JP2024048051A - 取引処理装置、商品販売システム及び情報処理プログラム - Google Patents

取引処理装置、商品販売システム及び情報処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 店舗の営業時間内の一部の時間帯における利用を制限できる取引処理装置及び情報処理プログラムを提供することである。【解決手段】 実施形態の取引処理装置は、登録手段及び制御手段を備える。登録手段は、店舗内での端末装置での利用者による操作により指定された商品を取引の対象とする取引商品として登録する。制御手段は、一取引に関する取引商品の登録開始のための予め定められた操作が行われたときが予め定められた時間帯内である場合に限り、該当の取引に関する取引商品の登録を開始するように登録手段を制御する。【選択図】 図10

Description

本発明の実施形態は、取引処理装置、商品販売システム及び情報処理プログラムに関する。
スマートフォンなどのような利用者としての客が所有する情報通信端末、あるいは利用者に店舗等から貸し出される情報通信端末をユーザインタフェースとして用いて取引処理を行うシステムは、「スマホPOSシステム」などと称されて知られている。あるいは、店舗に備えられたショッピングカートに取り付けられた情報通信端末をユーザインタフェースとして用いて取引処理を行う取引処理システムは、「カートPOSシステム」などと称されて知られている。
このような取引処理システムでは、店舗の営業時間内であっても、ある時間帯における利用を制限できることが望まれていた。
特開2021-125043号公報
本発明が解決しようとする課題は、店舗の営業時間内の一部の時間帯における利用を制限できる取引処理装置、商品販売システム及び情報処理プログラムを提供することである。
実施形態の取引処理装置は、登録手段及び制御手段を備える。登録手段は、店舗内での端末装置での利用者による操作により指定された商品を取引の対象とする取引商品として登録する。制御手段は、一取引に関する取引商品の登録開始のための予め定められた操作が行われたときが予め定められた時間帯内である場合に限り、該当の取引に関する取引商品の登録を開始するように登録手段を制御する。
一実施形態に係る取引処理システムの概略構成を表すブロック図。 図1中の取引処理装置の要部回路構成を表すブロック図。 図2中の店舗データベースに含まれる1つのデータレコードの構成を模式的に表す図。 図2中の取引データの構成を模式的に表す図。 図1中のアテンダント端末の要部回路構成を表すブロック図。 図1中のユーザ端末の要部回路構成を表すブロック図。 図1中のカート端末の要部回路構成を表すブロック図。 ユーザ端末処理のフローチャート。 ユーザ端末処理のフローチャート。 スマホPOS処理のフローチャート。 スマホPOS処理のフローチャート。 スマホPOS処理のフローチャート。 利用不可画面を表す図。 登録画面を表す図。 商品スキャン画面を表す図。 登録確認画面を表す図。 第1の選択画面を表す図。 許可コードスキャン画面を表す図。 カート端末処理のフローチャート。 カート端末処理のフローチャート。 カートPOS処理のフローチャート。 第1の要求画面を表す図。 第2の要求画面を表す図。 引継画面を表す図。 ユーザ端末処理の変形例を表す図。 店舗データベースに含まれる1つのデータレコード内容の変更例を表す図。
以下、実施の形態の一例について図面を用いて説明する。
図1は本実施形態に係る取引処理システム1の概略構成を表すブロック図である。
取引処理システム1は、取引処理装置100、会計機200、アテンダント端末300、ユーザ端末400、カート端末500及び電子レシートサーバ600を、通信ネットワーク2を介して通信可能として構成されている。
通信ネットワーク2は、インターネット、VPN(virtual private network)、LAN(local area network)、公衆通信網、移動体通信網などを、単独又は適宜に組み合わせて用いることができる。通信ネットワーク2としては、一例として、インターネット及び移動体通信網が組み合わせて用いられる。
なお、取引処理装置100、会計機200、アテンダント端末300、ユーザ端末400及びカート端末500は、それぞれ任意の数が取引処理システム1に含まれてよいが、図1では1台ずつのみを表している。
取引処理装置100は、会計機200、ユーザ端末400及びカート端末500をユーザインタフェース用の端末装置として用いて店舗にて利用者により売場を周りながら行われる操作に従って、当該利用者と店舗とでの商品の売買取引を処理する取引処理サービスを提供するための情報処理を行う情報処理装置である。つまり典型的には、店舗で商品を購入する客が、取引処理サービスの利用者となる。取引処理装置100は、例えばクラウドサーバとして実現され、複数の店舗で取引処理サービスを提供する。取引処理装置100は、例えばローカルサーバとして実現され、1つの店舗のみで取引処理サービスを提供するのでもよい。取引処理サービスは、商品の売買取引を処理するから、商品販売システムの一例である。
会計機200は、店舗に設置され、取引処理装置100により処理される取引の会計に関わる会計処理を実行する。会計機200は、会計処理に際して、操作者による操作を受ける。つまり会計機200は、会計に関わる利用者の操作を受け付ける端末装置である。会計機200の操作者は、主として利用者である。店員が会計機200の操作者となる場合もある。
アテンダント端末300は、店員により操作される情報処理端末である。アテンダント端末300は、取引処理システム1により処理される取引に関する店員の作業をサポートするための情報処理に関するユーザインタフェースのための端末装置である。
ユーザ端末400は、利用者により所持される情報処理端末である。ユーザ端末400は、典型的には利用者により所有されていて、利用者によって店舗へと持ち込まれて使用される。ユーザ端末400は、取引処理装置100での取引処理のための利用者による操作を受ける端末装置である。
カート端末500は、店舗に備え付けのショッピングカートに取り付けられる情報処理端末である。カート端末500は、ショッピングカートとともに利用者に貸し出される。カート端末500は、取引処理装置100での取引処理のための利用者による操作を受ける端末装置である。カート端末500には、利用者に店舗から貸し出され、利用者により持ち運ばれて利用される情報通信端末が含まれてもよい。
電子レシートサーバ600は、利用者に対して電子レシートサービスを提供するための情報処理を行う情報処理装置である。電子レシートサーバ600は、例えばクラウドサーバとして実現され、複数の店舗での取引を電子的に閲覧可能とする電子レシートサービスを提供する。取引処理装置100は、例えばローカルサーバとして実現され、1つの店舗のみにおける取引を電子的に閲覧可能とする電子レシートサービスを提供するのでもよい。
図2は取引処理装置100の要部回路構成を表すブロック図である。
取引処理装置100は、プロセッサ101、メイン記憶ユニット102、補助記憶ユニット103、通信ユニット104及び伝送路105等を備える。プロセッサ101と、メイン記憶ユニット102、補助記憶ユニット103及び通信ユニット104とは、伝送路105を介して通信可能とされている。
プロセッサ101、メイン記憶ユニット102及び補助記憶ユニット103を伝送路105で接続することによって、取引処理装置100を制御するための情報処理を行うコンピュータを構成する。
プロセッサ101は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ101は、オペレーティングシステム及びアプリケーションプログラムなどの情報処理プログラムに従って、取引処理装置100としての各種の機能を実現するべく各部を制御するための情報処理を実行する。
メイン記憶ユニット102は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。メイン記憶ユニット102は、読み出し専用のメモリ領域と書き換え可能なメモリ領域とを含む。メイン記憶ユニット102は、読み出し専用のメモリ領域では上記の情報処理プログラムの一部を記憶する。またメイン記憶ユニット102は、プロセッサ101が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを読み出し専用のメモリ領域又は書き換え可能なメモリ領域で記憶する場合もある。メイン記憶ユニット102は、書き換え可能なメモリ領域を、プロセッサ101によるワークエリアとして使用する。
補助記憶ユニット103は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。補助記憶ユニット103は、例えばEEPROM(electric erasable programmable read-only memory)、HDD(hard disc drive)、SSD(solid state drive)、あるいはその他の周知の各種の記憶デバイスを利用できる。補助記憶ユニット103は、プロセッサ101が各種の処理を行う上で使用するデータと、プロセッサ101での処理によって生成されたデータとを記憶する。補助記憶ユニット103は、上記の情報処理プログラムを記憶する場合もある。補助記憶ユニット103は、本実施形態では、情報処理プログラムの1つである取引処理プログラムPRAを記憶する。取引処理プログラムPRAは、後述する取引処理の手順について記述されたアプリケーションプログラムである。補助記憶ユニット103の記憶領域の一部は、店舗データベースDBA及び取引データDAAを記憶する領域として利用される。店舗データベースDBAは、取引処理装置100による取引処理サービスを提供する店舗を管理するためのデータベースである。取引データDAAは、一取引の内容を表すデータである。
通信ユニット104は、通信ネットワーク2を介したデータ通信を行うための通信処理を実行する。通信ユニット104としては、例えばインターネット用の既存の有線通信デバイスを用いることができる。なお、通信ユニット104としては、有線通信デバイスに代えて、あるいは加えて、通信ネットワーク2に無線通信により接続される無線通信デバイスが用いられてもよい。
伝送路105は、アドレスバス、データバス及び制御信号線等を含み、接続された各部の間で授受されるデータ及び制御信号を伝送する。
図3は店舗データベースDBAに含まれる1つのデータレコードREAの構成を模式的に表す図である。
店舗データベースDBAは、取引処理装置100による取引処理サービスを提供する店舗のそれぞれに関連付けられるデータレコードREAの集合である。
データレコードREAは、フィールドFAA,FAB,FACを含む。フィールドFAAには、関連付けられた店舗を識別するための識別子としての店舗コードがセットされる。フィールドFABには、関連付けられた店舗で取引処理サービスを提供するに当たって必要となる各種の設定情報がセットされる。つまり設定情報は、店舗毎での取引処理サービスを提供するに当たっての諸設定を表す情報である。設定情報には、例えば店舗で取引処理サービスの利用を許容する時間帯(以下、利用可能時間帯と称する)を表す情報を含む。フィールドFACには、関連付けられた店舗で取引処理サービスにより処理される取引の代金をオンライン決済サービスを利用して決済する場合に利用を許容する決済方法を表した決済方法情報がセットされる。なお、同じ企業により運営される複数の店舗において同じ設定情報を適用するのであれば、当該の企業を識別するための企業コードを店舗コードの代わりにフィールドFAAにセットするのでもよい。また、ことなる企業で同じ店舗コードが用いられ得るのであれば、企業コードと店舗コードとがフィールドFAAにセットされてもよい。
なお、フィールドFABにセットされる各種の設定情報は、プロセッサ101により、例えば任意の情報通信端末からの通信ネットワーク2を介したアクセスを受けて、上記の情報通信端末を操作しての店舗管理者などによる指示に応じて適宜に更新される。
図4は取引データDAAの構成を模式的に表す図である。
取引データDAAは、取引処理装置100にて処理中の取引のそれぞれに関して生成されて補助記憶ユニット103に記憶される。かくして取引データDAAは、補助記憶ユニット103に1つも記憶されない場合もあれば、複数の取引データDAAは、補助記憶ユニット103に同時に記憶される場合もある。
取引データDAAは、フィールドFBA,FBB,FBCを含む。取引データDAAは、フィールドFBD以降に任意の数のフィールドを含み得る。フィールドFBAには、該当の取引の識別子としての取引コードがセットされる。フィールドFBBには、該当の取引を行う利用者が利用するユーザ端末400又はカート端末500の識別子としての端末コードがセットされる。フィールドFBCには、該当の取引を行う利用者の識別子としての利用者コードがセットされる。該当の取引の対象として登録済みの商品(以下、取引商品と称する)がある場合には、取引商品のそれぞれに関連付けたフィールドFBD,FBE,…が取引データDAAに追加される。フィールドFBD,FBE,…には、それぞれ別々の取引商品に関する商品データがセットされる。商品データには、該当の取引商品の識別子としての商品コード及び数量が含まれる。商品データには、例えば商品名、単価、割引情報などの別の様々な情報が含まれていてもよい。
