JP2024034605A - シート搬送装置及び画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2024034605000001
【課題】 コストを抑えつつ、シートの搬送速度の低下による読取不良を低減可能なシート搬送装置及びこれを備える画像読取装置を提供する。
【解決手段】 画像読取装置100は、原稿トレイ102に積載された原稿101を給送するピックアップローラ103と、原稿101を搬送するリードローラ107と、リードローラ107を駆動するリードモータ206と、を備える。さらに、画像読取装置100は、搬送される原稿101の搬送速度を測定する速度検知センサ123を備える。CPU203は、速度検知センサ123により測定された原稿101の搬送速度に基づいて、リードモータ206によるリードローラ107の駆動速度を制御する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、シートを搬送するシート搬送装置及びこれを備える画像読取装置に関する。
従来、複写機等の画像形成装置に搭載される画像読取装置は、原稿トレイに載置された原稿としてのシートを1枚ずつ搬送する自動原稿搬送装置(Auto Document Feeder、以下ADFと呼ぶ)を備えたものが知られている。このようなADFにおいては、シートを搬送するローラの摩耗などの要因によって搬送中のシートとローラがスリップし、シートを予め設定された搬送速度で搬送できない場合がある。このように、予め設定された搬送速度と実際の搬送速度が異なる場合、読取画像の搬送方向(副走査方向)の長さが実際の原稿と異なるものとなり、読取不良につながる。そこで、特許文献1では、駆動時のモータ軸にかかる負荷トルクを計測し、計測した負荷トルクに基づいてローラの駆動速度を調整する構成を開示している。
特開2020-092389号公報
しかしながら、特許文献1のようにモータ軸にかかる負荷トルクを測定するためには、専用の機能をもった集積回路を装置に搭載する必要があり、コストが高くなってしまうという課題がある。
そこで、本発明は、コストを抑えつつ、シートの搬送速度の低下による読取不良を低減可能なシート搬送装置及びこれを備える画像読取装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、シートが積載される積載手段と、前記積載手段に積載されたシートを給送する給送手段と、前記給送手段により給送されたシートを搬送する搬送手段と、前記搬送手段を駆動する駆動手段と、前記搬送手段により搬送されるシートの搬送速度を測定する測定手段と、前記測定手段により測定されたシートの搬送速度に基づいて、前記駆動手段による前記搬送手段の駆動速度を制御する制御手段と、を備える、ことを特徴とするシート搬送装置である。
また、本発明の別の一態様は、シートが積載される積載手段と、前記積載手段に積載されたシートを給送する給送手段と、前記給送手段により給送されたシートを搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送されるシートの画像を読み取る読取手段と、前記搬送手段により搬送されるシートの搬送速度を測定する測定手段と、前記測定手段により測定されたシートの搬送速度に基づいて、前記読取手段の主走査方向の1ラインごとの同期信号の周期を制御する制御手段と、を備える、ことを特徴とする画像読取装置である。
本発明によれば、コストを抑えつつ、シートの搬送速度の低下による読取不良を低減可能なシート搬送装置及びこれを備える画像読取装置を提供することが可能である。
画像読取装置の断面図。 画像読取装置の制御ブロック図。 (a)、(b)は速度検知センサと原稿の位置関係を示す図。(c)は速度検知センサの出力を示す図。 読取画像の副走査倍率を示す図。 第1の実施形態に係る制御フローチャート。 画像読取装置が読取動作を実行する際の各信号のシーケンスを示す図。 第2の実施形態に係る制御フローチャート。 速度検知センサが取得する画像を示す図。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。ただし、以下の実施形態は本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[第1の実施形態]
まず、本実施形態に係る画像読取装置100の構成について図1を用いて説明する。図1は、画像読取装置100の断面図である。原稿(シート)の画像を読み取る画像読取装置100は、例えば、複写機等の画像形成装置の上部に搭載される。画像読取装置100は、シートを搬送するシート搬送装置としてのADF100aと、ADF100aによって搬送されるシートの画像を読み取るリーダー100bと、を備える。ADF100aは、不図示のヒンジによりリーダー100bに対して開閉可能に設けられている。
