JP2024044078A - ハイブリッド貯金箱、方法及びプログラム - Google Patents

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巧実 澤井
和希 梨田
佑斗 畑中
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Abstract

【課題】現金での貯金及び電子マネーでの貯金の双方に対応することが可能なハイブリッド型の貯金箱を提供する。【解決手段】現金及び電子マネーでの貯金が可能なハイブリッド貯金箱であって、本貯金箱は、現金を格納する現金格納部と、貯金の出入りを制御する制御部とを備え、当該制御部は、入金した電子マネー残高を含む電子マネー情報を格納する電子マネー情報格納手段と、貯金者又は貯金者に貯金を推奨する者が貯金に関する条件を設定する設定手段と、格納された現金及び電子マネー残高の入出金を管理する入出金管理手段と、格納された現金及び電子マネー残高を表示する表示/操作手段と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、現金及び電子マネーで貯金が可能な貯金箱に関する。
従来から、デジタル社会の到来により、現金を使用せず電子的に、オンラインバンキング、クレジットカード、電子マネー等、コンピュータシステム上で、送金や決済を行うことが一般的となっている。そのため、送金や決済のみならず、貯金もキャッシュレスで行うことができるユーザ利便性の高い貯金方法の要望が高まってきている。このため、電子的に預貯金が可能なデジタル貯金箱及びそのシステムが知られている。
例えば、特許文献1には、単に電子的に預貯金の出し入れができる機能を提供するに留まらず、ユーザに対して貯金を励行する様々な機能を備えたデジタル貯金箱を実現するデジタル貯金箱システムが開示されている。このシステムにおいて、貯金サーバは、ユーザ情報データベースと、ユーザの貯金残高を記憶する貯金箱データベースと、資金移動を行うために必要な情報を記憶する提携機関情報データベースと、貯金箱データベースに記憶された当該貯金箱の情報を編集する貯金箱管理部と、貯金箱データベースの情報に基づき、ユーザ所有の貯金箱と、他の貯金箱又は金融機関若しくは電子マネー事業者との間の入出金を処理する入出金処理部と、入出金処理部による入出金処理に応じて、提携機関情報データベースの情報に基づき、金融機関若しくは電子マネー事業者とでの資金移動を行う提携機関通信部と、を有する。
特開2021-184191号公報
しかしながら、いかにキャッシュレス時代が進んでも、現金による授受がなくなるわけではない。また、キャッシュレス時代が進むにつれて、子供達にお金の価値を伝えづらくなり、子供達がお金の大切さを学べる機会が少なくなっている。つまり、現金貯金の時代では、貯金している実感が得られたが、キャッシュレス時代は便利だけれど、お金がゲームの魔法石のような感覚で子供たちに取り扱われているようになってきた。したがって幼いころから金融教育をすることで、お金の役割や働くことへの意味への興味をもたせられることが必要である。
大人にとっても、キャッシュレス時代では、多様な電子マネーにお金が分散し、電子マネーを一つに集約させたいという欲求もある。また、そもそも高齢者を中心に、キャッシュレスに対する不安やアレルギーも存在する。したがって、子供の金銭教育だけでなく、現金と電子マネー双方の貯金に関して、幅広い年代の人が使えるサービスが求められている。
したがって、本発明では、上記のような課題にかんがみ、現金での貯金及び電子マネーでの貯金の双方に対応することが可能なハイブリッド型の貯金箱を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、以下のような解決手段を提供する。
(1)現金及び電子マネーでの貯金が可能なハイブリッド貯金箱であって、現金を格納する現金格納部と、貯金の出入りを制御する制御部とを備え、前記制御部は、入金した電子マネー残高を含む電子マネー情報を格納する電子マネー情報格納手段と、貯金者又は前記貯金者に貯金を推奨する者が前記貯金に関する条件を設定する設定手段と、前記格納された現金及び電子マネー残高の入出金を管理する入出金管理手段と、前記格納された現金及び電子マネー残高を表示する表示/操作手段と、を備えることを特徴とする。
(2)上記(1)又は(2)の構成において、前記現金格納部は、硬貨を投入するための硬貨投入口及び前記投入された硬貨を格納する硬貨格納手段と、紙幣を挿入するための紙幣挿入口及び前記挿入された紙幣を格納する紙幣格納手段とを備え、前記硬貨及び前記紙幣を投入又は挿入する際に、前記硬貨及び/又は前記紙幣の種類及び枚数を検出する検出手段を備えることを特徴とする。
