JP2024046962A - 磁気ディスク装置及びそのノッチフィルタ設定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】位置情報のサンプリング周期が変わっても、ノッチフィルタの特性を良好に維持する。【解決手段】磁気ディスク装置は、ノッチフィルタの抑圧角周波数、減衰比、深さの第1のパラメータと、第1のパラメータを設計したとき想定した第1のサンプリング周期を記憶し、双一次変換を用いてサンプリング周期とパラメータとから伝達関数を計算する。その計算は、サンプリング周期が第1のサンプリング周期とは異なる第2のサンプリング周期となったときに、第1のパラメータの内、減衰比パラメータを、第1のサンプリング周期及び第1のパラメータから計算される第1の伝達関数の第1の角周波数に於ける第1の絶対値と、第2のサンプリング周期及び第2のパラメータから計算される第2の伝達関数の第1の角周波数に於ける第2の絶対値が同じになるように計算して変更したものを第2のパラメータとし、ノッチフィルタとして第2の伝達関数を設定する。【選択図】図2
Description
実施形態は、磁気ディスク装置及びそのノッチフィルタ設定方法に関する。
サーバ等に搭載される磁気ディスク装置にあっては、磁気ディスクの回転数を変化させる場合があるが、回転数の変化に応じて磁気ディスクに記録される位置情報のサンプリング周期が変わってしまう。しかしながら、従来の磁気ディスク装置では、サンプリング周期が変わっても磁気ヘッドの位置決めを制御する制御器のパラメータやフィルタ係数等を変更しないため、特にノッチフィルタの周波数特性が所望の特性から変わってしまい、一連の制御精度に悪影響を及ぼしている。
以上のように、従来の磁気ディスク装置では、位置情報のサンプリング周期が変わると、磁気ヘッドの位置決めを行う制御器の制御内容、特にノッチフィルタの周波数特性が所望の特性から変わってしまい、一連の制御精度に悪影響を及ぼしている。
実施形態は、位置情報のサンプリング周期が変わっても、ノッチフィルタの周波数特性を良好に維持し、制御精度の向上に寄与することのできる磁気ディスク装置及びそのノッチフィルタ設定方法を提供することを目的とする。
一実施形態によれば、磁気ディスク装置は、ノッチフィルタの少なくとも抑圧角周波数、減衰比、深さに関する第1のパラメータと、前記第1のパラメータを設計する際に想定した第1のサンプリング周期と、を記憶するパラメータ記憶部と、連続時間系の伝達関数及び双一次変換(Bilinear transform / Tustin変換)を用いてサンプリング周期と前記ノッチフィルタのパラメータとから離散時間系の伝達関数を計算する計算部と、を備える。前記計算部は、前記サンプリング周期が前記第1のサンプリング周期とは異なる第2のサンプリング周期の場合に、前記第1のパラメータの内、前記第2のサンプリング周期での前記減衰比に関する減衰比パラメータを、前記第1のサンプリング周期及び第1のパラメータから計算される第1の伝達関数の第1の角周波数に於ける第1の絶対値と、前記第2のサンプリング周期及び第2のパラメータから計算される第2の伝達関数の第1の角周波数に於ける第2の絶対値とに基づいて計算して変更したものを第2のパラメータとし、ノッチフィルタとして前記第2の伝達関数を設定する。ここで、第1サンプリング周期は、連続時間系のときは0とし、このときの第1の伝達関数は第1のパラメータから計算される連続時間系のものとする。
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。なお、開示はあくまで一例にすぎず、以下の実施形態に記載した内容により発明が限定されるものではない。当業者が容易に想到し得る変形は、当然に開示の範囲に含まれる。説明をより明確にするため、図面において、各部分のサイズ、形状等を実際の実施態様に対して変更して模式的に表す場合もある。複数の図面において、対応する要素には同じ参照数字を付して、詳細な説明を省略する場合もある。
