JP2024042832A - 画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】読取部の透明部材とケースとの隙間から静電気が侵入することを抑制する。【解決手段】画像読取装置は、原稿を下部搬送路11bに搬送させる搬送部と、下部搬送路11bを搬送される原稿の画像を読み取る第2読取ユニット307と、を備える。第2読取ユニット307は、原稿の画像を読み取るCIS311と、CIS311を収容し、かつ、CIS311の光路を下部搬送路11bに向けて通過させる開口部402を形成する縁部402aを有する第1ケース部材400と、第1ケース部材400に取り付けられて開口部402を閉塞する第2流し読みガラス313と、第2流し読みガラス313に貼り付けられ、かつ、導電性を有して接地されたガラスアースシート1400と、を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、原稿から画像を読み取る画像読取装置と、この画像読取装置を適用した画像形成装置に関する。
従来、複写機やプリンタ等の画像形成装置に搭載される画像読取装置としては、シート搬送装置として原稿トレイに載置された原稿(以下、シートとも称する)を1枚ずつ分離及び搬送する自動原稿搬送装置を備えたものが広く普及している。また、このような画像読取装置としては、原稿を載置するガラスを有するリーダ側に備えられた第1読取ユニットとは別に、自動原稿搬送装置側にも第2読取ユニットを備えたものが開発されている(特許文献1参照)。このような構成にすることにより、両面原稿を反転させることなく両面の画像情報を読み取ることが可能な1パス両面スキャンという機能を実現することができ、両面原稿を読取るための生産性を高めることが可能となる。
第2読取ユニットは、ケースと、ケースに有用されたCISなどの読取素子と、ケースの開口部を閉じるガラス板などの透明部材とを有している。ガラス板は、ケースに対して両面テープまたは接着剤により取り付けられている。ここで、第2読取ユニットの近傍において、ジャム処理や、流し読みガラスに付着したゴミの清掃作業などを実行する場合がある。このため、画像読取装置において、カバー類を開放することで第2読取ユニットを開放できる構成が採用される場合がある。具体的には、例えば、ユーザはカバー類を開放し、第2読取ユニットを回動させることで下部搬送路を開放できるようになっている構成がある。
特開2018-125752号公報
第2読取ユニットに設けられたガラス板にユーザがアクセスできる構成の場合、ガラス板にユーザの指先から静電気が飛んでしまう虞がある。また、ユーザがアクセスしていない場合でも、原稿を搬送する場合、搬送中の原稿自体が帯電し、原稿からガラス板に対して静電気が飛んでしまう虞がある。
しかしながら、上述した特許文献1に記載の画像読取装置では、ガラス板はケースに対して両面テープまたは接着剤により取り付けられている。このため、ガラス板とケースとの間には僅かな隙間が生じ、ユーザの指先や原稿から飛んだ静電気がその隙間を経由して、第2読取ユニットの内部に設けられたLED等の電気部品に飛んでしまう虞がある。ガラス板の取付手段として両面テープを用いた場合には、両面テープによって密着して取り付けられているように見えても、両面テープが電気的には空気層と同じであるため、両面テープを経由して静電気が第2読取ユニットの内部に侵入する虞がある。これは、ガラス板がケースに対して爪構造などにより機械的に取り付けられていても同様である。それにより、画像読取装置を構成する電気部品が故障してしまう虞がある。
本発明は、読取部の透明部材とケースとの隙間から静電気が侵入することを抑制可能な画像読取装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、原稿を搬送路に搬送させる搬送部と、前記搬送路を搬送される原稿の画像を読み取る読取部と、を備え、前記読取部は、原稿の画像を読み取る読取素子と、前記読取素子を収容し、かつ、前記読取素子の光路を前記搬送路に向けて通過させる開口を形成する開口形成部を有する筐体と、前記筐体に取り付けられて前記開口を閉塞する透明部材と、前記透明部材に貼り付けられ、かつ、導電性を有して接地されたシールド部材と、を有することを特徴とする画像読取装置である。
本発明の一態様は、上記の画像読取装置と、前記画像読取装置によって読み取られた画像をシートに形成する画像形成部と、を備えることを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、読取部の透明部材とケースとの隙間から静電気が侵入することを抑制することができる。
本実施形態に係る画像形成装置を示す概略図。 本実施形態に係る画像読取装置を示す斜視図。 本実施形態に係る画像読取装置を示す断面図。 本実施形態に係る第2読取ユニットの断面図。 本実施形態に係る第2読取ユニット及び内カバーが閉位置にある状態の正面図。 本実施形態に係る内カバーが回動した状態の正面図。 本実施形態に係る内カバーが第2読取ユニットを押し上げている状態の正面図。 本実施形態に係る第2読取ユニット及び内カバーが開位置にある状態の正面図。 本実施形態に係る第2読取ユニットとFFCとを示す斜視図。 本実施形態に係るADF内部でFFC露出部の位置を示す斜視図。 本実施形態に係るADF内部でFFCアースシートの配置を示す斜視図。 本実施形態に係るFFCアースシートの配置を示す断面図。 本実施形態に係るFFCアースシートの第2読取ユニット内部での配置を示す斜視図。 本実施形態に係る第2読取ユニットを示す分解斜視図。 本実施形態に係るガラスアースシートを示す分解斜視図。 本実施形態の変形例に係るガラスアースシートを示す斜視図。 本実施形態の他の変形例に係るガラスアースシートを示す斜視図。 本実施形態に係るFFCカバー部材を示す斜視図。 本実施形態に係る前側側板を示す斜視図。 本実施形態に係る分離ガイド部材とカム部材とを示す分解斜視図。 本実施形態に係る前側側板と分離ガイド部材とを示す分解斜視図。 本実施形態に係る閉状態での回動規制手段と第1凸状部とを示す正面図。 本実施形態に係る開位置での回動規制手段と第1凸状部とを示す正面図。 本実施形態の変形例に係る回動規制手段を示す正面図。 本実施形態のCISのLEDの配置を示す平面図であり、(a)はLEDアレイ、(b)は端部LEDである。
