JP2024036045A - 部品交換方法及び電源回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】直流電源供給装置と負荷との間の電源供給線に設けられた部品を交換する場合でも、負荷への電源供給を継続させる。
【解決手段】電池パック10は、直流電源を負荷40に対して供給する直流電源供給装置である。負荷40への電源供給ラインの途中には、ヒューズ20が設けられている。負荷40への電源供給ライン上には交換対象の部品であるヒューズ20の前後の電路を遮断するためのヒューズブレーカ31、32が設けられている。保守用ボックス装置60は、交換対象の部品であるヒューズ20と並列に接続されることにより負荷40への電源供給を継続させるために電源供給ラインとの間で3極ブレーカ70を介してコネクタにより脱着可能に構成されている。
【選択図】図4
【解決手段】電池パック10は、直流電源を負荷40に対して供給する直流電源供給装置である。負荷40への電源供給ラインの途中には、ヒューズ20が設けられている。負荷40への電源供給ライン上には交換対象の部品であるヒューズ20の前後の電路を遮断するためのヒューズブレーカ31、32が設けられている。保守用ボックス装置60は、交換対象の部品であるヒューズ20と並列に接続されることにより負荷40への電源供給を継続させるために電源供給ラインとの間で3極ブレーカ70を介してコネクタにより脱着可能に構成されている。
【選択図】図4
Description
本発明は、部品交換方法及び電源回路に関する。
直流電源供給装置から負荷に対して直流電源を供給する際に、直流電源供給装置と負荷の間の電源供給線にヒューズ素子等の部品を設けて負荷に異常電流が流れることを防いで電池の故障を防止するような回路構成が用いられる場合がある。そして、ヒューズ素子等の部品には耐用年数が決められている場合があり、経年劣化等による不具合の発生を防止するために定期交換が必要な場合がある。
ここで、電源供給線上に設けられた部品を交換する場合には、通常では、直流電源供給装置から負荷への電源供給を一旦停止しなければならない。しかし、負荷の種類によっては、負荷への電源供給を停止することはできず電源供給を継続することが要求される場合がある。
このような部品交換を不要にする技術として、例えば特許文献1に開示されたような技術が存在する。この特許文献1には、ヒューズ交換を不要にして、障害復帰後も回路を動作させるようにした保護回路が開示されている。
しかし、上記で説明した特許文献1記載の技術では、ヒューズの代わりに過電流・加熱保護素子を用いて負荷回路に流れる異常電流を遮断するようにしているため、この過電流・加熱保護素子を経年劣化等により交換しなければならなくなるといずれにしろ負荷回路への電源供給を遮断せざると得ない。
本発明の目的は、直流電源供給装置と負荷との間の電源供給線に設けられた部品を交換する場合でも、負荷への電源供給を継続させることが可能な部品交換方法及び電源回路を提供することである。
本発明の第1態様の部品交換方法は、直流電源供給装置と負荷との間の電源供給線に設けられた部品を交換するための部品交換方法であって、
交換対象の部品と並列に接続されることにより前記負荷への電源供給を継続させるために電源供給線との間で第1の遮断器を介して脱着可能に構成されたバイパス装置の前記遮断器を開状態とする工程と、
前記バイパス装置を、交換対象の部品と、当該部品の前後の電路を遮断するための第2の遮断器とを含む回路と並列に接続する工程と、
前記バイパス装置の前記第1の遮断器を閉状態とする工程と、
前記第2の遮断器を開状態とする工程と、
交換対象の部品を別の部品と交換する工程と、
前記第2の遮断器を閉状態とする工程と、
前記バイパス装置の前記第1の遮断器を開状態とする工程と、
前記バイパス装置を前記電源供給線から取り外す工程とを備えている。
交換対象の部品と並列に接続されることにより前記負荷への電源供給を継続させるために電源供給線との間で第1の遮断器を介して脱着可能に構成されたバイパス装置の前記遮断器を開状態とする工程と、
前記バイパス装置を、交換対象の部品と、当該部品の前後の電路を遮断するための第2の遮断器とを含む回路と並列に接続する工程と、
前記バイパス装置の前記第1の遮断器を閉状態とする工程と、
前記第2の遮断器を開状態とする工程と、
交換対象の部品を別の部品と交換する工程と、
前記第2の遮断器を閉状態とする工程と、
前記バイパス装置の前記第1の遮断器を開状態とする工程と、
前記バイパス装置を前記電源供給線から取り外す工程とを備えている。
