JP2024039198A - 着発判定システム - Google Patents

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Abstract

【課題】配送地点における荷役のための駐車態様に合わせて出発及び到着の判定ロジックを変更可能な技術の提供。【解決手段】配送計画に含まれる配送地点の位置と、前記配送地点において荷役のために前記配送地点の敷地内に進入する必要があるか否かを示す敷地情報と、を取得する配送地点情報取得部と、前記敷地情報に基づいて、前記配送地点における1以上の到着判定ロジックと1以上の出発判定ロジックとを、複数の前記到着判定ロジックおよび複数の前記出発判定ロジックの中から選択するロジック選択部と、選択された前記到着判定ロジックを用いて前記配送地点に前記配送車両が到着したことを判定し、選択された前記出発判定ロジックを用いて前記配送地点から配送車両が出発したことを判定する判定部と、を備える着発判定システムを構成する。【選択図】図1

Description

本発明は、着発判定システムに関する。
従来、車両が対象地点に到着したか否かを判定する手法や、対象地点から出発したか否かを判定する手法として様々な手法が提案されている。特許文献1には、判定対象地点の位置情報および判定条件と移動体の位置情報とに基づき移動体が判定対象地点に対して所定の判定エリアから出たと判定された場合、移動体が目的地から出発したと判定することが記載されている(0006)。特許文献2には、車両の走行距離が予め設定された判定値以上となったときに、車両が荷物集配先を出発したものと判定することが記載されている(0023)。特許文献3には、目的地のポリゴンを拡張した拡張ポリゴン内に現在位置が所定回数入ったとき、目的地に到着したと判定することが記載されている(0007)。特許文献4には、誘導地点と自車位置の距離が所定距離以内である場合に到着と判断することが記載されている(0036)。特許文献5には、目的地に一番近いリンクに対して目的地から垂線を下ろし、車両の現在地と目的地の間の距離が当該垂線の長さから求められる所定距離以下になった時、目的地に到着したと判定することが記載されている(0025)。
特開2003-83756号公報 特開2003-44976号公報 特開2013-205042号公報 特開平7-55483号公報 特開平8-159796号公報
配送業務を行う運転者の労務管理の品質を確保することが望まれている。そのために、配送車両が配送地点に到着した場合には到着した実績があること、そして、配送地点を出発した場合には出発した実績があることを漏れなく判定する実績判定精度を確保する必要がある。さらに、各配送地点において到着あるいは出発した場合の、到着したと見なす時刻あるいは出発したと見なす時刻の精度(時刻判定精度)も確保する必要がある。配送地点における荷役作業は様々な態様で行われうる。例えば、広大な工場の敷地内に多数の配送地点が点在しており配送車両で敷地内の各配送地点を巡り運転者が荷役を行う必要がある場合がある。また例えば、都市部の店舗のように、配送地点に面した道路に一時的に配送車両を停車して配送地点の敷地内に進入することなく荷役を行う場合もある。配送地点の敷地内に進入する必要がある場合と必要がない場合とで、同一のロジックを用いて実績判定精度と時刻判定精度の両方を確保することが困難であった。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、配送地点における荷役のための駐車態様に合わせて出発及び到着の判定ロジックを変更可能な技術の提供を目的とする。
上記の目的を達成するため、着発判定システムは、配送計画に含まれる配送地点の位置と、配送地点において荷役のために配送地点の敷地内に進入する必要があるか否かを示す敷地情報と、を取得する配送地点情報取得部と、敷地情報に基づいて、配送地点における1以上の到着判定ロジックと1以上の出発判定ロジックとを、複数の到着判定ロジックおよび複数の出発判定ロジックの中から選択するロジック選択部と、選択された到着判定ロジックを用いて配送地点に配送車両が到着したことを判定し、選択された出発判定ロジックを用いて配送地点から配送車両が出発したことを判定する判定部と、を備える。
すなわち、着発判定システムでは、配送地点において荷役のために配送地点の敷地内に進入する必要があるか否かを示す敷地情報に基づいて、当該配送地点についての到着判定ロジックと出発判定ロジックとを、複数のロジックから選択する。選択される到着判定ロジックおよび出発判定ロジックは複数選択される場合もある。配送地点の敷地内に進入する必要がある場合とない場合とで、仮に、同じロジックで判定を行った場合、敷地内に進入する必要がある場合とない場合の両方で、着発の実績判定精度と着発の時刻判定精度の両方を確保することが困難である。この着発判定システムによれば、配送地点における荷役のための駐車態様に合わせて出発及び到着の判定ロジックを変更することができる。
着発判定システムの構成を示すブロック図。 配送計画情報の構成例を示す図。 図3Aは配送地点情報の構成例を示す図、図3Bはロジック情報の例を示す図、図3Cは各ロジックの内容を説明する図。 判定ロジックを説明する図。 同敷地内に複数の配送地点が存在する場合の判定ロジックを説明する図。 配送管理画面の一例を示す図。 着発判定処理のフローチャート。
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)システムの構成:
(1-1)運行管理者端末の構成:
(1-2)運転者端末の構成:
(1-3)着発判定システムの構成:
(2)着発判定処理:
(3)他の実施形態:
(1)システムの構成:
