JP2024044406A - 画像表示装置および導光板 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の小型化に貢献すること。【解決手段】画像光を生成する画像光生成部と、前記画像光をユーザの眼球に導光する導光板と、眼球に関する情報である眼球情報を検出する検出部と、を備えており、前記画像光生成部は、前記眼球情報に基づいて、前記導光板へ出射する複数の画像光を切り替え可能に構成されており、前記導光板は、入射された前記画像光を全反射して導光する基板と、前記画像光を前記眼球の回転中心に集光する偏向部と、を少なくとも有している、画像表示装置を提供する。【選択図】図1

Description

本技術は、画像表示装置および導光板に関する。
従来、拡張現実(AR:Augmented Reality)、仮想現実(VR:Virtual Reality)、および複合現実(MR:Mixed Reality)などを含むエクステンデッド・リアリティ(XR:Extended Reality)を実現するために、画像光をユーザの眼球に投射して画像を視認させる技術が開発されている。例えば特許文献1および2では、画像光をユーザの眼球に投射して画像を視認させる技術が開示されている。
国際公開第2021/220638号 特開平6-308422号公報
特許文献1および2で説明されている表示装置には、小型化について改善の余地がある。
そこで、本技術は、装置の小型化に貢献する画像表示装置および導光板を提供することを主目的とする。
本技術は、画像光を生成する画像光生成部と、前記画像光をユーザの眼球に導光する導光板と、眼球に関する情報である眼球情報を検出する検出部と、を備えており、前記画像光生成部は、前記眼球情報に基づいて、前記導光板へ出射する複数の画像光を切り替え可能に構成されており、前記導光板は、入射された前記画像光を全反射して導光する基板と、前記画像光を前記眼球の回転中心に集光する偏向部と、を少なくとも有している、画像表示装置を提供する。
前記眼球情報には、視線情報が含まれてよい。
前記眼球情報には、前記眼球の瞳孔径が含まれてよい。
前記眼球情報には、前記偏向部から前記眼球の角膜頂点までの距離であるアイレリーフ、もしくは、前記眼球の角膜頂点から前記眼球の回転中心までの距離、またはその両方がさらに含まれてよい。
前記導光板への前記画像光の入射角をφ、前記偏向部から前記眼球の角膜頂点までの距離であるアイレリーフをL、前記眼球の角膜頂点から前記眼球の回転中心までの距離をr、前記眼球の瞳孔径をΦ、前記基板の厚さをt、として、前記偏向部が前記基板の前記眼球側に形成されているとき、次の式(6)を満足してよい。
t>(L+r)*Φ/(2*r*tanφ) ・・・(6)
前記導光板への前記画像光の入射角をφ、前記偏向部から前記眼球の角膜頂点までの距離であるアイレリーフをL、前記眼球の角膜頂点から前記眼球の回転中心までの距離をr、前記眼球の瞳孔径をΦ、前記基板の厚さをt、前記基板内の前記画像光の画角をθ1として、前記偏向部が前記基板の前記眼球側の反対側に形成されているとき、次の式(15)を満足してよい。
t>(L+r)*Φ/(2*r*(tanφ-tanθ1)) ・・・(15)
前記偏向部は、前記画像光を前記眼球の回転中心に回折する回折光学素子であってよい。
前記偏向部は、ホログラフィック回折格子であってよい。
前記偏向部は、表面レリーフ型回折格子であってよい。
前記偏向部は、前記画像光を前記眼球の回転中心に反射する反射光学素子であってよい。
前記画像光生成部が出射する前記画像光の一部を遮光する遮光部をさらに備えていてよい。
前記遮光部は、前記画像光の遮光度に空間的な分布を有していてよい。
前記遮光部は、前記画像光を時系列で遮光および遮光解除可能に構成されていてよい。
前記遮光部は、遮光位置が可変なマスクであってよい。
前記遮光部は、液晶素子であってよい。
前記画像表示装置は、前記偏向部から前記眼球の角膜頂点までの距離方向であるアイレリーフ方向に前記導光板を移動させる駆動部をさらに備えていてよい。
前記画像表示装置は、前記画像光により構成されるキャリブレーション画像に対するユーザ操作に基づき、ユーザの基準位置からのずれを取得するキャリブレーション部をさらに備えていてよい。
前記画像表示装置は、前記偏向部から前記眼球の角膜頂点までの距離であるアイレリーフ、もしくは、前記眼球の角膜頂点から前記眼球の回転中心までの距離、またはその両方を取得するセンサ部をさらに備えていてよい。
また、本技術は、入射された前記画像光を全反射して導光する基板と、前記画像光を眼球の回転中心に集光する偏向部と、眼球に関する情報である眼球情報を検出する検出部と、を備えており、前記偏向部は、前記眼球情報に基づいて切り替えられた画像光を前記眼球の回転中心に集光する、導光板を提供する。
前記導光板への前記画像光の入射角をφ、前記偏向部から前記眼球の角膜頂点までの距離であるアイレリーフをL、前記眼球の角膜頂点から前記眼球の回転中心までの距離をr、前記眼球の瞳孔径をΦ、前記基板の厚さをtとして、前記偏向部が前記基板の前記眼球側に形成されているとき、次の式(6)を満足してよい。
t>(L+r)*Φ/(2*r*tanφ) ・・・(6)
前記導光板への前記画像光の入射角をφ、前記偏向部から前記眼球の角膜頂点までの距離であるアイレリーフをL、前記眼球の角膜頂点から前記眼球の回転中心までの距離をr、前記眼球の瞳孔径をΦ、前記基板の厚さをt、前記基板内の前記画像光の画角をθ1として、前記偏向部が前記基板の前記眼球側の反対側に形成されているとき、次の式(15)を満足してよい。
t>(L+r)*Φ/(2*r*(tanφ-tanθ1)) ・・・(15)
本技術によれば、装置の小型化に貢献する画像表示装置および導光板を提供できる。なお、ここに記載された効果は、必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
本技術の一実施形態に係る画像表示装置10の構成例を示す模式図である。 本技術の一実施形態に係る画像表示装置10の構成例を示すブロック図である。 本技術の一実施形態に係る画像光生成部100の処理の一例を示すフローチャートである。 本技術の一実施形態に係る導光板500と眼球1との相関関係を示す模式図である。 本技術の一実施形態に係る導光板500と眼球1との相関関係を示す模式図である。 本技術の一実施形態に係る画像表示装置20の構成例を示す模式図である。 本技術の一実施形態に係る画像表示装置20の構成例を示すブロック図である。 本技術の一実施形態に係る画像光生成部100の処理の一例を示すフローチャートである。 本技術の一実施形態に係る画像表示装置30の構成例を示す模式図である。 本技術の一実施形態に係る画像表示装置30の構成例を示すブロック図である。 本技術の一実施形態に係る画像表示装置40の構成例を示すブロック図である。 本技術の一実施形態に係る画像表示装置50の構成例を示すブロック図である。
