JPWO2021079466A1 - 数値制御装置および数値制御方法 - Google Patents

数値制御装置および数値制御方法 Download PDF

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Abstract

数値制御装置(1)は、工具寿命日時予測手段(341)、工具交換日時予測手段(342)および予測情報出力手段(401)を備える。工具寿命日時予測手段(341)は、工具の摩耗量、使用時間または使用回数を用いて算出した工具の寿命である工具寿命値と、運転スケジュールに含まれる加工プログラムで指定される工具の使用時間または使用回数と、に基づいて、工具寿命日時を、工具群中の工具について予測する。工具交換日時予測手段(342)は、工具群中の工具について、運転スケジュールにしたがって加工を行った場合で、工具が工具寿命日時に到達したときに、工具群中の他の工具のうち寿命による交換が許容される工具を同時交換可能工具として抽出する。予測情報出力手段(401)は、工具群中の工具について、工具の種類と、工具寿命日時と、同時交換可能工具の種類と、を含む交換予測情報を表示部(20)に表示する。

Description

本発明は、工作機械の工具の寿命を予測する数値制御装置、機械学習装置および数値制御方法に関する。
従来、工作機械の工具の寿命管理は、工作機械を制御する数値制御装置によって行われている。数値制御装置は、工具の使用回数または使用時間をカウントし、予め設定された寿命値と比較することで工具の寿命を判断する。寿命と判断された工具が存在する場合には、数値制御装置が工具の寿命であることを示す警告を出力し、工作機械の使用者が工作機械を停止させ工具交換を行う。ところで、多数の工具を有する工作機械では、寿命に達した工具をその都度交換すると、工作機械を頻繁に停止させることになり、工作機械を停止させて工具交換を行う段取り時間が長くなってしまう。そこで、特許文献1には、工具の交換回数を少なくすることで、段取り時間を短くする多軸工作機械が開示されている。
特許文献1の多軸工作機械では、工具毎に予め工具寿命値が設定され、さらにその工具寿命値に対して事前交換予告値が設定される。いずれかの工具が工具寿命値に達した時点で、他のすべての工具について事前交換予告値に達したものがあるかどうかが確認される。そして、事前交換予告値に達したものがある場合には、寿命表示と事前交換予告表示とが出力される。多軸工作機械の使用者は、工具寿命値に達した工具とともに、多軸工作機械の中から事前交換予告値に達した工具を探し出し、交換する。
実開平4−35838号公報
数値制御装置に設定された運転スケジュールの下で稼働中の工作機械に設けられる工具を使用し続けるという条件下では、一度の工具交換の際に、交換することができる工具の数が多ければ多いほど、段取り時間を短縮することができる。しかしながら、特許文献1に記載の技術では、いずれかの工具が工具寿命に達した時点で事前交換予告表示をユーザに提示しているだけであり、上記の条件下で最大の数の工具を交換することができるタイミングであるとは限らないという問題点があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、より適切な工具の交換時期をオペレータに提示することができる数値制御装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、運転スケジュールに含まれる加工プログラムで指定される工具を含む工具群中の工具を用いて加工を行う工作機械を制御する数値制御装置を提供する。数値制御装置は、工具寿命日時予測手段と、工具交換日時予測手段と、予測情報出力手段と、を備える。工具寿命日時予測手段は、工具の摩耗量、使用時間または使用回数を用いて算出した工具の寿命である工具寿命値と、運転スケジュールに含まれる加工プログラムで指定される工具の使用時間または使用回数と、に基づいて、工具が工具寿命値に到達する日時である工具寿命日時を、工具群中の工具について予測する。工具交換日時予測手段は、工具群中の工具について、運転スケジュールにしたがって加工を行った場合で、工具が工具寿命日時に到達したときに、工具群中の他の工具のうち寿命による交換が許容される工具を同時交換可能工具として抽出する。予測情報出力手段は、工具群中の工具について、工具の種類と、工具寿命日時と、同時交換可能工具の種類と、を含む交換予測情報を表示部に表示する。
本発明にかかる数値制御装置は、より適切な工具の交換時期をオペレータに提示することができるという効果を奏する。
実施の形態1にかかる数値制御装置の機能構成の一例を模式的に示すブロック図 実施の形態1による工具寿命および交換許容値の入力画面の一例を示す図 実施の形態1による数値制御装置での工具寿命日時予測処理の手順の一例を示すフローチャート 実施の形態1による工具寿命の算出方法の一例を示す図 実施の形態1による数値制御装置での交換予測情報の生成処理の手順の一例を示すフローチャート 実施の形態1による各工具に予備工具がセットされている場合における同時交換可能な工具が最大数となる工具交換日時の算出方法の一例を示す図 実施の形態1による交換予測通知画面の画面データの一例を示す図 実施の形態1による予備工具が備わっている場合における交換予測情報の通知に関する画面データの一例を示す図 実施の形態1による交換予測情報の通知に関する画面データの他の例を示す図 実施の形態2にかかる数値制御装置の機能構成の一例を模式的に示すブロック図 実施の形態1,2にかかる数値制御装置のハードウェア構成の一例を示す図
以下に、本発明の実施の形態にかかる数値制御装置、機械学習装置および数値制御方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、これらの実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1にかかる数値制御装置の機能構成の一例を模式的に示すブロック図である。数値制御装置1は、工具を使って加工対象物である加工ワークを加工するための指令を、工作機械を駆動する駆動部70に対して送る装置である。工作機械は、複数の工具を用いて加工ワークを加工することができる装置である。旋盤およびマシニングセンタは工作機械の一例である。工作機械には駆動部70が設けられ、駆動部70は数値制御装置1と接続される。
駆動部70の例は、加工ワークを回転させながら、工具を駆動する駆動機構である。一例として、水平面に垂直な方向をZ軸とし、水平面内にX軸を取り、X軸とZ軸とに垂直な方向をY軸とする。工具の駆動方向は、例えばX軸方向とZ軸方向との2方向である。なお、軸方向は装置構成によるので、軸方向は上記方向に限定されない。
駆動部70は、数値制御装置1での計算に用いられる座標系上の各軸方向に工具を移動させるサーボモータ71,72と、サーボモータ71,72のそれぞれの位置および速度を検出する検出器81,82とを備えている。また、駆動部70は、数値制御装置1からの指令に基づいて、X軸のサーボモータ71およびZ軸のサーボモータ72のそれぞれを制御するX軸サーボ制御部91およびZ軸サーボ制御部92を備えている。X軸サーボ制御部91およびZ軸サーボ制御部92は、検出器81,82からの位置および速度に基づいて、それぞれサーボモータ71,72へのフィードバック制御を行う。
