JP2024032402A - 複合材の成形方法及び成形装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】積層体の賦形による成形不良の発生を抑制する。【解決手段】繊維シートを複数積層した積層体を、成形型を用いて賦形して硬化させることで、複合材を成形する複合材の成形方法において、複合材は、製品として成形される部位となる製品部位と、製品部位に連なる余剰部位と、を含み、成形型は、製品部位を成形する第1の成形面と、余剰部位を成形する第2の成形面と、第2の成形面に配置される積層体の一部を引き込むための窪みと、を有し、積層体の一部を窪みに対向させて、成形型に積層体を配置するステップと、積層体を被覆部材により覆って、被覆部材と成形型との間を気密に封止するステップと、被覆部材と成形型との間の雰囲気を吸引し、窪みに積層体の一部を引き込ませて、積層体を賦形するステップと、賦形後の積層体を硬化させることで、製品部位と余剰部位とを含む複合材を成形するステップと、を備える。【選択図】図5

Description

本開示は、複合材の成形方法及び成形装置に関するものである。
従来、レイアップ心棒の非平面の部分にプリプレグ材料を形成し、プリプレグ材料上にバッグフィルムを被覆して真空吸引し、プリプレグ材料を加熱硬化させることで、複合材を成形する複合材の成形方法及び成形装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012-187925号公報
ところで、複合材として、ジョグル部と呼ばれる形状変化部を有する複合材がある。ジョグル部は、例えば、長手方向に延在する断面凹形状の桁部材に設けられ、長手方向に直交する断面内の断面形状が、長手方向に沿って形状が変化する部位となっている。複合材を成形する場合、繊維シートを積層した成形前の積層体を、真空バッグ等の被覆部材を用いて賦形するが、形状変化部を有する複合材においては、形状変化部周りにリンクル(しわ)が発生し、成形不良となる可能性がある。
そこで、本開示は、積層体の賦形による成形不良の発生を抑制することができる複合材の成形方法及び成形装置を提供することを課題とする。
本開示の複合材の成形方法は、繊維シートを複数積層した積層体を、成形型を用いて賦形して、前記繊維シートに含侵させた樹脂を硬化させることで、複合材を成形する複合材の成形方法において、前記複合材は、製品として成形される部位となる製品部位と、前記製品部位に連なる余剰部位と、を含み、前記成形型は、前記製品部位を成形する第1の成形面と、前記余剰部位を成形する第2の成形面と、前記第2の成形面に配置される前記積層体の一部を引き込むための窪みと、を有し、前記積層体の一部を前記窪みに対向するように、前記第1の成形面から前記第2の成形面にわたって前記成形型に前記積層体を配置するステップと、前記積層体を被覆部材により覆って、前記被覆部材と前記成形型との間を気密に封止するステップと、前記被覆部材と前記成形型との間の雰囲気を吸引し、前記窪みに前記積層体の一部を引き込ませて、前記積層体を賦形するステップと、賦形後の前記積層体を硬化させることで、前記製品部位と前記余剰部位とを含む前記複合材を成形するステップと、を備える。
本開示の成形装置は、繊維シートを複数積層した積層体を賦形して、前記繊維シートに含侵させた樹脂を硬化させることで、複合材を成形するための成形装置において、前記複合材は、製品として成形される部位となる製品部位と、前記製品部位に連なる余剰部位と、を含み、前記製品部位を成形する第1の成形面と、前記余剰部位を成形する第2の成形面と、前記第2の成形面に配置される前記積層体の一部を引き込むための窪みと、を有する成形型と、前記積層体を覆う被覆部材と、前記被覆部材と前記成形型との間が気密に封止された状態で、前記被覆部材と前記成形型との間の雰囲気を吸引する吸引装置と、を備える。
本開示によれば、積層体の賦形による成形不良の発生を抑制することができる。
図1は、実施形態1に係る複合材の成形方法及び成形装置により成形される一例の複合材の外観斜視図である。 図2は、実施形態1に係る成形装置を模式的に示した図である。 図3は、積層体の固定の一例を示す図である。 図4は、積層体の固定の一例を示す図である。 図5は、実施形態1に係る複合材の成形方法に関する説明図である。 図6は、実施形態2に係る成形装置を模式的に示した図である。 図7は、実施形態3に係る成形装置の成形型を模式的に示した図である。
以下に、本開示に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの開示が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能であり、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせることも可能である。
