JP2024033547A - 排気ガス浄化装置の製造方法及び排気ガス浄化装置 - Google Patents

排気ガス浄化装置の製造方法及び排気ガス浄化装置 Download PDF

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Abstract

【課題】触媒の破損を抑制しつつ、緩衝部材の保持力を高められる排気ガス浄化装置の製造方法を提供する。【解決手段】本開示は、内燃機関の排気ガスが導入される筒状の触媒ケースと、触媒ケースに格納された触媒と、触媒の外面と触媒ケースの内周面との間に圧入されることで触媒を保持する筒状の緩衝部材と、を備える排気ガス浄化装置の製造方法である。排気ガス浄化装置の製造方法は、触媒ケースの内周面に触媒ケースの径方向外側に凹む凹部を形成する工程と、凹部が形成された触媒ケースに、触媒に装着された緩衝部材を圧入する工程と、を備える。【選択図】図4

Description

本開示は、排気ガス浄化装置の製造方法及び排気ガス浄化装置に関する。
自動車の内燃機関の排気ガスを触媒によって浄化する排気ガス浄化装置では、触媒が緩衝部材(つまりマット)を介して触媒ケースに収納される。このような排気ガス浄化装置において、緩衝部材の保持力を向上するために、触媒が圧入された触媒ケースに外側からエンボス加工を行い、凹部を設ける方法が公知である(特許文献1参照)。
特開2005-307762号公報
上述の方法では、エンボス加工によって触媒ケースの内側に配置されている緩衝部材の面圧が局所的に高くなり得る。そのため、緩衝部材に保持された触媒が破損するおそれがある。
本開示の一局面は、触媒の破損を抑制しつつ、緩衝部材の保持力を高められる排気ガス浄化装置の製造方法を提供することを目的としている。
本開示の一態様は、内燃機関の排気ガスが導入される筒状の触媒ケースと、触媒ケースに格納された触媒と、触媒の外面と触媒ケースの内周面との間に圧入されることで触媒を保持する筒状の緩衝部材と、を備える排気ガス浄化装置の製造方法である。排気ガス浄化装置の製造方法は、触媒ケースの内周面に触媒ケースの径方向外側に凹む凹部を形成する工程と、凹部が形成された触媒ケースに、触媒に装着された緩衝部材を圧入する工程と、を備える。
このような構成によれば、触媒ケースの内周面に凹部を形成してから緩衝部材の圧入が行われるため、緩衝部材の面圧上昇による触媒の破損が抑制される。また、触媒ケースの内周面に設けられた凹部に緩衝部材の一部が進入することで、緩衝部材と触媒ケースとの間の摩擦力が高くなり、緩衝部材の触媒ケースからの脱落が抑制される。その結果、排気ガス浄化装置の使用時における緩衝部材の保持力が高められる。
本開示の一態様では、凹部は、排気ガスの流れ方向の下流側に位置する壁面を有してもよい。壁面と触媒ケースの中心軸とが成す角度は、45°以上135°以下であってもよい。このような構成によれば、緩衝部材が凹部の壁面に引っ掛かりやすくなるため、緩衝部材の脱落防止効果が促進される。
本開示の一態様では、凹部を形成する工程では、触媒ケース内に配置された金型を径方向外側に移動させることで凹部を形成してもよい。このような構成によれば、触媒ケースの加工設備を小型化できる。
本開示の別の態様は、内燃機関の排気ガスが導入される筒状の触媒ケースと、触媒ケースに格納された触媒と、触媒の外面と触媒ケースの内周面との間に圧入されることで触媒を保持する筒状の緩衝部材と、を備える排気ガス浄化装置である。触媒ケースは、触媒ケースの内周面において触媒ケースの径方向外側に凹む凹部を有する。
このような構成によれば、触媒ケースの内周面に凹部を形成してから緩衝部材の圧入を行うことができるため、緩衝部材の面圧上昇による触媒の破損が抑制される。また、触媒ケースの内周面に設けられた凹部に緩衝部材の一部が進入することで、緩衝部材と触媒ケースとの間の摩擦力が高くなり、緩衝部材の触媒ケースからの脱落が抑制される。その結果、排気ガス浄化装置の使用時における緩衝部材の保持力が高められる。
本開示の一態様では、触媒ケースの外周面のうち、少なくとも触媒と触媒ケースの径方向に重なる領域は、平滑であってもよい。このような構成によれば、緩衝部材の保持力を維持しつつ、触媒ケースの外周面に対しブラケット等の部品を設置しやすくすることができる。
