JP2024051473A - 画像読取装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】背景色の切り換えにモーターの正転と逆転との切り換えが必要な構成では、モーターの発熱が顕著となり、モーターの寿命を低下させてしまう。
【解決手段】画像読取装置は、動力源によって所定方向にのみ駆動される歯車であって、第1大径歯車及び中間歯車と噛み合い可能な第1小径歯車を一体に備える第1複合歯車と、第1複合歯車によって所定方向に対し反対方向にのみ駆動される歯車であって、第1大径歯車と噛み合う第2大径歯車及び中間歯車と噛み合い可能な第2小径歯車を一体に備える第2複合歯車と、を備え、第1小径歯車と第2小径歯車は、一方が中間歯車と噛み合う場合、他方が中間歯車との噛み合いを解除する。
【選択図】図4
【解決手段】画像読取装置は、動力源によって所定方向にのみ駆動される歯車であって、第1大径歯車及び中間歯車と噛み合い可能な第1小径歯車を一体に備える第1複合歯車と、第1複合歯車によって所定方向に対し反対方向にのみ駆動される歯車であって、第1大径歯車と噛み合う第2大径歯車及び中間歯車と噛み合い可能な第2小径歯車を一体に備える第2複合歯車と、を備え、第1小径歯車と第2小径歯車は、一方が中間歯車と噛み合う場合、他方が中間歯車との噛み合いを解除する。
【選択図】図4
Description
本発明は、媒体の画像を読み取る画像読取装置に関する。
以下、画像読取装置の一例であるスキャナーを例に説明する。スキャナーにおいては、CIS(Contact Image Sensor)方式やCCD(Charge Coupled Devices)方式に代表されるイメージセンサーが用いられ、原稿画像の読み取りが行われる。
この様なスキャナーにおいては、イメージセンサーと対向する位置に、背景板が設けられる。背景板は、所謂シェーディング補正の為に用いられ、例えば白色、灰色、黒色等の樹脂板または白色、灰色、黒色等に塗装された金属板等が用いられる。そしてイメージセンサーにより背景板を読み取った際の読取値と原稿を読み取った際の読取値との差に基づいて読み取りデータが生成される。
この様なスキャナーにおいては、イメージセンサーと対向する位置に、背景板が設けられる。背景板は、所謂シェーディング補正の為に用いられ、例えば白色、灰色、黒色等の樹脂板または白色、灰色、黒色等に塗装された金属板等が用いられる。そしてイメージセンサーにより背景板を読み取った際の読取値と原稿を読み取った際の読取値との差に基づいて読み取りデータが生成される。
特許文献1には、背景色を白色と黒色とのいずれかに切り替えることが可能な画像読取装置が開示されている。特許文献1の画像読取装置では、背景版は裏当てと称されており、第1撮像装置と対向する第2裏当てと、第2撮像装置と対向する第1裏当てと、を備えている。第1裏当てと第2裏当ては、それぞれカムの回転によって回転可能に設けられている。前記カムは、モーターの動力によって正転と逆転とを行い、これにより第1裏当てと第2裏当てが対向位置と非対向位置との間で切り替わる。各裏当てが対向位置にある場合、背景色は白色となり、非対向位置にある場合、背景色は黒色となる。
上記の様にモーターの正転と逆転との切り換えが必要な構成では、モーターの発熱が顕著となり、モーターの寿命を低下させてしまう問題が生じる。その為、モーターの正転と逆転との切り換えを行うことなく背景色の切り換えを行うことが望まれる。
上記課題を解決する為の、本発明の画像読取装置は、原稿の第1面を読み取り可能な第1イメージセンサーと、原稿の前記第1面に対し反対の第2面を読み取り可能な第2イメージセンサーと、前記第2イメージセンサーと対面する対面状態と、前記第2イメージセンサーとの対面を解除する非対面状態と、を切り換え可能な第1背景板と、前記第1イメージセンサーと対面する対面状態と、前記第1イメージセンサーとの対面を解除する非対面状態と、を切り換え可能な第2背景板と、前記第1背景板及び前記第2背景板の状態切り換えの動力源と、前記動力源の動力によって第1回転方向に回転することで前記第1背景板を前記対面状態から前記非対面状態に切り換え、前記動力源の動力によって前記第1回転方向とは反対の第2回転方向に回転することで前記第1背景板を前記非対面状態から前記対面状態に切り換える第1カムと、前記動力源の動力によって前記第1回転方向に回転することで前記第2背景板を前記対面状態から前記非対面状態に切り換え、前記動力源の動力によって前記第2回転方向に回転することで前記第2背景板を前記非対面状態から前記対面状態に切り換える第2カムと、前記動力源の動力を前記第1カム及び前記第2カムに伝達する中間歯車と、前記動力源によって所定方向にのみ駆動される歯車であって、第1大径歯車及び前記中間歯車と噛み合い可能な第1小径歯車を一体に備える第1複合歯車と、前記第1複合歯車によって前記所定方向に対し反対方向にのみ駆動される歯車であって、前記第1大径歯車と噛み合う第2大径歯車及び前記中間歯車と噛み合い可能な第2小径歯車を一体に備える第2複合歯車と、を備え、前記第1小径歯車と前記第2小径歯車は、一方が前記中間歯車と噛み合う場合、他方が前記中間歯車との噛み合いを解除することを特徴とする。
以下、本発明を概略的に説明する。
第1の態様に係る画像読取装置は、原稿の第1面を読み取り可能な第1イメージセンサーと、原稿の前記第1面に対し反対の第2面を読み取り可能な第2イメージセンサーと、前記第2イメージセンサーと対面する対面状態と、前記第2イメージセンサーとの対面を解除する非対面状態と、を切り換え可能な第1背景板と、前記第1イメージセンサーと対面する対面状態と、前記第1イメージセンサーとの対面を解除する非対面状態と、を切り換え可能な第2背景板と、前記第1背景板及び前記第2背景板の状態切り換えの動力源と、前記動力源の動力によって第1回転方向に回転することで前記第1背景板を前記対面状態から前記非対面状態に切り換え、前記動力源の動力によって前記第1回転方向とは反対の第2回転方向に回転することで前記第1背景板を前記非対面状態から前記対面状態に切り換える第1カムと、前記動力源の動力によって前記第1回転方向に回転することで前記第2背景板を前記対面状態から前記非対面状態に切り換え、前記動力源の動力によって前記第2回転方向に回転することで前記第2背景板を前記非対面状態から前記対面状態に切り換える第2カムと、前記動力源の動力を前記第1カム及び前記第2カムに伝達する中間歯車と、前記動力源によって所定方向にのみ駆動される歯車であって、第1大径歯車及び前記中間歯車と噛み合い可能な第1小径歯車を一体に備える第1複合歯車と、前記第1複合歯車によって前記所定方向に対し反対方向にのみ駆動される歯車であって、前記第1大径歯車と噛み合う第2大径歯車及び前記中間歯車と噛み合い可能な第2小径歯車を一体に備える第2複合歯車と、を備え、前記第1小径歯車と前記第2小径歯車は、一方が前記中間歯車と噛み合う場合、他方が前記中間歯車との噛み合いを解除することを特徴とする。
第1の態様に係る画像読取装置は、原稿の第1面を読み取り可能な第1イメージセンサーと、原稿の前記第1面に対し反対の第2面を読み取り可能な第2イメージセンサーと、前記第2イメージセンサーと対面する対面状態と、前記第2イメージセンサーとの対面を解除する非対面状態と、を切り換え可能な第1背景板と、前記第1イメージセンサーと対面する対面状態と、前記第1イメージセンサーとの対面を解除する非対面状態と、を切り換え可能な第2背景板と、前記第1背景板及び前記第2背景板の状態切り換えの動力源と、前記動力源の動力によって第1回転方向に回転することで前記第1背景板を前記対面状態から前記非対面状態に切り換え、前記動力源の動力によって前記第1回転方向とは反対の第2回転方向に回転することで前記第1背景板を前記非対面状態から前記対面状態に切り換える第1カムと、前記動力源の動力によって前記第1回転方向に回転することで前記第2背景板を前記対面状態から前記非対面状態に切り換え、前記動力源の動力によって前記第2回転方向に回転することで前記第2背景板を前記非対面状態から前記対面状態に切り換える第2カムと、前記動力源の動力を前記第1カム及び前記第2カムに伝達する中間歯車と、前記動力源によって所定方向にのみ駆動される歯車であって、第1大径歯車及び前記中間歯車と噛み合い可能な第1小径歯車を一体に備える第1複合歯車と、前記第1複合歯車によって前記所定方向に対し反対方向にのみ駆動される歯車であって、前記第1大径歯車と噛み合う第2大径歯車及び前記中間歯車と噛み合い可能な第2小径歯車を一体に備える第2複合歯車と、を備え、前記第1小径歯車と前記第2小径歯車は、一方が前記中間歯車と噛み合う場合、他方が前記中間歯車との噛み合いを解除することを特徴とする。
本態様によれば、前記第1複合歯車から前記第2複合歯車へ動力が伝達される。ここで前記第1複合歯車には前記中間歯車と噛み合い可能な第1小径歯車が設けられており、また前記第2複合歯車には前記中間歯車と噛み合い可能な第2小径歯車が設けられている。そして前記第1複合歯車と前記第2複合歯車は噛み合っており、回転方向が逆である為、前記第1小径歯車が前記中間歯車と噛み合う場合と、前記第2小径歯車が前記中間歯車と噛み合う場合とで、前記中間歯車の回転方向を異ならせることができる。この様な中間歯車により前記第1背景板と前記第2背景板を駆動すれば、前記第1背景板と前記第2背景板の状態切り換えを行うことができる。
この様に前記第1複合歯車と前記第2複合歯車が一定方向にのみ回転することで、前記中間歯車の回転方向を切り換えることができる為、前記動力源の回転方向を切り換えることなく背景色の切り換えを行うことができ、前記動力源の発熱を抑制して前記動力源の寿命を延ばすことができる。
この様に前記第1複合歯車と前記第2複合歯車が一定方向にのみ回転することで、前記中間歯車の回転方向を切り換えることができる為、前記動力源の回転方向を切り換えることなく背景色の切り換えを行うことができ、前記動力源の発熱を抑制して前記動力源の寿命を延ばすことができる。
尚、前記第1小径歯車と前記第2小径歯車は、一方が前記中間歯車と噛み合う場合、他方が前記中間歯車との噛み合いを解除する関係にあり、即ち前記第1小径歯車と前記第2小径歯車はそれぞれ全周に設けられておらず一部に設けられる構成である。このことから、前記第1小径歯車と前記第2小径歯車が前記中間歯車と同時に噛み合うことはなく、前記中間歯車がロックして回転不能となることもない。
このことにより前記動力源の一方向の回転によって前記第1背景板と前記第2背景板の状態切り換えを行う装置を簡単な構成で実現できる。
このことにより前記動力源の一方向の回転によって前記第1背景板と前記第2背景板の状態切り換えを行う装置を簡単な構成で実現できる。