[実施形態1]
図1は、実施形態1に係る複合材の成形方法及び成形装置により成形される一例の複合材の外観斜視図である。図2は、実施形態1に係る成形装置を模式的に示した図である。図3及び図4は、積層体の固定の一例を示す図である。図5は、実施形態1に係る複合材の成形方法に関する説明図である。
実施形態1に係る複合材の成形方法及び成形装置1は、形状変化部Dを有する複合材Fを成形するための装置である。図1に示すように、実施形態1において、成形される複合材Fは、所定方向を長手方向とする桁部材(スパー)であり、長手方向に直交する直交面内において、断面凹形状となるように二次元的に変形させたものとなっている。また、形状変化部Dとしては、例えば、ジョグル部と呼ばれるものである。ジョグル部は、長手方向に延在する桁部材に設けられ、長手方向に直交する断面内の断面凹形状が、長手方向に沿って形状が変化する部位、換言すれば、長手方向に直交する幅方向の長さが変化する部位となっている。つまり、形状変化部Dは、断面において二次元的に変形する複合材Fを、長手方向においても変形させることで、三次元的に変形した部位となっている。なお、形状変化部Dは、上記の特に限定されず、形状が変化する部位であれば、いずれの部位であってもよい。
実施形態1では、繊維シートを成形型11に複数積層して、形状変化部Dを有する形状に積層体Sを形成している。そして、積層体Sに含侵された樹脂を硬化させることで、図1に示す複合材Fを成形している。なお、繊維シートを複数積層して平面形状に形成した積層体Sを、成形型11を用いて、形状変化部Dを有する形状に賦形してもよい。形状変化部Dでは、賦形時において長手方向に直交する直交面内における積層体Sの長さが、長手方向に沿って変化しており、この変化に基づいて、リンクルの発生個所が事前に予測される。なお、実施形態1では、繊維シートとして、強化繊維に樹脂を含侵させたシートを適用しており、例えば、プリプレグを適用している。実施形態1では、繊維シートとしてプリプレグを適用したが、この構成に特に限定されず、樹脂を含まないドライ状態の強化繊維シートを適用してもよい。
(成形装置)
図2を参照して、成形装置1について説明する。図2に示すように、成形装置1は、成形型11と、離型フィルム12と、ブリーザー14と、バッグフィルム(被覆部材)15と、吸引装置16とを備えている。成形装置1は、後述する効果を得るため、さらに押圧プレート(押圧部材)13を備えてもよい。
成形型11は、成形前の積層体Sを賦形させるための型材となっており、製品部位Faと余剰部位Fbとを含む成形後の複合材Fを成形している。ここで、図1に示す複合材Fは、余剰部位Fbを除去した製品部位Faの複合材Fである。
成形型11は、長手方向に長い成形型となっている。成形型11は、製品部位Faを成形する第1の成形面と、余剰部位Fbを成形する第2の成形面と、第2の成形面に形成される窪み21と、を有する。具体的に、成形型11は、上面11aと、上面11aに対向する下面11bと、上面11a及び下面11bの幅方向両側に設けられる一対の側面11cと、を有している。また、図示は省略するが、成形型11は、一方の側面11cに設けられ、形状変化部Dを成形するための傾斜面を、有している。傾斜面は、成形型11の幅狭となる側面11cと、成形型11の幅広となる側面11cとの間に位置しており、成形型11の長手方向において傾斜するテーパ面となっている。第1の成形面は、上面11aと、上面11aに連なる一対の側面11cの上面11a側の一部と、上面11aに連なる傾斜面の上面11a側の一部とからなっている。第2の成形面は、下面11bと、下面11bに連なる一対の側面11cの下面11b側の一部と、下面11bに連なる傾斜面の下面11b側の一部とからなっている。ここで、図2から図4に示す点線は、第1の成形面と第2の成形面とを分ける境界線、換言すれば、複合材Fの製品部位Faと余剰部位Fbとを分ける境界線Lとなっている。
窪み21は、第2の成形面に設けられ、実施形態1では、下面11bに設けられている。窪み21は、例えば、屈曲する角部を有さない曲面により形成されている。窪み21は、後述する内部雰囲気を吸引する工程において、下面11bに対向して配置される積層体Sの一部を引き込むために、下面11bに没入して形成される穴もしくは凹部となっている。窪み21は、成形型11の長手方向において、形状変化部Dが形成される位置に、換言すれば、リンクルが発生されると事前に予測される位置に、設けられている。また、窪み21は、成形型11の長手方向に直交する断面において、リンクル発生が予測される複合材Fの製品部位Faに対応する余剰部位Fbに対向する第2の成形面(下面11b)の位置に設けられている。なお、窪み21は、長手方向に沿って延在して形成されていてもよい。
