JP2024034283A - 雨樋システム、及び、サイフォン誘発部材 - Google Patents

雨樋システム、及び、サイフォン誘発部材 Download PDF

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Junichi Shimada
晋太郎 大橋
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【課題】外観への影響を低減しながら排水能力を向上できる、雨樋システム及びサイフォン誘発部材を提供する。【解決手段】雨樋システム1は、雨水の流路30を構成する。雨樋システム1は、軒樋2の落とし口2dに接続される竪樋3と、竪樋3の上流側の端3aを鉛直方向に沿って落とし口2dに接続する接続継手7と、サイフォン誘発部材5と、を備える。軒樋2の流路断面積は、11000mm2以上である。竪樋3の内径は、67.0mm以上である。竪樋3の肉厚は、2.2mm以上である。サイフォン誘発部材5は、筒状であり、接続継手7の流路断面積より小さい流路断面積を有する縮径部52を有する。サイフォン誘発部材5は、流路30において接続継手7の直下にある。【選択図】図1

Description

本開示は、雨樋システム、及び、サイフォン誘発部材に関する。
特許文献1には、縮径部を備える大型の雨樋システムであっても、サイフォン現象をより確実に発生させるとともに、発生したサイフォン現象を上流側の部分に安定して伝達することができる雨樋システムを提供する、と記載されている。特許文献1に記載された雨樋システムは、軒樋と、竪樋と、軒樋よりも下流側に配置され、竪樋の上端部に連なる接続継手と、縮径部を有し竪樋に設けられたサイフォン継手と、を備える。軒樋の流路断面積は11000mm以上であり、竪樋の内径は65mm以上であり、接続継手とサイフォン継手との間に位置する竪樋の長さは1m以上である。
特許第6835995号公報
特許文献1では、サイフォン継手を、接続継手から1m以上下方に配置する必要がある。例えば、特許文献1に記載の雨樋システムを、2mの軒高さの建物に対して適用する場合、サイフォン継手が人の目線の高さに位置する可能性が高い。つまり、サイフォン継手の配置によって、排水能力は向上できるが、雨樋システムの外観に悪影響がでることが懸念される。
本開示は、外観への影響を低減しながら排水能力を向上できる、雨樋システム及びサイフォン誘発部材を提供する。
本開示の一態様にかかる雨樋システムは、雨水の流路を構成する。雨樋システムは、軒樋の落とし口に接続される竪樋と、竪樋の上流側の端を鉛直方向に沿って落とし口に接続する接続継手と、サイフォン誘発部材と、を備える。軒樋の流路断面積は、11000mm以上である。竪樋の内径は、67.0mm以上である。竪樋の肉厚は、2.2mm以上である。サイフォン誘発部材は、筒状であり、接続継手の流路断面積より小さい流路断面積を有する縮径部を有する。サイフォン誘発部材は、流路において接続継手の直下にある。
本開示の一態様にかかるサイフォン誘発部材は、雨水の流路を構成する雨樋システムの一部を構成する。雨樋システムは、軒樋の落とし口に接続される竪樋と、竪樋の上流側の端を鉛直方向に沿って落とし口に接続する接続継手と、を備える。軒樋の流路断面積は、11000mm以上である。竪樋の内径は、67.0mm以上である。竪樋の肉厚は、2.2mm以上である。サイフォン誘発部材は、流路において接続継手の直下に配置可能な筒状であり、接続継手の流路断面積より小さい流路断面積を有する縮径部を有する。
本開示の態様は、外観への影響を低減しながら排水能力を向上できる。
一実施の形態にかかる雨樋システムの構成例の概略図 図1の雨樋システムの部分的な外観図 図1の雨樋システムの部分的な断面図 図1の雨樋システムのサイフォン誘発部材及び接続継手の説明図 図1の雨樋システムのサイフォン誘発部材の側面図 図1の雨樋システムのサイフォン誘発部材の平面図 図1の雨樋システムのサイフォン誘発部材の断面図 変形例1のサイフォン誘発部材の構成例の側面図 図8のサイフォン誘発部材の平面図 図8のサイフォン誘発部材の断面図 変形例2のサイフォン誘発部材の構成例の側面図 図11のサイフォン誘発部材の平面図 図11のサイフォン誘発部材の断面図 変形例3のサイフォン誘発部材の構成例の側面図 図14のサイフォン誘発部材の平面図 図14のサイフォン誘発部材の断面図 変形例4のサイフォン誘発部材の構成例の側面図 図17のサイフォン誘発部材の平面図 図17のサイフォン誘発部材の断面図 変形例5のサイフォン誘発部材の構成例の側面図 図20のサイフォン誘発部材の平面図 図20のサイフォン誘発部材の断面図 変形例6のサイフォン誘発部材の構成例の側面図 図23のサイフォン誘発部材の平面図 図23のサイフォン誘発部材の断面図
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、発明者(ら)は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。以下の実施の形態において説明する各図は、模式的な図であり、各図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。また、各要素の寸法比率は図面に図示された比率に限られるものではない。
[1.実施の形態]
[1.1 構成]
図1は、本実施の形態にかかる雨樋システム1の構成例の概略図である。雨樋システム1は、建物11の屋根11aからの雨水を受けて、地面20のます部21に流す。雨樋システム1は、雨水の流路10を構成する。ます部21に集められた雨水は、ます部21から埋設管22を通って雨水管に流れ出る。建物11は、例えば、店舗、オフィス、工場、ビル、学校、福祉施設又は病院等の非住宅施設、及び戸建住宅、集合住宅、又は戸建住宅若しくは集合住宅の各住戸等の住宅施設の建物である。非住宅施設には、劇場、映画館、公会堂、遊技場、複合施設、百貨店、ホテル、旅館、幼稚園、図書館、博物館、美術館、地下街、駅及び空港等も含む。
図1の雨樋システム1は、軒樋2と、竪樋3と、ドレン4と、サイフォン誘発部材5と、補助竪樋6と、接続継手7と、を備える。
軒樋2は、建物11の屋根11aからの雨水を受ける。軒樋2は、建物11の屋根11aの下に設置される。一例として、軒樋2は、屋根11aの軒先に配置される。特に、軒樋2は、屋根11aの軒先に沿って延びるように配置される。図1の軒樋2は、長尺の桶状である。図1の軒樋2は、底壁2aと、第1側壁2bと、第2側壁2cとを備える。第1側壁2b及び第2側壁2cは、立壁ともいわれる。
底壁2aは、長さ、幅及び厚みを有する板状である。一例として、底壁2aは、矩形の板状である。底壁2aの長さ方向において、底壁2aの幅及び厚みは略一定である。底壁2aには、雨樋システム1の全体の設計に応じて、落とし口2dが形成される。落とし口2dは、例えば、円形の開口である。