図1は、本発明にかかる着発判定システム10の構成を示すブロック図である。本実施形態において着発判定システム10は、通信を介して運転者端末100および運行管理者端末200と協働する。運転者端末100は、複数の配送車両のそれぞれで使用される端末である。本実施形態において、運転者端末100は、可搬型であってもよいし配送車両に搭載されていても良く、任意の態様であって良い。本実施形態においては、複数の運転者のそれぞれが運転する配送車両が予め決められ、各配送車両で訪問すべき配送地点および訪問順序と、各配送地点に配送すべき荷物が予め決められる。運行管理者端末200は、配送計画の運行を管理する運行管理者が使用する端末である。運行管理者は運行管理者端末200を使用して配送計画を作成し、運転者端末100では配送計画に従った配送を行うための案内がなされる。運転者端末100は配送車両の現在地を着発判定システム10に定期的に送信し、着発判定システム10は配送車両の走行実績と配送計画に基づいて配送計画の進捗を判断する。具体的には、配送地点に対する配送車両の着発実績の有無やその時刻が判定される。運行管理者端末200および運転者端末100には進捗を示す情報が送信され、各端末の表示部に表示される。
(1-1)運行管理者端末の構成:
運行管理者端末200は、配送計画の運行管理者が使用する端末である。運行管理者端末200は、CPU,RAM,ROM等を備える制御部220、記録媒体230、通信部240、UI部242を備えている。UI部242は、利用者(運行管理者)の指示を入力し、また利用者に各種の情報を提供するためのインタフェース部であり、図示しないタッチパネルディスプレイからなる表示部やスイッチ等の入力部、スピーカ等の音声出力部を備えている。
通信部240は、他の装置と通信を行うための装置である。本実施形態において制御部220は、通信部240を介して着発判定システム10と通信を行うことができる。制御部220は、記録媒体230に記録された図示しないプログラムを実行することができる。本実施形態においては、着発判定システム10から送信された配送計画を示す情報をUI部242のディスプレイに表示させる。表示される内容の詳細については後述する。
(1-2)運転者端末の構成:
運転者端末100は、配送車両において使用される端末である。運転者端末100は、CPU,RAM,ROM等を備える制御部120、記録媒体130、通信部140、GNSS受信部141、UI部142を備えている。UI部142は、利用者(運転者)の指示を入力し、また利用者に各種の情報を提供するためのインタフェース部であり、図示しないタッチパネルディスプレイからなる表示部やスイッチ等の入力部、スピーカ等の音声出力部を備えている。
GNSS受信部141は、Global Navigation Satellite Systemの信号を受信する装置であり、航法衛星からの電波を受信し、図示しないインタフェースを介して車両の現在地を算出するための信号を出力する。
通信部140は、他の装置と通信を行うための装置である。本実施形態において制御部120は、通信部140を介して着発判定システム10と通信を行うことができる。制御部20は、図示しないプログラムを実行することができる。本実施形態においては、着発判定システム10から送信された配送計画を示す情報をUI部142のディスプレイに表示させる。表示される画面の内容の詳細については後述する。
記録媒体130には、各種の情報を記録することができる。本実施形態においては、配送計画情報130aと地図情報130bとが記録される。配送計画情報130aは、着発判定システム10に記録された配送計画情報30bと同一の内容であり、詳細は後述する。配送計画情報130aは各配送車両における配送計画を示していればよく、他の配送車両の配送計画は含まれなくても良い。
地図情報130bは、ノードデータ,形状補間点データ,リンクデータ,道路やその周辺に存在する地物の位置等を示す地物データ等を含んでいる。また、地図情報130bには、ノードデータが示す交差点、形状補間データおよびリンクデータが示す道路区間、地物データが示す地物を描画するための情報が含まれている。
制御部120は、記録媒体130に記録された図示しないプログラムを実行することにより、各種の機能を実現することができる。本実施形態において、制御部120は、図示しないプログラムにより、配送車両の現在地の取得と、経路案内と配送支援案内を行う。制御部120は、GNSS受信部141の出力に基づいて配送車両の現在地を定期的に取得し、通信部140を介して着発判定システム10に定期的に送信する。
経路案内は、配送計画情報130aが示す配送経路に従って、車両を走行させるための案内であり、制御部120は、地図情報130bに基づいてUI部142の表示部に地図を表示させ、地図上に配送車両の現在地と現在地以後の配送経路を表示させる。配送支援案内は、配送地点への配送を支援するための案内であり、制御部20は、UI部142の表示部に、配送地点への到着や配送地点からの出発を示す情報や、配送地点で荷卸しする荷物、配送地点で集荷する荷物を示す情報等を表示させる。
(1-3)着発判定システムの構成:
着発判定システム10は、CPU,RAM,ROM等を備える制御部20、記録媒体30、通信部40を備えている。通信部40は、運転者端末100や運行管理者端末200と情報の授受を行う回路を備えている。制御部20は、通信部40を介して運転者端末100や運行管理者端末200と通信を行うことができる。
また、記録媒体30には、走行実績情報30aと配送計画情報30bと配送地点情報30cとロジック情報30dと地図情報(不図示)が記録される。地図情報(不図示)は、地図情報130bと同様の構成である。地図情報には、施設の敷地の形状を示す情報が含まれている。
走行実績情報30aには、配送車両毎に、配送車両の現在地の履歴が記録される。すなわち、配送車両の位置と当該位置に配送車両が位置した時刻とが対応付けて蓄積される。走行実績情報30aにおいて配送車両の現在地は、当該配送車両の運転者端末100から送信される位置情報を用いて所定の時間毎(例えば数秒間隔)に更新される。
配送計画情報30bは、複数の配送車両毎の配送計画を示す情報であり、例えば、管理者が、運行管理者端末200を使用して配送計画を入力し、着発判定システム10に転送するなどして生成される。むろん、配送条件に基づいて配送計画問題を解くことによって配送計画情報30bが生成されても良い。