以下、本実施形態について、図1~図25を用いて説明する。まず、本実施形態に係る画像形成装置の概略構成を、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る画像形成装置1を示す断面図である。なお、本実施形態として、感光ドラムを複数備えたフルカラーの複写機を適用している。但し、これには限られず、感光ドラムを1つ備えたモノクロやモノカラーの複写機やプリンタ、あるいはインクジェットプリンタにも適用することができる。
[画像形成装置]
図1を用いて、画像形成装置1について説明する。画像形成装置1は、画像形成装置本体2の上方に、画像読取装置10を備えた構成となっている。画像形成装置1は、シートカセット105から搬送されるシートPを画像形成部106へ搬送し、シートP上にトナー像を形成する。画像形成装置1は、画像形成部106にてトナー像が形成されたシートPを、定着装置107へ搬送し、熱と圧力を加えることでシートP上の未定着トナーをシートPに定着させる。即ち、画像形成部106は、画像読取装置10によって読み取られた画像をシートに形成する。シートPとしては、薄紙及び厚紙等の紙、オーバーヘッドプロジェクタ用シート(OHP)等のプラスチックフィルム、コート紙等の表面処理がされた紙、封筒等の特殊形状のシート、及び布が含まれる。
画像形成部106は、ステーション111,112,113,114を有する。画像形成装置1は、中間転写ベルト115と、二次転写外ローラ116を備える。ステーション111,112,113,114は、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像を中間転写ベルト115に形成する。ステーション111,112,113,114の構成は、トナーの色が異なる以外は共通化されている。ステーション111,112,113,114が形成したトナー像は、中間転写ベルト115上に転写される。二次転写外ローラ116は、中間転写ベルト115上のトナー像をシートカセット105から搬送されるシートPに転写する。定着装置107は、シートPに熱と圧力を加えることで、シートPに転写されたトナー像をシートPに定着させる。トナー像が定着されたシートPは、排出トレイ119に排出される。
[画像読取装置]
図2は、画像読取装置10を示す斜視図である。図2に示すように、画像読取装置10は、画像形成装置本体2の上方には、ユーザがセットした原稿の画像を読み取るためのリーダ103と、ADF102(自動原稿搬送装置(Auto Document Feeder))とを有している。図3は、画像読取装置10を示す断面図である。図3に示すように、ADF102では、原稿トレイ200にセットされた複数枚の原稿を、その内部に搬送することによって、内部に搭載された第1読取ユニット306及び第2読取ユニット307によって、原稿画像を読み取ることが可能となっている。具体的には、原稿トレイ200に載置された原稿は、搬送部14により搬送路11を搬送される。搬送部14は、給送ローラ300、搬送ローラ301、搬送ローラ302、搬送ローラ303、搬送ローラ304、排出ローラ305と、搬送路11を形成するガイド部材とを有している。
原稿の第1面の画像情報は、リーダ103の内部に搭載された第1読取ユニット306により、第1流し読みガラス312を介して読み取られる。更に、原稿は搬送ローラ304により搬送され、第1面とは反対側の第2面の画像情報がADF102の内部に搭載された第2読取ユニット307により、第2流し読みガラス313を介して読み取られる。第2読取ユニット307は、搬送部14に対して相対的に固定された位置で原稿の画像を読み取る。読み取りが終わった原稿は、排出ローラ305により排出トレイ201に排出される。また、リーダ103は、原稿台ガラス104を有し、ADF102を開閉させることによって、原稿台ガラス104上に載置された原稿の画像を、第1読取ユニット306を副走査方向に移動走査することによって読取可能となっている。
本実施形態では、ADF102は、第1カバーの一例である外カバー12と、搬送ガイド部材507と、分離ガイド部材500と、第2読取ユニット307と、第3ユニットの一例である読取ガイド部材403とを有している。外カバー12は、搬送ガイド部材507及び第2読取ユニット307との間において搬送路11のうちの第1領域の一例である上部搬送路11aを形成する第1閉位置と、上部搬送路11aを開放する第1開位置と、に開閉可能である。本実施形態では、外カバー12は、第1閉位置において、搬送ガイド部材507及び分離ガイド部材500との間で上部搬送路11aを形成する。読取ガイド部材403は、第2読取ユニット307を挟んで分離ガイド部材500とは反対側に配置され、第2読取ユニット307との間で搬送路11のうちの上部搬送路11aに連続する下部搬送路11bを形成する。
[第2読取ユニット]