さて、取引処理装置100のハードウェアとしては、例えば汎用のサーバ装置を用いることができる。そして取引処理装置100の譲渡は一般に、補助記憶ユニット103に取引処理プログラムPRAが記憶され、店舗データベースDBA及び取引データDAAが記憶されない状態にて行われる。しかし、取引処理プログラムPRAが補助記憶ユニット103に記憶されない状態、あるいは同種の別バージョンのアプリケーションプログラムが補助記憶ユニット103に記憶された状態のハードウェアと、取引処理プログラムPRAとが個別に譲渡されてもよい。そして、任意の作業者の操作に応じて、補助記憶ユニット103に取引処理プログラムPRAが書き込まれることによって、取引処理装置100が構成されてもよい。取引処理プログラムPRAの譲渡は、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリなどのようなリムーバブルな記録媒体に記録して、あるいはネットワークを介した通信により行うことができる。
図5はアテンダント端末300の要部回路構成を表すブロック図である。
アテンダント端末300は、プロセッサ301、メイン記憶ユニット302、補助記憶ユニット303、タッチパネル304、カメラ305、無線通信ユニット306及び伝送路307等を備える。
プロセッサ301、メイン記憶ユニット302、補助記憶ユニット303及び伝送路307の機能の概略は、プロセッサ101、メイン記憶ユニット102、補助記憶ユニット103及び伝送路105と同等であるので、その説明は省略する。ただし補助記憶ユニット303は、取引処理プログラムPRAに代えて、アテンダント端末プログラムPRCを記憶する。アテンダント端末プログラムPRCは、アテンダント端末300を、取引処理装置100により処理され取引のサポートする店員のためのユーザインタフェースとして動作させるためのプロセッサ301の情報処理の手順を記述したアプリケーションプログラムである。
タッチパネル304は、操作者に対する情報提示のための画面を表示する。またタッチパネル304は、操作者による画面へのタッチ操作による指示を入力する。
カメラ305は、光学系及びイメージセンサを含み、光学系により形成される視野内の像を表した画像データをイメージセンサにより生成する。
無線通信ユニット306は、通信ネットワーク2を介したデータ通信を行うための通信処理を実行する。無線通信ユニット306としては、例えば無線LAN用の既存の無線通信デバイスを用いることができる。なお、無線通信ユニット306に代えて、あるいは加えて、通信ネットワーク2に有線接続される通信ユニットが用いられてもよい。
アテンダント端末300のハードウェアとしては、例えばタブレット型の情報処理装置、あるいはスマートフォンなどの携帯型の情報処理装置を用いることができる。アテンダント端末300のハードウェアとしては、据え置き型のコンピュータ装置が用いられてもよい。
図6はユーザ端末400の要部回路構成を表すブロック図である。
ユーザ端末400は、プロセッサ401、メイン記憶ユニット402、補助記憶ユニット403、タッチパネル404、カメラ405、無線通信ユニット406及び伝送路407等を備える。
プロセッサ401、メイン記憶ユニット402、補助記憶ユニット403及び伝送路407の機能の概略は、プロセッサ101、メイン記憶ユニット102、補助記憶ユニット103及び伝送路105と同等である。またタッチパネル404、カメラ405及び無線通信ユニット406の機能の概略は、タッチパネル304、カメラ305及び無線通信ユニット306と同等である。ただし補助記憶ユニット403は、取引処理プログラムPRAに代えて、ユーザ端末プログラムPRDを記憶する。ユーザ端末プログラムPRDは、ユーザ端末400を、取引処理装置100による取引処理のためのユーザインタフェースとして動作させるためのプロセッサ401の情報処理の手順を記述したアプリケーションプログラムである。また補助記憶ユニット403は、ブラウザプログラムPREを記憶する。ブラウザプログラムPREは、通信ネットワーク2を介したウェブブラウジングのための情報処理の手順を記述したアプリケーションプログラムである。ブラウザプログラムPREとしては、例えばスマートフォンなどが標準で備える汎用のブラウザアプリケーションをそのまま用いることができる。また無線通信ユニット406には、典型的には、移動体通信網を介したデータ通信を行うための周知の通信デバイスが含まれる。ただし、無線通信ユニット406には、上記の通信デバイスに代えて、あるいは加えて、無線LAN用の既存の無線通信デバイスが含まれてもよい。
ユーザ端末400の基本ハードウェアとしては、例えばスマートフォンのハードウェアを用いることが想定される。
図7はカート端末500の要部回路構成を表すブロック図である。
カート端末500は、プロセッサ501、メイン記憶ユニット502、補助記憶ユニット503、タッチパネル504、スキャナ505、無線通信ユニット506及び伝送路507等を備える。
プロセッサ501、メイン記憶ユニット502、補助記憶ユニット503及び伝送路507の機能の概略は、プロセッサ101、メイン記憶ユニット102、補助記憶ユニット103及び伝送路105と同等である。またタッチパネル504及び無線通信ユニット506の機能の概略は、タッチパネル304及び無線通信ユニット306と同等である。ただし補助記憶ユニット503は、取引処理プログラムPRAに代えて、カート端末プログラムPRFを記憶する。カート端末プログラムPRFは、カート端末500を、取引処理装置100による取引処理のためのユーザインタフェースとして動作させるためのプロセッサ501の情報処理の手順を記述したアプリケーションプログラムである。また無線通信ユニット506には、典型的には、無線LAN用の既存の無線通信デバイスが含まれる。ただし、無線通信ユニット506には、上記の通信デバイスに代えて、あるいは加えて、移動体通信網を介したデータ通信を行うための周知の通信デバイスが含まれてもよい。
スキャナ505は、1次元バーコード及び2次元バーコードなどを光学的にスキャンする。
カート端末500の基本ハードウェアとしては、例えばタブレット型の情報処理装置のハードウェアを用いることが想定される。そしてスキャナ505としては、情報処理装置とは別ユニットとして構成されたものを情報処理装置に外付けする構成が想定される。しかしながらカート端末500は、情報処理装置が内蔵しているカメラをスキャナ505の撮影デバイスとして用いて構成されてもよい。
次に以上のように構成された取引処理システム1の動作について説明する。なお、以下に説明する各種の処理の内容は一例であって、一部の処理の順序の変更、一部の処理の省略、あるいは別の処理の追加などは適宜に可能である。例えば、以下の説明では、本実施形態の特徴的な動作を分かり易く説明するために、一部の処理についての説明を省略している。例えば、何らかのエラーが発生した場合に、そのエラーに対処するための処理が行われる場合があるが、そのような処理については記載を省略している。
以下の説明のように取引処理システム1により利用者に提供されるサービスは、利用者がユーザ端末400を用いる場合にスマホPOSサービスと称され、利用者がカート端末500を用いる場合にカートPOSサービスと称される。
利用者は、スマホPOSサービスを利用するためには、利用者自らが所有するスマートフォンなどの情報処理装置にユーザ端末プログラムPRDをインストールしてユーザ端末400として利用可能としておく、そして利用者は、ユーザ端末プログラムPRDに従ってのユーザ端末処理をプロセッサ401に実行させた状態のユーザ端末400を持って、スマホPOSサービスの提供対象となっている店舗へと入る。
図8及び図9はユーザ端末処理のフローチャートである。
ACT111としてプロセッサ401は、トップ画面をタッチパネル404に表示させる。トップ画面は、ユーザ端末処理により実現する各種の機能のうちから実行すべき機能を利用者に指定させるための画面である。トップ画面は、チェックインの指示を受けるためのソフトキーを表す。
スマホPOSサービスの提供対象となっている店舗には、チェックインデータを表したチェックインコードを店舗の入口、あるいは店舗内などに掲出しておく。チェックインコードは、例えば2次元バーコードである。チェックインデータは、少なくとも店舗コードを含む。従ってチェックインコードは、店舗毎に異なる。
利用者は、店舗でスマホPOSサービスの利用を開始しようとするならば、チェックインの指示を受けるためにトップ画面に表されているソフトキーをタップするなどの予め定められた操作を行う。
ACT112としてプロセッサ401は、トップ画面を表示した状態で、利用者による何らかの操作がなされるのを待ち受ける。そしてプロセッサ401は、利用者による何らかの操作が例えばタッチパネル404により検出されたならばYESと判定し、ACT113へと進む。
ACT113としてプロセッサ401は、行われた操作が、チェックインの指示のための操作であったか否かを確認する。そしてプロセッサ101は、該当の事象を確認できないならばNOと判定し、操作の内容を確認し、それに応じた処理を行うための他処理へと進む。他処理の1つとしてプロセッサ101は例えば、中止を指示する操作がなされたことを確認し、チェックインの手続きを取り止めてACT111から処理をやり直す。他処理としては、別の処理、あるいは複数の処理が選択的に行われる場合もあるが、その詳細の説明はここでは省略する。
上述のようにチェックインの指示のための操作がなされたのであれば、プロセッサ401はACT113にてYESと判定し、ACT114へと進む。
ACT114としてプロセッサ401は、チェックイン画面をタッチパネル404に表示させる。チェックイン画面は、チェックインコードをユーザ端末400のカメラ405に撮影させるよう利用者をガイドするための画面である。
ACT115としてプロセッサ401は、利用者による何らかの操作がなされるのを待ち受ける。そしてプロセッサ401は、利用者による何らかの操作が行われたことを確認できたならばYESと判定し、ACT116へと進む。
利用者は、チェックイン画面に従ってユーザ端末400を操作して、利用する店舗に掲出されているチェックインコードをユーザ端末400のカメラ405に撮影させる。この際の利用者によるユーザ端末400の操作は、スマホPOSサービスを利用して一取引に関する取引商品の登録を開始するための操作の一例である。
プロセッサ401は、カメラ405により2次元バーコードが撮影された場合も、2次元バーコードを読み取らせるための操作が行われたものとしてACT115にてYESと判定し、ACT116へと進む。
ACT116としてプロセッサ401は、上記の行われた操作によりチェックインコーダが読み取られたか否かを確認する。そしてプロセッサ401は、該当の事象を確認できないならばNOと判定し、操作の内容を確認し、それに応じた処理を行うための他処理へと進む。他処理の1つとしてプロセッサ401は例えば、2次元バーコードを読み取らせるための操作が行われているものの、該当の2次元バーコードがチェックインコードではないことを確認して、そのような操作誤りを利用者に通知するための画面を表示する。他処理としては、別の処理、あるいは複数の処理が選択的に行われる場合もあるが、その詳細の説明はここでは省略する。
プロセッサ401は、チェックインコードがカメラ405により撮影されたのであれば、上記の行われた操作によりチェックインコーダが読み取られたとしてACT116にてYESと判定し、ACT117へと進む。
ACT117としてプロセッサ401は、取引処理装置100にチェックインを要求する。プロセッサ401は例えば、チェックインの要求のための要求データを、取引処理装置100に宛てて無線通信ユニット406から通信ネットワーク2へと送出する。プロセッサ401は、カメラ405により撮影されたチェックインコードが表すチェックインデータと、ユーザ端末400の端末コードとを上記の要求データに含める。なお端末コードは、例えば補助記憶ユニット403に記憶されている。端末コードとしては例えば、ユーザ端末プログラムPRDのインストールに際して、ユーザ端末400のオペレーションシステムにより決定される識別子を用いることができる。この識別子は、例えば英数字混在の32桁のコードである。
一方、利用者は、電子レシートサーバ600により提供される電子レシートサービスを利用するためには、利用登録を行って、利用者コードの発行を受けておく。そして利用者は、スマホPOSサービスを利用した取引に関する決済にオンライン決済サービスを利用したい場合には、ユーザ端末プログラムPRDの利用設定として、電子レシートサービスの利用者コードの連携を行っておく。この連携により、ユーザ端末400には、ユーザ端末処理にてプロセッサ401がアクセス可能な状態で、メイン記憶ユニット402又は補助記憶ユニット403に利用者コードが記憶される。そしてプロセッサ401は、利用者コードが上述のように記憶されているならば、当該の利用者コードも上記の要求データに含める。
チェックインの要求のための要求データが通信ネットワーク2により取引処理装置100へと伝送されると、取引処理装置100では当該の要求データを通信ユニット104が受信し、メイン記憶ユニット102又は補助記憶ユニット103に一時保存する。
このようにして、ユーザ端末400から送出された要求データが取引処理装置100により受信されると、プロセッサ101は、スマホPOSサービス向けの取引処理(以下、スマホPOS処理と称する)を取引処理プログラムPRAに従って開始する。
ただし、このようなチェックインの手順は、あくまでも一例であって、種々の変更が可能である。例えば、ユーザ端末400のプロセッサ401が、ユーザ端末プログラムPRDの起動後に、GPS(global positioning system)又はその他の位置測位センサ等を用いて取得された位置情報を含むチェックインデータを取引処理装置100へ送信するのでもよい。そして取引処理装置100は例えば、上記の位置情報を受信すると、位置情報と関連付けて設定情報を表したデータベースから、位置情報を送信したユーザ端末400が位置している店舗の設定情報を取得し、この設定情報に従ってチェックイン処理を行うのでもよい。
