JP2024034523A - 自動作業ラインの制御装置、及び、その制御方法 - Google Patents

自動作業ラインの制御装置、及び、その制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】自動作業ラインが日常の生産、搬送等の作業計画を達成しながらも自動作業ラインの構成機器の寿命をより延長できるようにする。【解決手段】複数の機械的稼働装置を備える自動作業ラインの制御を行う制御装置のコントローラは、自動作業ラインの作業計画対象時間単位の作業量を含む作業指示情報に基づいて作業計画を生成し、生成された作業計画を出力し、そして、複数の機械的稼働装置夫々の作業計画に基づいて、作業計画の対象期間に亘り複数の機械的稼働装置夫々のトルクを制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、製造、搬送等の種々の作業を連続的、そして、自動的に進めるための自動作業ラインの制御装置、及び、自動作業ラインの制御方法に関する。
製品の生産や搬送等の自動化システムとして、自動製造ライン、自動搬送ライン等の自動作業ラインが知られている。自動作業ラインは、複数の作業対象物を連続的に移動させるラインを備え、ラインに沿ってロボットやコンベア等、作業対象物に対する自動作業を適用する産業機械を配置させている。
自動作業ラインの制御装置は、生産や搬送の効率を最大化するために、対象物の移動に合わせて産業機械を素早く駆動させようとする。しかしながら、駆動の際の加速度が大きくなると、駆動部に於ける機械的なショックが大きく、産業機械の寿命を短くする。
そこで、加工時間をタクトタイム内に収めつつ、機械に発生する衝撃をできるかぎり抑えるように調整することが可能な制御を実現するために、加工プログラムを解析して指令データを出力するプログラム解析部と、加工プログラム実行時に機械に発生した衝撃の最大値を取得する衝撃解析部と、該衝撃の最大値が所定の閾値を超えている場合、指令データに基づいて衝撃の最大値が発生した箇所の加減速時定数を特定する加減速時定数特定部と、特定した加減速時定数を予め設定された時定数調整値を用いて変更する加減速時定数変更部と、変更した加減速時定数に基づいて加工プログラムのサイクルタイムを計算するサイクルタイム再計算部と、再計算したサイクルタイムが予め設定されたタクトタイム以内である場合に、変更した時定数を特定した指令ブロックと関連付けて記憶する更新時定数記憶部と、を備える数値制御装置が開示されている(特許文献1)。
特開2016-151951号公報
従来技術は、加工時間をタクトタイム内に維持するといっても、加工プログラム実行時に機械に発生した衝撃の最大値が所定の閾値を超えている場合に機械に発生する衝撃をできるかぎり抑えるようにしているのに留まるので、機械に発生した衝撃の最大値が所定の閾値以下であるものの日々蓄積する類の疲労を避けることができない。
そこで、本発明は、自動作業ラインが日常の生産、搬送等の作業計画を達成しながらも自動作業ラインの構成機器の寿命をより延長できるようにするための制御装置、及び、その制御方法を提供することを目的とする。
本発明は係る目的を達成するために、複数の機械的稼働装置を備える自動作業ラインの制御を行う発明であって、前記自動作業ラインの作業計画対象時間単位の作業量を含む作業指示情報に基づいて、作業計画を生成し、当該生成された作業計画を出力し、そして、前記複数の機械的稼働装置夫々の作業計画に基づいて、当該作業計画の対象期間に亘り前記複数の機械的稼働装置夫々のトルクを制御することを特徴とする。
本発明によれば、自動作業ラインが日常の生産、搬送等の作業計画を達成しながらも自動作業ラインの構成機器の寿命をより延長できるようにするための制御装置、及び、その制御方法を提供することが可能となる。
制御装置と自動作業ラインのブロック図である。 データベース一例である。 5軸ロボットの概要を示す。 制御装置のコントローラがプログラムを実行した動作に係るフローチャートの一例である。 図3で示されたロボットの夫々の軸に於ける、軸の駆動運転パターンを示すグラフである。 自動作業ラインに属する複数の作業工程のタイミングチャートの一例である。 トルクの設定処理(図4、S104,105,110)の詳細を説明するフローチャートである。 自動作業ラインに複数の産業機械(機械的稼働装置)が配置されている形態を説明する模式図である。 産業機械の実用トルクを低下させることを説明するフローチャートである。 ラインに複数の産業機械が並列に設置されている状態を説明する模式図である。 図11は複数の産業機械のメンテナンスを管理するフローチャートである。 対象物の重量に基づいて、産業機械のトルクを最適化するコントローラのフローチャートである。 5軸ロボットの挙動に係るモデル図である。 ロボットのアームの軌道を選択するためのフローチャートである。 機械的稼働装置の稼働部毎の寿命を管理するためのフローチャートである。
