JP2024044435A - 制御装置 - Google Patents

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大祐 吉富
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Abstract

【課題】バランス処理を安定的に実行可能な制御装置を提供することにある。【解決手段】制御装置において、第1蓄電部は、複数のバッテリセルを有しており、負荷に電力を供給する。切換部は、前記負荷の始動と停止とを切り替える。給電部は、第1蓄電部から第2蓄電部に電力供給可能である。特性値導出部は、複数のバッテリセルの各々の電圧のばらつきを示す特性値を導出する。バランス処理部は、電圧のばらつきを低減するバランス処理を実行可能である。制御部は、切換部が停止に切り替えられ且つ特性値導出部により導出された特性値が第1閾値以上である場合に、第1蓄電部から第2蓄電部への電力供給を指示する第1コマンドを給電部に送信するとともに、バランス処理の実行を指示する第2コマンドをバランス処理部に送信する。【選択図】図3

Description

本発明は、制御装置に関する。
背景技術に係る作業機械は、制御装置による制御下でバッテリパックから供給される電力で駆動される。バッテリパックは、複数のバッテリモジュールから構成される。各バッテリモジュールでは、複数のバッテリセルが直列接続されている。作業機械は更に、鉛バッテリを備えている。鉛バッテリは、バッテリパックよりも低電圧のバッテリである。また、鉛バッテリは、制御装置に駆動用の電力を供給する。制御装置は、作業機械のキースイッチがオンからオフに切り替わった後に、バッテリパックとは別の鉛バッテリの電圧が所定電圧値以上となり、かつバッテリパックの充電率が所定充電率値以上となる時間範囲で、バランス処理を実行する。バランス処理により、バッテリセルごとのエネルギ容量のばらつきが抑えられる(例えば、特許文献1を参照)。
特開2019-161888号公報
しかしながら、背景技術には、バランス処理が安定的に実行されないという問題点があった。詳細には、キースイッチがオフ後に、鉛バッテリの使用状況によっては、鉛バッテリの電圧が所定電圧値以上とならない場合がある。この場合、バランス処理は実行されない。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、バランス処理を安定的に実行可能な制御装置を提供することにある。
本発明に係る制御装置は、第1蓄電部と、切換部と、第2蓄電部と、給電部と、特性値導出部と、バランス処理部と、制御部とを備える。前記第1蓄電部は、複数のバッテリセルを有しており、負荷に電力を供給する。前記切換部は、前記負荷の始動と停止とを切り替える。前記第2蓄電部は、充放電可能である。前記給電部は、前記第1蓄電部から前記第2蓄電部に電力供給可能である。前記特性値導出部は、前記複数のバッテリセルの各々の電圧のばらつきを示す特性値を導出する。前記バランス処理部は、前記電圧のばらつきを低減するバランス処理を実行可能である。前記制御部は、前記第2蓄電部から電力供給を受ける。前記切換部が停止に切り替えられ且つ前記特性値導出部により導出された前記特性値が第1閾値以上である場合に、前記制御部は、前記第1蓄電部から前記第2蓄電部への電力供給を指示する第1コマンドを前記給電部に送信するとともに、前記バランス処理の実行を指示する第2コマンドを前記バランス処理部に送信する。
本発明によれば、バランス処理が安定的に実行される。
実施形態に係る制御装置を備える作業機械のブロック図である。 図1に示されるバッテリパックの構成例を示すブロック図である。 図1に示される制御装置の処理を示すフローチャートである。 図1に示される制御装置の処理の第1変形例を示すフローチャートである。 特性値と、第1閾値、第2閾値及び第3閾値との関係を示す図である。 図1に示される制御装置の処理の第2変形例を示すフローチャートである。 図1に示される制御装置の処理の第3変形例を示すフローチャートである。 図1に示されるディスプレイの表示画面例を示す図である。 第5変形例に係る制御装置を備える作業機械をブロック図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態及び各種変形例を説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