第2の態様は、第1の態様において、前記第1イメージセンサーを備えた下ユニットと、前記第2イメージセンサーを備えたユニットであって、前記下ユニットに対し開閉可能な上ユニットと、前記第1背景板が状態切り換えを行う為に前記第1カムと係わり合う部位であって前記下ユニットに設けられる第1動力受け部と、前記第2背景板が状態切り換えを行う為に前記第2カムと係わり合う部位であって前記上ユニットに設けられる第2動力受け部と、を備え、前記第1カムと前記第2カムは、前記下ユニットに設けられ、前記第2動力受け部は、前記上ユニットの開閉に伴い、前記第2カムと係わり合いが可能な状態と前記第2カムから離間する状態とを切り換えることを特徴とする。
本態様によれば、前記上ユニットを前記下ユニットに対して開閉可能として装置のメンテナンスを実行可能としながらも、前記上ユニットに設けられた前記第2背景板を、前記第2動力受け部を介して前記第2カムによって回転させることができる。
第3の態様は、第1の態様において、前記第1小径歯車と前記第2小径歯車は、いずれも周方向において歯車の形成範囲が180°未満であって、前記周方向における歯車の形成範囲が同じであることを特徴とする。
本態様によれば、前記第1小径歯車と前記第2小径歯車は、いずれも周方向において歯車の形成範囲が180°未満であって、前記周方向における歯車の形成範囲が同じであることから、前記第1小径歯車を備える前記第1複合歯車と、前記第2小径歯車を備える前記第2複合歯車を、同じ歯車で構成することができ、装置の低コスト化を図ることができる。
尚、本態様は上記第1の態様に限らず、上記第2の態様に適用しても良い。
尚、本態様は上記第1の態様に限らず、上記第2の態様に適用しても良い。
第4の態様は、第1の態様において、前記第1背景板と前記第2背景板は、前記中間歯車の所定の回転範囲において前記対面状態と前記非対面状態との切り換えを行い、前記中間歯車に臨む位置には、前記中間歯車が前記回転範囲の一方の端部に到達したこと及び前記回転範囲の他方の端部に到達したことを検出する位置検出部が設けられることを特徴とする。
本態様によれば、前記中間歯車が前記回転範囲の一方の端部に到達したこと及び前記回転範囲の他方の端部に到達したことを検出する位置検出部が設けられるので、前記中間歯車を適切に回転させることができ、ひいては前記第1背景板と前記第2背景板の状態を適切に切り換えることができる。
尚、本態様は上記第1の態様に限らず、上記第2~第3の態様のいずれかに適用しても良い。
尚、本態様は上記第1の態様に限らず、上記第2~第3の態様のいずれかに適用しても良い。
第5の態様は、第4の態様において、各種情報を表示する表示部を備え、前記動力源を制御する制御部は、前記位置検出部の検出情報をもとに、前記中間歯車を前記回転範囲の一方の端部に向けて駆動しても前記中間歯車が前記回転範囲の一方の端部に到達しないと判断する場合、或いは前記中間歯車を前記回転範囲の他方の端部に向けて駆動しても前記中間歯車が前記回転範囲の他方の端部に到達しないと判断する場合、前記動力源を停止し、前記表示部にアラートを表示することを特徴とする。
本態様によれば、異常が生じた虞がある場合に前記動力源を停止することで装置の破損を抑制でき、また前記表示部にアラートが表示されることでユーザーにその旨を知らせることができる。
第6の態様は、第1の態様において、原稿の搬送方向において前記前記第1イメージセンサー及び前記第2イメージセンサーの上流に位置し、読み取り前の原稿を搬送方向の下流に送り出す給送ローラーを備え、前記動力源は、前記給送ローラーの動力源であり、前記動力源の正転によって前記給送ローラーが原稿を下流に給送し、前記動力源と前記第1複合歯車との間の動力伝達経路には、ワンウェイクラッチが設けられ、前記ワンウェイクラッチは、前記動力源が正転する際、前記動力源の動力を前記第1複合歯車に伝達せず、前記動力源が逆転する際、前記動力源の動力を前記第1複合歯車に伝達することを特徴とする。
本態様によれば、前記動力源は、前記給送ローラーの動力源であり、前記動力源の逆転によって前記中間歯車が回転し、前記第1背景板と前記第2背景板が状態を切り換える構成であることから、前記第1背景板と前記第2背景板の状態切り換えの為の専用の動力源が不要となり、装置の低コスト化と小型化を図ることができる。
尚、本態様は上記第1の態様に限らず、上記第2~第5の態様のいずれかに適用しても良い。
尚、本態様は上記第1の態様に限らず、上記第2~第5の態様のいずれかに適用しても良い。
第7の態様は、第1の態様において、原稿の搬送方向において前記前記第1イメージセンサー及び前記第2イメージセンサーの上流に位置し、読み取り前の原稿を搬送方向の下流に送り出す給送ローラーと、前記搬送方向において前記前記第1イメージセンサー及び前記第2イメージセンサーの上流であって前記給送ローラーの下流に位置し、原稿を下流に搬送する搬送ローラー対と、を備え、前記動力源は、前記搬送ローラー対の動力源であり、前記動力源の正転によって前記搬送ローラー対が原稿を下流に搬送し、前記動力源と前記第1複合歯車との間の動力伝達経路には、ワンウェイクラッチが設けられ、前記ワンウェイクラッチは、前記動力源が正転する際、前記動力源の動力を前記第1複合歯車に伝達せず、前記動力源が逆転する際、前記動力源の動力を前記第1複合歯車に伝達することを特徴とする。
本態様によれば、前記動力源は、前記搬送ローラー対の動力源であり、前記動力源の逆転によって前記中間歯車が回転し、前記第1背景板と前記第2背景板が状態を切り換える構成であることから、前記第1背景板と前記第2背景板の状態切り換えの為の専用の動力源が不要となり、装置の低コスト化と小型化を図ることができる。
尚、本態様は上記第1の態様に限らず、上記第2~第5の態様のいずれかに適用しても良い。
尚、本態様は上記第1の態様に限らず、上記第2~第5の態様のいずれかに適用しても良い。
第8の態様は、第2の態様において、前記上ユニットの開閉状態の検出に用いる開閉センサーを備え、前記動力源を制御する制御部は、前記開閉センサーにより前記上ユニットの開状態から閉状態への切り換わりを検出した場合、前記動力源を駆動して、前記第1背景板及び前記第2背景板を前記対面状態または前記非対面状態に切り換えることを特徴とする。
前記上ユニットが開いた状態では、前記第2動力受け部をユーザーが直接操作して前記第2背景板の状態切り換えを行う虞があり、前記上ユニットが閉じられた際に、装置の制御部が把握している状態とは異なっている虞がある。
そこで本態様では、前記上ユニットの開閉状態の検出に用いる開閉センサーにより前記上ユニットの開状態から閉状態への切り換わりを検出した場合、前記動力源を駆動して、前記第1背景板及び前記第2背景板を前記対面状態または前記非対面状態に切り換える。従って、前記上ユニットを開いた際の予期しないユーザー操作に適切に対応することができる。
そこで本態様では、前記上ユニットの開閉状態の検出に用いる開閉センサーにより前記上ユニットの開状態から閉状態への切り換わりを検出した場合、前記動力源を駆動して、前記第1背景板及び前記第2背景板を前記対面状態または前記非対面状態に切り換える。従って、前記上ユニットを開いた際の予期しないユーザー操作に適切に対応することができる。
第9の態様は、第1の態様において、各種設定操作を行う操作部を備え、前記動力源を制御する制御部は、前記操作部による操作に従って前記動力源を制御して前記第1背景板及び前記第2背景板の状態を切り換えることを特徴とする。
本態様によれば、ユーザーは前記操作部を介して前記第1背景板及び前記第2背景板の状態を容易に切り換えることができる。
尚、本態様は上記第1の態様に限らず、上記第2~第8の態様のいずれかに適用しても良い。
尚、本態様は上記第1の態様に限らず、上記第2~第8の態様のいずれかに適用しても良い。
以下、本発明を具体的に説明する。
以下では、本発明に係る画像読取装置の一実施形態について図面に基づき説明する。本実施形態では画像読取装置の一例として、媒体の一例である原稿(以下、原稿Pと言う)の表面及び裏面の少なくとも一面を読み取り可能なドキュメントスキャナー(以下、単にスキャナー1と称する)を例に挙げる。
以下では、本発明に係る画像読取装置の一実施形態について図面に基づき説明する。本実施形態では画像読取装置の一例として、媒体の一例である原稿(以下、原稿Pと言う)の表面及び裏面の少なくとも一面を読み取り可能なドキュメントスキャナー(以下、単にスキャナー1と称する)を例に挙げる。
尚、各図において示すX-Y-Z座標系はX軸方向が装置幅方向であり原稿幅方向である。装置前面から見て左を+X方向、右を-X方向とする。
またY軸方向は原稿搬送方向である。本実施形態においてY軸方向は水平面に対して交差する方向である。以下では原稿Pが給送されていく方向である+Y方向を「下流」といい、これと反対の方向である-Y方向を「上流」という場合がある。
またZ軸方向はY軸方向と交差する方向であって、概ね搬送される原稿の面と直交する方向である。+Z方向は鉛直上方成分を含む方向であり、-Z方向は鉛直下方成分を含む方向である。
また以下では部材の回転方向を方向Kaと方向Kbとを用いて説明する。方向Kaは第1回転方向の一例であり、方向Kbは第2回転方向の一例である。
またY軸方向は原稿搬送方向である。本実施形態においてY軸方向は水平面に対して交差する方向である。以下では原稿Pが給送されていく方向である+Y方向を「下流」といい、これと反対の方向である-Y方向を「上流」という場合がある。
またZ軸方向はY軸方向と交差する方向であって、概ね搬送される原稿の面と直交する方向である。+Z方向は鉛直上方成分を含む方向であり、-Z方向は鉛直下方成分を含む方向である。
また以下では部材の回転方向を方向Kaと方向Kbとを用いて説明する。方向Kaは第1回転方向の一例であり、方向Kbは第2回転方向の一例である。
スキャナー1は、原稿Pの画像を読み取る読取部20(図2参照)を内部に備える装置本体2を備えている。
装置本体2は、第1ユニットとしての下ユニット3、及び第2ユニットとしての上ユニット4を備えて構成されている。上ユニット4は下ユニット3に対して原稿搬送方向下流の回動軸4b(図2参照)を回動支点として回動することで開閉可能に設けられている。上ユニット4を装置前面側に図2の符号4-1で示す様に回動して開くことで、原稿Pの原稿搬送経路を露呈させて原稿Pのジャムの処理を容易に行うことができる。
装置本体2は、第1ユニットとしての下ユニット3、及び第2ユニットとしての上ユニット4を備えて構成されている。上ユニット4は下ユニット3に対して原稿搬送方向下流の回動軸4b(図2参照)を回動支点として回動することで開閉可能に設けられている。上ユニット4を装置前面側に図2の符号4-1で示す様に回動して開くことで、原稿Pの原稿搬送経路を露呈させて原稿Pのジャムの処理を容易に行うことができる。
装置本体2の背面には、給送される原稿Pを載置する載置面11aを有する原稿載置部11が設けられている。原稿載置部11は、装置本体2に対して着脱可能に設けられている。
