JP2024040538A - 実装装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 フェイスダウン実装で、チップ部品が基板認識マークを覆う場合においても、基板認識マークの位置情報を取得して高精度な実装を実現させる実装装置を提供すること。【解決手段】 チップ部品のチップ認識マークを有する面の反対面を保持するアタッチメントツールと、基板を保持する基板ステージと、前記チップ部品を透過する波長を含む光を、前記アタッチメントツール側から前記基板に面に向けて照射する反射用光源と、前記反射用光源が照射する光の反射光を認識する認識手段を備え、前記認識手段が、前記チップ部品を透過して前記基板で反射した光による画像を取得して、前記基板認識マークの位置情報を取得する実装装置を提供する。【選択図】 図4

Description

本発明はチップ部品を基板に実装する実装装置に関する。特に、基板の電極面にチップ部品の電極面を対向させて実装を行う実装装置に係る。
配線基板等の基板に半導体チップ等のチップ部品を実装する一つの形態として、基板の電極面にチップ部品の電極面を対向させて実装するフェイスダウン実装がある。
図13にはフェイスダウン実装を行う基板Sの例を示すが、基板Sに複数配された実装箇所SC個々にチップ部品を、電極面同士を対向させて接合する。この際、基板Sの個々の実装箇所SCに精度よくチップ部品を配置しないと、基板Sとチップ部品の電気的な接合が不完全となり、半導体装置の品質不良の原因となる。このため、基板Sの各実装箇所SCには基板認識マークASとして、基板認識第1マークAS1および基板認識第2マークAS2が図13に示したように電極面側に設けてある。一方、チップ部品の電極面にもチップ認識マークACとして、チップ認識第1マークAC1およびチップ認識第2マークAC2が設けてあり、図14に示すような状態で、基板認識第1マークAS1とチップ認識第1マークAC1の位置関係および基板認識第2マークAS2とチップ認識第2マークAC2の位置関係から基板Sの実装箇所SCに対するチップ部品Cの(基板S面内方向における)相対位置が求まり、これを是正することで位置精度を高められる。
従来、チップ認識マークACと基板認識マークASの相対位置を求めるのに際して、図15に示すような、上下2視野カメラ500が用いられており、上下2視野カメラ500の上視野50Uがチップ認識第1マークAC1(またはチップ認識第2マークAC2)を視野に入れ、下視野50Dが基板認識第1マークAS1(または基板認識第2マークAS2)を視野にいれて撮像を行なっている。
この上下2視野カメラ500を用いて、基板Sの実装箇所SCに対するチップ部品Cの(基板S面内方向における)相対位置を求め是正することにより、最大誤差数μm程度の実装が可能である。
最大誤差数μmという数値は、所謂フリップチップ実装と言われるフェイスダウン実装において、チップ部品Cの電極としてハンダバンプを用いるような電極ピッチが100μm以上であれば十分であったが、Cuピラーバンプを用いるような電極ピッチが50μm強の場合には余裕がなく、更に高密度実装が進み電極ピッチが狭くなる現状において精度が不十分な用途もある。
そこで、上下2視野カメラを用いて更なる高精度化を図っているが、図15に示す状態において、基板Sの実装箇所SCに対してチップ部品Cを(基板S面内方向で)誤差1μm未満で位置合わせしても、実装段階の最大誤差が1μmを超えることがある。これは、図15の状態からチップCが基板Sに向かって降下する際に、降下方向に僅かな傾きがあること等に起因している。このため、基板Sを保持する面に対する降下方向が垂直となるよう実装装置各部の加工精度や剛性を高めることで解決しようと試みているが、装置コストに影響が及ぶ。また、上下2視野カメラでは、上カメラと下カメラの光軸を合わせるのが難しく、相対ズレが発生するため、相対ズレの補正が必要である。
そこで、装置コストに大きな影響を及ばすにフェイスダウン実装の高精度化を図るべく、本願発明者らはフェイスアップ実装で用いている位置合わせ手法も組み合わせて、チップ部品を基板に極力接近させた状態で位置合わせが行える手法を見出だした(特許文献1
)。
これは、まず図16に示すように、チップ部品Cを保持するアタッチメントツール42にツール認識マークを付し、このツール認識手段を介して位置合わせを行うものである。具体的には、チップ位置認識手段8が図16(a)に示すような状態でチップ認識第1マークAC1とツール認識第1マークAT1を同一視野内で撮像して相対位置情報を得て、図16(b)に示す状態で同様にチップ認識第2マークAC2とツール認識第2マークAT2の相対位置情報を得てから、図17(a)に示すようにチップ部品Cを基板Sに接近させた状態でツール認識第1マークAT1と基板認識第1マークAS1の位置関係を求め、図17(b)のようにツール認識第2マークAT2と基板認識第2マークAS2の位置関係を求めてからチップ部品Cと基板Sの相対位置合わせを行うものである(特許文献1)。この方法では1つのカメラで撮像した画像を用いた位置合わせであるため、上下2視野カメラのような相対ズレの問題がない。
特願2022-007513号 特開2018-093140号公報
近年、図18に示すように、基板Sに実装箇所SCを僅かな隙間で配置する形態が登場している。このような形態では、図13に示した基板認識マークASが実装箇所SCより外側にある様式と異なり、図19に示すように基板認識マークASを実装箇所SC内に設けることになり、実装段階において基板認識マークASはチップ部品Cに覆われた状態となる。
このため、図17に示した状態で位置合わせを行う段階で、基板認識マークASを観察することが出来ない。
