JP2024049625A - 印刷物管理システム、プログラムおよび印刷物管理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷物を管理する印刷物管理システムであって、社外での印刷費用を支払い易い技術を提供すること。【解決手段】印刷物管理システム100は、ユーザPC1とログサーバ4と管理者PC5とを含む。ユーザPC1は、仮想プリンタ24と印刷物管理アプリ23とが組み込まれ、画像データと画像データを識別する文書IDとをプリンタ2に印刷させ、文書IDとユーザIDと印刷情報とを含む印刷ログを印刷ログDB41に登録させる。ログサーバ4は、申請受付プログラム42が組み込まれ、モバイル端末3から、文書IDの入力と、印刷物の取り扱いを示す申請情報の入力と、を受け付け、受け付けた申請情報を文書IDに関連付けて印刷ログDB41に登録する。管理者PC5は、管理プログラム53が組み込まれ、印刷ログDB41から申請情報が関連付けられた印刷ログを抽出し、抽出された印刷ログを用いて、ユーザIDごとの印刷費用を算出する。【選択図】図1
Description
本明細書に開示される技術分野は、印刷物管理システム、プログラムおよび印刷物管理方法に関する。
近年、テレワーク等の普及により、社外での印刷の需要が増している。社外での印刷は、印刷物の紛失による情報漏洩といった安全性の問題があり、その対策の1つとして、印刷物を管理する技術が知られている。例えば特許文献1には、プリンタと管理端末とを備えるシステムであって、プリンタは、印刷の時に、印刷物に固定された電子タグに管理情報を記録し、管理端末は、印刷物の受け取りや持ち出し時に、印刷物の電子タグに記録された管理情報を読み取り、読み取られた印刷物の管理情報に関して、管理情報が登録されるデータベースを更新する構成が開示されている。
社外で業務を行う環境では、社外で行った印刷についての費用を支払う場合がある。社外での印刷にかかる費用精算については、前述した特許文献1に開示されておらず、改善の余地がある。
上述した課題の解決を目的としてなされた印刷物管理システムは、印刷用プログラムと、申請用プログラムと、精算用プログラムと、を備える印刷物管理システムであって、前記印刷用プログラムは、前記印刷用プログラムが組み込まれた端末装置に、画像データを取得する取得処理と、前記取得処理にて取得した前記画像データと、前記画像データを識別する文書IDと、を印刷装置に印刷させる印刷処理と、前記文書IDと、利用者を識別する利用者IDと、前記画像データの印刷に関する印刷情報と、を含む印刷ログを、データベースに登録する登録処理と、を実行させ、前記申請用プログラムは、前記申請用プログラムが組み込まれた申請サーバに、外部装置からの、前記文書IDの入力を受け付ける第1入力処理と、前記外部装置からの、前記第1入力処理にて受け付けた前記文書IDに対応する印刷物の取り扱いを示す取扱情報の入力を受け付ける第2入力処理と、前記第2入力処理にて受け付けた前記取扱情報を、前記データベースに登録されている前記印刷ログのうち前記第1入力処理にて受け付けた前記文書IDに対応する前記印刷ログに関連付けて前記データベースに登録する申請処理と、を実行させ、前記精算用プログラムは、前記精算用プログラムが組み込まれた管理装置に、前記データベースから前記取扱情報が関連付けられた前記印刷ログを抽出する抽出処理を実行させ、さらに前記抽出処理にて抽出された前記印刷ログを用いて、前記利用者IDごとの印刷費用を算出するための処理を実行させる、ように構成されている。
本明細書に開示される印刷物管理システムによれば、端末装置は、印刷用プログラムを経由した印刷の場合に、利用者IDを含む印刷ログをデータベースに登録する。その後、申請用プログラムによって、申請サーバは、その印刷物に対応する取扱情報の入力を受け付け、その印刷物に対応する印刷ログに取扱情報を関連付ける。これにより、データベースには、ユーザごとの印刷履歴および各印刷での印刷物の取り扱いを把握できる印刷ログが記憶される。そして、管理装置は、精算用プログラムによって、そのデータベースを参照して、取扱情報が関連付けられた印刷ログを抽出して印刷費用を算出するための処理を実行する。これにより、印刷物が適切に取り扱われた印刷についてのユーザごとの支払いが容易になる。
上記システムの機能を実現するためのコンピュータプログラムおよび印刷物管理方法、および当該コンピュータプログラムを格納するコンピュータにて読取可能な記憶媒体も、新規で有用である。
本明細書に開示される技術によれば、印刷物を管理する印刷物管理システムであって、社外での印刷費用を支払い易い技術が実現される。
以下、第1の実施の形態にかかる印刷物管理システムについて、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本実施の形態は、リモートワークを行う従業員が、パーソナルコンピュータ(以下、「PC」とする)を利用して作成した印刷物についての印刷費用を、経理担当者が精算するためのシステムを開示するものである。
本実施の形態の印刷物管理システム100は、図1に示すように、ユーザPC1と、プリンタ2と、モバイル端末3と、ログサーバ4と、管理者PC5と、を含む。ユーザPC1は、端末装置の一例である。プリンタ2は、印刷装置の一例である。モバイル端末3は、外部装置の一例である。ログサーバ4は、申請サーバの一例である。管理者PC5は、管理装置の一例である。
ユーザPC1とプリンタ2とモバイル端末3とは、1人の利用者であるリモートワークを行う従業員が利用する装置である。なお、図1には、それぞれ1台のユーザPC1とプリンタ2とモバイル端末3とのみを示しているが、例えば、リモートワークを行う従業員が複数いる場合の印刷物管理システム100は、各従業員が利用する複数の装置を含む。
ユーザPC1は、図1に示すように、CPU11と、メモリ12と、ユーザインタフェース(以下、「ユーザIF」とする)13と、通信IF14と、を備える。CPU11は、メモリ12から読み出したプログラムに従って、また、従業員の操作に基づいて、各種の処理を実行する。
ユーザPC1のメモリ12には、オペレーティングシステム(以下、「OS」とする)21と、各種のアプリケーションプログラム(以下、「アプリ」とする)や各種のデータと、が記憶されている。具体的には、ユーザPC1には、印刷アプリ22と、印刷物管理アプリ23と、仮想プリンタ24と、プリンタドライバ25と、が記憶されている。印刷アプリ22は、アプリケーションプログラムの一例である。仮想プリンタ24と印刷物管理アプリ23とは、印刷用プログラムの一例である。プリンタドライバ25は、ドライバの一例である。各プログラムの詳細については、後述する。
メモリ12は、各種の処理が実行される際の作業領域としても利用される。メモリ12は、ユーザPC1に内蔵されるROM、RAM、HDD等に限らず、CPU11が読み取り可能かつ書き込み可能なストレージ媒体であってもよい。CPU11が備えるバッファも、メモリ12に含まれる。