図1は、磁気ディスク装置1の構成の一例を示すブロック図である。
磁気ディスク装置1は、ヘッド・ディスクアセンブリ(head disk assembly:HDA)10、ヘッドアンプ集積回路(以下、ヘッドアンプIC)17と、システム・オン・チップ(SOC)20とから構成されている。
磁気ディスク装置1は、ヘッド・ディスクアセンブリ(head disk assembly:HDA)10、ヘッドアンプ集積回路(以下、ヘッドアンプIC)17と、システム・オン・チップ(SOC)20とから構成されている。
HDA10は、磁気ディスク11と、スピンドルモータ(SPM)12と、アーム13と、ボイスコイルモータ(VCM)16とを有する。磁気ディスク11は、SPM12により回転する。アーム13の先端にロードビーム14が取り付けられ、ロードビーム14の先端に磁気ヘッド15が取り付けられる。アーム13はVCM16の駆動により磁気ヘッド15を磁気ディスク11上の指定の位置まで移動制御する。
磁気ヘッド15は、リードヘッド素子とライトヘッド素子とが、1つのスライダ上に分離して実装されている構造である。リードヘッド素子は、磁気ディスク11に記録されているデータを読出す。ライトヘッド素子は、磁気ディスク11にデータを書き込む。
ヘッドアンプIC17は、リードアンプ及びライトドライバを有する。リードアンプは、リードヘッド素子により読み出されたリード信号を増幅して、リード/ライト(R/W)チャネル22に伝送する。一方、ライトドライバは、R/Wチャネル22から出力されるライトデータに応じたライト電流をライトヘッド素子に伝送する。
SOC20は、マイクロプロセッサ(CPU)21と、R/Wチャネル22と、ディスクコントローラ23と、位置決めコントローラ24とを含む。CPU21は、ドライブのメインコントローラであり、位置決めコントローラ24を介して磁気ヘッド15の位置決めを行なうサーボ制御及びヘッドアンプIC17を介してデータのリード/ライト制御を実行する。R/Wチャネル22は、リードデータの信号処理を実行するリードチャネルと、ライトデータの信号処理を実行するライトチャネルとを含む。ディスクコントローラ23は、ホストシステム(図示せず)とR/Wチャネル22との間のデータ転送を制御するインタフェース制御を実行する。なお、位置決めコントローラ24はハードウェアとして実現してもよいし、ソフトウェア(ファームウェア)として実現してもよい。
メモリ25は、揮発性メモリおよび不揮発性メモリを含む。例えば、メモリ25は、DRAMからなるバッファメモリ、及びフラッシュメモリを含む。メモリ25の不揮発性メモリには、CPU21の処理に必要なプログラム等を記憶する記憶部(図示省略)と共に、後述するパラメータ設定処理が行われた場合にパラメータを記憶するパラメータ記憶部26を有する。
本実施形態では、メモリ25にノッチフィルタを設定するためのプログラムが格納され、パラメータ記憶部26にノッチフィルタの設定、実行に要するパラメータが記憶される。なお、パラメータ記憶部26はメモリ25に記憶されていなくても磁気ディスク装置1内のいずれかの記憶領域に記憶されていればよい。
上記ノッチフィルタの設定処理について、図2及び図3を参照して説明する。図2はメモリ25に格納されたノッチフィルタを設定するための処理プログラムがCPU21にロードされ、メモリ25に用意されたパラメータ記憶部26との間でパラメータの読み出し、書き込みを行う構成を示している。また、図3は上記ノッチフィルタの設定処理の流れを示すフローチャートである。
磁気ディスク装置に於けるノッチフィルタの設計では、設計の見通しの良さの点から、離散化した伝達関数の周波数特性が望みのものとなるように、連続時間系伝達関数を基にパラメータ設計することがある。離散化にはいくつかの手法が知られているが、本実施形態では、周波数特性や計算効率等を考慮して、双一次変換での離散化を用いる。