また、原稿載置部11には、原稿Pの搬送方向(Y軸方向)と交差する幅方向(X軸方向)の側縁をガイドする左右一対のエッジガイド12A、12Bが設けられている。
また、原稿載置部11には、原稿Pの搬送方向(Y軸方向)と交差する幅方向(X軸方向)の側縁をガイドする左右一対のエッジガイド12A、12Bが設けられている。
原稿載置部11は、第1ペーパーサポート8及び第2ペーパーサポート9を備えている。第1ペーパーサポート8及び第2ペーパーサポート9は、原稿載置部11の内部に収納可能であり、且つ、図1に示す様に原稿載置部11から引き出し可能に構成され、載置面11aの長さを調整可能になっている。
装置本体2は、上ユニット4の装置前面側に、各種読み取り設定や読み取り実行の操作を行い、また読み取り設定内容等を示すユーザインタフェース(UI)が実現される操作パネル7を備えている。操作パネル7は、本実施形態では表示と入力の双方が行える所謂タッチパネルであり、各種操作を行う為の操作部と、各種情報を表示する為の表示部とを兼用する。
上ユニット4の上部には装置本体2内部に連なる給送口6が設けられており、原稿載置部11に載置される原稿Pは、給送口6から装置本体2内部に設けられる読取部20に向けて送られる。
また、下ユニット3の装置前面側には、排出される原稿Pを受ける排紙トレイ5が設けられている。
上ユニット4の上部には装置本体2内部に連なる給送口6が設けられており、原稿載置部11に載置される原稿Pは、給送口6から装置本体2内部に設けられる読取部20に向けて送られる。
また、下ユニット3の装置前面側には、排出される原稿Pを受ける排紙トレイ5が設けられている。
次に、主として図2を参照して、スキャナー1における原稿搬送経路について説明する。
図2において符号Tで示す実線は、原稿搬送経路(換言すれば、原稿Pの通過軌跡)を示している。原稿搬送経路Tは、下ユニット3と、上ユニット4とによって挟まれた空間である。
図2において符号Tで示す実線は、原稿搬送経路(換言すれば、原稿Pの通過軌跡)を示している。原稿搬送経路Tは、下ユニット3と、上ユニット4とによって挟まれた空間である。
原稿搬送経路Tの最も上流側には、原稿載置部11が設けられており、原稿載置部11の下流側には、原稿載置部11の載置面11aに載置された原稿Pを読取部20に向けて送る給送ローラー14と、給送ローラー14との間で原稿Pをニップして分離する分離ローラー15が設けられている。
給送ローラー14は、原稿載置部11の載置面11aに載置された原稿Pのうち、最下位のものと接する。従って、スキャナー1において複数枚の原稿Pを原稿載置部11にセットした場合には、載置面11a側の原稿Pから順に下流側に向けて給送される。
給送ローラー14は、給送モーター45(図3参照)により回転駆動される。給送ローラー14は給送モーター45から回転トルクを得て方向Kbに回転する。尚、符号86は給送ローラー14の回転軸である。また符号48はワンウェイクラッチであり、給送モーター45が正転する場合、ワンウェイクラッチ48は給送モーター45の動力を給送ローラー14に伝達する。また給送モーター45が停止した状態において、下流の搬送ローラー対16によって原稿Pが下流に搬送される際、給送ローラー14は搬送される原稿Pに接して従動回転する。このときワンウェイクラッチ48は、給送ローラー14の回転を給送モーター45に伝達せず、これにより給送ローラー14は給送モーター45から回転負荷を受けることなく従動回転することができる。
分離ローラー15には、搬送モーター46(図3参照)から、不図示のトルクリミッタを介して方向Kbの回転トルクが伝達される。
給送ローラー14と分離ローラー15との間に原稿Pが介在しない場合、或いは1枚のみ介在する場合、分離ローラー15は、不図示のトルクリミッタにおいて滑りが生じることにより、搬送モーター46から受ける回転トルクに拘わらず方向Kaに従動回転する。
給送ローラー14と分離ローラー15との間に、給送されるべき原稿Pに加えて更に2枚目以降の原稿Pが入り込むと、原稿間で滑りが生じることにより、分離ローラー15は搬送モーター46から受ける回転トルクにより方向Kbに回転し、2枚目以降の原稿Pが上流に戻され、重送が防止される。
給送ローラー14と分離ローラー15との間に原稿Pが介在しない場合、或いは1枚のみ介在する場合、分離ローラー15は、不図示のトルクリミッタにおいて滑りが生じることにより、搬送モーター46から受ける回転トルクに拘わらず方向Kaに従動回転する。
給送ローラー14と分離ローラー15との間に、給送されるべき原稿Pに加えて更に2枚目以降の原稿Pが入り込むと、原稿間で滑りが生じることにより、分離ローラー15は搬送モーター46から受ける回転トルクにより方向Kbに回転し、2枚目以降の原稿Pが上流に戻され、重送が防止される。
給送ローラー14の下流側には、搬送ローラー対16と、画像を読み取る読取部20と、排出ローラー対17とが設けられている。搬送ローラー対16は、搬送モーター46(図3参照)により回転駆動される搬送駆動ローラー16aと、従動回転する搬送従動ローラー16bとを備えて成る。
給送ローラー14により給送された原稿Pは搬送ローラー対16にニップされて、搬送ローラー対16の下流側に位置する読取部20に搬送される。
給送ローラー14により給送された原稿Pは搬送ローラー対16にニップされて、搬送ローラー対16の下流側に位置する読取部20に搬送される。
給送ローラー14の下流側には、第1原稿検出部31が設けられている。第1原稿検出部31は、一例として光学式センサーとして構成され、原稿搬送経路Tを挟んで対向配置される発光部31aと、受光部31bとを備えて成り、受光部31bが制御部40(図3参照)に検出光の強度を示す電気信号を送信する。搬送される原稿Pが発光部31aから発せられる検出光を遮ることにより、前記検出光の強度を示す電気信号が変化し、これにより制御部40は、原稿Pの先端或いは後端の通過を検知できる。
また、第1原稿検出部31の下流側には、原稿Pの重送を検出する重送検出部30が配置されている。重送検出部30は、原稿搬送経路Tを挟んで対向配置される超音波発信部30aと、超音波を受信する超音波受信部30bとを備えて成り、超音波受信部30bが制御部40(図3参照)に検出した超音波の強度を示す電気信号を送信する。原稿Pの重送が生じると、前記超音波の強度を示す電気信号が変化し、これにより制御部40は、原稿Pの重送を検知できる。
また、重送検出部30の下流側には、第2原稿検出部32が設けられている。第2原稿検出部32は、レバーを有する接触式センサーとして構成されており、原稿Pの先端或いは後端の通過に伴いレバーが回動すると、第2原稿検出部32から制御部40(図3参照)に送られる電気信号が変化し、これにより制御部40は、原稿Pの先端或いは後端の通過を検知できる。
制御部40は、上述した第1原稿検出部31及び第2原稿検出部32により、原稿搬送経路Tにおける原稿Pの位置を把握することができる。
制御部40は、上述した第1原稿検出部31及び第2原稿検出部32により、原稿搬送経路Tにおける原稿Pの位置を把握することができる。
次に、第2原稿検出部32の下流側に設けられた読取部20は、上ユニット4側に設けられた第2イメージセンサーとしての上部読取センサー20Aと、下ユニット3側に設けられた第1イメージセンサーとしての下部読取センサー20Bと、を備えている。本実施形態において、上部読取センサー20A及び下部読取センサー20Bは密着型イメージセンサーモジュール(CISM)を備えている。
下部読取センサー20Bにより、原稿Pの下面即ち第1面が読み取られ、上部読取センサー20Aにより、原稿Pの上面即ち第2面が読み取られる。
下部読取センサー20Bにより、原稿Pの下面即ち第1面が読み取られ、上部読取センサー20Aにより、原稿Pの上面即ち第2面が読み取られる。
密着型イメージセンサーモジュールとして、上部読み取りセンサー20Aは、イメージセンサー21Aを有し、下部読み取りセンサー20Bは、イメージセンサー21Bを備える。下部読み取りセンサー20Bは、上側のイメージセンサー21Aと対向する位置に第1背景ユニット60を備え、上部読み取りセンサー20Aは、下側のイメージセンサー21Bと対向する位置に第2背景ユニット70を備えている。
第1背景ユニット60には、第1背景板61(図4~図6参照)が設けられ、第2背景ユニット70には、第2背景板71(図4~図6参照)が設けられている。第1背景板61及び第2背景板71は、シェーディング補正の為に、対向するイメージセンサーにより読み取られる基準板で、例えば白色、灰色、黒色等の樹脂板または白色、灰色、黒色等に塗装された金属板等を用いることができる。
詳しくは後に説明するが、第1背景板61及び第2背景板71は動力源の動力により回転可能に設けられ、回転することにより対向するイメージセンサーと対面する対面状態と非対面状態とを切り換えることができる。本実施形態では、第1背景板61及び第2背景板71は一例として白色を成しており、前記対面状態では白色基準値を取得することができ、前記非対面状態では黒色基準値を取得することができる。
詳しくは後に説明するが、第1背景板61及び第2背景板71は動力源の動力により回転可能に設けられ、回転することにより対向するイメージセンサーと対面する対面状態と非対面状態とを切り換えることができる。本実施形態では、第1背景板61及び第2背景板71は一例として白色を成しており、前記対面状態では白色基準値を取得することができ、前記非対面状態では黒色基準値を取得することができる。
原稿Pは、読取部20において原稿Pの第1面及び第2面の少なくとも一方の面の画像を読み取られた後、読取部20の下流側に位置する排出ローラー対17にニップされて、下ユニット3の装置前面側に設けられた排出口18から排出される。
排出ローラー対17は、搬送モーター46(図3参照)により回転駆動される排出駆動ローラー17aと、従動回転する排出従動ローラー17bとを備えて成る。
排出ローラー対17は、搬送モーター46(図3参照)により回転駆動される排出駆動ローラー17aと、従動回転する排出従動ローラー17bとを備えて成る。
以下、図3を参照しつつスキャナー1における制御系統について説明する。図3は本発明に係るスキャナー1の制御系統を示すブロック図である。
図3において、制御手段としての制御部40は原稿Pの送り制御及び読み取り制御を含め、その他スキャナー1の各種制御を行う。制御部40には操作パネル7からの信号が入力され、また、操作パネル7の表示、特にユーザインタフェース(UI)を実現する為の信号が制御部40から操作パネル7に送信される。
図3において、制御手段としての制御部40は原稿Pの送り制御及び読み取り制御を含め、その他スキャナー1の各種制御を行う。制御部40には操作パネル7からの信号が入力され、また、操作パネル7の表示、特にユーザインタフェース(UI)を実現する為の信号が制御部40から操作パネル7に送信される。