本実施形態において、配送計画情報30bは、配送車両に関連する情報と、配送地点に関連する情報と、荷物に関連する情報とを含む。具体的には、配送車両に関連する情報は、配送車両の識別情報(車両ID)である。車両IDは、配送計画の便IDと対応付けられている。配送地点に関連する情報は、各配送車両で配送を行うべき各配送地点の識別情報、位置、各配送地点の名称、各配送地点への到着予定時刻、各配送地点からの出発予定時刻、地点間の経路である配送経路を示す情報である。荷物に関連する情報は、各配送地点に配送すべき荷物を示す情報を含む。
各情報の記録態様は種々の態様であって良い。図2は、配送計画情報30bの例を示している。図2において配送車両「T001」には、配送地点IDがP101~P106の配送地点をこの順序で配送する計画が対応付けられている。すなわち、配送地点には、配送計画における訪問順が決められている。
各配送地点の位置は、座標で定義されている。各配送地点の位置や名称は地点IDに対応付けられている(図2には不図示)。配送経路は、地点間の経路を示す情報であり、図2に示す例においてはリンクの順列(リンクL1、L2等)によって定義されているが、ノードの順列であっても良いし、ノードとリンクの順列であっても良い。地点は出発地点、配送地点、移動終了地点のいずれかである。例えば、最初の配送地点までの配送経路は、出発地点から配送地点に達するまでに通過すべきリンクの順列である。なお、配送車両の出発地点と移動終了地点とは、同じであってもよいし、異なっていても良い。荷物は、各配送地点に配送すべき荷物、または各配送地点からピックアップすべき荷物の識別情報である。
配送計画情報30bには、各配送車両によって実行されている配送計画の実績も記録される。本実施形態においては、各配送車両について、配送地点毎に到着時刻と出発時刻とが記録されることによって進捗が特定される。到着時刻は、各配送車両が各配送地点に到着した時刻である。出発時刻は、各配送車両が各配送地点に到着した時刻である。配送計画における各配送地点の到着時刻や出発時刻を示す情報を計画進捗情報と呼ぶ。計画進捗情報は、配送車両の運転者端末100や、管理者が使用する運行管理者端末200に送信され、これらの端末の表示部に配送計画の進捗が表示される。
本実施形態において、到着時刻は、配送地点毎に選択された到着判定ロジックを用いて特定される。また、出発時刻は、配送地点毎に選択された出発判定ロジックを用いて特定される。図2には、特定された出発時刻および到着時刻が配送計画情報30bに記録されている過程を示している。数値の記入がない配送地点は、到着や出発が未完であることを示している。
ところで、配送計画に対する実績は、運転者の労務管理等に用いるために、高い正確性が求められる。すなわち、配送地点に配送車両が実際に到着したのであれば、配送地点に到着したと漏れなく判定でき、また、配送地点から配送車両が実際に出発したのであれば、配送地点を出発したと判定できることが求められる。しかし例えば、敷地への入口が複数ある配送地点の敷地内に、予定とは異なる入口から進入した場合に、実際には到着しているにもかかわらず到着したと判定されないことが考えられる。このような問題に対処するために、例えば、配送地点の敷地を包含する円等のエリアを設定して、エリア内に入った場合に到着したと判定するようにすると、判定漏れを防げる可能性が高い。しかし、その結果、今度は、配送地点に到着したと見なす到着時刻と実際の到着時刻との差が大きくなる傾向にある。このように、到着や出発の検出漏れを防止すること(以降では実績判定精度と呼ぶ)と、到着したと見なす時刻および出発したと見なす時刻の精度を上げること(時刻判定精度と呼ぶ)の両方を満たすことが望まれる。
また、配送地点には、工場のように広い敷地を有し荷役のために敷地内に配送車両が進入する必要があるものもあれば、都市部の店舗のように敷地内に進入することなく近隣の道路の脇に一時的に配送車両を停車させて荷役を行う必要があるものもある。このような様々な態様の配送地点について、上述した実績判定精度と時刻判定精度を向上させることが望まれる。そこで、本実施形態においては、各配送地点について、配送地点の敷地情報を含む配送地点情報30cが予め設定されている。
図3Aは、配送地点情報30cの一例である。図3Aに示す例では、各配送地点に、敷地情報と敷地グループが対応付けられている。敷地情報は、荷役のために敷地内に進入する必要があるか否かを示す情報である。「有」は敷地内に進入する必要があることを示し、「無」は敷地内に進入する必要がないことを示している。敷地グループは、配送地点が存在する敷地のグループを示している。同じ敷地内に存在する配送地点には、共通のグループコードが付されている。例えばP103~P106は、同じ敷地内に存在する4つの配送地点である。
本実施形態では、出発判定を行うための出発判定ロジックと到着判定のための到着判定ロジックを、荷役のために敷地内に進入する必要がある配送地点であるか否かに基づいて、複数のロジックの中から選択するように構成される。
図3Bは、本実施形態におけるロジック情報30dを示す図である。種別としての出発と到着、敷地内進入の有無の4つの組み合わせ毎に図3Bに示すように選択されるロジックが予め決められている。4つの組み合わせはモデルコードで識別される。モデルコードM001は、敷地内に進入する必要がある配送地点の出発判定に用いるロジックを規定している。なお、モデルコードM001には、同敷地内に複数の配送地点(N個の配送地点(Nは2以上の整数))が存在する場合の同敷地内のN-1番目以前の配送地点について例外ルールが定められている。モデルコードM002は、敷地内に進入する必要がない配送地点の出発判定に用いるロジックを規定している。モデルコードM003は、敷地内に進入する必要がある配送地点の到着判定に用いるロジックを規定している。なお、モデルコードM003には、同敷地内に複数の配送地点が存在する場合の同敷地内の2番目以降の配送地点について例外ルールが定められている。モデルコードM004は、敷地内に進入する必要がない配送地点の到着判定に用いるロジックを規定している。それぞれのモデルコードには、1以上のロジックが対応付けられている。図3Cは、本実施形態において用いられる判定ロジックの一覧を示している。