X軸サーボ制御部91は、X軸のサーボモータ71を制御することによって工具のX軸方向の動作を制御し、Z軸サーボ制御部92は、Z軸のサーボモータ72を制御することによって工具のZ軸方向の動作を制御する。なお、工作機械が2つ以上の刃物台を備えていてもよい。この場合、駆動部70は、1つの刃物台毎に、1組のX軸サーボ制御部91、Z軸サーボ制御部92、X軸のサーボモータ71、Z軸のサーボモータ72、および検出器81,82を備える。なお、ここでは、X軸サーボ制御部91およびZ軸サーボ制御部92とX軸およびZ軸のサーボモータ71,72とを説明したが、工作機械の構成によってはX軸およびZ軸以外のサーボ制御部とサーボモータとを備えていてもよい。また、工作機械の構成によって3軸以上のサーボ制御部とサーボ装置とを備える場合もある。
また、駆動部70は、加工ワークを回転させるための主軸を回転させる主軸モータ75と、主軸モータ75の位置および回転数を検出する検出器85と、を備えている。検出器85が検出する回転数は、主軸モータ75の回転数に対応している。
また、駆動部70は、数値制御装置1からの指令に基づいて、主軸モータ75を制御する主軸制御部95を備えている。主軸制御部95は、検出器85からの位置および回転数に基づいて、主軸モータ75へのフィードバック制御を行う。なお、主軸制御部95、主軸モータ75は工作機械の構成によって2軸以上である場合もある。
数値制御装置1は、入力操作部10と、表示部20と、ユーザによる入力操作にしたがって工作機械の制御を行う制御演算部30と、を備える。
入力操作部10は、オペレータによる制御演算部30に対する情報の入力操作を受け付ける入力装置である。キーボード、ボタンまたはマウスは、入力操作部10の一例である。本実施の形態では、オペレータによって、入力操作部10から、加工プログラム、運転スケジュール、工具の寿命摩耗量および摩耗補正量を含む各種の入力情報が入力される。
表示部20は、制御演算部30によって処理された情報を表示画面に表示する表示装置である。液晶表示装置は、表示部20の一例である。
なお、入力操作部10および表示部20は、ネットワークを介して接続された入力装置および表示装置であってもよいし、ネットワークを介して接続されたコンピュータの入力装置および表示装置であってもよい。また、入力操作部10および表示部20は、これらが一体的に構成されるタッチパネルであってもよい。この場合、入力操作部10の一部の機能が、表示部20に配置される。
制御演算部30は、NC(Numerical Control)プログラムまたはラダープログラムを用いて駆動部70を制御する。制御演算部30は、入力制御部31と、データ設定部32と、記憶部33と、機械制御信号処理部34と、加工プログラム解析処理部35と、PLC(Programmable Logic Controller)36と、補間処理部37と、加減速処理部38と、軸データ出力部39と、画面処理部40と、を有する。
入力制御部31は、入力操作部10から入力情報を受け取る。本実施の形態では、入力制御部31は、摩耗補正量の変更を検出し、記憶部33に摩耗補正量変更情報を書き込む摩耗補正量変更検出手段311を有する。摩耗補正量変更検出手段311は、オペレータによって入力操作部10から工具の摩耗補正量が入力された場合に、前回の摩耗補正量から新たな摩耗補正量を入力するまでの工具の使用時間または使用回数と、入力された摩耗補正量との組と、を含む摩耗補正量変更情報を記憶部33の工具寿命データ記憶エリア335に書き込む。加工プログラムは、未使用の状態の工具を用いて加工を行うことを前提に作成される。そのため、工具が使用され摩耗してくると、加工プログラムを実行した際に、摩耗した分だけ工具の先端の位置がずれてしまう。そこで、摩耗前の工具の先端と摩耗後の工具の先端とのオフセット量である摩耗補正量を用いて、加工プログラムを実行する際に、工具の先端の位置が補正される。摩耗補正量は、工具が寿命になるまでの間、オペレータによって更新される。
データ設定部32は、入力制御部31で入力された入力情報を記憶部33に記憶させる。すなわち、入力情報は、入力制御部31およびデータ設定部32を介して記憶部33に書き込まれる。
記憶部33は、パラメータ記憶エリア331、加工プログラム記憶エリア332、画面表示データ記憶エリア333、共有エリア334、工具寿命データ記憶エリア335および運転スケジュール記憶エリア336を有する。
パラメータ記憶エリア331には、制御演算部30の処理で使用されるパラメータなどが格納される。具体的には、パラメータ記憶エリア331には、数値制御装置1を動作させるための制御パラメータ、サーボパラメータなどが格納される。
加工プログラム記憶エリア332には、加工ワークの加工に用いられるNCプログラムなどの加工プログラムが格納される。加工プログラムは、入力操作部10からオペレータによって入力される。
画面表示データ記憶エリア333には、表示部20で表示される画面表示データが格納される。画面表示データは、表示部20に情報を表示するためのデータである。
共有エリア334は、一時的に使用されるデータを格納し、ワークスペースとして使用される。
工具寿命データ記憶エリア335には、工具寿命の予測に用いられる入力制御部31によって書き込まれたデータおよび工具寿命の予測処理の結果算出されたデータを含む工具寿命データが格納される。工具寿命データは、工具の種類ごとに、寿命摩耗量Amax、交換許容値、摩耗補正量変更情報、工具寿命値、工具寿命日時、同時交換可能工具種類などを含む。
ここで、寿命摩耗量Amaxは、工具寿命の判定を行う際の基準値である。具体的には、寿命摩耗量Amaxは、工具の摩耗量が寿命摩耗量限界に到達したときに、工具寿命であると判定する値である。また、交換許容値は、寿命に達していない工具において、交換可能とする工具寿命の値であって、寿命摩耗量Amaxと同じ値またはそれよりも小さい値である。工具寿命の値は、摩耗量、使用時間または使用回数で規定される。摩耗補正量変更情報は、今までに入力された、工具の使用時間または使用回数と摩耗補正量との組である。工具寿命値は、後述する機械制御信号処理部34の工具寿命日時予測手段341によって算出される工具の寿命の値であり、摩耗量、使用時間または使用回数で示される。工具寿命日時は、同じく工具寿命日時予測手段341によって算出される工具が寿命となる日時である。同時交換可能工具種類は、工具寿命日時になったときに同時に寿命による交換が許容される工具の種類である。
運転スケジュール記憶エリア336には、対象工作機械の製品の加工順番と生産個数とを指示したデータである運転スケジュールが格納される。加工順番は、生産に使用される加工プログラムの呼び出し順番のことである。生産個数は、順番に呼び出された加工プログラムの実行回数を示す。加工プログラムの実行回数は、生産個数に対応する。この運転スケジュールは、加工プログラムと同様に入力操作部10からオペレータによって記憶部33の運転スケジュールに入力される。なお、運転スケジュールは数値制御装置1にネットワークなどを介して接続された上位コンピュータからダウンロードされるものであってもよい。生産管理コンピュータは、上位コンピュータの一例である。
機械制御信号処理部34は、PLC36に接続されており、PLC36から、工作機械を動作させるリレーなどの信号情報を受け付ける。機械制御信号処理部34は、受け付けた信号情報を、記憶部33の共有エリア334に書き込む。これらの信号情報は、加工運転時に補間処理部37によって参照される。また、機械制御信号処理部34は、加工プログラム解析処理部35によって共有エリア334に補助指令が出力されると、この補助指令を共有エリア334から読み出してPLC36に送る。補助指令は、サーボモータ71,72または主軸モータ75を動作させる指令以外の機械動作を指示する指令である。MコードまたはTコードは、補助指令の一例である。