以下、図面を用いて、本発明に係る制御装置の実施形態を説明する。制御装置は例えば、コンピュータから構成され、コンピュータのコントローラがメモリのプログラムを実行することにより、製造、搬送等の作業のための自動ラインの制御を実現する。
図1は制御装置200と自動作業ライン200Aとを含む全体システムのブロック図である。自動作業ライン200Aは、製造、搬送、加工等の作業のために複数の作業対象物を連続的に移動させるライン220と、ライン220に隣設して配置された、複数の機械的稼働装置205-208と、を備えて構成される。
産業機械205-208の夫々は、ライン220に沿って移動する対象物の生産、搬送、加工等の作業や、関連作業を実行する。制御装置200は複数の産業機械205-208夫々の駆動特性としてのトルクを制御する。産業機械205-208の夫々は、回転軸、スライダ等の稼働部、又は、稼働機構を備える機械的稼働装置である。コンピュータ等の上位装置は、複数の産業機械に亘って、複数の稼働部夫々を駆動させるためのトルク(負荷トルク、又は、駆動トルク)等の駆動特性を制御する。
複数の産業機械205-208として、例えば、205,206はロボット、207はコンベア、208は無人搬送車である。無人搬送車208は加工作業の対象物をロボット205まで運び、ロボット205は対象物で第1の加工を行い、これを経た対象物をコンベア207がロボット206に搬送し、ロボット206は対象物に第2の加工処理を行い、無人搬送車208はこの後対象物を自動作業ラインから搬出する。自動作業ラインは対象物の搬入から搬出までの五つの作業工程から構成されている。一つ対象物がこれらの工程を順番に移動することによって対象物に対する作業が終了する。
制御装置200は、単位期間、換言すると、作業計画対象時間単位あたりの標準的な作業量(以下、標準量、という。)、例えば、1日あたり1000個の対象物を扱えるようなトルクを発揮できるように、産業機械の稼働部、例えば、回転軸の駆動を制御する。このトルクを、標準トルク、という。単位期間とは例えば1日(8時間)である。複数の産業機械の夫々が許容トルクを超えない範囲で、最大の作業量となるように、既述の標準量が決定される。
制御装置200は夫々の産業機械に対してトルクを設定する設定モジュール203と、設定されたトルクに基づいて産業機械を制御する制御モジュール204とを備える。設定モジュール203は、例えば、作業計画に係る入力情報201とデータベース202の管理情報とに基づいて作業計画を生成し、作業計画に基づいて複数の稼働部夫々のトルクの値を決定する。入力情報201は作業の日付と、生産、搬送等の作業に関する計画データ、特に、生産個数、搬送個数を含む。入力情報201は、ユーザ、又は、管理者によって、入力装置/入力手段を介して、データベース202に登録される。設定モジュール203は作業日の作業個数を処理するのに必要なトルクを設定する。データベース202、及び、設定モジュール203が請求項1の作業計画を生成する手段に該当する。設定モジュール203、及び、制御モジュール204が請求項1のトルクを制御する手段に該当する。生成された作業計画は、表示用駆動回路と表示装置(出力する手段)によって、ユーザ、又は、管理者に出力される。
なお、モジュールとは、コンピュータのCPU等のコントローラがプログラムを実行することにより実現される機能であって、手段、ユニット、部、又は、回路等他の用語に言い換えられてもよい。モジュールはチップ等専用のハードウェアに置換されてもよい。
図2にデータベース202の一例を示す。データベース202は、作業(生産)の計画に関するデータの領域202Aと、自動作業ラインを構成する産業機械(装置名)の属性に係るパラメータの領域202Bとを備える。領域202Aの生産量パラメータは、標準生産量X、作業日の計画生産量(予定生産量)Y(図1:201)、自動作業ラインの寿命目標Zを含む。標準生産量Xは例えば1000個/日、計画生産量Yは例えば600個/日である。
生産対象パラメータは、生産作業の対象物の属性に関するパラメータであり、識別コードA1・・・・、サイズX1*Y1*Z1・・・、重量W1・・・、個数n1・・・とを備える。
