JP2024042210A - 掘進機、および、掘進機における配管方法 - Google Patents

掘進機、および、掘進機における配管方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 カッタヘッド部を何回も回転させる必要が無い状況により適した掘進機を提供する。【解決手段】 掘進機は、掘進機本体と、掘進機本体に対して回転可能に構成され、土壌に露出されない内部空間を有するカッタヘッド部と、掘進機本体の内側空間を、土壌に露出されるチャンバと、チャンバに対して掘進方向後方側に配置された、土壌に露出されない機内空間と、に仕切る隔壁と、少なくとも隔壁からカッタヘッド部まで延在し、カッタヘッド部の内部空間と、機内空間と、を連通させる中空の筒体と、カッタヘッドに設けられた、流体を高圧噴射するための少なくとも1つの噴射ノズルと、を備えている。掘進機は、少なくとも1つの噴射ノズルに流体を供給するための配管を、スイベルを介することなく、機内空間と筒体内とカッタヘッド部の内部空間とを通る経路で、少なくとも1つの噴射ノズルに接続可能に構成される。【選択図】図1

Description

本発明は、掘進機における配管技術に関する。
掘進機本体と、掘進機本体に対して回転可能に構成されたカッタヘッド部と、カッタヘッド部に設けられた高圧噴射ノズルと、を備える掘進機が従来から知られている。高圧噴射ノズルからは、目的に応じた流体が噴射される。そのような流体は、例えば、地盤改良材や、地中障害物を切断するためのアブレイシブジェット水とすることができる。
そのような掘進機に関して、下記の特許文献1は、メインシャフトおよびスイベルを介して流体源から高圧噴射ノズルまで流体を供給する技術を開示している。具体的には、掘進機本体の内側空間を仕切る隔壁よりも後方にスイベルが設置され、スイベルにはメインシャフトの後端が連結されている。メインシャフトは、スイベルから隔壁を貫通してカッタヘッド部の内部空間まで延在しており、カッタヘッド部と一体的に回転可能に構成される。スイベルは、メインシャフトと共に回転する回転部分と、その外側の非回転部分と、を備えている。スイベルの回転部分には複数の流路が形成されている。スイベルの非回転部分には、回転部分の複数の流路と連通する複数のポートが設けられている。スイベルの複数のポートは、配管を介して流体源に接続される。スイベルの回転部分の複数の流路は、メインシャフトを軸線方向に貫通する複数の流路とそれぞれ連通している。また、メインシャフトの前端には、メインシャフト複数の流路と連通する複数のポートが設けられている。メインシャフトの複数のポートは、カッタヘッド部の内部空間に配置される配管を介して高圧噴射ノズルに接続される。
このような掘進機では、流体がスイベルを介して高圧噴射ノズルへ供給されるので、カッタヘッド部が回転しても、流体を流体源からスイベルへ供給する供給ラインは回転しない。このため、上述の掘進機は、カッタヘッド部を所望の回数だけ回転させながら、高圧噴射ノズルから流体を噴射する工程に適している。例えば、カッタヘッド部を回転させながら高圧噴射ノズルから流体を噴射して、掘進機の径と同等以上の大きさの地中障害物を切断する工程において、カッタヘッド部が1回転するごとに高圧噴射ノズルの径方向位置を変更しつつ、カッタヘッド部を複数回、回転させれば、地中障害物を同心円状に細かく切断することができる。そして、さらに、カッタヘッド部の回転を停止させた状態で、高圧噴射ノズルの径方向位置を変更しながら流体を噴射する工程を、カッタヘッド部の回転位置を変更しながら繰り返せば、上記の地中障害物を掘進機内に取り込み可能に細かく切断することができる。
特開2012-041707号公報
しかしながら、従来は、カッタヘッド部を何回も回転させる必要が無い状況に適した掘進機は存在しなかったので、そのような状況が発生する場合には、上述の掘進機を流用することが行われていた。そのようなことから、カッタヘッド部を何回も回転させる必要が無い状況により適した掘進機が求められている。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、例えば、以下の形態として実現することが可能である。