さらに、機械制御信号処理部34は、工具寿命日時予測手段341と、工具交換日時予測手段342と、を有する。工具寿命日時予測手段341は、工具の摩耗量、使用時間または使用回数を用いて算出した工具の寿命である工具寿命値と、運転スケジュールに含まれる加工プログラムで指定される工具の使用時間または使用回数と、に基づいて、工具が工具寿命値に到達する日時である工具寿命日時を、工具群中の前記工具について予測する。
摩耗量を用いて工具寿命日時を算出する場合には、工具寿命日時予測手段341は、記憶部33の工具寿命データ記憶エリア335を参照し、工具の使用時間または使用回数に対する摩耗補正量の変化量αを算出する。また、工具寿命日時予測手段341は、摩耗補正量の変化量αを算出した後、摩耗補正量の変化量αと工具の寿命摩耗量とから、計算時から工具寿命値に達するまでの工具の残使用時間または残使用回数を算出する。
さらに、工具寿命日時予測手段341は、運転スケジュール記憶エリア336中の運転スケジュールおよび加工プログラム記憶エリア332中の加工プログラムを参照して、残使用時間または残使用回数に基づいて、設定されている運転スケジュールにしたがって加工を行った場合の工具の寿命摩耗量に達する日時である工具寿命日時を予測する。一例では、工具寿命日時は年、月、日、時、分を用いて表される。工具寿命日時予測手段341は、工作機械に設けられるすべての工具について工具寿命日時を予測する。
工具交換日時予測手段342は、運転スケジュールにしたがって加工を行った場合で、工具が工具寿命日時に到達したときに、工具寿命日時が予測された工具以外の他の工具のうち寿命による交換が許容される工具を同時交換可能工具として抽出する。具体的には、工具交換日時予測手段342は、予測された工具寿命日時のタイミングで、工具寿命日時が予測された工具以外の使用時間または使用回数が交換許容値に達している工具である同時交換可能工具を抽出する。
ここでは、設定されている運転スケジュールにしたがって、予測された工具の工具寿命日時まで加工を行ったものとして計算された工具の使用時間または使用回数と、交換許容値と、が比較される。工具交換日時予測手段342は、工作機械に設けられるすべての工具の工具寿命日時のタイミングにおける同時交換可能工具を抽出する。なお、同時交換可能工具の抽出に当たり、既に工具寿命に達している工具については、同時交換可能工具には含めないものとする。
そして、工具交換日時予測手段342は、工具の種類に、使用時間または使用回数、工具寿命日時および同時交換可能工具の種類を対応付けて保存する。以下では、運転スケジュールに対して、工具の種類、工具の使用時間または使用回数、工具寿命日時および同時交換可能工具の種類を対応付けた情報を、交換予測情報という。一例では、工具寿命データ記憶エリア335の工具寿命データに交換予測情報は保存される。また、工具交換日時予測手段342は、最も同時交換可能工具が多くなる工具寿命日時と、最も早い工具寿命日時と、を抽出する。抽出された最も同時交換可能工具の数が多くなる工具寿命日時と、最も早い工具寿命日時と、は、例えば交換予測情報中にフラグが付される。
なお、数値制御装置1が寿命になった工具を予備工具に交換することができる予備工具交換機能を備え、工作機械に予備工具がセットされている場合においても工具寿命日時の算出および同時交換可能工具の抽出は可能である。この場合には、予備工具を有する種類の工具については予備工具を含めた残使用時間を用いて工具寿命日時が予測され、予備工具を含めた工具の使用時間または使用回数と交換許容値とが比較される。
加工プログラム解析処理部35は、記憶部33の加工プログラム記憶エリア332から加工プログラムを読み出し、加工プログラムの各ブロックについて解析処理を行う。加工プログラムは、入力操作部10からオペレータによって選択される。加工プログラム解析処理部35は、解析したブロックにGコード以外のTコード、SコードまたはMコードが含まれていれば、解析結果を記憶部33および機械制御信号処理部34経由でPLC36へ渡す。加工プログラム解析処理部35は、解析した行にGコードが含まれていれば、解析結果を補間処理部37に出力する。Gコードは、軸移動などに関する指令であり、Tコードは、工具交換などに関する指令であり、Sコードは、主軸モータ75の回転数に関する指令であり、Mコードは、機械動作に関する指令である。また、加工プログラム解析処理部35は、運転スケジュールに含まれる加工プログラムを解析し、工具の使用時間または使用回数を算出する。
PLC36は、PLC36が実行する機械動作が記述されたラダープログラムを格納している。PLC36は、補助指令であるTコードまたはMコードを受け付けると、ラダープログラムに従って補助指令に対応する処理を実行する。すなわち、コンベア、クーラントのオンまたはオフなどの工作機械の機構を動作させる。PLC36は、補助指令に対応する処理を実行した後、加工プログラムの次のブロックを実行させるために、機械制御が完了したことを示す完了信号を機械制御信号処理部34に送る。
補間処理部37は、加工プログラム解析処理部35から解析結果である位置指令を受け取り、位置指令に対する補間処理を行い、補間処理の結果である移動量を加減速処理部38へ供給する。
加減速処理部38は、補間処理部37から供給された補間処理の結果に対して加減速処理を行う。加減速処理部38は、X軸、Z軸に関する加減速処理結果を軸データ出力部39に出力する。
軸データ出力部39は、入力された加減速処理結果を、X軸サーボ制御部91、Z軸サーボ制御部92を介してサーボモータ71,72に出力する。主軸に対しては、加減速処理なしでステップ指令が出力される。
画面処理部40は、記憶部33の画面表示データ記憶エリア333に格納された画面表示データを表示部20に表示させる制御を行う。一例では、画面処理部40は、工具の寿命摩耗量Amax、交換許容値、摩耗補正量をオペレータに入力させるための画面表示データを表示部20に表示させる。また、画面処理部40は、工具交換日時予測手段342で予測された交換予測情報を表示部20に表示させる制御を行う。
図2は、実施の形態1による工具寿命および交換許容値の入力画面の一例を示す図である。図2の工具寿命および交換許容値の入力画面410では、使用時間、使用回数および摩耗量のいずれかで、工具の寿命設定値および交換許容値が入力できるようになっている。寿命設定値および交換許容値は、工具種類を示す工具番号ごとに入力される。
使用時間の入力領域411では、「使用時間」、「寿命設定値」および「交換許容値」が項目として設けられる。「使用時間」は、工作機械に装着されている工具の未使用の状態から入力画面410が表示されるまでの間の使用時間を示す。「寿命設定値」は、オペレータによって入力される工具の寿命となる使用時間を示す。「交換許容値」は、オペレータによって入力される交換してもよい工具の使用時間を示す。交換許容値の値は、寿命設定値以下の数値となる。「使用時間」、「寿命設定値」および「交換許容値」に対応する値は、工具の種類を識別する工具識別情報毎に入力される。工具番号は、工具識別情報の一例である。