図4は、第2読取ユニット307の断面図である。図4に示すように、第2読取ユニット307は、読取部及び第2読取部の一例であり、筐体の一例である第1ケース部材400及び第2ケース部材401と、密着型イメージセンサであるCIS311と、第2流し読みガラス313とを有している。第2読取ユニット307は、搬送ガイド部材507(図5~図8参照)に対して回動及び直線移動により相対移動する。なお、本実施形態では、第2読取ユニット307は、搬送ガイド部材507に対して回動及び直線移動するようにしているが、これには限られず、回動のみ、あるいは直動のみ、あるいは他の相対移動をするようにしてもよい。CIS311は、原稿の画像を読み取る読取素子の一例であり、第1ケース部材400と第2ケース部材401に収容されている。CIS311は、後述するFFC9に接続され、搬送路11のうちの下部搬送路11bを搬送されるシートの画像を読み取る。
第1ケース部材400の搬送路側には、搬送された画像情報を読み取るために、開口の一例である開口部402が設けられている。即ち、第1ケース部材400は、CIS311の光路を下部搬送路11bに向けて通過させる開口部402を形成する開口形成部の一例である縁部402aを有する。縁部402aには、開口部402を覆うように、第2流し読みガラス313が貼り付けられている。即ち、第2流し読みガラス313は、透明部材の一例であり、第1ケース部材400に取り付けられて開口部402を閉塞する。一方、第2流し読みガラス313の外側、即ち搬送路側には、搬送ガイド部材としての読取ガイド部材403が配置されている。読取ガイド部材403には、おり、CIS311に対向するように、白色シート405とその保護ガラス404とが設けられている。白色シート405は、原稿の画像情報を読み取る前に、CIS311のシェーディング補正を行うために設けられており、保護ガラス404は、白色シート405の表面に、搬送された原稿によって傷等が付かないように設けられている。
次に、図5~図8を用いて、本実施形態のADF102の内部で、第2読取ユニット307が回動する様子について説明する。図5~図8は、本実施形態の第2読取ユニット307の回動構成を示す正面図である。図5に示すように、ADF102の内部では、分離ガイド部材500、搬送ガイド部材507、読取ガイド部材403などによって、搬送ガイドが構成されている。分離ガイド部材500は、第2カバーの一例であり、給送及び分離部の片側の搬送ガイドを形成する。即ち、分離ガイド部材500は、第2読取ユニット307よりも上部搬送路11aの側に配置されている。分離ガイド部材500は、第2読取ユニット307及び露出部90を覆う第2閉位置(図5)と、第2読取ユニット307及び露出部90を開放する第2開位置(図8)と、に開閉可能である。また、第2読取ユニット307は、回動軸314を中心に回動可能に構成される。第2読取ユニット307は、第2流し読みガラス313が読取ガイド部材403に対向する読取位置と、上方から視て第2流し読みガラス313が装置外部に露出する露出位置と、の間で回動可能である。ここで、読取位置は、第2読取ユニット307が原稿の画像を読み取るときの位置である。なお、図3に示すように、外カバー12は第1閉位置において分離ガイド部材500の上方を覆っている。そのため、外カバー12を第1開位置まで開くことで、分離ガイド部材500を回動させることが可能な状態となる。
搬送ガイド部材507は、第1ユニットの一例であり、分離ガイド部材500の下流において原稿を案内し、屈曲した搬送ガイドの片側の搬送ガイドを形成する。読取ガイド部材403は、第2読取ユニット307の対向側の搬送ガイドを形成する。分離ガイド部材500には、回動軸502が設けられており、ユーザによって、ジャム処理や、第2読取ユニット307に設けられた第2流し読みガラス313、白色シート405の保護ガラス404などを清掃する目的で回動可能な構成となっている。なお、本実施形態では、本発明の構成を説明するために必要な部材を中心に概略の構成を記載している。
図5に示すように、第2読取ユニット307及び分離ガイド部材500が閉位置にある状態について説明する。このときは、分離ガイド部材500に設けられた押圧部505が、第2読取ユニット307に設けられた被押圧部506を上方から下方に向けて押し下げる。これにより、第2読取ユニット307の第2流し読みガラス313が、対向側の読取ガイド部材403に所定のギャップをあけた状態で突き当り、搬送路を形成している。更に、分離ガイド部材500の回動軸502上には、連動部材としてのカム部材501が設けられている。そして、分離ガイド部材500及びカム部材501のそれぞれに、第1の接触部503と第2の接触部504が設けられている。
図6は、分離ガイド部材500がD1方向に回動した状態の正面図である。分離ガイド部材500がある角度以上に回動すると、カム部材501も分離ガイド部材500と同期して回動することができる(図6~図8参照)。更に、分離ガイド部材500には、第1凸状部510が設けられており、ある角度以上に分離ガイド部材500が回動すると、後述する第2凸状部1901に第1凸状部510が当接することで、回動状態が保持される構成になっている。
一方、第2読取ユニット307には、回動軸314が設けられている。図7は、分離ガイド部材500が第2読取ユニット307をD2方向に押し上げている状態の正面図である。図7に示すように、分離ガイド部材500がある角度以上に回動すると、分離ガイド部材500と同期して回動するカム部材501のカム部509が第2読取ユニット307に当接する。これにより、第2読取ユニット307は、分離ガイド部材500の回動動作に連動して、回動軸314を中心にD2方向に回動動作を始める。
図8は、第2読取ユニット307及び分離ガイド部材500が開位置にある状態の正面図である。図8に示すように、第2読取ユニット307がある角度まで回動すると、第2読取ユニット307に設けられた被押圧部506が搬送ガイド部材507に設けられた角度規制部508に当接し、回動できない状態となる。そして、回動動作を規制された第2読取ユニット307は、カム部材501によって、D3方向にスライドする。図8に示す状態が、最終的に、分離ガイド部材500が回動規制手段である第2凸状部1901によって回動状態が保持され、それによって、第2読取ユニット307も回動状態が保持されている状態になる。