本発明の第1の形態によれば、掘進機が提供される。この掘進機は、掘進機本体と、掘進機本体に対して掘進方向前方側に配置され、掘進機本体に対して回転可能に構成されたカッタヘッド部であって、土壌に露出されない内部空間を有するカッタヘッド部と、掘進機本体の内側空間を、土壌に露出されるチャンバと、チャンバに対して掘進方向後方側に配置された、土壌に露出されない機内空間と、に仕切る隔壁と、少なくとも隔壁からカッタヘッド部まで延在し、カッタヘッド部の内部空間と、機内空間と、を連通させる中空の筒体と、カッタヘッドに設けられた、流体を高圧噴射するための少なくとも1つの噴射ノズルと、を備えている。掘進機は、少なくとも1つの噴射ノズルに流体を供給するための配管を、スイベルを介することなく、機内空間と筒体内とカッタヘッド部の内部空間とを通る経路で、少なくとも1つの噴射ノズルに接続可能に構成される。
この掘進機によれば、簡素な構成で、機内空間、立坑などに設置された流体源から少なくとも1つの噴射ノズルに至る配管を接続できる。また、カッタヘッド部を360度以下の回転角度だけ回転させながら少なくとも1つの噴射ノズルから流体を噴射する工程(カッタヘッド部の回転と流体の噴射とが同時に行われる工程と、これらが交互に行われる工程と、が含まれ得る)に適した掘進機が提供される。特に、この掘進機は、特許文献1の従来技術のようにメインシャフトとスイベルとを用意する必要が無いので、設備の低コスト化、および、工期(掘進機の製作期間)の短縮が可能になる。
本発明の第2の形態によれば、第1の形態において、少なくとも1つの噴射ノズルは、複数の噴射ノズルを含む。配管は、複数の噴射ノズルにそれぞれ接続される複数の第1の配管であって、複数の噴射ノズルからカッタヘッド部の内部空間と筒体内とを通って、筒体の後端の近傍まで延在する複数の第1の配管と、複数の第1の配管の、複数の噴射ノズルと反対側の端部にそれぞれ、または、選択的に接続される少なくとも1つのジョイントと、複数のジョイントに選択的に接続される少なくとも1つの第2の配管と、を含む。この形態によれば、状況に応じて、使用する噴射ノズルに接続された第1の配管のみに第2の配管を接続することができる。それによって、使用されない噴射ノズルに接続された配管が、掘進機本体の機内で後方に長く(例えば、立坑や地上まで)延在し、かつ、カッタヘッド部の回転時に一緒に回転することがない。したがって、機内での作業性が向上する。
本発明の第3の形態によれば、第2の形態において、複数の第1の配管および第2の配管はホースの形態である。この形態によれば、配管を低コスト化できる。
本発明の第4の形態によれば、第1ないし第3のいずれかの形態において、筒体は、カッタヘッド部の回転軸線と同軸状に配置される。この形態によれば、少なくとも1つの噴射ノズルの数が複数であり、複数の噴射ノズルに複数の配管をそれぞれ接続した場合に、複数の配管をカッタヘッド部の回転軸線の周囲に集約的に配置することができる。その結果、空いた機内スペースを有効活用できる。あるいは、この形態によれば、カッタヘッド部の回転位置に関係なく、筒体の前方端(筒体からの配管の出口)から少なくとも1つの噴射ノズルまでの配管の径方向の延長距離をほぼ一定にすることができる。したがって、配管の取扱性が良い。例えば、配管がホースの形態である場合、当該延長距離の変化に対応するためのホースの弛み代の確保が不要となる。
本発明の第5の形態によれば、第1ないし第4のいずれかの形態において、筒体は、隔壁よりも掘進方向後方側に突出している。この形態によれば、カッタヘッド部、ひいては、少なくとも1つの噴射ノズルに接続された配管が、カッタヘッド部と一体的に回転した際に、配管の移動範囲を筒体内に限定できる。このため、配管が、機内空間内に配置された他の設備と干渉することがない。換言すれば、他の設備の配置のために、機内空間を有効に利用できる。
本発明の第6の形態によれば、掘進機における配管方法が提供される。この方法は、掘進機本体と、掘進機本体に対して掘進方向前方側に配置され、掘進機本体に対して回転可能に構成されたカッタヘッド部であって、土壌に露出されない内部空間を有するカッタヘッド部と、掘進機本体の内側空間を、土壌に露出されるチャンバと、チャンバに対して掘進方向後方側に配置された、土壌に露出されない機内空間と、に仕切る隔壁と、少なくとも隔壁からカッタヘッド部まで延在し、カッタヘッド部の内部空間と、機内空間と、を連通させる中空の筒体と、カッタヘッドに設けられた、流体を高圧噴射するための少なくとも1つの噴射ノズルと、を備える掘進機を用意する工程と、少なくとも1つの噴射ノズルに流体を供給するための配管を、スイベルを介することなく、機内空間と筒体内とカッタヘッド部の内部空間とを通る経路で、少なくとも1つの噴射ノズルに接続する工程と、を備えている。この方法によれば、第1の形態と同様の効果が得られる。第5の形態に、第2ないし第4の形態のいずれかを付加することもできる。