領域202Bは、産業機械名(構成要素)と、産業機械の複数の稼働部(軸)毎のパラメータである最大トルク(Tmax)と標準トルク(T)と産業機械の定格寿命を含む。ロボット等の産業機械は、最大トルクで定格寿命まで動作可能であることが保証される。例えば、ロボット1において、最も寿命が短い箇所が軸2である場合、軸2が最大トルクTmax12の条件下で定格寿命まで回転されることが保証される。図3は、ロボットの形態の概要を示すものであり、ロボットが5個の稼働部(軸)を有することを示す。
図4は制御装置200のコントローラがプログラムを実行した動作に係るフローチャートの一例である。コントローラは計画日の作業前の所定の時刻にフローチャートをスタートする。コントローラは作業の計画量(計画生産量)Yと標準量Xとをデータベース202から読み出す(S(ステップ)102)。管理者は、作業計画日の計画量を事前にデータベース202に登録する。
その次に、コントローラはS103に移行し計画量と標準量とを比較して、計画量が標準量未満か否かの判定を行う。コントローラは計画量が標準量未満ではないことを判定(S103:No)するとS108に移行する。
S108において、コントローラは複数の産業機械の夫々についてデータベース202を参照して標準トルクを夫々の産業機械に設定し(設定モジュール:203)、そして、標準トルクにしたがって、複数の産業機械を駆動させる(制御モジュール:204)。
コントローラはS109において、標準量の作業(生産)が完了したこと、即ち、標準期間が経過したことを判定するまでS108を継続する。コントローラはS109を肯定するとフローチャートを終了する。
トルクの値は、作業対象物の重量、稼働部の加速度(軸の回転加速度)、そして、稼働範囲(軸の回転半径)を互いに掛け合わせたものになる。産業機械の駆動回路はコントローラの制御を受けて、回転加速度、及び/又は、回転半径を変更することによって産業機械のトルクを制御可能である。
コントローラはS103において、計画量が標準量未満であると判定(S103:YES)すると、S104に移行する。S104において、コントローラは標準トルクより小さい値のトルクを複数の産業機械の夫々に設定する。例えば、コントローラは標準量に対する計画量の割合に基づいて複数の機器の夫々の標準トルクを少なくし、これを複数の機器の夫々に対して設定する。
次いで、コントローラはS105に移り、S104において複数の機器の夫々に対して設定されたトルクに基づいて自動作業ラインの全工程をシュミレーションし計画量に対する作業が終了するまでの所要期間を計算する。
コントローラは所要期間と標準期間とを比較し所要期間が、標準期間±α(αは所定の誤差)の範囲外であると(S105:No)、S104のトルクを増減する調整後(S110)、S105に戻る。
コントローラはS105を肯定判定すると、生成したトルクを実用トルクとして設定してS106に進む。S105の結果、コントローラは計画量が標準量未満であっても、所要期間を標準期間にほぼ等しくできる。
S106においてコントローラは実用トルクに基づいて産業機械を駆動させ、S107に進み、計画量の作業(生産)が完了したこと、即ち、所要期間が経過したことを判定するまでS106を継続する。コントローラはS107を肯定するとフローチャートを終了する。図4のフローチャートによれば、ラインを連続して移動する複数の対象物に対する作業を当該ラインに沿って設けられた産業機械が継続的に実行するようにした自動作業ラインの制御装置であって、メモリに格納されたプログラムに基づいて前記産業機械を制御するコントローラを備え、当該コントローラは、前記複数の対象物に対する作業の計画に基づいて、前記産業機械を駆動するためのトルクを標準値から低下させ、前記計画に基づいた作業が完了されるまで、前記産業機械を前記低下させたトルクで駆動させる自動作業ラインの制御制御装置が実現される。その結果、自動作業ラインが日常の生産、搬送等の作業計画を達成しながらも自動作業ラインの構成機器の寿命をより延長できるようになる。
図5は、図3で示されたロボットの夫々の軸に於ける、軸の駆動運転パターンを示すグラフである。縦軸はロボットの軸のトルク値、横軸はロボットの軸が通算何回回転したかを示す回転数積算値を示す。さらに、実線は標準トルクの変動パターンであり、点線は実用トルクの変動パターンを示す。制御装置200は軸の回転数積算値に基づいて標準トルクを変動させる。制御装置200は標準トルクの変動パターンを所定の割合で減じて実用トルクのパターンを設定する。例えば、標準量を1000個、計画量を600個とした場合、制御装置200は、S104,105にしたがって、複数の産業機械機器の夫々の負荷トルクを(標準トルク)×(600/1000)からなる実用トルクに減じる。