このように、原稿を搬送する際は、図5に示すように、第2流し読みガラス313及び白色シート405の保護ガラス404がユーザから見てアクセスできない状態であった。これに対し、第2読取ユニット307及び分離ガイド部材500を回動させることにより、図8に示すように、第2流し読みガラス313及び白色シート405の保護ガラス404のどちらに対してもユーザがアクセスできる状態となる。特に、図8に示すように、回動動作の後半で第2読取ユニット307がD3方向にスライドすることによって、白色シート405の保護ガラス404の清掃のための清掃空間801も確保することが可能となっている。
[FFC]
次に、図9~図13を用いて、第2読取ユニット307に接続されたFFC9の構成について説明する。図9は、第2読取ユニット307とFFC9の位置関係を示す斜視図である。図10~図12は、FFC9に関するFFC露出部90の位置と、導電性シート部材としてのFFCアースシート3の配置を示す図である。
図9に示すように、第2読取ユニット307の内部に設けられたCIS311に対して、可撓性を有するケーブルの一例であるFFC9が接続されており、FFC9の接続部を隠すようにFFCカバー部材901で覆われている。図10に示すように、第2読取ユニット307をADF102の内部で回動可能な構成にしたことによって、外カバー12及び分離ガイド部材500の両方が開いた状態において、FFC9の一部が露出部90に示すように上方から視て装置外部に露出してしまう。即ち、FFC9は、搬送ガイド部材507と第2読取ユニット307とに、掛け渡し部の一例である露出部90において掛け渡されて電気信号を伝達する。そして、FFC9の一部が装置外部に露出してしまうと、ユーザが作業する際、そのFFC9の露出部90にユーザの指先から静電気が飛び、それによって電気部品の故障に繋がる虞があった。なお、露出部90は、外カバー12が第1開位置に位置し、分離ガイド部材500が第2開位置に位置する状態において、搬送ガイド部材507と第2読取ユニット307との間の隙間からFFC9が露出している領域である。
そこで、本実施形態では、図11に示すように、ユーザからみて、FFC9が露出している側に対して、露出部90を上方から覆う形で、導電性シート部材であるFFCアースシート3を設けている。そして、FFCアースシート3の一端は、アース線1101によって電気的にグラウンドに接続されている。即ち、FFCアースシート3は、導電性を有して接地されたシールド部材の一例であり、露出部90よりも上部搬送路11aの側に配置されている。FFCアースシート3は、導電性を有して接地され、外部から露出部90に印加される静電気を逃がすように設けられている。このため、FFCアースシート3の幅は、FFC9と同等としている。但し、これには限られず、FFC9より狭くても、広くてもよい。
図12はADF102を正面から見た断面図であり、FFCアースシート3の配置を説明している。本実施形態の実施形態では、ユーザが上からアクセスする構成となっているため、露出部90に対し、FFC9の上側を覆うように、FFCアースシート3を設けている。
図5~8に示すように、第2読取ユニット307は回動動作をするため、FFC9及びFFCアースシート3は共に、FFC露出部90の領域で、想定される回動動作と同じ回数だけ、屈曲されることになる。そのため、FFCアースシート3は想定される屈曲回数に耐えうる材質であることが必要であり、本実施形態では、FFCアースシート3の材質として、金属箔複合フィルムを採用している。金属箔複合フィルムは、ポリエステルフィルムによるPET基材に対して、アルミ箔を貼り合わせた複合材料である。即ち、FFCアースシート3は、積層した金属層とポリエステル層とを有するフィルムである。
静電気が飛んでくることが想定される方向、つまり、本実施形態においては、FFC9に対して図12における上側にアルミ箔面が配置され、FFC9側にPET基材が向くように、FFCアースシート3を配置することが望ましい。即ち、本実施形態では、FFCアースシート3は、ポリエステル層を金属層よりもFFC9の側にして配置されている。これによって、FFCアースシート3を単純なアルミシートなどを用いる場合よりも、屈曲耐久性を向上させつつ、静電気に対するシールドとしての役割を果たすことが可能となる。
次に、図13を用いて、第2読取ユニット307に設けられたFFCカバー部材901を外し、第2読取ユニット307側で、FFCアースシート3がどのように設けられているかを説明する。図13は、第2読取ユニット307内部でのFFCアースシート3の配置を示す図である。第2読取ユニット307を構成する第2ケース部材401には、位置決め突起1302が設けられている。位置決め突起1302は、FFC9の位置決めのためにFFC9に貼り付けられたFFC位置決めシート1304の位置決め穴部1305と、FFCアースシート3に設けられた位置決め穴部1303に対応した位置に、配置されている。本実施形態では、第2読取ユニット307の回動動作中にFFC9及びFFCアースシート3が傾いたりしないよう、位置決め穴部1303,1305及び位置決め突起1302は幅方向に離間して2個ずつ設けられている。
FFC9はFFC位置決めシート1304の位置決め穴部1305を位置決め突起1302に挿入(嵌合)し、取り付ける。FFC9の上側をFFCアースシート3で覆う必要があるため、FFC9を取り付けた後に、その上から同様にしてFFCアースシート3の位置決め穴部1303を位置決め突起1302に取り付ける。