ロジックA(第1ロジック)は、メッシュを用いた判定手法であり、敷地内進入の必要がある場合の出発判定ロジックの1つとして選択される(M001)。また、同敷地内に複数の配送地点が存在し当該配送地点での荷役に敷地内進入が必要な場合の2番目以降の配送地点の到着判定ロジックとしても選択される(M003)。ロジックBは、配送地点を基準に設定された有効円を用いた判定手法であり、敷地内進入が必要な場合の出発判定ロジックの1つとして選択される(M001)。また、ロジックBは、敷地内進入が必要か否かに関わらず到着ロジックの1つとしても選択される。ロジックCは、走行距離に基づく判定手法であり、敷地内進入が必要でない配送地点の出発判定ロジックとして選択される。本実施形態において、敷地内進入が必要でない配送地点の出発判定ロジックは、ロジックC1つのみである。ロジックDは、到着リンクを用いた判定手法であり、本実施形態においては、敷地内進入が必要か否かに関わらず到着判定ロジックの1つとして選択される。
制御部20は、記録媒体30やROMに記憶されたプログラムを実行することができる。本実施形態においては、このプログラムとして着発判定プログラム21を実行可能である。着発判定プログラム21は、配送地点に応じた到着判定ロジックおよび出発判定ロジックを選択し、配送車両の走行実績に基づいて配送計画が示す配送地点について順に着発判定を行う機能を、制御部20に実行させるプログラムである。着発判定プログラム21が実行されると、制御部20は、配送地点情報取得部21a、ロジック選択部21b、判定部21cとして機能する。
配送地点情報取得部21aは、配送計画に含まれる配送地点の位置と、配送地点において荷役のために配送地点の敷地内に進入する必要があるか否かを示す敷地情報と、を取得する機能を制御部20に実現させる。すなわち、制御部20は、配送計画情報30bに含まれる各配送地点の位置と当該各配送地点の配送地点情報30cを取得する。
ロジック選択部21bは、敷地情報に基づいて、配送地点における1以上の到着判定ロジックと1以上の出発判定ロジックとを、複数の到着判定ロジックおよび複数の出発判定ロジックの中から選択する機能を制御部20に実現させる。本実施形態において、制御部20は、配送地点の敷地情報に基づいて、当該配送地点の到着判定ロジックとして、図3Cに示す4つのロジックの中から1以上のロジックを選択する。また、制御部20は、配送地点の敷地情報に基づいて、当該配送地点の出発判定ロジックとして、図3Cに示す4つのロジックの中から1以上のロジックを選択する。
図4を参照しながら各ロジックについて詳細に説明する。図4は、各モデルコードについて選択される判定ロジックの内容を説明するための模式図である。図3BのM001に示すように、敷地内進入の必要がある配送地点の出発判定ロジックとして、ロジックAとロジックBが選択される。
ロジックBは、配送地点を基準とした有効円を設定し、有効円を用いて到着または出発を判定する手法である。モデルコードM001のように敷地内進入の必要がある配送地点の出発判定に用いられる場合、有効円は、敷地を包含する包含エリアとして設定される。配送車両の現在地が包含エリア内から包含エリア外に変化した場合に当該配送地点から当該配送車両が出発したと判定する手法が、敷地内進入の必要がある場合のロジックBによる出発判定である。
図4のM001において、実線で示された矩形の領域であるAは、工場等の施設の敷地を示している。1点鎖線で示された円形の領域であるAは、包含エリアの一例である。図中の黒丸は配送地点を示している。敷地内に進入する必要がある配送地点については、Aのように、敷地Aを包含するように包含エリアが設定される。制御部20は、地図情報を参照して配送地点の施設の敷地の形状を取得し、敷地を包含する包含エリアを設定する。本実施形態において包含エリアは円形であるが矩形であってもよいしその他の形状であってもよい。ロジックBを用いる場合、配送車両の走行実績から、包含エリアA内から包含エリアA外に配送車両が出た場合に配送地点を出発したと見なすことができる。包含エリアA外に出たということは、包含エリアAに内包されている敷地A外にも出たということを示している。そのため配達車両が例えば予定と異なる出入り口から敷地Aを出たとしても出発の検出漏れを防止できる。
また、図4のM001において、点線で示された矩形の領域であるM~Mは、地図情報において規定されたメッシュに相当する領域である。メッシュには様々な大きさの単位区画が規定されているが、本実施形態では、一辺の長さが約125mのメッシュを想定している。当該メッシュは互いに重複しないため、各配送地点はいずれか1つのメッシュに含まれる。この例において、メッシュM~Mを合わせた矩形エリアは、敷地Aを包含するエリアであり、M~Mの各領域は、敷地Aを包含する矩形エリアを分割した分割エリアに相当する。
配送車両の走行実績に基づいて、配送車両が配送地点を含むメッシュ内から当該メッシュ外に出たことが検出される場合に、当該配送地点から配送車両が出発したと判定する手法がロジックAによる出発判定である。例えば、図4のM001において配送地点は、メッシュMに含まれている。従って配送車両がメッシュMの中から外に出たことを検出した場合に、配送車両が配送地点から出発したと見なし、メッシュM外に出た時刻を出発時刻と見なすことができる。包含エリアAは分割エリアすなわちメッシュより大きい。言い換えるとメッシュは包含エリアAより小さいため、実際に配送地点から出発してから当該配送地点を含むメッシュの境界を通過するまでの時間は、配送地点から出発してから当該配送地点の敷地を包含する包含エリアAの境界を通過するまでの時間より短い。そのため、出発時刻についてはロジックAによって判定することで出発時刻の精度を高めることができる。