(3)上記(1)又は(2)の構成において、前記現金格納部は、貯金箱の本体から分離し、前記制御部とワイヤレスで通信可能な通信手段を備えることを特徴とする。
(4)上記(1)又は(2)の構成において、前記表示/操作手段は、前記格納した電子マネー情報のバーコードを表示し、店舗での支払い又は送金人に送金可能とすることを特徴とする。
(5)上記(1)又は(2)の構成において、前記格納された電子マネー残高が複数ある場合に、当該電子マネーを当該電子マネーのサービス提供事業者のシステムと接続し、当該電子マネー残高を相互交換可能とさせることを特徴とする。
(6)上記(1)又は(2)の構成において、前記格納された電子マネー残高を登録された資産運用機関のシステムと接続し、前記電子マネー残高の運用を委託する運用手段を備えることを特徴とする。
(7)現金及び電子マネーでの貯金が可能なハイブリッド貯金の方法であって、現金を現金格納部に格納するステップと、入金した電子マネー残高を含む電子マネー情報を電子マネー情報格納手段に格納するステップと、貯金者又は前記貯金者に貯金を推奨する者が前記貯金に関する条件を設定させるステップと、前記格納された現金及び電子マネー残高の入出金を管理するステップと、前記格納された現金及び電子マネー残高を表示するステップと、を、貯金箱を構成するコンピュータが実行することを特徴とする。
(8)上記(7)の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
本発明によれば、現金での貯金及び電子マネーでの貯金の双方に対応することが可能なハイブリッド型の貯金箱を提供することができる。
本発明のハイブリッッド貯金箱の基本イメージを示す図である。 本発明の一実施形態における機能構成を示す図である。 本発明の別の実施形態における機能構成を示す図である。 貯金管理テーブルの具体例を示す図である。 ハイブリッッド貯金箱で実行される処理の一覧を示す図である。 現金引出処理フローを示す図である。 電子マネー支払/送金処理フローを示す図である。 電子マネー移行処理プローを示す図である。 電子マネー運用処理フローを示す図である。 貯金残高管理画面の一例を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。以降の図においては、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号又は符号を付している。また、機能構成の図において、機能ブロック間の矢印はデータの流れ方向、又は処理の流れ方向を表す。
(発明の基本イメージ)
図1は、本発明のハイブリッド貯金箱の基本イメージを示す図である。「ハイブリッド貯金箱」とは、現金(硬貨及び紙幣)のみならず、電子マネーでも貯金ができる貯金箱(貯金装置又はそのシステム)である。ハイブリッド貯金箱の代表的な機能としては、1)ユーザの端末(スマートフォン等)から、QRコード(登録商標)、すなわち、2次元バーコード(以下、単にバーコードと呼ぶ)、を読み取り、電子マネーで貯金ができる機能、2)設定した月日まで貯金を取り出せないようにする機能(貯金した電子マネーで支払いや送金を行えないようにする機能)。3)複数の電子マネー間で相互変換(相互交換)可能とする機能、4)貯金した電子マネーを登録した資産運用機関に委託し、運用可能とする機能、などを有する。
なお、ここでいう「ユーザ」とは、貯金をする者(貯金者)だけでなく、貯金者の親や祖父母など、子供や孫に貯金をさせる目的で、現金を与えたり、電子マネーを送金したりする者、及び、預金者の預金を管理する立場にある者(以下、まとめて貯金管理者という)も含む。このような貯金管理者を置くことで、本発明のハイブリッド貯金箱は、子供や孫の貯金を管理し、お金の教育をするための有用な手段となる。
なお、「電子マネー」とは、貨幣価値を有する電子データ(デジタル情報)による決済手段を意味するが、本発明の電子マネーは、クレジットカードやその他のICカードなどの物理的なカードを提示せずに、カード情報が電子的に保存されたスマートフォン等の操作だけで決済可能な電子マネー(いわゆるコード決済に使用できる電子マネー)であるとする。
本発明のハイブリッド貯金箱は、ワイヤレスでの外部機器との通信機能、タッチパネルでの表示/操作機能(バーコードなどの表示手段やそれに伴う操作手段)を有し、貯金箱単体でも使用できるし、ユーザの端末(スマートフォンなど)と連動して使用することもできる。
(実施形態の機能構成)
