JP2024042164A - 吸収性物品用包装袋、及び吸収性物品包装製品 - Google Patents

吸収性物品用包装袋、及び吸収性物品包装製品 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の易破断部が形成された吸収性物品用包装袋において、易破断部での破断に係る新たな作用が追加された構成を提供する。【解決手段】複数の吸収性物品が起立状態で並べられてなる吸収性物品列を上下方向に2以上、収容できる吸収性物品用包装袋であって、天面部と、底面部と、前記天面部と前記底面部とを接続する囲繞面部とを有する略直方体の形状を有し、前記囲繞面部に、前記囲繞面部を上下方向に破断可能な易破断部が形成され、前記易破断部が、前記2以上の吸収性物品列のうち1つの吸収性物品列の前記上下方向の範囲に形成された第1易破断部と、前記第1易破断部と上下方向で離隔した、前記1つの吸収性物品列とは別の吸収性物品列の前記上下方向の範囲に形成された第2易破断部とを含み、前記第1易破断部の破断強度が、前記第2易破断部の破断強度より小さい。【選択図】図1

Description

本発明は、吸収性物品用包装袋、及び吸収性物品包装製品に関する。
一般に、失禁パッド、生理用ナプキン、使い捨てオムツ等の吸収性物品は、当該吸収性物品がそれぞれ折り畳まれ、必要に応じて個装されて個装体とされ、そのような吸収性物品若しくは個装体が複数、包装袋内に収容された状態で提供されている。
上述のような包装袋には、ミシン目等のように容易に破断できる線状部(易破断部)が設けられ、当該線状部にて包装袋を破断することで個装体の取出し口を形成できるように構成されているものが多い。また、このような易破断部が、包装袋に複数形成された構成も知られている(例えば、特許文献1)。
特開2003-292043号公報
上述のように複数の易破断部を備えた構成は知られているものの、複数の易破断部同士での破断強度等の関係については特に検討されていない。吸収性物品用包装製品を最初に開封する際には通常、1つの易破断部にて包装袋を破断し、他の易破断部では破断されないようにする。しかしながら、破断時の力加減、破断の仕方によっては、1つの易破断部での破断を意図していても、意図せず別の易破断部で包装袋の破断が生じてしまうことがある。そのため、使用者は、意図しない破断が生じないよう配慮する必要があった。よって、吸収性物品用包装製品の使用開始時に包装袋の開封が容易な構成が求められている。
上記に鑑みて、本発明の一態様は、複数の易破断部が形成された吸収性物品用包装袋において、使用開始時の開封が容易な構成を提供することを課題とする。
本発明の第一の態様は、複数の吸収性物品が起立状態で並べられてなる吸収性物品列を上下方向に2以上、収容できる吸収性物品用包装袋であって、天面部と、底面部と、前記天面部と前記底面部とを接続する囲繞面部とを有する略直方体の形状を有し、前記囲繞面部に、前記囲繞面部を上下方向に破断可能な易破断部が形成され、前記易破断部が、前記2以上の吸収性物品列のうち1つの吸収性物品列の前記上下方向の範囲に形成された第1易破断部と、前記第1易破断部と前記上下方向で離隔した、前記1つの吸収性物品列とは別の吸収性物品列の前記上下方向の範囲に形成された第2易破断部とを含み、前記第1易破断部の破断強度が、前記第2易破断部の破断強度より小さい。
上記第一の態様は、2以上の吸収性物品列が上下に収容できる包装袋であるので、多数の吸収性物品を収容可能である。そして、本態様による包装袋には、2以上の吸収性物品列のうち1つの吸収性物品列の上下方向の範囲に形成された第1易破断部と、上記1つの吸収性物品列とは別の吸収性物品列の上下方向の範囲に形成された第2易破断部とがそれぞれ囲繞面部に形成されている。そのため、易破断部のうち、例えば最上位にある易破断部にて包装袋を破断させることで、当該易破断部の形成位置に対応している吸収性物品列を露出させることができ、当該吸収性物品列に含まれる吸収性物品が取り出しやすくなる。そして、露出させた吸収性物品列の吸収性物品を使用した後には、最上位の易破断部より下側の易破断部にて包装袋を破断させることで、当該下側の易破断部の形成位置に対応している吸収性物品列を露出させることができ、当該吸収性物品列の吸収性物品が取り出しやすくなる。
さらに、本態様では、上下方向に離隔した第1易破断部と第2易破断部とで、破断強度が異なっている。このため、包装袋は第1易破断部及び第2易破断部の一方が破断され易くなっており、他方が破断され難くなっている。よって、例えば、包装袋若しくは当該包装袋に吸収性物品が収容されてなる吸収性物品包装製品の使用開始時(包装袋を開封する際等)に、包装袋の破断に係る利点を得ることができる。すなわち、第1易破断部及び第2易破断部のどちらかにて包装袋が破断し易くなっていれば、破断強度が弱くなっている易破断部から包装袋を開封することで、包装袋を容易に破断でき、且つ破断強度が強い易破断部での破断を回避することができる。
本発明の第二の態様では、前記第1易破断部が、前記第2易破断部よりも上側に形成されている。