ADF100aは、複数の原稿101が積載される積載手段としての原稿トレイ102と、原稿トレイ102の下方に設けられた排出トレイ121と、を有している。画像読取装置100は、不図示の原稿セットセンサにより、原稿トレイ102に原稿101が載置されているか否かを検出することが可能である。また、ADF100aは、ピックアップローラ103、給送ローラ104、分離ローラ105、搬送ローラ106、リードローラ107、排出ローラ120を有し、略U字形状に湾曲した搬送路に沿って原稿101を搬送することが可能である。本実施形態において、搬送ローラ106、リードローラ107、排出ローラ120は搬送手段の一例である。
リーダー100bは、流し読みガラス108と、読取ユニット109と、原稿台ガラス124と、を有している。読取手段としての読取ユニット109は、シートに光を照射する光源110と、シートの画像を読み取るためのイメージセンサ111と、シートにより反射された光をイメージセンサ111に導く光学部品群112と、を備える。読取ユニット109には不図示のA/D変換器が設けられており、イメージセンサ111が出力したアナログの画像データをデジタルに変換して後述するコントローラ200に出力する。また、リーダー100bには、読取ユニット109のシェーディングデータを取得する際の基準読取部材である白色基準板122が設けられている。
画像読取装置100は、読取ユニット109を移動させながら原稿台ガラス124に載置された原稿の画像を読み取る固定読みモードと、ADF100aにより原稿を搬送しながら原稿の画像を読み取る流し読みモードと、を実行可能である。
給送手段としてのピックアップローラ103は、最上位の原稿101に当接して回転することにより、原稿101をADF100aの内部に給送する。ピックアップローラ103により給送された原稿101は、給送ローラ104と分離ローラ105によって1枚ずつに分離される。なお、本実施形態では、給送ローラ104は原稿101を搬送路に沿って搬送する方向に回転するローラであり、分離ローラ105は回転しないローラである。給送ローラ104と分離ローラ105のニップ部に複数の原稿が到達した場合、最上位の原稿のみが給送ローラ104によって搬送され、それ以外の原稿は分離ローラ105によって原稿トレイ102上に残るようになっている。
給送ローラ104及び分離ローラ105の下流には給紙センサ113が配置されており、給紙センサ113は給送ローラ104により搬送される原稿101の通過を検知する。そして、給送ローラ104によって搬送された原稿101は、搬送ローラ106によりリードローラ107へ搬送される。搬送方向における搬送ローラ106とリードローラ107との間には、シートの速度を測定する測定手段としての速度検知センサ123が配置されている。速度検知センサ123は、搬送ローラ106及びリードローラ107によって搬送される原稿101の速度(搬送速度)を、原稿101に対して非接触で測定する。
原稿101は、リードローラ107により流し読みガラス108上の読取位置Aに搬送される。流し読みモードにおいては、流し読みガラス108の下方に停止された状態の読取ユニット109により、読取位置Aを搬送される原稿101の画像が読み取られる。また、ADF100aの流し読みガラス108に対向する位置には対向ガイド部材116が設けられており、対向ガイド部材116は読取位置Aにおいて原稿101を案内する。読取ユニット109により画像を読み取られた原稿101は、排出ローラ120により排出トレイ121に排出される。ADF100aは、原稿トレイ102に原稿がなくなるまでこのような搬送動作を繰り返すことで、原稿トレイ102に積載されたすべての原稿101の画像を読み取ることが可能である。なお、本実施形態において、リードローラ107は読取位置Aの上流に隣接して設けられた第1ローラの一例であり、搬送ローラ106は第1ローラの上流に隣接して設けられた第2ローラの一例である。
なお、本実施形態における画像読取装置100は、1つの読取ユニット109のみを備えた構成であるが、シートの裏面の画像を読み取るために読取位置Aの下流にさらに別の読取ユニットを設けた構成であってもよい。また、ADF100aは、表面の画像を読み取ったシートを反転して再度読取位置Aに搬送するための反転搬送路を備えた構成であってもよい。
図2は、本実施形態における画像読取装置100の制御ブロック図である。コントローラ200には上述した読取ユニット109、給紙センサ113、速度検知センサ123と、ユーザーからの操作を受け付けるための操作部202が接続されている。操作部202は、不図示のディスプレイやスタートボタン等を備えている。さらに、コントローラ200には、ピックアップローラ103、給送ローラ104、搬送ローラ106を回転駆動させるための搬送モータ201と、リードローラ107、排出ローラ120を回転駆動させるためのリードモータ206が接続されている。