固定部材としてのFFCカバー部材901には、第2ケース部材401の天面と、FFCカバー部材901とで、FFC9及びFFCアースシート3を挟み込んで固定するためのFFC固定面1300が設けられている。これらの構成によって、FFC9及びFFCアースシート3は、第2読取ユニット307の内部で位置決めされ、かつ、固定されることになる。
[第2流し読みガラス]
次に、図14~図17を用いて、第2読取ユニット307に設けられた第2流し読みガラス313の取り付け構成について説明する。図14~図17は、本実施形態の第2流し読みガラス313の部分に設けられたガラスアースシート1400の構成を示す図である。図14,15に示すように、第2読取ユニット307を構成する第1ケース部材400には、第1ケース部材400の開口部402を塞がないように、開口部402を避けた形状のガラスアースシート1400を用いている。このようなガラスアースシート1400を介して、第2流し読みガラス313が貼付されている。ガラスアースシート1400は、シールド部材の一例であり、第2流し読みガラス313に貼り付けられ、かつ、導電性を有して接地されている。本実施形態では、ガラスアースシート1400は、第1ケース部材400と第2流し読みガラス313との間に介在されている。
ガラスアースシート1400は、粘着性を有する導電性シート部材であって、導電性両面テープでも良いし、片側に粘着層を有するアルミ箔テープと両面テープを組み合わせた部材であっても良い。本実施形態では、ガラスアースシート1400は、両面に粘着性を有し、第2流し読みガラス313を第1ケース部材400に貼付により取り付ける。あるいは、図15に示すように、第1接着手段1500としての両面テープに、導電性シート部材1501を貼り付け、更に、第2接着手段1502としての両面テープを貼り合わせた構成でも良い。あるいは、導電性シート部材1501の両面に接着剤を用いて、第2流し読みガラス313を第1ケース部材400に取り付けるようにしてもよい。または、導電性シート部材1501をそのまま第2流し読みガラス313と第1ケース部材400に挟み、第1ケース部材400に形成した爪部により第2流し読みガラス313を取り付けたり、第2流し読みガラス313をねじ止めにより取り付けてもよい。
後述するように、FFCカバー部材901を介して、電気的にグラウンドまで接続するために、ガラスアースシート1400には、電気的接点として機能させるための電気的接続部1401を備える。つまり、図15に示す構成では、第1接着手段1500は、第1ケース部材400と導電性シート部材1501を接着するために設けられている。このため、第1接着手段1500と導電性シート部材1501は同一形状をしており、導電性シート部材1501の電気的接続部1401も含め、第1ケース部材400に貼り付けることが可能となっている。第2接着手段1502に関しては、導電性シート部材1501に対して、第2流し読みガラス313を貼り付ければ良いため、第1接着手段1500のような導電性シート部材1501の電気的接続部1401に対応した形状は備えていない。
本実施形態において、導電性シート部材1501は、前述した金属箔複合フィルムを採用している。即ち、導電性シート部材1501としての金属箔複合フィルムは、ポリエステルフィルムによるPET基材に対して、アルミ箔を貼り合わせた複合材料であり、導電性シート部材1501は積層した金属層とポリエステル層とを有するフィルムである。その理由としては、ガラスアースシート1400は、開口部402を避けた形状1503となっているため、第1ケース部材400に貼り付ける際、ある程度の固さを備えていないと、貼り付けが困難となるためである。但し、治工具等を用いることで、貼り付け性を担保できる場合には、金属箔複合フィルムではなく、単純な金属箔を用いても構わない。
ここで、ガラスアースシート1400を設けない場合には、以下のような事象が発生する虞がある。ユーザがジャム処理や第2流し読みガラス313の清掃作業など、第2流し読みガラス313の近傍で作業した際にユーザの指先から飛んだ静電気が、第2流し読みガラス313と第1ケース部材400との僅かな隙間から入り込む虞がある。同様に、搬送中の原稿から飛んだ静電気が、第2流し読みガラス313と第1ケース部材400との僅かな隙間から入り込む虞がある。このような静電気が第2流し読みガラス313と第1ケース部材400との僅かな隙間から入り込むと、CIS311に設けられたLED素子などの電気部品に流れ、電気部品が故障してしまう虞がある。従来、導電性のない単純な両面テープによって、第2流し読みガラス313を貼り付ける構成が存在する。しかしながら、両面テープは電気的な観点では、空気層と同じであり、一見隙間がないように見えても、両面テープを静電気が通過し、電気部品が故障してしまう事象が知られている。
これに対し、本実施形態では、第2流し読みガラス313は、図15に示すように、全周に亘って導電性シート部材1501を介して貼り付けられているため、その様な静電気によるリスクを回避することが可能となる。即ち、ガラスアースシート1400は、開口部402の全周を囲うように縁部402aに設けられている。これにより、ガラスアースシート1400は、下部搬送路11bの側から第2流し読みガラス313に印加される静電気を逃がす。
ガラスアースシート1400と開口部402との大きさとの関係について説明する。本実施形態では、ガラスアースシート1400は縁部402aの大きさや幅と一致するように形成されている。これにより、両面テープの粘着面積を広くできるので、第2流し読みガラス313を貼付して保持する力を大きくすることができる。これに対し、静電気を逃がすためには、ガラスアースシート1400は細い線状であってもよい。但し、この場合は両面テープの粘着面積が狭くなるので、ガラスアースシート1400の他に第2流し読みガラス313を保持する手段を設ける必要がある。また、ガラスアースシート1400が開口部402に入り込んでも、CIS311の読み取りを阻害しなければ構わない。