また、本発明の第2態様の部品交換方法は、交換対象の前記部品が、設定された値以上の電流が流れることにより溶断するヒューズであり、
前記バイパス装置には少なくとも1つのヒューズが含まれる。
前記バイパス装置には少なくとも1つのヒューズが含まれる。
また、本発明の第3態様の部品交換方法は、前記第2の遮断器が、交換対象の前記部品の前後に加えて前記負荷とグランド線との間を連動して遮断可能な3極構成のブレーカであり、
前記第1の遮断器が、前記バイパス装置が前記電源供給線に接続された際に、前記電源供給線との間に加えて前記負荷とグランド線との間の接続状態を切り替え可能に構成された3極構成のブレーカである。
前記第1の遮断器が、前記バイパス装置が前記電源供給線に接続された際に、前記電源供給線との間に加えて前記負荷とグランド線との間の接続状態を切り替え可能に構成された3極構成のブレーカである。
さらに、本発明の第4態様の電源回路は、負荷に対して直流電源を供給する直流電源供給装置と、
前記直流電源供給装置と前記負荷との間の電源供給線に設けられた交換対象の部品と、
交換対象の部品と並列に接続されることにより前記負荷への電源供給を継続させるために電源供給線との間で第1の遮断器を介して脱着可能に構成されたバイパス装置と、
交換対象の前記部品の前後の電路を遮断するための第2の遮断器とを備えている。
前記直流電源供給装置と前記負荷との間の電源供給線に設けられた交換対象の部品と、
交換対象の部品と並列に接続されることにより前記負荷への電源供給を継続させるために電源供給線との間で第1の遮断器を介して脱着可能に構成されたバイパス装置と、
交換対象の前記部品の前後の電路を遮断するための第2の遮断器とを備えている。
また、本発明の第5態様の電源回路は、交換対象の前記部品が、設定された値以上の電流が流れることにより溶断するヒューズであり、
前記バイパス装置には少なくとも1つのヒューズが含まれる。
前記バイパス装置には少なくとも1つのヒューズが含まれる。
また、本発明の第6態様の電源回路は、前記第2の遮断器が、交換対象の前記部品の前後に加えて前記負荷とグランド線との間を連動して遮断可能な3極構成のブレーカであり、
前記第1の遮断器が、前記バイパス装置が前記電源供給線に接続された際に、前記電源供給線との間に加えて前記負荷とグランド線との間の接続状態を切り替え可能に構成された3極構成のブレーカである。
前記第1の遮断器が、前記バイパス装置が前記電源供給線に接続された際に、前記電源供給線との間に加えて前記負荷とグランド線との間の接続状態を切り替え可能に構成された3極構成のブレーカである。
本発明によれば、直流電源供給装置と負荷との間の電源供給線に設けられた部品を交換する場合でも、負荷への電源供給を継続させることが可能となる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態の電源供給システムの回路構成を示す図である。
本実施形態における電源供給システムでは、電池パック10から供給される直流電源を複数の負荷40に供給するような構成となっている。具体的には、本実施形態の電源供給システムでは、電池パック10、蓄電池ブレーカ13、ヒューズ20、ヒューズブレーカ31~33により電源回路が構成されており、この電源回路により負荷40への電源供給が行われている。
ここで、電池パック10は、リチウムイオン電池11とヒューズ12とから構成されていて、例えば48V、100Vのような電圧の直流電源を負荷40に対してそれぞれ供給する直流電源供給装置である。ヒューズ12は、電池パック10に内蔵された回路保護素子であり、設定された値以上の電流が流れることにより溶断するよう構成されている。
しかし、図1に示したような電源供給システムでは、1つの電池パック10から複数の負荷40に対して直流電源を供給しているため、ある負荷40において短絡事故等が発生した場合に、ヒューズ12が溶断したのでは全ての負荷40に対する直流電源の供給が停止してしまう。
そのため、図1に示した電源供給システムでは、負荷40のそれぞれに対してヒューズ20を設けるようにして、ある負荷40において短絡事故等が発生した場合でも、全ての負荷40に対する直流電源の供給が停止しないようにしている。
なお、図1では、負荷40のそれぞれに対する電源供給ライン(電源供給線)上において同様な回路が構成されているが、以下の説明においてはある1つの負荷40に関する回路構成のみを用いて説明するものとする。
この図1に示した電源供給システムでは、腐食等の経年劣化による弊害を防止するためヒューズ20の定期交換が必要となる。そのため、例えば予め設定された数年毎にヒューズ20の定期交換が行われる。