上記第二の態様によれば、破断強度が比較的小さい第1易破断部が、破断強度が比較的大きい第2易破断部よりも上側に形成されているので、包装袋を上側(天面部側)にて破断させることがより容易となっている。2以上の吸収性物品列が上下に収容されている吸収性物品包装製品を利用する多くの使用者は、上段の吸収性物品から使用する。よって、吸収性物品包装製品の使用開始時にはまず、包装袋の上側の第1易破断部での破断を行う。その場合、第1易破断部のみでの破断を意図していても、破断のための力の入れ方、入れ加減によっては、下側の第2易破断部にも力がかかり、第2易破断部での破断、すなわち意図していない位置で破断が生じることがある。包装袋が意図していない第2易破断部で破断してしまうと、第1易破断部より上側の部分が取り外された後に残される部分に穴が開いてしまい、収容体としての機能が低下してしまうため、不都合である。これに対し、本態様によれば、上側の第1易破断部での破断がより容易であるため、下側の第2易破断部での破断が起こらないための注意をあまり払わなくとも、上側の第1易破断部のみでの破断を行うことができる。よって、第1易破断部から下側の部分全体が、破断箇所のない収容体として機能できる。
本発明の第三の態様では、前記第1易破断部が、前記第2易破断部よりも下側に形成されている。
第三の態様によれば、破断強度が比較的小さい第1易破断部が、破断強度が比較的大きい第2易破断部よりも下側に形成されているので、包装袋を下側(底面部側)にて破断させることがより容易となっている。使用者の中には、包装袋に収容された吸収性物品を一旦包装袋から全て取り出して、別の専用の収容容器に入れる使用者もいる。その場合、包装袋を下側の易破断部で破断させて、全ての吸収性物品を包装袋の下側から一気に下方に落として取り出したい場合もある。本態様によれば、破断強度が小さい第1易破断部が下側に位置しているので、上側の第2易破断部での破断が起こらないための注意をあまり払うことなく、下側の第1易破断部のみでの破断を行うことができる。これにより、下側(底面部側)での包装袋の開封を迅速に行うことができる。
本発明の第四の態様では、前記易破断部の少なくとも1つが、隣接する2つの囲繞面部にわたって、前記2つの囲繞面部の境界に近付くほど上側又は下側に近付くように設けられている。
使用者が易破断部にて包装袋を破断する際、包装袋の持ちやすい箇所から破断を行うが、その箇所は、略直方体の稜、すなわち2つの囲繞面部の境界付近であることが多い。これに対し、上記第四の態様により、易破断部が、2つの囲繞面部の境界を跨るように、且つ当該易破断部が境界に近付くほど上方に近付くか、若しくは境界に向かうほど下に近付くように形成されている。このため、2つの易破断部が、囲繞面部の境界にて上又は下のどちらかに向かって頂点を有するようになるので、使用者が易破断部の上側と下側とをそれぞれ持って上下方向に引っ張った時には、易破断部の上記頂点に応力が集中しやすいので、破断に要する力を低減できる。また、2つの囲繞面部の境界付近における易破断部の頂点は目につきやすいので、使用者が易破断部自体を見つけ易くなる。
本発明の第五の態様では、前記第1易破断部と前記第2易破断部との間にわたって、前記上下方向に沿って補助的易破断部が設けられている。
上記第五の態様による補助的易破断部は、第1易破断部と第2易破断部とを繋ぐように上下方向に形成されているので、包装袋の第1易破断部と第2易破断部との間の部分(中間部分)を、包装袋を上下方向に沿って破断させることができる。そのため、例えば、第1易破断部が第2易破断部よりも上側にあるとして、包装袋を第1易破断部にて破断することによって開封し、上側の吸収性物品列の吸収性物品が使用された後に、第2易破断部にて包装袋を破断しようとした場合、第2易破断部での破断に先立って、補助的易破断部に沿って中間部分(包装袋の第1易破断部と第2易破断部との間の部分)を破断させることができる。先に補助的易破断部に沿って包装袋を破断しておけば、その後は、補助的易破断部での破断後の中間部分のどちらかの端部を持って引っ張ることで、破断は、第2易破断部に沿って、破断開始位置から一方向に進めることができる。このため、中間部分の取り外しは容易になる。
本発明の第六の態様では、前記易破断部がミシン目を含み、前記第1易破断部の前記ミシン目の位相が、前記第2易破断部の前記ミシン目の位相に対してずらされている。
ミシン目は、包装袋を形成するシート材に切り込まれたカット部と、シート材が切り込まれていないタイ部とが交互に連続する構成を有する。吸収性物品が包装シートにより包まれてなる個装体である場合、吸収性物品包装製品の製造時に、個装体を包装袋内に底面部側から詰める際には、包装袋の上側に配置される個装体は、第1易破断部及び第2易破断部の両方の位置を通過して移動しなくてはならない。その場合、第1易破断部のカット部の位置と第2易破断部のカット部の位置とが左右方向(横方向)で同じであると、1つの個装体の縁部が、第1易破断のカット部及び第2易破断部のカット部のいずれにも引っ掛かる可能性があり、製造時の個装体を詰める工程で、包装袋が破れる可能性が高まる。これに対し、上記第六の態様によれば、第1易破断部のミシン目の位相と第2易破断部のミシン目の位相とをずらしておくことで、すなわち、第1易破断部のカット部と第2易破断部のカット部とで左右方向の位置をずらしておくことで、第1易破断部のカット部と第2易破断部のカット部との両方に引っ掛かる可能性を低減できる。
本発明の第七の態様は、第一から第六の態様のいずれかによる吸収性物品用包装袋に複数の吸収性物品が収容されてなる、吸収性物品包装製品である。
上記第七の態様によれば、第一から第六の態様のいずれかによる効果と同様の効果を奏する吸収性物品包装製品を提供できる。
本発明の一態様によれば、複数の易破断部が形成された吸収性物品用包装袋において、使用開始時の開封が容易な構成を提供できる。