本発明の一実施形態による掘進機の概略縦断面図である。 掘進機の概略正面図である。
図1は、本発明の一実施形態による掘進機10の概略縦断面図である。図2は、掘進機の概略正面図である。以下の説明では、説明の便宜上、掘進機10の掘進方向およびその反対側に向かう方向を前後方向と定義する。また、掘進方向の前方側を掘進機10の前側と定義し、掘進方向の後方側を掘進機10の後側と定義する。図1に示すように、掘進機10は、掘進機本体20とカッタヘッド部30とを備えている。掘進機本体20およびカッタヘッド部30の各々は、前後方向に延在する略円筒形状を有している。カッタヘッド部30は、掘進機本体20に対して前側に、掘進機本体20と同軸状に配置されている。
図1に示すように、カッタヘッド部30の後側部分31は、掘進機本体20の内径よりも小さい外形を有しており、掘進機本体20の内側に収容されている。このカッタヘッド部30は、掘進機本体20に対して回転可能に構成されている。具体的には、カッタヘッド部30は、軸受21によって回転可能に支持されている。軸受21の外輪は、掘進機本体20に固定されている。軸受21の内輪は、カッタヘッド部30の後側部分31に連結されている。また、軸受21の内輪には、駆動モータ22の回転駆動力が動力伝達機構および減速機構を介して伝達される。このような構成により、カッタヘッド部30は、駆動モータ22の回転駆動力によって、掘進機本体20に対して、回転軸線AXを中心として回転するように構成される。
図2に示すように、カッタヘッド部30の内側には、複数(図2の例では4つ)のスポーク32が架け渡されている。複数のスポーク32は、カッタヘッド部30の略円筒形状の中心部から放射状にそれぞれ延在して十字形状をなすように配置されている。複数のスポーク32の各々には、地盤を切削するためのカッタビット33,34が取り付けられている。スポーク32が架け渡されていない箇所については、カッタヘッド部30を前後方向に貫通する空間が形成されている。なお、スポーク32の数、形状および配置は、特に限定されるものではなく、施工条件に応じて任意に設定可能である。また、スポークタイプに代えて、開口部がより少ない面板タイプのカッタヘッド部30が採用されてもよい。
図1に示すように、掘進機本体20の前端付近には、掘進機本体20の内部空間をチャンバ24と機内空間25とに仕切る隔壁23が形成されている。機内空間25は、チャンバ24よりも後方に位置している。チャンバ24内には、カッタヘッド部30のスポーク32が架け渡されていない箇所を介して土壌が侵入する。一方、機内空間25は、隔壁23によって隔離されるので、土壌に露出されない。掘進機本体20の各設備(例えば、上述の軸受21や駆動モータ22)は、機内空間25内に設置される。カッタヘッド部30は、土壌に露出されない内部空間35を備えている。
図2に示すように、隔壁23の下部には、隔壁23を前後方向に貫通する排泥孔26が形成されている。排泥孔26は、掘進機10による掘進時に掘削され、チャンバ24内に侵入した土壌を、機内空間25内に設置された排出装置(図示省略)に導くために設けられている。
図1および図2に示すように、カッタヘッド部30には、流体を高圧噴射するための複数の噴射ノズル50,51が設けられている。本実施形態では、図2に示すように、2つの噴射ノズル50と3つの噴射ノズル51とが設けられているが、図1では、図示の簡素化のために、1つの噴射ノズル50のみを図示している。噴射ノズル50,51は、カッタヘッド部30の内部空間35の前端部に配置されている。本実施形態では、噴射ノズル50の各々は、アクチュエータ(例えば、油圧ユニット)によって径方向に移動可能に構成される。具体的には、図2において下側に配置された方の噴射ノズル50は、カッタヘッド部30の中心付近から径方向の外縁部まで移動可能であり、図2において上側に配置された噴射ノズル50は、カッタヘッド部30の径方向の外縁部よりも径方向外側に突出するように移動可能である。ただし、噴射ノズル50の少なくとも一方は、位置が固定されていてもよい。なお、図2では、噴射ノズル50,51の先端は、掘進機10の前側空間に対してスポーク32の開口を介して露出しているが、掘進機10の使用時(かつ、噴射ノズル50,51の未使用時)には鉄板等によってこの開口が塞がれている。