図2は、本発明の一実施形態における機能構成を示す図である。図示するように、ハイブリッド貯金箱100は、典型的には主として、制御部110と現金格納部120とで構成される。さらに、制御部110は、設定手段111と、入出金管理手段112と、電子マネー情報格納手段113と、ユーザ端末通信手段114と、表示/操作手段115と、を備えている。また、現金格納部120は、硬貨格納手段121と硬貨投入口122、及び、紙幣格納手段123と紙幣挿入口124とを備えている。なお、以降では、ハイブリッド貯金箱100を、単に「貯金箱」と呼ぶことがある。
制御部110の設定手段111は、ユーザ(貯金者又は管理者)が登録する各種の情報を設定する機能を提供する。具体的には、貯金箱で利用する、一又は複数の電子マネーの情報、貯金する現金の種類(紙幣、硬貨)、必要であれば、現金や電子マネーの出金可能条件(現金の引き出しや電子マネーの出金可能日など)、電子マネーの資産運用機関(銀行、証券会社など)の必要な情報を設定する。これらの設定は、貯金箱単体で行うことも可能であるが、ユーザ端末200から行うようにしてもよい。なお、貯金者が子供等の場合は、その設定は管理者が行うようにする。
制御部110の入出金管理手段112は、貯金箱に格納した現金及び電子マネーの残高を記憶し、管理する。このとき、貯金管理テーブルを用いて、現金の種類ごと、電子マネーの種類ごとに入出金が管理される(後述の図4を参照)。現金の格納部には、残高検出機構(検出手段)を設けて、硬貨ごと、紙幣ごとに半自動的に残高(すなわち、硬貨や紙幣の種類と枚数)を検出するようにしてもよい。しかし、そのような検出手段がない場合は、貯金箱に入金するときに、入金額を手入力するようにしてもよい。あるいは、入金時及び出金時にユーザ端末200のカメラでそのときの現金の写真を撮り、その画像を端末内部の画像解析により、入出金額を検出するようにしてもよい。すなわち、入金時には貯金箱の残高をその分加算し、出金時には貯金箱の残高をその分減算する。
制御部110の電子マネー情報格納手段113は、電子マネーの種類ごとに、電子マネーのサービス提供事業者、電子マネーの残高、その他電子マネーに関する必要な情報が記憶される。電子マネーを貯金(入金)する場合は、ユーザ端末200に送金元の電子マネーのバーコードを表示し、その送金先に本貯金箱のIDを指定すればよい。
制御部110のユーザ端末通信手段114は、ユーザ端末200とワイヤレスでの通信機能、例えば、Bluetooth(登録商標)などのPeer to Peerの通信手段を提供する。
制御部110の表示/操作手段115は、タッチパネルのような表示手段(ディプレイ)備えた装置である。表示/操作手段115は、格納した電子マネー情報のバーコードを表示し、表示された電子マネーの残高で、通常のスマホ決済のように、店舗での支払い、又は指定された送金人に送金することができる。なお、貯金箱本体がユーザ端末200と通信状態にあるときは、ユーザ端末200の専用アプリ201が表示/操作手段115の役割を果たすようにして、操作性を向上させてもよい。
表示/操作手段115に、電子的に電子マネー用のバーコードを表示することで、以下の効果が得られる。1)各種電子マネー別にバーコードを発行(表示)することができる。つまり、すべての電子マネーを一つのバーコードで管理するよりもシステムをシンプルにできる。2)貯金用バーコードと支払い用バーコードを分けて発行することもできる。支払い用バーコードの発行により「目標金額を達成しなければバーコードが発行されず、購入が出来ないようにする。(無駄遣いの防止)」などお金の大切さを伝えられる機能を加えることが可能となる。また、表示/操作手段115には、現在の預金残高の内わけ、すなわち、後述の貯金管理テーブルの内容を表示する機能も備える。
現金格納部120は、硬貨と紙幣を別々の管理できることが望ましい。すなわち、貯金者が硬貨を投入する硬貨投入口122、投入された硬貨を格納する硬貨格納手段121、及び、預金者が紙幣を挿入する紙幣挿入口124、挿入された紙幣を格納する紙幣格納手段123とからなっている。もちろん、特定の硬貨のみ(貯金箱の大きさを考慮し、例えば、投入できる硬貨は、1円、5円硬貨を除くなど)、及び/又は、特定の紙幣のみ(例えば、2000円札を除くなど)を投入/増入可能なようにしてもよい。
また、硬貨投入口122を硬貨ごとに分けて、硬貨格納手段121を、例えば、外部から視認できる透明な、円筒状又はコインケース状にして、投入された硬貨の枚数を容易に視認できるようにしてもよい。その画像をユーザ端末200のカメラで撮像して、その画像を端末内部の画像解析により、現在貯金箱内に格納されている硬貨の枚数を検出することも可能となる。すなわち、この場合、ユーザ端末200のカメラが硬貨の枚数をカウントする検出手段となる。