使用回数の入力領域412では、「使用回数」、「寿命設定値」および「交換許容値」が項目として設けられる。「使用回数」は、工作機械に装着されている工具の未使用の状態から入力画面410が表示されるまでの間の使用回数を示す。「寿命設定値」は、オペレータによって入力される工具の寿命となる使用回数を示す。「交換許容値」は、オペレータによって入力される交換してもよい工具の使用回数を示す。交換許容値の値は、寿命設定値以下の数値となる。「使用回数」、「寿命設定値」および「交換許容値」に対応する値は、工具の種類を識別する工具識別情報毎に入力される。
摩耗量の入力領域413では、「寿命設定値」および「交換許容値」が項目として設けられる。「寿命設定値」は、オペレータによって入力される工具の寿命となる摩耗量を示す。「交換許容値」は、オペレータによって入力される交換してもよい工具の摩耗量を示す。交換許容値の値は、寿命設定値以下の数値となる。
図1に戻り、画面処理部40は、工具について、工具の種類と、工具寿命日時と、同時交換可能工具の種類と、を含む交換予測情報を表示部20に表示する予測情報出力手段401を有する。予測情報出力手段401は、記憶部33の工具寿命データ記憶エリア335の工具寿命データを参照し、工作機械に設けられる工具について工具の交換日時を一覧表示した交換予測情報を表示部20に表示させる。交換予測情報は、運転スケジュール、工作機械に設けられる工具の種類、工具寿命日時および同時交換可能工具の種類を含む。予測情報出力手段401は、交換予測情報を表示部20に表示させる際に、交換予測情報を工具寿命日時が早いものから順番に工具の種類を並び替えて表示させたり、また交換可能工具の数が最大となる工具寿命日時と、最も早い工具寿命日時と、を強調表示させたりしてもよい。
次に、このような構成の数値制御装置1における数値制御方法について説明する。図3は、実施の形態1による数値制御装置での工具寿命日時予測処理の手順の一例を示すフローチャートである。一例では、この工具寿命日時予測処理は、記憶部33の運転スケジュール記憶エリア336に運転スケジュールが格納されている状態で、オペレータによって新たな摩耗補正量が入力された場合に開始される。
工具寿命日時予測処理が開始されると、加工プログラム解析処理部35は、記憶部33の運転スケジュール記憶エリア336に格納されている運転スケジュールを読み込む(ステップS11)。このとき、工具寿命日時予測処理の対象となる工具は、工作機械に設けられる工具である。ただし、少なくとも運転スケジュールで使用される工具からなる群に含まれる工具が、工具寿命日時予測処理の対象となっていればよい。
ついで、機械制御信号処理部34の工具寿命日時予測手段341は、記憶部33の工具寿命データ記憶エリア335に記憶されている今までに入力された摩耗補正量とそのときの工具の使用時間または使用回数との組である摩耗補正量変更情報を取得し、工具の使用時間または使用回数に対する摩耗補正量の変化量αを算出する(ステップS12)。オペレータによって工具の寸法を計測した結果、摩耗補正量は入力される。
図4は、実施の形態1による工具寿命の算出方法の一例を示す図である。図4において、横軸は工具の使用時間または使用回数であり、縦軸は工具の摩耗量である。図4を用いた説明では、横軸が使用時間である場合に工具寿命値を求める場合を例に挙げる。
図4では、使用時間がa,b,cのときに、摩耗補正量が変更されるものとする。使用時間が0のときの摩耗補正量は0である。また、使用時間がaのときの摩耗補正量はCaであり、使用時間がbのときの摩耗補正量はCbである。そして、摩耗補正量Ccがオペレータによって設定されたものとする。
このとき、工具寿命日時予測手段341は、使用時間a,bのときの摩耗補正量Ca,Cbを取得する。また、工具寿命日時予測手段341は、摩耗補正量Cbが設定された使用時間bから摩耗補正量Ccが設定される使用時間cまでの間の工具の使用時間Δuを取得する。そして、使用時間bに使用時間Δuを足したものを、摩耗補正量Ccが設定されたときの使用時間cとする。図4の座標(a,Ca)における点をPaとし、座標(b,Cb)における点をPbとし、座標(c,Cc)における点をPcとしたときに、原点を通り、使用時間に対してそれぞれの摩耗補正量を近似する近似直線L1が計算される。近似直線L1の傾きが使用時間に対する摩耗補正量の変化量αとなる。以下では、αを単に摩耗補正量の補正量という。
図3に戻り、その後、工具寿命日時予測手段341は、工具の使用時間または使用回数に対する摩耗補正量の変化量αと寿命摩耗量Amaxとによって、寿命摩耗量Amaxに到達する工具寿命時間Tまたは工具寿命回数Cを算出する(ステップS13)。寿命摩耗量Amaxは、記憶部33の工具寿命データ記憶エリア335に格納されている。図4では、寿命摩耗量の値Amaxを有し、横軸に平行な直線L2が近似直線L1と交わる点P1の横軸の座標値が工具寿命時間Tとなる。なお、図4の説明では、横軸が使用時間である場合を例に挙げたが、横軸が使用回数である場合には、上記の説明で使用時間を使用回数と読み替えればよい。これによって、工具寿命回数Cが求められる。
その後、工具寿命日時予測手段341は、算出した工具寿命時間Tまたは工具寿命回数Cから現在の工具の使用時間または使用回数を引いた残使用時間または残使用回数を算出する(ステップS14)。ここで現在の工具の使用時間または使用回数は、図4の場合には、摩耗補正量Ccが入力された時点のcである。
ついで、工具寿命日時予測手段341は、記憶部33の運転スケジュール記憶エリア336に格納された運転スケジュールから、運転予定の加工プログラムを解析し、運転予定の各加工プログラムでの工具の使用時間または使用回数を算出する(ステップS15)。運転スケジュールは、加工プログラム解析処理部35によって解析され、運転スケジュール記憶エリア336に格納されたものである。
また、工具寿命日時予測手段341は、ステップS14で算出した工具寿命値に達するまでの残使用時間または残使用回数と、ステップS15で算出した運転予定の各加工プログラムでの工具の使用時間または使用回数と、に基づいて、各工具が工具寿命値に達する日時である工具寿命日時を算出する(ステップS16)。以上によって、工具寿命日時予測処理が終了する。
なお、図3は、工具の摩耗量を用い工具寿命日時予測処理の一例を示しているが、工具の使用時間または使用回数を用いて、工具寿命日時を予測することも可能である。例えば、寿命摩耗量Amaxが0の場合、すなわちオペレータによって寿命摩耗量Amaxが設定されなかった場合には、オペレータによって設定された使用時間または使用回数の寿命設定値を用いて、寿命に達するまでの工具寿命時間T’または工具寿命回数C’が算出される。この場合には、数値制御装置1でカウントされる工具の累積の使用時間または使用回数が用いられる。具体的には、ステップS12からステップS13の処理に代えて、設定された工具の使用時間または使用回数で規定された寿命設定値を工具寿命値である工具寿命時間T’または工具寿命回数C’とする。そして、工具寿命時間T’または工具寿命回数C’と、数値制御装置1で取得した工具の使用時間または使用回数と、の差から工具寿命値までの残りの使用時間または使用回数である残使用時間または残使用回数を算出する処理が実行される。
次に、交換予測情報の生成処理について説明する。図5は、実施の形態1による数値制御装置での交換予測情報の生成処理の手順の一例を示すフローチャートである。この交換予測情報の生成処理は、例えば、工具寿命日時予測手段341で工具寿命日時予測処理が完了した場合に開始される。このとき、交換予測情報の生成処理の対象となる工具は、工作機械に設けられる工具である。ただし、少なくとも運転スケジュールで使用される工具からなる群に含まれる工具が、交換予測情報の生成処理の対象となっていればよい。
