JP2024050043A - 基板処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】加圧対象物に均一な荷重を加えることを可能とする基板処理装置を提供する。【解決手段】基板処理装置1は、荷重を受ける基部180と、熱源170が設けられた上治具プレート70と、上治具プレート70に取り付けられ、加圧対象物を加圧する加圧プレート80と、基部180と上治具プレート70との間に介在し、基部180に対して上治具プレート70を支持する支持部60と、を有する。支持部60は、セラミック系の材料で構成された支持体61と、支持体61の周囲の空気層62とを有する。【選択図】図3B

Description

本開示は、複数の素子が配置された基板を処理する基板処理装置に関する。
複数の素子からなる素子アレイを基板に形成するための装置として、基板処理装置がある。たとえば、特許文献1に記載の基板処理装置は、基板に仮固定された複数の素子を加圧して本固定するための加圧手段と、加圧手段による加圧時において基板等を加熱するための加熱手段とを有する。
近年では、素子の微細化に伴い、数μmのサイズ(高さ)の素子からなる素子アレイを基板に形成する場合がある。このような微細な素子を基板に均質に形成するためには、複数の素子に加わる荷重を均一化する必要がある。そのため、加圧面の平坦度、あるいは加圧面と基板との間の平行度は、1μmレベルで要求されている。
ところが、加圧手段による加圧時において、加熱手段で基板等を加熱すると、その熱の影響が加圧手段を構成する治具に及び、治具が変形するおそれがある。結果として、加圧面の平坦度、あるいは加圧面と基板との間の平行度が低下し、基板に接合された複数の素子の接合状態にばらつきが生じるという問題が生じ得る。そこで、加熱手段から加圧手段への伝熱を防止するための策として、加圧手段等に断熱材を設置することが考えられる。
特開2010-232234号公報
ところが、断熱材を加圧手段に設置すると、断熱材と加圧手段(たとえば、素子を加圧するプレート)との間の熱膨張率の相違により、断熱材および/または加圧手段に変形が生じるおそれがある。そこで、本発明者等は、このような不具合を回避すべく、断熱材の材料として、熱伝導率が比較的低いガラス繊維系の材料を用いることを見出したものの、以下の不具合が生じ得ることが判明した。
すなわち、ガラス繊維系の材料は、吸湿性が高く、しかもクリープの影響を受けやすい。そのため、ガラス繊維系の材料で構成された断熱材には、吸湿性およびクリープに起因する変形が生じやすいという欠点がある。断熱材の変形の影響が、加圧手段(たとえば、素子を加圧するプレート)に及ぶと、加圧面の平坦度、あるいは加圧面と基板との間の平行度が低下し、基板に接合された複数の素子の接合状態にばらつきが生じるおそれがある。
本開示は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、加圧対象物に均一な荷重を加えることを可能とする基板処理装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本開示の第1の観点の基板処理装置は、
荷重を受ける基部と、
熱源が設けられた上治具プレートと、
前記上治具プレートに取り付けられ、加圧対象物を加圧する加圧プレートと、
前記基部と前記上治具プレートとの間に介在し、前記基部に対して前記上治具プレートを支持する支持部と、を有し、
前記支持部は、セラミック系の材料で構成された支持体と、前記支持体の周囲の空気層とを有する。
本開示の基板処理装置は、基部と上治具プレートとの間に介在し、基部に対して上治具プレートを支持する支持部を有する。また、支持部は、セラミック系の材料で構成された支持体と、支持体の周囲の空気層とを有する。セラミック系の材料は、吸湿性が低く、またクリープの影響を受けにくい。そのため、吸湿およびクリープに起因する支持体の変形を防止することが可能である。これにより、加圧面の平坦度、あるいは加圧面と基板との間の平行度の低下を防止し、加圧対象物に均一な荷重を加えることができる。
また、一般に、セラミック系の材料には、偏荷重や集中荷重を受けた場合、亀裂あるいは破損が生じやすいという性質がある。この点、本開示の基板処理装置では、支持体が上治具プレートの全面を支持しないように、支持体の周囲に空気層が形成されている。これにより、支持体と上治具プレートとの接触面積を低減し、両者の熱膨張率の相違に起因して支持体に亀裂あるいは破損が生じることを防止することができる。したがって、この点においても、加圧面の平坦度、あるいは加圧面と基板との間の平行度の低下を防止し、加圧対象物に均一な荷重を加えることができる。
また、熱源が設けられた上治具プレートは、基部に、直接固定されるのではなく、支持部を介して固定される。さらに、支持体および空気層は、断熱材としての役割を果たす。そのため、上治具プレート(熱源)の熱が基部に伝熱することを防止し、加圧面の温度分布の均一性を維持することができる。加えて、基部の変形を防止するとともに、これに伴う上治具プレートの変形を防止することができる。したがって、この点においても、加圧面の平坦度、あるいは加圧面と基板との間の平行度の低下を防止し、加圧対象物に均一な荷重を加えることができる。
前記支持体は、セラミックスまたはガラスで構成されていてもよい。セラミックスの他、ガラスで支持体を構成する場合も、上述した効果を得ることができる。
前記支持体は、柱状形状を有していてもよい。この場合、支持体に亀裂あるいは破損が生じにくくなる。また、支持体によって、基部と上治具プレートとの間の間隔を確保することが可能であり、上治具プレートの熱が基部に伝熱しにくくなる。
前記支持体は、複数の前記支持体を有し、複数の前記支持体は、マトリクス状に配置されていてもよい。この場合、上治具プレートは、各支持体の設置位置において、各支持体によって局所的に支持される。そのため、各支持体と上治具プレートとの接触面積を低減し、両者の熱膨張率の相違に起因して各支持体に亀裂あるいは破損が生じることを防止することができる。また、複数の支持体によって、支持部に加わる荷重を分散することが可能であり、偏荷重に起因して各支持体に亀裂あるいは破損が生じることを防止することができる。
前記支持体は、前記基部または前記上治具プレートの中央部に配置される第1支持体を有し、前記第1支持体は、連結部材を介して、前記基部および前記上治具プレートに連結されていてもよい。この場合、第1支持体は、連結部材を介して、基部および上治具プレートに固定される。そのため、第1支持体が鉛直方向および/または水平方向に位置ずれしにくくなり、加圧面の平坦度、あるいは加圧面と基板との間の平行度の低下を防止することができる。
前記第1支持体には、前記第1支持体の軸方向に沿って前記第1支持体を貫通する第1シャフトが固定されており、前記第1シャフトの軸方向の一端は前記基部に連結されており、前記第1シャフトの軸方向の他端は前記上治具プレートに連結されていてもよい。第1シャフトを介して、第1支持体を基部および上治具プレートに連結することにより、これらの間の連結強度を高めることができる。
前記第1シャフトの軸方向の一端には、緩衝材が設けられていてもよい。この場合、第1支持体の熱膨張時において、たとえば緩衝材が変形することにより、第1支持体は、基部に阻害されることなく、自在に熱膨張することができる。そのため、第1支持体に加わる応力が低減され、第1支持体に亀裂あるいは破損が生じることを防止することができる。
前記支持体は、前記第1支持体の周囲に配置される第2支持体を有し、前記第2支持体は、前記基部に連結されている一方で、前記上治具プレートには連結されずに当接している。この場合、第2支持体の熱膨張時において、第2支持体は、上治具プレートに阻害されることなく、上治具プレート側に向けて自在に熱膨張することができる。そのため、第2支持体に加わる応力が低減され、第2支持体に亀裂あるいは破損が生じることを防止することができる。