図1は、実施形態の排気ガス浄化装置の模式的な正面図である。 図2は、図1のII-II線での模式的な断面図である。 図3は、図1の排気ガス浄化装置における触媒ケースの模式的な斜視図である。 図4Aは、図3の触媒ケースの中心軸を含む面での模式的な切断部端面図の一部であり、図4Bは、図2の触媒ケース近傍の部分拡大断面図である。 図5Aは、図2とは異なる実施形態における凹部の模式的な斜視図であり、図5Bは、図5Aの凹部の模式的な平面図であり、図5Cは、図5BのVC-VC線での模式的な切断部端面図であり、図5Dは、図2とは異なる実施形態における凹部の模式的な斜視図であり、図5Eは、図5Dの凹部の模式的な平面図であり、図5Fは、図5EのVF-VF線での模式的な切断部端面図であり、図5Gは、図2とは異なる実施形態における凹部の模式的な斜視図であり、図5Hは、図5Gの凹部の模式的な平面図であり、図5Iは、図5HのVI-VI線での模式的な切断部端面図であり、図5Jは、図2とは異なる実施形態における凹部の模式的な斜視図であり、図5Kは、図5Jの凹部の模式的な平面図であり、図5Lは、図5KのVL-VL線での模式的な切断部端面図である。 図6は、実施形態における排気ガス浄化装置の製造方法のフロー図である。 図7Aは、図6の排気ガス浄化装置の製造方法における一工程を示す模式図であり、図7Bは、図7Aとは異なる金具の模式図であり、図7Cは、図7Bの金具による加工を示す模式図である。 図8は、図6の排気ガス浄化装置の製造方法における一工程を示す模式図である。
以下、本開示が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
[1.第1実施形態]
[1-1.構成]
図1に示す排気ガス浄化装置1は、内燃機関の排気ガス流路内に設けられる。
排気ガス浄化装置1は、排気ガスの浄化を行う。排気ガス浄化装置1が接続される内燃機関としては、例えば、自動車に用いられるガソリンエンジン又はディーゼルエンジンが挙げられる。
排気ガス浄化装置1は、上流コーン2と、触媒コンバータ3と、下流コーン4とを備える。
<上流コーン>
上流コーン2は、内燃機関の排気ガスが導入される部材である。上流コーン2は、排気ガス浄化装置1において排気ガスの流れ方向における最も上流側に配置されている。
上流コーン2は、上面と下面とがそれぞれ開口し、上流側から下流側に向かって拡径する円錐台状の筒体である。上流コーン2は、排気ガスを上流コーン2の内部に導入する導入口21を有する。導入口21は、上流コーン2の上流側の端部に設けられている。導入口21には、内燃機関に連結された排気マニホールド等が接続される。
<触媒コンバータ>
触媒コンバータ3は、上流コーン2の下流側に配置されている。図2に示すように、触媒コンバータ3は、触媒31と、触媒ケース32と、緩衝部材33とを有する。なお、図2では、上流コーン2の図示を省略している。
(触媒)
触媒31は、排気ガスGとの接触によって排気ガスG中の環境汚染物質を改質又は捕集し、排気ガスGを浄化する。
触媒31は、触媒ケース32に格納されると共に、排気ガスGが触媒ケース32の軸方向に流れる複数の流路を触媒ケース32内に構成している。つまり、触媒31は、上流コーン2から下流コーン4に向かって延伸し、かつ互いに連通しない複数の流路を有している。
触媒31は、例えば、排気ガスGの流れ方向と垂直な断面が多角形(例えば四角形、六角形等)の複数のチューブが集合した立体形状を有する。つまり、触媒31は、触媒ケース32の軸方向に延伸する複数の仕切り板が格子状に配置された立体形状(例えばハニカム形状)を有する。
触媒31としては、例えばガソリンパティキュレートフィルター(GPF)が使用される。GPFは、コージライトセラミックを主成分とする。GPFを用いることで、粒子状物質(PM)の捕集性能が高められ、近年高まっている排気ガス規制への対応が容易となる。一方で、GPFは、強度が低いため、組み付け時及び使用時における損傷対策が求められる。
(触媒ケース)
触媒ケース32は、上流コーン2に連結された筒状の部材である。触媒ケース32の上流側の端部は、上流コーン2の下流側の開口に溶接等によって固定されている。触媒ケース32は、例えば、ステンレス鋼で形成される。触媒ケース32の厚みは、例えば、1.2mm以上2.0mm以下である。
触媒ケース32内には、上流コーン2から排気ガスGが導入される。触媒ケース32には、触媒31と緩衝部材33とが格納されている。図3に示すように、触媒ケース32は、複数の凹部321を有する。