本発明の第一実施形態による吸収性物品包装製品の斜視図である。 図1における吸収性物品用包装袋の展開図である。 図1に示す吸収性物品包装製品の使用について説明する図である。 図1に示す吸収性物品包装製品の使用について説明する図である。 本発明の第二実施形態による吸収性物品用包装製品の斜視図である。 変形例による吸収性物品用包装製品を示す図である。 変形例による吸収性物品用包装製品を示す図である。 変形例による吸収性物品用包装製品を示す図である。 図1の部分Iの部分拡大図に対応する図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、各図面において、特に説明がない限り、同一の又は対応する構成については同一の符号を付して説明を省略する場合がある。
<第1実施形態>
(吸収性物品包装製品)
図1に、本発明の一形態による吸収性物品用包装袋(以下、単に包装袋とも呼ぶ)10と、当該吸収性物品用包装袋10に収容された複数の吸収性物品1とを含む、吸収性物品包装製品100を示す。また、図2に、図1における吸収性物品用包装袋10を展開した図を示す。吸収性物品1は、生理用ナプキン、パンティライナー(おりものシート)、失禁用パッド、使い捨てオムツ等であってよく、透液性のトップシートと、不透液性のバックシートと、これらのシート間に配置された吸収体とを備えた構成を有していてよい。図示の例では、吸収性物品1は失禁用パッドとする。
図1に示すように、収容されている複数の吸収性物品1、1、…は、起立させた状態で、当該吸収性物品1の厚み方向に重ねて整列されている。本明細書では、吸収性物品1の起立方向を上下方向、吸収性物品1が並ぶ方向を左右方向(横方向)とし、上下方向及び左右方向に直交する方向を前後方向とする。また、吸収性物品用包装袋には通常、吸収性物品に関する情報(商品名、ロゴ、商品タイプ等)が付されているので、そのような情報を通常の方法で見る時の上下方向が、吸収性物品用包装袋10若しくは吸収性物品包装製品100の上下方向となる。本形態では、吸収性物品1、1、…は、上下2段に収容されている。図1に示す例では、包装袋10内には、吸収性物品1、1、…の上側の列(吸収性物品列)1aと、吸収性物品1、1、…の下側の列(吸収性物品列)1bとが収容されている。なお、吸収性物品列の数は2つに限られず、3以上の吸収性物品列が上下に配置されていてもよい。
図1の例では、吸収性物品1は、折り畳まれ、包装シートによって個装された状態のもの(個装体)である。吸収性物品1の個装体は、縦方向50~200mm、横方向50~200mm、及び厚み方向3~30mmの寸法を有するものであってよい。また、吸収性物品1は必ずしも個装された状態でなくともよい。すなわち、本明細書において、吸収性物品1は、個装されていない状態の吸収性物品であっても、個装された吸収性物品(吸収性物品の個装体)であってもよい。
(包装袋)
図1に示すように、包装袋10は、全体として略直方体形状を有している。本明細書において、「略直方体形状」とは、長方形(正方形を含む)の6面を有する多面体である。略直方体形状は、必ずしも明確な稜及び/頂点が認識できるものでなくともよく、稜及び/又は頂点が丸められていてもよい。すなわち、6つの略矩形面を有する立体形状であればよい。「略矩形」の面の頂角は、凡そ直角であればよく、直角から好ましくは±10°、より好ましくは±5°程度逸脱していてもよい。このような略直方体形状の包装袋10は、上側の天面部11と、下側の底面部12と、天面部11と底面部12との間の囲繞面部15とを有しており、囲繞面部15は、前方の正面部15Fと、後方の背面部15Bと、左右の側面部15S、15Sとを有する。正面部15Fは、通常の方法で、包装袋10を店頭等に並べた状態等で購入者に対向させる面であり、包装袋10に含まれる面のうち、物品に関する情報(後に詳述)が最も目立つように表示される。
包装袋10のサイズは、吸収性物品列1a、1bを上下に2列収容する場合には、左右方向に80~300mm、前後方向に60~200mm、上下方向に140~300mm程度であってよい。
包装袋10は、シート材から形成されている。シート材の種類は、特に限定されず、樹脂、不織布、紙等であってよい。シート材の種類が樹脂である場合、シート材は、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム等の樹脂フィルムあってよい。また、包装袋10は、同じ又は異なる種類のシート材を2層以上積層若しくは接合させてなる1枚のシート、例えば紙と樹脂フィルムとからなるラミネートフィルムであってもよい。さらには、同じ又は異なる種類のシート材を接合せずに2枚以上重ねて、包装袋10を形成してもよい。
包装袋10は、全体的に又は部分的に着色されていてよい。着色されていることで、吸収性物品包装製品100の中身、すなわち吸収性物品1が直ちに視認されてしまうことを防止できる。包装袋10が着色されている場合、包装袋10を構成するシート材に対して色印刷が施されていてもよいし、シート材を製造する段階でシート材の材料に着色剤を含有させることによって行ってもよい。また、2以上のシート材を積層させてなるシートの場合には、外側に配置されるシート材を透明とし、内側に配置されるシート材として着色されたシート材を用いることができる。
着色は、着色された包装袋10を通して内部が視認できない不透明又は半透明となるように形成されるのが好ましい。色の種類は、特に限定されないが、ベージュ、茶色、黒色、灰色等として認識される色であると好ましい。さらに、マンセル表色系における彩度が、好ましくは8以下、より好ましくは6以下の色であってよい。上記色は、室内の通常の環境であまり目立たず、吸収性物品の包装袋であると認識されにくい。