プロセッサ101は、異なる利用者に関する取引を対象としたスマホPOS処理を既に実行しているならば、そのスマホPOS処理とは別スレッドの処理として新たなスマホPOS処理を開始する。つまりプロセッサ101は、複数のスマホPOS処理を並列して実行することもある。そしてこの場合、取引処理装置100がユーザインタフェース端末として用いるユーザ端末400が同時に複数存在することになる。しかしながら以下の説明は、一の利用者に関する取引の処理に関してのみ着目する。かくして以下の説明における「ユーザ端末400」は、着目しているスマホPOS処理のために利用者により利用されている一のユーザ端末400を指す。また以下の説明における「取引」は、着目している処理の対象となっている取引を指す。
図10、図11及び図12はスマホPOS処理のフローチャートである。以下は、ユーザ端末400によりチェックインコードの読み取りが行われる場合であって、かつ当該チェックインコードが表すチェックインデータに店舗コードが含まれる場合を例として説明する。
図10中のACT211としてプロセッサ101は、現時点が、利用可能時間帯内であるか否かを確認する。つまりプロセッサ101は例えば、受信されたチェックインデータに含まれる店舗コードがフィールドFAAにセットされているデータレコードREAを店舗データベースDBAから探し出し、当該のデータレコードREAのフィールドFABにセットされている設定情報に含まれる情報が表す利用可能時間帯を判定する。そしてプロセッサ101は例えば、ここで判定した利用可能時間帯に現在時刻が含まれないならばNOと判定してACT212へと進む。なお、利用可能時間帯は、店舗毎に適宜に定められてよい。
ACT212としてプロセッサ101は、利用不可画面の表示をユーザ端末400に対して指示する。利用不可画面は、スマホPOSサービスを利用することができないことを利用者に認識させるための画面である。プロセッサ101は例えば、利用可能画面の表示を行うようにユーザ端末400に対して指示するための指示データを、通信ユニット104からユーザ端末400に宛てて通信ネットワーク2に送出する。そしてプロセッサ101はこののち、スマホPOS処理を終了する。
画面表示の指示のための指示データが通信ネットワーク2によりユーザ端末400に伝送されると、ユーザ端末400では無線通信ユニット406が当該の指示データを受信する。無線通信ユニット406は、指示データを受信すると、その旨をプロセッサ401に通知する。プロセッサ401は、画面表示の指示のための指示データが受信されたならば、ユーザ端末処理により、その指示データに応じた画面をタッチパネル404に表示させる。
画面表示の指示のための指示データは、当該の指示データに応じて表示すべき画面を表す画面データを含んでもよいし、このような画面データは含まず、表示すべき画面をユーザ端末400にて特定可能とするためのデータを含んでもよい。前者の場合にプロセッサ101は例えば、ユーザ端末400にて表示させる画面を表した画面データを生成した上で、当該の画面データを指示データに含める。また、後者の場合にプロセッサ101は例えば、ユーザ端末400にて表示させる画面を識別するものとして予め定められた画面識別子、あるいは画面表示の契機となる通知を識別する通知識別子を指示データに含める。通知識別子は例えば、例えば「利用可能時間帯外である」という通知を識別するべく予め定められた情報である。
ユーザ端末400にてプロセッサ401は、図8中のACT117にてチェックインを要求したのちには、ACT118へと進む。
ACT118としてプロセッサ401は、チェックイン要求に対する応答を待ち受ける。そしてプロセッサ401は、何らかの画面の表示を指示する指示データが無線通信ユニット406によって受信されたならば応答がなされたとしてYESと判定し、ACT119へと進む。
ACT119としてプロセッサ401は、利用不可画面の表示が指示されたか否かを確認する。そしてプロセッサ401は、上述のように利用不可画面の表示が指示されたならばYESと判定し、ACT120へと進む。
ACT120としてプロセッサ401は、利用不可画面をタッチパネル404に表示させる。
プロセッサ401は、受信された指示データに画面データが含まれるならば、その画面データが表す画面をそのままタッチパネル404に表示させる。プロセッサ401は、受信された指示データに画面識別子が含まれるならば、その画面識別子により識別される画面を生成してタッチパネル404に表示させる。プロセッサ401は、受信された指示データに通知識別子が含まれるならば、その通知識別子で識別される通知に応じて表示すべき画面を判定し、該当の画面を生成してタッチパネル404に表示させる。
以降に説明する各種の画面の表示指示の授受は、表示の対象となる画面の内容が異なるものの、上記と同様な手順で行われる。
図13は利用不可画面SCAを表す図である。
利用不可画面SCAは、チェックインコードのスキャンを行う状態においてタッチパネル404に表示されている画面にポップアップウィンドウWAAを重ねて表した画面である。ポップアップウィンドウWAAは、利用可能時間外であることを利用者に案内するための文字メッセージと、ボタンBAAとを表す。ボタンBAAは、利用不可画面SCAでの案内を確認したことの利用者による表明を受けるためのソフトキーである。
プロセッサ101は、このような利用不可画面SCAをユーザ端末400で表示させることで、利用可能時間外であるためにスマホPOSサービスを利用しての取引商品の登録を開始できないことを利用者に通知することになる。かくして取引処理プログラムPRAに基づくスマホPOS処理をプロセッサ101が実行することによって、プロセッサ101を中枢部分とするコンピュータは通知手段として機能する。
利用者は、利用不可画面SCAでの案内を確認したならば、ボタンBAAにタップする。このような操作がタッチパネル404にて検出されると、プロセッサ401は利用不可画面SCAの表示を終了し、タッチパネル404の表示画面を、例えばチェックインコードのスキャンを行うための画面に戻す。
一方でプロセッサ101は、利用可能時間帯に現在時刻が含まれるならば、図10中のACT211にてYESと判定してACT213へと進む。プロセッサ101はこののち、後述するように取引商品の登録のための処理を実行する。かくして取引処理プログラムPRAに基づく情報処理をプロセッサ101が実行することによって、プロセッサ101を中枢部分とするコンピュータは制御手段として機能する。
ACT213としてプロセッサ101は、新たな取引データを生成する。つまりプロセッサ101は例えば、他の取引を識別するための取引コードとは異なる新たな取引コードを予め定められたルールに従って決定し、この取引コードをフィールドFBAにセットするとともに、チェックインデータとともに受信された端末コードをフィールドFBBにセットした新たな取引データDAAを生成し、補助記憶ユニット103に記憶させる。なおプロセッサ101は、チェックインデータとともに利用者コードが受信されているならば、当該の利用者コードを上記の新たに生成する取引データDAAのフィールドFBCにセットする。プロセッサ101は、チェックインデータとともに利用者コードが受信されていないならば、上記の新たに生成する取引データDAAのフィールドFBCは、例えばnull状態としておく。
図10中のACT214としてプロセッサ101は、チェックイン要求への応答として登録画面の表示をユーザ端末400に対して指示する。登録画面は、取引商品として登録済みの商品の一覧などを含み、取引商品の登録状況を利用者に認識させるための画面である。プロセッサ101は例えば、取引商品の登録状況を反映した登録画面を表す画面データを生成し、当該画面データを、画面表示を行うようにユーザ端末400に対して指示するための指示データに含める。プロセッサ101は、前述のように、当該の指示データには画面データを含めずに、登録画面の画面識別子、又は「チェックインの確認完了」という通知を識別する通知識別子を含めるのでもよい。そして登録画面の生成は、ユーザ端末400にてプロセッサ401が行ってもよい。
ユーザ端末400にてプロセッサ401は、登録画面の表示指示のための指示データの受信に応じて図8中のACT118にてYESと判定してACT119へと進んだ場合には、利用不可画面の表示指示ではないからNOと判定し、ACT121へと進む。
ACT121としてプロセッサ401は、登録画面をタッチパネル404に表示させる。
図14は登録画面SCBを表す図である。
登録画面SCBは、表示エリアABAに、登録状況を表す画像が配置される。登録画面SCBは、ボタンBBA,BBBを表す。表示エリアABAに配置される画像は、図14の例では、「AAAAA」「BBBBB」及び「CCCCC」なる商品名で、単価がそれぞれ300円、400円及び700円である商品が1つずつ、合計3点が登録済みであり、その参考価格が1400円である状態を表している。なお、参考価格とは、全ての取引商品の単価の総和からクーポンサービスなどの各種サービスによる値引額を差し引いて求まる金額である。取引商品及び適用するサービスが変更されないままに取引を決済するならば、この参考価格が決済額となる。なお、表示エリアABAに配置される画像は、取引商品の登録状況に応じて逐次変化する。プロセッサ101が図10中のACT214を最初に実行する際には、取引商品はまだ登録されていない。従って、プロセッサ101が図10中のACT213を最初に実行することでユーザ端末400に送られる画面データが表す登録画面SCBでは、表示エリアABAに配置される画像は、各商品の情報を表さず、合計0点、参考価格0円であることを表す画像である。
ボタンBBAは、新たな商品をスキャンする状態への移行指示を受けるためのソフトキーである。ボタンBBBは、会計開始の指定を受けるためのソフトキーである。なお、登録画面SCB及び後述する各種の画面は、主要な表示オブジェクトを図示しており、一部の表示オブジェクトの図示を省略している場合がある。例えば、利用者が行うべき操作を利用者にイメージさせるための画像が画面に含められる場合がある。また登録画面SCB及び後述する各種の画面は一例であって、例えば取引処理プログラムPRAの作成者などによって適宜に定められてよい。
プロセッサ401は、登録画面SCBをタッチパネル404に表示させたならば、図9中のACT131へと進む。
ACT131としてプロセッサ401は、利用者による何らかの操作がなされるのを待ち受ける。そしてプロセッサ401は、利用者による何らかの操作がタッチパネル404により検出されたならばYESと判定し、ACT132へと進む。
ACT132としてプロセッサ401は、行われた操作を取引処理装置100へと通知する必要があるか否かを確認する。そしてプロセッサ401は、行われた操作が通知の対象として予め定められた操作ではなければNOと判定し、操作の内容を確認し、それに応じた処理を行うための他処理へと進む。他処理の1つとしてプロセッサ401は例えば、スクロール操作に応じて登録画面をスクロールさせる。他処理としては、別の処理、あるいは複数の処理が選択的に行われる場合もあるが、その詳細の説明はここでは省略する。
プロセッサ401は一方、行われた操作が通知の対象として予め定められた操作であったならばACT132にてYESと判定し、ACT133へと進む。
ACT133としてプロセッサ401は、操作内容を取引処理装置100に対して通知する。プロセッサ401は例えば、操作内容を通知するための通知データを、無線通信ユニット406から取引処理装置100に宛てて通信ネットワーク2へと送出する。
操作内容を通知するための通知データが通信ネットワーク2により取引処理装置100に伝送されると、取引処理装置100では通信ユニット104が当該の通知データを受信する。通信ユニット104は、通知データを受信すると、その旨をプロセッサ101に通知する。
なお、以降に説明する各種の画面に関する操作内容の通知の授受は、操作の内容が異なるものの、上記と同様な手順で行われる。
図10中のACT215としてプロセッサ101は、ユーザ端末400で操作が行われるのを待ち受ける。そしてプロセッサ101は、上記のように操作内容を通知するための通知データを受信したことが通信ユニット104から通知されたならばYESと判定し、ACT216へと進む。
ACT216としてプロセッサ101は、行われた操作が、スキャンの開始を指定する操作であったか否かを確認する。そしてプロセッサ101は、該当の事象を確認できないならばNOと判定し、ACT217へと進む。
ACT217としてプロセッサ101は、行われた操作が、会計の開始を指定する操作であったか否かを確認する。そしてプロセッサ101は、該当の事象を確認できないならばNOと判定し、操作の内容を確認し、それに応じた処理を行うための他処理へと進む。他処理の1つとしてプロセッサ101は例えば、取引中止を指定する操作がなされたことを確認し、取引を中止するための処理を実行後に登録処理を終了する。他処理としては、別の処理、あるいは複数の処理が選択的に行われる場合もあるが、その詳細の説明はここでは省略する。
利用者は、店舗内で取引の対象とする商品を探す。そして利用者は、商品を新たに取引商品として登録する場合は、例えば登録画面SCB上のボタンBBAをタップするなどの、スキャン開始を指定するための予め定められた操作を行う。この操作は通知対象であり、ユーザ端末400にてプロセッサ401は、図9中のACT131及びACT132にていずれもYESと判定してACT133へと進み、スキャン開始指示のための操作を通知するための通知データを送信する。
こうしてスキャン開始指示のための操作がユーザ端末400から取引処理装置100に通知されたならば、プロセッサ101は図10中のACT216にてYESと判定し、図11中のACT221へと進む。
ACT221としてプロセッサ101は、商品スキャン画面の表示をユーザ端末400に対して指示する。商品スキャン画面は、商品コードを表したバーコードをスキャンするための画面である。
ユーザ端末400にてプロセッサ401は、図9中のACT133にて操作内容を通知したのちには、ACT134へと進む。