図6は自動作業ラインに属する複数の作業工程のタイミングチャートの一例であり、一つの対象物が複数の作業工程を順番に経由することによって対象物に対する作業が完了される。(a)は産業機械を標準トルクで駆動用した場合のパターンを示し、(b)は産業機械を実用トルクで駆動用した場合のパターンを示す。図に示すように、制御装置が日々変化し得る計画量に柔軟に合わせて複数の産業機械の夫々のトルクを標準トルクから実用トルクに減じ各工程のサイクルタイムを延ばして、一つの対象物の作業に必要な時間をtaからtbに延長しても、計画量の対象物の作業を標準期間に収めれば、作業効率を維持しながら産業機械の寿命を伸ばすことができる。
産業機械の寿命は稼働部のトルクの累積、例えば、回転軸のトルクを累積回転数で積分した値に反比例して低下する。例えば、玉軸受け構造の場合、トルクの積分の10/3乗、又は、ころ軸受け構造の場合、トルクの積分の3乗に反比例する。トルクを下げることにより産業機械の寿命を延ばすことが出来る。一番大きいトルク積分値を持つ軸の寿命が機器の寿命となる。
図7はトルクの設定処理(図4、S104,105,110)の詳細を説明するフローチャートである。コントローラはデータベース202の生産量パラメータから、S402において標準生産量データQsを読み出し、S403において生産計画日の計画生産量データQtを読み出す。
S404において、コントローラはQsに対するQtの比に基づいて、計画生産量を実施する際のトルク(実用トルク)の標準トルクに対する変更比を算出する。変更比は(Qt/Qs)*Kになり、Kは定数である。
S405において、コントローラは複数の産業機械の中から所定のものを選択してS406に移動し、選択した機器の複数の稼働部それぞれの標準トルクをデータベース202から読み込む。例えば、コントローラがロボット1を選択すると、T11,T12,T13,T14,T15の各軸の標準トルクが夫々読み出される。
S407において、コントローラは夫々の標準トルクに先に説明したトルク比を乗じて可動部の実用トルクを計算する。
コントローラはS408において、自動作業ラインを構成する全ての機器に対して実用トルクの設定が実行されたかをチェックし、これを否定するとS405にリターンし、残った機器について実用トルクを計算する。コントローラがS408を肯定すると、コントローラは全ての機器について設定された実用トルクに基づいて計画量の対象品の生産作業のシミュレーションを行って、作業を開始してから作業が完了するまでの所要時間を演算する(S410)。
次に、コントローラは、実用トルクを最適化する。コントローラは、所要時間と標準時間とを比較し、所要時間が標準時間を超えている場合は(S412:Long)、トルク比を大きくして作業速度を上げるために定数Kを所定分上昇(S411)させてS405にリターンする。
一方、コントローラは、所要時間が標準時間より小さい場合は(S412:Short)、トルク比を小さくして作業速度を下げるために定数Kを所定分低下(S409)させてS405にリターンする。
この結果、コントローラは所要時間を標準時間にほぼ収束したといえる(S412:Yes)までフローチャートのS405以降を繰り返し、自動作業ラインを構成する複数の産業機器の夫々のトルクを確定させて、フローチャートを終了する。
図7のフローチャートによれば、制御装置が日々の作業の閑繁に従って各産業機械に掛かるトルク負荷をダイナミックに制限することによって、生産計画を標準時間に収めるに足るトルクで機器を運転できるために、作業効率を維持しながら産業機械の寿命を延ばすことができる。
設定モジュール203は、日々設定した実用トルクをデータベース202に継続的に記録する。さらに、設定モジュール203は、複数の産業機械夫々の各稼働部の加速度をセンサによって継続的に検出しデータベース202に登録する。従って、設定モジュール203は、これら記録データに基づく機械学習に基づいて実用トルクを決定してもよい。
先に説明した実施形態では、自動作業ラインを構成する複数の機産業機夫々の標準トルクを同じ比率で一律に抑制して実用トルクを設定することを説明したが複数の装置の間でトルクが抑制される度合いを変えてもよい。
図8は、ライン220に複数の産業機械が並列に設置されている状態を説明する模式図である。図8は複数の産業機械の夫々に定格寿命が決定されており、定格寿命3が定格寿命1、2に比して短い場合を示している。産業機械3の定格寿命3を定格寿命1、2と同じようになるように延長するケースを想定する。このケースでは産業機械3の作業配分を産業機械1,2に対して低下させるために産業機械3の実用トルクを産業機械1,2のそれに比べて低下させればよい。