工具の交換タイミング予測処理が開始されると、機械制御信号処理部34の工具交換日時予測手段342は、各工具に予備工具がセットされているかを確認する(ステップS31)。各工具に予備工具がセットされている場合(ステップS31でYesの場合)には、工具交換日時予測手段342は、予備工具がセットされている工具に対して、予備工具の工具寿命日時を含めた工具寿命日時を算出する(ステップS32)。
その後、またはステップS31で各工具に予備工具がセットされていない場合(ステップS31でNoの場合)には、工具交換日時予測手段342は、交換予測情報に工具と工具寿命日時とを対応付けたレコードを登録し、工具寿命日時が早い順に交換予測情報のレコードをソートする(ステップS33)。なお、工具がセットされている場合の寿命日時は、予備工具の工具寿命日時を含めた工具寿命日時である。
また、工具交換日時予測手段342は、交換予測情報中から1つのレコードを選択する(ステップS34)。工具交換日時予測手段342は、選択した1つのレコードの工具が工具寿命日時に到達したときの他の工具の使用時間または使用回数を算出し、工具寿命データ記憶エリア335に格納されている交換許容値を超えている工具を抽出する(ステップS35)。なお、このとき選択された工具の工具寿命日時よりも早く工具寿命日時が来る工具については、交換許容値を超えている工具としないようにしてもよい。そして、工具交換日時予測手段342は、抽出された工具を、選択されたレコードの工具の同時交換可能な工具として、交換予測情報に登録する(ステップS36)。
その後、工具交換日時予測手段342は、交換予測情報中のすべてのレコードを選択したかを判定し(ステップS37)、すべてのレコードを選択していない場合(ステップS37でNoの場合)には、ステップS34に戻る。そして、ステップS35とS36の処理を、交換予測情報中のすべてのレコードについて実施する。
その後、交換予測情報中で最も早い工具寿命日時となる工具と、同時交換可能な工具の数が最も多い工具と、を抽出し、交換予測情報に登録する(ステップS38)。一例では、交換予測情報中に、最も早い工具寿命日時となる工具と、同時交換可能な工具の数が最も多い工具と、を示すフラグが立てられる。交換予測情報は運転スケジュールを含めて、工具寿命データ記憶エリア335の工具寿命データに保存される。
ついで、画面処理部40の予測情報出力手段401は、記憶部33の工具寿命データ記憶エリア335から交換予測情報を取得し、交換予測情報から工作機械に設けられる工具の種類と、工具寿命日時と、同時交換可能な工具の数と、を含めたリスト形式の画面データを生成し、表示部20に表示する(ステップS39)。このように交換予測情報の内容を示す画面データを以下では、交換予測通知画面という。このとき、画面処理部40は、交換予測情報を、工具寿命日時が早い方から順にレコードを並べ替えた交換予測通知画面を、表示部20に表示してもよい。また、画面処理部40は、ステップS36で登録された最も早い工具寿命日時となる工具と、同時交換可能な工具の数が最も多い工具と、が、強調表示などの他の情報と異なる方法で表示されるようにしてもよい。
このように交換予測情報を表示することで、設定された運転スケジュールの下で稼働中の工作機械に設けられる工具を使用し続けるという条件下で、同時に交換可能な工具の数が最大となる工具交換の日時をオペレータに提供することができる。また、このように表示されたリストに基づいてオペレータが工具を交換することで、設定された運転スケジュールの下で稼働中の工作機械に設けられる工具を使用し続けるという条件下で、同時に交換可能な工具の数が最大となるように工具を交換することができる。その結果、段取り時間を減少させることができる。以上によって、交換予測情報の生成処理が終了する。
図6は、実施の形態1による各工具に予備工具がセットされている場合における同時交換可能な工具が最大数となる工具交換日時の算出方法の一例を示す図である。図6において、横軸は工具の使用時間または使用回数であり、縦軸は工具の摩耗量である。図6を用いた説明では、横軸が使用時間である場合に最大数の工具交換日時を求める場合を例に挙げる。
図6において、3本の工具X,Y,Zに対し、それぞれ1本の予備工具X’,Y’,Z’がセットされているものとし、寿命摩耗量はすべてAmaxであるとする。また、工具寿命日時予測手段341により算出した工具X,X’,Y,Zの工具寿命日時をそれぞれTX,TX’,TY,TZとする。工具寿命日時は、TX,TY,TZの順で長くなり、TXとTX’とは同じであるものとする。
工具Xの工具寿命日時TXにおける交換許容値を超えた同時交換可能な工具は、工具Xのみとなる。工具Yの工具寿命日時TYにおける交換許容値を超えた同時交換可能な工具は、工具Xと工具Yとなる。ただし、このとき、工具Xは既に工具寿命となっているが、工具Xを交換せずに、予備工具X’を用いて処理を行うものとしている。以下でも同様である。工具X’の工具寿命日時TX’における交換許容値を超えた同時交換可能な工具は、工具X,Y,X’,Zとなる。ただし、このとき、工具Yは既に工具寿命となっているが、工具Yを交換せずに、予備工具Y’を用いて処理を行うものとしている。以下でも同様である。工具Zの工具寿命日時TZにおける交換許容値を超えた同時交換可能な工具は、工具X,Y,X’,Zとなる。このとき、予備工具X’の摩耗量は、寿命摩耗量Amaxに到達してしまっている。
工具交換日時予測手段342によって、全工具の工具寿命日時TX,TX’,TY,TZにおける交換許容値を超えた同時交換可能な工具数は、それぞれ1本、4本、2本、4本と求められる。そして、各工具寿命日時における同時交換可能な工具数に関する情報が交換予測情報に登録されることで、同時交換可能な工具の最大数を求めることができる。
工具寿命日時Txにおいて工具Xのみを交換せずに予備工具X’を用い、工具寿命日時Ty以降は工具Yから予備工具Y’へ使用工具を変更し、工具寿命日時Tx’において工具X,Y,X’,Zの4本を交換する場合に、同時交換可能な工具数が最大となるように工具交換を実現することができる。なお、図6の説明では、全工具X,X’,Y,Y’,Z,Z’の寿命摩耗量Amaxおよび交換許容値が同一の値である場合を例に挙げたが、実施の形態はこれに限定されない。工具毎に寿命摩耗量Amaxおよび交換許容値が異なる値の場合であっても、同様の計算によって同時交換可能な工具数が最大となるように工具交換を実現する時期を求めることができる。
次に、交換予測情報の通知に関する画面データの例について説明する。図7は、実施の形態1による交換予測通知画面の画面データの一例を示す図である。工具の交換予測通知画面420には、運転スケジュール表示領域421と、寿命算出方法選択用プルダウンメニュー422と、工具番号表示領域423と、予備工具表示領域424と、使用時間表示領域425と、工具寿命値表示領域426と、交換許容値表示領域427と、寿命到達日時表示領域428と、同時交換工具番号表示領域429と、設定値表示領域430と、が配置される。
運転スケジュール表示領域421には、選択された運転スケジュール名が表示される。一例では、運転スケジュール表示領域421には、記憶部33の運転スケジュール記憶エリア336に格納されているファイル名が表示される。
寿命算出方法選択用プルダウンメニュー422は、オペレータによる寿命算出方法の選択を受け付ける。寿命算出方法は、工具寿命値として摩耗量、使用時間および使用回数のうちのどれを用いるかを示すものである。ここで選択された寿命算出方法によって算出されたデータが工具の交換予測通知画面420に表示される。図7では、オペレータが寿命算出方法選択用プルダウンメニュー422にて摩耗量算出を選択した場合が示されている。