[実施形態]
以下、図1を参照して、本発明の一実施形態に係る制御装置100を備える作業機械200について説明する。作業機械200は、例えば油圧ショベル又はホイルローダである。図1は、実施形態に係る制御装置100を備える作業機械200のブロック図である。図1に示されるように、作業機械200は、制御装置100と、負荷としての電動モータ201と、油圧ポンプ202と、コントロールバルブ203と、油圧アクチュエータ204とを備えている。
電動モータ201は、例えば三相交流モータであり、インバータ3から交流電力が与えられると、駆動力を生成する。油圧ポンプ202は、電動モータ201からの駆動力により動作する。その結果、コントロールバルブ203を介して油圧アクチュエータ204に作動油が供給される。油圧アクチュエータ204は、例えば、ブームシリンダ、アームシリンダ、作業具シリンダ、スイング用油圧シリンダ、旋回用の油圧シリンダである。
制御装置100は、電動モータ201と電気的に接続されており、電動モータ201への電力供給を制御する。制御装置100は、整流器1と、バッテリパック2と、インバータ3と、DC-DCコンバータ(以下、「コンバータ」と略記する。)4と、低電圧バッテリ5と、ECU(Electronic Control Unit)6と、自己保持回路7と、キースイッチ8と、ディスプレイ9とを備える。
バッテリパック2は、第1蓄電部の一例である。コンバータ4は、給電部の一例である。低電圧バッテリ5は、第2蓄電部の一例である。ECU6は、制御部の一例である。キースイッチ8は、切換部の一例である。ディスプレイ9は、表示部の一例である。
整流器1は、外部電源300から給電経路301を介して交流電圧(交流電力)の供給を受けることが可能である。外部電源300は、例えば商用電源又は電源装置である。給電経路301は、例えば電力ケーブルである。整流器1は更に、バッテリパック2とインバータ3とに電気的に接続されている。整流器1は、作業機械200の動作モードが第1モードであるとき、交流電圧を直流電圧に変換し、変換した直流電圧をバッテリパック2に与える。整流器1は更に、動作モードが第2モードであるとき、交流電圧を直流電圧に変換し、変換した直流電圧をインバータ3に与える。整流器1は更に、動作モードが第3モードであるとき、整流器1からバッテリパック2及びインバータ3への給電経路を遮断する。その結果、バッテリパック2により直流電圧がインバータ3に与えられる。第1モード、第2モード及び第3モードは、作業機械200に設けられたモードスイッチ(図示せず)により選択的に切り替えられる。
バッテリパック2は、充放電可能な二次電池である。バッテリパック2は、典型的には、リチウムイオンバッテリである。バッテリパック2は、第1モードのとき、整流器1から直流電圧が与えられることで、充電を行う。バッテリパック2は、第3モードのときには放電することにより、直流電圧をインバータ3に与える。
インバータ3は、整流器1又はバッテリパック2から与えられた直流電圧を交流電圧に変換し、変換した交流電圧を電動モータ201に与える。換言すると、バッテリパック2は、インバータ3を介して、負荷としての電動モータ201に交流電圧を与える。
コンバータ4は、バッテリパック2から与えられる直流電圧を降圧して、低電圧バッテリ5の充電に適した直流電圧に変換する。コンバータ4は、変換した直流電圧を低電圧バッテリ5に与える。即ち、コンバータ4は、バッテリパック2から低電圧バッテリ5に電力供給が可能である。
低電圧バッテリ5は、充放電可能な二次電池である。低電圧バッテリ5は、リチウムイオンバッテリに限らず、鉛蓄電池でもよい。低電圧バッテリ5は、コンバータ4から直流電圧が与えられることで充電を行う。低電圧バッテリ5は、給電経路101を介してECU6に電気的に接続されている場合に、直流電圧をECU6に与える。
ECU6は、低電圧バッテリ5からの直流電圧により動作する。即ち、ECU6は、低電圧バッテリ5から電力供給を受ける。ECU6は、回路基板上に実装された各種ICを有する。各種ICは、例えば電源回路及びマイクロコンピュータである。マイクロコンピュータは、メモリを内蔵する。なお、メモリは、マイクロコンピュータとは別のICとして回路基板に実装されてもよい。メモリは、制御プログラム及び各種データを記憶する。マイクロコンピュータは、動作を開始すると、制御プログラムの実行を開始し、作業機械200の構成各部を制御する。
