JP2024033051A - ベルト搬送装置、画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のモーターが駆動源として採用される場合に安定した速度で搬送ベルトを回転させること。
【解決手段】複数の支持ローラー32は、搬送ベルト31を回転可能に支持する。第1制御部8dは、前記複数の支持ローラー32のうちの1つの回転速度の検出値である速度検出値を取得し、前記速度検出値と目標速度との差異に応じて第1モーター41に供給される第1供給電力を制御する。第2制御部8eは、特定領域における対象物の搬送状況に関する搬送情報および吸引ファン34の吸引力に関する吸引力情報の一方または両方に応じて第2モーター42に供給される第2供給電力を制御する。
【選択図】図1
【解決手段】複数の支持ローラー32は、搬送ベルト31を回転可能に支持する。第1制御部8dは、前記複数の支持ローラー32のうちの1つの回転速度の検出値である速度検出値を取得し、前記速度検出値と目標速度との差異に応じて第1モーター41に供給される第1供給電力を制御する。第2制御部8eは、特定領域における対象物の搬送状況に関する搬送情報および吸引ファン34の吸引力に関する吸引力情報の一方または両方に応じて第2モーター42に供給される第2供給電力を制御する。
【選択図】図1
Description
本発明は、吸引式のベルト搬送装置およびそれを備える画像形成装置に関する。
画像形成装置は、シート搬送装置およびプリント装置を備える。前記シート搬送装置はシートを搬送し、前記プリント装置は、搬送される前記シートに画像を形成する。
前記シート搬送装置が、吸引式のベルト搬送装置を備える場合がある(例えば、特許文献1参照)。前記ベルト搬送装置は、通気可能な搬送ベルトおよび吸引ファンを備える。前記吸引ファンは、前記搬送ベルトの外側面に前記シートを吸引するための吸引圧を発生させる。
前記搬送ベルトは、複数の支持ローラーによって回転可能に支持される。前記ベルト搬送装置は、前記複数の支持ローラーの1つである駆動ローラーを回転させるモーターを備える。
前記モーターが前記駆動ローラーを一定速度で回転させることにより、前記搬送ベルトが一定速度で回転する。
ところで、前記複数の支持ローラーの負荷トルクは変動する。例えば、前記負荷トルクは、前記搬送ベルト上に存在する1枚以上の前記シートの総面積の変化、および、前記吸引ファンの吸引力の変化などによって変動する。
従って、前記モーターに供給される電力は、制御装置による速度フィードバック制御によって調節される。前記速度フィードバック制御は、前記複数の支持ローラーのうちの1つの回転速度の検出値と目標速度との差異に応じた電力制御である。これにより、前記搬送ベルトが一定の速度で回転する。
一方、前記ベルト搬送装置において、前記負荷トルクが大きい場合、出力の大きなモーターが必要である。しかしながら、1つの大出力モーターが採用される場合よりも、複数の小出力モーターが採用される方が低コストである場合がある。
複数のモーターが前記ベルト搬送装置に採用される場合、前記複数のモーター各々に供給される電力が、前記速度フィードバック制御によって調節されることが考えられる。この場合、あるモーターに供給される電力の変動が、他のモーターにとっては前記負荷トルクを変化させる外乱として作用する。
従って、前記複数のモーター各々に供給される電力が、前記速度フィードバック制御によって調節される場合、前記搬送ベルトの回転速度が不安定になるおそれがある。
また、前記負荷トルクは、前記ベルト搬送装置が備える機器の劣化によって経時的に変化する。前記ベルト搬送装置において、前記負荷トルクの経時的な変化に対応して前記搬送ベルトの回転速度を安定的に制御するこが重要である。
本発明の目的は、複数のモーターが駆動源として採用される場合に搬送ベルトの回転速度を安定的に制御できるベルト搬送装置および画像形成装置を提供することにある。
本発明の一の局面に係るベルト搬送装置は、無端の搬送ベルトと、複数の支持ローラーと、第1モーターと、第2モーターと、ベルト支持体と、吸引ファンと、第1制御部と、第2制御部と、を備える。前記搬送ベルトは、通気可能であり、一部が特定領域に沿う状態で配置され、回転することにより1つ以上の対象物を前記特定領域に沿って搬送可能である。前記複数の支持ローラーは、前記搬送ベルトを回転可能に支持する。前記第1モーターは、前記複数の支持ローラーのうちの1つを回転させる。前記第2モーターは、前記複数の支持ローラーのうちの1つを回転させる。前記ベルト支持体は、通気可能であり、前記搬送ベルトにおける前記特定領域に沿う部分の内側面に沿って配置されている。前記吸引ファンは、前記搬送ベルトにおける前記特定領域に沿う部分の外側面に前記対象物を吸引する吸引圧を発生させる。前記第1制御部は、前記複数の支持ローラーのうちの1つの回転速度の検出値である速度検出値を取得し、前記速度検出値と目標速度との差異に応じて前記第1モーターに供給される第1供給電力を制御する。前記第2制御部は、前記複数の支持ローラーの負荷トルクに関連する情報を取得し、取得した情報に応じて前記第2モーターに供給される第2供給電力を制御する。前記第2伝達機構は、前記第1伝達機構よりも大きな減速比で回転力を伝達する。
本発明の他の局面に係る画像形成装置は、前記ベルト搬送装置と、プリント装置と、を備える。前記プリント装置は、前記ベルト搬送装置によって搬送されるシートに画像を形成する。
本発明によれば、複数のモーターが駆動源として採用される場合に搬送ベルトの回転速度を安定的に制御できるベルト搬送装置および画像形成装置を提供することが可能になる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[第1実施形態:画像形成装置10の構成]
第1実施形態に係る画像形成装置10は、シート収容部1、シート搬送装置2およびプリント装置5を備える(図1参照)。シート搬送装置2およびプリント装置5は、本体11内に配置されている。
第1実施形態に係る画像形成装置10は、シート収容部1、シート搬送装置2およびプリント装置5を備える(図1参照)。シート搬送装置2およびプリント装置5は、本体11内に配置されている。
さらに画像形成装置10は、シート搬送装置2およびプリント装置5を制御する制御装置8を備える(図1参照)。制御装置8は、シート搬送装置2の一部およびプリント装置5の一部を構成している。
シート搬送装置2は、シート収容部1に収容されたシート9を1枚ずつ搬送する。シート搬送装置2は、前段搬送装置21、ベルト搬送装置3および後段搬送装置22を含む。
前段搬送装置21は、シート給送機構211、1つ以上の一次搬送ローラー対212およびシート検出部213を備える。
シート給送機構211は、シート9をシート収容部1から一次搬送路201へ送り出す。一次搬送路201は、シート収容部1とベルト搬送装置3との間に形成されたシート9の搬送路である。
一次搬送ローラー対212は、シート9を一次搬送路201に沿って搬送し、さらにシート9を一次搬送路201からベルト搬送装置3へ送り出す。
シート検出部213は、一次搬送路201の特定の位置においてシート9を検出する。シート検出部213の検出結果は、シート9をベルト搬送装置3へ送り出すタイミングの制御に用いられる。
ベルト搬送装置3は、前段搬送装置21からシート9の搬送を引き継ぐ。ベルト搬送装置3は、平坦搬送領域A1に沿ってシート9を搬送し、さらにシート9を平坦搬送領域A1から二次搬送路202へ送り出す。
平坦搬送領域A1は特定領域の一例である。二次搬送路202は、ベルト搬送装置3の後段に形成されたシート9の搬送路である。
後段搬送装置22は、ベルト搬送装置3からシート9の搬送を引き継ぐ。後段搬送装置22は、二次搬送路202に沿ってシート9を搬送し、さらにシート9を二次搬送路202から不図示の後段部へ送り出す。例えば、前記後段部は、排出トレイ、後処理装置または中継搬送装置などである。
プリント装置5は、プリント処理を実行する。前記プリント処理は、平坦搬送領域A1に沿って搬送されるシート9に画像を形成する処理である。図1に示される例において、プリント装置5は、インクジェット方式で前記プリント処理を実行する。