コントローラ200は、読取ユニット109を含む画像読取装置100を制御するCPU203を有している。CPU203は、操作部202を介したユーザーからの指示に応じて画像読取装置100の制御を開始する。操作部202から読取開始指示がなされると、CPU203は搬送モータ201及びリードモータ206を駆動して原稿101を搬送するとともに、読取ユニット109を駆動する。読取ユニット109は、光源110を点灯し、原稿101からの反射光をイメージセンサ111によってアナログ画像データに変換し、さらに不図示のA/D変換部によってデジタル画像データに変換してコントローラ200に送信する。このとき、CPU203の不図示の内部レジスタでは、読取動作信号がアクティブの状態となる。コントローラ200に送信されるデジタル画像データは、原稿101からの反射光の強度が大きいほど高い数値を示す。なお、本実施形態におけるイメージセンサ111はR(赤)、G(緑)、B(青)の3色の光を受光する画素をそれぞれ主走査方向に7500個有している。
読取ユニット109から出力されたデジタル画像データは、コントローラ200のシェーディング回路204に送信される。シェーディング回路204は、入力されたデジタル画像データに対して加減算や乗除算を施すことで、光源110の光量の不均一性や、イメージセンサ111の画素毎の感度ムラの影響を補正し、主走査方向に均一な画像データを生成する。シェーディング補正を施された画像データは、所定のタイミングで画像メモリ205に格納される。なお、CPU203には不揮発性メモリ209が接続されており、読取動作に必要な設定値(例えば、流し読み位置の設定など)が格納されている。
次に、図8を用いて、速度検知センサ123によるシートの移動量の測定について説明する。図8(a)は、時刻t0において、速度検知センサ123で取得されたスペックルパターンの画像データの一例である。図8(b)は時刻t1(t0<t1)において、速度検知センサ123で取得されたスペックルパターンの画像データの一例である。本実施形態においては、一例として、速度検知センサ123の画像データは8画素×8画素の画像データが取得可能なものとする。図8(a)、(b)に示す画像データは、画素が2次元配列された速度検知センサ123内の受光センサの受光量を2値化したものであり、黒塗りの画素は受光量が2値化閾値より少ない画素、白塗りの画素は受光量が2値化閾値より多い画素を示している。
図8(a)と図8(b)を比較すると、速度検知センサ123の画像データが時間の経過に伴って搬送方向にずれていることがわかる。これは、搬送中のシートが時間の経過とともに移動するためである。このように、速度検知センサ123では、所定時間(Δt)おきにスペックルパターンの画像データを取得し、その画像データが搬送方向にどれだけ移動したかを測定することで、シートの搬送方向の移動量を測定することができる。
次に、図3を用いて、速度検知センサ123によって、原稿101の搬送速度を検出する方法について説明する。図3(a)は、搬送される原稿101の搬送速度を検出する系を幅方向から視た図面である。なお、幅方向は、原稿101の搬送方向に対して垂直な方向である。速度検知センサ123は、図3(a)に示すように、搬送されている原稿101に対して、接触しない(非接触)位置に設けられている。図3(b)は、搬送される原稿101の搬送速度を検出する系を上方から視た図面である。速度検知センサ123は測定対象の移動量を出力するセンサである。そのため、図3(b)のように原稿101の搬送方向と平行な速度成分をΔx、幅方向に平行な速度成分をΔyと定義すると、速度検知センサ123の出力は図3(c)のグラフのようになる。図3(c)は速度検知センサ123の出力であり、縦軸が移動量、横軸は時間を示している。原稿101は搬送方向に移動しているため、速度検知センサ123の出力のうち、成分Δxは所定の出力を示している。一方、速度検知センサ123の出力のうち、搬送方向と直交する成分Δyについては、原稿101は幅方向には移動していないので、Δyの出力は0となっている。
速度検知センサ123で出力される値は、シートの移動量(変位量)を示している。横軸は時間であり、一定時間内の移動量を示しているので、原稿の搬送方向の搬送速度vは式(1)によって表される。
Δx/Δt=v (1)