しかし、供給された直流電源により動作する負荷40が例えば、ビルのセキュリティシステムのようなものである場合、例えヒューズ20を交換する場合でも負荷40への電源供給を中断することが許されない場合がある。
そこで、本実施形態の電源供給システムでは、下記で説明するような部品交換方法を用いることにより、電池パック10と負荷40との間の電源供給ラインに設けられたヒューズ20を交換する場合でも、負荷40への電源供給を継続させるようにしている。つまり、本実施形態における部品交換方法により、負荷40への電源供給を中断することなく、電池パック10と負荷40との間の電源供給ラインに設けられたヒューズ20を交換可能としている。
図1に示した電源供給システムでは、電池パック10からの直流電源は蓄電池ブレーカ13を介して、各負荷40への電源供給ラインに直流電源を供給している。
電池パック10と負荷40との間の電源供給ラインにはそれぞれヒューズ20が設けられている。このヒューズ20は警報機能付きのヒューズであってもよいし、警報機能が付いていないヒューズであってもよい。以下においては、このヒューズ20が、交換対象の部品である場合について説明する。そして、各負荷40への電源供給ライン上には交換対象の部品であるヒューズ20の前後の電路を遮断するためのヒューズブレーカ(遮断器)31、32がそれぞれ設けられている。
さらに、負荷40とグランドライン(グランド線)との間には、負荷ブレーカ33がそれぞれ設けられている。
なお、負荷40への電源供給を中断することなくヒューズ20を交換可能とするために、ヒューズブレーカ31の電池パック10側にはコネクタ接続部51が設けられ、ヒューズブレーカ32の負荷40側にはコネクタ接続部52が設けられている。さらに、負荷40と負荷ブレーカ33との間にはコネクタ接続部53が設けられ、負荷ブレーカ33とグランドラインとの間にはコネクタ接続部54が設けられている。このコネクタ接続部51~54の利用方法については後述する。
ここで、2つのヒューズブレーカ31、32と、負荷ブレーカ33は、実際には図2に示すように1つの3極ブレーカ30により構成されている。図2は、ある1つの負荷周辺の回路構成を説明するための図である。ここで、3極ブレーカ30とは、極数が3のブレーカであることを意味する。ここで、極数とは、配線を接続可能な電極(端子)の数を意味し、極数が3のブレーカであれば、3つの配線の電流を遮断可能な構成であることを意味する。
3極ブレーカ30を構成する2つのヒューズブレーカ31、32と負荷ブレーカ33は、オープン状態(開状態)とクローズ状態(閉状態との間を連動して切り替える可能に構成されている。
つまり、図2に示すように3極ブレーカ30は、交換対象の部品であるヒューズ20の前後の電路に加えて、負荷40とグランドラインとの間を連動して遮断可能な3極構成のブレーカとなっている。
次に、負荷40への電源供給を中断することなくヒューズ20を交換する際に用いる保守用ボックス装置60の回路構成を図3に示す。
保守用ボックス装置60は、3極ブレーカ70と、ヒューズ80とから構成されている。3極ブレーカ70は、2つのヒューズブレーカ71、72と、負荷ブレーカ73とにより構成されている。
なお、本実施形態では、交換対象の部品が、設定された値以上の電流が流れることにより溶断するヒューズ20である。そのため、保守用ボックス装置60には、少なくとも1つのヒューズ80が含まれている。このように保守用ボックス装置60にヒューズ80が含まれているのは、ヒューズ20の交換の際においても負荷40に異常電流が流れることを防ぐためである。なお、ヒューズ80は、交換対象のヒューズ20と同程度の定格電流が設定されたものとなっている。
そして、保守用ボックス装置60は、交換対象の部品であるヒューズ20と並列に接続されることにより負荷40への電源供給を継続させるために電源供給ラインとの間で3極ブレーカ70を介してコネクタにより脱着可能に構成されたバイパス装置である。
3極ブレーカ70は、保守用ボックス装置60が電源供給ラインに接続された際に、電源供給ラインと保守用ボックス装置60との間に加えて負荷40とグランド線との間の接続状態を切り替え可能に構成された3極構成のブレーカである。
3極ブレーカ70は、保守用ボックス装置60が電源供給ラインに接続された際に、電源供給ラインと保守用ボックス装置60との間に加えて負荷40とグランド線との間の接続状態を切り替え可能に構成された3極構成のブレーカである。