そこで、ウェハ接合等で用いられている、シリコンを透過する波長の光(例えば近赤外光)を用いることを試みた。図20に示すのはシリコンウェハ同士を接合する際の位置合わせに用いられている装置構成の一例であり、図21(a)に示す下側ウェハの認識マークAWBと図21(b)に示す上側ウェハの認識マークAWTを、透過用光源702から発せられた近赤外光を(近赤外光に感度を有する)認識手段502により観察することで、図21(c)のように観測できるものである(例えば特許文献2)。
しかし、図22のように、基板Sに対してチップ部品Cを実装する形態に図20と同様な装置構成で観察したがシリコンウェハの接合と同様な透過光による観測はできなかった。これは、基板S内に存在する内部配線CWが近赤外光を遮蔽するため、基板認識マークAS(およびチップ認識マークAC)が識別できないためである。また、基板を保持する基板ステージにヒーターを内蔵することが多いため、ヒーター下に光源を設けることもできない。
本発明は、以上の課題に鑑みてなされたものであり、電極面同士を対向させて実装するフェイスダウン実装で、チップ部品が基板認識マークを覆う場合においても、基板認識マークの位置情報を取得して高精度な実装を実現させる実装装置を提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
位置合わせ用のチップ認識マークを有するチップ部品と、位置合わせ用の基板認識マークを有する基板とを、前記チップ認識マークを有する面と前記基板認識マークを有する面を対向させ、前記基板認識マークが前記チップ部品に覆われる状態で実装する実装装置であって、
前記チップ部品の前記チップ認識マークを有する面の反対面を保持するアタッチメントツールと、
前記基板を保持する基板ステージと、
前記チップ部品を透過する波長を含む光を、前記アタッチメントツール側から前記基板に面に向けて照射する反射用光源と、前記反射用光源が照射する光の反射光を認識する認識手段を備え、
前記認識手段が、前記チップ部品を透過して前記基板で反射した光による画像を取得して、前記基板認識マークの位置情報を取得する実装装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の実装装置であって、
前記認識手段が、前記反射用光源から照射され、前記チップ部品を透過して前記チップ部品の前記チップ認識マークを有する面で反射する光による画像を取得して、前記チップ認識マークの位置情報を取得し、
前記基板認識マークの位置情報と前記チップ認識マークの位置情報を用いて、前記基板と前記チップの位置合わせを行う実装装置である。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の実装装置であって、
前記チップ部品の下側から前記チップ部品を透過する波長を含む光を前記チップ部品に向けて照射する透過用光源を更に備え、
前記認識手段が、前記透過用光源から照射され、前記チップ部品を透過する波長の光による画像を取得して、前記チップ認識マークの位置情報を取得し、
前記基板認識マークの位置情報と前記チップ認識マークの位置情報を用いて、前記基板と前記チップの位置合わせを行う実装装置である。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の実装装置であって、
前記認識手段が前記チップ認識マークの位置情報を取得してから、前記アタッチメントツールを前記基板ステージ方向に移動させ、前記基板認識マークが前記認識手段の被写界深度に入る状態となるよう前記チップ部品を前記基板に接近させた状態で、前記基板認識マークの位置情報を取得する実装装置である。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の実装装置で、
前記チップ認識マークの位置情報を取得してから前記基板認識マークの位置情報を取得するまで、前記アタッチメントツールに対する前記認識手段の相対位置を維持する実装装置である。
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の実装装置であって、
前記アタッチメントツールがツール認識マークを有し、前記チップ部品の下側から前記チップ部品を透過する波長を含む光を前記チップ部品に向けて照射する透過用光源を更に備え、
前記認識手段が、前記透過用光源から照射され、前記チップ部品と前記アタッチメントツールを透過する波長の光による画像から、前記チップ認識マークの位置情報と前記ツール認識マークの位置情報を取得してから、前記認識手段が、前記反射用光源から照射され、前記基板で反射した前記チップ部品およびアタッチメントツールを透過する波長の光による画像から、前記基板認識マークの位置情報と前記ツール認識マークの位置情報を取得し、前記ツール認識マークとの相対位置情報を用いて、前記基板認識マークと前記チップ認識マークの位置関係を求め、前記基板と前記チップの位置合わせを行う実装装置である。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の実装装置であって、
前記基板認識マークと前記ツール認識マークの両方が前記認識手段の被写界深度に入る状態となるよう前記チップ部品を前記基板に接近させた状態で、前記基板認識マークの位置情報と前記ツール認識マークの位置情報を取得する実装装置である。
本発明により、電極面同士を対向させて実装するフェイスダウン実装で基板認識マークをチップ部品が覆う場合においても、基板認識マークの位置情報を取得して高精度な実装を実現させる実装装置を提供するものである