図1に示される例において、プリント装置5は、それぞれ複数の色に対応する複数のインクジェットユニット51と、複数のインク供給部52を含む。
複数のインク供給部52は、それぞれインクを複数のインクジェットユニット51へ供給する。複数のインクジェットユニット51は、シート9へインクを吐出することによってシート9に画像を形成する。
[ベルト搬送装置3の構成(1)]
ベルト搬送装置3は、吸引式の搬送装置である。ベルト搬送装置3は、搬送ベルト31と、複数の支持ローラー32と、搬送板33と、1つ以上の吸引ファン34と、回転速度検出部35とローラー駆動機構4とを備える。
ベルト搬送装置3は、吸引式の搬送装置である。ベルト搬送装置3は、搬送ベルト31と、複数の支持ローラー32と、搬送板33と、1つ以上の吸引ファン34と、回転速度検出部35とローラー駆動機構4とを備える。
搬送ベルト31は、複数の通気孔が形成された無端のベルト部材である。搬送ベルト31は、前記複数の通気孔を有することによって通気可能である。搬送ベルト31は、その一部が平坦搬送領域A1に沿う状態で配置されている。
搬送ベルト31は、複数の支持ローラー32によった回転可能に支持されている。搬送ベルト31は、回転することにより1枚以上のシート9を平坦搬送領域A1に沿って搬送可能である。シート9は、搬送の対象物の一例である。
図1に示されるベルト搬送方向D1は、平坦搬送領域A1における搬送ベルト31の移動方向である。ベルト搬送装置3は、1枚以上のシート9を平坦搬送領域A1に沿ってベルト搬送方向D1へ搬送する。
複数の支持ローラー32は、搬送ベルト31を回転可能に支持する。複数の支持ローラー32は、1つ以上の駆動ローラー321と1つ以上の従動ローラー322とを含む。
図1に示される例では、ベルト搬送装置3は、1つの駆動ローラー321と1つの従動ローラー322とを備える。駆動ローラー321は、平坦搬送領域A1に対しベルト搬送方向D1の下流側に配置されている。
ローラー駆動機構4は、駆動ローラー321を予め定められた方向へ回転させる。駆動ローラー321が回転することにより、搬送ベルト31がベルト回転方向R1へ回転する。
ローラー駆動機構4は、駆動ローラー321を一定速度で回転させる。これにより、搬送ベルト31が一定速度で回転する。
搬送板33は、複数の開口が形成された板状の部材である。搬送板33は、前記複数の開口を有することによって通気可能である。搬送板33は、搬送ベルト31における平坦搬送領域A1に沿う部分の内側面に沿って配置されている。搬送板33は、ベルト支持体の一例である。
吸引ファン34は、搬送ベルト31の内側において搬送板33に対向して配置されている。吸引ファン34は、搬送板33に対向する給気口から空気を吸引する。これにより、吸引ファン34は、搬送ベルト31の外側から搬送板33を通じて搬送ベルト31の内側へ向かう空気の流れを発生させる。
吸引ファン34は、搬送ベルト31における平坦搬送領域A1に沿う部分の外側面に吸引圧を発生させる。前記吸引圧は、シート9を搬送ベルト31の表面に吸引する風圧である。
平坦搬送領域A1に存在する1枚以上のシート9は、前記吸引圧により搬送ベルト31の外側面に吸着される。これにより、1枚以上のシート9は、搬送ベルト31と一体となってベルト搬送方向D1へ移動する。
回転速度検出部35は、複数の支持ローラー32のうちの1つの回転速度を検出する。図1に示される例では、回転速度検出部35は、従動ローラー322の回転速度を検出する。なお、回転速度検出部35は、駆動ローラー321の回転速度を検出してもよい。
[制御装置8の構成]
制御装置8は、CPU(Central Processing Unit)81、RAM(Random Access Memory)82、二次記憶装置83、信号インターフェイス84、通信装置85、モーター駆動回路86およびファン駆動回路87などを備える。
制御装置8は、CPU(Central Processing Unit)81、RAM(Random Access Memory)82、二次記憶装置83、信号インターフェイス84、通信装置85、モーター駆動回路86およびファン駆動回路87などを備える。
二次記憶装置83は、コンピューター読み取り可能な不揮発性の記憶装置である。二次記憶装置83は、コンピュータープログラムおよび各種のデータの記憶および更新が可能である。例えば、フラッシュメモリーまたはハードディスクドライブの一方または両方が、二次記憶装置83として採用される。
信号インターフェイス84は、各種のセンサーが出力する信号をデジタルデータへ変換し、変換後のデジタルデータをCPU81へ伝送する。さらに、信号インターフェイス84は、CPU81が出力する制御指令を制御信号へ変換し、前記制御信号を制御対象の機器へ伝送する。
通信装置85は、不図示のホスト装置などの他装置との通信を実行する。CPU81は、通信装置85を通じて前記他装置と通信する。
モーター駆動回路86は、入力されるモーター制御信号に従って、ローラー駆動機構4が備える1つ以上のモーターに電力を供給する。前記モーター制御信号は、前記制御信号の一例である。
ファン駆動回路87は、前記制御信号の1つであるファン制御信号に従って吸引ファン34に電力を供給する。
CPU81は、前記コンピュータープログラムを実行することにより、各種のデータ処理および制御を実行するプロセッサーである。CPU81を含む制御装置8は、シート搬送装置2およびプリント装置5などを制御する。
RAM82は、コンピューター読み取り可能な揮発性の記憶装置である。RAM82は、CPU81が実行する前記コンピュータープログラムおよびCPU81が各種の処理を実行する過程で出力および参照するデータを一次記憶する。
CPU81は、前記コンピュータープログラムを実行することにより実現される複数の処理モジュールを含む。前記複数の処理モジュールは、主処理部8a、搬送制御部8bおよびプリント制御部8cなどを含む。
主処理部8aは、各種の処理イベントの発生に応じて各種の処理を開始させる処理、および、不図示の表示部の制御などを実行する。前記処理イベントは、操作イベントおよび受信イベントなどを含む。
前記操作イベントは、不図示の操作部に対する操作が検出されたというイベントである。前記受信イベントは、通信装置85を通じて各種の処理要求が受信されたというイベントである。前記処理要求は、前記プリント処理の実行を要求するプリント要求を含む。
搬送制御部8bは、前段搬送装置21、ベルト搬送装置3および後段搬送装置22を制御する。
搬送制御部8bは、シート搬送装置2を制御することにより、一次搬送路201、平坦搬送領域A1および二次搬送路202におけるシート9の搬送を制御する。搬送制御部8bは、シート検出部213によるシート9の検出状況に応じてシート9をベルト搬送装置3へ送り出すタイミングを制御する。
プリント制御部8cは、プリント装置5を制御する。プリント制御部8cは、シート搬送装置2によるシート9の搬送に同期して、プリント装置5に前記プリント処理を実行させる。
例えば、前記プリント要求が通信装置85によって受信されたときに、搬送制御部8bがシート搬送装置2にシート9を搬送させ、プリント制御部8cがプリント装置5に前記プリント処理を実行させる。
ところで、複数の支持ローラー32の負荷トルクは変動する。例えば、前記負荷トルクは、搬送ベルト31上に存在する1枚以上のシート9の総面積の変化、および、吸引ファン34の吸引力の変化などによって変動する。
従って、前記モーターに供給される電力は、制御装置8による速度フィードバック制御によって調節される。前記速度フィードバック制御は、回転速度検出部35の検出値と目標速度との差異に応じた電力制御である。これにより、搬送ベルト31が一定の速度で回転する。
一方、ベルト搬送装置3において、前記負荷トルクが大きい場合、出力の大きなモーターが必要である。しかしながら、1つの大出力モーターが採用される場合よりも、複数の小出力モーターが採用される方が低コストである場合がある。
本実施形態において、ベルト搬送装置3のローラー駆動機構4は、2つのモーター41,42を駆動源として備える(図3参照)。