自己保持回路7は、給電経路101上に設けられたリレーの動作を保持する回路である。自己保持回路7は、キースイッチ8からの始動信号が入力されると、リレーをオンにする。その結果、ECU6と低電圧バッテリ5とは給電経路101により電気的接続される。即ち、低電圧バッテリ5からECU6への電力供給が開始される。自己保持回路7は、ECU6から解除信号が入力されると、リレーをオフにする。その結果、給電経路101が遮断される。
キースイッチ8は、作業機械200のステアリングホイール(図示せず)の付近に配置されている。キースイッチ8は、作業員の操作により、作業機械200の始動(即ち、オン)と停止(即ち、オフ)とを切り替えるスイッチである。即ち、キースイッチ8は、負荷としての電動モータ201の始動と停止とを切り替える。キースイッチ8は、始動に切り換えられると、始動信号を自己保持回路7に送信する。また、キースイッチ8が始動に切り換えられると、作業機械200のエンジン(図示せず)が始動する。それに対し、キースイッチ8は、停止に切り替えられることにより、停止信号をECU6に送信する。また、キースイッチ8が停止に切り換えられると、エンジンが停止する。
※請求項6の構成
ディスプレイ9は、作業機械200の運転座席(図示せず)の付近に配置されている。ディスプレイ9は、ECU6から送信されてくる各種画像データが示す画像を画面に表示する。特に、ディスプレイ9は、バランス処理(後述)の実行中にバランス処理に関連する画像を画面に表示する。
次に、図2を参照して、バッテリパック2の詳細について説明する。図2は、図1に示されるバッテリパック2の構成例を示すブロック図である。図2に示されるように、バッテリパック2は、4つのバッテリモジュール21と、BMU(Battery Management Unit)22とを備える。なお、バッテリモジュール21は、組電池とも呼ばれる。バッテリモジュール21の数は1以上であればよい。
各バッテリモジュール21は、CMU(Cell Management Unit)211と、4つのバッテリセル212と、4つのセルバランス回路213と、4つの電圧検出回路214とを有する。即ち、バッテリパック2は、複数のバッテリセル212を有する。なお、図2では、都合上、参照符号「211」,「212」,「213」,「214」は、1つのCMUと、1つのバッテリセルと、1つのセルバランスと、1つの電圧検出回路とに付されている。
CMU211は、同一バッテリモジュール21が有する4つのバッテリセル212の状態を制御する。
各バッテリセル212は、充放電可能である。バッテリセル212は、バッテリパック2に合計16個設けられる。16個のバッテリセル212は、直列に接続される。また、16個のバッテリセル212の各々には、セルバランス回路213と電圧検出回路214とが1つずつ並列に接続される。
各セルバランス回路213は、放電抵抗及びスイッチング素子を有する。スイッチング素子は、同一バッテリモジュール21に含まれるCMU(以下、「対応CMU」と記載する。)211の制御下でオンオフにされる。スイッチング素子がオンの間、放電抵抗と並列接続されたバッテリセル212が放電する。その結果、バッテリパック2が有するセル電圧のばらつきが低減する。
各電圧検出回路214は、対応CMU211の制御下で、自身と並列接続されたバッテリセル212の電圧(以下、「セル電圧」と記載する。)を検出して、検出されたセル電圧を対応CMU211に出力する。
BMU22は、バッテリパック2に含まれる4つのバッテリモジュール21の状態を制御する。BMU22は、特性値導出部の一例であって、各電圧検出回路214からのセル電圧を、各CMU214から取得する。BMU22は、取得した各セル電圧のばらつきを示す特性値を導出する。BMU22は、導出した特性値を、ECU6に出力する。詳細には、特性値は、全てのセル電圧における最大値と最小値との差である。
次に、図1から図3を参照して、制御装置100の処理について詳説する。図3は、図1に示される制御装置100の処理を示すフローチャートである。
図3に示されるように、制御プログラムが実行されている場合に、ステップS101において、ECU6は、キースイッチ8から停止信号を受信したことに応じて、特性値の送信要求をBMU22に送信する。