このような成形型11に対して、積層体Sは、図2に示すように、成形型11の長手方向を中心軸の軸方向として、成形型11の周方向に巻き付けられる。これにより、積層体Sは、その一部が窪み21に対向した状態で、成形型11に配置される。
ここで、窪み21に対向させる積層体Sの一部について説明する。積層体Sに用いられる繊維シートは、繊維方向が所定の一方向に引き揃えられた一方向材となっている。積層体Sは、繊維シートの繊維方向を異ならせて積層したものとなっている。繊維シートの繊維方向が成形型11(複合材F)の長手方向と同方向となる配向角度を0°とし、長手方向に直交する幅方向となる配向角度を90°とする。このとき、積層体Sに含まれる繊維シートの配向角度は、0°、45°(+45°)、90°、135°(-45°)となっている。ここで、窪み21に対向させる積層体Sの一部は、配向角度が90°となる繊維シートとなっている。一方で、配向角度が90°以外となる繊維シートは、第1の成形面から第2の成形面まで延伸するが、窪み21に対向する位置までは延伸しないものとなっている。積層体Sは、後述する内部雰囲気を吸引する工程において、窪み21に対向する位置の積層体Sの一部が窪み21に引き込まれることで、周方向の引張荷重が積層体Sに付与される。配向角度が90°となる繊維シートの繊維方向は、積層体Sに付与される引張荷重の引張方向と同じ方向となる。このため、繊維シートとして一方向材を用いる場合に、窪み21に対向させる積層体Sの一部を配向角度90°の繊維シートとすることで、引張荷重が、繊維シートの繊維方向に付与されるため、他の繊維シートを含め繊維シートの繊維がばらけることを抑制し、これによる複合材Fの強度低下を防ぐ。なお、実施形態1では、配向角度が90°となる繊維シートを窪み21に対向させたが、特に限定されず、繊維シートの積層パターンに応じて、配向角度が45°よりも大きく135°よりも小さい繊維シートであればよい。
また、窪み21に対向させる積層体Sの一部は、成形型11の長手方向において、形状変化部Dに相当する位置の成形型11に巻き付けられる。換言すれば、窪み21は、成形型11の長手方向に直交する幅方向において、成形される複合材Fの形状変化部Dの延長上における第2の成形面(下面11b)に形成されている。なお、積層体Sの一部は、成形型11の長手方向の全長において、成形型11に巻き付けてもよい。また、実施形態1では、繊維シートとして、一方向材を適用したが、織布であってもよいし、不織布であってもよく、特に限定されない。
ここで、図2から図4を参照して、成形型11に巻き付けられる積層体Sの固定について説明する。成形型11の周方向に巻き付けられる積層体Sの周方向における両端部は、引張荷重に対する反力を確保するためにそれぞれ固定される。図2に示す一例では、積層体Sは、成形型11にループ状に巻き付けられ、積層体Sの周方向の両端部が重ね合わせられており、両端部が重複する重複部位が、テープ等の固定部材で固定されている。このとき、積層体Sの両端部が重複する重複部位は、窪み21と対向するように形成される。
図3に示す一例では、積層体Sは、図2と同様に、成形型11にループ状に巻き付けられ、積層体Sの周方向の両端部が重ね合わせられており、両端部が重複する重複部位が、テープ等の固定部材で固定されている。このとき、積層体Sの両端部が重複する重複部位は、図2と異なり、窪み21と対向しないように形成される。なお、図2及び図3に示す例では、重複部位において端部同士の摩擦による固定が可能である場合には、固定部材を省いてもよい。また、図3に示す一例において、両端部が重複する重複部位は、余剰部位Fbに位置するように設けてもよい。
図4に示す一例では、積層体Sは、成形型11にループ状に巻き付けられ、積層体Sの周方向の両端部が対向するように突き合わせられており、両端部を突き合わせた突き合わせ部位が、テープ等の固定部材25で固定されている。このとき、積層体Sの両端部を突き合わせた突き合わせ部位は、窪み21と対向しないように形成される。なお、突き合わせ部位は、窪み21と対向するように形成されていてもよい。
離型フィルム12は、成形型11に巻き付けられた積層体Sの外側を覆って配置される。離型フィルム12は、積層体Sとバッグフィルム15との接合を抑制しており、積層体Sからバッグフィルム15を離型するためのフィルムとなっている。なお、離型フィルム12は、積層体Sから引き剥がし可能なピールプライであってもよい。