ユーザIF13は、情報を報知するための画面を表示するハードウェアと、操作を受け付けるハードウェアと、を含む。通信IF14は、プリンタ2と通信するためのハードウェアを含む。また、ユーザPC1の通信IF14は、インターネット200に接続可能な通信機能を有している。
プリンタ2は、印刷機能とユーザPC1との通信が可能な通信機能とを備える装置である。ユーザPC1の備えるプリンタドライバ25は、プリンタ2に対応するプログラムであり、プリンタ2は、ユーザPC1のプリンタドライバ25にて生成される印刷ジョブに基づく印刷を実行可能である。本実施の形態の印刷物管理システム100では、プリンタ2は、印刷物管理アプリ23を提供するベンダによって提供されるものに限らず、どのメーカのプリンタであっても良い。
モバイル端末3は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、であり、カメラ31と、タッチパネル32と、ブラウザ33とを含む。モバイル端末3は、インターネット200に接続可能な通信機能を有している。
ログサーバ4は、印刷ログDB41と、申請受付プログラム42と、を備え、インターネット200と接続可能な装置である。印刷ログDB41は、ユーザPC1等から送信されるログ情報を記憶するデータベースである。申請受付プログラム42は、ログサーバ4をウェブサーバとして機能させるためのプログラムやデータを含むプログラムである。申請受付プログラム42は、ログサーバ4をウェブサーバとして動作させることで、モバイル端末3等の外部装置からの申請要求を受け付け可能である。申請受付プログラム42は、申請用プログラムの一例である。ログサーバ4は、物理サーバであっても良いし、クラウド上に実装されるクラウドサーバでも良い。
管理者PC5は、ユーザIF51と、通信IF52と、管理プログラム53と、を備え、通信IF52を介してログサーバ4に接続可能な装置である。管理者PC5とログサーバ4との通信は、インターネット200を介しても良いし、直接接続によっても良い。管理者PC5は、従業員に支払う費用の計算を行う経理担当者が利用する装置である。管理者PC5を利用する経理担当者は、ユーザPC1を利用する従業員に含まれていても良い。管理プログラム53は、精算用プログラムの一例である。
続いて、印刷物管理システム100による印刷物の管理手順について説明する。本実施の形態の印刷物管理システム100では、従業員が印刷物を作成する手順と、従業員が印刷物の管理方法を申請する手順と、経理担当者が印刷費用を算出する手順と、がそれぞれ個別のタイミングで実行される。なお、以下に説明する各プログラムの手順や処理ステップは、基本的に、各プログラムに記述された命令に従った各CPUの処理を示す。各CPUによる処理は、OSのAPIを用いたハードウェア制御も含む。本明細書では、OSの記載を省略して各プログラムの動作を説明する場合がある。
まず、従業員が印刷物を作成する手順について、図2のシーケンス図を参照して説明する。従業員は、例えば、自宅にて、ユーザPC1とプリンタ2とを利用して、リモートワークで利用するための印刷物を作成する。
従業員は、ユーザPC1を利用して、印刷アプリ22を起動し、印刷対象の画像を選択して、印刷に関する処理を開始する(S101)。印刷アプリ22は、印刷対象の画像の選択と、その画像の印刷指示と、を受け付け可能なプログラムであり、例えば、文書編集プログラム、画像表示プログラム、ウェブブラウザ、である。
また、従業員は、業務に関する印刷を行う場合、印刷アプリ22にて、印刷先のデバイスとして仮想プリンタ24を選択する(S102)。仮想プリンタ24は、PC1内でプリンタとして振る舞うプログラムであって、印刷デバイスとしてOS21に登録されており、印刷アプリ22にて印刷先のデバイスとして選択可能である。仮想プリンタ24がユーザPC1にインストールされると、OS21は、仮想プリンタ24に対応するプリントキューをメモリ12上に生成する。S102にて選択される仮想プリンタ24は、仮想プリンタ24に対応するプリントキューとも言い得る。これにより、仮想プリンタ24が起動され、印刷アプリ22は、仮想プリンタ24に情報を渡すことが可能となる。
仮想プリンタ24が印刷先のデバイスとして選択可能なプログラムとして登録されているので、従業員は、仮想プリンタ24を経由した印刷を使用し易い。また、従業員は、例えば、業務としての印刷を行う場合に仮想プリンタ24を選択し、業務外の印刷を行う場合はプリンタ2を直接選択することができるので、同じプリンタ2を業務内の印刷と業務外の印刷とで区別して利用できる。
仮想プリンタ24は、起動されると、ユーザIF13に、例えば、図3に示すような設定受付画面60を表示させ、従業員の操作を受け付ける。この設定受付画面60には、実際に印刷を実行させる装置の選択欄61と、詳細な印刷設定を行う指示を受け付けるボタン62と、OKボタン63と、が含まれる。仮想プリンタ24は、設定受付画面60にて、印刷を行う装置の選択を受け付け可能である。仮想プリンタ24は、選択欄61にプリンタ2が表示された状態でOKボタン63が操作された場合、印刷を行う印刷装置としてプリンタ2を選択して記憶する(S105)。S105は、選択処理の一例である。プリンタドライバ25がユーザPC1にインストールされ、プリンタドライバ25の接続先としてプリンタ2のIPアドレスが設定されると、OS21は、プリンタ2に対応するプリントキューをメモリ12上に生成する。S105にて選択されるプリンタ2は、プリンタ2に対応するプリントキューとも言い得る。
なお、仮想プリンタ24は、例えば、選択欄61にてプリンタ2が選択された状態で、ボタン62への操作を受け付けた場合、プリンタ2に対応するプリンタドライバ25を起動し、プリンタドライバ25に印刷設定の指示を受け付けさせる。プリンタドライバ25は、従業員による操作を受け付け、受け付けた操作に基づいて設定された各種の印刷設定を記憶する。
プリンタ2が選択された状態で、従業員は、印刷アプリ22にて印刷実行の指示を入力する(S111)。印刷アプリ22は、印刷対象の画像を示す画像データと、印刷アプリ22にて受け付けた印刷設定の情報と、を仮想プリンタ24に渡す(S112)。これにより、仮想プリンタ24は、印刷対象の画像データを取得する。S112は、取得処理の一例である。
仮想プリンタ24は、印刷アプリ22から渡された情報に基づいて、画像データのラスタライズを実行し、ラスタライズデータを生成する(S113)。また、仮想プリンタ24は、今回の印刷対象である画像データを識別する文書IDを決定する。
印刷アプリ22は、複数ページの画像データを印刷対象とする印刷指示を受け付け可能である。今回の印刷指示が複数ページの画像データを含むものである場合、仮想プリンタ24は、ページごとにそれぞれ異なる文書IDを設定しても良いし、複数ページであっても1つの印刷ジョブに1つの文書IDを設定しても良い。なお、文書IDは、後述するように、仮想プリンタ24と印刷物管理アプリ23とで共有する情報である。仮想プリンタ24は、文書IDを自身で決定する代わりに、印刷物管理アプリ23に決定させて取得しても良い。
