JP4464208B2 - ハニカムサンドイッチパネルの製造方法 - Google Patents

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本発明は、ハニカムサンドイッチパネルの製造方法に関し、特に、直線状の境界線を有する段部が設けられて二つの湾曲面が結合された形状を有する複合材表皮のハニカムサンドイッチパネルの製造方法に関する。
現在、金属材料や樹脂材料等で調製したハニカムコアと、このハニカムコアの上下面に接着される繊維強化樹脂複合材の表皮と、から構成されるハニカムサンドイッチパネルが航空機や人工衛星の構造材として使用されている(例えば、特許文献1参照。)。かかるハニカムサンドイッチパネルの従来の製造方法(以下「従来法」という)の一例について、図6及び図7を用いて具体的に説明する。なお、以下の説明においては、直線状の境界線を有する段部が設けられて二つの湾曲面が結合された形状を有するハニカムサンドイッチパネルを製造する方法について説明する。
従来法によれば、まず、図6に示すように、成形治具である下型100の表面板110の上にピン付プリプレグ挟持部材200を配置し、このピン付プリプレグ挟持部材200をボルト300で表面板110に位置決めして固定する。次いで、図6及び図7に示すように、表面板110及びピン付プリプレグ挟持部材200の上にプリプレグP、ハニカムコアC及びプリプレグPをこの順で積層するとともに、ピン付プリプレグ挟持部材200のピン210にプリプレグPの外縁部分を係止させる。そして、プリプレグPの外縁部分の上にプリプレグ挟持部材400を配置する。
続いて、図7に示すように、表面板110上に配置したプリプレグPやプリプレグ挟持部材400等を、副資材500及びバギングフィルム600で被覆し、被覆した部分の周囲にシーラント700を配してバギングフィルム600内を気密状態とする。そして、バギングフィルム600内の空気の排出(真空引き)を行いながらオートクレーブで加圧・加熱することにより、表皮Sの成形(プリプレグPの硬化)と、表皮SとハニカムコアCとの接着と、を同時に行って、図8に示すようなハニカムサンドイッチパネルHを得ている。
特開平4−267138号公報
ところで、前記したような従来法においては、図6(a)に示すように、下型100の表面板110にピン付プリプレグ挟持部材200をボルト300で固定している。このため、オートクレーブで加熱されて膨張した下型100の表面板110により、図7(b)に示すようにピン付プリプレグ挟持部材200やプリプレグPが引きずられてしまう。この結果、製品の形状に歪みが生じるとともに、図8に示すようにハニカムコアCの外縁部と表皮Sとの間に隙間Gが生じ、この隙間Gに樹脂や空気が溜まって製品の品質が低下してしまうという問題があった。
一方、前記したような従来法においてボルト300を廃止すると、製品の品質が低下する場合がある。例えば、図6に示すように下型100の表面板110に直線状の段付部Dが設けられる場合には、この段付部Dの上にもプリプレグPを積層して加圧・加熱による成形を行うが、ボルト300を廃止すると、表面板110の膨張によりプリプレグPに対する段付部Dの相対位置が変化してしまう。この結果、製品に所望の段部を形成することができなくなり、製品の品質が低下することとなっていた。
本発明の課題は、湾曲し段部を有する複合材表皮のハニカムサンドイッチパネルを製造する場合に、製品形状の歪みを抑制するとともに、ハニカムコアと表皮との間に隙間が生じるのを防止して、きわめて高品質な製品を得ることができるハニカムサンドイッチパネルの製造方法を提供することである。
以上の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、直線状の境界線を有する段付部が設けられた下型の表面板の上にプリプレグ、ハニカムコア及びプリプレグをこの順で積層し、前記ハニカムコアの側方に配置される上方プリプレグ挟持部材及び下方プリプレグ挟持部材で前記プリプレグの外縁部分を挟持し、前記ハニカムコア及び前記プリプレグを被覆材で被覆して加圧・加熱することにより、湾曲し段部を有するハニカムサンドイッチパネルを製造する方法であって、前記表面板に第1のピンを立設するとともにネジ孔を複数設け、前記表面板の上に前記上方及び下方プリプレグ挟持部材が配置されたときに前記第1のピンが位置する部位を含むように前記上方及び下方プリプレグ挟持部材に長孔を設け、複数の前記ネジ孔と対向する前記下方プリプレグ挟持部材の部位に、前記ネジ孔に螺合させるピンボルトを