実施形態1の成形装置1においては、さらに押圧プレート13を備えていてもよい。押圧プレート13を付加的に用いることで、積層体Sの押圧を行うこととしてもよい。押圧プレート13は、離型フィルム12の外側に配置され、積層体Sの押圧を要する所定の箇所に配置される。実施形態1において、押圧プレート13は、成形型11の上面11a及び一対の側面11cに対向して配置される。押圧プレート13は、板状に形成されており、積層体Sの外側における形状の変化を抑制する。
ブリーザー14は、離型フィルム12及び押圧プレート13の外側を覆って配置される。ブリーザー14は、後述する真空吸引時において、バッグフィルム15の内部雰囲気が流通する流路となる脱気回路を形成している。
バッグフィルム15は、成形型11と共に積層体Sを収容する袋状のフィルムである。バッグフィルム15は、その内部を気密に封止する。このため、バッグフィルム15の内部と成形型11とは、外部に対して気密に封止される。バッグフィルム15には、吸引装置16に接続される吸引穴15aが設けられている。バッグフィルム15は、内部雰囲気が真空吸引されることで、内外気圧差(例えば、大気圧)による押圧力を積層体Sに付与する。なお、バッグフィルム15は、大気圧に特に限定されず、オートクレーブ等で加圧することで、大気圧以上の押圧力を積層体Sに付与してもよい。
吸引装置16は、バッグフィルム15の吸引穴15aに接続され、バッグフィルム15の内部を真空引きする。
(複合材の成形方法)
次に、図5を参照して、成形装置1を用いた複合材Fの成形方法について説明する。図5に示すように、複合材Fの成形方法では、先ず、窪み21が形成された成形型11を用意する(ステップS1)。続いて、複合材Fの成形方法では、積層体Sの一部を窪み21に対向させて、成形型1に積層体Sを配置する(ステップS2)。ステップS2では、繊維シートを成形型11に巻き付け、これを複数回繰り返すことで、繊維シートを積層し、積層体Sを形成する。また、ステップS2では、積層体Sの少なくとも一部、例えば、配向角度が90°となる繊維シートを、成形型11の周方向に巻き付けて、窪み21に対向するように配置する。なお、ステップS2において、積層体Sの固定は、図2から図4に示す何れの固定であってもよい。なお、ステップS2では、繊維シートの層間に残存する空気を抜くために(デバルクするために)、数層積層するごとに、バッグフィルム15を用いて真空引きしてもよい。
次に、複合材Fの成形方法では、成形型11に巻き付けた積層体Sの外側に、離型フィルム12、押圧プレート13及びブリーザー14を順に配置する(ステップS3)。そして、複合材Fの成形方法では、成形型11に巻き付けた積層体Sを、離型フィルム12、押圧プレート13及びブリーザー14と共に、バッグフィルム15の内部に収容する(ステップS4)。これにより、ステップS4では、積層体Sをバッグフィルム15により覆って、成形型11が収容されたバッグフィルム15の内部を気密に封止する。続いて、複合材Fの成形方法では、吸引装置16によりバッグフィルム15の内部を真空引きすることで、ブリーザー14によって形成された脱気回路を介して、バッグフィルム15の内部雰囲気を吸引する(ステップS5)。ステップS5において、バッグフィルム15の内部が真空引きされると、内外圧力差によりバッグフィルム15及び離型フィルム12を介して積層体Sへの押圧力が加わり、これにより、成形型11の窪み21に積層体Sの一部が引き込まれることで、積層体Sに周方向の引張荷重が付与される。これにより、積層体Sの長さが変化する部位に引張荷重が付与されることで、リンクルの発生が抑制される。そして、ステップS5では、成形型11の第1の成形面及び第2の成形面に倣って、積層体Sが賦形される。なお、積層体Sの繊維シートが、ドライ状態の強化繊維シートである場合、ステップS5の後、またはステップS5と同時に、繊維シートに樹脂を含侵させる工程が実行される。
この後、複合材Fの成形方法では、賦形後の積層体Sをバッグフィルム15と共に、加熱炉27内に入れて加熱することで、積層体Sに含侵される樹脂を硬化させる(ステップS6)。ステップS6では、賦形後の積層体Sを熱硬化させることで、製品部位Faと余剰部位Fbとを含む複合材Fを成形する。なお、加熱炉27は、加圧を行わないオーブンであってもよいし、加圧を行うオートクレーブであってもよい。つまり、積層体Sの加熱硬化時において、積層体Sを加圧して加熱してもよいし、大気圧下において積層体Sを加熱してもよい。そして、複合材Fの成形方法では、成形型11から成形後の複合材Fを離型し、成形後の複合材Fの余剰部位Fbをトリム加工により除去する(ステップS7)ことで、図1に示す形状変化部Dが形成された複合材Fの製品部位Faを取得する。ステップS7の実行後、複合材Fの成形方法が終了となる。