仮想プリンタ24は、決定した文書IDに基づいて、今回の印刷物に付加する二次元コードを生成する(S115)。仮想プリンタ24は、文書IDと、アクセス情報と、を含む情報、例えば、「http//abc.com/123」をエンコードした二次元コードを生成する。この例では、「http//abc.com」がアクセス情報であり、「123」が文書IDである。二次元コードに含まれるアクセス情報は、印刷ログを保存するログサーバ4の申請受付プログラム42にアクセスするための情報であり、例えば、申請受付プログラム42によるウェブサーバのURLである。このS115は、エンコード処理の一例である。S115にて生成される二次元コードは、コードの一例である。
さらに、仮想プリンタ24は、例えば、図4に示すように、生成した二次元コードを示すコード画像データ91を、S113にて生成したラスタライズデータに付加して、付加画像データ90を生成する(S116)。コード画像データ91を付加する場所は、あらかじめ決まっていても良いし、ラスタライズデータに基づいて決定されても良いし、従業員の指定を受け付け可能であっても良い。ラスタライズデータに基づいて決定する場合、仮想プリンタ24は、例えば、ヘッダ、フッタ、画像の含まれない空白部分、のいずれかにコード画像データ91を付加すると良い。
なお、印刷対象が複数ページの印刷ジョブであって、全体で1つの文書IDを設定した場合、仮想プリンタ24は、全てのページのラスタライズデータに同じ二次元コードを付加しても良いし、先頭ページ、最終ページなどの特定のページのみに付加しても良い。一方、印刷対象が複数ページの印刷ジョブであって、ページごとに文書IDを設定した場合、仮想プリンタ24は、各ページのラスタライズデータにそれぞれ対応する二次元コードを付加する。
仮想プリンタ24は、印刷を実行させるデバイスであるプリンタ2に対応するプリンタドライバ25から、印刷設定の情報を取得する(S121)。S121は、設定取得処理の一例である。仮想プリンタ24は、印刷設定の情報として、例えば、Devmode構造体を取得する。Devmode構造体は、印刷設定を示す各種の情報を予め決められた形式で記載した情報であり、プリンタドライバの種類に拠らずに利用可能である可能性が高い。
仮想プリンタ24は、S121にてプリンタドライバ25から取得した印刷設定と、S112にて印刷アプリ22から取得した印刷設定と、に基づいて、印刷設定を決定する。仮想プリンタ24は、例えば、印刷アプリ22から取得した印刷設定を、Devmode構造体に上書きする。その後、仮想プリンタ24は、二次元コードを付加した付加画像データを示す印刷データと、決定した印刷設定と、をプリンタドライバ25に渡し、印刷実行を指示する(S122)。
プリンタドライバ25は、仮想プリンタ24の指示に基づいて、印刷データをプリンタ2に送信し(S123)、プリンタ2は、受け取った印刷データに基づく印刷を実行する(S124)。これにより、従業員は、二次元コードが印刷された印刷物を入手できる。S113~S122は、プリンタ2に付加画像データに基づく印刷を実行させるための処理であり、印刷処理および印刷ステップの一例である。
仮想プリンタ24は、S122にて印刷実行の指示をプリンタドライバ25に渡した後、その印刷ジョブの情報を印刷物管理アプリ23に渡す(S131)。印刷物管理アプリ23は、仮想プリンタ24から受け取った印刷ジョブの情報に基づいて、今回の印刷に関する印刷ログを生成し(S132)、生成した印刷ログの登録をログサーバ4に要求する(S133)。S133は、登録処理および登録ステップの一例である。
印刷ログには、印刷実行の指示を行った印刷ジョブの文書IDと、ユーザIDと、今回の印刷に関する印刷情報と、が含まれる。印刷ログは、文書IDごとに生成される。印刷ログには、印刷対象の画像を示す情報が含まれても良い。ユーザIDは、印刷を行った従業員を識別する情報であり、例えば、ユーザPC1にログインしているログインユーザを示す情報、ユーザPC1を示す情報、である。ユーザIDは、利用者IDの一例である。
印刷情報は、印刷枚数を示す枚数情報を含み、印刷設定の少なくとも一部を含む情報である。枚数情報は、作成した印刷物の枚数を示す情報であり、印刷ジョブに含まれる印刷ページ数と印刷部数とに基づいて求められる。プリンタドライバ25から取得された印刷設定の情報の少なくとも一部を含む印刷ログが生成されることで、印刷の詳細を印刷ログに残すことができ、その詳細が、後述する印刷費用の算出時に利用される。
ログサーバ4は、受信した印刷ログに基づいて新たなレコードを生成し、印刷ログDB41に登録する(S135)。ログサーバ4は、例えば、図5に示すように、レコード番号71に関連付けて、印刷物情報72を含むレコード70を新たに生成し、印刷ログDB41に登録する。印刷物情報72は、印刷物管理アプリ23から受信した印刷ログの少なくとも一部を含み、例えば、ユーザID、文書ID、印刷日時、枚数情報、用紙サイズ、カラー設定、の情報を含む。印刷物情報72は、さらに、プリンタ2のモデル情報、印刷用紙の用紙種の情報を含んでも良い。
印刷ログDB41に登録されるレコード70は、例えば、図5に示すように、印刷物情報72に加えて、申請情報73と、精算情報74と、を含んでも良い。なお、S135の時点では、申請情報73と精算情報74とには記憶対象となる情報が無い。ログサーバ4は、S135にて、申請情報73と精算情報74とが空欄のレコード70を生成しても良いし、申請情報73と精算情報74とを含まず印刷物情報72のみを含むレコード70を生成しても良い。
なお、ログサーバ4は、印刷ログの登録を要求する情報を受信すると、ユーザ認証情報の入力を求めても良い。ログサーバ4は、例えば、要求を送信したユーザPC1の印刷物管理アプリ23に問い合わせ、印刷物管理アプリ23が、従業員にユーザ認証情報の入力を要求して、入力された情報をログサーバ4に送信しても良い。あるいは、印刷物管理アプリ23は、ユーザPC1にインストールされる際に、使用する従業員の認証情報の登録を受け付けて記憶していても良い。その場合、印刷物管理アプリ23は、印刷ログの登録を要求する際に、記憶している認証情報を付加してログサーバ4に送信しても良い。
次に、従業員が印刷物の管理方法を申請する手順について、図6のシーケンス図を参照して説明する。従業員は、図2のS124にて作成された印刷物を利用して業務を行う。そして、例えば、印刷物の利用が終了して処分する場合、印刷物を顧客などの第三者に渡す場合に、従業員は、モバイル端末3を利用して、印刷物の管理方法を申請する。
従業員は、モバイル端末3のカメラ31を用いて、申請対象の印刷物に印刷されている二次元コードを撮影する(S201)。モバイル端末3は、撮影画像に基づいて、二次元コードに含まれる文書IDやアクセス情報を取得する(S202)。前述したように、二次元コードには、ログサーバ4のウェブサーバを示すアクセス情報が含まれる。モバイル端末3は、取得したアクセス情報を利用して、ログサーバ4にアクセスする(S203)。S203は、第1入力処理および第1入力ステップの一例である。