工具番号表示領域423には、工作機械に設けられる工具を識別する工具番号が表示される。予備工具表示領域424には、工具番号表示領域423に表示されている工具に対して予備工具が備わっている場合に、予備工具の工具番号が表示される。なお、予備工具が備わっていない場合は、「なし」と表示される。使用時間表示領域425には、工具の使用時間が表示される。工具寿命値表示領域426には、工具寿命日時予測手段341によって算出される工具寿命時間Tまたは工具寿命回数Cが表示される。なお、使用予定がない工具の工具寿命値表示領域426には、「未定」と表示される。
交換許容値表示領域427には、工具寿命日時予測手段341によって使用時間に換算された工具の交換許容値が表示される。交換許容値が設定されていない工具の交換許容値表示領域427には、「未定」と表示される。寿命到達日時表示領域428には、工具交換日時予測手段342によって算出される寿命到達日時が表示される。また、最も早い工具寿命日時となるデータは、強調表示される。
同時交換工具番号表示領域429には、寿命到達日時において同時交換可能工具の工具番号が表示される。また、同時交換可能工具の数が最多となるデータは、強調表示される。なお、同時交換可能工具がない場合には同時交換工具番号表示領域429に「なし」と表示される。また、運転スケジュールにて、使用予定がない工具に対しては、寿命到達日時表示領域428および同時交換工具番号表示領域429には、ともに「未定」と表示される。
設定値表示領域430には、各工具の寿命摩耗量と交換許容値とが寿命算出方法選択用プルダウンメニュー422で選択された内容にしたがって表示される。
図7に示されるように、交換予測情報は、寿命到達日時が早い順にソートしたものがリスト表示される。また、交換予測情報中で最も早い工具寿命日時となる工具の寿命到達日時と、同時交換可能な工具の数が最も多い工具の同時交換工具番号と、が強調表示される。ここでは、背景色が他の情報と異なるように表示される例が示される。
なお、図7では、工具番号2の工具が寿命到達日時に到達するときに、工具番号3,5の工具の使用時間が交換許容値を超えるものとしている。そのため、工具番号2の同時交換工具番号には、工具番号3,5が記載されている。
さらに、工具番号5の工具が寿命到達日時に到達するときに、工具番号3,4,6の工具の使用時間が交換許容値を超えるものとしている。そのため、工具番号5の同時交換工具番号には、工具番号3,4,6が記載されている。ここで、同時交換工具番号429として複数の工具が同時交換可能な工具として表示されている工具については、寿命到達日時が早い工具と同時交換されなかった場合に、次に寿命に達する工具と同時交換可能であることを示している。例えば、図7において工具番号3の工具は、工具番号2の工具と同時交換されなかった場合に、工具番号5の工具と同時交換可能であることを示している。なお、工具番号3の工具を工具番号2の工具ではなく工具番号5の工具と同時に交換することで、工具番号2の工具の交換時と比べて工具番号3の工具が寿命時間に近付くまで使用することができる。
図8は、実施の形態1による予備工具が備わっている場合における交換予測情報の通知に関する画面データの一例を示す図である。図8では、工具番号2の工具に予備工具番号12の工具が備わっており、工具番号2の工具の寿命到達日時表示領域428には、工具番号2の工具の寿命日時に対して予備工具である予備工具番号12の工具の寿命日時を含めた寿命日時が表示される。また、図8のように、工具番号5,3,6,4および予備工具番号12の工具および予備工具の寿命到達日時において、予備工具が備わった工具番号2の工具が寿命に到達している場合、同時交換工具番号表示領域429には工具番号を括弧付きで表示している。この例では、「(2)」と表示することで、任意のタイミングで工具番号2の工具の交換が可能であることが示されている。ここで、工具番号5の工具の寿命到達時には、工具番号5の工具と交換許容値を超えた工具番号3,4,6の工具に加えて、工具番号2の工具も同時に工具交換を行うことで、工具番号2の工具の寿命到達時に発生する工具交換作業が不要となる。
また、図8では、交換予測情報中で最も早い工具寿命日時となる工具と、同時交換可能な工具の数が最も多い工具と、が一致している。すなわち、図8の例では、工具番号5の工具が、交換予測情報中で最も早い工具寿命日時となる工具であり、同時交換可能な工具の数が最も多い工具である。しかし、交換予測情報中で最も早い工具寿命日時となる工具と、同時交換可能な工具の数が最も多い工具と、が一致しない場合もある。このような場合には、最も早い工具寿命日時に、その対象となる工具を交換し、ついで同時交換可能な工具の数が最も多い工具の工具寿命到達日時に、同時交換可能な工具を交換することで、工具交換作業を効率化することができる。したがって、同時交換可能工具の数が最大となるとともに、数値制御装置1の段取り時間を最小化することができる。ただし、最も早い工具寿命日時となる工具について、寿命到達日時および同時交換工具番号が表示される際には、他の工具についても寿命到達日時および同時交換工具番号が表示されている。
図9は、実施の形態1による交換予測情報の通知に関する画面データの他の例を示す図である。図9の工具の交換予測通知画面420の構成は、図8と基本的に同じであるので、図8と異なる部分について説明する。図9では、オペレータが寿命算出方法選択用プルダウンメニュー422にて時間算出を選択した場合が示されている。また、工具寿命値表示領域426には、オペレータが入力した寿命設定値である寿命時間から使用時間を引いた残寿命時間が表示される。さらに、図9では、交換許容値表示領域427にオペレータが入力した時間による交換許容値が表示される。
実施の形態1にかかる数値制御装置1では、工具寿命日時予測手段341が、工具の摩耗量、使用時間または使用回数を用いて算出した工具の寿命である工具寿命値と、運転スケジュールに含まれる加工プログラムでの工具の使用時間または使用回数と、に基づいて、工具が工具寿命値に到達する日時である工具寿命日時を予測する。また、工具交換日時予測手段342は、運転スケジュールにしたがって加工を行った場合で、工具が工具寿命日時に到達したときに、他の工具のうち寿命による交換が許容される同時交換可能工具を抽出する。そして、予測情報出力手段401は、工作機械に設けられる工具について、工具の種類と、工具寿命日時と、同時交換可能工具の種類と、を含む交換予測情報を表示部20に表示する。
これによって、設定された運転スケジュールの下で稼働中の工作機械に設けられる工具を使用し続けるという条件下で、同時に交換可能な工具の数が最大となる工具交換の日時をオペレータに提供することができるという効果を有する。つまり、上記の条件下で工具交換回数を最小化にすることができる工具交換のタイミングがオペレータに提供される。なお、数値制御装置1が予備工具交換機能を備えている場合においても、同時に交換可能な工具の数が最大となる日時を予測することが可能である。
以上によって、工具の寿命到達日時を迎える前に、オペレータは効率的な工具交換作業を実行するための情報を把握することができ、オペレータは工具交換作業の事前準備をすることができる。また、工具交換時の作業時間短縮が可能となるので、工作機械の段取り時間の短縮を図ることができる。
実施の形態2.