2つのモーター41,42がベルト搬送装置3に採用される場合、2つのモーター41,42各々に供給される電力が、前記速度フィードバック制御によって調節されることが考えられる。この場合、2つのモーター41,42の一方に供給される電力の変動が、他方にとっては前記負荷トルクを変化させる外乱として作用する。
従って、2つのモーター41,42各々に供給される電力が、前記速度フィードバック制御によって調節される場合、搬送ベルト31の回転速度が不安定になるおそれがある。
また、前記負荷トルクは、ベルト搬送装置3が備える機器の劣化によって経時的に変化する。ベルト搬送装置3において、前記負荷トルクの経時的な変化に対応して搬送ベルト31の回転速度を安定的に制御するこが重要である。
ベルト搬送装置3は、2つのモーター41,42によって駆動される搬送ベルト31の回転速度を安定的に制御するための構成を備える。以下、その構成について説明する。
[ベルト搬送装置3の構成(2)]
前述したように、ベルト搬送装置3のローラー駆動機構4を備える(図1,3参照)。
前述したように、ベルト搬送装置3のローラー駆動機構4を備える(図1,3参照)。
ローラー駆動機構4は、ベルト搬送装置3のローラー駆動機構4は、第1モーター41と、第2モーター42と、中継回転体43と、出力回転体44と、第1入力機構45と、第2入力機構46と、出力機構47と、を備える(図3参照)。
中継回転体43および出力回転体44は、並列に配置され、それぞれ回転可能に支持されている。
第1入力機構45は、第1モーター41の回転力を中継回転体43へ伝達する機構である。第1入力機構45は、第1モーターギヤ451、第1中継ギヤ452および第1ギヤベルト453を含む。
第1モーターギヤ451は、第1モーター41の駆動軸に連結されている。第1中継ギヤ452は、中継回転体43に連結されている。第1ギヤベルト453は、第1モーターギヤ451と第1中継ギヤ452とに噛み合うギヤが形成されたタイミングベルトである。
第1ギヤベルト453は、第1モーターギヤ451の回転を第1中継ギヤ452へ伝達する。
第2入力機構46は、第2モーター42の回転力を中継回転体43へ伝達する機構である。第2入力機構46は、第2モーターギヤ461、第2中継ギヤ462および第2ギヤベルト463を含む。
第2モーターギヤ461は、第2モーター42の駆動軸に連結されている。第2中継ギヤ462は、中継回転体43に連結されている。第2ギヤベルト463は、第2モーターギヤ461と第2中継ギヤ462とに噛み合うギヤが形成されたタイミングベルトである。
第2ギヤベルト463は、第2モーターギヤ461の回転を第2中継ギヤ462へ伝達する。
出力機構47は、中継回転体43の回転力を出力回転体44へ伝達する機構である。出力機構47は、第3中継ギヤ471、出力ギヤ472および第3ギヤベルト473を含む。
第3中継ギヤ471は、中継回転体43に連結されている。出力ギヤ472は、出力回転体44に連結されている。第3ギヤベルト473は、第3中継ギヤ471と出力ギヤ472とに噛み合うギヤが形成されたタイミングベルトである。
第3ギヤベルト473は、第3中継ギヤ471の回転を出力ギヤ472へ伝達する。
出力回転体44は、駆動ローラー321の回転軸320に連結されている。従って、第1モーター41および第2モーター42の回転力は、中継回転体43および出力回転体44を介して駆動ローラー321へ伝達される。
以上に示されるように、第1モーター41および第2モーター42は、複数の支持ローラー32のうちの1つである駆動ローラー321を回転させる。
本実施形態において、第1入力機構45、中継回転体43、出力機構47および出力回転体44は、第1モーター41の回転力を駆動ローラー321へ伝達する第1伝達機構の一例である。
また、第2入力機構46、中継回転体43、出力機構47および出力回転体44は、第2モーター42の回転力を駆動ローラー321へ伝達する第2伝達機構の一例である。本実施形態において、中継回転体43、出力機構47および出力回転体44は、前記第1伝達機構および前記第2伝達機構において共用される。
本実施形態において、第2入力機構46の減速比は、第1入力機構45の減速比よりも大きい。即ち、前記第2伝達機構は、前記第1伝達機構よりも大きな減速比で回転力を伝達する。
搬送制御部8bは、第1制御部8dおよび第2制御部8eを含む(図2参照)。第1制御部8dおよび第2制御部8eは、ベルト搬送装置3の一部を構成している。
第1制御部8dは、前記速度フィードバック制御によって第1供給電力を制御する。前記第1供給電力は、第1モーター41に供給される電力である。
第1制御部8dは、前記速度フィードバック制御において、回転速度検出部35から速度検出値SP1を取得する(図2参照)。速度検出値SP1は、駆動ローラー321の回転速度の検出値である。
さらに第1制御部8dは、速度検出値SP1と予め設定された目標速度との差異に応じて前記第1供給電力を制御する。
本実施形態において、第1制御部8dは、速度検出値SP1と前記目標速度との差に応じて第1デューティー比RM1を設定する。第1制御部8dは、第1デューティー比RM1を表す第1モーター制御信号を信号インターフェイス84を通じて第1モーター駆動回路861へ出力する。
第1モーター駆動回路861は、第1デューティー比RM1のPulse Width Modulation(PWM)信号を駆動信号として第1モーター41へ供給する。これにより、第1デューティー比RM1に比例した電力が第1モーター41へ供給される。第1デューティー比RM1は、前記第1供給電力を表す制御値である。
第2制御部8eは、シート検出部213によるシート9の検出結果であるシート検出情報を取得する。さらに第2制御部8eは、前記シート検出情報に基づいて平坦搬送領域A1に存在するシート9の枚数である搬送シート枚数を特定する。
さらに第2制御部8eは、前記搬送シート枚数に応じて吸引ファン34に供給される電力であるファン電力を制御する。本実施形態において、第2制御部8eは、前記搬送シート枚数に応じてファンデューティー比RF1を設定する(図2参照)。
第2制御部8eは、ファンデューティー比RF1を表すファン制御信号を信号インターフェイス84を通じてファン駆動回路87へ出力する。
ファン駆動回路87は、ファンデューティー比RF1のPWM信号を駆動信号として吸引ファン34へ供給する。これにより、ファンデューティー比RF1に比例した電力が吸引ファン34へ供給される。
例えば、第2制御部8eは、前記搬送シート枚数が予め定められた複数の枚数区分のいずれに該当するかに応じて、複数のデューティー比の候補の中からファンデューティー比RF1を選択する。
なお、ファンデューティー比RF1は、吸引ファン34の吸引力に関する吸引力情報の一例である。ファンデューティー比RF1は、吸引ファン34に供給される電力を表す制御値でもある。
さらに第2制御部8eは、予め設定されるシートサイズ情報を二次記憶装置83から取得する。前記シートサイズ情報は、シート収容部1に収容されているシート9のサイズの情報である。例えば、前記シートサイズ情報は、不図示の操作部に対する情報入力操作、または、通信装置85によるサイズ情報の受信に応じて設定される。
さらに第2制御部8eは、前記搬送シート枚数および前記シートサイズ情報に基づいて搬送シート面積S1を導出する(図4参照)。搬送シート面積S1は、平坦搬送領域A1においてシート9が占める総面積である。
なお、前記シート検出情報および前記シートサイズ情報は、平坦搬送領域A1におけるシート9の搬送状況に関する搬送情報の一例である。
さらに第2制御部8eは、ファンデューティー比RF1を取得し、ファンデューティー比RF1および搬送シート面積S1に応じて第2供給電力を制御する。前記第2供給電力は、第2モーター42に供給される電力である。
第2制御部8eは、第2デューティー比RM2を表す第2モーター制御信号を信号インターフェイス84を通じて第2モーター駆動回路862へ出力する。
第2モーター駆動回路862は、第2デューティー比RM2のPWM信号を駆動信号として第2モーター42へ供給する。これにより、第2デューティー比RM2に比例した電力が第2モーター42へ供給される。第2デューティー比RM2は、前記第2供給電力を表す制御値である。