[実施形態2]
次に、図6を参照して、実施形態2について説明する。なお、実施形態2では、重複した記載を避けるべく、実施形態1と異なる部分について説明し、実施形態1と同様の構成である部分については、同じ符号を付して説明する。図6は、実施形態2に係る成形装置を模式的に示した図である。
実施形態2の成形装置31は、成形型11に形成される窪み33の位置が、実施形態1と異なっており、成形型11を敷板35上に配置した装置構成となっている。成形装置31は、実施形態1と同様に、成形型11と、離型フィルム12と、押圧プレート13と、ブリーザー14と、バッグフィルム15と、吸引装置(図示省略)とを備える。また、成形装置31は、成形型11を配置する敷板35を、さらに備える。なお、離型フィルム12及び押圧プレート13は、実施形態1と同様であるため、説明を省略する。
成形型11は、成形型11に形成される窪み33が、第2の成形面に設けられ、具体的に、一方の側面11cの下面11b側に設けられている。なお、窪み33は、一方の側面11cの下面11b側だけでなく、他方の側面11cの下面11b側に設けてもよく、2個の窪み33が対向するように配置してもよい。つまり、窪み33は、1個であってもよいし、2個であってもよく、1個以上あればよい。
このような成形型11に対して、積層体Sは、図6に示すように、成形型11の第1の成形面、及び一方の側面11cの下面11b側に亘って形成される。このとき、積層体Sは、その一部、具体的には幅方向における一方の端部が窪み33に対向した状態で、成形型11に配置される。
ここで、成形型11に配置される積層体Sの固定について説明する。成形型11に配置される積層体Sの幅方向における両端部は、引張荷重に対する反力を確保するために固定される。具体的に、積層体Sは、その幅方向の両端部が、成形型11の一対の側面11cに位置しており、両端部が、テープ等の固定部材で成形型11に固定される。
敷板35は、平板形状の台となっており、吸引装置に接続される吸引穴15aが設けられている。ブリーザー14は、敷板35上に設置された成形型11、離型フィルム12及び押圧プレート13の外側を覆って配置され、その周縁が敷板35上に配置されると共に、吸引穴15aに対向して配置される。バッグフィルム15は、敷板35上に設置された成形型11、離型フィルム12、押圧プレート13及びブリーザー14の外側を覆って配置され、シール材36を介して、敷板35上に固定されている。このため、バッグフィルム15と敷板35との間は気密に封止される。
このような成形型11を用いた複合材Fの成形方法では、成形型11に配置した積層体Sに対して、離型フィルム12及び押圧プレート13を配置して、敷板35上に設置する。この後、複合材Fの成形方法では、敷板35上に設置された成形型11を含む積層体Sに対して、ブリーザー14及びバッグフィルム15を覆い、バッグフィルム15と敷板35との間の内部雰囲気を吸引する。すると、成形型11の窪み33に積層体Sの一方の端部が引き込まれることで、積層体Sに引張荷重が付与される。これにより、積層体Sの長さが変化する部位に周方向の引張荷重が付与されることで、リンクルの発生が抑制される。
[実施形態3]
次に、図7を参照して、実施形態3について説明する。なお、実施形態3でも、重複した記載を避けるべく、実施形態1及び2と異なる部分について説明し、実施形態1及び2と同様の構成である部分については、同じ符号を付して説明する。図7は、実施形態3に係る成形装置の成形型を模式的に示した図である。
実施形態3の成形装置41の成形型11は、成形型本体45と、成形型本体45に着脱されるアタッチメント部46と、を有している。成形型本体45の下面11bには、アタッチメント部46を装着するために嵌め合わされる篏合溝が形成されている。窪み21は、アタッチメント部46に形成されている。窪み21は、例えば、成形型11の長手方向に亘って形成されており、アタッチメント部46は、成形型本体45の下面11bに形成された篏合溝に着脱自在に設けられ、窪み21に沿って、長手方向に亘って設けられている。アタッチメント部46は、窪み21の形状に応じて、複数用意してもよい。例えば、積層体Sの条件に応じて適正な成形条件を追い込む際には、窪み21の形状の異なるアタッチメント部46を順次付け替える成形を志向することができる。
