JP2024051104A - 量的及び質的な環境分析をモニタするための、及び関連する金融取引を管理するためのビジネス方法、機器、及びシステム - Google Patents

量的及び質的な環境分析をモニタするための、及び関連する金融取引を管理するためのビジネス方法、機器、及びシステム Download PDF

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Abstract

【課題】 設定点においてセンサによって検出され、計算装置によって分析される現実世界のイベントによってトリガされる、災害軽減プロジェクト及び/又は生態系回復プロジェクトに資金提供するための投資のインセンティブを与えるために金融商品を使用するためのシステム、機器、及びビジネス方法を提供する。【解決手段】 イベントの検出は、投資家に支給されるか又は還付されるレジリエンスボンド又は生態系サービスボンドの特性のコンピュータによる分析及び決定をもたらす。例は、洪水による損害の軽減、地震による損害の軽減、又は大気質の改善を含むイベントを検出するために使用されるセンサを含む。本開示の或る好ましい実施形態では、軽減プロジェクトに資金提供するために使用されるレジリエンスボンドである金融商品に投資家が当初払いを行うことができ、前述の金融商品は、災害の発生前に生じるプロジェクトの段階の完了時に軽減プロジェクトの開発業者に対して段階の支払いを行う。【選択図】 図4

Description

関連出願の相互参照
本願は、2018年7月25日に出願された米国仮特許出願第62/703,417号の優先権を主張する。米国仮特許出願第62/703,417号の全開示を参照により本明細書に援用する。
背景
金融取引は何世紀にもわたって資本を調達し及び/又はリスクを移転する手段として機能してきた。知られている最も古い国債はアムステルダムの都市によって1517年に発行された。それから、中央政府は戦争から酪農助成金まで多岐にわたる目的で資金を調達するために債券を発行してきた。長い期間をかけて、債券は社債、地方債、担保付債券等の様々な形に発展してきた。どの債券も(1)投資家から受取人(政府又は企業等)への元本の提供、及び(2)多くの場合は定期的に繰り返される支払いとしての何らかの形の、通常は利息による払い戻しの約束を含む。
一部の債券並びに他の特定の金融商品は、払い戻しに対する条件付きの側面を含む。この種の債券の一例はキャットボンドである。キャットボンド(米国特許第08805704 B2号、米国特許第7315842B1号)は、リスクリンク証券の形で1組の指定のリスクをスポンサから投資家に移転するための手段として1990年代初頭にハリケーンAndrewの後で最初に策定された。
キャットボンドを提供するために、投資銀行又は保険ブローカは資本市場に債券を発行し、スポンサ組織(通常は保険会社)に再保険を提供するための専用再保険機関を作る。大災害が発生した場合、キャットボンドの元本は投資家に返されるのではなく、保険者に対する専用再保険機関の支払いに充てるために使用される。かかるリスクを取ることに対する投資家の報酬は債券によって支払われる利息であり、この利息は投資家が元本を失う関連リスクを負わない同様の債券の対応する利率よりも必然的に高い。リヒタースケールに基づく指定された「7.2以上に達する地震等の客観的に検証可能なイベント」(“Catastrophe Insurance Risks: The Role of Risk-Linked securities and factors affecting their use,” US General Accounting Office, Report to the Chairman, Committee on Financial Services, House of Representatives, Page 4, Diane Publishing, September 2002)の発生時にスポンサへの払い出しを必要とするように、即ち払い出しをより明確に条件付けるようにキャットボンドは近年修正されている。証券を発行し、保険保護を受ける保険会社と契約関係又は取引関係を有さない投資家にその証券を販売するのに必要な法的費用、会計上の費用、及びデータ費用により、かかる債券は関連する高い経費を伴う場合がある。加えて米国の保険規制当局は、リスク評価及び資本予算に関する保険会社の申告がどちらも残存リスクを反映するように、損失填補以外に基づく保険保護に関するリスク軽減に対処するための効果的手段を策定する重要だが困難な作業を有する。
大災害の評価及びリスク管理に関連する金融取引の分野において、大災害危険保険保護抵当(catastrophe hazard protection mortgage)の特許(米国特許第79580034号)、リスク軽減手段に基づいてキャットボンドの条件を部分的に修正する、トリガイベントの割り戻し率を設定する際にデビットを評価する計算装置を利用して大災害のリスクを証券化するためのシステム(system for securitizing catastrophic risk utilizing a computing device that measures debit in setting the rate of rebate for trigger events)(15/078744号)、補完的な大災害保険を書くためのプロセス及び方法並びにリスクの証券化(process and method for writing supplemental catastrophic insurance and securitization of risk)の特許(WIPO特許出願国際公開第2007/139966号)、並びに大災害保険製品の設計及びサービス提供システム(catastrophe insurance product design and servicing systems)(WIPO特許出願国際公開第2015/036307号)を含む幾つかの特許が出願されてきた。1952年にカリフォルニア州で作成された方法である増加税収財源措置が同様に関連し、この制度では都市が既発債の払い戻しの資金を、通常は都市の或る特定の地域における資産価値の増加に起因する将来の税収から提供する。
本開示は、(1)定量化可能な幾らかのリスクに既にさらされているエンティティによって又はかかるエンティティの代わりに、前述の定量化可能なリスクを減らすことができる軽減プロジェクトに資金提供するために発行される金融手段であるレジリエンスボンド(又はオプション若しくはレジリエンシ年金及びレジリエンシハイブリッド年金を含む他の商品)、及び(2)明確な改善をもたらし得るか又は或る地域若しくは生態系のためになり得る改善プロジェクトを策定する専門的権限を有するエンティティによって、前述の改善に資金提供するために発行される金融手段であるリストレーションボンド(又はオプション若しくは生態系サービス年金及び生態系サービスハイブリッド年金等の他の商品)、又はその2つの任意の組み合わせ若しくは枝分かれの形で従来技術と異なり、従来技術を改善しようとする。まとめてResbondと呼ぶこれらの2つの債券は、都市計画設計の中で健全且つ生産的な生態系を促す一連のレジリエンス資金調達商品の一部である。これらの債券は、生産的且つレジリエントな生態系又は都市設計をもたらすために保険、担保、及び資金調達商品の一部の又は全ての組み合わせを使用する。これらの手法の組み合わせが考えられ、本発明の主題であり、プロジェクトはリスク(汚染等)を軽減することができ、それと同時に明確な改善をもたらすことができる。加えてこれらの手法の組み合わせは、前述の金融取引の複数の実施形態を構成するためのビジネス方法だけでなく、前述の金融商品を計算し、促進し、処理するための、及び/又は前述の金融商品に関連する支払い、終了、及び/又は他の取引をトリガする現実世界のイベントをモニタするための有形の計算装置及び/又はセンサを含む機器及びシステムも含む。
概要
本開示は、リスク軽減プロジェクト及び/又は生態系改善プロジェクトに投資を行うための金融商品であって、金融商品の全ての又は一部の支払い又は払い戻しは少なくとも1つの既定の基準に基づいて条件付きである、金融商品を使用するためのビジネス方法、システム、及び機器である。こうして使用される金融商品の種類は、これだけに限定されないがレジリエンスボンド又はリストレーションボンドを含む様々な名称で呼ばれ得る。かかる金融商品を使用するシステム及び方法は特定の閾値条件、つまり(i)プラスの変化又はマイナスの変化である可能性があり、一般的に経済的利益又は損失である一当事者(本明細書では「リスクにさらされている元のエンティティ」として知られる)にとっての将来の不確実な状況変化(「イベント」)の存在、(ii)損害又は損失を減らし若しくはなくすこと又は新たな価値若しくは成長を引き起こすことによってその変化の期待値を変えるために何らかのアクション(このアクションは本明細書では制限なしに「軽減プロジェクト」又は「改善プロジェクト」と呼ぶ)を起こす能力の下で利用することができる。これらの条件が存在する場合、(ii)の部分におけるアクションは資金の支出を必要とし得る。本明細書で開示する金融商品はかかる資金を投資家から調達するために使用することができ、例えば標準的な銀行融資とは対照的に払い戻しは条件付きである。
かかる取引の利点は、(i)プロジェクトの価値とプロジェクトの資金調達との間のつながりがより直接的になること、(ii)検討されるアクションを行うことで実現される結果がそのアクションを行わないことよりも常に優れているように、リスクにさらされている元のエンティティに関する支払い行列が変化すること、(iii)投資家のリターンが増えること、(iv)不確実な及び/又はかなり幅広いリターンを有するプロジェクトにおける計算可能な価値を伴う証券化された投資、及び(v)実際の経済状態又は全体的な社会的利益の一方又は両方で一部の当事者又は全ての当事者のインセンティブがより揃うことを状況に応じて全体的に、部分的に、又は組み合わせで含む。
本開示は、或る構成要素として、(i)必要な測定を行い金融取引の条件を定め、次いで(ii)それらの条件によって要求される条件付きの支払いがトリガされているかどうか及び何時トリガされているのかを決定するための方法を含む。最初のステップで、1つ又は複数の計算装置が、これだけに限定されないがリスクへの暴露又は予期される成長、債券の所望の期間、及び軽減プロジェクトに資金提供するのに必要な元本等、取引の当事者によって選ばれるパラメータ又はパラメータに対する制限を含む入力を受信し、これだけに限定されないが条件付きの支払いを行うべきとき、頻度、及び規模を通常含む1組の条件、又は金融取引に適したかかる組の範囲をその入力に基づいて計算する。第2のステップで、1つ又は複数の偶発時センサ(急性イベント検出器又は慢性イベント検出器を含む)が1つ又は複数の計算装置に入力を与え、1つ又は複数の計算装置は前述の入力を分析し、1つ又は複数の所定のイベントが発生したかどうか、何時発生したのか、及びどの程度まで発生したのかを明らかにする。前述の金融取引の中で規定された通りにイベントが発生した場合、リスクにさらされている元のエンティティによって適切な払い出しが投資家に行われる。
