JP2024046448A - 研削装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】節水を図りつつ、コンタクト軸への研削屑の付着を確実に防ぐことができる研削装置を提供すること。【解決手段】研削装置1が備えるリニアゲージ31は、コンタクト軸38と、該コンタクト軸38を鉛直方向に昇降可能に支持するエアベアリング37と、自重で降下したコンタクト軸38の高さ位置を検知する検知部40と、コンタクト軸38を上昇させる上昇機構39と、ケース36から突出するコンタクト軸38の側面に水膜を形成する水膜形成ノズル431と、該水膜形成ノズル431に供給する水の水量を調整する絞り弁(水量調整部)47とを備え、制御部90は、ウェーハWが予め設定した仕上げ厚みに研削されるまでは該水膜形成ノズル431に供給する水の水量を少量の第1流量に設定し、ウェーハWが仕上げ厚みに研削されると該水膜形成ノズル431に供給する水の水量を第1流量よりも多い第2流量に増量する。【選択図】図3

Description

本発明は、チャックテーブルに保持されたウェーハを研削砥石によって研削する研削装置に関する。
チャックテーブルに保持されたウェーハを研削砥石によって研削する研削装置においては、研削加工中のウェーハの厚みが厚み測定器によって測定されるが、厚み測定器には、ウェーハの上面高さとチャックテーブルの上面高さをそれぞれ測定し、両者の差によってウェーハの厚みを求めるものがある。そして、このような厚み測定器によって測定されるウェーハの厚みが所定の厚みになるまでウェーハを研削している。
ところで、厚み測定器には、チャックテーブルの上面またはチャックテーブルに保持されたウェーハの上面の高さを検知するリニアゲージが用いられることがある(例えば、特許文献1,2参照)。このリニアゲージは、先端を測定面に接触または測定面から所定距離上に離して位置づけるコンタクト軸と、該コンタクト軸を鉛直方向に昇降可能に支持するエアベアリングと、自重で降下したコンタクト軸の高さ位置を検知する検知部と、コンタクト軸を上昇させる上昇機構と、エアベアリングと検知部および上昇機構を収容するケースと、コンタクト軸のケースから突出する突出部の側面に水膜を形成する水膜形成ノズルを含んで構成されている。
上記リニアゲージにおいて、コンタクト軸のケースから突出する突出部の側面に水膜を形成することによって、研削砥石の回転によって周囲に飛散する研削水に含まれる研削屑のコンタクト軸への付着を防ぐようにしている。このため、研削加工中においては、水膜形成ノズルからコンタクト軸のケースからの突出部に向かって水を継続的に噴射している。
特開2020-118503号公報 特開2022-067788号公報
リニアゲージにおいて、前述のようにウェーハの研削加工中に水膜形成ノズルからコンタクト軸のケースからの突出部に向かって水を継続的に噴射すると、多くの水を消費するという問題がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、その目的は、節水を図りつつ、コンタクト軸への研削屑の付着を確実に防ぐことができる研削装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明は、チャックテーブルの保持面に保持されたウェーハを研削砥石で研削する研削装置であって、測定面となる、該保持面の径方向外側の該チャックテーブルの上面の高さ、または、該チャックテーブルの保持面に保持されたウェーハの上面の高さを測定するリニアゲージと、制御部と、を備え、該リニアゲージは、先端を該測定面に接触または先端を該測定面から所定距離上に離して位置づけるコンタクト軸と、該コンタクト軸を鉛直方向に昇降可能に支持するエアベアリングと、自重で降下した該コンタクト軸の高さ位置を検知する検知部と、該コンタクト軸を上昇させる上昇機構と、該エアベアリングと該検知部および該上昇機構を収容するケースと、該ケースの底板に形成され該コンタクト軸の先端部分を挿通させる挿通孔と、該ケースの底板に形成され該挿通孔に連通し該ケースから突出する該コンタクト軸の側面に水膜を形成する水膜形成ノズルと、該水膜形成ノズルに供給する水の水量を調整する水量調整部と、を備え、該制御部は、ウェーハが予め設定した仕上げ厚みに研削されるまでは該水量調整部によって該水膜形成ノズルに供給する水の水量を少量の第1流量に設定する第1流量制御部と、ウェーハが仕上げ厚みに研削されると該水膜形成ノズルに供給する水の水量を該水量調整部によって該第1流量よりも多い第2流量に増量する第2流量制御部と、該コンタクト軸を上昇させる前に該第2流量制御部によって増量された水を該水膜形成ノズルから噴出させ該水膜形成ノズルと該エアベアリングのとの間における該コンタクト軸の側面を水で満たした状態にした後に該コンタクト軸を上昇させるコンタクト軸上昇制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、リニアゲージによって測定されるウェーハの厚みが所定の仕上げ厚みに達するまでは水膜形成ノズルに供給される水の量を少量である第1流量に設定し、ウェーハが所定の仕上げ厚みまで研削されると、水膜形成ノズルに供給される水の量を第1流量よりも多い第2流量へと増量し、ウェーハの研削加工後に上昇するリニアゲージのコンタクト軸の側面を水で満たした状態とするようにしたため、節水を図りつつ、ウェーハの研削加工後に上昇するコンタクト軸への研削屑の付着を確実に防ぐことができ、該コンタクト軸を抵抗なくスムーズに上昇させることができる。