ステップS102において、BMU22は、送信要求の受信に応じて、各電圧検出回路214からセル電圧を取得する。BMU22は、取得したセル電圧に基づいて特性値を導出する。BMU22は、導出した特性値をECU6に送信する。
ステップS103において、ECU6は、受信した特性値が第1閾値以上であるか否かを判定する。第1閾値は、セル電圧のばらつきが大きいか小さいかを示す基準値である。ECU6は、特性値が第1閾値以上でないと判定した場合(ステップS103でNo)、ステップS104を実行する。一方、ECU6は、特性値が第1閾値以上であると判定した場合(ステップS103でYes)、ステップS105を実行する。
ステップS104において、ECU6は、自己保持回路7に解除信号を送信する。自己保持回路7は、解除信号の受信に応じて、リレーをオフにすることにより給電経路101を遮断する。その結果、作業機械200は停止する。
ステップS105は、キースイッチ8が停止に切り換えられ、且つBMU22により導出された特性値が第1閾値以上である場合に実行される。ステップS105において、ECU6は、第1コマンドをコンバータ4に送信するとともに第2コマンドをBMU22に送信する。第1コマンドは、バッテリパック2から低電圧バッテリ5への電力供給を指示するためのコマンドである。第2コマンドは、バランス処理の実行を指示するためのコマンドである。
コンバータ4は、第1コマンドの受信に応じて、バッテリパック2から低電圧バッテリ5に直流電圧を与え、低電圧バッテリ5に充電させる。従って、ECU6には、低電圧バッテリ5からの直流電圧が与えられ続ける。その結果、下記のバランス処理が安定的に実行される。
BMU22は、第2コマンドの受信に応じて、バランス処理の実行を各CMU211に指示する。各CMU211は、同一バッテリモジュール21が有する4つのバッテリセル212のうち、少なくとも1つの対象バッテリセル212を特定する。対象バッテリセル212は、少なくとも、最大のセル電圧を有するバッテリセル212を含む。各CMU211は、対象バッテリセル212に並列接続されたセルバランス回路(以下、「対応セルバランス回路」と記載する。)213のスイッチング素子をオンにする。その結果、対象バッテリセル212は放電を行う。その結果、各セル電圧のばらつきが低減する。なお、各CMU211は、各対応セルバランス回路213のスイッチング素子を適宜オフにする。各スイッチング素子をオフにするための条件又はタイミングは、公知技術を適用可能である。各CMU211は、対応セルバランス回路213のスイッチング素子をオフにしたことに応じて、バランス処理の終了通知をBMU22に送信する。なお、BMU22及び各CMU211は、バランス処理部の一例である。BMU22は、全CMU211から終了通知を受信したことに応じて、バランス処理の終了通知を送信する。
ECU6は、BMU22からバランス処理の終了通知を受信したことに応じて、ステップS105を終了して、ステップS104を実行する。
[第1変形例]
次に、図1、図2及び図4を参照して、制御装置100の処理の第1変形例について詳説する。図4は、図1に示される制御装置100の処理の第1変形例を示すフローチャートである。
図4に示されるように、制御プログラムを実行している場合に、制御装置100は、ステップS201~S212を実行する。これらのうち、ステップS201~S205は、図3のステップS101~S105と同様であるため、それぞれの説明を控える。
ステップS205の次に、ステップS206が実行される。ステップS206において、BMU22は更に、第2コマンドの受信に応答して、各電圧検出回路214から現在のセル電圧を取得する。BMU22は、取得したセル電圧に基づいて特性値を導出する。BMU22は、導出した特性値をECU6に送信する。
ステップS207において、ECU6は、受信した特性値が第3閾値に到達したか否かを判定する。第3閾値は、後述の第2閾値よりも小さく、バランス処理を終了してもよいか否かを示す基準値である。ECU6は、特性値が第3閾値に到達したと判定した場合(ステップS207でYes)、ステップS208を実行する。一方、ECU6は、特性値が第3閾値に到達していないと判定した場合(ステップS207でNo)、ステップS209を実行する。
ステップS208において、ECU6は、第2コマンドの送信を停止する。その結果、BMU22は、バランス処理の実行を各CMU211に指示しなくなる。ステップS208の実行後、ステップS204を実行する。