なお、収容される吸収性物品の外観色(個装されている場合には吸収性物品を包装する包装シート、又は個装されていない場合には吸収性物品自体の色)も特に限定されない。吸収性物品の外観色は、例えば、茶色、黒色、灰色、ベージュ等として認識される色であってよい。さらに、マンセル表色系における彩度が、好ましくは8以下、より好ましくは6以下の色であってよい。吸収性物品の外観色と、包装袋に付された色(着色領域35の色)との組み合わせについても特に限定されない。ここで、収容される吸収性物品の外観色及び包装袋に付された色を、互いの色の違いが使用者によって直ちに認識されるような組合せで選択した場合、例えば、両者の色差ΔEが4以上となるように選択した場合には、内部視認可能領域30を通して吸収性物品の外観色が目に付くようになるため、使用者は内部視認可能領域30を見つけ易くなる。よって、内部視認可能領域30に少なくとも部分的に重なっている易破断部20も見つけ易くなり、包装袋の開封時の手間又は時間の低減という効果を向上できる。なお、上記色差ΔEとは、CIE1976のL色空間の色差ΔEであり、ΔE=[(ΔL+(Δa+(Δb1/2 を指す。
一方、上記と別の観点からは、収容される吸収性物品の外観色及び包装袋に付された色が、互いの色の違いが使用者によって直ちに認識されないような組合せで選択する、例えば、両者の色差ΔEが4未満となるように選択することもできる。その場合、例えば、包装袋を破断させて上部分又は上部分及び中間部分を外して吸収性物品の上部を露出させた状態(図3(b)又は図4(b))で、例えば側面視で、包装袋と吸収性物品との境が分かり難く、包装袋の色に対して吸収性物品の外観色を目立たなくすることができる。よって、例えば吸収性物品包装製品がリビングルームに置いてあったとしても、その存在が意識され難くなる。
包装袋10による包装方式は、特に限定されないが、図1に示すようなガゼット包装であると好ましい。包装袋10は、例えば、長尺のシート材の両縁を接合してなる長尺筒状シート材を形成し、長尺筒状シート材の長手方向に直交する幅方向の両端を折り込んでガゼット(マチ)を形成し、長手方向の所定位置で(吸収性物品包装製品同士の間の位置で)幅方向に沿って厚み方向にシート材を接合することによって形成できる。シート材の接合には、ヒートシール、超音波シール、接着剤等を利用することができる。よって、接合により接合される接合部は、包装袋10の天面部11側及び底面部12側に形成されるが、図1には、天面部11側に形成された接合部18のみを示し、底面部12側の接合部の図示は省略する。また、底面部12のガゼットの構成も図示を省略する。図2には、接合部18となる接合予定部18aを示す。接合予定部18aは、天面部11及び底面部12においてそれぞれ、さらに1つの側面部15Sと背面部15Bとの間にも形成される。
(易破断部)
図1及び図2に示すように、本形態による包装袋10には、包装袋10を上下方向に破断可能な易破断部20が形成されている。上下方向に破断可能とは、易破断部20において破断することで分割される部分が上下方向に離れることを指す。図1及び図2に示す例では、易破断部20は、上下方向に直交する方向に沿って延びているが、易破断部20の延在方向は必ずしも上下方向に直交する方向でなくともよい(後に詳述)。
易破断部20は、包装袋10が脆弱化された線状の部分である。例えば、易破断部20は、図1及び図2に示すようなミシン目であってよい。ミシン目は、包装袋10を構成するシート材に形成された切込みであるカット部と、切り込みのないタイ部とが、交互に連続している線状の部分である。なお、易破断部20はミシン目に限られず、易破断部20を形成するための脆弱化を、シート材の厚みを小さくすること、シート材の剛性を異ならせること、又はシート材の材質を変性すること等によって行ってもよい。
図1及び図2に示す例では、易破断部20は上下に離隔して複数設けられている。そして、これらの複数の易破断部20のうち、少なくとも1つの易破断部は、他の易破断部と破断強度が異なっていてよい。例えば、易破断部20は、互いに上下方向に離隔して形成された第1易破断部21と第2易破断部22とを含み、第1易破断部21の破断強度と第2易破断部22の破断強度とが互いに異なっている。
易破断部20の破断強度を小さくすることは、例えば易破断部20がミシン目になっているときは、カット部の長さを長くする、タイ部に対してカット部の割合を大きくする、カット部のピッチを小さくする、タイ部の長さを短くする、カット部長さに対するタイ部長さの比を小さくする、タイ部長さに対するカット部長さの比を大きくする、カット部の幅を大きくすることによって可能となる。また、破断強度を小さくするためには、易破断部20が厚さの小さい線状部から形成されている場合には、その厚さを小さくすることができるし、易破断部20が薬剤等の塗布による脆弱化によって形成されている場合には、薬剤の塗布幅を大きくしたり、塗布量を大きくしたりしてもよい。
図1及び図2に示す第一実施形態では、破断強度が比較的小さい第1易破断部21が上側に、破断強度が比較的大きい第2易破断部22が下側に形成されている。そして、第1易破断部は、上側の吸収性物品列1aの上下方向の範囲に形成されており、第2易破断部22は、下側の吸収性物品列1bの上下方向の範囲に形成されている。