本発明に係る研削装置の一部を破断して示す斜視図である。 図1のA部拡大詳細図である。 本発明に係る研削装置のリニアゲージの構成を示す部分側断面図である。 図3の要部拡大詳細図であって、(a)はウェーハが仕上げ厚みに研削される前の状態を示す図、(b)はウェーハが仕上げ厚みに研削された後の状態を示す図である。 本発明に係る研削装置における研削砥石の研削面の高さの時間変化を示す図である。 本発明に係る研削装置におけるウェーハの研削手順を示すフローチャートである。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
まず、本発明に係る研削装置の構成を図1に基づいて以下に説明する。なお、以下の説明においては、図1に示す矢印方向をそれぞれX軸方向(左右方向)、Y軸方向(前後方向)、Z軸方向(上下方向)とする。
[研削装置の構成]
図1に示す研削装置1は、被加工物である円板状のウェーハWを研削加工するものであって、次の構成要素を備えている。すなわち、研削装置1は、ウェーハWを保持して軸心回りに回転するチャックテーブル10と、該チャックテーブル10に吸引保持されたウェーハWを研削加工する研削ユニット20と、研削加工中のウェーハWの厚みを測定する厚み測定器30と、研削ユニット20をチャックテーブル10の保持面11aに対して垂直方向(Z軸方向)に昇降させる研削送り手段70と、チャックテーブル10を保持面11aに対して水平方向(Y軸方向)に移動させる水平移動機構80と、制御部90(図3参照)を主要な構成要素として備えている。
ここで、ウェーハWは、単結晶のシリコン母材で構成されており、図1に示す状態において下方を向いている表面には、複数の不図示のデバイスが形成されており、これらのデバイスは、ウェーハWの表面に貼着された保護テープTによって保護ざれている。そして、ウェーハWは、その表面(図1においては下面)が保護テープTを介してチャックテーブル10の保持面11aに吸引保持され、裏面(図1においては上面)が研削ユニット20によって研削される。
次に、研削装置1の主要な構成要素であるチャックテーブル10、研削ユニット20、厚み測定器30、研削送り手段70、水平移動機構80及び制御部90の構成についてそれぞれ説明する。
(チャックテーブル)
チャックテーブル10は、円板状の部材であって、円板状の枠体10Aと、該枠体10Aの中央部に組み込まれたポーラス部材11によって構成されている。ここで、ポーラス部材11は、多孔質のセラミックなどで構成されており、その上面が円板状のウェーハWを吸引保持する保持面11aを構成している。
そして、チャックテーブル10は、不図示の回転駆動機構によって軸心回りに所定の速度で回転駆動される。すなわち、チャックテーブル10は、その中心から下方に向かって垂直に一体に延びる回転軸12を備えており、この回転軸12が不図示の回転駆動機構によって所定の速度で回転駆動される。なお、図示しないが、チャックテーブル10のポーラス部材11は、真空ポンプなどの不図示の吸引源に選択的に接続される。
また、本実施形態に係る研削装置1は、Y軸方向(前後方向)に長い矩形ボックス状のベース2を備えており、このベース2に開口するY軸方向に長い矩形の開口部3にはチャックテーブル10が臨んでいる。そして、開口部3のチャックテーブル10の周囲は、矩形プレート状のカバー4によって覆われており、開口部3のカバー4の前後(-Y方向と+Y方向)の部分は、カバー4と共に移動して伸縮する蛇腹状の伸縮カバー5,6によってそれぞれ覆われている。したがって、チャックテーブル10がY軸上のどの位置にあっても、開口部3は、カバー4と伸縮カバー5,6によって常に閉じられており、開口部3からベース2内への異物の侵入が防がれる。
(研削ユニット)
研削ユニット20は、ホルダ21に固定されたスピンドルハウジング22と、該スピンドルハウジング22に収容されたスピンドルモータ23と、該スピンドルモータ23によって回転駆動される垂直なスピンドル24と、該スピンドル24の下端に取り付けられた円板状のマウント25と、該マウント25の下面に着脱可能に装着された研削ホイール26とを備えている。ここで、研削ホイール26は、円板状の基台26aと、該基台26aの下面に円環状に取り付けられた加工具である複数の環状砥石26bによって構成されている。なお、環状砥石26bは、ウェーハWを研削するための矩形ブロック状の加工具であって、その下面は、ウェーハWの上面(被研削面)に接触する研削面を構成している。
また、チャックテーブル10の近傍には、逆L字状に屈曲するノズル27が配置されており、このノズル27からは、研削加工中の研削砥石26bとウェーハWとの接触部である研削領域に向けて純水などの研削水が供給される。