本実施形態において、電力制御データDT1の複数の候補が予め二次記憶装置83に記録されている。電力制御データDT1の複数の候補は、それぞれ搬送シート面積S1と第2デューティー比RM2との対応関係を表す(図4参照)。
電力制御データDT1の複数の候補は、第2デューティー比RM2の複数の候補に対応付けられている。図4において、第1グラフG1は、基準デューティー比に対応する電力制御データDT1を示す。第2グラフG2は、前記基準デューティー比よりも大きな小デューティー比に対応する電力制御データDT1を示す。第3グラフG3は、前記基準デューティー比よりも大きな大デューティー比に対応する電力制御データDT1を示す。
第2制御部8eは、電力制御データDT1の複数の候補からファンデューティー比RF1に対応する対象制御データを選択する。さらに第2制御部8eは、搬送シート面積S1と前記対象制御データとに基づいて第2デューティー比RM2を設定する。
ベルト搬送装置3において、搬送シート面積S1と複数の支持ローラー32の負荷トルクとは正の相関を有する。同様に、ファンデューティー比RF1と前記負荷トルクとは正の相関を有する。
従って、搬送シート面積S1の導出に用いられた前記シート検出情報および前記シートサイズ情報は、前記負荷トルクに関連する情報の一例である。同様に、ファンデューティー比RF1も前記負荷トルクに関連する情報の一例である。また、搬送シート面積S1は、前記負荷トルクに対応する負荷指標値の一例である。
本実施形態において、第1モーター41に供給される前記第1供給電力は、前記速度フィードバック制御によって制御される。一方、第2モーター42に供給される前記第2供給電力は、前記負荷トルクに対応する前記負荷指標値に応じて制御される。
本実施形態によれば、第2モーター42が前記負荷トルクの大きな変動に対応して制御され、第1モーター41が搬送ベルト31の回転速度の変動に対応して制御される。その結果、搬送ベルト31の回転速度を安定的に制御することができる。
また、第2モーター42の回転は、第1モーター41の回転よりも大きな減速比で駆動ローラー321へ伝達される。
従って、第2モーター42の駆動力は、前記負荷トルクの大きな変動に対して緩やかに調節される。一方、第1モーター41の駆動力は、搬送ベルト31の回転速度の変動に対応して速やかに調節される。その結果、2つのモーター41,42の制御が安定する。
以上に示される第1制御部8dおよび第2制御部8eによる制御は、通常モードにおける制御である。搬送制御部8bの第1制御部8dおよび第2制御部8eは、通常制御部の一例である。
CPU81は、ベルト搬送装置3における前記負荷トルクの経時的な変化へ対応するために、校正モードでの動作が可能である。
CPU81の前記複数の処理モジュールは、校正制御部8fをさらに含む(図2参照)。校正制御部8fは、前記校正モードにおいて、制御データ校正処理を実行する(図5,6参照)。前記制御データ校正処理は、前記負荷トルクの経時的な変化への対応のために実行される。校正制御部8fは、制御データ校正処理において、前記第2供給電力を制御する。
例えば、主処理部8aは、校正開始条件が成立したときに制御モードを前記通常モードから前記校正モードへ移行させる。例えば、前記校正開始条件は、第1校正開始条件および第2校正開始条件の一方または両方を含む。
前記第1校正開始条件は、不図示の操作装置への校正開始操作が検出されたという条件である。前記操作装置は、人の操作を受け付ける装置である。
前記第2校正開始条件は、前回の前記制御データ校正処理が実行された後に前記プリント処理が実行された回数が予め定められた基準回数を超えており、かつ、前記プリント要求が受信されていない、という条件である。
前記校正モードにおいて、校正制御部8fは、前記制御データ校正処理として第1校正処理または第2校正処理を実行する。図5は、前記第1校正処理の手順の一例を示すフローチャートである。図6は、前記第2校正処理の手順の一例を示すフローチャートである。
[第1校正処理]
以下、図5に示されるフローチャートを参照しつつ、前記第1校正処理の手順の一例について説明する。
以下、図5に示されるフローチャートを参照しつつ、前記第1校正処理の手順の一例について説明する。
以下の説明において、S101,S102,…は、前記第1校正処理における複数の工程の識別符号を表す。校正制御部8fは、前記第1校正処理において工程S101の処理から開始する。
<工程S101>
工程S101において、校正制御部8fは、動作電力一定制御を実行する。前記動作電力一定制御は、第2モーター42および吸引ファン34にそれぞれ一定の電力を供給する制御である。
工程S101において、校正制御部8fは、動作電力一定制御を実行する。前記動作電力一定制御は、第2モーター42および吸引ファン34にそれぞれ一定の電力を供給する制御である。
吸引ファン34への電力の供給は、前記負荷トルクを上昇させるために行われる。なお、前記動作電力一定制御において、第1モーター41への電力の供給は停止される。
前記動作電力一定制御は、第2モーター42および吸引ファン34に予め定められた動作をさせるテスト駆動制御の一例である。
校正制御部8fは、前記動作電力一定制御を実行しつつ、処理を工程S102へ移行させる。
<工程S102>
工程S102において、校正制御部8fは、前記動作電力一定制御が実行されている状況下で回転速度検出部35から速度検出値SP1を取得する。
工程S102において、校正制御部8fは、前記動作電力一定制御が実行されている状況下で回転速度検出部35から速度検出値SP1を取得する。
工程S102で得られる速度検出値SP1は、前記テスト駆動制御が実行されるときに得られるテスト実績値の一例である。
校正制御部8fは、速度検出値SP1を取得した後、処理を工程S103へ移行させる。
<工程S103>
工程S103において、校正制御部8fは、工程S102で得られる速度検出値SP1と予め設定された速度基準値との差である速度差を導出する。
工程S103において、校正制御部8fは、工程S102で得られる速度検出値SP1と予め設定された速度基準値との差である速度差を導出する。
前記速度基準値は、当初のベルト搬送装置3において前記動作電力一定制御により得られた速度検出値SP1である。前記速度差は、前記負荷トルクの経時的な変化の程度を表す。
校正制御部8fは、前記速度差を取得した後、処理を工程S104へ移行させる。
<工程S104>
工程S104において、校正制御部8fは、前記速度差が予め設定された許容範囲内であるか前記許容範囲から外れているかを判定する。
工程S104において、校正制御部8fは、前記速度差が予め設定された許容範囲内であるか前記許容範囲から外れているかを判定する。
校正制御部8fは、前記速度差が前記許容範囲内であると判定する場合に、前記第1校正処理を終了する。
一方、校正制御部8fは、前記速度差が前記許容範囲から外れていると判定する場合に、処理を工程S105へ移行させる。
<工程S105>
工程S105において、校正制御部8fは、前記速度差に応じて電力制御データDT1を補正する。校正制御部8fは、補正後の電力制御データDT1を二次記憶装置83に記録する。
工程S105において、校正制御部8fは、前記速度差に応じて電力制御データDT1を補正する。校正制御部8fは、補正後の電力制御データDT1を二次記憶装置83に記録する。
校正制御部8fは、速度検出値SP1が前記速度基準値よりも小さい場合に、搬送シート面積S1に対応する第2デューティー比RM2が大きくなるように電力制御データDT1を補正する。
校正制御部8fによる工程S104,S105の処理は、前記テスト実績値と予め設定された基準値との比較によって電力制御データDT1を補正する処理の一例である。
校正制御部8fは、工程S105の処理を実行した後、前記第1校正処理を終了する。電力制御データDT1が補正された後、搬送制御部8bの第2制御部8eは、補正後の電力制御データDT1を用いて前記第2供給電力を制御する。