本発明の実施形態に係る実装装置の概略図である。 本発明の実施形態に係る光学的な構成を説明する、(a)正面図であり、(b)側面図である。 本発明の実施形態に係る制御系を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る実装装置の認識手段が、(a)基板認識第1マークの位置情報を取得している状態を示し、(b)基板認識第2マークの位置情報を取得している状態を示す図である。 本発明の実施形態に係る実装装置の変形例1の概略図である。 本発明の実施形態に係る実装装置の変形例1で認識手段が、(a)チップ認識第1マークの位置情報を取得している状態を示し、(b)チップ認識第2マークの位置情報を取得している状態を示す図である。 本発明の実施形態に係る実装装置の変形例2の概略図である。 本発明の実施形態に係る実装装置の変形例2で認識手段が、(a)チップ認識第1マークの位置情報とツール認識第1マークの位置情報を取得している状態を示し、(b)チップ認識第2マークの位置情報とツール認識第2マークの位置情報を取得している状態を示す図である。 本発明の実施形態に係る実装装置の変形例2で認識手段が、(a)基板認識第1マークの位置情報とツール認識第1マークの位置情報を取得している状態を示し、(b)基板認識第2マークの位置情報とツール認識第2マークの位置情報を取得している状態を示す図である。 本発明の実施形態に係る変形例3である基板認識マークとチップ認識マークの組み合わせ毎に画像取込部を配した装置構成で、(a)チップ認識マークの位置情報を取得している状態を示し、(b)基板認識マークの位置情報を取得している状態を示す図である。 本発明の実施形態に係る変形例4である基板認識マークとチップ認識マークの組み合わせを複数取り込める視野を有した画像取込部を配した装置構成で、(a)チップ認識マークの位置情報を取得している状態を示し、(b)基板認識マークの位置情報を取得している状態を示す図である。 本発明の実施形態に係る変形例5である実装ヘッドがチップ供給部からチップのピックアップを行なう装置構成で、 (a)チップ部品をピックアップする状態を示し、(b)チップ認識マークの位置情報を取得している状態を示し、(c)基板認識マークの位置情報を取得している状態を示す図である。 複数のチップ部品を実装する基板の個々のチップ部品を実装する実装箇所と個々の基板認識マークについて説明する図である。 チップ部品を基板に実装する際の、チップ認識マークと基板認識マークが対向した状態を示す図である。 チップ部品のチップ認識マークと基板の基板認識マークを対向させて、位置合わせを行なう従来例について説明する図である。 高精度位置合わせを行う従来例でチップ位置認識手段が、(a)チップ認識第1マークの位置情報とツール認識第1マークの位置情報を取得している状態を示し、(b)チップ認識第2マークの位置情報とツール認識第2マークの位置情報を取得している状態を示す図である。 高精度位置合わせを行う従来例で認識手段が、(a)基板認識第1マークの位置情報とツール認識第1マークの位置情報を取得している状態を示し、(b)基板認識第2マークの位置情報とツール認識第2マークの位置情報を取得している状態を示す図である。 複数のチップ部品を僅かな隙間で実装する基板の個々のチップ部品を実装する実装箇所と個々の基板認識マークについて説明する図である。 複数のチップ部品を僅かな隙間で実装する際の、チップ認識マークと基板認識マークが対向した状態を示す図である。 ウェハ接合に用いられている近赤外光透過を利用した位置合わせについて説明する図である。 ウェハ接合の位置合わせに用いられる(a)下側ウェハの認識マークの形状例、(b)上側ウェハの認識マークの形状例、(c)位置合わせが出来た状態の上下の認識マークの透過画像を示す図である。 近赤外光透過を利用した位置合わせを、内部配線のある基板へのチップ部品実装に適用する際の問題点を説明する図である。
本発明の実施形態について、図を用いて説明する。図1は本発明の実施形態における実装装置1の概略図である。
実装装置はチップ部品を配線基板等の基板に実装するものであるが、図1の実装装置1は、チップ部品の電極面を基板の電極面と対向させて実装するフェイスダウン実装を行う構成となっている。
実装装置1は基板ステージ2、昇降手段3、実装ヘッド4、認識手段5、チップ搬送手段6および光源7(反射用光源71、必要に応じて透過用光源72)を構成要素としている。
図1の実装装置1において、基板ステージ2は、ステージ移動制御手段20と吸着テーブル23によって構成される。吸着テーブル23は表面上に配置した基板を吸着保持するものであり、吸着テーブル23は、ステージ移動制御手段20により、基板を保持した状態で、基板面の面内方向に移動することが可能である。
ステージ移動制御手段20は、吸着テーブル23をY方向に直線移動可能なY方向ステージ移動制御手段22と、Y方向ステージ移動制御手段22をX方向に直線移動可能で基台200上に設けられたX方向ステージ移動制御手段21によって構成されている。 Y方向移動制御手段22はスライドレール上に配置した可動部に吸着テーブル23を搭載しており、可動部はY方向サーボ221により移動および位置制御される。また、X方向移動制御手段21はスライドレール上に配置した可動部にY方向移動制御手段22を搭載しており、可動部はX方向サーボ211により移動および位置制御される。
昇降手段3は図示していない門型フレームに固定されており、上下駆動軸が吸着テーブル23に対して垂直方向に設けられており、上下駆動軸に実装ヘッド4を連結している。昇降手段3は実装ヘッド4を上下駆動するとともに、設定に応じた加圧力を印加する機能を有している。また、実装装置1では、昇降手段3を(図示しない門型フレームにより)2方向から支持するとともに、実装ヘッド4に直線的に連結しているため、加圧時に実装ヘッド4への横方向の力は加わり難くなっている。