ACT134としてプロセッサ401は、表示指示がなされたか否かを確認する。そしてプロセッサ401は、該当の事象を確認できないならばNOと判定し、ACT135へと進む。
ACT135としてプロセッサ401は、決済用URLが通知されたか否かを確認する。そしてプロセッサ401は、該当の事象を確認できないならばNOと判定し、ACT134へと戻る。
かくしてプロセッサ401は、ACT134及びACT135としては、表示指示又は決済用URLの通知を待ち受ける。
そしてプロセッサ401は、取引処理装置100から何らかの画面の表示を指示する指示データが送信され、これが無線通信ユニット406にて受信されたならば、ACT134にてYESと判定し、ACT136へと進む。
ACT136としてプロセッサ401は、指示に応じてタッチパネル404での表示画面を更新する。つまりプロセッサ401は、上記の商品スキャン画面の表示指示に応じては、タッチパネル404での表示画面を商品スキャン画面に更新する。
ACT137としてプロセッサ401は、更新後の表示画面が後述する完了画面であるか否かを確認する。そしてプロセッサ401は、上記のように商品スキャン画面に更新した場合のように、完了画面以外の画面に更新したならばNOと判定し、ACT131の待ち受け状態に戻る。つまりプロセッサ401は、更新後の画面に関する操作を待ち受ける状態に移行する。
図15は商品スキャン画面SCCを表す図である。
商品スキャン画面SCCは、表示エリアACA及びボタンBCAを含む。表示エリアACAは、カメラ405で得られた画像を表示するためのエリアである。ボタンBCAは、商品コードのスキャンを中止することを利用者が宣言するためのソフトキーである。
ユーザ端末400にてプロセッサ401は、商品スキャン画面SCCを表示するに当たっては、カメラ405を起動し、これによりカメラ405で得られた画像を表示エリアACA内に重畳表示する。なお、プロセッサ401は、スキャン開始を指定するための予め定められた操作が行われた場合には、その操作を取引処理装置100に通知することなしに、商品スキャン画面を生成し、タッチパネル404に表示させてもよい。この場合、取引処理装置100にてプロセッサ101は、ACT216として後述するACT223の処理を行い、ACT216にてYESと判定した場合には後述するACT221~ACT223を行わずに後述するACT224へと進むようにする。
利用者は、商品スキャン画面SCCがタッチパネル404に表示されたならば、取引商品として登録しようとする商品に表示されたバーコードが表示エリアACA内に映り込むようにユーザ端末400を操作する。プロセッサ401は、カメラ405で得られる画像を解析し、バーコードの読み取りを試みる。そしてプロセッサ401は、バーコードが読み取れたならば、この操作は通知対象であり、プロセッサ401は、図9中のACT131及びACT132にていずれもYESと判定してACT133へと進み、読み取ったバーコードが表すデータ(以下、バーコードデータと称する)の通知を伴って、スキャン操作が行われたことを取引処理装置100に通知する(商品スキャン通知)。
また利用者は例えば、取引商品の登録を一旦取り止めて、取引商品の登録状況を確認しようとする場合は、ボタンBCAをタップするなどのスキャン中止を指定するための予め定められた操作を行う。この操作は通知対象であり、プロセッサ401は、図9中のACT131及びACT132にていずれもYESと判定してACT133へと進み、スキャン中止を指示する操作が行われたことを取引処理装置100に通知する。
取引処理装置100にてプロセッサ101は、図11中のACT221として商品スキャン画面の表示を指示し終えたならば、ACT222へと進む。
ACT222としてプロセッサ101は、ユーザ端末400で操作が行われるのを待ち受ける。そしてプロセッサ101は、ユーザ端末400から操作内容が通知されたならばYESと判定し、ACT223へと進む。
ACT223としてプロセッサ101は、行われた操作が、商品を指定するための操作であったか否かを確認する。そしてプロセッサ101は、該当の事象を確認できないならばNOと判定し、操作の内容を確認し、それに応じた処理を行うための他処理へと進む。他処理の1つとしてプロセッサ101は例えば、ボタンBCAをタップするなどのスキャン中止を指定する操作が行われたことを確認し、図10中のACT214へと戻り、ユーザ端末400でのタッチパネル404の表示画面を登録画面SCBに戻す。他処理としては、別の処理、あるいは複数の処理が選択的に行われる場合もあるが、その詳細の説明はここでは省略する。
なお、スキャン中止を指定する操作はユーザ端末400からの通知の対象とはせずに、上記のようにユーザ端末400でのタッチパネル404の表示画面を登録画面SCBに戻す処理は、ユーザ端末400にてプロセッサ401が、ACT132にてNOと判定したのちに自律的に実行してもよい。
プロセッサ101は、上述のようにバーコードデータが通知され、当該バーコードデータが商品コードを表すものであるならば、商品を指定するための操作が行われたとしてACT223にてYESと判定し、ACT224へと進む。
ACT224としてプロセッサ101は、通知されたバーコードデータに基づいて、取引商品とすべき商品を判定する。つまりプロセッサ101は例えば、バーコードデータに含まれる商品コードを抽出し、その商品コードで識別される商品を取引商品とすべき商品(以下、候補商品と称する)として判定する。なお、プロセッサ101は、例えばタッチパネル404に表示させたプリセットボタンをタップする操作がなされたことのユーザ端末400からの通知を受けて、該当のプリセットボタンに割り当てられた商品を候補商品として判定するようにしてもよい。またプロセッサ101は、例えば数値列としてタッチパネル404にて直接入力された商品コードのユーザ端末400からの通知を受けて、その商品コードで識別される商品を候補商品として判定するようにしてもよい。このようにプロセッサ101と、タッチパネル404又はカメラ405との協働によって、商品を識別する識別情報としての商品コードを入力する入力手段としての機能が実現される。
ACT225としてプロセッサ101は、登録確認画面の表示をユーザ端末400に対して指示する。登録確認画面は、候補商品を取引商品として登録するか否かを確認するための画面である。プロセッサ101は、登録確認画面の表示指示のための指示データに登録確認画面を表す画面データを含めてもよいし、候補商品のデータを含めて、登録確認画面の生成はユーザ端末400にてプロセッサ401により行わせてもよい。
ユーザ端末400にてプロセッサ401は、登録確認画面の表示指示のための指示データが受信されると、図9中のACT134にてYESと判定してACT136へと進み、タッチパネル404の表示画面を登録確認画面に更新する。そしてプロセッサ401は、ここでの更新後の画面は完了画面ではないから、ACT137にてNOと判定してACT131の待ち受け状態に戻る。
図16は登録確認画面SCDを表す図である。
登録確認画面SCDは、候補商品が、「DDDDD」なる商品名で、単価が250円である商品の場合の例である。登録確認画面SCDは、表示エリアADA及びボタンBDA,BDB,BDC,BDDを表す。表示エリアADAは、内部に数量を表す。ボタンBDAは、数量減少の指定を受けるためのソフトキーである。ボタンBDBは、数量増加の指定を受けるためのソフトキーである。ボタンBDCは、取引商品として登録しない旨の指定を受けるためのソフトキーである。ボタンBDDは、取引商品としての登録の指定を受けるためのソフトキーである。
図11中のACT226としてプロセッサ101は、ユーザ端末400で操作が行われるのを待ち受ける。そしてプロセッサ101は、ユーザ端末400から操作内容が通知されたならばYESと判定し、ACT227へと進む。
ACT227としてプロセッサ101は、数量の変更が指定されたか否かを確認する。そしてプロセッサ101は、該当の事象を確認できないならばNOと判定し、ACT228へと進む。
ACT228としてプロセッサ101は、候補商品を取引商品として登録することの指定がなされたか否かを確認する。そしてプロセッサ101は、該当の事象を確認できないならばNOと判定し、操作の内容を確認し、それに応じた処理を行うための他処理へと進む。他処理の1つとしてプロセッサ101は例えば、ボタンBDCをタップするなどの登録を取り止める旨の指定のための予め定められた操作が行われたことを確認し、ACT221へと戻る。他処理としては、別の処理、あるいは複数の処理が選択的に行われる場合もあるが、その詳細の説明はここでは省略する。
利用者は、数量を変更したいならば、ボタンBDA又はボタンBDBをタップするなどの予め定められた操作により数量変更を指定する。この操作は通知対象であり、ユーザ端末400にてプロセッサ401は、図9中のACT131及びACT132にていずれもYESと判定してACT133へと進み、数量変更を指示する操作が行われたことを取引処理装置100に通知する。そしてこの通知に応じて、取引処理装置100にてプロセッサ101は、図11中のACT227にてYESと判定してACT229へと進む。
ACT229としてプロセッサ101は、指定に応じて数量を変更するように取引データDAAを更新する。そしてプロセッサ101はこののち、図10中のACT214へと戻り、上述のようにして更新された取引データに応じた登録画面SCBの表示をユーザ端末400に指示した上で、ACT215の待ち受け状態に戻る。
利用者は、登録確認画面SCDに表された候補商品を、表示エリアADAに表された数量、取引商品として登録することを決定したならば、例えばボタンBDDをタップするなどの予め定められた操作により登録を指定する。このような操作がユーザ端末400から通知されると、プロセッサ101はACT228にてYESと判定し、ACT230へと進む。
ACT230としてプロセッサ101は、候補商品を、表示エリアADAに表している数量、取引商品として登録する。プロセッサ101は例えば、候補商品の商品コードと、表示エリアADAに表している数量とをそれぞれ表した商品データを含むように取引データDAAを更新する。かくして取引処理プログラムPRAに基づく情報処理をプロセッサ101が実行することによって、プロセッサ101を中枢部分とするコンピュータは登録手段として機能する。そしてプロセッサ101はこののち、図10中のACT214へと戻り、上述のようにして更新された取引データに応じた登録画面SCBの表示をユーザ端末400に指示した上で、ACT215の待ち受け状態に戻る。
利用者は、今回の取引に関する取引商品の全てを登録し終えたならば、例えば登録画面SCB中のボタンBBBをタップするなどの予め定められた操作により会計開始を指定する。この操作は通知対象であり、ユーザ端末400にてプロセッサ401は、図9中のACT131及びACT132にていずれもYESと判定してACT133へと進み、会計開始を指示する操作が行われたことを取引処理装置100に通知する。そしてこの通知に応じて、取引処理装置100にてプロセッサ101は図10中のACT217にてYESと判定し、図12中のACT241へと進む。
ACT241としてプロセッサ101は、利用者コードを取得済みであるか否かを確認する。そしてプロセッサ101は例えば、取引に関する取引データDAAのフィールドFBCに利用者コードがセットされていることを確認できたならば、取得済みであるとしてYESと判定し、ACT242へと進む。
ACT242としてプロセッサ101は、第1の選択画面の表示をユーザ端末400に対して指示する。第1の選択画面は、スマホ決済及び会計機決済のいずれを行うかを利用者に指定させるための画面である。なお、第1の選択画面の表示指示のための指示データに通知識別子を含める場合、当該の通知識別子は例えば、スマホ決済及び会計機決済のいずれを行うかの通知を要求する旨の通知、あるいは利用者コードを取得済みであることの通知とすることが想定される。
ユーザ端末400にてプロセッサ401は、第1の選択画面の表示指示のための指示データが受信されると、図9中のACT134にてYESと判定してACT136へと進み、タッチパネル404の表示画面を第1の選択画面に更新する。そしてプロセッサ401は、ここでの更新後の画面は完了画面ではないから、ACT137にてNOと判定してACT131の待ち受け状態に戻る。
図17は第1の選択画面SCEを表す図である。
第1の選択画面SCEは、適用される値引きの合計額、取引商品の合計点数、決済金額、さらには利用者コードを文字列により表すとともに、ボタンBEA,BEBを表す。ボタンBEAは、スマホ決済の指定を受けるためのソフトキーである。ボタンBEBは、会計機決済の指定を受けるためのソフトキーである。
一方でプロセッサ101は例えば、取引に関する取引データDAAのフィールドFBCがnull状態であることを確認したならば、利用者コードを取得済みではないとして、図12中のACT241にてNOと判定し、ACT243へと進む。
ACT243としてプロセッサ101は、第2の選択画面の表示をユーザ端末400に対して指示する。第2の選択画面は、会計機決済を利用者に指定させるための画面である。第2の選択画面は例えば、第1の選択画面SCEを、ボタンBEAを表さないか、あるいはボタンBEAをグレーアウト表示とするなどのように、ボタンBEAを無効化するように変更した画面とする。なお、第2の選択画面の表示指示のための指示データに通知識別子を含める場合、当該の通知識別子は例えば、会計機決済の実行指示を要求する旨の通知、あるいは利用者コードを取得済みでないことの通知とすることが想定される。
ユーザ端末400にてプロセッサ401は、第2の選択画面の表示指示のための指示データが受信されると、図9中のACT134にてYESと判定してACT136へと進み、タッチパネル404の表示画面を第2の選択画面に更新する。そしてプロセッサ401は、ここでの更新後の画面は完了画面ではないから、ACT137にてNOと判定してACT131の待ち受け状態に戻る。