図3において、まず、初期のサンプリング周期(第1のサンプリング周期)及び第1のパラメータでの第1の角周波数に於ける第1の絶対値を含む第1の伝達関数を計算する(ステップS11)。ここで、サンプリング周期を監視して第1のサンプリング周期が第2のサンプリング周期に変わったか否かを判断する(ステップS12)。第2のサンプリング周期に変わった場合には、第2のパラメータとして第1のパラメータを設定し(ステップS13)、第2のサンプリング周期及び第2のパラメータでの第1の角周波数に於ける第2の絶対値を含む第2の伝達関数を計算し(ステップS14)、第1の絶対値と第2の絶対値とを比較して一致するか否かを判断する(ステップS15)。ここで、第1の絶対値と第2の絶対値が一致しない場合には、第2のパラメータの減衰比に関する減衰比パラメータを計算し(ステップS16)、第2のパラメータの減衰比パラメータを変更して(ステップS17)、ステップS13での第2の伝達関数を計算し直す。ステップS15で第1の絶対値と第2の絶対値が一致する場合には、ノッチフィルタの設定処理を終了する。
すなわち、本実施形態では、サンプリング周期が第1のサンプリング周期とは異なる第2のサンプリング周期となったときに、第1のサンプリング周期及び第1のパラメータから計算される第1の伝達関数の第1の角周波数に於ける第1の絶対値と、第2のサンプリング周期及び第2のパラメータから計算される第2の伝達関数の第1の角周波数に於ける第2の絶対値が同じになるように第1のパラメータの内、減衰比に関する減衰比パラメータを変更して第2のパラメータとする。ここで、第1サンプリング周期が0のときは第1の伝達関数は第1のパラメータから計算される連続時間系のものとする。
双一次変換を用いた手法では、まず、サンプリング周期Tに於いて所望の特性が得られるように、(1)式で表されるノッチフィルタの連続時間伝達関数のパラメータωn,ζ,dp(ωn:抑圧角周波数,ζ:減衰比,dp:深さ)を決定する。
次に、双一次変換(Bilinear transform / Tustin変換)による周波数歪みを考慮し、(2)式でプリワープ(Prewarp)後の抑圧角周波数ωnTを求め、(3)式を用いてs領域からz領域へ変換する。
第1のサンプリング周期T1、第1のパラメータωn,ζ1,dpとして(4)式を用いて求めた第1の伝達関数の係数を、第1のサンプリング周期T1とは異なる第2のサンプリング周期T2でそのまま用いると、抑圧周波数がずれる。このため、サンプリング周期が変わるたびに伝達関数の係数を計算し直す必要がある。
しかしながら、第2のサンプリング周期T2、第1のパラメータωn,ζ1,dpとして(4)式を用いて求めた伝達関数の周波数特性は、図4(a)のゲイン特性、図4(b)の位相特性に示すようになり、特にゲインを抑圧する周波数幅が第1の伝達関数の第1の周波数特性と異なるため、所望の特性が得られない。
そこで、本実施形態では、サンプリング周期が変化しても、第1の角周波数ω≠ωnに於いて周波数特性がほぼ変わらないように、減衰比パラメータζをサンプリング周期によって変える。具体的には、第1のサンプリング周期T1、第1のパラメータωn,ζ1,dpとして(4)式を用いて求めた第1の伝達関数N[z,T1]の各第1の角周波数ω≠ωnに於ける第1の絶対値|N[ejωT1,T1]|と、第2のサンプリング周期T2、第2のパラメータωn,ζ2,dpとして(4)式を用いて求めた第2の伝達関数N[z,T2]の各第1の角周波数に於ける第2の絶対値|N[ejωT2,T2]|との第1の差が、第1の角周波数が1点のときは0と、第1の角周波数が複数点のときは各第1の角周波数での第1の差の絶対値の和が最小となるように第2のパラメータの減衰比パラメータζ2を決める。