前記支持体は、前記基部または前記上治具プレートの中央部に配置される第1支持体を有し、前記第1支持体には、前記第1支持体を囲むように、前記第1支持体の外周に沿って配置されたホルダが固定されていてもよい。この場合、ホルダによって、第1支持体の水平方向への位置ずれや、第1支持体あるいは上治具プレートの回転を防止することができる。
上記目的を達成するために、本開示の第2の観点の基板処理装置は、
荷重を受ける基部と、
熱源が設けられる上治具プレートと、
前記上治具プレートに取り付けられ、加圧対象物を加圧する加圧プレートと、
前記基部と前記上治具プレートとの間に介在し、前記基部に対して前記上治具プレートを支持する支持部と、
前記上治具プレートを前記基部に対して変位可能に保持する保持部と、を有する。
本開示の基板処理装置は、基部と上治具プレートとの間に介在し、基部に対して上治具プレートを支持する支持部を有する。そのため、熱源が設けられた上治具プレートは、基部に、直接固定されるのではなく、支持部を介して固定される。これにより、上治具プレート(熱源)の熱が基部に伝熱することを防止し、加圧面の温度分布の均一性を維持することができる。加えて、基部の変形を防止するとともに、これに伴う上治具プレートの変形を防止することができる。したがって、加圧面の平坦度、あるいは加圧面と基板との間の平行度の低下を防止し、加圧対象物に均一な荷重を加えることができる。
また、本開示の基板処理装置は、上治具プレートを基部に対して変位可能に保持する保持部を有する。そのため、保持部は、上治具プレート等の熱膨張に応じて、上治具プレートを基部に対して変位させることができる。これにより、上治具プレートは、保持部に阻害されることなく、自在に熱膨張することができる。その結果、上治具プレートの不均質な熱膨張に伴う変形を防止することが可能となる。したがって、この点においても、加圧面の平坦度、あるいは加圧面と基板との間の平行度の低下を防止し、加圧対象物に均一な荷重を加えることができる。また、上治具プレートが自在に熱膨張することにより、支持部に加わる応力が低減され、支持部に亀裂あるいは破損が生じることを防止することができる。
前記保持部は、弾性体を有し、前記弾性体の弾性力によって前記上治具プレートを吊り上げてもよい。この場合、保持部は、弾性体の弾性力によって、上治具プレート等の熱膨張に応じて、上治具プレートを基部に対して自在に変位させることができる。
前記保持部は、前記上治具プレートを保持する本体部と、前記基部に一端が固定され、前記本体部を摺動可能に保持する第2シャフトと、前記第2シャフトに固定され、前記本体部を前記基部に向けて弾性力で付勢する弾性体とを有していてもよい。この場合、上治具プレートを保持した状態の本体部を、弾性体の付勢力によって、基部に向けて付勢しつつ基部に固定することができる。また、本体部は、上治具プレート等の熱膨張に応じて、第2シャフトに沿って摺動することができる。これにより、本体部は、上治具プレートを基部に対して変位可能に保持することができる。
前記弾性体の弾性力は、前記保持部の保持対象物の自重と釣り合っていてもよい。この場合、上治具プレート等の熱膨張が弾性体の弾性力によって阻害されることを防止することができる。
前記第2シャフトは、複数の前記第2シャフトを有し、前記弾性体は、複数の前記第2シャフトに固定される複数の前記弾性体を有し、複数の前記弾性体は、前記本体部を前記基部に向けて弾性力で付勢してもよい。この場合、複数の弾性体の弾性力によって、本体部による上治具プレートの吊上力を高めることができる。そのため、上治具プレートの傾きを防止し、これにより加圧面と基板との間の平行度の低下を防止することができる。
前記弾性体は、コイル状のばねであり、前記第2シャフトは、前記弾性体の内側を挿通していてもよい。この場合、弾性体は、ばねの復元力によって、本体部を基部に向けて付勢することができる。
前記保持部は、複数の前記保持部を有し、複数の前記保持部は、前記上治具プレートの外縁部を保持していてもよい。上治具プレートの外縁部を保持部で保持することにより、基部に対する上治具プレートの変位が保持部によって阻害されることを防止することができる。
前記保持部と前記上治具プレートとの間には、断熱材が設けられていてもよい。また、前記保持部と前記上治具プレートとは、互いに接することなく、前記断熱材を挟み込んでいてもよい。この場合、上治具プレートの熱が保持部に伝熱することを防止し、加圧面の温度分布の均一性を維持することができる。加えて、保持部の変形を防止するとともに、これに伴う上治具プレートの変形を防止することができる。したがって、加圧面の平坦度、あるいは加圧面と基板との間の平行度の低下を防止し、加圧対象物に均一な荷重を加えることができる。
図1Aは第1実施形態の基板処理装置の斜視図である。 図1Bは図1Aに示す基板処理装置の側面図である。 図2は基板処理装置の加圧対象である基板の平面図である。 図3Aは図1Aに示す基板処理装置の基板加圧部(上治具部)の斜視図である。 図3Bは図3Aに示す上治具部からカバーを外したときの斜視図である。 図4は図3Bに示す支持部および上治具プレートの平面図である。 図5は図3Bに示すベースプレート、設置部、支持部および上治具プレートのXZ平面に沿う断面図である。 図6は図3Bに示す支持部および上治具プレートの平面図である。 図7は図3Bに示す上治具部をX軸方向から見た側面図である。 図8は図3Bに示す上治具部をY軸方向から見た側面図である。 図9は図8に示す保持部のXZ平面に沿う拡大断面図である。 図10Aは、非加熱雰囲気中で、支持部を具備しない上治具部で感圧紙を加圧したときに、感圧紙に加わる荷重の分布を示す図である。 図10Bは、非加熱雰囲気中で、支持部を具備した上治具部で感圧紙を加圧したときに、感圧紙に加わる荷重の分布を示す図である。 図11Aは、加熱雰囲気中で、支持部を具備しない上治具部で感圧紙を加圧したときに、感圧紙に加わる荷重の分布を示す図である。 図11Bは、加熱雰囲気中で、支持部を具備した上治具部で感圧紙を加圧したときに、感圧紙に加わる荷重の分布を示す図である。 図12Aは第2実施形態の基板処理装置の支持部の平面図である。 図12Bは第3実施形態の基板処理装置の支持部の平面図である。 図12Cは第4実施形態の基板処理装置の支持部の平面図である。 図12Dは第5実施形態の基板処理装置の支持部の平面図である。 図12Eは第6実施形態の基板処理装置の支持部の平面図である。 図12Fは第7実施形態の基板処理装置の支持部の平面図である。
本開示の実施形態を、図面を用いて説明する。必要に応じて図面を参照して説明を行うものの、図示する内容は、本開示の理解のために模式的かつ例示的に示したにすぎず、外観や寸法比などは実物と異なり得る。以下、本開示を実施形態により具体的に説明するが、これらの実施形態に限定されるものではない。
第1実施形態
図1Aに示す第1実施形態の基板処理装置1は、複数の素子4a,4b,4cからなる素子アレイ4(図2)を基板2上に形成するための装置である。基板処理装置1は、基板加圧部30を有する。基板処理装置1は、架台10と荷重発生部20とをさらに有していてもよい。基板処理装置1は、基板加圧部30によって、基板2に仮固定された複数の素子4a,4b,4c(図2)を加圧して本固定するための加圧装置として機能する。
図2に示す基板2の材質は、特に限定されないが、たとえばガラスエポキシ材である。基板2は、SiO2あるいはAl23などのガラスで構成されてもよい。あるいは、基板2は、ポリイミド、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリエーテルエーテルケトン、ウレタン、シリコーン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のエラストマー、グラスウール等で構成されてもよい。この場合、基板2をフレキシブル基板として機能させることができる。