以下、本技術を実施するための好適な実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本技術の代表的な実施形態の一例を示したものであり、これにより本技術の範囲が限定されることはない。また、本技術は、下記の実施例およびその変形例のいずれかを組み合わせることができる。
以下の実施形態の説明において、略平行、略直交のような「略」を伴った用語で構成を説明することがある。たとえば、略平行とは、完全に平行であることを意味するだけでなく、実質的に平行である、すなわち、完全に平行な状態からたとえば数%程度ずれた状態を含むことも意味する。他の「略」を伴った用語についても同様である。また、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。
特に断りがない限り、図面において、「上」とは図中の上方向または上側を意味し、「下」とは、図中の下方向または下側を意味し、「左」とは図中の左方向または左側を意味し、「右」とは図中の右方向または右側を意味する。また、図面については、同一または同等の要素または部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施形態(画像表示装置の例1)
(1)概要
(2)画像光生成部
(3)導光板
(4)検出部
(5)設計値
2.第2の実施形態(画像表示装置の例2)
3.第3の実施形態(画像表示装置の例3)
4.第4の実施形態(画像表示装置の例4)
5.第5の実施形態(画像表示装置の例5)
6.第6の実施形態(導光板の例)
[1.第1の実施形態(画像表示装置の例1)]
[(1)概要]
本技術は、画像光を生成する画像光生成部と、前記画像光をユーザの眼球に導光する導光板と、眼球に関する情報である眼球情報を検出する検出部と、を備えており、前記画像光生成部は、前記眼球情報に基づいて、前記導光板へ出射する複数の画像光を切り替え可能に構成されており、前記導光板は、入射された前記画像光を全反射して導光する基板と、前記画像光を前記眼球の回転中心に集光する偏向部と、を少なくとも有している、画像表示装置を提供する。
本技術の一実施形態に係る画像表示装置について図1を参照しつつ説明する。図1は、本技術の一実施形態に係る画像表示装置10の構成例を示す模式図である。図1に示されるとおり、画像表示装置10は、画像光生成部100と、導光板500と、を備えている。
画像表示装置10は、たとえば拡張現実(AR:Augmented Reality)、仮想現実(VR:Virtual Reality)、および複合現実(MR:Mixed Reality)などを含むエクステンデッド・リアリティ(XR:Extended Reality)を実現する用途に用いられる。画像表示装置10は、たとえばユーザの頭部に装着されて使用されるHMD(ヘッドマウントディスプレイ)として機能する。HMDは、たとえばアイウェアとも呼ばれる。なお、画像表示装置10は、インフラとして所定の場所に配置されてもよい。
[(2)画像光生成部]
画像光生成部100は、画像光を生成し、導光板500に向かって出射する。画像光生成部100は、画角情報を空間(位置)情報に変換した画像光を出射する。画像光生成部100は、たとえば、LBS(Laser Beam Scanning)、LCOS(Liquid crystal on silicon)、M-OLED(Micro Organic Light Emitting Diode)、M-LED(Micro Light-Emitting Diode)などで構成されていてよい。
画像光生成部100の構成例について図2を参照しつつ説明する。図2は、本技術の一実施形態に係る画像表示装置10の構成例を示すブロック図である。図2に示されるとおり、画像光生成部100は、光源101、光源駆動部102、偏向器103、入力部105、および制御部104を有していてよい。
光源101は、たとえばレーザ光源などでありうる。レーザ光源としては、たとえばEEL(端面発光レーザ)、SEL(面発光レーザ)などの半導体レーザが挙げられる。
光源駆動部102は、光源101を駆動する。光源駆動部102は、たとえばレーザドライバなどでありうる。光源駆動部102は、制御部104から送られる後述する変調データに基づいて光源101を駆動する。すなわち、制御部104は、光源駆動部102を介して光源101を制御する。
偏向器103は、たとえばMEMSミラー、ガルバノミラー、ポリゴンミラーなどの互いに直交する2軸(たとえば図1の紙面に垂直な一軸及び該一軸に直交する他軸)周りに可動な可動ミラーを有する。なお、偏向器103は、一軸周りに可動な第1可動ミラーと、該一軸に直交する他軸周りに可動な第2可動ミラーとを有していてもよい。偏向器103は、制御部104により制御される。制御部104は、光源101の制御に同期して偏向器103を制御する。すなわち、画像光生成部100では、変調データに応じて駆動された光源101からの光が偏向器103で偏向され、画像光が生成される。
入力部105には、画像表示装置10が表示する画像に関する情報が入力される。入力部105には、たとえば、画像データや3次元オブジェクトなどが入力される。
制御部104は、画像表示装置10全体を統括的に制御する主制御部を有する。制御部104は、たとえばCPU(Central Processing Unit)またはチップセットなどのハードウェアで実現される。制御部104は、外部機器から入力され、またはネットワークを介して入力された画像データに基づいて変調データを生成し、光源駆動部102に送信する。
図1の説明に戻る。レンズ500aは、画像光生成部100から出射された画像光L1,L2の光路上に配置され、画素ごとの光が入射される。画像光生成部100から出射された画像光L1,L2は、レンズ500aにより略平行光になり、導光板500が備える入射部500dに入射する。
本技術の一実施形態に係る画像光生成部100の処理について図3を参照しつつ説明する。図3は、本技術の一実施形態に係る画像光生成部100の処理の一例を示すフローチャートである。画像光生成部100は、たとえば、画像表示装置10の電源スイッチがオンになったときに開始される。
最初のステップS11では、制御部104が、画像光を生成する。具体的には、制御部104が、光源101および偏向器103を同期制御して、光源101から出射された光を偏向器103で偏向および走査して画像光を生成する。この結果、画像光がユーザの瞳孔2および水晶体3を介して網膜4に到達する。これにより、ユーザは、画像を視認できる。
次のステップS12では、制御部104が、眼球情報を取得する。具体的には、制御部104が、検出部800から眼球情報を取得する。この眼球情報には、視線情報が含まれる。
次のステップS13では、制御部104が、眼球情報に含まれる視線情報に基づいて、画像光を切り替える。具体的には、制御部104は、たとえば画像光L1を画像光L2に切り替えるように、光源101および偏向器103を同期制御して、光源101から出射された光を偏向器103で偏向および走査する。