実装ヘッド4は、チップ部品Cを保持して(基板ステージ2の吸着テーブル23に保持された)基板と平行な状態で圧着するものである。実装ヘッド4は、ヘッド本体40、ヒーター部41、アタッチメントツール42およびツール位置制御手段43を構成要素としている。ヘッド本体40はツール位置制御手段43を介して昇降手段3と連結しており、下側にヒーター部41を固定配置している。ヒーター部41は発熱機能を有し、アタッチメントツール42を介してチップ部品Cを加熱するものである。また、ヒーター部41は減圧流路を用いてアタッチメントツール42を吸着保持する機能を有している。アタッチメントツール42はチップ部品Cを吸着保持するものであり、チップ部品Cの形状に応じて交換される。ツール位置制御手段43は、昇降手段3の上下駆動軸に対する鉛直面内方向にヘッド本体40の位置を微調整するものであり、これに応じてアタッチメントツール42および、アタッチメントツール42が保持するチップ部品Cの(図のXY面内における)位置が調整される。
ツール位置制御手段43は、X方向ツール位置制御手段431、Y方向ツール位置制御手段432、ツール回転制御手段433を構成要素としている。図1に示す実施形態では、ツール回転制御手段433がヘッド本体40の回転方向を調整し、Y方向ツール位置制御手段432がツール回転制御手段433のY方向位置を調整し、X方向ツール位置制御手段431がY方向位置制御手段のX方向位置を調整する構成となっているが、これに限定されるものではなく、ツール回転制御手段433がX方向ツール位置制御手段431の上(昇降手段3側)に配置されてもよく、要はアタッチメントツール42のX方向位置、Y方向位置、回転角の調整ができればよい。
図2にはヘッド本体40の周辺を主とした図を示すが(図2(a)に正面図、図2(b)に側面図)、本実施形態のフェイスダウン実装において、チップ部品C電極面の対角位置にチップ認識マークAC(チップ認識第1マークAC1およびチップ認識第2マークAC2)、基板S電極面のチップ部品実装箇所対角の目安位置に基板認識マークAS(基板認識第1マークAS1および基板認識第2マークAS2)が設けられている。ここで、チップ認識マークACおよび基板認識マークASは、後述するチップ部品C(の素材であるシリコン)を透過する波長の光を反射する性質を有していることが望ましい。
実装装置1では、基板認識マークASおよびチップ認識マークACの方向を実装ヘッド4越しに観察することが可能な構成としており、アタッチメントツール42はチップ部品を透過する波長の光に対して透明性を有するか、基板認識マークASの位置に合わせた貫通孔を設けたりしている。また、ヒーター部41についても基板認識マークASが観察できる材料を用いるか開口部を設ける必要があり、本実施形態では図2のように貫通孔41Hを設けている。また、基板認識マークASまたは/およびチップ認識マークACの位置情報を高分解能で得るため画像取込を(基板認識マークASとチップ認識マークACの組み合わせ毎に)複数箇所で行うことが望ましく、認識手段5の画像取込部50が移動できる空間が必要であり、本実施形態では図2に示すよう実装ヘッド4にヘッド空間40Vを設けている。すなわち、ヘッド本体40は、ヒーター41上で連結した側板、両側板を連結する天板にて構成される構造となっている。
認識手段5はチップ部品Cを透過する波長の光に対して感度を有し、基板認識マークAS、チップ認識マークACを撮像し、認識手段5の配置位置情報および認識手段5が撮像した視野内の座標から、基板認識マークASやチップ認識マークの位置情報を得ることが可能である。本実施形態において、基板位置認識手段5は、画像取込部50、光路52、ならびに光路52に連結する撮像手段53を構成要素としている。ここで、撮像手段53はチップ部品Cを透過する波長の光に対して感度を有している。
画像取込部50は、撮像手段53が画像を取得する認識対象に対向して配置され、認識対象を視野内に納めるものである。
また、認識手段5は図示していない駆動機構により、画像取込部50をヘッド空間40V内で、基板S(およびチップ部品C)の面内方向で移動することが可能な構成となっている。更に、焦点位置が調整できるように、基板Sの垂直方向(Z方向)の移動も可能であることが望ましい。
実装ヘッド4は昇降手段3により基板Sと垂直方向に移動するが、この動作は認識手段5の動作と独立して行うことが可能である。このため、実装ヘッド4が垂直方向に移動しても、ヘッド空間40Vに進入した認識手段5が干渉しない寸法にヘッド空間40Vを設計する必要がある。
なお、認識手段5の画像取込部50の可動範囲は、ヘッド空間40V内に限られたものではなく、ヘッド空間40Vから外れて基板S上を移動して基板認識マークASの位置情報を取得することも可能である。
チップ搬送手段6は、搬送レール60とチップスライダ61によって構成されており、図示しないチップ供給部から供給されたチップ部品Cをチップスライダ61が保持してアタッチメントツール42の下までスライドして搬送するものである。
ここで、図示しないチップ供給部は、チップスライダ61上の定まった位置にチップ部品Cを配置する。必要に応じて、チップスライダ61に配置されたチップ部品Cは図示しない認識機構で配置位置を認識してもよい。また、チップスライダ61に搭載されたチップ部品Cを面内方向(XY方向)に位置調整する位置調整手段をチップ搬送手段6が有していてもよい。このように、チップスライダ61およびチップスライダ61に配置するチップ部品Cの位置を制御することで、アタッチメントツール42の所定範囲内にチップ部品Cを受け渡すことが可能である。アタッチメントツール42がチップ部品Cを保持した後に、チップ部品Cの保持を解除したチップスライダ61は退避位置に移動する。