複数の凹部321は、それぞれ、触媒ケース32の内周面において触媒ケース32の径方向外側に凹んだ部位である。本実施形態では、複数の凹部321が触媒ケース32の軸方向及び周方向に沿って一定の間隔で並置されている。
凹部321の平面形状(つまり触媒ケース32の径方向から視た形状)は、四角形状である。なお、凹部321は、触媒ケース32の周方向全体にわたって円環状に形成されていてもよい。
図4Aに示すように、凹部321は、壁面321Aと、底面321Bと、連結面321Cとを有する。壁面321Aは、凹部321の他の面よりも排気ガスGの流れ方向の下流側に位置する平坦面である。
壁面321Aは、触媒ケース32の上流側の端部を向いた面である。図4Bに示すように、壁面321Aは、排気ガスGの流れ方向の下流側から、緩衝部材33と対向又は接触する。
壁面321Aと触媒ケース32の中心軸とが成す第1角度θ1は、45°以上135°以下である。第1角度θ1の下限としては、60°が好ましい。第1角度θ1の上限としては、90°が好ましい。
第1角度θ1が45°未満であるか、又は第1角度θ1が135°を超えると、壁面321Aと緩衝部材33との摩擦力のうち、壁面321Aと垂直な方向の成分よりも壁面321Aと平行な方向の成分が大きくなる。その結果、緩衝部材33が壁面321Aに対し滑るおそれがある。また、第1角度θ1を60°以上とすることで、壁面321Aに対する滑りの低減効果が促進される。第1角度θ1を90°以下とすることで、金型を用いた凹部321の成形加工がしやすくなる。
底面321Bは、壁面321Aよりも上流側に配置された面である。底面321Bは、壁面321Aに向かって(つまり排気ガスGの流れにおける下流に向かって)拡径するテーパ面を構成している。
底面321Bと触媒ケース32の中心軸とが成す第2角度θ2は、第1角度θ1よりも小さい。また、底面321Bの触媒ケース32の軸方向に沿った長さは、壁面321Aの触媒ケース32の軸方向に沿った長さよりも大きい。
連結面321Cは、触媒ケース32の軸方向に沿って壁面321Aと底面321Bとを連結する面である。連結面321Cは、触媒ケース32の軸方向と平行な平坦面である。ただし、連結面321Cは、触媒ケース32の軸方向と平行でなくてもよい。連結面321Cの触媒ケース32の軸方向に沿った長さは、底面321Bの触媒ケース32の軸方向に沿った長さよりも小さい。
凹部321の最大深さD(つまり壁面321Aの触媒ケース32の径方向に沿った長さ)は、例えば、触媒ケース32の厚みの1/3以上1/2以下であり、触媒ケース32の厚みが2mmの場合、0.6mm以上1mm以下である。凹部321の最大深さDがこの範囲であることで、触媒ケース32の強度を維持しつつ、凹部321の機能を奏させることができる。
凹部321の触媒ケース32の軸方向に沿った長さLは、例えば10mmである。凹部321の長さLを10mmとすることにより、触媒ケース32の強度を維持しつつ、触媒ケース32の摩擦力を高くできる。また、第2角度θ2の増加が抑制されるため、触媒ケース32への緩衝部材39の圧入が容易になる。
触媒ケース32の凹部321の形状は、上述のものに限定されない。図5Aから図5Lに示すように、凹部321は、必ずしも連結面321Cを有しなくてもよい。また、図5D、5E、5Fに示すように、底面321Bは、湾曲していてもよい。
さらに、図5G、5H、5Iに示すように、底面321Bは、中央で屈曲していてもよい。図5Gの底面321Bは、2つの三角形状の平面が連結された形状を有する。また、図5J、5K、5Lに示すように、底面321Bは、1つの三角形状の平面で形成されてもよい。
図3に示すように、触媒ケース32の外周面322のうち、少なくとも触媒31と触媒ケース32の径方向に重なる重複領域は、平滑である。つまり、触媒ケース32の外周面322の重複領域では、凹凸が設けられていない。本実施形態では、重複領域を含む触媒ケース32の外周面322全体が平滑である。
(緩衝部材)
緩衝部材33は、触媒31の外面の周方向全体を覆う筒状の部材である。緩衝部材33は、触媒31の外面と触媒ケース32の内周面との間に圧入されることで、触媒31を保持している。緩衝部材33は、触媒31の外面と触媒ケース32の内周面とに接触している。
緩衝部材33は、触媒ケース32の径方向及び軸方向に弾性変形可能である。つまり、緩衝部材33は、触媒ケース32及び触媒31よりも剛性が低く、柔らかい。緩衝部材33は、触媒31と触媒ケース32に挟まれることによって少なくとも径方向に圧縮されている。