図3Bに示すように、本実施形態においては、M001の例外ルールとして、N個(Nは2以上の整数)の配送地点が同敷地内に存在する場合、同敷地内のN-1番目以前の配送地点(すなわち最後の配送地点以外)については、ロジックA(第1ロジック)を出発判定ロジックとして選択し、ロジックBは到着判定ロジックとして選択しない。図5のM001は、同敷地内にP~Pの4つの配送地点が含まれている例を示している(N=4)。なお矢印は訪問順を示している。4つの配送地点のうち最後に訪問する配送地点Pは、図4のM001で説明したように、ロジックB,Aの2つが出発判定ロジックとして選択され、ロジックBによって出発したことの判定が行われ、ロジックAによって出発時刻の判定が行われる。4つのうちの最後以外、すなわち、P,P,Pの出発判定については、ロジックAのみを採用する。すなわち、これらの各配送地点が含まれるメッシュ内からメッシュ外に配送車両が出た場合に出発したと判定され、メッシュ内からメッシュ外に出た時刻が出発時刻として判定される。例えば、4つのうちの1番目の配送地点であるPは、メッシュMに含まれている。従って配送車両がメッシュMの中から外に出たことを検出した場合に、配送車両が配送地点Pを出発したと見なし、メッシュM外に出た時刻を出発時刻と見なす。N-1番目以前の配送地点の出発判定は、敷地内の移動であるため、ロジックBの包含エリアを用いた判定が必要ない。N-1番目以前の配送地点の出発判定は、N-1番目以前の配送地点が含まれる分割エリア外に配送車両が出た場合に配送車両がN-1番目以前の配送地点を出発したと判定する(すなわちロジックA)ことで、実績判定精度と時刻判定精度を確保でき、ロジックBを用いた判定は選択されない。
次に、敷地内進入の必要がない配送地点の出発判定ロジックについて説明する。敷地内進入の必要がない配送地点は、例えば、都市部のコンビニエンスストア等の店舗を想定してよい。図3BのM002に示すように、敷地内進入の必要がない配送地点の出発判定ロジックとして、ロジックCが選択される。
ロジックCは、図3Cに走行距離判定と記載されているように、配送車両が到着済みの配送地点から再び移動を開始して以降の走行距離が予め決められた既定距離以上となった場合に配送地点から出発したか否かを判定するロジックである。図4のM002に示す例のように、配送地点の周囲の道路状況によっては、黒丸で示される配送地点から出発して当該配送地点からの直線距離が一定以下である範囲内で走行距離が延びる場合がある。このような場合に仮にロジックBを用いて出発判定を行うとすると、配送地点を実際に出発してから、配送地点を中心として設定された有効円の境界を跨ぐ(出発したと判定される)までのタイムラグが大きくなり、出発時刻の判定精度が低下することとなる。そのため、敷地内進入の必要がない配送地点の出発判定ロジックとしてロジックCを選択することで、出発時刻の判定精度をロジックBと比較して高くすることができる。また、敷地内進入の必要がない配送地点については、ロジックCによって出発の実績を判定することで、出発実績の検出漏れも防止できる。そのため、敷地内進入が必要ない配送地点の出発判定は、ロジックC1つで時刻判定精度と実績判定精度を確保することができる。
次に、敷地内進入の必要がある配送地点の到着判定ロジックについて説明する。図3BのM003に示すように、本実施形態において、敷地内進入の必要がある配送地点の到着判定ロジックとして、ロジックBとロジックDが選択される。
ロジックBは、図3Cに示すように、配送地点を含む敷地を包含する包含エリアを設定し、包含エリアを用いて到着を判定する手法である。すなわち、配送車両が包含エリア外から包含エリア内に移動した場合に当該配送地点に当該配送車両が到着したと判定する手法が、敷地内進入の必要がある場合のロジックBによる到着判定である。例えば図4のM003に示すように、配送車両が包含エリアA内に入ったことで到着の実績有りと判定することで、到着実績の検出漏れを防止できる可能性を高めることができる。
ロジックDは、図3Cに示すように、到着リンク上に配送車両が位置した場合に配送車両が配送地点に到着したと判定するロジックである。本実施形態において、到着リンクは、当該配送地点に向かう経路を構成するリンクのうちの最後のリンクである。敷地A内の道路の構成は着発判定システム10側では認識できない場合があり、そのため到着リンクは、例えば図4のM003に示すL01のように敷地Aの外に位置するリンクである。配送車両の位置が到着リンクL01上となった時刻が、配送地点への到着時刻と判定される。到着リンクL01がロジックBの包含エリアAの内側にある場合、到着時刻の精度がロジックBを用いた場合よりも高い。すなわちロジックBよりロジックDの方が時刻判定精度を期待できる。なお、敷地A内に進入可能な入口に接続する到着リンクが複数ある場合、それら全ての到着リンクを判定の対象としてよい。そうすることで、到着時刻の判定漏れを防止できる。
図3Bに示すように、本実施形態においては、M003の例外ルールとして、N個(Nは2以上の整数)の配送地点が同敷地内に存在する場合、制御部20は、同敷地内の2番目以降の配送地点(すなわち最初の配送地点以外)については、ロジックA(第1ロジック)を到着判定ロジックとして選択し、ロジックBおよびロジックDは到着判定ロジックとして選択しない。図5のM003は、同敷地内にP~Pの4つの配送地点が含まれている例を示している(N=4)。なお矢印は訪問順を示している。4つの配送地点のうち最初に訪問する配送地点Pは、図4のM003の例と同様に、ロジックB,Dの2つが到着判定ロジックとして選択される。すなわち、ロジックBによって到着実績の判定が行われ、ロジックDによって到着時刻の判定が行われる。4つのうちの最初以外、すなわち、P,P,Pの到着判定は、敷地内での移動を判定する必要がある。敷地内の道路の構成は着発判定システム10側では認識でいない可能性がある。そのため、2番目以降の配送地点については、ロジックAが選択される。すなわち2番目以降の各配送地点については、配送地点が含まれるメッシュ外からメッシュ内に配送車両が入った場合に到着したと判定される。また、メッシュ外からメッシュ内に入った時刻が到着時刻として判定される。例えば、4つのうちの2番目の配送地点であるPは、メッシュMに含まれている。従って配送車両の位置がメッシュMの外から中となった(この場合、メッシュMからメッシュMに入った)ことを検出した場合に、配送車両が配送地点Pに到着したと見なし、メッシュM内に入った時刻を到着時刻と見なす。2番目以降の配送地点の到着判定は、2番目以降の配送地点が含まれる分割エリア内に配送車両が入った場合に配送車両が2番目以降の配送地点に到着したと判定する(ロジックA)ことで、実績判定精度と時刻判定精度を確保できるため、制御部20はロジックBおよびロジックDを用いた判定は選択しない。