本開示は、別の構成要素として、(i)必要な測定を行い金融取引の条件を定め、次いで(ii)それらの条件によって要求される条件付きの支払いがトリガされているかどうか及び何時トリガされているのかを決定するためのシステムを含む。このシステムは、これだけに限定されないがリスクへの暴露又は予期される成長、債券の所望の期間、及び軽減プロジェクトに資金提供するのに必要な元本等、取引の当事者によって選ばれるパラメータ又はパラメータに対する制限を含む入力を受信し、これだけに限定されないが条件付きの支払いを行うべきとき、頻度、及び規模を通常含む1組の条件、又は金融取引に適したかかる組の範囲をその入力に基づいて計算するように構成される1つ又は複数の計算装置を含む。このシステムは、1つ又は複数の計算装置に入力を与えるように構成される1つ又は複数の偶発時センサ(急性イベント検出器又は慢性イベント検出器を含む)も含み、1つ又は複数の計算装置は前述の入力を分析し、1つ又は複数の所定のイベントが発生したかどうか、何時発生したのか、及びどの程度まで発生したのかを明らかにするように構成される。前述の金融取引の中で規定された通りにイベントが発生した場合、リスクにさらされている元のエンティティによって適切な払い出しが投資家に行われる。
本開示は、別の構成要素として、(i)必要な測定を行い金融取引の条件を定め、次いで(ii)それらの条件によって要求される条件付きの支払いがトリガされているかどうか及び何時トリガされているのかを決定するためのコンピュータプログラムを含む。このコンピュータプログラムは、これだけに限定されないがリスクへの暴露又は予期される成長、債券の所望の期間、及び軽減プロジェクトに資金提供するのに必要な元本等、取引の当事者によって選ばれるパラメータ又はパラメータに対する制限を含む入力を受信し、これだけに限定されないが条件付きの支払いを行うべきとき、頻度、及び規模を通常含む1組の条件、又は金融取引に適したかかる組の範囲をその入力に基づいて計算することを1つ又は複数の計算装置に行わせるための命令を含む。このコンピュータプログラムは、1つ又は複数の計算装置に入力を与えることを1つ又は複数の偶発時センサ(急性イベント検出器又は慢性イベント検出器を含む)に行わせるための命令、及び前述の入力を分析し、1つ又は複数の所定のイベントが発生したかどうか、何時発生したのか、及びどの程度まで発生したのかを明らかにすることをそれらの計算装置に行わせるための命令も含む。前述の金融取引の中で規定された通りにイベントが発生した場合、リスクにさらされている元のエンティティによって適切な払い出しが投資家に行われる。
本開示の全ての実施形態において、1つ又は複数のイベントに起因する、リスクにさらされている元のエンティティの通常は経済的である将来の不確実な状況変化があることが必要である。この変化は定量化される必要があり、定量化は変化への暴露(E)が変化の発生尤度(L)掛ける変化の規模(M)に等しいものとして、つまりE=MLとして最も単純な形で行うことができる。前述の変化がマイナスである場合、軽減プロジェクトの建設、実装、又は他の実現によって暴露をオフセットすることができる。軽減プロジェクトは、イベントの尤度、イベントの規模、又はその両方を低減する。従って、リスクにさらされている元のエンティティのイベントへの暴露は軽減プロジェクトの構築後に低減される。前述の変化がプラスである場合、改善プロジェクトの建設、実装、又は他の実現によって暴露を引き起こすことができる。改善プロジェクトは、イベントの尤度、イベントの規模、又はその両方を増加する。一般的なイベントは、これだけに限定されないが災害の発生又は生態系の利益の実現を含む。
イベントの期待値がマイナスである(つまりイベントがリスクにさらされている元のエンティティの損失を引き起こす)場合、軽減プロジェクトはそのイベントの潜在的影響を減らし、金融商品はレジリエンスボンドの形を取る。排他的ではないが一般的に、イベントは何らかの自然災害である。例はこれだけに限定されないが地震、洪水、停電、ハリケーン、自動車事故件数の増加、又は熱波を含む。このようなイベントに関連する軽減プロジェクトは、これだけに限定されないが制振建設プロジェクト、追加の堤防、バッフル、及び洪水防壁の建設、オンサイト電力システム及び/又はマイクログリッドの建設、追加の緊急脱出経路の建設、及びハリケーン救助サービス、自動運転車両とより上手く対話するグリッドネットワーキングソリューションへの投資、又は地球温暖化に対抗するための白色屋根、太陽光パネル、及びグリーンルーフの導入をそれぞれ含み得る。成層圏に亜硫酸ガスを投入して太陽放射の強度を減らすこと又は水サイフォンシステムを使用して大西洋の地表水を冷却してハリケーンの発生を減らし若しくは制御すること等、大規模な「地球工学」による地球温暖化軽減プロジェクトもこれらのレジリエンシ金融商品を使用して資金提供され得る。
イベントの期待値がプラスである(つまりイベントがリスクにさらされている元のエンティティの利得をもたらす)場合、改善プロジェクトはそのイベントの潜在的影響を高め、金融商品はリストレーションボンドの形を取る。かかるイベントの例は、これだけに限定されないが汚染の削減、エコツーリズム又は漁業収入の増加、航行の改善、資産価値の増加、疾病の発生の減少、又は長寿化を含む。かかるイベントに関連する改善プロジェクトは、これだけに限定されないが低公害発電所の建設又は臭いが改善されたガス洗浄機、地域の河川及び支流の美化プロジェクト、臨海地区及び海岸の開発、雲への種まきプロジェクト、歴史地区への改善された標識及び道案内の設置、地域の美化プロジェクト、資源回生に利すために農作物の野焼き(及びその結果生じる大気汚染)を転用すること、又は屋内若しくは屋外の大気質を改善するための大気処理システムをそれぞれ含み得る。
一部の例では、エンティティがマイナスの露出及びプラスの露出の両方を有することに関して機会が生じる場合がある。そのような場合、プロジェクトはプラスの価値のイベントの潜在的利得を改善すること及びマイナスの価値のイベントの潜在的損失を軽減することを同時に行い、軽減プロジェクト及び改善プロジェクトの両方になり得る。かかるプロジェクトの例は、ハリケーンの損害を軽減すること及び美化又は水質改善によって資産価値を高めることの両方を果たし得る植林、並びに洪水による下流の損害を軽減すること及びレクリエーションの機会を増やすことで資産価値を高めることの両方を果たし得るダムを含む。
本開示の一部の実施形態では、1つ又は複数の軽減プロジェクト若しくは改善プロジェクトに資金提供するインセンティブ又はそれらに関連する払い出しは、これだけに限定されないが1つ又は複数の偶発時センサ(急性イベント検出器又は慢性イベント検出器を含む)によって1つ又は複数の設定点において検出され、1つ又は複数の計算装置によって分析される1つ又は複数の現実世界のイベントによってトリガされ得る金融商品又は支払いを含むことができ、前述の設定点における前述のイベントの検出は、支給されるか又は還付されるレジリエンスボンド又はリストレーションボンドの複数の特性のコンピュータによる分析及び決定をもたらす。本開示の改変形態は、これだけに限定されないが洪水による損害、停電、地震の激しさの測定、発生した洪水の高さに対する建設された洪水防壁の高さの比較、又は所与の地域内の或る時期の定量化可能な大気、水、若しくは土壌の質の変化を含む特定のイベントを検出するために偶発時センサを使用する実施形態を含む。
本開示の或る好ましい実施形態では、軽減プロジェクトに資金提供するために使用されるレジリエンスボンドである金融商品に投資家が当初払いを行うことができ、前述の金融商品は、災害の発生前に生じるプロジェクトの複数の段階の完了時にリスクにさらされている元のエンティティの代わりに軽減プロジェクトの開発業者に割賦金を段階的に支払う。かかる一部の実施形態では、軽減を模索する災害が前述のプロジェクトの完了後だが金融商品の失効前に発生した場合、リスクにさらされている元のエンティティは、リスクにさらされている元のエンティティの代わりに投資家によって軽減プロジェクトに当初支払われた金額よりも多い事前に合意された金額又は独立に計算された金額を投資家に支払う。このようにすることは、投資家を利する原始投資及び軽減プロジェクトだけでなく、開発業者が適時に完成、プロジェクト及びプロジェクトの段階のそれぞれにもインセンティブを与えることができる。
本開示の他の実施形態では、軽減プロジェクト又は改善プロジェクトの建設、実装、又は実現に関する責任が、投資家、リスクにさらされている元のエンティティ、両者にとって承諾可能な第三者、又はそれらの者の何らかの組み合わせにあり得る。そのような実施形態では、かかる軽減プロジェクト又は改善プロジェクトの設計仕様及び/又は設計意図に合わせたその履行は、金融商品の払い戻しに関するイベントの発生に対する更なる不確実性であり得る。
偶発時センサは、(反復パターンでありがちなイベントである)急性イベント又は慢性イベントを測定するために使用されるセンサである。偶発時センサは、レジリエンスボンドの払い出しをトリガするイベントの発生及び激しさ、並びに一部の事例ではこれだけに限定されないが汚染削減及び大気質の改善又は人口増加を含む利益を測定するために使用されるイベントの発生及び激しさを検出するために使用することができる。加えて、必要な入力の値を決定することにより、又は交渉が行われ得る許容可能な条件の範囲を決定するための分析を行うことにより、計算装置にリンクされるセンサを使用して金融商品の条件の形成を知らせることができる。払い出しをもたらすイベントの発生尤度に関するガイドラインを提供するために予想、予測、及び分析も含めることができる。投資家は、かかる予想又は分析に基づいて前述の金融商品を売買することができる。
本開示の別の好ましい実施形態は、1つ又は複数の計算装置であって、そのうちの少なくとも1つが(この事例では金融商品、この場合はレジリエンスボンドによってトリガされる払い出しの水準を決定するために使用される1つ又は複数の地震マグニチュードである)1つ又は複数の既定の設定点以上の地震の発生に関する履歴データに対して偶発時センサによって検出されるデータを分析するための履歴プログラムを実行している、1つ又は複数の計算装置に信号を送信する、地震波の検出に使用される偶発時センサのシステムであり得る。かかる一部の実施形態では、所定の時間内に発生するイベントの回数及びそれらのイベントの激しさに応じて複数の支払いがトリガされ得る。他の事例では、風速によって引き起こされる損害に対する風速等、イベントのスカラ(規模の変化)又はベクトルの変化(規模及び方向)に基づいて払い出しを行うことができる。例えば異なる規模は、風向きを加味してもしなくてもよい異なる払い出しをもたらし得る。