挿通させるためのピン孔を設け、さらに、前記下方プリプレグ挟持部材に複数の第2のピンを立設する特定治具調製工程と、前記表面板の上に前記下方プリプレグ挟持部材を配置して前記第1のピンを前記長孔に挿入するとともに、前記下方プリプレグ挟持部材の前記ピン孔を前記表面板の前記ネジ孔に重ねる下方プリプレグ挟持部材配置工程と、ピンボルトを前記ピン孔に挿入するとともに前記ネジ孔に螺合して前記下方プリプレグ挟持部材の位置決めを行うピンボルト挿入工程と、前記表面板及び前記下方プリプレグ挟持部材の上にプリプレグ、ハニカムコア及びプリプレグを積層する積層工程と、前記ピンボルトを抜き取るピンボルト抜取工程と、前記下方プリプレグ挟持部材の前記第2のピンに前記プリプレグの外縁部分を押し付けて係止する材料係止工程と、前記プリプレグの外縁部分の上に前記上方プリプレグ挟持部材を配置することにより、前記下方プリプレグ挟持部材及び前記上方プリプレグ挟持部材で前記プリプレグの外縁部分を挟持する上方プリプレグ挟持部材配置工程と、前記ハニカムコア、前記プリプレグ、前記下方プリプレグ挟持部材及び前記上方プリプレグ挟持部材を前記被覆材で被覆して加圧・加熱することにより、前記プリプレグを硬化させて表皮を成形すると同時に、この表皮と前記ハニカムコアとを接着させる加圧・加熱工程と、を備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、下型の表面板に第1のピン及びネジ孔を設け、下方プリプレグ挟持部材に長孔及びピン孔を設けるとともに、上方プリプレグ挟持部材に長孔を設ける。そして、表面板の上に下方プリプレグ挟持部材を配置してピンボルトをピン孔に挿入するとともにネジ孔に螺合して下型に対する下方プリプレグ挟持部材の位置決めを行うとともに、第1のピンを長孔に挿入する。次いで、表面板及び下方プリプレグ挟持部材の上にプリプレグ、ハニカムコア及びプリプレグをこの順で積層した後、ピンボルトを抜き取り、プリプレグの外縁部分を下方プリプレグ挟持部材及び上方プリプレグ挟持部材で挟持する。続いて、ハニカムコアやプリプレグを被覆材で被覆して真空引きを行った状態で加圧・加熱することにより、プリプレグを硬化させて表皮を成形すると同時にハニカムコアと表皮とを接着させて、ハニカムサンドイッチパネルを得る。
従って、下型の表面板が加熱されて膨張した場合においても、表面板の第1のピンを、下方プリプレグ挟持部材及び上方プリプレグ挟持部材の長孔に沿って移動させることができるので、下方プリプレグ挟持部材やプリプレグや上方プリプレグ挟持部材が表面板に引きずられることがない。この結果、製品形状の歪みを抑制することができるとともに、ハニカムコアと表皮との間に隙間が生じるのを防止することができるので、きわめて高品質な製品を得ることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のハニカムサンドイッチパネルの製造方法において、前記特定治具調製工程で、前記第1のピンを前記段付部の境界線の近傍に設けるとともに、前記下方プリプレグ挟持部材の前記長孔の長手方向を前記段付部の境界線に平行にし、かつ、前記長孔の幅寸法を前記第1のピンの外径にほぼ一致させることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、表面板の第1のピンを段付部の境界線の近傍に設けるとともに、下方プリプレグ挟持部材の長孔の長手方向を段付部の境界線に平行にする。従って、段付部の境界線に平行な方向においては、表面板の第1のピンを下方プリプレグ挟持部材の長孔に沿って移動させることができる。また、下方プリプレグ挟持部材の長孔の幅寸法を、表面板の第1のピンの外径にほぼ一致させるので、段付部の境界線に直角な方向においては、下方プリプレグ挟持部材の長孔に対する表面板の第1のピンの相対移動を抑制することができる。すなわち、段付部の境界線に直角な方向においては、プリプレグに対する段付部の相対位置の変化を抑制することができるので、段付部を用いて製品に所望の段部を形成することができる。
本発明によれば、下型の表面板に第1のピンを設けるとともに下方プリプレグ挟持部材に長孔を設け、表面板の上に下方プリプレグ挟持部材を配置して位置合わせする際に第1のピンを長孔に挿入するので、表面板が加熱されて膨張した場合においても、第1のピンを長孔に沿って移動させることができる。この結果、加圧・加熱時にプリプレグが表面板に引きずられることがないので、製品形状の歪みを抑制することができるとともに、ハニカムコアと表皮との間に隙間が生じるのを防止することができ、きわめて高品質な製品(ハニカムサンドイッチパネル)を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を、図を用いて詳細に説明する。