噴射ノズル50は、超高圧ジェット水を噴射する。超高圧ジェット水には、施工条件に応じて、珪酸ナトリウム、研磨材、硬化剤、ポリマーなど、任意の材料が添加され得る。超高圧ジェット水は、例えば、地中障害物を切断するために噴射される。噴射ノズル51は、掘進機10の前方の土壌を改良するための地盤改良材を噴射する。噴射ノズル50,51の噴射圧力は、施工条件に応じて、例えば、100~245MPaとすることができる。噴射ノズル50,51の各々の数は、施工条件に応じて、1以上の任意の数とすることができる。また、噴射ノズル50,51のうちの一方が省略されてもよい。
図1に示すように、掘進機本体20は、中空の筒体60を備えている。本実施形態では、筒体60は、前後方向に延在する円筒形状を有しており、その前後方向の両端は開口している。筒体60は、少なくとも隔壁23からカッタヘッド部30まで延在するように配置される。本実施形態では、筒体60は、隔壁23を貫通して、隔壁23よりも後方に突出している。また、筒体60は、カッタヘッド部30の回転軸線AXと同軸状に配置される。
本実施形態では、カッタヘッド部30は、その中心に、後側に向けて張り出した円錐筒状部分36を備えている。そして、筒体60の前端部は、この円錐筒状部分36の後端37に溶接されている。このため、筒体60は、カッタヘッド部30と一体的に回転するように構成される。溶接に代えて、ボルト留めなどの任意の固定手段が採用されてもよい。また、後端37は、後側に向けて開口している。このため、筒体60の内部を介して、カッタヘッド部30の内部空間35と、機内空間25と、は連通している。筒体60と隔壁23との間には、筒体60の外周に沿ってシール部材(図示せず)が配置される。これによって、筒体60と隔壁23との隙間から土壌が機内空間25内に侵入することが防止される。
代替実施形態では、筒体60は、任意の固定手段によって隔壁23に対して固定される。この場合、カッタヘッド部30の後端37と筒体60の前端とは、筒体60に対してカッタヘッド部30が回転可能に、シール部材を介して連結される。
筒体60は、図1に示すように、流体源(図示せず)から噴射ノズル50,51に超高圧ジェット水および地盤改良材をそれぞれ供給するための配管70を通すために使用される。配管70は、機内空間25内、立坑内または地上に設置された流体源から、機内空間25と筒体60内とカッタヘッド部30の内部空間35とを通る経路で噴射ノズル50または噴射ノズル51に接続される。また、配管70は、上述した従来技術(特許文献1)のようにスイベルおよびメインシャフトを介することなく、噴射ノズル50,51と、それに対応する流体源と、を接続する。
図2に示すように、本実施形態では、配管70は、複数の第1の配管71と、複数のジョイント72と、少なくとも1つの第2の配管73と、を含んでいる。複数の第1の配管71の各々の一端は、噴射ノズル50または51に接続される(図1では、図示の簡素化のために3つの第1の配管71のみを示している)。第1の配管71の数は、噴射ノズル50,51の数と同数であってもよい。つまり、噴射ノズル50,51の各々に1つの第1の配管71が接続されてもよい。あるいは、第1の配管71の数は、噴射ノズル50,51の数よりも多くてもよい。この場合、例えば、1つの噴射ノズル50には、珪酸ナトリウム溶液を供給する(圧力は、例えば、100~245MPa)ための第1の配管71と、アブレイシブスラリーを供給する(圧力は、例えば、1MPa)ための第1の配管71と、が接続され、珪酸ナトリウム溶液とアブレイシブスラリーとが噴射ノズル50内で混合されてもよい。つまり、本実施形態では、噴射ノズル50,51と複数の第1の配管71とは、1対1、または、1対複数の関係で接続される。
複数の第1の配管71は、噴射ノズル50または51から筒体60の後端の近傍まで延在している。本実施形態では、複数の第1の配管71は、筒体60の後端よりも僅かに後方まで延在している。径方向に移動可能な噴射ノズル50に接続される第1の配管71は、当該噴射ノズル50が移動した際にテンションがかからないように、長さが設定される。
複数の第1の配管71の他端(噴射ノズル50または噴射ノズル51と反対側の端部)には、複数のジョイント72がそれぞれ接続される。本実施形態では、第1の配管71の数は、ジョイント72の数に等しい。第2の配管73は、状況に応じて(つまり、実施する工程に応じて)、使用する噴射ノズル50および/または噴射ノズル51に対応するジョイント72のみに選択的に接続される。代替実施形態では、状況に応じて(つまり、実施する工程に応じて)、使用する噴射ノズル50および/または噴射ノズル51に対応する第1の配管71にジョイント72および第2の配管73が選択的に接続されてもよい。本実施形態では、第1の配管71および第2の配管73は、ホースの形態である。このため、配管70を低コスト化できる。