同様に、払い出しも規模及び方向を有し得る。払い出しの規模は決定済みの又は所定のトリガ又は設定点に基づいて異なることができ、払い出しの方向性は結果に依存する。方向性は、OEAR、スポンサ、発行者、投資家、保険者、又は第三者間で単方向、双方向、又は多方向であり得る。トリガされる関連商品は、偶発的支払いに結合され得る別個の又はバンドルされた保険、担保、債券、年金、又は任意の形の金融商品であり得る。保険はパラメータ化することができる。
他のかかる実施形態では、他の現実世界のイベントを検出するために、ハリケーンの有無及び/又は激しさを明らかにするために使用される風速センサ、レジリエンスボンドをトリガするのに必要な閾値未満である大気質を検出するための大気質センサ、又は人口増加及び観光事業の成長を測定するために使用される廃水処理プラントに位置する流量センサ等のセンサを使用することができる。上記の実施形態のそれぞれにおいて、イベントは現実世界の状態、状況、出来事、若しくは事柄、又はそのような幾つかのことの組であり、金融商品において支払いを行う又は行わないための条件としてその発生又は発生の欠如が使用される。
他の実施形態では、リスクにさらされている元のエンティティ及び投資家によって互いに合意された第三者によってかかるセンサ、計算システム、又は他の確認方法が使用されてもよく、かかる第三者は固定され得る任意の設定点を含む金融商品の条件に関して知らされており、金融商品の条件を熟知しており、払い出しがトリガされ得るときを決定する際の中立的な仲裁者として前述の第三者が働くことを可能にする。
本開示の一部の好ましい実施形態では、時間の経過に伴う一連の支払いであって、その開始はイベントの発生によってトリガされる、一連の支払い、1つ又は複数のセンサによって測定され得るイベントの規模に基づいて行われる金額が異なる1組の支払い、又は複数の潜在的な支払いであって、債券の継続期間中にイベントが発生する度にかかる支払いが1回行われる、複数の潜在的な支払い等、単一の1回限りの支払い以外の手段によって払い戻しを行うことができる。一部の例では、これだけに限定されないがリスクにさらされているエンティティが徐々に投資家に払い戻せるようにすること又は他の事例では徐々に利息を払い出すことを含む様々な形で改変形態が生じ得る。かかる一部の形態における利息は、債券の発行を知らせる状況にもよるが純粋に同じ元本の歳入担保債、場合に予期される利息未満、かかる利息と等しい、又はかかる利息を上回る場合があることが予想される。かかる一部の実施形態では、債券が条件付きの払い出しに加えて利息支払いを伴う経時的な支払い、リターンは条件付きの支払いが行われる尤度に応じて高く/低くなる。偶発的及び条件付きという用語は類似しており、交換可能である。
他のかかる実施形態は、債券が保険契約に結合され得るものを含む。例えば$100集めるためのレジリエンスボンドは、災害に遭わない場合の$0のトリガ払い出し、又は$1Kの払い出し条件を有する場合がある(払い出しの金額は軽減プロジェクトが建設されていない場合に災害によって引き起こされる損害未満でなければならない)。リスクにさらされているエンティティは払い出しに対する保険を購入することができる。債券がなければ、リスクにさらされているエンティティはより多額の払い出しの同様の又は等しい可能性を有し、更に多くのプレミアムを支払う必要がある。レジリエンスボンドの払い出しを付保することは、リスクにさらされている元のエンティティから保険者に多額の払い出しの(低減された)リスクを移す。
一部の例示的実施形態では、元本、期間、リターンの金額、又は他の変数を調節するために、これだけに限定されないが人工知能又は機械学習を含む調節を計算するための知的手段を用いた計算を使用することができる。他の実施形態では、経済的価値が暗示されている、定量化不能である、或いは明確に定められていないという点で、リスクにさらされている元のエンティティの経済状態の変化が非金銭的である場合がある。かかる状況の例は、疾病の発生率を減らしそれにより経済的リターンをもたらし得るが、そのリターンを規定することが困難であり得る大気質又は水質の改善を含む。
他の実施形態では、一部の又は任意の金銭的価値が暗示されており、定量化不能であり、或いは他に明確に定められていないという点で、又はOEARが価値を非経済的方法で測定するという点で、リスクにさらされている元のエンティティの状況変化が非経済的である場合がある。かかる状況の例は、その何れも疾病の発生率を減らしそれにより経済的リターンをもたらし得るが、そのリターンを規定することが困難であり得る大気質若しくは水質の改善、又はOEARの目標が或る絶滅危惧種の保護である、その絶滅危惧種のための棲息地を与える植林プロジェクトを含む。
同様に従来技術は概して、とりわけ環境改善の脈絡で、条件付きの支払いをプラスの改善と決して結び付けなかった。本開示は、改善を望む元のエンティティに対して投資家が資金を提供し、当事者が予め決定した程度までかかる改善が行われた場合にのみ払い戻しが行われるリストレーションボンドを含む。
図面の幾つかのビューの簡単な説明
本明細書に組み込み本明細書の一部を形成する添付図面は本発明の幾つかの実施形態を示す。
現在の慣習、つまりキャットボンドを示す図である。 軽減プロジェクトの存在によってキャットボンドが変更されている、従来技術におけるリスクモデルの枠組みの実装例の概略図である。 投資家が発行者経由で軽減プロジェクトに資金提供するために資金を提供し、前述の発行者に利息を支払う担保口座に資金を提供し、OEARが発行者に対して徐々にプレミアムを支払う、従来技術におけるリスクモデルの枠組みの実装例の概略図である。 軽減プロジェクトが投資家によって資金提供され、投資家は徐々に支払われ得る1回又は複数回の元本支払いによって発行者経由で資金を提供するレジリエンスボンドの流れ図の概略図である。 改善プロジェクトが投資家によって資金提供され、投資家は徐々に支払われ得る1回又は複数回の元本支払いによって発行者経由で資金を提供するリストレーションボンドの流れ図の概略図である。 図示のように発行されるレジリエンスボンドの条件付きの支払いを付保する保険者と共に、レジリエンスボンドの改変形態がどのように機能し得るのかを示す保険の改変形態である。 複数のトリガを有するResBond(コンビネーションレジリエンス及びリストレーションボンド)の流れ図の概略図であり、軽減プロジェクト及び改善プロジェクトの両方が投資家によって資金提供され、投資家は徐々に支払われ得る1回又は複数回の元本支払いによって発行者経由で資金を提供する。 エスクロー、担保口座又は政府保証であり、且つ投資家資金を保証するために使用されるバックストップと共に、及び一部の実施形態では図示のように発行されるResBondの条件付きの支払いを付保する1つ又は複数の保険者と共にResBondの改変形態がどのように機能し得るのかを示すResBondのバックストップの改変形態の流れ図の概略図である。 予測、分析、又は測定されるイベントによる損害を減らすことにおける軽減プロジェクトの導入、成功、及び失敗に基づいて(これだけに限定されないが債券、年金、又は銀行券を含む)金融商品の払い出しを条件付きで行い、軽減プロジェクトのための資金提供自体が金融商品の一部である本開示の一実施形態を示す流れ図である。 偶発時センサ、計算装置、及び電子データベースからの払い出し間のつながりを示す本開示の一実施形態を示す流れ図である。 河川及びその関連する支流の一部をそれぞれ抱える複数の隣接する管轄区域内で非点源を無視しながら点源に沿って総量規制制度が目下適用されている、この方法を示す図である。 投資されたプロジェクトの成功に基づいて金融商品が条件付きで支払われる、本開示の特定の実施形態を示す図である。 金融取引に対して複数のトリガが設定され得る本開示の一実施形態を示す流れ図である。 レジリエンスボンド、リストレーションボンド、及びResBond間の比較を示す流れ図の概略図を示す。 リストレーション、レジリエンス、又はResBondの3つの条件付きトリガを示す概略図である。 リストレーションボンド及びその条件付きの払い出しがどのように機能するのかについての簡単な図を示す概略図である。 下水及び工場廃水の現代の廃水処理によって改善可能な汚染湖の概略図である。この図はリストレーションボンドのソリューションを利用して湖をどのように回復できるのかを示す。 レジリエンスボンド及びその条件付きの払い出しがどのように機能するのかについての簡単な図を示す概略図である。 1人又は複数のユーザに対して支払う、支払わない、又は支払いをしかるべく調節するための様々な機能を処理することができるアプリケーションを使用する、これだけに限定されないがトリガ検出センサ又はイベント検出センサのシステムを含む装置との間でデータが送信される典型的なデータベース階層を示す例示的な流れ図である。 プロジェクトAのコンビネーションResBond、プロジェクトBのレジリエンスボンド、又はプロジェクトCのリストレーションボンドによって生じる資産価値の増加及び観光事業の増加を伴う各債券のレジリエンスの改善及び利益増加目標の概略を示す、一連のレジリエンシ状態を表す例示的な比較図である。 支払いのトリガ及びそれぞれのトリガの例を示すResBond、レジリエンスボンド又はリストレーションボンドシステムの例示的な図を示し、かかる一部の実施形態では、1つのトリガが満たされないが補完的トリガが満たされる場合に何れの種類のプロジェクトでも支払いをバイパスすることができる。
詳細な説明
本開示では、「所定の目標」という用語は、金融商品が最初に投資される前に分配先の当事者又は分配元の当事者によって規定され得る確立された所定の設定点である。例えば所定の目標は、これだけに限定されないが汚染の削減量、観光事業の増加、1日当たり何百万ガロンもの追加の廃水が処理されること、又は達成時に分配元の当事者から金融商品若しくはその一部の自動リリースをトリガする他の何らかの発生事象であり得る。イベントは現実世界の状態、状況、出来事、若しくは事柄、又はそのような幾つかのことの組であり、金融商品において支払いを行う又は行わないための条件としてその発生又は発生の欠如が使用される。リスクへの暴露は、尤度及び規模として定量化することができる。数学的に書くと、暴露(E)はイベントの発生尤度(L)xイベントの規模(M)に等しくあり得る。暴露=LxMとなる。リスクへの暴露は、元本が資金提供を助ける軽減プロジェクトに資金提供することによってオフセットすることができる。軽減プロジェクトは、イベントの尤度、イベントの規模、又はその両方を減らす。従って、リスクにさらされている元のエンティティのイベントへの暴露は軽減プロジェクトの構築後に低減される。
特定の実施形態では、分配先の当事者は、レジリエンスボンド(又は年金若しくは他の金融商品)又はリストレーションボンド(又は年金若しくは他の金融商品)からの投資によって資金提供される当事者であり得る。かかる当事者は、これだけに限定されないが水処理施設及び廃水処理施設、発電所、又は設備改良工事の請負業者を含み得る。
特定の実施形態では、分配元の当事者は、投資の一形態としてレジリエンスボンド若しくは年金、又はリストレーションボンド若しくは年金に払い込む当事者であり得る。かかる当事者は、これだけに限定されないが関心のある一般市民、観光事業に基づく業務を有する企業、保険会社、インパクト投資家、又は投資銀行を含み得る。