第1側壁2b及び第2側壁2cは、底壁2aの幅方向の両側から上方に延びる。特に、第2側壁2cは、底壁2aの幅方向における建物11側の端から上方に延び、第1側壁2bは、底壁2aの幅方向における建物11とは反対側の端から上方に延びる。第1側壁2b及び第2側壁2cは、長さ、幅及び厚みを有する板状である。第1側壁2b及び第2側壁2cは、矩形の板状である。第1側壁2bの長さ方向において、第1側壁2bの幅及び厚みは略一定である。第2側壁2cの長さ方向において、第2側壁2cの幅及び厚みは略一定である。
一例として、軒樋2は、樹脂材料の押出成形により形成され得る。軒樋2は、軒樋2全体の強度の補強のための芯材を備えてよい。芯材は、例えば、金属製であり得る。別例として、軒樋2は、金属板、例えば鋼板(コイルとも呼ばれる)により形成されてもよい。
軒樋2は、流路断面積Sを有する。流路断面積Sは、例えば、建物11の規模に応じて決定される。流路断面積Sは、軒樋2の長手方向に沿って見たときの、軒樋2内で雨水が流れ得る断面積のことを意味する。流路断面積Sは、底壁2a、第1側壁2b、第2側壁2c、及び基準線2eにより囲われる領域の面積である。基準線2eは、軒樋2から雨水が溢れない水面のうち、最も高い水面である。つまり、水面が基準線2eを超える場合には、軒樋2から雨水が溢れる。基準線2eは、第1側壁2bの上端と第2側壁2cの上端のうちの低いほうを通り水平面に沿う線である。図1では、第1側壁2bの上端と第2側壁2cの上端とは同じ位置であるから、基準線2eは、第1側壁2bの上端と第2側壁2cの上端とを通る。本実施の形態において、流路断面積Sは、11000mm以上である。流路断面積Sは、29000mm以上であってよい。流路断面積Sは、40000mm以上であってよい。
ドレン4は、軒樋2の落とし口2dに配置される。ドレン4は、落とし口2dでの渦の発生及び空気の巻き込みを低減する。ドレン4は、サイフォン現象の発生に寄与し得る。ドレン4は、周知の構成であってよい。
竪樋3は、落とし口2dから雨水を排水するために設置される。竪樋3は、落とし口2dからの雨水を垂直に流す。竪樋3は、上流側の端3aと下流側の端3bとを有する。上流側の端3aは、竪樋3において落とし口2dに接続される端(図1での上端)である。図1では、竪樋3は落とし口2dに鉛直方向に沿って接続される。つまり、落とし口2dから雨水が竪樋3内に垂直に落下して、ます部21内に流入する。下流側の端3bは、竪樋3において、ます部21に挿入される端(図1での下端)である。本実施の形態において、下流側の端3bは、グランドレベル最下端の解放端である。図1では、竪樋3とます部21との隙間からます部21内に雨水が流入しないように排水管カバー34が配置される。
図1では、竪樋3は、控金具33a,33b,33cにより建物11の壁面11bに固定される。なお、地面20から竪樋3の上端までの距離[mm]、竪樋3の上端から一番上の控金具33aまでの距離[mm]、地面20から一番下の控金具33cまでの距離[mm]、一般に、200mm以上300mm以下である。控金具33a,33b,33c間のピッチ[mm]は、一般に、800mm以上1200mm以下であり、一定の場合には1000mm以下とされる。竪樋3と壁面11bとの間の距離は、一般に、30mm以上100mm以下である。
補助竪樋6は、落とし口2dから竪樋3に建物11からの雨水を垂直に流すための部分である。補助竪樋6は、落とし口2dと竪樋3との間にある。補助竪樋6は、直管状である。補助竪樋6の管軸に直交する断面は円形状である。補助竪樋6の材料は、硬質ポリ塩化ビニルである。補助竪樋6の寸法、例えば、外形と厚さは、JIS K 6741「硬質ポリ塩化ビニル管」の硬質ポリ塩化ビニル管(一般)の規格に沿って設定されてよい。図1の補助竪樋6は、落とし口2dと竪樋3との間に、補助竪樋6の管軸の方向が上下方向(鉛直方向)に一致するように配置される。
補助竪樋6は、上流側の端6aと下流側の端6bとを有する。上流側の端6aは、補助竪樋6において落とし口2dに接続される端(図1での上端)である。下流側の端6bは、補助竪樋6において、竪樋3に接続される端(図1での下端)である。
接続継手7は、竪樋3、ドレン4及び補助竪樋6等の配管部材同士を直線的に接続する。図1の接続継手7は、補助竪樋6の下流側の端6bを鉛直方向に沿って竪樋3の上流側の端3aに接続する。接続継手7は、必ずしも補助竪樋6の下流側の端6bを竪樋3の上流側の端3aに直接的に接続する部材ではなく、補助竪樋6の下流側の端6bを竪樋3の上流側の端3aに他の部材を介して間接的に接続する部材であってよい。接続継手7の材料は、例えば、硬質ポリ塩化ビニルである。
図2は雨樋システム1の部分的な外観図、図3は雨樋システム1の部分的な断面図である。なお、図2及び図3では、図示の簡略化のために、竪樋3及び補助竪樋6の図示を一部省略している。また、図4は、サイフォン誘発部材5及び接続継手7の説明図である。
図2及び図3に示すように、接続継手7は、中心軸C2の方向において、第1受け口71及び第2受け口72と、第1受け口71及び第2受け口72の間の中間部73とを有する。第1受け口71及び第2受け口72は、竪樋3、ドレン4及び補助竪樋6等の配管部材を接続継手7に接続するために用いられる。図4に示すように、第1受け口71は、補助竪樋6を受ける開口711を有する。第2受け口72は、竪樋3を受ける開口721を有する。第1受け口71の内径は、開口711において最大になり、中間部73との境界部分で最小になる。第2受け口72の内径は、開口722において最大になり、中間部73との境界部分で最小になる。本実施の形態において、第1受け口71の最小内径D71と第2受け口72の最小内径D72とは等しい。中間部73の内径D73は、最小内径D71,D72より小さい。第1受け口71、第2受け口72、及び中間部73の外径は等しい。接続継手7は、JIS K 6739で規定されるソケットであってよい。
図1のサイフォン誘発部材5は、雨水の流路10を構成する雨樋システム1の一部を構成する。サイフォン誘発部材5は、雨樋システム1の流路10の流路断面積を部分的に縮小する。これによって、サイフォン誘発部材5は、雨樋システム1においてサイフォン現象を誘発する効果、又は、雨樋システム1においてサイフォン現象による作用を安定的に促進する効果を奏し得る。
以下、図5~図7を参照してサイフォン誘発部材5について更に説明する。図5は、サイフォン誘発部材5の側面図である。図6は、サイフォン誘発部材5の平面図である。図7は、サイフォン誘発部材5の断面図である。
図5~図7に示すように、サイフォン誘発部材5は、筒状である。特に、サイフォン誘発部材5は、円筒状である。サイフォン誘発部材5は、直管部51と、縮径部52とを備える。