光源7として、反射用光源71が必要である。反射用光源71は、アタッチメントツール42の上側から基板Sに向けて光を照射するものであるが、反射用光源が発する光にはチップ部品Cを透過する波長が含まれている。ここで、チップ部品Cを透過する波長としては近赤外領域が好ましいが、これに限定されるものではない。
図3に示す制御部10は、実体的にはCPUと記憶装置を主要な構成要素とし、必要に応じてインターフェイスを各装置の間に在させている。また、制御部10はプログラムを内蔵することにより、取得データを用いた演算を行い、演算結果に応じた出力を行うこともできる。更に、取得データや演算結果を記録して新たな演算用のデータとして用いる機能も備えていることが望ましい。
制御部10は、基板ステージ2と接続し、X方向ステージ移動制御手段21とY方向ステージ移動制御手段22の動作制御を行って吸着テーブル23の面内移動制御を行う。また、制御部10は、吸着テーブル23を制御して、基板Sの吸着保持および解除の制御を行う。
制御部10は、昇降手段3と接続し、実装ヘッド4の上下方向(Z方向)の位置制御を行うとともに、チップ部品Cを基板Sに圧着する際の加圧力を制御する機能を有している。
制御部10は実装ヘッド4と接続し、アタッチメントツール42によるチップ部品Cの吸着保持および解除、ヒーター部41の加熱温度、ヘッド本体40(およびヒーター部41、アタッチメントツール42)のXY面内での位置をツール位置制御手段43で制御する機能を有している。
制御部10は認識手段5と接続し、画像取込部50の水平(XY面内)方向および垂直方向(Z方向)の位置を制御するとともに、撮像手段53を制御して画像データを取得する機能を有している。更に制御部10は画像処理機能を有しており、画像取込部50の位置情報と撮像手段53が取得した画像から基板認識マークASとツール認識マークATの相対位置関係や、画像取込部50の位置情報と合わせて基板認識マークASまたは/およびツール認識マークATの位置を算出する機能を有している
制御部10はチップ搬送手段6と接続し、搬送レール60に沿って移動するチップスライダ61の位置を制御する機能を有している。
制御部10は反射用光源71と接続し、光照射の有無や照射パワーを制御する機能を有している。
以下、実装装置1が、基板Sの実装箇所SCにチップ部品を位置合わせして実装する過程を説明するが、これに先立ち、基板Sは基板保持過程を経て、実装装置1の基板ステージ2に保持されている。ここで、基板ステージ2の吸着テーブル23に対する基板Sの配置情報は画像認識手段等により取得され、制御部10に記憶されていることが望ましい。
また、チップ部品Cは、チップ搬送手段6により搬送され、アタッチメントツール42に保持されるチップ保持過程を経ている。ここで、チップ部品Cは、図示しないチップ供給部からチップスライダ61に受け渡され、チップスライダ61からアタッチメントツール42に受け渡される際に所定の位置精度を確保しており、アタッチメントツール42に所定の位置精度で保持されている。
図4は、基板認識マークASの位置情報を取得する基板位置取得過程を説明する図である。図4において、反射用光源71はチップ部品Cを透過する波長を含む光を照射している。このため、図4(a)では、チップ部品Cを透過する波長の光により、基板Sの表面で反射して、チップ部品Cを透過した画像が認識手段5によって得られ、その画像から基板認識第1マークAS1の位置情報が得られる。また、認識手段5を水平に移動することで、(基板認識第1マークAS1と同様に)基板認識第2マークAS2の位置情報も得られる。以上の過程により、基板S(の実装箇所SC)の配置状態が判る。
ここで、図4の状態においてチップ認識マークACの位置情報を得られることもある。すなわち、図4(a)の場合、チップ部品C内に入った光の一部がチップ下面で反射するが、反射率がチップ認識第1マークAC1と他の部分で異なれば、基板認識第1マークAS1と同時に観察することも可能である。特に、チップ部品Cを基板Sに接近させた状態では、基板認識第1マークAS1とチップ認識第1マークAC1の両方を被写界深度内で観察すれば、基板認識第1マークAS1とチップ認識第1マークAC1の正確な位置情報を取得することが可能である。これは、図4(b)における基板認識第2マークAS2とチップ認識第2マークAC2においても同様であり、図4(a)と図4(b)に示した動作だけから位置合わせを行うことも可能である。
ただし、チップ認識マークACのあるチップ部品Cの電極面に形成された絶縁体層の影響などで、基板認識マークASに比べて、チップ認識マークACのコントラストは低く画像処理を用いても識別し難いこともあり、位置情報を取得できないこともある。
このような場合、チップ認識マークACの位置情報を別の手法で得る必要がある。そこで、実装装置1の変形例1として図5のような装置構成の実装装置1001でチップ認識マークACの位置情報を得ることにした。図1に示した実装装置1に対する図5に示した相違点は、透過用光源72の存在である。ここで、透過用光源72は、反射用光源71と同様にチップ部品を透過する波長を含む光を発するものである。また、透光用光源72は制御部10に接続され、制御部10によって制御される。