(厚み測定器)
厚み測定器30は、チャックテーブル10に保持された研削加工中のウェーハWの厚みを測定するものであって、研削加工中のウェーハWの上面に接触して該上面の高さを測定するリニアゲージ31と、チャックテーブル10の枠体10Aの上面に接触して該上面の高さを測定するリニアゲージ32を備えており、一方のリニアゲージ31によって測定されるウェーハWの上面高さから他方のリニアゲージ32によって測定される枠体10Aの上面高さを差し引くことによって、研削加工中のウェーハWの厚みが求められる。
図1および図2に示すように、ベース2上のチャックテーブル10近傍には、円柱状の支柱33が立設されており、この支柱33からチャックテーブル10の上方に向かってそれぞれ水平に延びる一対のアーム34,35の各先端にリニアゲージ31,32がそれぞれ取り付けられている。なお、この厚み測定器30の構成の詳細については後述する。
(研削送り手段)
研削送り手段70は、研削ユニット20をチャックテーブル10の保持面11aに対して垂直な方向(Z軸方向)に沿って昇降させるものであって、ベース2の上面の+Y軸方向端部(後端部)上に垂直に立設された矩形ボックス状のコラム71の-Y軸方向端面(前面)に配置されている。この研削送り手段70は、ホルダ21の背面に取り付けられた矩形プレート状の昇降板72を、ホルダ21及び該ホルダ21に保持されたスピンドル24と研削ホイール26と共に左右一対のガイドレール73に沿ってZ軸方向に昇降させるものである。ここで、左右一対のガイドレール73は、コラム71の前面に垂直且つ互いに平行に配設されている。
また、左右一対のガイドレール73の間には、回転可能なボールネジ74がZ軸方向(上下方向)に沿って垂直に立設されており、該ボールネジ74の上端は、駆動源である正逆転可能なパルスモータ75に連結されている。ここで、パルスモータ75は、コラム71の上面に取り付けられた矩形プレート状のブラケット76を介してコラム71に縦置き状態で取り付けられている。また、ボールネジ74の下端は、コラム71に回転可能に支持されており、このボールネジ74には、昇降板72の背面に後方(+Y軸方向)に向かって水平に突設された不図示のナット部材が螺合している。
したがって、パルスモータ75を起動してボールネジ74を正逆転させれば、このボールネジ74に螺合する不図示のナット部材が取り付けられた昇降板72が一対のガイドレール73に沿って研削ユニット20と共に上下動するため、研削ユニット20が昇降して研削砥石26bのウェーハWに対する研削量(研削代)が設定される。
(水平移動機構)
水平移動機構80は、チャックテーブル10を保持面11aに対して水平方向(Y軸方向)に移動させる機構であって、図1に示すように、ベース2の内部に収容された矩形ブロック状の内部ベース81の上に配設されている。この水平移動機構80は、ブロック状のスライダ82を備えており、このスライダ82は、Y軸方向(前後方向)に沿って互いに平行に配設された左右一対のガイドレール83に沿ってY軸方向に摺動可能である。したがって、このスライダ82に支持されたチャックテーブル10と不図示の回転駆動機構は、スライダ82と共にY軸方向に沿って摺動可能である。
そして、内部ベース81上の左右一対のガイドレール83の間には、Y軸方向(前後方向)に延びる回転可能なボールネジ84が配設されており、該ボールネジ84のY軸方向一端(図1の左端)は、駆動源である正逆転可能なパルスモータ85に連結されている。また、ボールネジ84のY軸方向他端(図1の右端)は、内部ベース81上に立設された軸受86によって内部ベース81に回転可能に支持されている。そして、このボールネジ84には、スライダ82から下方に向かって突設された不図示のナット部材が螺合している。
したがって、パルスモータ85を起動してボールネジ84を正逆転させると、このボールネジ84に螺合する不図示のナット部材がスライダ82と共にボールネジ84に沿ってY軸方向(前後方向)に摺動するため、このスライダ82と共にチャックテーブル10もY軸方向に沿って一体的に移動する。この結果、チャックテーブル10の保持面11aに吸引保持されたウェーハWもY軸方向に沿って移動する。
(制御部)
制御部90は、制御プログラムにしたがって演算処理を行うCPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などの記憶部などを備えている。この制御部90は、チャックテーブル10、研削ユニット20、厚み測定器30、研削送り手段70及び水平移動機構80をそれぞれ制御するが、厚み測定器30のリニアゲージ31,32にそれぞれ設けられた後述の供給口433,65(図2参照)に供給する水の量を第1流量に設定する第1流量制御部91と、供給口433,65に供給する水の量を第1流量よりも多い第2流量に増量する第2流量制御部92と、各リニアゲージ31,32に設けられた後述のコンタクト軸38(図3参照)を上昇させるコンタクト軸上昇制御部93を備えている(図3参照)。なお、これらの第1流量制御部91と第2流量制御部92及びコンタクト軸上昇制御部93の作用の詳細については後述する。