なお、投入された紙幣の種類、枚数を自動的に検出することも不可能ではないが、装置が大掛かりになるので、紙幣を挿入する際に、ユーザが手入力で表示/操作手段115から種類・枚数を入力してもよいし、1又は複数の紙幣の画像をユーザ端末200のカメラで撮像して、その画像を端末内部の画像解析により、貯金箱に格納される(格納されるであろう)紙幣の種類、枚数を半自動で検出するようにしてもよい。この場合も、ユーザ端末200のカメラが紙幣の種類、枚数をカウントする検出手段となる。もちろん、前述したように、硬貨と紙幣をまとめて撮像するようにしてもよい。
図3は、本発明の別の実施形態における機能構成を示す図である。前述の図2では、ハイブリッド貯金箱100を「一体型」で構成する実施形態を示したが、別の実施形態として、「分離型」で構成する形態も可能である。すなわち、図3に示すように、この分離型では、制御部110と現金格納部120を物理的に分けて構成し、両者がワイヤレスで通信する形態である。分離型では、制御部110に、現金格納部120との通信を制御する現金格納部通信手段116が追加される。また、現金格納部120は、現金の形状に合わせた様々な形態が可能で、例えば、従来の置物型(ブタや郵便ポストなどの形状)、ガマ口型、手さげ金庫型、硬貨の格納に特化した円筒型又はコインケース型などが考えられる。図示は省略しているが、それぞれの現金格納部120は、IoT(Internet Of Things)対応機器であり、制御部110とワイヤレスで交信可能とする通信手段を備えるのは言うまでもない。現金格格納部120は、それぞれに格納している現金の額を制御部110に送信可能であるが、このときの送信は、ユーザ端末200を介して行ってもよい。なお、図示は省略するが、現金格納部120は財布型であってもよい。
図4は、貯金管理テーブルの具体例を示す図である。貯金管理テーブルは、前述の制御部110の入出金管理手段112が、貯金箱内の現金(紙幣、硬貨)及び電子マネー残高を、その種類ごとに、記憶し管理するための手段である。また、入出金管理手段112は、表示/操作手段115を介して、貯金管理テーブルの貯金額の内容を表示することができるが、このとき、電子マネーの残高が、現在、現金で貯金している金額(手元でお金の重みが実感できる金額)の何倍かということを表示する機能を備えていてもよい。例えば、電子マネーの残高(手元でお金の重みが実感できない金額)が15,000円であったとし、現在、現金で貯まっている金額が500円玉で5枚(2500円)、又は、100円玉で10枚(1,000円)であったとすると、電子マネーの残高は、500円玉で計算すると6倍、100円玉で計算すると15倍などのように表示するようにしてもよい。このようにすることによって、電子マネーも含めたお金の重さをユーザに実感してもらうことができる。
上記で説明したハイブリッド貯金箱100の機能構成は、あくまで一例であり、一つの機能ブロック(データベース及び機能処理部)を分割したり、複数の機能ブロックをまとめて一つの機能ブロックとして構成したりしてもよい。各機能処理部は、装置に内蔵されたCPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphic Processing Unit)が、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、SSD(Solid State Drive)、ハードディスク等の記憶装置に格納されたコンピュータ・プログラムを読み出し、CPUにより実行されたコンピュータ・プログラムによって実現される。すなわち、各機能の処理部は、このコンピュータ・プログラムが、記憶装置に格納されたデータベース(DB;Data Base)やメモリ上の記憶領域からテーブル等の必要なデータを読み書きし、場合によっては、関連するハードウェア(例えば、入出力装置、表示装置、通信インターフェース装置)を制御することによって実現される。また、本発明の実施形態におけるデータベース(DB)は、商用データベースであってよいが、単なるテーブルやファイルの集合体をも意味し、データベースの内部構造自体は問わないものとする。
(処理フロー)
図5は、ハイブリッド貯金箱100で実行される処理の一覧を示す図である。図示するように、現金処理には、現金入金処理と現金引出処理を含み、また、電子マネー処理には、電子マネー登録処理、電子マネー入金処理、電子マネー支払い/送金処理、電子マネー交換処理、及び電子マネー運用処理を含む。また、共通処理として、各種の設定処理、残高照会処理、ユーザ端末200との通信制御処理を含む。上記のうち、主な処理のフローについては、図6A~図6Dで説明する。なお、以降の処理フロー図(フローチャート)においては、各ステップ間の入力と出力の関係を損なわない限り、各ステップの処理順序を入れ替えてもよい。