典型的な実施形態では、郡区又は政府エンティティは、洪水若しくは他の災害を防ぐための投資、又はかかる災害が引き起こす損害を減らすための投資、又は湖、貯水池、若しくは河川の水質/水量を管理するプロジェクトを建設するための投資を行うための利用可能現金又は借入能力を有さない。そのようなプロジェクトに投資する資金を外部市場は有する。急な洪水を防ぐために又はより慢性的な日照りを阻止するために、投資家はBOOT(build-own-operate-transfer)プロジェクトを所有し/それに投資し、又はハイブリッド年金(固定リターン率と変動リターン率との組み合わせ)に投資することができる。プロジェクトが洪水若しくは日照りの明確な軽減、又は風倒木による生態系の改善、観光事業、税収、若しくは有償雇用による収入増加等の利益をもたらす場合、変動リターン率に基づく払い出しを政府エンティティが行う。災害が回避されること又は収入が改善することに関連する(正の又は負の)キャッシュフローの改善は、かかる払い出しをより容易にする。ハイブリッド年金は、短期の建設期間にわたって支出される固定資本プロジェクトの支払い、及び(例えば15~20年の期間にわたる)長期運用上の年金の偶発的支払いであって、支払いは履行に基づいて偶発的である、偶発的支払いも含み得る。ハイブリッド年金は、建設される(レジリエンスボンドの)軽減プロジェクト又は(リストレーションボンドの)改善プロジェクトが、プロジェクト又はインフラの所望の性能を保証するやり方で運用されること、及び一部の事例では発生し若しくは生じ得る追加のリスクを軽減し、又はより高い払い出しを最終的にもたらし得る更なる改善を徐々に加えるやり方で運用されることを確実にする。同様の結果を達成するための(ハイブリッド年金よりも優れた)他の手法も可能である。
予想又は診断に基づいてリスクを能動的に管理する(能動的リスク削減)又は改善を能動的に管理する(能動的且つ継続的改善)ためのかかるインセンティブは、プロジェクトの履行又は不履行に関する、更にはより高い最終的な払い出しを得るための全体的な社会的利益に関する一連のネスト状の単方向、双方向、又は多方向の1回の又は定期的な偶発的払い出しによって提供することができる。リスクを保証するか又は管理するために使用されるプロジェクトに関連する担保及び履行保証を策定するか又は維持するために他の手法を使用することができる。一例では、洪水のリスクを軽減するために堤防を建設することができる。堤防がその性能を満たすことに関連する担保は、銀行又はその独自の債券によって付保され又は保証され得る。堤防が越水される尤度に付保することができ、堤防が防護的である尤度はその独自の「防護のための支払い(pay to protect)」プレミアムを有することができる。これらの3つの債券及び/又は保険商品は別個のものとするか又はバンドルされてもよく、独自の単一の又は複数の単方向の又は双方向の偶発的支払い条件を有し得る保険ごとのトリガに基づいて払い出しを評価する偶発時センサを使用してパラメータ化することができる。センサを使用して並びにトリガ及び偶発的支払い又はその独自の保険若しくは資金調達手法の中で、悪影響を招き得る人為的条件(起こり得る洪水を悪化させる不浸透面状態が上流で増加すること等)を追加で検討することができる。OEARを含むが請負業者及び投資家も含む様々な当事者によって様々な保険スキームが購入され得る。一部の事例では、請負業者と投資家とが単一のコンソーシアムとして協力してプロジェクトの成功を保証することができる。他の事例では、不動産価格及び観光事業の増加を保証することができる開発業者と請負業者が協力することができる。インセンティブを与えられたかかるコンソーシアム協力体制はプロジェクトが成功する可能性を高め得る。例えば投資家及び請負業者が所望の通り機能するように壁又は堤防の保守を一緒に保証する場合、投資家及び請負業者はOEARからの偶発的払い出しを保証し、システム又は河川流域の現行のレジリエンスを能動的に保証することができる。そのような能動的な管理は、かかる管理の実行にインセンティブを与えるために能動的な管理によって実現される利益(これだけに限定されないが財産の購入又は販売による税収増又は登録税)を使用した場合に確実にすることができる。気候変動又は人為的開発が能動的な軽減プロジェクトを必要とする悪影響を引き起こし得る場合にこれらの能動的管理手法が鍵になる可能性があり、かかる軽減プロジェクトは災害に関係するプレミアムを減らすことによってかかるリスクを抑制しようとし、軽減を管理する当事者に利益が部分的に又は完全に移される。汚染物質に関する生態系の能動的管理にも同様の考察を使用することができ、生態系を管理するために能動的に及びほぼ永続的に使用されるために、富の増加を使用することができる。これらの「善循環」は、しばしば予想及び診断を行う第三者によって注意を向けられ監督される必要がある。これらの当事者は、このシステムを管理するために請求され得る「オーバヘッド」にも関与し得る。
本開示の新規の特徴の中では、リスクにさらされている元のエンティティ(OEAR)が軽減プロジェクトの支払いを直接行うことができるように、投資家がかかるエンティティへの投資又は複数の投資を行うことを可能にするレジリエンスボンドを使用することであって、前述のOEARは大災害が発生した場合に前述の元本及び計算されたリターン(そのどちらも軽減プロジェクトがない場合にさもなければ発生する損害未満である)を投資家に払い戻し、又は大災害が発生しない場合は支払いを行わず、それによりOEARは投資及び軽減プロジェクトがない場合よりも優れた状態に常に行き着き、投資家は損(前述の損は元本を失うだけである)をするよりも投資から利益(多くの場合はるかに多い利益)を得る可能性が高くなる、レジリエンスボンドを使用すること、及び一部の実施形態では、有効な元本及びリターンを計算し、測定により大災害の発生又はその確率を計算し、任意の数の設定点において偶発時センサによって収集され伝送されるデータに基づいて変化、損益分岐点、及び平均利益率を正確に予測するために(しばしば第三者の仲裁者によって維持される)計算装置を使用すること、又は生態系の特定の改善をもたらすために投資家が元のエンティティに元本を支払い、前述の改善が行われて設定点において予め決定されている所望の付随的利益が達成されると元のエンティティが元本とリターンの金額とを投資家に払い戻す生態系サービスボンドを使用することである。設定点は、或るアクションを処理するか又は行うように計算装置が指示される既定の点として定める。一部の事例では、そのアクションはレジリエンスボンド/年金又は生態系サービスボンド/年金等の金融商品を、損失又は災害が発生した場合は金融商品の元々の分配元の当事者に支給すること、又は利益が達成された場合若しくはプロジェクトが完成した場合は金融商品の分配先である当事者に支給することであり得る。損失とは、願望が観光事業の増加だが観光事業の減少をイベントが示す設備改良プロジェクト、又は洪水による損害を防ぐように設計されるがその完成が次の洪水から設備を保護し損なう災害軽減プロジェクト等、軽減プロジェクト又は設備改良プロジェクトの所望の影響の逆の方向に動くイベントが発生することである。債券の構造自体に改変を加えることができる。一部の例では、改変形態はこれだけに限定されないがリスクにさらされているエンティティが投資家に徐々に払い戻せるようにすること、又は他の事例では利息を徐々に払い出すことを含み得る。利息は、そのような一部の形態では純粋に歳入担保債、場合に予期されるよりも少ないことが予期される。かかる一部の実施形態では、債券が条件付きの払い出しに加えて利息支払いを伴う経時的な支払い、リターンは尤度に応じて高く/低くなる、条件付きの支払いが得る。他のかかる実施形態は、債券が保険契約に結合され得るものを含む。例えば$100集めるための発行債券は、災害に遭わない場合の$0のトリガ払い出し、又は$1Kの払い出し条件を有する場合がある。払い出しの金額は、軽減プロジェクトなしに災害が発生した場合に軽減プロジェクトによって引き起こされる損害よりも依然として少ない。リスクにさらされているエンティティは自らの金融商品に対する保険を購入することができる。債券がなければ、リスクにさらされているエンティティはより多額の払い出しの可能性を有し、更に多くのプレミアムを支払う必要がある。軽減プロジェクトの結果、保険を掛けることははるかに少ない損失を補償する。一部の例示的実施形態では、元本、期間、リターンの金額、又は他の変数を調節するために、これだけに限定されないが人工知能又は機械学習を含む調節を計算するための知的手段を用いた計算を使用することができる。かかる一部の事例では、変動金利又は固定金利の債券を基本の商品として使用することができ、損失を阻止すること又は阻止しないことに基づいて双方向の条件付きの払い出しを行うことができる。
本開示の一例示的実施形態は、量的及び質的な環境分析をモニタするための、及び関連する金融取引を管理するためのシステムを含む。かかる一部の実施形態では、1つ若しくは複数の計算装置及び/又は計算装置を操作するユーザに直接又は間接的に情報提供する信号を送信する1つ又は複数の偶発時センサをシステムが含み、それらの計算装置の少なくとも1つは偶発時センサによって検出されるデータの分析及び/又はモデリングに使用される履歴プログラムを実行しており、計算装置の少なくとも1つは1つ又は複数の所定の目標が達成されたとき1つ又は複数の金融商品を含む金融取引をトリガする。例えば、年間を通じて特定の廃水処理プラントから15ppm、10ppm、又は5ppmを超える硝酸塩排出がないことを要求する汚染削減目標群を設定することができる。改善のために支払う企業は地域の漁業企業である。外部のインパクト投資家又は他の金融会社が生態系サービスボンドに払い込むことができ、その資金の一部は、2ppm、1ppm、及び0.1ppmの所定の目標の1つを達成することができるように、地域の廃水処理プラントからの廃水の放出をモニタすること並びにリン除去及び廃水処理に貢献することの両方を行うセンサ及び機器の支払いに使われる。これらの所定の目標の何れかが満たされる場合、金融商品の一部が期末に(又は計画に従って)廃水処理プラントの所有者又は投資家に払い出される。所定の目標の全てが満たされる場合(或いは代替的に、所定の目標のうち最も要求が厳しい目標が満たされる場合)、金融取引は廃水処理プラントの投資家/所有者に全金融商品を払い出すことになる。代わりに目標を満たすことができない場合は投資家が投資金額を失う。計算装置と通信するセンサが金融取引及び支払いのリリースを管理する。かかる一部の実施形態では、このシステムは成功の尤度を予測するために、及び他の一部の実施形態では成功の可能性に基づく損益分岐点として拠出すべき金額を予測するために使用することもできる。他の手法/測定基準は、溶解酸素の増加又は湖若しくは河川におけるその改善の継続期間、藻類又は葉緑素の減少、水中の植生の増加、日照り(又は洪水)を起こしやすい水域に関連する流量の増加(又は減少)、又は魚種資源の回復等、生態系自体の改善をモニタすることを含む。