ここで、本発明の主要部を構成する前記厚み測定器30の構成の詳細を図2および図3に基づいて以下に説明する。
[厚み測定器の構成の詳細]
厚み測定器30を構成する一対のリニアゲージ31,32の基本構成は同じであるため、以下、一方のリニアゲージ31の構成を主として説明する。なお、図3においては、図2に示すアーム34,35を省略して簡略化して図示している。
図3に示すように、リニアゲージ31は、矩形ボックス状のケース36を備えており、このケース36内には、エアベアリング37によって非接触で垂直方向(Z軸方向)に上下動可能に支持されたコンタクト軸38と、該コンタクト軸38を上昇させる上昇機構39と、自重によってウェーハWの上面に先端が接触するコンタクト軸38の高さ位置を検知する検知部40が収容されている。ここで、検知部40は、垂直に配されたスケール401と、該スケール401に付された目盛を光学的に読み取るセンサ402を備えており、スケール401の上端とコンタクト軸38の上端とは、水平に配された連結板41によって連結されている。したがって、スケール401とコンタクト軸38は、連結板41と共に一体に昇降する。なお、センサ402は、ケース36の内壁のスケール401に対向する箇所に固定されている。
前記エアベアリング37のハウジング371には、複数のエア通路372が形成されており、これらのエア通路372は、コンタクト軸38の外周面に向かって開口している。そして、エア通路372には、エア配管68によってエアコンプレッサなどのエア供給源42が接続されている。ここで、コンタクト軸38は、その先端部(下端部)がケース36の底板36Aに形成された挿通孔36aを貫通してケース36の下方へと突出しており、このコンタクト軸38の突出部38Aの周囲には、ケース36の底板36Aに取り付けられた水膜形成手段43が設けられている。そして、コンタクト軸38の突出部38Aの下端からは小径のプローブ38aが下方に向かって一体に延びており、このプローブ38aの先端がチャックテーブル10の保持面11a上に保持されたウェーハWの上面に接触している。なお、本実施形態では、コンタクト軸38のプローブ38aの先端がウェーハWに接触しているが、このプローブ38aの先端がウェーハWの上面から所定の距離上に位置するようにコンタクト軸38を位置づけるようにしてもよい。
ところで、前記水膜形成手段43は、コンタクト軸38のケース36から下方へと突出する突出部38Aが中心を貫通する水膜形成ノズル431を備えており、この水膜形成ノズル431内には複数の水路432が形成されている。そして、各水路432の一端は、コンタクト軸38の突出部38Aの外周面に向かって開口しており、各水路432の他端は、水膜形成ノズル431に取り付けられた供給口433に接続されている。ここで、供給口433は、水配管(第2供給路)44を経てウォータポンプなどの水源45に接続されており、水配管44には、電磁開閉弁(第2バルブ)46と流量調整用の絞り弁(流量調整バルブ)47が接続されている。なお、電磁開閉弁46と絞り弁47は、制御部90に電気的に接続されており、その開閉動作が制御部90によって制御される。
また、ケース36内に収容された前記上昇機構39は、シリンダ391と、該シリンダ391内に上下摺動可能に嵌装されたピストン392と、該ピストン392から上方に向かって一体に延びるピストンロッド393を備えている。ここで、ピストンロッド393は、シリンダ391を貫通して上方に向かって突出しており、その上端が連結板41の下面に選択的に当接する。
ところで、前記シリンダ391内は、ピストン392によって上部室S1と下部室S2とに区画されており、これらの上部室S1と下部室S2には、エア供給源42からエアが選択的に供給される。すなわち、エア供給源42から延びるエア配管48には電磁切換弁49が設けられており、この電磁切換弁49から延びる2つのエア配管50,51は、上昇機構39のシリンダ391内の上部室S1と下部室S2にそれぞれ接続されている。なお、電磁切換弁49は、制御部90に電気的に接続されており、その切換動作が制御部90によって制御される。
以上のコンタクト軸38と、該コンタクト軸38を非接触で上下動可能に支持するエアベアリング37と、コンタクト軸38を上昇させる上昇機構39と、コンタクト軸38の高さ位置を検知する検知部40などを収容するケース36の側板36Bの上部には、排気口36bが開口しており、ケース36内は、排気口36bに接続された排気管52と、該排気管52に設けられた排気弁53によって大気中に選択的に開放される。なお、排気弁53は、制御部90に電気的に接続されており、その開閉動作が制御部90によって制御される。または、制御部90によってオリフィス径が調整される。なお、排気弁53は、内部にスプリングを配置したレギュレータを用いて、ケース36内が一定の圧力になるようにオリフィス径を調整するように構成されていて、電気的に接続されていなくてもよい。