図9はこの処理を説明するためのフローチャートである。このフローチャートは図4のフローチャートに追加される動作である。コントローラはデータベース202から自動作業ラインの目標寿命Ltallを読み出し(S702)、さらに、データベース202から自動作業ラインの標準生産量データQsを読み出す(S703)。次に、コントローラはS704において、データベース202から計画生産量データQtを読み出す。さらに、コントローラは複数の産業機械から一つを選択する(S705)。
次いで、コントローラは、選択した機器の定格寿命値LTnをデータベース202から読み出し(S706)、さらに、その標準トルク(複数の稼働部別の標準トルク)Tsnを読み出す(S707)。そして、コントローラは、S708において、データベースから読み込んだ既述のデータに基づいて、作業計画と寿命とに応じたトルク変更比を算出し、これに標準トルクTsnを掛け合わせることによって産業機械の実用トルクを計算する。トルク変更比は、例えば、
(LTn/LTall)*(Qt/Qs)*K(Kは定数)
になる。
S709において、コントローラは全ての産業機械について実用トルクの設定が完了したかを判定した後S711に移行する。コントローラはS711において、複数の産業機械それぞれに設定された実用トルクに基づいて、自動作業をシュミレーションして計画された数の対象物が生産されるまでの所要時間を計算する。
コントローラは所要時間が標準時間より長い場合は(S713:Long)、トルク変更比を上げるために定数Kを定められた分上昇させて(S712)、S705に戻り実用トルクを改めて計算する。
コントローラは所要時間が標準時間より短い場合は(S713:Short)、トルク変更比を下げるために定数Kを定められた分下降(S710)させて、S705に戻り実用トルクを改めて計算する。S713の結果、所要時間は標準時間に収束するのでコントローラはフローチャートを終了する。
以上、図9のフローチャートによれば複数の産業機械が並列にラインに配置され、そしてその中の一部の産業機器の寿命が他の産業機械の寿命より短い場合、寿命が短い産業機械のトルクを他の産業機械のトルクより抑制することによって複数の産業機械の寿命を揃えることができる。複数の産業機械の間で寿命が相違するばかりでなく、価格の相違、環境負荷の相違等寿命以外の属性に相違がある場合でも同じである。
産業機械の属性の一つとして、例えば、メンテナンスタイミングがある。図10は、ラインに複数の産業機械が並列に設置されている状態を説明する模式図であって、複数の産業機械の夫々にメンテナンスタイミングと定格寿命が設定されており、メンテナンスタイミング3がメンテナンスタイミング1、2に比して短い場合を示している。
産業機械3のメンテナンスタイミング3をメンテナンスタイミング1、2と同じようになるように延長するケースを想定する。このケースでは産業機械3の作業配分を産業機械1,2に対して低い値にするために産業機械3のトルクを産業機械1,2に比べて低下させればよい。なお、複数の産業機械の間でメンテナンス負荷が集中しないように、メンテナンスタイミングをずらすことも可能である。
図11は複数の産業機械のメンテナンスを管理するフローチャートである。コントローラはS802において、複数の産業機械夫々のセンシング情報を取得し、さらに、S803に進み、夫々の産業機械のメンテナンスに係るスケジュール情報をデータベースから取得する。
コントローラはS804において、センシング情報(S802)に基づいて夫々の産業機械の残寿命を推定し、S805に進み、残寿命とメンテナンススケジュール(S803)とを比較する。コントローラは、残寿命がメンテナンスタイミングより所定以上先の時点まで及んでいるかをチェックし、これを肯定できる(S805:Yes)産業機械について残寿命を調整する必要がないとして、標準トルク、又は、実用トルク(図4)に基づく現状の運用を継続しつつ(S810)、スケジュール(S803)に従ってメンテナンスを実施する(S811)。
コントローラはS805において否定判定(S805:No)すると、否定判定の対象となった産業機械の現状のトルクを所定の割合で減じて低トルクとし、これに基づいて自動作業をシミュレーションして残寿命を再計算する(S806)。コントローラはこの残寿命とメンテナンススケジュールとを比較し、S805と同じ判定を実行する(S807)。コントローラがこの判定を肯定(S807:Yes)すると、低トルクに基づく運用に切り替え(S809)、スケジュール(S803)に従ってメンテナンスを実施する(S811)。