図1及び図2の例では、第1易破断部21及び第2易破断部22はいずれも、上下方向を軸とする周方向に包装袋10を取り囲むように環状に形成されている。すなわち、囲繞面部15にわたって、より具体的には正面部15F、背面部15B、2つの側面部15S、15Sにわたって連続して形成されている。これにより、包装袋10を1つの易破断部20の全体に沿って破断した場合、包装袋10を、易破断部20よりも上側の部分と下側の部分とに分離して、切り離すことができる。
易破断部20での包装袋10の破断については、図3及び図4も参照してさらに説明する。図3には、第1易破断部21での破断を、図4には、第2易破断部22での破断を示す。
吸収性物品包装製品を開封する場合、2つの囲繞面部15間の稜(2つの囲繞面部15の境界)付近が摘まみやすいので、多くの使用者は、隣り合う2つの囲繞面部15、15を摘まむようにして包装袋10を破断させる。例えば、図3(a)に示すように、正面部15Fと一方の側面部15Sとの間の稜(正面部15Fと一方の側面部15Sと境界)の付近において、第1易破断部21の上側より部分(上部分10a)を一方の手で、第1易破断部21より下側の部分(中間部分10b)を他方の手で持ち、矢印で示すように上下に引っ張ることができる。これにより、易破断部21にて包装袋10のシート材が開裂して、包装袋10を上部分10aと、中間部分10b及び下部分10cとに分離することができる(図3(b))。上部分10aは、取り去ってもよいし、或いは、分離後も下部分10cの上に引き続き載せておき、吸収性物品1を取り出す度毎に取り外すようにしてもよい。これにより、上部分10aは蓋として機能できる。上部分10aが取り外されることによって残される中間部分10bからは、上段の吸収性物品1、1、…の列1aの上部が露出した状態となるので、吸収性物品1の取出しが容易である。例えば、使用者は、包装袋10に触れることなく吸収性物品1を摘まみ出すことができるので、包装袋10が動かされて発生する音も低減される。
図4(a)には、上側の吸収性物品列1aの吸収性物品1、1、…が全て取り出された後の状態を示す。この状態で、下側の吸収性物品列1bの吸収性物品1を取り出してもよいが、使用者は包装袋10の中間部分10bに手を入れなくてはならない。これに対し、包装袋10を第2易破断部22にて破断させることができる。第2易破断部22での破断は、第1易破断部21での包装袋10の破断と同様、隣り合う2つの囲繞面部15、15をその境界付近で摘まんで、図示の矢印のように上下に引っ張ることによって行うことができる。第2易破断部22に沿った破断が終了したら、中間部分10bは取り去ることができる(図4(b))。中間部分10bを取り去った後に残される下部分10cからは、下段の吸収性物品1、1、…の列1bの上部が露出した状態となる。これにより、下段の吸収性物品1の取出しが容易となる。
吸収性物品列が上下に複数収容されている吸収性物品包装製品100では、多くの場合、図3及び図4に示すように、上段の吸収性物品列1aから使用されるよう、開封の際には、包装袋10を上側の易破断部で破断する(図3(a))。その際、上側の易破断部のみでの破断を意図していても、破断のための力の入れ方、入れ加減によっては、下側の易破断部にも力がかかり、下側の易破断部での破断、すなわち意図していない位置で破断が生じることがある。包装袋が意図していない易破断部で破断してしまうと、袋に穴が開き、収容体としての機能が低下してしまうため、不都合である。これに対し、本形態では、破断強度の比較的小さい第1易破断部21が上側に、破断強度の比較的大きい第2易破断部22が下側に形成されているので、下側の易破断部での破断を起こさないための注意をあまり払わなくとも、上側での破断(第1易破断部21のみでの破断)を行うことができる。そして、第1易破断部21から下側の部分、すなわち中間部分10b及び下部分10cに破断が生じることを回避でき、上部分10aが分離された後に残される中間部分10b及び下部分10cの収容体としての機能を確保できる。
易破断部20(少なくとも第1易破断部21及び第2易破断部22)はそれぞれ、1つの吸収性物品列の上下方向の範囲内に形成されているが、易破断部20の形成位置は、吸収性物品列の上下方向の中央から上側であると好ましい。例えば、図1~図4に示す形態で言えば、上側の第1易破断部21は、吸収性物品列1aの上下方向の中央のから上側の位置に形成されていて、下側の第2易破断部22は、吸収性物品列1bの上下方向の中央のから上側の位置に形成されていると好ましい。さらに、吸収性物品列の上下方向の範囲の長さを100%とした場合、易破断部20の位置は、吸収性物品列の最下位置から、好ましくは60~90%、より好ましくは70~80%、さらに好ましくは凡そ75%の位置であってよい。易破断部20が、吸収性物品列又は吸収性物品に対してこのような位置にあることで、易破断部20での包装袋10の上下方向の破断の際に、包装袋10を摘まむための部分を上下に確保できる。また、易破断部20での破断後に残された包装袋10の下側の部分の上下方向の長さをある程度確保できるので、吸収性物品1が過度に露出して包装袋10の残された部分が吸収性物品1又は吸収性物品列を支持できずに、吸収性物品1が外部へこぼれ落ちることを防止できる。
図1~図4に示す例では、易破断部20(第1易破断部21及び第2易破断部22)はいずれも、囲繞面部15全体にわたって連続して形成されているが、囲繞面部15のうち一部の面にのみ形成されていてもよい。例えば、易破断部20は、正面部15Fと、側面部15S、15Sとに、3面にわたって形成され、背面部15Bに形成しない構成とすることもできる。例えば、上側の第1易破断部21が、正面部15F、側面部15S、15Sの3面にわたって形成され、背面部15Bに形成されていない場合には、図3(a)の上部分10aは完全に分離されず、背面部15Bにて中間部分10bと繋がった状態になり得る。その場合、背面部15Bには、上側の第1易破断部21の終端の高さで(側面部15Sと背面部15Bとの境界における第1易破断部21の上下方向位置)で、横方向に沿った折り線が形成され、その折り線を軸として上部分10aが枢動可能となる。上部分10aを後側に倒すことで、吸収性物品列1aを露出させることができ、上部分10aを前側に倒すことで吸収性物品列1aに蓋することができる。