まず、本実施の形態に係る製造方法で使用される治具について説明する。本実施の形態においては、図1〜図4に示すように、下型10、下方プリプレグ挟持部材20、上方プリプレグ挟持部材30、ピンボルト40、副資材50、バギングフィルム60、シーラント70等を治具として使用する。
下型10は、図1及び図2に示すように、その表面板11の上に下方プリプレグ挟持部材20やプリプレグPを載置させる治具であり、成形を行う場所に配置される。下型10の表面板11は、図1、図2及び図4に示すように、下方プリプレグ挟持部材20の長孔22に挿入される円柱状の第1のピン12と、ピンボルト40を固定するネジ孔13と、製品に段部を形成するための段付部14と、を備えており、鉄材で調製されている。段付部14は直線状の境界線を有している。
下方プリプレグ挟持部材20は、図1〜図4に示すように、上方プリプレグ挟持部材30と対にされてプリプレグPの外縁近傍部分を挟持する板状の治具であり、図1に示すように下型10の表面板11の上にロ字状に配置される。下方プリプレグ挟持部材20は、図1〜図3に示すように、プリプレグPの外縁近傍部分を係止させる第2のピン21と、下型10の表面板11に設けられた第1のピン12を挿入させる長孔22と、ピンボルト40を挿入させるピン孔23と、製品に段部を形成するための段付部24と、を備えている。
下方プリプレグ挟持部材20の長孔22は、図1及び図2に示すように、段付部24の近傍に配置されており、その長さ方向は、図1に示すように、下型10の表面板11に設けられた段付部14の境界線に対して平行になるように設定されている。また、長孔22の幅寸法は、図1に示すように、表面板11の第1のピン12の外径にほぼ一致するように設定されている。また、図1に示すように、下方プリプレグ挟持部材20のピン孔23と、下型10の表面板11のネジ孔13と、を重ねて両孔にピンボルト40を挿入した状態において、長孔22の中央付近に第1のピン12が位置するようになっている。
上方プリプレグ挟持部材30は、図2及び図4に示すように、下方プリプレグ挟持部材20と対にされてプリプレグPの外縁部分を挟持する板状の治具であり、下方プリプレグ挟持部材20の上方に配置される。上方プリプレグ挟持部材30は、下型10の表面板11に設けられた第1のピン12を挿入させる(図示されていない)長孔を備えている。また、上方プリプレグ挟持部材30は、図2に示すように、下方プリプレグ挟持部材20の段付部24に相対する位置に段付部34を備えている。
ピンボルト40は、下型10の表面板11に対して下方プリプレグ挟持部材20を位置決めする。下型10の表面板11に設けられたネジ孔13と、下方プリプレグ挟持部材20に設けられたピン孔23と、を重ね、ピンボルト40をピン孔23に挿入してネジ孔13に螺合することにより、表面板11に対して下方プリプレグ挟持部材20を位置決めすることができる。
副資材50及びバギングフィルム60は、本発明における被覆材であり、図4に示すように、下型10の表面板11の上に載置したハニカムコアC、プリプレグP、下方プリプレグ挟持部材20及び上方プリプレグ挟持部材30を被覆するものである。副資材50としては、ガラスクロス等のエアブリーザや離型フィルムを採用することができる。また、シーラント70は、バギングフィルム60で被覆した部分の周囲(下方プリプレグ挟持部材30の周囲)に配されて、バギングフィルム60で被覆した部分を密閉するためのものである。
次に、本実施の形態に係るハニカムサンドイッチパネルHの製造方法について説明する。なお、本実施の形態においては、図5に示すように、ハニカムコアCと、このハニカムコアCの上下面に接着される繊維強化樹脂複合材の表皮S(図4に示したプリプレグPを加圧・加熱して成形したもの)と、を有するハニカムサンドイッチパネルHを製造する方法について説明することとする。
まず、本製造方法で使用する各治具(前記した下型10や下方プリプレグ挟持部材20等)を調製する(特定治具調製工程)。そして、図1及び図2に示すように、下型10の表面板11の上に下方プリプレグ挟持部材20を配置して、表面板11の第1のピン12を下方プリプレグ挟持部材20の長孔22に挿入し、ネジ孔13とピン孔23とを重ねる(下方プリプレグ挟持部材配置工程)。