窪み21は、長手方向に直交する断面の形状が、成形される複合材Fの形状に応じて変化させてもよい。複合材Fは、例えば、長手方向の一方側から他方側へ向かって、断面内における大きさが小さくなっていく桁部材である場合、窪み21は、長手方向一方側から他方側へ向かって、断面内における断面形状が小さくなるように変化してもよい。実施形態3では、成形型本体45に対してアタッチメント部46を付け替えることで、窪み21の形状を変化させてもよい。なお、実施形態3では、成形型本体45の下面11bにアタッチメント部46及び篏合溝を設けたが、下面11bに代えて、側面11cに設けてもよい。
なお、実施形態1から3では、形状変化部Dを有する複合材Fを成形する場合について説明したが、形状変化部Dを有さない複合材F、つまり、長手方向に直交する直交面内において、断面凹形状となるように二次元的に変形させた桁部材(スパー)に適用してもよい。この場合、形状変化部Dに依らずに、桁部材に形成されるコーナー部等で発生するリンクルの形成を抑制することができる。
以上のように、実施形態1から3に記載の複合材の成形方法及び成形装置1は、例えば、以下のように把握される。
第1の態様に係る複合材の成形方法は、繊維シートを複数積層した積層体Sを、成形型11を用いて賦形して硬化させることで、複合材Fを成形する複合材Fの成形方法において、前記複合材Fは、製品として成形される部位となる製品部位Faと、前記製品部位Faに連なる余剰部位Fbと、を含み、前記成形型11は、前記製品部位Faを成形する第1の成形面と、前記余剰部位Fbを成形する第2の成形面と、前記第2の成形面に配置される前記積層体Sの一部を引き込むための窪み21と、を有し、前記積層体Sの一部を前記窪み21に対向させて、前記成形型11に前記積層体Sを配置するステップS2と、前記積層体Sを被覆部材(バッグフィルム15)により覆って、前記被覆部材と前記成形型11との間を気密に封止するステップS4と、前記被覆部材と前記成形型11との間の雰囲気を吸引し、前記窪み21に前記積層体Sの一部を引き込ませて、前記積層体Sを賦形するステップS5と、賦形後の前記積層体Sを硬化させることで、前記製品部位Faと前記余剰部位Fbとを含む前記複合材Fを成形するステップS6と、を備える。
この構成によれば、窪み21に、積層体Sの一部を引き込ませることで、積層体Sに引張荷重を付与した状態で、積層体Sを賦形することができる。このため、積層体Sの賦形による成形不良の発生を抑制することができる。これに対して、成形型全体をバッグフィルムで覆う従来の成形方法では、成形過程において付与される内外圧差による押圧力は、成形面の法線方向に働き、ジョグル部でのリンクルを効率的に解消できなかった。本開示の構成では、積層体Sの一部を引き込ませることで、積層体Sに賦形過程あるいは成形過程において引張荷重を付与し、成形不良の発生を抑制することができる。
第2の態様として、第1の態様に係る複合材Fの成形方法において、前記複合材Fは、長手方向に長く、前記長手方向に直交する直交面内において変形させた桁部材であり、前記製品部位Faは、形状が変化する形状変化部Dを有し、前記形状変化部Dは、前記桁部材の前記長手方向を含む面内において変形させた部位である。
この構成によれば、形状変化部Dを有する複合材Fであっても、積層体Sの賦形による成形不良の発生を抑制することができる。
第3の態様として、第2の態様に係る複合材Fの成形方法において、前記繊維シートは、繊維方向が一方向に引き揃えられた一方向材であり、前記積層体Sは、前記繊維シートの前記繊維方向を異ならせて積層したものとなっており、前記繊維シートの前記繊維方向が前記長手方向と同方向となる配向角度を0°とし、前記長手方向に直交する方向となる配向角度を90°とすると、前記窪み21は、前記長手方向に直交する方向において、前記形状変化部Dの延長上における前記第2の成形面に形成され、前記成形型11に前記積層体Sを配置するステップでは、前記窪み21に対向させる前記積層体Sの一部として、前記配向角度が45°よりも大きく135°よりも小さい前記繊維シートを、前記窪み21に対向させる。
この構成によれば、繊維シートとして一方向材を用いる場合であっても、繊維シートの繊維がばらけることを抑制し、積層体Sを好適に賦形することができる。
第4の態様として、第1から第3のいずれか1つの態様に係る複合材Fの成形方法において、成形後の前記複合材Fの前記余剰部位Fbを除去するステップを、さらに備える。
この構成によれば、窪み21に引き込まれて成形された複合材Fの余剰部位Fbを除去することで、複合材Fの製品部位Faを好適に成形することができる。
第5の態様として、第1から第4のいずれか1つの態様に係る複合材Fの成形方法において、前記被覆部材は、前記成形型11と共に前記積層体Sを収容するバッグフィルム15である。
この構成によれば、バッグフィルム15に、積層体Sを成形型11と共に収容して、積層体Sを賦形することができるため、成形装置1の装置構成をコンパクトなものとすることができる。