緩衝部材33は、触媒31の外面に巻回された状態で触媒ケース32に圧入されている。緩衝部材33としては、例えば、アルミファイバーをマット状に編み込んだものが用いられる。
緩衝部材33の外周面は、触媒ケース32の複数の凹部321と対向している。図4Bに示すように、緩衝部材33の径方向外側の一部は、圧入後の膨張によって凹部321の内部に進入している。
<下流コーン>
図2に示す下流コーン4は、触媒コンバータ3の触媒ケース32の下流側に連結された部材である。下流コーン4は、上面と下面とがそれぞれ開口し、上流側から下流側に向かって縮径する円錐台状の筒体である。
下流コーン4の上流側の開口は、触媒ケース32の下流側の端部に転結されている。下流コーン4の下流側の開口は、排気ガス浄化装置1から排気ガスGが排出される排出口41を構成している。
<製造方法>
図6に示す排気ガス浄化装置の製造方法は、図1の排気ガス浄化装置1を製造するための方法である。本実施形態の排気ガス浄化装置の製造方法は、凹部形成工程S10と、装着工程S20と、圧入工程S30とを備える。
(凹部形成工程)
本工程では、プレス加工により、触媒ケース32の内周面に触媒ケース32の径方向外側に凹む凹部321を形成する。
具体的には、図7Aに示すように、触媒ケース32内に配置された複数の金型M1を径方向外側に移動させることで複数の凹部321を形成する。複数の金型M1は、触媒ケース32内において径方向に移動可能なように、触媒ケース32の周方向に並んで配置されている。
複数の金型M1が配置された触媒ケース32にカムM2を軸方向に挿入することで、カムM2に押されて複数の金型M1が径方向外側に拡がる。その結果、複数の金型M1が触媒ケース32の内周面に押し当てられ、複数の凹部321が形成される。
複数の金型M1の位置を触媒ケース32の軸方向にずらしつつ加工を繰り返すことで、軸方向に並んだ複数の凹部321を形成することができる。なお、軸方向に複数の金型M1を並べてプレス加工を行うことで、軸方向に並んだ複数の凹部321を同時に形成してもよい。
また、触媒ケース32の外側に外側金型M3を配置してもよい。外側金型M3は、触媒31と触媒ケース32の径方向に重なる位置に接触する平滑面を有する。外側金型M3により、触媒ケース31の外周面のうち、少なくとも触媒32と触媒ケース32の径方向に重なる領域に平滑面が形成される。
また、図7Bに示すように、触媒ケース32の径方向及び軸方向の双方と交差する方向に金型M1を移動可能とすることで、図7Cに示すように、壁面321Aと触媒ケース32の中心軸とが成す第1角度θ1(図4A参照)が略直角となる凹部321を形成することができる。
(装着工程)
本工程では、触媒31に緩衝部材33を装着する。具体的には、触媒31の外面に緩衝部材33を巻き付ける。なお、本工程は、凹部形成工程S10よりも前、又は凹部形成工程S10と平行して行われてもよい。
(圧入工程)
本工程では、凹部321が形成された触媒ケース32に、触媒31に装着された緩衝部材33を圧入する。
具体的には、図8に示すように、触媒ケース32における排気ガスGの流れ方向とは逆向きに(つまり下流側から)緩衝部材33を触媒ケース32に圧入する。触媒31の外面の表面粗さは、触媒ケース32の内周面の表面粗さよりも大きい。そのため、触媒ケース32の軸方向において、緩衝部材33の触媒31に対する摩擦力は、緩衝部材33の触媒ケース32に対する摩擦力よりも大きい。したがって、緩衝部材33は、触媒31を保持したまま触媒ケース32に対して摺動する。
緩衝部材33の圧入により、触媒コンバータ3が形成される。その後、触媒ケース32に上流コーン2及び下流コーン4を溶接する。これにより、排気ガス浄化装置1が得られる。なお、上流コーン2及び下流コーン4は、スピニング加工によって触媒ケース32に接合されてもよい。
この製造方法によれば、触媒ケース32への圧入時に触媒31に加わる外力が緩衝部材33によって低減される。そのため、例えばGPF等の低強度の触媒31を用いる場合でも、高強度の触媒31を用いる場合と同様の設備及び手順で製造することができる。また、部品点数及び溶接個所数も従来と同等とすることができる。
<作用>
排気ガス浄化装置1の製造時に排気ガスGの流れ方向とは逆向きに緩衝部材33が圧入されることで、緩衝部材33が凹部321の壁面321Aに引っ掛からない。そのため、緩衝部材33の圧入が凹部321によって阻害されない。