図3(c)は速度検知センサ123が出力したデータである。速度検知センサ123が出力するデータはΔxとΔyの2系統出力される。Δxの出力はシートの搬送方向と平行な速度成分の出力である。図3(c)のデータによると、原稿101は一定速度vで搬送された後に停止されている。その後、原稿101は一定速vで搬送を再開されている。Δyの出力は幅方向と平行な速度成分の出力である。図3(c)のデータによると、Δyの変位量は常に0となっており、原稿101は幅方向には移動していないことを示している。
次に、図4を用いて読取画像の副走査倍率について説明する。図4は、搬送方向(副走査方向)における原稿の実際の長さY1と、画像読取装置100により読み取られた画像の副走査方向における長さY2との関係を説明する図である。Y1とY2との比率(副走査倍率)Xは、以下の式(2)によって表される。例えば、Y1が420mm、Y2が421mmである場合、副走査倍率Xは100.23%と算出される。
Y2/Y1=X (2)
通常、原稿の搬送速度は、製品仕様となる読取生産性から設定された設計値として決められている。そして、その搬送速度に基づいて、読取ユニット109のラインごとに画像を読み取る周期が設定されている。しかしながら、ADF100aに設けられた各ローラは、原稿を何度も搬送することによって摩耗する場合がある。仮に、搬送ローラ106と原稿との摩擦係数が低下すると、原稿の搬送速度が目標値を下回る。このような場合、ラインごとに画像を読み取る周期に対して原稿の搬送量が低下してしまう。その結果、副走査方向について、読み取られる画像のライン数が増えてしまうため、副走査方向の画像データの長さが長くなってしまう。
図4に示す例の場合、ラインごとに画像を読み取る周期に対して、搬送速度が0.23%遅くなっている状態なので、原稿の搬送速度vを0.23%増加させることが好適である。即ち、原稿の搬送速度vを1.0023・v0に設定することにより、Y1とY2とを一致させることが可能である。なお、v0とは、予め決められたADF100aでの原稿の搬送速度を表している。
なお、本実施形態では、原稿の搬送を行うための搬送モータ201及びリードモータ206は、例えばステッピングモータを用いる。ステッピングモータの駆動速度は、ステッピングモータを駆動させるドライバIC(不図示)への駆動信号の周波数で制御される。ステッピングモータは、ドライバICへの制御信号を1パルス入力するごとに、モータごとに決められた所定の電気角分回転駆動する。したがって、ドライバICへのPWM信号を500ppsで駆動させる場合と、1000ppsで駆動させる場合とを比べた場合、1秒間当たりに入力されるパルス数が1000ppsは500ppsの2倍となり、ステッピングモータの駆動速度も2倍となる。このように、コントローラ200は、搬送モータ201及びリードモータ206の駆動速度を制御することができる。
次に、図5を用いて、CPU203が実行する制御フローチャートについて説明する。原稿トレイ102に原稿101が載置され、操作部202から原稿読取開始の信号を受信すると、CPU203は原稿101の給紙を開始する(S101)。次に、CPU203は、給紙センサ113が原稿101の先端を検知したか否かを判定する(S102)。S102において給紙センサ113が原稿101を検知すると、CPU203は搬送モータ201の駆動パルス数Nのカウントを開始する(S103)。これにより、CPU203は、1パルス当たりの原稿の進み量をベースとして、給紙センサ113からの原稿の搬送量を計測することができる。次に、CPU203は、搬送モータ201の駆動パルス数Nが所定値Nthを超えたか否かを判断する(S104)。
次に、CPU203は、速度検知センサ123による原稿101の搬送速度の計測を開始する(S105)。そして、上述したように、CPU203は速度検知センサ123の出力から原稿101の搬送速度vを算出する(S106)。次に、CPU203は、目標速度v0と原稿101の搬送速度vとの偏差eを算出する(S107)。次に、CPU203は、リードローラ107を駆動するためのリードモータ206の駆動速度Vを算出した偏差eだけ増速させた駆動速度V+eに設定する(S108)。ここで、偏差eは目標速度v0と原稿101の搬送速度vとの差分であり、つまり、CPU203は目標の速度との差分だけリードモータ206の駆動速度を増速させる。次に、CPU203は、読取ユニット109による原稿101の読み取りを行う(S109)。次に、CPU203は、原稿トレイ102に次の原稿があるかどうかを判断する(S110)。ここで、次の原稿が無ければ、読取動作は終了する。S110で次の原稿がある場合には、処理はS102に戻る。