直管部51は、雨樋システム1の流路10の少なくとも一部を規定する。図6及び図7に示すように、本実施の形態では、直管部51の内周面510で囲まれる直管部51の内部空間が、雨樋システム1の流路10の一部となる。図6から明らかなように、直管部51の中心軸C1に直交する断面は円形状である。直管部51の中心軸C1は直管部51の管軸でもある。直管部51の材料は、硬質ポリ塩化ビニルである。直管部51の寸法、例えば、外形と厚さは、JIS K 6741「硬質ポリ塩化ビニル管」の硬質ポリ塩化ビニル管(一般)の規格に沿って設定されてよい。直管部51は、直管部51の中心軸C1の方向が上下方向(鉛直方向)に一致するように配置される。
直管部51は、本体部51aと、鍔部51bと、連結部51cとを有する。鍔部51b及び連結部51cは、中心軸C1の方向において、本体部51aの両端にある。鍔部51bは、直管部51の流路10の上流側に向けられ、連結部51cは、直管部51の流路10の下流側に向けられる。鍔部51bは、直管部51の上流側の端511を規定する。本実施の形態において、直管部51の上流側の端511は、サイフォン誘発部材5の上流側の端でもある。連結部51cは、直管部51の下流側の端512を規定する。
縮径部52は、直管部51に結合されて流路10に配置される。縮径部52は、接続継手7の流路断面積より小さい流路断面積を有する。ここでいう、接続継手7の流路断面積は、鉛直方向から見た接続継手7の流路断面積の最小値であってよい。本実施の形態では、図7に示すように、縮径部52は、直管部51の連結部51cにつながる。縮径部52は、上流側の端52a及び下流側の端52bを有する。本実施の形態において、縮径部52の上流側の端52aは直管部51の下流側の端512と一致する。本実施の形態において、縮径部52の下流側の端52bは、サイフォン誘発部材5の下流側の端でもある。本実施の形態では、縮径部52は、直管部51と一体的に形成されることで、直管部51に結合される。縮径部52の材料は、直管部51と同様に硬質ポリ塩化ビニルである。
サイフォン誘発部材5において、縮径部52の内径D1は、本体部51aの内径D2よりも小さい。鍔部51bは、サイフォン誘発部材5においても最も大きい内径D3を有する。鍔部51bは、本体部51a側の端部において、内径がD3からD2まで減少する。連結部51cは、内径が異なる本体部51aと縮径部52とをつなぐため、本体部51aから縮径部52に向かって内径がD2からD1まで減少する。連結部51cの内周面513は、本体部51aから縮径部52に向かって中心軸C1に近付く傾斜面である。
図6及び図7から、サイフォン誘発部材5は、鍔部51bにおいて外径が最大となる。逆に、サイフォン誘発部材5は、縮径部52において外径が最小となる。鍔部51bは、サイフォン誘発部材5の外形サイズの最大値(最大外径D4)を規定する。最大外径D4は、本体部51aの外径D5より大きい。図3及び図4に示すように、鍔部51bは、接続継手7の第2受け口72との接続に用いられる。本実施の形態では、鍔部51bは、本体部51a及び連結部51cの外形サイズより大きいが、接続継手7の第2受け口72の内部に挿入可能な大きさである。図4では、最大外径D4が、接続継手7の第2受け口72の最小内径D72より小さい。つまり、サイフォン誘発部材5は、流路10において接続継手7の直下に配置可能な筒状である。本実施の形態では、鍔部51bは、第2受け口72から中間部73内には入らない大きさである。つまり、最大外径D4は、中間部73の内径D73より大きい。鍔部51bの寸法及び位置により、サイフォン誘発部材5の接続継手7への挿入の度合いが調整され得る。
以上述べたように、サイフォン誘発部材5は、流路10の上流側の端511と、流路10の下流側の端52bとを有する。サイフォン誘発部材5では、上流側の端511よりも、下流側の端52bのほうが流路断面積が小さい。
次に、サイフォン誘発部材5の作用について説明する。上述したように、サイフォン誘発部材5は、縮径部52を有し、雨樋システム1の流路10の流路断面積を部分的に縮小する。そのため、縮径部52から流路10の下流側に流れ出る雨水の流量よりも、流路10の上流側から縮径部52に流れ込む雨水の流量が多くなりやすい。このため、雨水は縮径部52内に溜まりやすい。縮径部52内に雨水が溜まると、縮径部52よりも流路10の下流側において満水状態になりやすい。これによって、縮径部52内の雨水が縮径部52よりも流路10の下流側の雨水に引っ張られてサイフォン現象が発生し、雨樋システム1内の雨水が下流側に勢い良く流れると考えられる。なお、満水状態は、厳密な意味で使用されておらず、満水状態と同等とみなせる程度に水で満たされた状態(満水状態に近い状態)も含む。
次に、雨樋システム1におけるサイフォン誘発部材5の配置について説明する。図1の雨樋システム1では、サイフォン誘発部材5は、流路10において接続継手7の直下にある。雨樋システム1の設計上、接続継手7は人の頭部よりも上方に位置する場合が多い。よって、接続継手7の直下のサイフォン誘発部材5も人の頭部よりも上方に位置することになる。つまり、サイフォン誘発部材5が接続継手7から下方に離して配置される場合に比べれば、雨樋システム1の外観において、サイフォン誘発部材5を目立たなくすることができる。これによって、外観への影響を低減しながら排水能力を向上できる。本開示において、「サイフォン誘発部材5は、流路10において接続継手7の直下にある」とは、接続継手7とサイフォン誘発部材5との間に、流路10の構成に実質的な影響を及ぼさない部材等が存在することを排除しない。流路10の構成に実質的な影響を及ぼさない部材は、接着剤等の接続部材、パッキン等の封止部材等を含み得る。別の言い方をすれば、流路10の構成に実質的な影響を及ぼさない部材は、流路10の一部を構成可能な配管部材を含まない。換言すれば、サイフォン誘発部材5は、別の配管部材を挟まずに、直接的に、接続継手7に接続されるともいえる。
図4に示すように、サイフォン誘発部材5の最大外径D4は、接続継手7の第2受け口72の最小内径D72より小さい。そのため、図3に示すように、サイフォン誘発部材5の鍔部51bは接続継手7の第2受け口72の開口721から接続継手7内に挿入可能である。
本実施の形態において、中心軸C1の方向での鍔部51bの長さは、本体部51aの少なくとも一部が第2受け口72内に位置するように設定される。図3では、サイフォン誘発部材5の鍔部51b及び本体部51aの一部は、接続継手7内にあるが、サイフォン誘発部材5の本体部51aの残部及び縮径部52は、接続継手7の第2受け口72から外方に突出している。本体部51aの外径D5は、最大外径D4より小さいから、当然に、接続継手7の第2受け口72の最小内径D72より小さい。そのため、第2受け口72の内周面と本体部51aの外周面との間には、隙間が生じる。この隙間は、竪樋3の接続継手7への接続に利用可能である。