次いで、図1及び図2に示すように、ピンボルト40をピン孔23に挿入しネジ孔13に螺合して、下型10の表面板11に対する下方プリプレグ挟持部材20の位置決めを行う(ピンボルト挿入工程)。ネジ孔13及びピン孔23にピンボルト40が挿入された状態においては、図1に示すように、表面板11の第1のピン12が下方プリプレグ挟持部材20の長孔22の中央付近に位置するようになっている。
次いで、図4に示すように、表面板11及び下方プリプレグ挟持部材20の上に複数枚のプリプレグPを積層し、このプリプレグPの上にハニカムコアCを配置し、これらプリプレグP及びハニカムコアCの上に複数枚のプリプレグPを積層する(積層工程)。そして、下方プリプレグ挟持部材20の第2のピン21に各プリプレグPの外縁部分を押し付けて係止する(材料係止工程)。なお、第2のピン21にプリプレグPの外縁部分を押し付けて係止させる直前に、ネジ孔13及びピン孔23からピンボルト40を抜き取るようにする(ピンボルト抜取工程)。
次いで、図2及び図4に示すように、上方に配置したプリプレグPの外縁部分の上に上方プリプレグ挟持部材30を配置することにより、下方プリプレグ挟持部材20及び上方プリプレグ挟持部材30でプリプレグPの外縁部分を挟持する(上方プリプレグ挟持部材配置工程)。次いで、図4に示すように、下型10の表面板11の上に載置したハニカムコアC、プリプレグP、下方プリプレグ挟持部材20及び上方プリプレグ挟持部材30を副資材50及びバギングフィルム60で被覆する。そして、被覆した部分の周囲にシーラント70を配することにより、表面板11とバギングフィルム60とで囲まれるフィルム内空間を気密状態とする(被覆工程)。
次いで、図示していない吸引装置を用いて、フィルム内空間からの空気の排出(真空引き)を行い、バギングフィルム6内の圧力を真空圧とすることにより、プリプレグPや下方プリプレグ挟持部材20を下型10の表面板11に密着させて固定する(真空引工程)。この後、図示していないオートクレーブの内部に下型10を搬入し、下型10の表面板11の上に載置したプリプレグP等に所定の圧力を加えながら加熱することにより、表皮Sの成形と、表皮SとハニカムコアCとの接着と、を同時に実現させる(加圧・加熱工程)。以上の工程群を経ることにより、図5に示すようなハニカムサンドイッチパネルHが得られる。
以上説明した本実施の形態に係る製造方法においては、図1に示すように、下型10の表面板11に第1のピン12及びネジ孔13を設けるとともに、下方プリプレグ挟持部材20に長孔22及びピン孔23を設け、表面板11の上に下方プリプレグ挟持部材20を配置してネジ孔13及びピン孔23にピンボルト40を挿入して下型10に対する下方プリプレグ挟持部材20の位置決めを行うとともに、第1のピン12を長孔22に挿入して長孔22の中央付近に位置させる。そして、図4(a)に示すように、表面板11及び下方プリプレグ挟持部材20の上にプリプレグP、ハニカムコアC及びプリプレグPをこの順で配置した後、ネジ孔13及びピン孔23からピンボルト40を抜き取り、プリプレグPの外縁部分を下方プリプレグ挟持部材20及び上方プリプレグ挟持部材30で挟持する。その後、図4(a)に示すように、ハニカムコアCやプリプレグPを副資材50及びバギングフィルム60で被覆して真空引きを行った状態で加圧・加熱することにより、表皮Sの成形と、表皮SとハニカムコアCとの接着と、を同時に実現させてハニカムサンドイッチパネルHを得る。
従って、下型10の表面板11が加熱されて膨張した場合においても、図4(b)に示すように、表面板11の第1のピン12を下方プリプレグ挟持部材20の長孔22に沿って移動させることができるので、下方プリプレグ挟持部材20やプリプレグPが表面板11に引きずられることがない。この結果、製品形状の歪みを抑制することができるとともに、ハニカムコアCと表皮4との間に隙間が生じるのを防止することができるので、図5に示すようなきわめて高品質な製品を得ることができる。
また、以上説明した本実施の形態に係る製造方法においては、図1に示すように、下型10の表面板11の第1のピン12を段付部14の境界線の近傍に設けるとともに、下方プリプレグ挟持部材20の長孔22の長さ方向を段付部14の境界線に平行にしている。従って、段付部14の境界線に平行な方向においては、図4(b)に示すように、表面板11の第1のピン12を下方プリプレグ挟持部材20の長孔22に沿って移動させることができる。