次のステップS14では、制御部104が、処理を継続するか否かを判断する。具体的には、制御部104は、一例として、画像表示装置10の電源スイッチがオンのままのときに処理を継続すると判断し、該電源スイッチがオフになったときに処理を継続しないと判断する。ステップS14での判断が肯定されるとステップS11に移行し、否定されるとフローが終了する。
[(3)導光板]
図1の説明に戻る。導光板500は、入射部500dより入射された画像光L1,L2をユーザの眼球1に導光する。具体的には、導光板500は、入射された画像光を全反射して導光する基板500eと、画像光を観察者であるユーザの眼球1に出射する偏向部500fと、を少なくとも有している。
基板500eは、たとえば透明または半透明または不透明なプラスチック、ガラス、または樹脂などにより構成されていてよい。基板500eは、上記支持構造体としての眼鏡フレームに嵌め込まれるタイプ(眼鏡レンズ型)であってもよいし、該眼鏡フレームに外付けされるタイプ(コンバイナ型)であってもよい。ユーザに拡張現実を提供する場合、基板500eとして透明または半透明なガラス板が用いられうる。ユーザに仮想現実を提供する場合、基板500eとして不透明なガラス板が用いられうる。
偏向部500fは、一例として、透過型または反射型の回折光学素子であってよい。本実施形態では、偏向部500fは、反射型の回折光学素子であり、基板500eの眼球1側とは反対側の面に配置されている。偏向部500fは、画像光生成部100からの画像光L1,L2の光路上に配置されている。偏向部500fは、画像光生成部100からの画像光L1,L2を眼球1に向けて回折する。画像光L1,L2は、眼球1の瞳孔2に入射され、水晶体3を介して網膜4に到達する。
このとき、偏向部500fは、画像光L1,L2を眼球1内、たとえば眼球1の回転中心RCに集光することが好ましい。つまり、偏向部500fは、画像光を眼球1の回転中心に回折する回折光学素子であることが好ましい。あるいは、偏向部500fは、画像光を眼球1の回転中心に反射する反射光学素子であってよい。これにより、ユーザの視線方向が変化しても(眼球1が回転しても)、画像光L1,L2を瞳孔2に入射させることができ、画像を該ユーザに視認させることができる。
また、ユーザが注視していない周辺の画像は瞳によりケラレるため、網膜に到達しない。これにより、迷光による画質の低下を抑制できる。
なお、偏向部500fは、基板500eの眼球1側の面に配置されてもよい。このとき、偏向部500fは、透過型の回折光学素子でありうる。
入射部500dおよび偏向部500fは、たとえばホログラフィック回折格子(HOE:Holographic Optical Element)、ハーフミラー、レンズ、表面レリーフ型回折格子(SRG:Surface Relief Grating)、および体積位相ホログラフィック回折格子(VPHG:Volume Phase Holographic Grating)などであってよい。体積位相ホログラフィック回折格子が用いられる場合は、複数の回折格子が同一面に形成されてもよいし、複数の回折格子が積層されて構成されてもよい。
導光板500は、眼球1に対向する位置に配置される。このような構成であることにより、ユーザは、画像光生成部100が生成した画像を視認できる。
図の左右方向(画像光の導光方向)の偏向部500fの長さは、ユーザが視認する画像の画角と比例関係にある。そのため、画角を大きくするために、偏向部500fの左右方向の長さをより長くすることが求められている。
従来、入射部500dより入射された画像光が基板500eの内部を全反射しながら進むとき、同一情報を有する一部の画像光が、偏向部500fに複数回当たることがある。これにより、同一情報を有する一部の画像光が、偏向部500fの異なるパワーを持つ位置で複数回偏向される。その結果、同一情報を有する画像光が複数の角度で眼球に入射する。この画像光は迷光となって観察される。
この迷光を抑制するために、従来、図1の上下方向の基板500eの長さ(厚さ)が厚くなっている。これにより、同一情報を有する一部の画像光が、偏向部500fに複数回当たることを抑制している。
しかし、基板500eが厚くなることにより、画像表示装置10の重量および体積が大きくなる。これにより、長時間の装着が困難になり、没入感が損なわれるおそれがある。また、ユーザの頭の中心から離れた位置に重量物が存在するため、モーメント荷重が大きくなる。これにより、装着性に問題が生じるおそれがある。たとえば、ユーザが動作した際のモーメント荷重が大きくなるため、画像表示装置10の装着ずれが生じるおそれがある。
また、基板500eが厚くなることにより、導光板500と眼球1との距離であるアイレリーフが短くなる。これにより、ユーザのまつ毛が基板500eに当たったり、眼鏡をかけたまま画像表示装置10を装着することが困難になったりするおそれがある。
さらに、基板500eが厚くなることにより、基板500eの光透過率が低下したり、光学収差が生じたりするおそれがある。これにより、たとえば画像表示装置10が表示する画像を外界の風景に重畳させるときに、画像の品質が低下するおそれがある。
そのため、基板500eを厚くせずに、同一情報を有する一部の画像光が、偏向部500fに複数回当たることを抑制することで、画像表示装置10の小型化に貢献することが好ましい。
たとえば特許文献1(国際公開第2021/220638号)では、「波長が異なる複数の光を含む画像光を出射する光出射系と、前記光出射系から出射された前記画像光を導光する導光系と、前記導光系により導光された前記画像光に含まれる前記複数の光を偏向して異なる方向から眼球に入射させる光偏向系と、を備える、表示装置」が開示されている。この表示装置の小型化について改善の余地がある。
たとえば特許文献2(特開平6-308422号公報)では、注視点近傍の特に解像力を必要とする部分のみ高い解像力の画像を提供して、注視していない周辺の画像はケラレることなく観察できる視覚表示装置が開示されている。この視覚表示装置においては、注視点以外は収差が大きく明るさが不均一な光が入射するおそれがある。また、観察画角が広くかつ解像力が高い視覚表示装置を提供するために、光学系が大型化するおそれがある。また、凹面鏡が用いられていたり、接眼光学系および共役な瞳位置を同一の位置に設定する必要があったりするため、光学系が大型化するおそれがある。さらに、フリーフォーカスについても改善の余地がある。
本技術の一実施形態に係る画像表示装置10は、眼球に関する情報である眼球情報を検出する検出部800を備えている。画像光生成部100は、検出部800が検出する眼球情報に含まれる視線情報に基づいて、導光板500へ出射する複数の画像光L1,L2を切り替え可能に構成されている。具体的には、画像光生成部100は、たとえば画像光L1を画像光L2に切り替え可能に構成されている。
視線情報とは、対象物をユーザが見る際の、眼球が対象物に対して向いている方向である。視線情報は、例えば視軸、光軸、眼軸、照準線などが一般的に目の向いている方向を示す軸として定義可能である。本技術では直接的あるいは間接的に求められたこれらの情報を用いる。なお、視線情報は広く知られている通り、眼球の位置情報等から間接的に算出されることも可能である。