図6Aは、現金引出の処理フローを示す図である。まず、ステップS10において、引き出したい現金の金額を取得する。この金額は、貯金者が、貯金箱本体の表示/操作手段115から、又はユーザ端末200上で専用アプリ201から入力する。引出額は総額であっても、硬貨や紙幣の金種ごとに指定してもよい。
次にステップS11において、貯金箱内の現在の現金残高を集計する。そして、ステップS12において、「現金残高≧引出額」であることを確認し、OK(条件判断がY(Yes)、以下同じ)であれば、ステップS13において、引出条件OKであるか否かを確認する。ここで引出条件とは、予め引出可能日が設定されている場合は、その引出可能日を過ぎているかどうか、また、予め引き出す限度額が定められていないか、また、引き出す現金の種類が限定されていないか(例えば、引出可能なのは硬貨のみとか)、などの条件を満たしているか否かをチェックする。この引出条件は、貯金者が子供の場合などでは、その管理者が設定してもよい。
ステップS12で、「現金残高<引出額」の場合は、処理を終了するが、ステップS13で引出条件NG(条件判断がN(No)、以下同じ)の場合であっても、所定の手数料を支払うことで引き出しができるように設定することも可能である。そして、ステップS12,ステップS13共にOKの場合は、ステップS14において、現金の引出処理を行う。具体的には、例えば、現金格納部120のロック機構(もしあれば)を開錠するなどである。現金を引き出し後は、その紙幣又は硬貨の枚数が現金格納部120から差し引かれるのは言うまでもない。また、現金の引出履歴を入出金管理手段112が記録する。
図6Bは、電子マネー支払/送金の処理フローを示す図である。ここでは、まずステップS20において、出金(支払又は送金)する電子マネーを選択させる。この選択は、貯金者又はその管理者であるユーザが、貯金箱本体の表示/操作手段115又はユーザ端末200上で専用アプリ201から行う。次に、ステップS21において、電子マネーの残高を表示し、ステップS22において、出金先及び出金額(支払先及び支払額、又は送金先及び送金額)をユーザに入力させて取得する。
そして、ステップS23において、予め設定された出金条件があれば、その条件を満たしているか否かをチェックする。ここで出金条件とは、予め出金可能日が設定されている場合は、その出金可能日を過ぎているかどうか、また、予め出金限度額が定められていないか、また、出金する電子マネーの種類が限定されていないか(例えば、出金可能なのは「〇〇Pay」のみとか)、などの条件を満たしているか否かをチェックする。
出金条件を満たしていれば、ステップS24において、電子マネーの「残高≧出金額」であることを確認し、OKであれば、ステップS25において、電子マネーの出金処理を行う。なお、ステップS23又はステップS24がNGの場合は、ステップS26において、他に利用可能な電子マネーがあれば、ステップS20に戻って、同じ処理を繰り返す。
なお、前述したように、貯金用バーコードと支払い用バーコードを分けて発行するようにし、あらかじめ設定された目標金額を達成しなければ、支払い用バーコードが発行(表示)されない、というような出金条件を設けるようにしてもよい。これは現金の引出条件でも同様である。また、上記では、現金の引出条件と電子マネーの出金条件を別々に管理するようにしたが、現金と電子マネーを統合し、合算した出金条件を定めてもよい。このようにすることで無駄遣いの防止などお金の大切さを伝えられることが可能となる。
図6Cは、電子マネー交換の処理フローを示す図である。電子マネーの交換とは、ある電子マネーの残高を別の電子マネーの残高に移すことを意味する。例えば、電子マネーAから指定された残高を電子マネーBの残高に移動させることである。ただし、電子マネーの交換サービスを、それぞれの電子マネーのサービス提供事業者がサポートしていることを前提とする。このとき、所定の交換レートが設定されていることもある。
ここでは、まずステップS30において、交換する電子マネー(移行元及び移行先の電子マネー)をユーザに選択させる。次に、ステップS31において、選択された移行元及び移行先の電子マネーに交換サービスが提供されているか否かをチェックする。そして、双方に交換サービスが提供されていることが確認されたら、ステップS32において、両者の電子マネーの残高を表示する。