ここで、チャックテーブル10の枠体10Aの上面の高さを検知する他方のリニアゲージ32も以上において説明した一方のリニアゲージ31と同様に構成されているが、これらのリニアゲージ31,32の熱変形を防いでウェーハWの厚みを高精度に検出することができるように、図2に示すように、各リニアゲージ31,32とこれらを支持するアーム34,35は、冷却ノズル54,55から供給される冷却水によって冷却される。すなわち、図2に示すように、支柱33の上面に取り付けられた2つのニップル56,57には、水源45から延びる水配管(第1供給路)58,59がそれぞれ接続されており、各水配管58,59には、電磁開閉弁(第1バルブ)60,61と流量調整用の絞り弁(流量調整バルブ)62,63がそれぞれ設けられている。各ニップル56,57には、支柱33の内部と各冷却ノズル54,55に形成された水供給路54A,55Aがそれぞれ接続されており、これらの水供給路54A,55Aからは下方に向かう複数の分岐路54a,55aが各冷却ノズル54,55の長手方向に沿って適当な間隔でそれぞれ分岐している。そして、これらの分岐路54a,55aは、各アーム34,35と、各アーム34,35の先端に取り付けられたリニアゲージ31,32に向かってそれぞれ開口している。なお、電磁開閉弁60,61と絞り弁62,63は、制御部90に電気的にそれぞれ接続されており、これらの開閉動作が制御部90によってそれぞれ制御される。
また、図2に示すように、水配管59から分岐する水配管64は、他方のリニアゲージ32に設けられた供給口65に接続されており、水配管64には、電磁開閉弁(第2バルブ)66と絞り弁(流量調整バルブ)67が設けられており、これらの電磁開閉弁66と絞り弁67は、制御部90に電気的に接続されてその開閉動作が制御部90によって制御される。
[研削装置の作用]
次に、以上のように構成された研削装置1の作用を図4~図6を参照しながら以下に説明する。
研削装置1によるウェーハWの研削に際しては、まず、研削加工すべきウェーハWがチャックテーブル10の保持面11aに保持される。すなわち、ウェーハWが保護テープT(図1参照)を下にしてチャックテーブル10の保持面11a上に載置されと、チャックテーブル10のポーラス部材11が真空ポンプなどの不図示の吸引源に接続され、該ポーラス部材11が真空引きされる。すると、ポーラス部材11に負圧が発生し、この負圧に引かれてウェーハWがチャックテーブル10の保持面11a上に吸引保持される。
次に、図1に示す水平移動機構80を駆動してチャックテーブル10を+Y軸方向(後方)に移動させ、該チャックテーブル10に吸引保持されているウェーハWを研削ユニット20の研削ホイール26の下方に位置決めする。すなわち、パルスモータ85が起動されてボールネジ84が回転すると、このボールネジ84に螺合する不図示のナット部材が取り付けられたスライダ82がチャックテーブル10などと共に左右一対のガイドレール83に沿って+Y軸方向に摺動するため、チャックテーブル10の保持面11aに保持されているウェーハWが研削ユニット20の研削ホイール26の下方に位置決めされる。なお、このとき、研削砥石26bの下面(研削面)がウェーハWの中心を通るように両者の水平位置関係が調整される。
その後、研削送り手段70が駆動されて研削ユニット20が下降し、該研削ユニット20の研削26に取り付けられた研削砥石26bによってウェーハWの研削が開始されるとともに(図6のステップS1)、制御部90の第1流量制御部91によって、厚み測定器30のリニアゲージ31,32にそれぞれ設けられた供給口433,65(図2参照)に水源45から第1の流量の水が供給される(図6のステップS2)。
ウェーハWの研削においては、研削ホイール26の研削砥石26bがその研削面(下面)の高さが図5に示す原点高さh0から空転しながら速度V1でエアカットが開始される高さh1まで時間T1の間だけ下降する。そして、研削砥石26bの研削面が高さh1となるまで研削砥石26bが時間t1において下降すると、研削砥石26bの研削面の高さが図5に示すh2になるまで速度V1よりも遅い速度V2(<V1)でエアカットが時間T2だけ行われる。
上記エアカットが行われて研削砥石26bがその研削面の高さが図5に示すh2となるまで加工した時点(時間t2)で、該研削砥石26bの研削面がウェーハWの上面(被研削面)に接触するが、このように研削砥石26bの研削面がウェーハWの上面に接触すると、該研削砥石26bが第1の送り速度V3で下降してウェーハWの上面が時間t3まで研削される。このウェーハWの研削は、研削砥石26bの研削面の高さが図5に示すh3となる時間T3の間だけ行われる。この研削におけるウェーハWの研削代は、(h2-h3)となる。なお、第1の送り速度V3は、エアカット時の研削砥石26bの下降速度V2と同程度に設定される(V3≒V2)。
そして、研削砥石26bが時間t3において図5に示すh3まで下降してウェーハWが研削砥石26bによって時間T3(=t3-t2)だけ研削されると、研削砥石26bは、その研削面の高さが図5に示すh4となるまで第1速度V3よりも遅い速度V4(<V3)で時間T4(=t4-t3)の間だけ下降してウェーハWをさらに研削する。このときのウェーハWの研削代は、(h4-h3)となり、結局、2段階の研削によってウェーハWは、(h2-h4)の研削代分だけ所定の仕上げ厚みとなるように研削される。
