Cからの距離が異なる複数のスポットS11,S12を含んでいる。ただし、この例では、複数のスポットS12は、図13のように略環状に配置されるのではなく、スポットS11の周囲の一部において、すなわち、当該スポットS11の片側、走査方向SDの前方において、当該スポットS11を取り囲むように、略半円状、略円弧状、かつ線状に配置されている。これら複数のスポットS12は、全体として、スポットS11とずれるとともに当該スポットS11とは反対側が凸となるように屈曲または湾曲した形状に配置されている。また、図16の例では、複数のスポットS12は、スポットS11に対して走査方向SDにおいて前方に位置する複数のスポットS12と、スポットS11に対して走査方向SDと交差した方向に略並んだ複数のスポットS12と、を含んでいる。加工対象1のスペックや、溶接部30の深さや幅等のスペック、走査速度のような溶接条件、各スポットS11,S12,S2のパワー密度の設定等によっては、図16のようなスポットSが好適となる場合がある。
[スポットパターン(9)]
図17は、表面1a上に形成されるレーザ光LのスポットSの別の一例を示す。図17のスポットSも、図13のスポットSと同様に、スポットS1としてのスポットS11,S12およびスポットS2を含んでいる。ただし、図17の例では、スポットS2と、スポットS11,S12の配置領域とが互いにずれている。具体的に、スポットS2の重心C2が、複数のスポットS11,S12の重心C1に対して、走査方向SDの前方にずれている。この場合、スポットS2に対する第二レーザ光の照射によって、スポットS1に対する第一レーザ光の照射に先立って加工対象1が加熱される分、加工対象1の場所による温度差をよりなだらかにし、ひいては溶融池20をより安定化して、スパッタやブローホールの形成を抑制できることがある。また、複数のスポットS12は、スポットS2から外れたスポットS12を含んでいる。加工対象1のスペックや、溶接部30の深さや幅等のスペック、走査速度のような溶接条件、各スポットS11,S12,S2のパワー密度の設定等によっては、図17のようなスポットSが好適となる場合がある。なお、重心C1,C2は、スポットS11,S12,S2を表面1a上の平面図形と見做した場合の幾何中心である。
スポットパターン(5)~(9)によれば、スポットSが、スポットS1として、パワー密度および配置が異なる複数のスポットS11,S12,S121,S122等を有することにより、溶融池20の温度分布をより緻密に調整することができ、ひいては溶融池20のより一層好適な温度分布を得ることが可能となる。したがって、スポットパターン(5)~(9)によれば、例えば、加工対象1がZ方向に長い(厚い)ような場合にもZ方向に所要の深さを有した溶接部30を形成することができるとともに、S102において溶融池20の激しい動きを抑制できる分、スパッタやブローホールの少ないより高品質な溶接部30を形成することができる、という利点が得られる。
また、スポットパターン(1)~(9)によれば、所要のパワー密度を確保するとともに、場所によるパワー密度の差をより小さくしながら、より広いスポットSを形成することができる。これにより、溶融池20のZ方向と交差する方向へのより迅速な拡大が可能となり、ひいては、溶融池20を複数の金属部材11,12間でより迅速に掛け渡すことができる。なお、スポットS11,S12,S121,S122,S2のパワー密度や、大きさ、配置、数等のスペックは、例示した態様から適宜に変更して実施することができる。
[第2実施形態]
図18は、第2実施形態のレーザ溶接装置100B(100)の概略構成図である。本実施形態では、レーザ溶接装置100Bは、ガルバノスキャナ126に替えて、光学ヘッド120を移動する移動機構140を備えている。移動機構140は、加工対象1に対して相対的に光学ヘッド120を動かすことにより、レーザ光Lのスポットを表面1a上で走査することができる。なお、レーザ溶接装置100は、移動機構140およびガルバノスキャナ126の双方を備えてもよい。
[第3実施形態]
図19は、第3実施形態の加工対象1C(1)の側面図であり、図20は、当該加工対象1C(1)の平面図である。第1実施形態では、金属部材11,12は、いずれも導線(線材)としての平角線であった。これに対し、本実施形態では、金属部材11は、平角線であり、金属部材12は、例えば、バスバーや端子のような、板材である。また、金属部材12は、導体である。この場合も、金属部材11,12は、いずれもZ方向に延びる部位を有しており、Z方向の端部11a,12a同士は、Z方向と交差した方向、この例ではX方向に、略並ぶとともに隣り合っている。また、端部12aは、Z方向に延びるとともに、Y方向にも延びている。溶融池20および溶接部30は、端部11a,12a間で、より詳しくは、端部11aと端部12aの一部との間で、掛け渡される。溶接部30は、端部11a,12aを接合する。なお、金属部材12は、端部12aからZ方向の反対方向に離れた位置で、L字状に折り曲げられているが、金属部材12の形状はこれには限定されない。例えば、金属部材12は、Z方向に真っ直ぐ延びてもよい。本実施形態の加工対象1C(1)に対しても、上記実施形態と同様のレーザ溶接装置100によって、上記実施形態と同様のレーザ溶接方法を実施することができ、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