ステップS209において、ECU6は、受信した特性値が第2閾値に到達したか否かを判定する。第2閾値は、第1閾値よりも小さく、第3閾値よりも大きい。第2閾値は、バッテリパック2から低電圧バッテリ5への電力供給を停止してもよいか否かを示す基準値である。ECU6は、特性値が第2閾値に到達したと判定した場合(ステップS209でYes)、ステップS210を実行する。一方、ECU6は、特性値が第2閾値に到達していないと判定した場合(ステップS209でNo)、ステップS206を実行する。
ステップS210において、ECU6は、第1コマンドの送信を停止する。従って、バッテリパック2から低電圧バッテリ5への電力供給が停止される。即ち、バランス処理が実行されている場合であっても、特性値が低下してくれば、低電圧バッテリ5への電力供給が停止される。ステップS210の実行後、ステップS211が実行される。
次に、ステップS211において、ECU6は、低電圧バッテリ5の現在の電圧値が第4閾値に到達しているか否かを判定する。第4閾値は、低電圧バッテリ5への電力供給を再開するか否かを示す基準値である。電圧値が第4閾値以下でないと判定した場合(ステップS211でNo)、ステップS204が実行される。一方、電圧値が第4閾値以下であると判定した場合(ステップS211でYes)、ステップS212が実行される。
ステップS212において、ECU6は、第1コマンドをコンバータ4に送信する。その結果、低電圧バッテリ5への電力供給が再開されるため、バランス処理が安定的に実行される。ゆえに、キースイッチ8が次回始動に切り換えられた場合に、低電圧バッテリ5は、ECU6に安定的に電力を供給できる。ステップS212の実行後、ステップS204が実行される。
次に、図5を参照して、第1変形例の詳細な効果について説明する。図5は、特性値と、第1閾値、第2閾値及び第3閾値との関係を示す図である。図5及び以下の説明では、特性値、第1閾値、第2閾値及び第3閾値には、参照符号として「Vd」、「V1」、「V2」及び「V3」がそれぞれ付されている。
図5に示されるように、特性値Vdが第1閾値V1以上である場合には、低電圧バッテリ5に電力が供給されつつバランス処理が実行される。換言すると、バランス処理を実行中に、低電圧バッテリ5の充電量がゼロになり難い。従って、バランス処理は、安定的に実行される。
バランス処理と、低電圧バッテリ5への電力供給が更に実行されることで、特性値Vdは、徐々に小さくなり、やがて第2閾値V2に到達する。特性値Vdが第2閾値V2に到達したことに応じて、低電圧バッテリ5への電力供給が停止される。即ち、バッテリパック2からの放電が停止される。従って、特性値Vdが第2閾値V2に到達した後では、低電圧バッテリ5への給電が停止される。よって、バッテリパック2の放電に起因する特性値Vdのばらつきが抑制される。即ち、バランス処理が精度よく実行される。その結果、特性値Vd(即ち、ばらつき)が更に安定的に抑制されることになる。そして、特性値Vdが第3閾値V3に到達したことに応じて、バランス処理の実行が終了する。
なお、特性値Vdが第2閾値V2に到達した後に、低電圧バッテリ5の現在の電圧値が第4閾値以下になったことに応じて、低電圧バッテリ5への電力供給が再開される。
[第2変形例]
次に、図1、図2及び図6を参照して、制御装置100の処理の第2変形例について詳説する。図6は、図1に示される制御装置100の処理の第2変形例を示すフローチャートである。
図6に示されるように、制御プログラムを実行している場合に、制御装置100は、ステップS301~S308を実行する。これらのうち、ステップS301~S306は、図4のステップS201~S206と同様であるため、それぞれの説明を控える。
ステップS307は、ステップS306の次に実行される。ステップS306において、ECU6は、受信した特性値が第5閾値に到達したか否かを判定する。第5閾値は、第1閾値よりも小さく、少なくともバランス処理を終了してもよいか否かを示す基準値である。ECU6は、特性値が第5閾値に到達したと判定した場合(ステップS307でYes)、ステップS308を実行する。一方、ECU6は、特性値が第5閾値に到達していないと判定した場合(ステップS307でNo)、ステップS305を実行する。