第1の角周波数は、例えば実装上の最小深さ(量子化幅)となる角周波数範囲に他のノッチフィルタがある場合はその他のノッチフィルタの角周波数を設定し、他のノッチフィルタがない場合は、実装上の最小深さとなる角周波数を設定する。
他のノッチフィルタの角周波数に応じて設定した第1の角周波数ωに応じて、パラメータζ2計算に近似を用いてもよい。
また、別の実施形態として、第1のサンプリング周期が0、すなわち連続時間系の場合は、第1の伝達関数を(1)式で表される連続時間の伝達関数とし、第1の角周波数に於ける、連続時間系の伝達関数の絶対値と離散時間系の伝達関数が同じになるように、減衰比に関する減衰比パラメータζをサンプリング周期によって変えてもよい。
本実施形態により、図5(a)のゲイン特性、図5(b)の位相特性に示すように、サンプリング周期が変化しても常に所望の特性のノッチフィルタを得ることができる。ただし、ノッチフィルタの抑圧角周波数ωnがナイキスト周波数に近いと、ナイキスト周波数付近が特に歪む傾向にあるため、図6(a)のゲイン特性、図6(b)の位相特性に示すように、本実施形態を用いても乖離が生じる。このような場合は、低域への影響を低減するため第1の角周波数ωをωnよりも小さくした方がよい。
以下、具体的な実施例を説明する。
(1)実施例1
1点の第1の角周波数ωに於いて、(5)式を満たす第1のパラメータの減衰比パラメータζ1と第2のパラメータの減衰比パラメータζ2の関係は(6)式となる。そこで、第1のサンプリング周期T1が第2のサンプリング周期T2とは異なるときに、ノッチフィルタとして、(6)式から求めた第2のパラメータの減衰比パラメータζ2と、ωn,dp、第2のサンプリング周期T2を用いて(4)式により求めた第2の伝達関数を設定する。
1点の第1の角周波数ωに於いて、(5)式を満たす第1のパラメータの減衰比パラメータζ1と第2のパラメータの減衰比パラメータζ2の関係は(6)式となる。そこで、第1のサンプリング周期T1が第2のサンプリング周期T2とは異なるときに、ノッチフィルタとして、(6)式から求めた第2のパラメータの減衰比パラメータζ2と、ωn,dp、第2のサンプリング周期T2を用いて(4)式により求めた第2の伝達関数を設定する。
(2)実施例2
1点の第1の角周波数ωが抑圧角周波数ωnの近傍のとき、(6)式で表される第2のパラメータの減衰比パラメータζ2を(7)式で近似する。
1点の第1の角周波数ωが抑圧角周波数ωnの近傍のとき、(6)式で表される第2のパラメータの減衰比パラメータζ2を(7)式で近似する。
サンプリング周期Tが変化したときに本実施例で設計したノッチフィルタの周波数特性を図7(a)のゲイン特性、図7(b)の位相特性に示す。図7では、T1=1/50000、T2=1/60000, 1/70000としている。図7から、サンプリング周期Tが変化したときでも所望の特性が得られることがわかる。
(3)実施例3
(6)式で表される第2のパラメータの減衰比パラメータζ2を(8)式で近似する。
(6)式で表される第2のパラメータの減衰比パラメータζ2を(8)式で近似する。
(4)実施例4
図8は、実施例4のノッチフィルタの設定処理で、ノッチフィルタが複数段ある場合の設定選択処理を示すフローチャートである。すなわち、ノッチフィルタが複数段あり、各段のノッチフィルタの抑圧角周波数をωni(i=1,2,…)とし、dpの最小値dpminが|Ni[ejωT1,T1]|以下となる角周波数ωil,ωihを算出する(ステップS21)。
図8は、実施例4のノッチフィルタの設定処理で、ノッチフィルタが複数段ある場合の設定選択処理を示すフローチャートである。すなわち、ノッチフィルタが複数段あり、各段のノッチフィルタの抑圧角周波数をωni(i=1,2,…)とし、dpの最小値dpminが|Ni[ejωT1,T1]|以下となる角周波数ωil,ωihを算出する(ステップS21)。