ユーザ端末400にてプロセッサ401は、会計開始を指定する操作が行われた場合には、上記のACT241~ACT243の処理をプロセッサ101に代わって実行してもよい。この場合に取引処理装置100にてプロセッサ101は例えば、図10中のACT217にてYESと判定したら、図12中のACT244へと進む。
利用者は、ユーザ端末400を操作してオンライン決済サービスを利用した決済を行う場合には、例えば第1の選択画面SCEに表されているボタンBEAをタップするなどの、スマホ決済を指定するための予め定められた操作を行う。また利用者は、会計機200を用いて決済を行う場合には、例えば第1の選択画面SCE又は第2の選択画面に表されているボタンBEBをタップするなどの、会計機決済を指定するための予め定められた操作を行う。これらの操作は通知対象であり、プロセッサ401は、図9中のACT131及びACT132にていずれもYESと判定してACT133へと進み、スマホ決済又は会計機決済を指定する操作が行われたことを取引処理装置100に通知する。
プロセッサ101は、図12中のACT242又はACT243での表示指示を終えると、いずれの場合もACT244へと進む。
ACT244としてプロセッサ101は、ユーザ端末400で操作が行われるのを待ち受ける。そしてプロセッサ101は、上述のような操作がユーザ端末400から取引処理装置100に通知されたならばYESと判定し、ACT245へと進む。
ACT245としてプロセッサ101は、スマホ決済が指定されたか否かを確認する。そしてプロセッサ101は、該当の事象を確認できないならばNOと判定し、操作の内容を確認し、それに応じた処理を行うための他処理へと進む。他処理の1つとしてプロセッサ101は、会計機決済が指定されたことを確認し、処理中の取引の代金の決済処理を会計機200に行わせるための処理を実行する。他処理としては、別の処理、あるいは複数の処理が選択的に行われる場合もあるが、その詳細の説明はここでは省略する。
決済処理を会計機200に行わせるための処理は、一例として以下の通りである。
プロセッサ101は、会計用画面の表示をユーザ端末400に対して指示する。会計用画面は、取引に関する会計処理を会計機200に引き継ぐための画面である。会計用画面には、該当の取引に関する問い合わせを会計機200が取引処理装置100に対して行うための情報を表したバーコードが表される。
ユーザ端末400にてプロセッサ401は、会計用画面の表示指示のための指示データが受信されると、図9中のACT134にてYESと判定してACT136へと進み、タッチパネル404の表示画面を会計用画面に更新する。そしてプロセッサ401は、ここでの更新後の画面は完了画面ではないから、ACT137にてNOと判定してACT131の待ち受け状態に戻る。
利用者は、店舗に会計機200が複数台設置されているならば、それらのうちから使用されていない会計機200を任意に選択し、その会計機200が備えるバーコードスキャナに、会計用画面に表されたバーコードを読み取らせる。これに応じて会計機200は、バーコードスキャナにより読み取られたバーコードが表す情報に基づいて取引処理装置100に会計データを要求する。
取引処理装置100にてプロセッサ101は、会計データの要求を受けると、要求された取引の決済を会計機200に行わせるための会計データを要求元の会計機200に対して送信する。
このように取引処理装置100から送信された会計データに応じて会計機200は、適宜に画面を表示しながら、会計に関する利用者の操作を受けつつ、会計データに基づいて取引を会計するための処理を実行する。この会計機200の処理は、例えば既存のPOSシステムの会計機で行われている処理と同様な処理であってよい。
さて、取引処理装置100にてプロセッサ101は、第1の選択画面SCEを表示している状態のユーザ端末400にて前述のようにスマホ決済を指定する操作がなされたことに応じて、図12中のACT244からACT245へと進んだ場合には、ACT245にてYESと判定してACT246へと進む。なおプロセッサ101は、利用者コードが取得されていないためにACT243にて第2の選択画面の表示を指示している場合には、スマホ決済が指定されることはなく、ACT246へと進むことはない。
ACT246としてプロセッサ101は、許可コードスキャン画面の表示をユーザ端末400に対して指示する。許可コードスキャン画面は、許可コードを表したバーコードをスキャンするための画面である。なお、許可コードスキャン画面の表示指示のための指示データに通知識別子を含める場合、当該の通知識別子は例えば、許可コードの入力を要求する旨の通知を識別するものとすることが想定される。
ユーザ端末400にてプロセッサ401は、許可コードスキャン画面の表示指示のための指示データが受信されると、図9中のACT134にてYESと判定してACT136へと進み、タッチパネル404の表示画面を許可コードスキャン画面に更新する。そしてプロセッサ401は、ここでの更新後の画面は完了画面ではないから、ACT137にてNOと判定してACT131の待ち受け状態に戻る。
図18は許可コードスキャン画面SCFを表す図である。
許可コードスキャン画面SCFは、表示エリアAFA及びボタンBFAを含む。表示エリアAFAは、カメラ405で得られた画像を表示するためのエリアである。ボタンBFAは、スマホ決済を中止することを利用者が宣言するためのソフトキーである。
ユーザ端末400にてプロセッサ401は、許可コードスキャン画面SCFを表示するに当たっては、カメラ405を起動し、これによりカメラ405で得られた画像を表示エリアAFA内に重畳表示する。
店舗内の一部のエリアとして予め定められた会計エリア内には、予め定められたスマホ決済を許可するための許可コードを表した2次元バーコードを掲出しておく。2次元バーコードの掲出は、看板の設置又は印刷物の掲示などにより行うことができる。会計エリアは、オンライン決済サービスを利用した決済を行うことを許容するエリアである。会計エリアは、店舗毎に、当該店舗の運営者などによって適宜に定められてよい。許可コードは、店舗毎に別々でも、複数の店舗で共通でも構わない。許可コードを表した1次元バーコードが、上記の2次元バーコードに代えて掲出されてもよい。
利用者は、会計エリアまで移動した上で、上記のように掲出されている2次元バーコードが表示エリアAFA内に映り込むようにユーザ端末400を操作する。プロセッサ401は、カメラ405で得られる画像を解析し、2次元バーコードの読み取りを試みる。2次元バーコードが読み取れたならば、この操作は通知対象であり、プロセッサ401は、図9中のACT131及びACT132にていずれもYESと判定してACT133へと進み、読み取った2次元バーコードが表すバーコードデータの通知を伴って、スキャン操作が行われたことを取引処理装置100に通知する。かくして、2次元バーコードの掲出のための上記の看板又は印刷物などは、ユーザ端末400による許可コードの取得元となる媒体に該当する。
プロセッサ101は、図12中のACT246での表示指示を終えると、ACT247へと進む。
ACT247としてプロセッサ101は、ユーザ端末400で操作が行われるのを待ち受ける。そしてプロセッサ101は、ユーザ端末400から操作内容が通知されたならばYESと判定し、ACT248へと進む。
ACT248としてプロセッサ101は、許可コードのスキャンがなされたか否かを確認する。そしてプロセッサ101は、該当の事象を確認できないならばNOと判定し、操作の内容を確認し、それに応じた処理を行うための他処理へと進む。他処理の1つとしてプロセッサ101は例えば、ボタンBFAをタップするなどのスマホ決済の中止を指定する操作が行われたことを確認し、ACT242へと戻り、ユーザ端末400のタッチパネル404の表示画面を第1の選択画面SCEに戻す。また他処理の1つとしてプロセッサ101は例えば、許可コードを表さないバーコードのスキャン操作が行われたことを確認し、エラー表示を行った後にACT246へと戻り、ユーザ端末400でのタッチパネル404の表示画面を許可コードスキャン画面SCFに戻す。エラー表示は、例えば許可コードをスキャンしなければスマホ決済を行うことができない旨を操作者に通知するための画面表示である。他処理としては、別の処理、あるいは複数の処理が選択的に行われる場合もあるが、その詳細の説明はここでは省略する。
プロセッサ101は、許可コードを表したバーコードデータの通知を伴う操作通知がなされたならば、許可コードがスキャンされたとしてACT248にてYESと判定し、ACT249へと進む。
ACT249としてプロセッサ101は、オンライン決済サービスに対してウェブアクセスして、取引の決済を行わせるための決済用URL(uniform resource locator)をユーザ端末400に通知する。プロセッサ101は、決済用URLには例えば、オンライン決済サービスを提供するウェブサーバ(以下、決済サーバと称する)にアクセスするためのアドレスと、取引に関する決済データと、を含める。プロセッサ101は例えば、取引に関する決済額と取引コードとを決済データから判定可能とする。プロセッサ101は例えば、取引が行われる店舗が属するオンライン決済サービスの加盟店の識別子を決済データから判定可能とする。プロセッサ101は例えば、決済サーバにて取引処理装置100を識別するための識別子を決済データから判定可能とする。なお、プロセッサ101が、決済データからどのような情報を判定可能とするかは、オンライン決済サービスの仕様に準じる。また、決済データに含める情報の一部は、決済データに含めることなしに、別途の通信によって、ユーザ端末400又は取引処理装置100から決済サーバへと送られてもよい。
ユーザ端末400にてプロセッサ401は、決済用URLの通知を受けると、図9中のACT135にてYESと判定し、ACT138へと進む。
ACT138としてプロセッサ401は、ユーザ端末400が備えるブラウザプログラムPREに従ってのブラウザ処理を起動する。なお、ブラウザ処理が既に機動済みであるならば、プロセッサ401はこの処理をパスする。
ACT139としてプロセッサ401は、取引処理装置100から通知された決済用URLを、上記の起動したブラウザ処理に受け渡す。
プロセッサ401は、ブラウザ処理にて、ユーザ端末処理から受け渡された決済用URLに基づいて決済サーバにアクセスする。そしてこののちにプロセッサ401は、ブラウザ処理にて、決済サーバからの指示と、利用者による操作とに応じて、オンライン決済サービスを利用しての決済を行う。なお、オンライン決済サービスを利用しての決済の手順は、例えば既存のオンライン決済サービスにおいて知られたものであってよく、ここではその説明は省略する。
決済サーバは、決済を完了すると、例えばアクセスに用いられた決済用URLに含まれる決済データから判定される識別子で識別される取引処理装置100に対して、同決済用URLから判定される取引識別子の通知を伴って、決済の完了を通知する。
取引処理装置100にてプロセッサ101は、図12中のACT249として決済用URLの通知を行ったのちには、ACT250へと進む。
ACT250としてプロセッサ101は、完了通知を待ち受ける。そしてプロセッサ101は、上述のように決済サーバから決済の完了が通知されたならばYESと判定し、ACT251へと進む。
ACT251としてプロセッサ101は、完了画面の表示をユーザ端末400に対して指示する。完了画面は、取引が完了したことを利用者に認識させるための画面である。完了画面の表示指示のための指示データに通知識別子を含める場合、当該の通知識別子は例えば、決済が完了した旨の通知を識別するものとすることが想定される。
ユーザ端末400にてプロセッサ401は、完了画面の表示指示のための指示データが受信されると、図9中のACT134にてYESと判定してACT136へと進み、タッチパネル404の表示画面を完了画面に更新する。そしてプロセッサ401は、ここでの更新後の画面が完了画面であるから、ACT137にてYESと判定し、他処理へと進む。他処理の1つとしてプロセッサ401は例えば、完了画面に表されたソフトキーがタップされるなどの操作が行われたことに応じて図8中のACT111に戻る。他処理としては、別の処理、あるいは複数の処理が選択的に行われる場合もあるが、その詳細の説明はここでは省略する。
図12中のACT252としてプロセッサ101は、電子レシート登録処理を行う。つまりプロセッサ101は、今回の取引の内容を電子レシートサービスで閲覧可能とするために、利用者コード、取引商品のリスト及び決済の結果などの各種のデータを電子レシートサーバ600に送る。かくして取引処理プログラムPRAに基づく情報処理をプロセッサ101が実行することによって、プロセッサ101を中枢部分とするコンピュータは送信手段として機能する。
そうすると電子レシートサーバ600は、取得したデータを取引データベースに保存し、取引の内容を電子レシートサービスにより閲覧可能とする。この電子レシート登録処理は、例えば既存の電子レシートサービスで行われている処理と同様であってよく、ここではその詳細の説明は省略する。したがって、プロセッサ101が電子レシートサーバ600に送るデータは、電子レシートサービスの仕様に準じる。
そしてプロセッサ101はこののち、スマホPOS処理を終了する。
カート端末500が起動状態にあるとき、プロセッサ501はカート端末プログラムPRFに従ってカート端末処理を実行している。
図19及び図20はカート端末処理のフローチャートである。
ACT311としてプロセッサ501は、ホーム画面をタッチパネル504に表示させる。ホーム画面は、カート端末処理により実現する各種の機能のうちから実行すべき機能を操作者に指定させるための画面である。ホーム画面は、利用者による利用開始の指示を受けるためのソフトキーを表す。