筒体60は、その内部を人が出入りできる内径を有していてもよい。そのような内径は、例えば、600mm以上であってもよい。この場合、作業者は、第1の配管71を筒体60内に容易に通すことができる。さらに、カッタヘッド部30の径が大きく、作業者が内部空間35に入ることができる場合には、作業者は、機内空間25から筒体60内を通って内部空間35内に入り、第1の配管71と噴射ノズル50,51との接続作業を行うこともできる。この場合、作業者は、状況に応じて、噴射ノズル50,51のうちの使用したい噴射ノズルのみに第1の配管71を選択的に接続してもよい。なお、作業者が内部空間35に入ることができない場合は、第1の配管71と噴射ノズル50,51とは、掘進機10の製造(組立て)段階で接続される。
上述した掘進機10によれば、簡素な構成で、流体源から噴射ノズル50,51に至る配管70を接続できる。また、カッタヘッド部30を360度以下の回転角度だけ回転させながら噴射ノズル50,51から流体を噴射する工程(例えば、比較的小さい障害物を切断する工程)に適した掘進機10が提供される。特に、この掘進機10は、特許文献1の従来技術のようにメインシャフトとスイベルとを用意する必要が無いので、設備の低コスト化、および、工期の短縮が可能になる。
また、掘進機10によれば、状況に応じて、使用する噴射ノズル50および/または噴射ノズル51に接続された第1の配管71のみにジョイント72を介して第2の配管73を接続することができる。それによって、使用されない噴射ノズル50および/または噴射ノズル51に接続された配管が、掘進機本体20の機内で後方に長く(例えば、立坑や地上まで)延在し、かつ、カッタヘッド部30の回転時に一緒に回転することがない。したがって、機内での作業性が向上する。
また、掘進機10によれば、筒体60(ひいては、前後方向に延在する第1の配管71)は、カッタヘッド部30の回転軸線AXと同軸状に配置される。この構成によれば、カッタヘッド部30(噴射ノズル50,51)の回転位置に関係なく、筒体60の前方端(筒体60からの第1の配管71の出口)から噴射ノズル50,51までの第1の配管71の径方向の延長距離をほぼ一定にすることができる。したがって、第1の配管71の取扱性が良い。例えば、筒体60が偏心していると、筒体60の前方端から噴射ノズル50,51までの第1の配管71の径方向の延長距離が、カッタヘッド部30の回転に伴って変化するので、その当該延長距離の変化に対応するための第1の配管71の弛み代を確保する必要がある。しかし、本実施形態の構成によれば、そのような弛み代をほとんど必要としない。
また、このような同軸状の配置によれば、複数の第1の配管71をカッタヘッド部30の回転軸線AXの周囲に集約的に配置することができる。その結果、空いた機内スペースを有効活用できる。特に、本実施形態では、筒体60が隔壁23に対して後方に突出しているので、カッタヘッド部30が回転しても、第1の配管71が、筒体60の径方向外側に配置された設備と干渉することがない。したがって、図1に示すように、第1の配管71と干渉することなく、必要な設備27(この例では、排泥孔26を開閉するゲートの駆動源となるチャンバゲートジャッキ)を第1の配管71および隔壁23の近傍に配置でき、機内空間25をいっそう効率的に有効活用できる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、上記した発明の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその均等物が含まれる。また、上述した課題の少なくとも一部を解決できる範囲、または、効果の少なくとも一部を奏する範囲において、特許請求の範囲および明細書に記載された各構成要素の任意の組み合わせ、または、任意の省略が可能である。
例えば、筒体60の形状および設置位置は、任意に変更可能である。また、配管70の一部または全部に代えて、任意の形態の配管(例えば、剛性を有する鋼製または樹脂製の配管)が使用されてもよい。例えば、噴射ノズル50,51(噴射ノズル50は、径方向に移動不能な場合)に硬質樹脂製管が接続され、当該硬質樹脂製管が筒体60の後端付近まで延在していてもよい。この場合、硬質樹脂製管の後端にジョイント72および第2の配管73が接続されてもよい。あるいは、1つの噴射ノズル50に、珪酸ナトリウム溶液用の第1の配管71と、アブレイシブスラリー用の第1の配管71と、が接続される場合には、珪酸ナトリウム溶液用の第1の配管71に硬質樹脂製管が使用され、アブレイシブスラリー用の第1の配管71にホースが使用されてもよい。あるいは、噴射ノズル50,51の各々に、流体源に接続されたホースが接続されてもよい(ジョイント72による中間接続可能な構成が省略されてもよい)。