なお、電気素子のレイアウト等の理由によって、第2流し読みガラス313の全周を導電性シート部材1501でカバーする必要がない場合もある。その場合は、例えば、図16に示すように、ガラスアースシート1400の一部が切り欠かれていても構わない。即ち、ガラスアースシート1400は、開口部402の一部に沿うように縁部402aに設けられていてもよい。更に、例えば、組立性等の観点で必要な場合は、図17に示すように、ガラスアースシート1400は、別々の部位に設けた複数のガラスアースシートにより構成されていても構わない。即ち、縁部402aは、第1領域402bと、第1領域402bとは異なる第2領域402cとを有するものとする。第1領域402bには、第1シールド部材の一例である第1ガラスアースシート1700が設けられ、第2領域402cには、第2シールド部材の一例である第2ガラスアースシート1701が設けられている。第1ガラスアースシート1700及び第2ガラスアースシート1701の構成は、形状以外はガラスアースシート1400と同様である。
但し、図16及び図17に示すように、ガラスアースシート1400が開口部402の全周に亘らない形状である場合は、それに対応した構成が必要である。即ち、粘着性を有する両面テープの領域が少なくなるため、第2流し読みガラス313が剥がれてしまうことがないかを十分検討し、必要に応じてガラスアースシート以外に両面テープ等を利用することが望ましい。また、ガラスアースシート1400が貼られていない領域では、第2流し読みガラス313と縁部402aとの間から異物が入り込む虞があるので、そのためにも両面テープ等を利用して隙間を埋めることが望ましい。
ここで、CIS311のLED素子の配置とガラスアースシート1400の形状との関係について、図25(a),(b)を用いて説明する。ガラスアースシート1400は、CIS311の例えばLED等の電気素子に所定距離を開けて設けることで、電気素子に静電気が印加するリスクを軽減することができる。ここでの所定距離とは、例えば、10mm~20mm程度、15mm程度などである。このため、図25(a)に示すように、CIS311においてLEDアレイ315を用いている場合は、ガラスアースシート1400としては開口部402の全周に亘って設けられていることが望ましい。また、図25(b)に示すように、CIS311において端部配置のLED316を用いている場合は、ガラスアースシート1400としてはLED316から所定距離以内の周辺に設けられていればよい。本実施形態では、LEDの配置としては図25(b)に示す端部配置を用いているが、ガラスアースシート1400としては図25(a)に示す開口部402の全周に亘って設けられているものを適用している。これは、第2流し読みガラス313を貼り付ける接着力の低下や、ガラスアースシート1400がない領域の隙間から異物が侵入する可能性を低減するためである。
次に、図18を用いて、ガラスアースシート1400の電気的接続部1401を、FFCカバー部材901を介してグラウンドまで電気的に接続する構成について説明する。図18は、本実施形態のFFCアースシート3を覆うFFCカバー部材901の構成を示す図である。図18に示すように、FFCカバー部材901には、第1ケース部材400に突き当てるための面1801が設けられ、それがガラスアースシート1400の電気的接続部1401にも突き当たる構成となっている。突き当て面1801には、第1ケース部材400に設けられた穴部に引っ掛けるための引っ掛け部1800が形成されている。FFCカバー部材901は、FFC9及びFFCアースシート3を第2ケース部材401の天面とで挟み込んで固定するためのFFC固定面1300を備える。
FFCカバー部材901には、スナップフィット部1301が設けられており、引っ掛け部1800と合わせて、第2読取ユニット307に対して着脱可能になっている。FFCカバー部材901の突き当て面1801とFFC固定面1300のそれぞれに対して、弾性部材としてのスポンジ1802が2個ずつ、合計4個設けられている。また、突き当て面1801とFFC固定面1300に貼り付けられたスポンジ1802を繋ぐように、導電性シート部材1803が2枚設けられている。本実施形態では、この導電性シート部材1803には、特に固さや屈曲に対する耐久性などは必要ないため、アルミ箔に対して粘着層が形成されたアルミテープを採用している。
このような構成にすることで、FFCカバー部材901を組み付けた際、スポンジ1802の弾性力によって、導電性シート部材1803の一方の端部はガラスアースシート1400の電気的接続部1401に圧接される。また、導電性シート部材1803の他方の端部は、FFCアースシート3に圧接される。これにより、ガラスアースシート1400、FFCアースシート3、アース線1101全てが電気的に接続され、グラウンドまで電気的に接続されることになる。このような構成により、ガラスアースシート1400とFFCアースシート3とを別々にグラウンドに接続する構成に比べて部品点数を削減することが可能である。
[自立動作]
次に、図19~図24を用いて、図23や図24に示す開状態まで分離ガイド部材500を回動させた際、分離ガイド部材500及び第2読取ユニット307の回動が規制され、自立した状態になることを説明する。図19は、本実施形態の前側側板1900に設けられた第2凸状部1901を示す図である。図20は、本実施形態の分離ガイド部材500とカム部材501との関係を示す図である。図21は、本実施形態の分離ガイド部材500と前側側板1900との関係を示す図である。図22~図24は、本実施形態の第2凸状部1901と第1の凸状部510との関係を示す図である。