他の更なる手法/測定基準は、魚類の販売について提供されるプレミアムをもたらす基準を上回るホテル客室利用率の増加を含み得る。一時的イベントの結果に対して「支払う」当事者の他の例は、これだけに限定されないが水の利用性又は固定資産税の増加を認めることで利益を得る旅行会社、ホテル、市、又は地方政府を含む。生態系投資の一例示的実施形態では、生態系に対する一時的イベントの尤度又改善を他の投資家が「ショート」することができる一方、市、観光事業、漁業エンティティ、又は他のインパクト投資家は所望の投資を行う。この場合、イベントの発生を「ショート」する投資家は改善が生じた場合に払い出しを行い、改善が生じない場合に払い出しを受ける。本開示の別の例示的実施形態は、継続期間、リターン率、及び元金を含む、2つ以上の当事者間の金融取引内の1つ又は複数の現実世界のイベントの発生率及びそれに関連する損害又は利益を処理する1つ又は複数の計算装置を含む機器である。この処理は、1つ又は複数の現実世界のイベントの発生又は非発生に関連する利益率、平均利益率、適切な支給時期、及び/又は前述の現実世界のイベントの1つ又は複数が発生した場合に分配される1つ又は複数の金融商品の当事者を決定するために使用することができる。例えば計算装置又は一連の計算装置を使用して、100年洪水の発生によって引き起こされる海水位にある自治体への損害を計算し、郡区に対する損害額を推定し、バッフルの建設を一方で含みダムの建設を他方で含み、又は一連のダム及びバッフルの建設を含む軽減プロジェクトに資金提供するために使用可能なレジリエンスボンドにおける投資価値を推定することができる。前述の軽減プロジェクトにおける郡区投資は洪水が再び起こらない場合はプロジェクトに関して払い出しを行わない(或いは償還しない)が、洪水が発生した場合、発生時にこれだけに限定されないが投資家、保険者、又はエンジニアリング会社を含む第三者が回避された損害について金融商品によって十分な支払いを得る。かかる一部の実施形態では、これらの金融取引の全て及び洪水の確率に基づく金融商品の価格が好ましくは第三者によって制御される機器によって管理され得る。
1つ又は複数の実施形態では、水道施設が河川又は湖の隣のプレミアム土地を所有している。投資家は、投資を行い地下プラントを建設する差額を支払うこと、及び歳入を増やそうとするプロジェクトにおいて土地に投資することに決める。投資に関連する利益(増税又は観光事業の増加)が投資家への払い出しとしてもたらされる。
本開示の更に別の例示的実施形態は、1つ又は複数のそれぞれの現実世界のイベントによってトリガされる所定の設定点において1つ又は複数の金融商品を分配することであって、前述の現実世界のイベントは、分配先の当事者による所定の目標(例えば保険料が最低20%下がること、軽減プロジェクトに関連する期間にわたってリスクが最低20%低下すること、又は保たれた富若しくは資産価値に関連する最低20%の改善)の達成、又は分配先若しくは分配元の当事者に対する損失を引き起こすイベントの発生、又は分配先の当事者によって創出され前述の金融商品によって資金提供される軽減プロジェクトが確立されなければ分配元の当事者に損失を引き起こすイベントの発生である、分配することを含むビジネス方法である。
かかる一部の実施形態では、所定の目標(例えば観光事業又は健康改善に起因するものを含む富又は創出価値が最低20%増加すること)を達成することは、投資されている生態系サービスボンド/年金が分配先の当事者に対する金融取引を発行することをもたらす生態系の所望の恩恵を達成すること、又は分配元の当事者に元戻しする金融取引をもたらす前述の恩恵を達成しないことである。他のかかる実施形態では、分配先及び/又は分配元の当事者に対する損失を引き起こすイベントの発生は、分配元の当事者に元戻しで分配される金融取引を引き起こす、投資家及び/又はことによると軽減プロジェクトの責任を負う当事者への損失をもたらす災害であって、それらの当事者が前述のプロジェクトを続行できなくする、災害(堤防を建設している企業が堤防を完成することができるよりも前に発生し、企業はそれまでの進捗が破壊され、所定のレート又は時間枠においてプロジェクトを完成させるためにもはや支払うことができないハリケーン等)であり、又はイベントは、分配先の当事者による軽減当事者の完成若しくは分配先の当事者の投資がなければ分配元の当事者に対する損失を引き起こし、又は分配先の当事者による軽減当事者の部分的完成若しくは分配先の当事者の投資がなければ更なる損害を引き起こし、その結果、金融取引が分配先の当事者又はその一部に払い出される。
全体的なプロセスを仲裁し、監督し、又は裁定するために、大気流入域、河川流域、又は海岸線の管理を委任する第三者エンティティを選択することができる。この第三者エンティティは、データを所有し、センサ又は検出装置を有する明白なデジタルの大気流入域又は河川流域を管理及び維持し、イベントに関連する払い出しをもたらし得る主要なパラメータ及び測定基準のダッシュボードを提供する責任を負わせることができる。
本開示のあり得る様々な特徴及びそれらの特徴を組み合わせることができる様々な方法を示すために、開示した様々な実施形態を上記で示し説明したことが理解されよう。上記の実施形態の特徴を様々な方法で組み合わせることとは別に、他の修正形態も本開示の範囲に含まれると考える。本開示は上記の好ましい実施形態に限定されることは意図せず、むしろ添付の特許請求の範囲によってのみ限定されることを意図する。従って、本開示は添付の特許請求の範囲に厳密な意味で又は等価的に含まれる全ての代替的実施形態を包含する。
本開示の好ましい実施形態の一部を添付図面に示す。
図1は、現在のところ典型的な慣習である従来技術のキャットボンドに関する図100を示す概略図である。投資家は発行者経由で担保口座に資金を提供し、担保口座は前述の発行者に利息を支払い、リスクにさらされている元のエンティティ(OEAR)が発行者に対して徐々にプレミアムを支払う。利息及びプレミアムのキャッシュフローから、発行者は投資家に対するクーポンリターンの資金を出す。債券の期間が終わる前に大災害が発生しない場合は担保口座内の資金が元本として投資家に戻るが、大災害が発生した場合は結果として生じる損失を補填するために担保口座からOEARに払い出しが行われる。
図2は、軽減プロジェクトの存在によってキャットボンドが変更されている、従来技術におけるリスクモデルの枠組み200の実装例の概略図である。キャットボンドと同様に、投資家は発行者経由で担保口座に資金を提供し、リスクにさらされている元のエンティティ(OEAR)がイシューに対して徐々にプレミアムを支払う。利息及びプレミアムのキャッシュフローから、発行者は投資家に対するクーポンリターンの資金を出す。債券の期間が終わる前に大災害が発生しない場合は担保口座内の資金が元本として投資家に戻るが、大災害が発生した場合は結果として生じる損失を補填するために担保口座からOEARに払い出しが行われる。通常のキャットボンドに対するここでの修正は軽減プロジェクトの存在に起因する。リスクモデルが変化した潜在的損失に関する情報を取得し、その情報を使用してOEARによって支払われるプレミアム及び投資家に返される元本を修正する。大災害が発生した場合は軽減プロジェクトがOEARの損失を低減する。
図3は、投資家が発行者経由で軽減プロジェクトに資金提供するために資金を提供し、前述の発行者に利息を支払う担保口座に資金を提供し、OEARが発行者に対して徐々にプレミアムを支払う、従来技術におけるリスクモデルの枠組み300の実装例の概略図である。加えてこの実装形態は、どちらも同じく発行者に対してプレミアムを支払う、大災害に起因する潜在的損失を高める脆弱性プロジェクト及びリスクにさらされている他のエンティティの存在も予期する。利息及びプレミアムのキャッシュフローから、発行者は投資家に対するクーポンリターンの資金を出す。債券の期間が終わる前に大災害が発生しない場合は担保口座内の資金が元本として投資家に戻るが、大災害が発生した場合は結果として生じる損失を補填するために担保口座からOEARに払い出しが行われる。大災害が発生した場合は軽減プロジェクトがOEARの損失を低減し、脆弱性プロジェクトはかかる損失を増やす。
図4は、軽減プロジェクトが投資家によって資金提供され、投資家は徐々に支払われ得る1回又は複数回の元本支払いによって発行者経由で資金を提供するレジリエンスボンドの流れ図400の概略図である。債券の期間が終わる前にイベントが発生しない場合は支払いが行われないが、イベントが発生した場合はOEARが元本と適切なリターンとを前述の発行者経由で前述の投資家に支払う。イベントが発生した場合は軽減プロジェクトがOEARに対する損失を低減し、従ってOEARに対する暗示的価値を提供する。
図5は、改善プロジェクトが投資家によって資金提供され、投資家は徐々に支払われ得る1回又は複数回の元本支払いによって発行者経由で資金を提供するリストレーションボンドの流れ図500の概略図である。債券の期間が終わる前にイベント(又はトリガ)が発生しない(又はそれに達しない)場合は支払いが行われないが、イベントが発生した(又はトリガに達した)場合はOEARが元本と適切なリターンとを前述の発行者経由で前述の投資家に支払う。イベントが発生した場合は改善プロジェクトがOEARに対する価値をもたらし、従ってOEARに対する実際の又は暗示的な価値を提供する。
図6は、レジリエンスボンドの条件付きの支払いを付保する保険者と共に、レジリエンスボンドの改変形態がどのように機能し得るのかを示す保険の改変形態の流れ図600を示す概要である。ここでは保険者が軽減される大災害に付保し、リスクにさらされているエンティティから徐々にプレミアムを受け取り、リスクにさらされているエンティティは前述の大災害が発生した場合にのみ保険者から債権を回収する。
図7は、複数のトリガを有するResBond(コンビネーションレジリエンス及びリストレーションボンド)の流れ図700の概略図であり、損失を防ぐこと及び潜在的なプラスの価値を提供することの両方を行うプロジェクト(即ち同時に軽減プロジェクト及び改善プロジェクトであるプロジェクト)が投資家によって資金提供され、投資家は徐々に支払われ得る1回又は複数回の元本支払いによって発行者経由で資金を提供する。債券の期間が終わる前にイベント又はトリガが発生しない場合は支払いが行われないが、1つ若しくは複数のトリガが満たされた場合又は1つ若しくは複数のイベントが発生した場合、プロジェクトがイベント又はトリガの特定の種類に応じてOEARに対して低減された損失の暗示的価値を与え又は価値を直接与え、OEARは元本及びリターンの1つ又は複数の部分を前述の投資家に払い戻す。