一方、排気ガス浄化装置1の使用時には、排気ガス浄化装置1内を流れる排気ガスの圧力(つまり触媒31の空気抵抗)によって触媒31が下流側に移動しようとする。これを受けて、触媒31を保持する緩衝部材33も触媒31と共に下流側に移動しようとするが、凹部321の内部に進入した緩衝部材33が壁面321Aに引っ掛かるため、緩衝部材33が下流に移動することが抑制される。
[1-2.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1a)触媒ケース32の内周面に凹部321を形成してから緩衝部材33の圧入が行われるため、緩衝部材33の面圧上昇による触媒31の破損が抑制される。
また、触媒ケース32の内周面に設けられた凹部321に緩衝部材33の一部が進入することで、緩衝部材33と触媒ケース32との間の摩擦力が高くなり、緩衝部材33の触媒ケース32からの脱落が抑制される。その結果、排気ガス浄化装置1の使用時における緩衝部材33の保持力が高められる。
(1b)凹部321の壁面321Aと触媒ケース32の中心軸とが成す第1角度θ1が45°以上135°以下であることで、緩衝部材33が凹部321の壁面321Aに引っ掛かりやすくなる。そのため、緩衝部材33の脱落防止効果が促進される。
(1c)触媒ケース32内での金型の移動によって凹部321を形成することで、触媒ケース32の加工設備を小型化できる。
(1d)触媒ケース32の外周面322が平滑であることで、緩衝部材33の保持力を維持しつつ、触媒ケース32の外周面322に対しブラケット等の部品を設置しやすくすることができる。
[2.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
(2a)上記実施形態の排気ガス浄化装置の製造方法において、触媒ケースの凹部は必ずしもプレス加工で形成されなくてもよい。例えば、触媒ケースの内周面の切削によって凹部が形成されてもよい。
(2b)上記実施形態の排気ガス浄化装置において、触媒ケースの外周面は必ずしも平滑でなくてもよい。例えば、触媒ケースの外周面に、凹部に起因する突起、孔等の凹凸が設けられてもよい。
(2c)上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
1…排気ガス浄化装置、2…上流コーン、3…触媒コンバータ、4…下流コーン、
21…導入口、31…触媒、32…触媒ケース、33…緩衝部材、41…排出口、
321…凹部、321A…壁面、321B…底面、321C…連結面、
322…外周面。

Claims (5)

  1. 内燃機関の排気ガスが導入される筒状の触媒ケースと、前記触媒ケースに格納された触媒と、前記触媒の外面と前記触媒ケースの内周面との間に圧入されることで前記触媒を保持する筒状の緩衝部材と、を備える排気ガス浄化装置の製造方法であって、
    前記触媒ケースの内周面に前記触媒ケースの径方向外側に凹む凹部を形成する工程と、
    前記凹部が形成された前記触媒ケースに、前記触媒に装着された前記緩衝部材を圧入する工程と、
    を備える、排気ガス浄化装置の製造方法。
  2. 請求項1に記載の排気ガス浄化装置の製造方法であって、
    前記凹部は、前記排気ガスの流れ方向の下流側に位置する壁面を有し、
    前記壁面と前記触媒ケースの中心軸とが成す角度は、45°以上135°以下である、排気ガス浄化装置の製造方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の排気ガス浄化装置の製造方法であって、
    前記凹部を形成する工程では、前記触媒ケース内に配置された金型を径方向外側に移動させることで前記凹部を形成する、排気ガス浄化装置の製造方法。
  4. 内燃機関の排気ガスが導入される筒状の触媒ケースと、
    前記触媒ケースに格納された触媒と、
    前記触媒の外面と前記触媒ケースの内周面との間に圧入されることで前記触媒を保持する筒状の緩衝部材と、
    を備え、
    前記触媒ケースは、前記触媒ケースの内周面において前記触媒ケースの径方向外側に凹む凹部を有する、排気ガス浄化装置。
  5. 請求項4に記載の排気ガス浄化装置であって、
    前記触媒ケースの外周面のうち、少なくとも前記触媒と前記触媒ケースの径方向に重なる領域は、平滑である、排気ガス浄化装置。
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