ヒューズ20を交換するために、図3に示した保守用ボックス装置60を本実施形態における電源供給システムに接続した状態を図4に示す。保守用ボックス装置60は、例えば、4ピンのコネクタによりコネクタ接続部51~54に対して図4に示すように接続される。
そして、保守用ボックス装置60を電源供給システムに接続した状態における、ヒューズブレーカ31、32、負荷ブレーカ33、ヒューズ20と、ヒューズブレーカ71、72、負荷ブレーカ73、ヒューズ80との接続関係を図5に示す。
図5を参照すると、ヒューズブレーカ31、32とヒューズ20とが直列に接続された回路と、ヒューズブレーカ71、72とヒューズ80とが直列に接続された回路とが、並列に接続されているのが分かる。また、負荷ブレーカ33と負荷ブレーカ73とが並列に接続されているのが分かる。
ここで、本実施形態における部品交換方法は、直流電源供給装置である電池パック10と負荷40との間の電源供給ラインに設けられたヒューズ20を交換するための部品交換方法であって、下記のような工程を備えている。
(1)保守用ボックス装置60の3極ブレーカ70をオープン状態(開状態)とする。
(2)保守用ボックス装置60を、交換対象の部品であるヒューズ20と3極ブレーカ30とを含む回路と並列に接続する。
(3)保守用ボックス装置60の3極ブレーカ70をクローズ状態(閉状態)とする。
(4)3極ブレーカ30をオープン状態とする。
(5)ヒューズ20を別の部品と交換する。
(6)3極ブレーカ30をクローズ状態とする。
(7)保守用ボックス装置60の3極ブレーカ70をオープン状態とする。
(8)保守用ボックス装置60を電源供給ラインから取り外す。
(2)保守用ボックス装置60を、交換対象の部品であるヒューズ20と3極ブレーカ30とを含む回路と並列に接続する。
(3)保守用ボックス装置60の3極ブレーカ70をクローズ状態(閉状態)とする。
(4)3極ブレーカ30をオープン状態とする。
(5)ヒューズ20を別の部品と交換する。
(6)3極ブレーカ30をクローズ状態とする。
(7)保守用ボックス装置60の3極ブレーカ70をオープン状態とする。
(8)保守用ボックス装置60を電源供給ラインから取り外す。
次に、上記で説明した本実施形態における部品交換方法の各工程について順次説明する。
(1)先ず、保守用ボックス装置60の3極ブレーカ70をオープン状態とし、(2)保守用ボックス装置60を、交換対象の部品であるヒューズ20と、ヒューズ20の前後の電路を遮断するためのヒューズブレーカ31、32とを含む回路と並列に接続する。
このようにして保守用ボックス装置60が接続された状態の回路構成は図4に示した状態となる。つまり、3極ブレーカ30はクローズ状態で、3極ブレーカ70はオープン状態となっている。
(3)次に、保守用ボックス装置60の3極ブレーカをオープン状態からクローズ状態とする。このような状態における回路図を図6に示す。
(4)次に、3極ブレーカ30をクローズ状態からオープン状態とする。このような状態における回路図を図7に示す。図7に示した回路図を参照すると、3極ブレーカ30がオープン状態となったことによりヒューズ20の両端には電圧が印加されていない状態となっているのが分かる。
(5)次に、図8に示すように、ヒューズ20を別の部品であるヒューズ20Aと交換する。例えばヒューズ20がボルトにより固定されるような構成の場合には、ボルトを外してヒューズ20Aに交換してボルトを締めて固定することになる。なお、ヒューズ20を差し込み式のヒューズとすれば、ボルトを緩めたり締めたりする時間が不要となり交換時間を短縮することが可能となる。上述したように3極ブレーカ30がオープン状態となったことによりヒューズ20の両端には電圧が印加されていないため、活線作業を行うことなくヒューズ20の交換作業を実行することができる。ここで、活線作業とは電流が流れている状態、又は電圧が印加されている状態で部品等の脱着または装着を行うような作業を意味する。
(6)そして、ヒューズ20をヒューズ20Aに交換した後に、3極ブレーカ30をオープン状態からクローズ状態とする。このような状態における回路図を図9に示す。3極ブレーカ30がクローズ状態となったことにより、ヒューズ20Aは電池パック10と負荷40との間で接続状態となる。
(7)その後、保守用ボックス装置60の3極ブレーカ70をクローズ状態からオープン状態とする。このような状態における回路図を図10に示す。図10を参照すると、3極ブレーカ70がオープン状態となったことにより、保守用ボックス装置60内のヒューズ80は電源供給ラインと非接続状態となり電流が流れていない状態になる。つまり、電池パック10から負荷40に流れる全ての電流はヒューズ20A経由となる。