[第4実施形態]
図21は、第4実施形態の加工対象1D(1)の平面図である。本実施形態では、金属部材11,12は、いずれも板材である。この場合も、金属部材11,12は、いずれもZ方向に延びる部位を有しており、Z方向の端部11a,12a同士は、Z方向と交差した方向、この例ではX方向に、略並ぶとともに隣り合っている。また、端部11a,12aは、いずれも、Z方向に延びるとともに、Y方向にも延びている。溶融池20および溶接部30は、端部11a,12a間で、より詳しくは、端部11aの一部と端部12aの一部との間で、掛け渡される。また、溶融池20および溶接部30は、端部11a,12aに沿って、Y方向にも延びている。溶接部30は、端部11a,12aを接合する。なお、金属部材11,12は、図19の金属部材12のように、端部11a,12aからZ方向の反対方向に離れた位置で、L字状に折り曲げられているが、金属部材11,12の形状はこれには限定されない。本実施形態の加工対象1D(1)に対しても、上記実施形態と同様のレーザ溶接装置100によって、上記実施形態と同様のレーザ溶接方法を実施することができ、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
[第5実施形態]
図22は、第5実施形態の加工対象1E(1)の平面図である。本実施形態では、金属部材11,12は、いずれも導線(線材)としての丸線である。この場合も、金属部材11,12は、いずれもZ方向に延びる部位を有しており、Z方向の端部11a,12a同士は、Z方向と交差した方向、この例ではX方向に、略並ぶとともに隣り合っている。溶融池20および溶接部30は、端部11a,12a間で、掛け渡される。溶接部30は、端部11a,12aを接合する。本実施形態の加工対象1E(1)に対しても、上記実施形態と同様のレーザ溶接装置100によって、上記実施形態と同様のレーザ溶接方法を実施することができ、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
[第6実施形態]
図23は、第6実施形態の加工対象1F(1)の平面図である。本実施形態では、加工対象1F(1)は、三つの金属部材11,12,13を含んでいる。金属部材11,12,13は、いずれも平角線である。この場合も、金属部材11,12,13は、いずれもZ方向に延びる部位を有しており、Z方向の端部11a,12a,13a同士は、Z方向と交差した方向に、隣り合っている。本実施形態では、一つの溶融池20および溶接部30が、三つの端部11a,12a,13a間で、掛け渡される。溶接部30は、端部11a,12a,13aを接合する。本実施形態の加工対象1F(1)に対しても、上記実施形態と同様のレーザ溶接装置100によって、上記実施形態と同様のレーザ溶接方法を実施することができ、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。金属部材13は、導体であってもよい。金属部材13は、部材の一例である。
[第7実施形態]
図24は、第7実施形態の加工対象1G(1)の平面図である。本実施形態では、加工対象1G(1)は、三つの金属部材11,12,13を含んでいる。金属部材11,12,13は、いずれも丸線である。この場合も、金属部材11,12,13は、いずれもZ方向に延びる部位を有しており、Z方向の端部11a,12a,13a同士は、Z方向と交差した方向に、隣り合っている。本実施形態でも、一つの溶融池20および溶接部30が、三つの端部11a,12a,13a間で、掛け渡される。溶接部30は、端部11a,12a,13aを接合する。本実施形態の加工対象1G(1)に対しても、上記実施形態と同様のレーザ溶接装置100によって、上記実施形態と同様のレーザ溶接方法を実施することができ、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
[第8実施形態]
図25は、第8実施形態の加工対象1H(1)の平面図である。本実施形態では、加工対象1H(1)は、三つの金属部材11,12,13を含んでいる。金属部材11,13は、平角線であり、金属部材12は、板材である。この場合も、金属部材11,12,13は、いずれもZ方向に延びる部位を有しており、Z方向の端部11a,12a,13a同士は、Z方向と交差した方向に、隣り合っている。また、端部12aは、Z方向に延びるとともに、Y方向にも延びている。本実施形態では、一つの溶融池20および溶接部30が端部11a,12a間で掛け渡されるとともに、別の溶融池20および溶接部30が端部12a,13a間で掛け渡される。すなわち、本実施形態では、複数の溶接部30によって、三つの金属部材11,12,13が接合されている。本実施形態の加工対象1H(1)に対しても、上記実施形態と同様のレーザ溶接装置100によって、上記実施形態と同様のレーザ溶接方法を実施することができ、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