ステップS308において、ECU6は、第2コマンドの送信を停止する。その結果、BMU22は、バランス処理の実行を各CMU211に指示しなくなる。ステップS308において、ECU6は更に、第4コマンドを自己保持回路7に送信する。第4コマンドは、給電経路101の遮断を指示するためのコマンドである。自己保持回路7は、第4コマンドの受信に応じて、リレーをオフにする。その結果、給電経路101が遮断される。即ち、ステップS308により、バランス処理の終了と、給電経路101の遮断とが一括的に行われる。従って、第2変形例は、第1変形例と比較して、ECU6の処理負荷が軽減されるという効果を有する。
[第3変形例]
次に、図1、図2及び図7を参照して、制御装置100の処理の第3変形例について詳説する。図7は、図1に示される制御装置100の処理の第3変形例を示すフローチャートである。
図7に示されるように、制御プログラムを実行している場合に、制御装置100は、ステップS401~S407を実行する。これらのうち、ステップS401~S405は、図3のステップS101~S105と同様であるため、それぞれの説明を控える。
ステップS406は、ステップS405の次に実行される。ステップS406において、ECU6は、キースイッチ8が始動に切り換えられたか否かを判定する。キースイッチ8が始動に切り換えられていないと判定した場合(ステップS406でNo)、バランス処理を継続するために、ステップS405が実行される。一方、キースイッチ8が始動に切り換えられたと判定した場合(ステップS406でYes)、バランス処理を終了するために、ステップS407が実行される。
ステップS407において、ECU6は、第2コマンドの送信を停止し、第5コマンドをインバータ3に送信する。第5コマンドは、負荷としての電動モータ201を始動させるためのコマンドである。インバータ3は、第5コマンドの受信に応じて、インバータ3を介して、負荷としての電動モータ201に交流電圧を与える。その結果、作業機械200が始動する。第3変形例によれば、バランス処理の実行中であっても、作業機械200を使用可能となる。
第1変形例又は第2変形例においても、バランス処理の実行中に、キースイッチ8が始動に切り換えられたことに応じて、ECU6は、第5コマンドを実行してもよい。
[第4変形例]
次に、図1及び図8を参照して、制御装置100の処理の第4変形例について詳説する。図8は、図1に示されるディスプレイ9の表示画面例を示す図である。
ECU6は、バランス処理の実行中に、図8に示されるような画面91をディスプレイ9に表示する。画面91は、バランス処理に関連している。詳細には、画面91は、第1文字列911及び第2文字列912の少なくとも一方と、第3文字列913とを含む。第1文字列911は、バランス処理の終了後に制御装置100が停止することを示す文字列である。第2文字列912は、バランス処理の実行中にキースイッチ8により作業機械200を始動に切り替えることが可能であることを示す文字列である。第3文字列913は、バランス処理が実行されていることを示す文字列である。
第4変形例によれば、作業機械200のオペレータは、画面91における第1文字列911及び第2文字列912の少なくとも一方と、第3文字列913とを視認することで、作業機械200の現状を容易に理解できる。
[第5変形例]
次に、図1及び図9を参照して、制御装置100の第5変形例について詳説する。図9は、第5変形例に係る制御装置100を備える作業機械200をブロック図である。図9に示されるように、第5変形例の制御装置100は、実施形態の制御装置100と比較すると、ディスプレイ9の代わりに発光素子92を備える点で相違する。発光素子92は、表示部の他の例である。
発光素子92は、ECU6の制御下でバランス処理の実行中に光を出射する。出射光は、バランス処理の実行中であることを示す。また、出射光の光強度は、ディスプレイ9の光強度より大きい。その結果、作業機械200のオペレータは、作業機械200の遠隔から作業機械200の現状を理解できる。
以上、図面を参照して本開示の実施形態について説明した。ただし、本開示は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施できる。また、上記の実施形態に開示される複数の構成要素は適宜改変可能である。例えば、ある実施形態に示される全構成要素のうちのある構成要素を別の実施形態の構成要素に追加してもよく、又は、ある実施形態に示される全構成要素のうちのいくつかの構成要素を実施形態から削除してもよい。