基板2の表面には、たとえば図示しない導電性接合材料が形成されている。この導電性接合材料は、加熱により硬化する性質を有していてもよく、異方性導電粒子接続あるいはバンプ圧接接続等により、基板2と素子4a,4b,4cとを電気的および機械的に接続する。このような導電性接合材料として、たとえばACF、ACP、NCFあるいはNCP等が挙げられる。導電性接合材料の厚みは、好ましくは、1.0~10000μmである。
基板2には、配線が所定のパターンで形成されており、この配線に素子4a,4b,4cの電極を導電性接合材料を介して接続することが可能となっている。
素子4a,4b,4cは、基板2上にアレイ状に配置されている。アレイ状とは、決められたパターンに従って複数行複数列に素子4a,4b,4cが配置された状態をいう。なお、行方向と列方向の間隔は同一でもよく、あるいは相違していてもよい。なお、本実施形態において、「等しい」あるいは「同一」とは、厳密に等しい場合あるいは同一の場合に限定されず、比較対象の間に±10%以内の誤差がある場合を許容するものとする。
素子4a,4b,4cは、たとえばディスプレイ用の表示基板にRGBの各画素として配列される。あるいは、素子4a,4b,4cは、バックライトの発光体として照明基板に配列される。素子4aは赤色光素子であり、素子4bは緑色発光素子であり、素子4cは青色発光素子である。ただし、基板2に配置される素子は、これらの素子に限定されない。
素子4a,4b,4cは、たとえばマイクロ発光素子(マイクロLED素子)である。素子4a,4b,4cのサイズ(幅×奥行き)は、特に限定されないが、たとえば5μm×5μm~50μm×50μmである。また、素子4a~4cの厚み(高さ)は、特に限定されないが、たとえば50μm以下である。
図1Aに示すように、基板処理装置1は、架台10と、荷重発生部20と、基板加圧部30とを有する。図面において、X軸は、架台10の平面視形状である矩形の長辺に沿う軸である。Y軸は、架台10の平面視形状である矩形の短辺に沿う軸である。Z軸は、X軸およびY軸に垂直な軸である。以下では、Z軸正方向側を「上方」と呼び、Z軸負方向側を「下方」と呼ぶ。また、X軸、Y軸およびZ軸の各々について、基板処理装置1の中心に向かう方向を「内側」と呼び、基板処理装置1の中心から離れる方向を「外側」と呼ぶ。
架台10は、たとえば金属の筐体で構成されている。架台10は、架台上部11と、可動加圧部12と、架台下部13と、ガイドブッシュ14と、ガイドシャフト15とを有する。架台下部13は、架台10の土台部分を構成している。架台下部13の内部には中空部が形成されているが、架台下部13の形状は特に限定されない。
架台下部13の四隅には、4本のガイドシャフト15の下端部が固定されている。ガイドシャフト15は、Z軸方向に直立した状態で配置されている。ガイドシャフト15の下端部は架台下部13に固定され、ガイドシャフト15の上端部は架台上部11に固定されている。ガイドシャフト15は、可動加圧部12を貫通している。ガイドシャフト15は、架台上部11を支持する役割を果たすとともに、可動加圧部12を上下に摺動可能に支持する役割を果たす。
可動加圧部12は、矩形状を有する板体(剛体)からなり、架台下部13と架台上部11との間に位置する。可動加圧部12は、荷重発生部20から荷重を受けることにより、4本のガイドシャフト15に沿って、上下方向に摺動自在に構成されている。
可動加圧部12の四隅には、それぞれ4つの貫通孔12aが形成されている。4つの貫通孔12aには、それぞれ4つのガイドブッシュ14が固定されている。4つのガイドブッシュ14の内部には、それぞれ4本のガイドシャフト15が挿入されている。ガイドブッシュ14は、可動加圧部12の上下方向への移動時において、可動加圧部12の滑りを良くする(ガイドシャフト15に対する摩擦を低減する)機能を有する。また、ガイドブッシュ14は、貫通孔12aの軸心に対してガイドシャフト15を位置決めする機能を有する。
架台上部11は、架台10の天井部分を構成している。架台上部11の四隅には、4本のガイドシャフト15の上端部が固定されている。架台上部11の中央部には、荷重発生部20が固定されている。荷重発生部20は、たとえば加圧用シリンダ、サーボプレス、モータ、あるいはアクチュエータ等の装置で構成されており、可動加圧部12に荷重を印加する役割を果たす。なお、図面が煩雑になるのを防止するため、可動加圧部12の詳細構成については図示を省略し、その一部の構成のみを図示している。
荷重発生部20は、可動加圧部12の上面の中央部をプレスヘッド(図示略)で加圧し、可動加圧部12に荷重を与える。荷重発生部20による荷重印加方向は、Z軸方向である。これにより、可動加圧部12とともに、基板加圧部30(上治具部31)を下方に移動させることが可能となっている。
図1Bに示すように、基板加圧部30は、可動加圧部12に設けられた上治具部31と、架台下部13に設けられた下治具部32とを有している。下治具部32は、下治具プレート130を有する。下治具部32は、設置ベース140と、ステージ150と、カバー160とをさらに有していてもよい。
ステージ150は、平板状の板体(剛体)からなり、架台下部13の上面に設けられている。ステージ150の表面精度(平坦性や平滑性等)は、架台下部13の上面の表面精度よりも高くてもよい。
下治具プレート130は、平板状の板体(剛体)からなり、ステージ150の上面に設けられている。下治具プレート130を構成する材料は、特に限定されないが、SUS、鉄あるいはニッケル等の金属である。下治具プレート130のZ軸方向の厚みは、ステージ150のZ軸方向の厚みよりも厚くなっている。
設置ベース140は、平板状の板体(剛体)からなり、下治具プレート130の上面に設けられている。設置ベース140には、加圧対象物である基板2(図2)が配置される。下治具プレート130と基板2との間に設置ベース140を配置することにより、下治具プレート130に変形(熱膨張)が生じたときに、その影響が基板2に及びにくくなる。そのため、上治具部31(後述する加圧プレート80)で基板2を加圧するときに、加圧プレート80と基板2とが平行になりやすく、基板2(図2に示す複数の素子4a,4b,4c)に対して荷重を均一に加えることができる。
設置ベース140の表面精度(平坦性や平滑性等)は、下治具プレート130の表面精度よりも高くてもよい。たとえば、設置ベース140の上面は、下治具プレート130の上面よりも、凹凸が少なく、水平面に対する傾斜が小さくてもよい。設置ベース140の表面(特に上面)の表面粗さRaは、特に限定されないが、Ra≦1μmでもよい。この場合、設置ベース140に基板2を設置したときに、水平面に対する基板2の傾斜を防止することができる。
設置ベース140の面積は、下治具プレート130の面積よりも小さく、基板2(図2)の面積よりも大きくてもよい。設置ベース140のZ軸方向の厚みは、下治具プレート130のZ軸方向の厚みよりも小さくてもよい。
設置ベース140は、下治具プレート130を構成する材料よりも熱膨張率が小さい材料で構成されていてもよい。設置ベース140は、たとえば、セラミックスまたはガラスで構成されてもよい。設置ベース140を構成するガラスは、特に限定されないが、ネオセラム(登録商標)または石英ガラス等でもよい。設置ベース140を構成するセラミックスは、炭化珪素、窒化珪素、窒化アルミニウムまたは酸化アルミニウム等でもよい。上記の材料以外にも、下治具プレート130よりも低い熱膨張性を有する各種の無機固形体材料を用いることができる。
このような材料で設置ベース140を構成することにより、設置ベース140に変形(熱膨張)が生じることを防止することが可能となる。したがって、設置ベース140に配置された基板2(図2)に、設置ベース140の変形による影響が及ぶことを防止することができる。また、セラミックスまたはガラスは下治具プレート130を構成する金属等に比べて、その表面精度(平坦性や平滑性等)を確保しやすい。そのため、設置ベース140を上記の材料で構成することにより、設置ベース140の表面精度を確保することができる。