図3に示すように、竪樋3は、外径D3a、内径D3b、及び、肉厚D3cを有する。肉厚D3cは、一例として、D3c=(D3a-D3b)/2である。本実施の形態において、竪樋3の内径D3bは、67.0mm以上である。竪樋3の肉厚D3cは、2.2mm以上である。別の観点から、竪樋3は、JIS K 6741「硬質ポリ塩化ビニル管」の硬質ポリ塩化ビニル管(一般)の規格におけるVU又はVPの硬質ポリ塩化ビニル管において呼び径が65以上であってよい。
図3から、竪樋3の外径D3aは、接続継手7の第2受け口72の最小内径D72より小さい。図3から、竪樋3の内径D3bは、サイフォン誘発部材5の最大外径D4より小さいが、サイフォン誘発部材5の本体部51aの外径D5より大きい。つまり、サイフォン誘発部材5において、本体部51aは竪樋3に挿入可能であるが、鍔部51bは竪樋3に挿入可能ではない。
図3に示すように、竪樋3は、第2受け口72の内周面と本体部51aの外周面との間の隙間に挿入可能である。つまり、竪樋3は、サイフォン誘発部材5を接続継手7に接続した状態でも、接続継手7に接続可能である。図3では、接続継手7と竪樋3の上流側の端3aとは直接的に結合される。その結果、サイフォン誘発部材5において接続継手7の第2受け口72から外方に突出している部分(本体部51aの一部及び縮径部52)は、竪樋3内に位置する。このように、本実施の形態において、サイフォン誘発部材5は、接続継手7と竪樋3とで隠される。よって、雨樋システム1の外観からは、サイフォン誘発部材5を直接視認することはできない。そのため、サイフォン誘発部材5を配置したとしても、雨樋システム1の外観に実質的な影響がない。つまり、外観への影響を低減しながら排水能力を向上できる。
サイフォン誘発部材5を接続継手7の直下ではなく、接続継手7から下方に離して配置する場合、サイフォン誘発部材5と接続継手7の距離とが大きくなるほど排水能力の向上が見られるとの知見がある。しかしながら、サイフォン誘発部材5を接続継手7から下方に移動させれば、サイフォン誘発部材5が人目に付きやすくなり、雨樋システム1の外観上、好ましくない。サイフォン誘発部材5が接続継手7の直下にある場合でも、サイフォン誘発部材5が存在しない場合に比べれば、排水能力の2倍程度の向上が見込めることが実験により確認できている。例えば、建物11が比較的小規模な建物である場合には、排水能力の2倍程度の向上で十分対応できると考えられる。本開示にいう比較的小規模な建物の条件としては、屋根面積が200m以上700m以下であること、及び、竪樋3の長さが2m以上3m以下であることの少なくとも一方を満たすことが挙げられる。このような比較的小規模な建物において要求される排水能力を考慮すると、軒樋2の流路断面積Sは、11000mm以上、竪樋3の内径D3bは、67.0mm以上、竪樋3の肉厚D3cは、2.2mm以上であるとよい。ここで、竪樋3の肉厚D3cは、7.6mm以下であってよい。このような比較的小規模な建物において、サイフォン誘発部材5が接続継手7の直下にある場合、サイフォン誘発部材5が地上から2m~3m程度の高さにあることになる。よって、人目に付きにくい。このように、本実施の形態の雨樋システム1は、小規模な物件において、外観を阻害する事なく、かつ、施工の制約を緩和しながら排水能力を得る事ができ得る。つまり、雨樋システム1によれば、外観向上と排水能力向上の両方を獲得できる。
本実施の形態において、サイフォン誘発部材5は、接続継手7と竪樋3とで隠される。つまり、外部から、サイフォン誘発部材5を視認することができないようになっている。雨樋システム1の施工時等においては、サイフォン誘発部材5が存在するかどうかを確認できると便利である。そこで、図2に示すように、接続継手7は、サイフォン誘発部材5の存在を示すための目印74を有する。目印74は、人の知覚によって認識可能な、文字、図形、記号、立体的形状若しくは色彩又はこれらの結合であってよい。目印74は、接続継手7の外面にある。つまり、目印74は、外部から確認することができる。よって、目印74の有無により、サイフォン誘発部材5の有無を判断でき得る。例えば、雨樋システム1の施工後に、オーバーフロー(軒樋2から雨水が溢れる状態)が発生した場合に、サイフォン誘発部材5の取付忘れ等の施工ミスがあったかどうかを容易に確認することができる。目印74は、可視光線下で視認可能である。これによって、サイフォン誘発部材5の有無をより容易に判断でき得る。目印74は、可視光線下では視認できず、特殊環境下でのみ視認可能であってもよい。特殊環境下は、例えば、紫外線下が挙げられる。つまり、ブラックライト等により紫外線を接続継手7に照射することによって、目印74が視認可能となってもよい。このような目印74は、不可視インク等を用いて形成され得る。
次に、雨樋システム1における各種の寸法についてさらに説明する。
[竪樋の内径に対する縮径部の内径の比]
本実施の形態において、竪樋3の内径D3bは、サイフォン誘発部材5の本体部51aの外径D5より大きい。縮径部52の内径D1は、サイフォン誘発部材5の本体部51aの外径D5より小さい。したがって、竪樋3の内径D3bと縮径部52の内径D1との間には、D1<D3bである。ここで、竪樋3の内径D3bに対する縮径部52の内径の比をR1(=D1/D3b)とする。R1を変化させた場合の雨樋システム1の排水能力(排水性、排水性能)を、排水実験により評価したところ、下表1の結果が得られた。下表1において、排水能力は、「〇」、「△」、「×」の3段階で評価した。「〇」は、オーバーフローが生じなかったことを示す。「△」は、オーバーフローが生じる場合があることを示す。「×」は、高確率でオーバーフローが生じることを示す。
表1から、R1は、0.50以上0.70以下であることが好ましい。これによって、雨樋システム1の排水能力をさらに向上できる。また、R1は、0.50以上0.67以下であってよい。これによって、雨樋システム1の排水能力をさらに向上できる。また、R1は、0.55以上0.70以下であってよい。これによって、雨樋システム1の排水能力をさらに向上できる。また、R1は、0.55以上0.67以下であってよい。これによって、雨樋システム1の排水能力をさらに向上できる。
[サイフォン誘発部材の縮径部の内径に対する直管部の長さの比]
本実施の形態において、サイフォン誘発部材5は、縮径部52に加えて、直管部51を有する。図7に示す直管部51の長さL1は、サイフォン誘発部材5の上流側の端511から縮径部52の上流側の端52aまでの長さに対応する。長さL1が変化すると、接続継手7に対する縮径部52の鉛直方向の位置も変化する。つまり、長さL1が変化すると、接続継手7の任意の基準点から縮径部52までの距離が変化する。そこで、サイフォン誘発部材5の縮径部52の内径D1に対する直管部51の長さL1の比R2(=L1/D1)を変化させた場合の雨樋システム1の排水能力を、排水実験により評価した。その結果、R2が1未満である場合には、オーバーフローの発生が見られたが、R2が1以上である場合には、オーバーフローの発生が確認できなかった。したがって、R2は、1以上であるとよい。言い換えれば、サイフォン誘発部材5において、サイフォン誘発部材5の上流側の端511から縮径部52の上流側の端52aまでの長さL1は、縮径部52の内径D1の1倍以上であるとよい。これによって、雨樋システム1の排水能力をさらに向上できる。