(8)その後、図11に示すように、保守用ボックス装置60を電源供給ラインから取り外す。
上記で説明した工程(1)~(8)を実施することにより、ヒューズ20をヒューズ20Aに交換する作業が完了する。
なお、本実施形態における電源供給システムでは、予め設定しておいたコネクタ接続部51~54と接続されたコネクタを設けておくことにより、このコネクタと保守用ボックス装置60とを接続するだけで保守用ボックス装置60を簡単に接続できるようにしている。また、本実施形態における電源供給システムでは、電源回路側に3極ブレーカ30を設け、保守用ボックス装置60にも、3極ブレーカ30と並列に接続される3極ブレーカ70が設けられており、1回のブレーカ操作だけでオープン状態とクローズ状態の切り替えを行うことができるような構成となっている。
そのため、本実施形態の部品交換方法によれば、電池パック10と負荷40との間の電源供給ラインに設けられたヒューズ20等の部品を交換する場合でも、少ない操作で、かつ短時間で負荷40への電源供給を継続させながら部品交換を実施することができる。
なお、上記では電源回路において3極構成のブレーカを用いている場合について説明したが、2極構成のブレーカを用いた電源回路においても同様な部品交換方法を実現することができる。このような2極構成のブレーカを用いた電源回路における部品交換方法について図12を参照して説明する。
図12に示した電源供給システムでは、ヒューズ20の前後の電路の開閉を行うために2極ブレーカ91が設けられ、負荷40の前後の電路の開閉を行うために2極ブレーカ92が設けられている。
そのため、このような電源回路においてヒューズ20の交換作業を行う際には、図12に示されているような保守用ボックス装置100を用いる。保守用ボックス装置100には、2極ブレーカ93とヒューズ80とが設けられており、コネクタ接続部55、56を介して、2極ブレーカ91とヒューズ20の回路と並列に接続されるような構成となっている。
この図12に示したような回路構成の場合には、2極ブレーカ92は常時クローズ状態として、下記のような工程により部品交換が行われる。
(1)保守用ボックス装置100の2極ブレーカ93をオープン状態とする。
(2)保守用ボックス装置100を、交換対象の部品であるヒューズ20と、ヒューズ20の前後の電路を遮断するための2極ブレーカ91とを含む回路と並列に接続する。
(3)保守用ボックス装置100の2極ブレーカ93をクローズ状態とする。
(4)2極ブレーカ91をオープン状態とする。
(5)ヒューズ20を別の部品と交換する。
(6)2極ブレーカ91をクローズ状態とする。
(7)保守用ボックス装置100の2極ブレーカ93をオープン状態とする。
(8)保守用ボックス装置100を電源供給ラインから取り外す。
ただし、図12に示されたような電源回路構成では、2つの2極ブレーカ91、92が必要となり、図4に示したような1つの3極ブレーカ30のみで済む電源回路構成よりも部品点数の増加、コストアップ等の不利益が発生する。
(2)保守用ボックス装置100を、交換対象の部品であるヒューズ20と、ヒューズ20の前後の電路を遮断するための2極ブレーカ91とを含む回路と並列に接続する。
(3)保守用ボックス装置100の2極ブレーカ93をクローズ状態とする。
(4)2極ブレーカ91をオープン状態とする。
(5)ヒューズ20を別の部品と交換する。
(6)2極ブレーカ91をクローズ状態とする。
(7)保守用ボックス装置100の2極ブレーカ93をオープン状態とする。
(8)保守用ボックス装置100を電源供給ラインから取り外す。
ただし、図12に示されたような電源回路構成では、2つの2極ブレーカ91、92が必要となり、図4に示したような1つの3極ブレーカ30のみで済む電源回路構成よりも部品点数の増加、コストアップ等の不利益が発生する。
[変形例]
上記実施形態では、交換対象の部品がヒューズである場合を用いて説明したが、本発明はこのような場合に限定されるものではなく、直流電源供給装置と負荷との間の電源供給ラインに設けられた他の部品、例えば、DC/DCコンバータ、切替スイッチ等の各種部品を交換するような場合でも同様に適用可能である。
上記実施形態では、交換対象の部品がヒューズである場合を用いて説明したが、本発明はこのような場合に限定されるものではなく、直流電源供給装置と負荷との間の電源供給ラインに設けられた他の部品、例えば、DC/DCコンバータ、切替スイッチ等の各種部品を交換するような場合でも同様に適用可能である。