下治具プレート130の上面には、設置ベース140の縁部に当接する複数の固定部120が設けられている。固定部120は、設置ベース140を下治具プレート130の所定の位置に位置決めしつつ固定(あるいは仮固定)する。複数の固定部120は、設置ベース140の縁部の少なくとも一部に当接している。複数の固定部120は、設置ベース140が呈する矩形の各辺に対応して設けられていてもよい。なお、固定部120の数は、特に限定されず、たとえば1~3つ、あるいは5つ以上でもよい。
カバー160は、たとえば下治具プレート130に取り付けられている。カバー160は、外力等から下治具プレート130などを保護するためのものである。カバー160は、下治具プレート130のY軸方向の側方を覆うように、下治具プレート130に取り付けられていてもよい。
図3Aおよび図3Bに示すように、上治具部31は、支持部60と、上治具プレート70と、加圧プレート80と、保持部90とを有する。上治具部31は、支持部60および保持部90のうち、いずれか一方のみを有していてもよい。上治具部31は、ベースプレート40と、設置部50と、断熱材110と、固定部120と、カバー160とをさらに有していてもよい。
ベースプレート40は、たとえば可動加圧部12(図1A)の下面に設けられている。ベースプレート40は、平板状の板体(剛体)で構成されていてもよい。また、ベースプレート40には、冷却機構(図示略)が具備されていてもよい。
設置部50は、たとえばベースプレート40の下面に設けられている。設置部50は、平板状の板体(剛体)で構成されていてもよい。設置部50の面積は、ベースプレート40の面積よりも小さくてもよい。たとえば、設置部50のX軸方向の長さは100~500mmであり、設置部50のY軸方向の長さは100~500mmであり、設置部50の高さ(厚み)は10~100mmである。
設置部50には、支持部60(後述する複数の支持体61)が設置されている。設置部50は、複数の支持体61が直立した状態で保持されるよう、複数の支持体61を支持する役割を果たす。設置部50を構成する材料は、特に限定されないが、たとえば支持体61と同様の材料(セラミック系の材料)でもよく、あるいは金属等でもよい。
設置部50は、ベースプレート40と一体であってもよい。また、ベースプレート40は、可動加圧部12と一体であってもよい。本実施形態では、支持部60よりも上方に配置され、荷重発生部20(図1A)から荷重を受ける部材を「基部」と呼ぶ。基部180は、可動加圧部12と、ベースプレート40と、設置部50とを含むが、さらに他の部材を含んでいてもよい。また、可動加圧部12、ベースプレート40および設置部50のいずれかを基部180から省略してもよい。
上治具プレート70は、平板状の板体(剛体)からなり、支持部60によって支持されている。上治具プレート70を構成する材料は、SUS、鉄あるいはニッケル等の金属でもよい。上治具プレート70は、基部180とは別体で構成されている。
上治具プレート70には、熱源170が設けられている。熱源170は、たとえばカートリッジヒータであり、上治具プレート70に内蔵されている。熱源170で上治具プレート70を加熱することにより、上治具プレート70(加圧プレート80)で基板2(図2)を加熱しつつ加圧することができる。なお、下治具プレート130(図1B)にも熱源170が設けられていてもよい。
加圧プレート80は、平板状の板体(剛体)からなり、上治具プレート70の下面に設けられている。加圧プレート80は、複数の素子4a,4b,4cが配置された基板2(図2)を加圧するためのものである。
加圧プレート80の表面精度(平坦性や平滑性等)は、上治具プレート70の表面精度よりも高くてもよい。たとえば、加圧プレート80の下面は、上治具プレート70の下面よりも、凹凸が少なく、水平面に対する傾斜が小さくてもよい。加圧プレート80の表面(特に下面)の表面粗さRaは、特に限定されないが、Ra≦1μmでもよい。この場合、加圧プレート80によって、基板2(図2に示す複数の素子4a,4b,4c)に対して荷重を均一に加えることができる。
加圧プレート80の面積は、特に限定されないが、設置ベース140(図1B)の面積と等しくてもよい。加圧プレート80のZ軸方向の厚みは、特に限定されないが、設置ベース140のZ軸方向の厚みと等しくてもよい。加圧プレート80を構成する材料は、特に限定されないが、設置ベース140を構成する材料と等しくてもよい。加圧プレート80と設置ベース140との平行度Aは、特に限定されないが、A≦1μmでもよい。
上治具プレート70の下面には、加圧プレート80の縁部に当接する複数(たとえば、4つ)の固定部120が設けられている。固定部120は、加圧プレート80を上治具プレート70の所定の位置に位置決めしつつ固定(あるいは仮固定)する。複数の固定部120は、加圧プレート80の縁部の少なくとも一部に当接している。複数の固定部120は、加圧プレート80が呈する矩形の各辺に対応して設けられていてもよい。なお、固定部120の数は、1~3つでもよく、あるいは5つ以上でもよい。
カバー160は、たとえば上治具プレート70に取り付けられている。カバー160は、外力等から上治具プレート70などを保護するためのものである。カバー160は、上治具プレート70のY軸方向の側方を覆うように、上治具プレート70に取り付けられていてもよい。
支持部60は、基部180(可動加圧部12(図1A)、ベースプレート40および設置部50)と上治具プレート70との間に介在し、基部180に対して上治具プレート70を支持する。基部180と上治具プレート70とは、接触してはおらず、支持部60を介して離間している。
支持部60は、複数の支持体61と、複数の支持体61の周囲の空気層62とを有する。支持体61は、柱状形状を有していてもよい。この場合、支持体61に亀裂あるいは破損が生じることを防止することができる。また、支持体61によって、基部180と上治具プレート70との間の間隔を確保することが可能となり、上治具プレート70(熱源170)の熱が基部180に伝熱しにくくなる。
支持体61の形状は、円柱であるが、角柱、円錐または角錐等でもよい。また、支持体61の形状は、筒形状でもよい。複数の支持体61は、それぞれ同一の形状を有しているが、異なる形状を有していてもよい。
支持体61は、設置部50の下面に固定されており、上治具プレート70を支持する。支持体61の上端部は設置部50に固定されており、支持体61の下端部は上治具プレート70に固定されている。支持体61の上端面は設置部50の下面に当接し、支持体61の下端面は上治具プレート70の上面に当接していてもよい。
支持体61の直径は、特に限定されないが、たとえば10~20mmである。複数の支持体61の直径(あるいは、XY平面に沿う断面積)は、それぞれ等しくなっているが、異なっていてもよい。たとえば、複数の支持体61のうち、上治具プレート70の中央部に配置される支持体61の直径(あるいは、断面積)を、他の支持体61の直径(あるいは、断面積)よりも大きくしてもよい。
支持体61のZ軸方向の長さは、特に限定されないが、たとえば20~50mmであり、あるいは20~25mmでもよい。支持体61のZ軸方向の長さは、上治具プレート70のZ軸方向の厚みと等しくてもよい。
支持体61は、セラミックスまたはガラス等のセラミック系の材料で構成されている。支持体61を構成するセラミック材料として、たとえばマセライト、窒化珪素または酸化アルミニウム等が挙げられる。また、支持体61を構成するガラスとして、たとえば石英、合成石英、サファイア、ネオセラム(登録商標)等が挙げられる。上記の材料以外にも、各種の無機固形体材料を用いることができる。たとえば、支持体61は、炭素鋼などの金属で構成されていてもよい。支持体61を構成する材料の熱伝導率は、特に限定されないが、たとえば1.0W/mK~50.0W/mKである。支持体61は、弾性変形可能な剛体で構成されていてもよい。また、支持体61を構成する材料のヤング率は、特に限定されないが、たとえば70GPa~500GPaである。