この透過用光源72を用いてチップ認識マークの位置情報を取得する方法について図6を用いて説明する。図6(a)、図6(b)において、チップ部品Cの下から基板Sを退避させ透過用光源72を配している。この状態において、実装ヘッド4の高さは、図4に示した状態の、チップ部品Cが基板Sに接近した状態としている。また、認識手段5が画像を取得する際、反射用光源71を点灯させず、透過用光源72はチップ部品Cに向けて光を照射する。
図6(a)の状態において、認識手段5は、画像取込部50からチップ部品Cを透過する波長の光によりチップ認識第1マークAC1の明瞭な画像を得ることができ、その画像情報を得た制御部10により、チップ認識第1マークAC1の位置情報が取得できる。同様に、図6(b)の状態で、チップ認識第2マークAC2の位置情報が取得できる。
ここで、前述のとおり、図4と図6の何れも、チップ部品Cが基板Sに接近した状態であるので、同一条件での基板認識第1マークAS1とチップ認識第1マークAC1の位置情報と、基板認識第2マークAS2とチップ認識第2マークAC2の位置情報を得ることが出来、基板Sの実装箇所SCに対するチップ部品Cの位置ズレ量を算出できる。そこで、この位置ズレを修正するように、基板ステージ2とアタッチメントツール42の少なくとも一方の位置調整を行って、実装箇所SCにチップ部品Cを位置合わせしてから、実装ヘッド4を降下して、チップ部品Cを基板Sに密着させて実装する。
ところで、図4の状態における基板認識マークASの位置情報取得と、図6の状態におけるチップ認識マークACの位置情報取得は何れが先でも良いが、基板ステージ2を水平方向に移動する必要があり、実装ヘッド4の上下動が必要な場合もある。このため、基板ステージ2や実装ヘッド4を移動させる機構の繰り返し精度に応じて、実装箇所SCに対するチップ部品Cの位置ズレ量に誤差を生じることになり、高精度な位置合わせが保証できない。また、基板ステージ2を比較的大きく移動させる必要があり、その移動時間が実装のタクトタイムに影響を及ぼすこともある。
このような事態を考慮した実装装置1の変形例2を図7に示す。図7に示す実装装置1002では、アタッチメントツール42が基板Sから離れ、チップスライダ61により受け渡されたチップ部品Cを保持した状態で、基板Sとチップ部品Cの間に配置された透過用光源72がチップ部品Cに向けて光を照射する。
具体的な状態を図8に示すが、変形例2は、アタッチメントツール42にツール認識マークATを設けている。ここで、アタッチメントツール42がチップ部品Cを保持した状態において、ツール認識第1マークAT1はチップ認識第1マークAC1の近傍にあり、ツール認識第2マークAT2はチップ認識第2マークAC2の近傍となるように、ツール認識第1マークAT1とツール認識第2マークAT2はアタッチメントツール42に付されている。なお、ツール認識マークATは、透過用光源72の波長に含まれチップ部品Cを透過する波長の光に対して透過性の低い(更に反射性が高いと好ましい)材料によって描かれている。
図8(a)の状態において、認識手段5は、画像取込部50からチップ部品Cおよびアタッチメントツール42を透過する波長の光により、チップ認識第1マークAC1とツール認識第1マークAT1の画像を得ることができ、その画像情報を得た制御部10により、チップ認識第1マークAC1とツール認識第1マークAT1の相対位置情報を取得して記憶できる。同様に、図8(b)の状態で、チップ認識第2マークAC2とツール認識第2マークAT2の相対位置情報を取得して記憶できる。この結果、ツール認識第1マークAT1とツール認識第2マークAT2の位置情報から、チップ認識第1マークAC1とチップ認識第2マークAC2が算出できる。
次に、透過用光源72(およびチップスライダ61)を退避させてから、図4と同様にチップ部品Cが基板Sに接触しない程度に極力接近させ、反射用光源71を用いて画像を取得している。この状態を示したのが図9であるが、図9では、図4と異なり、基板認識マークASの他にツール認識マークATも観察している。なお、図9において、基板認識マークASとツール認識マークATが認識手段5の被写界深度内にあることが望ましい。
図9(a)の状態で認識手段5は、画像取込部50から、基板認識マークAS1とツール認識マークAT1の画像を取得して、その画像情報を得た制御部10により基板認識第1マークAS1とツール認識第1マークAT1の相対位置情報が得られるが、先にチップ認識第1マークAC1とツール認識第1マークAT1の相対位置関係が得られているので、基板認識第1マークAS1とチップ認識第1マークAC1の位置情報を算出することが出来る。同様に、図9(b)の状態での観察から、基板認識第2マークAS2とチップ認識第2マークAC2の位置情報を算出することが出来る。
このように、基板認識第1マークAS1とチップ認識第1マークAC1の位置情報と、基板認識第2マークAS2とチップ認識第2マークAC2の位置情報を得ることが出来、基板Sの実装箇所SCに対するチップ部品Cの位置ズレ量を算出できる。そこで、この位置ズレを修正するように、基板ステージ2とアタッチメントツール42の少なくとも一方の位置調整を行って、実装箇所SCにチップ部品Cを位置合わせしてから、実装ヘッド4を降下して、チップ部品Cを基板Sに密着させて実装する。
この変形例2では、チップ認識マークACとツール認識マークATの相対位置関係はアタッチメントツール42と基板Sの距離とは関係なく、チップ部品Cを基板Sに接近させた状態で位置合わせが行えるので、誤差要因の少ない高精度位置合わせによる実装が可能である。また、アタッチメントツール42がチップ部品Cをチップスライダ61から受け取る高さ位で、チップ認識マークACとツール認識マークATの位置情報を取得できるため、基板ステージ2を稼動させることもなく、実装タクトタイムへの影響も僅かである。