制御部40は、給送モーター45、搬送モーター46、のこれらモーターを制御する。上述したように給送モーター45は、給送ローラー14の動力源であり、搬送モーター46は、分離ローラー15、搬送ローラー対16、排出ローラー対17、のこれらの動力源である。
尚、本実施形態において給送モーター45は、第1背景ユニット60及び第2背景ユニット70の状態切り換えを行う為の動力源でもある。
尚、本実施形態において給送モーター45は、第1背景ユニット60及び第2背景ユニット70の状態切り換えを行う為の動力源でもある。
制御部40には、読取部20からの読み取りデータが入力され、また、読取部20を制御する為の信号が制御部40から読取部20に送信される。
制御部40には、重送検出部30、第1原稿検出部31、第2原稿検出部32、ポジションセンサー78(後述)、開閉センサー79(後述)のこれら検出手段からの検出信号も入力され、これら検出信号に基づき必要な制御を行う。
制御部40には、重送検出部30、第1原稿検出部31、第2原稿検出部32、ポジションセンサー78(後述)、開閉センサー79(後述)のこれら検出手段からの検出信号も入力され、これら検出信号に基づき必要な制御を行う。
制御部40は、CPU41、ROM42、メモリ43を備えている。CPU41はROM42に格納されたプログラム44に従って各種演算処理を行い、スキャナー1全体の動作を制御する。記憶部の一例であるメモリ43は読み出し及び書き込みが可能な不揮発性メモリであり、操作パネル7を介して入力された設定情報等が保存される。
またスキャナー1は外部コンピュータ100と接続可能に構成されており、制御部40には、外部コンピュータ100から情報が入力され、その情報に基づいて制御部40が必要な制御を行う。
続いて、図4以降を参照しつつ、背景板の切り換えについて説明する。
図2を参照しつつ説明したように、下部読み取りセンサー20Bは、上側のイメージセンサー21Aと対向する位置に第1背景ユニット60を備える。また上部読み取りセンサー20Aは、下側のイメージセンサー21Bと対向する位置に第2背景ユニット70を備える。図4~図6に示す様に第1背景ユニット60は第1背景板61を備え、第2背景ユニット70は第2背景板71を備える。
図2を参照しつつ説明したように、下部読み取りセンサー20Bは、上側のイメージセンサー21Aと対向する位置に第1背景ユニット60を備える。また上部読み取りセンサー20Aは、下側のイメージセンサー21Bと対向する位置に第2背景ユニット70を備える。図4~図6に示す様に第1背景ユニット60は第1背景板61を備え、第2背景ユニット70は第2背景板71を備える。
第1背景板61及び第2背景板71は、対向する相手側のイメージセンサーと対面する対面状態(図4、図5)と、対向する相手側のイメージセンサーとの対面を解除する非対面状態(図6)と、を切り換え可能に設けられている。
尚、「対面状態」及び「非対面状態」の用語は、第1背景板61と第2背景板71の状態を意味するものであるが、以下では便宜上、第1背景板61を備える第1背景ユニット60やその構成要素の状態、及び、第2背景板71を備える第2背景ユニット70やその構成要素の状態についても、「対面状態」及び「非対面状態」の用語を用いて表現する場合がある。
尚、「対面状態」及び「非対面状態」の用語は、第1背景板61と第2背景板71の状態を意味するものであるが、以下では便宜上、第1背景板61を備える第1背景ユニット60やその構成要素の状態、及び、第2背景板71を備える第2背景ユニット70やその構成要素の状態についても、「対面状態」及び「非対面状態」の用語を用いて表現する場合がある。
以下、各背景板の状態を切り換える機構について説明する。
下ユニット3には、図4に示す様に給送モーター45が設けられている。
給送モーター45の動力は、動力伝達部80を介して給送ローラー14に伝達される。また給送モーター45の動力は、動力伝達部80を介して第1背景ユニット60及び第2背景ユニット70に伝達される。動力伝達部80は、給送モーター45の動力を、中間歯車54を介して第1背景ユニット60及び第2背景ユニット70に伝達する。
下ユニット3には、図4に示す様に給送モーター45が設けられている。
給送モーター45の動力は、動力伝達部80を介して給送ローラー14に伝達される。また給送モーター45の動力は、動力伝達部80を介して第1背景ユニット60及び第2背景ユニット70に伝達される。動力伝達部80は、給送モーター45の動力を、中間歯車54を介して第1背景ユニット60及び第2背景ユニット70に伝達する。
以下、更に詳しく説明する。
図4に示す各構成要素は、本実施形態では装置本体2において-X方向の端部に設けられている。符号3aは下ユニット3の基体を構成する下ユニットフレームであり、符号4aは上ユニット4の基体を構成する上ユニットフレームである。図4に示す各構成要素のうち、第2背景ユニット70を除いて下ユニットフレーム3aに設けられ、第2背景ユニット70は上ユニットフレーム4aに設けられる。
図4に示す各構成要素は、本実施形態では装置本体2において-X方向の端部に設けられている。符号3aは下ユニット3の基体を構成する下ユニットフレームであり、符号4aは上ユニット4の基体を構成する上ユニットフレームである。図4に示す各構成要素のうち、第2背景ユニット70を除いて下ユニットフレーム3aに設けられ、第2背景ユニット70は上ユニットフレーム4aに設けられる。
給送モーター45のモーター軸には駆動プーリー81が設けられ、駆動プーリー81と従動プーリー84とに駆動ベルト82が掛け渡されている。従動プーリー84には歯車部84aが一体に設けられ、歯車部84aには二段歯車87の大径歯車87aが噛み合っている。尚、本実施形態において二段歯車或いは複合歯車と称する場合、大径歯車と小径歯車とが一体に構成された歯車を意味する。
従動プーリー84は、回転軸83を中心に回転する。従動プーリー84は、回転軸83に対して相対的に回転する。
従動プーリー84は、回転軸83を中心に回転する。従動プーリー84は、回転軸83に対して相対的に回転する。
尚、以下において給送モーター45のモーター軸に設けられた駆動プーリー81が図の方向Kaに回転する場合の給送モーター45の回転を、給送モーター45の正転と称する場合があり、駆動プーリー81が図の方向Kbに回転する場合の給送モーター45の回転を、給送モーター45の逆転と称する場合がある。給送モーター45が正転する場合、給送ローラー14は正転して原稿Pを下流へ給送する。
二段歯車87は、回転軸86を中心に回転可能である。回転軸86は、給送ローラー14の回転軸でもあり、給送ローラー14と一体に回転する。二段歯車87は、回転軸86に対して相対的に回転する。二段歯車87と回転軸86との間には上述したワンウェイクラッチ48が設けられている。二段歯車87が方向Kbに回転する場合、ワンウェイクラッチ48は回転軸86即ち給送ローラー14に駆動力を伝達し、二段歯車87が方向Kaに回転する場合、ワンウェイクラッチ48は回転軸86即ち給送ローラー14に駆動力を伝達しない。
二段歯車87の小径歯車87bは歯車88と噛み合い、歯車88に駆動力を伝達する。歯車88は回転軸83を中心に回転する。歯車88は、回転軸83に対して相対的に回転する。また回転軸83には歯車89が回転可能に設けられている。歯車89は、回転軸83に対して相対的に回転する。歯車88と歯車89との間にはワンウェイクラッチ90が設けられており、給送モーター45が正転する場合、歯車88は歯車89に動力を伝達せず、給送モーター45が逆転する場合、歯車88は歯車89に動力を伝達する。これにより歯車89は、方向Kbにのみ回転する。
歯車89には、歯車91が噛み合っている。歯車89は方向Kbにのみ回転する為、歯車91は方向Kaにのみ回転する。
歯車91には第1複合歯車92の第1大径歯車92aが噛み合い、第1大径歯車92aには第2複合歯車93の第2大径歯車93aが噛み合っている。
歯車91には第1複合歯車92の第1大径歯車92aが噛み合い、第1大径歯車92aには第2複合歯車93の第2大径歯車93aが噛み合っている。
ここで、図8、図9を参照して第1複合歯車92及び第2複合歯車93について詳述する。尚、図8、図9において各回転体に示す矢印は、各図に示す状態での回転方向を示している。
歯車91は方向Kaにのみ回転する為、第1複合歯車92は方向Kbにのみ回転し、また第2複合歯車93は方向Kaにのみ回転する。
第1複合歯車92は第1大径歯車92aと第1小径歯車92bとを一体に備えており、また第2複合歯車93は第2大径歯車93aと第2小径歯車93bとを一体に備えている。
本実施形態において第1小径歯車92bの周方向における形成範囲は180°未満であり、また第2小径歯車93bの周方向における形成範囲も180°未満である。そして本実施形態において第1複合歯車92及び第2複合歯車93は同一の二段歯車が用いられている。
歯車91は方向Kaにのみ回転する為、第1複合歯車92は方向Kbにのみ回転し、また第2複合歯車93は方向Kaにのみ回転する。
第1複合歯車92は第1大径歯車92aと第1小径歯車92bとを一体に備えており、また第2複合歯車93は第2大径歯車93aと第2小径歯車93bとを一体に備えている。
本実施形態において第1小径歯車92bの周方向における形成範囲は180°未満であり、また第2小径歯車93bの周方向における形成範囲も180°未満である。そして本実施形態において第1複合歯車92及び第2複合歯車93は同一の二段歯車が用いられている。
第1複合歯車92の第1小径歯車92bは二段歯車94の大径歯車94aと噛み合い可能であり、同様に第2複合歯車93の第2小径歯車93bも二段歯車94の大径歯車94aと噛み合い可能である。第1複合歯車92の第1小径歯車92bと第2複合歯車93の第2小径歯車93bは、二段歯車94の大径歯車94aと同時に噛み合わない様に設けられている。即ち、第1複合歯車92の第1小径歯車92bが二段歯車94の大径歯車94aと噛み合っている場合、図8に示す様に第2複合歯車93の第2小径歯車93bは二段歯車94の大径歯車94aと噛み合わない。また第2複合歯車93の第2小径歯車93bが二段歯車94の大径歯車94aと噛み合っている場合、図9に示す様に第1複合歯車92の第1小径歯車92bは二段歯車94の大径歯車94aと噛み合わない。
図8に示す様に第1複合歯車92の第1小径歯車92bが二段歯車94の大径歯車94aと噛み合っている場合、二段歯車94は方向Kaに回転する。
また図9に示す様に第2複合歯車93の第2小径歯車93bが二段歯車94の大径歯車94aと噛み合っている場合、二段歯車94は方向Kbに回転する。
二段歯車94の小径歯車94bには歯車95が噛み合っており、二段歯車94が方向Kaに回転する場合、図8に示す様に歯車95は方向Kbに回転し、また二段歯車94が方向Kbに回転する場合、図9に示す様に歯車95は方向Kaに回転する。