第6の態様として、第1から第5のいずれか1つの態様に係る複合材Fの成形方法において、前記成形型11は、長手方向に長いものとなっており、前記成形型11に前記積層体Sを配置するステップS2では、前記長手方向を中心軸の軸方向として、前記成形型11の周方向に前記積層体Sを巻き付けて、前記成形型11に前記積層体Sを配置する。
この構成によれば、成形型11の周方向に巻き付けるだけで、成形型11の成形面に倣って積層体Sを簡単に配置することができる。
第7の態様として、第6の態様に係る複合材Fの成形方法において、前記成形型11に前記積層体Sを配置するステップでは、前記成形型11の周方向に巻き付けられる前記積層体Sの周方向の両端部を重ね合わせる。
この構成によれば、積層体Sの両端部を重ね合わせることで、積層体Sの両端部に相互に反力を付与することができるため、窪み21に積層体Sの一部が引き込まれる場合であっても、積層体Sに対して引張荷重を好適に付与することができる。
第8の態様として、第6の態様に係る複合材Fの成形方法において、前記成形型11に前記積層体Sを配置するステップでは、前記成形型11の周方向に巻き付けられる前記積層体Sの周方向の両端部を突き合わせて接合する。
この構成によれば、積層体Sの両端部を突き合わせて接合することで、積層体Sの両端部に相互に反力を付与することができるため、窪み21に積層体Sの一部が引き込まれる場合であっても、積層体Sに対して引張荷重を好適に付与することができる。
第9の態様として、第1から第8のいずれか1つの態様に係る複合材Fの成形方法において、前記被覆部材と前記成形型11との間を気密に封止するステップS4では、前記積層体Sが前記成形型11に倣うように押圧するための押圧部材(押圧プレート13)を、前記積層体S上に配置する。
この構成によれば、積層体Sに引張荷重が付与されると、自由エネルギー最小の原理(最小ポテンシャルエネルギーの原理)により、積層体Sは円形になろうとする。このとき、押圧部材により積層体Sを成形型11へ向かって押圧することで、押圧部材は押圧方向の剛性により積層体Sが円形になることを抑止し、積層体Sを成形型11に倣った形状とすることができる。なお、押圧部材の端部は、積層体Sへの接地圧が局所的に高くなり、フットプリントが積層体Sに転写されるため、チャンファ加工することが望ましいが、チャンファ加工はなくてもよい。
第10の態様に係る成形装置は、繊維シートを複数積層した積層体Sを賦形して硬化させることで、複合材Fを成形するための成形装置1において、前記複合材Fは、製品として成形される部位となる製品部位Faと、前記製品部位Faに連なる余剰部位Fbと、を含み、前記製品部位Faを成形する第1の成形面と、前記余剰部位Fbを成形する第2の成形面と、前記第2の成形面に配置される前記積層体Sの一部を引き込むための窪み21と、を有する成形型11と、前記積層体Sを覆う被覆部材(バッグフィルム15)と、前記被覆部材と前記成形型11との間が気密に封止された状態で、前記被覆部材と前記成形型11との間の雰囲気を吸引する吸引装置16と、を備える。
この構成によれば、窪み21に、積層体Sの一部を引き込ませることで、積層体Sに引張荷重を付与した状態で、積層体Sを賦形することができる。このため、積層体Sの賦形による成形不良の発生を抑制することができる。
第11の態様として、第10の態様に係る成形装置において、前記複合材Fは、長手方向に長く、前記長手方向に直交する直交面内において変形させた桁部材であり、前記長手方向の一方側から他方側へ向かって、前記直交面内における大きさが小さくなっており、前記窪み21は、前記長手方向の一方側から他方側へ向かって、前記直交面内における断面形状が小さくなる。
この構成によれば、複合材の直交面(断面)内における大きさに応じて、窪み21の断面形状の大きさを変化させることで、引張荷重の大きさを適切に変化させることができる。
第12の態様として、第10または第11の態様に係る成形装置において、前記成形型11は、成形型本体45と、前記成形型本体45に着脱される共に前記窪み21が形成されたアタッチメント部46と、を有する。
この構成によれば、アタッチメント部46を成形型本体45に付け替えることで、窪み21の形状を簡単に変化させることができる。
1 成形装置
11 成形型
12 離型フィルム
13 押圧プレート(押圧部材)
14 ブリーザー
15 バッグフィルム(被覆部材)
16 吸引装置
21 窪み
31 成形装置(実施形態2)
33 窪み
41 成形装置(実施形態3)
45 成形型本体
46 アタッチメント部
D 形状変化部
F 複合材
Fa 製品部位
Fb 余剰部位
S 積層体

Claims (12)