[第9実施形態]
図26は、第9実施形態の加工対象1I(1)の平面図である。本実施形態では、加工対象1I(1)は、三つの金属部材11,12,13を含んでいる。金属部材11,13は、平角線であり、金属部材13は、板材である。この場合も、金属部材11,12,13は、いずれもZ方向に延びる部位を有しており、Z方向の端部11a,12a,13a同士は、Z方向と交差した方向に、隣り合っている。また、端部12aは、Z方向に延びるとともに、Y方向にも延びている。本実施形態では、一つの溶融池20および溶接部30が端部11a,12a,13a間で掛け渡される。溶接部30は、三つの金属部材11,12,13を接合する。本実施形態の加工対象1I(1)に対しても、上記実施形態と同様のレーザ溶接装置100によって、上記実施形態と同様のレーザ溶接方法を実施することができ、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
[第10実施形態]
図27は、第10実施形態の加工対象1J(1)の平面図である。本実施形態では、加工対象1J(1)は、三つの金属部材11,12,13を含んでおり、当該三つの金属部材11,12,13は、いずれも板材である。この場合も、金属部材11,12,13は、いずれもZ方向に延びる部位を有しており、Z方向の端部11a,12a,13a同士は、Z方向と交差した方向、この例ではX方向に、略並ぶとともに隣り合っている。また、端部11a,12a,13aは、いずれも、Z方向に延びるとともに、Y方向にも延びている。本実施形態では、二つの溶融池20および溶接部30が端部11a,12a,13a間で掛け渡される。二つの溶接部30は、それぞれ三つの金属部材11,12,13を接合する。本実施形態の加工対象1J(1)に対しても、上記実施形態と同様のレーザ溶接装置100によって、上記実施形態と同様のレーザ溶接方法を実施することができ、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
以上、本発明の実施形態が例示されたが、上記実施形態は一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各構成や、形状、等のスペック(構造や、種類、方向、型式、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
例えば、複数のビームを有したレーザ光は、本実施形態とは異なる構造あるいは方法によって実現してもよい。例えば、複数の導波路を有した光伝送部材の当該導波路に、それぞれ別の光源からのレーザ光あるいは一つの光源からのレーザ光を分岐したレーザ光を結合し、当該光伝送部材から複数のビームを含むレーザ光を出力してもよい。この場合、各光源の出力の変更や各導波路への分岐比の変更により、レーザ光における各ビームの強度、すなわちレーザ光における強度分布を、変更することができる。また、各導波路の数や、形状、レイアウトに応じて、レーザ光におけるビームの数や、大きさ、レイアウトを変更することができる。複数の導波路を有した光伝送部材とは、例えば、マルチコア光ファイバである。この場合、複数の導波路は、例えば、光ファイバの中心軸付近に位置するセンタコアと、当該センタコアを例えば同心状に取り囲む1以上のリングコアとを含んでもよい。また、音響光学素子等の空間変調手段により各導波路に結合されるレーザ光の光路、ひいては各導波路へのレーザ光の結合比を変更し、これにより、レーザ光におけるビームの強度やレイアウトを、変更してもよい。さらに、位相関係が制御された複数のレーザ光を、光伝送部材において所定の位置関係で配列された各導波路でそれぞれ伝送し、光伝送部材から出力された複数のビームを干渉させて、加工対象上の加工点(照射点)におけるレーザ光の強度分布や、形状、レイアウト等を設定してもよい。この場合、複数のレーザ光の位相関係を変更することによって、レーザ光の干渉状態が変化し、これにより加工点におけるレーザ光の強度分布、形状やレイアウトを変更することができる。なお、光伝送部材は、例えば、複数のシングルコア光ファイバで構成されてもよい。
また、例えば、部材は、棒材であってもよい。また、部材の数は、4以上であってもよいし、溶融池および溶接部の数は、3以上であってもよい。また、溶融池および溶接部の配置や大きさは、適宜に変更することができる。
1,1A,1C~1J…加工対象
1a…表面
11…金属部材(部材)
11a…端部
11a1…端縁
12…金属部材(部材)
12a…端部
12a1…端縁
13…金属部材(部材)
13a…端部