図19に示すように、ADF102にフレームを構成する前側側板1900には、第2読取ユニット307に設けられた手前側の回動軸314と対応した回動軸314の嵌合溝部1003が設けられている。また、前側側板1900は、分離ガイド部材500に設けられた手前側の回動軸502と対応した回動軸502の嵌合穴部1002を備えている。前側側板1900は、嵌合穴部1002の近傍に、分離ガイド部材500の第1凸状部510に当接することで、元の姿勢に戻ろうとする分離ガイド部材500の回動姿勢を保持するための回動規制手段としての第2凸状部1901を備えている。
一方、図20に示すように、分離ガイド部材500の前側側板1900側の回動軸502部には、カム部材501が取り付けられ、回動軸502に嵌合することで、回動軸502周りに回動可能な状態で設けられている。分離ガイド部材500がある角度以上回動することで、分離ガイド部材500に設けられた第1の接触部503とカム部材501に設けられた第2の接触部504とが当接することで、分離ガイド部材500とカム部材501とが同期して回動する。分離ガイド部材500の回動軸502の近傍には、第1凸状部510が備わっている。
図21~図23に示すように、前側側板1900の嵌合穴部1002と分離ガイド部材500の回動軸502とは、嵌合するように組み付けられている。分離ガイド部材500の第1凸状部510が前側側板1900に設けられた第2凸状部1901を乗り越えることによって、ユーザが分離ガイド部材500から手を放しても、分離ガイド部材500は元の姿勢に戻らなくなり、回動姿勢を保持することができる。
分離ガイド部材500の第1の接触部503とカム部材501の第2の接触部504とが接触していることで、カム部材501の回動姿勢も保持される。カム部材501のカム部509が第2読取ユニット307を支えることによって、第2読取ユニット307も回動姿勢が保持される。これによって、ユーザは分離ガイド部材500から手を放した状態で、第2読取ユニット307に設けられた第2流し読みガラス313及び白色シート405を保護する保護ガラス404の清掃作業や、ジャム処理作業を行うことが可能となる。なお、本実施形態では、回動規制手段として第2凸状部1901を用いた場合について説明したが、これには限られない。例えば、図24に示すように、第1凸状部510に対応した回動規制手段としては、第1凸状部510が対応する凹状部2400であっても良い。なお、ADF102の奥側には、前側側板1900と同様の嵌合溝部及び嵌合穴部が形成された不図示の後側側板が配置され、後側側板は前側側板1900と同様に第2読取ユニット307及び分離ガイド部材500を支持している。
上述したように、本実施形態の画像形成装置1によれば、第2流し読みガラス313と第1ケース部材400の縁部402aとの間にガラスアースシート1400が介在されている。このため、第2流し読みガラス313と縁部402aとの間から静電気が侵入しようとしても、その静電気はガラスアースシート1400を介して接地される。これにより、画像読取装置を構成する電気部品が静電気によって故障してしまう可能性を低減できる。
また、本実施形態の画像形成装置1によれば、ガラスアースシート1400が両面に接着性を有しているので、第2流し読みガラス313を縁部402aに対して他の部材を用いることなく取り付けることができる。これにより、部品点数や組立工程の増加を抑えることができる。
また、本実施形態の画像形成装置1によれば、ガラスアースシート1400として積層した金属層とポリエステル層とを有するフィルムを適用している。このため、適宜な剛性を得ることができるので、ガラスアースシート1400の貼り付け作業を容易化することができる。
尚、上述した実施形態では、ガラスアースシート1400が第2流し読みガラス313と第1ケース部材400の縁部402aとの間に介在されている場合について説明したが、これには限られない。即ち、ガラスアースシート1400は下部搬送路11bの側から第2流し読みガラス313に印加される静電気を逃がす構成であれば、他の位置に貼り付けられていてもよい。例えば、第2流し読みガラス313の下部搬送路11bの側の面に貼り付けたり、あるいは、第2流し読みガラス313の縁端に貼り付けるようにしてもよい。但し、これらの場合はガラスアースシート1400によって第2流し読みガラス313を縁部402aに貼り付けることはできないので、別途両面テープなどを用いる必要がある。
また、上述した実施形態では、読取部として第2読取ユニット307を適用した場合について説明したが、これには限られない。例えば、画像形成装置1において、画像調整を行うために定着後のシートの画像を読み取らせる調整装置の読取センサに適用するようにしてもよい。
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
原稿を搬送路に搬送させる搬送部と、
前記搬送路を搬送される原稿の画像を読み取る読取部と、を備え、
前記読取部は、原稿の画像を読み取る読取素子と、前記読取素子を収容し、かつ、前記読取素子の光路を前記搬送路に向けて通過させる開口を形成する開口形成部を有する筐体と、前記筐体に取り付けられて前記開口を閉塞する透明部材と、前記透明部材に貼り付けられ、かつ、導電性を有して接地されたシールド部材と、を有する、
画像読取装置。
(2)
前記シールド部材は、前記筐体と前記透明部材との間に介在される、
前記(1)に記載の画像読取装置。
(3)
前記シールド部材は、両面に粘着性を有し、前記透明部材を前記筐体に貼付により取り付ける、
前記(2)に記載の画像読取装置。
(4)
前記シールド部材は、積層した金属層とポリエステル層とを含むフィルムを有する、
前記(1)乃至(3)のいずれか1つに記載の画像読取装置。
(5)
前記シールド部材は、前記開口の全周を囲うように前記開口形成部に設けられている、