[縮径部の下流側の端から竪樋の下流側の端までの距離]
本実施の形態において、サイフォン誘発部材5及び竪樋3が、接続継手7に接続される。そのため、縮径部52の下流側の端52bの位置と竪樋3の下流側の端3bの位置とは独立して設定され得る。そこで、縮径部52の下流側の端52bと竪樋3の下流側の端3bの位置関係に関して、雨樋システム1の排水性を、排水実験により評価した。具体的には、図1に示す、縮径部52の下流側の端52bから竪樋3の下流側の端3bまでの距離L2[m]を変化させた場合の雨樋システム1の排水能力を、排水実験により評価したところ、下表2の結果が得られた。下表2において、排水能力は、「〇」、「△」、「×」の3段階で評価した。「〇」は、オーバーフローが生じなかったことを示す。「△」は、オーバーフローが生じる場合があることを示す。「×」は、高確率でオーバーフローが生じることを示す。
表2から、L2は、1.0m以上であることが好ましい。これによって、雨樋システム1の排水能力をさらに向上できる。また、L2は、1.1m以上であってよい。これによって、雨樋システム1の排水能力をさらに向上できる。また、L2は、1.2m以上であってよい。これによって、雨樋システム1の排水能力をさらに向上できる。
[1.2 効果等]
以上述べた雨樋システム1は、雨水の流路10を構成する雨樋システムであって、軒樋2の落とし口2dに接続される竪樋3と、竪樋3の上流側の端3aを落とし口2dに接続する接続継手7と、サイフォン誘発部材5と、を備える。軒樋2の流路断面積Sは、11000mm以上である。竪樋3の内径D3bは、67.0mm以上である。竪樋3の肉厚D3cは、2.2mm以上である。サイフォン誘発部材5は、筒状であり、接続継手7の流路断面積より小さい流路断面積を有する縮径部52を有する。サイフォン誘発部材5は、流路10において接続継手7の直下にある。この構成は、外観への影響を低減しながら排水能力を向上できる。
雨樋システム1において、接続継手7と竪樋3の上流側の端3aとは直接的に結合される。サイフォン誘発部材5は、接続継手7と竪樋3とで隠される。この構成は、外観への影響をさらに低減できる。
雨樋システム1において、接続継手7は、接続継手7の外面に、サイフォン誘発部材5の存在を示すための目印74を有する。この構成は、目印74の有無により、サイフォン誘発部材5の有無を判断できる。
雨樋システム1において、目印74は、可視光線下で視認可能である。この構成は、目印74の有無をより容易に判断できるから、サイフォン誘発部材5の有無をより容易に判断できる。
雨樋システム1において、竪樋3の内径D3bに対する縮径部52の内径D1の比R1は、0.50以上0.70以下である。この構成は、雨樋システム1の排水能力をさらに向上できる。
雨樋システム1において、サイフォン誘発部材5において、サイフォン誘発部材5の上流側の端511から縮径部52の上流側の端52aまでの長さL1は、縮径部52の内径D1の1倍以上である。この構成は、雨樋システム1の排水能力をさらに向上できる。
雨樋システム1において、縮径部52の下流側の端52bから竪樋3の下流側の端3bまでの距離L2は、1.0m以上である。この構成は、雨樋システム1の排水能力をさらに向上できる。
以上述べたサイフォン誘発部材5は、雨水の流路10を構成する雨樋システム1の一部を構成するサイフォン誘発部材である。雨樋システム1は、軒樋2の落とし口2dに接続される竪樋3と、竪樋3の上流側の端3aを落とし口2dに接続する接続継手7と、を備える。軒樋2の流路断面積は、11000mm以上である。竪樋3の内径は、67.0mm以上である。竪樋3の肉厚は、2.2mm以上である。サイフォン誘発部材5は、流路10において接続継手7の直下に配置可能な筒状であり、接続継手7の流路断面積より小さい流路断面積を有する縮径部52を有する。この構成は、外観への影響を低減しながら排水能力を向上できる。
[2.変形例]
本開示の実施の形態は、上記実施の形態に限定されない。上記実施の形態は、本開示の課題を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下に、上記実施の形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
[2.1 変形例1]
図8~図10は、変形例1のサイフォン誘発部材5Aの構成例を示す。特に、図8は、サイフォン誘発部材5Aの側面図である。図9は、サイフォン誘発部材5Aの平面図である。図10は、サイフォン誘発部材5Aの断面図である。
サイフォン誘発部材5Aは、図1の雨樋システム1において、サイフォン誘発部材5の代わりに適用できる。
図8に示すように、サイフォン誘発部材5Aは、直管部51Aと、縮径部52とを備える。図9及び図10に示すように、サイフォン誘発部材5Aは、複数のリブ53Aを更に備える。
直管部51Aは、本体部51aと、鍔部51bと、連結部51cとを有する。鍔部51b及び連結部51cは、中心軸C1の方向において、本体部51aの両端にある。鍔部51bは、直管部51Aの流路10の上流側に向けられ、連結部51cは、直管部51Aの流路10の下流側に向けられる。鍔部51bは、直管部51Aの上流側の端511を規定する。本変形例において、直管部51Aの上流側の端511は、サイフォン誘発部材5Aの上流側の端でもある。連結部51cは、直管部51Aの下流側の端512を規定する。
上記実施の形態のサイフォン誘発部材5では、本体部51aと連結部51cとの境界面の法線は、中心軸C1に一致する。つまり、本体部51aと連結部51cとの境界の位置は、直管部51の周方向において同じである。本変形例において、図8に示すように、本体部51aと連結部51cとの境界面の法線N1は、中心軸C1に一致せず、交差する。つまり、本体部51aと連結部51cとの境界の位置は、直管部51Aの周方向において異なる。そのため、連結部51cの内周面513の傾斜角度(勾配)は、場所によって異なる。連結部51cの内周面513の傾斜角度(勾配)が異なることにより、接続継手7を通る雨水の流速の制御が可能となり得る。したがって、接続継手7を通る雨水の流速の制御が必要な場合には、サイフォン誘発部材5Aの連結部51cの内周面513の傾斜角度(勾配)を適宜設定することで、所望の流速を実現でき得る。一例として、サイフォン誘発部材5Aは、図10の左右方向における接続継手7を通る雨水の流速の差を低減でき得る。これによって、接続継手7を通る雨水の速度を均一化が図れ、サイフォン現象を誘発する効果をより向上でき得る。