図4に示すように、複数の支持体61は、上治具プレート70上に、マトリクス状に配置されていてもよい。この場合、上治具プレート70は、各支持体61の設置位置において、各支持体61によって局所的に支持される。そのため、各支持体61と上治具プレート70との接触面積を低減し、両者の熱膨張率の相違に起因して各支持体61に亀裂あるいは破損が生じることを防止することができる。また、複数の支持体61によって、支持部60に加わる荷重を分散することが可能であり、偏荷重に起因して各支持体61に亀裂あるいは破損が生じることを防止することができる。
複数の支持体61は、それぞれX軸方向およびY軸方向に離間して配置されている。そのため、各支持体61の間には、空気層62が形成されている。また、空気層62は、複数の支持体61の集合体のX軸方向の外側およびY軸方向の外側にも形成されている。空気層62は、Z軸方向に沿って、設置部50(図3B)の下面から上治具プレート70の上面にかけて形成されている。
複数の支持体61は等間隔で配置されており、各支持体61の中心間距離は等しくなっているが、異なっていてもよい。各支持体61間の中心間距離は、特に限定されないが、たとえば20~50mmであり、あるいは20~25mmでもよい。複数の支持体61は、上治具プレート70の全域に点在しているが、上治具プレート70の中央部に偏在(密集)していてもよい。また、複数の支持体61は、上治具プレート70上にランダムに配置されていてもよく、あるいは同心円状に配置されていてもよい。
複数の支持体61は、第1支持体61aと、第2支持体61bとに大別される。第1支持体61aは、基部180(図1Aおよび図3B)および/または上治具プレート70の中央部に配置されている。より詳細には、第1支持体61aは、荷重発生部20の加圧軸の直下に配置されていてもよい。第2支持体61bは、第1支持体61aの周囲(外側)に配置されている。
図5に示すように、第1支持体61aは、シャフト63aを介して、基部180および上治具プレート70に連結されていてもよい。シャフト63aは、ボルトや鋲等の締結具である。シャフト63aは、第1支持体61aに固定されており、第1支持体61aの軸方向(Z軸方向)に沿って、第1支持体61aを貫通している。また、シャフト63aは、Z軸に沿って、設置部50に形成された貫通孔を貫通している。シャフト63aの上端部はベースプレート40に連結されており、シャフト63aの下端部は上治具プレート70に連結されている。
このように、シャフト63aを介して、第1支持体61aを基部180および上治具プレート70に固定することにより、第1支持体61aが鉛直方向および/または水平方向に位置ずれしにくくなり、加圧プレート80の加圧面の平坦度、あるいは加圧面と基板2(図2)との間の平行度の低下を防止することができる。また、第1支持体61aと、基部180と、上治具プレート70との連結強度を高めることができる。
シャフト63aの上端部には、緩衝材64が設けられていてもよい。緩衝材64は、たとえば皿ばね座金、ワッシャ、あるいは板バネなどの付勢部材である。この場合、シャフト63aの上端部は、緩衝材64を介して、ベースプレート40に比較的弱い力で固定される。そのため、第1支持体61aの熱膨張時において、たとえば緩衝材64が変形することにより、第1支持体61aは、ベースプレート40に阻害されることなく、自在に熱膨張することができる。そのため、第1支持体61aに加わる応力が低減され、第1支持体61aに亀裂あるいは破損が生じることを防止することができる。
なお、第1支持体61aを基部180および上治具プレート70に連結する連結部材は、シャフト63aに限定されず、接着剤などの樹脂でもよい。また、シャフト63aは、第1支持体61aを貫通していなくてもよい。たとえば、第1支持体61aの上端部を第1のシャフトでベースプレート40に連結するとともに、第1支持体61aの下端部を第2のシャフトで上治具プレート70に連結してもよい。
また、シャフト63aの上端部は、設置部50に連結されていてもよい。あるいは、シャフト63aの上端部は、設置部50およびベースプレート40を貫通し、可動加圧部12(図1B)に連結されていてもよい。
第2支持体61bは、シャフト63bを介して、基部180に連結されていてもよい。シャフト63bは、第2支持体61bに固定されており、第2支持体61bの軸方向(Z軸方向)に沿って、第2支持体61bを貫通している。シャフト63bの上端部は、設置部50に連結されている。他方で、シャフト63bの下端部は、上治具プレート70に連結されてはいなくてもよい。この場合、第2支持体61bの下端は、上治具プレート70の上面に当接しているのみである。
この場合、第2支持体61bの熱膨張時において、第2支持体61bは、上治具プレート70に阻害されることなく、上治具プレート70側に向けて自在に熱膨張することができる。そのため、第2支持体61bに加わる応力が低減され、第2支持体61bに亀裂あるいは破損が生じることを防止することができる。
図4に示すように、第1支持体61aには、第1支持体61aを囲むように、第1支持体61aの外周に沿って配置されるホルダ100が固定されていてもよい。図6に示すように、ホルダ100は、筒形状を有する。ホルダ100のZ軸方向の高さは、第1支持体61aのZ軸方向の高さよりも低くてもよい。
ホルダ100は、第1部分100aと、第2部分100bとを有していてもよい。第1部分100aと第2部分100bとは、対称な形状を有するが、非対称な形状を有していてもよい。第1部分100aと第2部分100bとで、第1支持体61aを側方から挟み込むことにより、ホルダ100は第1支持体61aに固定される。
ホルダ100の上端部は、基部180(設置部50)に固定されているが、上治具プレート70にも固定されていてもよい。ホルダ100は、複数(たとえば、2つ)のホルダ固定部材100cを介して、設置部50および/または上治具プレート70に固定されていてもよい。第1支持体61aにホルダ100を固定することにより、第1支持体61aの水平方向への位置ずれや、第1支持体61aあるいは上治具プレート70の回転を防止することができる。
図3Aに示す保持部90は、上治具プレート70を基部180(ベースプレート40および設置部50等)に対してZ軸方向に変位可能に保持する。本実施形態では、上治具部31には、2つの保持部90が具備されている。
一方の保持部90は、上治具プレート70のX軸方向の一方側に配置されている。一方の保持部90は、断熱材110を介して、上治具プレート70のX軸方向の一方側の縁部を保持しているが、直接的にこれを保持してもよい。他方の保持部90は、上治具プレート70のX軸方向の他方側に配置されている。他方の保持部90は、断熱材110を介して、上治具プレート70のX軸方向の他方側の縁部を保持しているが、直接的にこれを保持してもよい。保持部90によって、上治具プレート70のX軸方向の外縁部を保持することにより、基部180に対する上治具プレート70の変位が保持部90によって阻害されることを防止することができる。
図7に示すように、保持部90は、複数(たとえば、6つ)の弾性体93を有する。弾性体93は、たとえばコイル状の圧縮バネである。ただし、弾性体93は、弾性を有する他の部材(たとえば、ゴム)で構成されていてもよい。図8に示すように、保持部90は、弾性体93の弾性力によって、上治具プレート70を吊り上げている。