図10は、実施の形態2にかかる数値制御装置の機能構成の一例を模式的に示すブロック図である。図10の各構成要素のうち実施の形態1の数値制御装置1と同一機能を達成する構成要素については同一符号を付しており、重複する説明は省略する。
数値制御装置1の制御演算部30は、機械学習装置50をさらに有する。機械学習装置50は、観測部51と、学習部52と、を有する。観測部51は、運転中の加工プログラム番号情報(r)と、工具寿命日時予測手段341によって算出され、工具寿命データに保存された工具寿命値に達するまでの各工具の工具寿命時間TもしくはT’または工具寿命回数CもしくはC’と、を状態情報(i)として観測し、学習部52に送る。ここで工具寿命時間TもしくはT’または工具寿命回数CもしくはC’は、摩耗補正量の変化量αで値が変化するので、観測部51はこれらのデータ観測を行う。摩耗補正量の変化量αは、加工ワークの材質または切り込み量もしくは切削速度などの加工条件で変化する。
学習部52は、機械学習により、観測部51から出力される状態情報(i)を学習する。ここで、状態情報(i)は、運転中の加工プログラム番号情報(r)および各工具の工具寿命時間TもしくはT’(r)または工具寿命回数CもしくはC’(r)を互いに関連付けたデータである。学習部52は、これらのデータを学習することによって、各工具のさらに精度の高い工具寿命を推測する。学習部52は、これらの推測した工具寿命データ(n)を工具寿命日時予測手段341に送る。
工具寿命日時予測手段341は機械学習装置50からのデータを受けて、工具寿命時間TもしくはT’(r)または工具寿命回数CもしくはC’(r)を補正する。
なお、図10では、機械学習装置50は、制御演算部30に内蔵される構成となっているが、機械学習装置50は、ネットワークを介して数値制御装置1に接続され、この数値制御装置1とは別個の装置で構成されてもよい。また、機械学習装置50は、クラウドサーバ上に存在していてもよい。
学習部52は、例えば、ニューラルネットワークモデルに従って、いわゆる教師あり学習により、運転中の加工プログラム番号情報(r)と寿命に達するまでの各工具の工具寿命時間TもしくはT’(r)または工具寿命回数CもしくはC’(r)から学習する。ここで、教師あり学習とは、ある入力と結果のデータとの組を大量に機械学習装置50に与えることで、それらのデータセットにある特徴を学習し、入力から結果を推定するモデルをいう。
ニューラルネットワークは、複数のニューロンからなる入力層、複数のニューロンからなる中間層(隠れ層)および複数のニューロンからなる出力層で構成される。中間層は、1層または2層以上でもよい。
例えば、3層のニューラルネットワークであれば、複数の入力が入力層に入力されると、その値に重みを掛けて中間層に入力され、その結果にさらに重みを掛けて出力層から出力される。この出力結果は、各々の重みの値によって変わる。
本実施の形態において、ニューラルネットワークは、観測部51によって観測されるデータセットに従って、いわゆる教師あり学習により、各工具の工具寿命データ(n)を学習結果(推測値)として出力する。
つまり、ニューラルネットワークは、入力層に運転中の加工プログラム番号情報(r)と、寿命に達するまでの各工具の工具寿命時間TもしくはT’(r)または工具寿命回数CもしくはC’(r)と、を互いに関連付けたデータ(i)を入力として出力層から出力された結果に対して重みを調整することで、各工具の工具寿命データ(n)を学習結果、すなわち推測値として出力する。
また、ニューラルネットワークは、いわゆる教師なし学習によって、各工具の工具寿命データ(n)を学習することもできる。教師なし学習とは、入力データのみを大量に機械学習装置50に与えることで、入力データがどのような分布をしているか学習し、対応する教師出力データを与えなくても、入力データに対して圧縮、分類または整形などを行う装置を学習する手法である。それらのデータセットにある特徴について類似する物ごとにクラスタリングすることなどができる。この結果を使って、何らかの基準を設けてそれを最適にするような出力の割り当てを行うことで、出力の予測を実現することができる。
また、学習部52に用いられる学習アルゴリズムとしては、特徴量そのものの抽出を学習する、深層学習(Deep Learning)を用いることもでき、他の公知の方法、例えば遺伝的プログラミング、機能論理プログラミング、サポートベクターマシンなどに従って機械学習を実行してもよい。
実施の形態2では、機械学習装置50が運転中の加工プログラム番号情報と各工具の工具寿命時間TもしくはT’(r)または工具寿命回数CもしくはC’(r)と、を状態情報として学習して工具寿命データを推測し、工具寿命日時予測手段341は、機械学習装置50から出力される工具寿命データを受けて、工具寿命時間TもしくはT’(r)または工具寿命回数CもしくはC’(r)を補正するようにした。これによって工具寿命日時および工具交換時期の予測精度を実施の形態1の場合に比して向上させることができる。
次に、数値制御装置1を実現するハードウェアの構成について説明する。図11は、実施の形態1,2にかかる数値制御装置のハードウェア構成の一例を示す図である。数値制御装置1は、プロセッサ301と、メモリ302と、を有する。プロセッサ301とメモリ302とは、バスライン303を介して接続される。数値制御装置1は、メモリ302に記憶されたプログラムをプロセッサ301が実行することによって実現される。また、複数のプロセッサおよび複数のメモリが連携して上記機能を実現してもよい。
プロセッサ301は、CPU(Central Processing Unit)、システムLSI(Large Scale Integration)などである。CPUは、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)ともいわれる。メモリ302は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable Programmable ROM)などである。なお、数値制御装置1は、表示装置、入力装置、通信装置などをさらに備えた構成であってもよい。
数値制御装置1の入力制御部31、機械制御信号処理部34、加工プログラム解析処理部35、補間処理部37、加減速処理部38および機械学習装置50は、それぞれに対応するプログラムをプロセッサ301がメモリ302から読み出して実行することによって実現される。また、数値制御装置1の記憶部33は、メモリ302によって実現される。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 数値制御装置、10 入力操作部、20 表示部、30 制御演算部、31 入力制御部、32 データ設定部、33 記憶部、34 機械制御信号処理部、35 加工プログラム解析処理部、36 PLC、37 補間処理部、38 加減速処理部、39 軸データ出力部、40 画面処理部、50 機械学習装置、51 観測部、52 学習部、70 駆動部、71,72 サーボモータ、75 主軸モータ、81,82,85 検出器、91 X軸サーボ制御部、92 Z軸サーボ制御部、95 主軸制御部、311 摩耗補正量変更検出手段、331 パラメータ記憶エリア、332 加工プログラム記憶エリア、333 画面表示データ記憶エリア、334 共有エリア、335 工具寿命データ記憶エリア、336 運転スケジュール記憶エリア、341 工具寿命日時予測手段、342 工具交換日時予測手段、401 予測情報出力手段。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、運転スケジュールに含まれる加工プログラムで指定される工具を含む工具群中の工具を用いて加工を行う工作機械を制御する数値制御装置を提供する。数値制御装置は、工具寿命日時予測手段と、工具交換日時予測手段と、予測情報出力手段と、を備える。工具寿命日時予測手段は、工具の摩耗量、使用時間または使用回数を用いて算出した工具の寿命である工具寿命値と、運転スケジュールに含まれる加工プログラムで指定される工具の使用時間または使用回数と、に基づいて、工具が工具寿命値に到達する日時である工具寿命日時を、工具群中の工具について予測する。工具交換日時予測手段は、工具群中の工具について、運転スケジュールにしたがって加工を行った場合で、工具が工具寿命日時に到達したときに、工具群中の他の工具のうち寿命による交換が許容される工具を同時交換可能工具として抽出する。予測情報出力手段は、工具群中の工具について、工具の種類と、工具寿命日時と、同時交換可能工具の種類と、同時交換可能工具の数が最大となる工具の工具寿命日時と、対応する同時交換可能工具の種類と、を含む交換予測情報を表示部に表示する。