コントローラが判定を否定(S807:No)する場合はメンテナンスの時期が早まるようにメンテナンススケジュールを変更し(S808)、このスケジュールに基づくメンテナンスが実行されるようにして(S811)フローチャートを終了する。
以上、図11のフローチャートによれば、複数の産業機械についてほぼ予め定められたスケジュール通りにメンテナンスを行うことが可能になる。
図12のフローチャートは、対象物の重量に基づいて既述のトルク(図4)を最適化するコントローラの動作を説明する。コントローラは対象物の重量Wnをデータベース202から読み出し(S902)、産業機械の稼働部の加速度目標Anを生成する(S903)。加速度目標Anは重量Wnに反比例するように、An=K/Wn(K:定数)で計算される。
コントローラは、全ての対象物について産業機械の加速度目標値が生成されるまで(S904:No)S903を実行し、S905に移動する(S904:Yes)。
コントローラは、S905において、生成された加速度に基づいてトルクを求め、このトルクに基づいて計画量の対象物に対する作業のシミュレーションによって作業が完了するのに要する時間を計算する。
コントローラは、所要時間と目標時間、例えば、標準時間とを比較し、前者が後者より長い場合(S907:Long)にはトルクを上げるために定数Kを所定分上昇させて(S906)、S903に移行する。反対に前者が後者より短い場合(S907:
Short)には,コントローラは、定数Kを所定分小さくする(S908)。コントローラは複数の対象物について必要時期が目標時間に対して設定の範囲に収束することを判定して全ての対象物について加速度を決定する(S907)。
以上、図12のフローチャートによれば、ラインを連続移動する複数の対象物夫々の重量に合わせて産業機械のトルクを補正できるので、産業機械の寿命をより向上することができる。
図13は5軸ロボットの挙動に係るモデル図である。軌道2では、ロボットは水平回転軸(軸1)のみを動作させることで目的の位置までアームを移動させている。これに対して、軌道1では、ロボットはStep1として、軸2、軸3、軸4を動作させてアームをやや閉じた姿勢にし、Step2として、軸1を水平方向に回転させ、Step3として、軸2、軸3、軸4を動作させてアームをやや閉じた姿勢から元の位置に戻す。
軌道1の場合は水平回転軸である軸1において回転半径を小さくできるため、軸1でのトルクを低減させることができる。一方、軸2、軸3、軸4の回転によって、これらの軸でトルクが増加する。
これに対して、軌道2の場合は水平回転軸である軸1において回転半径が大きく、軸1でのトルクは増加するが、軸2、軸3、軸4は回転しないためトルクが発生しない。
図14は軌道1又は軌道2を選択するためのフローチャートである。コントローラは、実用トルク(図4:S106)に基づいて、軌道2に於ける、各軸の負荷トルクの積分値を演算する(S1402)。コントローラは、S1403において、最大トルク積分値になる軸を選択し、S1404では選択された軸の積分値から寿命を推定し、S1405では設定トルク値に基づいて計画量の作業が完了されるまでの所要時間を算出する。
コントローラは、標準トルク(図4:S108)に基づいて、軌道1に於ける、各軸の負荷トルクの積分値を演算する(S1406)。コントローラはS1407において、最大トルク積分値となる軸を選択し、S1408では選択された軸のトルク積分値から寿命を推定し、S1408では選択された軸のトルク積分値から寿命を推定し、S1409ではS1404で算出された寿命とS1408で算出された寿命とを比較する。
コントローラはS1411において、両方が等しくない場合は軌道1の各軸の設定トルク値を変更し、S1406~S1409を繰り返す。コントローラはS1404で算出された寿命とS1408で算出された寿命が等しいと判断すると(S1410)、コントローラはS1412において軌道1と軌道2で時間当たり作業量の多い方の軌道を選択し、S1413において選択した軌道に基づいて5軸ロボットを制御する。
図15は産業機械の稼働部毎、装置毎の寿命を管理するためのフローチャートである。コントローラは、5軸ロボットの軸1の負荷トルクが図5のように変動した場合での軸1の標準トルクを累積回転数で積分する(S1202)。5軸ロボットの他の軸2-軸5についても同じである(S1203-S1206)。S1207では、コントローラは、データベース202に蓄えられた計画日までの各軸のトルク積分値を読み出し、S1208では各軸の計画日までのトルク積分値と計画日のトルク積分値とを加算してデータベース202に登録する。