複数の画像光のそれぞれは、たとえばユーザに視認させる画像の範囲が異なっている。これにより、装置の小型化を実現するために基板500eを薄くして画角が小さくなっても、ユーザに画像を視認させることができる。たとえば、眼球が左方向に回転すると、ユーザに視認させる画像も左方向の画像に切り替わる。そのため、本技術では、十分な視野の画像をユーザに視認させることができる。なお、画像光生成部100は、画像光を機械的に切り替えてもよいし、電気的に切り替えてもよい。
なお、入射部500dの面積を広くして、画像光生成部100が配置される位置を変化させることにより、導光位置を切り替えてもよい。あるいは、眼球1の位置ずれに応じて画像を切り替えることにより、かけずれに対するロバスト性を確保してもよい。
本技術によれば、基板500eを薄くできる。屈折率が比較的低い基板500eでも薄くできる。画像光生成部100が画像を切り替えることで画角を小さくできるため、画素密度が向上する。また、詳細は後述するが、アイレリーフの調整範囲を大きくできるため、画像表示装置10の設計自由度が向上する。
さらに、基板500eが薄くなることにより、基板500eの光透過率が低下したり、光学収差が生じたりすることを抑制できる。これにより、たとえば画像表示装置10が表示する画像を外界の風景に重畳させたり、この画像をより広い画角の画像に重畳させたりするときに、画像の品質の低下を抑制できる。
これらの効果は、後述する他の実施形態においても同様に生じる。そのため、他の実施形態においては、再度の記載を省略することがある。
[(4)検出部]
検出部800は、一例として、基板500eの眼球1側の面に設けられている。検出部800は、ユーザの眼球1の向きである視線などの眼球情報を検出し、その眼球情報を制御部104(図2参照)に出力する。検出部800は、一例として、受発光部と、受発光部の出力信号を処理する信号処理部とを含む。当該受発光部は、非可視光(たとえば赤外光)を眼球1に照射する発光素子と、該発光素子から射出され眼球1で反射された光を受光する受光素子)とを有する。当該受光素子としては、例えばフォトダイオード、複数の受光領域を有する分割フォトダイオード、イメージセンサ、イベント型のセンサ(アイセンシング用のセンサ)等を用いることができる。当該信号処理部は、上記受光素子の出力信号を処理し、視線の方向を算出する。
検出部800が検出する眼球情報には、眼球1の瞳孔径が含まれることが好ましい。このとき、検出部800は、照度センサを有することができる。検出部800は、照度センサの出力に基づいて、眼球1の瞳孔2の瞳孔径を推定する。
詳述すると、一例として、あらかじめ照度と瞳孔径との対応関係を示すテーブルが、内蔵メモリに記憶されていてよい。検出部800は、このテーブルを随時参照し、照度センサの出力に対応する瞳孔径を推定結果として出力する。当該テーブルは、例えば光源及びカメラを用いて、照度を段階的に変えたときの各照度での複数人の瞳孔径の平均値および中央値などを算出して得ることができる。
眼球情報には、偏向部500fから眼球1の角膜頂点までの距離であるアイレリーフ、もしくは、眼球1の角膜頂点から眼球1の回転中心までの距離、またはその両方がさらに含まれてよい。このとき、眼球情報は、検出部800により検出されてもよいし、画像表示装置10が備えるメモリなどに記録されてもよい。
画像光生成部100、導光板500、および検出部800は、一例として、同一の支持構造体(たとえば眼鏡フレーム)に一体的に設けられることができる。検出部800は、当該支持構造体に一体的に設けられてもよいし、別体に設けられてもよい。以下、当該支持構造体の一例である眼鏡フレームがユーザの頭部に装着されていることを前提に説明を進める。
[(5)設計値]
装置の小型化を実現するための、導光板500の好ましい設計値について図4を参照しつつ説明する。図4は、本技術の一実施形態に係る導光板500と眼球1との相関関係を示す模式図である。
図4に示されるとおり、偏向部500fが基板500eの眼球1側に形成されている。導光板500への画像光の入射角をφとする。偏向部500fから眼球1の角膜頂点までの距離であるアイレリーフをLとする。眼球1の角膜頂点から眼球の回転中心RCまでの距離をrとする。眼球1の瞳孔径をΦとする。基板500eの厚さをtとする。画像光が基板500e内を導光される方向(図4における上下方向)の偏向部500fの長さをw1とする。このとき、次の式(1)、式(2)、および式(3)を満足することが好ましい。
tanθ=Φ/(2*r) ・・・(1)
w1=2*(L+r)tanθ ・・・(2)
2*t*tanφ>w1 ・・・(3)
このとき、式(1)および式(2)から、次の式(4)を導くことができる。
w1=2*(L+r)*Φ/(2*r) ・・・(4)
さらに、式(3)および式(4)から、次の式(5)および式(6)を導くことができる。
2*t*tanφ>2*(L+r)*Φ/(2*r) ・・・(5)
t>(L+r)*Φ/(2*r*tanφ) ・・・(6)
したがって、式(6)を満足する導光板500を備えていれば、画像表示装置10の小型化を実現できる。眼球1の角膜頂点から眼球の回転中心までの距離rおよび瞳孔径Φは、個人差はあるものの、おおむねの値は定まっている。一方で、アイレリーフL、基板500eの厚さt、および入射角φはコントロール可能である。
一方で、偏向部500fが基板500eの眼球1側の反対側に形成されているときの、導光板500の好ましい値について図5を参照しつつ説明する。図5は、本技術の一実施形態に係る導光板500と眼球1との相関関係を示す模式図である。
図5に示されるとおり、偏向部500fが基板500eの眼球1側の反対側に形成されている。
ユーザが視認する半画角(半分の画角)をθ0とする。基板500e内の画像光の画角をθ1とする。その他の記号は図4と同様である。
このとき、次の式(7)、式(8)、および式(9)を満足することが好ましい。
tanθ0=Φ/(2*r) ・・・(7)
w1=2*(L+r)tanθ0+2*t*tanθ1 ・・・(8)
2*t*tanφ>w1 ・・・(9)
このとき、式(7)および式(8)から、次の式(10)を導くことができる。
w1=2*(L+r)*Φ/(2*r)+2*t*tanθ1 ・・・(10)
さらに、式(9)および式(10)から、次の式(11)、式(12)、式(13)、式(14)、および式(15)を導くことができる。
2*t*tanφ>2*(L+r)*Φ/(2*r)+2*t*tanθ1 ・・・(11)
t*tanφ>(L+r)*Φ/(2*r)+t*tanθ1 ・・・(12)
t*tanφ-t*tanθ1>(L+r)*Φ/(2*r) ・・・(13)
t*(tanφ-tanθ1)>(L+r)*Φ/(2*r) ・・・(14)
t>(L+r)*Φ/(2*r*(tanφ-tanθ1)) ・・・(15)
したがって、式(15)を満足する導光板500を備えていれば、画像表示装置10の小型化を実現できる。眼球1の角膜頂点から眼球の回転中心までの距離rおよび瞳孔径Φは、個人差はあるものの、おおむねの値は定まっている。一方で、アイレリーフL、基板500eの厚さt、入射角φ、および基板500e内の画像光の画角はコントロール可能である。