校正制御部8fは、前記第1校正処理において、第2デューティー比RM2および対応する前記速度基準値の条件を変更して工程S101~S103の処理を複数回実行してもよい。
上記の場合、校正制御部8fは、工程S105において、工程S101~S103の処理を複数回実行することにより得られる複数の結果を統合することにより前記電力制御データを補正する。
例えば、校正制御部8fは、工程S101~S103の処理を複数回実行することにより得られる複数の前記速度差の加重平均値に応じて前記電力制御データを補正してもよい。
[第2校正処理]
次に、図6に示されるフローチャートを参照しつつ、前記第2校正処理の手順の一例について説明する。
次に、図6に示されるフローチャートを参照しつつ、前記第2校正処理の手順の一例について説明する。
以下の説明において、S201,S202,…は、前記第2校正処理における複数の工程の識別符号を表す。校正制御部8fは、前記第2校正処理において工程S201の処理から開始する。
<工程S201>
工程S201において、校正制御部8fは、速度一定制御を実行する。前記速度一定制御は、吸引ファン34に一定の電力を供給しつつ、速度検出値SP1と基準速度との差異に応じて前記第2供給電力を調節する制御である。
工程S201において、校正制御部8fは、速度一定制御を実行する。前記速度一定制御は、吸引ファン34に一定の電力を供給しつつ、速度検出値SP1と基準速度との差異に応じて前記第2供給電力を調節する制御である。
具体的には、校正制御部8fは、前記速度一定制御において、速度検出値SP1が前記速度に近づくように第2デューティー比RM2を調節する。
吸引ファン34への電力の供給は、前記負荷トルクを上昇させるために行われる。なお、前記速度一定制御において、第1モーター41への電力の供給は停止される。
前記速度一定制御は、第2モーター42および吸引ファン34に予め定められた動作をさせるテスト駆動制御の一例である。
校正制御部8fは、前記速度一定制御を実行しつつ、処理を工程S202へ移行させる。
<工程S202>
工程S202において、校正制御部8fは、前記速度一定制御が実行されている状況下で定常モーター出力を特定する。
工程S202において、校正制御部8fは、前記速度一定制御が実行されている状況下で定常モーター出力を特定する。
前記定常モーター出力は、前記速度一定制御により速度検出値SP1と前記基準速度との差が許容範囲に収まっているときの第2デューティー比RM2である。
工程S202で得られる前記定常モーター出力は、前記テスト駆動制御が実行されるときに得られるテスト実績値の一例である。
校正制御部8fは、前記定常モーター出力を特定した後、処理を工程S203へ移行させる。
<工程S203>
工程S203において、校正制御部8fは、工程S202で得られる前記定常モーター出力と予め設定された出力基準値との差であるモーター出力差を導出する。
工程S203において、校正制御部8fは、工程S202で得られる前記定常モーター出力と予め設定された出力基準値との差であるモーター出力差を導出する。
前記出力基準値は、当初のベルト搬送装置3において前記速度一定制御により得られた前記定常モーター出力である。前記モーター出力差は、前記負荷トルクの経時的な変化の程度を表す。
校正制御部8fは、前記モーター出力差を取得した後、処理を工程S204へ移行させる。
<工程S204>
工程S204において、校正制御部8fは、前記モーター出力差が予め設定された許容範囲内であるか前記許容範囲から外れているかを判定する。
工程S204において、校正制御部8fは、前記モーター出力差が予め設定された許容範囲内であるか前記許容範囲から外れているかを判定する。
校正制御部8fは、前記モーター出力差が前記許容範囲内であると判定する場合に、前記第2校正処理を終了する。
一方、校正制御部8fは、前記モーター出力差が前記許容範囲から外れていると判定する場合に、処理を工程S205へ移行させる。
<工程S205>
工程S205において、校正制御部8fは、前記モーター出力差に応じて電力制御データDT1を補正する。校正制御部8fは、補正後の電力制御データDT1を二次記憶装置83に記録する。
工程S205において、校正制御部8fは、前記モーター出力差に応じて電力制御データDT1を補正する。校正制御部8fは、補正後の電力制御データDT1を二次記憶装置83に記録する。
校正制御部8fは、前記定常モーター出力が前記出力基準値よりも大きい場合に、搬送シート面積S1に対応する第2デューティー比RM2が大きくなるように電力制御データDT1を補正する。
校正制御部8fによる工程S204,S205の処理は、前記テスト実績値と予め設定された基準値との比較によって電力制御データDT1を補正する処理の一例である。
校正制御部8fは、工程S205の処理を実行した後、前記第2校正処理を終了する。電力制御データDT1が補正された後、搬送制御部8bの第2制御部8eは、補正後の電力制御データDT1を用いて前記第2供給電力を制御する。
校正制御部8fは、前記第2校正処理において、前記基準速度および対応する前記出力基準値の条件を変更して工程S201~S203の処理を複数回実行してもよい。
上記の場合、校正制御部8fは、工程S205において、工程S201~S203の処理を複数回実行することにより得られる複数の結果を統合することにより前記電力制御データを補正する。
例えば、校正制御部8fは、工程S201~S203の処理を複数回実行することにより得られる複数の前記モーター出力差の加重平均値に応じて前記電力制御データを補正してもよい。
前記第1校正処理または前記第2校正処理が実行されることにより、前記負荷トルクが経時的に変化した場合でも、搬送ベルト31の回転速度が安定的に制御される。
[第2実施形態]
次に、図7を参照しつつ第2実施形態に係る画像形成装置10Aについて説明する。以下、画像形成装置10Aにおける画像形成装置10と異なる点について説明する。
次に、図7を参照しつつ第2実施形態に係る画像形成装置10Aについて説明する。以下、画像形成装置10Aにおける画像形成装置10と異なる点について説明する。
画像形成装置10Aは、画像形成装置10におけるベルト搬送装置3がベルト搬送装置3Aに置き換えられた構成を備える。
ベルト搬送装置3Aは、ローラー駆動機構4の代わりに第1駆動機構4aおよび第2駆動機構4bを備える。
ベルト搬送装置3Aにおいて、複数の支持ローラー32は、第1駆動機構4aにより駆動される第1駆動ローラー32aと、第2駆動機構4bにより駆動される第2駆動ローラー32bとを含む。
第1駆動ローラー32aは、平坦搬送領域A1に対し、ベルト搬送方向D1の下流側に配置されている。第2駆動ローラー32bは、第1駆動ローラー32aに対しベルト回転方向R1の下流側、かつ、平坦搬送領域A1に対しベルト回転方向R1の上流側に配置されている。
第1駆動機構4aは、第1モーター41および第1伝達機構48aを備える。第1伝達機構48aは、第1モーター41の回転力を第1駆動ローラー32aへ伝達する。即ち、第1モーター41が第1駆動ローラー32aを回転させる。
第2駆動機構4bは、第2モーター42および第2伝達機構48bを備える。第2伝達機構48bは、第2モーター42の回転力を第2駆動ローラー32bへ伝達する。即ち、第2モーター42が第2駆動ローラー32bを回転させる。
第2伝達機構48bは、第1伝達機構48aよりも大きな減速比で回転力を伝達する。本実施形態が採用される場合も、第1実施形態が採用される場合と同様の効果が得られる。
また、本実施形態において、第2駆動ローラー32bは、平坦搬送領域A1において搬送ベルト31に加わる張力の変動を緩和する。これにより、搬送ベルト31の伸縮によってシート9の搬送が不安定になることが回避される。
[第1応用例]
次に、ベルト搬送装置3,3Aの第1応用例について説明する。本応用例において、シート9が搬送されるときの吸引ファン34への供給電力が一定に制御される。
次に、ベルト搬送装置3,3Aの第1応用例について説明する。本応用例において、シート9が搬送されるときの吸引ファン34への供給電力が一定に制御される。