歯車95には、図5、図6に示す様に中間歯車54が噛み合っている。中間歯車54は、歯車95の回転方向の切り換わりに応じて回転方向を切り換える。
また図9に示す様に第2複合歯車93の第2小径歯車93bが二段歯車94の大径歯車94aと噛み合っている場合、二段歯車94は方向Kbに回転する。
二段歯車94の小径歯車94bには歯車95が噛み合っており、二段歯車94が方向Kaに回転する場合、図8に示す様に歯車95は方向Kbに回転し、また二段歯車94が方向Kbに回転する場合、図9に示す様に歯車95は方向Kaに回転する。
歯車95には、図5、図6に示す様に中間歯車54が噛み合っている。中間歯車54は、歯車95の回転方向の切り換わりに応じて回転方向を切り換える。
以上により動力伝達部80は、駆動プーリー81、駆動ベルト82、従動プーリー84、歯車部84a、二段歯車87、歯車88、ワンウェイクラッチ90、歯車89、歯車91、第1複合歯車92、第2複合歯車93、二段歯車94、歯車95、のこれらを備える。
続いて中間歯車54から第1背景ユニット60及び第2背景ユニット70への動力伝達について説明する。
図5及び図6において給送モーター45の駆動力は、歯車95を介して、中間歯車54に伝達される。
中間歯車54が回転すると、その回転は歯車55を介して第1カム部材57Aに伝達され、また、歯車56を介して第2カム部材57Bに伝達される。
第1カム部材57Aは、第1背景板61を有する第1背景ユニット60を回転させるカムであり、第2カム部材57Bは、第2背景板71を有する第2背景ユニット70を回転させるカムである。
図5及び図6において給送モーター45の駆動力は、歯車95を介して、中間歯車54に伝達される。
中間歯車54が回転すると、その回転は歯車55を介して第1カム部材57Aに伝達され、また、歯車56を介して第2カム部材57Bに伝達される。
第1カム部材57Aは、第1背景板61を有する第1背景ユニット60を回転させるカムであり、第2カム部材57Bは、第2背景板71を有する第2背景ユニット70を回転させるカムである。
第1背景ユニット60は軸62を中心に回転可能に設けられており、第2背景ユニット70も同様に軸72を中心に回転可能に設けられている。第1背景ユニット60が軸62を中心に回転することで、第1背景板61が対面状態(図5参照)と非対面状態(図6参照)とを切り換える。同様に第2背景ユニット70が軸72を中心に回転することで、第2背景板71が対面状態(図5参照)と非対面状態(図6参照)とを切り換える。
第1背景ユニット60は、軸62から径方向に延びるアーム64を備えており、アーム64には第1動力受け部としての第1突起63が設けられている。第1突起63は、軸62の軸線方向に突出しており、第1カム部材57Aが備える第1アーム部57cと第2アーム部57dとの間に受け入れられている。即ち、第1アーム部57cと第2アーム部57dは、第1突起63を受け入れる受け入れ部57eを形成する。
第2背景ユニット70も同様に、軸72から径方向に延びるアーム74を備えており、アーム74には第2動力受け部としての第2突起73が設けられている。第2突起73は、軸72の軸線方向に突出しており、第2カム部材57Bが備える第1アーム部57cと第2アーム部57dとの間に受け入れられている。即ち、第1アーム部57cと第2アーム部57dは、第2突起73を受け入れる受け入れ部57eを形成する。
第2背景ユニット70も同様に、軸72から径方向に延びるアーム74を備えており、アーム74には第2動力受け部としての第2突起73が設けられている。第2突起73は、軸72の軸線方向に突出しており、第2カム部材57Bが備える第1アーム部57cと第2アーム部57dとの間に受け入れられている。即ち、第1アーム部57cと第2アーム部57dは、第2突起73を受け入れる受け入れ部57eを形成する。
尚、詳しくは後述するが図5と図6のいずれも中間歯車54は中立位置にある状態を示している。また、図5と図6のいずれも第1カム部材57A及び第2カム部材57Bは、中間歯車54が中立位置にある際の状態を示している。
第1背景板61及び第2背景板71が図5に示す対面状態にあるときに、給送モーター45の回転により第1カム部材57Aが方向Kaに回転すると、図6において矢印r1で示す方向に第1アーム部57cが動き、第1突起63を同図右方向に動かす。符号57c_1は、第1アーム部57cの動作後の位置を示している。図6において各回転体に付した矢印は、第1カム部材57Aと第2カム部材57Bが方向Kaに回転する際の回転方向である。
これにより、第1背景ユニット60が図5から図6への変化に示す様に方向Kaに回転し、第1背景板61が対面状態から非対面状態に切り換わる。
同様に、給送モーター45の回転により第2カム部材57Bが図5の方向Kaに回転すると、図6において矢印r1で示す方向に第1アーム部57cが動き、第2突起73を同図右方向に動かす。符号57c_1は、第1アーム部57cの動作後の位置を示している。
これにより、第2背景ユニット70が図5から図6への変化に示す様に方向Kaに回転し、第2背景板71が対面状態から非対面状態に切り換わる。
これにより、第1背景ユニット60が図5から図6への変化に示す様に方向Kaに回転し、第1背景板61が対面状態から非対面状態に切り換わる。
同様に、給送モーター45の回転により第2カム部材57Bが図5の方向Kaに回転すると、図6において矢印r1で示す方向に第1アーム部57cが動き、第2突起73を同図右方向に動かす。符号57c_1は、第1アーム部57cの動作後の位置を示している。
これにより、第2背景ユニット70が図5から図6への変化に示す様に方向Kaに回転し、第2背景板71が対面状態から非対面状態に切り換わる。
逆に、第1背景板61及び第2背景板71が図6に示す非対面状態にあるときに、給送モーター45の回転により第1カム部材57Aが方向Kbに回転すると、図5において矢印r2で示す方向に第2アーム部57dが動き、第1突起63を同図左方向に動かす。符号57d_1は、第2アーム部57dの動作後の位置を示している。図5において各回転体に付した矢印は、第1カム部材57Aと第2カム部材57Bが方向Kbに回転する際の回転方向である。
これにより、第1背景ユニット60が図6から図5への変化に示す様に方向Kbに回転し、第1背景板61が非対面状態から対面状態に切り換わる。
同様に、給送モーター45の回転により第2カム部材57Bが方向Kbに回転すると、図5において矢印r2で示す方向に第2アーム部57dが動き、第2突起73を同図左方向に動かす。符号57d_1は、第2アーム部57dの動作後の位置を示している。
これにより、第2背景ユニット70が図6から図5への変化に示す様に方向Kbに回転し、第2背景板71が非対面状態から対面状態に切り換わる。
これにより、第1背景ユニット60が図6から図5への変化に示す様に方向Kbに回転し、第1背景板61が非対面状態から対面状態に切り換わる。
同様に、給送モーター45の回転により第2カム部材57Bが方向Kbに回転すると、図5において矢印r2で示す方向に第2アーム部57dが動き、第2突起73を同図左方向に動かす。符号57d_1は、第2アーム部57dの動作後の位置を示している。
これにより、第2背景ユニット70が図6から図5への変化に示す様に方向Kbに回転し、第2背景板71が非対面状態から対面状態に切り換わる。
尚、第1背景ユニット60及び第2背景ユニット70は、それぞれ押圧部材によって対面状態にあるときは対面状態に向けて押圧され、また非対面状態にあるときは非対面状態に向けて押圧される。
より詳しくは、図7に示す様に第1背景ユニット60には第1押圧部材としてのねじりばね67による押圧力が作用する。ねじりばね67は、一端67bが第1背景ユニット60のばね掛け部65に押圧力を付与し、他端67aが不図示のフレームに設けられたばね掛け部68と係合している。
より詳しくは、図7に示す様に第1背景ユニット60には第1押圧部材としてのねじりばね67による押圧力が作用する。ねじりばね67は、一端67bが第1背景ユニット60のばね掛け部65に押圧力を付与し、他端67aが不図示のフレームに設けられたばね掛け部68と係合している。
図7(A)では第1背景ユニット60が対面状態にあり、この状態ではねじりばね67の開き力が第1背景ユニット60を方向Kbに回転させる様に作用し、即ち第1背景ユニット60を対面状態に向けて押圧する。換言すれば、第1背景ユニット60の対面状態を維持する様に、ねじりばね67が第1背景ユニット60を押圧する。
この状態から第1背景ユニット60が非対面状態に向けて回転すると、図7(A)から図7(B)の状態を経て図7(C)の状態に変化する。この変化の過程において、ねじりばね67の姿勢が変化し、ねじりばね67が第1背景ユニット60を押圧する方向は、方向Kb即ち対面状態に向けて押圧する方向から、方向Ka即ち非対面状態に向けて押圧する方向に切り換わる。
この状態から第1背景ユニット60が非対面状態に向けて回転すると、図7(A)から図7(B)の状態を経て図7(C)の状態に変化する。この変化の過程において、ねじりばね67の姿勢が変化し、ねじりばね67が第1背景ユニット60を押圧する方向は、方向Kb即ち対面状態に向けて押圧する方向から、方向Ka即ち非対面状態に向けて押圧する方向に切り換わる。
つまり第1背景ユニット60の非対面状態では、ねじりばね67の開き力が第1背景ユニット60を方向Kaに回転させる様に作用し、即ち第1背景ユニット60を非対面状態に向けて押圧する。換言すれば、第1背景ユニット60の非対面状態を維持する様に、ねじりばね67が第1背景ユニット60押圧する。
以上により、第1背景ユニット60は、ねじりばね67によって対面状態にあるときは対面状態に向けて押圧され、また非対面状態にあるときは非対面状態に向けて押圧される。
尚、第2背景ユニット70も同様に、ねじりばね77によって対面状態にあるときは対面状態に向けて押圧され、また非対面状態にあるときは非対面状態に向けて押圧される。第2背景ユニット70を押圧する構造については、図7に示す第1背景ユニット60と同様であるので、詳細な構造については図示及び説明を省略する。
以上により、第1背景ユニット60は、ねじりばね67によって対面状態にあるときは対面状態に向けて押圧され、また非対面状態にあるときは非対面状態に向けて押圧される。
尚、第2背景ユニット70も同様に、ねじりばね77によって対面状態にあるときは対面状態に向けて押圧され、また非対面状態にあるときは非対面状態に向けて押圧される。第2背景ユニット70を押圧する構造については、図7に示す第1背景ユニット60と同様であるので、詳細な構造については図示及び説明を省略する。