ところで、アタッチメント42に対する画像取込部50の相対位置が図8(a)と図9(a)で同じであれば、図8(a)と図9(a)で、チップ部品Cに対して同一位置で画像を得ることができる。このため、図8(a)の状態で得て記憶したチップ認識第1マークAC1の位置情報と、図9(a)で得られる基板認識第1マークAS1の位置情報を同一視野かつ同一座標で比較することができる。このため、ツール認識第1マークAT1の位置情報は不要になる。同様に、アタッチメント42に対する画像取込部50の相対位置が図8(b)と図9(b)で同じであれば、ツール認識第2マークAT2の位置情報は不要になる。ただし、1つの画像取込部50が、水平方向(XY面内)および上下方向(Z方向)に移動して、各認識マークの位置情報を取得する装置構成では、アタッチメント42に対する画像取込部50の相対位置を図8(a)と図9(a)で完全一致させることは難しいため(図8(b)と図9(b)も同様)、ツール認識マークATを介してチップ認識マークACと基板認識マークASの相対位置情報を求めることが望ましい。
一方において、画像取込部50を、チップ認識マークACの位置情報を取得してから基板認識マークASの位置情報取得するまで、アタッチメントツール42に対して相対位置を維持(固定)した状態にすれば、ツール認識マークATを用いずに精密位置合わせを行える。
そのような構成の一例が図10に示す変形例3である。図10の変形例3では、チップ認識第1マークAC1と基板認識第1マークAS1の位置情報を取得するための画像取込部501と、チップ認識第2マークAC2と基板認識第2マークAS2の位置情報を取得するための画像取込部502を別に設けている。図10(a)の状態において、透過用光源721を点灯させ、画像取込部501から取り込んで(図示しない)撮像手段531はチップ認識第1マークAC1の画像を得る。撮像手段531が制御部10に接続されていれば、制御部10の演算処理により、撮像手段531の視野内におけるチップ認識第1マークAC1の位置情報を求めて記憶することができる。同様に、透過用光源722を点灯させて画像取込部502から取り込んで(図示しない)撮像手段532が得たチップ認識第2マークAC2の画像から、撮像手段532の視野内におけるチップ認識第2マークAC2の位置情報を(撮像手段532に接続する制御部10により)求めて記憶することができる。
その後、透過用光源721と透過用光源722を退避させてから、画像取込部501と画像取込部502をヘッド本体40(とアタッチメントツール42)に対して相対位置を維持(固定)した状態にして、チップ部品Cを基板Sに接近させた状態が図10(b)である。図10(b)の状態において、反射用光源71を点灯させ、チップ部品Cを透過する波長の光により、撮像手段531は画像取込部501から取り込んだ基板認識第1マークAS1の画像を得て、制御部10により撮像手段531の視野内における基板認識第1マークAS1の位置情報を求める。同様に、撮像手段532は画像取込部502から取り込んだ基板認識第1マークAS1の画像を得て、撮像手段532の視野内における基板認識第2マークAS2の位置情報を求める。
そこで、同一視野、同一座標系で求めた、チップ認識第1マークAC1と基板認識第1マークAS1の位置関係および、チップ認識第2マークAC2と基板認識第2マークAS2の位置情から、基板Sに対するチップ部品Cの位置ズレ(XY方向およびZ方向に対する回転角)を算出し、位置ズレを補正するようにアタッチメントツール42の位置をツール位置制御手段43によって修正すればよい。
ところで、変形例3で、チップ認識第1マークAC1と基板認識第1マークAS1の位置情報を得るための撮像手段531と、チップ認識第2マークAC2と基板認識第2マークAS2の位置情報を得るための撮像手段532という2つの撮像手段を設けているが、チップ認識第1マークAC1と基板認識第1マークAS1の位置情報とチップ認識第2マークAC2および基板認識第2マークAS2の位置情報を位置合わせに必要な精度で得られるのであれば撮像手段は1つでも良い。すなわち、本発明の実施形態の変形例4は、図11(a)の状態で透過用光源72を点灯させ、画像取込部500から取り込んで(図示しない)撮像手段530はチップ認識第1マークAC1とチップ認識第2マークAC2の画像を得て、撮像手段530に接続された制御部10が、チップ認識第1マークAC1とチップ認識第2マークAC2の位置情報を求めて記憶する。その後、透過用光源72を退避させてから、画像取込部500をヘッド本体40に対して相対位置を維持(固定)した状態にして、チップ部品Cを基板Sに接近させた状態が図11(b)である。図11(b)の状態において、反射用光源71を点灯させ、チップ部品Cを透過する波長の光により、撮像手段530は画像取込部500から取り込んだ基板認識第1マークAS1と基板認識第2マークAS2の画像を得て、制御部10により撮像手段531の視野内における基板認識第1マークAS1の位置情報を求める。
次に、同一視野、同一座標系で求めた、チップ認識第1マークAC1と基板認識第1マークAS1の位置関係および、チップ認識第2マークAC2と基板認識第2マークAS2の位置情から、基板Sに対するチップ部品Cの位置ズレ(XY方向およびZ方向に対する回転角)を算出し、位置ズレを補正するようにアタッチメントツール42の位置をツール位置制御手段43で調整すればよい。
ところで、図10および図11に示したように、認識手段5の画像取込部50を、チップ認識マークACの位置情報を取得してから基板認識マークASの位置情報を取得するまで、アタッチメントツール42に対して相対位置を維持(固定)した状態にする構成であれば、実装ヘッド4が大きく移動する装置構成でも本発明は実施可能である。