次に、敷地内進入の必要がない配送地点の到着判定ロジックについて説明する。図3BのM004に示すように、敷地内進入の必要がない配送地点の到着判定ロジックとして、M003の場合と同様に、ロジックBとロジックDが選択される。図4のM004に示すように、ロジックBによって黒丸で示される配送地点を中心とする有効円A内に入った場合に到着の実績有りと判定される。また、ロジックDにより、配送車両の現在地が到着リンクL02となった時刻が到着時刻と判定される。
このように、本実施形態において、制御部20は、ロジック選択部21bの機能により、到着判定ロジックとして、到着時刻の判定精度(時刻判定精度)が相対的に高いロジック(ロジックD)と、到着した実績の判定精度(実績判定精度)が相対的に高いロジック(ロジックB)の組み合わせを選択する。また、M003の例外については、時刻判定精度が相対的に高く実績判定精度も相対的に高いロジック(ロジックA)が1つ選択される。また、ロジック選択部21bの機能により、制御部20は、M001については、出発判定ロジックとして、出発時刻の判定精度(時刻判定精度)が相対的に高いロジック(ロジックA)と、出発した実績の判定精度(実績判定精度)が相対的に高いロジック(ロジックB)のの組み合わせを選択する。M001の例外については、時刻判定精度が相対的に高く実績判定精度も相対的に高いロジック(ロジックA)が1つ選択される。M002については、制御部20は、出発判定ロジックとして、出発時刻の判定精度(時刻判定精度)が相対的に高く出発した実績の判定精度(実績判定精度)も相対的に高いロジック(ロジックC)を1つ選択する。このように、時刻判定精度が期待できるロジックと実績判定精度が期待できるロジックとを併用すること、あるいは、1つで時刻判定精度と実績判定精度を期待できるロジックを用いることで、時刻判定精度と実績判定精度の両方を確保することができる。
また、上述したように、制御部20は、荷役のために配送地点の敷地内に進入する必要がある場合の出発判定ロジックとして(M001)、配送地点を含む敷地を包含するエリアを分割した分割エリアのうち配送地点を含む分割エリア外に配送車両が出た場合に配送車両が配送地点を出発したと判定するロジック(ロジックA)と、配送地点を含む敷地を包含する包含エリア外に配送車両が出た場合に配送車両が配送地点を出発したと判定するロジック(ロジックB)の2つを選択する。敷地内進入の必要がある配送地点の出発判定に関して、出発の実績判定精度が期待できるロジックBと、出発時刻の時刻判定精度が期待できるロジックAとを併用することにより、実績判定精度と時刻判定精度の両方を確保することができる。一方、荷役のために配送地点の敷地内に進入する必要がない場合の出発判定ロジックとして(M002)、制御部20は、配送車両が配送地点から再び移動を開始してからの走行距離が既定距離以上となった場合に配送車両が出発したと判定するロジック(ロジックC)1つを選択する。敷地内進入が必要でない配送地点の出発判定に関して、出発の実績判定精度と出発時刻の時刻判定精度の両方が期待できるロジックCを選択することにより、実績判定精度と時刻判定精度の両方を確保できる。
判定部21cは、選択された到着判定ロジックを用いて配送地点に配送車両が到着したことを判定し、選択された出発判定ロジックを用いて配送地点から配送車両が出発したことを判定する機能を制御部20に実現させる。本実施形態によれば、配送地点における荷役のための駐車態様に合わせて出発及び到着の判定ロジックを変更することができる。上述のようにして選択された判定ロジックを用いることにより、敷地内に進入する必要がある配送地点についても必要がない配送地点についての到着および出発を精度よく判定できる可能性を高めることができる。また、敷地内に複数の配送地点が存在する場合も当該配送地点についての到着および出発を精度よく判定できる可能性を高めることができる。
制御部20は、配送計画の進捗に基づいて次に判定すべき対象、すなわち次の配送地点はいずれであるか、また、次に判定するのは到着であるか出発であるかを決定し、判定を行う。そして、制御部20は、配送計画情報30bに判定した到着時刻や出発時刻を記録していくことで計画進捗情報を更新していく。
図6は、運転者端末100や運行管理者端末200表示部に表示される画面の一例である。運転者端末100や運行管理者端末200は、着発判定システム10から、計画進捗情報が更新されている配送計画情報30bを受信することができ、計画進捗情報が更新された配送計画情報30bに基づいて画面を表示する。図6に示す例においては、任意の配送計画の進捗を示す画面であり、右側に表示された地図上に配送車両の現在地、配送経路、配送地点が重畳されている。地図上において、現在地は、丸の中に黒丸が存在するアイコンによって示されている。配送経路は道路よりも太い線で示されており、グレーは走行済の部分、黒は未走行の部分を示す。数値が付された白丸は、配送地点を示しており、数値は配送順を示している。S,Eは出発地および到着地である。
また、図6の左側の画面においては、配送地点が上方から下方に向けて配送順に従って並べられることによって配送順が模式的に示されている。この画面においても、丸の中に黒丸が存在するアイコンは現在地を示し、グレーの線は走行済の配送経路、黒の線は未走行の配送経路を模式的に示している。また、数値が付された白丸は配送地点を示し、数値は配送順を示している。配送地点には、配送地点の名称が対応付けられている。
当該左側の画面においては、配送地点に対して到着予定時刻と出発予定時刻とが対応付けられて示されている。到着予定時刻と出発予定時刻は、配送経路を示す線の左側に示されている。すなわち、配送経路においては、数値が付された白丸の上下にも白丸が付されており、上方の白丸は到着、下方の白丸は出発を模式的に示す。従って、例えば、配送順1番目の配送地点11への到着予定時刻は7:00、出発予定時刻は7:10である。
さらに、配送車両が配送地点に到着し、また、配送地点から出発した場合には、当該画面にその時刻が表示される。図6の左側に示す画面では、配送経路を示す線の右側に到着時刻、出発時刻が示される。従って、例えば、配送順1番目の配送地点11への到着時刻は7:01であり、到着予定時刻より1分遅れている。また、配送順1番目の配送地点11からの出発時刻は7:10であり、出発予定時刻である7:10と一致している。図6示す画面において、現在地は1番目の配送地点と2番目の配送地点との間であるため、配送順2番目の配送地点12への到着時刻や配送地点12からの出発時刻は表示されていない。