図7および図8に示すように、保持部90は、本体部91と、複数(たとえば、6つ)のシャフト92とをさらに有していてもよい。本体部91は、L字形状を有し、上治具プレート70を保持する(吊り上げる)。図3Aに示すように、本体部91は、上治具プレート70のX軸方向の縁部に沿って、Y軸方向に延在している。本体部91のY軸に沿った長さは、特に限定されないが、上治具プレート70のX軸方向の縁部のY軸に沿った長さと同等以上でもよく、あるいは同等以下でもよい。
図7および図8に示すように、本体部91は、複数(たとえば、6つ)の設置孔91aと、押さえ部91bと、上壁91cと、貫通孔91d(図9)とを有していてもよい。複数の設置孔91aは、Y軸に沿って、離間して配置されている。設置孔91aは、X軸に沿って、本体部91を貫通しているが、設置孔91aのX軸方向の一方の開口は閉塞されていてもよい。設置孔91aのX軸方向から見た形状は、矩形であるが、これに限定されない。
複数の設置孔91aには、それぞれ、複数の弾性体93と、複数の弾性体93の内側を通過する複数のシャフト92とが配置されている。そのため、複数の弾性体93の弾性力によって、本体部91による上治具プレート70の吊上力を高めることができる。これにより、上治具プレート70の傾きを防止し、加圧プレート80(図3B)の加圧面と基板2(図2)との間の平行度の低下を防止することができる。
押さえ部91bは、本体部91の下端部に形成されており、X軸に沿って突出している。押さえ部91bは、本体部91と一体となっているが、別体で構成されていてもよい。押さえ部91bは、後述する断熱材110を支持する役割を果たす。
上壁91cは、設置孔91aの内壁のうち、上方に位置する部分である。上壁91cは、弾性体93によって押圧される。図9に示すように、貫通孔91dは、本体部91を貫通しており、本体部91の上端から上壁91cにかけて延在している。貫通孔91dは、設置孔91aに接続されている。
図8および図9に示すように、シャフト92の上端部は、基部180(ベースプレート40の一部である取付部41)に固定されており、シャフト92の下端部は、設置孔91aに配置されている。シャフト92は、Z軸に沿って、本体部91を貫通し、設置孔91aに突出している。シャフト92は、その軸方向に沿って、本体部91を摺動可能に保持する。
弾性体93の下端には、第1端固定部93aが具備されている。第1端固定部93aは、シャフト92の下端部に固定されている。シャフト92の下端部には、第1端固定部93aを固定するために、他の部分よりも径が大きいストッパが形成されている。第1端固定部93aには、たとえばリング状の部材が具備されており、ストッパに固定されている。
弾性体93の上端(第2端)は、自由端である。弾性体93の上端には、第2端押圧部93bが具備されている。本実施形態では、弾性体93は圧縮ばねであるため、第2端押圧部93bは、圧縮ばねの復元力によって、上壁91cを取付部41に向けて付勢する。第2端押圧部93bには、たとえばリング状の部材が具備されており、上壁91cに当接している。
これにより、弾性体93の付勢力によって、上治具プレート70を保持した状態の本体部91を、基部180(取付部41)に向けて付勢しつつ、基部180に固定することができる。また、本体部91は、上治具プレート70等の熱膨張に応じて、シャフト92に沿ってZ軸方向に摺動することができる。たとえば、上治具プレート70が熱膨張すると、本体部91は、上治具プレート70から与えられる応力によって押圧され、下方に移動する。その結果、本体部91の上端と取付部41との間に長さLのギャップG(図9)が形成される。他方で、上治具プレート70が熱収縮すると、本体部91は、上述した応力から解放され、上方に移動する。その結果、ギャップGは消滅する。このように、本体部91は、上治具プレート70を基部180に対して変位可能に保持することができる。なお、本体部91は、支持体61の熱膨張に応じて、シャフト92に沿ってZ軸方向に摺動してもよい。
弾性体93の弾性力は、保持部90の保持対象物(上治具プレート70および断熱材110)の自重と釣り合っていてもよい。これにより、上治具プレート70等の熱膨張が弾性体93の弾性力によって阻害されることを防止することができる。
本体部91の押さえ部91bと、上治具プレート70の押さえ部71との間には、断熱材110が設けられている。押さえ部71は、ボルト72で上治具プレート70に固定されている。断熱材110は、直方体形状を有し、Y軸に沿って延在している(図3B)。断熱材110のY軸に沿った長さは、押さえ部91bのY軸に沿った長さと同等以上でもよく、あるいは同等以下でもよい。断熱材110を構成する材料は、特に限定されないが、たとえばガラス繊維である。ガラス繊維を樹脂で固定したものを断熱材110として用いることにより、断熱材110に亀裂あるいは破損が生じることを防止することができる。なお、断熱材110を支持体61と同様の材料で構成してもよい。
押さえ部91bと、押さえ部71とは、互いに接することなく、断熱材110を挟み込んでいる。この場合、上治具プレート70の熱が本体部91に伝熱することを防止し、加圧プレート80の加圧面の温度分布の均一性を維持することができる。加えて、保持部90の熱変形を防止するとともに、これに伴う上治具プレート70の変形を防止することができる。したがって、加圧プレート80の加圧面の平坦度、あるいは加圧面と基板2(図2)との間の平行度の低下を防止し、複数の素子4a,4b,4c(図2)に均一な荷重を加えることができる。
図10Aは、図3Bに示す支持部60を具備しない上治具部31で、下治具部32(設置ベース140(図1B))に配置された感圧紙6を加圧したときに、感圧紙6に加わる荷重の分布を示す図である。また、図10Bは、図3Bに示す支持部60を具備した上治具部31で、下治具部32(設置ベース140(図1B))に配置された感圧紙6を加圧したときに、感圧紙6に加わる荷重の分布を示す図である。感圧紙6は、非加熱雰囲気中で、6kNの荷重により、100回加圧されている。図10Aおよび図10Bにおいて、感圧紙6に加わる荷重の分布は、基板2(図2)に加わる荷重の分布に相当する。図面において、濃色で示されている部分には相対的に大きな荷重が加わっており、薄色で示されている部分には相対的に小さな荷重が加わっている。
図10Aに示すように、上治具部31(図3B)が支持部60(図3B)を具備しない場合、感圧紙6の中央部に近づくほど、感圧紙6に加わる荷重が相対的に小さくなり、感圧紙6の外縁部に近づくほど、感圧紙6に加わる荷重が相対的に大きくなっている。これに対して、図10Bに示すように、上治具部31(図3B)が支持部60(図3B)を具備する場合、感圧紙6の各位置において、感圧紙6に加わる荷重が一様になっている。このように、本実施形態では、上治具部31で感圧紙6を繰り返し加圧しても、感圧紙6に均一な荷重を加えることができる。
図11Aは、図3Bに示す支持部60を具備しない上治具部31で、下治具部32(設置ベース140(図1B))に配置された感圧紙6を加圧したときに、感圧紙6に加わる荷重の分布を示す図である。また、図10Bは、図3Bに示す支持部60を具備した上治具部31で、下治具部32(設置ベース140(図1B))に配置された感圧紙6を加圧したときに、感圧紙6に加わる荷重の分布を示す図である。感圧紙6は、135℃の加熱雰囲気中で、6kNの荷重により、100回加圧されている。図11Aおよび図11Bにおいて、感圧紙6に加わる荷重の分布は、基板2(図2)に加わる荷重部の分布に相当する。図面において、濃色で示されている部分には相対的に大きな荷重が加わっており、薄色で示されている部分には相対的に小さな荷重が加わっている。
図11Aに示すように、上治具部31(図3B)が支持部60(図3B)を具備しない場合、感圧紙6の中央部に近づくほど、感圧紙6に加わる荷重が相対的に大きくなり、感圧紙6の外縁部に近づくほど、感圧紙6に加わる荷重が相対的に小さくなっている。これより、感圧紙6に不均一な荷重が加わっていることが分かる。これは、図3Bに示す上治具プレート70(熱源170)の熱が基部180および/または加圧プレート80に伝熱し、これらに変形が生じた結果、加圧プレート80の加圧面の平坦度、あるいは加圧面と基板との間の平行度が低下したためであると考えられる。