ここで、ウェーハWの研削加工中においては、該ウェーハWの厚みが厚み測定器30によって測定される(図6のステップS3)。厚み測定器30によるウェーハWの厚みの測定においては、一方のリニアゲージ31によって測定されるウェーハWの上面高さから他方のリニアゲージ32によって測定されるチャックテーブル10の枠体10Aの上面高さを差し引いた値として算出される。以下、一方のリニアゲージ31によるウェーハWの上面高さの測定について説明する。
リニアゲージ31によるウェーハWの上面高さの測定に際しては、図3に示す電磁切換弁49が図示のように切り換えられ、エア供給源42からのエアがエア配管50から上昇機構39のシリンダ391内の上部室S1に供給される一方、シリンダ391内の下部室S2のエアがエア配管51から電磁切換弁49を経て大気中に排出される。このため、ピストン392とピストンロッド393は、上部室S1の圧力によって下降し、ピストンロッド393は、連結板41から離間して該連結板41の下方に位置している。
また、同時にエア供給源42からはエアがエア配管68を経てエアベアリング37のハウジング371に形成されたエア通路372へと供給され、これらのエア通路372に供給されたエアは、各エア通路372の開口端からコンタクト軸38の外周面に向けて吹き付けられる。このため、コンタクト軸38は、エアベアリング37によって非接触で上下に摺動可能に支持される。したがって、コンタクト軸38は、自重によってそのプローブ38aの先端がウェーハWの上面に接触し、ウェーハWの上面の高さ変化に応答性良く追従して上下動する。このため、コンタクト軸38に連結された連結板41と該連結板41に取り付けられた検知部40のスケール401がコンタクト軸38と共に上下動し、スケール401の目盛がセンサ402によって光学的に読み取られることによって、ウェーハWの上面高さが高精度に測定される。そして、同様に、他方のリニアゲージ32によっても、チャックテーブル10の枠体10Aの上面高さが高精度に測定されるため、一方のリニアゲージ31によって測定されるウェーハWの上面高さから他方のリニアゲージ32によって測定されるチャックテーブル10の枠体10Aの上面高さを差し引くことによって、研削加工中のウェーハWの厚みが求められる(図6のステップS3)。
なお、前述のように、エア供給源42からエア配管68を経てエアベアリング37のハウジング371に形成されたエア通路372へと供給されたエアの一部は、ハウジング371から漏れてケース36内に滞留するが、このエアは、ケース36の側板36Bに形成された排気口36bから大気中に排出されるため、ケース36の圧力上昇が防がれる。
そして、厚み測定器30によってウェーハWの厚みが測定されている状態では、図2に示す水源45から冷却水が水配管58,59を経て各冷却ノズル54,55へとそれぞれ供給され、各冷却ノズル54,55へと供給された冷却水は、各水供給路54A,55Aから各分岐路54a,55aへと流れ、各分岐路54a,55aから各アーム34,35や各リニアゲージ31,32に向けてそれぞれ噴出する。このため、各アーム34,35や各リニアゲージ31,32が冷却水によって冷却され、これらのアーム34,35やリニアゲージ31,32の熱変形が防がれる。この結果、研削加工中のウェーハWの厚みがリニアゲージ31,32によって高精度に測定される。
さらに、ウェーハWの研削加工中においては、例えば、一方のリニアゲージ31については、図3に示す水源45から水が水配管44を経て水膜形成手段43の供給口433へと供給され、供給口433へと供給された水は、水膜形成ノズル431内に形成された水路432からコンタクト軸38のケース36の下方へと突出する突出部38Aの外周面に向かって噴射される。この場合の水の噴射量は、前述のように少量である第1流量(本実施形態では、0.25リットル/min)であり、水圧も比較的低い(本実施形態では、7kPa)ため、図4(a)に示すように、供給口433から水路432を経てコンタクト軸38に向かって噴射される水によってコンタクト軸38の突出部38Aとその先端のプローブ38aの外周面には比較的厚みの薄い水膜f1が形成され、この水膜f1によってコンタクト軸38の突出部38Aとプローブ38aの外周面への研削水や該研削水に含まれる研削屑の付着が防がれる。また、薄い水膜f1の外側をエアベアリング37に使用したエアが排気される。
以上のように、水膜形成手段43によってコンタクト軸38の突出部38Aに向かって水を噴射して該突出部38Aとプローブ38aの外周面に水膜f1を形成しつつ、研削加工中のウェーハWの厚みを厚み測定器30によって測定すると(図6のステップS3)、制御部90は、測定されたウェーハWの厚みが所定の仕上げ厚みに達したか否かを判定する(図6のステップS4)。厚み測定器30によって測定されるウェーハWの厚みが図5に示す時間t4(研削砥石26bの研削面の高さがh4に達した時間)において所定の仕上げ厚みに達すると(ステップS4:Yes)、例えば、一方のリニアゲージ31においては、制御部90の第2流量制御部92は、電磁開閉弁60を閉じて冷却ノズル54へと向かう冷却水の流れを遮断するとともに、電磁開閉弁46を開くとともに、絞り弁47のオリフィス径(開度)を大きくして水膜形成ノズル431に供給する水を第1の流量よりも大きな第2流量に増量する(図6のステップS5)。なお、他方のリニアゲージ32においても、供給口65(図2参照)に供給する水も同様に第2流量に増量される。