本発明は、工作機械の工具の寿命を予測する数値制御装置および数値制御方法に関する。
以下に、本発明の実施の形態にかかる数値制御装置および数値制御方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、これらの実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。

Claims (12)

  1. 運転スケジュールに含まれる加工プログラムで指定される工具を含む工具群中の前記工具を用いて加工を行う工作機械を制御する数値制御装置であって、
    前記工具の摩耗量、使用時間または使用回数を用いて算出した前記工具の寿命である工具寿命値と、前記運転スケジュールに含まれる前記加工プログラムで指定される前記工具の使用時間または使用回数と、に基づいて、前記工具が前記工具寿命値に到達する日時である工具寿命日時を、前記工具群中の前記工具について予測する工具寿命日時予測手段と、
    前記工具群中の前記工具について、前記運転スケジュールにしたがって加工を行った場合で、前記工具が前記工具寿命日時に到達したときに、前記工具群中の他の工具のうち寿命による交換が許容される工具を同時交換可能工具として抽出する工具交換日時予測手段と、
    前記工具群中の前記工具について、前記工具の種類と、前記工具寿命日時と、前記同時交換可能工具の種類と、を含む交換予測情報を表示部に表示する予測情報出力手段と、
    を備えることを特徴とする数値制御装置。
  2. 前記工具寿命日時予測手段は、摩耗補正量が設定されると、前記摩耗補正量の設定時点までに入力された前記摩耗補正量および前記工具の使用時間または使用回数の組を用いて前記工具の使用時間または使用回数に対する摩耗補正量の変化量を算出し、前記摩耗補正量の変化量と前記工具に対して規定された寿命である寿命摩耗量とから前記工具寿命値を算出し、算出した前記工具寿命値と前記運転スケジュールに含まれる前記加工プログラムでの前記工具の使用時間または使用回数とに基づいて、前記工具寿命日時を予測することを特徴とする請求項1に記載の数値制御装置。
  3. 前記工具寿命日時予測手段は、摩耗補正量が設定されると、前記工具の使用時間で規定した寿命設定値と、前記摩耗補正量の設定時における前記工具の使用時間と、の差と、前記運転スケジュールに含まれる前記加工プログラムでの前記工具の使用時間と、に基づいて、前記工具寿命日時を予測することを特徴とする請求項1に記載の数値制御装置。
  4. 前記工具寿命日時予測手段は、摩耗補正量が設定されると、前記工具の使用回数で規定した寿命設定値と、前記摩耗補正量の設定時における前記工具の使用回数と、の差と、前記運転スケジュールに含まれる前記加工プログラムでの前記工具の使用回数と、に基づいて、前記工具寿命日時を予測することを特徴とする請求項1に記載の数値制御装置。
  5. 前記工具を予備工具に交換する予備工具交換手段をさらに備え、
    前記工具交換日時予測手段は、前記予備工具が設定されている前記工具について、前記予備工具の工具寿命値を含めた前記工具寿命日時を算出することを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の数値制御装置。
  6. 前記予測情報出力手段は、前記交換予測情報を、前記工具寿命日時が早いものから順にソートして前記表示部に表示することを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の数値制御装置。
  7. 前記予測情報出力手段は、前記同時交換可能工具の数が最大となる前記工具の工具寿命日時と、対応する前記同時交換可能工具の種類と、を他の情報と異なる表示方法で前記表示部に表示することを特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載の数値制御装置。
  8. 前記予測情報出力手段は、最も早い前記工具寿命日時を、他の情報と異なる表示方法で前記表示部に表示することを特徴とする請求項1から7のいずれか1つに記載の数値制御装置。
  9. 前記工具寿命値を学習する機械学習装置をさらに備え、
    前記機械学習装置は、運転中の前記加工プログラムの番号を示す加工プログラム番号情報と、前記工具寿命値に達するまでの前記工具群中の前記工具のそれぞれの使用時間と、を状態変数として観測する観測部と、
    前記状態変数に基づいて作成されるデータセットに従って、前記工具群中の前記工具のそれぞれの工具寿命値データを学習する学習部と、
    を有し、
    前記工具寿命日時予測手段は、前記学習部が学習した工具寿命値データを用いて、前記工具の使用時間を補正することを特徴とする請求項3に記載の数値制御装置。
  10. 前記工具寿命値を学習する機械学習装置をさらに備え、
    前記機械学習装置は、運転中の前記加工プログラムの番号を示す加工プログラム番号情報と、前記工具寿命値に達するまでの前記工具群中の前記工具のそれぞれの使用回数と、を状態変数として観測する観測部と、
    前記状態変数に基づいて作成されるデータセットに従って、前記工具群中の前記工具のそれぞれの工具寿命値データを学習する学習部と、
    を有し、
    前記工具寿命日時予測手段は、前記学習部が学習した工具寿命値データを用いて、前記工具の使用回数を補正することを特徴とする請求項4に記載の数値制御装置。
  11. 数値制御装置による制御にしたがって加工対象物を加工する工作機械の工具の寿命である工具寿命値を学習する機械学習装置であって、
    前記数値制御装置で運転中の加工プログラムの番号を示す加工プログラム番号情報と、前記工具寿命値に達するまでの前記工具の使用時間または使用回数と、を状態変数として観測する観測部と、
    前記状態変数に基づいて作成されるデータセットに従って、前記工具の前記工具寿命値を学習する学習部と、
    を備えることを特徴とする機械学習装置。
  12. 運転スケジュールに含まれる加工プログラムで指定される工具を含む工具群中の前記工具を用いて加工を行う工作機械を制御する数値制御方法であって、
    前記工具の摩耗量、使用時間または使用回数を用いて算出した前記工具の寿命である工具寿命値と、前記運転スケジュールに含まれる前記加工プログラムで指定される前記工具の使用時間または使用回数と、に基づいて、前記工具が前記工具寿命値に到達する日時である工具寿命日時を、前記工具群中の前記工具について予測する工程と、
    前記工具群中の前記工具について、前記運転スケジュールにしたがって加工を行った場合で、前記工具が前記工具寿命日時に到達したときに、前記工具群中の他の工具のうち寿命による交換が許容される工具を同時交換可能工具として抽出する工程と、
    前記工具群中の前記工具について、前記工具の種類と、前記工具寿命日時と、前記同時交換可能工具の種類と、を含む交換予測情報を表示部に表示する工程と、
    を含むことを特徴とする数値制御方法。
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