このように、図6に示すような画面が運行管理者端末200においても表示される。運行管理者は、精度の高い計画進捗情報を閲覧することができ、運転者の労務管理に役立てることができる。
(2)着発判定処理:
次に、制御部20が実行する着発判定処理を、図7を参照しながら説明する。なお、走行実績情報30aは、各運転者端末100から送信された情報によって所定のタイミングで更新される。着発判定処理は、配送計画が実行開始されると開始され、タイマーによって所定の間隔で繰り返し実行される。走行実績情報30aの更新と着発判定処理とは同期しておらず、両者は独立したタイミングで実行される。
着発判定処理が開始されると、制御部20は、配送計画情報30bを取得する(ステップS100)。複数の配送計画が並行して実行される場合、制御部20は、複数の便のそれぞれについての配送計画情報を取得する。続いて制御部20は、タイマーを発動させる(ステップS105)。所定時間Tが経過する度に、ステップS105~S125を実行するように、制御部20は所定時間Tを計測するタイマーのカウントを開始させる。複数の便についてそれぞれ着発判定を行う場合、制御部20は、ステップS110からステップS115を便数分繰り返す。
ステップS105に続いて、制御部20は、配送地点情報30cを参照し、次に判定するロジックを選択する(ステップS110)。すなわち、配送計画情報30bを参照し、着発判定の対象の便の進捗に基づいて、次に判定する配送地点を特定し、特定した配送地点の配送地点情報30cを取得する。例えば、図2の便1001の場合、地点P101の出発までを判定し終えているため、制御部20は、次に地点P102への到着を判定すべきと見なす。そして、制御部20は、地点P102の配送地点情報30c(敷地情報、敷地グループ)を取得する。さらに、制御部20は、ロジック情報30dを参照し、次に判定する地点の敷地情報や敷地グループと、到着/出発の区別に基づいて(図3Bを参照)、ロジックを選択する。
続いて、制御部20は、選択したロジックで着発判定を行う(ステップS115)。すなわち制御部20は、配送車両の走行実績情報30aを取得し、配送車両の走行実績および選択ロジックに基づいて、到着判定または出発判定を行う。配送車両の走行実績から判定対象の地点への到着実績有り(または出発実績有り)と判定でき、また、到着時刻(または出発時刻)を判定できた場合に、制御部20は、配送計画情報30bの該当の地点の到着時刻(または出発時刻)に時刻を記録することで進捗を更新する。ステップS105~S125はタイマーにより周期的に繰り返し実行される。到着実績(または出発実績)有りと判定されず、到着時刻(または出発時刻)が判定されない周期では、配送計画情報30bに到着時刻(または出発時刻)は記録されず、次の周期で同地点についての到着判定(または出発判定)が再び行われる。なお、例えばある地点の到着判定として2つのロジックを用いる場合、必ずしも同じ処理周期で両方のロジックにおいて到着したと判定されない場合がある。具体的には例えば、実績判定精度が相対的に高いロジックで先に到着したと判定した場合、当該ロジックで判定された到着時刻を一旦配送計画情報30bに記録し、その後の周期で時刻判定精度が相対的に高いロジックで到着したと判定された場合、時刻判定精度が相対的に高いロジックによる到着時刻に配送計画情報30bに記録済みの到着時刻を書き換える。
続いて、制御部20は、全ての便が判定済みであるか否かを判定し(ステップS120)、判定済みでない場合はステップS110に戻り、同周期で未判定の便について着発判定を行う。ステップS120において判定済みであると判定した場合、制御部20は、タイマーによるウェイト時間が経過するまで待機する(ステップS125)。ステップS125において所定時間Tが経過したと判定した場合、制御部20は、ステップS105に戻り、次の周期のステップS105~S125の処理を行う。
(3)他の実施形態:
以上の実施形態は本発明を実施するための一例であり、他にも種々の実施形態を採用可能である。例えば、上述の実施形態を構成する各システムは、より少ない装置で構成されても良い。このような例としては、図1に示す少なくとも1台の装置が、他の1台以上の装置と同一の装置で構成される例が挙げられる。例えば、着発判定システム10と運行管理者端末200とが一体の装置で構成されていても良いし、着発判定システム10と運転者端末100とが一体の装置で構成されても良い。着発判定システム10の一部の機能が運行管理者端末200や運転者端末100で実現されても良い。例えば、到着時刻や出発時刻は、着発判定システム10ではなく運転者端末100で特定されても良い。さらに、図1に示すシステムがより多数のシステムで構成されても良い。例えば、着発判定システム10の少なくとも一部の機能がクラウドサーバで構成されても良い。
また、着発判定システム10を構成する各部(配送地点情報取得部21a、ロジック選択部21b、判定部21c)の少なくとも一部が複数の装置に分かれて存在していても良い。また、上述の実施形態の一部の構成が省略される構成や、処理が変動または省略される構成も想定し得る。また、配送地点または他の施設において荷物の荷積み、集荷のいずれか一方が行われてもよいし、双方が行われてもよい。
出発判定ロジックや到着判定ロジックに用いられるロジックは、上記実施形態で挙げたもの以外であってもよい。例えば、敷地内に進入する必要がある配送地点の出発判定ロジックとして、当該配送地点に到着したと判定された後に、敷地と接続するリンク(出発リンク)と配送車両がマッチングした場合に、出発したと判定するロジックを採用してもよい。上述したロジック以外の様々なロジックについて期待できる精度を判別し、実績判定精度が相対的に高いロジックと時刻判定精度が相対的に高いロジックとを併用するように構成されることが望ましい。