利用者は、店舗でカートPOSサービスの利用を開始しようとするならば、未使用状態となっているカート端末500のタッチパネル504に表示されたホーム画面に表されたソフトキーをタップするなどの予め定められた操作により利用開始を指示する。この際の利用者によるカート端末500の操作は、カートPOSサービスを利用して一取引に関する取引商品の登録を開始するための操作の一例である。
ACT312としてプロセッサ501は、ホーム画面を表示した状態で、操作者による何らかの操作がなされるのを待ち受ける。そしてプロセッサ501は、操作者による何らかの操作が例えばタッチパネル504により検出されたならばYESと判定し、ACT313へと進む。
ACT313としてプロセッサ501は、行われた操作が、利用開始の指示のための操作であったか否かを確認する。そしてプロセッサ101は、該当の事象を確認できないならばNOと判定し、操作の内容を確認し、それに応じた処理を行うための他処理へと進む。他処理の1つとしてプロセッサ101は例えば、店員などの権限者による操作に応じてのメンテナンスのための処理である。他処理としては、別の処理、あるいは複数の処理が選択的に行われる場合もあるが、その詳細の説明はここでは省略する。
上述のように利用開始の指示のための操作がなされたのであれば、プロセッサ501はACT313にてYESと判定し、ACT314へと進む。
ACT314としてプロセッサ501は、会員確認画面をタッチパネル504に表示させる。会員確認画面は、利用者が会員であるか否かを利用者に問い合わせる画面である。会員確認画面は、利用者が、会員であることを表明するためのソフトキーと、非会員であることを表明するためのソフトキーとを表す。
利用者は、会員であることを表明するためのソフトキーをタップするなどの予め定められた操作により会員であることを表明する。あるいは利用者は、非会員であることを表明するためのソフトキーをタップするなどの予め定められた操作により非会員であることを表明する。
ACT315としてプロセッサ501は、利用者による何らかの操作がなされるのを待ち受ける。そしてプロセッサ501は、利用者による何らかの操作が行われたことを確認できたならばYESと判定し、ACT316へと進む。
ACT316としてプロセッサ501は、上記の行われた操作により会員であることが表明されたか否かを確認する。そしてプロセッサ501は、該当の事象を確認できないならばNOと判定し、ACT317へと進む。
ACT317としてプロセッサ501は、上記の行われた操作により非会員であることが表明されたか否かを確認する。そしてプロセッサ501は、該当の事象を確認できないならばNOと判定し、操作の内容を確認し、それに応じた処理を行うための他処理へと進む。他処理の1つとしてプロセッサ501は例えば、利用開始を取り止める旨を指示する操作が行われたことを確認して、ACT311に戻る。他処理としては、別の処理、あるいは複数の処理が選択的に行われる場合もあるが、その詳細の説明はここでは省略する。
プロセッサ501は、会員であることを表明する操作が行われたことを確認したならば、ACT316にてYESと判定し、ACT318へと進む。
ACT318としてプロセッサ501は、会員コードを取得する。例えばプロセッサ501は、利用者がスキャナ505に翳した会員カードからスキャナ505がスキャンしたバーコードが表すバーコードデータから会員コードを抽出する。そしてプロセッサ501は、会員コードで識別される利用者に関する利用者コードの取得を試みる。なお、会員コードと利用者コードとは同一とされてもよく、この場合に上記の会員コードの取得をもって利用者コードの取得としてもよい。あるいはプロセッサ501は例えば、取得した会員コードに図示しないデータベースにて利用者コードが関連付けられているならば、当該の利用者コードを取得する。
そしてプロセッサ501はこののち、ACT319へと進む。なおプロセッサ501は、非会員であることを表明する操作が行われたことを確認したならば、ACT317にてYESと判定し、ACT318をパスしてACT319へと進む。
ACT319としてプロセッサ501は、取引処理装置100にチェックインを要求する。プロセッサ501は例えば、チェックインの要求のための要求データを、取引処理装置100に宛てて無線通信ユニット506から通信ネットワーク2へと送出する。プロセッサ501は、補助記憶ユニット503に記憶されているチェックインデータと、カート端末500の端末コードとを上記の要求データに含める。なお端末コードは、例えば補助記憶ユニット503に記憶されている。プロセッサ501は、ACT318にて利用者コードを取得できた場合には、当該の利用者コードも要求データに含める。チェックインデータは、例えばチェックインコードに表されるのと同じものが、予め補助記憶ユニット503に書き込まれる。ただし補助記憶ユニット503に書き込まれるチェックインデータは、チェックインコードに表されるチェックインデータと一部異なっていても構わない。端末コードは、同じ店舗で利用される複数のカート端末500の個々を識別可能なように、かつユーザ端末400の端末コードとは重複しないように、カート端末500の個々に対して予め付与されて、補助記憶ユニット503に書き込まれる。カート端末500の端末コードとしては例えば、「1」~「999」の数値を用いる。
要求データが通信ネットワーク2により取引処理装置100へと伝送されると、取引処理装置100では当該の要求データを通信ユニット104が受信し、メイン記憶ユニット102又は補助記憶ユニット103に一時保存する。
このようにして、カート端末500から送出された要求データが取引処理装置100により受信されると、プロセッサ101は、カートPOSサービス向けの取引処理(以下、カートPOS処理と称する)を取引処理プログラムPRAに従って開始する。なお、スマホPOS処理とカートPOS処理とは、それぞれ別々のアプリケーションプログラムに記述されてもよい。
プロセッサ101は、異なる利用者に関する取引を対象としたカートPOS処理を既に実行しているならば、そのカートPOS処理とは別スレッドの処理として新たなカートPOS処理を開始する。またプロセッサ101は、前述したスマホPOS処理を既に実行しているならば、そのスマホPOS処理とは別スレッドの処理としてカートPOS処理を開始する。つまりプロセッサ101は、スマホPOS処理及びカートPOS処理を、複数並列して実行することもある。しかしながら以下の説明は、一の利用者に関する取引の処理に関してのみ着目する。かくして以下の説明における「カート端末500」は、着目しているカートPOS処理のために利用者により利用されている一のカート端末500を指す。また以下の説明における「取引」は、着目している処理の対象となっている取引を指す。
図21はカートPOS処理のフローチャートである。
プロセッサ101は、カートPOS処理においても、スマホPOS処理における図10及び図11に表される各処理に関しては、同様に行う。ただし、ユーザインタフェースとして用いる端末は、カートPOS処理においてはカート端末500である。またカート端末500のタッチパネル504で表示させる各種の画面は、カート端末500向けに変更されてもよい。例えば、カート端末500が、タッチパネル504が横長となる状態でショッピングカートに取り付けられているならば、前述した縦長の各種画面を、横長に適応するように変更する。また例えば、タッチパネル504の画面サイズがタッチパネル504の画面サイズよりも大きいならば、前述した各種画面よりも多くの情報を1画面中に表す様に変更する。ただし、各種画面について前述した機能は変更しない。
かくして、プロセッサ101は、利用可能時間外にカート端末500の利用が開始されようとした場合にも、利用不可画面SCAと同様な機能の画面をカート端末500で表示させることで、利用可能時間外であるためにカートPOSサービスを利用しての取引商品の登録を開始できないことを利用者に通知することになる。かくして取引処理プログラムPRAに基づくカートPOS処理をプロセッサ101が実行することによって、プロセッサ101を中枢部分とするコンピュータは通知手段として機能する。
そこでカート端末500にてプロセッサ501は、図19中のACT319にてチェックインを要求したのちには、ACT320~ACT323及び図20中のACT331~ACT333を、図8中のACT118~ACT121及び図9中のACT131~ACT133と同様に実行する。
プロセッサ501は、ACT333にて操作内容を通知したのちには、ACT334へと進む。
ACT334としてプロセッサ501は、表示指示を待ち受ける。そしてプロセッサ501は、何らかの画面の表示を指示するべく取引処理装置100から送信された指示データが無線通信ユニット506により受信されると、YESと判定してACT335へと進む。
ACT335としてプロセッサ501は、指示に応じてタッチパネル504での表示画面を更新する。
ACT336としてプロセッサ501は、更新後の表示画面が後述する引継画面であるか否かを確認する。そしてプロセッサ501は、引継画面以外の画面に更新したならばNOと判定し、ACT331の待ち受け状態に戻る。つまりプロセッサ501は、更新後の画面に関する操作を待ち受ける状態に移行する。
取引処理装置100にてプロセッサ101は、会計開始を指示するための操作が行われたことがカート端末500から通知されたことに応じて、図21中のACT261へと進む。
ACT261としてプロセッサ101は、選択画面の表示をカート端末500に対して指示する。選択画面は、第1の選択画面と同様に、スマホ決済及び会計機決済のいずれを行うかを利用者に指定させるための画面である。
カート端末500にてプロセッサ501は、選択画面の表示指示のための指示データが無線通信ユニット506により受信されると、図20中のACT334にてYESと判定してACT335へと進み、タッチパネル504の表示画面を選択画面に更新する。そしてプロセッサ501は、ここでの更新後の画面は引継画面ではないから、ACT366にてNOと判定してACT331の待ち受け状態に戻る。ただしプロセッサ501は、プロセッサ101からの表示指示を受けること無しに選択画面をタッチパネル504に表示させてもよい。この場合にプロセッサ101は例えば、ACT261を省略してACT262へと進む。
利用者は、オンライン決済サービスを利用した決済を行う場合には、例えば選択画面にスマホ決済の指定のために表されているボタンをタップするなどの、スマホ決済を指定するための予め定められた操作を行う。また利用者は、会計機200を用いて決済を行う場合には、例えば選択画面に決済機決済の指定のために表されているボタンをタップするなどの、会計機決済を指定するための予め定められた操作を行う。これらの操作は通知対象であり、プロセッサ501は、図20中のACT331及びACT332にていずれもYESと判定してACT333へと進み、スマホ決済又は会計機決済を指定する操作が行われたことを取引処理装置100に通知する。
図21中のACT262としてプロセッサ101は、カート端末500で操作が行われるのを待ち受ける。そしてプロセッサ101は、上述のような操作がカート端末500から取引処理装置100に通知されたならばYESと判定し、ACT263へと進む。
ACT263としてプロセッサ101は、スマホ決済が指定されたか否かを確認する。そしてプロセッサ101は、該当の事象を確認できないならばNOと判定し、操作の内容を確認し、それに応じた処理を行うための他処理へと進む。他処理の1つとしてプロセッサ101は、会計機決済が指定されたことを確認し、処理中の取引の代金の決済処理を会計機200に行わせるための処理を実行する。他処理としては、別の処理、あるいは複数の処理が選択的に行われる場合もあるが、その詳細の説明はここでは省略する。
さて、取引処理装置100にてプロセッサ101は、カート端末500にて前述のようにスマホ決済を指定する操作がなされたことに応じて、ACT262からACT263へと進んだ場合には、ACT263にてYESと判定してACT264へと進む。
ACT264としてプロセッサ101は、第1の要求画面の表示をカート端末500に対して指示する。第1の要求画面は、許可コードをカート端末500にスキャンさせるように利用者に要求するための画面である。第1の要求画面の表示指示のための指示データに通知識別子を含める場合、当該の通知識別子は例えば、許可コードの入力を要求する旨の通知を識別するものとすることが想定される。
なお、カート端末500にてプロセッサ501は、選択画面にてスマホ決済を指定する操作がなされた場合には、取引処理装置100からの表示指示を受けること無しに第1の要求画面をタッチパネル504に表示させてもよい。この場合に取引処理装置100にてプロセッサ101は、ACT264を実行しない。
図22は第1の要求画面SCGを表す図である。
第1の要求画面SCGは、許可コードをカート端末500にスキャンさせるように利用者に要求するための文字メッセージを表す。また第1の要求画面SCGは、ボタンBGAを表す。ボタンBGAは、スマホ決済を中止する指示を受けるためのソフトキーである。
利用者は、会計エリアに掲出されている許可コードをスキャナ505により読み取らせるようにカート端末500を操作する。スキャナ505により2次元バーコードが読み取られたならばこの操作は通知対象であり、プロセッサ501は、図20中のACT331及びACT332にていずれもYESと判定してACT333へと進み、その2次元バーコードが表すバーコードデータの通知を伴って、スキャン操作が行われたことを取引処理装置100に通知する。
プロセッサ101は、図21中のACT264での表示指示を終えると、ACT265へと進む。
ACT265としてプロセッサ101は、カート端末500で操作が行われるのを待ち受ける。そしてプロセッサ101は、カート端末500から操作内容が通知されたならばYESと判定し、ACT266へと進む。