本応用例において、第2制御部8eは、搬送シート面積S1と予め設定された1つの電力制御データDT1とに基づいて第2デューティー比RM2を設定する。本応用例が採用される場合も、第1実施形態が採用される場合と同様の効果が得られる。
[第2応用例]
次に、ベルト搬送装置3,3Aの第2応用例について説明する。
次に、ベルト搬送装置3,3Aの第2応用例について説明する。
ベルト搬送装置3,3Aにおいて、第2モーター42が第1モーター41にとっての負荷となるおそれがある。
例えば、前記速度フィードバック制御により設定される第1デューティー比RM1が大きく、搬送シート面積S1に基づき設定される第2デューティー比RM2が小さい場合、第2モーター42が第1モーター41にとっての負荷となる。
第2モーター42が第1モーター41にとっての負荷となっている場合、いくつかの問題が生じる。前記問題の1つは、第1モーター41が無駄に電力を消費することである。前記問題の他の1つは、搬送ベルト31の回転速度の制御が不安定になることである。
本応用例において、第2制御部8eは、第1デューティー比RM1および搬送シート面積S1が予め定められたモーター負荷条件を満たす場合に第2モーター42への供給電力を停止する。
前記モーター負荷条件は、第2モーター42が第1モーター41にとっての負荷となっている状態を表す条件である。例えば、前記モーター負荷条件は、第1条件、第2条件または第3条件のいずれかである。
前記第1条件は、第1デューティー比RM1と搬送シート面積S1に基づき設定される第2デューティー比RM2との差が予め設定された許容差を超えているという条件である。
前記第2条件は、第1デューティー比RM1が予め設定されたデューティー比上限値を超えており、かつ、搬送シート面積S1に基づき設定される第2デューティー比RM2が予め設定されたデューティー比下限値を下回っているという条件である。
前記第3条件は、第1デューティー比RM1が予め設定されたデューティー比上限値を超えており、かつ、搬送シート面積S1が予め設定された面積下限値を下回っている、という条件である。
本応用例において、前記モーター負荷条件が成立する場合に第2モーター42への供給電力が停止される。これにより、第2モーター42が第1モーター41にとっての負荷となることに起因する前記問題が解消される。
[第3応用例]
ベルト搬送装置3が、板材などのシート9以外の対象物の搬送に適用されてもよい。
ベルト搬送装置3が、板材などのシート9以外の対象物の搬送に適用されてもよい。
[第4応用例]
第2制御部8eは、前記搬送情報およびファンデューティー比RF1以外の情報を第2デューティー比RM2の制御に用いてもよい。
第2制御部8eは、前記搬送情報およびファンデューティー比RF1以外の情報を第2デューティー比RM2の制御に用いてもよい。
本応用例において、第2制御部8eは、モーター電力実績値と速度実績値とを前記負荷トルクに関連する情報として取得する。前記モーター電力実績値は、第1モーター41および第2モーター42の消費電力の実績値である。前記速度実績値は、速度検出値SP1の実績値である。
例えば、ベルト搬送装置3が、第1モーター41および第2モーター42に流れる電流を計測する電流計測回路を備えることが考えられる。この場合、前記電流計測回路の計測値が、前記モーター電力実績値を表す。
搬送ベルト31の回転速度が一定に制御されている場合、前記負荷トルクが大きいほど、第1モーター41および第2モーター42の消費電力の合計が大きい。また、第1モーター41および第2モーター42の消費電力の合計が一定である場合、前記負荷トルクが大きいほど、搬送ベルト31の回転速度が遅い。
本応用例において、第2制御部8eは、前記モーター電力実績値および前記速度実績値を予め定められた計算式に適用することにより、負荷トルク指標値を導出する。さらに、第2制御部8eは、導出された前記負荷トルク指標値に基づいて第2デューティー比RM2を設定する。
本応用例が採用される場合も、ベルト搬送装置3,3Aと同様の効果が得られる。
[発明の付記]
以下、上述の実施形態から抽出される発明の概要について付記する。なお、以下の付記で説明する各構成および各処理機能は取捨選択して任意に組み合わせることが可能である。
以下、上述の実施形態から抽出される発明の概要について付記する。なお、以下の付記で説明する各構成および各処理機能は取捨選択して任意に組み合わせることが可能である。
[付記1]
通気可能であり、一部が特定領域に沿う状態で配置され、回転することにより1つ以上の対象物を前記特定領域に沿って搬送可能な無端のベルト部材と、
前記ベルト部材を回転可能に支持する複数の支持ローラーと、
通気可能であり、前記ベルト部材における前記特定領域に沿う部分の内側面に沿って配置されたベルト支持体と、
前記ベルト部材における前記特定領域に沿う部分の外側面に前記対象物を吸引する吸引圧を発生させる吸引ファンと、
前記複数の支持ローラーのうちの1つを回転させる第1モーターと、
前記複数の支持ローラーのうちの1つを回転させる第2モーターと、
通常モードにおいて、前記第1モーターに供給される第1供給電力および前記第2モーターに供給される第2供給電力を制御する通常制御部と、
校正モードにおいて、前記第2供給電力を制御する校正制御部と、を備え、
前記通常制御部は、前記複数の支持ローラーのうちの1つの回転速度の検出値である速度検出値を取得し、取得した前記速度検出値と目標速度との差異に応じて前記第1供給電力を制御し、
さらに前記通常制御部は、前記複数の支持ローラーの負荷トルクに関連する情報に基づいて負荷指標値を導出し、前記負荷指標値とモーター供給電力との対応関係を表す電力制御データに基づいて前記第2供給電力を制御し、
前記校正制御部は、前記第2モーターおよび前記吸引ファンに予め定められた動作をさせるテスト駆動制御を実行し、
さらに前記校正制御部は、前記テスト駆動制御が実行されているときの前記速度検出値または前記第2モーターへの供給電力であるテスト実績値と予め設定された基準値との比較によって前記電力制御データを補正する、ベルト搬送装置。
[付記2]
前記校正制御部は、前記第2モーターおよび前記吸引ファンにそれぞれ一定の電力を供給する制御を前記テスト駆動制御として実行し、
さらに前記校正制御部は、前記テスト駆動制御が実行されているときの前記速度検出値を前記テスト実績値として用いる、前記付記1に記載のベルト搬送装置。
[付記3]
前記校正制御部は、前記吸引ファンに一定の電力を供給しつつ、前記速度検出値と基準速度との差異に応じて前記第2供給電力を調節する制御を前記テスト駆動制御として実行し、
さらに前記校正制御部は、前記テスト駆動制御により前記速度検出値と前記基準速度との差が許容範囲に収まっているときの前記第2モーターへの供給電力を前記テスト実績値として用いる、前記付記1に記載のベルト搬送装置。
[付記4]
前記第2制御部は、前記特定領域における前記対象物の搬送状況に関する搬送情報および前記吸引ファンの吸引力に関する吸引力情報を前記負荷トルクに関連する情報として取得し、
さらに前記第2制御部は、前記搬送情報に基づいて前記特定領域において前記対象物が占める総面積を前記負荷指標値として導出し、
さらに前記第2制御部は、それぞれ前記総面積と前記第2共有電力との対応関係を表す前記電力制御データの複数の候補から、前記吸引力情報に対応する対象制御データを選択し、前記総面積と前記対象制御データとに基づいて前記第2供給電力を制御する、前記付記1から前記付記3のいずれか1項に記載のベルト搬送装置。
[付記5]
回転可能に支持された中継回転体と、
前記第1モーターの回転力を前記中継回転体へ伝達する第1入力機構と、
前記第2モーターの回転力を前記中継回転体へ伝達する第2入力機構と、
前記中継回転体の回転力を前記複数の支持ローラーのうちの1つである駆動ローラーに連結された出力回転体へ伝達する出力機構と、を備える前記付記1から前記付記4のいずれか1つに記載のベルト搬送装置。
[付記6]
前記複数の支持ローラーは、
前記特定領域に対し、前記特定領域における前記搬送ベルトの移動方向の下流側に配置された第1駆動ローラーと、
前記第1駆動ローラーに対し前記搬送ベルトの回転方向の下流側、かつ、前記特定領域に対し前記搬送ベルトの回転方向の上流側に配置された第2駆動ローラーと、を含み、