また、上記実施形態では、ブレーカ(遮断器)を用いて電路の開閉を行う場合について説明したが、本発明はこのような場合に限定されるものではなく、スイッチ等の開閉器を用いて電路の開閉を行ってヒューズ素子等の部品の交換を行う場合でも本発明を同様に適用することができるものである。
10 電池パック
11 リチウムイオン電池
12 ヒューズ
13 蓄電池ブレーカ
20、20A ヒューズ
30 3極ブレーカ
31、32 ヒューズブレーカ
33 負荷ブレーカ
40 負荷
51~56 コネクタ接続部
60 保守用ボックス装置
70 3極ブレーカ
71、72 ヒューズブレーカ
73 負荷ブレーカ
80 ヒューズ
91~93 2極ブレーカ
100 保守用ボックス装置
11 リチウムイオン電池
12 ヒューズ
13 蓄電池ブレーカ
20、20A ヒューズ
30 3極ブレーカ
31、32 ヒューズブレーカ
33 負荷ブレーカ
40 負荷
51~56 コネクタ接続部
60 保守用ボックス装置
70 3極ブレーカ
71、72 ヒューズブレーカ
73 負荷ブレーカ
80 ヒューズ
91~93 2極ブレーカ
100 保守用ボックス装置
Claims (6)
- 直流電源供給装置と負荷との間の電源供給線に設けられた部品を交換するための部品交換方法であって、
交換対象の部品と並列に接続されることにより前記負荷への電源供給を継続させるために電源供給線との間で第1の遮断器を介して脱着可能に構成されたバイパス装置の前記遮断器を開状態とする工程と、
前記バイパス装置を、交換対象の部品と、当該部品の前後の電路を遮断するための第2の遮断器とを含む回路と並列に接続する工程と、
前記バイパス装置の前記第1の遮断器を閉状態とする工程と、
前記第2の遮断器を開状態とする工程と、
交換対象の部品を別の部品と交換する工程と、
前記第2の遮断器を閉状態とする工程と、
前記バイパス装置の前記第1の遮断器を開状態とする工程と、
前記バイパス装置を前記電源供給線から取り外す工程と、
を備えた部品交換方法。 - 交換対象の前記部品が、設定された値以上の電流が流れることにより溶断するヒューズであり、
前記バイパス装置には少なくとも1つのヒューズが含まれる、
請求項1記載の部品交換方法。 - 前記第2の遮断器は、交換対象の前記部品の前後に加えて前記負荷とグランド線との間を連動して遮断可能な3極構成のブレーカであり、
前記第1の遮断器は、前記バイパス装置が前記電源供給線に接続された際に、前記電源供給線との間に加えて前記負荷とグランド線との間の接続状態を切り替え可能に構成された3極構成のブレーカである、
請求項1記載の部品交換方法。 - 負荷に対して直流電源を供給する直流電源供給装置と、
前記直流電源供給装置と前記負荷との間の電源供給線に設けられた交換対象の部品と、
交換対象の部品と並列に接続されることにより前記負荷への電源供給を継続させるために電源供給線との間で第1の遮断器を介して脱着可能に構成されたバイパス装置と、
交換対象の前記部品の前後の電路を遮断するための第2の遮断器と、
を備えた電源回路。 - 交換対象の前記部品が、設定された値以上の電流が流れることにより溶断するヒューズであり、
前記バイパス装置には少なくとも1つのヒューズが含まれる、
請求項4記載の電源回路。 - 前記第2の遮断器は、交換対象の前記部品の前後に加えて前記負荷とグランド線との間を連動して遮断可能な3極構成のブレーカであり、
前記第1の遮断器は、前記バイパス装置が前記電源供給線に接続された際に、前記電源供給線との間に加えて前記負荷とグランド線との間の接続状態を切り替え可能に構成された3極構成のブレーカである、
請求項4記載の電源回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022140754A JP2024036045A (ja) | 2022-09-05 | 2022-09-05 | 部品交換方法及び電源回路 |
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ID=90198357
Family Applications (1)
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JP (1) | JP2024036045A (ja) |
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2022
- 2022-09-05 JP JP2022140754A patent/JP2024036045A/ja active Pending
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