他方、図11Bに示すように、上治具部31(図3B)が支持部60(図3B)を具備する場合、感圧紙6の各位置において、感圧紙6に加わる荷重が一様になっている。すなわち、感圧紙6に均一な荷重が加わっていることが分かる。これは、図3Bに示す上治具プレート70(熱源170)の熱が基部180および/または加圧プレート80に伝熱しにくくなり、これらに変形が生じにくくなった結果、加圧プレート80の加圧面の平坦度、あるいは加圧面と基板との間の平行度の低下を防止することができたためであると考えられる。
以上で説明したように、図3Bに示すように、本実施形態の基板処理装置1では、支持部60が、セラミック系の材料で構成された支持体61と、支持体61の周囲の空気層62とを有する。セラミック系の材料は、吸湿性が低く、またクリープの影響を受けにくい。そのため、吸湿およびクリープに起因する支持体61の変形を防止することが可能である。これにより、加圧プレート80の加圧面の平坦度、あるいは加圧面と基板2(図2)との間の平行度の低下を防止し、基板2に配置された複数の素子4a,4b,4c(図2)に均一な荷重を加えることができる。
また、一般に、セラミック系の材料には、亀裂あるいは破損が生じやすいという性質がある。この点、本実施形態の基板処理装置1では、支持体61が上治具プレート70の全面を支持しないように、支持体61の周囲に空気層62が形成されている。これにより、支持体61と上治具プレート70との接触面積を低減し、両者の熱膨張率の相違に起因して支持体に亀裂あるいは破損が生じることを防止することができる。したがって、この点においても、加圧プレート80の加圧面の平坦度、あるいは加圧面と基板2(図2)との間の平行度の低下を防止し、基板2に配置された複数の素子4a,4b,4c(図2)に均一な荷重を加えることができる。
また、熱源170が設けられた上治具プレートは70、基部180に、直接固定されるのではなく、支持部60を介して固定されている。さらに、支持体61および空気層62は、断熱材としての役割を果たす。そのため、上治具プレート70(熱源170)の熱が基部180に伝熱することを防止し、加圧プレート80の加圧面の温度分布の均一性を維持することができる。加えて、基部180の熱変形を防止するとともに、これに伴う上治具プレート70の変形を防止することができる。したがって、この点においても、加圧プレート80の加圧面の平坦度、あるいは加圧面と基板2(図2)との間の平行度の低下を防止し、基板2に配置された複数の素子4a,4b,4c(図2)に均一な荷重を加えることができる。
また、基板処理装置1は、上治具プレート70を基部180に対して変位可能に保持する保持部90を有する。そのため、保持部90は、上治具プレート70の熱膨張に応じて、上治具プレート70を基部180に対して変位させることができる。これにより、上治具プレート70は、保持部90に阻害されることなく、自在に熱膨張することができる。その結果、上治具プレート70の不均質な熱膨張に伴う変形を防止することが可能となる。したがって、この点においても、加圧プレート80の加圧面の平坦度、あるいは加圧面と基板2(図2)との間の平行度の低下を防止し、基板2に配置された複数の素子4a,4b,4c(図2)に均一な荷重を加えることができる。また、上治具プレート70が自在に熱膨張することにより、支持体61に加わる応力が低減され、支持体61に亀裂あるいは破損が生じることを防止することができる。
また、保持部90は、支持体61の熱膨張に応じて、上治具プレート70を基部180に対して変位させることができる。これにより、支持体61は、上治具プレート70に阻害されることなく、自在に熱膨張することができる。その結果、支持体61の不均質な熱膨張に伴う変形を防止することができるとともに、支持体61の変形の影響が上治具プレート70に及ぶことを防止することができる。
また、図8に示すように、保持部90は、弾性体93を有し、弾性体93の弾性力によって上治具プレート70を吊り上げる。この場合、保持部90は、弾性体93の弾性力によって、上治具プレート70等の熱膨張に応じて、上治具プレート70を基部180に対して自在に変位させることができる。
第2実施形態
図12Aに示す第2実施形態の基板処理装置1Aは、以下に示す点を除いて、第1実施形態の基板処理装置1と同様の構成を有する。基板処理装置1Aは、支持部60Aを有する。支持部60Aは、3行3列で配置された複数(9つ)の支持体61を有するという点において、第1実施形態の支持部60(図4)とは異なる。このように、支持部60が具備する支持体61の数を変更した場合も、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
第3実施形態
図12Bに示す第3実施形態の基板処理装置1Bは、以下に示す点を除いて、第2実施形態の基板処理装置1Aと同様の構成を有する。基板処理装置1Bは、支持部60Bを有する。支持部60Bは、複数(9つ)の支持体61Bを有する。支持体61Bは、その軸方向に垂直な方向の断面形状が矩形であるという点において、第2実施形態の支持体61(図12A)とは異なる。このように、支持体61Bの断面形状を変更した場合も、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、支持体61Bの断面形状は、三角形、その他の多角形、その他の形状であってもよい。
第4実施形態
図12Cに示す第4実施形態の基板処理装置1Cは、以下に示す点を除いて、第3実施形態の基板処理装置1Bと同様の構成を有する。基板処理装置1Cは、支持部60Cを有する。支持部60Cは、単一の支持体61Cを有する。支持体61Cの周囲には、空気層62が形成されている。支持体61Cの軸方向に垂直な断面の断面積は、支持体61B(図12B)の軸方向に垂直な断面の断面積よりも大きい。支持体61Cの軸方向に垂直な断面の断面積は、上治具プレート70の上面の面積の1/4以上でもよく、あるいは1/2以上でもよい。このように、支持体61Cの断面積および数を変更した場合も、第3実施形態と同様の効果を得ることができる。特に、支持体61Cの数が単数である場合、設置部50(図3B)に対する支持部60Cの設置が容易である。
第5実施形態
図12Dに示す第5実施形態の基板処理装置1Dは、以下に示す点を除いて、第4実施形態の基板処理装置1Cと同様の構成を有する。基板処理装置1Dは、支持部60Dを有する。支持部60Dは、単一の支持体61Dを有する。支持体61Dは、上治具プレート70の中央部に配置されている。支持体61Dの軸方向に垂直な断面の断面積は、支持体61C(図12C)の軸方向に垂直な断面の断面積よりも小さい。支持体61Dの軸方向に垂直な断面の断面積は、上治具プレート70の上面の面積の1/4以下でもよく、あるいは1/8以下でもよい。このように、支持体61Dの断面積を変更した場合も、第4実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、支持体61Dの数は複数でもよい。
第6実施形態
図12Eに示す第6実施形態の基板処理装置1Eは、以下に示す点を除いて、第1実施形態の基板処理装置1と同様の構成を有する。基板処理装置1Eは、支持部60Eを有する。支持部60Eは、上治具プレート70の中央部に配置された支持体61と、支持体61の周囲を囲む支持体61Eとを有する。支持体61と支持体61Eとの間には、空気層62が形成されている。また、空気層62は、支持体61Eの周囲(外側)にも形成されている。支持体61Eは、四角リング形状を有する。支持体61Eが呈する四角形の各辺は、上治具プレート70の外縁部に沿って配置されている。このように、支持体61Eを円柱または角柱以外の形状で形成した場合も、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。特に、本実施形態では、支持体61Eによって、上治具プレート70の外縁部を重点的に支持することができる。