また、以上説明した本実施の形態に係る製造方法においては、図1に示すように、下方プリプレグ挟持部材20の長孔22の幅寸法を、表面板11の第1のピン12の外径にほぼ一致させているので、段付部14の境界線に直角な方向においては、下方プリプレグ挟持部材20の長孔22に対する表面板11の第1のピン12の相対移動を抑制することができる。すなわち、段付部14の境界線に直角な方向においては、プリプレグPに対する段付部14の相対位置の変化を少なくすることができるので、段付部14を用いて製品に所望の段部を形成することができる。
本発明の実施の形態に係る製造方法で使用される下型の平面図である。 図1に示した下型の側面図(矢印II方向から見た図)である。 本発明の実施の形態に係る製造方法で使用される下方プリプレグ挟持部材の平面図である。 図1に示した下型の表面板上に下方プリプレグ挟持部材、プリプレグ、ハニカムコア及び上方プリプレグ挟持部材を配置し、これらを被覆材で被覆した状態におけるIV−IV部分の断面図である。 本発明の実施の形態に係る製造方法で製造されたハニカムサンドイッチパネルの部分断面図である。 従来の製造方法で使用される下型を示すものであり、(a)は平面図、(b)は側面図(矢印B方向から見た図)である。 図6に示した下型の表面板上に下方プリプレグ挟持部材、プリプレグ、ハニカムコア及び上方プリプレグ挟持部材を配置し、これらを被覆材で被覆した状態におけるVII−VII部分の断面図である。 従来の製造方法で製造されたハニカムサンドイッチパネルを示すものであり、(a)は部分断面図、(b)は部分平面図である。
10 下型
11 表面板
12 第1のピン
13 ネジ孔
14 段付部
20 下方プリプレグ挟持部材
21 第2のピン
22 長孔
23 ピン孔
30 上方プリプレグ挟持部材
40 ピンボルト
50 副資材(被覆材)
60 バギングフィルム(被覆材)
C ハニカムコア
H ハニカムサンドイッチパネル
P プリプレグ
S 表皮

Claims (2)

  1. 直線状の境界線を有する段付部が設けられた下型の表面板の上にプリプレグ、ハニカムコア及びプリプレグをこの順で積層し、前記ハニカムコアの側方に配置される上方プリプレグ挟持部材及び下方プリプレグ挟持部材で前記プリプレグの外縁部分を挟持し、前記ハニカムコア及び前記プリプレグを被覆材で被覆して加圧・加熱することにより、湾曲し段部を有するハニカムサンドイッチパネルを製造する方法であって、
    前記表面板に第1のピンを立設するとともにネジ孔を複数設け、前記表面板の上に前記上方及び下方プリプレグ挟持部材が配置されたときに前記第1のピンが位置する部位を含むように前記上方及び下方プリプレグ挟持部材に長孔を設け、複数の前記ネジ孔と対向する前記下方プリプレグ挟持部材の部位に、前記ネジ孔に螺合させるピンボルトを挿通させるためのピン孔を設け、さらに、前記下方プリプレグ挟持部材に複数の第2のピンを立設する特定治具調製工程と、
    前記表面板の上に前記下方プリプレグ挟持部材を配置して前記第1のピンを前記長孔に挿入するとともに、前記下方プリプレグ挟持部材の前記ピン孔を前記表面板の前記ネジ孔に重ねる下方プリプレグ挟持部材配置工程と、
    ピンボルトを前記ピン孔に挿入するとともに前記ネジ孔に螺合して前記下方プリプレグ挟持部材の位置決めを行うピンボルト挿入工程と、
    前記表面板及び前記下方プリプレグ挟持部材の上にプリプレグ、ハニカムコア及びプリプレグを積層する積層工程と、
    前記ピンボルトを抜き取るピンボルト抜取工程と、
    前記下方プリプレグ挟持部材の前記第2のピンに前記プリプレグの外縁部分を押し付けて係止する材料係止工程と、
    前記プリプレグの外縁部分の上に前記上方プリプレグ挟持部材を配置することにより、前記下方プリプレグ挟持部材及び前記上方プリプレグ挟持部材で前記プリプレグの外縁部分を挟持する上方プリプレグ挟持部材配置工程と、
    前記ハニカムコア、前記プリプレグ、前記下方プリプレグ挟持部材及び前記上方プリプレグ挟持部材を前記被覆材で被覆して加圧・加熱することにより、前記プリプレグを硬化させて表皮を成形すると同時に、この表皮と前記ハニカムコアとを接着させる加圧・加熱工程と、
    を備えることを特徴とするハニカムサンドイッチパネルの製造方法。
  2. 前記特定治具調製工程で、
    前記第1のピンを前記段付部の境界線の近傍に設けるとともに、前記下方プリプレグ挟持部材の前記長孔の長手方向を前記段付部の境界線に平行にし、かつ、前記長孔の幅寸法を前記第1のピンの外径にほぼ一致させることを特徴とする請求項1に記載のハニカムサンドイッチパネルの製造方法。
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