次に図5及び図6において中間歯車54は、保持手段としてのねじりばね49によって中間位置に保持される。中間歯車54の中間位置は、図5及び図6に示す位置であり、中間歯車54が中間位置に位置する状態では、第1突起63の可動範囲が第1カム部材57Aの受け入れ部57eの内側に位置する。換言すれば、第1突起63がどの様な位置にあっても第1カム部材57Aと接触しない位置である。同様に中間歯車54が中間位置に位置する状態では、第2突起73の可動範囲が第2カム部材57Bの受け入れ部57eの内側に位置する。換言すれば、第2突起73がどの様な位置にあっても第2カム部材57Bと接触しない位置である。
中間歯車54は、ねじりばね49によってこの様な中間位置に保持される。従って中間歯車54を給送モーター45により回転させ、第1背景板61及び第2背景板71の状態切り換えを行った後、給送モーター45が停止すると、中間歯車54は図5及び図6に示す中間位置に戻ることとなる。
また中間歯車54は、所定の回転範囲Raの間において回転する。所定の回転範囲Raは、具体的には中間歯車54が中間位置にある際の中間歯車54の頂部をU1として、中間歯車54の回転によって頂部U1が移動する範囲である。第1背景板61及び第2背景板71が対面状態にある場合に、中間歯車54が中間位置から方向Kaに回転し、回転範囲Raの一方の端部L1に到達すると、第1背景板61及び第2背景板71は非対面状態に切り換わる。また第1背景板61及び第2背景板71が非対面状態にある場合に、中間歯車54が中間位置から方向Kbに回転し、回転範囲Raの他方の端部L2に到達すると、第1背景板61及び第2背景板71は対面状態に切り換わる。
また中間歯車54は、所定の回転範囲Raの間において回転する。所定の回転範囲Raは、具体的には中間歯車54が中間位置にある際の中間歯車54の頂部をU1として、中間歯車54の回転によって頂部U1が移動する範囲である。第1背景板61及び第2背景板71が対面状態にある場合に、中間歯車54が中間位置から方向Kaに回転し、回転範囲Raの一方の端部L1に到達すると、第1背景板61及び第2背景板71は非対面状態に切り換わる。また第1背景板61及び第2背景板71が非対面状態にある場合に、中間歯車54が中間位置から方向Kbに回転し、回転範囲Raの他方の端部L2に到達すると、第1背景板61及び第2背景板71は対面状態に切り換わる。
ここで、図5及び図6において第2背景ユニット70を除く全ての構成要素は下ユニット3に設けられ、第2背景ユニット70のみが上ユニット4に設けられている。そして上ユニット4を開くと、第2背景ユニット70が備える第2突起73が、第2カム部材57Bから離れる。
その状態では、ユーザーにより第2突起73が操作される虞があり、対面状態から非対面状態に、或いは非対面状態から対面状態に切り換えられる虞がる。これは、制御部40が保持している第2背景ユニット70の状態と、実際の第2背景ユニット70の状態とに相違が生じる虞があることを意味する。
その状態では、ユーザーにより第2突起73が操作される虞があり、対面状態から非対面状態に、或いは非対面状態から対面状態に切り換えられる虞がる。これは、制御部40が保持している第2背景ユニット70の状態と、実際の第2背景ユニット70の状態とに相違が生じる虞があることを意味する。
そこで本実施形態では、下ユニット3に、給送モーター45と、給送モーター45から動力を受けて回転する中間歯車54と、給送モーター45の動力が中間歯車54に伝達されない状態において中間歯車54を中立位置に保持する保持手段としてのねじりばね49と、中間歯車54を介して給送モーター45の動力を受け、回転することで第2突起73を動かす第2カム部材57Bを設けた。そして第2カム部材57Bの受け入れ部57eを、中間歯車54が中立位置にある際に、第2突起73の位置に拘わらず第2突起73を受け入れ可能な大きさに形成した。
これにより、上ユニット4を開いた状態から閉じる際、第2突起73の第2カム部材57Bへの衝突を回避でき、第2突起73或いは第2カム部材57Bの破損を防止できる。
これにより、上ユニット4を開いた状態から閉じる際、第2突起73の第2カム部材57Bへの衝突を回避でき、第2突起73或いは第2カム部材57Bの破損を防止できる。
例えば図10において矢印gは、第2背景ユニット70が非対面状態にあるときの第2突起73が、上ユニット4が開いた状態から閉じる際に受け入れ部57eに入り込む際の移動軌跡を示すものである。また矢印hは、第2背景ユニット70が対面状態にあるときの第2突起73が、上ユニット4が開いた状態から閉じる際に受け入れ部57eに入り込む際の移動軌跡を示すものである。第2突起73は、対面状態及び非対面状態のいずれの場合であっても、上ユニット4が開いた状態から閉じる際に、第2カム部材57Bの第1アーム部57cや第2アーム部57dに衝突することはない。
また本実施形態では、中間歯車54を中立位置に保持する保持手段は、ねじりばね49により構成されるので、前記保持手段を構造簡単にして低コストに構成できる。
また本実施形態では、第1背景板61が対面状態をとる際に当該第1背景板61を対面状態に向けて押圧し、第1背景板61が非対面状態をとる際に当該第1背景板61を非対面状態に向けて押圧する第1押圧部材としてのねじりばね67を備えている。また、第2背景板71が対面状態をとる際に当該第2背景板71を対面状態に向けて押圧し、第2背景板71が非対面状態をとる際に当該第2背景板71を非対面状態に向けて押圧する第2押圧部材としてのねじりばね77を備えている。
これにより、各背景板の状態が適切に維持される。
これにより、各背景板の状態が適切に維持される。
また、本実施形態では図5及び図6に示す様に中間歯車54に臨む位置に、中間歯車54が回転範囲Raの一方の端部L1に到達したこと及び回転範囲Raの他方の端部L2に到達したことを検出する位置検出部としてのポジションセンサー78を備えている。ポジションセンサー78は、第1検出部78aと第2検出部78bを備えている。第1検出部78a及び第2検出部78bは光学センサーであり、中間歯車54に形成された円弧状の溝部54aに臨んでいる。
例えば中間歯車54が中間位置から方向Kaに回転すると、第1検出部78aのみが遮られ、これにより制御部40は、中間歯車54が回転範囲Raの一方の端部L1に到達したことを検知でき、即ち第1背景板61及び第2背景板71が対面状態(図5)から非対面状態(図6)に切り換わったことを検知できる。また、中間歯車54が中間位置から方向Kbに回転すると、第2検出部78bのみが遮られ、これにより制御部40は、中間歯車54が回転範囲Raの他方の端部L2に到達したことを検知でき、即ち第1背景板61及び第2背景板71が非対面状態(図6)から対面状態(図5)に切り換わったことを検知できる。以上により、制御部40が各背景板を正確に制御できる。
例えば中間歯車54が中間位置から方向Kaに回転すると、第1検出部78aのみが遮られ、これにより制御部40は、中間歯車54が回転範囲Raの一方の端部L1に到達したことを検知でき、即ち第1背景板61及び第2背景板71が対面状態(図5)から非対面状態(図6)に切り換わったことを検知できる。また、中間歯車54が中間位置から方向Kbに回転すると、第2検出部78bのみが遮られ、これにより制御部40は、中間歯車54が回転範囲Raの他方の端部L2に到達したことを検知でき、即ち第1背景板61及び第2背景板71が非対面状態(図6)から対面状態(図5)に切り換わったことを検知できる。以上により、制御部40が各背景板を正確に制御できる。
また本実施形態では、上ユニット4の開閉状態の検出に用いる開閉センサー79(図3参照)を備えている。そして制御部40は、開閉センサー79により上ユニット4の開状態から閉状態への切り換わりを検出した場合、給送モーター45を駆動して、第1背景板61及び第2背景板71を対面状態または前記非対面状態に切り換える。
より詳しくは、図11において制御部40は上ユニット4が開いたことを検知した場合(ステップS101においてYes)、上ユニット4が閉じることを監視し(ステップS102)、上ユニット4が閉じると(ステップS102においてYes)、給送モーター45を逆転させる(ステップS103)。
より詳しくは、図11において制御部40は上ユニット4が開いたことを検知した場合(ステップS101においてYes)、上ユニット4が閉じることを監視し(ステップS102)、上ユニット4が閉じると(ステップS102においてYes)、給送モーター45を逆転させる(ステップS103)。
そしてポジションセンサー78が目的の状態変化を検出すると(ステップS104においてYes)、給送モーター45の駆動を停止する(ステップS105)。ここでのポジションセンサー78の目的の状態変化とは、第1背景板61と第2背景板71を非対面状態から対面状態に切り換える場合には中間歯車54の方向Kbの回転により第2検出部78bが遮られたことに伴う状態変化である。またポジションセンサー78の目的の状態変化は、第1背景板61と第2背景板71を対面状態から非対面状態に切り換える場合には、中間歯車54の方向Kaの回転により第1検出部78aが遮られたことに伴う状態変化である。
上ユニット4を閉じた際に第1背景板61と第2背景板71を対面状態と非対面状態のいずれの状態に切り換えるかは、操作パネル7を介してユーザーが設定することができる。この設定情報は、メモリ43(図3参照)に保持される。
尚、第1背景板61と第2背景板71の状態切り換えは、操作パネル7を介してユーザーが任意のタイミングで行える様に構成されていても良い。
尚、ステップS104において給送モーター45を所定量逆転させてもポジションセンサー78が何らの状態変化を示さない場合、制御部40はエラー処理を行う(ステップS104においてNo)。給送モーター45を所定量逆転させてもポジションセンサー78が何らの状態変化を示さない場合とは、ポジションセンサー78の検出情報をもとに、中間歯車54を回転範囲Raの一方の端部L1に向けて駆動しても当該端部L1に到達しないと判断する場合、或いは中間歯車54を回転範囲Raの他方の端部L2に向けて駆動しても当該端部L2に到達しないと判断する場合である。
この場合制御部40は、給送モーター45を停止し(ステップS106)、操作パネル7にアラートを表示する(ステップS107)。
尚、第1背景板61と第2背景板71の状態切り換えは、操作パネル7を介してユーザーが任意のタイミングで行える様に構成されていても良い。
尚、ステップS104において給送モーター45を所定量逆転させてもポジションセンサー78が何らの状態変化を示さない場合、制御部40はエラー処理を行う(ステップS104においてNo)。給送モーター45を所定量逆転させてもポジションセンサー78が何らの状態変化を示さない場合とは、ポジションセンサー78の検出情報をもとに、中間歯車54を回転範囲Raの一方の端部L1に向けて駆動しても当該端部L1に到達しないと判断する場合、或いは中間歯車54を回転範囲Raの他方の端部L2に向けて駆動しても当該端部L2に到達しないと判断する場合である。