なお、支持体61の数は複数でもよい。同様に、支持体61Eの数は複数でもよい。複数の支持体61の数が、支持体61Eの内側に配置されていてもよい。また、支持体61は、支持体61Eの外側に配置されていてもよい。
第7実施形態
図12Fに示す第7実施形態の基板処理装置1Fは、以下に示す点を除いて、第6実施形態の基板処理装置1Eと同様の構成を有する。基板処理装置1Fは、支持部60Fを有する。支持部60Fは、上治具プレート70の中央部に配置された支持体61と、支持体61の両側に配置された2つの支持体61Fとを有する。支持体61と支持体61Fとの間には、空気層62が形成されている。また、空気層62は、支持体61Fの周囲(外側)にも形成されている。支持体61Fは、直方体形状を有し、上治具プレート70の外縁部に沿って配置されている。支持体61Fの軸方向に垂直な断面の形状は、矩形である。支持体61Fの数は、単数、あるいは3つ以上でもよい。このように、支持体61Fを直方体形状で形成した場合も、第6実施形態と同様の効果を得ることができる。特に、本実施形態では、第6実施形態に比べて、支持体61Fに亀裂あるいは破損が生じることを防止することができる。
なお、支持体61の数は複数でもよい。複数の支持体61が、2つの支持体61Fの間に配置されていてもよい。また、支持体61は、2つの支持体61Fで挟まれた領域の外側に配置されていてもよい。
なお、本開示は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本開示の範囲内で種々に改変することができる。
上記各実施形態において、図3Bに示す支持部60と保持部90のいずれか一方を上治具部31から省略してもよい。また、保持部90を上治具部31に具備させる場合、支持体61をセラミック系の材料以外の材料で構成してもよい。たとえば、支持体61をガラス繊維系の材料で構成してもよい。
上記各実施形態において、図3Bに示す支持部60を、図1Bに示す下治具部32に適用してもよい。
上記各実施形態において、図3Bに示す加圧プレート80を省略してもよい。
上記各実施形態において、図2に示すように、基板2の形状は四角形であったが、円形あるいはその他の多角形であってもよい。
1,1A~1F…基板処理装置
2…基板
4…素子アレイ
4a,4b,4c…素子
6…感圧紙
10…架台
11…架台上部
12…可動加圧部
12a…貫通孔
13…架台下部
14…ガイドブッシュ
15…ガイドシャフト
20…荷重発生部
30…基板加圧部
31…上治具部
32…下治具部
40…ベースプレート
41…取付部
50…設置部
60,60A~60F…支持部
61,61B~61F…支持体
61a…第1支持体
61b…第2支持体
62…空気層
63a,63b…シャフト(連結部材)
64…緩衝材
70…上治具プレート
71…押さえ部
72…ボルト
80…加圧プレート
90…保持部
91…本体部
91a…設置孔
91b…押さえ部
91c…上壁
91d…貫通孔
92…シャフト
93…弾性体
93a…第1端固定部
93b…第2端押圧部
100…ホルダ
100a…第1部分
100b…第2部分
100c…ホルダ固定部材
110…断熱材
120…固定部
130…下治具プレート
140…設置ベース
150…ステージ
160…カバー
170・・・熱源
180…基部

Claims (19)

  1. 荷重を受ける基部と、
    熱源が設けられた上治具プレートと、
    前記上治具プレートに取り付けられ、加圧対象物を加圧する加圧プレートと、
    前記基部と前記上治具プレートとの間に介在し、前記基部に対して前記上治具プレートを支持する支持部と、を有し、
    前記支持部は、セラミック系の材料で構成された支持体と、前記支持体の周囲の空気層とを有する基板処理装置。
  2. 前記支持体は、セラミックスまたはガラスで構成されている請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記支持体は、柱状形状を有する請求項1または2に記載の基板処理装置。
  4. 前記支持体の形状は、円柱、角柱、円錐または角錐である請求項3に記載の基板処理装置。
  5. 前記支持体は、複数の前記支持体を有し、
    複数の前記支持体は、マトリクス状に配置されている請求項1または2に記載の基板処理装置。
  6. 前記支持体は、前記基部または前記上治具プレートの中央部に配置される第1支持体を有し、
    前記第1支持体は、連結部材を介して、前記基部および前記上治具プレートに連結されている請求項1または2に記載の基板処理装置。
  7. 前記第1支持体には、前記第1支持体の軸方向に沿って前記第1支持体を貫通する第1シャフトが固定されており、
    前記第1シャフトの軸方向の一端は前記基部に連結されており、前記第1シャフトの軸方向の他端は前記上治具プレートに連結されている請求項6に記載の基板処理装置。
  8. 前記第1シャフトの軸方向の一端には、緩衝材が設けられている請求項7に記載の基板処理装置。
  9. 前記支持体は、前記第1支持体の周囲に配置される第2支持体を有し、
    前記第2支持体は、前記基部に連結されている一方で、前記上治具プレートには連結されずに当接している請求項6に記載の基板処理装置。
  10. 前記支持体は、前記基部または前記上治具プレートの中央部に配置される第1支持体を有し、
    前記第1支持体には、前記第1支持体を囲むように、前記第1支持体の外周に沿って配置されたホルダが固定されている請求項1または2に記載の基板処理装置。
  11. 荷重を受ける基部と、
    熱源が設けられた上治具プレートと、
    前記上治具プレートに取り付けられ、加圧対象物を加圧する加圧プレートと、
    前記基部と前記上治具プレートとの間に介在し、前記基部に対して前記上治具プレートを支持する支持部と、
    前記上治具プレートを前記基部に対して変位可能に保持する保持部と、を有する基板処理装置。
  12. 前記保持部は、弾性体を有し、前記弾性体の弾性力によって前記上治具プレートを吊り上げている請求項11に記載の基板処理装置。
  13. 前記保持部は、前記上治具プレートを保持する本体部と、前記基部に一端が固定され、前記本体部を摺動可能に保持する第2シャフトと、前記第2シャフトに固定され、前記本体部を前記基部に向けて弾性力で付勢する弾性体とを有する請求項11に記載の基板処理装置。
  14. 前記弾性体の弾性力は、前記保持部の保持対象物の自重と釣り合っている請求項12または13に記載に基板処理装置。
  15. 前記第2シャフトは、複数の前記第2シャフトを有し、
    前記弾性体は、複数の前記第2シャフトに固定される複数の前記弾性体を有し、
    複数の前記弾性体は、前記本体部を前記基部に向けて弾性力で付勢する請求項13に記載の基板処理装置。
  16. 前記弾性体は、コイル状のばねであり、
    前記第2シャフトは、前記弾性体の内側を挿通している請求項13または15に記載の基板処理装置。
  17. 前記保持部は、複数の前記保持部を有し、
    複数の前記保持部は、前記上治具プレートの外縁部を保持している請求項11~13のいずれかに記載の基板処理装置。
  18. 前記保持部と前記上治具プレートとの間には、断熱材が設けられている請求項11~13のいずれかに記載の基板処理装置。
  19. 前記保持部と前記上治具プレートとは、互いに接することなく、前記断熱材を挟み込んでいる請求項18に記載の基板処理装置。
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