ログサーバ4は、印刷物に含まれる二次元コードを用いたアクセスを受け付けた場合、申請受付プログラム42を起動させて、文書IDを取得するように構成されている。つまり、仮想プリンタ24が図2のS115にて生成する二次元コードは、ログサーバ4の申請受付プログラム42を起動させるアクセス情報であって、文書IDの情報を付加してログサーバ4にアクセスするためのアクセス情報である。二次元コードにアクセス情報と文書IDが含まれることで、従業員は、その二次元コードをモバイル端末3に読み取らせるだけでログサーバ4にアクセスして文書IDを渡すことができ、アクセス情報や文書IDを入力する手間を省くことができる。
そして、ログサーバ4の申請受付プログラム42は、文書IDを含むアクセスを受け付けた場合、まず、認証情報を受け付けるウェブページであるログイン画面を示すウェブページデータを、アクセスを行った装置であるモバイル端末3に送信する(S211)。モバイル端末3は、ブラウザ33を実行させ、受信したウェブページデータに基づくウェブページであるログイン画面をタッチパネル32に表示する(S212)。
従業員は、モバイル端末3に表示されたログイン画面に、ログイン情報を入力する(S213)。モバイル端末3のブラウザ33は、表示中のウェブページへの入力操作を受け付けた場合、その入力操作の情報をウェブページデータを送信した装置であるログサーバ4に送信する。モバイル端末3は、入力されたログイン情報をログサーバ4に送信する(S214)。
ログサーバ4は、例えば、ユーザIDとパスワードとの組を入力させ、受信したログイン情報と、自身に記憶しているユーザ情報と、に基づいて認証を行う(S215)。また、ログサーバ4は、例えば、S203にて受信した文書IDを含むレコード70が印刷ログDB41に登録されていない場合、または、受信したログイン情報が、S203にて受信した文書IDに関連付けられているユーザIDに対応していない場合、認証に成功しなかったと判断しても良い。なお、ログサーバ4は、受信したログイン情報による認証に成功しなかった場合、モバイル端末3との接続を切断しても良い。
認証に成功したと判断したら、ログサーバ4は、例えば、図7に示すような申請選択画面80を示すウェブページデータをモバイル端末3に送信し(S221)、モバイル端末3のブラウザ33は、申請選択画面80をタッチパネル32に表示する(S222)。申請選択画面80は、文書IDに対応する印刷物の取り扱いを示す管理方法の選択を、択一的に受け付ける画面である。図7に示す申請選択画面80には、管理方法として、「自宅でシュレッダで破棄」、「会社で破棄」、「会社で保管」、「社外へ配布」、の各選択肢と、申請ボタン81と、が含まれる。申請選択画面80に含まれる選択肢は、申請受付プログラム42に予め組み込まれていても良いし、経理担当者等のユーザによる設定を受け付け可能であっても良い。
従業員は、モバイル端末3のタッチパネル32に表示された申請選択画面80にて、S201にて二次元コードを撮影した印刷物の管理方法を選択し、申請ボタン81を操作する(S223)。モバイル端末3は、選択された管理方法に基づく取扱情報をログサーバ4に送信する(S224)。これにより、ログサーバ4は、取扱情報の入力を受け付ける。S224は、第2入力処理および第2入力ステップの一例である。
ログサーバ4は、モバイル端末3から送信された取扱情報に基づいて、該当するレコード70の申請情報73に情報を書き込み、印刷ログDB41を更新する(S231)。S231は、申請処理および申請ステップの一例である。申請情報73は、例えば、図8に示すように、申請内容と、申請日時と、を含む。申請内容は、申請選択画面80にて受け付けた管理方法を示す情報である。申請日時は、取扱情報の送信を受け付けた日時を示す申請日時情報である。図8の例では、文書IDが「211」のレコードと、文書IDが「125」のレコードと、に申請情報73が書き込まれている。なお、取扱情報を受け付けていないレコード70の申請情報73は、ブランクとなっていても良いし、未登録を示す情報が記憶されていても良い。
なお、複数ページの印刷ジョブであって、全てのページに同じ二次元コードが付加されている場合、いずれか1ページの申請を行うことで全ページに適用されるとしても良いし、ページ数分の申請が必要であるとしても良いし、選択可能であっても良い。複数ページの印刷ジョブであっても、ページごとに文書IDが設定されている場合には、従業員は、ページごとに申請を行う必要がある。また、複数ページの印刷ジョブであって、いずれか1つのページのみに二次元コードが付加されている場合、そのページの申請を行うことで全ページに適用されると良い。
次に、経理担当者が印刷費用を算出する手順について、図9のシーケンス図を参照して説明する。従業員がリモートワークを行う環境では、印刷用紙や着色材等の消耗品を従業員が用意することになる。本実施の形態の印刷物管理システム100では、従業員から取扱情報の申請があった場合、経理担当者は、業務に利用した消耗品の費用を算出して、その算出結果の金額を、例えば、給与に上乗せして、従業員に支払われるように手続きを行う。
精算を行う経理担当者は、管理者PC5を利用して、管理プログラム53を起動する(S301)。管理プログラム53の起動は、印刷費用を算出するための処理の実行指示の一例である。本実施の形態の管理プログラム53は、経理担当者からの実行指示を受け付けたことに応じて印刷費用を算出するので、経理担当者の任意のタイミングで実行できる。なお、管理者PC5は、経理担当者が利用するユーザPC1と兼ねていても良い。
管理プログラム53は、起動されると、費用算出の実行権限を有するユーザを示すログイン情報の入力を要求する(S302)。経理担当者は、ログイン情報として、経理担当者のユーザIDとパスワードとを入力する(S303)。管理プログラム53は、入力されたログイン情報と、記憶している経理担当者の情報とに基づいて、認証を行う(S304)。
認証に成功したと判断した場合、管理プログラム53は、算出結果を出力する出力先の指定を受け付ける(S305)。S305は、出力受付処理の一例である。出力先は、例えば、管理者PC5の所定のディレクトリへのファイル出力、所定の電子メールアドレスへの電子メール送信、所定のFAX装置へのFAX送信、管理者PC5のユーザIF51への表示、である。なお、管理プログラム53は、複数の出力先の指定を受け付け可能であっても良い。
管理プログラム53は、ログサーバ4にアクセスして、印刷ログDB41に記憶されている印刷ログのうち、精算の対象となるレコード70を取得する(S311)。具体的には、管理プログラム53は、印刷ログDB41に記憶されているレコード70のうち、印刷物情報72と申請情報73とに情報が記憶されており、精算情報74に情報が記憶されていないレコード70を取得する。S311は、抽出処理および抽出ステップの一例である。管理プログラム53は、全てのレコード70をログサーバ4から取得して、自身で精算対象のレコード70を抽出しても良いし、ログサーバ4によって抽出されたレコード70を取得しても良い。