本技術の効果について表1および表2を参照しつつ説明する。アイレリーフを同一にした場合の、実施例と比較例のそれぞれの値を表1に示す。なお、表1および表2において、瞳孔径は3mmと定義した。
導光板500への画像光の入射角φは、比較例と実施例のいずれも55度である。
ユーザに視認させる画角は、比較例が±30であるのに対して、実施例が±7.1となっている。基板500eを薄くしたことにより、実施例は比較例に比べて画角が狭くなっている。しかし、本技術では、画像光生成部100が、検出部800が検出する眼球情報に基づいて、導光板500へ出射する複数の画像光を切り替え可能に構成されている。そのため、本技術では、たとえば視線に応じて視認させる画角を変化させることができる。
アイレリーフLは、比較例と実施例のいずれも14mmになっている。
本技術において考慮する必要がある、眼球1の角膜頂点から眼球の回転中心までの距離rは、9.4mmと定義した。
画像光が基板500e内を導光される方向の偏向部500fの長さw1は、比較例が16.2mmであるのに対して、実施例が6.0mmとなっている。
基板500eの厚さtは、比較例が5.7mmであるのに対して、実施例が2.1mmとなっている。本技術によれば、基板500eの厚さtを半分以下にすることができる。これにより、画像光が基板500e内を導光される方向の偏向部500fの長さw1も半分以下にすることができる。
次に、基板500eの厚さを同一にした場合の、実施例と比較例のそれぞれの値を表2に示す。
導光板500への画像光の入射角φは、比較例と実施例のいずれも55度である。
ユーザに視認させる画角は、比較例が±30であるのに対して、実施例が±7となっている。
本技術において考慮する必要がある、眼球1の角膜頂点から眼球の回転中心までの距離rは、12mmと定義した。
画像光が基板500e内を導光される方向の偏向部500fの長さw1は、比較例と実施例のいずれも16.2mmとなっている。
基板500eの厚さtは、比較例と実施例のいずれも5.7mmとなっている。
アイレリーフLは、比較例が14mmであるのに対して、実施例が53mmとなっている。本技術によれば、アイレリーフLの調整範囲を拡大できる。これにより、ユーザのまつ毛が基板500eに当たることが防止できたり、眼鏡をかけたまま画像表示装置10を装着することができたりする。
続いて、それぞれの構成要素の好ましい数値範囲について述べる。以下の非特許文献1および非特許文献2によると、眼球1の角膜頂点から眼球の回転中心までの距離rは、個人差があるが、9.4mmが一般的であるとされている。
非特許文献1:Jim Schwiegerling著、「SPIEフィールドガイド 視覚と眼の光学」、オプトロニクス社、2010年12月15日
非特許文献2:Fry G, Hill W、Center of rotation of the eye、Am J Optom Arch Am Acad Optom 1962、39:581-95
また、以下の非特許文献3によると、眼球1の角膜頂点から眼球の回転中心までの距離rは、10.781±0.56mm±1SD(10.22~11.34mm)と述べられている。この場合、±3SDを考慮すると、眼球1の角膜頂点から眼球の回転中心までの距離rの最大範囲は、9.1~12.46mmと想定できる。
したがって、眼球1の角膜頂点から眼球の回転中心までの距離rの範囲は、9.1~12.46mmと定義することが好ましく、より好ましくは9.4~11.34mmでありうる。
ヒトの瞳孔径Φは一般的に2.0~8.0mmとされている。ただし、実際の映像で1cd/m以下となる状況はほぼ無いため、ヒトの瞳孔径は、2.0~5.0mmと定義することが好ましい。
基板500eの一般的な屈折率が1.4であるとき、導光板500への画像光の入射角φは45.6度以上であることが好ましい。偏向部500fがたとえばHOEであるとき、露光を考慮すると、導光板500への画像光の入射角φは55度以上であることが好ましい。
これらの条件により、それぞれの構成要素の好ましい数値範囲は表3および表4のように示すことができる。表3は、偏向部500fが基板500eの眼球1側に形成されているときの、それぞれの構成要素の好ましい数値範囲を示す。表4は、偏向部500fが基板500eの眼球1側の反対側に形成されているときの、それぞれの構成要素の好ましい数値範囲を示す。
表3に示されるとおり、瞳孔径Φは、2~5mmと定義することが好ましく、より好ましくは2.5mmでありうる。
導光板500への画像光の入射角φは、55度であることが好ましい。
ユーザが視認する画角は、±6.3~±11.2が好ましく、より好ましくは±5.7~±7.6でありうる。
アイレリーフLは、13mmであることが好ましい。
眼球1の角膜頂点から眼球の回転中心までの距離rは、9.1~12.46mmと定義することが好ましく、より好ましくは9.4~12.46mmでありうる。
偏向部500fの長さw1は、4.9~10.2mmが好ましく、より好ましくは5.1~6.0でありうる。
このとき、基板500eの厚さtは、0.2~3.6でありうる。より好ましいとき、基板500eの厚さtは、1.8~2.1でありうる。
表4に示されるとおり、瞳孔径Φは、想定される最小値が2~5mmと定義することが好ましく、より好ましくは2.5mmでありうる。
導光板500への画像光の入射角φは、55度であることが好ましい。
ユーザが視認する画角は、±6.3~±11.3が好ましく、より好ましくは±5.7~±7.6でありうる。
アイレリーフLは、13mmであることが好ましい。
眼球1の角膜頂点から眼球の回転中心までの距離rは、9.1~12.46mmと定義することが好ましく、より好ましくは9.4~12.46mmでありうる。
偏向部500fの長さw1は、4.9~11.9mmが好ましく、より好ましくは5.5~6.6でありうる。
このとき、基板500eの厚さtは、0.2~4.2でありうる。より好ましいとき、基板500eの厚さtは、1.9~2.3でありうる。
本技術の第1の実施形態に係る画像表示装置について説明した上記の内容は、技術的な矛盾が特にない限り、本技術の他の実施形態に適用できる。
[2.第2の実施形態(画像表示装置の例2)]
本技術の一実施形態に係る画像表示装置は、画像光生成部が出射する画像光の一部を遮光する遮光部をさらに備えていてよい。このことについて図6および図7を参照しつつ説明する。図6は、本技術の一実施形態に係る画像表示装置20の構成例を示す模式図である。図7は、本技術の一実施形態に係る画像表示装置20の構成例を示すブロック図である。図6および図7に示されるとおり、画像表示装置20は、遮光部500bをさらに備えている。
遮光部500bには、レンズ500aを介して画像光L1,L2入射される。遮光部500bは、入射される画像光のうち所定の画像光を透過し、所定の画像光を遮光する。遮光部500bは、たとえば、画像光L1を透過し、画像光L2を遮光する。