なお、以上説明した実施形態や各種変形例はあくまで一例であり、発明の特徴が損なわれない限り、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。また、上記では種々の実施形態や変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
200・・・制御装置、200A・・・自動作業ライン、205-208・・・作業機器、220・・・ライン

Claims (10)

  1. 複数の機械的稼働装置を備える自動作業ラインの制御を行う制御装置であって、
    前記自動作業ラインの作業計画対象時間単位の作業量を含む作業指示情報に基づいて、作業計画を生成する手段と、
    当該生成された作業計画を出力する手段と、そして、
    前記作業計画を生成する手段による、前記複数の機械的稼働装置夫々の作業計画に基づいて、当該作業計画の対象期間に亘り前記複数の機械的稼働装置夫々のトルクを制御する手段と、
    を備える自動作業ラインの制御装置。
  2. 前記トルクを制御する手段は、
    前記作業計画に基づいて、前記複数の機械的稼働装置夫々のトルクを標準値から低下させ、
    前記作業計画が完了されるまで、前記複数の機械的稼働装置の夫々を前記低下させたトルクで駆動させる、
    請求項1記載の自動作業ラインの制御装置。
  3. 前記トルクを制御する手段は、
    前記複数の機械的稼働装置が前記作業の標準量を標準期間で実行するように、当該複数の機械的稼装置夫々のトルクを前記標準値に設定し、
    前記作業計画から作業の計画量を求め、
    当該計画量と前記標準量とを比較し、
    当該比較の結果に基づいて、前記複数の機械的稼働装置のトルクを前記標準値から低下させる、
    請求項2記載の自動作業ラインの制御装置。
  4. 前記トルクを制御する手段は、
    前記比較の結果、前記計画量が前記標準量未満であることを判定すると、前記複数の機械的稼働装置夫々が前記計画量の作業を前記標準期間に基づいて完了するように、前記複数の機械的稼働装置夫々のトルクを前記標準値から低下させる、
    請求項3記載の自動作業ラインの制御装置。
  5. 前記トルクを制御する手段は、
    前記標準量に対する前記計画量の比率に基づいて、前記複数の機械的稼働装置夫々のトルクを標準値から低下させる、
    請求項3記載の自動作業ラインの制御装置。
  6. 前記トルクを制御する手段は、
    前記複数の機械的稼働装置夫々のトルクを前記標準値から低下させる際、低下の度合いを当該複数の機械的稼働装置の間で異なるようにした、
    請求項2記載の自動作業ラインの制御装置。
  7. 前記複数の機械的稼働装置の一部の装置の寿命は他の装置の寿命より短いものであり、
    前記トルクを制御する手段は、
    寿命が短い装置のトルクを他の装置のトルクより抑制することによって前記複数の機械的稼働装置夫々の寿命を揃えるようにした、
    請求項3記載の自動作業ラインの制御装置。
  8. 当該複数の機械的稼働装置の一部の装置のメンテナンスタイミングは他の装置のメンテナンスタイミングより短いものであり、
    前記トルクを制御する手段は、
    メンテナンスタイミングが短い装置のトルクを他の装置のトルクより抑制することによって前記複数の機械的稼働装置夫々のメンテナンスタイミングを揃えるようにした、
    請求項3記載の自動作業ラインの制御装置。
  9. 前記トルクを制御する手段は、
    ラインを連続して移動する複数の対象物夫々の重量に基づいて前記複数の機械的稼働装置夫々のトルクを設定する、
    請求項3記載の自動作業ラインの制御装置。
  10. 複数の機械的稼働装置を備える自動作業ラインの制御のための方法であって、
    当該制御を実行するコントローラは、
    前記自動作業ラインの作業計画対象時間単位の作業量を含む作業指示情報に基づいて、作業計画を生成し、
    当該生成された作業計画を出力し、
    前記複数の機械的稼働装置夫々の作業計画に従って、当該作業計画の対象期間に亘り前記複数の機械的稼働装置夫々のトルクを制御する、
    自動作業ラインの制御方法。
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