さらに、管理プログラム53は、表示対象とするレコード70の選択を受け付ける(S312)。管理プログラム53は、例えば、印刷日時の範囲、申請日時の範囲、従業員名、の条件の指定を受け付け、S311にて取得したレコード70のうち、受け付けた条件に該当するレコード70の情報をさらに抽出して、抽出した情報を管理者PC5のユーザIF51に表示させる(S313)。
例えば、経理担当者が、次回の給料に上乗せする対象となる申請日時の範囲を指定することで、管理プログラム53は、経理担当者の指示に基づいて、申請日時が所定範囲内のレコード70を抽出する。申請情報73が登録された申請日時によって抽出される印刷ログをさらに限定すれば、例えば、月ごとの印刷費用を算出するといった、期間を限定した精算を行うことができる。また、例えば、経理担当者が所定の従業員名を指定することで、管理プログラム53は、その従業員を示すユーザIDが関連付けられているレコード70を抽出する。表示が不要の経理担当者は、S312をスキップして、S321に進むことができる。
経理担当者は、管理プログラム53に、精算金額の算出を指示する(S321)。経理担当者は、例えば、算出対象のレコード70の文書IDを個別に指定して算出させても良いし、申請済みで未精算の全てのレコード70、あるいは、S313にて表示対象とした全てのレコード70、を算出対象として指定しても良い。ただし、管理プログラム53は、後述する精算情報74が書き込まれているレコード70を算出対象としない。精算情報74は、印刷費用を算出した場合に書き込まれる情報である。
管理プログラム53は、経理担当者の指示に基づいて、まず、レコード70ごとの費用を算出する(S322)。管理プログラム53は、精算対象のレコード70について、例えば、枚数情報と用紙サイズとカラー設定とに基づいて、費用を決定する。管理プログラム53は、単価情報54から、用紙サイズとカラー設定とに対応する単価を取得し、取得した印刷の単価に枚数情報を乗じて、費用を算出する。単価情報54に記憶される単価は、例えば、用紙サイズごとのカラー印刷1枚あたりの単価、用紙サイズごとのモノクロ印刷1枚あたりの単価、である。
なお、単価情報は、管理プログラム53に組み込まれていても良いし、経理担当者が予め決めて管理者PC5に登録しておいても良いし、単価情報を有するサーバからダウンロードしても良い。また、単価情報は、用紙サイズとカラー設定のみに基づく情報に限らず、例えば、印刷に用いた用紙の用紙種、プリンタ2の印刷方式、プリンタ2のメーカやモデル、等によって、異なっていても良い。その場合、印刷ログには、必要な情報を含めるようにすると良い。
管理プログラム53は、算出結果を文書IDに関連付けてログサーバ4に送信し(S323)、印刷ログDB41への登録を指示する。S323は、精算登録処理の一例である。ログサーバ4は、管理者PC5から送信された算出結果の情報を、その文書IDに対応するレコード70の精算情報74に書き込み、印刷ログDB41を更新する(S324)。精算情報74は、例えば、図10に示すように、費用と、算出日時と、を含む。費用は、S322で算出された情報である。印刷ログDB41に精算情報74を書き込むので、1つの文書IDに対して重複して精算される不具合を回避できる。
管理プログラム53は、さらに、今回算出した費用を従業員ごとに合計した精算金額を算出し(S331)、少なくとも従業員ごとの合計の精算金額を示す情報を、S305にて指定された出力先に出力する(S332)。管理プログラム53による、S322、S323、S331、S332の処理は、利用者IDごとの印刷費用を算出するための処理、および、利用者IDごとの印刷費用を算出するための処理を実行させるステップ、の一例である。なお、管理プログラム53は、合計の精算金額のみでなく、文書IDごとの精算金額、精算対象となったレコード70を示す情報、を付加して出力しても良い。管理プログラム53は、レコード70に含まれる情報を全て出力しても良いし、一部の情報のみを出力しても良いし、出力対象とする情報の指定を受け付け可能であっても良い。
経理担当者は、出力された情報に基づいて、各従業員に印刷費用を精算することができる(S333)。管理プログラム53が従業員ごとの印刷費用を自動的に算出して出力するので、経理担当者による精算金額の算出の手間を軽減できる。さらに、従業員ごとに印刷ログを纏めたファイルを出力させるとすれば、精算金額の明細を作成する手間が軽減される。
なお、管理プログラム53は、さらに、経理担当者による精算が終了したか否かの情報を受け付け可能であっても良い。管理プログラム53は、精算済みのレコード70を示す情報をログサーバ4に送信して、該当するレコード70に精算済みを示す情報を付加させても良い。つまり、精算情報74には、さらに、費用の精算が完了したか否かを示す情報も含まれていても良い。あるいは、ログサーバ4は、精算済みのレコード70を削除しても良い。また、例えば、ログサーバ4は、申請情報73や精算情報74が関連付けられているか否かに関わらず、印刷日時から所定期間が経過したレコード70を自動的に削除するとしても良い。
以上、詳細に説明したように、本実施の形態の印刷物管理システム100では、ユーザPC1は、仮想プリンタ24を経由した印刷の場合に、ユーザIDを含む印刷ログを印刷ログDB41に登録する。その後、ログサーバ4は、申請受付プログラム42によって、その印刷物に対応する取扱情報の申請を受け付け、その印刷物に対応する印刷ログに取扱情報を関連付ける。これにより、印刷ログDB41には、ユーザごとの印刷履歴および各印刷での印刷物の取り扱いを把握できる印刷ログが記憶される。さらに、経理担当者は、管理者PC5の管理プログラム53によって、その印刷ログDB41を参照して、取扱情報が関連付けられた印刷ログを抽出して印刷費用を算出するための処理を実行できる。従って、印刷物が適切に取り扱われた印刷についてのユーザごとの支払いが容易になる。
また、本実施の形態の印刷物管理システム100では、ユーザPC1のユーザにとっては、仮想プリンタ24を経由した印刷を行い、その印刷物についての取扱情報をモバイル端末3にて入力することで、その印刷についての費用が精算されることが期待できるため、本発明を利用する動機が得られる。また、経理担当者にとっては、各従業員に本発明を利用してもらうことで、社外での印刷費用が精算し易くなるとともに、印刷物の取扱いを把握できることから、印刷物の安全性も担保できる。