その例として図12に示したのが実施形態の変形例5である。図12の装置構成では、図12(a)のように実装ヘッド4がウェハWからチップ部品Cをピックアップしてから、基板ステージ2上まで移動して(図12(c))、基板Sにチップ部品Cを実装するものであるが、実装ヘッド4が移動する途中に(図12(b)のように)透過用光源72を配置してチップ認識マークACの位置情報を取得してもよい。この後、図12(c)の状態で基板認識マークASの位置情報を取得するが、移動の間も認識手段5(の画像取込部50)とアタッチメントツール42の相対位置が維持されていれば、チップ認識マークACと基板認識マークASの位置情報をそのまま同一座標で比較することができる。
なお、本発明は、図18に示すように基板認識マークASがチップ部品Cで覆われる状態で実装する場合に特に有効であるが、図13に示すように基板認識マークASが基板に覆われることのない場合においても有効である。すなわち、チップ部品Cを透過したチップ認識マークACの画像が得られるので、図16に示したようなチップ位置認識手段8が不要になる。
1 実装装置
2 基板ステージ
3 昇降手段
4 実装ヘッド
5 認識手段
6 チップ搬送手段
7 光源
10 制御部
20 ステージ移動制御手段
21 X方向ステージ移動制御手段
22 Y方向ステージ移動制御手段
23 吸着テーブル
40 ヘッド本体
41 ヒーター部
42 アタッチメントツール
43 ツール位置制御手段
50 画像取込部
52 光路
53 撮像手段
60 搬送レール
61 チップスライダ
71 反射用光源
72 透過用光源
AC、AC1、AC2 チップ認識マーク
AS、AS1、AS2 基板認識マーク
AT、AT1、AT2 ツール認識マーク
C チップ部品
S 基板
SC (チップ部品)実装箇所

Claims (7)

  1. 位置合わせ用のチップ認識マークを有するチップ部品と、位置合わせ用の基板認識マークを有する基板とを、前記チップ認識マークを有する面と前記基板認識マークを有する面を対向させ、前記基板認識マークが前記チップ部品に覆われる状態で実装する実装装置であって、
    前記チップ部品の前記チップ認識マークを有する面の反対面を保持するアタッチメントツールと、
    前記基板を保持する基板ステージと、
    前記チップ部品を透過する波長を含む光を、前記アタッチメントツール側から前記基板に面に向けて照射する反射用光源と、
    前記反射用光源が照射する光の反射光を認識する認識手段を備え、
    前記認識手段が、前記チップ部品を透過して前記基板で反射した光による画像を取得して、前記基板認識マークの位置情報を取得する実装装置。
  2. 請求項1に記載の実装装置であって、
    前記認識手段が、前記反射用光源から照射され、前記チップ部品を透過して前記チップ部品の前記チップ認識マークを有する面で反射する光による画像を取得して、前記チップ認識マークの位置情報を取得し、
    前記基板認識マークの位置情報と前記チップ認識マークの位置情報を用いて、前記基板と前記チップの位置合わせを行う実装装置。
  3. 請求項1に記載の実装装置であって、
    前記チップ部品の下側に配置され、前記チップ部品を透過する波長を含む光を前記チップ部品に向けて照射する透過用光源を更に備え、
    前記認識手段が、前記透過用光源から照射され、前記チップ部品を透過する波長の光による画像を取得して、前記チップ認識マークの位置情報を取得し、
    前記基板認識マークの位置情報と前記チップ認識マークの位置情報を用いて、前記基板と前記チップの位置合わせを行う実装装置。
  4. 請求項3に記載の実装装置であって、
    前記認識手段が前記チップ認識マークの位置情報を取得してから、前記アタッチメントツールを前記基板ステージ方向に移動させ、
    前記基板認識マークが前記認識手段の被写界深度に入る状態となるよう前記チップ部品を前記基板に接近させた状態で、前記基板認識マークの位置情報を取得する実装装置。
  5. 請求項4に記載の実装装置で、
    前記チップ認識マークの位置情報を取得してから前記基板認識マークの位置情報を取得するまで、前記アタッチメントツールに対する前記認識手段の相対位置を維持する実装装置。
  6. 請求項1に記載の実装装置であって、
    前記アタッチメントツールがツール認識マークを有し、
    前記チップ部品の下側から前記チップ部品を透過する波長を含む光を前記チップ部品に向けて照射する透過用光源を更に備え、
    前記認識手段が、前記透過用光源から照射され、前記チップ部品と前記アタッチメントツールを透過する波長の光による画像から、前記チップ認識マークの位置情報と前記ツール認識マークの位置情報を取得してから、
    前記認識手段が、前記反射用光源から照射され、前記基板で反射した前記チップ部品およびアタッチメントツールを透過する波長の光による画像から、前記基板認識マークの位置情報と前記ツール認識マークの位置情報を取得し、
    前記ツール認識マークとの相対位置情報を用いて、前記基板認識マークと前記チップ認識マークの位置関係を求め、前記基板と前記チップの位置合わせを行う実装装置。
  7. 請求項6に記載の実装装置であって、
    前記基板認識マークと前記ツール認識マークの両方が前記認識手段の被写界深度に入る状態となるよう前記チップ部品を前記基板に接近させた状態で、前記基板認識マークの位置情報と前記ツール認識マークの位置情報を取得する実装装置。
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