このとき、第1のサンプリング周期T1に於いてi段目のゲインが一定値(例えば実装するときのパラメータdpの量子化幅)以上である周波数範囲内に他の段のノッチフィルタの抑圧角周波数ωnk, k≠i(ωil≦ωnk≦ωih)が存在するか判断し(ステップS22)、存在する場合、第1の角周波数ωをωnkとして(6)式を用いる(ステップS23)。
周波数範囲内に他の段のノッチフィルタがない場合は、ωniが十分に小さいが判断し(ステップS24)、小さいときは(8)式の近似を用い(ステップS25)、ωniが十分に小さくないときは(7)式の近似を用いる(ステップS26)。これによって少ない計算量で所望の特性が得られる。
(5)実施例5
複数点の第1の角周波数ω1,…,ωkに於いて、サンプリング周期が第1のサンプリング周期T1とは異なる第2のサンプリング周期T2のときに、ノッチフィルタとして、(9)式を最小にする第2のパラメータの減衰比パラメータζ2と、ωn,dp、第2のサンプリング周期T2を用いて(4)式から求めた第2の伝達関数を設定する。
複数点の第1の角周波数ω1,…,ωkに於いて、サンプリング周期が第1のサンプリング周期T1とは異なる第2のサンプリング周期T2のときに、ノッチフィルタとして、(9)式を最小にする第2のパラメータの減衰比パラメータζ2と、ωn,dp、第2のサンプリング周期T2を用いて(4)式から求めた第2の伝達関数を設定する。
(6)実施例6
1点の第1の角周波数ωに於いて、(10)式を満たすパラメータ第1のパラメータの減衰比パラメータζ1と第2のパラメータの減衰比パラメータζ2の関係は(11)式となるので、サンプリング周期T2で離散化するときに、ノッチフィルタとして、(11)式から求めた第2のパラメータの減衰比パラメータζ2と、ωn,dp、サンプリング周期T2を用いて(4)式から求めた第2の伝達関数を設定する。
1点の第1の角周波数ωに於いて、(10)式を満たすパラメータ第1のパラメータの減衰比パラメータζ1と第2のパラメータの減衰比パラメータζ2の関係は(11)式となるので、サンプリング周期T2で離散化するときに、ノッチフィルタとして、(11)式から求めた第2のパラメータの減衰比パラメータζ2と、ωn,dp、サンプリング周期T2を用いて(4)式から求めた第2の伝達関数を設定する。
(7)実施例7
1点の第1の角周波数ωが抑圧角周波数ωnの近傍のとき、(11)式で表される第2のパラメータの減衰比パラメータζ2を(12)式で近似する。
1点の第1の角周波数ωが抑圧角周波数ωnの近傍のとき、(11)式で表される第2のパラメータの減衰比パラメータζ2を(12)式で近似する。
サンプリング周期Tで離散化したときに本実施例で設定したノッチフィルタの周波数特性を図9(a)のゲイン特性、図9(b)の位相特性に示す。図9では、T2=1/50000, 1/60000, 1/70000としている。図9から、サンプリング周期Tが変化したときでも所望の特性が得られることがわかる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…磁気ディスク装置、10…ヘッドディスク・アッセンブリ(HDA)、11…磁気ディスク、12…スピンドルモータ(SPM)、13…アーム、14…ロードビーム、15…磁気ヘッド、16…ボイスコイルモータ、17…ヘッドアンプIC、20…システム・オン・チップ(SOC)、21…マイクロプロセッサ(CPU)、22…R/Wチャネル、23…ディスクコントローラ、24…位置決めコントローラ、25…メモリ、26…パラメータ記憶部。
Claims (10)
- ノッチフィルタの少なくとも抑圧角周波数、減衰比、深さに関する第1のパラメータと、前記第1のパラメータを設計する際に想定した第1のサンプリング周期と、を記憶するパラメータ記憶部と、
連続時間系の伝達関数及び双一次変換を用いて前記サンプリング周期と前記パラメータとから離散時間系の伝達関数を計算する計算部と
を具備し、