例えば、一方のリニアゲージ31において、水膜形成ノズル431への水の供給量を第1流量から第2流量(本実施形態では、2.0リットル/min)へと増量すると、それに伴って水路432内の水圧も高まり(本実施形態では、100kPa )、図4(b)に示すように、供給口433から水路432を経てコンタクト軸38に向かって噴射される水によってコンタクト軸38の突出部38Aとその先端のプローブ38aの外周面には比較的大きな厚みの水膜f2が形成され、この厚い水膜f2によってコンタクト軸38の突出部38Aとプローブ38aの外周面への研削水や該研削水に含まれる研削屑の付着が効果的に防がれる。つまり、コンタクト軸38の突出部38Aとプローブ38aとの間を水膜f2が満たし、その水膜f2の水圧によって、該研削水に含まれる研削屑が除去され、研削屑の付着を防止している。なお、水膜形成ノズル431への水の供給量を第1流量から第2流量へと増量する際に、絞り弁47のオリフィス径(開度)を大きくするのではなく、水配管(第1供給路)58を流れていた水を水配管(第2供給路)44に流すようにしてもよい。そのため、接続配管99、バルブ95,97を備え、制御部は、バルブ95を閉じ、バルブ97を開く。ここで、図3に示す96,98は、他方のリニアゲージ32側に設けられたバルブである。
また、コンタクト軸38の外側面には、特開2018-070832号公報に開示のような撥水性および滑水性のコーティングが施されている。そして、水膜形成ノズル431への水の供給量が第2流量に増量された際に、その水膜f2の水圧によって研削水や該研削水に含まれる研削屑の除去を容易にすることができる。
上述のように、図5に示す時間t4においてウェーハWが所定の仕上げ厚みまで研削されると(ステップS4:Yes)、前述のように水膜形成ノズル431への水の供給量が第1流量から第2流量へと増量され(ステップS5)、研削砥石26bの研削面の高さを図5に示すh4に保持したまま(つまり、研削砥石26bの切り込み量を0としたまま)、回転する研削砥石26bによってウェーハWの被研削面を時間t5まで所定時間T5の間だけ研削するスパークアウト研削を行う。したがって、このスパークアウト研削における研削砥石26bの下降速度V5は、0となる(V5=0)。
上記スパークアウト研削が終了すると、図5に示す時間t5から研削砥石26bを速度V6でゆっくりと上昇させ、この研削砥石26bがウェーハWの表面から離れる時間t6までの間(時間T6の間)、該研削砥石26bによってウェーハWをエスケープカットする。そして、このエスケープカットが終了すると、図5に示す時間t6から時間t7までの間(時間範囲T7)、研削砥石26bを比較的高速の退避速度V7で原点高さ位置h0まで退避させる。
ところで、前述のように図5に示す時間t4においてウェーハWが所定の仕上げ厚みまで研削されると(ステップS4:Yes)、水膜形成ノズル431への水の供給量が第1流量から第2流量へと増量されるとともに(ステップS5)、制御部90のコンタクト軸上昇制御部93によって上昇機構39が駆動されてコンタクト軸38が上昇する(図6のステップS6)。すなわち、図3に示す電磁切換弁49が切り換えられ、エア供給源42からのエアがエア配管48から電磁切換弁49を経てエア配管51へと流れると、このエア配管51から上昇機構39のシリンダ391内の下部室S2にエアが供給され、ピストン392が下面にエアの圧力を受けてシリンダ391内を上昇するため、該ピストン392と共にピストンロッド393が上昇して連結板41を押し上げる。すると、連結板41に取り付けられたコンタクト軸38が連結板41と共に上昇し、その先端のプローブ38aがウェーハWの表面(被研削面)から離れる。このとき、上昇するコンタクト軸38の突出部38Aとプローブ38aの外周面には、増量された水によって比較的厚い水膜f2(図4(b)参照)が形成されているため、コンタクト軸38の突出部38Aとプローブ38aの外周面に研削水や該研削水に含まれる研削屑が付着することがなく、該コンタクト軸38の上昇がスムーズになされる。
その後、前記スパークアウト研削と前記エスケープカットが行われ、ウェーハWに対する一連の研削加工が終了する(図6のステップS7)。
以上のように、本実施形態に係る研削装置1においては、厚み測定器30のリニアゲージ31,32によって測定されるウェーハWの厚みが所定の仕上げ厚みに達するまでは供給口433,65に供給される水の量を少量である第1流量に設定し、ウェーハWが所定の仕上げ厚みまで研削されると、供給口433,65に供給される水の量を第1流量よりも多い第2流量へと増量し、ウェーハWの研削加工後に上昇するリニアゲージ31,32のコンタクト軸38の側面を水で満たした状態とするようにしたため、節水を図りつつ、ウェーハWの研削加工後に上昇するコンタクト軸38への研削屑の付着を確実に防ぐことができ、該コンタクト軸38を抵抗なくスムーズに上昇させることができるという効果が得られる。