10...掘進機
20...掘進機本体
21...軸受
22...駆動モータ
23...隔壁
24...チャンバ
25...機内空間
26...排泥孔
27...設備
30...カッタヘッド部
31...後側部分
32...スポーク
33,34...カッタビット
35...内部空間
36...円錐筒状部分
37...後端
50,51...噴射ノズル
60...筒体
70...配管
71...第1の配管
72...ジョイント
73...第2の配管
AX...回転軸線

Claims (6)

  1. 掘進機であって、
    掘進機本体と、
    前記掘進機本体に対して掘進方向前方側に配置され、前記掘進機本体に対して回転可能に構成されたカッタヘッド部であって、土壌に露出されない内部空間を有するカッタヘッド部と、
    前記掘進機本体の内側空間を、土壌に露出されるチャンバと、前記チャンバに対して掘進方向後方側に配置された、前記土壌に露出されない機内空間と、に仕切る隔壁と、
    少なくとも前記隔壁から前記カッタヘッド部まで延在し、前記カッタヘッド部の前記内部空間と、前記機内空間と、を連通させる中空の筒体と、
    前記カッタヘッドに設けられた、流体を高圧噴射するための少なくとも1つの噴射ノズルと
    を備え、
    前記少なくとも1つの噴射ノズルに前記流体を供給するための配管を、スイベルを介することなく、前記機内空間と前記筒体内と前記カッタヘッド部の前記内部空間とを通る経路で、前記少なくとも1つの噴射ノズルに接続可能に構成された
    掘進機。
  2. 請求項1に記載の掘進機であって、
    前記少なくとも1つの噴射ノズルは、複数の噴射ノズルを含み、
    前記配管は、
    前記複数の噴射ノズルにそれぞれ接続される複数の第1の配管であって、前記複数の噴射ノズルから前記カッタヘッド部の前記内部空間と前記筒体内とを通って、前記筒体の後端の近傍まで延在する複数の第1の配管と、
    前記複数の第1の配管の、前記複数の噴射ノズルと反対側の端部にそれぞれ、または、選択的に接続される少なくとも1つのジョイントと、
    前記複数のジョイントに選択的に接続される少なくとも1つの第2の配管と
    を含む
    掘進機。
  3. 請求項2に記載の掘進機であって、
    前記複数の第1の配管および前記第2の配管はホースの形態である
    掘進機。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の掘進機であって、
    前記筒体は、前記カッタヘッド部の回転軸線と同軸状に配置された
    掘進機。
  5. 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の掘進機であって、
    前記筒体は、前記隔壁よりも掘進方向後方側に突出している
    掘進機。
  6. 掘進機における配管方法であって、
    掘進機本体と、
    前記掘進機本体に対して掘進方向前方側に配置され、前記掘進機本体に対して回転可能に構成されたカッタヘッド部であって、土壌に露出されない内部空間を有するカッタヘッド部と、
    前記掘進機本体の内側空間を、土壌に露出されるチャンバと、前記チャンバに対して掘進方向後方側に配置された、前記土壌に露出されない機内空間と、に仕切る隔壁と、
    少なくとも前記隔壁から前記カッタヘッド部まで延在し、前記カッタヘッド部の前記内部空間と、前記機内空間と、を連通させる中空の筒体と、
    前記カッタヘッドに設けられた、流体を高圧噴射するための少なくとも1つの噴射ノズルと
    を備える掘進機を用意する工程と、
    前記少なくとも1つの噴射ノズルに前記流体を供給するための配管を、スイベルを介することなく、前記機内空間と前記筒体内と前記カッタヘッド部の前記内部空間とを通る経路で、前記少なくとも1つの噴射ノズルに接続する工程と
    を備える掘進機における配管方法。
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