易破断部20は、必ずしも連続していなくてもよく、例えば1つの面内で不連続部分を含み、横方向に複数に分離されていてもよい。その場合、不連続部分にて包装袋10を破断させずに使用してもよいし、脆弱化された部分の破断に続けて上記不連続部分で破断させてもよい。また、易破断部20は、上下方向に近接して複数本形成されていてもよい。その場合、包装袋10を上下方向に破断するための起点が上下方向に複数形成されるので、包装袋10の破断開封が一層容易になる。
<第二実施形態>
第二実施形態では、図5に示すように、破断強度が比較的小さい第1易破断部21を下側に、破断強度が比較的大きい第2易破断部22を下側に形成される。第一実施形態に対し、2つの易破断部20の破断強度が上下で逆となっている。よって、包装袋10を上側で破断させることがより困難となり、下側で破断させることがより容易となる。本形態は、吸収性物品包装製品100を下側から開封したい場合に好適である。例えば、使用者の中には、包装袋10に収容されている吸収性物品1、1、…を一旦包装袋10から全て取り出して、別の専用の収容容器に入れる使用者もいる。例えば、自分のお気に入りのデザインの吸収性物品用収容容器を持っている使用者、また店舗のトイレ等に設置するための専用の収容容器を用いる使用者等である。その場合、包装袋10を下側の易破断部で破断させて、全ての吸収性物品1、1、…を包装袋10の底面部12側からから一気に下方に落として取り出す場合がある。そのような場合、使用者は、包装袋の下側の、すなわち底面部12側の易破断部を先に破断させたい。よって、下側の易破断部を、破断強度の比較的小さい第1易破断部22とした場合、破断強度が比較的大きい第2易破断部22が上側となるため、上側での破断が生じることにあまり払うことなく、下側の第1易破断部21のみでの包装袋10の破断が可能となる。これにより、底面部12側での包装袋10の開封を迅速に行うことができる。
また、本形態は、吸収性物品包装製品100の製造時にも利点がある。吸収性物品包装製品100の製造では、包装袋10となる長尺の包装シート材を筒状に形成して長手方向に搬送し、その筒状の長尺包装シート材は、搬送方向に直交する方向に沿って、所定の長さに切断される。そして、切断された包装シート材の一方、具体的には包装袋10の天面部11側が接合され、包装袋10の底面部12側から天面部11側に向かう方向に吸収性物品1、1、…が詰め込まれる。この詰込み工程における衝撃は、天面部11側に強く掛かりやすいので、天面部11側(上側)の易破断部20での破断が意図せず生じる可能性がある。これに対し、天面部11側の易破断部20を、破断強度が比較的大きい第2易破断部22であれば、吸収性物品1、1、…の詰込みの衝撃によって包装袋10が破れる可能性を低減できる。
<変形例>
以下に、吸収性物品用包装袋100の変形例を示す。例えば、図6に、第一実施形態(図1)の変形例である吸収性物品用包装袋100を示す。本例でも、破断強度が比較的小さい第1易破断部21が上側に、破断強度が比較的大きい第2易破断部22が下側に形成されている。
図6に示す例では、易破断部20(第1易破断部21及び第2易破断部22)は、図1及び図2に示す例のように上下方向に直交する直交方向(左右方向又は前後方向)に延在していなない。本例では、易破断部20(第1易破断部21及び第2易破断部22)は、上記直交方向に対して角度をなして形成されている。より具体的には、易破断部20は、例えば、隣接する2つの囲繞面部15、15にわたって、且つ2つの囲繞面部15、15の境界に近付くほど上側又は下側に近付くように形成することができる。
図6に示す例では、上側の易破断部である第1易破断部21は、正面部15Fと左側の側面部15Sとにわたっており、正面部15Fと左側の側面部15Sとの境界に近付くほど、上側に近付くように形成されている。別の言い方をすると、上側の第1易破断部21は、正面部15Fと1つの左側の側面部15Sとの境界において、上方に頂点を有するようになっている。また、第1易破断部21は、正面部15Fと右側の側面部15Sとにもわたっており、正面部15Fと右側の側面部15Sとの境界に近付くほど下側に近付くように形成されている。さらに、図示の例では、背面部15Bと左側の側面部15Sとの境界に近付くほど下側に近付くように、背面部15Bと右側の側面部15Sとの境界に近付くほど上側に近付くように形成されている。但し、第1易破断部21は、背面部15B及び側面部15Sにおいては、上下方向に直交する直交方向に沿って形成されていてもよい。
さらに、下側の易破断部である第2易破断部22も、上側の第1易破断部21と同様に、正面部15Fと左側の側面部15Sとにわたって設けられており、正面部15Fと左側の側面部15Sとの境界に近付くほど、上側に近付くように形成されている。また、第2易破断部22も、正面部15Fと右側の側面部15Sとの境界に近付くほど下側に近付くように、背面部15Bと左側の側面部15Sとの境界に近付くほど下側に近付くように、背面部15Bと右側の側面部15Sとの境界に近付くほど上側に近付くように形成されている。