この場合制御部40は、給送モーター45を停止し(ステップS106)、操作パネル7にアラートを表示する(ステップS107)。
以上により、以下の作用効果が得られる。上述したように、上ユニット4が開いた状態では、第2突起73をユーザーが直接操作して第2背景板71の状態切り換えを行う虞があり、制御部40が把握している第2背景板71の状態とは異なってしまう虞がある。
そこで上述したように、開閉センサー79(図3)により上ユニット4の開状態から閉状態への切り換わりを検出した場合、給送モーター45を駆動して、第1背景板61及び第2背景板71を対面状態または非対面状態に切り換える。従って、上ユニット4を開いた際の予期しないユーザー操作に適切に対応することができる。
そこで上述したように、開閉センサー79(図3)により上ユニット4の開状態から閉状態への切り換わりを検出した場合、給送モーター45を駆動して、第1背景板61及び第2背景板71を対面状態または非対面状態に切り換える。従って、上ユニット4を開いた際の予期しないユーザー操作に適切に対応することができる。
尚、上記実施形態では、第1カム部材57Aが、第2カム部材57Bと同一形状に形成されているが、第1カム部材57Aによって動かされる第1突起63と第1カム部材57Aはいずれも下ユニット3に設けられており、離れることはないため、第1カム部材57Aは必ずしも第2カム部材57Bと同一形状に形成する必要はない。
続いて第1複合歯車92と第2複合歯車93とによる作用効果について説明する。上述した様に本実施形態において第1複合歯車92から第2複合歯車93へ動力が伝達される。ここで第1複合歯車92には中間歯車54と噛み合い可能な第1小径歯車92bが設けられており、また第2複合歯車93には中間歯車54と噛み合い可能な第2小径歯車93bが設けられている。そして第1複合歯車92と第2複合歯車93は噛み合っており、回転方向が逆である為、第1小径歯車92bが中間歯車54と噛み合う場合と、第2小径歯車93bが中間歯車54と噛み合う場合とで、中間歯車54の回転方向を異ならせることができる。この様な中間歯車54により第1背景板61と第2背景板71を駆動すれば、第1背景板61と第2背景板71の状態切り換えを行うことができる。
この様に第1複合歯車92と第2複合歯車93が一定方向にのみ回転することで、中間歯車54の回転方向を切り換えることができる為、給送モーター45の回転方向を切り換えることなく背景色の切り換えを行うことができ、給送モーター45の発熱を抑制して給送モーター45の寿命を延ばすことができる。
この様に第1複合歯車92と第2複合歯車93が一定方向にのみ回転することで、中間歯車54の回転方向を切り換えることができる為、給送モーター45の回転方向を切り換えることなく背景色の切り換えを行うことができ、給送モーター45の発熱を抑制して給送モーター45の寿命を延ばすことができる。
尚、第1小径歯車92bと第2小径歯車93bは、一方が中間歯車54と噛み合う場合、他方が中間歯車54との噛み合いを解除する関係にあり、即ち第1小径歯車92bと第2小径歯車93bはそれぞれ全周に設けられておらず一部に設けられる構成である。このことから、第1小径歯車92bと第2小径歯車93bが中間歯車54と同時に噛み合うことはなく、中間歯車54がロックして回転不能となることもない。
以上により、給送モーター45の一方向の回転によって第1背景板61と第2背景板71の状態切り換えを行う装置を簡単な構成で実現できる。
以上により、給送モーター45の一方向の回転によって第1背景板61と第2背景板71の状態切り換えを行う装置を簡単な構成で実現できる。
尚、本実施形態では二つの背景ユニット、即ち第1背景ユニット60と第2背景ユニット70とを備えるが、いずれか一つの背景ユニットを備える構成であっても、給送モーター45の一方向の回転によって背景板の状態切り換えを行うことができる。
また中間歯車54と二段歯車94との間の歯車95は省略しても良い。また給送モーター45が逆転した場合の動力を第1複合歯車92に伝達する構成は上記実施形態に限らず種々の形態を採用できる。
また中間歯車54と第1カム部材57Aとの間の歯車55や、中間歯車54と第2カム部材57Bとの間の歯車56は省略しても良い。
また上記実施形態において第1背景板61の状態切り換えは、第1カム部材57Aの回転により行われるが、第1背景板61を回転させることができる構成であればどの様な構成であっても良い。同様に第2背景板71の状態切り換えは、第2カム部材57Bの回転により行われるが、第2背景板71を回転させることができる構成であればどの様な構成であっても良い。
また中間歯車54と二段歯車94との間の歯車95は省略しても良い。また給送モーター45が逆転した場合の動力を第1複合歯車92に伝達する構成は上記実施形態に限らず種々の形態を採用できる。
また中間歯車54と第1カム部材57Aとの間の歯車55や、中間歯車54と第2カム部材57Bとの間の歯車56は省略しても良い。
また上記実施形態において第1背景板61の状態切り換えは、第1カム部材57Aの回転により行われるが、第1背景板61を回転させることができる構成であればどの様な構成であっても良い。同様に第2背景板71の状態切り換えは、第2カム部材57Bの回転により行われるが、第2背景板71を回転させることができる構成であればどの様な構成であっても良い。
また本実施形態は、第2背景ユニット70が備える第2突起73は、上ユニット4の開閉に伴い、第2カム部材57Bと係わり合いが可能な状態と第2カム部材57Bから離間する状態とを切り換える構成である。このことにより、上ユニット4を下ユニット3に対して開閉可能として装置のメンテナンスを実行可能としながらも、上ユニット4に設けられた第2背景板71を、第2突起73を介して第2カム部材57Bによって回転させることができる。
また本実施形態において第1小径歯車92bと第2小径歯車93bは、いずれも周方向において歯車の形成範囲が180°未満であって、周方向における歯車の形成範囲が同じである。このことにより、第1小径歯車92bを備える第1複合歯車92と、第2小径歯車93bを備える第2複合歯車93を、同じ歯車で構成することができ、装置の低コスト化を図ることができる。
また本実施形態では、中間歯車54が回転範囲Raの一方の端部L1に到達したこと及び回転範囲Raの他方の端部L2に到達したことを検出する位置検出部としてのポジションセンサー78が設けられている。このことにより、中間歯車54を適切に回転させることができ、ひいては第1背景板61と第2背景板71の状態を適切に切り換えることができる。
また本実施形態において給送モーター45を制御する制御部40は、ポジションセンサー78の検出情報をもとに、中間歯車54を回転範囲Raの一方の端部L1に向けて駆動しても当該端部L1に到達しないと判断する場合、或いは中間歯車54を回転範囲Raの他方の端部L2に向けて駆動しても当該端部L2に到達しないと判断する場合、給送モーター45を停止し(図11のステップS106)、操作パネル7にアラートを表示する(図11のステップS107)。この様に異常が生じた虞がある場合に給送モーター45を停止することで装置の破損を抑制でき、また操作パネル7にアラートが表示されることでユーザーにその旨を知らせることができる。
また本実施形態において給送モーター45の正転によって給送ローラー14が原稿Pを下流に給送し、給送モーター45と第1複合歯車92との間の動力伝達経路には、ワンウェイクラッチ90が設けられている。そしてワンウェイクラッチ90は、給送モーター45が正転する際、給送モーター45の動力を第1複合歯車92に伝達せず、給送モーター45が逆転する際、給送モーター45の動力を第1複合歯車92に伝達する。
即ち給送モーター45の逆転によって中間歯車54が回転し、第1背景板61と第2背景板71が状態を切り換える構成であることから、第1背景板61と第2背景板71の状態切り換えの為の専用の動力源が不要となり、装置の低コスト化と小型化を図ることができる。
即ち給送モーター45の逆転によって中間歯車54が回転し、第1背景板61と第2背景板71が状態を切り換える構成であることから、第1背景板61と第2背景板71の状態切り換えの為の専用の動力源が不要となり、装置の低コスト化と小型化を図ることができる。
但し中間歯車54の動力源は給送モーター45に限らず、他のモーターを動力源としても良い。一例として、搬送モーター46を中間歯車54の動力源としても良い。例えば図12に示す動力伝達部80Aは、搬送駆動ローラー16aから歯車91へと搬送モーター46(図3参照)の動力を伝達する。より詳しくは、符号16cは搬送駆動ローラー16a(図2参照)の回転軸であり、この回転軸16cには歯車96が回転軸16cに対して回転可能に設けられている。また回転軸16cにはワンウェイクラッチ90Aが設けられている。ワンウェイクラッチ90Aは、回転軸16cが方向Kbに回転する場合、回転軸16cのトルクを歯車96に伝達せず、回転軸16cが方向Kaに回転する場合、回転軸16cのトルクを歯車96に伝達する。これにより歯車96は、方向Kaにのみ駆動される。歯車96の方向Kaの回転は、歯車97、98を介して歯車91へと伝達される。尚、この場合歯車91は上述した実施形態とは異なり方向Kbに駆動されるが、第1複合歯車92と第2複合歯車93の作用によって中間歯車54は方向Kaと方向Kbの双方に回転できるため、第1背景板61と第2背景板71の状態切り換えを行うことができる。
この様な構成であっても、第1背景板61と第2背景板71の状態切り換えの為の専用の動力源が不要となり、装置の低コスト化と小型化を図ることができる。
この様な構成であっても、第1背景板61と第2背景板71の状態切り換えの為の専用の動力源が不要となり、装置の低コスト化と小型化を図ることができる。
また本実施形態において上ユニット4が開いた状態では、第2突起73をユーザーが直接操作して第2背景板71の状態切り換えを行う虞があり、上ユニット4が閉じられた際に、制御部40が把握している状態とは異なっている虞がある。そこで制御部40は、上ユニット4の開閉状態の検出に用いる開閉センサーにより上ユニット4の開状態から閉状態への切り換わりを検出した場合、給送モーター45を駆動して、第1背景板61及び第2背景板71を対面状態または非対面状態に切り換える(図11のステップS101~S105)。従って、上ユニット4を開いた際の予期しないユーザー操作に適切に対応することができる。
また本実施形態において制御部40は、ユーザーの操作パネル7による操作に従って給送モーター45を制御して第1背景板61及び第2背景板71の状態を切り換える。このことにより、第1背景板61及び第2背景板71の状態を容易に切り換えることができる。
本発明は上記において説明した各実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