以上で説明したように、本実施形態における画像読取装置100は、シートの搬送速度を測定する速度検知センサ123の測定結果に基づいて、リードモータ206の駆動速度を決定する。例えば、リードローラ107が摩耗して原稿101とスリップする場合、実際の原稿101の搬送速度はリードローラ107の周速よりも遅くなる。しかしながら、本実施形態においては、このような場合であっても、CPU203が速度検知センサ123の測定結果に基づいてリードモータ206の駆動速度を増加させるため、適切な速度で原稿101を搬送することが可能となる。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態について図面を用いて説明を行う。第1の実施形態ではライン同期信号の周期に合わせる形で、ローラと原稿の滑りを考慮してリードローラ107を増速させる構成である。一方で、第2の実施形態では、リードローラ107を増速させずに、ライン同期信号の周期を長くすることで副走査方向の倍率を1に近づけるように制御を行う。なお、第1の実施形態と共通の部分については説明を省略する。
図6は、第2の実施形態に係る画像読取装置100が画像の読取動作を実行する際の各信号のシーケンスを示す図面である。図6において横軸は時間を示しており、各信号のアクティブ方向の論理はHighの場合である。また、内部クロックの立ち上りエッジのタイミングで各信号の論理が更新されるものとする。
図6(a)は、通常の読取動作における、内部クロック、ライン同期信号、LED_ON信号、読取動作信号のタイミングを示している。ライン同期信号の周期は、原稿の主走査方向1ラインの画像を読み込む際のタイミング時間である。LED_ON信号は信号の論理がHighのタイミングで、読取ユニット109の光源110を点灯することを示している。読取動作信号は、読取ユニット109内のイメージセンサ111がアクティブ状態になっていることを示す信号である。画像読取動作時、ライン同期信号は周期TSPで動作している。速度検知センサ123によって測定された原稿の搬送速度vが目標速度v0と乖離していない場合、各信号は図6(a)のタイミングで動作する。
しかしながら、第1の実施形態で説明したように、速度検知センサ123により測定された原稿の搬送速度vが目標速度v0を下回った場合、読み取った画像の副走査倍率は伸びてしまう。そこで本実施形態においては、図6(b)に示すように、CPU203がライン同期信号の周期TSPを長くすることで、主走査方向1ラインを読み込む時間を増やす。これにより、原稿の搬送速度に合わせた画像の読取を行うことができ、副走査倍率の伸びを抑えることができる。
図6(a)と比べて、図6(b)では、ライン同期信号は周期TSPよりも長い周期TSP′で動作しており、周期TSPと周期TSP′は式(4)で表される。
SP′=(v0+e/v0)・TSP>TSP (4)
また、式(4)において、偏差eは式(5)で表される。
e=v0-v (5)
(4)式から、原稿の搬送速度vが目標速度v0を下回った場合には、CPU203はライン同期信号の周期を長くなるように調整する。なお、本実施形態においては、CPU203がライン同期信号の周期を調整できる分解能としては、内部クロックの1クロック分を限度とする。
次に、図7を用いて、CPU203が実行する制御フローチャートについて説明する。原稿トレイ102に原稿101が載置され、操作部202から原稿読取開始の信号を受信すると、CPU203はライン同期信号の周期TをTspに設定する(S201)。次に、CPU203は原稿101の給紙を開始する(S202)。次に、CPU203は、給紙センサ113が原稿101の先端を検知したか否かを判定する(S203)。S203において給紙センサ113が原稿101を検知すると、CPU203は搬送モータ201の駆動パルス数Nのカウントを開始する(S204)。これにより、CPU203は、1パルス当たりの原稿の進み量をベースとして、給紙センサ113からの原稿の搬送量を計測することができる。次に、CPU203は、搬送モータ201の駆動パルス数Nが所定値Nthを超えたか否かを判断する(S205)。
次に、CPU203は、速度検知センサ123による原稿101の搬送速度の計測を開始する(S206)。そして、第1の実施形態と同様にして、CPU203は原稿101の搬送速度vを算出する(S207)。次に、CPU203は、目標速度v0と原稿101の搬送速度vとの偏差eを算出する(S208)。次に、CPU203は、算出した偏差eの値に基づき、ライン同期信号の周期TをTsp′(Tsp′>Tsp)に設定する(S209)。次に、CPU203は、読取ユニット109による原稿101の読み取りを行う(S210)。次に、CPU203は、原稿トレイ102に次の原稿があるかどうかを判断する(S211)。ここで、次の原稿が無ければ、読取動作は終了する。S211で次の原稿がある場合には、処理はS203に戻る。