遮光部500bは、一例として、入射された画像光を画素毎または複数画素を含む画素ブロック毎に遮光可能な遮光マスク(たとえば遮光シャッター)、液晶素子(たとえば液晶パネル)およびDMD(デジタルミラーデバイス)のいずれかを含んでよい。遮光部500bは、制御部104により制御されることができる(図2参照)。より詳細には、遮光部500bは、制御部104により、入射される画像光のうち所定の画像光を透過し、所定の画像光を遮光するように制御される。
遮光部500bは、遮光度に空間的な分布を持たせることが可能であることが好ましい。これにより、たとえば、遮光される画像光L1,L2のエッジ部分の遮光度を低くすることができる。これにより、ユーザの眼球1に導光される画像光L1,L2の境界をぼかすことができる。その結果、画像をより自然な画像としてユーザに視認させることができる。
遮光部500bは、画像光を時系列で遮光および遮光解除可能であることが好ましい。たとえば、遮光部500bによる画像光遮光および遮光解除を時系列で行うことにより、必要に応じてユーザの視線誘導を行うようにしてもよい。
本技術の一実施形態に係る画像光生成部100の処理について図8を参照しつつ説明する。図8は、本技術の一実施形態に係る画像光生成部100の処理の一例を示すフローチャートである。画像光生成部100は、たとえば、画像表示装置20の電源スイッチがオンになったときに開始される。
最初のステップS21では、制御部104が、画像光を生成する。具体的には、制御部104が、光源101および偏向器103を同期制御して、光源101から出射された光を偏向器103で偏向および走査して画像光を生成する。この結果、画像光がユーザの瞳孔2および水晶体3を介して網膜4に到達する。これにより、ユーザは、画像を視認できる。
次のステップS22では、制御部104が、眼球情報を取得する。具体的には、制御部104が、検出部800から眼球情報を取得する。
次のステップS23では、制御部104が、眼球情報に基づいて、遮光部500bを駆動する。具体的には、制御部104は、所定の画像光を透過させ、所定の画像光を遮光するように、遮光部500bを駆動する。
次のステップS24では、制御部104が、処理を継続するか否かを判断する。具体的には、制御部104は、一例として、画像表示装置20の電源スイッチがオンのままのときに処理を継続すると判断し、該電源スイッチがオフになったときに処理を継続しないと判断する。ステップS24での判断が肯定されるとステップS21に移行し、否定されるとフローが終了する。
本技術の第2の実施形態に係る画像表示装置について説明した上記の内容は、技術的な矛盾が特にない限り、本技術の他の実施形態に適用できる。
[3.第3の実施形態(画像表示装置の例3)]
本技術の一実施形態に係る画像表示装置は、偏向部500fから眼球1の角膜頂点までの距離方向であるアイレリーフ方向に導光板500を移動させる駆動部をさらに備えていてよい。このことについて図9および図10を参照しつつ説明する。図9は、本技術の一実施形態に係る画像表示装置30の構成例を示す模式図である。図9に示されるとおり、駆動部(図示省略)は、偏向部500fから眼球1の角膜頂点までの距離方向であるアイレリーフ方向(上下の矢印方向)に導光板500を移動させることができる。これにより、導光板500は適切な位置に配置されることができる。
図10は、本技術の一実施形態に係る画像表示装置30の構成例を示すブロック図である。図10に示されるとおり、画像表示装置30は、駆動部500gを備えることができる。駆動部gは、偏向部500fから眼球1の角膜頂点までの距離方向であるアイレリーフ方向に導光板500を移動させることができる。
本技術の第3の実施形態に係る画像表示装置について説明した上記の内容は、技術的な矛盾が特にない限り、本技術の他の実施形態に適用できる。
[4.第4の実施形態(画像表示装置の例4)]
本技術の一実施形態に係る画像表示装置は、画像光により構成されるキャリブレーション画像に対するユーザ操作に基づき、ユーザの基準位置からのずれを取得するキャリブレーション部をさらに備えていてよい。このことについて図11を参照しつつ説明する。図11は、本技術の一実施形態に係る画像表示装置40の構成例を示すブロック図である。図11に示されるとおり、画像表示装置40は、キャリブレーション部500hを備えることができる。キャリブレーション部500hは、画像光により構成されるキャリブレーション画像に対するユーザ操作に基づき、ユーザの基準位置からのずれを取得する。
このずれを取得する手段は特に限定されない。たとえば、画像表示装置40は、所定の指示マークが描かれているキャリブレーション画像をユーザに表示する。画像表示装置40は、この指示マークを移動させることで、ユーザの眼球の向きである視線を誘導する。ユーザは、眼球を動かしたり、頭の向きを動かしたりするなどのユーザ操作を行う。キャリブレーション部500hは、このユーザ操作に基づいて、ユーザの基準位置からのずれを取得する。これにより、たとえば画像表示装置40が表示する画像を外界の風景に重畳させるときに、位置ずれを抑制できる。
本技術の第4の実施形態に係る画像表示装置について説明した上記の内容は、技術的な矛盾が特にない限り、本技術の他の実施形態に適用できる。
[5.第5の実施形態(画像表示装置の例5)]
本技術の一実施形態に係る画像表示装置は、偏向部500fから眼球1の角膜頂点までの距離であるアイレリーフL、もしくは、眼球1の角膜頂点から前記眼球の回転中心までの距離r、またはその両方を取得するセンサ部をさらに備えていてよい。このことについて図12を参照しつつ説明する。図12は、本技術の一実施形態に係る画像表示装置50の構成例を示すブロック図である。図12に示されるとおり、画像表示装置50は、センサ部500iを備えることができる。センサ部500iは、偏向部500fから眼球1の角膜頂点までの距離であるアイレリーフL、もしくは、眼球1の角膜頂点から前記眼球の回転中心までの距離r、またはその両方を取得する。センサ部500iは、たとえば加速度センサ、角速度センサなどでありうる。
本技術の第5の実施形態に係る画像表示装置について説明した上記の内容は、技術的な矛盾が特にない限り、本技術の他の実施形態に適用できる。
[6.第6の実施形態(導光板の例)]
本技術は、入射された画像光を全反射して導光する基板と、前記画像光を眼球の回転中心に集光する偏向部と、眼球に関する情報である眼球情報を検出する検出部と、を備えており、前記偏向部は、前記眼球情報に基づいて切り替えられた画像光を前記眼球の回転中心に集光する、導光板を提供する。
本技術の一実施形態に係る導光板について、再び図1を参照しつつ説明する。図1に示されるとおり、導光板500は、基板500eと、偏向部500fと、検出部800と、を備えている。
基板500eは、入射された画像光を全反射して導光する。偏向部500fは、画像光を眼球1の回転中心に集光する。検出部800は、眼球1に関する情報である眼球情報を検出する。偏向部500fは、前記眼球情報に基づいて切り替えられた画像光を眼球1の回転中心に集光する。