また、図面は、本開示の理解を容易にするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚さ、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる場合もある。また、上記の実施形態で示す各構成要素の構成は一例であって、特に限定されるものではなく、本開示の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることは言うまでもない。
(1)実施形態では、電動モータ201が三相交流モータであるため、バッテリパック2は、インバータ3を介して、負荷としての電動モータ201に交流電力を与える。しかし、これに限らず、電動モータ201が直流モータの場合には、バッテリパック2は、DC-DCコンバータ又は直接的に電動モータ201に直流電圧を与えることができる。
(2)実施形態では、特性値は、全てのセル電圧における最大値と最小値との差であった。しかし、これに限らず、特性値は、全てのセル電圧の分散又は標準偏差でもよい。他にも、バッテリモジュール21ごとにセル電圧の最小値(即ち、実施形態では4つのセル電圧)が選択される。選択されたセル電圧における最大値と最小値との差が特性値として導出されてもよい。
(3)実施形態では、制御装置100は、作業機械200の電動モータ201を制御していた。しかし、これに限らず、制御装置100は、例えば電気自動車のモータを制御してもよい。他にも、制御装置100は、バッテリパック2を備える電気機器又は電子機器に適用可能である。
(4)また、実施形態では、制御装置100は、使用者により運転される作業機械200に適用されていた。しかし、これに限らず、制御装置100は、遠隔操作可能な作業機械200に適用されてもよい。この場合、制御装置100は、キースイッチ8の代わりに、始動及び停止が切り換えるためのリモートコントローラを備える。他にも、制御装置100は、自動運転可能な作業機械200に適用されてもよい。この場合、制御装置100は、キースイッチ8の代わりに、ECU6が作業機械200の始動及び停止を切り換える。
本願は、以下の付記を開示する。以下の付記は、本発明を限定するものではない。
(付記1)
複数のバッテリセルを有しており、負荷に電力を供給する第1蓄電部と、
前記負荷の始動と停止とを切り替える切換部と、
充放電可能な第2蓄電部と、
前記第1蓄電部から前記第2蓄電部に電力供給可能な給電部と、
前記複数のバッテリセルの各々の電圧のばらつきを示す特性値を導出する特性値導出部と、
前記電圧のばらつきを低減するバランス処理を実行可能なバランス処理部と、
前記第2蓄電部から電力供給を受ける制御部と
を備え、
前記切換部が停止に切り替えられ且つ前記特性値導出部により導出された前記特性値が第1閾値以上である場合に、前記制御部は、前記第1蓄電部から前記第2蓄電部への電力供給を指示する第1コマンドを前記給電部に送信するとともに、前記バランス処理の実行を指示する第2コマンドを前記バランス処理部に送信する、制御装置。
(付記2)
前記制御部は、前記バランス処理の実行中に、
前記特性値導出部により導出された前記特性値が前記第1閾値より小さい第2閾値に到達した場合に、前記第1コマンドの送信を停止し、
前記特性値導出部により導出された前記特性値が前記第2閾値より小さい第3閾値に到達した場合に、前記第2コマンドの送信を停止し、
前記第2蓄電部の電圧が第4閾値に到達した場合に、前記第1コマンドを前記給電部に送信する、付記1に記載の制御装置。
(付記3)
前記制御部は、前記バランス処理の実行中に、前記特性値導出部により導出された前記特性値が前記第1閾値より小さい第5閾値に到達した場合に、前記第2コマンドを前記バランス処理部に送信することを停止するとともに、前記第2蓄電部から前記制御部への給電経路の遮断を指示するための第4コマンドを送信する、付記1又は付記2に記載の制御装置。
(付記4)
前記特性値は、前記複数のバッテリセルの個々の電圧における最大値と最小値との差である、付記1から付記3のいずれかに記載の制御装置。
(付記5)
前記制御部は、前記バランス処理の実行中に前記切換部が始動に切り替えられた場合に、前記負荷を始動させる第5コマンドを前記負荷に送信する、付記1から付記4のいずれかに記載の制御装置。
(付記6)
前記バランス処理の実行中に前記バランス処理に関連する画面を表示する表示部を更に備える、付記1から付記5のいずれかに記載の制御装置。