前記計算部は、前記サンプリング周期が前記第1のサンプリング周期とは異なる第2のサンプリング周期の場合、前記第1のパラメータの内、前記第2のサンプリング周期での前記減衰比に関する減衰比パラメータを、前記第1のサンプリング周期及び第1のパラメータから計算される第1の伝達関数の第1の角周波数に於ける第1の絶対値と、前記第2のサンプリング周期及び第2のパラメータから計算される第2の伝達関数の第1の角周波数に於ける第2の絶対値とに基づいて計算して、ノッチフィルタとして前記第2の伝達関数を設定する、
磁気ディスク装置。 - 前記第1のサンプリング周期が連続時間の場合、前記第1の伝達関数は第1のパラメータから計算される連続時間系の伝達関数とする、請求項1記載の磁気ディスク装置。
- 前記計算部は、前記第1の角周波数が1つのとき、前記第1の伝達関数の第1の角周波数に於ける第1の絶対値と、前記第2のサンプリング周期での第2の伝達関数の第1の角周波数に於ける第2の絶対値の第1の差が0となるように前記第2のサンプリング周期での第2のパラメータの減衰比パラメータを計算する、請求項1または2記載の磁気ディスク装置。
- 前記計算部は、前記第2のサンプリング周期での第2のパラメータの減衰比パラメータを近似で求める請求項1または2記載の磁気ディスク装置。
- 前記ノッチフィルタが複数段で構成されるとき、さらに前記ノッチフィルタの抑圧角周波数に基づく減衰比パラメータ計算切り替え部を備え、
前記減衰比パラメータ計算切り替え部は、前記ノッチフィルタの抑圧角周波数に応じて事前に求められ保存されていた判断パラメータに基づき、近似を用いない計算式と複数の近似式を選択して減衰比パラメータを計算する、請求項1または2記載の磁気ディスク装置。 - 前記減衰比パラメータ計算切り替え部は、前記ノッチフィルタの抑圧角周波数が十分に小さい時、サンプリング周期変更前のノッチフィルタのゲインが一定値以上となる周波数範囲に他のノッチフィルタの抑圧角周波数がある時、その他の時の判断パラメータを持ち、これに応じて減衰比パラメータの計算に用いる計算式を切り替える、請求項5記載の磁気ディスク装置。
- 前記計算部は、前記第1の角周波数が複数のとき、前記第1の伝達関数の各第1の角周波数に於ける各第1の絶対値と、前記第2のサンプリング周期での第2の伝達関数の各第1の角周波数に於ける各第2の絶対値の第1の差の第1の絶対値の和が最小となるように前記第2のサンプリング周期での第2のパラメータの減衰比パラメータを求める
請求項1または2記載の磁気ディスク装置。 - 前記計算部は、前記ノッチフィルタが複数段あるときに、段毎に前記第2のサンプリング周期での第2のパラメータの減衰比に関する減衰比パラメータを求める
請求項1または2記載の磁気ディスク装置。 - 磁気ディスクに記録される位置情報のサンプリング周期が変化する磁気ディスク装置に用いられ、前記サンプリング周期とノッチフィルタの少なくとも抑圧角周波数、減衰比、深さのパラメータとから、双一次変換を用いて伝達関数を計算して前記ノッチフィルタを設定する方法であって、
前記サンプリング周期が第1のサンプリング周期とは異なる第2のサンプリング周期となったときに、第1のパラメータの内、前記第2のサンプリング周期での前記減衰比に関する減衰比パラメータを、前記第1のサンプリング周期及び第1のパラメータから計算される第1の伝達関数の第1の角周波数に於ける第1の絶対値と、前記第2のサンプリング周期及び第2のパラメータから計算される第2の伝達関数の第1の角周波数に於ける第2の絶対値とに基づいて計算したものを第2のパラメータとし、ノッチフィルタとして前記第2の伝達関数を設定する、磁気ディスク装置のノッチフィルタ設定方法。 - 前記第1のサンプリング周期が連続時間の場合、前記第1の伝達関数は第1のパラメータから計算される連続時間系の伝達関数とする、請求項9記載の磁気ディスク装置のノッチフィルタ設定方法。
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