偏向部500fが基板500eの眼球1側に形成されているときの、導光板500の好ましい値について、再び図4を参照しつつ説明する。図4に示されるとおり、偏向部500fが基板500eの眼球1側に形成されている。導光板500への画像光の入射角をφとする。偏向部500fから眼球1の角膜頂点までの距離であるアイレリーフをLとする。眼球1の角膜頂点から眼球の回転中心までの距離をrとする。眼球1の瞳孔径をΦとする。基板500eの厚さをtとする。画像光が基板500e内を導光される方向の偏向部500fの長さをw1とする。
このとき、次の式(1)、式(2)、および式(3)を満足することが好ましい。
tanθ=Φ/(2*r) ・・・(1)
w1=2*(L+r)tanθ ・・・(2)
2*t*tanφ>w1 ・・・(3)
このとき、式(1)および式(2)から、次の式(4)を導くことができる。
w1=2*(L+r)*Φ/(2*r) ・・・(4)
さらに、式(3)および式(4)から、次の式(5)および式(6)を導くことができる。
2*t*tanφ>2*(L+r)*Φ/(2*r) ・・・(5)
t>(L+r)*Φ/(2*r*tanφ) ・・・(6)
したがって、式(6)を満足する導光板500を備えていれば、画像表示装置10の小型化を実現できる。眼球1の角膜頂点から眼球の回転中心までの距離rおよび瞳孔径Φは、個人差はあるものの、おおむねの値は定まっている。一方で、アイレリーフL、基板500eの厚さt、および入射角φはコントロール可能である。
一方で、偏向部500fが基板500eの眼球1側の反対側に形成されているときの、導光板500の好ましい値について、再び図5を参照しつつ説明する。図5に示されるとおり、偏向部500fが基板500eの眼球1側の反対側に形成されている。
ユーザが視認する半画角(半分の画角)をθ0とする。基板500e内の画像光の画角をθ1とする。その他の記号は図4と同様である。
このとき、次の式(7)、式(8)、および式(9)を満足することが好ましい。
tanθ0=Φ/(2*r) ・・・(7)
w1=2*(L+r)tanθ0+2*t*tanθ1 ・・・(8)
2*t*tanφ>w1 ・・・(9)
このとき、式(7)および式(8)から、次の式(10)を導くことができる。
w1=2*(L+r)*Φ/(2*r)+2*t*tanθ1 ・・・(10)
さらに、式(9)および式(10)から、次の式(11)、式(12)、式(13)、式(14)、および式(15)を導くことができる。
2*t*tanφ>2*(L+r)*Φ/(2*r)+2*t*tanθ1 ・・・(11)
t*tanφ>(L+r)*Φ/(2*r)+t*tanθ1 ・・・(12)
t*tanφ-t*tanθ1>(L+r)*Φ/(2*r) ・・・(13)
t*(tanφ-tanθ1)>(L+r)*Φ/(2*r) ・・・(14)
t>(L+r)*Φ/(2*r*(tanφ-tanθ1)) ・・・(15)
したがって、式(15)を満足する導光板500を備えていれば、画像表示装置10の小型化を実現できる。眼球1の角膜頂点から眼球の回転中心までの距離rおよび瞳孔径Φは、個人差はあるものの、おおむねの値は定まっている。一方で、アイレリーフL、基板500eの厚さt、入射角φ、および基板500e内の画像光の画角はコントロール可能である。
本技術の第6の実施形態に係る導光板について説明した上記の内容は、技術的な矛盾が特にない限り、本技術の他の実施形態に適用できる。
なお、本技術に係る実施形態は、上述した各実施形態及に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
また、本技術は、以下のような構成をとることもできる。
[1]
画像光を生成する画像光生成部と、
前記画像光をユーザの眼球に導光する導光板と、
眼球に関する情報である眼球情報を検出する検出部と、を備えており、
前記画像光生成部は、前記眼球情報に基づいて、前記導光板へ出射する複数の画像光を切り替え可能に構成されており、
前記導光板は、
入射された前記画像光を全反射して導光する基板と、
前記画像光を前記眼球の回転中心に集光する偏向部と、を少なくとも有している、画像表示装置。
[2]
前記眼球情報には、視線情報が含まれる、
[1]に記載の画像表示装置。
[3]
前記眼球情報には、前記眼球の瞳孔径が含まれる、
[1]または[2]に記載の画像表示装置。
[4]
前記眼球情報には、前記偏向部から前記眼球の角膜頂点までの距離であるアイレリーフ、もしくは、前記眼球の角膜頂点から前記眼球の回転中心までの距離、またはその両方がさらに含まれる、
[1]または[2]に記載の画像表示装置。
[5]
前記導光板への前記画像光の入射角をφ、
前記偏向部から前記眼球の角膜頂点までの距離であるアイレリーフをL、
前記眼球の角膜頂点から前記眼球の回転中心までの距離をr、
前記眼球の瞳孔径をΦ、
前記基板の厚さをt、として、
前記偏向部が前記基板の前記眼球側に形成されているとき、次の式(6)を満足する、
[1]から[4]のいずれか一つに記載の画像表示装置。
t>(L+r)*Φ/(2*r*tanφ) ・・・(6)
[6]
前記導光板への前記画像光の入射角をφ、
前記偏向部から前記眼球の角膜頂点までの距離であるアイレリーフをL、
前記眼球の角膜頂点から前記眼球の回転中心までの距離をr、
前記眼球の瞳孔径をΦ、
前記基板の厚さをt、
前記基板内の前記画像光の画角をθ1として、
前記偏向部が前記基板の前記眼球側の反対側に形成されているとき、次の式(15)を満足する、
[1]から[5]のいずれか一つに記載の画像表示装置。
t>(L+r)*Φ/(2*r*(tanφ-tanθ1)) ・・・(15)
[7]
前記偏向部は、前記画像光を前記眼球の回転中心に回折する回折光学素子である、
[1]から[6]のいずれか一つに記載の画像表示装置。
[8]
前記偏向部は、ホログラフィック回折格子である、
[1]から[7]のいずれか一つに記載の画像表示装置。
[9]
前記偏向部は、表面レリーフ型回折格子である、
[1]から[8]のいずれか一つに記載の画像表示装置。
[10]
前記偏向部は、前記画像光を前記眼球の回転中心に反射する反射光学素子である、
[1]から[9]のいずれか一つに記載の画像表示装置。
[11]
前記画像光生成部が出射する前記画像光の一部を遮光する遮光部をさらに備えている、
[1]から[10]のいずれか一つに記載の画像表示装置。
[12]
前記遮光部は、前記画像光の遮光度に空間的な分布を有している、
[11]に記載の画像表示装置。
[13]
前記遮光部は、前記画像光を時系列で遮光および遮光解除可能に構成されている、
[11]または[12]に記載の画像表示装置。
[14]
前記遮光部は、遮光位置が可変なマスクである、
[11]から[13]のいずれか一つに記載の画像表示装置。
[15]
前記遮光部は、液晶素子である、
[11]から[14]のいずれか一つに記載の画像表示装置。
[16]
前記偏向部から前記眼球の角膜頂点までの距離方向であるアイレリーフ方向に前記導光板を移動させる駆動部をさらに備えている、
[1]から[15]のいずれか一つに記載の画像表示装置。
[17]
前記画像光により構成されるキャリブレーション画像に対するユーザ操作に基づき、ユーザの基準位置からのずれを取得するキャリブレーション部をさらに備えている、