なお、本発明は、以上説明した実施の形態に適用が限定されるものではなく、特許請求の範囲及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
1:研削装置、2:ベース、3:開口部、4:カバー、5,6:伸縮カバー、
10:チャックテーブル、10A:枠体、11:ポーラス部材、11a:保持面、
12:回転軸、20:研削ユニット、22:スピンドルハウジング、
23:スピンドルモータ、24:スピンドル、25:マウント、26:研削ホイール、
26a:基台、26b:研削砥石、27:ノズル、30:厚み測定器、
31,32:リニアゲージ、33:支柱、34,35:アーム、36:ケース、
36A:ケースの底板、36a:挿通孔、36B:ケースの側板、36b:排気口、
37:エアベアリング、371:ハウジング、372:エア通路、38:コンタクト軸、38A:コンタクト軸の突出部、38a:プローブ、39:上昇機構、391:シリンダ、
392:ピストン、393:ピストンロッド、40:検知部、401:スケール、
402:センサ、41:連結板、42:エア供給源、43:水膜形成手段、
431:水膜形成ノズル、432:水路、433:供給口、
44:水配管(第2供給路)、45:水源、46:電磁開閉弁(第2バルブ)、
47:絞り弁(流量調整バルブ)、48:エア配管、49:電磁切換弁、
50,51:エア配管、52:排気管、53:排気弁、54,55:冷却ノズル、
54A,55A:水供給路、54a,55a:分岐路、56,57:ニップル、
58,59:水配管(第1供給路)、60,61:電磁開閉弁(第1バルブ)、
62,63:絞り弁(流量調整弁)、64:水配管(第1供給路)、
65:供給口、66:電磁開閉弁(第2バルブ)、67:絞り弁(流量調整弁)、68:エア配管、70:研削送り手段、71:コラム、72:昇降板、
73:ガイドレール、74:ボールネジ、75:パルスモータ、76:ブラケット、
80:水平移動機構、81:内部ベース、82:スライダ、83:ガイドレール、
84:ボールネジ、85:パルスモータ、86:軸受、90:制御部、
91:第1流量制御部、92:第2流量制御部、93:コンタクト軸上昇制御部、
95~98:バルブ、99:接続管、f1,f2:水膜、S1:上部室、S2:下部室、T:保護テープ、W:ウェーハ

Claims (3)

  1. チャックテーブルの保持面に保持されたウェーハを研削砥石で研削する研削装置であって、
    測定面となる、該保持面の径方向外側の該チャックテーブルの上面の高さ、または、該チャックテーブルの保持面に保持されたウェーハの上面の高さを測定するリニアゲージと、
    制御部と、
    を備え、
    該リニアゲージは、
    先端を該測定面に接触または先端を該測定面から所定距離上に離して位置づけるコンタクト軸と、該コンタクト軸を鉛直方向に昇降可能に支持するエアベアリングと、自重で降下した該コンタクト軸の高さ位置を検知する検知部と、該コンタクト軸を上昇させる上昇機構と、該エアベアリングと該検知部および該上昇機構を収容するケースと、該ケースの底板に形成され該コンタクト軸の先端部分を挿通させる挿通孔と、該ケースの底板に形成され該挿通孔に連通し該ケースから突出する該コンタクト軸の側面に水膜を形成する水膜形成ノズルと、該水膜形成ノズルに供給する水の水量を調整する水量調整部と、を備え、
    該制御部は、
    ウェーハが予め設定した仕上げ厚みに研削されるまでは該水量調整部によって該水膜形成ノズルに供給する水の水量を少量の第1流量に設定する第1流量制御部と、ウェーハが仕上げ厚みに研削されると該水膜形成ノズルに供給する水の水量を該水量調整部によって該第1流量よりも多い第2流量に増量する第2流量制御部と、該コンタクト軸を上昇させる前に該第2流量制御部によって増量された水を該水膜形成ノズルから噴出させ該水膜形成ノズルと該エアベアリングのとの間における該コンタクト軸の側面を水で満たした状態にした後に該コンタクト軸を上昇させるコンタクト軸上昇制御部と、を備える研削装置。
  2. 該リニアゲージの熱変形を防止するために該ケースの外面に水を供給する冷却ノズルを備え、
    水源と該冷却ノズルとを連通させて該冷却ノズルに水を供給する第1供給路と、該第1供給路を開閉する第1バルブと、該水源と該水膜形成ノズルとを連通させて該水膜形成ノズルに水を供給する第2供給路と、該第2供給路を開閉する第2バルブと、該第2供給路内を水の水量を調整する流量調整バルブと、を備え、
    該第2流量制御部は、該第1バルブを閉じ該第2バルブを開け、該流量調整バルブのオリフィス径を大きくすることによって、該冷却ノズルに供給していた水を該水膜形成ノズルに供給する、請求項1記載の研削装置。
  3. 該コンタクト軸の側面全面に撥水性および滑水性のコーティングを施した請求項1記載の研削装置。
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