次に、ステップS33において、移行元から移行先への交換残高を取得する。そして、ステップS34において、双方の交換条件がOKであれば、交換が成立し、ステップS35において、電子マネーの交換処理が行われる。なお、ステップS34において、交換条件がNGの場合は、ステップS36に進み、他に利用可能な電子マネーがあれば、ステップS30に戻り、同じ処理を繰り返すが、他に利用可能な電子マネーがなければ処理を終了する。
図6Dは、電子マネー運用処理フローを示す図である。電子マネーの運用処理とは、設定手段111において登録された運用先の機関(資産運用機関)に電子マネーを送金し、運用を行ってもらう処理のことである。ここでは、まずステップS40において、運用する電子マネーをユーザに選択させる。次に選択された電子マネーに運用サービスが提供されていれば、ステップS42において、その電子マネーの残高を表示する。もちろん、口座サマリーなどの運用状況は、貯金箱の表示/操作手段115又は管理者のユーザ端末200に表示するようにしてもよい。
そして、ステップS43において、運用先のシステムと交信し、運用先の取引先画面を表示する。次に、ステップS44において、運用条件がOKであれば、ステップS45において、電子マネーの運用処理を行う。具合的には、運用目論見書などをユーザに確認させ、運用する電子マネーの指定残高を運用先のシステムのユーザ口座に送金して、運用を開始させる。なお、運用開始後も追加投資や売却(返金)などが可能なのは言うまでもない。
また、ステップS44において、運用条件がNGの場合は、他に利用可能な電子マネーがあれば、ステップS40に戻り、同じ処理を行う。なお、複数の電子マネーを同じ運用先のユーザ口座に送金して合算して運用することも可能である。なお、運用額は少額であってもよいが、運用先は、暗号資産などボラティリティの高い金融商品も扱うことで、お金の価値を強く実感できるようにしてもよい。
(画面例)
以下、ユーザ端末200に表示される貯金残高管理画面の例について説明する。図7は、貯金管理画面の一例を示す図である。図示する画面300は、ユーザ端末200に表示させてものであるが、ハイブリッド貯金箱100がユーザ端末200と通信ができないときは、この画面300と同等な画面を、ハイブリッド貯金箱100本体の表示/入力手段114に表示するようにしてもよい。
図7で示すように、画面300で「残高確認」タグ301をタップすると、貯金箱に格納された現在の貯金額が、現金及び電子マネーごとに表示される。現金は、紙幣や硬貨ごとの額を表示し、更にそれらの合計が表示されるようにしてもよい。なお、現金の投入額が、前述したように、投入する現金の画像解析などで半自動的に検出できないときは、この画面300から、実際に投入した現金の額をユーザに手入力させる(例えば、図の「+」ボタン302などで金額を調整させるなど)ようにしてもよい。また、この画面300から運用や引き出しを行う画面に遷移することもできるが、ここでは説明を省略する。
(実施形態の効果)
本発明の実施形態によれば、以下の(1)~(6)の顕著な効果を生じさせることができる。
(1)現金及び電子マネーでの貯金が可能なハイブリッド貯金箱であって、本貯金箱は、入金した電子マネー残高を含む電子マネー情報を格納する電子マネー情報格納手段と、貯金者又は貯金者に貯金を推奨する者が貯金に関する条件を設定する設定手段と、格納された現金及び電子マネー残高の入出金を管理する入出金管理手段と、格納された現金及び電子マネー残高を表示する表示/操作手段とを備えるので、現金での貯金及び電子マネーでの貯金の双方を、総括的に管理することが可能となる。
(2)上記の現金格納部は、硬貨を投入するための硬貨投入口及び投入された硬貨を格納する硬貨格納手段と、紙幣を挿入するための紙幣挿入口及び挿入された紙幣を格納する紙幣格納手段とを備え、貯金者が硬貨や紙幣を投入又は挿入する際に、硬貨や紙幣の種類及び枚数(すなわち現金の額)を検出する検出手段を備えるので、貯金箱内の現金の状態を自動的に管理することができる。
(3)上記の現金格納部は、貯金箱の本体から分離し、本体の制御部とワイヤレスで通信可能な通信手段を備えるので、現金の種類ごとに適切な現金格納部を分けることで、貯金箱本題の大きさを小さくすることができる。
(4)上記の表示/操作手段は、貯金箱内に格納した電子マネー情報のバーコードを表示し、店舗での支払い又は送金人に送金可能とすることができる。すなわち、ユーザ端末に接続されていなくても、貯金箱だけで支払いや送金をすることができる。
(5)貯金箱内に格納された電子マネー残高が複数ある場合に、当該電子マネーを当該電子マネーのサービス提供事業者のシステムと接続し、当該電子マネー残高を相互交換可能とさせることができる。なお、この操作はユーザ端末経由で行うようにすることが必要とする。