複数のリブ53Aは、雨水の整流に用いられる。すなわち、複数のリブ53Aは、直管部51Aに流入する雨水に、整流作用を生じさせる整流板として機能する。図9に示すように、複数のリブ53Aは、直管部51Aの内周面510において、直管部51Aの中心軸C1の方向から見て直管部51Aの中心軸C1に対して回転対称となる位置にある。図9では、リブ53Aの数は13である。直管部51Aの中心軸C1の方向から見て直管部51Aの中心軸C1の周りに、複数のリブ53Aが均等な間隔で、位置する。図10に示すように、複数のリブ53Aは、直管部51Aの中心軸C1の方向において、同じ位置に位置する。
複数のリブ53Aの各々は、板状である。複数のリブ53Aの各々は、直管部51Aの中心軸C1の方向において、直管部51Aの中心軸C1との距離が一定である。本変形例において、複数のリブ53Aは、形状及びサイズが同じである。
以上述べたように、サイフォン誘発部材5Aは、サイフォン誘発部材5とは異なり、整流用の複数のリブ53Aを有している。縮径部52だけのサイフォン誘発部材5では、サイフォン現象が発生しにくく、排水能力を上げにくい場合がある。サイフォン誘発部材5Aは、縮径部52に加えて整流用の複数のリブ53Aを有しているから、排水時に、圧損による流速の減少を抑えて、流速を維持することができ、サイフォン現象を発生させやすくすることができる。つまり、サイフォン誘発部材5Aは、サイフォン誘発部材5よりもサイフォン現象を継続的に発生させることができ、サイフォン現象の安定性が向上する。これによって、雨樋システム1の排水能力をさらに向上できる。
以上述べたサイフォン誘発部材5Aは、サイフォン誘発部材5Aの内周面510に、整流用の複数のリブ53Aを有する。この構成は、雨樋システム1の排水能力をさらに向上できる。
[2.2 変形例2]
図11~図13は、変形例2のサイフォン誘発部材5Bの構成例を示す。特に、図11は、サイフォン誘発部材5Bの側面図である。図12は、サイフォン誘発部材5Bの平面図である。図13は、サイフォン誘発部材5Bの断面図である。
サイフォン誘発部材5Bは、図1の雨樋システム1において、サイフォン誘発部材5の代わりに適用できる。
図11に示すように、サイフォン誘発部材5Bは、直管部51Bと、縮径部52とを備える。図12及び図13に示すように、サイフォン誘発部材5Bは、複数のリブ53Aを更に備える。
直管部51Bは、本体部51aと、鍔部51bと、連結部51cとを有する。鍔部51b及び連結部51cは、中心軸C1の方向において、本体部51aの両端にある。鍔部51bは、直管部51Bの流路10の上流側に向けられ、連結部51cは、直管部51Bの流路10の下流側に向けられる。鍔部51bは、直管部51Bの上流側の端511を規定する。本変形例において、直管部51Bの上流側の端511は、サイフォン誘発部材5Bの上流側の端でもある。連結部51cは、直管部51Bの下流側の端512を規定する。
上記実施の形態のサイフォン誘発部材5では、本体部51aの内径及び外径は、中心軸C1の方向において一定である。本変形例において、図11及び図13に示すように、本体部51aの内径及び外径は、中心軸C1に沿って上流側から下流側に向かうにつれて、減少する。この場合において、図11に示す本体部51aの外径D5は、本体部51aの外径の最大値を示す。
図12に示すように、複数のリブ53Aは、直管部51Bの内周面510において、直管部51Bの中心軸C1の方向から見て直管部51Bの中心軸C1に対して回転対称となる位置にある。図12では、リブ53Aの数は7である。直管部51Bの中心軸C1の方向から見て直管部51Bの中心軸C1の周りに、複数のリブ53Aが均等な間隔で、位置する。図13に示すように、複数のリブ53Aは、直管部51Bの中心軸C1の方向において、同じ位置に位置する。
以上述べたサイフォン誘発部材5Bは、サイフォン誘発部材5Bの内周面510に、整流用の複数のリブ53Aを有する。この構成は、雨樋システム1の排水能力をさらに向上できる。
[2.3 変形例3]
図14~図16は、変形例3のサイフォン誘発部材5Cの構成例を示す。特に、図14は、サイフォン誘発部材5Cの側面図である。図15は、サイフォン誘発部材5Cの平面図である。図16は、サイフォン誘発部材5Cの断面図である。
図14に示すように、サイフォン誘発部材5Cは、直管部51Bと、縮径部52とを備える。図15及び図16に示すように、サイフォン誘発部材5Cは、複数のリブ53Aを更に備える。
サイフォン誘発部材5Cは、複数のリブ53Aの数で、サイフォン誘発部材5Bと異なる。つまり、サイフォン誘発部材5Cにおいて、リブ53Aの数は特に限定されず、サイフォン誘発部材5Cは、整流用の1又は複数のリブ53Aを有してよい。
[2.4 変形例4]
図17~図19は、変形例4のサイフォン誘発部材5Dの構成例を示す。特に、図17は、サイフォン誘発部材5Dの側面図である。図18は、サイフォン誘発部材5Dの平面図である。図19は、サイフォン誘発部材5Dの断面図である。
図17に示すように、サイフォン誘発部材5Dは、直管部51Aと、縮径部52とを備える。図18及び図19に示すように、サイフォン誘発部材5Dは、複数のリブ53Dを更に備える。
複数のリブ53Dは、雨水の整流に用いられる。すなわち、複数のリブ53Dは、直管部51Aに流入する雨水に、整流作用を生じさせる整流板として機能する。図18に示すように、複数のリブ53Dは、直管部51Aの内周面510において、直管部51Aの中心軸C1の方向から見て直管部51Aの中心軸C1に対して回転対称となる位置にある。図18では、リブ53Dの数は13である。直管部51Aの中心軸C1の方向から見て直管部51Aの中心軸C1の周りに、複数のリブ53Dが均等な間隔で、位置する。図19に示すように、複数のリブ53Dは、直管部51Aの中心軸C1の方向において、同じ位置に位置する。
複数のリブ53Dの各々は、板状である。複数のリブ53Dの各々は、直管部51Aの中心軸C1の方向において、直管部51Aの中心軸C1との距離が変化する。より詳細には、複数のリブ53Dの各々は、直管部51Aの中心軸C1の方向において、上流側から下流側に向かうにつれて、直管部51Aの中心軸C1との距離が減少する。つまり、直管部51Aの中心軸C1の方向から見て、直管部51Aの中心軸C1を中心とし、複数のリブ53Dに接する円の面積は、直管部51Aの中心軸C1の方向において、上流側から下流側に向かうにつれて減少する。これによって、複数のリブ53Dは、複数のリブ53Aに比べて、雨水の流れに対する抵抗を低減できる。そのため、複数のリブ53Dは、複数のリブ53Aに比べて、雨水の流速を増加又は維持する効果が期待できる。本変形例において、複数のリブ53Dは、形状及びサイズが同じである。
以上述べたサイフォン誘発部材5Dは、サイフォン誘発部材5Dの内周面510に、整流用の複数のリブ53Dを有する。この構成は、雨樋システム1の排水能力をさらに向上できる。