ACT266としてプロセッサ101は、許可コードのスキャンがなされたか否かを確認する。そしてプロセッサ101は、該当の事象を確認できないならばNOと判定し、操作の内容を確認し、それに応じた処理を行うための他処理へと進む。他処理の1つとしてプロセッサ101は例えば、ボタンBGAをタップするなどのスマホ決済の中止を指定する操作が行われたことを確認し、ACT261へと戻り、カート端末500のタッチパネル504の表示画面を選択画面に戻す。また他処理の1つとしてプロセッサ101は例えば、許可コードを表さないバーコードのスキャン操作が行われたことを確認し、エラー表示を行った後にACT264へと戻り、カート端末500でのタッチパネル504の表示画面を第1の要求画面SCGに戻す。エラー表示は、例えば許可コードをスキャンしなければスマホ決済を行うことができない旨を操作者に通知するための画面表示である。他処理としては、別の処理、あるいは複数の処理が選択的に行われる場合もあるが、その詳細の説明はここでは省略する。
プロセッサ101は、許可コードを表したバーコードデータの通知を伴う操作通知がなされたならば、許可コードがスキャンされたとしてACT266にてYESと判定し、ACT267へと進む。このときにプロセッサ101は、カート端末500が許容範囲としての会計エリアに位置する許容状態にあることを検出していることになる。かくして取引処理プログラムPRAに基づく情報処理をプロセッサ101が実行することによって、プロセッサ101を中枢部分とするコンピュータは検出手段として機能する。
ACT267としてプロセッサ101は、利用者コードを取得済みであるか否かを確認する。プロセッサ101は、カート端末500の利用開始のための操作の一環として、利用者コードがカート端末500に入力されず、カート端末500からチェックインデータとともに利用者コードが送出されていないためにチェックインデータを取得できていないならばNOと判定し、ACT268へと進む。
ACT268としてプロセッサ101は、第2の要求画面の表示をカート端末500に対して指示する。第2の要求画面は、利用者コードをカート端末500にスキャンさせるように利用者に要求するための画面である。第2の要求画面の表示指示のための指示データに通知識別子を含める場合、当該の通知識別子は例えば、利用者コードの入力を要求する旨の通知を識別するものとすることが想定される。
カート端末500にてプロセッサ501は、第2の要求画面の表示指示のための指示データが無線通信ユニット506により受信されると、図20中のACT334にてYESと判定してACT335へと進み、タッチパネル504の表示画面を第2の要求画面に更新する。そしてプロセッサ501は、ここでの更新後の画面は引継画面ではないから、ACT366にてNOと判定してACT331の待ち受け状態に戻る。
図23は第2の要求画面SCHを表す図である。
第2の要求画面SCHは、利用者コードをカート端末500にスキャンさせるように利用者に要求するための文字メッセージを表す。なお、当該の文字メッセージでは、利用者コードのことを「会員コード」と表している。また第2の要求画面SCHは、ボタンBHAを表す。ボタンBHAは、スマホ決済を中止する指示を受けるためのソフトキーである。
利用者は、例えば当該利用者が所有するスマートフォン等の情報通信端末の画面に、利用者コードを表したバーコードを表示させて、このバーコードをカート端末500のスキャナ505にスキャンさせる。スキャナ505によりバーコードが読み取られたならばこの操作は通知対象であり、プロセッサ501は、図20中のACT331及びACT332にていずれもYESと判定してACT333へと進み、そのバーコードが表すバーコードデータの通知を伴って、スキャン操作が行われたことを取引処理装置100に通知する。
プロセッサ101は、図21中のACT268での表示指示を終えると、ACT269へと進む。
ACT269としてプロセッサ101は、カート端末500で操作が行われるのを待ち受ける。そしてプロセッサ101は、カート端末500から操作内容が通知されたならばYESと判定し、ACT270へと進む。
ACT270としてプロセッサ101は、利用者コードのスキャンがなされたか否かを確認する。そしてプロセッサ101は、該当の事象を確認できないならばNOと判定し、操作の内容を確認し、それに応じた処理を行うための他処理へと進む。他処理の1つとしてプロセッサ101は例えば、ボタンBHAをタップするなどのスマホ決済の中止を指定する操作が行われたことを確認し、ACT261へと戻り、カート端末500のタッチパネル504の表示画面を選択画面に戻す。また他処理の1つとしてプロセッサ101は例えば、利用者コードを表さないバーコードのスキャン操作が行われたことを確認し、スキャンしたバーコードが誤っていることを通知するためのエラー表示を行った後にACT268へと戻り、カート端末500でのタッチパネル504の表示画面を第2の要求画面SCHに戻す。他処理としては、別の処理、あるいは複数の処理が選択的に行われる場合もあるが、その詳細の説明はここでは省略する。
プロセッサ101は、利用者コードを表したバーコードデータの通知を伴う操作通知がなされたならば、利用者コードがスキャンされたとしてACT270にてYESと判定し、ACT271へと進む。なおプロセッサ101は、利用者コードを取得済みであることを確認してACT267にてYESと判定した場合は、ACT268~ACT270を行うことなしにACT271へと進む。
ACT271としてプロセッサ101は、引継画面の表示をカート端末500に対して指示する。引継画面は、オンライン決済サービスを利用した決済を別の情報通信端末に引き継ぐための画面である。当該別の情報通信端末としては、典型的にはスマートフォンが利用される。
カート端末500にてプロセッサ501は、引継画面の表示指示のための指示データが無線通信ユニット506により受信されると、図20中のACT334にてYESと判定してACT335へと進み、タッチパネル504の表示画面を引継画面に更新する。
図24は引継画面SCIを表す図である。
引継画面SCIは、適用される値引きの合計額、取引商品の合計点数、決済金額、さらには利用者コードを文字列により表すとともに、2次元バーコードCIA及びボタンBIAを表す。また引継画面SCIは、2次元バーコードCIAを、決済に用いる情報通信端末に読み取らせるように利用者に要求するための文字メッセージを表す。2次元バーコードCIAは、決済用URLを含むとともに、当該決済用URLを用いたウェブアクセスを実行するように要求するコマンドを含んだ引継データを表す。ボタンBIAは、スマホ決済を中止する指示を受けるためのソフトキーである。プロセッサ101は例えば、決済用URLは、図12中のACT249にてユーザ端末400へと通知する決済用URLと同様に生成する。
利用者は、例えば当該利用者が所有するスマートフォン等の情報通信端末のバーコードリーダ機能を用いて、2次元バーコードCIAを情報通信端末に読み取らせる。これに応じて情報通信端末は、ブラウザ機能により2次元バーコードCIAが表す引継データに含まれる決済用URLに基づいて決済サーバにアクセスする。そしてこののちに情報通信端末は、ブラウザ機能にて、決済サーバからの指示と、利用者による操作とに応じて、オンライン決済サービスを利用しての決済を行う。なお、オンライン決済サービスを利用しての決済の手順は、例えば既存のオンライン決済サービスにおいて知られたものであってよく、ここではその説明は省略する。
このように、引継画面SCIをカート端末500で表示させることは、オンライン決済サービスを用いての決済のための情報処理を情報通信端末にて行わせるとともに、その処理に決済額を受け渡すための処理に相当する。そしてプロセッサ101は、この処理を、カート端末500が会計エリア内に位置する状態にあることが検出されている場合に限って開始する。かくして取引処理プログラムPRAに基づく情報処理をプロセッサ101が実行することによって、プロセッサ101を中枢部分とするコンピュータは処理手段として機能する。
取引処理装置100にてプロセッサ101は、図21中のACT271として引継画面の表示指示を行ったのちには、ACT272へと進む。
ACT272としてプロセッサ101は、完了通知がなされたか否かを確認する。そしてプロセッサ101は、該当の事象を確認できないならばNOと判定し、ACT273へと進む。
ACT273としてプロセッサ101は、利用者による何らかの操作がなされたか否かを確認する。そしてプロセッサ101は、該当の事象を確認できないならばNOと判定し、ACT272へと戻る。
かくしてプロセッサ101は、ACT272及びACT273としては、完了通知又は操作を待ち受ける。
カート端末500にてプロセッサ501は、図20中のACT335にて引継画面を表示させたのちにACT366に進んだならば、ここでYESと判定し、ACT337へと進む。
ACT337としてプロセッサ501は、利用者による何らかの操作がなされたか否かを確認する。そしてプロセッサ501は、該当の事象を確認できないならばNOと判定し、ACT338へと進む。
ACT338としてプロセッサ501は、表示指示がなされたか否かを確認する。そしてプロセッサ501は、該当の事象を確認できないならばNOと判定し、ACT337に戻る。
かくしてプロセッサ501は、ACT337及びACT338としては、操作又は表示指示を待ち受ける。
プロセッサ501は、例えば引継画面に表されているボタンBIAをタップするなどの操作が利用者により行われ、これがタッチパネル504で検出されると、ACT337にてYESと判定し、ACT332に移行してこれ以降の処理を前述と同様に繰り返す。例えばボタンBIAをタップするなどの、スマホ決済を中止する指示のための予め定められた操作は通知対象であり、プロセッサ501は、図20中のACT331及びACT332にていずれもYESと判定してACT333へと進み、当該操作を取引処理装置100に通知する。
取引処理装置100にてプロセッサ101は、このようにしてカート端末500から操作が通知されたならば、図21中のACT273にてYESと判定し、通知された操作の内容に応じた処理を行うための他処理へと進む。他処理の1つとしてプロセッサ101は例えば、スマホ決済の中止を指定する操作が行われたことを確認し、ACT261へと戻り、カート端末500のタッチパネル504の表示画面を選択画面に戻す。他処理としては、別の処理、あるいは複数の処理が選択的に行われる場合もあるが、その詳細の説明はここでは省略する。
決済サーバは、決済用URLに基づくアクセスを受けて開始した決済処理を完了したならば、決済用URLから判定された取引コードの通知を伴って、決済の完了を取引処理装置100に対して通知する。
取引処理装置100にてプロセッサ101は、このように完了が通知されると、併せて通知された取引コードで識別される取引を対象として実行中のカートPOS処理における図21中のACT272にてYESと判定し、ACT273へと進む。
ACT273としてプロセッサ101は、完了画面の表示をカート端末500に対して指示する。完了画面は、取引が完了したことを利用者に認識させるための画面である。完了画面の表示指示のための指示データに通知識別子を含める場合、当該の通知識別子は例えば、決済が完了した旨の通知を識別するものとすることが想定される。
ACT274としてプロセッサ101は、電子レシート登録処理を、図12中のACT252と同様に行う。
そしてプロセッサ101はこののち、カートPOS処理を終了する。
カート端末500にてプロセッサ501は、タッチパネル504が引継画面を表示している状態にて、表示指示のための指示データが受信されると、図20中のACT338にてYESと判定してACT339へと進む。
ACT339としてプロセッサ501は、指示データによる指示に応じてタッチパネル504での表示画面を更新する。プロセッサ501は、上述のように完了画面の表示が指示されたのであるならば、タッチパネル504の画面を完了画面に更新する。
ACT340としてプロセッサ501は、更新後の表示画面が完了画面であるか否かを確認する。そしてプロセッサ401は、上記のように完了画面に更新したならばYESと判定し、他処理へと進む。他処理の1つとしてプロセッサ501は例えば、完了画面に表されたソフトキーがタップされるなどの操作が行われたことに応じて図19中のACT311に戻る。他処理としては、別の処理、あるいは複数の処理が選択的に行われる場合もあるが、その詳細の説明はここでは省略する。
なお、スマホ決済の中止が指示された場合などのように、タッチパネル504が引継画面を表示している状態で完了画面以外の画面の表示が指示される場合もある。そしてこの場合にプロセッサ501は、ACT340にてNOと判定し、ACT331の待ち受け状態に移行する。
以上のように本実施形態によれば、ユーザ端末400及びカート端末500では、一取引に関する取引商品の登録開始のための予め定められた操作が行われた時点が利用可能時間帯内である場合に限り、取引商品の登録を開始する。かくして、店舗の営業中であっても、スマホPOSサービス及びカートPOSサービスの利用を一部の時間帯に制限できる。これにより例えば、スマホPOSサービス及びカートPOSサービスの利用者対応を行う店員を配置できない時間帯などにおいて、スマホPOSサービス及びカートPOSサービスの利用を制限するなどのような店舗側の都合に応じた柔軟な運用が可能となる。
また本実施形態によれば、利用可能時間帯外において取引商品の登録開始を抑止している場合には、その旨がユーザ端末400及びカート端末500での利用不可画面の表示によって利用者に通知される。これにより、スマホPOSサービス及びカートPOSサービスの利用ができないことを利用者に確実に認識させることができる。
この実施形態は、次のような種々の変形実施が可能である。
(第1の変形例)