[1]から[16]のいずれか一つに記載の画像表示装置。
[18]
前記偏向部から前記眼球の角膜頂点までの距離であるアイレリーフ、もしくは、前記眼球の角膜頂点から前記眼球の回転中心までの距離、またはその両方を取得するセンサ部をさらに備えている、
[1]から[17]のいずれか一つに記載の画像表示装置。
[19]
入射された画像光を全反射して導光する基板と、
前記画像光を眼球の回転中心に集光する偏向部と、
眼球に関する情報である眼球情報を検出する検出部と、を備えており、
前記偏向部は、前記眼球情報に基づいて切り替えられた画像光を前記眼球の回転中心に集光する、導光板。
[20]
前記導光板への前記画像光の入射角をφ、
前記偏向部から前記眼球の角膜頂点までの距離であるアイレリーフをL、
前記眼球の角膜頂点から前記眼球の回転中心までの距離をr、
前記眼球の瞳孔径をΦ、
前記基板の厚さをtとして、
前記偏向部が前記基板の前記眼球側に形成されているとき、次の式(6)を満足する、
[19]に記載の導光板。
t>(L+r)*Φ/(2*r*tanφ) ・・・(6)
[21]
前記導光板への前記画像光の入射角をφ、
前記偏向部から前記眼球の角膜頂点までの距離であるアイレリーフをL、
前記眼球の角膜頂点から前記眼球の回転中心までの距離をr、
前記眼球の瞳孔径をΦ、
前記基板の厚さをt、
前記基板内の前記画像光の画角をθ1として、
前記偏向部が前記基板の前記眼球側の反対側に形成されているとき、次の式(15)を満足する、
[19]または[20]に記載の導光板。
t>(L+r)*Φ/(2*r*(tanφ-tanθ1)) ・・・(15)
10~50 画像表示装置
100 画像光生成部
101 光源
102 光源駆動部
103 偏向器
104 制御部
500 導光板
500a レンズ
500b 遮光部
500d 入射部
500e 基板
500f 偏向部
500g 駆動部
500h キャリブレーション部
500i センサ部
800 検出部
1 眼球
2 瞳孔
3 水晶体
4 網膜
RC 回転中心

Claims (20)

  1. 画像光を生成する画像光生成部と、
    前記画像光をユーザの眼球に導光する導光板と、
    眼球に関する情報である眼球情報を検出する検出部と、を備えており、
    前記画像光生成部は、前記眼球情報に基づいて、前記導光板へ出射する複数の画像光を切り替え可能に構成されており、
    前記導光板は、
    入射された前記画像光を全反射して導光する基板と、
    前記画像光を前記眼球の回転中心に集光する偏向部と、を少なくとも有している、画像表示装置。
  2. 前記眼球情報には、視線情報が含まれる、
    請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記眼球情報には、前記眼球の瞳孔径が含まれる、
    請求項1に記載の画像表示装置。
  4. 前記眼球情報には、前記偏向部から前記眼球の角膜頂点までの距離であるアイレリーフ、もしくは、前記眼球の角膜頂点から前記眼球の回転中心までの距離、またはその両方がさらに含まれる、
    請求項1に記載の画像表示装置。
  5. 前記導光板への前記画像光の入射角をφ、
    前記偏向部から前記眼球の角膜頂点までの距離であるアイレリーフをL、
    前記眼球の角膜頂点から前記眼球の回転中心までの距離をr、
    前記眼球の瞳孔径をΦ、
    前記基板の厚さをt、として、
    前記偏向部が前記基板の前記眼球側に形成されているとき、次の式(6)を満足する、
    請求項1に記載の画像表示装置。
    t>(L+r)*Φ/(2*r*tanφ) ・・・(6)
  6. 前記導光板への前記画像光の入射角をφ、
    前記偏向部から前記眼球の角膜頂点までの距離であるアイレリーフをL、
    前記眼球の角膜頂点から前記眼球の回転中心までの距離をr、
    前記眼球の瞳孔径をΦ、
    前記基板の厚さをt、
    前記基板内の前記画像光の画角をθ1として、
    前記偏向部が前記基板の前記眼球側の反対側に形成されているとき、次の式(15)を満足する、
    請求項1に記載の画像表示装置。
    t>(L+r)*Φ/(2*r*(tanφ-tanθ1)) ・・・(15)
  7. 前記偏向部は、前記画像光を前記眼球の回転中心に回折する回折光学素子である、
    請求項1に記載の画像表示装置。
  8. 前記偏向部は、ホログラフィック回折格子である、
    請求項1に記載の画像表示装置。
  9. 前記偏向部は、表面レリーフ型回折格子である、
    請求項1に記載の画像表示装置。
  10. 前記偏向部は、前記画像光を前記眼球の回転中心に反射する反射光学素子である、
    請求項1に記載の画像表示装置。
  11. 前記画像光生成部が出射する前記画像光の一部を遮光する遮光部をさらに備えている、
    請求項1に記載の画像表示装置。
  12. 前記遮光部は、前記画像光の遮光度に空間的な分布を有している、
    請求項11に記載の画像表示装置。
  13. 前記遮光部は、前記画像光を時系列で遮光および遮光解除可能に構成されている、
    請求項11に記載の画像表示装置。
  14. 前記遮光部は、遮光位置が可変なマスクである、
    請求項11に記載の画像表示装置。
  15. 前記遮光部は、液晶素子である、
    請求項11に記載の画像表示装置。
  16. 前記偏向部から前記眼球の角膜頂点までの距離方向であるアイレリーフ方向に前記導光板を移動させる駆動部をさらに備えている、
    請求項1に記載の画像表示装置。
  17. 前記画像光により構成されるキャリブレーション画像に対するユーザ操作に基づき、ユーザの基準位置からのずれを取得するキャリブレーション部をさらに備えている、
    請求項1に記載の画像表示装置。
  18. 前記偏向部から前記眼球の角膜頂点までの距離であるアイレリーフ、もしくは、前記眼球の角膜頂点から前記眼球の回転中心までの距離、またはその両方を取得するセンサ部をさらに備えている、
    請求項1に記載の画像表示装置。
  19. 入射された画像光を全反射して導光する基板と、
    前記画像光を眼球の回転中心に集光する偏向部と、
    眼球に関する情報である眼球情報を検出する検出部と、を備えており、
    前記偏向部は、前記眼球情報に基づいて切り替えられた画像光を前記眼球の回転中心に集光する、導光板。
  20. 前記導光板への前記画像光の入射角をφ、
    前記偏向部から前記眼球の角膜頂点までの距離であるアイレリーフをL、
    前記眼球の角膜頂点から前記眼球の回転中心までの距離をr、
    前記眼球の瞳孔径をΦ、
    前記基板の厚さをtとして、
    前記偏向部が前記基板の前記眼球側に形成されているとき、次の式(6)を満足する、
    請求項19に記載の導光板。
    t>(L+r)*Φ/(2*r*tanφ) ・・・(6)
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