図8は、エスクロー、担保口座又は政府保証であり且つ投資家資金を保証するために使用されるバックストップと共に、及び一部の実施形態では図示のように発行されるResBondの条件付きの支払いを付保する1つ又は複数の保険者と共にResBondの改変形態がどのように機能し得るのかを示すResBondのバックストップの改変形態の流れ図の概略図である。ここではかかる一部の実施形態においてバックストップに支払いが行われ、大災害の発生に応じて発行者及び/又は保険者に払い戻しが行われ得る。保険者を含む実施形態では、保険者は軽減される大災害であることに付保し、リスクにさらされているエンティティから徐々にプレミアムを受け取り、リスクにさらされているエンティティは前述の大災害が発生した場合にのみ保険者から債権を回収する。
図9は、予測、分析、又は測定されるイベントによる損害を減らすことにおける軽減プロジェクトの導入、成功、及び失敗に基づいて(これだけに限定されないが債券、年金、又は銀行券を含む)金融商品の払い出しを条件付きで行い、軽減プロジェクトのための資金提供自体が金融商品の一部である本開示の一実施形態を示す流れ図の概略図である。
図10は、1つ又は複数の分析計算装置であって、前述の計算装置は1つ又は複数のコンピュータモデルを作成する、1つ又は複数の分析計算装置に接続される1つ又は複数の種類のセンサとの間の接続が、前述の分析に関するデータを1つ又は複数の記憶データベースにアップロードし、又は1つ若しくは複数の金融商品の管理を決定する際の前述の分析に関するデータを1つ又は複数の記憶データベースにアップロードする、本開示の一実施形態を示す流れ図1000の概略図である。
図11は、河川1100及びその関連する支流の一部をそれぞれ抱える複数の隣接する管轄区域1104、1106、1108、1110内で非点源を無視しながら点源1112に沿って総量規制制度が目下適用されている、河川流域分析領域1100に関する方法を示す図である。かかる一部の実施形態では、管轄区域が複数にわたる契約を結ぶことができ、領域内の点源における分析によって1つ又は複数の許容範囲外だと測定される場合にレジリエンスボンド等の金融商品をトリガするイベントを構成する一定の基準が設定され、一部又は全ての支払いは前述の現実世界(第三者イベント)に基づいて条件付きである。現実世界のイベントは、これだけに限定されないが所定の水質目標を達成すること(汚染削減、窒素レベルの明確な低減を達成すること、又は堆積物のパーセンテージを減らすこと)、又は商品の一当事者にとって実際の損失を引き起こす若しくは商品によって資金提供される軽減プロジェクトがなければ損失を引き起こすイベントを含む、分析及び/又は軽減プロジェクトによって軽減され得る1つ又は複数の環境イベントであり得る。かかる一部の実施形態では、具体例は、これだけに限定されないが流水内の1つ又は複数の特定の点において測定される総窒素レベルを所与の暦年の任意の日に8mg/L未満に保つこと、計算機器への損害及びデータの喪失を引き起こす停電、6mg/Lの将来のEPAのTMDL未満まで事前に窒素レベルを減らすこと、又は40%未満まで堆積物の侵食を減らすことを含み得る。イベントが発生したという公平な決定を行うことができるように、かかる一部の実施形態は上記の固定基準をモニタし測定する第三者を含み得る。かかる一部の実施形態は、汚染削減に対して支払う民間エンティティに1回又は複数回の年払いを行う1つ又は複数の(地方、地域、又は国家)政府との特権に対して行われる入札も含み得る。かかる一部の実施形態では、これは失敗のための出口を含む(例えば10年の)期間の長さを有する契約であり得る。一例は、上記の第三者によって判定される十分な低減が生じたかどうかに基づいて各支払いが1年当たり1百万において条件付きであることを含み得る。
図12は、1つ又は複数の目標に達することにおいて投資されたプロジェクトが成功を収める成功に基づいて、この事例では債券/年金である金融商品が条件付きで支払われる本開示の特定の実施形態を示す概略図1200であり、1つ又は複数の目標は、この事例では観光事業、生態的サービス、又は資産価値の改善等の要素をもたらす農業の改善、雨水の改善、共同下水越流処理、処理される廃水が何百万ガロンも増えることであり、債券の支払人が投資している交渉対象の法的損害であり、従って支払いの1つ又は複数のリリース又は非リリースのトリガである。
図13は、金融商品からの3つの特定の払い出しが、本開示の一実施形態を示す流れ図1300の概略図であり、第1の払い出しは投資家が河川流域のモニタリング、分析、及び又は予測システムに支払うものであり、前述のシステムは改善アクションを促進し、その改善アクションは所望の基準(これだけに限定されないが時間、費用、又は雇用創出を含む)の範囲内で達成される場合に前述の金融商品からの第2の払い出しをトリガし、前述のアクションは地域の河川流域の改善を促進し、前述の改善に由来する価値が所定の設定点の閾値に達する場合に前述の金融商品からの第3の支払いがトリガされる一方、関係する改善に由来する価値が十分に高い場合は金融商品も価値を自然に提供する(self-funding)ことが分かる。
図14は、レジリエンスボンド、リストレーションボンド、及びResBond間の比較を示す流れ図1400の概略図を示す。レジリエンスボンドは、不確実な損失を減らすか又はなくすための軽減プロジェクトに資金提供することにより前述の損失への暴露を減らすか又は防ぐことによって富の保護を確実にするように条件付きの払い戻しと共に設計され得るが、リストレーションボンドは、条件付きの支払い又は成功を使用して資金提供される回復プロジェクトによって環境を回復することで富又は価値を創出しようとする。同様だが主な違いは、実際の支払い構造ではなくプロジェクトの目的にある。かかる一部の実施形態ではそれらの債券をResBondに組み合わせることができ、ResBondは環境の回復及び損失の低減又は除去の両方を追求するプロジェクトによって富の保護と創出の両方を目指す。このプロジェクトも条件付きの支払い又は成功によって資金提供される一方、一部の実施形態は全てについてこれだけに限定されないが減少又は増加税収財源措置を含むバックストップの支払い又は保証を含み得る。
図15は、レジリエンス、リストレーション、又はResBondの3つの条件付きトリガを示す概略図1500である。第1のトリガは、軽減プロジェクト又は改善プロジェクトが機能するとシステムが判定する場合(例えば建設され崩壊しないダム、建設され運転可能な廃水処理プラント、又は植えられ成長し始める木)であり、第2のトリガはプロジェクトがレジリエンスを与える及び/又は環境を回復する場合に到達することができ(例えば洪水から防護するダム、地域の湾の魚類生息数を増やす廃水処理プラント、又はハリケーンの損害を減らし地域を美化する木を育てる植林プロジェクト)、更なるトリガはプロジェクトが富を創出するか又は保護する場合に到達することができる(例えば下流を大損害から守る大規模な洪水を防ぐダム、河川を美化し、それにより地域に観光事業をもたらす廃水、又は地域を美化することによってその地域に観光事業をもたらし、ハリケーンによる損害及び洪水から郡区を守る植林プロジェクト)。これらのトリガのそれぞれにおいて、関連するプロジェクトの履行又は不履行に基づいて支払いを条件付きでリリースすることができる。かかる一部の実施形態では、政府保証によって保護され或いはかかる支払いを保証するためにリリースされるエスクロー内に資金を保つことができる。
図16は、リストレーションボンド及びその条件付きの払い出しがどのように機能するのかについての簡単な図1600を示す概略図である。最初に投資家は受益者に支払いを行い、受益者はその資金を使用して回復プロジェクトを建設する。回復プロジェクトが成功し富が創出される場合、受益者は回復した生態系から恩恵を受け、投資家にしかるべく、典型的には利息及び投資家の利益に見合うように追加の支払いで払い戻しを行う。富が創出されない場合は追加の支払いは行われず、投資家は投機で損をする。
図17は、下水及び工場廃水の現代の廃水処理によって改善可能な汚染湖のためのリストレーションボンドのシーケンス1700の概略図である。この図は、水質を改善するために銀行によって支払いが行われるリストレーションボンドのソリューションを利用して湖をどのように回復できるのかを示す。水質が改善する場合は資産価値が改善し、市にもたらされる税収が銀行への多額の条件付きの支払いを招く。設定された時間枠の中で結果がプラスでない場合、銀行は条件付きの支払いを受け取らない。
図18は、レジリエンスボンド及びその条件付きの払い出しがどのように機能するのかについての簡単な図1800を示す概略図である。最初に投資家は受益者に支払いを行い、受益者はその資金を使用して軽減プロジェクトを建設する。軽減プロジェクトが成功し富が保護される場合、受益者は保護された生態系から恩恵を受け、投資家にしかるべく、典型的には利息及び投資家の利益に見合うように追加の支払いで払い戻しを行う。富が保護されない場合は追加の支払いは行われず、投資家は投機で損をする。
図19は、これだけに限定されないが回復閾値又はイベントレベルに関する1つ又は複数の予め設定されたトリガが満たされるときを感知すること、並びに前述のトリガ又はイベントに関するデータをその情報が記憶され得る1つ又は複数の装置又はデータベースに送信すること、及び1人又は複数のユーザに対して支払う、支払わない、又は支払いをしかるべく調節するための決定を含む下された決定に関するデータを送信することを含む様々な機能を処理することができるアプリケーションを使用する、これだけに限定されないがトリガ検出センサ又はイベント検出センサのシステムを含む装置との間でデータが送信される典型的なデータベース階層を示す例示的な流れ図である。
図20は、プロジェクトAのコンビネーションResBond、プロジェクトBのレジリエンスボンド、又はプロジェクトCのリストレーションボンドによって生じる資産価値の増加及び観光事業の増加を伴う各債券のレジリエンスの改善及び利益増加目標の概略を示す、一連のレジリエンシ状態を表す例示的な比較図である。それぞれの矢印は左から右に特定の環境のレジリエンスの向上を示す。
図21は、支払いのトリガ及びそれぞれのトリガの例を示すResBond、レジリエンスボンド又はリストレーションボンドシステムの例示的な図を示し、かかる一部の実施形態では、1つのトリガが満たされないが補完的トリガが満たされる場合に何れの種類のプロジェクトでも支払いをバイパスすることができる。第1の例では、軽減プロジェクトのための堤防が建設され、又は回復プロジェクトのための廃水処理プラントが建設される。この建設が達成された場合に支払いが行われる。第2の例では、堤防を維持するための運用及び保守のためにレジリエンスシステムのインセンティブを設定すること、又は湖の浄化を完了し湖を回復することが条件付きの支払いをもたらす。第3の例は、災害減少のプレミアム又はレジリエンス若しくは回復された資産に起因する資産価値の増加によって富が保たれることを示す。