利用不可画面SCAを表示するか否かの判断は、ユーザ端末400にてプロセッサ401が、あるいはカート端末500にてプロセッサ501が行ってもよい。
図25はこの場合のユーザ端末処理の変形例を表す図である。
プロセッサ401は、ACT118までは前記実施形態と同様に実行する。この変更例においては、取引処理装置100にてプロセッサ101は、チェックインが要求されたことに応じて、利用可能時間帯であるか否かに拘わらずに、チェックインデータに含まれた店舗コードに店舗データベースDBAで関連付けられている設定情報のうち、少なくとも利用可能時間帯を表す設定情報を、チェックインの要求に対する応答として要求元のユーザ端末400へと送信することとする。
そこでプロセッサ401は、取引処理装置100からの応答がなされたことをACT118にて確認したならば、ACT125へと進む。
ACT125としてプロセッサ401は、上述のように取引処理装置100から送信された設定情報に基づき、現時点が利用可能時間帯内であるか否かを確認する。そしてプロセッサ401は、利用可能時間帯内でなければNOと判定してACT126へと進む。このときにプロセッサ401は、設定情報を取引処理装置100から取得している。かくしてユーザ端末プログラムPRDに基づく情報処理をプロセッサ401が実行することによって、プロセッサ401を中枢部分とするコンピュータは取得手段として機能する。
ACT126としてプロセッサ401は、予め定められた利用不可画面SCAをタッチパネル404に表示させる。かくしてユーザ端末プログラムPRDに基づく情報処理をプロセッサ401が実行することによって、プロセッサ401を中枢部分とするコンピュータは、スマホPOSサービスが利用不可である旨を表示手段としてのタッチパネル404を介して利用者に通知する制御手段として機能する。
なおプロセッサ401は、利用可能時間帯内であることが確認できたならばACT125にてYESと判定し、ACT121へと進み、以降、前述の実施形態と同様に処理を進める。
カート端末500にてプロセッサ501も、上記のプロセッサ401の処理と同様な処理を行えばよい。
なお、カート端末500の場合は、利用可能時間帯を表す情報を補助記憶ユニット503に保存しておき、この補助記憶ユニット503に保存された情報に基づいて、現時点が利用可能時間帯内であるか否かをプロセッサ501が確認してもよい。利用可能時間帯を表す情報は、例えば開店準備などにおいてカート端末500が起動された際に、取引処理装置100又は店舗に備えられたサーバなどからダウンロードされて補助記憶ユニット503に保存されてもよいし、カート端末500の動作設定の1つとして、カート端末500の初期設定などにおいて補助記憶ユニット503に書き込まれてもよい。
なお、カート端末500をある店舗にて利用開始する際には、カート端末500にて端末認証を行うものとする。例えば、プロセッサ501は、商品コードを表したバーコードがスキャナ505によりスキャンされるのを待ち受けている状態で、店員の識別子としての店員コードを表したバーコードがスキャナ505によりスキャンされた場合には、店舗を運営する企業の識別子としての企業コードと、店舗コードと、端末コードと、を入力するための端末認証画面をタッチパネル504に表示させる。そしてプロセッサ501は、企業コード、店舗コード及び端末コードがそれぞれ入力された上で、利用開始を指示する操作がなされると、上記の入力された企業コード、店舗コード及び端末コードを含む認証情報を取引処理装置100へ送信する。取引処理装置100にてプロセッサ101は、カート端末500から送信されてきた認証情報に基づき、当該カート端末500を企業コード、店舗コードに対応する店舗における、端末コードで識別されるカート端末500として認証し、認証完了応答をカート端末500へ送信する。取引処理装置100から認証完了の応答を受信したカート端末500は、入力した企業コード、店舗コードに対応する店舗において、利用者により利用可能な動作状態に移行する。なお、この端末認証の処理を行う際に、認証完了の応答とともに利用可能時間帯を表す情報が取引処理装置100からカート端末500へと取得されて補助記憶ユニット503に書き込まれるのでもよい。
(第2の変形例)
チェックインの要求への応答として取引処理装置100からユーザ端末400又はカート端末500へと、利用可能時間帯を表す設定情報に加えて、あるいは利用可能時間帯を表す設定情報に代えて、利用可能時間帯を表す設定情報以外の各種の設定情報を送信してもよい。
そして、プロセッサ101又はプロセッサ401はユーザ端末400の各種機能を、またプロセッサ101又はプロセッサ501はカート端末500の各種機能を、設定情報に基づいて制御する。ユーザ端末400のプロセッサ401あるいはカート端末500のプロセッサ501が、取引処理装置100から設定情報を取得した上で、当該の設定情報に基づき各種機能を制御するとしてもよい。
例えば、以下のような制御が想定される。なお、以下の各制御に関する設定情報は、例えば店舗データベースDBAのデータレコードREAのフィールドFABにセットされる。かくして各制御は、店舗毎に個別に設定可能である。
図26はデータレコードREAの内容の変更例を表す図である。
図26に表すデータレコードREAにおいては、フィールドFABにセットされる設定情報として、前述した利用可能時間帯を表す設定情報IAAに加えて、設定情報IAB,IAC,IAD,IAE,IAF,IAG,IAH,IAIを含む。
設定情報IABは、スマホ決済の利用の許可/不許可を表す。設定情報IABに基づいてプロセッサ101又はプロセッサ401,501は例えば、スマホ決済のための処理を実行するか否かを切り換える。プロセッサ101又はプロセッサ401は例えば、スマホ決済の利用を不許可とする旨の設定情報IABに基づき、第1の選択画面を表示させず、スマホ決済の実行の指定を受けない。またプロセッサ101又はプロセッサ501は例えば、スマホ決済の利用を不許可とする旨の設定情報IABに基づき、選択画面においてスマホ決済を指定するためのボタンを表さないか、無効とし、スマホ決済の実行の指定を受けない。
設定情報IACは、値割引シールの運用の有効/無効を表す。設定情報IACは、値割引シールの運用を有効とする場合には、有効とする値割引シールの種類も表す。設定情報IACに基づいてプロセッサ101又はプロセッサ401,501は例えば、値割引シールを読み取るための処理の実行/不実行を切り換える。
設定情報IADは、レジ袋読み忘れチェックの有効/無効を表す。設定情報IADに基づいてプロセッサ101又はプロセッサ401,501は例えば、レジ袋読み忘れチェックのための処理の実行/不実行を切り換える。レジ袋読み忘れチェックを有効とする場合、プロセッサ101又はプロセッサ401,501は、会計開始を指示する操作がなされたことに応じて、レジ袋の要否を利用者に問い合わせるための画面をタッチパネル404,504に表示させる。当該の画面は例えば、レジ袋がバーコード付きであるならば、そのバーコードを読み取るように利用者に案内する画面である。当該の画面は例えば、レジ袋がバーコード無しであるならば、レジ袋を購入する旨の指定を受けるためのソフトキーを表す。
設定情報IAEは、お買い得情報(キャンペーン、値割引商品の販促、クーポンなど)の表示の有効/無効を表す。設定情報IAEに基づいてプロセッサ101又はプロセッサ401,501は例えば、お買い得情報を適宜のタイミングでユーザ端末400又はカート端末500にて表示させるための処理の実行/不実行を切り換える。
設定情報IAFは、年齢制限商品が取引商品として登録された際の年齢確認画面の表示の有効/無効を表す。設定情報IAFに基づいてプロセッサ101又はプロセッサ401,501は例えば、年齢確認画面をユーザ端末400又はカート端末500にて表示させるための処理の実行/不実行を切り換える。
設定情報IAGは、商品毎のイートインか否かの設定可否を表す。設定情報IAGに基づいてプロセッサ101又はプロセッサ401,501は例えば、候補商品を新たに判定した場合に、当該の候補商品についてイートイン及びテイクアウトのいずれとするかを決定するための処理の実行/不実行を切り換える。
設定情報IAHは、不正防止機能の有効/無効を表す。設定情報IAHに基づいてプロセッサ101又はプロセッサ401,501は例えば、不正防止機能を実現するための処理の実行/不実行を切り換える。不正防止機能の一例は、所定のタイミング(点数ごと、登録内容の変更時毎)で、カゴ内を自動で撮影するか、あるいは利用者に撮影させるための表示を行い、撮影された画像を保存する機能である。あるいは不正防止機能の一例は、取引商品として登録されていない商品がカゴ内に載置されたことを検知した場合に、撮像又は報知する機能である。
設定情報IAIは、自動電源ON/OFF機能の有効/無効を表す。設定情報IAIは、自動電源ON/OFF機能を有効とする場合には、ON時刻、OFF時刻及び対象曜日も表す。設定情報IAIに基づいてプロセッサ101又はプロセッサ501は例えば、自動電源ON/OFF機能を実現するための処理の実行/不実行を切り換える。自動電源ON/OFF機能は、カート端末500の動作を、対象曜日のON時刻に自動起動し、対象曜日のOFF時刻に自動停止する機能である。
(その他の変形例)
取引処理装置100にてプロセッサ101が行っている処理の一部又は全部を、ユーザ端末400又はカート端末500にてプロセッサ401,501が実行してもよい。例えば取引データは、補助記憶ユニット403,503に保存し、その更新はプロセッサ401,501が行ってもよい。この場合、登録手段は、プロセッサ401,501による情報処理により実現されることになる。
情報処理によりプロセッサ101,301,401,501が実現する各機能は、その一部又は全てをロジック回路などのようなプログラムに基づかない情報処理を実行するハードウェアにより実現することも可能である。また上記の各機能のそれぞれは、上記のロジック回路などのハードウェアにソフトウェア制御を組み合わせて実現することも可能である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…取引処理システム、2…通信ネットワーク、100…取引処理装置、200…会計機、300…アテンダント端末、400…ユーザ端末、500…カート端末、600…電子レシートサーバ、101,301,401,501…プロセッサ、102,302,402,502…メイン記憶ユニット、103,303,403,503…補助記憶ユニット、104…通信ユニット、304,404,504…タッチパネル、305,405…カメラ、306,406,506…無線通信ユニット、505…スキャナ。

Claims (6)

  1. 店舗内での端末装置での利用者による操作により指定された商品を取引の対象とする取引商品として登録する登録手段と、
    一取引に関する取引商品の登録開始のための予め定められた操作が行われたときが予め定められた時間帯内である場合に限り、該当の取引に関する取引商品の登録を開始するように前記登録手段を制御する制御手段と、
    を具備した取引処理装置。
  2. 一取引に関する取引商品の登録開始のための予め定められた操作が行われたときが予め定められた時間帯外である場合に、前記登録手段による取引商品の登録を行えない旨を利用者に通知するための予め定められた通知処理を行う通知手段、
    をさらに備える請求項1に記載の取引処理装置。
  3. 前記通知手段は、前記端末装置が備える表示デバイスに、前記登録手段による取引商品の登録を行えない旨を表した画面を表示させる処理を前記通知処理として行う、
    請求項2に記載の取引処理装置。
  4. コンピュータを、
    店舗内での端末装置での利用者による操作により指定された商品を取引の対象とする取引商品として登録する登録手段と、
    一取引に関する取引商品の登録開始のための予め定められた操作が行われたときが予め定められた時間帯内である場合に限り、該当の取引に関する取引商品の登録を開始するように前記登録手段を制御する制御手段と、
    して機能させるための情報処理プログラム。
  5. 商品を識別する識別情報を入力する入力手段を備え、利用者が売り場を回りながら商品を登録するサービスを提供可能な端末装置と、前記入力手段で入力された識別情報に対応する商品を取引の対象である取引商品として登録する登録手段を備える取引処理装置と、を含む商品販売システムにおいて、
    前記端末装置は、
    企業あるいは店舗に関連付けて設定された設定情報を前記取引処理装置より取得する取得手段と、
    一取引に関する取引商品の登録開始のための予め定められた操作が行われたときが前記設定情報に定められた時間帯内である場合に限り、前記入力手段を介しての商品の識別情報の入力を可能とし、前記操作が行われたときが前記時間帯外である場合に、前記サービスが利用不可である旨を表示手段を介して利用者に通知する制御手段と、
    を備える商品販売システム。
  6. 商品を識別する識別情報を入力する入力手段を備え、利用者が売り場を回りながら商品を登録するサービスを提供可能な端末装置と、前記入力手段で入力された識別情報に対応する商品を取引の対象である取引商品として登録する登録手段を備える取引処理装置と、を含む商品販売システムで使用される前記端末装置のコンピュータを、
    企業あるいは店舗に関連付けて設定された設定情報を前記取引処理装置より取得する取得手段、
    一取引に関する取引商品の登録開始のための予め定められた操作が行われたときが前記設定情報に定められた時間帯内である場合に限り、前記入力手段を介しての商品の識別情報の入力を可能とし、前記操作が行われたときが前記時間帯外である場合に、前記サービスが利用不可である旨を表示手段を介して利用者に通知する制御手段、
    として機能させることができるプログラム。
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