このように、易破断部20が、隣り合う2つの囲繞面部15、15にわたり延在し、且つ2つの囲繞面部15、15の境界に向かうほど上方又は下方に近付くようになっている場合、易破断部20を境に包装袋10を上下に引っ張った時、応力は、隣り合う2つの囲繞面部15、15の境界にある頂点に集中しやすいので、比較的小さい力でも、2つの囲繞面部15、15の境界から包装袋10を破断させることが可能になる。また、易破断部20が、2つの囲繞面部15、15の境界において上側又は下側に突出していると、使用者は易破断部20自体を見つけ易くなる。このことによっても破断し易さが向上する。
また、上下方向に直交する方向に対して斜めに形成されている易破断部20では、易破断部20での破断後、破断により分離された上側の部分を取り去った場合には、包装袋10のうち残された部分の高さを部分的に高くできる(上下方向の長さを長くできる)。例えば、上側の第1易破断部21を破断した後に、上部分10aを取り去った後に残される中間部分10bの高さを部分的に高くすることができる。これにより、起立状態の吸収性物品1が倒れたとしても吸収性物品1を支持できるので、吸収性物品1が包装袋の外部にこぼれ落ちることを防止できる。
なお、使用者が、易破断部20にて包装袋10を破断させる場合には、どの場所から破断を行ってもよいが、使用者は包装袋10の上側を掴んだ手に力を入れることが多いので、上側の部分の上下方向長さが長くなっている場所で、包装袋10を破断することが多い。例えば、図6の例では、正面部15Fと右側の側面部15Sとの境界では、上側の第1易破断部21は、上記境界に近付くほど下側に近付いており、下方に頂点を有するので、第1易破断部21より上側の部分の上下方向長さが比較的長くなっている。よって、使用者は、第1易破断部21の上側と下側とをそれぞれの手で持って矢印に示すように上下方向に引っ張ることができる。同様に、第2易破断部22での破断の際も、正面部15Fと右側の側面部15Sとの境界がある場所で、包装袋10を上下方向に破断させると、破断が容易になる。
なお、易破断部20が、上下方向に直交する直交方向に対してなす角度は、好ましくは10~40°、より好ましくは20~30°であってよい。また、易破断部20は、直交方向に対して上下どちら側に傾いていてもよい。図6に示す例では、第1易破断部21が上記直交方向に対してなす角度α1、及び第2易破断部22が上記直交方向に対してなす角度α2がともに、好ましくは10~40°、より好ましくは20~30°であってよい。但し、角度α1と角度α2とは同じであってもよいし異なっていてもよい。
図7にも、易破断部20の別の変形例を示す。図7に示す例も、図6に示す例と同様、第一実施形態(図1)の変形例であり、破断強度が比較的小さい第1易破断部21が上側に、破断強度が比較的大きい第2易破断部22が下側に形成されている。図7における第1易破断部21は、図6に示す第1易破断部21と同様に形成されている。これに対し、第2易破断部22は、正面部15Fと左側の側面部15Sとの境界に近付くほど下側に近付くようになっている。また、第2易破断部22は、正面部15Fと右側の側面部15Sとの境界に近付くほど上側に近付くように、背面部15Bと左側の側面部15Sとの境界に近付くほど上側に近付くように、背面部15Bと右側の側面部15Sとの境界に近付くほど下側に近付くように形成されている。
図7に示す例における第2易破断部22の作用も、図6に示す第2易破断部22の作用と同様である。但し、第2易破断部22での破断の際には、使用者は、矢印に示すように例えば、正面部15Fと左側の側面部15Sとの間の境界付近を上下に引っ張る場合が多い。
図8に、さらに別の変形例を示す。図8に示す例では、図1に示す易破断部20(第1易破断部21及び第2易破断部22)に加えて、さらに、第1易破断部21と第2易破断部22との間にわたって補助的易破断部25が形成されている。補助的易破断部25は、上下方向に沿って形成されている。補助的易破断部25も、易破断部20と同様の方法で形成されていることが好ましく、易破断部20と同様にミシン目であると好ましい。また、補助的易破断部25は、第1易破断部21及び第2易破断部22の両方とそれぞれ接続されていることが好ましい。
補助的易破断部25は、例えば、包装袋10が第1易破断部21にて破断され、上部分10aが取り外された後(図3(b))、第2易破断部22での破断を助けるものである。第2易破断部22での破断に先立って、補助的易破断部25に沿って、すなわち上下方向に沿って中間部分10bを破断することで、破断された中間部分10bの破断端のどちらかを掴んで引っ張ることができ、第2易破断部22での破断を進めることができる。補助的易破断部25にて破断がされていない場合には、第2易破断部22での破断は2方向に進行する、若しくは破断が進行する先端位置は2箇所となる(図4(a))。これに対し、中間部分10bが補助的易破断部25で上下方向に沿って分離されていると、第2易破断部22での破断を1方向に進めることができるので、破断がより一層容易になる。
図8に示す例では、補助的易破断部25は、正面部15と左側の側面部15Sとの間の境界付近に形成されているが、補助的易破断部25の形成位置は特に限定されない。補助的易破断部25は、例えば、正面部15と左側の側面部15Sとの境界付近であるが、正面部15ではなく、左側の側面部15Sに形成されていてもよいし、正面部15と右側の側面部15Sとの境界付近に形成されていてもよい。また、補助的易破断部25は、いずれかの囲繞面部15の左右方向又は前後方向の中央付近、例えば正面部15の左右方向の中央付近に形成されていてもよいが、包装袋10に付される製品に関する情報の表示の見やすさを妨げないようにすることから、目立たない位置に形成されていることが好ましい。