続いて、第2の実施の形態の印刷物管理システムについて、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。第2の実施の形態は、印刷費用を算出するための処理をログサーバ4が実行する点で、この処理を管理プログラム53が実行する第1の実施の形態とは異なる。第2の実施の形態では、ログサーバ4が管理装置の一例であり、ログサーバ4に組み込まれて印刷費用を算出するための処理をログサーバ4に実行させるプログラムが、精算用プログラムの一例である。なお、印刷費用の算出をログサーバ4に実行させるプログラムは、申請受付プログラム42の一部であっても良いし、申請受付プログラム42とは別のモジュールであっても良い。第2の実施の形態の説明では、第1の実施の形態と同様の構成や手順については、同じ符号を付して説明を省略する。
ログサーバ4にて実行される費用計算処理の手順について、図11のフローチャートを参照して説明する。この費用計算処理は、ログサーバ4が起動されたことに応じて、ログサーバ4に常駐され、ログサーバ4のCPUにて実行される。
ログサーバ4は、管理者PC5から費用計算に関する条件の設定指示を受け付け可能である。管理プログラム53は、ログサーバ4に費用計算処理を実行させる実行条件と、算出結果の出力先と、の指定を管理者PC5に受け付けさせ、受け付けた情報を設定指示としてログサーバ4に送信することができる。実行条件は、例えば、毎月の決まった日時、新規の申請情報73の登録の受け付け、前回の費用計算処理からの経過時間が所定時間を超えた、である。出力先は、例えば、管理者PC5の所定のディレクトリへのファイル出力、所定の電子メールアドレスへの電子メール送信、所定のFAX装置へのFAX送信、である。ログサーバ4は、複数の出力先の設定を受付可能であっても良い。
ログサーバ4は、管理者PC5から費用計算に関する条件の設定指示を受け付けたか否かを判断する(S401)。設定指示を受け付けたと判断した場合(S401:YES)、ログサーバ4は、設定指示として受け付けた実行条件と出力先とを、費用計算処理の設定として記憶し(S402)、S401に戻る。S402は、設定処理の一例である。費用計算処理は、処理を実行する実行条件を設定できるので、経理担当者の所望のタイミングで自動的に実行させることができる。
設定指示を受け付けていないと判断した場合(S401:NO)、ログサーバ4は、印刷費用を算出する実行条件を満たしたか否かを判断する(S405)。実行条件を満たしたと判断した場合(S405:YES)、ログサーバ4は、印刷費用を算出するための処理の実行を開始する。
本実施の形態のログサーバ4は、管理者PC5からの印刷費用の算出指示を受け付けた場合、または、設定済みで記憶している実行条件を満たした場合、印刷費用の算出を開始する。ログサーバ4は、印刷費用の算出の実行指示を受け付け可能であって、その実行指示を受け付けた場合、費用を算出するので、経理担当者の任意のタイミングで実行させることができる。また、ログサーバ4は、管理者PC5から受信して記憶している設定に基づいて、実行条件を満たした場合に費用を計算する処理を実行するので、予め決めた実行条件に基づいて自動的に実行させることができる。
ログサーバ4は、印刷費用を算出するための処理の実行を開始すると、記憶している印刷ログDB41を読み出して(S406)、予め登録された抽出方法に基づいて、費用計算対象となるレコード70を抽出する(S407)。S407は、抽出処理および抽出ステップの一例である。ログサーバ4は、例えば、申請情報73に情報が記憶されており、かつ、精算情報74に情報が記憶されていないレコード70、あるいは、申請日時が所定範囲内であるレコード70、を抽出する。ログサーバ4は、抽出に関する条件の設定を受け付け可能であっても良い。
ログサーバ4は、抽出されたレコード70を従業員ごとに纏める(S411)。さらに、ログサーバ4は、枚数情報と用紙サイズとカラー設定とに基づいて、各レコード70の印刷費用を算出する(S412)。ログサーバ4は、予め従業員ごとの算出式の登録を受け付け可能であっても良い。従業員ごとに利用するプリンタの機種や利用する用紙の用紙種が異なる可能性があることから、従業員ごとに適用する算出式が異なっていても良い。
ログサーバ4は、算出した印刷費用の情報を、レコード70の精算情報74に書き込み、印刷ログDB41を更新する(S413)。精算情報74は、例えば、図10に示したように、印刷ログDB41に記憶される。印刷ログDB41に精算情報74が書き込まれるので、1つの文書IDについて重複して精算される不具合は回避されている。ログサーバ4は、さらに、従業員ごとの合計金額を算出する(S414)。
ログサーバ4は、従業員ごとに、少なくとも合計金額の情報を含む費用ファイルを作成して(S421)、予め登録されている出力先に出力する(S422)。費用ファイルは、従業員ごとの費用明細の情報を含んでも良く、含ませる項目については、予めログサーバ4に設定可能であっても良い。また、ログサーバ4は、従業員ごとの費用ファイルを作成する代わりに、全従業員の費用を書き込んだ1つのファイルを作成しても良い。経理担当者は、ログサーバ4から送信された費用ファイルの情報に基づいて、各従業員に費用を支払うことができる。
S422の後、または、実行条件を満たしていないと判断した場合(S405:NO)、ログサーバ4は、S401に戻り、S401およびS405の判断を繰り返す。ログサーバ4は、例えば、定期的にS401およびS405の判断を行うとしても良い。
以上、詳細に説明したように、第2の実施の形態の印刷物管理システム100であっても、第1の実施の形態と同様に、印刷物が適切に取り扱われた印刷についてのユーザごとの支払いが容易になる。
なお、各実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではない。従って本明細書に開示される技術は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能である。例えば、印刷物管理システム100に含まれる各装置は、いずれも、1台とは限らず、複数台を使い分けても良い。また、ユーザPC1とモバイル端末3とは、両方の機能を兼ね備える1つの装置であっても良い。また、各プログラムは、1つのモジュールであってもよいし、複数のモジュールからなる集合体であってもよい。例えば、文書IDを決定する処理、図2中のS115やS116の処理は、仮想プリンタ24に代えて、印刷物管理アプリ23が実行しても良い。
また、各実施の形態では、印刷ログDB41には、印刷物情報72と、申請情報73と、精算情報74と、を含むレコード70を生成するとしたが、これらの情報は、それぞれが文書IDに関連付けられていれば良く、例えば、別々のレコードとして印刷ログDB41に含まれていても良いし、別のデータベースに記憶されても良い。また、印刷ログDB41と申請受付プログラム42とは、別の装置に記憶されても良い。
また、各実施の形態では、画像データに二次元コードを付加して印刷するとしたが、これに限らない。例えば、二次元コードに限らず一次元コードとしても良い。また、文書IDをエンコードしないで付加してもよいし、画像データとは別の用紙に文書IDを印刷しても良い。また、二次元コードにアクセス情報もエンコードするとしたが、アクセス情報を含まないコードとしても良い。ただし、アクセス情報を含む二次元コードが印刷されることで、従業員は、モバイル端末3に二次元コードを読み取らせるだけでログサーバ4にアクセスでき、文書IDの入力もできるので、入力の手間が少ない。さらに、例えばモバイル端末3に文書IDを入力するための専用アプリをインストールする必要がないので、従業員は、印刷物管理システム100を利用し易い。