(6)貯金箱内に格納された電子マネー残高を登録された資産運用機関のシステムと接続し、電子マネー残高の運用を委託する運用手段を備えるので、貯金した電子マネーを運用して増やすこともできる。なお、この操作もユーザ端末経由で行うようにすることが必要とする。
なお、上記の実施形態では、現金貯金以外のデジタル貯金として、民間が主体の電子マネー(コード決済を含む)を念頭に説明したが、将来の中央政府が発行するデジタル通貨にも適用が可能である。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲に限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。なお、上記の実施形態では、本発明を物の発明として、ハイブリッド貯金箱(ハイブリッド貯金装置)について説明したが、本発明は、方法の発明(ハイブリッド貯金方法)又はコンピュータ・プログラムの発明(ハイブリッド貯金のためのプログラム)としても捉えることもできる。
100 ハイブリッド貯金箱100
110 制御部
111 設定手段
112 入出金管理手段
113 電子マネー情報格納手段
114 ユーザ端末
115 表示/入力手段
120 現金格納部
121 硬貨格納手段
122 硬貨投入口
123 紙幣格納手段
124 紙幣挿入口
200 ユーザ端末
201 専用アプリ
300 貯金残高管理画面

Claims (8)

  1. 現金及び電子マネーでの貯金が可能なハイブリッド貯金箱であって、
    現金を格納する現金格納部と、貯金の出入りを制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、
    入金した電子マネー残高を含む電子マネー情報を格納する電子マネー情報格納手段と、
    貯金者又は前記貯金者に貯金を推奨する者が前記貯金に関する条件を設定する設定手段と、
    前記格納された現金及び電子マネー残高の入出金を管理する入出金管理手段と、
    前記格納された現金及び電子マネー残高を表示する表示/操作手段と、
    を備えることを特徴とするハイブリッド貯金箱。
  2. 前記現金格納部は、
    硬貨を投入するための硬貨投入口及び前記投入された硬貨を格納する硬貨格納手段と、
    紙幣を挿入するための紙幣挿入口及び前記挿入された紙幣を格納する紙幣格納手段とを備え、
    前記硬貨及び前記紙幣を投入又は挿入する際に、前記硬貨及び/又は前記紙幣の種類及び枚数を検出する検出手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド貯金箱。
  3. 前記現金格納部は、貯金箱の本体から分離し、前記制御部とワイヤレスで通信可能な通信手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のハイブリッド貯金箱。
  4. 前記表示/操作手段は、前記格納した電子マネー情報のバーコードを表示し、店舗での支払い又は送金人に送金可能とすることを特徴とする請求項1又は2に記載のハイブリッド貯金箱。
  5. 前記格納された電子マネー残高が複数ある場合に、当該電子マネーを当該電子マネーのサービス提供事業者のシステムと接続し、当該電子マネー残高を相互交換可能とさせることを特徴とする請求項1又は2に記載のハイブリッド貯金箱。
  6. 前記格納された電子マネー残高を登録された資産運用機関のシステムと接続し、前記電子マネー残高の運用を委託する運用手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のハイブリッド貯金箱。
  7. 現金及び電子マネーでの貯金が可能なハイブリッド貯金の方法であって、
    現金を現金格納部に格納するステップと、
    入金した電子マネー残高を含む電子マネー情報を電子マネー情報格納手段に格納するステップと、
    貯金者又は前記貯金者に貯金を推奨する者が前記貯金に関する条件を設定させるステップと、
    前記格納された現金及び電子マネー残高の入出金を管理するステップと、
    前記格納された現金及び電子マネー残高を表示するステップと、
    を、貯金箱を構成するコンピュータが実行することを特徴とする方法。
  8. 請求項7の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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