(付記7)
前記制御部は、第1文字列及び第2文字列の少なくとも一方、並びに第3文字列を含む第3画像を生成し、
前記第1文字列は、前記バランス処理の終了後に前記制御装置が停止することを示し、
前記第2文字列は、前記バランス処理の実行中に前記切換部により始動に切り替えることが可能であることを示し、
前記第3文字列は、前記バランス処理が実行されていることを示す、付記1から付記6のいずれかに記載の制御装置。
(付記8)
発光素子を更に備え、
前記制御部は、前記バランス処理部が前記バランス処理を実行している場合に、前記発光素子を点灯させる、付記1から付記7のいずれかに記載の制御装置。
本発明は、制御装置に関するものであり、産業上の利用可能性を有する。
100 制御装置
1 整流器
2 バッテリパック
21 バッテリモジュール
211 CMU
212 バッテリセル
213 セルバランス回路
214 電圧検出回路
22 BMU
3 インバータ
4 コンバータ
5 低電圧バッテリ
6 ECU
7 自己保持回路
8 キースイッチ
9 ディスプレイ
91 画面
92 発光素子
101 給電経路
200 作業機械

Claims (8)

  1. 複数のバッテリセルを有しており、負荷に電力を供給する第1蓄電部と、
    前記負荷の始動と停止とを切り替える切換部と、
    充放電可能な第2蓄電部と、
    前記第1蓄電部から前記第2蓄電部に電力供給可能な給電部と、
    前記複数のバッテリセルの各々の電圧のばらつきを示す特性値を導出する特性値導出部と、
    前記電圧のばらつきを低減するバランス処理を実行可能なバランス処理部と、
    前記第2蓄電部から電力供給を受ける制御部と
    を備え、
    前記切換部が停止に切り替えられ且つ前記特性値導出部により導出された前記特性値が第1閾値以上である場合に、前記制御部は、前記第1蓄電部から前記第2蓄電部への電力供給を指示する第1コマンドを前記給電部に送信するとともに、前記バランス処理の実行を指示する第2コマンドを前記バランス処理部に送信する、制御装置。
  2. 前記制御部は、前記バランス処理の実行中に、
    前記特性値導出部により導出された前記特性値が前記第1閾値より小さい第2閾値に到達した場合に、前記第1コマンドの送信を停止し、
    前記特性値導出部により導出された前記特性値が前記第2閾値より小さい第3閾値に到達した場合に、前記第2コマンドの送信を停止し、
    前記第2蓄電部の電圧が第4閾値に到達した場合に、前記第1コマンドを前記給電部に送信する、請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記制御部は、前記バランス処理の実行中に、前記特性値導出部により導出された前記特性値が前記第1閾値より小さい第5閾値に到達した場合に、前記第2コマンドを前記バランス処理部に送信することを停止するとともに、前記第2蓄電部から前記制御部への給電経路の遮断を指示するための第4コマンドを送信する、請求項1に記載の制御装置。
  4. 前記特性値は、前記複数のバッテリセルの個々の電圧における最大値と最小値との差である、請求項1から請求項3のいずれかに記載の制御装置。
  5. 前記制御部は、前記バランス処理の実行中に前記切換部が始動に切り替えられた場合に、前記負荷を始動させる第5コマンドを前記負荷に送信する、請求項1から請求項3のいずれかに記載の制御装置。
  6. 前記バランス処理の実行中に前記バランス処理に関連する画面を表示する表示部を更に備える、請求項1から請求項3のいずれかに記載の制御装置。
  7. 前記制御部は、第1文字列及び第2文字列の少なくとも一方、並びに第3文字列を含む第3画像を生成し、
    前記第1文字列は、前記バランス処理の終了後に前記制御装置が停止することを示し、
    前記第2文字列は、前記バランス処理の実行中に前記切換部により始動に切り替えることが可能であることを示し、
    前記第3文字列は、前記バランス処理が実行されていることを示す、請求項1から請求項3のいずれかに記載の制御装置。
  8. 発光素子を更に備え、
    前記制御部は、前記バランス処理部が前記バランス処理を実行している場合に、前記発光素子を点灯させる、請求項1から請求項3のいずれかに記載の制御装置。
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