本開示の例の全てはインフラプロジェクトに直接資金提供する金融商品(債券)に関するが、災害に遭わない場合に払い出しが投資家に行くこと、又は災害に遭う場合に払い出しがリスクにさらされている元のエンティティに行くことは必須ではない。このことは幾つかの重要な理由から従来技術と異なる。何れにおいても保険プロジェクトに結び付けられ、レジリエントインフラプロジェクトは有用であり得るが、従来技術の全ての例において投資家は災害に遭う場合に全てのシナリオで資金を得る。一部の実施形態では、開示するレジリエンスボンド、災害に遭う場合にスポンサが代わりに資金を支払うことができる。リスクにさらされているエンティティによって保険者にプロジェクトの資金を提供させ、前述の保険者は投資債券によって資金提供され、リスクにさらされているエンティティ(及び一部の実施形態では投資家)は災害が発生した場合にのみ偶発的支払いを行い、それによりプロジェクトがかかる当事者を損害(金融負債又は物的損害)から守る。従来技術は損害の一部を軽減することによってエンティティを部分的にのみ保護するレジリエンスプロジェクトに適している可能性があるが、リスクにさらされているエンティティがより適切に対応できるようにし、レジリエンスプロジェクトがリスクにさらされているエンティティを大幅な損害から保護する場合は本開示の方がはるかに優れている。
保険者を伴う及び伴わないレジリエンスボンドの例は、本開示の重要性を例示する役割を更に果たし得る。本開示の目標の1つは、軽減又は生態系サービスプロジェクトに携わることに関するwin-winシナリオがリスクにさらされているエンティティに提示されること、及び(存在する場合は保険者がそうであるように)投資家が常に高い投資収益の確率を有することを確実にすることである。かかる債券の利益は数学的に理解することができる。
Figure 2024051104000002
各期間tは他の各期間と独立だと仮定する。損害d及びdはイベントに起因する単一の定額の損失を表す必要はなく、損失が不確実だが分布を表す、知られている確率密度関数を有する場合、d及びdは単純に分布の期待値である。各期間tの間に1件のイベントしか発生することができない場合この概念は理論的により堅実だが、この損害関数では複数のイベントを考慮することができる。損害分布が本明細書で使用する他の変数から独立している限り、d及びdの期待値を使用することは適切である。分析を変えることなしに、$0に位置する適切なサイズに決められたマス(mass)により、損害関数の成分としてpを含めることができることに留意されたい。Pの可能な値に関する債券がある。あり得る最低払い出し額(P)は投資家が損得なしになるものであり、投資の期待値をゼロに設定することによって見出される。
Figure 2024051104000003
あり得る最大払い出し額(P)は発行者が損得なしになるものであり、発行者の期待値をゼロに設定することによって見出される。
Figure 2024051104000004
レジリエンスボンドが適切であるためには、最低払い出し額が最大未満でなければならない。その範囲は、全ての中間変数を展開するおおよその不等式によって示すことができる。
Figure 2024051104000005
この範囲の方程式は、レジリエンスボンドによる資金調達に適したプロジェクト、つまり基準露出に対してプラスの期待値を有するプロジェクトを暗に示す。プロジェクトの純期待軽減及び残存価値がその初期費用を上回らない場合そのプロジェクトはマイナスの価値を有し、Pの上限が下限未満になるので互いに許容可能な払い出しを見出すことはできない。かかるプロジェクトは、他の利益がある場合又は損害若しくはリスクに対する非金銭的成分がある場合にことによると建設する価値があり得るが、レジリエンスボンドには適さない。発行者と投資家とが払い出しを交渉するための適切な出発点は、上限と下限との幾何平均であり得る。例えばマイクログリッドでは、範囲及び幾何平均が$5.8百万、$19.7百万、及び$10.7百万であり得る。単一イベントの損害を上限が上回り、そのことは発行者の純実現値がゼロを下回るシナリオを招くので不所望であり得る結果であることに留意されたい。或るイベントの損害又は軽減された損害における払い出しに上限を設けることが賢明であり得る。この分析的ソリューションは、所望の結果を達成するためにパラメータをどのように変更できるのかを提案する。典型的には損失の確率及び損害の金額を変えるのは困難であり、それはそれらが災害及びリスクにさらされている資産の種類に依存するからである。軽減プロジェクトの範囲は拡張され又は縮小され得るので費用は可変とすることができる。調節するのが最も簡単な変数は計画対象期間であり、計画対象期間がより長いことは1件又は複数件の災害の可能性を高め、より少ない払い出しを行うことを可能にする。この分析は、重要な省略である金額の時間的価値を無視する。この要素を含めることは自己資金プロジェクトとレジリエンスボンドによって資金調達されるプロジェクトとの比較に影響を及ぼさず、それはどちらのプロジェクトも同一にディスカウントされるからだが、保険のソリューションの方が相対的に好ましい。また、将来の支払いの価値を減じることは必要な払い出しを増やす傾向があり、それは投資家がかなりの資産を開始時に割り当てなければならないのに対し、支払いは平均して期間T/2においてしか行われないからである。
特定の状況又は市況に対処するために、本明細書で提示するレジリエンスボンドの概念を様々な方法で修正することができる。それぞれの改変形態を記載し適切な状況を提案する。提示する改変形態の全てについての完全な分析は行わない。まず、レジリエンスボンドは軽減プロジェクトの一部にだけ使用することができる。残りの部分は標準的な起債、pay-go、又は他の任意の適切な手段によって資金調達することができる。予期された災害が起こらなかった場合、発行者は如何なる実現リターンもなしにプロジェクトを完成するための非レジリエンスボンド資金の部分を支払う。発行者はその結果のリスクを完全にオフロードするのではなく分割したい場合があり、又は新たな金融商品に依拠し過ぎるのを嫌うことがある。この手法は他の方法で価値を提供する軽減プロジェクトにも適している場合があり、つまりイシューは、厳密な数字に応じてプロジェクトの非軽減値まで従来の資金調達を使用し、レジリエンスボンドを用いて残りの部分を資金調達することができる。例えば或るプロジェクトが$10百万かかり、$500,000の年間払い戻しを生み、$50百万の損失の20%のリスクを10年間にわたって軽減すると仮定されたい。従来の資金調達は、より許容可能な10年間の単純な払い戻しを用いてプロジェクトの費用の半分($5百万)を供給することができ、残りの部分はイベント発生時の$35百万の払い出しを生むレジリエンスボンドが供給することができる。(20年間の払い戻しが不十分だと仮定し)何れの方法もプロジェクト全体を成功裏に資金調達できないが、組み合わせて、発行者はプロジェクトの全体的価値を実現することができる。第2に、払い出しの条件又は金額を幾つかの方法で変更することによってレジリエンスボンドを修正することができる。払い出しは、軽減プロジェクトの防護対象である最初の災害が発生したとき定額の一括払いとして行われる。その代わりとして、払い出しは最初のイベントだけでなくイベントが発生する度に支払うことができ、この修正形態は必要な払い出しを減らすが発行者にとっての大損失(それでもレジリエンスボンド及び軽減プロジェクトなしの対応する損失よりは依然として少ない)の可能性を高め、その可能性を下げることが債券の利点の1つである。それとは別に、払い出しは一括払いではなく任意の適切な変数に応じた可変金額とすることができる。この手法は様々な程度で発生し得るハリケーン等の災害に対して最も敏感であり、カテゴリ3よりもカテゴリ4のハリケーンの方が払い出しは多くなり得る。任意の払い出しについて災害の閾値レベルを設定する、例えば熱帯暴風に対して払い出しは行わないこともできる。複雑さが増し仮定に基づいた状況を第三者が確認することを必要とするが、払い出しはイベント自体の程度ではなく軽減された損害に基づいて変倍することができる。これらの変更は基礎分析に影響を及ぼさず、損害の如何なる広がりも最高価格及び最低価格をもたらす中心モーメントを有する。第3に、払い出しのタイミングを変更することができる。危機に対処している発行者が追加のレジリエンスボンドの支払いを即座に行うことは困難であり得る。早急に回復すること並びに災害及び払い出しの影響を財政計画に組み込むことを可能にするために、契約は指定の期間後に、ことによると1年後に支払いが行われることを要求することができる。或いは、払い出しは一連の分割払いで、更には災害が起きるまで及びその場合にクーポンの支払いが開始しないようにクーポンの支払い及び最終元本がある従来の固定期間債券として行うことができる。当然ながら、失われた金額の時間的価値について投資家を補償するために払い出しの方が多くなければならない。最後に、投資家によって提供される前払い資金及び発行者によって提供される条件付きの支払いと共に従来のクーポンの支払いを含むように債券を修正することができる。クーポンは何れの方向にも支払われ得る。軽減プロジェクトが著しい運用費用を有する場合、投資家は保護を維持するために、当然ながら払い出しの適切な増加を伴って適切な資金提供を行うことができる。或いは、発行者がことによると市場金利未満で定期的なクーポンの支払いを投資家に行い、それにより投資家の観点からレジリエンスボンドの全か無かの性質を低減することができる。支払いは災害が発生するまで続くことができ、払い出しは従来の債券における元本のリターンに取って代わる。発行者は軽減プロジェクトに資金提供するために従来の債券をリリースすることもでき、投資家は災害が発生するまでクーポンの支払いを想定し、災害発生時に資金提供は発行者の義務になる。最終元本の払い出しも同様に条件付けされる。クーポンの支払いを伴う他の改変形態も可能であり、状況によっては適切であり得る。
Figure 2024051104000006
表2は、単一の場所におけるマイクログリッドの例に関する計算された期待値の全てを提示する。純期待値は、基準非対処リスク露出から実期待値を減算することによってもたらされる。dpk(基準リスク[イベントによって引き起こされる平均損害、掛ける期間t中にイベントが発生する確率、掛ける期間T内の期間tの数])が全ての公式内で項として登場し、基準の相対的にクリーンな減算を可能にしていることに留意されたい。更に、3つのオプションが期間の開始時に巨額の資本金の費用又は預託金、つまり自己資金($3百万)、自己保険($15百万)、及びレジリエンスボンド+自己保険($10百万)を必要とすることに留意されたい。期待値はプロジェクトの価値又は実現性の唯一の測度ではない。表3は記載した資金調達メカニズムの全てについて、マイクログリッドなし及び保険なしの基準事例に対する結果及び純実現値を示す。レジリエンスボンドにより(従来技術と異なり、発行者は如何なる資本金も費やす必要がなく、マイナスの経済的結果を決して被らず、結果の全体にわたって純実現値が常にプラスであることに留意されたい。
Figure 2024051104000007