また、各実施の形態では、仮想プリンタ24が、画像データに二次元コードを付加して、プリンタ2に対応するプリンタドライバ25に印刷指示を渡すとしたが、これに限らない。例えば、二次元コードの付加を行わせるプログラムを組み込んだ、特別なプリンタドライバ25を用意しても良い。ただし、仮想プリンタ24にて行うとすれば、メーカやモデルを問わずに種々のプリンタ2を利用できることから、各従業員は、印刷物管理システム100を利用し易い。
また、各実施の形態では、アクセス情報を利用して、モバイル端末3のブラウザ33からログサーバ4にアクセスして申請情報を送信するとしたが、これに限らない。例えば、モバイル端末3は、ログサーバ4の申請受付プログラム42にアクセスするための専用のアプリを備えていても良い。このようにした場合、印刷物を配布した場合の第三者によるログサーバ4へのアクセスを回避できる。
また、第1の実施の形態では、ログサーバ4は、モバイル端末3からのアクセスを受け付けた場合、ユーザ認証を行うとしたが、行わなくても良い。具体的には、図6のS211~S215は、無くても良い。ただし、ユーザ認証を行うことで、印刷物の二次元コードを用いて、第三者が文書の管理方法の申請を行う可能性を抑制できる。また、ユーザ認証の処理は、ログサーバ4にて実行する代わりに、認証サーバ等の他の装置に行わせても良い。
また、第1の実施の形態では、管理者PC5は、経理担当者による認証を要求するとしたが、しなくても良い。具体的には、図9のS302~S304は、無くても良い。例えば、管理者PC5が経理担当者のみが利用できる装置であれば、認証は不要である。また、S304の認証の処理は、管理者PC5にて実行する代わりに、認証サーバ等の他の装置に行わせても良い。
また、第1の実施の形態では、管理者PC5に管理プログラム53が組み込まれるとしたが、管理プログラム53は、ログサーバ4に組み込まれても良いし、管理者PC5ともログサーバ4とも異なる別の装置に組み込まれても良い。また、第1の実施の形態の管理プログラム53でも、経理担当者による指示に基づいて、実行条件や出力先の設定を受け付け可能であっても良い。また、第2の実施の形態では、ログサーバ4が費用計算処理を実行するとしたが、第2の実施の形態にて説明した費用計算処理のプログラムや設定された各種の条件を管理者PC5が備え、管理者PC5にて自動的に費用計算処理を実行するとしても良い。
また、各実施の形態に開示されている任意のフローチャートやシーケンス図において、任意の複数のステップにおける複数の処理は、処理内容に矛盾が生じない範囲で、任意に実行順序を変更できる、または並列に実行できる。
また、各実施の形態に開示されている処理は、各装置において、単一のCPU、複数のCPU、ASICなどのハードウェア、またはそれらの組み合わせで実行されてもよい。また、各実施の形態に開示されている処理は、その処理を実行するためのプログラムを記憶した記憶媒体、または方法等の種々の態様で実現することができる。
1 ユーザPC
2 プリンタ
3 モバイル端末
4 ログサーバ
5 管理者PC
100 印刷物管理システム
2 プリンタ
3 モバイル端末
4 ログサーバ
5 管理者PC
100 印刷物管理システム
Claims (16)
- 印刷用プログラムと、
申請用プログラムと、
精算用プログラムと、
を備える印刷物管理システムであって、
前記印刷用プログラムは、前記印刷用プログラムが組み込まれた端末装置に、
画像データを取得する取得処理と、
前記取得処理にて取得した前記画像データと、前記画像データを識別する文書IDと、を印刷装置に印刷させる印刷処理と、
前記文書IDと、利用者を識別する利用者IDと、前記画像データの印刷に関する印刷情報と、を含む印刷ログを、データベースに登録する登録処理と、
を実行させ、
前記申請用プログラムは、前記申請用プログラムが組み込まれた申請サーバに、
外部装置からの、前記文書IDの入力を受け付ける第1入力処理と、
前記外部装置からの、前記第1入力処理にて受け付けた前記文書IDに対応する印刷物の取り扱いを示す取扱情報の入力を受け付ける第2入力処理と、
前記第2入力処理にて受け付けた前記取扱情報を、前記データベースに登録されている前記印刷ログのうち前記第1入力処理にて受け付けた前記文書IDに対応する前記印刷ログに関連付けて前記データベースに登録する申請処理と、
を実行させ、
前記精算用プログラムは、前記精算用プログラムが組み込まれた管理装置に、
前記データベースから前記取扱情報が関連付けられた前記印刷ログを抽出する抽出処理を実行させ、
さらに前記抽出処理にて抽出された前記印刷ログを用いて、前記利用者IDごとの印刷費用を算出するための処理を実行させる、
ように構成される印刷物管理システム。 - 請求項1に記載する印刷物管理システムにおいて、
前記印刷用プログラムは、
前記端末装置に組み込まれたアプリケーションプログラムから印刷先のデバイスとして選択可能なプログラムであり、印刷を行う前記印刷装置の選択を受け付ける選択処理を前記端末装置に実行させ、
前記取得処理では、前記アプリケーションプログラムにて印刷先のデバイスとして前記印刷用プログラムが選択された状態で印刷指示があった場合に、前記アプリケーションプログラムから印刷対象となる前記画像データを取得し、
前記印刷処理では、前記アプリケーションプログラムから取得した前記画像データに前記文書IDを付加した付加画像データを、前記選択処理にて選択された前記印刷装置に対応するドライバに渡し、前記ドライバからの指示に基づいて、前記付加画像データに基づく画像が、前記選択処理にて選択された前記印刷装置によって印刷される、
ように構成される印刷物管理システム。 - 請求項2に記載する印刷物管理システムにおいて、
前記印刷用プログラムは、
前記選択処理にて選択された前記印刷装置に対応する前記ドライバから印刷設定を取得する設定取得処理を前記端末装置に実行させ、
前記登録処理では、前記設定取得処理にて取得された前記印刷設定の少なくとも一部を前記印刷情報に含む前記印刷ログを前記データベースに登録する、
ように構成される印刷物管理システム。 - 請求項1に記載する印刷物管理システムにおいて、
前記印刷用プログラムは、
前記文書IDをエンコードしたコードを生成するエンコード処理を前記端末装置に実行させ、
前記印刷処理では、前記取得処理にて取得した前記画像データと、前記エンコード処理にて生成された前記コードと、を前記印刷装置を用いて印刷させ、前記外部装置では、前記コードを読み取ることで、前記文書IDの入力が可能になる、
ように構成される印刷物管理システム。 - 請求項4に記載する印刷物管理システムにおいて、
前記印刷用プログラムは、