1…スキャナー(画像読取装置)、2…装置本体、3…下ユニット、3a…下ユニットフレーム、4…上ユニット、4a…上ユニットフレーム、5…排紙トレイ、6…給送口、7…操作パネル、8…第1ペーパーサポート、9…第2ペーパーサポート、11…原稿載置部、12A、12B…エッジガイド、14…給送ローラー、15…分離ローラー、16…搬送ローラー対、16a…搬送駆動ローラー、16b…搬送従動ローラー、16c…回転軸、17…排出ローラー対、17a…排出駆動ローラー、17b…排出従動ローラー、18…排出口、20…読取部、20A…上部読取センサー、20B…下部読取センサー、21A、21B…イメージセンサー、
30…重送検出部、30a…超音波発信部、30b…超音波受信部、31…第1原稿検出部、31a…発光部、31b…受光部、32…第2原稿検出部、40…制御部、41…CPU、42…ROM、43…メモリ、44…プログラム、45…給送モーター、46…搬送モーター、
48…ワンウェイクラッチ、49…ねじりばね、54…中間歯車、54a…溝部、55、56…歯車、57A…第1カム部材、57B…第2カム部材、57c…第1アーム部、57d…第2アーム部、60…第1背景ユニット、61…第1背景板、62…軸、63…第1突起、64…アーム、67…ねじりばね、70…第2背景ユニット、71…第2背景板、72…軸、73…第2突起、74…アーム、77…ねじりばね、78…ポジションセンサー、78a…第1検出部、78b…第2検出部、79…開閉センサー、80、80A…動力伝達部、81…駆動プーリー、82…駆動ベルト、83…回転軸、84…従動プーリー、84a…歯車部、86…回転軸、87…二段歯車、87a…大径歯車、87b…小径歯車、88…歯車、89…歯車、90…ワンウェイクラッチ、91…歯車、92…第1複合歯車、92a…第1大径歯車、92b…第1小径歯車、93…第2複合歯車、93a…第2大径歯車、93b…第2小径歯車、94…二段歯車、94a…大径歯車、94b…小径歯車、95…歯車、96、97、98…歯車、100…外部コンピュータ、P…原稿(媒体)
30…重送検出部、30a…超音波発信部、30b…超音波受信部、31…第1原稿検出部、31a…発光部、31b…受光部、32…第2原稿検出部、40…制御部、41…CPU、42…ROM、43…メモリ、44…プログラム、45…給送モーター、46…搬送モーター、
48…ワンウェイクラッチ、49…ねじりばね、54…中間歯車、54a…溝部、55、56…歯車、57A…第1カム部材、57B…第2カム部材、57c…第1アーム部、57d…第2アーム部、60…第1背景ユニット、61…第1背景板、62…軸、63…第1突起、64…アーム、67…ねじりばね、70…第2背景ユニット、71…第2背景板、72…軸、73…第2突起、74…アーム、77…ねじりばね、78…ポジションセンサー、78a…第1検出部、78b…第2検出部、79…開閉センサー、80、80A…動力伝達部、81…駆動プーリー、82…駆動ベルト、83…回転軸、84…従動プーリー、84a…歯車部、86…回転軸、87…二段歯車、87a…大径歯車、87b…小径歯車、88…歯車、89…歯車、90…ワンウェイクラッチ、91…歯車、92…第1複合歯車、92a…第1大径歯車、92b…第1小径歯車、93…第2複合歯車、93a…第2大径歯車、93b…第2小径歯車、94…二段歯車、94a…大径歯車、94b…小径歯車、95…歯車、96、97、98…歯車、100…外部コンピュータ、P…原稿(媒体)
Claims (9)
- 原稿の第1面を読み取り可能な第1イメージセンサーと、
原稿の前記第1面に対し反対の第2面を読み取り可能な第2イメージセンサーと、
前記第2イメージセンサーと対面する対面状態と、前記第2イメージセンサーとの対面を解除する非対面状態と、を切り換え可能な第1背景板と、
前記第1イメージセンサーと対面する対面状態と、前記第1イメージセンサーとの対面を解除する非対面状態と、を切り換え可能な第2背景板と、
前記第1背景板及び前記第2背景板の状態切り換えの動力源と、
前記動力源の動力によって第1回転方向に回転することで前記第1背景板を前記対面状態から前記非対面状態に切り換え、前記動力源の動力によって前記第1回転方向とは反対の第2回転方向に回転することで前記第1背景板を前記非対面状態から前記対面状態に切り換える第1カムと、
前記動力源の動力によって前記第1回転方向に回転することで前記第2背景板を前記対面状態から前記非対面状態に切り換え、前記動力源の動力によって前記第2回転方向に回転することで前記第2背景板を前記非対面状態から前記対面状態に切り換える第2カムと、
前記動力源の動力を前記第1カム及び前記第2カムに伝達する中間歯車と、
前記動力源によって所定方向にのみ駆動される歯車であって、第1大径歯車及び前記中間歯車と噛み合い可能な第1小径歯車を一体に備える第1複合歯車と、
前記第1複合歯車によって前記所定方向に対し反対方向にのみ駆動される歯車であって、前記第1大径歯車と噛み合う第2大径歯車及び前記中間歯車と噛み合い可能な第2小径歯車を一体に備える第2複合歯車と、を備え、
前記第1小径歯車と前記第2小径歯車は、一方が前記中間歯車と噛み合う場合、他方が前記中間歯車との噛み合いを解除する、
ことを特徴とする画像読取装置。 - 請求項1に記載の画像読取装置において、前記第1イメージセンサーを備えた下ユニットと、
前記第2イメージセンサーを備えたユニットであって、前記下ユニットに対し開閉可能な上ユニットと、
前記第1背景板が状態切り換えを行う為に前記第1カムと係わり合う部位であって前記下ユニットに設けられる第1動力受け部と、
前記第2背景板が状態切り換えを行う為に前記第2カムと係わり合う部位であって前記上ユニットに設けられる第2動力受け部と、を備え、
前記第1カムと前記第2カムは、前記下ユニットに設けられ、
前記第2動力受け部は、前記上ユニットの開閉に伴い、前記第2カムと係わり合いが可能な状態と前記第2カムから離間する状態とを切り換える、
ことを特徴とする画像読取装置。 - 請求項1に記載の画像読取装置において、前記第1小径歯車と前記第2小径歯車は、いずれも周方向において歯車の形成範囲が180°未満であって、前記周方向における歯車の形成範囲が同じである、
ことを特徴とする画像読取装置。 - 請求項1に記載の画像読取装置において、前記第1背景板と前記第2背景板は、前記中間歯車の所定の回転範囲において前記対面状態と前記非対面状態との切り換えを行い、
前記中間歯車に臨む位置には、前記中間歯車が前記回転範囲の一方の端部に到達したこと及び前記回転範囲の他方の端部に到達したことを検出する位置検出部が設けられる、
ことを特徴とする画像読取装置。 - 請求項4に記載の画像読取装置において、各種情報を表示する表示部を備え、
前記動力源を制御する制御部は、前記位置検出部の検出情報をもとに、前記中間歯車を前記回転範囲の一方の端部に向けて駆動しても前記中間歯車が前記回転範囲の一方の端部に到達しないと判断する場合、或いは前記中間歯車を前記回転範囲の他方の端部に向けて駆動しても前記中間歯車が前記回転範囲の他方の端部に到達しないと判断する場合、前記動力源を停止し、前記表示部にアラートを表示する、
ことを特徴とする画像読取装置。 - 請求項1に記載の画像読取装置において、原稿の搬送方向において前記前記第1イメージセンサー及び前記第2イメージセンサーの上流に位置し、読み取り前の原稿を搬送方向の下流に送り出す給送ローラーを備え、
前記動力源は、前記給送ローラーの動力源であり、前記動力源の正転によって前記給送ローラーが原稿を下流に給送し、
前記動力源と前記第1複合歯車との間の動力伝達経路には、ワンウェイクラッチが設けられ、
前記ワンウェイクラッチは、前記動力源が正転する際、前記動力源の動力を前記第1複合歯車に伝達せず、前記動力源が逆転する際、前記動力源の動力を前記第1複合歯車に伝達する、
ことを特徴とする画像読取装置。 - 請求項1に記載の画像読取装置において、原稿の搬送方向において前記前記第1イメージセンサー及び前記第2イメージセンサーの上流に位置し、読み取り前の原稿を搬送方向の下流に送り出す給送ローラーと、
前記搬送方向において前記前記第1イメージセンサー及び前記第2イメージセンサーの上流であって前記給送ローラーの下流に位置し、原稿を下流に搬送する搬送ローラー対と、を備え、
前記動力源は、前記搬送ローラー対の動力源であり、前記動力源の正転によって前記搬送ローラー対が原稿を下流に搬送し、
前記動力源と前記第1複合歯車との間の動力伝達経路には、ワンウェイクラッチが設けられ、
前記ワンウェイクラッチは、前記動力源が正転する際、前記動力源の動力を前記第1複合歯車に伝達せず、前記動力源が逆転する際、前記動力源の動力を前記第1複合歯車に伝達する、
ことを特徴とする画像読取装置。 - 請求項2に記載の画像読取装置において、前記上ユニットの開閉状態の検出に用いる開閉センサーを備え、
前記動力源を制御する制御部は、前記開閉センサーにより前記上ユニットの開状態から閉状態への切り換わりを検出した場合、前記動力源を駆動して、前記第1背景板及び前記第2背景板を前記対面状態または前記非対面状態に切り換える、
ことを特徴とする画像読取装置。 - 請求項1に記載の画像読取装置において、各種設定操作を行う操作部を備え、
前記動力源を制御する制御部は、前記操作部による操作に従って前記動力源を制御して前記第1背景板及び前記第2背景板の状態を切り換える、
ことを特徴とする画像読取装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022157661A JP2024051473A (ja) | 2022-09-30 | 2022-09-30 | 画像読取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2022157661A JP2024051473A (ja) | 2022-09-30 | 2022-09-30 | 画像読取装置 |
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JP2024051473A true JP2024051473A (ja) | 2024-04-11 |
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JP2022157661A Pending JP2024051473A (ja) | 2022-09-30 | 2022-09-30 | 画像読取装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2024051473A (ja) |
-
2022
- 2022-09-30 JP JP2022157661A patent/JP2024051473A/ja active Pending
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