本開示で明らかにしたレジリエンスボンド、生態系サービスボンド、並びにビジネス方法、センサのシステム、及び機器は新たなインフラ支出を可能にする大いなる潜在性を有するが、リスクにさらされているエンティティ及びより広い市場が既存の露出を認める原理を受け入れることを必要とする。レジリエンスボンド及び生態系サービスボンドの両方が広く実施される前に、現実的障壁及び心理的障壁の両方が克服されなければならない。本開示はこれらの障壁をどのように克服するのかを当業者に知らせることによって当技術分野を発展させようとするものである。本発明の中で単数形の用語を使用した場合は複数形も可能であり、複数形の用語を使用した場合は単数形も可能である。一連のイベント及び払い出しは並列に生じることができ、その逆も同様である。特定の一連の発生を交換することができ、又は逆にすることさえできる。プロジェクトは、軽減若しくは改善を支援することができ又はシステム若しくは方法に対するレジリエンスを回復し若しくは与えるためのプログラム、構造、インフラ、装置、機械、ツール、機器、又は任意の物理的、化学的、生物学的、若しくは人的介入を含み得る。
本発明は上記で説明し図面に示した構造、方法、及び手段に限定されない。本発明は添付の特許請求の範囲によって定める。添付の特許請求の範囲の内容を主張し、米国特許証によって保護することを求める。

Claims (20)

  1. 金融取引を発生させることによって軽減、改善、又はコンビネーションプロジェクトにインセンティブを与えるためのビジネス方法であって、
    (i)必要な測定を行い、1つ又は複数の当事者によって選ばれるパラメータ又はパラメータに対する制限を含む前記金融取引の条件を定め、前記金融取引に適した1組の条件又はかかる組の範囲をその入力に基づいて計算すること、
    (ii)それらの条件によって要求される条件付きの支払いが前記プロジェクトの成功又は失敗によってトリガされているかどうか及び何時トリガされているのかを決定することであって、1つ又は複数の偶発時センサは1つ又は複数の計算装置に入力を与え、前記1つ又は複数の計算装置は前記入力を分析し、1つ又は複数の所定のイベントが発生したかどうか、何時発生したのか、及びどの程度まで発生したのかを明らかにする、決定すること、
    (iii)前記金融取引の中で規定された通りに前記イベントが発生した場合、リスクにさらされている元のエンティティと投資家、又はスポンサ、又は保険者、又は発行者、又は受益者、請負業者との間の決定済みの又は所定の単方向の、双方向の、又は多方向の払い出し
    を含む、ビジネス方法。
  2. 1つ又は複数の計算装置及び1つ又は複数の偶発時センサのシステムを含む、金融取引を発生させることによって軽減、改善、又はコンビネーションプロジェクトにインセンティブを与えるためのシステムであって:
    (i)必要な測定を行い前記金融取引の条件を定め、
    (ii)それらの条件によって要求される条件付きの支払いがトリガされているかどうか及び何時トリガされているのかを決定することであって、前記計算装置の1つ又は複数は、前記取引の当事者によって予め定められるか又は選ばれるパラメータ又はパラメータに対する制限を含む入力を受信し、前記金融取引に適した1組の条件又はかかる組の範囲をその入力に基づいて計算するように構成され、1つ又は複数の偶発時センサは前記1つ又は複数の計算装置に入力を与えるように構成され、前記計算装置は前記入力を分析し、1つ又は複数の所定のイベントが発生したかどうか、何時発生したのか、及びどの程度まで発生したのかを明らかにする、決定すること、
    (iii)1つ又は複数の所定のイベントが検出されたら、リスクにさらされている元のエンティティと投資家、又はスポンサ、又は保険者、又は発行者、又は受益者、請負業者との間で行われる決定済みの又は所定の単方向の、双方向の、又は多方向の払い出しをトリガすること、
    システム。
  3. 取引の当事者によって選ばれるパラメータ又はパラメータに対する制限を含む入力を受信し、金融取引に適した1組の条件又はかかる組の範囲をその入力に基づいて計算することを1つ又は複数の計算装置に行わせるための命令を含み、前記計算装置の1つ又は複数に対して軽減、改善、又はコンビネーションプロジェクトの成功又は失敗に関する入力を与えることを1つ又は複数の偶発時センサ(急性イベント検出器又は慢性イベント検出器を含む)に行わせるための命令、及び前記入力を分析し、1つ又は複数の所定のイベントが発生したかどうか、何時発生したのか、及びどの程度まで発生したのかを明らかにすることをそれらの計算装置に行わせるための命令を更に含むコンピュータプログラムであって、
    前記計算装置は
    (i)必要な測定を行い前記金融取引の前記条件を定めること、
    (ii)それらの条件によって要求される条件付きの支払いがトリガされているかどうか及び何時トリガされているのかを決定すること、及び
    (iii)1つ又は複数の所定のイベントが検出されたら、リスクにさらされている元のエンティティ、又は投資家、又はスポンサ、又は保険者、又は発行者、又は受益者、請負業者を含む2つ以上の当事者間で行われる適切な払い出しをトリガすること
    が可能である、コンピュータプログラム。
  4. 前記計算装置の少なくとも1つが、前記偶発時センサによって検出されるデータの前記分析及び/又はモデリングのための履歴プログラムを実行しており、予め設定された期間のうちに1つ又は複数の所定の目標が達成されるとき、1つ又は複数の予め確立された損失が決定されるとき、又は1つ若しくは複数の現実世界のイベントが発生するとき若しくは発生しないとき、発行者、1つ又は複数のリスク利害関係者、又はリスク寄与手段の責任を負う1つ又は複数の当事者からスポンサへの、又は保険者、1つ又は複数のリスク利害関係者、又はリスク寄与手段の責任を負う1つ又は複数の当事者からリスクにさらされている元のエンティティへのプレミアム、スポンサから発行者への又は保険者からリスクにさらされている元のエンティティへの偶発的支払い、発行者からリスク軽減手段の責任を負う1つ又は複数の当事者への支払い、発行者から1つ又は複数の投資家への又は前記投資家から保険者への元本支払い、1つ又は複数の投資家から発行者への又は保険者から前記投資家へのクーポン、1つ又は複数の投資家から発行者への又は保険者から前記投資家への又は受益者から投資家への債券収入、担保口座又は保証人から発行者又は保険者への清算価額又は利息支払い、又は発行者若しくは保険者から担保口座若しくはエスクロー口座若しくは保証人への額面価額としての1つ又は複数の金融商品を含む金融取引をトリガする、
    請求項2に記載のシステム。
  5. 前記計算システムの1つ又は複数が、
    (i)1つ又は複数の偶発時センサからのデータを分析し、
    (ii)1つ又は複数の所定の設定点が1つ又は複数の個々の現実世界のイベントによって到達されているというデータを前記センサが検出すると、担保口座又はエスクロー口座内に保管されている財源又は銀行若しくは政府保証によって又は決定済みの若しくは所定の年金によって財源をリリースし、
    又は
    (ii)指定の時間内に所定の目標を達成しなかったことを検出し、前記資金を返す、
    請求項1に記載のビジネス方法。
  6. 前記プロジェクト又は一連のプロジェクトが最低レベルに達するほど機能するか又は機能しないと前記計算システムが判定するときトリガは到達される、請求項5に記載のビジネス方法。
  7. 前記プロジェクトが十分なレジリエンスを回復させるか若しくは与える、又はレジリエンスを回復し損ねるか若しくは与え損ねると前記計算システムが判定するときトリガは到達される、請求項5に記載のビジネス方法。
  8. 前記プロジェクトが富、観光事業、若しくは健康を予め設定されたレベルまで創出するか若しくは保護するか、又は富、観光事業、若しくは健康を創出し損ねるか若しくは保護し損ねると前記計算システムが判定するときトリガは到達される、請求項6に記載のビジネス方法。
  9. 前記リスクにさらされている元のエンティティに対する損失の場合、投資家に対する費用をオフセットするためにパラメトリック保険の支払いが予め決定されており、前記支払いは1つ又は複数のバックストップ又は保証メカニズムによって保護されている、請求項7に記載のビジネス方法。
  10. 前記現実世界のイベントの前記発生を検出し、前記発生に関するデータを1つ又は複数の前記計算装置に伝送するために使用される1つ又は複数のセンサを更に含む、請求項3に記載の機器。
  11. 前記トリガは、多様な変動金利、固定金利、又はハイブリッド債券又は商品内の資金移動をもたらし得る、単一の又は様々な規模の単一の若しくは一連の単方向の、双方向の、若しくは多方向の偶発的支払いである、請求項4に記載のシステム。
  12. 前記センサの1つ又は複数が飛行、浮動、又は水中ドローン、衛星、固定位置、又はプローブマウントに搭載される、請求項1に記載のシステム。
  13. 前記金融商品の1つ又は複数がクラウドソースされるか又はクラウドファンディングされ、前記支払いは1つ又は複数の個々の目標の前記達成に基づいて又は1つ若しくは複数の防護対策を完成させることによって複数の増加分で行われる、請求項1に記載のシステム。
  14. 1つ若しくは複数のコンピュータモデル及び/又は1つ若しくは複数の金融商品取引を格納するための1つ又は複数のデジタル記憶データベースを更に含み、前記デジタル記憶データベースの1つ又は複数はサーバ上に保持され、及び/又は前記デジタル記憶データベースの1つ若しくは複数はクラウドコンピューティングデータベース上に位置し、前記分析が機械学習、人工知能、確率論的モデリング、又は決定論的モデリングによって行われる、請求項1に記載のシステム。
  15. 流量、葉緑素、水の透明度、又は他の水質標的若しくは水量標的が満たされる、請求項1に記載のビジネス方法。
  16. 改善に関連する徴収される固定資産税若しくは登録税の増加又は観光事業の増収が払い出しに使用される、請求項1に記載のビジネス方法。
  17. 前記金融商品が債券、保険、多様な固定金利、変動金利、又はハイブリッド債券若しくは保険、株式、年金、ハイブリッド年金、逆年金、抵当、プレミアム、又は他のかかるリスク若しくは投資管理手法である、請求項1に記載のシステム。
  18. 前記金融商品が債券、保険、多様な固定金利、変動金利、又はハイブリッド債券若しくは保険、株式、年金、ハイブリッド年金、逆年金、抵当、プレミアム、又は他のかかるリスク若しくは投資管理手法である、請求項3に記載の機器。
  19. 前記金融商品が債券、保険、多様な固定金利、変動金利、又はハイブリッド債券若しくは保険、株式、年金、ハイブリッド年金、逆年金、抵当、プレミアム、又は他のかかるリスク若しくは投資管理手法である、請求項1に記載のビジネス方法。
  20. 前記プロジェクトが植林プロジェクト又はダムプロジェクトであり、そのため1つ又は複数の支払いをトリガするために偶発時センサが現実世界のイベントの前記発生及び所定の目標の前記達成又は損失を検出するように設定される、請求項1に記載のシステム。
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