以上で説明したように、本実施形態における画像読取装置100は、シートの搬送速度を測定する速度検知センサ123の計測結果に基づいて、ライン同期信号の周期Tを決定する。例えば、リードローラ107が摩耗して原稿101とスリップする場合、実際の原稿101の搬送速度はリードローラ107の周速よりも遅くなる。しかしながら、本実施形態においては、このような場合であっても、CPU203が速度検知センサ123の計測結果に基づいてライン同期信号の周期Tを長くするため、読取画像の副走査倍率の伸びを抑えることができる。
100 画像読取装置
100a ADF
100b リーダー
109 読取ユニット
123 速度検知センサ
201 搬送モータ
203 CPU
206 リードモータ

Claims (11)

  1. シートが積載される積載手段と、
    前記積載手段に積載されたシートを給送する給送手段と、
    前記給送手段により給送されたシートを搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段を駆動する駆動手段と、
    前記搬送手段により搬送されるシートの搬送速度を測定する測定手段と、
    前記測定手段により測定されたシートの搬送速度に基づいて、前記駆動手段による前記搬送手段の駆動速度を制御する制御手段と、
    を備える、
    ことを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記測定手段は、シートに対して非接触でシートの搬送速度を測定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 前記測定手段は、所定時間おきにシートの画像データを取得し、取得した前記画像データに基づいてシートの移動量を検知する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  4. 前記制御手段は、前記測定手段により測定されたシートの搬送速度と予め定められた搬送速度との偏差を算出し、算出した前記偏差に基づいて、前記駆動手段による前記搬送手段の駆動速度を増加させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート搬送装置と、
    前記搬送手段により搬送されるシートの画像を読み取る読取手段と、
    を備える、
    ことを特徴とする画像読取装置。
  6. 前記搬送手段は、前記読取手段の読取位置の上流に隣接して配置された第1ローラと、前記第1ローラの上流に隣接して配置された第2ローラと、を含み、
    前記測定手段は、搬送方向において前記第1ローラと前記第2ローラとの間の位置に配置されている、
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像読取装置。
  7. シートが積載される積載手段と、
    前記積載手段に積載されたシートを給送する給送手段と、
    前記給送手段により給送されたシートを搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送されるシートの画像を読み取る読取手段と、
    前記搬送手段により搬送されるシートの搬送速度を測定する測定手段と、
    前記測定手段により測定されたシートの搬送速度に基づいて、前記読取手段の主走査方向の1ラインごとの同期信号の周期を制御する制御手段と、
    を備える、
    ことを特徴とする画像読取装置。
  8. 前記測定手段は、シートに対して非接触でシートの搬送速度を測定する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の画像読取装置。
  9. 前記測定手段は、所定時間おきにシートの画像データを取得し、取得した前記画像データに基づいてシートの移動量を検知する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の画像読取装置。
  10. 前記制御手段は、前記測定手段により測定されたシートの搬送速度と予め定められた搬送速度との偏差を算出し、算出した前記偏差に基づいて、前記読取手段の主走査方向の1ラインごとの同期信号の周期を長くする、
    ことを特徴とする請求項7に記載の画像読取装置。
  11. 前記搬送手段は、前記読取手段の読取位置の上流に隣接して配置された第1ローラと、前記第1ローラの上流に隣接して配置された第2ローラと、を含み、
    前記測定手段は、搬送方向において前記第1ローラと前記第2ローラとの間の位置に配置されている、
    ことを特徴とする請求項7に記載の画像読取装置。
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