図9に、易破断部20のさらなる変形例を示す。図9は、図1における部分Iに相当する部分拡大図である。図9では、中間部分10bの上下方向の中央の領域が省略されている。図9に示す例では、第1易破断部21及び第2易破断部22は共に、カット部とタイ部とが交互に繰り返されたミシン目になっている。本例では、説明を簡単にするために、第1易破断部21のカット部21cの長さ及びピッチは、第2易破断部22のカット部22cの長さ及びピッチとそれぞれ同じになっている。すなわち、第1易破断部21のタイ部21tの長さ及びピッチは、第2易破断部22のタイ部22tの長さ及びピッチとそれぞれ同じなっている。なお、本例では、第1易破断部21のカット部21cの幅が第2易破断部22のカット部22cの幅より大きくなっており、これにより第1易破断部21の破断強度が第2易破断部22の破断強度より小さくなっている。このような構成は、例えば、第1易破断部21のカット部21cの形成の際にカット部21cが多少幅を有するように切り抜かれること等によって得られる。しかしながら、図9の例では、第1易破断部21のミシン目の位相と、第2易破断部22のミシン目の位相とがずれている。図9において、第1易破断部21のタイ部21tの両端でそれぞれ上下方向に2つの仮想線(図9の点線)を引いた場合、当該2つの仮想線は、第2易破断部22のカット部21cと重なっている。
上述のように、吸収性物品包装製品100の製造時には通常、吸収性物品1は包装袋10内へは底面部12側からに詰められる。ここで、吸収性物品1が包装シートにより包まれてなる個装体である場合、上記の詰める工程において、個装体の包装シートの縁部(エッジ)が鋭い場合、ミシン目のカット部に引っ掛かることがある。特に、包装袋10の上段に配置されることになる個装体は、第2易破断部22、続いて第1易破断部21を通過して移動しなくてはならない。その場合、第1易破断部21のカット部21cの位置と第2易破断部のカット部の位置とが上下方向に直交する方向に(例えば左右方向)で同じであると、1つの個装体の縁部が、第1易破断部21のカット部21c及び第2易破断部22のカット部22cのいずれにも引っ掛かる可能性があり、製造時の個装体を詰める工程で、包装袋10が破れる可能性が高まる。これに対し、図9に示すように、第1易破断部21のミシン目の位相と第2易破断部22のミシン目の位相とをずらし、第1易破断部21のカット部21cと第2易破断部22のカット部22cとが上下方向に揃わないようにすることで、第1易破断部21のカット部21cと第2易破断部22のカット部22cとの両方に引っ掛かる可能性を低減できる。
以上、本発明を実施形態に基づき説明したが、本発明はこれらの実施形態によって限定されるものではない。また、上記実施形態は、特許請求の範囲に記載された範囲内において、様々な変更、修正、置換、付加、削除、及び組合せ等が可能であり、それらも本発明の技術的範囲に属する。
1 吸収性物品(失禁用パッド)
1a、1b 吸収性物品列
10 吸収性物品用包装袋(包装袋)
10a 上部分
10b 中間部分
10c 下部分
11 天面部
12 底面部
15 囲繞面部
15F 正面部
15B 背面部
15S 側面部
18 接合部
18a 接合予定部
20、21、22 易破断部
25 補助的易破断部
100 吸収性物品包装製品

Claims (7)

  1. 複数の吸収性物品が起立状態で並べられてなる吸収性物品列を上下方向に2以上、収容できる吸収性物品用包装袋であって、
    天面部と、底面部と、前記天面部と前記底面部とを接続する囲繞面部とを有する略直方体の形状を有し、
    前記囲繞面部に、前記囲繞面部を上下方向に破断可能な易破断部が形成され、
    前記易破断部が、前記2以上の吸収性物品列のうち1つの吸収性物品列の前記上下方向の範囲に形成された第1易破断部と、前記第1易破断部と前記上下方向で離隔した、前記1つの吸収性物品列とは別の吸収性物品列の前記上下方向の範囲に形成された第2易破断部とを含み、
    前記第1易破断部の破断強度が、前記第2易破断部の破断強度より小さい、吸収性物品用包装袋。
  2. 前記第1易破断部が、前記第2易破断部よりも上側に形成されている、請求項1に記載の吸収性物品用包装袋。
  3. 前記第1易破断部が、前記第2易破断部よりも下側に形成されている、請求項1に記載の吸収性物品用包装袋。
  4. 前記易破断部の少なくとも1つが、隣接する2つの囲繞面部にわたって、前記2つの囲繞面部の境界に近付くほど上側又は下側に近付くように設けられている、請求項1に記載の吸収性物品用包装袋。
  5. 前記第1易破断部と前記第2易破断部との間にわたって、前記上下方向に沿って補助的易破断部が設けられている、請求項1に記載の吸収性物品用包装袋。
  6. 前記易破断部がミシン目を含み、
    前記第1易破断部の前記ミシン目の位相が、前記第2易破断部の前記ミシン目の位相に対してずらされている、請求項1に記載の吸収性物品用包装袋。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の吸収性物品用包装袋に複数の吸収性物品が収容されてなる、吸収性物品包装製品。
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