20…溶融池
30…溶接部
100,100A,100B…レーザ溶接装置
111,112…レーザ装置
120…光学ヘッド
121,121-1,121-2…コリメートレンズ
122…集光レンズ
123…ミラー
124…フィルタ
125…回折光学素子(DOE)
125a…回折格子
126…ガルバノスキャナ
126a,126b…ミラー
130…光ファイバ
140…移動機構
A1,A2…領域
C…基準点
C1,C2…重心
CL1,CL2…中心線
g…隙間
L,L1,L2…レーザ光
N…非照射領域
S…スポット
S1…スポット
S2…スポット
S11,S12…スポット
S121…スポット(第一スポット)
S122…スポット(第二スポット)
SD…走査方向
X…方向
Y…方向
Z…方向

Claims (19)

  1. それぞれ第一方向の端部を有し当該端部が前記第一方向と交差した方向に隣り合った複数の部材の当該端部同士をレーザ溶接するレーザ溶接方法であって、
    レーザ光の照射によって形成された溶融池であって前記複数の部材の前記端部間で掛け渡された溶融池を形成する第一工程と、
    前記複数の部材の前記端部間で掛け渡された溶融池を固化する第二工程と、
    を備え、
    前記レーザ光は、それぞれ前記端部の表面上にスポットを形成する複数の第一レーザ光と、当該第一レーザ光とは異なる波長の第二レーザ光と、を含むレーザ溶接方法。
  2. 前記第一工程は、
    レーザ光の照射により前記複数の部材のうち少なくとも二つの部材の前記端部のそれぞれに溶融池を形成する工程と、
    前記少なくとも二つの部材の前記端部のそれぞれに形成された前記溶融池を一体化する工程と、
    を含む、請求項1に記載のレーザ溶接方法。
  3. 前記第一工程は、
    レーザ光の照射により前記複数の部材のうち少なくとも一つの部材の前記端部に溶融池を形成する工程と、
    前記少なくとも一つの部材の端部に形成された前記溶融池を他の部材の端部に拡張する工程と、
    を含む、請求項1に記載のレーザ溶接方法。
  4. 前記第一工程において、前記レーザ光を走査しながら照射する、請求項1に記載のレーザ溶接方法。
  5. 前記第一工程において、前記レーザ光を前記端部のそれぞれにおいて複数回走査する、請求項1に記載のレーザ溶接方法。
  6. 前記第一レーザ光の波長は、800[nm]以上かつ1200[nm]以下であり、前記第二レーザ光の波長は、600[nm]以下である、請求項1に記載のレーザ溶接方法。
  7. 前記第二レーザ光の波長は、400[nm]以上かつ500[nm]以下である、請求項6に記載のレーザ溶接方法。
  8. 前記第一レーザ光は、前記端部の表面上に三つ以上のスポットを形成する、請求項1に記載のレーザ溶接方法。
  9. 前記第一レーザ光の複数のスポットは、第一スポットと、当該第一スポットとずれるとともに当該第一スポットとは反対側が凸となるように屈曲または湾曲した形状に並べて配置された複数の第二スポットと、を含む、請求項8に記載のレーザ溶接方法。
  10. 前記第一スポットのパワー密度は、前記第二スポットのパワー密度より高い、請求項9に記載のレーザ溶接方法。
  11. 前記第一スポットは、前記第二レーザ光とともにまたは前記第二レーザ光によらず前記端部にキーホールを形成可能な一つのスポットまたはスポット群を含む、請求項9に記載のレーザ溶接方法。
  12. 前記第二スポットは、前記第二レーザ光とともにまたは前記第二レーザ光によらず前記端部をキーホールを形成せずに溶融可能なスポット群を含む、請求項9に記載のレーザ溶接方法。
  13. 前記第一レーザ光の複数のスポットは、前記第一レーザ光がビームシェイパによって分岐されたレーザ光によって形成される、請求項1に記載のレーザ溶接方法。
  14. 前記ビームシェイパは、回折光学素子である、請求項13に記載のレーザ溶接方法。
  15. 前記複数の部材は、銅系材料またはアルミニウム系材料である、請求項1~14のうちいずれか一つに記載のレーザ溶接方法。
  16. 前記部材は、線材、棒材、または板材である、請求項15に記載のレーザ溶接方法。
  17. 前記部材は、平角線である、請求項15に記載のレーザ溶接方法。
  18. 前記部材は、丸線である、請求項15に記載のレーザ溶接方法。
  19. 第一レーザ光を出力する第一レーザ装置と、
    前記第一レーザ光とは異なる波長の第二レーザ光を出力する第二レーザ装置と、
    前記第一レーザ光を分岐し当該分岐された第一レーザ光および前記第二レーザ光を含むレーザ光を出力する光学ヘッドと、
    を備え、
    レーザ光の照射により、それぞれ第一方向の端部を有し当該端部が前記第一方向と交差した方向に隣り合った複数の部材の当該端部上に、当該端部同士で掛け渡された溶接部を形成することにより、前記複数の部材を溶接するレーザ溶接装置。
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