なお、サイフォン誘発部材5Dにおいて、リブ53Dの数は特に限定されず、サイフォン誘発部材5Dは、整流用の1又は複数のリブ53Dを有してよい。
[2.5 変形例5]
図20~図22は、変形例5のサイフォン誘発部材5Eの構成例を示す。特に、図20は、サイフォン誘発部材5Eの側面図である。図21は、サイフォン誘発部材5Eの平面図である。図22は、サイフォン誘発部材5Eの断面図である。
図20に示すように、サイフォン誘発部材5Eは、直管部51と、縮径部52とを備える。図21及び図22に示すように、サイフォン誘発部材5Eは、縮径部52とは別の縮径部54を更に備える。以下では、縮径部52,54を互いに区別しやすくするため、縮径部52を第1縮径部52、縮径部54を第2縮径部54という場合がある。
図22に示すように、第2縮径部54は、本体部51aにおける第1縮径部52とは反対側にある。図22では、第2縮径部54は、鍔部51bと本体部51aとの境界部分に位置する。図22の第2縮径部54は、本体部51aの内周面510から直管部51の中心軸C1側に延びる。第2縮径部54は、厚みが一様な板状である。第2縮径部54は、開口540を有する。開口540は、第2縮径部54の流路断面積を規定する。図22では、開口540の内径D6は、第1縮径部52の内径D1と等しい。つまり、第1縮径部52と第2縮径部54とは同じ流路断面積を有する。ただし、直管部51の中心軸C1の方向において、第2縮径部54は、第1縮径部52より短い。
サイフォン誘発部材5Eは、第1縮径部52に加えて、第2縮径部54を有する。これによって、サイフォン誘発部材5Eは、雨樋システム1においてサイフォン現象を誘発する効果、又は、雨樋システム1においてサイフォン現象による作用を安定的に促進する効果を向上できる。つまり、サイフォン誘発部材5Eは、排水能力の向上を可能にする。
なお、サイフォン誘発部材5Eは、2以上の第2縮径部54を備えてもよい。
[2.6 変形例6]
図23~図25は、変形例6のサイフォン誘発部材5Fの構成例を示す。特に、図23は、サイフォン誘発部材5Fの側面図である。図24は、サイフォン誘発部材5Fの平面図である。図25は、サイフォン誘発部材5Fの断面図である。
図23~図25に示すように、サイフォン誘発部材5Fは、直管部51と、縮径部52Fとを備える。
直管部51の中心軸C1の方向において、サイフォン誘発部材5Fの縮径部52Fは、サイフォン誘発部材5の縮径部52より長い。つまり、サイフォン誘発部材5Fにおいて、縮径部52Fの長さ(直管部51の中心軸C1の方向での寸法)は特に限定されない。縮径部52Fの長さは、竪樋3との位置関係、特に、表2に示す、縮径部52Fの下流側の端52bから竪樋3の下流側の端3bまでの距離(図1のL2参照)の範囲に応じて、適宜設定されてよい。
[2.7 その他の変形例]
一変形例において、サイフォン誘発部材5,5A~5Fの一部又は全部の形状及び大きさは、上記の実施の形態及び変形例と異なっていてよい。例えば、上記実施の形態とは異なり、サイフォン誘発部材5において、直管部51の中心軸C1に直交する面内での、直管部51及び縮径部52の形状は、円形状ではなく、多角形状であってよい。上記の実施の形態では、直管部51の中心軸C1を含む平面での直管部51の断面において、内周面510は直線状であるが、変形例においては、曲線状又は折線状であってよい。
一変形例において、サイフォン誘発部材5の直管部51と縮径部52とは、連続一体に形成されていなくてもよい。直管部51と縮径部52とは別体であってよい。直管部51と縮径部52とは組み立て等により機械的に結合されてよい。直管部51と縮径部52の材料とは異なっていてもよい。この点は、サイフォン誘発部材5A~5Fにおいても同様である。また、この点は、サイフォン誘発部材5Eの直管部51と第2縮径部54においても同様である。
一変形例において、サイフォン誘発部材5Aは、リブ53Aを備えていなくてもよい。
一変形例において、サイフォン誘発部材5,5A~5Fの材料は、必ずしも硬質ポリ塩化ビニルでなくてもよい。サイフォン誘発部材5,5A~5Fの材料は、雨樋システム1に求められる要件にしたがって決定されてよく、例えば、ポリエチレン等の合成樹脂であってもよい。
一変形例において、雨樋システム1の竪樋3、サイフォン誘発部材5,5A~5F、補助竪樋6、及び、接続継手7の材料は、合成樹脂ではなく、金属であってもよい。
一変形例において、ドレン4は、一般的にサイフォン現象の発生に寄与しないと考えられる構造のドレンであってよい。一変形例において、ドレン4は必須ではない。
一変形例において、補助竪樋6は必須ではない。一例として、ドレン4を直接的に接続継手7に接続する場合、補助竪樋6は省略可能である。
一変形例において、接続継手7は目印74を有していなくてもよい。
一変形例において、サイフォン誘発部材5,5A~5F等のサイフォン誘発部材と接続継手7とは別部材ではなく、一体的に形成されてもよい。
[3.態様]
上記実施の形態及び変形例から明らかなように、本開示は、下記の態様を含む。以下では、実施の形態との対応関係を明示するためだけに、符号を括弧付きで付している。なお、文章の見やすさを考慮して2回目以降の括弧付きの符号の記載を省略する場合がある。
第1の態様は、雨水の流路(10)を構成する雨樋システム(1)であって、軒樋(2)の落とし口(2d)に接続される竪樋(3)と、前記竪樋(3)の上流側の端(3a)を鉛直方向に沿って前記落とし口(2d)に接続する接続継手(7)と、サイフォン誘発部材(5;5A;5B;5C;5D;5E;5F)と、を備える。前記軒樋(2)の流路断面積(S)は、11000mm以上である。前記竪樋(3)の内径(D3b)は、67.0mm以上である。前記竪樋(3)の肉厚(D3c)は、2.2mm以上である。前記サイフォン誘発部材(5;5A;5B;5C;5D;5E;5F)は、筒状であり、前記接続継手(7)の流路断面積より小さい流路断面積を有する縮径部(52;52F)を有する。前記サイフォン誘発部材(5;5A~5F)は、前記流路(10)において前記接続継手(7)の直下にある。この態様は、外観への影響を低減しながら排水能力を向上できる。
第2の態様は、第1の態様に基づく雨樋システム(1)である。この態様において、前記接続継手(7)と前記竪樋(3)の上流側の端(3a)とは直接的に結合される。前記サイフォン誘発部材(5;5A;5B;5C;5D;5E;5F)は、前記接続継手(7)と前記竪樋(3)とで隠される。この態様は、外観への影響をさらに低減できる。
第3の態様は、第1又は第2の態様に基づく雨樋システム(1)である。この態様において、前記接続継手(7)は、前記接続継手(7)の外面に、前記サイフォン誘発部材(5;5A;5B;5C;5D;5E;5F)の存在を示すための目印(74)を有する。この態様は、目印(74)の有無により、サイフォン誘発部材(5;5A;5B;5C;5D;5E;5F)の有無を判断できる。