また、包含エリアは分割エリアより大きく設定されればよい。敷地を少なくとも一部含む分割エリアの集合体より包含エリアの方が大きく設定される。例えば、図5のM001に示すように、メッシュM,M,M,Mの集合エリアが包含エリアAの内側に存在するように包含エリアAが設定される。分割エリアは、配送地点を含む敷地を包含するエリアを分割した領域であればよく、メッシュを利用する以外にも例えば、単に敷地の形状を分割して分割エリアを設定してもよい。敷地の形状を分割して分割エリアを設定する場合、包含エリアは敷地よりもさらに大きく設定されればよい。分割エリアは互いに重複せずに隙間無く配置されればよく、その形状は正方形や矩形に限定されない。分割エリアは全て同じ形状やサイズでなくてもよい。なお、分割エリアとしてメッシュが利用される場合であって、同一のメッシュに2以上の配送地点が含まれる場合、1メッシュに含まれる配送地点が1個以下となるようにメッシュサイズが選択されることが好ましい。
また、上記実施形態では、図4のM001に示すように、配送地点が敷地内に1個存在しており、当該配送地点における荷役のために敷地内に進入する必要がある場合の出発判定に、メッシュを分割エリアとしてロジックAを選択することを説明したが、配送地点が敷地内に1個の場合は、ロジックAの代わりに敷地A内から敷地A外に出た場合に出発したと見なすロジックを採用してもよい。
さらに、本発明の手法は、プログラムや方法としても適用可能である。また、以上のようなシステム、プログラム、方法は、単独の装置として実現される場合もあれば、車両に備えられる各部と共有の部品を利用して実現される場合もあり、各種の態様を含むものである。また、一部がソフトウェアであり一部がハードウェアであったりするなど、適宜、変更可能である。さらに、システムを制御するプログラムの記録媒体としても発明は成立する。むろん、そのプログラムの記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし半導体メモリであってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。
10…着発判定システム、11…配送地点、12…配送地点、20…制御部、21…着発判定プログラム、21a…配送地点情報取得部、21b…ロジック選択部、21c…判定部、30…記録媒体、30a…走行実績情報、30b…配送計画情報、30c…配送地点情報、30d…ロジック情報、40…通信部、100…運転者端末、120…制御部、130…記録媒体、130a…配送計画情報、130b…地図情報、140…通信部、141…GNSS受信部、142…UI部、200…運行管理者端末、220…制御部、230…記録媒体、240…通信部、242…UI部、L01,L02…到着リンク、M,M,M,M…メッシュ(分割エリア)、A…敷地、A…包含エリア、A…有効円

Claims (5)

  1. 配送計画に含まれる配送地点の位置と、前記配送地点において荷役のために前記配送地点の敷地内に進入する必要があるか否かを示す敷地情報と、を取得する配送地点情報取得部と、
    前記敷地情報に基づいて、前記配送地点における1以上の到着判定ロジックと1以上の出発判定ロジックとを、複数の前記到着判定ロジックおよび複数の前記出発判定ロジックの中から選択するロジック選択部と、
    選択された前記到着判定ロジックを用いて前記配送地点に配送車両が到着したことを判定し、選択された前記出発判定ロジックを用いて前記配送地点から前記配送車両が出発したことを判定する判定部と、
    を備える着発判定システム。
  2. 前記配送地点には、前記配送計画における訪問順が決められており、
    前記配送計画においてN個(Nは2以上の整数)の前記配送地点が同敷地内に含まれており荷役のために敷地内に進入する必要がある場合、前記同敷地内の2番目以降の前記配送地点については第1ロジックが前記到着判定ロジックとして選択され、前記同敷地内のN-1番目以前の前記配送地点については前記第1ロジックが前記出発判定ロジックとして選択され、
    前記第1ロジックは、複数の前記配送地点を含む敷地を包含するエリアを分割した分割エリアのうち2番目以降の前記配送地点が含まれる前記分割エリア内に前記配送車両が入った場合に前記配送車両が2番目以降の前記配送地点に到着したと判定し、N-1番目以前の前記配送地点が含まれる前記分割エリア内から前記配送車両が出た場合にN-1番目以前の前記配送地点から前記配送車両が出発したと判定する判定ロジックである、
    請求項1に記載の着発判定システム。
  3. 前記ロジック選択部においては、
    前記到着判定ロジックとして、到着時刻の判定精度が相対的に高いロジックと到着した実績の判定精度が相対的に高いロジックの組み合わせ、または、到着時刻の判定精度が相対的に高く到着した実績の判定精度も相対的に高いロジック、のいずれかが選択され、
    前記出発判定ロジックとして、出発時刻の判定精度が相対的に高いロジックと出発した実績の判定精度が相対的に高いロジックの組み合わせ、または、出発時刻の判定精度が相対的に高く出発した実績の判定精度も想定的に高いロジック、のいずれかが選択される、
    請求項1に記載の着発判定システム。
  4. 前記ロジック選択部においては、
    荷役のために前記配送地点の敷地内に進入する必要がある場合の前記出発判定ロジックとして、前記配送地点を含む敷地を包含するエリアを分割した分割エリアのうち前記配送地点を含む前記分割エリア外に前記配送車両が出た場合に前記配送車両が前記配送地点を出発したと判定するロジックと、前記配送地点を含む敷地を包含する包含エリア外に前記配送車両が出た場合に前記配送車両が前記配送地点を出発したと判定するロジックの2つが選択され、
    荷役のために前記配送地点の敷地内に進入する必要がない場合の前記出発判定ロジックとして、前記配送車両が前記配送地点から再び移動を開始してからの走行距離が既定距離以上となった場合に前記配送車両が出発したと判定するロジック1つが選択される、
    請求項1に記載の着発判定システム。
  5. 前記包含エリアは前記分割エリアより大きい、
    請求項4に記載の着発判定システム。
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