  1. 繊維シートを複数積層した積層体を、成形型を用いて賦形して、前記繊維シートに含侵させた樹脂を硬化させることで、複合材を成形する複合材の成形方法において、
    前記複合材は、製品として成形される部位となる製品部位と、前記製品部位に連なる余剰部位と、を含み、
    前記成形型は、前記製品部位を成形する第1の成形面と、前記余剰部位を成形する第2の成形面と、前記第2の成形面に配置される前記積層体の一部を引き込むための窪みと、を有し、
    前記積層体の一部を前記窪みに対向するように、前記第1の成形面から前記第2の成形面にわたって前記成形型に前記積層体を配置するステップと、
    前記積層体を被覆部材により覆って、前記被覆部材と前記成形型との間を気密に封止するステップと、
    前記被覆部材と前記成形型との間の雰囲気を吸引し、前記窪みに前記積層体の一部を引き込ませて、前記積層体を賦形するステップと、
    賦形後の前記積層体を硬化させることで、前記製品部位と前記余剰部位とを含む前記複合材を成形するステップと、を備える複合材の成形方法。
  2. 前記複合材は、長手方向に長く、前記長手方向に直交する直交面内において変形させた桁部材であり、
    前記製品部位は、形状が変化する形状変化部を有し、
    前記形状変化部は、前記桁部材の前記長手方向を含む面内において変形させた部位である請求項1に記載の複合材の成形方法。
  3. 前記繊維シートは、繊維方向が一方向に引き揃えられた一方向材であり、
    前記積層体は、前記繊維シートの前記繊維方向を異ならせて積層したものとなっており、
    前記繊維シートの前記繊維方向が前記長手方向と同方向となる配向角度を0°とし、前記長手方向に直交する方向となる配向角度を90°とすると、
    前記窪みは、前記長手方向に直交する方向において、前記形状変化部の延長上における前記第2の成形面に形成され、
    前記成形型に前記積層体を配置するステップでは、前記窪みに対向させる前記積層体の一部として、前記配向角度が45°よりも大きく135°よりも小さい前記繊維シートを、前記窪みに対向させる請求項2に記載の複合材の成形方法。
  4. 成形後の前記複合材の前記余剰部位を除去するステップを、さらに備える請求項1に記載の複合材の成形方法。
  5. 前記被覆部材は、前記成形型と共に前記積層体を収容するバッグフィルムである請求項1に記載の複合材の成形方法。
  6. 前記成形型は、長手方向に長いものとなっており、
    前記成形型に前記積層体を配置するステップでは、前記長手方向を中心軸の軸方向として、前記成形型の周方向に前記積層体を巻き付けて、前記成形型に前記積層体を配置する請求項1に記載の複合材の成形方法。
  7. 前記成形型に前記積層体を配置するステップでは、前記成形型の周方向に巻き付けられる前記積層体の周方向の両端部を重ね合わせる請求項6に記載の複合材の成形方法。
  8. 前記成形型に前記積層体を配置するステップでは、前記成形型の周方向に巻き付けられる前記積層体の周方向の両端部を突き合わせて接合する請求項6に記載の複合材の成形方法。
  9. 前記被覆部材と前記成形型との間を気密に封止するステップでは、前記積層体が前記成形型に倣うように押圧するための押圧部材を、前記積層体上に配置する請求項1に記載の複合材の成形方法。
  10. 繊維シートを複数積層した積層体を賦形して、前記繊維シートに含侵させた樹脂を硬化させることで、複合材を成形するための成形装置において、
    前記複合材は、製品として成形される部位となる製品部位と、前記製品部位に連なる余剰部位と、を含み、
    前記製品部位を成形する第1の成形面と、前記余剰部位を成形する第2の成形面と、前記第2の成形面に配置される前記積層体の一部を引き込むための窪みと、を有する成形型と、
    前記積層体を覆う被覆部材と、
    前記被覆部材と前記成形型との間が気密に封止された状態で、前記被覆部材と前記成形型との間の雰囲気を吸引する吸引装置と、を備える成形装置。
  11. 前記複合材は、長手方向に長く、前記長手方向に直交する直交面内において変形させた桁部材であり、前記長手方向の一方側から他方側へ向かって、前記直交面内における断面形状が変化しており、
    前記窪みは、前記長手方向の一方側から他方側へ向かって、前記直交面内における断面形状が変化する請求項10に記載の成形装置。
  12. 前記成形型は、成形型本体と、前記成形型本体に着脱される共に前記窪みが形成されたアタッチメント部と、を有する請求項10に記載の成形装置。
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