第4の態様は、第3の態様に基づく雨樋システム(1)である。この態様において、前記目印(74)は、可視光線下で視認可能である。この態様は、目印(74)の有無をより容易に判断できるから、サイフォン誘発部材(5;5A;5B;5C;5D;5E;5F)の有無をより容易に判断できる。
第5の態様は、第1~第4の態様のいずれか一つに基づく雨樋システム(1)である。この態様において、前記サイフォン誘発部材(5A;5B;5C;5D)は、前記サイフォン誘発部材(5A;5B;5C;5D)の内周面(510)に、整流用の1又は複数のリブ(53A;53D)を有する。この態様は、雨樋システム(1)の排水能力をさらに向上できる。
第6の態様は、第1~第5の態様のいずれか一つに基づく雨樋システム(1)である。この態様において、前記竪樋(3)の内径(D3b)に対する前記縮径部(52;52F)の内径(D1)の比(R1)は、0.50以上0.70以下である。この態様は、雨樋システム(1)の排水能力をさらに向上できる。
第7の態様は、第1~第6の態様のいずれか一つに基づく雨樋システム(1)である。この態様において、前記サイフォン誘発部材(5;5A;5B;5C;5D;5E;5F)において、前記サイフォン誘発部材(5;5A;5B;5C;5D;5E;5F)の上流側の端(511)から前記縮径部(52;52F)の上流側の端(52a)までの長さ(L1)は、前記縮径部(52;52F)の内径(D1)の1倍以上である。この態様は、雨樋システム(1)の排水能力をさらに向上できる。
第8の態様は、第1~第7の態様のいずれか一つに基づく雨樋システム(1)である。この態様において、前記縮径部(52;52F)の下流側の端(52b)から前記竪樋(3)の下流側の端(3b)までの距離(L2)は、1.0m以上である。この態様は、雨樋システム(1)の排水能力をさらに向上できる。
第9の態様は、雨水の流路(10)を構成する雨樋システム(1)の一部を構成するサイフォン誘発部材(5;5A;5B;5C;5D;5E;5F)である。前記雨樋システム(1)は、軒樋(2)の落とし口(2d)に接続される竪樋(3)と、前記竪樋(3)の上流側の端(6a)を前記落とし口(2d)に接続する接続継手(7)と、を備える。前記軒樋(2)の流路断面積は、11000mm以上である。前記竪樋(3)の内径は、67.0mm以上である。前記竪樋(3)の肉厚は、2.2mm以上である。前記サイフォン誘発部材(5;5A~5F)は、前記流路(10)において前記接続継手(7)の直下に配置可能な筒状であり、前記接続継手(7)の流路断面積より小さい流路断面積を有する縮径部(52;52F)を有する。この態様は、外観への影響を低減しながら排水能力を向上できる。
第10の態様は、雨水の流路(10)を構成する雨樋システム(1)であって、軒樋(2)の落とし口(2d)に接続される竪樋(3)と、前記竪樋(3)の上流側の端(3a)を鉛直方向に沿って前記落とし口(2d)に接続する接続継手(7)と、サイフォン誘発部材(5;5A;5B;5C;5D;5E;5F)と、を備える。前記サイフォン誘発部材(5;5A;5B;5C;5D;5E;5F)は、筒状であり、前記接続継手(7)の流路断面積より小さい流路断面積を有する縮径部(52;52F)を有する。前記サイフォン誘発部材(5;5A~5F)は、前記流路(10)において前記接続継手(7)の直下にある。この態様は、外観への影響を低減しながら排水能力を向上できる。
上記の第2~第8の態様は任意の要素である。上記の第2~第8の態様は第9又は第10の態様にも適宜組み合わせることが可能である。
本開示は、雨樋システム、及び、サイフォン誘発部材に適用可能である。具体的には、雨水の排水にサイフォン現象を利用する雨樋システム、及び、雨樋システムにおいてサイフォン現象を誘発するために雨樋システムに組み込まれるサイフォン誘発部材に、本開示は適用可能である。
1 雨樋システム
10 流路
2 軒樋
2d 落とし口
3 竪樋
3a 上流側の端
3b 下流側の端
5,5A~5F サイフォン誘発部材
511 上流側の端
52,52F 縮径部
52a 上流側の端
52b 下流側の端
53A,53D リブ
7 接続継手
74 目印

Claims (9)

  1. 雨水の流路を構成する雨樋システムであって、
    軒樋の落とし口に接続される竪樋と、
    前記竪樋の上流側の端を鉛直方向に沿って前記落とし口に接続する接続継手と、
    サイフォン誘発部材と、
    を備え、
    前記軒樋の流路断面積は、11000mm以上であり、
    前記竪樋の内径は、67.0mm以上であり、
    前記竪樋の肉厚は、2.2mm以上であり、
    前記サイフォン誘発部材は、筒状であり、前記接続継手の流路断面積より小さい流路断面積を有する縮径部を有し、
    前記サイフォン誘発部材は、前記流路において前記接続継手の直下にある、
    雨樋システム。
  2. 前記接続継手と前記竪樋の上流側の端とは直接的に結合され、
    前記サイフォン誘発部材は、前記接続継手と前記竪樋とで隠される、
    請求項1に記載の雨樋システム。
  3. 前記接続継手は、前記接続継手の外面に、前記サイフォン誘発部材の存在を示すための目印を有する、
    請求項2に記載の雨樋システム。
  4. 前記目印は、可視光線下で視認可能である、
    請求項3に記載の雨樋システム。
  5. 前記サイフォン誘発部材は、前記サイフォン誘発部材の内周面に、整流用の1又は複数のリブを有する、
    請求項1~4のいずれか一つに記載の雨樋システム。
  6. 前記竪樋の内径に対する前記縮径部の内径の比は、0.50以上0.70以下である、
    請求項1~4のいずれか一つに記載の雨樋システム。
  7. 前記サイフォン誘発部材において、前記サイフォン誘発部材の上流側の端から前記縮径部の上流側の端までの長さは、前記縮径部の内径の1倍以上である、
    請求項1~4のいずれか一つに記載の雨樋システム。
  8. 前記縮径部の下流側の端から前記竪樋の下流側の端までの距離は、1.0m以上である、
    請求項1~4のいずれか一つに記載の雨樋システム。
  9. 雨水の流路を構成する雨樋システムの一部を構成するサイフォン誘発部材であって、
    前記雨樋システムは、
    軒樋の落とし口に接続される竪樋と、
    前記竪樋の上流側の端を鉛直方向に沿って前記落とし口に接続する接続継手と、
    を備え、
    前記軒樋の流路断面積は、11000mm以上であり、
    前記竪樋の内径は、67.0mm以上であり、
    前記竪樋の肉厚は、2.2mm以上であり、
    前記サイフォン誘発部材は、前記流路において前記接続継手の直下に配置可能な筒状であり、前記接続継手の流路断面積より小さい流路断面積を有する縮径部を有する、
    サイフォン誘発部材。
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