前記エンコード処理では、前記文書IDと、前記申請用プログラムにアクセスするためのアクセス情報と、をエンコードした前記コードを生成し、前記外部装置では、前記コードを読み取ることで、前記アクセス情報を用いて前記申請用プログラムにアクセスし、前記文書IDが前記申請用プログラムに入力される、
ように構成される印刷物管理システム。 - 請求項1から請求項5のいずれか1つに記載する印刷物管理システムにおいて、
前記精算用プログラムは、
前記利用者IDごとの印刷費用を算出するための前記処理では、前記利用者IDごとに、前記抽出処理にて抽出された前記印刷ログを纏めたファイルを出力する、
ように構成される印刷物管理システム。 - 請求項1から請求項5のいずれか1つに記載する印刷物管理システムにおいて、
前記印刷情報には、印刷枚数を示す枚数情報が含まれており、
前記精算用プログラムは、
前記利用者IDごとの印刷費用を算出するための前記処理では、印刷の単価を示す単価情報を取得し、前記抽出処理にて抽出された前記印刷ログの前記印刷情報に含まれる前記枚数情報と前記単価情報とを用いて、前記利用者IDごとの印刷費用を算出し、算出結果を示す精算情報を出力する、
ように構成される印刷物管理システム。 - 印刷物を管理する印刷物管理方法であって、
端末装置によって、画像データと、前記画像データを識別する文書IDと、を印刷装置に印刷させる印刷ステップと、
前記端末装置によって、前記文書IDと、利用者を識別する利用者IDと、前記画像データの印刷に関する印刷情報と、を含む印刷ログを、データベースに登録する登録ステップと、
を含み、
さらに、
申請サーバによって、外部装置からの、前記文書IDの入力を受け付ける第1入力ステップと、
前記申請サーバによって、前記外部装置からの、前記第1入力ステップにて受け付けた前記文書IDに対応する印刷物の取り扱いを示す取扱情報の入力を受け付ける第2入力ステップと、
前記申請サーバによって、前記第2入力ステップにて受け付けた前記取扱情報を、前記データベースに登録されている前記印刷ログのうち前記第1入力ステップにて受け付けた前記文書IDに対応する前記印刷ログに関連付けて前記データベースに登録する申請ステップと、
を含み、
さらに、
管理装置によって、前記データベースから前記取扱情報が関連付けられた前記印刷ログを抽出する抽出ステップを含み、
さらに、
前記管理装置によって、前記抽出ステップにて抽出された前記印刷ログを用いて、前記利用者IDごとの印刷費用を算出するための処理を実行させるステップを含む、
ように構成される印刷物管理方法。 - 管理装置に、
印刷ログが登録されたデータベースから、印刷物の取り扱いを示す取扱情報が関連付けられた前記印刷ログを抽出する抽出処理を実行させ、前記印刷ログには、画像データを識別する文書IDと、利用者を識別する利用者IDと、画像データの印刷に関する印刷情報と、が含まれ、端末装置からの指示に基づいて、画像データと、前記画像データに対応する前記文書IDと、が印刷された場合に、前記端末装置から前記印刷ログが前記データベースに登録され、前記印刷ログの登録後、前記取扱情報が関連付けられていない前記印刷ログについては、前記取扱情報の入力が受け付けられ、入力された前記取扱情報が関連付けられる場合があり、
さらに前記管理装置に、
前記抽出処理にて抽出された前記印刷ログを用いて、前記利用者IDごとの印刷費用を算出するための処理を実行させる、
ように構成されるプログラム。 - 請求項9に記載するプログラムにおいて、
前記管理装置に、
出力先が指定された実行指示を受け付ける出力受付処理を実行させ、
さらに前記管理装置に、
前記出力受付処理にて前記実行指示を受け付けた場合に、前記利用者IDごとの印刷費用を算出するための前記処理を実行させ、前記処理の結果を、前記実行指示に指定された出力先に出力させる、
ように構成されるプログラム。 - 請求項9に記載するプログラムにおいて、
前記管理装置に、
実行条件と出力先とを設定する設定処理を実行させ、
さらに前記管理装置に、
前記設定処理にて設定された前記実行条件を満たした場合に、前記利用者IDごとの印刷費用を算出するための前記処理を実行させ、前記処理の結果を、前記設定処理にて設定された出力先に出力させる、
ように構成されるプログラム。 - 請求項9に記載するプログラムにおいて、
前記印刷ログには、前記取扱情報が関連付けられた場合に、前記取扱情報が関連付けられた日時を示す申請日時情報も関連付けられ、
前記抽出処理では、前記データベースから、前記取扱情報が関連付けられた前記印刷ログであって前記申請日時情報に示される日時が所定範囲内の前記印刷ログを抽出する、
ように構成されるプログラム。 - 請求項9に記載するプログラムにおいて、
前記印刷ログには、精算されたことを示す精算情報を関連付けることが可能であり、
前記抽出処理では、前記データベースから、前記取扱情報が関連付けられた前記印刷ログであって前記精算情報が関連付けられていない前記印刷ログを抽出し、
さらに前記管理装置に、
前記利用者IDごとの印刷費用を算出するための前記処理を実行した後、前記抽出処理によって抽出された前記印刷ログに、前記精算情報を関連付けて前記データベースに登録する精算登録処理を実行させる、
ように構成されるプログラム。 - 請求項9から請求項13のいずれか1つに記載するプログラムにおいて、
前記利用者IDごとの印刷費用を算出するための前記処理では、前記利用者IDごとに、前記抽出処理にて抽出された前記印刷ログを纏めたファイルを出力する、
ように構成されるプログラム。 - 請求項9から請求項13のいずれか1つに記載するプログラムにおいて、
前記印刷情報には、印刷枚数を示す枚数情報が含まれており、
前記利用者IDごとの印刷費用を算出するための前記処理では、印刷の単価を示す単価情報を取得し、前記抽出処理にて抽出された前記印刷ログの前記印刷情報に含まれる前記枚数情報と前記単価情報とを用いて、前記利用者IDごとの印刷費用を算出し、算出結果を示す精算情報を出力する、
ように構成されるプログラム。 - 印刷物を管理する印刷物管理方法であって、
管理装置によって、印刷ログが登録されたデータベースから、印刷物の取り扱いを示す取扱情報が関連付けられた前記印刷ログを抽出する抽出ステップを含み、前記印刷ログには、画像データを識別する文書IDと、利用者を識別する利用者IDと、画像データの印刷に関する印刷情報と、が含まれ、端末装置からの指示に基づいて、画像データと、前記画像データに対応する前記文書IDと、が印刷された場合に、前記端末装置から前記印刷ログが前記データベースに登録され、前記印刷ログの登録後、前記取扱情報が関連付けられていない前記印刷ログについては、前記取扱情報の入力が受け付けられ、入力された前記取扱情報が関連付けられる場合があり、
さらに、
前記管理装置によって、前記抽出ステップにて抽出された前記印刷ログを用いて、前記利用者IDごとの印刷費用を算出するための処理を実行させるステップを含む、
ように構成される印刷物管理方法。
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