前記第1モーターは前記第1駆動ローラーを回転させ、
前記第2モーターは前記第2駆動ローラーを回転させる、前記付記1から前記付記4のいずれか1つに記載のベルト搬送装置。
[付記7]
前記付記1から前記付記6のいずれか1つに記載のベルト搬送装置と、
前記シート搬送装置によって搬送されるシートに画像を形成するプリント装置と、を備える画像形成装置。
通気可能であり、一部が特定領域に沿う状態で配置され、回転することにより1つ以上の対象物を前記特定領域に沿って搬送可能な無端のベルト部材と、
前記ベルト部材を回転可能に支持する複数の支持ローラーと、
通気可能であり、前記ベルト部材における前記特定領域に沿う部分の内側面に沿って配置されたベルト支持体と、
前記ベルト部材における前記特定領域に沿う部分の外側面に前記対象物を吸引する吸引圧を発生させる吸引ファンと、
前記複数の支持ローラーのうちの1つを回転させる第1モーターと、
前記複数の支持ローラーのうちの1つを回転させる第2モーターと、
通常モードにおいて、前記第1モーターに供給される第1供給電力および前記第2モーターに供給される第2供給電力を制御する通常制御部と、
校正モードにおいて、前記第2供給電力を制御する校正制御部と、を備え、
前記通常制御部は、前記複数の支持ローラーのうちの1つの回転速度の検出値である速度検出値を取得し、取得した前記速度検出値と目標速度との差異に応じて前記第1供給電力を制御し、
さらに前記通常制御部は、前記複数の支持ローラーの負荷トルクに関連する情報に基づいて負荷指標値を導出し、前記負荷指標値とモーター供給電力との対応関係を表す電力制御データに基づいて前記第2供給電力を制御し、
前記校正制御部は、前記第2モーターおよび前記吸引ファンに予め定められた動作をさせるテスト駆動制御を実行し、
さらに前記校正制御部は、前記テスト駆動制御が実行されているときの前記速度検出値または前記第2モーターへの供給電力であるテスト実績値と予め設定された基準値との比較によって前記電力制御データを補正する、ベルト搬送装置。
[付記2]
前記校正制御部は、前記第2モーターおよび前記吸引ファンにそれぞれ一定の電力を供給する制御を前記テスト駆動制御として実行し、
さらに前記校正制御部は、前記テスト駆動制御が実行されているときの前記速度検出値を前記テスト実績値として用いる、前記付記1に記載のベルト搬送装置。
[付記3]
前記校正制御部は、前記吸引ファンに一定の電力を供給しつつ、前記速度検出値と基準速度との差異に応じて前記第2供給電力を調節する制御を前記テスト駆動制御として実行し、
さらに前記校正制御部は、前記テスト駆動制御により前記速度検出値と前記基準速度との差が許容範囲に収まっているときの前記第2モーターへの供給電力を前記テスト実績値として用いる、前記付記1に記載のベルト搬送装置。
[付記4]
前記第2制御部は、前記特定領域における前記対象物の搬送状況に関する搬送情報および前記吸引ファンの吸引力に関する吸引力情報を前記負荷トルクに関連する情報として取得し、
さらに前記第2制御部は、前記搬送情報に基づいて前記特定領域において前記対象物が占める総面積を前記負荷指標値として導出し、
さらに前記第2制御部は、それぞれ前記総面積と前記第2共有電力との対応関係を表す前記電力制御データの複数の候補から、前記吸引力情報に対応する対象制御データを選択し、前記総面積と前記対象制御データとに基づいて前記第2供給電力を制御する、前記付記1から前記付記3のいずれか1項に記載のベルト搬送装置。
[付記5]
回転可能に支持された中継回転体と、
前記第1モーターの回転力を前記中継回転体へ伝達する第1入力機構と、
前記第2モーターの回転力を前記中継回転体へ伝達する第2入力機構と、
前記中継回転体の回転力を前記複数の支持ローラーのうちの1つである駆動ローラーに連結された出力回転体へ伝達する出力機構と、を備える前記付記1から前記付記4のいずれか1つに記載のベルト搬送装置。
[付記6]
前記複数の支持ローラーは、
前記特定領域に対し、前記特定領域における前記搬送ベルトの移動方向の下流側に配置された第1駆動ローラーと、
前記第1駆動ローラーに対し前記搬送ベルトの回転方向の下流側、かつ、前記特定領域に対し前記搬送ベルトの回転方向の上流側に配置された第2駆動ローラーと、を含み、
前記第1モーターは前記第1駆動ローラーを回転させ、
前記第2モーターは前記第2駆動ローラーを回転させる、前記付記1から前記付記4のいずれか1つに記載のベルト搬送装置。
[付記7]
前記付記1から前記付記6のいずれか1つに記載のベルト搬送装置と、
前記シート搬送装置によって搬送されるシートに画像を形成するプリント装置と、を備える画像形成装置。
1 :シート収容部
2 :シート搬送装置
3 :ベルト搬送装置
3A :ベルト搬送装置
4 :ローラー駆動機構
4a :第1駆動機構
4b :第2駆動機構
5 :プリント装置
8 :制御装置
8a :主処理部
8b :搬送制御部
8c :プリント制御部
8d :第1制御部
8e :第2制御部
9 :シート
10 :画像形成装置
10A :画像形成装置
21 :前段搬送装置
22 :後段搬送装置
31 :搬送ベルト
32 :支持ローラー
32a :第1駆動ローラー
32b :第2駆動ローラー
33 :搬送板(ベルト支持体)
34 :吸引ファン
35 :回転速度検出部
41 :第1モーター
42 :第2モーター
43 :中継回転体
44 :出力回転体
45 :第1入力機構
46 :第2入力機構
47 :出力機構
48a :第1伝達機構
48b :第2伝達機構
51 :インクジェットユニット
52 :インク供給部
81 :CPU
82 :RAM
83 :二次記憶装置
84 :信号インターフェイス
85 :通信装置
86 :モーター駆動回路
87 :ファン駆動回路
201 :一次搬送路
202 :二次搬送路
211 :シート給送機構
212 :一次搬送ローラー対
213 :シート検出部
320 :回転軸
321 :駆動ローラー
322 :従動ローラー
451 :第1モーターギヤ
452 :第1中継ギヤ
453 :第1ギヤベルト
461 :第2モーターギヤ
462 :第2中継ギヤ
463 :第2ギヤベルト
471 :第3中継ギヤ
472 :出力ギヤ
473 :第3ギヤベルト
861 :第1モーター駆動回路
862 :第2モーター駆動回路
A1 :平坦搬送領域(特定領域)
DT1 :電力制御データ
2 :シート搬送装置
3 :ベルト搬送装置
3A :ベルト搬送装置
4 :ローラー駆動機構
4a :第1駆動機構
4b :第2駆動機構
5 :プリント装置
8 :制御装置
8a :主処理部
8b :搬送制御部
8c :プリント制御部
8d :第1制御部
8e :第2制御部
9 :シート
10 :画像形成装置
10A :画像形成装置
21 :前段搬送装置
22 :後段搬送装置
31 :搬送ベルト
32 :支持ローラー
32a :第1駆動ローラー
32b :第2駆動ローラー
33 :搬送板(ベルト支持体)
34 :吸引ファン
35 :回転速度検出部
41 :第1モーター
42 :第2モーター
43 :中継回転体
44 :出力回転体
45 :第1入力機構
46 :第2入力機構
47 :出力機構
48a :第1伝達機構
48b :第2伝達機構
51 :インクジェットユニット
52 :インク供給部
81 :CPU
82 :RAM
83 :二次記憶装置
84 :信号インターフェイス
85 :通信装置
86 :モーター駆動回路
87 :ファン駆動回路
201 :一次搬送路
202 :二次搬送路
211 :シート給送機構
212 :一次搬送ローラー対
213 :シート検出部
320 :回転軸
321 :駆動ローラー
322 :従動ローラー
451 :第1モーターギヤ
452 :第1中継ギヤ
453 :第1ギヤベルト
461 :第2モーターギヤ
462 :第2中継ギヤ
463 :第2ギヤベルト
471 :第3中継ギヤ
472 :出力ギヤ
473 :第3ギヤベルト
861 :第1モーター駆動回路
862 :第2モーター駆動回路
A1 :平坦搬送領域(特定領域)
DT1 :電力制御データ