前記(1)乃至(4)のいずれか1つに記載の画像読取装置。
(6)
前記シールド部材は、前記開口の一部に沿うように前記開口形成部に設けられている、
前記(1)乃至(4)のいずれか1つに記載の画像読取装置。
(7)
前記開口形成部は、第1領域と、前記第1領域とは異なる第2領域とを有し、
前記シールド部材は、前記第1領域に設けられた第1シールド部材であり、
前記読取部は、前記透明部材に貼り付けられ、かつ、導電性を有して接地され、前記第2領域に設けられた第2シールド部材を有する、
前記(6)に記載の画像読取装置。
(8)
前記シールド部材は、前記搬送路の側から前記透明部材に印加される静電気を逃がす、
前記(1)乃至(7)のいずれか1つに記載の画像読取装置。
(9)
原稿を搬送路に搬送させる搬送部と、
原稿の第1面の画像を読み取る第1読取部と、
原稿の前記第1面とは反対側の第2面の画像を読み取る第2読取部と、
原稿を載置する原稿台ガラスと、を備え、
前記第1読取部は、前記原稿台ガラスに載置された原稿の画像を副走査方向に移動しながら読取可能であり、
前記第2読取部は、前記読取部であり、前記搬送部に対して相対的に固定された位置で原稿の画像を読み取る、
前記(1)乃至(8)のいずれか1つに記載の画像読取装置。
(10)
前記第2読取部は、原稿の画像を読み取る読取位置と、前記透明部材を外部に露出する露出位置と、の間で回動可能に設けられている、
前記(9)に記載の画像読取装置。
(11)
前記(1)乃至(10)のいずれか1つに記載の画像読取装置と、
前記画像読取装置によって読み取られた画像をシートに形成する画像形成部と、を備える、
画像形成装置。
1…画像形成装置、10…画像読取装置、11…搬送路、14…搬送部、104…原稿台ガラス、306…第1読取ユニット(第1読取部)、307…第2読取ユニット(読取部、第2読取部)、311…CIS(読取素子)、313…第2流し読みガラス(透明部材)、400…第1ケース部材(筐体)、401…第2ケース部材(筐体)、402…開口部(開口)、402a…縁部(開口形成部)、1400…ガラスアースシート(シールド部材)、1700…第1ガラスアースシート(第1シールド部材、シールド部材)、1701…第2ガラスアースシート(第2シールド部材)、P…シート

Claims (11)

  1. 原稿を搬送路に搬送させる搬送部と、
    前記搬送路を搬送される原稿の画像を読み取る読取部と、を備え、
    前記読取部は、原稿の画像を読み取る読取素子と、前記読取素子を収容し、かつ、前記読取素子の光路を前記搬送路に向けて通過させる開口を形成する開口形成部を有する筐体と、前記筐体に取り付けられて前記開口を閉塞する透明部材と、前記透明部材に貼り付けられ、かつ、導電性を有して接地されたシールド部材と、を有する、
    ことを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記シールド部材は、前記筐体と前記透明部材との間に介在される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記シールド部材は、両面に粘着性を有し、前記透明部材を前記筐体に貼付により取り付ける、
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 前記シールド部材は、積層した金属層とポリエステル層とを含むフィルムを有する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  5. 前記シールド部材は、前記開口の全周を囲うように前記開口形成部に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  6. 前記シールド部材は、前記開口の一部に沿うように前記開口形成部に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  7. 前記開口形成部は、第1領域と、前記第1領域とは異なる第2領域とを有し、
    前記シールド部材は、前記第1領域に設けられた第1シールド部材であり、
    前記読取部は、前記透明部材に貼り付けられ、かつ、導電性を有して接地され、前記第2領域に設けられた第2シールド部材を有する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像読取装置。
  8. 前記シールド部材は、前記搬送路の側から前記透明部材に印加される静電気を逃がす、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  9. 原稿を搬送路に搬送させる搬送部と、
    原稿の第1面の画像を読み取る第1読取部と、
    原稿の前記第1面とは反対側の第2面の画像を読み取る第2読取部と、
    原稿を載置する原稿台ガラスと、を備え、
    前記第1読取部は、前記原稿台ガラスに載置された原稿の画像を副走査方向に移動しながら読取可能であり、
    前記第2読取部は、前記読取部であり、前記搬送部に対して相対的に固定された位置で原稿の画像を読み取る、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  10. 前記第2読取部は、原稿の画像を読み取る読取位置と、前記透明部材を外部に露出する露出位置と、の間で回動可能に設けられている、
    ことを特徴とする請求項9に記載の画像読取装置。
  11. 請求項1に記載の画像読取装置と、
    前記画像読取装置によって読み取られた画像をシートに形成する画像形成部と、を備える、
    ことを特徴とする画像形成装置。
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