本発明の一の局面に係るベルト搬送装置は、無端のベルト部材と、複数の支持ローラーと、第1モーターと、第2モーターと、ベルト支持体と、吸引ファンと、第1制御部と、第2制御部と、を備える。前記ベルト部材は、通気可能であり、一部が特定領域に沿う状態で配置され、回転することにより1つ以上の対象物を前記特定領域に沿って搬送可能である。前記複数の支持ローラーは、前記ベルト部材を回転可能に支持する。前記第1モーターは、前記複数の支持ローラーのうちの1つを回転させる。前記第2モーターは、前記複数の支持ローラーのうちの1つを回転させる。前記ベルト支持体は、通気可能であり、前記ベルト部材における前記特定領域に沿う部分の内側面に沿って配置されている。前記吸引ファンは、前記ベルト部材における前記特定領域に沿う部分の外側面に前記対象物を吸引する吸引圧を発生させる。前記第1制御部は、前記複数の支持ローラーのうちの1つの回転速度の検出値である速度検出値を取得し、前記速度検出値と目標速度との差異に応じて前記第1モーターに供給される第1供給電力を制御する。前記第2制御部は、前記特定領域における前記対象物の搬送状況に関する搬送情報および前記吸引ファンの吸引力に関する吸引力情報の一方または両方に応じて前記第2モーターに供給される第2供給電力を制御する。
Claims (7)
- 通気可能であり、一部が特定領域に沿う状態で配置され、回転することにより1つ以上の対象物を前記特定領域に沿って搬送可能な無端のベルト部材と、
前記ベルト部材を回転可能に支持する複数の支持ローラーと、
通気可能であり、前記ベルト部材における前記特定領域に沿う部分の内側面に沿って配置されたベルト支持体と、
前記ベルト部材における前記特定領域に沿う部分の外側面に前記対象物を吸引する吸引圧を発生させる吸引ファンと、
前記複数の支持ローラーのうちの1つを回転させる第1モーターと、
前記複数の支持ローラーのうちの1つを回転させる第2モーターと、
通常モードにおいて、前記第1モーターに供給される第1供給電力および前記第2モーターに供給される第2供給電力を制御する通常制御部と、
校正モードにおいて、前記第2供給電力を制御する校正制御部と、を備え、
前記通常制御部は、前記複数の支持ローラーのうちの1つの回転速度の検出値である速度検出値を取得し、取得した前記速度検出値と目標速度との差異に応じて前記第1供給電力を制御し、
さらに前記通常制御部は、前記複数の支持ローラーの負荷トルクに関連する情報に基づいて負荷指標値を導出し、前記負荷指標値とモーター供給電力との対応関係を表す電力制御データに基づいて前記第2供給電力を制御し、
前記校正制御部は、前記第2モーターおよび前記吸引ファンに予め定められた動作をさせるテスト駆動制御を実行し、
さらに前記校正制御部は、前記テスト駆動制御が実行されているときの前記速度検出値または前記第2モーターへの供給電力であるテスト実績値と予め設定された基準値との比較によって前記電力制御データを補正する、ベルト搬送装置。 - 前記校正制御部は、前記第2モーターおよび前記吸引ファンにそれぞれ一定の電力を供給する制御を前記テスト駆動制御として実行し、
さらに前記校正制御部は、前記テスト駆動制御が実行されているときの前記速度検出値を前記テスト実績値として用いる、請求項1に記載のベルト搬送装置。 - 前記校正制御部は、前記吸引ファンに一定の電力を供給しつつ、前記速度検出値と基準速度との差異に応じて前記第2供給電力を調節する制御を前記テスト駆動制御として実行し、
さらに前記校正制御部は、前記テスト駆動制御により前記速度検出値と前記基準速度との差が許容範囲に収まっているときの前記第2モーターへの供給電力を前記テスト実績値として用いる、請求項1に記載のベルト搬送装置。 - 前記第2制御部は、前記特定領域における前記対象物の搬送状況に関する搬送情報および前記吸引ファンの吸引力に関する吸引力情報を前記負荷トルクに関連する情報として取得し、
さらに前記第2制御部は、前記搬送情報に基づいて前記特定領域において前記対象物が占める総面積を前記負荷指標値として導出し、
さらに前記第2制御部は、それぞれ前記総面積と前記第2共有電力との対応関係を表す前記電力制御データの複数の候補から、前記吸引力情報に対応する対象制御データを選択し、前記総面積と前記対象制御データとに基づいて前記第2供給電力を制御する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のベルト搬送装置。 - 回転可能に支持された中継回転体と、
前記第1モーターの回転力を前記中継回転体へ伝達する第1入力機構と、
前記第2モーターの回転力を前記中継回転体へ伝達する第2入力機構と、
前記中継回転体の回転力を前記複数の支持ローラーのうちの1つである駆動ローラーに連結された出力回転体へ伝達する出力機構と、を備える請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のベルト搬送装置。 - 前記複数の支持ローラーは、
前記特定領域に対し、前記特定領域における前記搬送ベルトの移動方向の下流側に配置された第1駆動ローラーと、
前記第1駆動ローラーに対し前記搬送ベルトの回転方向の下流側、かつ、前記特定領域に対し前記搬送ベルトの回転方向の上流側に配置された第2駆動ローラーと、を含み、
前記第1モーターは前記第1駆動ローラーを回転させ、
前記第2モーターは前記第2駆動ローラーを回転させる、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のベルト搬送装置。 - 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のベルト搬送装置と、
前記シート搬送装置によって搬送されるシートに画像を形成するプリント装置と、を備える画像形成装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022136424A JP2024033051A (ja) | 2022-08-30 | 2022-08-30 | ベルト搬送装置、画像形成装置 |
US18/452,962 US20240066895A1 (en) | 2022-08-30 | 2023-08-21 | Belt conveyor device and image forming apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022136424A JP2024033051A (ja) | 2022-08-30 | 2022-08-30 | ベルト搬送装置、画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2024033051A true JP2024033051A (ja) | 2024-03-13 |
Family
ID=90000328
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2022136424A Pending JP2024033051A (ja) | 2022-08-30 | 2022-08-30 | ベルト搬送装置、画像形成装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
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US (1) | US20240066895A1 (ja) |
JP (1) | JP2024033051A (ja) |
-
2022
- 2022-08-30 JP JP2022136424A patent/JP2024033051A/ja active Pending
-
2023
- 2023-08-21 US US18/452,962 patent/US20240066895A1/en active Pending
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US20240066895A1 (en) | 2024-02-29 |
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